JPH11278937A - タングステンカーバイド/カーボン複合材料及び摺動部材 - Google Patents
タングステンカーバイド/カーボン複合材料及び摺動部材Info
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- JPH11278937A JPH11278937A JP10107089A JP10708998A JPH11278937A JP H11278937 A JPH11278937 A JP H11278937A JP 10107089 A JP10107089 A JP 10107089A JP 10708998 A JP10708998 A JP 10708998A JP H11278937 A JPH11278937 A JP H11278937A
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Landscapes
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- Sealing Devices (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性のみならず機械的強度にも優れたタ
ングステンカーバイド/カーボン複合材料及びそれを用
いた摺動部材を提供する。 【解決手段】 タングステン粉末とカーボン粉末とを混
合して焼結し、前記タングステン粉末の少なくとも表面
をタングステンカーバイドに転化してなるタングステン
カーバイド/カーボン複合材料である。このタングステ
ンカーバイド/カーボン複合材料を用いて形成された摺
動部材である。
ングステンカーバイド/カーボン複合材料及びそれを用
いた摺動部材を提供する。 【解決手段】 タングステン粉末とカーボン粉末とを混
合して焼結し、前記タングステン粉末の少なくとも表面
をタングステンカーバイドに転化してなるタングステン
カーバイド/カーボン複合材料である。このタングステ
ンカーバイド/カーボン複合材料を用いて形成された摺
動部材である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に機械的強度に
優れるタングステンカーバイド/カーボン複合材料及び
それを用いた摺動部材に関する。
優れるタングステンカーバイド/カーボン複合材料及び
それを用いた摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】タングステンカーバイド/カーボン複合
材料(以下、WC/C複合材料ともいう)は、主として
タングステンカーバイド、セラミック、ハイス鋼、鋳鉄
等を相手材とし、耐磨耗性特に耐スラリー性に優れた軸
受又は軸封部材等の摺動部材に用いられている。
材料(以下、WC/C複合材料ともいう)は、主として
タングステンカーバイド、セラミック、ハイス鋼、鋳鉄
等を相手材とし、耐磨耗性特に耐スラリー性に優れた軸
受又は軸封部材等の摺動部材に用いられている。
【0003】このようなWC/C複合材料は、特開昭4
9−20205号公報に開示のように、タングステンカ
ーバイド粉末(以下、WC粉末ともいう)とカーボン粉
末(以下、C粉末ともいう)を混合し、焼結させるもの
が知られている。
9−20205号公報に開示のように、タングステンカ
ーバイド粉末(以下、WC粉末ともいう)とカーボン粉
末(以下、C粉末ともいう)を混合し、焼結させるもの
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、WC粉末とC
粉末とを混合し焼結してなるWC/C複合材料は、耐ス
ラリ性に優れるものの、焼結組織であるため、機械的強
度が低いという問題点があった。
粉末とを混合し焼結してなるWC/C複合材料は、耐ス
ラリ性に優れるものの、焼結組織であるため、機械的強
度が低いという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、耐磨耗性のみなら
ず機械的強度にも優れたタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料及びそれを用いた摺動部材を提供する点に
ある。
のであり、その目的とするところは、耐磨耗性のみなら
ず機械的強度にも優れたタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料及びそれを用いた摺動部材を提供する点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず従来
のWC/C複合材料の機械的強度が低い原因について種
々調べた結果、WC粉末とC粉末との境界が一様に連続
した状態で形成されており、この境界が脆いことが原因
であることを見い出した。この原因を取り除くべく研究
を重ねた末、タングステン粉末(以下、W粉末ともい
う)とC粉末とを混合し、熱処理でW粉末をWC粉末に
転化することにより機械的強度を改善できることを見い
だして本発明を完成したものである。
のWC/C複合材料の機械的強度が低い原因について種
