JPH11260830A - バイポーラ型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

バイポーラ型半導体装置及びその製造方法

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JPH11260830A
JPH11260830A JP10063671A JP6367198A JPH11260830A JP H11260830 A JPH11260830 A JP H11260830A JP 10063671 A JP10063671 A JP 10063671A JP 6367198 A JP6367198 A JP 6367198A JP H11260830 A JPH11260830 A JP H11260830A
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mask
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thin film
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JP10063671A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamada
田 敬 山
Tomoaki Shino
智 彰 篠
Shigeru Kawanaka
中 繁 川
Makoto Yoshimi
見 信 吉
Tsuneaki Fuse
施 常 明 布
Mamoru Terauchi
内 衛 寺
Kazumi Inou
納 和 美 井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース抵抗が十分に低く、また電流増幅率の
低下や高周波特性の劣化も十分に抑制することができる
バイポーラ型半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 エミッタ領域とベース引出し領域となる
半導体薄膜を別々のリソグラフィー工程による別々のマ
スク材を用いて形成し、かつ、それぞれの領域を形成す
る拡散層がお互いにセルフアライン的に形成する。これ
により、エミッタ領域とベース引出し領域とがベース幅
以下にまで接近した構造を可能にしている。さらに、ベ
ース引出し領域への不純物導入は、ベース幅を規定する
ベースおよびエミッタヘの不純物導入よりも前に行うこ
とにより、エミッタ領域およびベース領域の不純物プロ
ファイルとベース幅の設定を理想的に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体薄膜を用い
て形成される横形(ラテラル)型のバイポーラ型半導体
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベース・エミッタ・コレクタ領域を積層
したいわゆる積層型のバイポーラトランジスタに対し
て、いわゆるラテラル型のバイポーラトランジスタは、
各端子間の寄生容量を低減することができるという利点
がある。このようなラテラル型のバイポーラトランジス
タを開示した文献としては、例えば、特願昭63−19
8173号の明細書を挙げることができる。
【0003】図16は、同文献に開示されたラテラル型
バイポーラトランジスタの平面構造を表す概略説明図で
ある。すなわち、バイポーラトランジスタ100は、絶
縁性基板121の上に積層された半導体薄膜に横方向に
形成された第1導電型のコレクタ領域125aと、第1
導電型のエミッタ領域123と、コレクタ領域125a
と前記エミッタ領域123とに挟まれた所定のべース幅
Wを有する第2導電型のべース領域124aとを有す
る。さらに、このべース領域124aに接続する第2導
電型のべース引出し領域124bも具備する。ここで、
n型エミッタ領域123と、p型ベース領域124a
と、n型コレクタ領域125aとは、いずれも同一平面
上に並列して設けられている。
【0004】この従来例においては、積層型バイポーラ
トランジスタの欠点を解消するために、エミッタ領域と
ベース引出し領域とを同一平面上に形成することによ
り、トランジスタの製造工程を簡略化し、コスト低減を
図り、かつ、動作の信頼性を高めるものである。さら
に、この時、同一平面上に形成されたエミッタ領域とベ
ース引出し領域とは、これらの間に電流増幅率の低下に
つながる寄生ダイオードが形成されないように工夫され
ている。
【0005】すなわち、べース領域124aを形成する
第2導電型不純物とエミッタ領域123を形成する第1
導電型不純物とを、同一のマスク材を用いてセルフアラ
インメント的に拡散して、べース幅Wを規定するように
している。エミッタ領域123とべース引出し領域12
4bとが、その間に寄生ダイオードを挟まず、前記マス
ク材下の前記べース領域124aを介してのみ接続され
ている。
【0006】また、その製造方法においても、前記エミ
ッタ123と前記ベース引出し領域124bとの間に寄
生ダイオードが形成されないように、同時形成されたレ
ジストパターンにより分離されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、エミッタ領域123とベース引出し領域12
4bとの距離は、リソグラフィーの合せ余裕の関係から
最小パターン程度までしか近づけることができない。こ
の結果として、ベース抵抗を充分に低減することが困難
であり、高周波特性の向上が難しい。また、これを解決
するためには、ベース引出し領域124bに含まれる第
2導電型の不純物を熱処理により横方向へ拡散させて伸
ばしてやることが必要となる。しかし、この際に、先に
形成したベース領域124aを形成する第2導電型の不
純物も拡散し、結果として所定のベース幅Wが変化し、
トランジスタの特性が変化してしまう。具体的には、熱
処理工程が増えることにより、急峻な不純物プロファイ
ルが得られなくなり、ベース領域の不純物プロファイル
のくずれによるベース幅Wの広がりやエミッタ領域の不
純物プロファイルのくずれによる電流増幅率の低下や高
周波特性の劣化という問題が生ずることになる。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のである。すなわち、その目的は、ベース抵抗が十分に
低く、また電流増幅率の低下や高周波特性の劣化も十分
に抑制することができるバイポーラ型半導体装置及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エミッ
タ領域とベース引出し領域となる半導体薄膜を別々のリ
ソグラフィー工程による別々のマスク材を用いて形成さ
れるもので、かつ、それぞれの領域を形成する拡散層が
