JPH1126148A - 電磁加熱コイル - Google Patents
電磁加熱コイルInfo
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- JPH1126148A JPH1126148A JP17726897A JP17726897A JPH1126148A JP H1126148 A JPH1126148 A JP H1126148A JP 17726897 A JP17726897 A JP 17726897A JP 17726897 A JP17726897 A JP 17726897A JP H1126148 A JPH1126148 A JP H1126148A
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- magnetic field
- electromagnetic heating
- heating coil
- coil
- winding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイル内部の磁界強度分布を均一化して装荷
量を増大させるとともに、均一な熱処理の実施を可能に
し、よって処理量を増加して生産性向上を図れる電磁加
熱コイルを提供する。 【解決手段】 電磁加熱コイルL1は複数の巻き部Tt
1〜Tt7を有し、コイル軸方向両端部の巻き部Tt
1、Tt7の端部径D1を基準として、それぞれ中心方
向に隣接する各巻き部T2、T3等あるいはT6、T5
等の半径を徐々に増加させて構成される。
量を増大させるとともに、均一な熱処理の実施を可能に
し、よって処理量を増加して生産性向上を図れる電磁加
熱コイルを提供する。 【解決手段】 電磁加熱コイルL1は複数の巻き部Tt
1〜Tt7を有し、コイル軸方向両端部の巻き部Tt
1、Tt7の端部径D1を基準として、それぞれ中心方
向に隣接する各巻き部T2、T3等あるいはT6、T5
等の半径を徐々に増加させて構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁加熱コイルに
関し、とりわけコイル内部の磁界強度が均一である高周
波加熱用コイルに関するものである。
関し、とりわけコイル内部の磁界強度が均一である高周
波加熱用コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】部分品の電磁波による加熱処理の例とし
て、高周波加熱方式が広く実施されている。このような
部分品として、たとえばCRTに組み込まれる電子銃の
電子源となるカソードがあり、被加熱処理物体であるカ
ソードが電磁加熱コイルである高周波コイル(RFコイ
ル)内部に挿置されて、高周波コイルに加熱用の高周波
が印加され、この高周波によって高周波コイル内部に発
生する電磁界により被処理対象であるカソードに生じる
誘導電流に基づき、この誘導電流を熱に転換させてカソ
ード自体の温度を上昇させ、よってカソードを熱処理す
る構成が広く採用されている。
て、高周波加熱方式が広く実施されている。このような
部分品として、たとえばCRTに組み込まれる電子銃の
電子源となるカソードがあり、被加熱処理物体であるカ
ソードが電磁加熱コイルである高周波コイル(RFコイ
ル)内部に挿置されて、高周波コイルに加熱用の高周波
が印加され、この高周波によって高周波コイル内部に発
生する電磁界により被処理対象であるカソードに生じる
誘導電流に基づき、この誘導電流を熱に転換させてカソ
ード自体の温度を上昇させ、よってカソードを熱処理す
る構成が広く採用されている。
【0003】図7は、このような従来の電磁加熱コイル
の構成例を示す正面図である。同図に示されるように、
従来の電磁加熱コイルL60は同一半径の七巻の巻き部
T1〜T7が連なってソレノイドに構成され、この電磁
加熱コイルL60に高周波電流を長すことにより、ソレ
ノイド内部に電磁界を形成し、ソレノイド内部に載置し
た被加熱処理物体であるカソードを加熱する構成となっ
ている。
の構成例を示す正面図である。同図に示されるように、
従来の電磁加熱コイルL60は同一半径の七巻の巻き部
T1〜T7が連なってソレノイドに構成され、この電磁
加熱コイルL60に高周波電流を長すことにより、ソレ
ノイド内部に電磁界を形成し、ソレノイド内部に載置し
た被加熱処理物体であるカソードを加熱する構成となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に電磁加熱コイルは、同一半径を有する巻き数が数ター
ンのものが用いられているが、このような構造の電磁加
熱コイルの特性として、コイル軸方向長さが有限である
ので、コイル内部の軸方向の磁界強度分布が一様になら
ないという問題があった。
に電磁加熱コイルは、同一半径を有する巻き数が数ター
ンのものが用いられているが、このような構造の電磁加
熱コイルの特性として、コイル軸方向長さが有限である
ので、コイル内部の軸方向の磁界強度分布が一様になら
ないという問題があった。
【0005】すなわち、軸方向中央部の磁界は、対応す
る巻き部T4により発生する磁界に加えて、軸方向前後
に隣接する巻き部T3、T5が発生させる磁界や、さら
にそれらに隣接する巻き部T2、T6などが発生させる
磁界が加わり、これら複数の磁界の合成による合成磁界
となることから、軸方向中央部の磁界強度が大になるも
のである。
る巻き部T4により発生する磁界に加えて、軸方向前後
に隣接する巻き部T3、T5が発生させる磁界や、さら
にそれらに隣接する巻き部T2、T6などが発生させる
磁界が加わり、これら複数の磁界の合成による合成磁界
となることから、軸方向中央部の磁界強度が大になるも
のである。
【0006】一方、電磁加熱コイルL60の端部側にお
いては、軸方向前後に隣接する巻き部が少ないか、ある
いは隣接する巻き部が存在しない。たとえば巻き部T1
(あるいはT7)は最端部に位置しているので、図中で
軸方向上方(あるいは軸方向下方)に隣接する巻き部が
存在しない。
いては、軸方向前後に隣接する巻き部が少ないか、ある
いは隣接する巻き部が存在しない。たとえば巻き部T1
(あるいはT7)は最端部に位置しているので、図中で
軸方向上方(あるいは軸方向下方)に隣接する巻き部が
