JPH11262103A - 電気自動車の制動装置 - Google Patents
電気自動車の制動装置Info
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- JPH11262103A JPH11262103A JP8284398A JP8284398A JPH11262103A JP H11262103 A JPH11262103 A JP H11262103A JP 8284398 A JP8284398 A JP 8284398A JP 8284398 A JP8284398 A JP 8284398A JP H11262103 A JPH11262103 A JP H11262103A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T2270/00—Further aspects of brake control systems not otherwise provided for
- B60T2270/60—Regenerative braking
- B60T2270/608—Electronic brake distribution (EBV/EBD) features related thereto
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液圧系統をX配管とした電気自動車において
回生制動力単独での全制動力負担をも可能とし、かつ、
ブレーキフィーリングを損なうことのない電気自動車の
制動装置を提供する。 【解決手段】 前輪及び後輪の各輪に対応してフロント
弁32及びリア弁33を設け、無効ストロークを個別に
詰めた後減圧制御を行うとともに、フロント弁32及び
リア弁33と並列に配置された液圧制御弁装置31によ
り回生制動時に液圧を遮断し、かつ、減圧された分を吸
収してペダルストロークを確保する。
回生制動力単独での全制動力負担をも可能とし、かつ、
ブレーキフィーリングを損なうことのない電気自動車の
制動装置を提供する。 【解決手段】 前輪及び後輪の各輪に対応してフロント
弁32及びリア弁33を設け、無効ストロークを個別に
詰めた後減圧制御を行うとともに、フロント弁32及び
リア弁33と並列に配置された液圧制御弁装置31によ
り回生制動時に液圧を遮断し、かつ、減圧された分を吸
収してペダルストロークを確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車の制動
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−264710号公報には、液
圧系統をX配管とした電気自動車に適用される制動装置
が示されている。当該制動装置においては、回生制動力
が駆動輪(前輪)に作用するとき、X配管の途中に設け
られた差圧バルブを閉弁して前輪用液圧制動装置におけ
る液圧制動を抑制する構成である。そして、ブレーキペ
ダルの踏み込み開始時に一時的に差圧バルブを開弁する
ことにより、ブレーキキャリパの遊びによるブレーキペ
ダルの無効ストロークを予め吸収させる。これにより、
回生制動から液圧制動に切り換えるべく差圧バルブを開
弁したとき、ブレーキキャリパの遊びの分だけブレーキ
ペダルのストローク変化を減少させることができる。一
方、特開平5−161211号公報には、液圧系統を前
輪(従動輪)と後輪(駆動輪)とに分けた電気自動車に
適用される制動装置が示されている。当該装置は、それ
ぞれの系統の上流側に設けられた差圧バルブにより、回
生制動力が作動可能な範囲において駆動輪並びに従動輪
の制動力を負担するものである。さらに、特開平5−1
76407号公報には、前輪を回生制動及び液圧制動に
より制動し、後輪を液圧制動により制動する制動装置が
示されている。前輪の回生制動時には、マスタシリンダ
圧を減圧することで液圧制動を制限し、制限された分の
ブレーキ液をストロークシミュレータによって消費させ
ることでブレーキフィーリングを向上させている。
圧系統をX配管とした電気自動車に適用される制動装置
が示されている。当該制動装置においては、回生制動力
が駆動輪(前輪)に作用するとき、X配管の途中に設け
られた差圧バルブを閉弁して前輪用液圧制動装置におけ
る液圧制動を抑制する構成である。そして、ブレーキペ
ダルの踏み込み開始時に一時的に差圧バルブを開弁する
ことにより、ブレーキキャリパの遊びによるブレーキペ
ダルの無効ストロークを予め吸収させる。これにより、
回生制動から液圧制動に切り換えるべく差圧バルブを開
弁したとき、ブレーキキャリパの遊びの分だけブレーキ
ペダルのストローク変化を減少させることができる。一
方、特開平5−161211号公報には、液圧系統を前
輪(従動輪)と後輪(駆動輪)とに分けた電気自動車に
適用される制動装置が示されている。当該装置は、それ
ぞれの系統の上流側に設けられた差圧バルブにより、回
生制動力が作動可能な範囲において駆動輪並びに従動輪
の制動力を負担するものである。さらに、特開平5−1
76407号公報には、前輪を回生制動及び液圧制動に
より制動し、後輪を液圧制動により制動する制動装置が
示されている。前輪の回生制動時には、マスタシリンダ
圧を減圧することで液圧制動を制限し、制限された分の
ブレーキ液をストロークシミュレータによって消費させ
ることでブレーキフィーリングを向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の制動装置のうち、特開平7−264710
号公報に記載された制動装置では、差圧バルブを介して
液圧を制御するのは前輪用液圧制動装置だけであり、後
輪用液圧制動装置には回生制動とかかわりなくマスタシ
リンダ圧が付与されている。すなわち、回生制動時にも
常に液圧制動が併用されており、回生制動単独での制動
が行われない。従って、回生制動力が有効に活用されて
いない。この結果、回生電力によるバッテリーの充電が
不足してバッテリーの連続使用可能時間を延長させるこ
とができない。また、回生制動分に相当するストローク
は吸収されないので、回生制動から液圧制動に切り換わ
ったときのブレーキフィーリングが良くない。一方、特
開平5−161211号公報に記載された制動装置で
は、ブレーキペダルを踏むと先ず後輪のみが回生制動さ
れて前輪の液圧制動は行われないので、回生制動力は有
効活用される。しかしながら、前輪の両輪が一の差圧バ
ルブの下流にあり、後輪の両輪が他の差圧バルブの下流
にあるため、ブレーキの種類が異なる場合がある前輪と
後輪とをX配管で構成した液圧系統には適用できない。
また、回生制動分に相当するストロークは吸収されない
ので、回生制動から液圧制動に切り換わったときのブレ
ーキフィーリングが良くない。また、特開平5−176
407号公報に記載された制動装置では、ストロークシ
ミュレータが、回生制動の有無にかかわらず常にマスタ
シリンダと連通しているので、回生制動時と液圧制動の
みのときとで、ペダルストロークに差が生じ、ブレーキ
フィーリングが損なわれる。
ような従来の制動装置のうち、特開平7−264710
号公報に記載された制動装置では、差圧バルブを介して
液圧を制御するのは前輪用液圧制動装置だけであり、後
輪用液圧制動装置には回生制動とかかわりなくマスタシ
リンダ圧が付与されている。すなわち、回生制動時にも
常に液圧制動が併用されており、回生制動単独での制動
が行われない。従って、回生制動力が有効に活用されて
いない。この結果、回生電力によるバッテリーの充電が
不足してバッテリーの連続使用可能時間を延長させるこ
とができない。また、回生制動分に相当するストローク
は吸収されないので、回生制動から液圧制動に切り換わ
ったときのブレーキフィーリングが良くない。一方、特
開平5−161211号公報に記載された制動装置で
は、ブレーキペダルを踏むと先ず後輪のみが回生制動さ
れて前輪の液圧制動は行われないので、回生制動力は有
効活用される。しかしながら、前輪の両輪が一の差圧バ
ルブの下流にあり、後輪の両輪が他の差圧バルブの下流
にあるため、ブレーキの種類が異なる場合がある前輪と
後輪とをX配管で構成した液圧系統には適用できない。
また、回生制動分に相当するストロークは吸収されない
ので、回生制動から液圧制動に切り換わったときのブレ
ーキフィーリングが良くない。また、特開平5−176
407号公報に記載された制動装置では、ストロークシ
ミュレータが、回生制動の有無にかかわらず常にマスタ
シリンダと連通しているので、回生制動時と液圧制動の
みのときとで、ペダルストロークに差が生じ、ブレーキ
フィーリングが損なわれる。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、液圧系統をX配管とした電気自動車において回生制
動力単独での全制動力負担をも可能とし、ブレーキフィ
ーリングを損なうことのない電気自動車の制動装置を提
供することを目的とする。また、X配管か否かにかかわ
らず、いかなるときもブレーキフィーリングに違和感を
生じさせることなく、回生制動力を有効活用することが
できる電気自動車の制動装置を提供することを目的とす
る。
は、液圧系統をX配管とした電気自動車において回生制
動力単独での全制動力負担をも可能とし、ブレーキフィ
ーリングを損なうことのない電気自動車の制動装置を提
供することを目的とする。また、X配管か否かにかかわ
らず、いかなるときもブレーキフィーリングに違和感を
生じさせることなく、回生制動力を有効活用することが
できる電気自動車の制動装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスタシリン
ダから液圧制動装置へ至る液圧系統が、前輪の一方側の
液圧制動装置と後輪の他方側の液圧制動装置とを分岐部
を介して接続した第1の液圧系統と、前輪の他方側の液
圧制動装置と後輪の一方側の液圧制動装置とを分岐部を
介して接続した第2の液圧系統とによって構成され、前
輪又は後輪が液圧制動装置による液圧制動とモータによ
る回生制動とを併用可能とした電気自動車の制動装置に
おいて、前記第1の液圧系統及び第2の液圧系統の各々
は、前記マスタシリンダと前記分岐部との間に設けら
れ、ブレーキペダルの操作による回生制動時に回生制動
力の制動力負担に対応して前記マスタシリンダからの入
力液圧の伝達を遮断する液圧制御弁装置と、前輪側及び
後輪側の一方に対応して前記液圧制御弁装置と並列に設
けられ、前記マスタシリンダからの入力液圧が、当該一
方の液圧制動装置の無効ストロークを詰めるのに相当す
る第1の値になるまで連通状態を保持する第1の液圧比
例弁と、前輪側及び後輪側の他方に対応して前記液圧制
御弁装置と並列に設けられ、前記マスタシリンダからの
入力液圧が、当該他方の液圧制動装置の無効ストローク
を詰めるのに相当する値であって前記第1の値以上の第
2の値になるまで連通状態を保持する第2の液圧比例弁
と、前記第2の液圧比例弁の出力側と前記分岐部との間
に挿入され、当該出力側から当該分岐部への液圧の伝達
を阻止する逆止弁とを含むことを特徴とするものであ
る。上記のように構成された電気自動車の制動装置にお
いては、第1の液圧比例弁と第2の液圧比例弁とが互い
に別々に、対応する液圧制動装置の無効ストロークがマ
スタシリンダからの入力液圧によって詰められるまで、
連通状態を維持する。従って、電気自動車の前輪と後輪
とで液圧制動装置の無効ストロークが互いに異なってい
ても、確実にそれぞれの無効ストロークを詰めることが
できる。なお、逆止弁の存在により、液圧の相互差が維
持される。また、液圧制御弁装置によって、回生制動時
に回生制動力の制動力負担に対応してマスタシリンダか
らの入力液圧の伝達が遮断されることにより、液圧制動