お互いにセルフアライン的に形成されている。これによ
り、エミッタ領域とベース引出し領域とがベース幅以下
にまで接近した構造を可能にしている。さらに、ベース
引出し領域への不純物導入は、ベース幅を規定するベー
スおよびエミッタヘの不純物導入よりも前に行うことに
より、エミッタ領域およびベース領域の不純物プロファ
イルとベース幅の設定を理想的に形成できる。
【0010】すなわち、本発明のバイポーラ型半導体装
置は、絶縁物と、前記絶縁物の上に選択的に積層された
半導体薄膜と、を備え、前記半導体薄膜は、第1導電型
のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域と、前記
コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所定のベー
ス幅を有する第2導電型のベース領域と、前記ベース領
域に接続された第2導電型のベース引出し領域とを同一
平面上に有し、前記ベース領域と前記エミッタ領域と
は、同一のマスクの端部から第1導電型の不純物と第2
導電型の不純物とをセルフアラインメントプロセスによ
り導入することにより構成され、前記所定のベース幅
は、前記第1導電型の不純物と前記第2導電型の不純物
との拡散距離の差により決定され、前記エミッタ領域と
前記ベース引出し領域とは、前記所定のベース幅以下の
距離を隔てて設けられていることを特徴とし、ベース抵
抗を十分に低減することができる。
【0011】また、本発明のバイポーラ型半導体装置
は、絶縁物と、前記絶縁物の上に選択的に積層された半
導体薄膜と、を備え、前記半導体薄膜は、第1導電型の
コレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域と、前記コ
レクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所定のベース
幅を有する第2導電型のベース領域と、前記ベース領域
に接続された第2導電型のベース引出し領域とを同一平
面上に有し、前記ベース領域と前記エミッタ領域とは、
同一のマスクの端部から第1導電型の不純物と第2導電
型の不純物とをセルフアラインメントプロセスにより導
入することにより構成され、前記所定のベース幅は、前
記第1導電型の不純物と前記第2導電型の不純物との拡
散距離の差により決定され、前記半導体薄膜は、さら
に、前記第1導電型のエミッタ領域に接続された第1導
電型のエミッタ引出し領域を有し、前記エミッタ引出し
領域は、第1の部分と、前記第1の部分と前記エミッタ
領域との間に設けられた第2の部分とを有することを特
徴とし、高濃度のエミッタ領域の結晶性を回復させ、エ
ミッタ抵抗を十分に低い値に維持することができる。
【0012】さらに、エミッタ引出し領域の上に、シリ
サイド膜を形成することにより、エミッタ抵抗をより低
減することができる。
【0013】一方、前記ベース引出し領域は、前記ベー
ス領域の両側にそれぞれ設けられ、前記ベース引出し領
域のそれぞれは、前記コレクタ領域の両側において前記
コレクタ領域とそれぞれ接合部を有し、前記接合部のそ
れぞれからのびる空乏層により前記コレクタ領域が空乏
化しないように、前記接合部同士の間隔が一定でないも
のとして構成することにより、コレクタ領域の中性領域
を確保してトランジスタの特性の劣化を解消することが
できる。
【0014】さらに、前記半導体薄膜は、前記コレクタ
領域に隣接して前記コレクタ領域よりも高い不純物濃度
を有するコレクタ引出し領域をさらに有し、前記コレク
タ引出し領域から前記ベース領域までの電流経路が、前
記コレクタ引出し領域から前記ベース引出し領域までの
電流経路と実効的に同一かそれよりも短いものとして構
成することにより、ベース・コレクタ耐圧を十分に確保
することができる。
【0015】一方、本発明のバイポーラ型半導体装置の
製造方法は、絶縁物の上に所定のパターン形状を有する
半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第1
導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、前記
ベース領域に接続された第2導電型のベース引出し領域
とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製造
方法であって、前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設け
られた半導体層に第1導電型の不純物を導入することに
より形成し、前記ベース引き出し領域は、前記半導体層
の上に第1のマスクを形成し、前記第1のマスクの側面
に側壁を形成し、その側壁の外側に第2導電型の不純物
を導入することによって形成し、前記所定のパターン形
状を有する半導体薄膜は、前記半導体層の上に前記第1
のマスクと互いに交差するように第2のマスクを形成
し、前記第1のマスクと共に前記半導体層の上に形成し
た状態で前記半導体層を選択的にエッチングし、さら
に、等方性のエッチング方法により、前記半導体層をサ
イドエッチングすることにより、前記半導体層の側面を
前記第1のマスクおよび前記第2のマスクの端部よりも
後退させて形成し、前記ベース領域は、前記第2のマス
クの片側に第2導電型の不純物を導入し、昇温してその
不純物を前記半導体薄膜の面内方向に沿って拡散させる
ことによって前記第2のマスクの下に形成し、前記エミ
ッタ領域は、前記第2のマスクの片側に第1導電型の不
純物を導入することにより形成することを特徴とし、ベ
ース引出領域の形成を先に行うことにより、ベース領域
の不純物プロファイルのくずれによるベース幅Wの広が
りやエミッタ領域の不純物プロファイルのくずれによる
電流増幅率の低下や高周波特性の劣化を解消することが
でき、さらに、半導体層をサイドエッチングすることに
よりベース領域やエミッタ領域の不純物を導入する際
に、不要な部分に導入されることがなくなる。
【0016】または、本発明のバイポーラ型半導体装置
の製造方法は、絶縁物の上に所定のパターン形状を有す
る半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第
1導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、前記
ベース領域に接続された第2導電型のベース引出し領域
とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製造
方法であって、前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設け
られた半導体層に第1導電型の不純物を導入することに
