JPH11273117A - 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置 - Google Patents

光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11273117A
JPH11273117A JP10075347A JP7534798A JPH11273117A JP H11273117 A JPH11273117 A JP H11273117A JP 10075347 A JP10075347 A JP 10075347A JP 7534798 A JP7534798 A JP 7534798A JP H11273117 A JPH11273117 A JP H11273117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
optical axis
light
modulation
deflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10075347A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Masuhara
慎 増原
Yuichi Aki
祐一 安芸
Motohisa Haga
元久 羽賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10075347A priority Critical patent/JPH11273117A/ja
Publication of JPH11273117A publication Critical patent/JPH11273117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度、定量性及び再現性良く、光ビームの光
軸を調整すること。 【解決手段】 入射光ビームに対して光変調器10によ
る変調と光偏向素子16による偏向との少なくとも一方
を施して所定の出射光ビームを得るに際し、変調手段1
0及び/又は偏向手段16に、音響光学素子駆動装置2
5から光軸調整信号を供給して、前記出射光ビームの光
軸を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームの光軸調
整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、再生専用の光ディスク、或いは、
光磁気ディスクや相変化型光ディスク等の記録可能な光
ディスクといったディスク状記録媒体は、支持体(例え
ばガラス基板)上に感光層(例えばフォトレジスト層)
を形成する工程、この感光層の所定領域を露光する工
程、露光後に現像して前記感光層に所定パターンの凹凸
(例えばグルーブと称する連続溝や連続したピット列)
を形成する工程、この凹凸に基づいて情報の記録及び/
又は再生に関与する凹凸(例えばグルーブやピット列)
を基体(例えばプラスチック基板)に形成する工程など
の種々の工程を経て作製される。
【0003】この種のディスク状記録媒体(例えば光デ
ィスク51)では、図5(A)に示すように、信号記録
領域53において、光学的に透明なプラスチック製のデ
ィスク基板52の一方の面に連続溝状のグルーブ(又は
連続したピット列)が、トラック毎に所定のトラックピ
ッチp(例えば0.7〜1.6μm)でスパイラル状に
設けられている。
【0004】例えば、図5(B)に示すように、記録可
能な光ディスク(相変化型光ディスク、光磁気ディスク
等)51aにおいては、信号面56上における、凹凸の
一方(例えばランド54)の記録エリア、他方(例えば
グルーブ55)のトラッキング用光反射エリアとが、半
径方向にトラックピッチpでスパイラル状に設けられて
いるものが多数を占めている。また、図示しないが、グ
ルーブ55を設けた信号面56上には、相変化型光ディ
スクの場合には相変化膜等が、或いは、光磁気ディスク
の場合には磁性膜及び光反射層等が形成されている。
【0005】また、図5(C)に示すように、再生専用
の光ディスク51bにおいては、信号面56上における
ピット58の列を記録エリア及びトラッキング用回折格
子として用いるものが多数を占めている。また、図示し
ないが、半径方向にトラックピッチpでスパイラル状に
設けられているピット58の列を設けた信号面56上に
は、光反射層等が形成されている。
【0006】これらの光ディスク51においては、回転
する基板52の一方の信号面56とは反対側の信号読み
取り面57に、光学ピックアップ(図示せず)からレー
ザー光等を照射することによって、信号記録や信号読み
取り等が行われる。例えば、記録可能な光ディスク51
aでは、その照射光ビームによって例えばランド54上
の記録層に情報が書き込まれ、反射光ビームによって同
記録層へ書込みした情報が読み取られる。さらに、記録
または再生用のレーザー光が常に所定のトラック上に照
射されるように、例えばグルーブ55からの反射光を検
出してトラッキングを行っている。また、再生専用の光
ディスク51bでは、信号読み取り面57への照射光に
対して、ピット58の列を設けた信号面56からの反射
・回折光を検出することで、情報の読み取り及びトラッ
キングを行っている。
【0007】つまり、光ディスク基板52表面の凹凸形
状は光情報記録媒体としての性能を左右するものである
ため、基板52のグルーブ55やピット列58を高精度
に作製することが要求される。
【0008】次に、図6を参照に、光ディスク51の作
製方法を説明する。
【0009】まず、図6(A)に示すように、表面を十
分平坦に研磨、洗浄して作製されたガラス原盤(または
ガラス基板)60上に、図6(B)に示すように、例え
ば露光処理によってアルカリ可溶性となるフォトレジス
ト61を厚さ約0.1μm程度に塗布し、しかる後に乾
燥させる。
【0010】次いで、図6(C)に示すように、記録用
レーザー光64をフォトレジスト61の表面に対物レン
ズ63を介して集光して、フォトレジスト61を所定パ
ターンに露光処理する。このとき、ガラス原盤60を図
中矢印A方向に回転させながら、レーザー光64を一回
転あたり等距離ずつ半径方向に送ることにより、フォト
レジスト61に溝(グルーブ又はピット列)の潜像62
を一定の間隔(トラックピッチ)でスパイラル状に生じ
させる。フォトレジスト61にレーザー光の照射を連続
的に行えば、グルーブ65の潜像62がトラックピッチ
ごとにスパイラル状に形成され、或いは、レーザー光の
照射を断続的に行えば、ピット列67の潜像62がトラ
ックピッチごとにスパイラル状に形成される。
【0011】次いで、この原盤をアルカリ性現像液で現
像することにより、露光部(この場合はフォトレジスト
61の感光部分)を除去する。これによって、図6
(D)に示すように、記録可能な光ディスク51aで
は、フォトレジスト61にグルーブと称される連続溝6
5と連続溝間に残されたランド部と称される凸部66と
が半径方向に交互に形成され、また、再生専用の光ディ
スク51bでは、連続したピット67の列が半径方向に
繰り返し形成される。
【0012】次いで、図6(E)に示すように、ガラス
原盤60上にNiメッキを施し、フォトレジスト61中
に形成された連続溝65(又は連続したピット列67)
を転写したスタンパ68を形成する。
【0013】次いで、図6(F)に示すように、このス
タンパ68の凹凸面を射出成形法などによって光ディス
クの基板材料であるプラスチック材料52に転写し、基
板52に図5に示した如きグルーブ55とランド54又
はピット列58をそれぞれ形成し、レプリカを作製す
る。
【0014】なお、図示省略するが、記録可能な光ディ
スク51aに関しては、このレプリカの作製後に、基板
52のグルーブ55のある凹凸面上に記録膜、反射膜等
を成膜する。また、再生専用の光ディスク51bに関し
ては、基板52のピット58のある凹凸面上に反射膜や
保護膜を成膜する。
【0015】次に、露光装置(以後、カッティングマシ
ンと呼ぶことがある)の一般的な構成及び光学系につい
て、まず基本となる構成部分を説明する。
【0016】カッティングマシンは図7及び図8に示す
ように、主として、記録用レーザー光源73、及び、レ
ーザー光源73の出力の不安定さを除去し、最終的な記
録光強度を制御するため、電気光学結晶素子(EO:el
ectro-optic crystal )74やアナライザー75からな
るサポートシステムが光源部(記録光強度制御装置)7
0として導入されている。
【0017】また、電気的記録信号に応じた長さのピッ
トを形成するために、露光装置光学系の途中には、記録
信号電圧レベルを光強度に変換する変調器79が配され
ている。例えば、記録信号レベルが「0」と「1」の2
値よりなる場合は、光のonとoffによって変調され
る。この変調器79には、数十MHzの帯域で使用でき
