JPH11273669A - 焼結式カドミウム負極の製造方法 - Google Patents
焼結式カドミウム負極の製造方法Info
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- JPH11273669A JPH11273669A JP10074643A JP7464398A JPH11273669A JP H11273669 A JPH11273669 A JP H11273669A JP 10074643 A JP10074643 A JP 10074643A JP 7464398 A JP7464398 A JP 7464398A JP H11273669 A JPH11273669 A JP H11273669A
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Abstract
ロリドン(PVP)を用いても、充電時の水素発生時期
を遅らせることができるようにする。 【解決手段】 ニッケル焼結基板に水酸化カドミウムを
主体とする活物質を充填する活物質充填工程と、この活
物質充填工程により水酸化カドミウムを主体とする活物
質が充填された焼結基板に低重合度のポリビニルピロリ
ドン(PVP)を含浸もしくは塗布する工程と、このP
VPが含浸もしくは塗布されたカドミウム負極に充電処
理を施した後、完全放電を行う充放電工程とを備えるよ
うにしている。このようなPVPが含浸もしくは塗布さ
れたカドミウム負極に充電処理を施した後、完全放電を
行うようにすると、PVPの膜の一部が破壊されるよう
になる。このため、この膜の一部が破壊された部分から
電解液が入り込み、活物質と電解液が接触して水素ガス
の発生時期を遅らすことが可能となる。
Description
ム蓄電池に用いる焼結式カドミウム負極の製造方法に関
するものである。
いるカドミウム負極には、ニッケル粉末を焼結して形成
した多孔性焼結基板に酸化カドミウムあるいは水酸化カ
ドミウムよりなる負極活物質を充填した焼結式負極と、
酸化カドミウムあるいは水酸化カドミウムよりなる負極
活物質と合成繊維、糊料等とを混練してペースト状とし
てパンチングメタル等の導電性芯体(基板)に塗着した
非焼結式負極とがある。このうち、焼結式負極は、電極
内に多孔性焼結基板の導電性マトリックスが存在すると
ともに、負極活物質が直接多孔性焼結基板に接触するた
め、導電性に優れており、かつ、高率充放電特性および
酸素ガス吸収性能が良好であることから、種々のポータ
ブル機器の電源として広く使用されている。
充放電特性、長寿命化などの要求が高まり、これらの要
求に応えるために種々の改良が行われた。例えば、高容
量化については、活物質の充填密度を増加させること、
あるいは正・負極を分離するセパレータを薄型化するこ
とにより、その目的が達成されるようになった。
活物質を充填した場合、電極内で電解液を保持するため
の空間(残空間)が活物質に占有されて、電極内で保持
すべき電解液量が減少することとなる。このため、電解
液と接触する活物質量が減少して、負極での充放電反応
を円滑に進行させることが困難となり、充放電サイクル
の進行に伴い、放電できない金属カドミウムが蓄積され
るようになる。
り、あるいは活物質利用率が低下して充放電特性が悪化
する等の問題を生じるため、高容量化と大電流充放電特
性の両方の要求を満足させることは非常に困難なことで
ある。また、充放電のサイクルが繰り返されるに伴い、
充電状態の金属カドミウムの表面が放電状態の水酸化カ
ドミウムで緻密に被覆される、いわゆる負極活物質の閉
塞化が生じて、負極の内部に放電不能な金属カドミウム
が蓄積されることによって、電池寿命に達するという現
象も生じた。
表面にメチルセルロースなどの高分子皮膜を形成するこ
とが特開昭61−158666号公報において提案され
た。しかしながら、この特開昭61−158666号公
報において提案されたカドミウム負極を減圧下でメチル
セルロースなどの高分子水溶液に含浸する方法では、カ
ドミウム負極の細孔中まで高分子を十分に浸透させるこ
とができず、負極容量の低下を防止することは十分では
ない。これに加えて、減圧状態を作り出すための設備な
どが別途必要になるとともに、減圧状態にするための真
空引きに長時間を要するため、カドミウム負極の製造コ
ストが高価になるという問題を生じた。
