JPH11263190A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用乗員保護装置

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JPH11263190A
JPH11263190A JP10092393A JP9239398A JPH11263190A JP H11263190 A JPH11263190 A JP H11263190A JP 10092393 A JP10092393 A JP 10092393A JP 9239398 A JP9239398 A JP 9239398A JP H11263190 A JPH11263190 A JP H11263190A
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Koji Hosoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報提供側の車両において、自車両の衝突の可
能性を判定する判定部の判定結果に基づいて衝突の可能
性が大の時に送信部を介して自車両に関する所定データ
を送信することで、車両間通信を有効利用しつつ相手車
両の高精度な乗員保護デバイスの作動を確保することが
できる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。 【解決手段】情報を提供する側の車両において、自車両
に関する所定データを送信する送信部と、自車両の衝突
の可能性を判定する判定部S2と、上記判定部S2の判
定結果に基づいて衝突の可能性が大の時に上記送信部を
介して自車両に関する所定データを送信制御する制御部
S3とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロントエアバ
ック、サイドエアバックまたはプリテンショナのような
乗員保護デバイスを備えてなる車両用乗員保護装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両用乗員保護装置とし
ては、例えば特開平8−198044号公報に記載の装
置がある。すなわち、接近してくる衝突相手車両に対し
て自車両から超音波や赤外線レーザビームまたは電磁波
等の波を発信し、衝突相手車両から反射される反射波を
分析して、衝突の過酷度を評価し、この評価結果に基づ
いて衝撃前にエアバッグを展開すべく構成した車両用乗
員保護装置(予測センサを有する側部衝撃用エアバッグ
システム)である。
【0003】この装置によれば、衝突荷重入力を検知し
て乗員保護デバイスを作動させる従前の装置に対して、
衝撃前に評価結果に基づいて乗員保護デバイスを作動さ
せることができるので、乗員保護性能を大幅に向上させ
ることができる利点がある反面、上述の反射波から得ら
れるデータ(例えば接近速度や衝突角度など)には限界
がある関係上、高精度な乗員保護デバイスの作動を行な
うことが困難な問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、情報提供側の車両において、自車両の衝突
の可能性を判定する判定部の判定結果に基づいて衝突の
可能性が大の時に送信部を介して自車両に関する所定デ
ータを送信することで、車両間通信を有効利用しつつ相
手車両(情報提供側の車両から見た相手車両)の高精度
な乗員保護デバイスの作動を確保することができる車両
用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項2記載の発明は、情報享
受側の車両において、衝突相手車両からの該相手車両に
関する所定データを受信し、受信した所定データに基づ
いて乗員保護デバイスの作動内容を変更することで、車
両間通信を有効利用しつつ自車両(情報享受側の車両か
ら見た自車両)の高精度な乗員保護デバイスの作動を確
保することができる車両用乗員保護装置の提供を目的と
する。
【0006】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述の所定
データを車重譲情報に設定することで、質量から衝突時
