JPH11268127A - シート材の張り込み装置 - Google Patents

シート材の張り込み装置

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JPH11268127A
JPH11268127A JP10077692A JP7769298A JPH11268127A JP H11268127 A JPH11268127 A JP H11268127A JP 10077692 A JP10077692 A JP 10077692A JP 7769298 A JP7769298 A JP 7769298A JP H11268127 A JPH11268127 A JP H11268127A
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JP
Japan
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sheet material
pressing
pressing die
base member
die
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Pending
Application number
JP10077692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Tabata
登美雄 田畑
Akinobu Maeda
明伸 前田
Akiji Kokubu
章治 国分
Toshikazu Iwasaki
敏和 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Pearl Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Pearl Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Pearl Kogyo Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シート材やこのシート材が張り込まれる対象物
のセッティング作業が簡易に行うことができ、しかもシ
ート材の張り込み作業も体裁良く行うことができるシー
ト材の張り込み装置を提供する。 【解決手段】可撓性を有するシート材2の外周縁をクラ
ンプしてそのシート材2を支持するためのシート材支持
部材6と、このシート材支持部材6に支持されたシート
材2をその上方から下方へ押圧できるように昇降自在な
押し型30,31と、を備えたシート材の張り込み装置
であって、上記シート材支持部材6を昇降可能に支持す
る支持手段4と、上記シート材支持部材6を上昇させる
ように付勢する付勢手段5と、上記押し型30,31が
下降するときに上記シート材支持部材6を上記付勢手段
5の付勢力に抗して押圧下降させるように上記押し型3
0,31に連動した昇降動作が可能な押圧部材33,3
3と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、たとえば自動車のドアトリ
ム、クォータトリム(座席側部のサイドドアが設けられ
ていないパネル部分を覆うためのトリム)、あるいはイ
ンストルメントパネルなどの所望の製品を製造する場合
のシート材の張り込み作業を行うのに用いられるシート
材の張り込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、たとえば自動車のドアト
リムは、ドアトリムの本体となる合成樹脂製のベース部
材の表面に布製などのシート材を張り込んだ構成とされ
る場合が多い。このような構成にすれば、ベース部材の
表面を表皮材によって装飾することができ、ドアトリム
全体のグレード感を高めることができる。
【0003】従来、ドアトリムのベース部材にシート材
を張り込む手段としては、たとえば特開平2−3056
26号公報に記載の手段がある。同公報に記載の手段で
は、本願の図7に示すように、まず中空枠状のシート材
支持部材6eにシート材2eの外周縁をクランプさせて
支持させるとともに、このシート材2eの上方にドアト
リムのベース部材1eを上型93に支持させて配置させ
ておく。次いで、上記シート材支持部材6eの下方に配
置されている下型94を上昇させることによって、上記
シート材2eをこの下型94によって上方へ押圧する。
このような手段によれば、下型94によってシート材2
eをベース部材1eの表面に押しつけることができ、シ