々調べた結果、WC粉末とC粉末との境界が一様に連続
した状態で形成されており、この境界が脆いことが原因
であることを見い出した。この原因を取り除くべく研究
を重ねた末、タングステン粉末(以下、W粉末ともい
う)とC粉末とを混合し、熱処理でW粉末をWC粉末に
転化することにより機械的強度を改善できることを見い
だして本発明を完成したものである。
【0007】即ち、上記目的を達成し得た本発明のうち
請求項1記載の発明は、タングステン粉末とカーボン粉
末とを混合して焼結し、前記タングステン粉末の少なく
とも表面をタングステンカーバイドに転化してなるタン
グステンカーバイド/カーボン複合材料である。
請求項1記載の発明は、タングステン粉末とカーボン粉
末とを混合して焼結し、前記タングステン粉末の少なく
とも表面をタングステンカーバイドに転化してなるタン
グステンカーバイド/カーボン複合材料である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記タングステン粉末の平均粒径は1〜30μm(好まし
く3〜10μm)であり、前記カーボン粉末の平均粒径
は5〜100μmであるタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料である。
記タングステン粉末の平均粒径は1〜30μm(好まし
く3〜10μm)であり、前記カーボン粉末の平均粒径
は5〜100μmであるタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料である。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、前
記タングステン粉末と前記カーボン粉末のうち、前記タ
ングステン粉末の重量割合が30〜95%(好ましくは
30〜80%)であるタングステンカーバイド/カーボ
ン複合材料である。
記タングステン粉末と前記カーボン粉末のうち、前記タ
ングステン粉末の重量割合が30〜95%(好ましくは
30〜80%)であるタングステンカーバイド/カーボ
ン複合材料である。
【0010】請求項4の発明は、タングステンカーバイ
ドとカーボンが複合し、前記タングステンカーバイトは
タングステンが前記カーボンと反応して生成されたタン
グステンカーバイド/カーボン複合材料である。
ドとカーボンが複合し、前記タングステンカーバイトは
タングステンが前記カーボンと反応して生成されたタン
グステンカーバイド/カーボン複合材料である。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載のタングステンカーバイド/カーボン複合材
料を用いた摺動部材である。
れかに記載のタングステンカーバイド/カーボン複合材
料を用いた摺動部材である。
【0012】以下、本件発明の内容を詳細に説明する。
【0013】カーボン粉末は、黒鉛粉末から炭素質粉末
まで幅広く使用可能であり、これらを目的に応じて調合
して形成することもある。自己潤滑性を持たせる場合に
は、黒鉛粉末を用いる。耐磨耗性を持たせる場合には、
炭素質粉末を用いる。このカーボン粉末の粒径は特に限
定されないが、高強度と耐磨耗性を持たせるためには、
粒径が細かい方が良いが、経済的観点から平均粒径が5
〜100μmの範囲にあるものが好ましい。
まで幅広く使用可能であり、これらを目的に応じて調合
して形成することもある。自己潤滑性を持たせる場合に
は、黒鉛粉末を用いる。耐磨耗性を持たせる場合には、
炭素質粉末を用いる。このカーボン粉末の粒径は特に限
定されないが、高強度と耐磨耗性を持たせるためには、
粒径が細かい方が良いが、経済的観点から平均粒径が5
〜100μmの範囲にあるものが好ましい。
【0014】タングステン粉末の粒径は、均一性、タン
グステンカーバイド率、機械的強度向上の点から細かい
方がよく、平均粒径が1〜100μmの範囲にあるもの
が好ましい。平均粒径が1μm未満のものは、材料が高
価となり、コスト的に合わなくなる。平均粒径が30μ
mを越えると、機械的特性向上のメリットが少なくな
る。より好ましくは、平均粒径が3〜10μmの範囲に
あるものがよい。
グステンカーバイド率、機械的強度向上の点から細かい
方がよく、平均粒径が1〜100μmの範囲にあるもの
が好ましい。平均粒径が1μm未満のものは、材料が高
価となり、コスト的に合わなくなる。平均粒径が30μ
mを越えると、機械的特性向上のメリットが少なくな
る。より好ましくは、平均粒径が3〜10μmの範囲に
あるものがよい。
【0015】更に、タングステン粉末の平均粒径はカー
ボン粉末の平均粒径より小さいほうがよい。カーボン粉
末の周りに重たくて小さいタングステン粉末が付着する
状態になり、タングステン粉末とカーボン粉末に比重差
があっても、均一分散が可能になるからである。
ボン粉末の平均粒径より小さいほうがよい。カーボン粉
末の周りに重たくて小さいタングステン粉末が付着する
状態になり、タングステン粉末とカーボン粉末に比重差
があっても、均一分散が可能になるからである。
【0016】タングステン粉末とカーボン粉末の均一混
合は、合成樹脂やピッチ等の適宜の結合材を介在させて