る性能が要求され、通常、EOM(電気光学結晶素子変
調器:electro-opticmodulator )、或いは、AOM
(音響光学結晶素子変調器:acoust-optic modulator)
といった変調器が用いられる。また、変調器79を有す
る光変調部71は、この変調器79にレーザー光を効率
良く導入するために、ビームスプリッター76及びレン
ズ(凸レンズ)78が設けられており、また、次段の光
学系に効率良く導くためにレンズ(凸レンズ)80及び
ビームスプリッター81を有している。
【0018】なお、図8に示すように、例えば、Krイ
オンレーザー(発振波長λ=351nm)からなるレー
ザー光源部73から出射されたレーザー光は、その一部
がビームスプリッター76を通過してフォトディテクタ
ー77によってその強度が検出されるように構成されて
いる。このフォトディテクター77によって検出された
強度信号は記録光パワー制御部89に送られ、ここで参
照電圧(Ref.電圧)に基づいてレーザー光のパワーを一
定に保つための制御信号が生成されて、電気光学結晶素
子74に送られるように構成されている(すなわちフィ
ードバックシステムが構成されている)。
【0019】さらに、光変調部71によって変調された
記録用レーザー光は、そのビーム径の拡大等を行うビー
ムエキスパンダー72に入射する。ここでは、適当な焦
点距離を有するレンズ(凸レンズ)82及び83の拡大
率によって集光スポット径が調整される。例えば、レン
ズ82の焦点距離をL1 、レンズ83の焦点距離をL2
とすると、ビームエキスパンダー72の倍率MeはL2
/L1 となる。
【0020】そして、所定のNA値(例えば、NA=
0.90)を有する対物レンズ85によって記録用レー
ザー光が所定の位置に集光され、原盤を保持し回転させ
るターンテーブル90上に配置されたガラス原盤60に
照射される。そして、ガラス原盤60を回転させなが
ら、移動定盤等に設置されているビームエキスパンダー
72を図中矢印A方向に移動させることによって、記録
用レーザー光を半径方向に一回転あたり等距離ずつ移動
させ、グルーブ或いはピットの潜像を一定のトラックピ
ッチでスパイラル状に形成する。
【0021】なお、このビームエキスパンダー72に
は、対物レンズ85と露光面との距離を常時一定に保つ
ためのサーボシステムが導入されており、通常、フォト
レジストが感光しない波長のレーザー光を発振するフォ
ーカシング用レーザー光源88を別途設けて、このレー
ザー光の反射光に基づいてフォトディテクター87によ
って適宜焦点距離を検出しており、このレーザー光源8
8から出射されるレーザー光は、ビームスプリッター8
6及び光結合器(D.C.M )84を介して記録用レーザー
光と合流されるように構成されている。
【0022】以上が、1つの記録用レーザー光を用いた
場合のカッティングマシンの基本構成である。このカッ
ティングマシンは、例えば所定のピット列を有する再生
専用の光ディスクの原盤露光に使用される。
【0023】これに対して、相変化型光ディスクや光磁
気ディスク等の記録可能なディスク状記録媒体において
は、信号記録領域となるグルーブ構造以外に、記録時の
目標となるアドレス信号等を予め備付けておく必要があ
る。従って、後述するように、グルーブと別のスポット
でアドレス信号用のピットを露光したり、グルーブと別
のスポットを半径方向に振動させて蛇行グループを露光
する(ウォブリンググルーブと呼ぶことがある)といっ
た必要性が生じる。そこで、カッティングマシンの光学
系もそれに対応したものが実際には使用されている。
【0024】図9に、上述の如き記録可能なディスク状
記録媒体の原盤露光に用いられる2ビーム記録光学系の
構成を示す。この2ビーム記録光学系は、ウォブリング
に対応した記録用レーザー光とグルーブ記録用レーザー
光とを光ディスク原盤に導くように構成された記録光学
系である。
【0025】この2ビーム記録光学系は、図7及び図8
に示した光学系と基本的に同様の光学系(以下、チャン
ネルA又はCh−Aとする。)を有し、さらに新たに別
の光学系(以下、チャンネルB又はCh−Bとする。:
この光学系も基本的に図7及び図8に示した光学系と同
じである。)を開設し、Ch−Bの光学系中に光偏向素
子を挿入してウォブリングを可能としたものである。つ
まり、図9中破線で示された部位が、図7及び8に新し
く開設された部分である。なお、このような光学系で現
在の光ディスクフォーマットはほぼ全て形成可能であ
る。
【0026】この2ビーム記録光学系について更に詳細
に説明する。
【0027】まず、電気光学結晶素子(EO)74直後
のCh−Aにおけるビームスプリッター76aの透過率
を50%程度にすることで、Ch−AとCh−Bとに与
える光量がほぼ等しくなる。または、各チャンネル毎の
必要光量によって透過率を任意に選んでもよい。Ch−
Bは、変調部等に関してはCh−Aと全く同一の光学系
でよい。そして、それぞれのチャンネルに別の変調器7
9a、79bを使用することで、全く独立して別の信号
を記録することが可能となる。例えばCh−Aではグル
ーブを、Ch−Bではピットを同時に露光することが可
能である。
【0028】さらに、Ch−Bにおけるレーザー光は、
例えばAOD(Acousto-Optic Deflector)といった光偏
向素子91を通過させることにより、光偏向素子91へ
入力される電気信号に応じて光軸の方向を一平面内で微
小に振動させることが可能である。これによって、図1
0に示すように、ガラス原盤上に設けられたフォトレジ
スト61に対する露光スポットの移動(移動量Δr)が
生じる。また、ウォブリングの方向は現在のフォーマッ
トでは半径方向であるので、その方向にスポットが移動
するように光偏向素子91を設置している。
【0029】そして、チャンネルA及びチャンネルBの
それぞれのレーザー光は、レンズ82及び83からなる
ビームエキスパンダーの手前で、機械的保持機構94に
保持された偏光ビームスプリッター(PBS:polariza
tion beam splitter)93によって再び合流する。レー
ザー光は直線偏向の状態で出射されており、その結果、
偏光ビームスプリッター93の手前では両チャンネルと
も同じ方向の直線偏光である。偏光ビームスプリッター
93は、ある方向の直線偏光を100%透過し、それと
垂直方向の直線偏光を100%反射する素子なので、両
チャンネルの光量を最大限に利用するためには、片方の
チャンネルの直線偏光に半波長板(λ/2板)95で9
0度の回転を与えればよい。
【0030】図9に示したのは、Ch−Bが100%反
射しており、半波長板95によって偏光方向の90度回
転したCh−Aが100%透過している場合である。ま
た、一般に半波長板95は、直線偏光の方向を、偏光方
向と波長板面内のある一方向(結晶軸方向)のなす角度
θに対して2θ回転させる素子なので、偏光回転角度は
任意に決定でき、それによって偏光ビームスプリッター
93の透過率を0%から100%まで調整することが可
能である。Ch−AとCh−Bの光量比の最終的な調整
はそれを利用することもできる。
【0031】次いで、偏光ビームスプリッター93によ
って合流された後の両チャンネルのレーザー光は、前述
したビームエキスパンダーを通過した後、対物レンズ8
5によってガラス原盤60上のフォトレジスト61上に
集光され、Ch−AとCh−Bとにそれぞれ対応した互
いに異なるスポットを形成する。両チャンネルのスポッ
トは半径方向に微小な距離(一般的に、トラックピッチ
の1/2以内=最大1μm程度)をおいて使用すること
が多い。
【0032】この半径方向の微小な距離の調整は、合流
後の両チャンネルのレーザー光の光軸が完全に一致した
状態から、Ch−Bのレーザー光における反射角度が半
径方向に必要量傾くように、偏光ビームスプリッター9
3に適当な「あおり角」を与えることでなされる。詳し
くは後述するが、このあおり調整機構は、図11に示す
如き機械的なPBSの保持機構94によって行われてい
る。なお、このあおり角度によってスポットがガラス原
盤上で移動する原理は図10に示すウォブリングの場合
と全く同じである。
【0033】ちなみに、図10に示すように、倍率Me
のエキスパンダー透過前のあおり角度をθとすると、光
軸からのあおり角度θ’はθ’=θ/Meで表され、ま
た、対物レンズ85の焦点距離をfとすると、露光スポ
ットのスポット移動量ΔrはΔr=f・θ’で表される
ので、スポットの元の位置からの移動量Δrは、 Δr=(f・θ)/Me…(式1) となる。
【0034】ここで、2ビーム記録光学系を用いる代表
的な例を一つ挙げる。光磁気ディスク等の記録可能な光
ディスク基板には、上述したように、信号記録領域とな
るグルーブ構造だけでなく、信号を正確に記録・再生す
るための付帯信号(トラックアドレス信号、ディスク回
転数を制御するためのクロック生成用信号など:以下、