の衝撃度合を判断することができ、より一層高精度な乗
員保護デバイスの作動を確保することができる車両用乗
員保護装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述の所定
データを位置情報、車速情報、進行方向情報、ブレーキ
操作情報、アクセル操作情報、減速度情報および操舵情
報の少なくとも1つに設定することで、受信した所定デ
ータに対応して高精度かつ適切な乗員保護デバイスの作
動を行なうことができる車両用乗員保護装置の提供を目
的とする。
【0008】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項2,3または4記載の発明の目的と併せて、上述の
所定データに基づいて乗員保護デバイスの作動度合を変
更することで、検出または推測される衝突エネルギに対
応して乗員保護デバイスを適切な度合にて作動させるこ
とができる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項2,3,4または5記載の発明の目的と併せて、上
述の所定データに基づいて衝撃度を演算し、衝撃度が所
定値以下の時に乗員保護デバイスの作動を禁止すること
で、この乗員保護デバイスの無駄な作動を阻止すること
ができる車両用乗員保護装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項2,3,4,5または6記載の発明の目的と併せ
て、上述の所定データに基づいて衝突相手車両が自車両
に衝突する時刻を演算し、演算された衝突時刻に応じて
乗員保護デバイスの作動タイミングを変化させること
で、衝突時刻に対応した作動タイミングが得られ、乗員
保護性能の大幅な向上を図ることができる車両用乗員保
護装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、情報を提供する側の車両において、自車両に
関する所定データを送信する送信部と、自車両(情報提
供側の車両から見た自車両)の衝突の可能性を判定する
判定部と、上記判定部の判定結果に基づいて衝突の可能
性が大の時に上記送信部を介して自車両に関する所定デ
ータを送信制御する制御部とを備えた車両用乗員保護装
置であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、情報を
享受する側の車両において、自車両(情報享受側の車両
から見た自車両)の衝突を検出または推測する衝突セン
サと、上記衝突センサが自車両の衝突を検出または推測
した時に乗員保護デバイスを作動させる制御手段と、衝
突相手車両からの該相手車両に関する所定データを受信
する受信部と、上記受信部で受信した所定データに基づ
いて制御手段による乗員保護デバイスの作動内容を変更
させる変更手段とを備えた車両用乗員保護装置であるこ
とを特徴とする。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記所定デ
ータが車重情報に設定された車両用乗員保護装置である
ことを特徴とする。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記所定デ
ータが位置情報、車速情報、進行方向情報、ブレーキ操
作情報、アクセル操作情報、減速度情報および操舵情報
の少なくとも1つに設定された車両用乗員保護装置であ
ることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項2,3または4記載の発明の構成と併せて、上記変
更手段は所定データに基づいて乗員保護デバイスの作動
度合を変更する車両用乗員保護装置であることを特徴と
する。
【0016】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項2,3,4または5記載の発明の構成と併せて、上
記所定データに基づいて衝撃度を演算する衝撃度演算手
段と、上記衝撃度演算手段の演算結果に基づいて衝撃度
が所定値以下の時、上記乗員保護デバイスの作動を禁止
する禁止手段とを備えた車両用乗員保護装置であること
を特徴とする。
