JPH11279754A - スパッタリングターゲット部材 - Google Patents
スパッタリングターゲット部材Info
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- JPH11279754A JPH11279754A JP10086298A JP8629898A JPH11279754A JP H11279754 A JPH11279754 A JP H11279754A JP 10086298 A JP10086298 A JP 10086298A JP 8629898 A JP8629898 A JP 8629898A JP H11279754 A JPH11279754 A JP H11279754A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc oxide
- sputtering target
- transparent conductive
- conductive film
- aluminum oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】400〜600nmの波長光における光の吸収
が少ない可視光線の透過性に優れた透明導電膜を効率良
く生産することができるスパッタリングターゲット部材
を提供し、例えば、アモルファスSi太陽電池に好適な
透明導電膜が得られるようにする。 【解決手段】酸化アルミニウムを0.01〜0.1重量
%の範囲で含む表面抵抗値が0.05Ω以下の酸化亜鉛
焼結体によりスパッタリングターゲット部材を構成す
る。
が少ない可視光線の透過性に優れた透明導電膜を効率良
く生産することができるスパッタリングターゲット部材
を提供し、例えば、アモルファスSi太陽電池に好適な
透明導電膜が得られるようにする。 【解決手段】酸化アルミニウムを0.01〜0.1重量
%の範囲で含む表面抵抗値が0.05Ω以下の酸化亜鉛
焼結体によりスパッタリングターゲット部材を構成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛焼結体か
らなるスパッタリングターゲット部材に関するものであ
り、具体的には太陽電池の透明導電膜や窓ガラスの熱線
反射用の透明導電膜、あるいは液晶やELディスプレー
等の表示デバイスの透明導電膜を形成するためのもので
あり、特にアモルファスSi太陽電池の透明導電膜用と
して好適なものである。
らなるスパッタリングターゲット部材に関するものであ
り、具体的には太陽電池の透明導電膜や窓ガラスの熱線
反射用の透明導電膜、あるいは液晶やELディスプレー
等の表示デバイスの透明導電膜を形成するためのもので
あり、特にアモルファスSi太陽電池の透明導電膜用と
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、透明導電膜には、酸化インジウム
に酸化スズを添加したITO、酸化スズに酸化アンチモ
ンやフッ素をドープしたTAOやTFO、あるいは酸化
亜鉛が利用されているが、これらの中でも酸化亜鉛はI
TOと比較して安価であり、TAOやTFOと比較して
透明性が高く、可視光線の透過性が高いといった利点が
ある。
に酸化スズを添加したITO、酸化スズに酸化アンチモ
ンやフッ素をドープしたTAOやTFO、あるいは酸化
亜鉛が利用されているが、これらの中でも酸化亜鉛はI
TOと比較して安価であり、TAOやTFOと比較して
透明性が高く、可視光線の透過性が高いといった利点が
ある。
【0003】この酸化亜鉛からなる透明導電膜の成膜は
主にスパッタリングにて行われており、透明導電膜と同
種の酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリングターゲット
部材が使用されているが、酸化亜鉛のみからなる焼結体
では表面抵抗値が高いためにスパッタリング効率(スパ
ッタレート)が低いといった課題があった。
主にスパッタリングにて行われており、透明導電膜と同
種の酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリングターゲット
部材が使用されているが、酸化亜鉛のみからなる焼結体
では表面抵抗値が高いためにスパッタリング効率(スパ
ッタレート)が低いといった課題があった。
【0004】その為、上記スパッタリングターゲット部
材として、酸化アルミニウムを0.5〜5重量%の範囲
で含有した酸化亜鉛焼結体を用いることが提案されてい
る(特開平7−258836号公報参照)。
材として、酸化アルミニウムを0.5〜5重量%の範囲
で含有した酸化亜鉛焼結体を用いることが提案されてい
る(特開平7−258836号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本件発
明者らの実験によれば、酸化亜鉛焼結体に含有させる酸
化アルミニウムの含有量を多くすれば、スパッタレート
を高めるのに重要な表面抵抗値を下げることができるも
のの、酸化アルミニウムを0.5重量%以上含有させた
ものでは透明導電膜の透明性が低下するといった課題が
あった。
明者らの実験によれば、酸化亜鉛焼結体に含有させる酸
化アルミニウムの含有量を多くすれば、スパッタレート
を高めるのに重要な表面抵抗値を下げることができるも
のの、酸化アルミニウムを0.5重量%以上含有させた
ものでは透明導電膜の透明性が低下するといった課題が
あった。
【0006】即ち、酸化アルミニウムを0.2重量%以
上含有させると、透明導電膜における可視光線の透過
率、特に400〜600nmの波長光における透過率が
酸化亜鉛のみからなる焼結体を用いた場合と比較して大
きく低下するため、例えば、このスパッタリングターゲ
ット部材を用いてアモルファスSi太陽電池の透明導電
膜を成膜しても有効な変換効率が得られなかった。