にメチルセルロースなどの高分子を浸透させることが特
公平6−105613号公報において提案された。この
特公平6−105613号公報において提案された方法
にあっては、カドミウム負極を水やメタノールなどの溶
媒に浸漬した後、メチルセルロースなどの高分子溶液を
塗布することにより、カドミウム負極の細孔中まで十分
にメチルセルロースなどの高分子を浸透させるようにし
ている。これにより、金属カドミウムの表面に水酸化カ
ドミウムが凝集することが防止できるようになって、カ
ドミウム負極の容量劣化を抑制することができるように
なる。
ウム負極の容量劣化を抑制するためには、単に、カドミ
ウム負極の細孔中まで十分にメチルセルロースなどの高
分子を浸透させるだけでは十分な効果を得ることができ
ない。この点について実験検討してみたところ、この高
分子によるカドミウム負極の容量劣化抑制の効果は、高
分子の重合度に大きく影響を受けることが分かった。即
ち、高分子の重合度を大きくしていくと、容量劣化の抑
制効果が小さくなっていき、高分子が無添加のものと比
べて僅かな効果しか発揮でなくなってしまう。
カドミウム負極の容量劣化抑制効果が大きくなる反面、
カドミウム負極の充電時に早期に水素ガスが発生する現
象が出現することとなる。このような傾向は、特に、容
量劣化抑制効果に優れているポリビニルピロリドン(P
VP)において顕著である。水素ガスは密閉型ニッケル
−カドミウム蓄電池では酸素ガスのように電池内部で吸
収することができないため、電池内部に蓄積されて、電
池内部のガス圧力が上昇し、やがてはガス排出弁から電
解液とともに放出されるようになって、電池の寿命を短
くするという問題点があった。
こで、本発明は、容量劣化抑制効果に優れているポリビ
ニルピロリドン(PVP)を用いても、充電時の水素発
生時期を遅らせることができるようにすることをその目
的としてなされたものである。このため、本発明の焼結
式カドミウム負極の製造方法は、ニッケル焼結基板に水
酸化カドミウムを主体とする活物質を充填する活物質充
填工程と、この活物質充填工程により水酸化カドミウム
を主体とする活物質が充填された焼結基板に低重合度の
ポリビニルピロリドンを含浸もしくは塗布する工程と、
低重合度のポリビニルピロリドンが含浸もしくは塗布さ
れたカドミウム負極に充電処理を施した後、完全放電を
行う充放電工程とを備えるようにしている。
P)は、重合度が小さい場合は重合度が大きい場合に比
べて結晶性の高い部分(多数の分子が規則的に配列して
いる部分)が多く、重合度が大きい場合は結晶性が低い
とされている。結晶性が低いと、その結晶性が崩れた部
分から電解液が入り込むため、活物質と反応することが
できる。しかしながら、結晶性が高いと、電解液が活物
質の内部まで入り込みにくいために活物質が反応でき
ず、水素ガスの発生時期を早めることとなる。
リビニルピロリドン(PVP)が含浸もしくは塗布され
たカドミウム負極を、充放電工程により充電処理を施し
た後、完全放電を行うようにすると、低重合度のポリビ
ニルピロリドン(PVP)の膜の一部が破壊されるよう
になる。このため、この膜の一部が破壊された部分から
電解液が入り込み、活物質と電解液が接触して水素ガス
の発生時期を遅らすことが可能となる。
極の表面および内部の低重合度のポリビニルピロリドン
(PVP)の膜が活物質の凝集を抑制するために生じる
効果であるが、充放電工程によるこの膜の一部の破壊は
容量劣化抑制効果を低下させるほどの破壊には至らな
い。この結果、本発明の充放電工程を備えることによ
り、容量劣化抑制効果を低下させることなく、水素ガス
の発生時期を遅らすことができるようになる。
すぎると、必要とする膜の破壊が少なくなるため、充電
量は理論容量に対して10%以上とすることが好まし
い。
造方法は、ニッケル焼結基板に水酸化カドミウムを主体
とする活物質を充填する活物質充填工程と、活物質充填
工程により水酸化カドミウムを主体とする活物質が充填
された焼結基板を加熱して所定量の酸化カドミウムを形
成する熱処理工程と、熱処理工程より加熱された焼結基
板に低重合度のポリビニルピロリドンを含浸もしくは塗
布する工程と、低重合度のポリビニルピロリドンが含浸
もしくは塗布された焼結基板をアルカリ水溶液中で水和
する水和工程とを備えるようにしている。
部を酸化カドミウムに変化させた後、低重合度のポリビ
ニルピロリドン(PVP)を共存させた状態でアルカリ