総称してアドレス信号と呼ぶ)が、予め何らかの方法で
挿入されていなくてはならない。
【0035】図12に示すように、ISO規格の光磁気
ディスク101では、アドレス信号がエンボスピット
(ROMと同じ凹凸で形成されたピット)によって円周
上に数十箇所挿入されている。溝の凹凸に関して、被露
光部をグルーブ102、他方をランド103とすると、
このフォーマットでは光磁気信号及びアドレスピット1
06はランド上に位置しているので、グループ102を
露光するスポット105の他にアドレスピット106を
露光するためのスポット104が必要であり、それらは
原盤上で半径方向にトラックピッチのほぼ1/2の距離
1 をおいてフォーカスされるように配置される。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】近年、記録可能な光デ
ィスクのアドレスフォーマットに関しては多種多様の提
案がなされている。その中には、原盤露光の際、上述の
2ビームカッティングが必要とされるものが多く、更に
記録密度の向上に伴う基板凹凸パターンの微細化にあい
まって、前記2ビーム間隔の調整には従来以上の精度が
必要とされる。
【0037】例えば、MD(ミニディスク)110の次
世代フォーマットとして採用される「間歇ウォブル方
式」(図13参照)はその端的な例で、原盤露光の際に
は、2つの露光スポット113及び114は、原盤上で
半径方向に正確にトラックピッチ(=0.95μm)分
の間隔T2 をおくように配置されねばならず、それらで
ダブルスパイラルのグルーブを記録する(片側のグルー
ブのみウォブリングするのでこの名称がついている)。
スポットA(直進)113とスポットB(ウォブル)1
14との間の距離T2 がトラックピッチPからΔpだけ
ずれると、それぞれのトラックピッチは、P+Δp及び
P−Δpとなり、この差が大きくなるにつれて両トラッ
クの再生信号特性も大きく異なってくるという問題を生
ずる。よって、Δpは最大でも0.01μmに押さえる
ことが要求される。
【0038】2ビームの間隔調整は、前述のとおりCh
−AとCh−Bが合流する場所となる偏光ビームスプリ
ッター93に適当な「あおり角」を与えることで、反射
側ビーム(Ch−B)に光軸に対する傾斜各を持たせる
方法によって行われている(但し、この場合、PBSを
直進する側(Ch−A)の原盤上での集光位置は変わら
ず、Ch−Bの集光位置が前記傾斜角に応じて移動す
る)。或いは、偏光ビームスプリッターに限らず、直前
のビームスプリッターでそれを行ってもよい。但し、光
偏向素子AODが設けてある場合、このAODでは光線
の入射位置及び角度がある程度制限されるので、あおり
角調整にはAOD以降の光学部品を使用する方がよい。
【0039】ここで、従来の2ビーム記録光学系カッテ
ィングマシンにおいては、偏光ビームスプリッター93
に適当なあおり角を調整するために、偏光ビームスプリ
ッター93は、図9及び図11の如く、機械的保持機構
(PBSホルダー)94によって機械的に保持、調整さ
れている。例えば、図11に示す如きマイクロメーター
ヘッド96を用いた構成によって、偏光ビームスプリッ
ター(PBS)93と入射光線とのなす角の微調整が行
われている。
【0040】しかしながら、このような機械的保持機構
(PBSホルダー)94を用いた方法では、特に0.0
1μm以下の高精度が求められるスポット集光位置調整
は非常に困難である。その理由を以下の(1)、(2)
に詳述する。
【0041】(1)所望の精度自体を得るのが困難であ
る。原盤上のスポット移動量Δrを例えば0.005μ
m(5nm)の精度で制御する場合に必要なビーム傾斜
角θを見積もると、対物レンズ(NA=0.9程度)の
一般的な焦点距離をf=2mm、エキスパンダーの倍率
をMe=4とした場合、(式1)より θ=(Me・Δr)/f=10μrad=0.57md
eg となる。この精度を手作業で出すことは、実際、図11
に示したPBSホルダー94におけるマイクロメーター
ヘッドを用いても相当困難である。実際に従来より使用
されるPBSホルダー94において、マイクロメーター
最小目盛りに対するスポットの変位量を測定したところ
約30nmである(上記の光学系を使用した場合)の
で、それ以上スポット位置を厳密に決定しようとすると
勘に頼らざるを得ない。また、治具の寸法設計によって
精度を向上する手段はあるが、現状の4倍くらいの精度
を達成するためにはその治具自体が大きくなってしまう
のであまり現実的でない。
【0042】(2)スポット調整に多大な時間と労力を
要する。上述したように、スポット間隔調整は、スポッ
ト間隔仮決定→テストカッティング→現像→原盤に形成
されたパターンの顕微鏡観察によるスポット間隔測定→
スポット間隔再調整、というサイクルを繰り返すことに
よって行われる。ところが、この調整の際に、前述のよ
うにスポット移動量を5nm程度の精度で定量的に把握
するの術がないので、いわば偶然目標精度が達成される
まで何度もこの試行を繰り返すことになる。現在の光デ
ィスクのトラックピッチ(0.7〜0.1μm)ではこ
れでも何とかなるが、近い将来トラックピッチが0.5
μm未満になってくると対応できない可能性が高い。
【0043】このように、従来法に基づく2スポット間
隔調整では、スポット位置を例えば5nm程度のオーダ
ーで定量的に再現性良く形成できていない。
【0044】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、入射光ビームに対し、変調手
段による変調と偏向手段による偏向との少なくとも一方
を施して所定の出射光ビームを得るに際し、精度、定量
性及び再現性良く、前記出射光ビームの光軸を調整す
る、光ビームの光軸調整方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0045】また、本発明の他の目的は、前記光ビーム
の光軸調整方法及びその装置に準じて、精度、定量性及
び再現性良く、前記出射光ビームの光軸を調整して露光
処理を行う、露光方法(特に2つの光ビームを用いる光
ディスク原盤露光)及びその装置を提供することにあ
る。
【0046】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、入
射光ビームに対し、変調手段による変調と偏向手段によ
る偏向との少なくとも一方を施して、所定の出射光ビー
ムを得るに際し、前記変調手段及び/又は前記偏向手段
に光軸調整信号を供給して、前記出射光ビームの光軸を
調整する、光ビームの光軸調整方法(以下、本発明の光
軸調整方法と称する。)を提供するものである。
【0047】本発明の光軸調整方法によれば、入射光ビ
ーム(特に記録用レーザー光)に対して変調手段による
変調と偏向手段による偏向との少なくとも一方を施して
所定の出射光ビームを得るに際し、前記変調手段及び/
又は前記偏向手段に光軸調整信号を供給して前記出射光
ビームの光軸を調整するので、変調や偏向のための光軸
調整を所望の精度で容易に実施できると同時に、微細な
光軸調整を定量的に再現性良く実施できる。
【0048】また、本発明は、入射光ビームに対し、変
調と偏向との少なくとも一方を施して、光軸が調整され
た所定の出射光ビームを得る光ビームの光軸調整装置で
あって、前記変調を行う変調手段と前記偏向を行う偏向
手段との少なくとも一方と、これに光軸調整信号を供給
する信号供給手段とを有する、光ビームの光軸調整装置
(以下、本発明の光軸調整装置と称する。)を提供する
ものである。
【0049】本発明の光軸調整装置によれば、本発明の
光軸調整方法を再現性良く実施できる。
【0050】また、本発明は、入射光ビームに対し、変
調手段による変調と偏向手段による偏向との少なくとも
一方を施して、所定の出射光ビームを得るに際し、前記
変調手段及び/又は前記偏向手段に光軸調整信号を供給
して、前記出射光ビームの光軸を調整し、この出射光ビ
ームを被処理基体に対する露光用光ビームとして使用す
る、露光方法(以下、本発明の露光方法と称する。)を
提供するものである。
【0051】本発明の露光方法によれば、入射光ビーム
(特に記録用レーザー光)に対して変調手段による変調
と偏向手段による偏向との少なくとも一方を施して所定
の出射光ビームを得るに際し、前記変調手段及び/又は
前記偏向手段に光軸調整信号を供給して前記出射光ビー
ムの光軸を調整し、この出射光ビームを被処理基体に対
する露光用光ビームとして使用するので、変調や偏向さ
れた光ビームを用いた露光処理を所望の精度で容易に実
施できると同時に、微細パターンの露光処理を定量的に
再現性良く実施できる。
【0052】さらに、本発明は、入射光ビームに対し、
変調と偏向との少なくとも一方を施して、光軸が調整さ
れた所定の出射光ビームを被処理基体に対する露光用光
ビームとして使用する露光装置であって、前記変調を行
う変調手段と前記偏向を行う偏向手段との少なくとも一