存在しない。
【0007】このため、この電磁加熱コイルL60の端
部側における合成磁界の強度は前記の軸方向中央部の磁
界強度に比して弱くなる。この結果、電磁加熱コイル内
部における磁界強度は、軸方向中央部を最大とし、コイ
ル両端部に向かい減少する、不均一な磁界強度分布を有
するようになる。
部側における合成磁界の強度は前記の軸方向中央部の磁
界強度に比して弱くなる。この結果、電磁加熱コイル内
部における磁界強度は、軸方向中央部を最大とし、コイ
ル両端部に向かい減少する、不均一な磁界強度分布を有
するようになる。
【0008】図8は、こうした軸方向の磁界強度の変化
を示す実測値を図示したものであり、横軸はこの電磁加
熱コイルL60を円筒座標で表示した際の軸に直交する
面内での角度φ、縦軸はノルマライズされた磁界強度で
あり、またパラメータは各巻き部の内側位置として表示
されている。なお縦軸は、この電磁加熱コイルL60内
部で最も強い磁界が発生するポイントP60(中央の巻
き部T4の最外周:図7参照)の磁界強度を1.00と
して正規化されている。
を示す実測値を図示したものであり、横軸はこの電磁加
熱コイルL60を円筒座標で表示した際の軸に直交する
面内での角度φ、縦軸はノルマライズされた磁界強度で
あり、またパラメータは各巻き部の内側位置として表示
されている。なお縦軸は、この電磁加熱コイルL60内
部で最も強い磁界が発生するポイントP60(中央の巻
き部T4の最外周:図7参照)の磁界強度を1.00と
して正規化されている。
【0009】図7で、中央の巻き部T4の軸から所定距
離にあるポイントP61の磁界強度は、図8のグラフG
61で示され、0.935〜0.915の範囲内の値と
なっている。一方、隣接する巻き部T5の軸から前記と
同じ所定距離にあるポイントP62の磁界強度は、図8
のグラフG62で示され、0.89〜0.855の範囲
内の値となっており、このようにポイントP62におい
ては、前記ポイントP61の磁界強度よりも数%の減少
が生じている。すなわち、コイル中央部を最大とし、コ
イル両端部に向かい減少する、コイル長手方向に不均一
な磁界強度分布が観測される。
離にあるポイントP61の磁界強度は、図8のグラフG
61で示され、0.935〜0.915の範囲内の値と
なっている。一方、隣接する巻き部T5の軸から前記と
同じ所定距離にあるポイントP62の磁界強度は、図8
のグラフG62で示され、0.89〜0.855の範囲
内の値となっており、このようにポイントP62におい
ては、前記ポイントP61の磁界強度よりも数%の減少
が生じている。すなわち、コイル中央部を最大とし、コ
イル両端部に向かい減少する、コイル長手方向に不均一
な磁界強度分布が観測される。
【0010】前記のような不均一な磁界強度分布の結
果、高周波加熱における温度にも不均一性が生じて、被
加熱処理物体の均一な加熱処理がなされないという不都
合が生じることになる。
果、高周波加熱における温度にも不均一性が生じて、被
加熱処理物体の均一な加熱処理がなされないという不都
合が生じることになる。
【0011】さらに、前記のコイル長手方向に不均一な
磁界強度分布の発生に加え、電磁加熱コイルL60の内
部におけるラジアル方向(半径方向)の磁界分布につい
ても、中心部における磁界強度よりも外周部における磁
界強度が強くなるという特性があった。
磁界強度分布の発生に加え、電磁加熱コイルL60の内
部におけるラジアル方向(半径方向)の磁界分布につい
ても、中心部における磁界強度よりも外周部における磁
界強度が強くなるという特性があった。
【0012】図9は、このような半径方向に不均一な磁
界強度分布をシミュレーションにより求めたもので、軸
と直交する面上の磁界H60の強度分布が、模式的に示
されている。図10は、この半径方向の磁界強度分布を
説明する断面模式図である。同図によれば、磁界強度分
布61は、中心位置での磁界強度がhc60であり、中
心から距離riの位置、すなわち外周側での磁界強度h
p60は中心位置での磁界強度hc60よりも強い。し
かも分布は急峻であり、よって磁界強度の比R60は、 R60=hp60/hc60 で1よりも大きく、またその値も大きい。
界強度分布をシミュレーションにより求めたもので、軸
と直交する面上の磁界H60の強度分布が、模式的に示
されている。図10は、この半径方向の磁界強度分布を
説明する断面模式図である。同図によれば、磁界強度分
布61は、中心位置での磁界強度がhc60であり、中
心から距離riの位置、すなわち外周側での磁界強度h
p60は中心位置での磁界強度hc60よりも強い。し
かも分布は急峻であり、よって磁界強度の比R60は、 R60=hp60/hc60 で1よりも大きく、またその値も大きい。
【0013】前記の結果、被加熱処理物体が電磁加熱コ
イルL60内部に載置される位置によって、不均一な熱
処理が施されることになるため、従来技術にあっては被
加熱処理物体を装荷する領域に制限を設けていた。以
下、このような装荷領域の制限を説明する。
イルL60内部に載置される位置によって、不均一な熱
処理が施されることになるため、従来技術にあっては被
加熱処理物体を装荷する領域に制限を設けていた。以
下、このような装荷領域の制限を説明する。
【0014】図11は、従来の電磁加熱コイルL70の
構成を示す模式斜視図であり、ソレノイド状の七巻の巻
き部が等しいピッチで連設されている。すなわち、ピッ
チp70〜p75は等しい値で構成されている。図12
は電磁加熱コイルL70の断面を示すものであり、半径
r70のコイルの内側に、治具71と、この治具71に
嵌挿された複数本のカソードCtdが配置されている。
構成を示す模式斜視図であり、ソレノイド状の七巻の巻
き部が等しいピッチで連設されている。すなわち、ピッ
チp70〜p75は等しい値で構成されている。図12
は電磁加熱コイルL70の断面を示すものであり、半径
r70のコイルの内側に、治具71と、この治具71に
嵌挿された複数本のカソードCtdが配置されている。
【0015】治具71は円板形状であり、治具71上の
中心から距離dt70の円周に沿って離散的に設けられ
た凹部に、カソードCtdが把持されている。したがっ
てカソードCtdは円周上に一列に配置されているに過
ぎない。さらにカソードCtdの全長は、電磁加熱コイ