力を制限して回生制動力を有効に活用することができ
る。
ダから液圧制動装置へ至る液圧系統が、前輪の一方側の
液圧制動装置と後輪の他方側の液圧制動装置とを分岐部
を介して接続した第1の液圧系統と、前輪の他方側の液
圧制動装置と後輪の一方側の液圧制動装置とを分岐部を
介して接続した第2の液圧系統とによって構成され、前
輪又は後輪が液圧制動装置による液圧制動とモータによ
る回生制動とを併用可能とした電気自動車の制動装置に
おいて、前記第1の液圧系統及び第2の液圧系統の各々
は、前記マスタシリンダと前記分岐部との間に設けら
れ、ブレーキペダルの操作による回生制動時に回生制動
力の制動力負担に対応して前記マスタシリンダからの入
力液圧の伝達を遮断する液圧制御弁装置と、前輪側及び
後輪側の一方に対応して前記液圧制御弁装置と並列に設
けられ、前記マスタシリンダからの入力液圧が、当該一
方の液圧制動装置の無効ストロークを詰めるのに相当す
る第1の値になるまで連通状態を保持する第1の液圧比
例弁と、前輪側及び後輪側の他方に対応して前記液圧制
御弁装置と並列に設けられ、前記マスタシリンダからの
入力液圧が、当該他方の液圧制動装置の無効ストローク
を詰めるのに相当する値であって前記第1の値以上の第
2の値になるまで連通状態を保持する第2の液圧比例弁
と、前記第2の液圧比例弁の出力側と前記分岐部との間
に挿入され、当該出力側から当該分岐部への液圧の伝達
を阻止する逆止弁とを含むことを特徴とするものであ
る。上記のように構成された電気自動車の制動装置にお
いては、第1の液圧比例弁と第2の液圧比例弁とが互い
に別々に、対応する液圧制動装置の無効ストロークがマ
スタシリンダからの入力液圧によって詰められるまで、
連通状態を維持する。従って、電気自動車の前輪と後輪
とで液圧制動装置の無効ストロークが互いに異なってい
ても、確実にそれぞれの無効ストロークを詰めることが
できる。なお、逆止弁の存在により、液圧の相互差が維
持される。また、液圧制御弁装置によって、回生制動時
に回生制動力の制動力負担に対応してマスタシリンダか
らの入力液圧の伝達が遮断されることにより、液圧制動
力を制限して回生制動力を有効に活用することができ
る。
【0006】前記電気自動車の制動装置(請求項1)の
第1の液圧系統及び第2の液圧系統において、前記第1
の液圧比例弁及び前記第2の液圧比例弁の各々は、その
入力側が、前記マスタシリンダと前記液圧制御弁装置と
の接続管路に接続され、その出力側が、対応する前記液
圧制動装置と前記分岐部との接続管路に接続されている
ものであってもよい(請求項2)。この場合も、請求項
1の制動装置と同様の作用効果が得られる。
第1の液圧系統及び第2の液圧系統において、前記第1
の液圧比例弁及び前記第2の液圧比例弁の各々は、その
入力側が、前記マスタシリンダと前記液圧制御弁装置と
の接続管路に接続され、その出力側が、対応する前記液
圧制動装置と前記分岐部との接続管路に接続されている
ものであってもよい(請求項2)。この場合も、請求項
1の制動装置と同様の作用効果が得られる。
【0007】前記電気自動車の制動装置(請求項1)に
おいて、前記第1の液圧比例弁及び前記第2の液圧比例
弁の各々は、入力液圧が対応する前記無効ストロークを
詰めるのに相当する値に達すると、入力液圧の上昇に伴
い、この入力液圧を所定割合で減圧して出力するもので
あってもよい(請求項3)。この場合、無効ストローク
を詰めるのに要する液圧が、液圧制動装置の経年変化に
より増加した場合でも、減圧出力中に無効ストロークを
詰め終えることができる。従って、ブレーキフィーリン
グを損なうことがない。
おいて、前記第1の液圧比例弁及び前記第2の液圧比例
弁の各々は、入力液圧が対応する前記無効ストロークを
詰めるのに相当する値に達すると、入力液圧の上昇に伴
い、この入力液圧を所定割合で減圧して出力するもので
あってもよい(請求項3)。この場合、無効ストローク
を詰めるのに要する液圧が、液圧制動装置の経年変化に
より増加した場合でも、減圧出力中に無効ストロークを
詰め終えることができる。従って、ブレーキフィーリン
グを損なうことがない。
【0008】前記電気自動車の制動装置(請求項1)に
おいて、前記液圧制御弁装置は、回生制動力の変動に応
じて付勢力を変化させる付勢手段と、この付勢手段から
の付勢力を受けて前記マスタシリンダからの入力液圧の
伝達を遮断する弁体とを有するものであってもよい(請
求項4)。この場合、モータの回転数、バッテリー容量
又は温度により回生制動力に変動が生じると、それに応
じて弁体に付与される付勢力も変化する。これによっ
て、回生制動力の強弱に応じて液圧制動力の立ち上がり
のタイミングが適切に調整されるので、ブレーキフィー
リングを損なうことがない。
おいて、前記液圧制御弁装置は、回生制動力の変動に応
じて付勢力を変化させる付勢手段と、この付勢手段から
の付勢力を受けて前記マスタシリンダからの入力液圧の
伝達を遮断する弁体とを有するものであってもよい(請
求項4)。この場合、モータの回転数、バッテリー容量
又は温度により回生制動力に変動が生じると、それに応
じて弁体に付与される付勢力も変化する。これによっ
て、回生制動力の強弱に応じて液圧制動力の立ち上がり
のタイミングが適切に調整されるので、ブレーキフィー
リングを損なうことがない。
【0009】前記電気自動車の制動装置(請求項4)に
おいて、前記液圧制御弁装置は、前記付勢手段からの付
勢力が消失したとき前記弁体に開弁付勢力を付与する開
放手段を有するものであってもよい(請求項5)。この
場合、回生制動がオフであったり、故障・異常等が発生
したりして、付勢手段の付勢力が消失したときは、開放
手段により弁が開いて液圧制御弁装置の入出力が連通す
る。従って、遅滞なく液圧制動力を発生させることがで
き、フェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフ
ィーリングも損なわれない。
おいて、前記液圧制御弁装置は、前記付勢手段からの付
勢力が消失したとき前記弁体に開弁付勢力を付与する開
放手段を有するものであってもよい(請求項5)。この
場合、回生制動がオフであったり、故障・異常等が発生
したりして、付勢手段の付勢力が消失したときは、開放
手段により弁が開いて液圧制御弁装置の入出力が連通す
る。従って、遅滞なく液圧制動力を発生させることがで
き、フェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフ
ィーリングも損なわれない。
【0010】前記電気自動車の制動装置(請求項4)に
おいて、前記液圧制御弁装置は、回生制動時の回生制動
力を液圧制動力として発生させる際に必要となる液量及
び液圧を吸収するストローク吸収手段を有するものであ
ってもよい(請求項6)。この場合、回生制動時におい
て、本来吸収されないペダルストロークがストローク吸
収手段によりダミー的に吸収される。従って、回生制動
の実施によるペダルストロークの違和感を解消すること
ができ、ブレーキフィーリングを良好なものとすること
ができる。
おいて、前記液圧制御弁装置は、回生制動時の回生制動
力を液圧制動力として発生させる際に必要となる液量及
び液圧を吸収するストローク吸収手段を有するものであ
ってもよい(請求項6)。この場合、回生制動時におい
て、本来吸収されないペダルストロークがストローク吸
収手段によりダミー的に吸収される。従って、回生制動
の実施によるペダルストロークの違和感を解消すること
ができ、ブレーキフィーリングを良好なものとすること
ができる。
【0011】前記電気自動車の制動装置(請求項6)に
おいて、前記ストローク吸収手段は、前記マスタシリン
ダに接続され、回生制動力を液圧制動力として発生させ
る際に必要となる相応の液量及び液圧を吸収するストロ
ーク補償ピストンと、回生制動時に前記マスタシリンダ
からの入力液圧が回生制動力の負担分に相当する液圧に
達すると前記ストローク補償ピストンと前記マスタシリ
ンダとの間を閉じるストローク弁とを有するものであっ
てもよい(請求項7)。この場合、マスタシリンダから
の入力液圧が回生制動力の負担分に相当する液圧に達す
ると、ストローク弁が閉弁されてストローク補償ピスト
ンの作動が停止する。従って、回生制動力が変動した場
合でも、これに見合ったペダルストロークが確保され、
良好なブレーキフィーリングが得られる。
おいて、前記ストローク吸収手段は、前記マスタシリン
ダに接続され、回生制動力を液圧制動力として発生させ
る際に必要となる相応の液量及び液圧を吸収するストロ
ーク補償ピストンと、回生制動時に前記マスタシリンダ
からの入力液圧が回生制動力の負担分に相当する液圧に
達すると前記ストローク補償ピストンと前記マスタシリ
ンダとの間を閉じるストローク弁とを有するものであっ
てもよい(請求項7)。この場合、マスタシリンダから
の入力液圧が回生制動力の負担分に相当する液圧に達す
ると、ストローク弁が閉弁されてストローク補償ピスト
ンの作動が停止する。従って、回生制動力が変動した場
合でも、これに見合ったペダルストロークが確保され、
良好なブレーキフィーリングが得られる。
【0012】また、本発明は、前輪及び後輪にブレーキ
ペダルの操作によるマスタシリンダからの入力液圧で作
動する液圧制動装置が設けられるとともに、前輪又は後
輪に前記ブレーキペダルの操作により回生制動力を発生
させることが可能なモータが接続されている電気自動車
の制動装置において、前記マスタシリンダと前記液圧制
動装置との間に設けられ、付勢手段により回生制動力に
相当する閉弁付勢力を受けて前記マスタシリンダからの
入力液圧の伝達を遮断する制御弁と、前記制御弁と並列
に前記マスタシリンダに接続され、回生制動時の回生制
動力を液圧制動力として発生させる場合に必要となる液
量及び液圧を吸収するストローク補償ピストンと、前記
ブレーキペダルの操作による全制動力が液圧制動力のみ
であるとき前記マスタシリンダから前記ストローク補償
ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止するストローク
弁とを設けたことを特徴とするものでもある(請求項
8)。上記のように構成された電気自動車の制動装置に
おいて、ブレーキペダルの操作時に回生制動力が作用し
ている場合、制御弁によりマスタシリンダから液圧制動
装置への入力液圧の伝達が遮断されるとともに、この回
生制動力を液圧制動力として発生させるときに必要とな
る液量及び液圧がストローク補償ピストンによって吸収
される。従って、液圧制動力を制限して、回生制動力を
有効に活用することができる。また、回生制動力に相応
するペダルストロークがストローク補償ピストンの動作
によって吸収されるので、ブレーキフィーリングに違和
感を生じさせない。一方、ブレーキペダルの操作時に回
生制動力が作用せず、液圧制動装置による液圧制動力の
みで全制動力がまかなわれるときは、ストローク弁がマ
スタシリンダからストローク補償ピストンヘの液量及び
液圧の伝達を阻止する。従って、マスタシリンダからの
液量及び液圧がストローク補償ピストンで無用に消費さ
れることを回避でき、通常の液圧制動によるブレーキフ
ィーリングを確保することができる。
ペダルの操作によるマスタシリンダからの入力液圧で作
動する液圧制動装置が設けられるとともに、前輪又は後
輪に前記ブレーキペダルの操作により回生制動力を発生
させることが可能なモータが接続されている電気自動車
の制動装置において、前記マスタシリンダと前記液圧制
動装置との間に設けられ、付勢手段により回生制動力に
相当する閉弁付勢力を受けて前記マスタシリンダからの
入力液圧の伝達を遮断する制御弁と、前記制御弁と並列
に前記マスタシリンダに接続され、回生制動時の回生制
動力を液圧制動力として発生させる場合に必要となる液
量及び液圧を吸収するストローク補償ピストンと、前記