水溶液中で水和させると、充放電処理したのと同様な効
果が得られる。これは酸化カドミウムはカドミウム負極
の充放電反応の中間生成物であって、酸化カドミウムを
アルカリ水溶液中で水和することは擬似的に充放電反応
を行っていることと同じことであるためと考えられる。
る活物質の一部を酸化カドミウムに変化させ、低重合度
のポリビニルピロリドン(PVP)を含浸もしくは塗布
した後にアルカリ水溶液中で水和させても、低重合度の
ポリビニルピロリドン(PVP)を含浸もしくは塗布し
た後、水酸化カドミウムを主体とする活物質の一部を酸
化カドミウムに変化させ、この後にアルカリ水溶液中で
水和させても擬似的に充放電反応を行っていることとな
るので、熱処理工程が含浸、塗布工程の前であっても後
であってもどちらでもよい。
させることは、充放電工程における充電量とほぼ等価で
あるため、酸化カドミウムに変化させる量は全活物質の
10モル%以上とすることが好ましい。さらに、低重合
度のポリビニルピロリドン(PVP)の重合度は100
以下とするのが好ましい。
下の順序で説明する。
ケル焼結多孔体(多孔度80%)を形成した後、化学含
浸法により所定量のカドミウム活物質をニッケル焼結多
孔体内に充填する。即ち、ニッケル焼結多孔体を硝酸カ
ドミウムに含浸した後、アルカリ処理を行って、水酸化
カドミウムを生成させるという工程を数回繰り返すこと
によって、所定量のカドミウム活物質(水酸化カドミウ
ムを主体とする負極活物質)をニッケル焼結多孔体内に
充填する。ついで、この活物質を充填した電極をアルカ
リ水溶液(例えば、水酸化カリウム水溶液(KOH))
中に配置して、充放電を行うことにより化成した後、水
洗、乾燥してベース負極を作成する。
ポリビニルピロリドン(PVP:以下、PVPという)
(BASF社製:Luviskol K17)を10重
量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時間浸漬する。
この浸漬工程によってベース負極にPVPが含浸され
る。ベース負極にPVPを含浸した後、ベース負極をP
VP水溶液より引き上げ、乾燥させる。このベース負極
を水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中に浸漬し、
理論容量の値を1C(以下、1Cをこのように定義す
る)とした場合、1/10C(0.1C)の電流で1時
間の充電(即ち、理論容量に対して10%の充電量)を
行い、1/3Cの電流で完全放電を行った後、水洗し、
乾燥させ、実施例1のカドミウム負極(負極a)を作製
する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中
に浸漬し、1/10C(0.1C)の電流で16時間の
充電(即ち、理論容量に対して160%の充電量)を行
い、1/3Cの電流で完全放電を行った後、水洗し、乾
燥させ、実施例2のカドミウム負極(負極b)を作製す
る。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中
に浸漬し、1/10C(0.1C)の電流で3時間の充
電(即ち、理論容量に対して30%の充電量)を行い、
1/3Cの電流で完全放電を行った後、水洗し、乾燥さ
せ、実施例3のカドミウム負極(負極c)を作製する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を160℃で10分間だけ加熱処理する。な
お、この加熱処理により、水酸化カドミウムを主体とす
る全負極活物質の10モル%が酸化カドミウムとなる。
この後、水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中に3
0分間だけ浸漬して水和させた後、水洗し、乾燥させ
て、実施例4のカドミウム負極(負極d)を作製する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を160℃で20分間だけ加熱処理する。な
お、この加熱処理により、水酸化カドミウムを主体とす
る全負極活物質の14モル%が酸化カドミウムとなる。
この後、水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中に3
0分間だけ浸漬して水和させた後、水洗し、乾燥させ
て、実施例5のカドミウム負極(負極e)を作製する。