固定される。また、均一混合体とするために、水、アル
コール等の添加剤を加えて、カーボン粉末の周りにタン
グステン粉末が付着しやすいようにすることもできる。
合は、合成樹脂やピッチ等の適宜の結合材を介在させて
固定される。また、均一混合体とするために、水、アル
コール等の添加剤を加えて、カーボン粉末の周りにタン
グステン粉末が付着しやすいようにすることもできる。
【0017】タングステン粉末とカーボン粉末の重量比
率は、所望の特性に応じて適宜決められるが、前記タン
グステン粉末と前記カーボン粉末のうち、前記タングス
テン粉末の重量割合が30〜95%にすることが好まし
い。95%を越えると、タングステン粉末をWC化する
ことが困難になる。30%未満になると、タングステン
カーバイドとの複合化のメリットが生かされなくなる。
より好ましくは、上記重量割合は30〜80%がよい。
率は、所望の特性に応じて適宜決められるが、前記タン
グステン粉末と前記カーボン粉末のうち、前記タングス
テン粉末の重量割合が30〜95%にすることが好まし
い。95%を越えると、タングステン粉末をWC化する
ことが困難になる。30%未満になると、タングステン
カーバイドとの複合化のメリットが生かされなくなる。
より好ましくは、上記重量割合は30〜80%がよい。
【0018】前述したタングステン粉末とカーボン粉末
の均一混合体は以下の要領で形成される。まず、タング
ステン粉末とカーボン粉末に前述した結合剤を加え、必
要に応じて前述した添加剤を添加し、ボールミル等で混
合し、カーボン粉末の周りにタングステン粉末を付着さ
せる。この均一混合状態を固定するために、混合体に加
熱処理が施される。この加熱処理温度は、前記結合剤が
作用する温度であり、通常100〜200℃が一般的で
ある。
の均一混合体は以下の要領で形成される。まず、タング
ステン粉末とカーボン粉末に前述した結合剤を加え、必
要に応じて前述した添加剤を添加し、ボールミル等で混
合し、カーボン粉末の周りにタングステン粉末を付着さ
せる。この均一混合状態を固定するために、混合体に加
熱処理が施される。この加熱処理温度は、前記結合剤が
作用する温度であり、通常100〜200℃が一般的で
ある。
【0019】このようにして得られた均一混合体を一旦
粉砕して所定形状の成形体にする。この成形には、金型
成形、射出成形等常法のものが使用できる。
粉砕して所定形状の成形体にする。この成形には、金型
成形、射出成形等常法のものが使用できる。
【0020】つぎに、前記成形体は、常圧、加圧、真空
等の焼結炉において加熱される。タングステン粉末とカ
ーボン粉末の均一混合が維持されたままであるため、高
温高圧の焼結炉を用いる必要がない。焼結温度は、タン
グステン粉末とカーボン粉末の割合で決まる焼結挙動を
考慮して決まる適当な温度である。通常は、1000〜
2800℃の範囲である。タングステン粉末はカーボン
粉末と反応してタングステンカーバイド粉末に転化し、
強固な結合が得られ、熱衝撃強度等の機械的強度が向上
する。
等の焼結炉において加熱される。タングステン粉末とカ
ーボン粉末の均一混合が維持されたままであるため、高
温高圧の焼結炉を用いる必要がない。焼結温度は、タン
グステン粉末とカーボン粉末の割合で決まる焼結挙動を
考慮して決まる適当な温度である。通常は、1000〜
2800℃の範囲である。タングステン粉末はカーボン
粉末と反応してタングステンカーバイド粉末に転化し、
強固な結合が得られ、熱衝撃強度等の機械的強度が向上
する。
【0021】このようにして、タングステンがカーボン
と反応してタングステンカーバイトが生成され、タング
ステン粉末の少なくとも表面がタングステンカーバイド
に転化してなるタングステンカーバイド/カーボン複合
材料が得られる。タングステン粉末を100%タングス
テンカーバイドに転化することもできるし、タングステ
ン粉末の周囲をタングステンカーバイドに転化し、中心
に若干タングステンを残した状態にすることもできる。
と反応してタングステンカーバイトが生成され、タング
ステン粉末の少なくとも表面がタングステンカーバイド
に転化してなるタングステンカーバイド/カーボン複合
材料が得られる。タングステン粉末を100%タングス
テンカーバイドに転化することもできるし、タングステ
ン粉末の周囲をタングステンカーバイドに転化し、中心
に若干タングステンを残した状態にすることもできる。
【0022】このようにして得られたタングステンカー
バイド/カーボン複合材料は、タングステン粉末がカー
ボン粉末と反応してタングステンカーバイド粉末に転化
して形成されているため、機械的強度が優れたものにな
る。そのため、使用条件が厳しく、耐スラリー性のみな
らず耐熱衝撃性も求められるような摺動部材への適用が
可能になる。
バイド/カーボン複合材料は、タングステン粉末がカー
ボン粉末と反応してタングステンカーバイド粉末に転化
して形成されているため、機械的強度が優れたものにな
る。そのため、使用条件が厳しく、耐スラリー性のみな
らず耐熱衝撃性も求められるような摺動部材への適用が
可能になる。
【0023】
【実施例】(実施例1)タングステン粉末(純度99.
