JPH11270534A - コンクリート用アンカー金具 - Google Patents

コンクリート用アンカー金具

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JPH11270534A
JPH11270534A JP10096848A JP9684898A JPH11270534A JP H11270534 A JPH11270534 A JP H11270534A JP 10096848 A JP10096848 A JP 10096848A JP 9684898 A JP9684898 A JP 9684898A JP H11270534 A JPH11270534 A JP H11270534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート用定着金具に関し、特に、コン
クリート躯体穿設穴への定着作業性ならびに定着性能に
秀れた新規な構造のコンクリート用アンカー金具を提供
する。 【解決手段】 ネジ受け体部と定着用筒体部との境界部
分に支持肩部を設けて金具本体とする一方、先端が円錐
形の楔作用部とした作用ピンを、その先端側から前記金
具本体の定着用筒体部鞘穴部内に挿入、装着した上、該
作用ピン末端を、ネジ受け体部の螺合空間部雌ネジにラ
チェットの爪の如く確実な係合状となるように屈曲、変
形させる薄肉部の形成された押蓋片で掛止してなるコン
クリート用アンカー金具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、コンクリート躯体表面適所
に後から固定用雌ネジ部を形成する際に使用されるコン
クリート用金具に関し、特に、コンクリート躯体穿設穴
において定着用筒体部を拡張させる機能を果たす作用ピ
ンが、定着用筒体部の鞘穴部内に安定して挿入、装着さ
れるようにする、新規な構造からなるコンクリート用ア
ンカー金具を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】驚異的な経済的発展を続けてきた我が国
も、様々な要因で陰りを来し始めたことから、一頃の壊
しては建てる使い捨て式の建設ラッシュも見られなくな
り、耐用年数の長いコンクリート構造物の場合には、こ
れまでのように、相当期間耐用年数を残しながら簡単に
取り壊してしまうといった無駄な現象にも歯止めが掛か
り、今後は、その躯体構造部分をそのまま生かし、陳腐
化した設備構造や造作部分だけを適切な時期を見計らっ
て交換、改修し、できるだけ経済的な負担を軽減化して
いく傾向が現われてくるものと予想される。
【0003】また、そうした傾向とは別に、内需拡大政
策やより快適な生活空間の実現を狙いとした計画的な各
種構造物の建設は、将来に向けて欠かせない施策として
重要視されていて、それらの目的に適った新構造物の建
設は、増加することはあっても決して減少することはな
いと思われ、それら今後企画化されていく新構造物で
は、耐用年数が限られる設備構造部分や、生活スタイル
や社会的要請等の変化に左右される内外造作部分につい
ては、コンクリート躯体部分から簡単に撤去、交換でき
るようにした工夫が取り入れられていくものと予想され
る。
【0004】コンクリート構造物における各種資材の取
着、撤去の手段としては、予めその取り付け位置が決定
されていて変更の予定がない場合、鋳物製インサートや
鉄製インサート等の各種インサート金具が、コンクリー
ト型枠面に仮着され、コンクリート打設、硬化後、型枠
を取り外したコンクリート表面に、それらインサート金
具の取着部が露出状となることから、予定してある所定
の連結金具を螺合または嵌合することによって確実に予
定した各種資材を固定することができる。
【0005】しかし、前記したような、既存コンクリー
ト構造物を改修使用しようとする場合や、今後の変更を
事前に予測したコンクリート構造物、あるいは突如とし
て新たな目的を生じたコンクリート構造物等へ各種資材
を固定する場合等には、下地が木造等の場合と違い、釘
やビス等によって簡単に固定することができないため、
コンクリート下地に適合する特別な後付け手段が必要と
