JPH11276699A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11276699A
JPH11276699A JP10063098A JP10063098A JPH11276699A JP H11276699 A JPH11276699 A JP H11276699A JP 10063098 A JP10063098 A JP 10063098A JP 10063098 A JP10063098 A JP 10063098A JP H11276699 A JPH11276699 A JP H11276699A
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circuit
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詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の不正ROM対策には限界がある。 【解決手段】 遊技制御基板に搭載されたROMに書き
込まれた遊技制御プログラムには、セキュリティチェッ
ク符号の生成ルーチンが含まれる。セキュリティチェッ
ク符号の生成ルーチンは、プログラムカウンタの値をロ
ードし、前回のロード値に加算することによってセキュ
リティチェック符号を生成する。セキュリティチェック
符号は、表示制御基板に送出される。表示制御基板に搭
載された表示制御用CPUは、セキュリティチェック符
号が正常な値であるのか否かチェックし、正常値でない
ならば、動作を停止する。従って、不正ROMが搭載さ
れたときには、遊技機の可変表示が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機に関し、特に、遊技者の操作によって遊技領域
に遊技媒体が発射され、遊技媒体が遊技領域に設けられ
た入賞領域に入賞すると所定の価値が遊技者に付与され
るとともに、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別
遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこと
にもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】可変表示部には複数の表示領域があり、通
常、複数の可変表示の表示結果を時期を異ならせて表示
するように構成されている。可変表示部には、例えば、
図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部
の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組
合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊
技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球
装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な
状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるた
めの権利を発生させたりすることである。「大当り」が
発生すると、例えば、遊技者に大量の賞球などの価値が
払い出される。
【0004】そのような遊技機では、「大当り」を生じ
させるか否かの判定を含む遊技制御は、一般に、遊技盤
裏面に設置された基板に搭載されたマイクロコンピュー
タが実行する遊技制御プログラムで実現されている。遊
技制御プログラムは、CPU外部のROMやCPUに内
蔵されたROMに格納されている。そして、遊技制御プ
ログラムは、あらかじめ定められた一定の確率で「大当
り」を生じさせるように構成されている。
【0005】正規のROMが、あらかじめ定められた一
定の確率よりも高い確率で「大当り」が生ずるように改
変されたプログラムを搭載したROMに置き換えられる
と、あらかじめ定められた出玉率等の価値払出率よりも
高い率で価値が払い出されてしまう。そのような場合、
遊技機が設置された遊技店は、多大の損害を被ってしま
う。
【0006】そこで、正規のROMから不正ROMに置
き換えられ不正な遊技が行われることを防止するために
種々の方策が採られている。例えば、CPUにセキュリ
ティチェック回路を内蔵し、遊技機の電源投入時にセキ
ュリティチェック回路がROM内容をチェックし、内容
が正規のプログラムであるのかどうか判定される。
【0007】図19は、そのような処理を行うCPUの
電源投入時の動作を示すフローチャートである。図に示
すように、CPUは、まず、ROMデータすなわち遊技
制御プログラムの内容を、所定のアルゴリズムに従って
チェックする(ステップS601)。また、CPUに
は、あらかじめチェックコードが設定されている。そし
て、チェック結果とチェックコードとが一致した場合に
は、正規のROMが搭載されていると判断し、そのRO
M内のプログラムを実行するモードに移行する(ステッ
プS602)。しかし、チェック結果とチェックコード
とが一致しない場合には、ROM内のプログラムを実行
するモードに移行しない。不正ROMへの置き換えが行
われていた場合には、チェック結果はチェックコードと
一致しないはずであるから、以上のような動作によって
不正ROMに格納されたプログラムは実行されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、「大当
り」を発生しやすくするとともに、チェック結果がチェ
ックコードに一致してしまうようなプログラムの改変が
行われ、そのように改変されたプログラムが書き込まれ
た不正ROMに置き換えられた場合には、セキュリティ
チェック回路は、そのROMが不正ROMであることを
検出できない。よって、改変されたプログラムが実行さ
れてしまい、あらかじめ定められた一定の確率よりも高
い確率で「大当り」が発生してしまう。不正ROMへの
交換を防止するために、遊技制御プログラムが書き込ま
れたROMをCPUに内蔵してしまうことも考えられ
る。その場合には、ROM交換が不可能になるので、不
正が行われる可能性が低減する。しかし、正規のCPU
が、改変されたプログラムが書き込まれたROMを内蔵
した不正CPUに置き換えられてしまった場合には、や
はり、改変されたプログラムが実行されてしまう。
【0009】以上のように、従来のプログラム改変防止
対策には限界がある。また、セキュリティチェック回路
によるチェック結果とチェックコードとの比較方法で
は、比較結果が不一致でプログラムを実行するモードに
移行しなかった場合に、不正ROMへの置き換えが行わ
れたのか、それとも正規ROMの故障であるのか直ちに
判断することができない。その判断を行うには、遊技盤
から遊技制御基板を外し、さらに遊技制御基板からRO
MまたはROM内蔵CPUを外して、所定の検査装置に
よって確認しなければならない。
【0010】そこで、本発明は、不正ROMへの交換な
どの不正行為をより受けにくくすることができるととも
に、不正ROMへの交換などが行われた場合にそのこと
を容易に判断可能な遊技機を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、
特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて
遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であっ
て、遊技の進行を制御する遊技制御プログラムを含む遊
技制御手段が搭載された遊技制御基板と、遊技制御基板
以外の各周辺基板とを含み、遊技制御手段は、各周辺基
板のうちの1つまたは複数の周辺基板にセキュリティチ
ェック符号を送出し、セキュリティチェック符号を受信