99%、平均粒径約5μm)120重量部に対し、黒鉛
粉末100重量部及びノボラックフェノール樹脂50重
量部を加え、50〜150°Cで約10分間混練し、こ
の混練物を平均粒径数十μmになるように粉砕したもの
を油圧プレスの金型(φ70mm)内に充填し、室温
下、1トン/cm2 の圧力を作用させて金型成形を実施
した。こうして得られた成形体を、さらに約2000°
Cで焼成し、焼結体とした。この焼結体のタングステン
濃度は50%であった。
99%、平均粒径約5μm)120重量部に対し、黒鉛
粉末100重量部及びノボラックフェノール樹脂50重
量部を加え、50〜150°Cで約10分間混練し、こ
の混練物を平均粒径数十μmになるように粉砕したもの
を油圧プレスの金型(φ70mm)内に充填し、室温
下、1トン/cm2 の圧力を作用させて金型成形を実施
した。こうして得られた成形体を、さらに約2000°
Cで焼成し、焼結体とした。この焼結体のタングステン
濃度は50%であった。
【0024】この焼結体の表層部の走査型電子顕微鏡写
真(SEM写真)を図1(a)に示す。また、同じ部位
について、X線マイクロアナライザー(XMA)で分析
した結果得られたタングステン分布図を同図(b)に示
す。図1から、タングステンカーバイドが均一に分散さ
れている様子が認められる。なお、図1にはX線回析に
よってWCのピークが明確に現れる。
真(SEM写真)を図1(a)に示す。また、同じ部位
について、X線マイクロアナライザー(XMA)で分析
した結果得られたタングステン分布図を同図(b)に示
す。図1から、タングステンカーバイドが均一に分散さ
れている様子が認められる。なお、図1にはX線回析に
よってWCのピークが明確に現れる。
【0025】(実施例2)実施例1と同じ工程により得
られる焼結体であるが、特に組成分布としてタングステ
ン粉末300重量部、黒鉛粉末100重量部、ノボラッ
クフェノール樹脂50重量部としたものによる。この焼
結体のタングステン濃度は70%であった。
られる焼結体であるが、特に組成分布としてタングステ
ン粉末300重量部、黒鉛粉末100重量部、ノボラッ
クフェノール樹脂50重量部としたものによる。この焼
結体のタングステン濃度は70%であった。
【0026】この焼結体の断面部のSEM写真を図2
(a)に示す。同じ部位について、XMAで得られたタ
ングステン分布図を図2(b)に示す。図2から、X線
回析によりWCのピークが明確に現れている。
(a)に示す。同じ部位について、XMAで得られたタ
ングステン分布図を図2(b)に示す。図2から、X線
回析によりWCのピークが明確に現れている。
【0027】(実施例3)実施例1と同じ工程により得
られる焼結体であるが、特に組成分布としてタングステ
ン粉末950重量部、黒鉛粉末100重量部、ノボラッ
クフェノール樹脂50重量部としたものによる。この焼
結体のタングステン濃度は90%であった。
られる焼結体であるが、特に組成分布としてタングステ
ン粉末950重量部、黒鉛粉末100重量部、ノボラッ
クフェノール樹脂50重量部としたものによる。この焼
結体のタングステン濃度は90%であった。
【0028】この焼結体の断面部のSEM写真を図3
(a)に示す。同じ部位について、XMAで得られたタ
ングステン分布図を図3(b)に示す。図3から、X線
回析によりWCのピークが明確に現れている。
(a)に示す。同じ部位について、XMAで得られたタ
ングステン分布図を図3(b)に示す。図3から、X線
回析によりWCのピークが明確に現れている。
【0029】(比較例1)使用条件がそれほど厳しくな
い普通の摺動材に使われる機械用炭素材料を対比のため
に用いた。
い普通の摺動材に使われる機械用炭素材料を対比のため
に用いた。
【0030】(比較例2)タングステン粉末に代わりタ
ングステンカーバイド粉末を用いた。実施例2と同じ要
領でタングステンカーバイド粉末とカーボン粉末を混合
し、タングステン濃度が70%の焼結体を得た。
ングステンカーバイド粉末を用いた。実施例2と同じ要
領でタングステンカーバイド粉末とカーボン粉末を混合
し、タングステン濃度が70%の焼結体を得た。
【0031】上記実施例1〜3、比較例1〜2例のそれ
ぞれに対して摺動特性テストを行った。ステンレス製の
リング(φ90mm)にクロムメッキを施したものを用
いて、該リングを、焼結体及び機械用炭素材料の表面
(5mm×20mmに加工した面)に面圧5kg/cm
2 の圧力で付勢しつつ回転(周速8.4m/s)するこ
とにより、摺動面にどのような変化が生じたかを調べ
た。その結果を表1に示す。
ぞれに対して摺動特性テストを行った。ステンレス製の
リング(φ90mm)にクロムメッキを施したものを用
いて、該リングを、焼結体及び機械用炭素材料の表面
(5mm×20mmに加工した面)に面圧5kg/cm