より形成し、前記ベース引き出し領域は、前記半導体層
の上に第1のマスクを形成し、前記第1のマスクの側面
に側壁を形成し、その側壁の外側に第2導電型の不純物
を導入することによって形成し、前記所定のパターン形
状を有する半導体薄膜は、前記半導体層の上に前記第1
のマスクと互いに交差するように第2のマスクを形成
し、前記第1のマスクと共に前記半導体層の上に形成し
た状態で前記半導体層を選択的にエッチングして形成
し、前記ベース領域は、前記第2のマスクの片側に第2
導電型の不純物を導入し、昇温してその不純物を前記半
導体薄膜の面内方向に沿って拡散させることによって前
記第2のマスクの下に形成し、前記エミッタ領域は、前
記第2のマスクの前記片側において、前記半導体薄膜の
端部を覆う第3のマスクを設け、前記第2のマスクと前
記第3のマスクとの間の前記半導体薄膜に第1導電型の
不純物を導入することにより形成することを特徴とし、
両側を単結晶領域で囲まれた導入領域の再結晶化を促進
してエミッタ抵抗を効果的に低減することができる。
【0017】または、本発明のバイポーラ型半導体装置
の製造方法は、絶縁物の上に所定のパターン形状を有す
る半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第
1導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、第2
導電型のベース引出し領域と、前記ベース領域と前記ベ
ース引出し領域とを接続する第2導電型のベース繋ぎ領
域とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製
造方法であって、前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設
けられた半導体層に第1導電型の不純物を導入すること
により形成し、前記ベース引き出し領域は、前記半導体
層の上に第1のマスクを形成し、前記第1のマスクの側
面に側壁を形成し、その側壁の外側に第2導電型の不純
物を導入することによって形成し、前記所定のパターン
形状を有する半導体薄膜は、前記半導体層の上に前記第
1のマスクと互いに交差するように第2のマスクを形成
し、前記第1のマスクと共に前記半導体層の上に形成し
た状態で前記半導体層を選択的にエッチングして形成
し、前記ベース領域は、前記第2のマスクの片側に第2
導電型の不純物を導入し、昇温してその不純物を前記半
導体薄膜の面内方向に沿って拡散させることによって前
記第2のマスクの下に形成し、前記ベース繋ぎ領域は、
前記第2のマスクの前記片側において前記半導体薄膜に
対して第2導電型の不純物を前記半導体薄膜の主面に対
して斜めにイオン注入することにより形成し、前記エミ
ッタ領域は、前記第2のマスクの前記片側において前記
半導体薄膜に第1導電型の不純物を導入することにより
形成することを特徴とし、ベース繋ぎ領域を形成するこ
とにより、ベース領域とベース引出し領域とを確実に接
続して、ベース抵抗を低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明のバイポ
ーラ型半導体装置を表す概略図である。すなわち、図1
(a)はバイポーラ型半導体装置の半導体層を露出させ
て表した平面図、図1(b)〜(d)は、それぞれ図1
(a)中のA−A’線、B−B’線、及びC−C’線断
面図である。また、図1(e)はBiCMOS(bipolar
CMOS)構造を形成した時のMOSトランジスタ部のゲー
ト長方向の断面図である。
【0019】本発明のバイポーラ型半導体装置において
は、絶縁性基板1の上に半導体薄膜としての単結晶シリ
コン層2が所要の厚さに積層形成され、所定の形状にパ
ターニングされている。具体的には、図1(a)に示し
たように、A−A’方向に延在した第1の長方形パター
ンとB−B’方向に延在した第2の長方形パターンとが
直行した略十字型の形状を有する。
【0020】これらの長方形パターンの重なり部には、
- 型コレクタ領域5aとp型ベース領域4aとが隣接
して形成されている。重なり部以外の単結晶シリコン層
2には、n- 型コレクタ領域5aと隣接してn+ 型コレ
クタ引出し領域5bが形成され、p型ベース領域4aと
隣接してn+ 型エミッタ領域3aが形成されてn+ 型エ
ミッタ引出し領域3bへと接続されている。そして、こ
のn+ 型エミッタ領域3aとn−型コレクタ領域5aと
に挟まれたp型ベース領域4aは、極めて狭い(100
nm程度以下)ベース幅Wを有する。
【0021】さらに、長方形パターンの重なり部の外側
の単結晶シリコン層2には、p型ベース領域4aと隣接
してp+ 型ベース引出し領域4bが形成されている、そ
して特徴的なのは、n+ 型エミッタ領域3aとこのp+
型ベース引出し領域4bとは、それぞれ図1(a)にお
いて縦方向に延在する長方形パターンのマスク、あるい
は横方向に延在する長方形パターンのマスクを利用し
て、互いにセルフアライン的に形成されている点であ
る。すなわち、これらの長方形パターンの重なり部の近
傍において、図示したようにベース幅Wのp型ベース領
域4aを介して、あるいは直接に、pn接合が形成され
ている。このような構成により、マスクの「合わせず
れ」が生ずることなく、制御性良くベース幅W以下の距
離まで接近して形成されていることで、これによりベー
ス抵抗を最小限にできている。
【0022】ここで、それぞれの導電型の領域の範囲
は、不純物濃度がn- 型コレクタ領域における濃度程度
に落ちるテール部分までとしている。実際的には、不純
物濃度が約1E16cm-3以上の濃度の範囲である場合
が多い。
【0023】また、n+ 型エミッタ引出し領域3b、P
+ 型ベース引出し領域4b、およびn+ 型コレクタ引出
し領域5bは、それぞれ単結晶シリコン層2の上に堆積
される図示しない層間絶縁膜に開孔したコンタクトホー
ルを介してエミッタ電極6E、ベース電極6B、および
コレクタ電極6Cに接続される。
【0024】なお、図1(e)に示したMOSトランジ
スタ部においては、素子分離絶縁膜102によって分離
された素子領域に、ゲート絶縁膜103を介して、ゲー
ト電極多結晶シリコン104、ゲート電極シリサイド1
06、ゲート電極上層絶縁膜108が形成されている。
【0025】次に、このように構成されるバイポーラ型
半導体装置の製造方法を説明する。図2〜図10は、図
1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説明する概略
工程断面図である。ここで、各図(a)は各段階でのバ
イポーラ型半導体装置の平面図、(b)〜(d)は、そ
れぞれ(a)中のA−A’線、B−B’線、及びC−
C’線断面図、また、(e)はBiCMOS(bipolar C