方と、これに光軸調整信号を供給する信号供給手段とを
有する、露光装置(以下、本発明の露光装置と称す
る。)を提供するものである。
【0053】本発明の露光装置によれば、本発明の露光
方法を再現性良く実施できる。
【0054】
【発明の実施の形態】まず、本発明の光軸調整方法及び
本発明の光軸調整装置について説明する。
【0055】本発明の光軸調整方法及び本発明の光軸調
整装置においては、前記光軸調整信号によって、前記光
軸の相対位置を保持できる。また、前記変調手段及び前
記偏向手段を音響光学素子とし、これらの音響光学素子
の少なくとも一方に、音響光学素子駆動手段から前記光
軸調整信号を供給し、前記音響光学素子からの出射光ビ
ームの屈折(回折)角を調整できる。
【0056】すなわち、詳しくは後述するが、音響光学
素子から出射される光ビームの屈折角(回折角)は、音
響光学素子に印加する信号(音波)の周波数に比例す
る。この音響光学効果を利用して、前記変調手段及び/
又は前記偏向手段に所定の信号を印加することによっ
て、前記出射光ビームを所望の回折角に調整できる。こ
れは、特に、前記の光学系を大きく変更することなく、
前記音響光学素子に前記信号を印加するための信号印加
手段(例えば、音響光学素子駆動手段)を設けることに
よって容易に達成される。
【0057】また、本発明の光軸調整方法においては、
光源から出射された光ビーム(出射光ビーム)を、ビー
ムスプリッターを用いて2つの光ビームに分割し、これ
らの分割光の一方の光ビームに対して前記変調及び前記
偏向を行い、かつ、他方の光ビームに対して別の変調手
段による変調を行い、さらにビームスプリッター(特に
偏光ビームスプリッター)を用いて前記一方及び前記他
方の各光ビームを合流させることができる。つまり、本
発明の光軸調整装置においては、光源から出射された光
ビームを2つの光ビームに分割するビームスプリッター
と、これらの分割光の一方の光ビームに対して前記変調
を行う前記変調手段及び前記偏向を行う前記偏向手段、
かつ、他方の光ビームに対して別の変調を行う変調手段
と、前記一方及び前記他方の各光ビームを合流させるビ
ームスプリッターとを有することが望ましい。本発明の
光ビームの光軸調整方法及びその装置においては、この
ように、2つの(若しくは3つ以上の)光ビームを用
い、これらの光ビームの光軸をそれぞれ調整する際に用
いることができる。なお、前記光ビームは、1つの光源
から出射された光ビームを分割してもよいが、2つの
(若しくは3つ以上の)光ビームにそれぞれ対応する光
源から出射された光ビームであってもよい。
【0058】次に、本発明の露光方法及び本発明の露光
装置について説明する。
【0059】本発明の露光方法及び本発明の露光装置に
おいては、前記光軸調整信号によって、前記光軸の相対
位置を保持することができる。
【0060】また、前記変調手段及び前記偏向手段を音
響光学素子とし、これらの音響光学素子の少なくとも一
方に、音響光学素子駆動手段から前記光軸調整信号を供
給し、前記音響光学素子からの出射光ビームの屈折角を
調整することができる。
【0061】従って、前記出射光ビームの焦点位置を所
望の位置に容易に保持でき、また、このような光学系
は、前記の光学系を大きく変更することなく、前記音響
光学素子に前記信号を印加するための信号印加手段(例
えば、音響光学素子駆動手段)を設けることによって容
易に達成される。
【0062】また、本発明の露光方法においては、光源
から出射された光ビームを、ビームスプリッターを用い
て2つの光ビームに分割し、これらの分割光の一方の光
ビームに対して前記変調及び前記偏向を行い、かつ、他
方の光ビームに対して別の変調手段による変調を行い、
さらにビームスプリッターを用いて前記一方及び他方の
各光ビームを合流させることができる。つまり、本発明
の露光装置においては、光源から出射された光ビームを
2つの光ビームに分割するビームスプリッターと、これ
らの分割光の一方の光ビームに対して前記変調を行う前
記変調手段及び前記偏向を行う前記偏向手段、かつ、他
方の光ビームに対して別の変調を行う変調手段と、前記
一方及び前記他方の各光ビームを合流させるビームスプ
リッターとを有することが望ましい。
【0063】また、前記一方及び他方の各光ビームを対
物レンズに入射させて前記被処理基体上に互いに異なる
2つのスポットを形成することができる。
【0064】但し、前記光源から出射された光ビーム
は、2つの光ビームに限定されるものではなく、例え
ば、3つ以上の複数の光ビームに分割し、それぞれの光
ビームに独立に所定の変調等を施すと同時に前記光軸調
整信号を供給して、それぞれの光ビームの焦点位置を所
望の位置に調節してもよい。また、前記2つの光ビーム
(又は前記3つ以上の複数の光ビーム)は、1つの光源
から出射される光ビームの分割光に限定されるものでは
なく、それぞれ独立の光源から出射される光ビームを利
用してもよい。
【0065】また、前記各光ビームは、光ディスクの原
盤露光に使用することが望ましく、特に、グルーブとピ
ット(特にアドレスピット)との微小な間隔のスポッ
ト、若しくは、グルーブとグルーブ(特にウォブリング
されたグルーブ、蛇行グルーブ)との微小な間隔のスポ
ットが必要な記録可能な光ディスクの原盤露光に使用す
ることが望ましい。
【0066】この場合、特に、前記他方の光ビームをグ
ルーブ形成用の光ビームとし、前記一方の光ビームをピ
ット形成用又はウォブリンググルーブ形成用の光ビーム
とすることが望ましい。さらに、前記ピット形成用又は
ウォブリンググルーブ形成用の光ビーム(すなわち、前
記一方の光ビーム)の集光位置を、前記変調手段及び/
又は前記偏向手段によって調整することが望ましい。
【0067】以上、本発明の露光方法及び本発明の露光
方法によれば、光学系中に配されている音響光学結晶素
子(AOD又はAOM)を利用し、それらの素子へ供給
する所定の信号によって、光ビームへ与えるあおり角を
電気的に制御することができ、これらは、結晶中を伝搬
する超音波によって生ずる結晶内の周期的な粗密状態を
回折格子として、入射光ビームをブラッグの回折条件を
満たす角度方向へ回折する素子である。
【0068】すなわち、音響光学素子における回折光の
出射角度を外部から電気的に制御することにより出射光
ビームに任意のあおり角がつけられるので、原盤上で所
望のスポット位置を得ることが可能となる。これらはス
ポット間隔調整に要求される精度、定量性、及び再現性
を非常に良く満たすことができる。
【0069】次に、本発明に基づく望ましい実施の形態
例を図1〜図3を参照に説明する。
【0070】本実施の形態に基づくカッティングマシン
(露光装置)は、図9に示した光学系と同様、記録可能
なディスク状記録媒体の原盤露光等に用いられる2ビー
ム記録光学系である。この2ビーム記録光学系は、グル
ーブ記録用レーザー光(以下、チャンネルAとする)と
ウォブリングに対応した記録用レーザー光(以下、チャ
ンネルBとする)とを光ディスク原盤に導くように構成
したものである。
【0071】まず、図1に示すように、記録用レーザー
光を出射するレーザー光源1と、レーザー光源1の出力
の不安定さを除去し、最終的な記録光強度を制御するた
めの電気光学結晶素子(EO)2及びアナライザー3か
らなるサポートシステムとが光源部(記録光強度制御装
置)として設けられている。
【0072】なお、電気光学結晶素子(EO)2の直後
に設けられているビームスプリッター4は、本実施の形
態においてはその透過率が50%程度に設定されている
ので、チャンネルAとチャンネルBとに与える光量がほ
ぼ等しくなる。各チャンネル毎の必要光量によって透過
率を任意に選んでもよい。
【0073】また、チャンネルA及びチャンネルBには
それぞれ独立に電気的記録信号に応じた長さのピットを
形成するために、チャンネルAには、記録信号電圧レベ
ルを光強度に変換する変調器9が、チャンネルBには、
同じく変調器10がそれぞれ図外の変調信号供給回路
(記録信号電圧供給回路)に接続されている。
【0074】これらの変調器9及び10においては、例
えば記録信号レベルが「0」と「1」の2値よりなる場
合は、光のonとoffによって変調される。また、こ
れらの変調器は、数十MHzの帯域で使用できる性能が
要求され、音響光学素子(AOM)からなる変調器が用
いられている。また、それぞれのチャンネルにおいて、
前記の各変調器を有する光変調部には、それぞれ変調器
9又は10にそれぞれのレーザー光を効率良く導入する
ためのビームスプリッター4又は5、レンズ(凸レン
ズ)7又は8がそれぞれ設けられており、また、次段の
光学系に効率良くレーザー光を導くために、レンズ(凸
レンズ)11又は12、ビームスプリッター13又は1
4がそれぞれ図示の如く設けられている。
【0075】但し、詳しくは後述するが、チャンネルB
における変調器10は、本発明に基づいて、前記信号供
給手段(又は前記音響光学素子駆動手段)としての音響