する1つまたは複数の周辺基板には、セキュリティチェ
ック符号の解析を行い解析結果が正常でない場合には周
辺基板上の回路の動作を停止する解析手段が搭載された
ものである。遊技機は、所定の識別情報を表示する可変
表示部を備え、可変表示部の表示制御を行う回路が搭載
された表示制御基板に解析手段が搭載される構成であっ
てもよい。また、遊技制御手段は、プログラムカウンタ
の値にもとづいてセキュリティチェック符号を生成する
構成であってもよい。また、遊技制御手段は、遊技制御
プログラム中の所定部分の処理時間を計測し計測値にも
とづいてセキュリティチェック符号を生成する構成であ
ってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等
であってもよく、特定入賞部への遊技媒体の進入により
特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になった
ことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能と
なる全ての遊技機に適用可能である。
【0013】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0014】遊技領域7の中央付近には、ゲーム内容を
表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによ
る可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられて
いる。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲー
ト11が設けられている。通過ゲート11を通過した打
球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれ
る。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通
過ゲート11を通過した打球を検出するゲートセンサ1
2がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊
技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出
される。
【0015】始動入賞口14の下部には開閉動作を行う
可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置
15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変
入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状
態)においてソレノイド21によって開状態とされる開
閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の
背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った
入賞球はVカウントセンサ22で検出される。また、開
閉板20からの入賞球はカウントセンサ23で検出され
る。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入っ
た入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記
憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上
限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器1
8は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、画
像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している
表示部を1つ減らす。
【0016】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に
点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、
入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。ま
た、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する
2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外
周には、遊技効果ランプ・LED28が設けられてい
る。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍
に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けら
れ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたとき
に点灯する玉切れランプ52が設けられている。さら
に、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、
プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可
能にするカードユニット50も示されている。
【0017】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセ
ンサ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が
連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口
14に入り始動口センサ17で検出されると、可変表示
を開始できる状態であれば、画像表示部9内に所定の可
変表示画像が表示される。可変表示を開始できる状態で
なければ、始動入賞記憶を1増やす。なお、始動入賞記
憶については、後で詳しく説明する。画像表示部9内の
可変表示は、一定時間が経過したとき、または所定の条
件が成立したときに終了する。条件が成立した場合に
は、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20
が、一定時間(例えば29.5秒)経過するまで、また
は、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開
放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞
領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継
続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継
続権の発生は、所定回数(例えば16ラウンド)許容さ
れる。
【0018】また、可変表示器10における停止図柄が
所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置
15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態
では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄にな
る確率が高められる。
【0019】図2は、遊技制御基板(メイン基板)31
における回路構成の一例を示すブロック図である。な
お、図2には、賞球基板37、電飾基板35および表示
制御基板80も示されている。メイン基板31には、遊
技制御プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する