ルL70の全長よりも十分短く、よってカソードCtd
の加熱に寄与する電磁加熱コイルL70の部分は中央部
に限られる構成となっている。
中心から距離dt70の円周に沿って離散的に設けられ
た凹部に、カソードCtdが把持されている。したがっ
てカソードCtdは円周上に一列に配置されているに過
ぎない。さらにカソードCtdの全長は、電磁加熱コイ
ルL70の全長よりも十分短く、よってカソードCtd
の加熱に寄与する電磁加熱コイルL70の部分は中央部
に限られる構成となっている。
【0016】前記の構成において、電磁加熱コイルL7
0の中央部だけが利用されるのは、この領域の磁界強度
が端部の磁界強度に比してより均一であるからであり、
すなわちコイル長手方向の磁界強度分布が一様でないゆ
えに、コイル長手方向の利用可能領域が制限されるため
である。
0の中央部だけが利用されるのは、この領域の磁界強度
が端部の磁界強度に比してより均一であるからであり、
すなわちコイル長手方向の磁界強度分布が一様でないゆ
えに、コイル長手方向の利用可能領域が制限されるため
である。
【0017】また、カソードCtdが円周上に一列だけ
配置され、その半径方向に多列に配置されないのは、コ
イル半径方向の磁界強度分布が一様でないゆえに、コイ
ル半径方向の利用可能領域が制限されるためである。
配置され、その半径方向に多列に配置されないのは、コ
イル半径方向の磁界強度分布が一様でないゆえに、コイ
ル半径方向の利用可能領域が制限されるためである。
【0018】このように、不均一な磁界強度分布に起因
する不均一な熱処理を回避するために、従来では被加熱
処理物体を電磁加熱コイル内の比較的磁界強度分布が均
一である領域のみに限定して装荷するから、結果として
被加熱処理物体の装荷量が制限されていた。このため、
処理量(スループット)が減少して生産性が低下すると
いう問題があった。
する不均一な熱処理を回避するために、従来では被加熱
処理物体を電磁加熱コイル内の比較的磁界強度分布が均
一である領域のみに限定して装荷するから、結果として
被加熱処理物体の装荷量が制限されていた。このため、
処理量(スループット)が減少して生産性が低下すると
いう問題があった。
【0019】本発明は、前記のような従来技術の問題点
を解決するためなされたものであり、電磁加熱コイル内
部の磁界強度分布を均一化することで装荷量を増大させ
るとともに、均一な熱処理の実施を可能にし、よって処
理量を増加して生産性向上を図れる電磁加熱コイルを提
供することを目的とする。
を解決するためなされたものであり、電磁加熱コイル内
部の磁界強度分布を均一化することで装荷量を増大させ
るとともに、均一な熱処理の実施を可能にし、よって処
理量を増加して生産性向上を図れる電磁加熱コイルを提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、電磁加
熱コイル全長の中心付近の巻き部の半径をコイル端部の
巻き部の半径よりも大にすることにより、あるいは/お
よび中心付近の巻き部のピッチをコイル端部の巻き部の
ピッチよりも大にして中心付近の巻き部の密度を粗にす
ることにより、コイル内部の磁界強度の均一性向上を図
るものである。
熱コイル全長の中心付近の巻き部の半径をコイル端部の
巻き部の半径よりも大にすることにより、あるいは/お
よび中心付近の巻き部のピッチをコイル端部の巻き部の
ピッチよりも大にして中心付近の巻き部の密度を粗にす
ることにより、コイル内部の磁界強度の均一性向上を図
るものである。
【0021】前記課題を解決するため、本発明の請求項
1に係る電磁加熱コイルは、複数の巻き部を有する電磁
加熱コイルであって、前記コイル軸方向両端部の巻き部
の半径を基準としてそれぞれ中心方向に隣接する各巻き
部の半径を徐々に増加させて構成したことを特徴とす
る。
1に係る電磁加熱コイルは、複数の巻き部を有する電磁
加熱コイルであって、前記コイル軸方向両端部の巻き部
の半径を基準としてそれぞれ中心方向に隣接する各巻き
部の半径を徐々に増加させて構成したことを特徴とす
る。
【0022】前記の構成によれば、半径が増大した巻き
部内側の、軸上に形成される磁界の強度が減少すること
により、該巻き部内側の合成磁界の強度が低下し、よっ
て軸方向の磁界強度が均一化されるとともに、半径方向
の磁界強度差も緩和される。
部内側の、軸上に形成される磁界の強度が減少すること
により、該巻き部内側の合成磁界の強度が低下し、よっ
て軸方向の磁界強度が均一化されるとともに、半径方向
の磁界強度差も緩和される。
【0023】本発明の請求項2に係る電磁加熱コイル
は、請求項1記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれたことを特徴と
する。
は、請求項1記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれたことを特徴と
する。
【0024】前記の構成によれば、巻き部が球面の胴部
を形成することにより、軸方向の磁界強度がさらに均一
化されるとともに、半径方向の磁界強度差の緩和が同時
になされる。
を形成することにより、軸方向の磁界強度がさらに均一
化されるとともに、半径方向の磁界強度差の緩和が同時
になされる。
【0025】本発明の請求項3に係る電磁加熱コイル
は、それぞれ同一半径を有する複数の巻き部が円筒状に
連なる電磁加熱コイルであって、軸方向中心に位置する
巻き部の、隣接する巻き部とのピッチを、コイル端部に
おける巻き部の、隣接する巻き部とのピッチよりも大に
構成したことを特徴とする。
は、それぞれ同一半径を有する複数の巻き部が円筒状に
連なる電磁加熱コイルであって、軸方向中心に位置する
巻き部の、隣接する巻き部とのピッチを、コイル端部に
おける巻き部の、隣接する巻き部とのピッチよりも大に
構成したことを特徴とする。
【0026】前記の構成によれば、ピッチが大である巻
き部の内側の磁界強度が減少することにより、軸方向の
磁界強度分布が平坦化される。
き部の内側の磁界強度が減少することにより、軸方向の
磁界強度分布が平坦化される。
【0027】本発明の請求項4に係る電磁加熱コイル
は、複数の巻き部を有する電磁加熱コイルの前記巻き部
の半径を、前記コイル軸方向両端部から発してそれぞれ
中心に向かい、前記半径を徐々に増加させて構成し、か