光学素子駆動装置25から所定の光軸調整信号が供給さ
れるように構成されており、ここで、後述する音響光学
効果によって変調器10から出射されるレーザー光の光
軸が適当に調整され、出射レーザー光の回折角が調整さ
れる。また、図中一点鎖線に示すように、前記光軸調整
信号は光偏向素子16に供給し、偏向光の光軸調整を同
時に行うこともできる。
【0076】なお、図示しないが、例えば、Krイオン
レーザー(発振波長λ=351nm)からなるレーザー
光源部1から出射されたレーザー光は、その一部がビー
ムスプリッター4及び5を通過して、フォトディテクタ
ー(PD)6によってその強度が検出されるように構成
されている。このフォトディテクター6によって検出さ
れた強度信号は、図外の記録光パワー制御部に送られ、
ここでレーザー光のパワーを一定に保つための制御信号
が生成され、電気光学結晶素子2等に送られるように構
成されている。
【0077】次に、チャンネルBにおいて、変調器10
によって変調及び光軸調整されたレーザー光は、ビーム
スプリッター14を通過した後、AODからなる光偏向
素子16に入射し、ここで、図示しないウォブリンフ信
号生成回路から供給されたウォブリンフ信号に応じて、
光軸の方向が一平面内で微小に振動(ウォブリング)さ
れる。すなわち、前述したように、スポットの位置もウ
ォブリングされることになる。また、ウォブリングの方
向は現在のフォーマットでは半径方向であるので、その
方向にスポットが移動するように光偏向素子16が設置
されている。
【0078】そして、チャンネルA及びチャンネルBの
それぞれのレーザー光は、所定の光学素子を経て、レン
ズ(凸レンズ)19及び20からなるビームエキスパン
ダーの手前の偏光ビームスプリッター(PBS)93に
よって再び合流される。
【0079】ここで、各チャンネルを経由したレーザー
光は直線偏向の状態で出射されており、その結果、偏光
ビームスプリッター93の手前では両チャンネルとも同
じ方向の直線偏光である。偏光ビームスプリッター18
は、ある方向の直線偏光を100%透過し、それと垂直
方向の直線偏光を100%反射する素子であるので、両
チャンネルの光量を最大限に利用するために、チャンネ
ルAの直線偏光に半波長板(λ/2板)15が配されて
いる。
【0080】すなわち、偏光ビームスプリッター18で
は、チャンネルBを伝搬したレーザー光が100%反射
されており、λ/2板15によって偏光方向の90度回
転しされたチャンネルAを伝搬したレーザー光が100
%透過する。また、このλ/2板15によって、偏光ビ
ームスプリッター18の透過率を0%から100%まで
任意に調整することも可能であり、チャンネルAとチャ
ンネルBとの光量比の最終的な調整はこれを利用して行
ってもよい。
【0081】そして、それぞれ独立に変調された各チャ
ンネルのレーザー光は、偏光ビームスプリッター18に
よって合流され、記録用レーザー光のビーム径の拡大等
を行うビームエキスパンダーに入射する。ここで、この
ビームエキスパンダーは図示しない移動定盤上に設けら
れ、レンズ19及び20を有するものであり、その拡大
率によって集光スポット径が適宜調整される。例えば、
レンズ19の焦点距離をL1 、レンズ20の焦点距離を
2 とすると、このビームエキスパンダーにおける倍率
MeはL2 /L1 となる。
【0082】そして、所定のNA値を有する対物レンズ
21によって、それぞれ独立した各レーザー光が集光さ
れ、ガラス基板23上に形成されたフォトレジスト24
に照射される。そして、原盤22を回転させながら前記
ビームエキスパンダーを所定の方向に移動させることに
よって、記録用レーザー光を半径方向に一回転あたり等
距離ずつ移動させ、グルーブ或いはピットの潜像を一定
のトラックピッチでスパイラル状に形成する。
【0083】また、偏光ビームスプリッター18によっ
て合流された後の両チャンネルのレーザー光は、前述の
ビームエキスパンダーを通過した後、対物レンズ21に
よって原盤11上に集光され、チャンネルAとチャンネ
ルBとにそれぞれ対応した異なるスポットを形成する
が、両チャンネルのスポットは半径方向に微小な距離
(特に、トラックピッチの1/2以内=最大1μm程
度)をおいて使用される。
【0084】なお、図示省略するが、このビームエキス
パンダーには、対物レンズ21とフォトレジスト24の
露光面との距離を常時一定に保つためのサーボシステム
が導入されており、通常、フォトレジストが感光しない
波長のレーザー光を発振するフォーカシング用レーザー
光源を別途設けて、このレーザー光の反射光に基づいて
適宜焦点距離が検出されるように構成されている。
【0085】次に、図2を参照に、本実施の形態に基づ
く音響光学素子駆動装置について説明する。
【0086】本実施の形態における変調器10は、音響
光学結晶素子からなるものであり、この音響光学素子に
超音波を発生させる駆動装置には、その周波数を可変制
御すること、及び、特に0.1MHzのオーダーでそれ
を十分安定に維持されることが要求される。
【0087】例えば図2に示すように、音響光学素子駆
動装置25の基本構成は、音響光学素子10に与える周
波数可変信号の発振源である発振器(VCO:Voltage
Contorolled Ocillator )31と、発振器31に発振周
波数設定値を入力する装置(図示省略)と、発振器31
から出力された超音波の発振周波数を検知する周波数カ
ウンター33、その検知された周波数と前記発振周波数
設定値の周波数との差を計算する演算器34、この演算
器によって求められた差に応じて適切な補正をかけた電
圧を発振器31に印加するVCO駆動電源32からなる
サーボ機構(フィードバックグループ)とからなってい
る。発振器31から出力されるVCO発振周波数は温度
ドリフトを起こすなど不安定であるため、前記のサーボ
機構(フィードバックグループ)により安定させること
が望ましい。
【0088】次に、音響光学結晶素子の原理について、
図3を参照に説明する。
【0089】図3に示すように、二酸化テルルを代表と
する音響光学素子結晶中に速度V/周波数Fの超音波が
入射すると、結晶内部に原子の周期的な粗密状態が形成
され、これが結晶へ入射される光に対して回折格子の役
割を果たす。この回折格子の格子間隔dは、 d=V/F …(式2) で表される。
【0090】次に、入射光の波長をλ、音響光学結晶
(媒質)の屈折率をn1 とすると、回折角度θ1 はブラ
ッグの回折条件より、 2n1 ・d・sinθ1 =λ …(式3) となる。但し、この回折光は結晶(屈折率n1 )と屈折
率n0 =1である空気との界面で屈折されるので、最終
的な空気中への屈折角度をθ0 とすると、 n1 ・sinθ1 =sinθ0 …(式4) であるから、上の(式3)より、 sinθ0 =λ・F/V …(式5) となる。これにより、素子の駆動装置で任意に変化させ
得る超音波の周波数Fによって、回折角度θ0 が制御で
きることが分かる。実際に、AODでは外部電気信号に
応じてFを変動させることにより、ビームの偏向を行っ
ている。
【0091】上記方法によるスポット位置制御の精度
を、実際のデバイス及び装置の代表的数値を(式5)に
代入して見積もってみた。それらの数値を以下に示す。 AOM素子:米Crystal Tdchnology社製 Model 4224-S (商品名) 二酸化テルル結晶/結晶中の超音波伝播速度V=4.26km/s AOM駆動装置:エレナ電子社製の A-O-224VAH (商品名) 超音波中心周波数F設定値 224.0MHz(中心周波数付近で ΔF=0.1MHzステップでの設定値変更可能) 入射レーザー光波長:λ=351nm
【0092】ここで、超音波の中心周波数Fにおける入
射光の回折角度をθ0 の時、周波数をΔFだけずらした
時の回折角度変位量をΔθ0 とすると、(式5)より、 sin(θ0 +Δθ0 )−sinθ0 =(λ/V)・(F+ΔF)−(λ/V)・F =(λ/V)・ΔF …(式6) となる。上の値を使う時sinθ0 は十分小さいので、
sinθ0 ≒θ0 と近似できるから(式6)は、 Δθ0 =(λ/V)・ΔF …(式7) となり、ここでΔF=0.1MHzとするとΔθ0
4.2μradである。
【0093】つまり、前述のカッティングマシン光学系
(対物レンズ焦点距離f=2mm、ビームエキスパンダ
ー倍率Me=4)にあてはめれば、これによる原盤上で
のスポット移動量Δrは(式1)よりΔr≒2nmと十
分な精度でスポット位置調整が可能であることが分かっ
た。
【0094】上述したように、本実施の形態に基づく露
光方法は、位置精度の他に、定量性、再現性及び調整の
容易さに関しても、従来の機械的保持機構を用いた光軸
調整法と比較して非常に有利である。更に、従来の光学
系からの実質的な変更もなく、音響光学素子に光軸調整
用の信号を印加する回路(音響光学素子駆動装置)を設
けるだけであるため、容易に実行可能であることも本実