基本回路53と、ゲートセンサ12、始動口センサ1
7、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23か
らの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、
可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開
閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53から
の指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記
憶表示器18の点灯および滅灯を行うとともに7セグメ
ントLEDによる可変表示器10を駆動し、また、装飾
ランプ25を点滅させるランプ・LED回路60と、賞
球基板37に基本回路53からのコマンドを送信すると
ともに賞球基板37からの入賞データ信号を基本回路5
3に入力する賞球基板入出力回路61と、電飾基板35
に基本回路53からのコマンドを送信する電飾基板コマ
ンド出力回路62と、CRTによる画像表示部9を制御
する表示制御基板80に基本回路53からのコマンドや
ストローブ信号を与える表示装置回路63と、基本回路
53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示
す大当り情報、画像表示部9の画像表示開始に利用され
た始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生
じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等
のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路6
4とを含む。
【0020】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作
を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。な
お、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる場合もある。
【0021】さらに、メイン基板31には、電源投入時
に基本回路53をリセットするための初期リセット回路
65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53に
リセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先
頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、
基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードし
てI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポート
を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路
67とが設けられている。
【0022】遊技玉を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板191上の回路によって制御される駆動モ
ータ194で駆動される。そして、駆動モータ194の
駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。操
作ノブ5にはタッチセンサ193が設けられ、遊技者が
操作ノブ5に触れると、電流が流れて操作者の接触が検
出される。その状態で、発射制御基板191上の回路に
よって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射
されるように制御される。
【0023】図3は、表示制御基板80内の回路構成
を、画像表示部9を実現するCRT82とともに示すブ
ロック図である。表示制御基板80には、CRT82の
画像表示を制御する表示コントロール回路81が設けら
れている。さらに、表示制御基板80には、表示コント
ロール回路81をリセットするためのリセット回路83
と、表示コントロール回路81にクロック信号を与える
発振回路84と、使用頻度の高い画像を表すデータを記
憶するキャラクタROM86と、表示コントロール回路
81が生成した画像データを記憶するVRAM87と、
1画面分の画像データが設定されるフレームメモリ回路
88とが含まれている。フレームメモリ回路88内の画
像データは、所定の同期信号に同期して、RGB色信号
とSYNC信号とからなるビデオ信号としてCRT82
に送出され、CRT82において画像が表示される。な
お、キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い
画像データとは、例えば、CRT82に表示される人
物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる
画像などである。
【0024】表示コントロール回路81は、メイン基板
31の表示装置回路63からストローブ信号が入力され
ると表示装置回路63からの表示制御コマンドデータを
入力し、そのコマンドデータが示す状態を認識する。表
示コントロール回路81は、コマンドデータの状態に従
ってCRT82に表示するための画像データを生成す
る。そして、画像データをVRAM87に記憶する。
【0025】図4は、表示コントロール回路81の構成
の一例を示すブロック図である。CRTコントロール回
路81には、表示制御用CPU91、VDP93および
制御データが記憶された制御データROM92が含まれ
る。表示制御用CPU91は、表示装置回路63からの
表示制御コマンドデータに従って、キャラクタROM8
6から必要なデータを読み出す。そして、表示制御用C
PU91は、読み出したデータをVDP93に出力す
る。VDP93は、入力したデータに従ってCRT82
に表示するための画像データを生成し、その画像データ
をVRAM87に格納する。そして、VRAM87内の
画像データは、フレームメモリ回路88に転送される。
なお、図4には示されていないが、表示制御基板80と
CRT82との間には、ビデオ信号にもとづいてCRT
82を駆動するためのCRT駆動回路を有するCRT基
板が設けられている。
【0026】図5は、メイン基板31から遊技制御基板
80に与えられる表示制御コマンドデータの送出タイミ
ングを示すタイミング図である。表示制御コマンドデー
タを構成する各表示制御データは連続して送出される
が、図5に示すように、表示制御データは2ms毎に送
出される。そして、各表示制御データに同期してストロ
ーブ信号が出力される。表示制御用CPU91には、ス
トローブ信号の立ち上がりで図4に示すようにIRQ2
割込がかかるので、表示制御用CPU91は、割込処理
プログラムによって各表示制御データを取り込むことが
できる。
【0027】図6は、表示制御コマンドデータの一例を
示す説明図である。この実施の形態では、表示制御コマ
ンドデータは、表示制御コマンドデータ1〜8の8バイ
トの表示制御データで構成されているとする。そして、
表示制御コマンドデータ1〜6が本来の遊技制御におい
て用いられる表示制御データであるとする。なお、図6
には「全図柄変動表示」等の代表的な表示制御データの
みが示されているが、その他、リーチ種類を示す表示制
御データ、具体的な図柄を指示する表示制御データ等が
用意されている。
【0028】表示制御コマンドデータ7,8は、セキュ
リティチェックに関する制御データ(セキュリティチェ
ック符号)である。表示制御基板80における表示制御
用CPU91は、表示制御コマンドデータ7,8の内容
にもとづいて、後述するセキュリティチェックを行う。
【0029】次に動作について説明する。図7は、メイ