する。なお、この加熱処理により、水酸化カドミウムを
主体とする全負極活物質の10モル%が酸化カドミウム
となる。この後、水100重量部に対して重合度80の
PVP(BASF社製:Luviskol K17)を
10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時間浸漬
する。この浸漬工程によってベース負極にPVPが含浸
される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベース負極
をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。このベース
負極を水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中に30
分間だけ浸漬して水和させた後、水洗し、乾燥させて、
実施例6のカドミウム負極(負極f)を作製する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させ、比較例
1のカドミウム負極(負極g)を作製する。
h)とする。
50のPVP(BASF社製:Luviskol K3
0)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させて、比較
例3のカドミウム負極(負極i)を作製する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中
に浸漬し、1/10C(0.1C)の電流で30分の充
電(即ち、理論容量に対して5%の充電量)を行い、1
/3Cの電流で完全放電を行った後、水洗し、乾燥さ
せ、比較例4のカドミウム負極(負極j)を作製する。
0のPVP(BASF社製:Luviskol K1
7)を10重量部溶解させたPVP水溶液中に所定の時
間浸漬する。この浸漬工程によってベース負極にPVP
が含浸される。ベース負極にPVPを含浸した後、ベー
ス負極をPVP水溶液より引き上げ、乾燥させる。この
ベース負極を160℃で5分間だけ加熱処理する。な
お、この加熱処理により、水酸化カドミウムを主体とす
る全負極活物質の6モル%が酸化カドミウムとなる。こ
の後、水酸化カリウム水溶液(比重1.23)中に30
分間だけ浸漬して水和させた後、水洗し、乾燥させて、
比較例5のカドミウム負極(負極k)を作製する。
クル試験 上述のようにして作製した負極a(実施例1)、負極b
(実施例2)、負極c(実施例3)、負極g(比較例
1)、負極h(比較例2)、負極i(比較例3)、負極
j(比較例4)を用い、この対極としてニッケル金属板
を用い、電解液として比重1.23の水酸化カリウム水
溶液を用いて、1/10Cの電流で16時間充電(16
0%充電)を行い、1時間充電を休止した後、1Cの電
流で放電させ、1時間放電を休止するという、カドミウ
ム負極の単極での充放電サイクル試験を行った。この充
放電サイクル試験後、横軸をサイクル数とし、縦軸に各
サイクルにおける1サイクル後の放電容量の割合をプロ
ットして、充放電サイクル特性を求めると図1に示すよ
うな結果となった。
加した負極a(実施例1)、負極b(実施例2)、負極
c(実施例3)、負極g(比較例1)および負極j(比
較例4)は、PVPが無添加の負極h(比較例2)およ
び負極i(比較例3)より充放電サイクルでの劣化が少
なく、高い容量を維持していることが分かる。このこと
から、重合度100以下のPVPを添加することによ
り、充放電サイクルでの劣化を防止できることが分か
る。
(実施例4)、負極e(実施例5)、負極f(実施例
6)、負極g(比較例1)、負極h(比較例2)、負極
i(比較例3)、負極k(比較例5)を用い、この対極
としてニッケル金属板を用い、電解液として比重1.2
3の水酸化カリウム水溶液を用いて、1/10Cの電流
で16時間充電(160%充電)を行い、1時間充電を
休止した後、1Cの電流で放電させ、1時間放電を休止
するという、カドミウム負極の単極での充放電サイクル
試験を行った。このサイクル試験の後、横軸をサイクル
数とし、縦軸に各サイクルにおける1サイクル後の放電
容量の割合をプロットして、充放電サイクル特性を求め
ると図2に示すような結果となった。
加した負極d(実施例4)、負極e(実施例5)、負極
f(実施例6)、負極g(比較例1)および負極k(比