ブレーキペダルの操作による全制動力が液圧制動力のみ
であるとき前記マスタシリンダから前記ストローク補償
ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止するストローク
弁とを設けたことを特徴とするものでもある(請求項
8)。上記のように構成された電気自動車の制動装置に
おいて、ブレーキペダルの操作時に回生制動力が作用し
ている場合、制御弁によりマスタシリンダから液圧制動
装置への入力液圧の伝達が遮断されるとともに、この回
生制動力を液圧制動力として発生させるときに必要とな
る液量及び液圧がストローク補償ピストンによって吸収
される。従って、液圧制動力を制限して、回生制動力を
有効に活用することができる。また、回生制動力に相応
するペダルストロークがストローク補償ピストンの動作
によって吸収されるので、ブレーキフィーリングに違和
感を生じさせない。一方、ブレーキペダルの操作時に回
生制動力が作用せず、液圧制動装置による液圧制動力の
みで全制動力がまかなわれるときは、ストローク弁がマ
スタシリンダからストローク補償ピストンヘの液量及び
液圧の伝達を阻止する。従って、マスタシリンダからの
液量及び液圧がストローク補償ピストンで無用に消費さ
れることを回避でき、通常の液圧制動によるブレーキフ
ィーリングを確保することができる。
【0013】また、本発明は、前輪及び後輪にマスタシ
リンダからの入力液圧で作動する液圧制動装置が設けら
れるとともに、前輪又は後輪に回生制動力を発生させる
ことが可能なモータが接続されている電気自動車の制動
装置において、前記マスタシリンダと前記液圧制動装置
との間に設けられ、付勢手段により回生制動力に相当す
る閉弁付勢力を受けて前記マスタシリンダからの入力液
圧の伝達を遮断する制御弁と、前記制御弁と並列に前記
マスタシリンダに接続され、回生制動時の回生制動力を
液圧制動力として発生させる場合に必要となる液量及び
液圧を吸収するストローク補償ピストンと、前記制御弁
が開弁したとき前記マスタシリンダから前記ストローク
補償ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止するストロ
ーク弁と、前記ストロークが閉じた状態で、前記ストロ
ーク補償ピストンから前記マスタシリンダ側への前記液
量及び液圧の戻りを許容する連通手段とを設けたことを
特徴とするものでもある(請求項9)。上記のように構
成された電気自動車の制動装置において、回生制動力が
作用している場合、制御弁によりマスタシリンダから液
圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるとともに、
この回生制動力を液圧制動力として発生させるときに必
要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンによっ
て吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回生制
動力を有効に活用することができる。また、回生制動力
に相応するペダルストロークがストローク補償ピストン
の動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリング
に違和感を生じさせない。また、付勢手段の付勢力が発
生していないか、又は、付勢手段に抗して制御弁が開く
と、これに対応してストローク弁が閉弁することによ
り、ストローク補償ピストンの作動が停止する。このと
き、ストローク補償ピストンに吸収されていた液量及び
液圧は、回生制動力の低下又は入力液圧の低下により、
連通手段を介して制御弁の入力側に戻される。
リンダからの入力液圧で作動する液圧制動装置が設けら
れるとともに、前輪又は後輪に回生制動力を発生させる
ことが可能なモータが接続されている電気自動車の制動
装置において、前記マスタシリンダと前記液圧制動装置
との間に設けられ、付勢手段により回生制動力に相当す
る閉弁付勢力を受けて前記マスタシリンダからの入力液
圧の伝達を遮断する制御弁と、前記制御弁と並列に前記
マスタシリンダに接続され、回生制動時の回生制動力を
液圧制動力として発生させる場合に必要となる液量及び
液圧を吸収するストローク補償ピストンと、前記制御弁
が開弁したとき前記マスタシリンダから前記ストローク
補償ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止するストロ
ーク弁と、前記ストロークが閉じた状態で、前記ストロ
ーク補償ピストンから前記マスタシリンダ側への前記液
量及び液圧の戻りを許容する連通手段とを設けたことを
特徴とするものでもある(請求項9)。上記のように構
成された電気自動車の制動装置において、回生制動力が
作用している場合、制御弁によりマスタシリンダから液
圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるとともに、
この回生制動力を液圧制動力として発生させるときに必
要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンによっ
て吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回生制
動力を有効に活用することができる。また、回生制動力
に相応するペダルストロークがストローク補償ピストン
の動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリング
に違和感を生じさせない。また、付勢手段の付勢力が発
生していないか、又は、付勢手段に抗して制御弁が開く
と、これに対応してストローク弁が閉弁することによ
り、ストローク補償ピストンの作動が停止する。このと
き、ストローク補償ピストンに吸収されていた液量及び
液圧は、回生制動力の低下又は入力液圧の低下により、
連通手段を介して制御弁の入力側に戻される。
【0014】前記電気自動車の制動装置(請求項9)に
おいて、前記連通手段は、前記ストローク弁に設けられ
たカップシールであってもよい(請求項10)。この場
合、連通手段として作用するカップシールは、形態上ス
トローク弁に付帯する部材として設けられる。従って、
連通手段を別途独立して設ける必要がないため、部品点
数が削減できる。
おいて、前記連通手段は、前記ストローク弁に設けられ
たカップシールであってもよい(請求項10)。この場
合、連通手段として作用するカップシールは、形態上ス
トローク弁に付帯する部材として設けられる。従って、
連通手段を別途独立して設ける必要がないため、部品点
数が削減できる。
【0015】前記電気自動車の制動装置(請求項9)に
おいて、前記付勢手段は、回生制動力の変動に応じて前
記制御弁に対する閉弁付勢力を変化させるものであって
もよい(請求項11)。この場合、要求される制動力が
変化しなければ、回生制動力に変動が生じた場合でも、
へダルストロークが変化しない。従って、ブレーキフィ
ーリングに違和感を生じさせることなく、回生制動力を
有効活用できる。
おいて、前記付勢手段は、回生制動力の変動に応じて前
記制御弁に対する閉弁付勢力を変化させるものであって
もよい(請求項11)。この場合、要求される制動力が
変化しなければ、回生制動力に変動が生じた場合でも、
へダルストロークが変化しない。従って、ブレーキフィ
ーリングに違和感を生じさせることなく、回生制動力を
有効活用できる。
【0016】前記電気自動車の制動装置(請求項11)
において、前記ストローク弁は、前記制御弁の弁体を介
して前記付勢手段から開弁付勢力を受けるものであって
もよい(請求項12)。この場合、付勢手段の付勢力が
発生していないとき、又は、制御弁が付勢手段に抗して
開弁したとき、これに一致してストローク弁が閉弁する
ことにより、ストローク補償ピストンの作動を停止させ
る。これにより、回生制動時、回生制動と液圧制動の併
用時、及び液圧制動時のいずれの場合でも、ペダルスト
ロークを正確に相互一致させることができ、ブレーキフ
ィーリングに違和感を生じさせることなく、回生制動力
を有効に活用できる。
において、前記ストローク弁は、前記制御弁の弁体を介
して前記付勢手段から開弁付勢力を受けるものであって
もよい(請求項12)。この場合、付勢手段の付勢力が
発生していないとき、又は、制御弁が付勢手段に抗して
開弁したとき、これに一致してストローク弁が閉弁する
ことにより、ストローク補償ピストンの作動を停止させ
る。これにより、回生制動時、回生制動と液圧制動の併
用時、及び液圧制動時のいずれの場合でも、ペダルスト
ロークを正確に相互一致させることができ、ブレーキフ
ィーリングに違和感を生じさせることなく、回生制動力
を有効に活用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態によ
る電気自動車の制動装置の構成を示す図である。図にお
いて、ブレーキペダル1にはマスタシリンダ2が接続さ
れている。マスタシリンダ2は、一対のブレーキ制御弁
装置3のマスタシリンダポート3mと接続されている。
ブレーキ制御弁装置3のリアポート3rは、ツイン型液
圧比例弁4の入力ポート4aと接続されている。一対の
ブレーキ制御弁装置3のフロントポート3fは、左前輪
液圧制動装置WFL及び右前輪液圧制動装置WF Rと接続さ
れている。また、ツイン型液圧比例弁4の出力ポート4
bは左後輪液圧制動装置WRL及び右後輪液圧制動装置W
RRと接続されている。なお、本例の場合、前輪ブレーキ
はディスクブレーキで、後輪ブレーキはドラムブレーキ
とする。また、前輪が駆動輪であり、後輪が従動輪であ
る。本液圧系統は、マスタシリンダ2からブレーキ制御
弁装置3(図の左側)を介して右前輪液圧制動装置WFR
及び左後輪液圧制動装置WRL及に至る一の系統と、マス
タシリンダ2からブレーキ制御弁装置3(図の右側)を
介して左前輪液圧制動装置WFL及び右後輪液圧制動装置
WRRに至る他の系統とにより、いわゆるX配管を構成し
ている。
る電気自動車の制動装置の構成を示す図である。図にお
いて、ブレーキペダル1にはマスタシリンダ2が接続さ
れている。マスタシリンダ2は、一対のブレーキ制御弁
装置3のマスタシリンダポート3mと接続されている。
ブレーキ制御弁装置3のリアポート3rは、ツイン型液
圧比例弁4の入力ポート4aと接続されている。一対の
ブレーキ制御弁装置3のフロントポート3fは、左前輪
液圧制動装置WFL及び右前輪液圧制動装置WF Rと接続さ
れている。また、ツイン型液圧比例弁4の出力ポート4
bは左後輪液圧制動装置WRL及び右後輪液圧制動装置W
RRと接続されている。なお、本例の場合、前輪ブレーキ
はディスクブレーキで、後輪ブレーキはドラムブレーキ
とする。また、前輪が駆動輪であり、後輪が従動輪であ
る。本液圧系統は、マスタシリンダ2からブレーキ制御
弁装置3(図の左側)を介して右前輪液圧制動装置WFR
及び左後輪液圧制動装置WRL及に至る一の系統と、マス
タシリンダ2からブレーキ制御弁装置3(図の右側)を
介して左前輪液圧制動装置WFL及び右後輪液圧制動装置
WRRに至る他の系統とにより、いわゆるX配管を構成し
ている。
【0018】ブレーキ制御弁装置3は、液圧制御弁装置
31、フロント用の液圧比例弁(以下、フロント弁とい
う。)32及びリア用の液圧比例弁(以下、リア弁とい
う。)33、液圧センサ34(図の右方側のブレーキ制
御弁装置3についてのみ図示している。)、並びに逆止
弁35によって構成されている。フロント弁32の出力
側とリア弁33の出力側とは逆止弁35を介して互いに
接続されており、逆止弁35を介した接続線路途中に設
けられた分岐部Jに、フロントポート3fが接続されて
いる。なお、図1におけるブレーキ制御装置3の表記
