JPH11262381A - 揮発性物質の徐放性組成物 - Google Patents

揮発性物質の徐放性組成物

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JPH11262381A
JPH11262381A JP8806398A JP8806398A JPH11262381A JP H11262381 A JPH11262381 A JP H11262381A JP 8806398 A JP8806398 A JP 8806398A JP 8806398 A JP8806398 A JP 8806398A JP H11262381 A JPH11262381 A JP H11262381A
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JP
Japan
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allyl isothiocyanate
adsorbed
sustained release
carrier
fine powder
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JP8806398A
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English (en)
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Tomoshi Nagata
知史 永田
Masaru Nagata
勝 永田
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TIGER SEISAKUSHO KK
TSURUMARU KOSAN KK
Original Assignee
TIGER SEISAKUSHO KK
TSURUMARU KOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温時においてイソチオシアン酸アリルの徐放
性が損なわれず、しかも常温時において多量のイソチオ
シアン酸アリルが放出されることがない徐放性組成物を
提供する。 【構成】揮発性物質であるイソチオシアン酸アリル3
を、活性炭のような多孔質の担体1に物理吸着させ、イ
ソチオシアン酸アリル3を徐々に放出させるようにした
揮発性物質の徐放性組成物である。上記担体1に酸化第
一鉄(FeO)、四酸化三鉄(Fe3O4)などの酸化
鉄微粉末2を吸着させるとともに、酸化鉄微粉末2が吸
着された担体1にイソチオシアン酸アリル3を物理吸着
させた徐放性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肉、魚などの食品パッ
ク内に封入され、食品の腐敗や変色を抑制する揮発性物
質(イソチオシアン酸アリル)を徐々に放出する徐放性
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、肉、魚などの食品パック内に封入
され、食品の腐敗や変色を抑制する揮発性物質(イソチ
オシアン酸アリル)を徐々に放出するようにしたこの種
の徐放性組成物は、イソチオシアン酸アリルを包接化合
物や、活性炭、ゼオライトのような多孔質体や、不織布
などの担体に吸着させ、担体に吸着されたイソチオシア
ン酸アリルを徐々に放出させるようになっていた。ま
た、これらに可塑剤を加えることによりイソチオシアン
酸アリルを安定的に放出させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、包接化
合物や活性炭を担体としてイソチオシアン酸アリルを物
理吸着させた従来例にあっては、冷蔵庫内などでの低温
保存時(摂氏10度以下)において、イソチオシアン酸
アリルが殆ど放出されなくなり低温時の徐放性に問題が
あった。
【0004】一方、ゼオライトや不織布を担体としてイ
ソチオシアン酸アリルを吸着させた他の従来例にあって
は、低温下においても徐放性が損なわれることはないも
のの、低温下において適度(10ppm)のイソチオシ
アン酸アリルが放出されるようにすると、常温時におい
て多量(800ppm)のイソチオシアン酸アリルが放
出され、可塑剤を加えた場合にあっても多量(200p
pm)のイソチオシアン酸アリルが放出され、強い刺激
臭が発生するという問題があった。この刺激臭の発生
は、食品の開封時において大きな問題となっていた。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、低温時においてイソ
チオシアン酸アリルの徐放性が損なわれず、しかも常温
時において多量のイソチオシアン酸アリルが放出される
ことがない徐放性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、活性炭のよう