なる。
【0006】このコンクリート下地へ各種資材を後付け
するための最も一般的な手段として、所望する位置に専
用ドリルで所定深さ、径の縦穴を穿設した上、拡張栓構
造を有するコンクリートアンカーを挿入し、作用ピンを
打ち込んで拡張栓構造部分を強制的に縦穴奥部で押し広
げてコンクリート内に食い込ませ、逆楔構造にして当該
アンカーをコンクリート所定箇所に固定し、そのネジ切
り部分に別体の雄ネジまたは雄ネジつき金具等を螺合し
て吊り下げたり、固定するようにしたものであった。
【0007】この従前からのコンクリートアンカー、特
に雌ネジ側をコンクリート躯体C側に後から定着させる
ようにしたタイプのアンカーAは、雌ネジ切りした筒状
金具体a1の先端側(雌ネジ切りした側と反対側)に、
軸心を通る面で十字状に切り目a2,a2,……を入
れ、同側を四分割状にすると共に、当該四分割された側
の開口部に楔駒a3を装着した、図10に示すとおりの
構造からなるものが主流であり、専用ドリルで穿設した
コンクリート躯体C側の縦穴c1に、当該アンカーAを
楔駒a3側から差し込み、コンクリート躯体C表面から
突出状としたアンカーAの頭、即ち雌ネジ切りした側の
筒状金具本体a1の端部をハンマー等で強く叩き、筒状
金具本体a1を押し込むようにすることにより、相対的
に縦穴c1奥部に支持された楔駒a3が、筒状金具本体
a1内に押し入ることとなって、筒状金具本体a1の四
分割された部分を強制的に押し広げ、縦穴c1内で同筒
状金具本体a1の四分割された側に、図11縦断面図に
示すとおりの逆楔構造を実現し、コンクリートアンカー
Aをコンクリート躯体C所望箇所に定着するようにした
ものであった。
【0008】しかし、この従前から広く採用されてきた
コンクリートアンカーAの場合、コンクリート躯体C側
へ穿設する縦穴c1の深さの違いにより、コンクリート
躯体C表面からのアンカーA筒状金具本体a1の突出程
度が変わってしまう(場合によっては縦穴c1の中に隠
れてしまう)虞があることと、何よりも縦穴c1を最適
な深さにしないと楔駒a3の入り込み具合に差が出てし
まい、深すぎた場合には縦穴c1内の筒状金具本体a1
の逆楔構造が不完全なものとなって十分な定着強度が得
られなくなり、資材取り付け後に抜け出して不測の事態
を招いてしまうことにもなり兼ねないという問題が生じ
たり、逆に、浅すぎて、筒状金具本体a1の端部をコン
クリート躯体C表面に揃えようとしてハンマー等で強く
叩きすぎ、雌ネジ切りした端部を変形させて爾後の雄ネ
ジの螺合操作に支障を来すこととなったり、その過程で
楔駒a3が縦穴奥部のコンクリートを破壊し、コンクリ
ート粉塵が筒状金具本体a1の中空部を通じて零れ出
し、作業環境を悪くしてしまう等といった弊害を伴う
外、アンカー製造過程で楔駒a3の筒状金具本体a1へ
の仮着の繁雑さや、流通段階等での楔駒a3の脱落、紛
失等といった厄介な問題も抱えるものとなっていた。
【0009】この発明は、上記したような従前からのコ
ンクリートアンカーの状況に鑑み、コンクリート躯体所
望箇所への縦穴の穿設は、浅くならない限りその深さに
神経質になる必要がないこと、施工段階で粉塵等の散逸
を極力防止できること、アンカー製造工程がなるべく簡
素化できること、楔駒の脱落、紛失等による金具として
の無駄を生じさせないこと等々、従前からの諸問題を課
題に掲げ、それら全てを解消できるアンカーの実現化を
目指し、鋭意開発、研究を継続してきた結果、茲にきて
遂に所期の目的を達成可能とする新規な構造のコンクリ
ート用アンカー金具を完成し、その実用化についても目
度が立つところにまで至ったものであり、以下では、代
表的な実施例を例示しながら、この発明のコンクリート
用アンカー金具の構成が十分に把握できるように詳細な
説明を加えていくこととする。
【0010】
【発明の構成】図面に示す実施例からも容易に理解され
るように、この発明のコンクリート用アンカー金具は、
基本的に次のような構成から成り立っている。即ち、コ
ンクリート躯体の穿設穴内に挿入される定着用筒体部の
軸心周りの鞘穴部が、その奥部に傾斜内壁部を有する形
状に形成されると共に、該傾斜内壁部を含む定着用筒体