較例5)は、PVPが無添加の負極h(比較例2)およ
び負極i(比較例3)より充放電サイクルでの劣化が少
なく、高い容量を維持していることが分かる。このこと
から、重合度100以下のPVPを添加することによ
り、充放電サイクルでの劣化を防止できることが分か
る。
1)、負極b(実施例2)、負極c(実施例3)、負極
g(比較例1)、負極h(比較例2)、負極i(比較例
3)、負極j(比較例4)を用い、この対極としてニッ
ケル金属板を用い、電解液として比重1.23の水酸化
カリウム水溶液を用いて、0℃の雰囲気中で1/5Cの
電流で充電を行い、水素ガスが発生するまでの充電量を
測定すると、以下の表1に示すような結果となった。な
お、表1において、充電量は各負極の理論容量に対する
水素発生時の充電量の割合(%)で示している。
施例1)、負極b(実施例2)、負極c(実施例3)、
負極h(比較例2)および負極i(比較例3)は、ほぼ
同じ充電量で水素を発生したが、負極g(比較例1)お
よび負極j(比較例4)はこれらよりも低い充電量で水
素を発生していることが分かる。
(実施例4)、負極e(実施例5)、負極f(実施例
6)、負極h(比較例2)、負極k(比較例5)を用
い、この対極としてニッケル金属板を用い、電解液とし
て比重1.23の水酸化カリウム水溶液を用いて、0℃
の雰囲気中で1/5Cの電流で充電を行い、水素ガスが
発生するまでの充電量を測定すると、以下の表2に示す
ような結果となった。なお、表2において、充電量は各
負極の理論容量に対する水素発生時の充電量の割合
(%)で示しており、酸化カドミウム量は加熱処理によ
り形成された水酸化カドミウムを主体とする全負極活物
質に対する割合(%)で示している。
施例4)、負極e(実施例5)、負極f(実施例6)お
よび負極h(比較例2)は、ほぼ同じ充電量で水素を発
生したが、負極k(比較例5)はこれらよりも低い充電
量で水素を発生していることが分かる。
放電処理を行った負極a(実施例1)、負極b(実施例
2)および負極c(実施例3)と、充放電処理を行わず
に加熱処理を行った負極d(実施例4)、負極e(実施
例5)および負極f(実施例6)とは同じ効果を奏する
ということを意味する。ただし、負極j(比較例4)の
ように1/10Cで30分だけの充電で充電が充分に行
われなかったり、あるいは負極k(比較例5)のように
160℃で5分間だけの加熱で加熱処理が充分に行われ
ない場合はその効果が小さい。また、負極h(比較例
2)のようにPVPが無添加の場合は当然その効果を生
じることはない。
作製 以上のようにして作製したa,b,c,d,e,f,
g,h,i,j,kの11種類のカドミウム負極に部分
充電により所定量の予備充電(プリチャージ)を施し、
こうしてプリチャージを施したカドミウム負極と焼結式
ニッケル正極板とをナイロン不織布製のセパレータを介
して対向するように卷回して7種類の電極体とし、これ
らの11種類の電極体をそれぞれ外装缶内に挿入した
後、30重量%の水酸化カリウム水溶液(KOH)を注
液し、密閉して、A,B,C,D,E,F,G,H,
I,J,Kの11種類のニッケル−カドミウム蓄電池
(公称容量が1300mAhのもの)を作製した。
充放電サイクル試験 ついで、上述したようにして作製したA,B,C,G,
H,I,Jの7種類のニッケル−カドミウム蓄電池を用
いて、室温(23±5℃)で130mAの充電々流で1
6時間充電(160%充電)を行い、1時間充電を休止
した後、6.5Aの放電々流で電池電圧が0.8Vにな
るまで放電させ、1時間放電を休止する。このような充
放電サイクルを繰り返すという充放電サイクル試験を行
った。このサイクル試験の後、横軸をサイクル数とし、
縦軸に各サイクルにおける1サイクル後の放電容量の割
合をプロットして、充放電サイクル特性を求めると図3
に示すような結果となった。
1)、電池B(実施例2)および電池C(実施例3)が
容量劣化が少ないことが分かる。また、電池H(比較例
2)および電池I(比較例2)は単極試験と同様に、電
池にした状態でも電池A(実施例1)、電池B(実施例
2)および電池C(実施例3)より劣り、容量劣化が大
きいことが分かる。電池G(比較例1)および電池J
(比較例4)は極端に寿命が短くなった。これは、サイ
クルの初期から充電時に早期に水素ガスが発生して電池
内部に蓄積され、早期にガス排出弁の作動圧に達して、
内部の電解液が放出されて電解液量が減少したためと考