ン基板31における基本回路53の動作を示すフローチ
ャートである。上述したように、この処理は、定期リセ
ット回路66が発するリセットパルスによって、例えば
2ms毎に起動される。基本回路53が起動されると、
基本回路53は、まず、スタックポインタの指定アドレ
スをセットするためのスタックセット処理を行う(ステ
ップS1)。次いで、初期化処理を行う(ステップS
2)。初期化処理では、基本回路53は、RAM55に
エラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている
場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。
そして、表示制御基板80に送出される表示制御データ
をRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に
(ステップS3)、表示制御データを出力する処理を行
う(ステップS4)。
【0030】次いで、電飾基板コマンド出力回路62を
介して、電飾基板35に音声発生やLED点灯制御用の
所定のコマンドを送信するための処理を行うとともに、
情報出力回路64を介して、ホール管理用コンピュータ
に大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを
送信するための処理を行う(データ出力処理:ステップ
S5)。また、パチンコ遊技機1の内部に備えられてい
る自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、
その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー
処理:ステップS6)。
【0031】次に、各判定用乱数(大当たりとするか否
か決定するための乱数等)を示す各カウンタを更新する
処理を行う(ステップS7)。次いで、基本回路53
は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS8)。特
別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊
技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセス
フラグに従って該当する処理が選び出されて実行され
る。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態
に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセ
ス処理を行う(ステップS9)。普通図柄プロセス処理
では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定
の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従っ
て該当する処理が選び出されて実行される。さらに、基
本回路53は、スイッチ回路58を介して、各センサの
状態を入力する(ステップS10)。基本回路53は、
さらに、表示用乱数(はずれ図柄やリーチ種類を決定す
る乱数等)を更新する処理を行う(ステップS11)。
【0032】また、基本回路53は、賞球基板37との
間の信号処理を行う(ステップS12)。すなわち、賞
球基板37から入賞データ信号が出力されているか否か
確認するとともに、所定の条件が成立すると賞球基板3
7に賞球個数信号を出力する。賞球基板37に搭載され
ている払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数信
号に応じて玉払出装置97を駆動する。その後、基本回
路53は、次に定期リセット回路66からリセットパル
スが与えられるまで、ステップS13の表示用乱数更新
処理を繰り返す。
【0033】特別図柄プロセス処理において、始動入賞
にもとづく図柄変動の表示態様を大当たりとするか、リ
ーチ態様とするか、はずれとするか決定され、それぞれ
の停止図柄の組合せが決定される。そして、決定された
図柄を示す情報や全図柄変動を指示するコマンドが、表
示制御コマンドデータとして、メイン基板31の基本回
路53から表示制御基板80に送信される。なお、基本
回路53は、停止図柄の組合せを示す情報のみを表示制
御基板80に送信してもよいし、時々刻々の図柄変動量
を示す表示制御コマンドデータを表示制御基板80に送
信してもよい。
【0034】図8は基本回路53における特別図柄プロ
セス処理のプログラムの一例を示すフローチャートであ
る。図8に示す可変表示プロセス処理は、図7のフロー
チャートにおけるステップS8の具体的な処理である。
基本回路53のCPU56は、可変表示プロセス処理を
行う際に、その内部状態に応じて、図8に示すステップ
S300〜S309のうちのいずれかの処理を行う。各
処理において、以下のような処理が実行される。
【0035】特別図柄変動待ち処理(ステップS30
0):始動入賞口14(この実施の形態では可変入賞球
装置15の入賞口)に打球入賞して始動口センサ17が
オンするのを待つ。特別図柄判定処理(ステップS30
1):始動口センサ17のオンが検出されたら、特別図
柄判定用乱数の値に応じて大当たりとするかはずれとす
るか決定する。停止図柄設定処理(ステップS30
2):特別図柄用乱数の値に応じて左右中図柄の停止図
柄を決定する。
【0036】リーチ動作設定処理(ステップS30
3):リーチ判定用乱数の値に応じてリーチ動作するか
否か決定するとともに、リーチ用乱数の値に応じてリー
チ動作の変動態様を決定する。
【0037】全図柄変動開始処理(ステップS30
4):画像表示部9において全図柄が変動開始されるよ
うに制御する。また、画像表示部9に背景やキャラクタ
も表示される場合には、それに応じた表示制御コマンド
データが表示制御基板80に送出されるように制御す
る。全図柄停止待ち処理(ステップS305):所定時
間が経過すると、画像表示部9において表示される全図
柄が停止されるように制御する。また、全図柄停止のタ
イミングまで、所定のタイミングで左右図柄が停止され
るように制御するとともに、適宜、画像表示部9におい
て表示される背景やキャラクタに応じた表示制御コマン
ドデータが表示制御基板80に送出されるように制御す
る。
【0038】大当たり表示処理(ステップS306):
停止図柄が大当たり図柄の組み合わせである場合には、
大当たり表示の表示制御コマンドデータが表示制御基板
80に送出されるように制御するとともに内部状態をス
テップS307に移行するように更新する。そうでない
場合には、内部状態をステップS309に移行するよう
に更新する。なお、遊技制御基板80の回路は表示制御
コマンドデータに従って、画像表示部9に大当り表示を
行う。大当り表示は遊技者に大当りの発生を報知するた
めになされるものである。大入賞口開放開始処理(ステ
ップS307):大入賞口を開放する制御を開始する。
大入賞口開放中処理(ステップS308):大入賞口ラ
ウンド表示の表示制御コマンドデータが表示制御基板8
0に送出する等の制御を行う。大当たり終了処理(ステ
ップS309):大当たり遊技状態が終了したことを遊
技者に報知するための表示を行う。その表示が終了した
ら、内部フラグ等を初期状態に戻し、内部状態をステッ
プS300に移行するように更新する。
【0039】上記の各ステップの処理に応じて、遊技制
御プログラム中の表示制御コマンドデータを送出する処
理を行うモジュールは、対応する表示制御コマンドデー
タを出力ポートに出力するとともに、ストローブ信号を
出力ポートに出力する。
【0040】以上のように、遊技機においては、メイン
基板31に搭載された基本回路53、具体的にはROM
54に書き込まれた遊技制御プログラムを実行するCP
U56によって遊技進行が制御され、基本回路53から
の表示制御コマンドデータ等の指令に応じて、メイン基