部先端側適宜範囲までを先端外側から軸心を通る位置で
半裁状または四分割状となし、定着用筒体部先端側所定
範囲部分に、軸心を通る同一面内に収まる2本または4
本の切り目部が形成されたものとする一方、定着用筒体
部の鞘穴部入り口側には、雌ネジ切りされた螺合空間部
を有するネジ受け体部が同心状に一体成形されて金具本
体とした上、先端が前記鞘穴部の傾斜内壁部に当接、擦
動可能な形状とされ、且つ当該傾斜内壁部の奥行き寸法
以上の長さに形成された丸棒状の作用ピンを、金具本体
のネジ受け体部側から定着用筒体部鞘穴部内先端まで挿
入、装着すると共に、ネジ受け体部の螺合空間部直径よ
りもやや大きめのバランスした輪郭からなる薄片で、そ
の輪郭からバランスさせた内側に、作用ピン直径よりも
大きめとした平面形円形の薄肉部を設けてなる押蓋片
を、アンカー本体軸心に略直交状姿勢として同ネジ受け
体部の螺合空間部内の先の作用ピン末端位置まで挿入
し、その過程で薄肉部を案内として挿入方向と反対側に
屈曲した輪郭側部分を、ラチェットのツメの如く螺合空
間部雌ネジに噛合状となすことにより、作用ピン末端
を、アンカー本体ネジ受け体部の螺合空間部内所定位置
に掛止状としたコンクリート用アンカー金具である。
【0011】金具本体は、ネジ受け体部と定着用筒体部
とからなり、夫々鋼材(場合によっては、鋼材に匹敵す
る性状の工業用プラスチック等の使用も考えられる。)
によって一体成型されるものであり、ネジ受け体部側
は、コンクリート躯体表面から突出状となって固定用ネ
ジや吊り下げ用ボルト等を螺合する機能を果たす部分と
なり、その開口端部側から螺合空間部内周壁に雌ネジ切
り加工した上、固定用ネジや吊り下げ用ボルト等を螺
合、支持するに足るだけの十分な肉厚構造を有したもの
に形成される。
【0012】一方、定着用筒体部は、上記ネジ受け体部
の後端側(ネジ切りした開口端部と反対側の端部)に一
体的に連なっており、コンクリート躯体内に埋入状とな
って所定の定着強度が得られるよう機能する部分であ
り、ネジ受け体部外径よりも小さい外径で、所定長、即
ちアンカー金具として使用され、コンクリート躯体の縦
穴内で逆楔構造(穴の奥の方で広がって周壁に食い込み
状となり、抜け出しを阻止するようにした構造)を実現
すると共に、先端側外側面に形成した滑り止め加工部が
縦穴部分のコンクリートとの摩擦抵抗を高め、所定の定
着強度が得られるようにする上で必要な長さとした筒
状、または袋構造(上記ネジ受け体部に連設した側と反
対側の端部を閉鎖した構造)に形成されると共に、その
内部軸心周りの鞘穴部は、入り口側で前記ネジ受け体部
の螺合空間部に連通してなるものに形成される。
【0013】さらに、この定着用筒体部は、その鞘穴部
の末端側の穴形状が円錐形(奥にいくに従って尖ってい
く形状)とされて傾斜内壁部に形成された上、該傾斜内
壁部を含む適宜範囲までを先端(筒状の場合)または底
部(袋構造の場合)外側から軸心を通る位置で半裁状ま
たは四分割状となし、底部および/または筒部末端側所
定範囲部分に、軸心を通る同一面内に収まる切り目部が
2個まはた4個形成されたものとされ、したがって、こ
の切り目部を通じ、鞘穴部の空間は、その筒部末端側所
定範囲部分も外方に通じた状態となる。
【0014】なお、定着用筒体部の筒部末端側所定範囲
部分内の外表面は、逆楔構造を実現してコンクリートに
強く押し当てられたときのコンクリート面との間の摩擦
抵抗を高めて定着強度が少しでも増強されるよう、溝あ
るいは突起等の凹凸形状からなる適宜滑り止め加工部に
形成してなるものとする。こうして形成される金具本体
は、定着用筒体部と、前記したネジ受け体部との境界部
分に段差が形成され、定着用筒体部だけが挿入できる縦
穴とすることにより、同段差部分が支持肩部となってコ
ンクリート躯体表面に当接状となり、後述する作用ピン
の打ち込みに際し、その打ち込み外力を支持する機能を
果たすこととなる。
【0015】作用ピンは、上記した金具本体定着用筒体
部の鞘穴部内において強制的に押し込まれることによ
り、その先端で、切り目の入った定着用筒体部末端側を
拡開させ、その部分で縦穴内に逆楔構造を実現する機能