MOS)構造を形成した時のMOSトランジスタ部のゲート
長方向の断面図である。
【0026】本方法においては、まず、図2に示したよ
うに、SOI基板の上に第1のマスクを形成する。具体
的には、まず、SOI基板の上に先にMOSトランジス
タのゲート電極まで形成する。このSOI基板は、絶縁
性基板1の上に、半導体薄膜としての単結晶シリコン層
2が所定の厚きに積層形成された基板であり、例えば、
SIMOX基板やUnibond基板として基板メーカ
より供給されるものなど種々の方法で得られる。MOS
ゲート電極を形成した後、バイポーラトランジスタの製
造に移る。
【0027】まず、シリコン層2に、リン(P)やヒ素
(As)などのn型不純物を所要量添加してアニール処
理を行い、後にn- 型コレクタ領域5aとなる低濃度の
n型不純物領域を形成する。次いで、このn型不純物領
域の上にストッパ膜11を形成し、ストッパ膜11を介
して第1のマスク12を横長の長方形状などの所定の形
状にパターニング形成する。第1のマスク12の材料と
しては、例えば多結晶シリコンを用い、ストッパ膜11
の材料としては、例えば、薄い酸化シリコン膜/薄い窒
化シリコン膜/薄い酸化シリコン膜の3層を積層した膜
を用いることができる。酸化シリコン膜は多結晶シリコ
ンの異方性エッチングに対して数10以上の選択比を有
するため、第1のマスク12の加工は、ストッパ膜11
の最上層の薄い酸化シリコン膜でストップできる。
【0028】次に、図3に示したように、第1のマスク
に側壁を設ける。具体的には、第1のマスク12の側面
に側壁膜13を形成し、少なくとも第1のマスク12と
側壁膜13とをマスクとしてイオン注入を行う。例えば
ホウ素(B)などのp型不純物を所要量添加して、必要
によりアニールを行い、第1のマスク12すなわち横長
の長方形パターンに対してセルファライン的に、後にp
+ 型ベース引出し領域4bとなるp+ 型の拡散層を形成
する。この方法によれば、側壁膜13の膜厚と熱工程の
条件とにより、通常低温あるいは短時間の熱工程で形成
される真性領域の濃度プロファイルとは独立にp+ 型ベ
ース取出し領域4bとしてのp+ 型拡散層を第1のマス
ク12に対してセルファライン的に所望の位置に設定す
ることが可能となる。そして、側壁膜13の膜厚と熱処
理工程の条件とを調節することにより、図1に示したよ
うに、ベース幅Wの幅で形成されるベース領域4aに対
して、ベース引出し領域4bを確実に接続することがで
きる。すなわち、本発明によれば、このようなセルファ
ライン的なプロセスにより、ベース引き出し領域4bと
エミッタ領域3aとの間隔をベース幅Wよりも小さくな
るように形成することができる。その結果として、ベー
ス抵抗を顕著に低減し、トランジスタの高周波特性を大
幅に改善することができる。
【0029】ここで、側壁膜13の材料としては、スト
ッパ膜11に対して高選択比で加工ができる多結晶シリ
コンを用いることが望ましい。しかし、この場合、第1
のマスク12に多結晶シリコンを用いているのであれ
ば、図示したようにウェーハ全面に薄い酸化膜などを堆
積してストッパ膜11’を形成してこれらの多結晶シリ
コンの間に挟むことにより、側壁膜13の形成のための
異方性エッチングに際して、オーバーエッチングによる
第1のマスク12の消失を防ぐことができる。
【0030】次に、図4に示したように、第2のマスク
となるマスク材を堆積する。具体的には、まず、等方性
のエッチングによりストッパ膜11’をストッパとして
側壁膜13を除去した後に、ストッパ膜11’を除去す
る。このストッパ膜11’の除去工程は必ずしも必須で
はない。しかし、本実施例のように、第1のマスク12
に多結晶シリコンなどの非絶縁性の膜を用いた場合は、
トランジスタ動作の安定性を確保するために、最終的に
第1のマスク12を剥離する必要が生ずる。本実施例に
おいては、除去することを前提としており、この場合
は、後工程で第1のマスク12を剥離しやすいようにス
トッパ膜11’をここで除去しておくことが望ましい。
本実施例のようにストッパ膜11’を酸化シリコン膜に
より形成する場合は、HF液やNH4F液などを用い
て、その下の第1のマスク12としての多結晶シリコン
膜、およびストッパ膜11としての薄い酸化膜/薄い窒
化膜/薄い酸化膜のうちの最上層の薄い酸化膜のみが除
去されて薄膜化したストッパ膜11”とにより無限大に
近い高選択比でストッパ膜11’を除去できる。
【0031】この後、ウェーハ全面に第2のマスクとな
る膜14を堆積する。第2のマスク材としては、第1の
マスク材に対して選択的に異方性エッチング加工ができ
るものが好ましく、例えば窒化シリコン膜を用いること
ができる。
【0032】次に、図5に示したように、第2のマスク
をパターニングする。具体的には、縦方向に延材した長
方形状のレジストマスクを形成して、マスク材14をパ
ターニングして第2のマスク14を形成する。このと
き、オーバーエッチングにより第1のマスク12および
露出した半導体薄膜2が一部エッチングされるが、少な
くとも全部がエッチングされなければ問題はない。こう
して、横長の長方形パターンを有する第1のマスク12
と縦長の長方形パターンを有する第2のマスク14とが
交差して形成される。
【0033】次に、図6に示したように、シリコン層2
をパターニングする。具体的には、第1のマスク12と
第2のマスク14とをマスクにして、半導体薄膜2をエ
ッチングして、略十字型のパターン形状を有する半導体
薄膜2を形成する。この時、第1のマスク12の材料と
して多結晶シリコンを用いた本実施例では、半導体薄膜
2としての単結晶シリコンをエッチングするに際してほ
ぼ同等のエッチング速度で第1のマスク12がエッチン
グされ、消失することもある。しかし、その下のストッ
パ膜11”がストッパとなり、その下の半導体薄膜がエ
ッチングされることはない。
【0034】また、この工程により、はじめに第1のマ
スク12と側壁膜13とで、横長の長方形に対してセル
ファライン的に形成されたp+ 型ベース引出し領域4b
が切り取られて、理想的には縦長の長方形パターン中に
のみ残るようにパターニングされる。この後、異方性エ
ッチングのダメージを除去する工程を経るが、この時、
ダメージを受けた半導体薄膜層2が横方向にエッチング
され、図中に矢印で示したように、半導体薄膜2が後退
した形状となる。この時、意図的に後退させる為のエッ
チング工程を追加することで、後工程でのp型ベース領
域4aやn+ 型エミッタ領域3aへのイオン注入等の時
に、主に縦長の長方形パターンの部分の半導体薄膜2の
側面に対して斜め方向に不純物が注入されるのを防ぐよ
うにしても良い。
【0035】次に、図7に示したように、p型領域を形
成する。具体的には、第2のマスク14とレジストとを
マスクとして、半導体薄膜2の横長の長方形パターンの