【0017】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項2,3,4,5または6記載の発明の構成と併せ
て、上記所定データに基づいて衝突相手車両が自車両に
衝突する衝突時刻を演算する衝突時刻演算手段を設け、
上記変更手段は演算された衝突時刻に応じて乗員保護デ
バイスの作動タイミングを変化させる車両用乗員保護装
置であることを特徴とする。
【0018】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、情報提供側の車両において、上述の送信部は
自車両(情報提供側の車両から見た自車両)に関する所
定データを送信し、上述の判定部は自車両の衝突の可能
性を判定するが、上述の制御部は判定部の判定結果に基
づいて衝突の可能性が大の時に送信部を介して自車両に
関する所定データを送信制御する。このため、車両間通
信を有効利用しつつ、相手車両(情報提供側の車両から
見た相手車両)の高制度な乗員保護デバイスの作動を確
保することができる効果がある。
【0019】この発明の請求項2記載の発明によれば、
情報享受側の車両において、上述の衝突センサは自車両
(情報享受側の車両から見た自車両)の衝突を検出また
は推測し、上述の制御手段は衝突センサが自車両の衝突
を検出または推測した時に乗員保護デバイスを作動さ
せ、上述の受信部は衝突相手車両(情報享受側の車両か
ら見た相手車両)からの該相手車両に関する所定データ
を受信するが、上述の変更手段は受信部で受信した所定
データに基づいて制御手段による乗員保護デバイスの作
動内容を変更させる。このように受信した所定データに
応じて乗員保護デバイスの作動内容を変更させるので、
車両間通信を有効利用しつつ、自車両の高精度な乗員保
護デバイスの作動を確保することができる効果がある。
【0020】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
の所定データを車重情報に設定したので、車重(荷物等
の積載重量や搭乗人員重量を含むが少なくとも車体の重
量)つまり質量から衝突時の衝撃度合を判断することが
でき、この結果、より一層高精度な乗員保護デバイスの
作動を確保することができる効果がある。
【0021】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
の所定データを位置情報、車速情報、進行方向情報、ブ
レーキ操作情報、アクセル操作情報、減速度情報および
操舵情報の少なくとも1つの設定したので、受信部が受
信した所定データに応じて高精度かつ適切な乗員保護デ
バイスの作動を行なうことができる効果がある。
【0022】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項2,3または4記載の発明の効果と併せて、
上述の変更手段は所定データに基づいて乗員保護デバイ
スの作動度合を変更する。このため、衝突センサで検出
または推測される衝突時(衝突を検出または推測した
時)に衝突エネルギに対応して乗員保護デバイスを適切
な作動度合にて作動させることができる効果がある。
【0023】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項2,3,4または5記載の発明の効果と併せ
て、上述の衝撃度演算手段は所定データに基づいて衝撃
度を演算し、上述の禁止手段は衝撃度演算手段の演算結
果に基づいて衝撃度が所定値以下の時に乗員保護デバイ
スの作動を禁止する。このため、乗員保護デバイスを作
動させる必要がない軽突時のような軽衝撃度の際には、
乗員保護デバイスの無駄な作動を阻止することができる
効果がある。
【0024】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項2,3,4,5または6記載の発明の効果と
併せて、上述の衝突時刻演算手段は所定データに基づい
て衝突相手車両が自車両に衝突する衝突時刻を演算し、
上述の変更手段は演算された衝突時刻に応じて乗員保護
デバイスの作動タイミングを変化させる。この結果、演
算された衝突時刻に対応した適切な作動タイミングが得
られ、乗員保護性能の大幅な向上を図ることができる効
果がある。