を果たすものであり、その主要部分が、上記した金具本
体定着用筒体部の鞘穴部内に挿入可能な細丸棒状、望ま
しくは、鞘穴部内周壁に略内接状となる細丸棒状で、先
端が円錐形の楔作用部に形成されると共に、該楔作用部
を除いた丸棒状部分の長さを定着用筒体部鞘穴部全長以
上のものとされ、その先端側から前記金具本体の鞘穴部
内に挿入、装着した状態で組み合わされる。
【0016】その結果、この状態で金具本体に組み合わ
された作用ピンは、その末端、即ち楔作用部と反対側の
端部側は、定着用筒体部鞘穴部から食み出して一部ネジ
受け体部の螺合空間部側に突出状となっており、該作用
ピン末端を、金具本体ネジ受け体部の螺合空間部雌ネジ
に係合状とした押蓋片で掛止することにより、作用ピン
の金具本体からの抜け落ちが確実に阻止されるようにす
ると共に、作用ピン打込み作業時のコンクリート粉塵の
螺合空間部からの散逸を防止する機能を果たすものとす
る。
【0017】押蓋片は、プラスチック薄板やアルミ箔、
紙等適宜素材の薄板を、金具本体ネジ受け体部の螺合空
間部直径よりもやや大きめの円形、多角形、星型、花び
ら状等、平面形としてバランス輪郭形状のものに裁断し
て形成されると共に、該輪郭から所定範囲内側で、中心
からバランスした位置に、先の作用ピン直径よりも大き
い平面形円形状となるようにした薄肉部を刻設したもの
に形成し、上記のとおり、作用ピンを金具本体に挿入、
装着後、ネジ受け体部螺合空間部の入り口側から軸心に
直交状となるようにして押し込み操作することにより、
その過程で薄肉部から外側の輪郭側部分全体が、自然に
押し込み操作方向と反対側に屈曲され、輪郭部の全体ま
たは要所要所をネジ受け体部の螺合空間部雌ネジの凹凸
形状に当接状とされながら押し込まれていき、最終的に
中央部分が作用ピン末端に当接する位置に押し込まれた
状態で、螺合空間部雌ネジの凹凸形状に当接状となって
いる押蓋片周縁が、螺合空間部雌ネジに係合状(即ち、
ラチェットのツメの如く、逆方向への移動を阻止された
状態)となって自らの位置を螺合空間部内に仮着状とな
り、結果として作用ピン末端を支持するようにするもの
である。
【0018】なお、この押蓋片が、金具本体軸心に直交
状とした姿勢での螺合空間部内への押込み操作を容易に
するため、その中央部分に押込み操作孔を形成しておけ
ば、該押込み操作孔に治具を嵌合状とした上、当該嵌合
部分を軸心に合わせて押し込むように操作する簡単な作
業で確実に目的を達成できるものとなることから極めて
好都合のものとすることができる。以下、この発明のコ
ンクリートアンカーの構成が、より明確に把握できるよ
う、この発明を代表する実施例について具体的にその構
造を説明にしてみることとする。
【0019】
【実施例】図1の分解斜視図、図2の金具本体だけによ
る縦断面図、図3の全体縦断面図に示すコンクリートア
ンカーは、この発明の構成からなる最も代表的な構造の
ものであり、コンクリート構造躯体の軒天井吊りや、配
線・配管工事、スプリンクラー取り付け、天井装置クー
ラー取り付け等といった工事に汎用されるネジ径3/8
インチのボルトまたは吊りボルトを螺合可能とするコン
クリートアンカーについて説明すると、先ず、金具本体
1は、外径が12mmで長さが23mmとされたネジ受け体
部2に、外径が7.1mmで長さを35mmとした定着用筒
体部3が一体成型されてなる全長58mmの鋼材製であ
り、定着用筒体部3の末端側約12mm程度の範囲に渡っ
て外周面には、螺旋溝による滑り止め加工部36が形成
されると共に、ネジ受け体部2と定着用筒体部3との境
界部分には、その全周に渡って約2.5mm程度の支持肩
部4が形成されてなる構造となっている。
【0020】ネジ受け体部2は、図2の縦断面図が示す
とおり、その開口側からφ8.5mm程度の螺合空間部2
1の奥に向かって約14mmに至る範囲に渡り、ネジ切り
加工されて雌ネジ部22とされる一方、定着用筒体部3
は、筒部31と底部32とからなる袋構造とされ、その
内部には、前記ネジ受け体部2の螺合空間部21に通じ
る鞘穴部33が,奥部(底部32の内側)に約10mm程
度残した辺り(螺合空間部21の奥から約25mm程度の