ート材2eの張り込み作業が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、次のような解決すべき課題があった。
【0005】すなわち、シート材2eの張り込み作業を
行うときには、シート材支持部材6eに支持されている
シート材2eをできる限りベース部材1eの表面に接近
させた上で、このベース部材1eを下型94によって押
圧することが望ましい。シート材2eがベース部材1e
の表面から遠く離れた状態で上方へ押圧されたのでは、
シート材2eがベース部材1eの表面に接触する以前の
早い時期にこのシート材2eがシート材支持部材6eか
ら離脱することとなって、その緊張状態が失われてしま
い、シート材2eに皺が多く発生するなどの不具合を生
じるからである。したがって、このような不具合を無く
すためには、シート材支持部材6eと上型93との間の
隙間の寸法Lbをできるだけ小さくする必要がある。
【0006】ところが、従来では、上記寸法Lbを小さ
くしたのでは、上型93の下方に配置されているシート
材支持部材6eにシート材2eをクランプさせる作業が
非常に困難となり、不便となる。また、仮に、シート材
支持部材6eを左右水平方向に移動自在に設けておくこ
とにより、シート材支持部材6eを上型93の下方から
退避した位置に移動させてからシート材2eをクランプ
するようにしても、そのシート材支持部材6eを上型9
3の下方へ移動配置させるためにはある程度の隙間を設
ける必要がある。したがって、従来では、上記隙間の寸
法Lbを小さくするには一定の限界があった。その結
果、従来では、シート材2eをベース部材1eの表面に
押しつけるときに、予めそのシート材2eをベース部材
1eの表面に対して充分に接近させておくことができ
ず、シート材2eの張り込みを体裁良く行えない場合が
あった。
【0007】また、従来の手段では、上型93の下向き
面にベース部材1eをセッティングするようにしている
ために、作業者が上型93にベース部材1eをセッティ
ングするには、作業者が上型93の下方に潜り込んだ
り、あるいは上型93の下方に手を挿し入れてからその
下向き面にベース部材1eを落下しないようにセッティ
ングする必要がある。したがって、従来では、ベース部
材のセッティング作業も面倒なものとなっていた。とく
に、上型93へのベース部材1eのセッティング作業
は、1枚のシート材2eの張り込み作業が終了する都度
新たに行う必要があり、その作業回数は非常に多いため
に、一層面倒なものとなっていた。さらに、上型93
は、ベース部材1eがその下方に落下しない構造に製作
しておく必要もあり、そのコストも高価となっていた。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
だされたものであって、シート材やこのシート材が張り
込まれる対象物のセッティング作業が簡易に行うことが
でき、しかもシート材の張り込み作業も体裁良く行うこ
とができるシート材の張り込み装置を提供することをそ
の課題としている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明は、可撓性を有するシ
ート材の外周縁をクランプしてそのシート材を支持する
ためのシート材支持部材と、このシート材支持部材に支
持されたシート材をその上方から下方へ押圧できるよう
に昇降自在な押し型と、を備えたシート材の張り込み装
置であって、上記シート材支持部材を昇降可能に支持す
る支持手段と、上記シート材支持部材を上昇させるよう
に付勢する付勢手段と、上記押し型が下降するときに上
記シート材支持部材を上記付勢手段の付勢力に抗して押
圧下降させるように上記押し型に連動した昇降動作が可
能な押圧部材と、を具備していることに特徴づけられ
る。
【0011】本願発明に係るシート材の張り込み装置で
は、シート材支持部材の下方にシート材が張り込まれる
被張り込み対象物をセッティングした状態において、シ
ート材支持部材の上方に配置させていた押し型を下降さ
せ、上記シート材支持部材に支持されているシート材を
押し型を用いて下方へ押圧することにより、上記被張り
込み対象物の表面にシート材を張り込むことができる。
そして、本願発明では、次のような特有の効果が得られ
る。
【0012】すなわち、本願発明では、シート材の張り
込み動作を行っていない通常時においては、シート材支
持部材を付勢手段の付勢力によって所定の高さに上昇さ
せておくことができる。したがって、上記シート材支持
部材の下方には比較的大きなスペースを確保することが