つ、前記コイル軸方向中心に対応する巻き部の、隣接す
る巻き部とのピッチを、コイル端部における巻き部の、
隣接する巻き部とのピッチよりも大に構成したことを特
徴とする。
は、複数の巻き部を有する電磁加熱コイルの前記巻き部
の半径を、前記コイル軸方向両端部から発してそれぞれ
中心に向かい、前記半径を徐々に増加させて構成し、か
つ、前記コイル軸方向中心に対応する巻き部の、隣接す
る巻き部とのピッチを、コイル端部における巻き部の、
隣接する巻き部とのピッチよりも大に構成したことを特
徴とする。
【0028】前記の構成によれば、中心側にある巻き部
の半径の増大により、コイル軸方向の磁界強度分布が平
坦化され、ならびにコイル半径方向の磁界強度差が緩和
される。さらに、中心側にある巻き部のピッチ増によ
り、コイル軸方向の磁界強度の均一化がなされる。
の半径の増大により、コイル軸方向の磁界強度分布が平
坦化され、ならびにコイル半径方向の磁界強度差が緩和
される。さらに、中心側にある巻き部のピッチ増によ
り、コイル軸方向の磁界強度の均一化がなされる。
【0029】本発明の請求項5に係る電磁加熱コイル
は、請求項4記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれたことを特徴と
する。
は、請求項4記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれたことを特徴と
する。
【0030】前記の構成によれば、中心側にある巻き部
の半径の増大による磁界強度の減少効果と、中心側にあ
る巻き部のピッチ増による磁界強度の減少効果とが相俟
って、軸方向の磁界強度分布のさらなる平坦化と、半径
方向の磁界強度のさらなる均一化がなされる。
の半径の増大による磁界強度の減少効果と、中心側にあ
る巻き部のピッチ増による磁界強度の減少効果とが相俟
って、軸方向の磁界強度分布のさらなる平坦化と、半径
方向の磁界強度のさらなる均一化がなされる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。なお、以下の実施形態は本発明の好適な一例で
あり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
この発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られる
ものではない。
明する。なお、以下の実施形態は本発明の好適な一例で
あり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
この発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られる
ものではない。
【0032】図1は、本発明に係る電磁加熱コイルの第
1実施形態の正面図である。図2は、図1に示された電
磁加熱コイル内の径方向の磁界強度分布の説明図であ
る。以下、本発明の第1実施形態に係る電磁加熱コイル
の構成を説明する。
1実施形態の正面図である。図2は、図1に示された電
磁加熱コイル内の径方向の磁界強度分布の説明図であ
る。以下、本発明の第1実施形態に係る電磁加熱コイル
の構成を説明する。
【0033】両図において、電磁加熱コイルL1は、七
巻の巻き部Tt1〜Tt7を有する電磁加熱コイルであ
り、コイル軸方向上端部の巻き部Tt1の径D1を基準
として、中心方向に隣接する各巻き部T2、T3の径を
順に徐々に増加させ、かつ、中心に位置する巻き部Tc
4の径(中心径)D2を巻き部T3の半径よりも大に構
成する。
巻の巻き部Tt1〜Tt7を有する電磁加熱コイルであ
り、コイル軸方向上端部の巻き部Tt1の径D1を基準
として、中心方向に隣接する各巻き部T2、T3の径を
順に徐々に増加させ、かつ、中心に位置する巻き部Tc
4の径(中心径)D2を巻き部T3の半径よりも大に構
成する。
【0034】同様に、コイル軸方向下端部の巻き部Tt
7の径を基準として、中心方向に隣接する各巻き部T
6、T5の径を順に徐々に増加させ、しかも前記の、中
心に位置する巻き部Tc4の径が、巻き部T5の径より
も大になるよう構成する。すなわち、コイル軸方向両端
部の巻き部Tt1、Tt7の径を基準としてそれぞれ中
心方向に隣接する各巻き部の径を徐々に増加させて構成
する。
7の径を基準として、中心方向に隣接する各巻き部T
6、T5の径を順に徐々に増加させ、しかも前記の、中
心に位置する巻き部Tc4の径が、巻き部T5の径より
も大になるよう構成する。すなわち、コイル軸方向両端
部の巻き部Tt1、Tt7の径を基準としてそれぞれ中
心方向に隣接する各巻き部の径を徐々に増加させて構成
する。
【0035】図1のように構成された電磁加熱コイルL
1は、巻き部の径がコイル長手方向中心側にある巻き部
の径まで徐々に増大することによって、各巻き部が発生
させる磁界強度の減少効果が得られ、これにより電磁加
熱コイルL4内のコイル長手方向磁界強度分布を均一化
できる。
1は、巻き部の径がコイル長手方向中心側にある巻き部
の径まで徐々に増大することによって、各巻き部が発生
させる磁界強度の減少効果が得られ、これにより電磁加
熱コイルL4内のコイル長手方向磁界強度分布を均一化
できる。
【0036】ところで、巻き部の径を増加させた場合、
径方向の磁界強度比を低減させ、この比を1に近付ける
ことができる。図2は、この径方向の磁界強度分布を説
明するもので、中心に位置する巻き部Tc4の径方向の
磁界強度分布の模式図である。以下、図2に基づき、こ
の原理を説明する。
径方向の磁界強度比を低減させ、この比を1に近付ける
ことができる。図2は、この径方向の磁界強度分布を説
明するもので、中心に位置する巻き部Tc4の径方向の
磁界強度分布の模式図である。以下、図2に基づき、こ
の原理を説明する。
【0037】同図によれば、磁界強度分布11は、中心
位置での磁界強度がhc1であり、また巻き部Tc4の
内周半径をD2’とすると、中心から距離D2’の位置
では、前記中心位置での磁界強度hc1よりも強い磁界
強度hp1となる。しかしながら、中心から距離riの
位置における磁界強度hm1は、この磁界強度hp1よ
りも弱い磁界強度となる。
位置での磁界強度がhc1であり、また巻き部Tc4の