一部分に、例えばホウ素(B)などのp型不純物をイオ
ン注入などにより導入し、熱処理工程を施して横方向に
拡散させることにより、p型ベース領域4aとなるp型
拡散層を第2のマスク14の下に形成する。
【0036】これに先だって、同図に示したように、半
導体薄膜12としての単結晶シリコンや第1のマスク1
2としての多結晶シリコンの露出した側壁に、酸化工程
により薄い側壁酸化膜を形成して保護膜15を形成する
ことが望ましい。図6に示したこれらの層の後退と、こ
の保護膜15の存在とにより、イオン注入に際してわず
かに斜めに入射するイオンをシャットアウトでき、不純
物を縦長の長方形部分の半導体薄膜2には直接導入され
ないようにすることができる。このようにして、横長の
長方形部分から横方向に拡散したp型不純物拡散層によ
る制御性のよいp型ベース領域4aを形成できる。
【0037】次に、図8に示したように、エミッタ領域
を形成する。具体的には、第2のマスク14とレジスト
とをマスクにして半導体薄膜2の横長の長方形部分に、
例えばリン(P)やヒ素(As)などのn型の不純物を
イオン注入などにより導入し、必要であれば熱処理工程
を追加してn+ 型エミッタ領域3aを形成する。前述し
た半導体薄膜2の後退と保護膜15とにより、この場合
も、横長の長方形状の半導体薄膜2の所望の部分にのみ
選択的に不純物を導入することが可能となる。
【0038】ここでは、図7に示したp型ベース領域4
aの形成工程と同じような開口を有するレジストパター
ンを用いることも可能であるが、図8ではイオン注入領
域をなるべく狭い領域に限定している。これは、次の理
由による。すなわち、n+ 型エミッタ領域3aのための
イオン注入では、p型ベース領域4aもそうであるが、
半導体薄膜2の深さ方向に一様な不純物プロファイルを
持たせ厚さ方向全体に渡って一様なバイポーラ動作をさ
せることが重要であることから、膜の厚さ方向の深い領
域にも不純物が注入されるようにイオン注入の条件を選
択する必要がある。つまり、通常よりも高い加速エネル
ギで不純物を注入する必要がある。しかし、この場合、
特に、原子量の大きなAsを高濃度にイオン注入する場
合n+ 型エミッタ領域3aのイオン注入により、イオン
注入領域の膜が深さ方向全体に渡って結晶が乱されてア
モルファス化されてしまう恐れがある。後の熱工程で横
方向に隣接する非イオン注入領域の半導体薄膜2として
の単結晶シリコン層を核とした再結晶化が十分に生じな
いと、結果として多結晶化してしまい、エミッタ拡散層
の抵抗が1桁程度まで増加してしまうという問題を引き
起こす。これは、バイポーラトランジスタの高周波性能
を大幅に低下させる。
【0039】これに対して、本実施例のように、n+
エミッタ領域3aのイオン注入領域を可能な限り限定す
ることにより、高抵抗の半導体領域を狭め、しかも、そ
の両側から再結晶させるようにして、単結晶化を十分に
容易に生じさせ、結果として抵抗の増大を防ぐことがで
きる。
【0040】次に、図9に示したように、エミッタ引き
出し領域とコレクタ引き出し領域を形成する。具体的に
は、第2のマスク14とレジストとをマスクにして、例
えばリン(P)やヒ素(As)などのn型不純物をイオ
ン注入などによりドーピングし、必要であればアニール
を行いn+ 型エミッタ引出し領域3bならびにn+ 型コ
レクタ引出し領域5bを形成する。なお、この場合は、
単に低抵抗な拡散層が形成できれば良いため、半導体薄
膜2の表面層付近にイオン注入すれば良く、前述したよ
うな多結晶化の問題は発生しない。また、n+ 型エミッ
タ領域3a、n+ 型エミッタ取出し領域3b、n+ 型コ
レクタ引出し領域5bのイオン注入の組み合わせと順序
は変えることができる。
【0041】この時点で、基本的には、バイポーラ半導
体装置の基本部分は完成し、次にMOSトランジスタ部
分の第1、第2のマスク12、14を除去して、あらか
じめソース・ドレインを形成していなかった場合には所
望の方法によりソース・ドレインの形成を行い、層間絶
縁膜を堆積し、配線工程を行う。
【0042】まず、図10に示したように、第1のマス
クと第2のマスクとを除去する。すなわち、本実施例に
おいては、第1のマスク12として多結晶シリコン膜を
用いてきたことから、図4に関連して説明したように、
非絶縁性の膜がトランジスタの表面に隣接した構造を回
避するために、第2のマスク14とともに除去すること
が望ましい。ここでは、第2のマスク14として窒化膜
を用いているが、等方性のドライエッチングによれば、
窒化膜と多結晶シリコン膜とは共に、酸化膜に対して数
10以上の選択比でエッチングすることが可能である。
そこで、保護膜15としての酸化膜とストッパ膜11あ
るいは11”の酸化膜をストッパとして用い、第1のマ
スク12と第2のマスク14を完全に除去することが可
能である。
【0043】また、この除去工程により、例えば、図1
0に示したように保護膜15がフェンス状に残ってもN
H4F液等により、容易に除去することができる。ま
た、ここで残っているストッパ膜11あるいは11”に
ついても、その酸化膜はNH4F液により除去でき、窒
化膜は熱リン酸等により除去できる。
【0044】こうして、略十字型のパターン形状を有
し、段差の無い一枚板状の半導体薄膜2を形成した上
で、図示しない所望の層間絶縁膜や配線工程を施すこと
により、バイポーラ型トランジスタを完成させる。
【0045】本製造方法によれば、少なくとも半導体薄
膜2の上面においては、はじめに形成したストッパ膜1
1を要部工程の最後まで残しておき、この結果として、
イオン注入以外の加工的なダメージが全く介在しない状
態で、半導体薄膜の上面に段差の無い構造を形成でき
る。従って、表面付近のキャリアの移動度の劣化を引き
起こさず、高性能のトランジスタを実現できる。
【0046】ここで、上述した構造のバイポーラ型トラ
ンジスタにおいては、p型ベース領域4aとp+ 型ベー
ス引出し領域4bとを直接接続させるまでに横長の長方
形に接近させている。ここで、あまりに接近させると、
特に横長の長方形パターンの幅が狭い場合、p+ 型ベー
ス引出し領域4bからn- 型コレクタ領域5a中へ伸び
る空乏層により、n- 型コレクタ領域5a中の中性領域
の幅(縦方向)が狭まり、エミッタからベースを介して
コレクタヘ通じるキャリアの通り道が狭まる。その結果
として、ベースへ引き込まれることによるキャリアの伝
達効率の劣化や、電流密度が高まることによるいわゆる
カーク効果が起こりやすくなるといった問題が発生する
可能性がある。つまり、実際には、横長の長方形パター
ンの幅も含めて、p+ 型ベース引出し領域4bと横長の
長方形パターンとの位置には最適値があることになる。
このとき、必ずしもp+ 型ベース領域4bが直接p型ベ