板31以外の周辺基板に搭載された回路や機構部品が動
作する。この実施の形態では、さらに、基本回路53か
ら、セキュリティチェック符号が周辺基板に出力され
る。そして、周辺基板に搭載された回路においてセキュ
リティチェック符号が解析され、セキュリティチェック
符号の異常が検出されると周辺基板に搭載された回路の
動作が停止するように構成される。
【0041】実施の形態1.図9は、基本回路53側で
実行されるセキュリティチェック符号生成処理の一例を
示すフローチャートである。この処理は、例えば、図8
に示された特別図柄プロセス処理における各ステップ
(ステップS300〜S309)の先頭で実行される。
具体的には、以下のようにして、セキュリティチェック
符号が生成される。
【0042】まず、CPU56は、プログラムカウンタ
の値をXレジスタにロードする(ステップS401)。
ここでは、プログラムカウンタは16ビット構成である
とする。また、Xレジスタも16ビット構成であるとす
る。採用されるCPUの種類によってレジスタ構成は異
なるので、Xレジスタという名称は単なる例である。ど
のような種類のCPUが用いられたとしても、内部レジ
スタは存在するので、実際に存在する各レジスタのうち
の1つがXレジスタとして用いられる。また、プログラ
ムカウンタの値をロードする命令が存在しないCPUも
あるが、その場合には、実際に存在する命令を複数個組
み合わせてプログラムカウンタの値をロードする。例え
ば、プログラムカウンタの値が自動的にスタックポイン
タに保存されるサブルーチン分岐命令とスタック読み出
し命令とを組み合わせれば、直接プログラムカウンタの
値をロードする命令が存在しない場合であっても、実質
的にプログラムカウンタの値をロードすることができ
る。
【0043】次に、CPU56は、セキュリティチェッ
ク符号格納エリアの内容をYレジスタにロードする。
(ステップS402)。ここで、Yレジスタも16ビッ
ト構成であるとする。また、Yレジスタという名称も単
なる例であり、使用するCPUが有する任意のレジスタ
を用いることができる。セキュリティチェック符号格納
エリアは、RAM55内に確保される16ビットの領域
である。そして、CPU56は、Xレジスタの内容とY
レジスタの内容とを加算する(ステップS403)。
【0044】さらに、CPU56は、加算値を、セキュ
リティチェック符号格納エリアに格納するとともに(ス
テップS404)、表示制御コマンドデータ7,8格納
エリアに格納する(ステップS405)。
【0045】なお、RAM55には、8バイトの表示制
御コマンドデータ格納エリアが設けられ、そのうちの第
1バイト〜第6バイトには、特別図柄プロセス処理にお
ける図9のフローチャートに示された処理以外の処理を
行う部分、すなわち本来の遊技制御を行う部分でデータ
がセットされる。また、第7バイトおよび第8バイトは
表示制御コマンドデータ7,8格納エリアである。第1
バイト〜第8バイトに設定されたデータは、本来の遊技
制御を行う部分で送出要求フラグがセットされると、表
示制御データ出力処理(図7におけるステップS4)に
おいて、表示制御基板80に送出される。
【0046】図10は、表示制御データ出力処理の動作
例を示すフローチャートである。表示制御データ出力処
理において、CPU56は、まず、データ送出中フラグ
がセットされているか否か確認する(ステップS41
1)。セットされていなければ、表示制御コマンドデー
タの送出要求フラグがセットされているか否か確認する
(ステップS412)。送出要求フラグがセットされて
いれば、送出要求フラグをリセットする(ステップS4
13)。また、データ送出中フラグをセットするととも
に、ポインタをクリアする(ステップS414)。ポイ
ンタは、表示制御コマンドデータ格納エリアにおける何
バイト目を送出するか指し示すものである。
【0047】データ送出中フラグがセットされている場
合には、表示制御コマンドデータ格納エリアにおいてポ
インタによって示されているデータを、出力ポートおよ
び表示装置回路63を介して表示制御基板80に出力す
る(ステップS415)。なお、表示装置回路63は、
例えば、出力データを電源にプルアップして出力電流量
を確保する回路部分である。さらに、CPU56は、ス
トローブ信号をON状態にする(ステップS416)。
そして、500μsのウエイト期間をおいた後(ステッ
プS417)、ストローブ信号をOFF状態にする(ス
テップS418)。従って、図5に示されたようなタイ
ミングで、表示制御データおよびストローブ信号が出力
される。
【0048】次いで、CPU56は、ポインタの値を+
1する(ステップS419)。そして、ポインタの値が
8になった場合には、8バイトの表示制御コマンドデー
タ全ての送出が完了したことになるので、データ送出中
フラグをリセットする(ステップS420,S42
1)。
【0049】以上のような処理によって、8バイトの表
示制御コマンドデータが、2msに1バイトずつ送出さ
れる。ここで、第7バイトおよび第8バイトはセキュリ
ティチェック符号である。従って、表示制御コマンドデ
ータがメイン基板31から表示制御基板80に送出され
るときに、セキュリティチェック符号がメイン基板31
から表示制御基板80に与えられる。
【0050】図11は、表示制御基板80における表示
制御用CPU91の表示制御コマンドデータ受信処理を
示すフローチャートである。上述したように、メイン基
板31からのストローブ信号は表示制御用CPU91の
IRQ2割込端子に入力されているので、IRQ2割込
処理によって表示制御コマンドデータは受信される。ま
た、メイン基板31からの各表示制御データは、表示制
御用CPU91において入力ポートに入力される。
【0051】IRQ2割込処理において、表示制御用C
PU91は、まず、データ受信中フラグがセットされて
いるか否か確認する(ステップS501)。セットされ
ていなければ、この割込が第1バイトの表示制御データ
送出による割込であるので、ポインタをクリアするとと
もに(ステップS502)、データ受信中フラグをセッ
トする(ステップS503)。ポインタは、表示制御用
CPU91が内蔵しているRAMにおける表示制御コマ
ンドデータ格納エリアにおける何バイト目に受信データ
を格納するか指し示すものである。
【0052】データ受信中フラグがセットされている場
合には、ストローブ信号がOFFするのを待つ(ステッ
プS504)。ストローブ信号は、表示制御用CPU9
1において、IRQ2割込端子に入力されているととも
に、入力ポートにも入力されている。よって、表示制御
用CPU91は、その入力ポートの状態を検査すること
によってストローブ信号のOFFを知ることができる。
ストローブ信号がOFFすると、表示制御用CPU91
は、入力ポートからデータを入力し、表示制御コマンド
データ格納エリアにおいてポインタによって示されてい
るアドレスに、入力データを格納する(ステップS50
5)。よって、図5に示されたようなタイミングで、表
示制御用CPU91は、各表示制御データを受信する。
【0053】そして、表示制御用CPU91は、ポイン
タの値を+1する(ステップS506)。そして、ポイ
ンタの値が8になった場合には、8バイトの表示制御コ
マンドデータの受信が完了したことになるので、データ
受信完了フラグをセットするとともに、データ受信中フ
ラグをリセットする(ステップS507,S508,S
509)。以上のような処理によって、8バイトの表示
制御コマンドデータが、表示制御基板80において受信
される。ここで、第7バイトおよび第8バイトはセキュ
リティチェック符号である。従って、表示制御コマンド
データが表示制御基板80で受信されるときに、セキュ
リティチェック符号も受信される。なお、データ受信完
了フラグは、受信した表示制御コマンドデータを解析す
るプログラムに対して受信したことを知らせるためのフ
ラグである。
【0054】図12は、受信した表示制御コマンドデー