内周半径をD2’とすると、中心から距離D2’の位置
では、前記中心位置での磁界強度hc1よりも強い磁界
強度hp1となる。しかしながら、中心から距離riの
位置における磁界強度hm1は、この磁界強度hp1よ
りも弱い磁界強度となる。
【0038】したがって、巻き部の径を増加させた場
合、中心位置での磁界強度hc1からの磁界強度の増加
は緩やかであり、よって中心から距離riの位置におけ
る磁界強度hm1の、中心位置での磁界強度hc1から
の増加は微小になる。この効果は、前述した図10従来
技術の構成における、中心から距離riの位置における
磁界強度hp60との対比において明らかである。(図
10参照)
合、中心位置での磁界強度hc1からの磁界強度の増加
は緩やかであり、よって中心から距離riの位置におけ
る磁界強度hm1の、中心位置での磁界強度hc1から
の増加は微小になる。この効果は、前述した図10従来
技術の構成における、中心から距離riの位置における
磁界強度hp60との対比において明らかである。(図
10参照)
【0039】これにより、磁界強度の比R1は、 R1=hm1/hc1 で、1にさらに近い値となって、径方向の磁界強度比の
低減効果が得られ、これにより径方向磁界強度分布差の
緩和が効果的になされる。
低減効果が得られ、これにより径方向磁界強度分布差の
緩和が効果的になされる。
【0040】前記の結果、電磁加熱コイルL1内の加熱
処理可能な領域を、軸方向のみならず径方向へも拡張す
ることが可能になる。この加熱処理可能領域の著しい拡
大によって、被加熱処理物体の装荷量を著しく増大で
き、スループットを大幅に向上させることが可能にな
る。
処理可能な領域を、軸方向のみならず径方向へも拡張す
ることが可能になる。この加熱処理可能領域の著しい拡
大によって、被加熱処理物体の装荷量を著しく増大で
き、スループットを大幅に向上させることが可能にな
る。
【0041】図3は、本発明に係る電磁加熱コイルの第
2実施形態の、被加熱処理物体が装荷された状態の正面
断面図である。同図に示されるように、電磁加熱コイル
L2は、複数巻の巻き部Tt2〜Tt2’を有する電磁
加熱コイルであり、各巻き部はコイル軸方向上下両端部
の巻き部Tt2、Tt2’の径を基準として、中心方向
に隣接する各巻き部の径を順に徐々に増加させ、中心に
位置する巻き部Tc2の径を最大に構成している。
2実施形態の、被加熱処理物体が装荷された状態の正面
断面図である。同図に示されるように、電磁加熱コイル
L2は、複数巻の巻き部Tt2〜Tt2’を有する電磁
加熱コイルであり、各巻き部はコイル軸方向上下両端部
の巻き部Tt2、Tt2’の径を基準として、中心方向
に隣接する各巻き部の径を順に徐々に増加させ、中心に
位置する巻き部Tc2の径を最大に構成している。
【0042】この電磁加熱コイルL2内には、軸方向に
二段重ねとなった治具5および6と、この治具5、6に
嵌挿された複数本のカソードCtd2〜Ctd5が配置
されている。
二段重ねとなった治具5および6と、この治具5、6に
嵌挿された複数本のカソードCtd2〜Ctd5が配置
されている。
【0043】治具5、6はいずれも円板形状の同一構成
であり、たとえば治具5につき説明すると、中心から所
定の複数の半径にある複数の同心円の円周に沿って離散
的に設けられた複数列で構成された各凹部に、カソード
Ctd2とCtd3が複数列を構成するよう把持されて
いる。
であり、たとえば治具5につき説明すると、中心から所
定の複数の半径にある複数の同心円の円周に沿って離散
的に設けられた複数列で構成された各凹部に、カソード
Ctd2とCtd3が複数列を構成するよう把持されて
いる。
【0044】すなわち、この構成では、複数本のカソー
ドCtd3は小さい側の円周上に一列に配置され、さら
にその外側の大きい円周上には、複数本のカソードCt
d2が一列に配置されていて、結局、カソードは二列に
配置されている。また、カソードCtd5とカソードC
td4についても同様である。これは、前記説明のよう
に、電磁加熱コイルL2内のラジアル方向の磁界強度差
を緩和する構成により、加熱処理領域が半径方向に拡張
されたことを利用するものであり、よって装荷量が増加
する。
ドCtd3は小さい側の円周上に一列に配置され、さら
にその外側の大きい円周上には、複数本のカソードCt
d2が一列に配置されていて、結局、カソードは二列に
配置されている。また、カソードCtd5とカソードC
td4についても同様である。これは、前記説明のよう
に、電磁加熱コイルL2内のラジアル方向の磁界強度差
を緩和する構成により、加熱処理領域が半径方向に拡張
されたことを利用するものであり、よって装荷量が増加
する。
【0045】さらに、前記説明のように、電磁加熱コイ
ルL2内の軸方向の磁界強度差を緩和する構成により、
加熱処理領域が軸方向に拡張されたことを利用して、カ
ソードCtdを二段重ねで装荷するものであり、よって
装荷量が増加する。
ルL2内の軸方向の磁界強度差を緩和する構成により、
加熱処理領域が軸方向に拡張されたことを利用して、カ
ソードCtdを二段重ねで装荷するものであり、よって
装荷量が増加する。
【0046】このように、電磁加熱コイルL2は、コイ
ル長手方向ならびに径方向の利用可能領域の増大によ
り、コイル内の空間を有効に使用できて、生産性が向上
するとともに、より均一な磁界強度分布によるより均一
な加熱を行うことができ、品質管理にも効果的となる。
ル長手方向ならびに径方向の利用可能領域の増大によ
り、コイル内の空間を有効に使用できて、生産性が向上
するとともに、より均一な磁界強度分布によるより均一
な加熱を行うことができ、品質管理にも効果的となる。
【0047】図4は、本発明に係る電磁加熱コイルの第
3実施形態の正面図である。同図に示されるように、第
4実施形態の電磁加熱コイルL3は、複数の巻き部Tt
31〜Tt37を有して、コイル軸方向上端部の巻き部
Tt31と隣接する巻き部T32間のピッチp31を基
準として、中心方向に隣接する巻き部T32〜T33間
のピッチp32、巻き部T33〜Tc34間のピッチp
33を順に徐々に増加させて構成する。
3実施形態の正面図である。同図に示されるように、第
4実施形態の電磁加熱コイルL3は、複数の巻き部Tt
31〜Tt37を有して、コイル軸方向上端部の巻き部