ース領域4aに接続する構成が望ましくない可能性があ
る。
【0047】そのような場合には、例えば図5に示した
マスクの形成後に、図11に示したように、あらかじ
め、ホウ素(B)などのp型不純物を場合によっては傾
斜をつけてイオン注入することにより、p型ベース繋ぎ
領域4cを形成して、後で形成するp+ 型ベース取出し
領域4bとp型ベース領域4aとのオフセットを防止す
ることができる。
【0048】以上説明した実施例では、n- 型コレクタ
領域5aの長さはn+ 型コレクタ引出し領域5bの形成
によって定まっているが、このときのフォトリソグラフ
ィの合わせずれにより数100nm程度のばらつきが伴
い、これにより、特性の変動が起こりやすい。特に、エ
ミッタ・コレクタ間耐圧や電流増幅率などが変動してし
まう。
【0049】図12は、これを解決する製造方法を示す
工程断面図である。同図の工程は前述した図9に対応す
る。すなわち、図8のようにp型ベース領域4aとn+
型エミッタ領域3aを形成した後に、例えば多結晶シリ
コンや酸化膜や窒化膜などの側壁膜13’を形成し、こ
の状態で横長の長方形部を露出させるレジストマスクを
介して、ひ素(As)やリン(P)などのn型不純物を
イオン注入する。この場合、n+ 型コレクタ引出し領域
5bを、n+ 型エミッタ引出し領域と同時に形成してい
る。実際は、リソグラフィエ程は必ずしも必要ではな
い。
【0050】これにより、縦長の長方形の幅と側壁膜1
3’の膜厚によりn- 型コレクタ領域5aの長さを設定
でき、ぱらつきの無い特性が実現できる。側壁膜として
多結晶シリコンを用いた場合も、図10で示した剥離工
程により同時に除去できる。
【0051】図12に示した方法において、側壁膜1
3’を酸化膜や窒化膜で形成した場合には、側壁膜1
3’の形成によって露出したエミッタ側とコレクタ側の
+ 型拡散層上にサリサイドプロセスによる低抵抗シリ
サイド膜を選択形成することも可能である。これによ
り、エミッタおよびコレクタ抵抗を大幅に低減でき、高
周波特性が向上する。
【0052】これまで説明した実施例では、縦長と長方
形パターンと横長の長方形パターンとによって素子領域
を形成していたが、両者とも必ずしも長方形パターンで
ある必要はない。
【0053】図13は、本発明において用いることがで
きるパターン形状を例示した概略図である。すなわち、
同図に示したように横長の長方形パターンの幅を、コレ
クタ側において広げた構造でも良い。これにより、図1
1において説明したようなp+ 型ベース引出し領域4b
からn- 型コレクタ領域5aへの空乏層の張り出しがあ
ってもn- 型コレクタ領域5aの中性領域を確実に確保
でき、特性の劣化を抑えることが可能となる。
【0054】図14は、本発明において用いることがで
きる別のパターンを例示した概略図である。すなわち、
同図に示したように横長の長方形パターンの幅をp+
ベース引出し領域4bから外れたコレクタ側で広げ、再
び任意の幅に狭くする構造でも良い。この構造によれ
ば、p+ 型ベース引出し領域4bからn+ 型コレクタ引
出し領域5bへの実効距離(図中のA)をp型ベース領
域4aからn+ 型コレクタ引出し領域5bへの距離(図
中のB)と同等以上に確保することが可能となる。逆
に、通常の横長の長方形パターンでは、実効距離Aが距
離Bよりも小さくなる可能性が高い。一般に、ベース・
コレクタ間の接合耐圧BVcboは最小のn- 型コレク
タ領域5aの長さで決まるため、より距離が小さなA側
で決まると、本来の耐圧が劣化することになる。ここ
で、一般に、BVcboとエミッタ・コレクタ耐圧BV
ceoとは、次式の関係にある。 BVceo〜BVcbo/(hfen/2
【0055】ここで、(hfe)は、電流増幅率であり、
数10〜数100程度、また、nは経験的に3〜5とい
われている。すなわち、上式から分かるように、BVc
boが僅かに劣化してもBVceoはかなり劣化してし
まうことになる。このため、BVcboを決めているn
−型コレクタ領域5aの長さをどこでも同等にできる図
14の構造は安定な素子特性を得る上で非常に重要であ
る。
【0056】図15は、本発明において用いることがで
きる別のパターンを例示した概略図である。すなわち、
同図は、縦長の長方形パターンについて変形した例を示
す。この場合は、横長の長方形パターンと交わる真性領
域付近では、縦長の長方形パターンの幅を狭くし、真性
領域外ではその幅を広げるようにしている。真性領域で
の幅を狭めることでp+ 型ベース引出し領域4bとn−
コレクタ領域5aと間の接合容量を小さくし、外側で広
げることによりp+ 型ベース引出し領域4bによるベー
ス抵抗を低減して、高周波特性をより向上させることが
できる。
【0057】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体
例に限定されるものではない。
【0058】例えば、以上説明した縦長及び横長の各パ
ターンについては、その実際の寸法を自由に変更し、ま
たそれらを任意に組み合わせても良い。
【0059】また、以上説明した具体例では、npn型
のトランジスタを例に挙げたがpnp型のトランジスタ
についても本発明を同様に適用できる。さらに、本発明
の主旨を逸脱しない範囲でバイポーラトランジスタの各
領域のレイアウトを適宜変更することが可能であり、例
示した実施例に限定されない。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に説明する効果を奏する。まず、本発明によれ
ば、エミッタ領域とベース引出し領域となる半導体薄膜
を別々のリソグラフィー工程による別々のマスク材を用
いて形成されるもので、かつ、それぞれの領域を形成す
る拡散層がお互いにセルフアライン的に形成されてい
る。これにより、エミッタ領域とベース引出し領域とが
ベース幅以下にまで接近した構造が可能となる。従っ
て、ベース抵抗を従来よりも大幅に低減してバイポーラ
トランジスタの特性を顕著に改善することができる。
【0061】さらに、ベース引出し領域への不純物導入
は、ベース幅を規定するベースおよびエミッタヘの不純
物導入よりも前に行うことにより、エミッタ領域および
ベース領域の不純物プロファイルとベース幅の設定を理
想的に形成できる。その結果として、高周波特性をはじ
めとする諸特性を改善し、また、このような高性能のバ
イポーラトランジスタを確実かつ安定して製造すること
ができる。
【0062】また、本発明によれば、エミッタ領域に高
濃度に不純物を導入しても結晶性を十分に回復すること
が可能となり、エミッタ抵抗を低減することができる。
【0063】さらに、本発明によれば、コレクタ領域の
空乏化を効果的に防止することができ、また、ベース・
コレクタ耐圧も十分に確保することができる。
【0064】以上説明したように、本発明によれば、高