は、抽象化若しくは展開した状態で示しており、実体的
構造については後述する。
31、フロント用の液圧比例弁(以下、フロント弁とい
う。)32及びリア用の液圧比例弁(以下、リア弁とい
う。)33、液圧センサ34(図の右方側のブレーキ制
御弁装置3についてのみ図示している。)、並びに逆止
弁35によって構成されている。フロント弁32の出力
側とリア弁33の出力側とは逆止弁35を介して互いに
接続されており、逆止弁35を介した接続線路途中に設
けられた分岐部Jに、フロントポート3fが接続されて
いる。なお、図1におけるブレーキ制御装置3の表記
は、抽象化若しくは展開した状態で示しており、実体的
構造については後述する。
【0019】一方、電気的接続に関しては、ブレーキ制
御弁装置3に設けられた液圧センサ34の出力信号がE
CU(電子制御ユニット)5に接続されている。また、
液圧制御弁装置31の各比例ソレノイド31ZとECU
5とが接続されている。さらに、ブレーキペダル1の近
傍には、ブレーキペダル1が踏まれたことを検知するブ
レーキスイッチ6が設けられ、ECU5と接続されてい
る。
御弁装置3に設けられた液圧センサ34の出力信号がE
CU(電子制御ユニット)5に接続されている。また、
液圧制御弁装置31の各比例ソレノイド31ZとECU
5とが接続されている。さらに、ブレーキペダル1の近
傍には、ブレーキペダル1が踏まれたことを検知するブ
レーキスイッチ6が設けられ、ECU5と接続されてい
る。
【0020】図2〜5はそれぞれ、上記ブレーキ制御弁
装置3をポート側から見た平面図、この平面図に対する
水平断面図、側面図及び垂直断面図である。図2及び図
3に示すように、マスタシリンダポート3m及びフロン
トポート3fはフロント弁32の真上に位置し、フロン
ト弁32の入力側及び出力側にそれぞれ連通している。
リアポート3rはリア弁33の真上に位置し、リア弁3
3の出力側に連通している。フロント弁32の入力側と
リア弁33の入力側とは流路3a(図3)を介して互い
に連通している。また、フロント弁32の入力側は流路
3b(図3)を介して液圧センサ34と接続されてい
る。
装置3をポート側から見た平面図、この平面図に対する
水平断面図、側面図及び垂直断面図である。図2及び図
3に示すように、マスタシリンダポート3m及びフロン
トポート3fはフロント弁32の真上に位置し、フロン
ト弁32の入力側及び出力側にそれぞれ連通している。
リアポート3rはリア弁33の真上に位置し、リア弁3
3の出力側に連通している。フロント弁32の入力側と
リア弁33の入力側とは流路3a(図3)を介して互い
に連通している。また、フロント弁32の入力側は流路
3b(図3)を介して液圧センサ34と接続されてい
る。
【0021】次に、図4において、逆止弁35は、その
入力ポート35inがフロント弁32(図3)の出力側に
接続され、出力ポート35outがリア弁33(図3)の
出力側に接続されている。従って、フロント弁32の出
力側液圧がリア弁33の出力側液圧より高圧であれば逆
止弁35を介してフロント弁32の出力側からリア弁3
3の出力側へのブレーキ液の流通が生じるが、その逆の
場合には流通は生じない。
入力ポート35inがフロント弁32(図3)の出力側に
接続され、出力ポート35outがリア弁33(図3)の
出力側に接続されている。従って、フロント弁32の出
力側液圧がリア弁33の出力側液圧より高圧であれば逆
止弁35を介してフロント弁32の出力側からリア弁3
3の出力側へのブレーキ液の流通が生じるが、その逆の
場合には流通は生じない。
【0022】次に、図5において、フロント弁32及び
リア弁33の内部構造は同様であり、ブレーキ制御弁装
置3に形成されたシリンダ孔3c内において図の左右方
向に進退可能に挿入されたピストン321と、このピス
トン321の外周に設けられたシール322と、ピスト
ン321を図の左方向へ付勢するばね323と、ピスト
ン321の内部に設けられた孔321a内に設けられ、
ばね324によって図の左方向に付勢された弁体325
と、取付蓋326とを有している。ピストン321には
通路孔321bが設けられ、これを介してピストン32
1の内部と外部の入力室3dが連通する。また、ピスト
ン321の左端部321cにも通路孔321dが設けら
れ、これを介してピストン321の内部と外部の出力室
3eが連通する。弁体325とピストン321の左端部
321cとの接離によって弁が開閉される。なお、ばね
323の付勢力に関しては、フロント弁32よりリア弁
33の方が若干強くなるように設定されている。
リア弁33の内部構造は同様であり、ブレーキ制御弁装
置3に形成されたシリンダ孔3c内において図の左右方
向に進退可能に挿入されたピストン321と、このピス
トン321の外周に設けられたシール322と、ピスト
ン321を図の左方向へ付勢するばね323と、ピスト
ン321の内部に設けられた孔321a内に設けられ、
ばね324によって図の左方向に付勢された弁体325
と、取付蓋326とを有している。ピストン321には
通路孔321bが設けられ、これを介してピストン32
1の内部と外部の入力室3dが連通する。また、ピスト
ン321の左端部321cにも通路孔321dが設けら
れ、これを介してピストン321の内部と外部の出力室
3eが連通する。弁体325とピストン321の左端部
321cとの接離によって弁が開閉される。なお、ばね
323の付勢力に関しては、フロント弁32よりリア弁
33の方が若干強くなるように設定されている。
【0023】ばね323によって付勢されたピストン3
21の左端部321cの右端面は、取付蓋326に当接
している。また、弁体325も、ばね324によって付
勢され、取付蓋326に当接している。この状態では、
弁体325とピストン321の左端部321cとは互い
に離れており、従って開弁状態である。この状態から、
ピストン321がばね323に抗して右方に移動する
と、ピストン321の左端部321cは取付蓋326か
ら離れ、一方、弁体325はばね324の付勢を受けて
取付蓋326に引き続き当接する。従って、弁体325
とピストン321の左端部321cの右端面とが当接し
て閉弁される。
21の左端部321cの右端面は、取付蓋326に当接
している。また、弁体325も、ばね324によって付
勢され、取付蓋326に当接している。この状態では、
弁体325とピストン321の左端部321cとは互い
に離れており、従って開弁状態である。この状態から、
ピストン321がばね323に抗して右方に移動する
と、ピストン321の左端部321cは取付蓋326か
ら離れ、一方、弁体325はばね324の付勢を受けて
取付蓋326に引き続き当接する。従って、弁体325
とピストン321の左端部321cの右端面とが当接し
て閉弁される。
【0024】液圧制御弁装置31は、ブレーキ制御弁装
置3に形成されたシリンダ孔3g内において軸方向(図
の左右方向)に進退可能に挿入されたプランジャピスト
ン311と、このプランジャピストン311の内部にお
いて軸方向に進退可能に嵌挿されたストローク補償ピス
トン312と、このストローク補償ピストン312を軸
方向左方に付勢するばね313と、このばね313を受
けるとともにプランジャピストン311と係合してこれ
を支持するピストン支持部314と、ピストン支持部3
14を軸方向左方に付勢するばね310と、ピストン支
持部314及びばね310を封止すべく螺着された取付
蓋315と、シリンダ孔3g内に装着され、プランジャ
ピストン311の端部外周に外接したカップ状の固定部
材である共通バルブ316と、プランジャピストン31
1に装着され、共通バルブ316に内接するカップシー
ル(例えばゴム製)317と、共通バルブ316に対し
て軸方向に進退可能であり、共通バルブ316の中心軸
部分に形成された通孔316aにその一部が挿入されて
プランジャピストン311と当接したポペット弁体31
8と、ポペット弁体318に当接して軸方向に進退自在
に保持されたピストンロッド319と、軸受31Xを介
してピストンロッド319を軸方向に進退自在に支持す
るハウジング31Yと、ハウジング31Y内に装着さ
れ、ピストンロッド319を駆動する比例ソレノイド3
1Zとを備えている。
置3に形成されたシリンダ孔3g内において軸方向(図
の左右方向)に進退可能に挿入されたプランジャピスト
ン311と、このプランジャピストン311の内部にお
いて軸方向に進退可能に嵌挿されたストローク補償ピス
トン312と、このストローク補償ピストン312を軸
方向左方に付勢するばね313と、このばね313を受
けるとともにプランジャピストン311と係合してこれ
を支持するピストン支持部314と、ピストン支持部3
14を軸方向左方に付勢するばね310と、ピストン支
持部314及びばね310を封止すべく螺着された取付
蓋315と、シリンダ孔3g内に装着され、プランジャ
ピストン311の端部外周に外接したカップ状の固定部
材である共通バルブ316と、プランジャピストン31
1に装着され、共通バルブ316に内接するカップシー
ル(例えばゴム製)317と、共通バルブ316に対し
て軸方向に進退可能であり、共通バルブ316の中心軸
部分に形成された通孔316aにその一部が挿入されて
プランジャピストン311と当接したポペット弁体31
8と、ポペット弁体318に当接して軸方向に進退自在
に保持されたピストンロッド319と、軸受31Xを介
してピストンロッド319を軸方向に進退自在に支持す
るハウジング31Yと、ハウジング31Y内に装着さ
れ、ピストンロッド319を駆動する比例ソレノイド3
1Zとを備えている。
【0025】上記共通バルブ316は、プランジャピス
トン311と共に、それらの間にストローク弁開閉部V
sを有するストローク弁を構成している。また、共通バ
ルブ316は、ポペット弁体318と共に、それらの間
にポペット弁開閉部Vpを有するポペット弁(制御弁)
を構成している。プランジャピストン311のストロー
ク弁開閉部Vs近傍外周面とシリンダ孔3gとの間に
は、液室S1が形成されている。ストローク補償ピスト
ン312とプランジャピストン311との間には液室S
2が形成されている。プランジャピストン311の左端
面と共通バルブ316の底部との間には液室S3が形成
されている。また、ポペット弁体318の左端側には液
室S4が形成されている。液室S1は通路P1を介して
フロント弁32の入力側と連通している。また、シリン
ダ孔3gと共通バルブ316との間に液室S1及び通路
P1と連通した通路P2が形成されている。また、通路
P2とポペット弁開閉部Vpとが共通バルブ316に形
成された通路P3を介して連通している。液室S4は通
路P4を介してフロント弁32の出力側と連通してい
る。また、ポペット弁体318と共通バルブ316との
間にはブレーキ液の流通を許容する程度の隙間があり、
これによって液室S3と通路P3とは連通している。ま
た、ポペット弁開閉部Vpが開いたときは液室S3とS
4とが連通する。
トン311と共に、それらの間にストローク弁開閉部V
sを有するストローク弁を構成している。また、共通バ
ルブ316は、ポペット弁体318と共に、それらの間
にポペット弁開閉部Vpを有するポペット弁(制御弁)
を構成している。プランジャピストン311のストロー
ク弁開閉部Vs近傍外周面とシリンダ孔3gとの間に
は、液室S1が形成されている。ストローク補償ピスト
ン312とプランジャピストン311との間には液室S
2が形成されている。プランジャピストン311の左端
面と共通バルブ316の底部との間には液室S3が形成
されている。また、ポペット弁体318の左端側には液
室S4が形成されている。液室S1は通路P1を介して
フロント弁32の入力側と連通している。また、シリン
ダ孔3gと共通バルブ316との間に液室S1及び通路