2 の圧力で付勢しつつ回転(周速8.4m/s)するこ
とにより、摺動面にどのような変化が生じたかを調べ
た。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】実施例1,2のタングステンカーバイド/
カーボン複合材料は、比較例1の機械用炭素材料に比
べ、磨耗性が大きく改善しており、熱的特性も大きく向
上している。実施例3のタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料は、熱衝撃特性が実施例1,2とほぼ同じ
で、熱伝導率も高く、摩耗性も改善されている。比較例
2のタングステンカーバイド(WC)を出発原料とした
場合、本発明のような簡便な成形によって使用に耐える
焼結体を得ることが出来なかった。なお熱衝撃強度(W
/mm)は、(曲げ強度×熱伝導率)/(弾性係数×熱膨
張係数)で求めた。
カーボン複合材料は、比較例1の機械用炭素材料に比
べ、磨耗性が大きく改善しており、熱的特性も大きく向
上している。実施例3のタングステンカーバイド/カー
ボン複合材料は、熱衝撃特性が実施例1,2とほぼ同じ
で、熱伝導率も高く、摩耗性も改善されている。比較例
2のタングステンカーバイド(WC)を出発原料とした
場合、本発明のような簡便な成形によって使用に耐える
焼結体を得ることが出来なかった。なお熱衝撃強度(W
/mm)は、(曲げ強度×熱伝導率)/(弾性係数×熱膨
張係数)で求めた。
【0034】実施例1〜3のタングステンカーバイド/
カーボン複合材料を摺動部材に用いるために、摩擦試験
を行った結果を表2に示す。なお、対比の為に、東洋炭
素製の等方性黒鉛(IG−11)についても同様の摩擦
試験を行った。
カーボン複合材料を摺動部材に用いるために、摩擦試験
を行った結果を表2に示す。なお、対比の為に、東洋炭
素製の等方性黒鉛(IG−11)についても同様の摩擦
試験を行った。
【0035】
【表2】
【0036】表2(a)はドライ雰囲気で行われた試験
結果を示し、表2(b)はウェト雰囲気で行われた試験
結果を示す。ドライ雰囲気では、実施例1〜3の摺動部
材は等方性黒鉛と同等の結果になったが、ウェト雰囲気
では、実施例1〜3の摺動部材は格段に摩耗量及び摩擦
係数が下がった。このように、本発明にかかるタングス
テンカーバイド/カーボン複合材料では、摩擦係数、摩
耗量共に小さく、WC含有量を所定にすることにらだ良
好な摺動性能が得られることが確認できた。
結果を示し、表2(b)はウェト雰囲気で行われた試験
結果を示す。ドライ雰囲気では、実施例1〜3の摺動部
材は等方性黒鉛と同等の結果になったが、ウェト雰囲気
では、実施例1〜3の摺動部材は格段に摩耗量及び摩擦
係数が下がった。このように、本発明にかかるタングス
テンカーバイド/カーボン複合材料では、摩擦係数、摩
耗量共に小さく、WC含有量を所定にすることにらだ良
好な摺動性能が得られることが確認できた。
【0037】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によると、タング
ステン粉末がカーボン粉末と反応してタングステンカー
バイドに転化しているため、所定の摺動特性を保持した
まま、十分な強度があって熱衝撃にも安定なタングステ
ンカーバイド/カーボン複合材料が得られる。
ステン粉末がカーボン粉末と反応してタングステンカー
バイドに転化しているため、所定の摺動特性を保持した
まま、十分な強度があって熱衝撃にも安定なタングステ
ンカーバイド/カーボン複合材料が得られる。
【0038】請求項2にかかる発明によると、カーボン
粉末にタングステン粉末を付着させて、比重が異なるに
もかかわらず、ボールミル等で簡単に均一混合体にする
ことができる。また、均一の度合いが保たれるため、焼
結を高温高圧で一気に行う必要がなく、常圧による焼結
のように簡便に焼結体にできる。
粉末にタングステン粉末を付着させて、比重が異なるに
もかかわらず、ボールミル等で簡単に均一混合体にする
ことができる。また、均一の度合いが保たれるため、焼
結を高温高圧で一気に行う必要がなく、常圧による焼結
のように簡便に焼結体にできる。
【0039】請求項3にかかる発明によると、タングス
テン粉末の量を加減して、所定の特性を有するタングス
テンカーバイド/カーボン複合材料が得られる。
テン粉末の量を加減して、所定の特性を有するタングス
テンカーバイド/カーボン複合材料が得られる。
【0040】請求項4にかかる発明によると、請求項1
と同様に、所定の摺動特性を保持したまま、十分な強度
があって熱衝撃にも安定なタングステンカーバイド/カ
ーボン複合材料が得られる。
と同様に、所定の摺動特性を保持したまま、十分な強度
があって熱衝撃にも安定なタングステンカーバイド/カ
ーボン複合材料が得られる。
【0041】請求項5にかかる発明によると、耐摩耗性