施の形態の利点である。
【0095】特に、スポット位置制御の高精度化を達成
するために、ビームに必要量のあおり角を与える手段と
して、2ビームカッティング光学系中の音響光学結晶素
子(AOM又はAOD)を利用して記録用レーザー光を
任意の微小角度偏向するので、現有の装置でも誤差2n
m程度にスポット間隔調整が可能となる。この調整は、
駆動装置の超音波周波数表示を見ながら行えるので、定
量的かつ非常に簡単であり、再現性も良い。
【0096】以上の理由で、本発明により、高精度のス
ポット間隔調整が必要な2ビーム露光法を用いる光ディ
スク基板の作製が容易となる。また本発明の方法は、将
来更に微小形成パターンを形成する際に、より有効とな
る。
【0097】以上、本発明を望ましい実施の形態につい
て説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるも
のではなく、光ディスクマスタリング原盤露光時だけで
なく、同程度のビーム偏向角精度を必要とするレーザー
を用いた露光装置(例えば、LBR:レーザービームカ
ッティングレコーダー)、或いは、半導体装置の加工装
置、測定装置等に利用できる。光ディスクの場合では、
1スポットの絶対座標を10nm程度の微小オーダーで
制御する必要が今のところないため、2スポットの相対
距離を調整する用途として使用したが、他の分野ではそ
のような用途で利用する可能性が考えられる。また、レ
ーザーを集光する必要がなくとも、ビームを微小な任意
の角度偏向し、その角度を保持する手段として、本発明
は利用できる。
【0098】また、上述した実施の形態は、グルーブを
形成するチャンネルAの光ビームを基準位置として、ウ
ォブリンググルーブを形成するチャンネルBの光ビーム
の光軸位置を調整、保持したが、チャンネルBの光ビー
ムの光軸を基準位置として、チャンネルAの光ビームの
光軸位置を調整、保持してもよい。
【0099】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例について説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0100】光学系については、図1及び図2に示した
ものと同じ2ビーム記録光学系を用いた。なお、本実施
例では、ビームの回折角度を制御するための音響光学素
子としては、変調器10のAOMを用いたが、上述した
ように偏向器16のAODを使用することもできる。2
ビーム記録光学系でも、ウォブリングの必要がない時は
光学系にAODが含まれない場合があるが、その時は本
実施例の如くAOMを前記の音響光学素子として使用す
ればよい。
【0101】この時、ビームの回折角度が原盤上でスポ
ットを移動させたい方向(光ディスクの場合、通常はト
ラックピッチの方向)とおおよそ一致するように変調器
10の音響光学素子を設置する。
【0102】次に、本実施例による2スポット間隔調整
の、精度及び再現性についての測定結果を図4に示す。
図1に示した2ビーム記録光学系において、光変調器1
0として Crystal Technology 社製のAOM(Model 42
24-S)を用い、さらに、図2の構成よりなる音響光学素
子駆動装置25、及び、波長λ=351nmの記録ビー
ム光を使用して2ビームそれぞれに対応するグルーブを
露光し、現像後にその間隔をレーザー顕微鏡のピッチ測
長機能を用いて測定した。
【0103】まず、超音波の周波数を222.0MHz
から226.0MHzまで0.5MHz刻みで変化させ
た時の2スポット間隔を上記方法で測定し、次に22
6.0MHzから222.0MHzまで同じく0.5M
Hz刻みで逆方向に周波数を変化させて同様にスポット
間隔を測定することにより再現性を確認した。
【0104】なお、本実施例(図1及び図2参照)の記
録光学系、測定装置等に用いた光学素子は次の通りであ
る。 〔記録光学系〕 記録波長λ=351nm(Krイオンレーザー) 対物レンズ焦点距離f=2.0mm(NA/0.90)/無限光学系対応(平行光入射) ビームエキスパンダー倍率Me=4.0 〔チャンネルBビーム偏向素子〕 Crystal Technology社製AOM(Model 4224-S) 結晶材質:二酸化テルル/結晶内超音波伝播速度:V=4.26Km/s 〔AOM駆動装置〕 超音波周波数224.0±2.0MHz(0.5MHzステップ) 〔信号記録フォーマット〕 チャンネルAトラック及びチャンネルBトラックともにグルーブ 初期2スポット間隔:約1.0μm 〔トラック間隔測定装置〕 LASER TEC 社製 レーザー顕微鏡(型番 1LM−21) レーザー波長λ=633nm、対物レンズNA=0.95 トラック間隔測定誤差見積値=±2nm
【0105】この測定結果を図4に示す。図4から分か
るように、2ビームのスポット間隔は、駆動装置より発
せられる超音波の周波数に対してほぼ線形に変化してお
り、また再現性もある。スポット間隔変位量は前述の見
積り値2nm/0.1MHzとほぼ等しく、少なくとも
10nmの精度を出すには十分である。なお、測定結果
には±2nm程度の測定誤差を含んでいるので、実際の
精度はさらに良いと思われ、0.1MHzステップで周
波数を変化させれば2nmに近い精度で制御可能である
ことが予想される。
【0106】このように、本実施例によれば、機械的機
構(PBSホルダー)によってスポット集光位置調整を
行うのではなく、超音波の周波数によって適宜スポット
集光位置調整が行われ、また、スポット集光位置の移動
量は超音波の周波数によって定量的に把握されるので、
特に0.01μm以下の高精度が求められる場合でも、
そのスポット集光位置調整が十分に高精度、高再現性及
び高定量性にて実現可能である。
【0107】以上の理由で、本実施例において、高精度
のスポット間隔調整が必要な2ビーム露光法を用いる光
ディスク基板の作製が容易となる。また本実施例は、将
来更に微小形成パターンを形成する際に、より有効とな
る。
【0108】
【発明の作用効果】本発明の光軸調整方法によれば、入
射光ビームに対して変調手段による変調と偏向手段によ
る偏向との少なくとも一方を施して所定の出射光ビーム
を得るに際し、前記変調手段及び/又は前記偏向手段に
光軸調整信号を供給して、前記出射光ビームの光軸を調
整するので、変調や偏向のための光軸調整を所望の精度
で容易に実施できると同時に、微細な光軸調整を定量的
に再現性良く実施できる。
【0109】本発明の光軸調整装置によれば、入射光ビ
ームに対して変調と偏向との少なくとも一方を施して光
軸が調整された所定の出射光ビームを得る光ビームの光
軸調整装置であって、前記変調を行う変調手段と前記偏
向を行う偏向手段との少なくとも一方と、これに光軸調
整信号を供給する信号供給手段とを有しているので、本
発明の光軸調整方法を再現性良く実施できる。
【0110】本発明の露光方法によれば、入射光ビーム
に対して変調手段による変調と偏向手段による偏向との
少なくとも一方を施して所定の出射光ビームを得るに際
し、前記変調手段及び/又は前記偏向手段に光軸調整信
号を供給して、前記出射光ビームの光軸を調整し、この
出射光ビームを被処理基体に対する露光用光ビームとし
て使用するので、露光処理を所望の精度で容易に施すこ
とができると同時に、微細パターンの露光処理を定量的
に再現性良く実施できる。
【0111】本発明の露光装置によれば、入射光ビーム
に対して変調と偏向との少なくとも一方を施してて光軸
が調整された所定の出射光ビームを被処理基体に対する
露光用光ビームとして使用する露光装置であって、前記
変調を行う変調手段と前記偏向を行う偏向手段との少な
くとも一方と、これに光軸調整信号を供給する信号供給
手段とを有しているので、本発明の露光方法を再現性良
く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるウォブリング対応の
2ビーム光学系の概略構成図である。
【図2】同、音響光学素子駆動装置の基本構成例を示す
概略構成図である。
【図3】音響光学結晶中の光ビームの回折原理を説明す
るための概略模式図である。
【図4】本発明の実施例による2スポット間隔調整の際
の精度及び再現性を示すグラフである。
【図5】光ディスクの概略斜視図(A)、記録可能な光
ディスクの要部断面図(B)、再生専用光ディスクの要
部概略断面図(C)である。
【図6】光ディスクの一般的な製造工程を説明するため
の要部模式図である。
【図7】従来の1ビーム光学系に基づくカッティングマ
シン(露光装置)の概略構成図である。
【図8】同、カッティングマシンの基本的な記録光学系
の概略構成図である。
【図9】従来のウォブリング対応の2ビーム記録光学系
の概略構成図である。
【図10】同、2ビーム記録光学系において光ビームに
あおり角を与えた場合の原盤上露光スポットの移動の様
子を示す要部概略図である。
【図11】従来の機械式ビームあおり機構(PBSホル