可能となり、上記シート材支持部材の下方に被張り込み
対象物を配置する作業を適切に行うことができる。ま
た、被張り込み対象物は、その表面が上向きとなるよう
にセッティングすればよいために、従来の上型の下向き
面に被張り込み対象物を落下させないようにセッティン
グしていた場合とは異なり、そのセッティング作業は著
しく容易となる。さらに、上記シート材支持部材の下方
には、シート材を仮に載置しておくための適当な載置台
を配置させておき、可撓性を有するシート材をこの載置
台に載置させておいてからその外周縁をシート材支持部
材にクランプさせるといった作業を行うことも可能とな
る。むろん、その際、押し型をシート材の上方に高く上
昇させておくことによって、この押し型がシート材のセ
ッティング作業の邪魔になるようなことも適切に回避す
ることができる。したがって、本願発明によれば、シー
ト材やシート材が張り込まれる対象物のセッティング作
業が非常に簡単に行え、その作業性を良好にすることが
できる。
【0013】さらに重要な効果として、本願発明では、
押し型を下降させるときには、シート材支持部材を付勢
手段の付勢力に抗して押圧下降させることができるため
に、押し型によってシート材を下方へ押圧するときには
事前にそのシート材を被張り込み部材の表面に接近させ
ることができる。したがって、シート材の外周縁がシー
ト材支持部材から早期に離脱してその緊張力が失われる
といった事態を生じさせることなく、上記シート材を被
張り込み対象物の表面に適切に押しつけることができ
る。その結果、本願発明では、シート材の張り込みを体
裁良く行うことができる。
【0014】さらに、本願発明では、シート材支持部材
を押圧下降させる押圧部材は、押し型に連動した昇降動
作が可能なものであるから、シート材の張り込み作業を
行う際にシート材支持部材を上記押圧部材によって適切
なタイミングで、しかも確実に下降させることができる
利点が得られる。また、押圧部材を下降させるための専
用の駆動手段を別途設ける必要も無くすことができるた
め、装置全体の構成が煩雑化することも極力回避するこ
とができる。
【0015】このように、本願発明は、通常時において
はシート材支持手段を上昇させておくことによってシー
ト材や被張り込み対象物のセッティングを行うための作
業スペースを確保する一方、シート材の張り込み作業を
実際に行うときには押し型に連動可能な押圧部材によっ
てシート材支持手段を押圧下降させることによってその
シート材を被張り込み対象物に接近させた状態での体裁
の良い張り込み作業を行うという従来には見ることがで
きない新規な技術思想の下になされたものであり、上述
した種々の格別な効果を奏するものである。
【0016】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
押し型としては、第1の押し型と、この第1の押し型に
相対して昇降自在な第2の押し型とがあり、かつこれら
第1の押し型と第2の押し型とによって上記シート材を
下方へ押圧するときには上記第2の押し型が第1の押し
型に先立って上記シート材の一部を下方へ押圧するよう
にした構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、たとえばシート
材が張り込まれる被張り込み対象物の表面に比較的大き
な凸部または凹部が存在するような場合に、その凸部の
近傍または凹部に対してシート材の一部を第2の押し型
を利用して他の部分に先立って押しつけるようにすれ
ば、シート材のその部分を被張り込み対象物の表面にス
ムーズに押しつけることができ、シート材全体に多くの
皺を生じないように一層体裁の良い状態にシート材の張
り込みが行えることとなる。
【0018】本願発明の特徴および利点は、次の発明の
実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】図1は、本願発明に係るシート材の張り込
み装置Aの全体の概略構成の一例を示す正面図である。
図2および図3は、図1に示すシート材の張り込み装置
Aの動作状態を示す要部断面正面図である。図4は、図
3のIV−IV断面図である。図5は、図1に示すシート材
の張り込み装置Aの動作状態を示す要部断面図である。
図6は、図1に示すシート材の張り込み装置Aに設けら
れている切断装置の動作状態を示す要部断面図である。
【0021】本実施形態においては、自動車のドアトリ
ムの本体となるベース部材1の表面に、可撓性を有する
布製のシート材2を張り込む場合を一例として説明す
る。シート材2としては、平面視矩形状のものが用いら