【0025】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両用乗員保護装置を示し、この車両用
乗員保護装置は図1に示す情報を提供する側の車両B
(以下、情報提供側の車両Bと略記する)と、情報を享
受する側の車両A(以下、情報享受側の車両Aと略記す
る)との間の車両間通信を有効利用して、フロントエア
バッグ、サイドエアバッグ、プリテンショナなどの乗員
保護デバイスを制御するものである。
【0026】まず、情報提供側(車両B側)の構成につ
いて述べると、図2は情報提供側の車両Bにおける乗員
保護装置の制御回路ブロック図を示し、CPU20は、
車重情報入力部1、ナビゲーション装置2、GPSセン
サ3、車速センサ4、地磁気センサ5、ブレーキセンサ
6、スロットルセンサ7、舵角センサ8、Gセンサ9、
近接センサ10(超音波を用いて相手車両Aが急接近し
てくることを検出し、衝突を予測するセンサ)からの必
要な各種信号入力に基づいて、ROM11に格納された
プログラムに従って、送信部12、受信部13、乗員保
護デバイス14を駆動制御し、またはRAM15(記憶
手段)は入力された車重情報などのデータやマップを記
憶する。
【0027】上述の車重情報入力部1は例えばテンキー
等により構成され、荷物等の積載重量、乗員人数などを
含む車体重量を予め手動入力するためのものである。上
述のナビゲーション装置2は現在地表示機能、自動ルー
ト計算機能を有する一方、地図情報を格納したCD−R
OMを有し、このCD−ROMから車両Bの現時点にお
ける位置情報をCPU20に入力することができる。
【0028】上述のGPSセンサ3はGPS人工衛星か
らの電波を受信して、自車つまり車両Bの絶対位置を測
位する。上述の車速センサ4は車両Bの走行速度を検出
(加速度および減速度の検出を含む)する。また上述の
地磁気センサ5は車両Bの進行方向つまり方位を検出
し、この地磁気センサ5と上述の車速センサ4とで現在
位置を推測する自立推測航法手段が構成される。
【0029】またブレーキセンサ6はブレーキング(制
動)を検出して、ブレーキ操作情報、減速度情報をCP
U20に出力する。スロットルセンサ7はスロットル開
度TVOを検出して、アクセル操作情報や加減速度情報
をCPU20に出力する。舵角センサ8は操舵角を検出
して、操舵情報をCPU20に出力する。
【0030】さらにGセンサ9は加速度(または減速
度)を検知して、衝突を検出し、近接センサ10は超音
波を用いて相手車両Aが急接近してくることを検出し
て、衝突を予測(推測)する。一方、上述の送信部12
は相手車両Aに対して自車両Bに関する所定データdを
送信する。
【0031】ここで、上述のCPU20はGセンサ9ま
たは近接センサ10からの信号に基づいて自車両Bの衝
突の可能性有無を判定する判定部(図5に示すフローチ
ャートの第2ステップS2参照)と、この判定部の判定
結果に基づいて衝突の可能性が大の時に、上述の送信部
12を介して自車両Bに関する所定データdを相手車両
Aに送信制御する制御部(図5に示すフローチャートの
第3ステップS3参照)と、を兼ねる。つぎに図3、図
4を参照して情報享受側(車両A側)の構成について述
べる。
【0032】図3に示す情報享受側の車両Aはドライバ
ーズシート16、パッセンジャーズシート17、リヤシ
ート18を有し、ドライバーズシート16と対向するス
テアリングホイール19には運転席側フロントエアバッ
グ21を内設し、パッセンジャーズシート17と対向す
るインストルメントパネル22には助手席側フロントエ
アバッグ23を内設している。
【0033】またドライバーズシート16のシートバッ
クにおけるボディ外板側には側突時の衝撃を緩和する運
転席側サイドエアバッグ24を内設し、パッセンジャー
ズシート17のシートバックにおけるボディ外板側には
側突時の衝撃を緩和する助手席側サイドエアバッグ25
を内設している。
【0034】さらにドライバーズシート16の後部近傍
位置には運転席側プリテンショナ26を設け、パッセン
ジャーズシート17の後部近傍位置には助手席側プリテ
ンショナ27を設けて、必要時にプリテンショナ26,
27を作動させてシートベルト(図示せず)の弛みをと
って、乗員の体勢を正規の位置に規制するように構成し