ダー)の構成例を示す要部概略図である。
【図12】2ビームカッティングの使用例(ランド上に
アドレスピットを形成する場合)の概略平面図である。
【図13】同、2ビームカッティングの使用例(次世代
ミニディスクの間歇ウォブルフォーマット)の概略平面
図である。
【符号の説明】
1…レーザー光源、2…電気光学変調素子、3…アナラ
イザー、4、5、13、14、17…ビームスプリッタ
ー、7、8、11、12、19、20…レンズ、9、1
0…光変調器、15…λ/2板(半波長板)、16…光
偏向素子、21…対物レンズ、22…原盤、23…ガラ
ス基板、24…フォトレジスト、25…音響光学素子駆
動装置、30…音響光学素子、31…VCO発振器、3
2…VCO駆動電源、33…周波数カウンター、34…
演算器、51…光ディスク、51a…記録可能な光ディ
スク、51b…再生専用の光ディスク、52…ディスク
基板、53…信号記録領域、54…ランド、55…グル
ーブ、56…信号面、57…読み取り面、58…ピッ
ト、60…ガラス原盤、61…フォトレジスト、62…
グルーブ又はピット列の潜像、63…レンズ、64…レ
ーザー光、65…グルーブ、66…ランド、68…Ni
メッキ層(スタンパー)70…光源部、71…光変調
部、72…ビームエキスパンダー、73…レーザー光
源、74…EO変調器、75…アナライザー、76、7
6a、76b、81、81a、81b、86、92…ビ
ームスプリッター、77、87…フォトディテクター、
78、78a、78b、80、82、83…レンズ、7
9、79a、79b…AO変調器、84…光結合器(D.
C.M )、85…対物レンズ、89…記録光パワー制御回
路、90…ターンテーブル、91…光偏向器、93…偏
光ビームスプリッター(PBS)、94…機械的保持機
構、95…半波長板、96…マイクロメーターヘッド、
101…ランド上にアドレスピットを有する光ディス
ク、102…グルーブ(被露光部)、103…ランド、
104、105…露光スポット、110…次世代MDの
間歇ウォブルフォーマット、111…トラックA、11
2…トラックB、113…スポットA(直進)、114
…スポットB(ウォブル)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】2ビームの間隔調整は、前述のとおりCh
−AとCh−Bが合流する場所となる偏光ビームスプリ
ッター93に適当な「あおり角」を与えることで、反射
側ビーム(Ch−B)に光軸に対する傾斜を持たせる
方法によって行われている(但し、この場合、PBSを
直進する側(Ch−A)の原盤上での集光位置は変わら
ず、Ch−Bの集光位置が前記傾斜角に応じて移動す
る)。或いは、偏光ビームスプリッターに限らず、直前
のビームスプリッターでそれを行ってもよい。但し、光
偏向素子AODが設けてある場合、このAODでは光線
の入射位置及び角度がある程度制限されるので、あおり
角調整にはAOD以降の光学部品を使用する方がよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】次に、チャンネルBにおいて、変調器10
によって変調及び光軸調幣されたレーザー光は、ビーム
スプリッター14を通過した後、AODからなる光偏向
素子16に入射し、ここで、図示しないウォブリン
号生成回路から供給されたウォブリン信号に応じて、
光軸の方向が一平面内で微小に振動(ウォブリング)さ
れる。すなわち、前述したように、スポットの位置もウ
ォブリングされることになる。また、ウォブリングの方
向は現在のフォーマットでは半径方向であるので、その
方向にスポットが移動するように光偏向素子16が設置
されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】そして、チャンネルA及びチャンネルBの
それぞれのレーザー光は、所定の光学素子を経て、レン
ズ(凸レンズ)19及び20からなるビームエキスパン
ダーの手前の偏光ビームスプリッター(PBS)18
よって再び合流される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】ここで、各チャンネルを経由したレーザー
光は直線偏向の状態で出射されており、その結果、偏光
ビームスプリッター18の手前では両チャンネルとも同
じ方向の直線偏光である。偏光ビームスプリッター18
は、ある方向の直線偏光を100%透過し、それと垂直
方向の直線偏光を100%反射する素子であるので、両
チャンネルの光量を最大限に利用するために、チャンネ
ルAの直線偏光に半波長板(λ/2板)15が配されて
いる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】上記方法によるスポット位置制御の精度
を、実際のデバイス及び装置の代表的数値を(式5)に
代入して見積もってみた。それらの数値を以下に示す。 AOM素子:米Crystal Tchnology社製 Model 4 224−S (商品名) 二酸化テルル結晶/結晶中の超音波伝播速度V=4.26km/s AOM駆動装置:エレナ電子社製のA−O−224VAH(商品名) 超音波中心周波数F設定値 224.0MHz(中心周波数付近で ΔF=0.1MHzステップでの設定値変更可能) 入射レーザー光波長:λ=351nm

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光ビームに対し、変調手段による変
    調と偏向手段による偏向との少なくとも一方を施して、
    所定の出射光ビームを得るに際し、 前記変調手段及び/又は前記偏向手段に光軸調整信号を
    供給して、前記出射光ビームの光軸を調整する、光ビー
    ムの光軸調整方法。
  2. 【請求項2】 前記光軸調整信号によって、前記光軸の
    相対位置を保持する、請求項1に記載した光ビームの光
    軸調整方法。
  3. 【請求項3】 前記変調手段及び前記偏向手段を音響光
    学素子とし、これらの音響光学素子の少なくとも一方
    に、音響光学素子駆動手段から前記光軸調整信号を供給
    し、前記音響光学素子からの出射光ビームの屈折角を調
    整する、請求項1に記載した光ビームの光軸調整方法。
  4. 【請求項4】 光源から出射された光ビームを、ビーム
    スプリッターを用いて2つの光ビームに分割し、 これらの分割光の一方の光ビームに対して前記変調及び
    前記偏向を行い、かつ、他方の光ビームに対して別の変
    調手段による変調を行い、 さらにビームスプリッターを用いて前記一方及び前記他
    方の各光ビームを合流させる、請求項1に記載した光ビ
    ームの光軸調整方法。
  5. 【請求項5】 入射光ビームに対し、変調と偏向との少
    なくとも一方を施して、光軸が調整された所定の出射光
    ビームを得る光ビームの光軸調整装置であって、 前記変調を行う変調手段と前記偏向を行う偏向手段との
    少なくとも一方と、 これに光軸調整信号を供給する信号供給手段とを有す
    る、光ビームの光軸調整装置。
  6. 【請求項6】 前記光軸調整信号によって、前記光軸の
    相対位置が保持される、請求項5に記載した光ビームの
    光軸調整装置。
  7. 【請求項7】 前記変調手段及び前記偏向手段が音響光
    学素子であり、これらの音響光学素子の少なくとも一方
    に、音響光学素子駆動手段から前記光軸調整信号を供給
    し、前記音響光学素子からの出射光ビームの屈折角が調
    整される、請求項5に記載した光ビームの光軸調整装
    置。
  8. 【請求項8】 光源から出射された光ビームを2つの光
    ビームに分割するビームスプリッターと、 これらの分割光の一方の光ビームに対して前記変調を行
    う前記変調手段及び前記偏向を行う前記偏向手段、か
    つ、他方の光ビームに対して別の変調を行う変調手段
    と、 前記一方及び前記他方の各光ビームを合流させるビーム
    スプリッターとを有する、請求項5に記載した光ビーム
    の光軸調整装置。
  9. 【請求項9】 入射光ビームに対し、変調手段による変
    調と偏向手段による偏向との少なくとも一方を施して、
    所定の出射光ビームを得るに際し、 前記変調手段及び/又は前記偏向手段に光軸調整信号を
    供給して、前記出射光ビームの光軸を調整し、 この出射光ビームを被処理基体に対する露光用光ビーム
    として使用する、露光方法。
  10. 【請求項10】 前記光軸調整信号によって、前記光軸
    の相対位置を保持する、請求項9に記載した露光方法。
  11. 【請求項11】 前記変調手段及び前記偏向手段を音響
    光学素子とし、これらの音響光学素子の少なくとも一方
    に、音響光学素子駆動手段から前記光軸調整信号を供給
    し、前記音響光学素子からの出射光ビームの屈折角を調