れるが、このシート材2は、後述するようにベース部材
1の表面に張り込まれた後に所定形状に切断される。ベ
ース部材1は、たとえば合成樹脂製であり、その表面に
は平面視環状の凹溝10が形成されている(図4〜図6
参照)。この環状の凹溝10は、ベース部材1の表面に
張り込まれて切断されたシート材の外周縁を木目込むた
めのものである。
【0022】図1において、この張り込み装置Aは、シ
ート材2を支持するためのシート材支持テーブル6、こ
のシート材支持テーブル6を支持する支持部4、エアダ
ンパ5、シート材2を押圧するための第1の押し型30
ならびに第2の押し型31、これら2つの押し型30,
31を昇降させるための昇降動作機構部3、この昇降動
作機構部3に設けられた左右一組の押圧ロッド33,3
3、切断装置7、ベース部材1を支持するジグ90を載
設した可動テーブル91、およびその他後述する機器類
を具備して構成されている。
【0023】上記シート材支持テーブル6は、中央部に
上下厚み方向に貫通した開口部60を有する平面視略中
空矩形枠状のテーブル本体62と、このテーブル本体6
2の上面部に設けられた複数のクランパ61とを具備し
て構成されている。上記複数のクランパ61は、シート
材2の外周縁の各部の上下両面を適当な圧力でクランプ
できるように構成されたものである。これら複数のクラ
ンパ61は、シリンダ63によって上記開口部60の周
縁部に接近する前進位置とそれから離れた後退位置とに
移動可能である。
【0024】上記支持部4は、上記テーブル本体62の
下面部に上端部が連結された複数本の支持杆40と、こ
れら複数本の支持杆40の下部を昇降可能にガイド支持
する複数のガイド体41とを具備して構成されている。
この支持部4は、本願発明でいう支持手段の一例に相当
し、シート材支持テーブル6はこの支持部4によって昇
降可能に支持されている。
【0025】上記エアダンパ5は、本願発明でいう付勢
手段の一例に相当するものであり、その往復動可能なロ
ッド5aは略水平状の連結杆50を介して上記複数の支
持杆40に連結されている。このエアダンパ5のロッド
5aは、常時上方へ付勢力Fを発揮するようになってい
る。このため、上記複数の支持杆40およびシート材支
持テーブル6も、常時上記付勢力Fを受けている。
【0026】図2によく表れているように、上記2つの
押し型30,31は、シート材2をベース部材1の表面
に押しつけるためのものである。第1の押し型30は、
シート材2の広い領域をベース部材1の表面に押しつけ
るためのものであり、その下向きの表面はベース部材1
の表面の凹凸形状に略一致した凹凸形状に形成されてい
る。これに対し、第2の押し型31は、シート材2の所
定領域を部分的に押しつけるためのものであり、そのサ
イズは第1の押し型30と比較してかなり小さめとなっ
ている。第2の押し型31は、第1の押し型30に形成
された孔部30aにスライド可能に嵌入されている。
【0027】上記昇降動作機構部3は、第1昇降体3
2、第2昇降体34、および後述する複数の往復シリン
ダとを備えた構成である。すなわち、第1昇降体32
は、固定フレーム99の天井部分に支持された第1往復
シリンダ84のロッド84aと昇降ガイドロッド85,
85のそれぞれの先端部に連結されており、上記第1往
復シリンダ84の駆動によって昇降自在である。上記第
2昇降体34は、上記第1昇降体32の下部に複数の第
2往復シリンダ86を介して連結されており、これら複
数の第2往復シリンダ86の駆動によって昇降自在であ
る。上記第1の押し型30は、上記第2昇降体34に取
り付けられている。したがって、上記第1の押し型30
は、第1往復シリンダ84と第2往復シリンダ86との
それぞれの駆動によっていわゆる2段階の昇降動作が可
能である。一方、上記第2の押し型31は、上記第2昇
降体34に対して第3往復シリンダ87を介して支持さ
れている。したがって、上記第2の押し型31は、第3
往復シリンダ87の駆動によってもさらに昇降動作を行
ういわゆる3段階の昇降動作が可能であり、第1の押し
型30に対して相対的に昇降動作可能である。
【0028】上記押圧ロッド33,33は、上記第1動
作体32に下向き突出状に取り付けられたものであり、
その下端先端部は上記シート材支持テーブル6の上面に
対向している。これにより、上記第1動作体32が下降
するときには、図3に示すように、これらの押圧ロッド
33,33もそれに伴って下降してシート材支持テーブ
ル6の上面に当接し、このシート材支持テーブル6をエ
アダンパ5の付勢力に抗して押圧下降するようになって