な担体1に酸化第一鉄(FeO)、四酸化三鉄(Fe3
O4)などの酸化鉄微粉末2を吸着させるとともに、酸
化鉄微粉末2が吸着された担体1にイソチオシアン酸ア
リル3を物理吸着させた揮発性物質の徐放性組成物であ
る。
【0007】
【作用】本発明は上述のように、活性炭のような担体1
に酸化第一鉄、四酸化三鉄などの酸化鉄微粉末2を吸着
させるとともに、酸化鉄微粉末2が吸着された担体1に
イソチオシアン酸アリル3を物理吸着させたものであ
り、吸着させた酸化鉄微粉末2と適当な湿気が存在する
ことにより、低温時においてイソチオシアン酸アリル3
の適度な徐放性が得られ、しかも常温時において多量の
イソチオシアン酸アリル3が放出されることがない理想
的な徐放特性を実現することができる。
【0008】
【実施例】本発明は、図1に示すように、活性炭のよう
な多孔質の担体1に、酸化第一鉄(FeO)、四酸化三
鉄(Fe3O4)などの酸化鉄微粉末2を吸着させると
ともに、酸化鉄微粉末2が吸着された担体1に揮発性物
質であるイソチオシアン酸アリル3を物理吸着させたも
のである。このようにして作製された徐放性組成物は、
通気性を有する紙袋に適量封入して腐敗、変色防止剤と
して食品パック内に封入される。
【0009】なお、酸化第一鉄を用いる場合は、FeO
として市販されている粒径が10ミクロン以下のものを
用いており、これを熱処理(摂氏200乃至300度で
10分程度)することにより良好な吸着徐放特性が得ら
れる。また、上記担体1として粒径が0.2mm乃至2
mmの活性炭を用いており、酸性、中性、アルカリ性の
ものがあるが、酸性を呈する活性炭を用いる方が良好な
吸着徐放特性が得られることが確認できている。
【0010】いま、酸化鉄微粉末2として酸化第一鉄
(FeO)を用いた実施例にあっては、図2に実線で示
すように、低温(摂氏10度以下)において好ましい徐
放特性(約10ppm)が得られ、常温(摂氏20度乃
至35度)においても殆ど同じ徐放特性(約15pp
m)が得られており、雰囲気温度にあまり影響されない
ほぼ理想的な徐放特性が得られている。図2において、
点線は活性炭を担体1としてイソチオシアン酸アリル3
を吸着させた従来例の徐放特性を示しており、一点鎖線
は、ゼオライトを担体1としてイソチオシアン酸アリル
3を吸着させた他の従来例の徐放特性を示している。
【0011】図3は、担体1に対する酸化鉄微粉末(F
eO)2の吸着量を変化させた場合の低温、高湿度雰囲
気(摂氏4度、湿度100%)における徐放特性を示す
もので、酸化鉄微粉末2の吸着量を調整することにより
イソチオシアン酸アリルの放出量を任意に設定できるこ
とが分かる。
【0012】実施例では、活性炭100重量部に対して
酸化微粉末(FeO)2を5重量部吸着させ、イソチオ
シアン酸アリルを30重量部吸着させることにより、摂
氏4度において10ppm、摂氏35度において約15
ppmのイソチオシアン酸アリルが放出されるようにし
ている。
【0013】図4は、低温下(摂氏4度)において湿度
を変化させた場合の実施例の徐放特性を示すもので、湿
度が高くなるほどイソチオシアン酸アリル3の放出量が
大きくなっていることが分かる。このことから、低温に
おける徐放特性の改善には、酸化鉄微粉末(FeO)の
存在の他に湿気も関与していることは明白である。
【0014】なお、上述のような好ましいイソチオシア
ン酸アリルの徐放特性が得られる物理的、化学的メカニ
ズムは今のところ十分解明できていないが、酸化鉄微粉
末2と、湿気の存在が、担体(活性炭)1に対するイソ
チオシアン酸アリル3の物理吸着特性(吸着平衡)に関
与していることは上記実験により確かめられており、当
然のことながら再現性も十分確認できている。また、酸
化鉄微粉末2を吸着させることにより、イソチオシアン
酸アリルの徐放性が従来例に比べて3倍以上持続するこ
とが確認できている。
【0015】また、本実施例では、酸化鉄微粉末2とし
て酸化第一鉄(FeO)を活性炭1に吸着させて所望の
徐放特性を得ているが、酸化第一鉄(FeO)に代えて
四酸化三鉄(Fe3O4)の微粉末を活性炭1に吸着さ
せた場合も上記実施例と同様の徐放特性が得られること
が確認できている。さらに、鉄(Fe)微粉末を活性炭
1に吸着させておき、この鉄(Fe)に雰囲気中の湿度
が作用して生成する水酸化第一鉄(Fe(OH)2)及
び酸化第一鉄(FeO)によっても上記実施例と同様の
徐放特性が得られることが実験的に確認できている。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、活性炭のような
担体に酸化第一鉄(FeO)、四酸化三鉄(Fe3O
4)などの酸化鉄微粉末を吸着させるとともに、酸化鉄
微粉末が吸着された担体にイソチオシアン酸アリルを物
理吸着させたものであり、酸化鉄微粉末と適当な湿気が
存在することにより、低温時においてイソチオシアン酸