タを解析するプログラムの一部を構成するセキュリティ
チェック符号解析プログラムの処理を示すフローチャー
トである。セキュリティチェック符号解析処理におい
て、表示制御用CPU91は、表示制御コマンドデータ
格納エリアにおける第7バイトおよび第8バイトを入力
する(ステップS521)。そして、第7バイトおよび
第8バイトの値が正当な値になっている場合には処理を
終了するが、正当な値になっていない場合には動作を停
止する(ステップS522)。
【0055】第7バイトおよび第8バイトの値が正当な
値であるか否かの判断は、例えば以下のように行われ
る。表示制御コマンドデータにおける第7バイトおよび
第8バイトに設定されたセキュリティチェック符号は、
メイン基板31における基本回路53が実行する特別図
柄プロセス処理でのプログラムカウンタの値にもとづい
て作成される。具体的には、特別図柄プロセス処理にお
ける各ステップが実行される毎にプログラムカウンタの
値をロードしてロード値が順次加算される。特別図柄プ
ロセス処理における各ステップの先頭アドレスは決まっ
ている。よって、それらが順次加算された各加算値も固
定値である。すると、表示制御基板80の側でも、各加
算値としてどのような値が生ずるのかあらかじめ知るこ
とができる。簡単に構成するならば、表示制御用CPU
91において、各加算値として生じうる値をあらかじめ
格納しておく。そして、メイン基板31からのセキュリ
ティチェック符号と各格納値とを比較し、メイン基板3
1からのセキュリティチェック符号がいずれの格納値と
も一致しない場合には、メイン基板31からのセキュリ
ティチェック符号が正当でなかったと判断する。
【0056】メイン基板31のCPU56が実行する遊
技制御プログラムが正当なものであるならば、メイン基
板31から表示制御基板80に与えられるセキュリティ
チェック符号は、表示制御用CPU91におけるいずれ
かの格納値と一致するはずである。しかし、遊技制御プ
ログラムに改変が加えられると、プログラムアドレスが
異なってくるので、セキュリティチェック符号はいずれ
の格納値とも一致しなくなる。よって、表示制御用CP
U91がセキュリティチェック符号の不一致を検出した
場合には、遊技制御プログラムに改変が加えらたと判断
できる。
【0057】そのような場合、この実施の形態では表示
制御用CPU91は動作を停止する。すると、画像表示
部9の表示が行われなくなり、遊技の続行ができなくな
る。すなわち、遊技制御プログラムが不正プログラムに
置き換えられると遊技を行うことができなくなり、不正
に大量の賞球が払い出されるということが防止される。
さらに、遊技制御プログラムが不正プログラムに置き換
えられると画像表示部9の表示がなされなくなるので、
遊技機に対して不正行為がなされたことが直ちに認識さ
れる。
【0058】そして、この実施の形態では、メイン基板
31の側でセキュリティチェックを行うのではなく、周
辺基板の側でセキュリティチェックを行うので、不正行
為を受けにくくなる。メイン基板31の遊技制御プログ
ラムを改変したとしても、その改変が周辺基板の側で検
出され、遊技を行うことができないからである。従来の
セキュリティチェック方法では、遊技制御プログラムが
改変されると、不正に大量の賞球が払い出されてしまっ
ていた。また、メイン基板31から周辺基板に出力され
るセキュリティチェック符号は加算処理によって暗号化
されるので、不正行為者によるセキュリティチェック符
号の解読に対する保護もなされている。
【0059】さらに、このセキュリティチェック方法に
よれば、基本回路53におけるセキュリティチェック符
号作成処理は簡単な加算処理で実現されているので、遊
技制御プログラムにおけるプログラム増加量は小さい。
つまり、低コストでより確実なセキュリティチェックを
行うことができる。
【0060】なお、この実施の形態では、表示制御基板
80がメイン基板31から表示制御コマンドデータを受
信すると常にセキュリティチェック符号の解析を行うよ
うにしたが、間欠的に、例えば数10msおきに行うよ
うにしてもよい。また、メイン基板31における基本回
路53は、表示制御コマンドデータを送信するときには
いつでもセキュリティチェック符号を付加するのではな
く、数10ms毎にセキュリティチェック符号が表示制
御コマンドデータに付加されるように制御してもよい。
【0061】また、表示制御用CPU91は、あらかじ
め格納されている各値とセキュリティチェック符号とを
比較するようにしたが、比較時に所定のアルゴリズムに
よってセキュリティチェック符号と比較される値を生成
してもよい。所定のアルゴリズムとは、例えば、メイン
基板31側のCPU56で行われたのと同様の加算処理
であるが、加算のための値(メイン基板31側の特別図
柄プロセス処理の各ステップにおけるアドレス)はあら
かじめROMに格納されている必要がある。
【0062】この実施の形態では、セキュリティチェッ
ク符号を生成するために特別図柄プロセス処理の各ステ
ップ実行時のプログラムカウンタの値を用いたが、他の
処理でも正規の遊技制御プログラムが実行される場合に
実行アドレスは決まっているので、他の処理が実行され
るときのプログラムカウンタの値を用いてもよい。
【0063】実施の形態2.上記の実施の形態では、プ
ログラムカウンタの値の加算値をセキュリティチェック
符号としたが、他の方法によってセキュリティチェック
符号を作成してもよい。例えば、乱数生成するためのカ
ウンタを更新する処理や大当りとするか否か抽選する処
理の処理時間を計測し、計測値をセキュリティチェック
符号としてもよい。図13および図14は、セキュリテ
ィチェック符号を作成する際に、カウンタ更新処理の計
測値を使用する処理例を示すフローチャートである。
【0064】図13は、そのような実施の形態における
判定用乱数更新処理(図7におけるステップS7)を示
すフローチャートである。この場合には、CPU56、
判定用乱数更新処理の先頭で、CPU内蔵タイマの値を
クリアする(ステップS431)。その後、各判定用乱
数を+1する処理を行う(ステップS432)。そし
て、ステップS432の処理終了時のタイマ値を入力し
(ステップS433)、その値を保存する(ステップS
434)。
【0065】図14は、この実施の形態におけるセキュ
リティチェック符号生成処理を示すフローチャートであ
る。この場合には、ステップS434で保存されたタイ
マ値を、表示制御コマンドデータ格納エリアの第7バイ
トおよび第8バイトに格納する(ステップS441)。
【0066】メイン基板31からの表示制御コマンドデ
ータの送出処理は図10に示された処理と同じであり、
表示制御基板80における表示制御コマンドデータの受
信処理は図11に示された処理と同じであるが、この場
合には、図15に示すようにセキュリティチェック符号
の解析処理が行われる。表示制御用CPU91は、表示
制御コマンドデータ格納エリアにおける第7バイトおよ
び第8バイトを入力する(ステップS531)。さら
に、入力した値を所定値と比較する(ステップS53
2)。そして、表示制御コマンドデータ格納エリアにお
ける第7バイトおよび第8バイトで構成される値が正当
な値になっている場合には処理を終了するが、正当な値
になっていない場合には動作を停止する(ステップS5
33)。なお、ここでは、所定値と一致しない場合に、
正当な値になっていないと判断される。
【0067】ここで、所定値は、正規の遊技制御プログ
ラムにおける判定用乱数更新処理に要する時間の値であ
る。その値はあらかじめ(設計時に)わかっているの
で、表示制御用CPU91が実行するプログラムにおけ
るセキュリティチェック符号解析プログラムにおいて所
定値を設定しておくことができる。また、遊技制御プロ
グラムにおける判定用乱数更新処理は、分岐の仕方によ
って処理時間が異なるので、それに応じて、表示制御用
CPU91は、所定値として複数種類の値を用いてもよ