性能のバイポーラ型半導体装置を確実かつ容易に製造す
ることが可能となり、産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のバイポーラ型半導体装置を表
す概略図である。すなわち、図1(a)はバイポーラ型
半導体装置の半導体層を露出させて表した平面図、図1
(b)〜(d)は、それぞれ図1(a)中のA−A’
線、B−B’線、及びC−C’線断面図である。また、
図1(e)はBiCMOS(bipolar CMOS)構造を形成し
た時のMOSトランジスタ部のゲート長方向の断面図で
ある。
【図2】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。ここで、図2(a)は製
造工程途中の平面図、(b)〜(d)は、それぞれ
(a)中のA−A’線、B−B’線、及びC−C’線断
面図、また、(e)はBiCMOS(bipolar CMOS)構造
を形成した時のMOSトランジスタ部のゲート長方向の
断面図である。
【図3】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図4】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図5】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図6】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図7】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図8】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図9】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を説
明する概略工程断面図である。
【図10】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を
説明する概略工程断面図である。
【図11】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を
説明する概略工程断面図である。
【図12】図1のバイポーラ型半導体装置の製造方法を
説明する概略工程断面図である。
【図13】本発明において用いることができるパターン
形状を例示した概略図である。
【図14】本発明において用いることができるパターン
形状を例示した概略図である。
【図15】本発明において用いることができるパターン
形状を例示した概略図である。
【図16】従来のラテラル型バイポーラトランジスタの
平面構造を表す概略図である。
【符号の説明】
1 絶縁層 2 半導体層 3a、123 エミッタ領域 3b エミッタ引出し領域 4a、124a ベース領域 4b、124b ベース引出し領域 5a、125a コレクタ領域 5b、125b コレクタ引出し領域 6E、126E エミッタ電極 6B、126B ベース電極 6C、126C コレクタ電極 11 ストッパ膜 12 第1のマスク 13、13’ 側壁 14 第1のマスク 15 酸化膜フェンス 102 素子分離絶縁膜 104 ゲート電極多結晶シリコン 106 ゲート電極シリサイド 108 ゲート電極上層絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉 見 信 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 布 施 常 明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 寺 内 衛 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井 納 和 美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁物と、前記絶縁物の上に選択的に積層
    された半導体薄膜と、を備え、 前記半導体薄膜は、第1導電型のコレクタ領域と、第1
    導電型のエミッタ領域と、前記コレクタ領域と前記エミ
    ッタ領域とに挟まれ所定のベース幅を有する第2導電型
    のベース領域と、前記ベース領域に接続された第2導電
    型のベース引出し領域とを同一平面上に有し、 前記ベース領域と前記エミッタ領域とは、同一のマスク
    の端部から第1導電型の不純物と第2導電型の不純物と
    をセルフアラインメントプロセスにより導入することに
    より構成され、前記所定のベース幅は、前記第1導電型
    の不純物と前記第2導電型の不純物との拡散距離の差に
    より決定され、 前記ベース引出し領域は、前記エミッタ領域から前記所
    定のベース幅以下の距離を隔てて設けられていることを
    特徴とするバイポーラ型半導体装置。
  2. 【請求項2】絶縁物と、前記絶縁物の上に選択的に積層
    された半導体薄膜と、を備え、 前記半導体薄膜は、第1導電型のコレクタ領域と、第1
    導電型のエミッタ領域と、前記コレクタ領域と前記エミ
    ッタ領域とに挟まれ所定のベース幅を有する第2導電型
    のベース領域と、前記ベース領域に接続された第2導電
    型のベース引出し領域とを同一平面上に有し、 前記ベース領域と前記エミッタ領域とは、同一のマスク
    の端部から第1導電型の不純物と第2導電型の不純物と
    をセルフアラインメントプロセスにより導入することに
    より構成され、前記所定のベース幅は、前記第1導電型
    の不純物と前記第2導電型の不純物との拡散距離の差に
    より決定され、 前記半導体薄膜は、さらに、前記第1導電型のエミッタ
    領域に接続された第1導電型のエミッタ引出し領域を有
    し、 前記エミッタ引出し領域は、第1導電型の第1の部分
    と、前記第1の部分と前記エミッタ領域との間に設けら
    れた第2の部分とを有することを特徴とするバイポーラ
    型半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ベース引出し領域は、前記ベース領域
    の両側にそれぞれ設けられ、 前記ベース引出し領域のそれぞれは、前記コレクタ領域
    の両側において前記コレクタ領域とそれぞれ接合部を有
    し、 前記接合部のそれぞれからのびる空乏層により前記コレ
    クタ領域が空乏化しないように、前記接合部の間隔が一
    定でないものとして構成されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のバイポーラ型半導体装置。