上含有させると、透明導電膜における可視光線の透過
率、特に400〜600nmの波長光における透過率が
酸化亜鉛のみからなる焼結体を用いた場合と比較して大
きく低下するため、例えば、このスパッタリングターゲ
ット部材を用いてアモルファスSi太陽電池の透明導電
膜を成膜しても有効な変換効率が得られなかった。
【0007】しかも、酸化亜鉛より焼成温度の高い酸化
アルミニウムの含有量が多くなりすぎると、焼成時に酸
化アルミニウムが未焼成部として存在することになるた
め、焼成が難しいといった課題があった。
アルミニウムの含有量が多くなりすぎると、焼成時に酸
化アルミニウムが未焼成部として存在することになるた
め、焼成が難しいといった課題があった。
【0008】その為、工業用として用いられている外寸
法が100mm以上の円形や正方形をした大型で高密度
の酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリングターゲット部
材を得ることは難しいものであった。
法が100mm以上の円形や正方形をした大型で高密度
の酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリングターゲット部
材を得ることは難しいものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、透明導電膜における可視光線の透過率、特に
400〜600nmの波長光の透過率を低下させること
なく、スパッタレートを高めることができるとともに、
大型のスパッタリングターゲット部材を容易に製作する
ことができる酸化アルミニウムを含有した酸化亜鉛焼結
体について、鋭意実験を繰り返したところ、酸化アルミ
ニウムを0.01〜0.1重量%の範囲で含有させるこ
とにより上記課題を解消できることを突き止めた。
題に鑑み、透明導電膜における可視光線の透過率、特に
400〜600nmの波長光の透過率を低下させること
なく、スパッタレートを高めることができるとともに、
大型のスパッタリングターゲット部材を容易に製作する
ことができる酸化アルミニウムを含有した酸化亜鉛焼結
体について、鋭意実験を繰り返したところ、酸化アルミ
ニウムを0.01〜0.1重量%の範囲で含有させるこ
とにより上記課題を解消できることを突き止めた。
【0010】即ち、本発明は、酸化アルミニウムを0.
01〜0.1重量%の範囲で含有してなる表面抵抗値が
0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体によりスパッタリング
ターゲット部材を構成したものである。
01〜0.1重量%の範囲で含有してなる表面抵抗値が
0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体によりスパッタリング
ターゲット部材を構成したものである。
【0011】本発明のスパッタリングターゲット部材に
よれば、酸化亜鉛焼結体に含有する酸化アルミニウムの
含有量を0.01〜0.1重量%としてあることから、
表面抵抗値を0.05Ω以下とすることができるととも
に、成膜した酸化亜鉛からなる透明導電膜の可視光線の
透過率、特に400〜600nmの波長光の透過率を7
0%以上とすることができる。
よれば、酸化亜鉛焼結体に含有する酸化アルミニウムの
含有量を0.01〜0.1重量%としてあることから、
表面抵抗値を0.05Ω以下とすることができるととも
に、成膜した酸化亜鉛からなる透明導電膜の可視光線の
透過率、特に400〜600nmの波長光の透過率を7
0%以上とすることができる。
【0012】本件発明者らの実験によれば、酸化アルミ
ニウムの含有量が0.01重量%未満であると、表面抵
抗値を下げる効果が殆ど得られないためにスパッタレー
トを高めることができず、0.1重量%より多くなる
と、成膜した酸化亜鉛からなる透明導電膜の400〜6
00nmの波長光における透過率が大幅に低下するとと
もに、焼成時に酸化アルミニウムが未焼成部として存在
し、焼結性が悪くなるために大型のスパッタリングター
ゲット部材を製作することが難しいからである。なお、
好ましい酸化アルミニウムの含有量としては0.01〜
0.05重量%の範囲が良い。
ニウムの含有量が0.01重量%未満であると、表面抵
抗値を下げる効果が殆ど得られないためにスパッタレー
トを高めることができず、0.1重量%より多くなる
と、成膜した酸化亜鉛からなる透明導電膜の400〜6
00nmの波長光における透過率が大幅に低下するとと
もに、焼成時に酸化アルミニウムが未焼成部として存在
し、焼結性が悪くなるために大型のスパッタリングター
ゲット部材を製作することが難しいからである。なお、
好ましい酸化アルミニウムの含有量としては0.01〜
0.05重量%の範囲が良い。
【0013】また、酸化亜鉛焼結体中には、原料中や製
造工程でMgO、CaO、NaO2等の不純物が混入す
るが、合計で0.1重量%以下の範囲であれば含んでい
ても構わない。
造工程でMgO、CaO、NaO2等の不純物が混入す
るが、合計で0.1重量%以下の範囲であれば含んでい
ても構わない。
【0014】また、酸化亜鉛焼結体の密度は5.0g/
cm3 以上であることが良い。これは密度が5.0g/
cm3 未満となると、酸化亜鉛焼結体中に多数のボイド
が存在することになるため、成膜時にボイド中に存在し
ていた空気が反応容器内の真空度を低下させ、スパッタ
レートを低下させるからである。
cm3 以上であることが良い。これは密度が5.0g/
cm3 未満となると、酸化亜鉛焼結体中に多数のボイド
が存在することになるため、成膜時にボイド中に存在し
ていた空気が反応容器内の真空度を低下させ、スパッタ
レートを低下させるからである。
【0015】ところで、上記スパッタリングターゲット
部材を得るには、出発原料としてBET比表面積が3.