アリルの適度な徐放性が得られるとともに、常温時にお
いても多量のイソチオシアン酸アリルが放出されること
がない理想的な徐放特性を実現することができるという
効果がある。特に、本発明品を真空パック保存した場合
において、開封時における刺激臭を殆ど感じさせないも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の断面図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【符合の説明】
1 担体(活性炭) 2 酸化鉄微粉末 3 イソチオシアン酸アリル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肉、魚などの食品パッ
ク内に封入され、食品の腐敗や変色を抑制したり、冷蔵
庫、ゴミ箱や靴の中に入れて抗菌、消臭効果を得るため
の揮発性物質(イソチオシアン酸アリル)を徐々に放出
する徐放性組成物に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、揮発性物實(イソチオシアン酸ア
リル)を徐々に放出するようにしたこの種の徐放性組成
物は、イソチオシアン酸アリルを包接化合物や、活性
炭、ゼオライトのような多孔質体や、不織布などの担体
に吸着させ、担体に吸着されたイソチオシアン酸アリル
を徐々に放出させるようになっていた。また、これらに
可塑剤を加えることによりイソチオシアン酸アリルを安
定的に放出させるようにしていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】一方、ゼオライトや不織布を担体としてイ
ソチオシアン酸アリルを吸着させた他の従来例にあって
は、低温下においても徐放性が損なわれることはないも
のの、低温下において適度(10ppm)のイソチオシ
アン酸アリルが放出されるようにすると、常温時におい
て多量(800ppm)のイソチオシアン酸アリルが放
出され、可塑剤を加えた場合にあっても多量(200p
pm)のイソチオシアン酸アリルが放出され、強い刺激
臭が発生するという問題があった。この刺激臭の発生
は、食品への封入時および開封時において大きな問題と
なっていた。また、ゴミ箱や靴の中に入れて消臭、殺菌
効果を得ようとした場合においても、徐放性(持続性)
が損なわれるという問題があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、活性炭のような
担体に酸化第一鉄(FeO)、四酸化三鉄(Fe
3O4)などの酸化鉄微粉末を吸着させるとともに、酸
化鉄微粉末が吸着された担体にイノチオシアン酸アリル
を物理吸着させたものであり、酸化鉄微粉末と適当な湿
気が存在することにより、低温時においてイソチオシア
ン酸アリルの適度な徐放性が得られるとともに、常温時
においても多量のイソチオシアン酸アリルが放出される
ことがない理想的な徐放特性を実現することができると
いう効果がある。特に、本発明品を真空パック保存した
場合において、開封時における刺激臭を殆ど感じさせな
いものである。また、ゴミ箱や靴の中に入れても徐放性
が損なわれることがなく、約1週間に亘って抗菌、消臭
効果を持続させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発性物質であるイソチオシアン酸アリル
    を、活性炭のような多孔質の担体に物理吸着させ、イソ
    チオシアン酸アリルを徐々に放出させるようにした揮発
    性物質の徐放性組成物において、上記担体に酸化第一鉄
    (FeO)、四酸化三鉄(Fe3O4)などの酸化鉄微
    粉末を吸着させるとともに、酸化鉄微粉末が吸着された
    担体にイソチオシアン酸アリルを物理吸着させたことを
    特徴とする揮発性物質の徐放性組成物。
JP8806398A 1998-03-16 1998-03-16 揮発性物質の徐放性組成物 Pending JPH11262381A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005032283A1 (en) * 2003-10-01 2005-04-14 The Procter & Gamble Company Isothiocyanate preservatives and methods of their use
US8475862B2 (en) 2003-10-01 2013-07-02 The Procter & Gamble Company Isothiocyanate preservatives and methods of their use
CN117534877A (zh) * 2023-11-09 2024-02-09 杭州云昇科技有限公司 一种异硫氰酸酯膏体材料及其制备方法和应用

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