  4. 【請求項4】絶縁物の上に所定のパターン形状を有する
    半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第1
    導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
    と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
    定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、前記
    ベース領域に接続された第2導電型のベース引出し領域
    とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製造
    方法であって、 前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設けられた半導体層
    に第1導電型の不純物を導入することにより形成し、 前記ベース引き出し領域は、前記半導体層の上に第1の
    マスクを形成し、前記第1のマスクの側面に側壁を形成
    し、その側壁の外側の前記半導体層に第2導電型の不純
    物を導入することによって形成し、 前記所定のパターン形状を有する半導体薄膜は、前記半
    導体層の上に前記第1のマスクと互いに交差するように
    第2のマスクを形成し、前記第1のマスクと共に前記半
    導体層の上に形成した状態で前記半導体層を選択的にエ
    ッチングし、さらに、等方性のエッチング方法により、
    前記半導体層をサイドエッチングすることにより、前記
    半導体層の側面を前記第1のマスクおよび前記第2のマ
    スクの端部よりも後退させて形成し、 前記ベース領域は、前記第2のマスクの片側に第2導電
    型の不純物を導入し、昇温してその不純物を前記半導体
    薄膜の面内方向に沿って拡散させることによって前記第
    2のマスクの下に形成し、 前記エミッタ領域は、前記第2のマスクの片側に第1導
    電型の不純物を導入することにより形成することを特徴
    とするバイポーラ型半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】絶縁物の上に所定のパターン形状を有する
    半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第1
    導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
    と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
    定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、前記
    ベース領域に接続された第2導電型のベース引出し領域
    とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製造
    方法であって、 前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設けられた半導体層
    に第1導電型の不純物を導入することにより形成し、 前記ベース引き出し領域は、前記半導体層の上に第1の
    マスクを形成し、前記第1のマスクの側面に側壁を形成
    し、その側壁の外側の前記半導体層に第2導電型の不純
    物を導入することによって形成し、 前記所定のパターン形状を有する半導体薄膜は、前記半
    導体層の上に前記第1のマスクと互いに交差するように
    第2のマスクを形成し、前記第1のマスクと共に前記半
    導体層の上に形成した状態で前記半導体層を選択的にエ
    ッチングして形成し、 前記ベース領域は、前記第2のマスクの片側に第2導電
    型の不純物を導入し、 昇温してその不純物を前記半導体薄膜の面内方向に沿っ
    て拡散させることによって前記第2のマスクの下に形成
    し、 前記エミッタ領域は、前記第2のマスクの前記片側にお
    いて、前記半導体薄膜の端部を覆う第3のマスクを設
    け、前記第2のマスクと前記第3のマスクとの間の前記
    半導体薄膜に第1導電型の不純物を導入することにより
    形成することを特徴とするバイポーラ型半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】絶縁物の上に所定のパターン形状を有する
    半導体薄膜が選択的に設けられ、前記半導体薄膜は第1
    導電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域
    と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれ所
    定のベース幅を有する第2導電型のベース領域と、第2
    導電型のベース引出し領域と、前記ベース領域と前記ベ
    ース引出し領域とを接続する第2導電型のベース繋ぎ領
    域とを同一平面上に有するバイポーラ型半導体装置の製
    造方法であって、 前記コレクタ領域は、絶縁層の上に設けられた半導体層
    に第1導電型の不純物を導入することにより形成し、 前記ベース引き出し領域は、前記半導体層の上に第1の
    マスクを形成し、前記第1のマスクの側面に側壁を形成
    し、その側壁の外側の前記半導体層に第2導電型の不純
    物を導入することによって形成し、 前記ベース繋ぎ領域は、前記半導体層の上に前記第1の
    マスクと互いに交差するように第2のマスクを形成し、
    前記第2のマスクの前記片側において前記半導体薄膜に
    対して第2導電型の不純物を前記半導体薄膜の主面に対
    して斜めにイオン注入することにより形成し、 前記所定のパターン形状を有する半導体薄膜は、前記第
    1のマスクと前記第2のマスクとを共に前記半導体層の
    上に形成した状態で前記半導体層を選択的にエッチング
    して形成し、 前記ベース領域は、前記第2のマスクの片側に第2導電
    型の不純物を導入し、昇温してその不純物を前記半導体
    薄膜の面内方向に沿って拡散させることによって前記第
    2のマスクの下に形成し、 前記エミッタ領域は、前記第2のマスクの前記片側にお
    いて前記半導体薄膜に第1導電型の不純物を導入するこ
    とにより形成することを特徴とするバイポーラ型半導体
    装置の製造方法。
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