ている。
【0035】上述の各エアバッグ21,23,24,2
5およびプリテンショナ26,27は乗員保護デバイス
(乗員保護手段)であって、各エアバッグ21,23,
24,25は衝突が検知または予測された時、イグナイ
タに引火し、インフレータに内蔵させた化学物質に着火
して、この化学物質から発生するガスをフィルタを通過
させてエアバッグ(空気袋)内に入れて、エアバッグを
図3に仮想線で示すように展開させることで、衝突時の
荷重を緩和するものである。
【0036】図4は図3で示した情報享受側の車両Aに
おける乗員保護装置の制御回路ブロック図を示し、CP
U30は受信部28、送信部29、Gセンサ31、近接
センサ32(超音波を用いて相手車両Bが急接近してく
ることを検出し、衝突を予測するセンサ)、自車位置検
出手段36からの必要な各種信号入力に基づいて、RO
M33に格納されたプログラムに従って、フロントエア
バッグ21,23、サイドエアバッグ24,25、プリ
テンショナ26,27を駆動制御し、またRAM34
(記憶手段)は乗員保護デバイスを作動させるか否かを
判定する衝撃度の所定値データなどの必要なデータやマ
ップを記憶する。上述の受信部28は衝突相手車両Bの
送信部12(図2参照)から送信される該相手車両Bに
関する所定データdを受信する受信手段である。
【0037】また、Gセンサ31は加速度(または減速
度)を検出して、衝突の有無を検知する。近接センサ3
2は超音波を用いて相手車両Bが急接近してくることを
検出して、衝突を予測(予知)する。CPU30に内部
構成された演算部35は受信部28が受信した所定デー
タdに基づいて衝撃度、並びに衝突相手車両Bが自車両
Aに衝突する衝突時刻を演算する。
【0038】さらに、上述の自車位置検出手段36はC
D−ROM(地図情報)をもったナビゲーション装置、
GPSセンサ、車速センサ、地磁気センサ等の必要な要
素から構成されて、自車両Aの位置を検出する。
【0039】しかも、上述のCPU30は、衝突センサ
(Gセンサ31、近接センサ32参照)が自車両Aの衝
突を検出または推測した時に乗員保護デバイス(エアバ
ッグ21,23,24,25、プリテンショナ26,2
7参照)を作動させる制御手段(CPU30それ自体参
照)と、受信部28で受信した所定データdに基づいて
制御手段(CPU30)による乗員保護デバイスの作動
内容を変更させる変更手段(図6に示すフローチャート
の第7ステップQ7参照)と、受信部28で受信した所
定データdに基づいて衝撃度を演算する衝撃度演算手段
(図6に示すフローチャートの第3ステップQ3参照)
と、この衝撃度演算手段の演算結果に基づいて衝撃度が
所定値以下の時、乗員保護デバイスの作動を禁止する禁
止手段(図6に示すフローチャートの第8ステップQ8
参照)と、受信部28で受信した所定データdに基づい
て衝突相手車両Bが自車両Aに衝突する衝突時刻を演算
する衝突時刻演算手段(図6に示すフローチャートの第
6ステップQ6参照)と、を兼ねる。
【0040】さらに上述の変更手段(第7ステップQ7
参照)は所定データdに基づいて乗員保護デバイスの作
動度合を変更すると共に、衝突時刻演算手段(第6ステ
ップQ6参照)で演算された衝突時刻に応じて乗員保護
デバイスの作動タイミングを変化させるように構成して
いる。
【0041】また、この実施例では上述のCPU30
は、衝撃度演算手段(第3ステップQ3参照)で演算さ
れた衝撃度と、乗員保護デバイスを作動させるべき所定
値とを比較する作動可否判定手段(図6に示すフローチ
ャートの第4ステップQ4参照)と、上述の衝撃度に基
づいて乗員保護デバイスの作動度合(エアバッグの場合
にはインフレータの作動量に相当)を演算する作動度合
演算手段(図6に示すフローチャートの第5ステップQ
5参照)と、を兼ねるものである。
【0042】このように構成した車両用乗員保護装置
(車両間通信による乗員保護システム)の作用を、図5
および図6に示すフローチャートを参照して、以下に詳
述する。まず、図5に示すフローチャートを参照して、
情報提供側の車両Bにおける所定データ送信処理につい
て説明する。
【0043】第1ステップS1で、CPU20(図2参