いる。
【0029】図2によく表れているように、上記切断装
置7は、上記第1の押し型30の外周側面の全周を囲む
形状に形成された1または複数の刃体70と、この刃体
70を上記第1の押し型30に相対させて昇降させるた
めの第4往復シリンダ88,88とを具備している。上
記刃体70は、上記ベース部材1の表面に貼り付けられ
たシート材2を木目込み用の凹溝10の僅かに外側の位
置で切断できる形状およびサイズに形成されている。ま
た、上記刃体70としては、シート材2が布製であって
もその切断がスムーズに行える加熱刃とされている。こ
の刃体70を加熱刃とする手段としては、この刃体70
に電熱ヒータを別付けする手段に代えて、金属製の刃体
70に直接電流を供給して刃体70自体を発熱させる手
段を用いてもよい。このような手段を採用すれば、電熱
ヒータを別付けする場合とは異なり、刃体70の各所に
温度勾配を生じさせないようにでき、その刃先部分の温
度を効率良く高めることができる。
【0030】上記可動テーブル91は、図4ないし図6
に示すように、ベース部材1を支持するジグ90を適当
な角度に傾斜可能に構成されたものである。また、図1
によく表れているように、この可動テーブル91は、レ
ール95上を移動可能なスライダ96上に取り付けられ
ている。上記レール95は、上記シート材支持テーブル
6の下方からその側方に延びている。このため、上記可
動テーブル91は、上記シート材支持テーブル6の下方
とその側方とのいずれにも配置できるようになってい
る。
【0031】次に、上記張り込み装置Aを用いてベース
部材1にシート材2を張り込む作業について説明する。
【0032】まず、図1に示すように、シート材支持テ
ーブル6の側方に配置させているジグ90上にベース部
材1をセッティングした状態において、可動テーブル9
1をシート材支持テーブル6の方向に向けて移動させ
る。その際、このシート材支持テーブル6は、エアダン
パ5の付勢力Fによって上昇しており、その下方に比較
的大きな空間スペースを確保しておくことができる。し
たがって、図2に示すように、上記シート材支持テーブ
ル6の下方に上記ベース部材1をその側方から適切に配
置させることができる。
【0033】また、上記シート材支持テーブル6を上昇
させておけば、このシート材支持テーブル6とベース部
材1との間にも大きな空間部Hを形成することができ
る。したがって、上記シート材支持テーブル6にシート
材2をセッティングするときには、シート材2を受ける
受け板89を上記空間部Hに配置することもできる。す
なわち、シート材支持テーブル6にシート材2をセッテ
ィングする作業は、たとえば人手作業によって行うが、
上記シート材支持テーブル6は中空の枠状であり、しか
もシート材2は可撓性を有する軟質な布製であるため
に、このシート材2をシート材支持テーブル6に直接載
せてその外周縁のクランプ作業を行うことは難しい。こ
れに対して、シート材支持テーブル6の下方に受け板8
9を配置させれば、シート材支持テーブル6へのシート
材2のクランプ作業が完了するまではそのシート材2を
受け板89上に載置させておくことができ、上記シート
材2のセッティング作業が容易化される。なお、シート
材2のセッティング作業を行うには、シート材支持テー
ブル6の上方にもある程度の空間部を確保しておく必要
があるが、これは押し型30,31をシート材支持テー
ブル6のかなり上方に待機させておけばよい。
【0034】次いで、シート材2のセッティングが終了
した後には、第1往復シリンダ84を駆動させて、2つ
の押し型30,31を下降させてゆく。この場合、押圧
ロッド33,33も同時に下降することとなり、これら
の押圧ロッド33,33によってシート材支持テーブル
6を押圧下降させる。これにより、図3および図4に示
すように、シート材2をシート材支持テーブル6に支持
させたままの状態でベース部材1の表面に接近させるこ
とができる。上記シート材支持テーブル6が適当な寸法
Laだけ下降し、シート材2がベース部材1に接触しな
いように接近すると、その時点で第1往復シリンダ84
の駆動を停止させ、それ以上はシート材支持テーブル6
が下降しないようにする。
【0035】その後は、第2往復シリンダ86,86を
動作させて押し型30,31を下降させ、これらの押し
型30,31によってシート材2を下方へ押圧する。た
だし、その際には、予め第2の押し型31を第3往復シ
リンダ87の動作によって第1の押し型30よりも下方
へ突出するように設定しておき、第2の押し型31を第