えられる。
とする活物質に重合度100以下のポリビニルピロリド
ン(PVP)が共存した状態で充放電を行うことによ
り、充放電サイクルに伴うカドミウム負極の容量劣化を
抑制しつつ水素ガスの早期の発生を抑制できるようにな
るということができる。この場合、充電電気量はその理
論容量の10%以上とすることが好ましい。
E,F,G,H,Kの6種類のニッケル−カドミウム蓄
電池を用いて、室温(23±5℃)で130mAの充電
々流で16時間充電(160%充電)を行い、1時間充
電を休止した後、6.5Aの放電々流で電池電圧が0.
8Vになるまで放電させ、1時間放電を休止する。この
ような充放電サイクルを繰り返すという充放電サイクル
試験を行った。このサイクル試験の後、横軸をサイクル
数とし、縦軸に各サイクルにおける1サイクル後の放電
容量の割合をプロットして、充放電サイクル特性を求め
ると図4に示すような結果となった。
4)、電池E(実施例5)および電池F(実施例6)が
容量劣化が少ないことが分かる。また、電池H(比較例
2)は単極試験と同様に、電池にした状態でも電池D
(実施例4)、電池E(実施例5)および電池F(実施
例6)より劣り、容量劣化が大きいことが分かる。電池
G(比較例1)および電池K(比較例5)は極端に寿命
が短くなった。これは、サイクルの初期から充電時に早
期に水素ガスが発生して電池内部に蓄積され、早期にガ
ス排出弁の作動圧に達して、内部の電解液が放出されて
電解液量が減少したためと考えられる。
とする活物質の一部を酸化カドミウムに変化させ、これ
に重合度100以下のポリビニルピロリドン(PVP)
が共存させることにより、充放電サイクルに伴うカドミ
ウム負極の容量劣化を抑制しつつ水素ガスの早期の発生
を抑制できるようになるということができる。この場
合、酸化カドミウムの生成量は全活物質に対して10モ
ル%以上とすることが好ましい。
ム負極の製造方法を採用すれば、充放電サイクルに伴う
カドミウム負極の容量劣化を抑制しつつ水素ガスの早期
の発生を抑制できるようになるので、サイクル特性が向
上し、長寿命の密閉型電池が得られるようになる。
容量(極板容量)の関係を示す図である。
負極容量(極板容量)の関係を示す図である。
のサイクル数と電池容量の関係を示す図である。
構成した場合のサイクル数と電池容量の関係を示す図で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 ニッケル焼結基板にカドミウム活物質を
充填して形成する焼結式カドミウム負極の製造方法であ
って、 前記ニッケル焼結基板に水酸化カドミウムを主体とする
活物質を充填する活物質充填工程と、 前記活物質充填工程により水酸化カドミウムを主体とす
る活物質が充填された焼結基板に低重合度のポリビニル
ピロリドンを含浸もしくは塗布する工程と、 前記低重合度のポリビニルピロリドンが含浸もしくは塗
布された前記カドミウム負極に充電処理を施した後、完
全放電を行う充放電工程とを備えたことを特徴とする焼
結式カドミウム負極の製造方法。 - 【請求項2】 前記充放電工程における充電処理は理論
容量に対して10%以上としたことを特徴とする請求項
1に記載の焼結式カドミウム負極の製造方法。 - 【請求項3】 ニッケル焼結基板にカドミウム活物質を
充填して形成する焼結式カドミウム負極の製造方法であ
って、 前記ニッケル焼結基板に水酸化カドミウムを主体とする
活物質を充填する活物質充填工程と、 前記活物質充填工程により水酸化カドミウムを主体とす
る活物質が充填された焼結基板を加熱して所定量の酸化
カドミウムを形成する熱処理工程と、 前記熱処理工程より加熱された前記焼結基板に低重合度
のポリビニルピロリドンを含浸もしくは塗布する工程
と、 前記低重合度のポリビニルピロリドンが含浸もしくは塗
布された前記焼結基板をアルカリ水溶液中で水和する水
和工程とを備えたことを特徴とする焼結式カドミウム負
極の製造方法。 - 【請求項4】 ニッケル焼結基板にカドミウム活物質を
充填して形成する焼結式カドミウム負極の製造方法であ
って、 前記ニッケル焼結基板に水酸化カドミウムを主体とする
活物質を充填する活物質充填工程と、 前記活物質充填工程により水酸化カドミウムを主体とす
る活物質が充填された焼結基板に低重合度のポリビニル
ピロリドンを含浸もしくは塗布する工程と、 前記低重合度のポリビニルピロリドンが含浸もしくは塗