い。さらに、セキュリティチェック符号として、計測値
を順次加算した値を用いてもよい。
【0068】遊技制御プログラムに対する改変は、大当
りを生じやすいようにするための改変が主であり、判定
用乱数更新処理に改変が加えられたり、大当り抽選処理
に改変が加えられることが多い。その場合、判定用乱数
更新処理や大当り抽選処理の処理時間が、正規の遊技制
御プログラムにおける処理時間から変わる。従って、こ
の実施の形態のように、判定用乱数更新処理の実行時間
を計測してセキュリティチェック符号とし、セキュリテ
ィチェック符号の値を正規の処理時間値と比較して一致
するかしないか判定することによって、遊技制御プログ
ラムに対する改変が行われたかどうか判断できる。
【0069】実施の形態3.図16は、メイン基板31
と表示制御基板80との間で転送されるセキュリティチ
ェック符号をより複雑にするセキュリティチェック符号
生成処理を示すフローチャートである。図16に示され
た処理は、図8に示された特別図柄プロセス処理におけ
る各ステップ(ステップS300〜S309)の先頭で
実行されるが、この実施の形態では、図13に示された
ような判定用乱数更新処理も実行される。図16におけ
るステップS401〜S404の処理は、図9に示され
た処理と同じである。この場合には、ステップS403
で得られた加算値を、ステップS434の処理で保存さ
れたタイマ値で割り算する(ステップS445)。そし
て、割り算の結果(商)をセキュリティチェック符号と
して表示制御コマンドデータ格納エリアの第7バイトお
よび第8バイトに格納する(ステップS446)。
【0070】メイン基板31からの表示制御コマンドデ
ータの送出処理は図10に示された処理と同じであり、
表示制御基板80における表示制御コマンドデータの受
信処理は図11に示された処理と同じであるが、この場
合には、図17に示すようにセキュリティチェック符号
の解析処理が行われる。表示制御用CPU91は、表示
制御コマンドデータ格納エリアにおける第7バイトおよ
び第8バイトを入力する(ステップS541)。さら
に、入力した値に所定値を乗算する(ステップS54
2)。そして、乗算値が正当な値になっている場合には
処理を終了するが、正当な値になっていない場合には動
作を停止する(ステップS543)。
【0071】このような制御によれば、メイン基板31
から表示制御基板80に転送されるセキュリティチェッ
ク符号がより複雑になるので、セキュリティチェック符
号を解読して不正行為に用いることがより難しくなる。
【0072】なお、上記の第2および第3の実施の形態
では、判定用乱数更新処理の計測時間にもとづいてセキ
ュリティチェック符号を生成したが、他の処理、例えば
大当り抽選処理の処理時間を計測し、その計測値にもと
づいてセキュリティチェック符号を生成してもよい。そ
の場合には、図13に示されたタイマ値クリア処理(ス
テップS431)が本来の抽選処理の開始前に実行さ
れ、タイマ値取得処理(ステップS433)およびタイ
マ値格納処理(ステップS434)が本来の抽選処理の
終了後に実行される。
【0073】実施の形態4.また、上記の各実施の形態
では、表示制御基板80においてセキュリティチェック
符号を解析するようにしたが、他の周辺基板(メイン基
板31以外の基板)においてもセキュリティチェック符
号を解析するようにしてもよい。図18は、表示制御基
板80以外の周辺基板においてもセキュリティチェック
符号の解析を行うことができる構成を示すブロック図で
ある。図に示すように、電飾基板35、賞球基板37、
ランプ基板70および発射制御基板191に、CPU3
51、372、701、911が搭載されている。そし
て、各CPU351、372、701、911は、第1
〜第3の実施の形態におけるセキュリティチェック符号
解析処理と同様に解析処理を行う。
【0074】ただし、それらの基板では本来表示制御基
板80ほど複雑な処理を行わないので、メイン基板31
から各基板に転送されるコマンドデータは、表示制御コ
マンドデータよりも簡略化されている。例えば、ランプ
基板70には、1バイト程度のデータで可変表示器1
0、始動記憶表示器18および装飾ランプ25を点灯/
滅灯させるためのコマンドが転送されるように構成し、
そのコマンド送信時に、メイン基板31の基本回路53
が2バイトのセキュリティチェック符号を付加する。そ
して、CPU701が、第1〜第3の実施の形態の処理
と同様の処理を行ってセキュリティチェック符号が正当
であるか否か確認する。
【0075】電飾基板35、賞球基板37および発射制
御基板191についても同様に、本来の制御のために使
用されるコマンドにセキュリティチェック符号が付加さ
れたものがメイン基板31から送出される。そして、各
CPU351、371、911が同様にセキュリティチ
ェック符号が正当であるか否か確認する。
【0076】各CPU351、371、701、911
は、セキュリティチェック符号が正当でないと判断した
場合には動作を停止する。従って、賞球基板37や発射
制御基板191の動作が停止することによって、賞球が
行われなくなったり打球発射が不可能になったりして、
不正な遊技制御プログラムにもとづく不正な賞球払出が
防止される。また、電飾基板35やランプ基板70の動
作が停止することによって各種ランプ、LEDが点灯し
なくなり、遊技制御プログラムに対する不正行為が行わ
れたことを容易に知ることができる。
【0077】なお、図18に示された構成では全ての周
辺基板においてセキュリティチェック符号解析が行われ
るようになっているが、そのうちの1つまたは複数の周
辺基板においてセキュリティチェック符号解析が行われ
るように構成してもよい。例えば、表示制御基板80や
賞球基板37では比較的複雑な処理が行われるのでCP
Uが搭載されていることが多いが、その他の基板にはC
PUが搭載されていないこともある。そこで、本来CP
Uが搭載されている基板ではセキュリティチェック符号
解析が行われるように構成し、その他の基板ではセキュ
リティチェック符号解析が行われないようにしてもよ
い。もちろん。その他の基板にCPUを搭載して、セキ
ュリティチェック符号解析を実行してもよい。また、音
声制御をメイン基板31とは独立した音声制御基板上の
回路で実行するようにして、音声制御基板でもセキュリ
ティチェック符号解析を行うようにしてもよい。
【0078】以上のように、本発明によれば、遊技制御
プログラムを実行するメイン基板31以外の周辺基板に
おいてセキュリティチェック符号解析を行い、解析の結
果、遊技制御プログラムに対する不正行為がなされてい
ると判断したときには、周辺基板において動作が停止さ
れる。従って、従来方式のセキュリティチェックを回避
するような不正な遊技制御プログラムに置き換えられた
としても、不正な賞球の払出を防止することができる。
よって、遊技制御基板のROMを不正ROMに交換して
も不正行為を行うことができなくなり、その結果、不正
ROMへの交換行為をなくすことができる。
【0079】なお、上記の各実施の形態では、セキュリ
ティチェックは表示制御基板80等のメイン基板31以
外の周辺基板側で行われたが、そのようなセキュリティ
チェックとともに、CPU56に内蔵されるセキュリテ
ィチェック回路による従来方式のセキュリティチェック
(図19参照)を併せて行うようにしてもよい。また、
図18に示された周辺基板構成は一例であって、遊技機
では種々の周辺基板構成を採用することができる。どの
ような構成方法がとられても、各周辺基板において本発
明によるセキュリティチェックを適用することができ
る。
【0080】また、上記の各実施の形態の遊技機、すな
わち図1の正面図に示されたパチンコ遊技機は、始動入
賞にもとづいて画像表示部9に可変表示される特別図柄
の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊
技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機
であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の
所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付
与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもと
づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組
み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があ
ると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊
技機であっても、本発明を適用できる。
【0081】また、上記の各実施の形態では、複数種類
の図柄を可変表示するためのCRTによる画像表示部9
を用いた場合について説明したが、LCDによる可変表
示装置を用いた場合であってもよい。さらに、盤面が全
て映像で構成される映像式のパチンコ遊技機に適用する
こともできる。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技の進行を制御する遊技制御プログラムを含む遊
技制御手段が搭載された遊技制御基板と、遊技制御基板
以外の各周辺基板とを含み、遊技制御手段が、周辺基板
にセキュリティチェック符号を送出し、セキュリティチ
ェック符号を受信する周辺基板には、セキュリティチェ
ック符号の解析を行い解析結果が正常でない場合には周
辺基板上の回路の動作を停止する解析手段が搭載された
構成としたので、不正な遊技制御プログラムが格納され
た不正ROMに置き換えられても、不正な遊技制御プロ
グラムの存在が周辺基板側で検出でき、不正な遊技制御
プログラムの存在が発見された場合には周辺基板の回路
側の動作が停止する。その結果、不正ROMに置き換え
られても遊技ができなくなるので、結局、不正ROMへ
の置換を防止することができる効果がある。また、周辺
基板の回路側の動作が停止することによって、遊技機外
部から不正ROMへの置換を直ちに認識できる効果もあ
る。
【0083】可変表示部の表示制御を行う回路が搭載さ
れた表示制御基板に解析手段が搭載された場合には、本
来使用されている表示制御コマンドデータにセキュリテ
ィチェック符号を付加することによって、周辺基板に対
するセキュリティチェック符号の送出を容易に実現する
ことができる。また、遊技機において目立つ可変表示部
の表示が停止することによって、不正ROMへの置換を
容易に認識できる。プログラムカウンタの値にもとづい
てセキュリティチェック符号を生成するように構成した
場合には、比較的簡単に暗号化されたセキュリティチェ
ック符号を生成することができ、低コストでセキュリテ
ィの強化を図ることができる。遊技制御プログラム中の
所定部分の処理時間を計測し計測値にもとづいてセキュ
リティチェック符号を生成するように構成した場合に
は、不正改造が行われやすいプログラム部分の処理時間
が正規の処理時間と異なっていることを検出することに
よって、より確実に不正ROMへの置換を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 遊技制御基板における回路構成の一例と周辺
基板を示すブロック図である。
【図3】 表示制御基板内の回路構成を示すブロック図
である。
【図4】 表示コントロール回路の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】 表示制御コマンドデータの送出タイミングを
示すタイミング図である。
【図6】 表示制御コマンドデータの一例を示す説明図
である。
【図7】 メイン基板における基本回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】 特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を
示すフローチャートである。
【図9】 第1の実施の形態におけるセキュリティチェ
ック符号生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】 表示制御データ出力処理の動作例を示すフ
ローチャートである。
【図11】 表示制御コマンドデータ受信処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】 第1の実施の形態におけるセキュリティチ
ェック符号解析プログラムの処理を示すフローチャート
である。
【図13】 第2および第3のの実施の形態における判
定用乱数更新処理を示すフローチャートである。
【図14】 第2の実施の形態におけるセキュリティチ
ェック符号生成処理を示すフローチャートである。
【図15】 第2の実施の形態におけるセキュリティチ
ェック符号解析プログラムの処理を示すフローチャート
である。
【図16】 第3の実施の形態におけるセキュリティチ
ェック符号生成処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図17】 第3の実施の形態におけるセキュリティチ
ェック符号解析プログラムの処理を示すフローチャート
である。
【図18】 表示制御基板以外の周辺基板においてもセ
キュリティチェック符号の解析を行うことができる構成
を示すブロック図である。
【図19】 従来のCPUの電源投入時の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
8 可変表示装置 9 画像表示部 31 遊技制御基板 35 電飾基板 37 賞球基板 70 ランプ基板 53 基本回路 54 ROM 56 CPU 80 表示制御基板 91 表示制御用CPU 191 発射制御基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定入賞部への遊技媒体の進入により特
    別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったこ
    とにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能とな
    る遊技機であって、 遊技の進行を制御する遊技制御プログラムを含む遊技制
    御手段が搭載された遊技制御基板と、遊技制御基板以外
    の各周辺基板とを含み、 前記遊技制御手段は、前記各周辺基板のうちの1つまた
    は複数の周辺基板にセキュリティチェック符号を送出
    し、 前記セキュリティチェック符号を受信する1つまたは複
    数の周辺基板には、前記セキュリティチェック符号の解
    析を行い解析結果が正常でない場合には周辺基板上の回
    路の動作を停止する解析手段が搭載されることを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 所定の識別情報を表示する可変表示部を
    備え、 解析手段が搭載される周辺基板は、前記可変表示部の表
    示制御を行う回路が搭載された表示制御基板である請求
    項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技制御手段は、プログラムカウンタの
    値にもとづいてセキュリティチェック符号を生成する請
    求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技制御手段は、遊技制御プログラム中
    の所定部分の処理時間を計測し計測値にもとづいてセキ
    ュリティチェック符号を生成する請求項1または請求項
    2記載の遊技機。
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