ところ)まで穴径約3.5mm程度のものとして穿設さ
れ、その奥部約8mm程度の範囲に傾斜内壁部34が設け
られると共に、底部32外側中央から軸心に従って約1
5mm長の深さで半裁状とすることにより、軸心を通る同
一面内に収まる切り目部35の形成されたものとする。
【0021】作用ピン5は、図1の分解斜視図の中に見
られるとおり、前記鞘穴部33内に略内接状に挿入可能
な外径約3.3mm前後の太さで、全長が約46mm程度の
細丸鋼棒で、先端側約8mm程度の範囲が、先の鞘穴部3
3奥部の傾斜内壁部34の傾斜に合わせた角度か、それ
よりもやや大きめの角度の円錘形に削り取られて楔作用
部51に形成された構造としてあり、その先端側、即ち
楔作用部51形成側からネジ受け体部2の螺合空間部2
1を通じ、鞘穴部33の奥部まで挿入、装着する。
【0022】その後、図3の中央縦断面図、および図4
の同要部拡大中央縦断面図のようにして作用ピン5の頭
部(先の楔作用部51の形成された端部と反対側の端
部)に当接して該作用ピン5を鞘穴部33内に所定どお
りに収められた状態を保持する機能を果たす押蓋片6
は、図5の斜視図に示すとおり、前記ネジ受け体部2の
螺合空間部21に挿入状とされ、周縁を同雌ネジ部22
に支持されるようにするため、螺合空間部21の直径
8.5mmよりもやや大きいφ10mm程度の外周縁となる
円形状のもの形成されると共に、外周縁よりやや内側
で、作用ピン4の太さ、即ち3.3mmよりも大きい約φ
7mm程度の平面形円形となる薄肉部61が、同心状に刻
設され、しかも、その中央には、作用ピン4の太さ、即
ち3.3mmよりも小さい径の約φ2.5mm程度とした押
込み操作孔62を設け、該押蓋片6の螺合空間部21内
への挿入作業をし易くするようにしてある。なお、この
実施例では、薄膜片6の輪郭を円形としたが、全体輪郭
がバランスするものであれば、四角形等の多角形状や星
型、花びら状、あるいは全周にギザギザを付けた形状の
もの等とすることもできる。
【0023】
【作 用】以上のとおりの構成からなるこの発明のコン
クリートアンカーは、図7のようにして、先ず、コンク
リート躯体Cの所望する箇所に、専用ドリルDで金具本
体1の定着用筒体部3が挿入可能な、最小ドリル径7.
5mmで35mm以上、例えば40mmあるいはそれ以上の深
さの縦穴c1を穿設した後、定着用筒体部3から挿入し
た上、図8の断面図が示すように、所定の打込み治具T
を差し込んで、その先端を薄膜片6越しに作用ピン5の
頭部に当接状となし、図示しないハンマー等で該治具T
を強打する。
【0024】すると、その衝撃で金具本体1全体が強く
縦穴c1の奥に向けた力を受けるが、ネジ受け体部2と
定着用筒体部3との境界部分に形成された支持肩部4
が、縦穴c1の入り口部分のコンクリート躯体C表面に
支持される結果、縦穴c1の奥に向けた力は、打込み治
具Tを通してそのまま薄膜片6越しに作用ピン5の頭部
に衝撃となって伝えられ、作用ピン5だけを押し込む作
用を果たすこととなって、作用ピン5先端の楔作用部5
1が、定着用筒体部3鞘穴部33の傾斜内壁部34に沿
って強制的に前進させられ、先端が切り目部35に割っ
て入る楔作用を果たし、その作用で、半裁された定着用
筒体部3の先端側が強制的に左右に押し広げられ、同所
の外側面が縦穴c1の内周面に食い込むような変形を起
こし、図9の断面図のとおり、縦穴c1内で逆楔構造を
実現した上、定着用筒体部3先端外側面の滑り止め加工
部36が縦穴c1との摩擦抵抗を高めるよう作用する状
態となって、この発明のコンクリートアンカーのコンク
リート躯体C所望箇所への定着が完了する。その後、取
り付けるべき資材の固定用ボルトや吊りボルト7を、ネ
ジ受け体部2螺合空間部21にネジ切りされた雌ネジ部
22に螺合操作することにより、安定した固定状態を実
現する。
【0025】この逆楔構造を縦穴c1内に実現する施工
過程で、作用ピン5が仮令鉛直姿勢となっても、押蓋片
6でその頭部が確実に支持され、抜け落ちてきて作業に
支障を来すことはなく、また、この押蓋片6は、図5中
の矢印のような方向に押し込まれることにより、同薄肉
部61よりも外側の外周縁側が、図6のように、矢印と