P1と連通した通路P2が形成されている。また、通路
P2とポペット弁開閉部Vpとが共通バルブ316に形
成された通路P3を介して連通している。液室S4は通
路P4を介してフロント弁32の出力側と連通してい
る。また、ポペット弁体318と共通バルブ316との
間にはブレーキ液の流通を許容する程度の隙間があり、
これによって液室S3と通路P3とは連通している。ま
た、ポペット弁開閉部Vpが開いたときは液室S3とS
4とが連通する。
【0026】上記プランジャピストン311の外周と共
通バルブ316の内周との間にはブレーキ液の流通を許
容する程度の隙間があるが、弾性を有するカップシール
317が共通バルブ316の内周面に圧接することで液
室S2とS3との間のシール状態が保たれている。カッ
プシール317は、図示のような軸方向(図の左右方
向)左方に折り返した形状のために、軸方向左方から差
圧を受けると外方に押し広げられ、さらに強く共通バル
ブ316の内周面に圧接してシール性能が高められる。
逆に、軸方向右方から差圧を受けると内方にすぼんで共
通バルブ316の内周面との間に隙間ができ、液室S2
とS3とは互いに連通する。すなわち、共通バルブ31
6、カップシール317及びプランジャピストン311
の3部材は、差圧の方向性により選択的にシールを維持
又は解除する連通手段を構成している。
通バルブ316の内周との間にはブレーキ液の流通を許
容する程度の隙間があるが、弾性を有するカップシール
317が共通バルブ316の内周面に圧接することで液
室S2とS3との間のシール状態が保たれている。カッ
プシール317は、図示のような軸方向(図の左右方
向)左方に折り返した形状のために、軸方向左方から差
圧を受けると外方に押し広げられ、さらに強く共通バル
ブ316の内周面に圧接してシール性能が高められる。
逆に、軸方向右方から差圧を受けると内方にすぼんで共
通バルブ316の内周面との間に隙間ができ、液室S2
とS3とは互いに連通する。すなわち、共通バルブ31
6、カップシール317及びプランジャピストン311
の3部材は、差圧の方向性により選択的にシールを維持
又は解除する連通手段を構成している。
【0027】図8は、上記のように構成されたブレーキ
制御弁装置3の接続図である。フロント弁32及びリア
弁33は、それぞれ液圧制御弁装置31に並列に接続さ
れている。本例では、マスタシリンダ2側を上流側、液
圧制動装置WRL及びWF R側を下流側とすると、フロント
弁32及びリア弁33はそれぞれ、その入力側が液圧制
御弁装置31の上流側に接続され、その出力側が分岐部
Jの下流側に接続されている。逆止弁35はリア弁33
の出力側と分岐部Jとの間に挿入され、当該出力側から
分岐部Jへの液圧の伝達を阻止する。
制御弁装置3の接続図である。フロント弁32及びリア
弁33は、それぞれ液圧制御弁装置31に並列に接続さ
れている。本例では、マスタシリンダ2側を上流側、液
圧制動装置WRL及びWF R側を下流側とすると、フロント
弁32及びリア弁33はそれぞれ、その入力側が液圧制
御弁装置31の上流側に接続され、その出力側が分岐部
Jの下流側に接続されている。逆止弁35はリア弁33
の出力側と分岐部Jとの間に挿入され、当該出力側から
分岐部Jへの液圧の伝達を阻止する。
【0028】図1に戻り、ツイン型液圧比例弁4は、例
えば実用新案登録公報第2503398号にその詳細が
開示されている既知のバルブであり、ブレーキペダル1
に強いペダル踏力が加えられた場合に、閉弁・開弁を繰
り返して後輪液圧制動装置WRL及びWRRへ伝達される液
圧を制御する。
えば実用新案登録公報第2503398号にその詳細が
開示されている既知のバルブであり、ブレーキペダル1
に強いペダル踏力が加えられた場合に、閉弁・開弁を繰
り返して後輪液圧制動装置WRL及びWRRへ伝達される液
圧を制御する。
【0029】次に、上記のように構成された電気自動車
の制動装置の動作について説明する。まず、電気自動車
における制動力の配分について説明する。図9はマスタ
シリンダ圧と制動力との関係を示すグラフである。マス
タシリンダ圧に対応する制動力Fは、フロントの液圧制
動力FLF及びリアの液圧制動力FLR、並びに、回生制動
力FEの合計により得られる。マスタシリンダ圧が小さ
い場合は回生制動力のみで足りるが、回生制動力に上限
値があるため、回生制動力の上限値を超える制動力が必
要となる場合に初めてフロントの液圧制動力FLF及びリ
アの液圧制動力FLRを生じさせる。ブレーキの種類の違
いから、フロントの液圧制動力FLFトとリアの液圧制動
力FLRとに若干の差がある。
の制動装置の動作について説明する。まず、電気自動車
における制動力の配分について説明する。図9はマスタ
シリンダ圧と制動力との関係を示すグラフである。マス
タシリンダ圧に対応する制動力Fは、フロントの液圧制
動力FLF及びリアの液圧制動力FLR、並びに、回生制動
力FEの合計により得られる。マスタシリンダ圧が小さ
い場合は回生制動力のみで足りるが、回生制動力に上限
値があるため、回生制動力の上限値を超える制動力が必
要となる場合に初めてフロントの液圧制動力FLF及びリ
アの液圧制動力FLRを生じさせる。ブレーキの種類の違
いから、フロントの液圧制動力FLFトとリアの液圧制動
力FLRとに若干の差がある。
【0030】図1においてブレーキペダル1が踏まれる
と、ブレーキスイッチ6が動作して検出信号がECU5
に送られる。また、マスタシリンダ2からの入力液圧が
液圧センサ34によって検出され、検出信号がECU5
に送られる。ECU5は受け取った検出信号に応じて回
生制動を開始するとともに、比例ソレノイド31Zに励
磁電流を与える。このときの励磁電流は、回生制動力に
応じたレベルとなる。例えば、モータの回転数が所定値
以上であり十分な回生制動力が得られる場合と、そうで
ない場合とでは、前者の方が大きな励磁電流を受けるこ
とになる。また、バッテリー容量や温度によっても回生
制動力が変動する。比例ソレノイド31Zは、励磁電流
に応じた推力でピストンロッド319(図5)を駆動す
る。従って、ポペット弁開閉部Vpに対する閉弁付勢力
及びストローク弁開閉部Vsに対する開弁付勢力は、回
生制動力に応じて増減する。
と、ブレーキスイッチ6が動作して検出信号がECU5
に送られる。また、マスタシリンダ2からの入力液圧が
液圧センサ34によって検出され、検出信号がECU5
に送られる。ECU5は受け取った検出信号に応じて回
生制動を開始するとともに、比例ソレノイド31Zに励
磁電流を与える。このときの励磁電流は、回生制動力に
応じたレベルとなる。例えば、モータの回転数が所定値
以上であり十分な回生制動力が得られる場合と、そうで
ない場合とでは、前者の方が大きな励磁電流を受けるこ
とになる。また、バッテリー容量や温度によっても回生
制動力が変動する。比例ソレノイド31Zは、励磁電流
に応じた推力でピストンロッド319(図5)を駆動す
る。従って、ポペット弁開閉部Vpに対する閉弁付勢力
及びストローク弁開閉部Vsに対する開弁付勢力は、回
生制動力に応じて増減する。
【0031】図6は、回生制動がオフのときのブレーキ
制御弁装置3の状態を示す断面図である。このとき、比
例ソレノイド31Zは非励磁状態である。従って、ばね
310によりピストン支持部314及びプランジャピス
トン311が図の左方に押され、ストローク弁開閉部V
sは閉じている。また、ポペット弁開閉部Vpは開いて
いる。マスタシリンダ2から送られて来た液圧は、フロ
ント弁32及びリア弁33を通らず、通路P1、P2、
P3、ポペット弁開閉部Vp、及び通路P4を通って、
減圧制御されることなくフロントポート3f及びリアポ
ート3rから出力される。従って、前輪液圧制動装置W
FR及びWFLには直接に、また、後輪液圧制動装置WRL及
びWRRへはツイン型液圧制御弁4を介して、液圧が伝達
される。なお、液圧が伝達されるとき、液室S3も伝達
される液圧と同圧となるが、液室S2はストローク弁開
閉部Vsが閉じていることで液圧が生じない。この結
果、カップシール317に対して、軸方向の左から右へ
差圧が作用する。しかしながら、前述のように、この方
向の差圧に対してはカップシール317のシール性能が
維持しやすいため、液室S2には液圧が伝達されない。
制御弁装置3の状態を示す断面図である。このとき、比
例ソレノイド31Zは非励磁状態である。従って、ばね
310によりピストン支持部314及びプランジャピス
トン311が図の左方に押され、ストローク弁開閉部V
sは閉じている。また、ポペット弁開閉部Vpは開いて
いる。マスタシリンダ2から送られて来た液圧は、フロ
ント弁32及びリア弁33を通らず、通路P1、P2、
P3、ポペット弁開閉部Vp、及び通路P4を通って、
減圧制御されることなくフロントポート3f及びリアポ
ート3rから出力される。従って、前輪液圧制動装置W
FR及びWFLには直接に、また、後輪液圧制動装置WRL及
びWRRへはツイン型液圧制御弁4を介して、液圧が伝達
される。なお、液圧が伝達されるとき、液室S3も伝達
される液圧と同圧となるが、液室S2はストローク弁開
閉部Vsが閉じていることで液圧が生じない。この結
果、カップシール317に対して、軸方向の左から右へ
差圧が作用する。しかしながら、前述のように、この方
向の差圧に対してはカップシール317のシール性能が
維持しやすいため、液室S2には液圧が伝達されない。
【0032】一方、回生制動がオンのときのブレーキ制
御弁装置3の状態は図5に示される。このとき、比例ソ
レノイド31Zは励磁され、ピストンロッド319が右
方に前進する。これにより、ポペット弁体318及びプ
ランジャピストン311がばね310に抗して押され
る。この結果、ストローク弁開閉部Vsは開き、ポペッ
ト弁開閉部Vpが閉じる。従って、マスタシリンダ2か
ら各液圧制動装置WFR、WFL、WRL及びWRRへの液圧の
伝達は遮断される。
御弁装置3の状態は図5に示される。このとき、比例ソ
レノイド31Zは励磁され、ピストンロッド319が右
方に前進する。これにより、ポペット弁体318及びプ
ランジャピストン311がばね310に抗して押され
る。この結果、ストローク弁開閉部Vsは開き、ポペッ
ト弁開閉部Vpが閉じる。従って、マスタシリンダ2か
ら各液圧制動装置WFR、WFL、WRL及びWRRへの液圧の
伝達は遮断される。
【0033】図10は、マスタシリンダ圧とホイールシ
リンダ圧(液圧制動装置における制動圧力)との関係を
示すグラフである。回生制動を行わない場合、前輪の液
圧制動特性(実線LF1)においてマスタシリンダ圧とホ
イールシリンダ圧とは傾き1の比例関係にある。一方、
後輪の液圧制動特性(一点鎖線LR1)は、液圧制動装置
の種類の違い(ディスクブレーキとドラムブレーキ)等
により、マスタシリンダ圧20以上ではマスタシリンダ
圧に対するホイールシリンダ圧の増加特性の傾きが1よ
り小さくなる。次に、回生制動を伴う場合の液圧制動動
作について説明する。
リンダ圧(液圧制動装置における制動圧力)との関係を
示すグラフである。回生制動を行わない場合、前輪の液
圧制動特性(実線LF1)においてマスタシリンダ圧とホ
イールシリンダ圧とは傾き1の比例関係にある。一方、
後輪の液圧制動特性(一点鎖線LR1)は、液圧制動装置
の種類の違い(ディスクブレーキとドラムブレーキ)等
により、マスタシリンダ圧20以上ではマスタシリンダ
圧に対するホイールシリンダ圧の増加特性の傾きが1よ
り小さくなる。次に、回生制動を伴う場合の液圧制動動
作について説明する。
【0034】回生制動がオンの状態で、ブレーキペダル
1の踏み込みによりマスタシリンダ圧が上昇すると、連
通状態のフロント弁32及びリア弁33を介して前輪液
圧制動装置WFR、WFL、及び後輪液圧制動装置WRL、W