Tt31と隣接する巻き部T32間のピッチp31を基
準として、中心方向に隣接する巻き部T32〜T33間
のピッチp32、巻き部T33〜Tc34間のピッチp
33を順に徐々に増加させて構成する。
【0048】また同様に、コイル軸方向下端部の巻き部
Tt37と隣接する巻き部T36間のピッチp36を基
準として、中心方向に隣接する巻き部T36〜T35間
のピッチp35、巻き部T35〜Tc34間のピッチp
34を順に徐々に増加させて構成する。すなわち、 p31<p32<p33 であり、かつ、 p36<p35<p34 であるよう構成する。
Tt37と隣接する巻き部T36間のピッチp36を基
準として、中心方向に隣接する巻き部T36〜T35間
のピッチp35、巻き部T35〜Tc34間のピッチp
34を順に徐々に増加させて構成する。すなわち、 p31<p32<p33 であり、かつ、 p36<p35<p34 であるよう構成する。
【0049】図4のように構成された電磁加熱コイルL
3は、巻き部間のピッチがコイル長手方向中心側にある
巻き部まで徐々に増大することによって、巻き部の密度
を粗にすることによる磁界強度の減少効果が得られ、こ
れにより電磁加熱コイルL3内のコイル長手方向磁界強
度分布を均一化できる。
3は、巻き部間のピッチがコイル長手方向中心側にある
巻き部まで徐々に増大することによって、巻き部の密度
を粗にすることによる磁界強度の減少効果が得られ、こ
れにより電磁加熱コイルL3内のコイル長手方向磁界強
度分布を均一化できる。
【0050】前記の結果、電磁加熱コイルL3内の加熱
処理可能な領域が拡大され、よって被加熱処理物体の装
荷量を増大できて、スループットを向上させることが可
能になる。
処理可能な領域が拡大され、よって被加熱処理物体の装
荷量を増大できて、スループットを向上させることが可
能になる。
【0051】図5は、本発明に係る電磁加熱コイルの第
4実施形態の正面図である。同図に示されるように、第
4実施形態の電磁加熱コイルL4は、複数の巻き部Tt
41〜Tt47を有して、コイル軸方向上端部の巻き部
Tt41の半径を基準として、中心方向に隣接する各巻
き部T42、T43の半径を順に徐々に増加させ、か
つ、中心に位置する巻き部Tc44の半径を巻き部T4
3の半径よりも大に構成する。
4実施形態の正面図である。同図に示されるように、第
4実施形態の電磁加熱コイルL4は、複数の巻き部Tt
41〜Tt47を有して、コイル軸方向上端部の巻き部
Tt41の半径を基準として、中心方向に隣接する各巻
き部T42、T43の半径を順に徐々に増加させ、か
つ、中心に位置する巻き部Tc44の半径を巻き部T4
3の半径よりも大に構成する。
【0052】同様に、コイル軸方向下端部の巻き部Tt
47の半径を基準として、中心方向に隣接する各巻き部
T46、T45の半径を順に徐々に増加させ、しかも前
記の、中心に位置する巻き部Tc44の半径が、巻き部
T45の半径よりも大に構成する。
47の半径を基準として、中心方向に隣接する各巻き部
T46、T45の半径を順に徐々に増加させ、しかも前
記の、中心に位置する巻き部Tc44の半径が、巻き部
T45の半径よりも大に構成する。
【0053】さらに、コイル軸方向中心に位置する巻き
部Tc44の、隣接する巻き部T43、T45とのピッ
チp43、p44を、コイル端部における巻き部Tt4
1(あるいはTt47)の、隣接する巻き部T42(あ
るいはT46)とのピッチp41(あるいはp46)よ
りも大に構成したものである。
部Tc44の、隣接する巻き部T43、T45とのピッ
チp43、p44を、コイル端部における巻き部Tt4
1(あるいはTt47)の、隣接する巻き部T42(あ
るいはT46)とのピッチp41(あるいはp46)よ
りも大に構成したものである。
【0054】しかもこのピッチは、コイル軸方向端部の
巻き部におけるピッチから、コイル軸方向中心に位置す
る巻き部におけるピッチまで、順に徐々に増加させた構
成が好ましい。すなわち、巻き部Tt41〜Tt47に
おける隣接巻き部とのピッチを図示されるようにp41
〜p46として、 p41<p42<p43 であり、かつ、 p46<p45<p44 であるよう構成する。
巻き部におけるピッチから、コイル軸方向中心に位置す
る巻き部におけるピッチまで、順に徐々に増加させた構
成が好ましい。すなわち、巻き部Tt41〜Tt47に
おける隣接巻き部とのピッチを図示されるようにp41
〜p46として、 p41<p42<p43 であり、かつ、 p46<p45<p44 であるよう構成する。
【0055】図5のように構成された電磁加熱コイルL
4は、巻き部の半径をコイル長手方向中心側にある巻き
部の半径まで徐々に増大させることによって、各巻き部
が発生させる磁界強度の減少効果と、半径方向の磁界強
度比の低減効果の両方が得られ、これにより電磁加熱コ
イルL4内のコイル長手方向磁界強度分布を均一化で
き、また半径方向磁界強度分布差を緩和させることがで
きる。
4は、巻き部の半径をコイル長手方向中心側にある巻き
部の半径まで徐々に増大させることによって、各巻き部
が発生させる磁界強度の減少効果と、半径方向の磁界強
度比の低減効果の両方が得られ、これにより電磁加熱コ
イルL4内のコイル長手方向磁界強度分布を均一化で
き、また半径方向磁界強度分布差を緩和させることがで
きる。
【0056】さらに前記に加えて、中心側にある巻き部
のピッチ増による磁界強度の減少効果とが相俟って、軸
方向の磁界強度分布の平坦化がさらに効果的になされ
る。
のピッチ増による磁界強度の減少効果とが相俟って、軸
方向の磁界強度分布の平坦化がさらに効果的になされ
る。
【0057】前記の結果、電磁加熱コイルL4内の加熱
処理可能な領域が著しく拡大され、よって被加熱処理物
体の装荷量を著しく増大できて、スループットを大幅に
向上させることが可能になる。
処理可能な領域が著しく拡大され、よって被加熱処理物
体の装荷量を著しく増大できて、スループットを大幅に
向上させることが可能になる。
【0058】図6は、本発明に係る電磁加熱コイルの第
5実施形態の斜視図である。同図に示されるように、第
5実施形態の電磁加熱コイルL5は、複数の巻き部が仮
想球面Sphを形成するように巻かれ、結果的に仮想球
面Sphの少なくとも胴部Bdを形成するよう巻かれた