1の押し型30よりも先行させる。そして、第1の押し
型30が下降してゆくに連れてこの第2の押し型31を
第1の押し型30に対して相対的に上昇させ、最終的に
は、図5に示すように、押し型30,31の双方がシー
ト材2をベース部材1の表面に押しつけるようにする。
たとえば同図に示すように、ベース部材1の表面に、肘
掛け部分となる比較的大きな凸状部12が存在する場合
には、その凸状部12の側方部分においてシート材2に
大きな皺などが発生し易くなるが、上記第2の押し型3
1を用いてその部分を先に押圧すれば、その部分におい
てシート材2に大きな皺などを生じないようにすること
ができる。
【0036】可動テーブル91は、必要に応じて傾斜さ
せておき、第2の押し型31がシート材2をベース部材
1に対して押しつけ易い角度に設定しておく。上記シー
ト材2が押し型30,31によって下方へ押圧されると
きには、シート材2の外周縁がシート材支持テーブル6
のクランパ61に保持されていることにより、上記シー
ト材2には張力が付与されることとなる。また、上記ク
ランパ61は、シリンダ63によって後退させることが
できるので、この動作によって上記シート材2に対して
より確実に張力を付与することが可能となる。したがっ
て、シート材2を皺の少ない状態にベース部材1の表面
に押しつけることが可能となる。シート材2をベース部
材1の表面に押しつけると、このシート材2はベース部
材1に予め接着されている接着剤を介してベース部材1
の表面に接着される。
【0037】上記シート材2の張り込み作業の後には、
図6に示すように、切断装置7の刃体70を下降前進さ
せて、シート材2をベース部材1の凹溝10の外側寄り
の位置で切断する。この場合、熱刃である刃体70によ
ってベース部材1の表面がダメージを受けないようにす
るために、上記シート材2の切断対象部分の下方には、
たとえば真鍮製の板状部材などの下敷き部材(図示略)
を予め設けておく。上記シート材2の切断時において
も、クランパ61によってこのシート材2に一定の張力
を付与しておくことができ、このシート材2を適切に切
断することが可能となる。このような切断作業によれ
ば、矩形状であったシート材2から、凹溝10の輪郭に
対してそれよりも僅かに大きな相似形のシート材を得る
ことができ、その後このシート材の外周縁の端末部分を
ベース部材1の凹溝90内に木目込むことが可能とな
る。
【0038】上記シート材2の切断作業が終了すると、
上記切断装置7や押し型30,31を元の位置へ上昇復
帰させればよい。押し型30,31を上昇復帰させるべ
く第1動作体32を上昇させれば、押圧ロッド33,3
3もこれに伴って上昇する。すると、シート材支持テー
ブル6は、エアダンパ5の付勢力によって再度上昇し、
ベース部材1との間に比較的大きな隙間が生じることと
なる。したがって、上記シート材支持テーブル6の下方
から可動テーブル91をその側方へ移動させるといった
作業を適切に行え、シート材の張り込みが終了したベー
ス部材の取り出し作業も円滑に行えることとなる。
【0039】なお、上記実施形態では、第1の押し型3
0を複数の往復シリンダ84,88を用いて2段階に昇
降させ、また第2の押し型31を複数の往復シリンダ8
4,88,87を用いて3段階に昇降させるようにして
いるが、本願発明はこれに限定されない。本願発明で
は、押し型として、第1の押し型と第2の押し型とを有
しない単一の部材からなる押し型を用いても構わないこ
とは勿論のこと、この押し型を1つの往復シリンダまた
はこれに代わる1つの往復駆動手段によって昇降動作さ
せるようにしてもよい。すなわち、シート材支持テーブ
ル6を押圧下降させるための押圧部材として、たとえば
伸縮可能なロッドを有するエアダンパあるいはオイルダ
ンパなどのダンパを用いて、このダンパが押し型と一緒
に昇降動作を行うように構成した場合には、押し型の下
降初期においては上記ダンパによってシート材支持テー
ブルを下降押圧させることができ、またその後上記シー
ト材支持テーブルが適当寸法だけ下降した後にはこのシ
ート材支持テーブルの下面部に機械的に当接するストッ
パなどを用いてこのシート材支持テーブルがそれ以上に
下降しないようにした上で、その後は上記ダンパのロッ
ドを収縮させながら押し型のみを下降させるようにする
ことができる。
【0040】また、上記実施形態では、ドアトリムを製
造する場合を一例として説明したが、やはり本願発明は
これに限定されない。本願発明に係る張り込み装置は、
ドアトリムを構成するベース部材にシート材を張り込む
用途以外として、種々のシート材の張り込み用途に適用