    整する、請求項9に記載した露光方法。
  12. 【請求項12】 光源から出射された光ビームを、ビー
    ムスプリッターを用いて2つの光ビームに分割し、 これらの分割光の一方の光ビームに対して前記変調及び
    前記偏向を行い、かつ、他方の光ビームに対して別の変
    調手段による変調を行い、 さらにビームスプリッターを用いて前記一方及び前記他
    方の各光ビームを合流させる、請求項9に記載した露光
    方法。
  13. 【請求項13】 前記一方及び前記他方の各光ビームを
    対物レンズに入射させて前記被処理基体上に互いに異な
    る2つのスポットを形成する、請求項12に記載した露
    光方法。
  14. 【請求項14】 前記各光ビームを光ディスクの原盤露
    光に使用する、請求項13に記載した露光方法。
  15. 【請求項15】 前記他方の光ビームをグルーブ形成用
    の光ビームとし、前記一方の光ビームをピット形成用又
    はウォブリンググルーブ形成用の光ビームとする、請求
    項14に記載した露光方法。
  16. 【請求項16】 前記ピット形成用又はウォブリンググ
    ルーブ形成用の光ビームの集光位置を前記変調手段及び
    /又は前記偏向手段によって調整する、請求項15に記
    載した露光方法。
  17. 【請求項17】 入射光ビームに対し、変調と偏向との
    少なくとも一方を施して、光軸が調整された所定の出射
    光ビームを被処理基体に対する露光用光ビームとして使
    用する露光装置であって、 前記変調を行う変調手段と前記偏向を行う偏向手段との
    少なくとも一方と、 これに光軸調整信号を供給する信号供給手段とを有す
    る、露光装置。
  18. 【請求項18】 前記光軸調整信号によって、前記光軸
    の相対位置が保持される、請求項17に記載した露光装
    置。
  19. 【請求項19】 前記変調手段及び前記偏向手段を音響
    光学素子とし、これらの音響光学素子の少なくとも一方
    に、音響光学素子駆動手段から前記光軸調整信号を供給
    し、前記音響光学素子からの出射光ビームの屈折角が調
    整される、請求項17に記載した露光装置。
  20. 【請求項20】 光源から出射された光ビームを2つの
    光ビームに分割するビームスプリッターと、 これらの分割光の一方の光ビームに対して前記変調を行
    う前記変調手段及び前記偏向を行う前記偏向手段、か
    つ、他方の光ビームに対して別の変調を行う変調手段
    と、 前記一方及び前記他方の各光ビームを合流させるビーム
    スプリッターとを有する、請求項17に記載した露光装
    置。
  21. 【請求項21】 前記一方及び前記他方の各光ビームを
    対物レンズに入射させて前記被処理基体上に互いに異な
    る2つのスポットが形成される、請求項20に記載した
    露光装置。
  22. 【請求項22】 前記各光ビームが光ディスクの原盤露
    光に使用される、請求項21に記載した露光装置。
  23. 【請求項23】 前記他方の光ビームがグルーブ形成用
    の光ビームであり、前記一方の光ビームがピット形成用
    又はウォブリンググルーブ形成用の光ビームである、請
    求項22に記載した露光装置。
  24. 【請求項24】 前記ピット形成用又はウォブリンググ
    ルーブ形成用の光ビームの集光位置が前記変調手段及び
    /又は前記偏向手段によって調整される、請求項23に
    記載した露光装置。
JP10075347A 1998-03-24 1998-03-24 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置 Pending JPH11273117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075347A JPH11273117A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075347A JPH11273117A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11273117A true JPH11273117A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13573637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10075347A Pending JPH11273117A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11273117A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4656618A (en) Optical information recording and reproducing apparatus
US6335916B1 (en) Optical recording medium, stamper for use to produce the optical recording medium, and method of producing the stamper
US6414935B1 (en) Recording medium master production method and recording medium
CN100533564C (zh) 光记录与再现介质制造压模的制造方法
EP1403859A1 (en) Optical recording/reproducing medium, mother stamper for producing optical recording/reproducing medium and optical recording/reproducing device
JP3997564B2 (ja) 光学的記録媒体の製造方法
TWI249741B (en) Optical record playing medium, mother disk for manufacturing of optical record playing medium and optical record playing device, optical record regeneration medium, original disk for manufacturing of optical record regeneration medium
KR100913509B1 (ko) 광 기록 매체, 광 기록 매체 제조용 원반, 광 기록 매체제조용 원반의 제조장치, 광 기록 매체 제조용 원반의제조 방법
JPH11273117A (ja) 光ビームの光軸調整方法及びその装置、並びに露光方法及びその装置
JP2002298445A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
JPH11296910A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
JP4320916B2 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
US6349085B1 (en) High density recording medium with pit width to track pitch ratio in the range of 0.4 to 0.55 for push-pull tracking servo control
JP4320915B2 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JPH11296922A (ja) 露光装置及び露光方法
JPH10334503A (ja) 光ディスク原盤の露光装置
JPH0676363A (ja) 円盤状記録媒体及びその製造方法
JP2000040259A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JPH11339329A (ja) 露光装置及び露光方法
JPH11273155A (ja) 記録媒体及び記録媒体製造用原盤
JPH07129998A (ja) 光ディスク原盤の製造方法
JPH11296923A (ja) 露光装置及び露光方法
JPH1153752A (ja) 露光方法及びこれを用いた露光装置、ならびに原盤及び光ディスク
JP2000276778A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JPH11296909A (ja) 記録媒体及び記録媒体製造用原盤