は逆の方向に自然に屈曲され、図4の要部拡大中央縦断
面図の中に示されているように、その周縁を雌ネジ部2
2に当接状としてラチェットの爪のような係止構造を実
現しながら、打込み治具Tの前進に伴って更に螺合空間
部21の奥へと移動し、その水平状態を維持し続けて螺
合空間部21を完全に閉鎖状とする作用を果たすこと
と、縦穴c1の入り口は支持肩部4が密着状となって閉
鎖状とすることとの二つの作用で、逆楔構造形成過程で
発生する縦穴c1内の粉塵は、その外部への散逸を極力
阻止されることとなる。
【0026】また、薄膜片6に予め設けてある押込み操
作孔62は、この発明のコンクリートアンカー製造過程
において、その押込み操作孔62に嵌合する先端形状の
特別な治具を用意するだけで姿勢の制御をし易くする作
用を果たすと共に、何等かの理由で姿勢が正しく収めら
れなかった場合の交換操作でも、尖った工具を差し込ん
での除去を可能にする部分として役立ち、製造効率を高
めることに寄与する部分となる。
【0027】
【効 果】以上のとおりの構成からなるこの発明のコン
クリートアンカーは、金具本体が、ネジ受け体部と定着
用筒体部との境界部分に支持肩部が形成された構造とさ
れていて、定着用筒体部の長さよりも浅くならない限
り、コンクリート躯体所望箇所への縦穴の深さを気にし
ない穿設作業の実施が可能となる上、縦穴内部ではな
く、コンクリート躯体表面を支持部とした逆楔構造の実
現が可能であって、縦穴内での粉塵の発生を極力押さえ
得ると共に、縦穴の入り口を閉鎖状とした施工となり、
しかもネジ受け体部螺合空間部を押蓋片が閉鎖状とする
構成も加わって、作業中のコンクリート粉塵の散逸が可
能な限り防止できることになることから、作業効率を高
める上で極めて秀れた特徴を発揮するものとなってい
る。
【0028】また、定着用筒体部鞘穴部の傾斜内壁部に
対し、作用ピン先端の楔作用部の傾斜角度がそれに略合
致するか、やや大きめの角度の円錘形状とされていて、
鞘穴部奥の傾斜内壁部の傾斜角度に誘導された円滑な割
り込みが保証され、比較的軽い打撃操作で逆楔構造の実
現が可能となる上、滑り止め加工部が縦穴との摩擦抵抗
を高めて確実な定着強度が得られること、天井スラブ等
への作業のように下向き鉛直姿勢とされても、決して作
用ピンの脱落、紛失を来してしまうことのない確実な仮
着構造とされていること等の構成も、上記した作業効率
を高める上で大いに役立つことになるという特徴も兼ね
備えている上、アンカー製造工程において楔駒を打ち込
み、固定するという繁雑な工程を必要とせず、押蓋片の
装着だけで簡単、確実な作用ピンの抜け出しを阻止した
アンカーの製造が可能となり、その後の商品としての取
扱い段階においても作用ピンの抜け落ち、紛失を確実に
防止することができるという利点もあり、また、押し蓋
片には、予め押込み操作孔が設けられていて、姿勢の制
御をしながらのネジ受け体部螺合空間部への装着作業を
極めて簡便なものとすることもできるという効果を期待
でき、したがって、その実用性に加え、製造上、製品取
扱い上からも秀れたものとなっている。
【0029】特に実施例として示したものでは、各種資
材をコンクリート躯体C表面所望箇所に後付けする作業
として、最も汎用されているサイズのボルトあるいは吊
下げボルト用のコンクリートアンカーとして略理想的な
構造に形成されていると共に、押蓋片6の薄肉部61
も、リング状の押し当て金型で簡単に刻設、形成できる
最も簡潔な構造のものとして形成されている上、作用ピ
ン5の仮着状態の確実な持続と、螺合空間部21の確実
な閉鎖状態の実現とを可能にするものとなっており、コ
ンクリート地肌が直接露になった一般的なコンクリート
構造物用の金具としては勿論のこと、デッキプレートを
使ったコンクリート地肌が直接現れないスラブ構造等へ
の金具としても、連結すべきボルトや吊下げボルトの径
に比較し、定着用筒体部3が細いことから、金属板を通
したコンクリート躯体Cへの縦穴穿設作業が比較的簡単
に実施できることになるという、これまでのものには期
待できない秀れた効果が得られるものとなる。
【0030】叙述の如く、この発明のコンクリートアン