することが可能である。むろん、シート材を切断するた
めの切断装置を設けなくてもよい。
【0041】その他、本願発明に係るシート材の張り込
み装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在で
ある。たとえばシート材支持部材を上昇させるように付
勢力を発揮するための付勢手段としては、エアダンパに
代えて、他の種類のダンパ、あるいはバネなどを用いて
もかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るシート材の張り込み装置の全体
の概略構成の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示すシート材の張り込み装置の動作状態
を示す要部断面正面図である。
【図3】図1に示すシート材の張り込み装置の動作状態
を示す要部断面正面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図1に示すシート材の張り込み装置の動作状態
を示す要部断面図である。
【図6】図1に示すシート材の張り込み装置に設けられ
ている切断装置の動作状態を示す要部断面図である。
【図7】従来のシート材の張り込み装置の一例を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
1 ベース部材(被張り込み対象物) 2 シート材 3 昇降動作機構部 4 支持部(支持手段) 5 エアダンパ(付勢手段) 6 シート材支持テーブル(シート材支持部材) 7 切断装置 30 第1の押し型 31 第2の押し型 A シート材の張り込み装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 明伸 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 国分 章治 大阪市住之江区南加賀屋3丁目8−13 パ ール工業株式会社内 (72)発明者 岩崎 敏和 大阪市住之江区南加賀屋3丁目8−13 パ ール工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するシート材の外周縁をクラ
    ンプしてそのシート材を支持するためのシート材支持部
    材と、このシート材支持部材に支持されたシート材をそ
    の上方から下方へ押圧できるように昇降自在な押し型
    と、を備えたシート材の張り込み装置であって、 上記シート材支持部材を昇降可能に支持する支持手段
    と、 上記シート材支持部材を上昇させるように付勢する付勢
    手段と、 上記押し型が下降するときに上記シート材支持部材を上
    記付勢手段の付勢力に抗して押圧下降させるように上記
    押し型に連動した昇降動作が可能な押圧部材と、 を具備していることを特徴とする、シート材の張り込み
    装置。
  2. 【請求項2】 上記押し型としては、第1の押し型と、
    この第1の押し型に相対して昇降自在な第2の押し型と
    があり、かつこれら第1の押し型と第2の押し型とによ
    って上記シート材を下方へ押圧するときには上記第2の
    押し型が第1の押し型に先立って上記シート材の一部を
    下方へ押圧するように構成されている、請求項1に記載
    のシート材の張り込み装置。
JP10077692A 1998-03-25 1998-03-25 シート材の張り込み装置 Pending JPH11268127A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149555A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Shigeru Co Ltd 車両用内装材の表皮の固着方法
KR200458096Y1 (ko) 2009-09-15 2012-01-18 한일이화주식회사 열융착기
JP2014218011A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 トヨタ自動車東日本株式会社 装飾フィルムの貼り付け方法及びその貼り付け装置
KR101646875B1 (ko) * 2015-05-27 2016-08-10 전주대학교 산학협력단 도어트림 컷팅장치

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Effective date: 20040622