RRのホイールシリンダ圧が上昇する。そして、図10の
AF点までは、マスタシリンダ圧と前輪液圧制動装置W
FR及びWFLのホイールシリンダ圧とが互いに一致して上
昇する。この間に前輪液圧制動装置WFR及びWFLの無効
ストロークと後輪液圧制動装置WRL及びWRRの無効スト
ロークとは、互いに別々に詰められる。前輪液圧制動装
置WFR及びWFLの無効ストロークが完全に詰められたA
F点において、マスタシリンダ液圧はフロント弁32の
ばね323の付勢力に打ち勝ってピストン321を前進
させ、フロント弁32はミータリング(流量制御)状態
となる。一方、前述のように、ばね323の付勢力に関
してはフロント弁32よりリア弁33の方が若干強いた
め、AF点からやや遅れたAR点において、マスタシリン
ダ液圧はリア弁33のばね323の付勢力に打ち勝っ
て、リア弁33はミータリング状態となる。従って、後
輪液圧制動装置WRL及びWRRに関しては、AR点に対応
した分の無効ストロークが詰められることになる。本例
において、AR点がAF点より高くなるように設定されて
いるのは、前輪に採用されているディスクブレーキより
無効ストロークの大きいドラムブレーキが、後輪に採用
されているからである。
1の踏み込みによりマスタシリンダ圧が上昇すると、連
通状態のフロント弁32及びリア弁33を介して前輪液
圧制動装置WFR、WFL、及び後輪液圧制動装置WRL、W
RRのホイールシリンダ圧が上昇する。そして、図10の
AF点までは、マスタシリンダ圧と前輪液圧制動装置W
FR及びWFLのホイールシリンダ圧とが互いに一致して上
昇する。この間に前輪液圧制動装置WFR及びWFLの無効
ストロークと後輪液圧制動装置WRL及びWRRの無効スト
ロークとは、互いに別々に詰められる。前輪液圧制動装
置WFR及びWFLの無効ストロークが完全に詰められたA
F点において、マスタシリンダ液圧はフロント弁32の
ばね323の付勢力に打ち勝ってピストン321を前進
させ、フロント弁32はミータリング(流量制御)状態
となる。一方、前述のように、ばね323の付勢力に関
してはフロント弁32よりリア弁33の方が若干強いた
め、AF点からやや遅れたAR点において、マスタシリン
ダ液圧はリア弁33のばね323の付勢力に打ち勝っ
て、リア弁33はミータリング状態となる。従って、後
輪液圧制動装置WRL及びWRRに関しては、AR点に対応
した分の無効ストロークが詰められることになる。本例
において、AR点がAF点より高くなるように設定されて
いるのは、前輪に採用されているディスクブレーキより
無効ストロークの大きいドラムブレーキが、後輪に採用
されているからである。
【0035】ミータリング状態となったフロント弁32
及びリア弁33においては、それぞれの各弁の面積比で
決まるレシオで減圧制御が行われる。この減圧制御は、
フロント弁32に関してはBF点まで、リア弁33に関
してはBR点まで維持される。この間、リア弁33の出
力液圧はフロント弁32の出力液圧より高いため、逆止
弁35は閉じている。なお、無効ストロークを詰めるの
に要する液圧が、液圧制動装置WFR、WFL、WRL及びW
RRの経年変化により増加した場合、AF点及びAR点の時
点で無効ストロークが詰め終えられていないことも考え
られるが、このような場合は、上記減圧制御中に詰め足
りない分を詰め終えることができる。
及びリア弁33においては、それぞれの各弁の面積比で
決まるレシオで減圧制御が行われる。この減圧制御は、
フロント弁32に関してはBF点まで、リア弁33に関
してはBR点まで維持される。この間、リア弁33の出
力液圧はフロント弁32の出力液圧より高いため、逆止
弁35は閉じている。なお、無効ストロークを詰めるの
に要する液圧が、液圧制動装置WFR、WFL、WRL及びW
RRの経年変化により増加した場合、AF点及びAR点の時
点で無効ストロークが詰め終えられていないことも考え
られるが、このような場合は、上記減圧制御中に詰め足
りない分を詰め終えることができる。
【0036】上記減圧制御によって流通を制限された分
量のブレーキ液は、ストローク弁開閉部Vsから液室S
2に侵入し、ばね313に抗しつつプランジャピストン
311に対してストローク補償ピストン312を移動さ
せ、移動によって拡大された液室S2に吸収される(図
7参照)。この結果、マスタシリンダ2から送り出され
るブレーキ液の消費量は、減圧制御を行わない場合とほ
ぼ同量となる。従って、減圧制御中にもかかわらず、減
圧制御を行っていない場合とほぼ同様にペダルストロー
クが変化する。なお、ポペット弁開閉部Vpが閉じてい
るので、液室S3の液圧と液室S2の液圧は相等しい。
従って、カップシール317に差圧は作用しない。
量のブレーキ液は、ストローク弁開閉部Vsから液室S
2に侵入し、ばね313に抗しつつプランジャピストン
311に対してストローク補償ピストン312を移動さ
せ、移動によって拡大された液室S2に吸収される(図
7参照)。この結果、マスタシリンダ2から送り出され
るブレーキ液の消費量は、減圧制御を行わない場合とほ
ぼ同量となる。従って、減圧制御中にもかかわらず、減
圧制御を行っていない場合とほぼ同様にペダルストロー
クが変化する。なお、ポペット弁開閉部Vpが閉じてい
るので、液室S3の液圧と液室S2の液圧は相等しい。
従って、カップシール317に差圧は作用しない。
【0037】次に、BF点にて、マスタシリンダ液圧は
比例ソレノイド31Zの電磁力に打ち勝ち、プランジャ
ピストン311は図7の左方に移動する。これにより、
ストローク弁開閉部Vsが閉じてポペット弁開閉部Vp
が開く。この結果、液圧制御弁装置31の入力側と出力
側とは連通し、前輪側のホイールシリンダ圧はマスタシ
リンダ液圧と同じ割合(傾き1)で上昇する。ホイール
シリンダ圧が前輪側と後輪側とで等しくなるBR点以降
は、逆止弁35を介して、後輪側のホイールシリンダ圧
がマスタシリンダ液圧と同じ割合で上昇する。なお、B
F点は、比例ソレノイド31Zに流れる電流値に応じて
リニアにシフトする。従って、回生制動力の変動に応じ
てECU5から与えられる電流値が増減されることによ
り、回生制動力の変動に見合ったペダルストロークを確
保することができ、常に良好なブレーキフィーリングが
得られる。
比例ソレノイド31Zの電磁力に打ち勝ち、プランジャ
ピストン311は図7の左方に移動する。これにより、
ストローク弁開閉部Vsが閉じてポペット弁開閉部Vp
が開く。この結果、液圧制御弁装置31の入力側と出力
側とは連通し、前輪側のホイールシリンダ圧はマスタシ
リンダ液圧と同じ割合(傾き1)で上昇する。ホイール
シリンダ圧が前輪側と後輪側とで等しくなるBR点以降
は、逆止弁35を介して、後輪側のホイールシリンダ圧
がマスタシリンダ液圧と同じ割合で上昇する。なお、B
F点は、比例ソレノイド31Zに流れる電流値に応じて
リニアにシフトする。従って、回生制動力の変動に応じ
てECU5から与えられる電流値が増減されることによ
り、回生制動力の変動に見合ったペダルストロークを確
保することができ、常に良好なブレーキフィーリングが
得られる。
【0038】図11は、マスタシリンダ圧に対するペダ
ルストロークの変化を示すグラフである。一点鎖線で示
す部分は、上記のようなストローク補償ピストン312
による吸収が無かった場合の変化特性を示している。こ
のようにして、回生制動時において本来吸収されないペ
ダルストロークが、ストローク補償ピストン312によ
ってダミー的に吸収される。従って、回生制動の実施に
よるペダルストロークの違和感を解消することができ、
ブレーキフィーリングを良好なものとすることができ
る。
ルストロークの変化を示すグラフである。一点鎖線で示
す部分は、上記のようなストローク補償ピストン312
による吸収が無かった場合の変化特性を示している。こ
のようにして、回生制動時において本来吸収されないペ
ダルストロークが、ストローク補償ピストン312によ
ってダミー的に吸収される。従って、回生制動の実施に
よるペダルストロークの違和感を解消することができ、
ブレーキフィーリングを良好なものとすることができ
る。
【0039】一方、ブレーキペダル1の踏み込みが解除
されると、回生制動がオフとなって比例ソレノイド31
Zが非励磁状態となり、ポペット弁開閉部Vpが開いて
ストローク弁開閉部Vsが閉じる。マスタシリンダ2の
液圧が負圧になるため、前輪側の液圧を生じさせたブレ
ーキ液は、液圧制御弁装置31のポペット弁開閉部Vp
を介してマスタシリンダ2に戻る。また、後輪側の液圧
を生じさせたブレーキ液は、リア弁33を介してマスタ
シリンダ2に戻る。この場合において、液室S4の液圧
低下により液室S3の液圧も低下する。一方、液室S2
に吸収されていたブレーキ液は、ばね313に付勢され
たストローク補償ピストン312に押圧されて所定の圧
力を有する。従って、カップシール317に対して軸方
向右側から左側への差圧が作用し、シール状態が維持さ
れなくなり、液室S2に吸収されていたブレーキ液は、
プランジャピストン311と共通バルブ316との摺動
隙間を介してマスタシリンダ2又は前後輪側に戻され
る。
されると、回生制動がオフとなって比例ソレノイド31
Zが非励磁状態となり、ポペット弁開閉部Vpが開いて
ストローク弁開閉部Vsが閉じる。マスタシリンダ2の
液圧が負圧になるため、前輪側の液圧を生じさせたブレ
ーキ液は、液圧制御弁装置31のポペット弁開閉部Vp
を介してマスタシリンダ2に戻る。また、後輪側の液圧
を生じさせたブレーキ液は、リア弁33を介してマスタ
シリンダ2に戻る。この場合において、液室S4の液圧
低下により液室S3の液圧も低下する。一方、液室S2
に吸収されていたブレーキ液は、ばね313に付勢され
たストローク補償ピストン312に押圧されて所定の圧
力を有する。従って、カップシール317に対して軸方
向右側から左側への差圧が作用し、シール状態が維持さ
れなくなり、液室S2に吸収されていたブレーキ液は、
プランジャピストン311と共通バルブ316との摺動
隙間を介してマスタシリンダ2又は前後輪側に戻され
る。
【0040】なお、ECU5の故障時には回生制動力を
作用させることができないので、全制動力を液圧制動力
のみによってまかなうことを要する。ECU5に故障が
発生した場合、比例ソレノイド31Zの励磁電流が失わ
れるので、比例ソレノイド31Zは非励磁となる。この
結果、ストローク弁開閉部Vsが閉じて、ポペット弁開
閉部Vpが開く。従って、液圧制御弁装置3の入出力が
連通してフロント弁32及びリア弁33のバイパス経路
が形成されるので、減圧制御は行われない。この結果、
遅滞なく所要の液圧制動力を発生させることができ、フ
ェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフィーリ
ングも損なわれない。
作用させることができないので、全制動力を液圧制動力
のみによってまかなうことを要する。ECU5に故障が
発生した場合、比例ソレノイド31Zの励磁電流が失わ
れるので、比例ソレノイド31Zは非励磁となる。この
結果、ストローク弁開閉部Vsが閉じて、ポペット弁開
閉部Vpが開く。従って、液圧制御弁装置3の入出力が
連通してフロント弁32及びリア弁33のバイパス経路
が形成されるので、減圧制御は行われない。この結果、
遅滞なく所要の液圧制動力を発生させることができ、フ
ェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフィーリ
ングも損なわれない。
【0041】なお、上記実施形態において、分岐部Jの
位置は、図8に示す位置に限定されない。例えば、液圧
制御弁装置31の出力側から直接フロント弁32の出力
側に接続してそこを分岐部Jとし、そこより下方(液圧
制動装置WFR側)から逆止弁35の入力側と接続しても