照)は所定データdを収集する。すなわち、ナビゲーシ
ョン装置2のCD−ROM、GPSセンサ3または車速
センサ4および地磁気センサ5からなる自立推測航法手
段から位置情報を得る。車速センサ4から車速情報を得
る。地磁気センサ5から進行方向情報を得る。予め車重
情報入力部1を用いてRAM15の所定エリアに記憶さ
れたデータから車重情報を得る。ブレーキセンサ6から
ブレーキ操作情報を得る。スロットルセンサ7からアク
セル操作情報を得る。車速センサ4、ブレーキセンサ6
またはスロットルセンサ7から減速度情報を得る。舵角
センサ8から操舵情報を得る。そして、これらの各情報
から所定データdを形成する。
【0044】次に第2ステップS2で、CPU20はG
センサ9または近接センサ10からの信号に基づいて自
車両Bが相手車両Aと衝突する可能性が大か否かを判定
し、NO判定時には第1ステップS1にリターンする一
方、YES判定時(衝突可能性大の時)には次の第3ス
テップS3に移行する。この第3ステップS3で、CP
U20は送信部12を駆動して、先の第1ステップS1
で収集した所定データdを相手車両Aへ無線手段にて送
信(データ通信)する。
【0045】つぎに図6に示すフローチャートを参照し
て、情報享受側の車両Aにおける乗員保護デバイスの作
動制御処理について説明する。第1ステップQ1で、図
4に示すCPU30は受信部28を駆動して、衝突相手
車両Bの送信部12から送信されてくる所定データdを
受信すると共に、自車位置検出手段36から自車両Aの
位置a(図7参照)の読込みを実行する。
【0046】次に第2ステップQ2で、CPU30はG
センサ31または近接センサ32からの信号に基づい
て、衝突検知または衝突推測か否かを判定し、NO判定
時に歯待機する一方、YES判定時には次の第3ステッ
プQ3に移行する。この第3ステップQ3で、CPU3
0は内部構成された演算部35(CPU内蔵の演算部)
を駆動し、上述の所定データdに基づいて衝突相手車両
Bの自車両Aに対する衝撃度を演算する。
【0047】次に第4ステップQ4で、CPU30は演
算された衝撃度と所定値とを比較して、衝撃度が所定値
よりも小さい時(YES判定時)には第8ステップQ8
に移行する一方、衝撃度が所定値よりも大きい時(NO
判定時)には次の第5ステップQ5に移行する。この第
5ステップQ5で、CPU30は衝撃度に基づいて乗員
保護デバイス(つまりフロントエアバッグ21,23、
サイドエアバッグ24,25、プリテンショナ26,2
7)の作動度合を演算する。この作動度合はエアバッグ
21,23,24,25の場合にはインフレータ作動量
に相当する。ここで、上述の作動度合は次の[数1]で
求めることができる。
【0048】
【数1】また上述の作動度合は受信した所定データd中
にブレーキ操作情報もしくは減速度情報がある場合には
減少補正される一方、所定データd中にアクセル操作情
報がある場合には増大補正される。このような減少また
は増大補正により作動度合をより一層高精度に求めるこ
とができる。
【0049】次に第6ステップQ6で、CPU30は衝
撃度に基づいて乗員保護デバイス(つまりフロントエア
バッグ21,23、サイドエアバッグ24,25、プリ
テンショナ26,27)の作動タイミングを演算する。
この作動タイミングは図7に示すように自車両Aの位置
をa、衝突相手車両Bの位置をb、衝突相手車両Bの車
速をV、自車両Aの位置をaと衝突相手車両Bの位置b
とを結ぶ線に対する衝突相手車両Bの進行方向の成す角
度をθとするとき、次の[数2]で求めることができ
る。
【0050】
【数2】また、上述の作動タイミングは受信した所定デ
ータd中にブレーキ操作情報もしくは減速度情報がある
場合には遅延補正される一方、所定データd中にアクセ
ル操作情報がある場合には作動タイミングが早まるよう
に進み補正される。このような遅れ補正または進み補正
により作動タイミングをより一層高精度に求めることが
できる。
【0051】次に第7ステップQ7で、CPU30は必
要な乗員保護デバイスを前述の各ステップQ5,Q6で
求められた作動度合、作動タイミングに手作動させる。
ここで、作動時刻は上述の[数2]で求められた作動タ
イミングの経過時点に設定される。