ことを特徴としている。
5実施形態の斜視図である。同図に示されるように、第
5実施形態の電磁加熱コイルL5は、複数の巻き部が仮
想球面Sphを形成するように巻かれ、結果的に仮想球
面Sphの少なくとも胴部Bdを形成するよう巻かれた
ことを特徴としている。
【0059】ここで、巻き数をNターン、仮想球面Sp
hの半径をa、球の中心をOとした場合、z軸方向を向
く中心軸Cz上の任意の位置として、中心Oから距離b
の点をPとし、電磁加熱コイルL5の巻き部の微小部分
(仮想球面上)が点Pに生成させる磁界をΔHとする
と、電磁加熱コイルL5の各巻き部の各部分が点Pに生
成させる磁界の合成磁界Hは、ビオサバール法則に基づ
き、数1に示されるように中心軸Czに沿って積分して
得られる。
hの半径をa、球の中心をOとした場合、z軸方向を向
く中心軸Cz上の任意の位置として、中心Oから距離b
の点をPとし、電磁加熱コイルL5の巻き部の微小部分
(仮想球面上)が点Pに生成させる磁界をΔHとする
と、電磁加熱コイルL5の各巻き部の各部分が点Pに生
成させる磁界の合成磁界Hは、ビオサバール法則に基づ
き、数1に示されるように中心軸Czに沿って積分して
得られる。
【0060】
【数1】
【0061】このように、中心軸Cz上の任意の位置で
ある点Pに形成される磁界の合成磁界Hは、 H=4πNI/3a となり、半径、ターン数、電流値によって一意に決ま
り、よって位置によらず一定となる。したがって、本実
施形態の電磁加熱コイルL5によれば、加熱処理作業が
可能な領域を軸方向にさらに拡張できることになる。
ある点Pに形成される磁界の合成磁界Hは、 H=4πNI/3a となり、半径、ターン数、電流値によって一意に決ま
り、よって位置によらず一定となる。したがって、本実
施形態の電磁加熱コイルL5によれば、加熱処理作業が
可能な領域を軸方向にさらに拡張できることになる。
【0062】また、図6の構成で、コイル軸方向中心に
位置する巻き部の、隣接する巻き部とのピッチを、コイ
ル端部における巻き部の、隣接する巻き部とのピッチよ
りも大にした構成にすることもできる。
位置する巻き部の、隣接する巻き部とのピッチを、コイ
ル端部における巻き部の、隣接する巻き部とのピッチよ
りも大にした構成にすることもできる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る電磁加熱コイルは、複数の巻き部を有する電磁加
熱コイルの巻き部の半径を、コイル軸方向両端部から発
してそれぞれ中心に向かい、徐々に増加させる構成とす
るものであるから、半径が増大した巻き部内側の、軸上
に形成される磁界の強度が減少し、これにより巻き部内
側の合成磁界強度が低下して軸方向の磁界強度が均一化
されるとともに、半径方向の磁界強度も均一化される。
この結果、被加熱処理物体の装荷領域を拡張でき、よっ
て処理量を増加できるとともに、磁界強度の均一化によ
る熱処理の品質が向上するという効果がある。
に係る電磁加熱コイルは、複数の巻き部を有する電磁加
熱コイルの巻き部の半径を、コイル軸方向両端部から発
してそれぞれ中心に向かい、徐々に増加させる構成とす
るものであるから、半径が増大した巻き部内側の、軸上
に形成される磁界の強度が減少し、これにより巻き部内
側の合成磁界強度が低下して軸方向の磁界強度が均一化
されるとともに、半径方向の磁界強度も均一化される。
この結果、被加熱処理物体の装荷領域を拡張でき、よっ
て処理量を増加できるとともに、磁界強度の均一化によ
る熱処理の品質が向上するという効果がある。
【0064】本発明の請求項2に係る電磁加熱コイル
は、請求項1記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれた構成とするも
のであるから、軸方向の磁界強度のさらなる均一化を実
現することができる。
は、請求項1記載の構成において、前記複数の巻き部が
球面の少なくとも胴部を形成して巻かれた構成とするも
のであるから、軸方向の磁界強度のさらなる均一化を実
現することができる。
【0065】本発明の請求項3に係る電磁加熱コイル
は、複数の巻き部が円筒形を形成するもので、コイル長
手(軸)方向中心位置にある巻き部の、隣接する巻き部
とのピッチを、コイル端部における巻き部の、隣接する
巻き部とのピッチよりも大に構成するものであるから、
コイル長手(軸)方向の磁界強度を均一化でき、装荷領
域をコイル長手(軸)方向に拡張できる。
は、複数の巻き部が円筒形を形成するもので、コイル長
手(軸)方向中心位置にある巻き部の、隣接する巻き部
とのピッチを、コイル端部における巻き部の、隣接する
巻き部とのピッチよりも大に構成するものであるから、
コイル長手(軸)方向の磁界強度を均一化でき、装荷領
域をコイル長手(軸)方向に拡張できる。
【0066】本発明の請求項4に係る電磁加熱コイル
は、複数の巻き部の半径を、コイル軸方向両端部から発
してそれぞれ中心に向かい、半径を徐々に増加させて構
成し、かつコイル軸方向中心に対応する巻き部の、隣接
する巻き部とのピッチを、コイル端部における巻き部
の、隣接する巻き部とのピッチよりも大に構成するもの
である。
は、複数の巻き部の半径を、コイル軸方向両端部から発
してそれぞれ中心に向かい、半径を徐々に増加させて構
成し、かつコイル軸方向中心に対応する巻き部の、隣接
する巻き部とのピッチを、コイル端部における巻き部
の、隣接する巻き部とのピッチよりも大に構成するもの
である。
【0067】したがって中心側にある巻き部の半径の増
大による磁界強度の減少に起因するコイル長手(軸)方
向の磁界強度分布の平坦化効果と、半径方向の磁界強度
差の緩和の効果を実現できる。しかも、中心側にある巻
き部のピッチ増による磁界強度の減少効果と相俟って、
コイル長手(軸)方向の磁界強度分布の平坦化をさらに
効果的に実現することができる。
大による磁界強度の減少に起因するコイル長手(軸)方
向の磁界強度分布の平坦化効果と、半径方向の磁界強度
差の緩和の効果を実現できる。しかも、中心側にある巻
き部のピッチ増による磁界強度の減少効果と相俟って、
コイル長手(軸)方向の磁界強度分布の平坦化をさらに
効果的に実現することができる。
【0068】本発明の請求項5に係る電磁加熱コイル
は、請求項4記載の構成において、複数の巻き部が球面