よい。
位置は、図8に示す位置に限定されない。例えば、液圧
制御弁装置31の出力側から直接フロント弁32の出力
側に接続してそこを分岐部Jとし、そこより下方(液圧
制動装置WFR側)から逆止弁35の入力側と接続しても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の電気自動車の制動装置によれ
ば、第1の液圧比例弁と第2の液圧比例弁とが互いに別
々に、対応する液圧制動装置の無効ストロークがマスタ
シリンダからの入力液圧によって詰められるまで、連通
状態を維持するので、電気自動車の前輪と後輪とで液圧
制動装置の無効ストロークが互いに異なっていても、確
実にそれぞれの無効ストロークを詰めることができる。
従って、液圧制動開始時のブレーキフィーリングが良好
なものとなる。また、液圧制御弁装置によって、回生制
動時に回生制動力の制動力負担に対応してマスタシリン
ダからの入力液圧の伝達が遮断されることにより、液圧
制動力を制限して回生制動力を有効に活用することがで
きる。また、請求項の2の電気自動車の制動装置も同様
の効果を奏する。
効果を奏する。請求項1の電気自動車の制動装置によれ
ば、第1の液圧比例弁と第2の液圧比例弁とが互いに別
々に、対応する液圧制動装置の無効ストロークがマスタ
シリンダからの入力液圧によって詰められるまで、連通
状態を維持するので、電気自動車の前輪と後輪とで液圧
制動装置の無効ストロークが互いに異なっていても、確
実にそれぞれの無効ストロークを詰めることができる。
従って、液圧制動開始時のブレーキフィーリングが良好
なものとなる。また、液圧制御弁装置によって、回生制
動時に回生制動力の制動力負担に対応してマスタシリン
ダからの入力液圧の伝達が遮断されることにより、液圧
制動力を制限して回生制動力を有効に活用することがで
きる。また、請求項の2の電気自動車の制動装置も同様
の効果を奏する。
【0043】請求項3の電気自動車の制動装置によれ
ば、無効ストロークを詰めるのに要する液圧が、液圧制
動装置の経年変化により増加した場合でも、減圧出力中
に無効ストロークを詰め終えることができるので、ブレ
ーキフィーリングを損なうことがない。
ば、無効ストロークを詰めるのに要する液圧が、液圧制
動装置の経年変化により増加した場合でも、減圧出力中
に無効ストロークを詰め終えることができるので、ブレ
ーキフィーリングを損なうことがない。
【0044】請求項4の電気自動車の制動装置によれ
ば、回生制動力に変動が生じると、それに応じて弁体に
付与される付勢力も変化するので、回生制動力の強弱に
応じて液圧制動力の立ち上がりのタイミングが適切に調
整される。従って、ブレーキフィーリングを損なうこと
がない。
ば、回生制動力に変動が生じると、それに応じて弁体に
付与される付勢力も変化するので、回生制動力の強弱に
応じて液圧制動力の立ち上がりのタイミングが適切に調
整される。従って、ブレーキフィーリングを損なうこと
がない。
【0045】請求項5の電気自動車の制動装置によれ
ば、回生制動がオフであったり、故障・異常等が発生し
たりして、付勢手段の付勢力が消失したときは、開放手
段により弁が開いて液圧制御弁装置の入出力が連通する
ので、遅滞なく液圧制動力を発生させることができ、フ
ェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフィーリ
ングも損なわれない。
ば、回生制動がオフであったり、故障・異常等が発生し
たりして、付勢手段の付勢力が消失したときは、開放手
段により弁が開いて液圧制御弁装置の入出力が連通する
ので、遅滞なく液圧制動力を発生させることができ、フ
ェイルセーフが確保されるとともに、ブレーキフィーリ
ングも損なわれない。
【0046】請求項6の電気自動車の制動装置によれ
ば、回生制動時において、本来吸収されないペダルスト
ロークがストローク吸収手段によりダミー的に吸収され
るので、回生制動の実施によるペダルストロークの違和
感を解消することができ、ブレーキフィーリングを良好
なものとすることができる。
ば、回生制動時において、本来吸収されないペダルスト
ロークがストローク吸収手段によりダミー的に吸収され
るので、回生制動の実施によるペダルストロークの違和
感を解消することができ、ブレーキフィーリングを良好
なものとすることができる。
【0047】請求項7の電気自動車の制動装置によれ
ば、マスタシリンダからの入力液圧が回生制動力の負担
分に相当する液圧に達すると、ストローク弁が閉弁され
てストローク補償ピストンの作動が停止するので、回生
制動力が変動した場合でも、これに見合ったペダルスト
ロークが確保され、良好なブレーキフィーリングが得ら
れる。
ば、マスタシリンダからの入力液圧が回生制動力の負担
分に相当する液圧に達すると、ストローク弁が閉弁され
てストローク補償ピストンの作動が停止するので、回生
制動力が変動した場合でも、これに見合ったペダルスト
ロークが確保され、良好なブレーキフィーリングが得ら
れる。
【0048】請求項8の電気自動車の制動装置によれ
ば、回生制動力が作用している場合、マスタシリンダか
ら液圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるととも
に、この回生制動力を液圧制動力として発生させるとき
に必要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンに
よって吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回
生制動力を有効に活用することができる。また、回生制
動力に相応するペダルストロークがストローク補償ピス
トンの動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせない。一方、ブレーキペダルの
操作時に回生制動力が作用せず、液圧制動装置による液
圧制動力のみで全制動力がまかなわれるときは、ストロ
ーク弁がマスタシリンダからストローク補償ピストンヘ
の液量及び液圧の伝達を阻止するので、マスタシリンダ
からの液量及び液圧がストローク補償ピストンで無用に
消費されることを回避でき、通常の液圧制動によるブレ
ーキフィーリングを確保することができる。
ば、回生制動力が作用している場合、マスタシリンダか
ら液圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるととも
に、この回生制動力を液圧制動力として発生させるとき
に必要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンに
よって吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回
生制動力を有効に活用することができる。また、回生制
動力に相応するペダルストロークがストローク補償ピス
トンの動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせない。一方、ブレーキペダルの
操作時に回生制動力が作用せず、液圧制動装置による液
圧制動力のみで全制動力がまかなわれるときは、ストロ
ーク弁がマスタシリンダからストローク補償ピストンヘ
の液量及び液圧の伝達を阻止するので、マスタシリンダ
からの液量及び液圧がストローク補償ピストンで無用に
消費されることを回避でき、通常の液圧制動によるブレ
ーキフィーリングを確保することができる。
【0049】請求項9の電気自動車の制動装置によれ
ば、回生制動力が作用している場合、マスタシリンダか
ら液圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるととも
に、この回生制動力を液圧制動力として発生させるとき
に必要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンに
よって吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回
生制動力を有効に活用することができる。また、回生制
動力に相応するペダルストロークがストローク補償ピス
トンの動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせない。また、付勢手段の付勢力
が発生していない場合等にはストローク弁が閉弁するこ
とにより、ストローク補償ピストンの作動を停止させる
ので、全制動力を液圧制動でまかなうとき、無用に液量
が消費されることもなく、迅速に液圧制動を行うことが
できる。また、ストローク弁と連通手段とを採用したこ
とにより、回生制動時、回生制動と液圧制動の併用時、
及び液圧制動のみ時のいずれの場合でも、ペダルストロ
ークを相互に一致させることができ、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせることがない。
ば、回生制動力が作用している場合、マスタシリンダか
ら液圧制動装置への入力液圧の伝達が遮断されるととも
に、この回生制動力を液圧制動力として発生させるとき
に必要となる液量及び液圧がストローク補償ピストンに
よって吸収される。従って、液圧制動力を制限して、回
生制動力を有効に活用することができる。また、回生制
動力に相応するペダルストロークがストローク補償ピス
トンの動作によって吸収されるので、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせない。また、付勢手段の付勢力
が発生していない場合等にはストローク弁が閉弁するこ
とにより、ストローク補償ピストンの作動を停止させる
ので、全制動力を液圧制動でまかなうとき、無用に液量
が消費されることもなく、迅速に液圧制動を行うことが
できる。また、ストローク弁と連通手段とを採用したこ
とにより、回生制動時、回生制動と液圧制動の併用時、
及び液圧制動のみ時のいずれの場合でも、ペダルストロ
ークを相互に一致させることができ、ブレーキフィーリ
ングに違和感を生じさせることがない。
【0050】請求項10の電気自動車の制動装置によれ
ば、連通手段として作用するカップシールは、形態上ス
トローク弁に付帯する部材として設けられるので、連通
手段を別途独立して設ける必要がなく、部品点数が削減
できる。
ば、連通手段として作用するカップシールは、形態上ス
トローク弁に付帯する部材として設けられるので、連通
手段を別途独立して設ける必要がなく、部品点数が削減
できる。
【0051】請求項11の電気自動車の制動装置によれ
ば、要求される制動力が変化しなければ、回生制動力に
変動が生じた場合でもペダルストロークが変化しないの
で、ブレーキフィーリングに違和感を生じさせることな
く、回生制動力を有効活用できる。
ば、要求される制動力が変化しなければ、回生制動力に
変動が生じた場合でもペダルストロークが変化しないの
で、ブレーキフィーリングに違和感を生じさせることな
く、回生制動力を有効活用できる。
【0052】請求項12の電気自動車の制動装置によれ
ば、付勢手段の付勢力が発生していないとき、又は、制
御弁が付勢手段に抗して開弁したとき、ストローク補償
ピストンの作動を停止させるので、回生制動時、回生制
動と液圧制動の併用時、及び液圧制動時のいずれの場合
でも、ペダルストロークを正確に相互一致させることが
でき、ブレーキフィーリングに違和感を生じさせること
なく、回生制動力を有効に活用できる。
ば、付勢手段の付勢力が発生していないとき、又は、制
御弁が付勢手段に抗して開弁したとき、ストローク補償
ピストンの作動を停止させるので、回生制動時、回生制
動と液圧制動の併用時、及び液圧制動時のいずれの場合
でも、ペダルストロークを正確に相互一致させることが