と自己潤滑性を有し、比較的熱伝導率が高く、耐熱衝撃
性もあるため、機械用耐スラリー用摺動部材に適用する
ことが可能になる。
と自己潤滑性を有し、比較的熱伝導率が高く、耐熱衝撃
性もあるため、機械用耐スラリー用摺動部材に適用する
ことが可能になる。
【図1】実験例1で得た本発明に係る焼結体の表層部の
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
【図2】実験例3で得た本発明に係る焼結体の表層部の
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
【図3】実験例4で得た本発明に係る焼結体の表層部の
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
組織を観察した図であり、(a)はSEM写真を示す図
であり、(b)はX線マイクロアナライザーによるタン
グステンの分布図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16J 15/28 F16J 15/30 15/30 C04B 35/52 B
Claims (5)
- 【請求項1】 タングステン粉末とカーボン粉末とを混
合して焼結し、前記タングステン粉末の少なくとも表面
をタングステンカーバイドに転化してなるタングステン
カーバイド/カーボン複合材料。 - 【請求項2】 前記タングステン粉末の平均粒径は1〜
30μmであり、前記カーボン粉末の平均粒径は5〜1
00μmである請求項1記載のタングステンカーバイド
/カーボン複合材料。 - 【請求項3】 前記タングステン粉末と前記カーボン粉
末のうち、前記タングステン粉末の重量割合が30〜9
5%である請求項2記載のタングステンカーバイド/カ
ーボン複合材料。 - 【請求項4】 タングステンカーバイドとカーボンが複
合し、前記タングステンカーバイトはタングステンが前
記カーボンと反応して生成されたものであるタングステ
ンカーバイド/カーボン複合材料。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のタン
グステンカーバイド/カーボン複合材料を用いた摺動部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10107089A JPH11278937A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | タングステンカーバイド/カーボン複合材料及び摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10107089A JPH11278937A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | タングステンカーバイド/カーボン複合材料及び摺動部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11278937A true JPH11278937A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14450197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10107089A Pending JPH11278937A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | タングステンカーバイド/カーボン複合材料及び摺動部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11278937A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100425371C (zh) * | 2005-01-19 | 2008-10-15 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 耐磨器件及其制备方法 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10107089A patent/JPH11278937A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100425371C (zh) * | 2005-01-19 | 2008-10-15 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 耐磨器件及其制备方法 |
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