布された前記焼結基板を加熱して所定量の酸化カドミウ
ムを形成する熱処理工程と、 前記熱処理工程により所定量の酸化カドミウムが形成さ
れた前記焼結基板をアルカリ水溶液中で水和する水和工
程とを備えたことを特徴とする焼結式カドミウム負極の
製造方法。 - 【請求項5】 前記所定量の酸化カドミウムは前記水酸
化カドミウムを主体とする全活物質の10モル%以上で
あることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の
焼結式カドミウム負極の製造方法。 - 【請求項6】 前記低重合度のポリビニルピロリドンは
重合度が100以下のポリビニルピロリドンであること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の
焼結式カドミウム負極の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07464398A JP3744677B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 焼結式カドミウム負極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07464398A JP3744677B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 焼結式カドミウム負極の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11273669A true JPH11273669A (ja) | 1999-10-08 |
| JP3744677B2 JP3744677B2 (ja) | 2006-02-15 |
Family
ID=13553115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07464398A Expired - Fee Related JP3744677B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 焼結式カドミウム負極の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3744677B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6797432B2 (en) | 2001-03-22 | 2004-09-28 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method for producing sintered cadmium negative electrode |
| KR100458582B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-12-03 | 삼성에스디아이 주식회사 | 가교 바인더를 포함하는 리튬 설퍼 전지용 극판 및 이극판을 포함하는 리튬 설퍼 전지 |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP07464398A patent/JP3744677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6797432B2 (en) | 2001-03-22 | 2004-09-28 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method for producing sintered cadmium negative electrode |
| KR100458582B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-12-03 | 삼성에스디아이 주식회사 | 가교 바인더를 포함하는 리튬 설퍼 전지용 극판 및 이극판을 포함하는 리튬 설퍼 전지 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3744677B2 (ja) | 2006-02-15 |
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