でき、ブレーキフィーリングに違和感を生じさせること
なく、回生制動力を有効に活用できる。
【図1】本発明の一実施形態による電気自動車の制動装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図2】上記制動装置におけるブレーキ制御弁装置の平
面図である。
面図である。
【図3】上記ブレーキ制御弁装置の水平断面図である。
【図4】上記ブレーキ制御弁装置の側面図である。
【図5】上記レーキ制御弁装置の垂直断面図であり、回
生制動がオンの状態を示す。
生制動がオンの状態を示す。
【図6】上記ブレーキ制御弁装置の垂直断面図であり、
回生制動がオフの状態を示す。
回生制動がオフの状態を示す。
【図7】上記ブレーキ制御弁装置の垂直断面図であり、
ストローク補償ピストンの動作中の状態を示す。
ストローク補償ピストンの動作中の状態を示す。
【図8】上記ブレーキ制御弁装置の構成を示す接続図で
ある。
ある。
【図9】マスタシリンダ圧と制動力との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図10】マスタシリンダ圧とホイールシリンダ圧との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図11】マスタシリンダ圧とペダルストロークとの関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 ブレーキ制御弁装置 4 ツイン型液圧比例弁 31 液圧制御弁装置 32 フロント弁(液圧比例弁) 33 リア弁(液圧比例弁) 35 逆止弁 311 プランジャピストン 312 ストローク補償ピストン 310,313 ばね 317 カップシール 318 ポペット弁体 31Z 比例ソレノイド J 分岐部 Vp ポペット弁開閉部 Vs ストローク弁開閉部 WFR、WRL、WRR、WFL 液圧制動装置
Claims (12)
- 【請求項1】マスタシリンダから液圧制動装置へ至る液
圧系統が、前輪の一方側の液圧制動装置と後輪の他方側
の液圧制動装置とを分岐部を介して接続した第1の液圧
系統と、前輪の他方側の液圧制動装置と後輪の一方側の
液圧制動装置とを分岐部を介して接続した第2の液圧系
統とによって構成され、前輪又は後輪が液圧制動装置に
よる液圧制動とモータによる回生制動とを併用可能とし
た電気自動車の制動装置において、前記第1の液圧系統
及び第2の液圧系統の各々は、 前記マスタシリンダと前記分岐部との間に設けられ、ブ
レーキペダルの操作による回生制動時に回生制動力の制
動力負担に対応して前記マスタシリンダからの入力液圧
の伝達を遮断する液圧制御弁装置と、 前輪側及び後輪側の一方に対応して前記液圧制御弁装置
と並列に設けられ、前記マスタシリンダからの入力液圧
が、当該一方の液圧制動装置の無効ストロークを詰める
のに相当する第1の値になるまで連通状態を保持する第
1の液圧比例弁と、 前輪側及び後輪側の他方に対応して前記液圧制御弁装置
と並列に設けられ、前記マスタシリンダからの入力液圧
が、当該他方の液圧制動装置の無効ストロークを詰める
のに相当する値であって前記第1の値以上の第2の値に
なるまで連通状態を保持する第2の液圧比例弁と、 前記第2の液圧比例弁の出力側と前記分岐部との間に挿
入され、当該出力側から当該分岐部への液圧の伝達を阻
止する逆止弁とを含むことを特徴とする電気自動車の制
動装置。 - 【請求項2】前記第1の液圧系統及び前記第2の液圧系
統において、前記第1の液圧比例弁及び前記第2の液圧
比例弁の各々は、その入力側が、前記マスタシリンダと
前記液圧制御弁装置との接続管路に接続され、その出力
側が、対応する前記液圧制動装置と前記分岐部との接続
管路に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
電気自動車の制動装置。 - 【請求項3】前記第1の液圧比例弁及び前記第2の液圧
比例弁の各々は、入力液圧が対応する前記無効ストロー
クを詰めるのに相当する値に達すると、入力液圧の上昇
に伴い、この入力液圧を所定割合で減圧して出力するも
のであることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の
制動装置。 - 【請求項4】前記液圧制御弁装置は、回生制動力の変動
に応じて付勢力を変化させる付勢手段と、この付勢手段
からの付勢力を受けて前記マスタシリンダからの入力液
圧の伝達を遮断する弁体とを有することを特徴とする請
求項1記載の電気自動車の制動装置。 - 【請求項5】前記液圧制御弁装置は、前記付勢手段から
の付勢力が消失したとき前記弁体に開弁付勢力を付与す
る開放手段を有することを特徴とする請求項4記載の電
気自動車の制動装置。 - 【請求項6】前記液圧制御弁装置には、回生制動時の回
生制動力を液圧制動力として発生させる際に必要となる
液量及び液圧を吸収するストローク吸収手段を有するこ
とを特徴とする請求項4記載の電気自動車の制動装置。 - 【請求項7】前記ストローク吸収手段は、前記マスタシ
リンダに接続され、回生制動力を液圧制動力として発生
させる際に必要となる相応の液量及び液圧を吸収するス
トローク補償ピストンと、回生制動時に前記マスタシリ
ンダからの入力液圧が回生制動力の負担分に相当する液
圧に達すると前記ストローク補償ピストンと前記マスタ
シリンダとの間を閉じるストローク弁とを有することを
特徴とする請求項6記載の電気自動車の制動装置。 - 【請求項8】前輪及び後輪にブレーキペダルの操作によ
るマスタシリンダからの入力液圧で作動する液圧制動装
置が設けられるとともに、前輪又は後輪に前記ブレーキ
ペダルの操作により回生制動力を発生させることが可能
なモータが接続されている電気自動車の制動装置におい
て、 前記マスタシリンダと前記液圧制動装置との間に設けら
れ、付勢手段により回生制動力に相当する閉弁付勢力を
受けて前記マスタシリンダからの入力液圧の伝達を遮断
する制御弁と、 前記制御弁と並列に前記マスタシリンダに接続され、回
生制動時の回生制動力を液圧制動力として発生させる場
合に必要となる液量及び液圧を吸収するストローク補償
ピストンと、 前記ブレーキペダルの操作による全制動力が液圧制動力
のみであるとき前記マスタシリンダから前記ストローク
補償ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止するストロ
ーク弁とを設けたことを特徴とする電気自動車の制動装
置。 - 【請求項9】前輪及び後輪にマスタシリンダからの入力
液圧で作動する液圧制動装置が設けられるとともに、前
輪又は後輪に回生制動力を発生させることが可能なモー
タが接続されている電気自動車の制動装置において、 前記マスタシリンダと前記液圧制動装置との間に設けら
れ、付勢手段により回生制動力に相当する閉弁付勢力を
受けて前記マスタシリンダからの入力液圧の伝達を遮断
する制御弁と、 前記制御弁と並列に前記マスタシリンダに接続され、回
生制動時の回生制動力を液圧制動力として発生させる場
合に必要となる液量及び液圧を吸収するストローク補償
ピストンと、 前記制御弁が開弁したとき前記マスタシリンダから前記
ストローク補償ピストンヘの液量及び液圧の伝達を阻止
するストローク弁と、 前記ストローク弁が閉じた状態で、前記ストローク補償
ピストンから前記マスタシリンダ側への前記液量及び液
圧の戻りを許容する連通手段とを設けたことを特徴とす
る電気自動車の制動装置。 - 【請求項10】前記連通手段は、前記ストローク弁に設
けられたカップシールであることを特徴とする請求項9
記載の電気自動車の制動装置。 - 【請求項11】前記付勢手段は、回生制動力の変動に応
じて前記制御弁に対する閉弁付勢力を変化させるもので
あることを特徴とする請求項9記載の電気自動車の制動
装置。 - 【請求項12】前記ストローク弁は、前記制御弁の弁体
を介して前記付勢手段から開弁付勢力を受けるものであ
ることを特徴とする請求項11記載の電気自動車の制動
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8284398A JPH11262103A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電気自動車の制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8284398A JPH11262103A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電気自動車の制動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11262103A true JPH11262103A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13785680
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8284398A Pending JPH11262103A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 電気自動車の制動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11262103A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007055588A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Toyota Motor Corp | 車両用制動装置 |
| JP2008213589A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nissin Kogyo Co Ltd | シミュレータ及び車両用ブレーキ制御装置 |
| CN103640487A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-03-19 | 江苏大学 | 一种具有自发电功能的电磁-液压复合制动器及工作方法 |
| KR20210009790A (ko) * | 2019-07-18 | 2021-01-27 | 현대모비스 주식회사 | 차량의 전자식 브레이크 제어 장치 및 방법 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP8284398A patent/JPH11262103A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007055588A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Toyota Motor Corp | 車両用制動装置 |
| JP2008213589A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nissin Kogyo Co Ltd | シミュレータ及び車両用ブレーキ制御装置 |
| CN103640487A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-03-19 | 江苏大学 | 一种具有自发电功能的电磁-液压复合制动器及工作方法 |
| KR20210009790A (ko) * | 2019-07-18 | 2021-01-27 | 현대모비스 주식회사 | 차량의 전자식 브레이크 제어 장치 및 방법 |
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