【0052】一方、衝撃度が所定値よりも小さい場合に
は前述の第4ステップQ4でYES判定されて、第8ス
テップQ8に移行し、この第8ステップQ8で、CPU
30は乗員保護デバイスの作動を禁止して、この乗員保
護デバイスの無駄な作動を阻止した後に、一連の処理を
終了する。
【0053】このように上記実施例の車両用乗員保護装
置によれば、情報提供側の車両Bにおいて、上述の送信
部12は自車両B(情報提供側の車両Bから見た自車
両)に関する所定データdを送信し、上述の判定部(図
5の第2ステップS2参照)は自車両Bの衝突の可能性
を判定するが、上述の制御部(図5の第3ステップS3
参照)は判定部(第2ステップS2参照)の判定結果に
基づいて衝突の可能性が大の時に送信部12を介して自
車両Bに関する所定データdを相手車両Aに送信制御す
る。このため、車両間通信を有効利用しつつ、相手車両
Aの高精度な乗員保護デバイス(エアバッグ21,2
3,24,25、プリテンショナ26,27参照)の作
動を確保することができる効果がある。
【0054】また、情報享受側の車両Aにおいて、上述
の衝突センサ(Gセンサ31、近接センサ32参照)は
自車両A(情報享受側の車両Aから見た自車両)の衝突
を検出または推測し、上述の制御手段(CPU30参
照)は衝突センサが自車両Aの衝突を検出または推測し
た時に乗員保護デバイス(エアバッグ21,23,2
4,25、プリテンショナ26,27参照)を作動さ
せ、上述の受信部28は衝突相手車両Bからの該相手車
両Bに関する所定データdを受信するが、上述の変更手
段(図6の第7ステップQ7参照)は受信部28で受信
した所定データdに基づいて制御手段(CPU30参
照)による乗員保護デバイスの作動内容を変更させる。
このように受信した所定データdに応じて乗員保護デバ
イスの作動内容を変更させるので、車両間通信を有効利
用しつつ、自車両Aの高精度な乗員保護デバイスの作動
を確保することができる効果がある。
【0055】さらに、上述の所定データdを車重情報に
設定したので、車重(荷物等の積載重量や含む車体重
量)つまり質量から衝突時の衝撃度合を判断することが
でき、この結果、より一層高精度な乗員保護デバイスの
作動を確保することができる効果がある。
【0056】さらにまた、上述の所定データdを位置情
報、車速情報、進行方向情報、ブレーキ操作情報、アク
セル操作情報、減速度情報および操舵情報の少なくとも
1つに設定(図5の第1ステップS1参照)したので、
情報享受側の車両Aにおける受信部28が受信した所定
データdに応じて高精度かつ適切な乗員保護デバイスの
作動を行なうことができる効果がある。
【0057】しかも、上述の変更手段(図6の第7ステ
ップQ7参照)は所定データdに基づいて乗員保護デバ
イスの作動度合を変更する。このため、衝突センサ(G
センサ31、近接センサ32参照)で検出または推測さ
れる衝突時(衝突を検出または推測した時)に衝突エネ
ルギに対応して乗員保護デバイスを適切な作動度合にて
作動させることができる効果がある。
【0058】また、上述の衝撃度演算手段(図6の第3
ステップQ3参照)は所定データdに基づいて衝撃度を
演算し、上述の禁止手段(同図の第8ステップQ8参
照)は衝撃度演算手段の演算結果に基づいて衝撃度が所
定値以下の時(第4ステップQ4でのYES判定時)に
乗員保護デバイスの作動を禁止する。このため、乗員保
護デバイス(エアバッグ21,23,24,25、プリ
テンショナ26,27参照)を作動させる必要がない軽
衝撃度の際には、乗員保護デバイスの無駄な作動を阻止
することができる効果がある。
【0059】さらに、上述の衝突時刻演算手段(図6の
第6ステップQ6参照)は所定データdに基づいて衝突
相手車両Bが自車両Aに衝突する衝突時刻を演算し、上
述の変更手段(同図の第7ステップQ7参照)は演算さ
れた衝突時刻に応じて乗員保護デバイスの作動タイミン
グを変化させる。この結果、演算された衝突時刻(図6
に示すフローチャート中の作動タイミング参照)に対応
した適切な作動タイミングが得られ、乗員保護性能の大
幅な向上を図ることができる効果がある。
【0060】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の判定部は、実施例のCPU20制