の少なくとも胴部を形成して巻かれた構成とするから、
軸方向の磁界強度のさらなる均一化を実現することがで
きる。
は、請求項4記載の構成において、複数の巻き部が球面
の少なくとも胴部を形成して巻かれた構成とするから、
軸方向の磁界強度のさらなる均一化を実現することがで
きる。
【図1】本発明に係る電磁加熱コイルの第1実施形態の
正面図である。
正面図である。
【図2】図1に示される電磁加熱コイル内の径方向の磁
界強度分布の説明図である。
界強度分布の説明図である。
【図3】本発明に係る電磁加熱コイルの第2実施形態
の、被加熱処理物体が装荷された状態の正面断面図であ
る。
の、被加熱処理物体が装荷された状態の正面断面図であ
る。
【図4】本発明に係る電磁加熱コイルの第3実施形態の
正面図である。
正面図である。
【図5】本発明に係る電磁加熱コイルの第4実施形態の
正面図である。
正面図である。
【図6】本発明に係る電磁加熱コイルの第5実施形態の
斜視図である。
斜視図である。
【図7】従来の電磁加熱コイルの構成例を示す正面図で
ある。
ある。
【図8】図7に示された電磁加熱コイルの軸方向の磁界
強度変化を示す図である。
強度変化を示す図である。
【図9】従来の電磁加熱コイルの軸に直交面上の磁界強
度分布のシミュレーション結果を示す模式図である。
度分布のシミュレーション結果を示す模式図である。
【図10】図9に示された半径方向の磁界強度分布を説
明する断面模式図である。
明する断面模式図である。
【図11】従来の電磁加熱コイルの他の構成例を示す模
式斜視図である。
式斜視図である。
【図12】被加熱処理物体が装荷された図11の電磁加
熱コイルの断面図である。
熱コイルの断面図である。
L1……電磁加熱コイル、D1……端部径、D2……中
心径、Tt1……端部巻き部、T2……巻き部、T3…
…巻き部、Tc4……中心巻き部、T5……巻き部、T
6……巻き部、Tt7……端部巻き部
心径、Tt1……端部巻き部、T2……巻き部、T3…
…巻き部、Tc4……中心巻き部、T5……巻き部、T
6……巻き部、Tt7……端部巻き部
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の巻き部を有する電磁加熱コイルで
あって、 前記コイル軸方向両端部の巻き部の半径を基準としてそ
れぞれ中心方向に隣接する各巻き部の半径を徐々に増加
させて構成したことを特徴とする電磁加熱コイル。 - 【請求項2】 前記複数の巻き部が球面の少なくとも胴
部を形成して巻かれたことを特徴とする請求項1記載の
電磁加熱コイル。 - 【請求項3】 それぞれ同一半径を有する複数の巻き部
が円筒状に連なる電磁加熱コイルであって、 軸方向中心に位置する巻き部の、隣接する巻き部とのピ
ッチを、コイル端部における巻き部の、隣接する巻き部
とのピッチよりも大に構成したことを特徴とする電磁加
熱コイル。 - 【請求項4】 複数の巻き部を有する電磁加熱コイルで
あって、 前記コイル軸方向両端部の巻き部の半径を基準としてそ
れぞれ中心方向に隣接する各巻き部の半径を徐々に増加
させて構成し、 かつ、前記コイル軸方向中心に位置する巻き部の、隣接
する巻き部とのピッチを、コイル端部における巻き部
の、隣接する巻き部とのピッチよりも大に構成したこと
を特徴とする電磁加熱コイル。 - 【請求項5】 前記複数の巻き部が球面の少なくとも胴
部を形成して巻かれたことを特徴とする請求項4記載の
電磁加熱コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17726897A JPH1126148A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 電磁加熱コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17726897A JPH1126148A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 電磁加熱コイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1126148A true JPH1126148A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16028092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17726897A Pending JPH1126148A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 電磁加熱コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1126148A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007036110A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Toyota Motor Corp | はんだ付け装置およびはんだ付けされた装置の製造方法 |
| JP2012109075A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波誘導加熱方法およびその装置 |
| CN102641959A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-08-22 | 哈尔滨工业大学 | 金属管材的快速均匀加热方法 |
| WO2013065818A1 (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-10 | Ntn株式会社 | 高周波熱処理用コイル、等速自在継手用外側継手部材、および等速自在継手 |
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-
1997
- 1997-07-02 JP JP17726897A patent/JPH1126148A/ja active Pending
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