カーは、その特徴ある構成から所期の目的を遍く達成可
能とするものであり、各種業界がそうであるように、厳
しい経済環境の中で益々効率的な作業が求められる建設
業においても、様々な部分での改善が求められており、
特に快適な環境を実現するための各種資材の取付け、交
換を容易にする固着、連結手段の一つとして、その構造
強度の信頼性はもとよりのこと、実用性、経済性の面か
らも高い評価がなされ、広く採用、普及していくものに
なると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する1実施例を示したものであ
る。
【図 1】この発明のコンクリートアンカーの分解斜視
図である。
【図 2】同金具本体だけの縦断面図である。
【図 3】全体を組み合わせた状態の縦断面図である。
【図 4】同要部拡大中央縦断面図である。
【図 5】金具本体に挿入、装着される押蓋片の拡大斜
視図である。
【図 6】同押蓋片の金具本体に挿入、装着された段階
での変形状態を示す拡大斜視図である。
【図7〜9】作業工程の代表的な過程を示す縦断面図で
ある。
【図 10】従前のコンクリートアンカーの側面図であ
る。。
【図 11】同定着状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 金具本体 2 ネジ受け体部 21 同 螺合空間部 22 同 雌ネジ部 3 定着用筒体部 31 同 底部 32 同 筒部 33 同 鞘穴部 34 同 傾斜内壁部 35 同 切り目部 36 同 滑り止め加工部 4 支持肩部 5 作用ピン 51 同 楔作用部 6 押蓋片 61 同 薄肉部 62 同 押込み操作孔 7 吊下げボルト A 従前のコンクリートアンカー a1 同 筒状金具体 a2 同 切り目 a3 同 楔駒 C コンクリート躯体 c1 同 縦穴 D 専用ドリル T 打込み治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体の穿設穴内に挿入され
    る定着用筒体部の軸心周りの鞘穴部が、その奥部に傾斜
    内壁部を有する形状に形成されると共に、該傾斜内壁部
    を含む定着用筒体部先端側適宜範囲までを先端外側から
    軸心を通る位置で半裁状または四分割状となし、定着用
    筒体部先端側所定範囲部分に、軸心を通る同一面内に収
    まる2本または4本の切り目部が形成されたものとする
    一方、定着用筒体部の鞘穴部入り口側には、雌ネジ切り
    された螺合空間部を有するネジ受け体部が同心状に一体
    成形されて金具本体とした上、先端が前記鞘穴部の傾斜
    内壁部に当接、擦動可能な形状とされ、且つ当該傾斜内
    壁部の奥行き寸法以上の長さに形成された丸棒状の作用
    ピンを、金具本体のネジ受け体部側から定着用筒体部鞘
    穴部内先端まで挿入、装着すると共に、ネジ受け体部の
    螺合空間部直径よりもやや大きめのバランスした輪郭か
    らなる薄片で、その輪郭からバランスさせた内側に、作
    用ピン直径よりも大きめとした平面形円形の薄肉部を設
    けてなる押蓋片を、アンカー本体軸心に略直交状姿勢と
    して同ネジ受け体部の螺合空間部内の先の作用ピン末端
    位置まで挿入し、その過程で薄肉部を案内として挿入方
    向と反対側に屈曲した輪郭側部分を、ラチェットのツメ
    の如く螺合空間部雌ネジに噛合状となすことにより、作
    用ピン末端を、アンカー本体ネジ受け体部の螺合空間部
    内所定位置に掛止状としたことを特徴とするコンクリー
    ト用アンカー金具。
  2. 【請求項2】 押蓋片が、その薄肉部よりも内側となる
    部分に、押込み操作孔の形成されてなるものとした、請
    求項1記載のコンクリート用アンカー金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220064755A (ko) * 2020-11-12 2022-05-19 이현지 앵커볼트

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