御による第2ステップS2(図5参照)に対応し、以下
同様に、制御部は、第3ステップS3(図5参照)に対
応し、衝突センサは、Gセンサ31または近接センサ3
2に対応し、乗員保護デバイスは、フロントエアバッグ
21,23、サイドエアバッグ24,25、プリテンシ
ョナ26,27に対応し、制御手段は、CPU30に対
応し、変更手段は、CPU30制御による第7ステップ
Q7(図6参照)に対応し、衝撃度演算手段は、第3ス
テップQ3(図6参照)に対応し、禁止手段は、第8ス
テップQ8(図6参照)に対応し、衝突時刻演算手段
は、第6ステップQ6(図6参照)に対応するも、この
発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用乗員保護装置を備えた情報提
供側および情報享受側の車両の説明図。
【図2】 情報提供側の制御回路ブロック図。
【図3】 情報享受側車両の乗員保護デバイスの配置レ
イアウトを示す平面図。
【図4】 情報享受側の制御回路ブロック図。
【図5】 情報提供側の所定データ送信処理を示すフロ
ーチャート。
【図6】 情報享受側の乗員保護デバイス作動制御処理
を示すフローチャート。
【図7】 作動タイミング演算時の説明図。
【符号の説明】
12…送信部 21,23…フロントエアバッグ(乗員保護デバイス) 24,25…サイドエアバッグ(乗員保護デバイス) 26,27…プリテンショナ(乗員保護デバイス) 28…受信部 30…制御手段 31…Gセンサ(衝突センサ) 32…近接センサ(衝突センサ) A…情報享受側の車両 B…情報提供側の車両 S2…判定部 S3…制御部 Q3…衝撃度演算手段 Q6…衝突時刻演算手段 Q7…変更手段 Q8…禁止手段 d…所定データ
【数1】
【数2】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を提供する側の車両において、自車両
    に関する所定データを送信する送信部と、自車両の衝突
    の可能性を判定する判定部と、上記判定部の判定結果に
    基づいて衝突の可能性が大の時に上記送信部を介して自
    車両に関する所定データを送信制御する制御部とを備え
    た車両用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】情報を享受する側の車両において、自車両
    の衝突を検出または推測する衝突センサと、上記衝突セ
    ンサが自車両の衝突を検出または推測した時に乗員保護
    デバイスを作動させる制御手段と、衝突相手車両からの
    該相手車両に関する所定データを受信する受信部と、上
    記受信部で受信した所定データに基づいて制御手段によ
    る乗員保護デバイスの作動内容を変更させる変更手段と
    を備えた車両用乗員保護装置。
  3. 【請求項3】上記所定データが車重情報に設定された請
    求項1または2記載の車両用乗員保護装置。
  4. 【請求項4】上記所定データが位置情報、車速情報、進
    行方向情報、ブレーキ操作情報、アクセル操作情報、減
    速度情報および操舵情報の少なくとも1つに設定された
    請求項1または2記載の車両用乗員保護装置。
  5. 【請求項5】上記変更手段は所定データに基づいて乗員
    保護デバイスの作動度合を変更する請求項2,3または
    4記載の車両用乗員保護装置。
  6. 【請求項6】上記所定データに基づいて衝撃度を演算す
    る衝撃度演算手段と、上記衝撃度演算手段の演算結果に
    基づいて衝撃度が所定値以下の時、上記乗員保護デバイ
    スの作動を禁止する禁止手段とを備えた請求項2,3,
    4または5記載の車両用乗員保護装置。
  7. 【請求項7】上記所定データに基づいて衝突相手車両が
    自車両に衝突する衝突時刻を演算する衝突時刻演算手段
    を設け、上記変更手段は演算された衝突時刻に応じて乗
    員保護デバイスの作動タイミングを変化させる請求項
    2,3,4,5または6記載の車両用乗員保護装置。
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