0〜6.0m2 /gの酸化亜鉛粉末に、平均粒子径が3
μm以下の酸化アルミニウムを0.01〜0.1重量%
の範囲で添加し、さらに溶媒とバインダーを添加混合し
て泥漿を製作し、スプレードライヤにより200〜30
0℃で噴霧乾燥させて造粒体を製作する。
部材を得るには、出発原料としてBET比表面積が3.
0〜6.0m2 /gの酸化亜鉛粉末に、平均粒子径が3
μm以下の酸化アルミニウムを0.01〜0.1重量%
の範囲で添加し、さらに溶媒とバインダーを添加混合し
て泥漿を製作し、スプレードライヤにより200〜30
0℃で噴霧乾燥させて造粒体を製作する。
【0016】ここで、酸化亜鉛粉末のBET比表面積を
3.0〜6.0m2 /gとするのは、BET比表面積が
3m2 /g未満であると、酸化亜鉛焼結体の密度が5.
0g/cm3 より小さくなるからであり、6.0m2 /
gを越えると焼成中において酸化亜鉛焼結体の内部に生
じる歪みが大きくなり、焼成後に歪みが解放されるとク
ラックを生じるからである。また、酸化アルミニウムの
平均粒子径が3μmより大きくなると、均一に分散せず
に局部的に凝集して表面抵抗値のばらつきを生じるから
である。
3.0〜6.0m2 /gとするのは、BET比表面積が
3m2 /g未満であると、酸化亜鉛焼結体の密度が5.
0g/cm3 より小さくなるからであり、6.0m2 /
gを越えると焼成中において酸化亜鉛焼結体の内部に生
じる歪みが大きくなり、焼成後に歪みが解放されるとク
ラックを生じるからである。また、酸化アルミニウムの
平均粒子径が3μmより大きくなると、均一に分散せず
に局部的に凝集して表面抵抗値のばらつきを生じるから
である。
【0017】なお、原料の混合にあたっては特に限定し
ないが、ジルコニア製のメディアを用いたボールミルや
ビーズミルを用いることが好ましい。
ないが、ジルコニア製のメディアを用いたボールミルや
ビーズミルを用いることが好ましい。
【0018】次に、得られた造粒体は所望の形状や寸法
等に合わせて、一軸加圧成形法や等加圧成形法、あるい
は冷間静水圧プレスなど通常使用されるセラミックス成
形法を用いて成形する。この時、焼結後の密度を5.0
g/cm3 以上とするために、成形圧は最低でも0.8
ton/cm2 以上、好ましくは1.0ton/cm2
以上とすることが良い。
等に合わせて、一軸加圧成形法や等加圧成形法、あるい
は冷間静水圧プレスなど通常使用されるセラミックス成
形法を用いて成形する。この時、焼結後の密度を5.0
g/cm3 以上とするために、成形圧は最低でも0.8
ton/cm2 以上、好ましくは1.0ton/cm2
以上とすることが良い。
【0019】そして、得られた成形体を大気中など酸化
雰囲気下で焼成することにより、酸化アルミニウムを
0.01〜0.1重量%の範囲で含有してなる表面抵抗
値が0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体を得ることができ
る。
雰囲気下で焼成することにより、酸化アルミニウムを
0.01〜0.1重量%の範囲で含有してなる表面抵抗
値が0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体を得ることができ
る。
【0020】ただし、焼成温度が1300℃未満である
と、酸化亜鉛を焼結させることができず、1500℃を
越えると酸化亜鉛が粒成長して緻密化することができな
いために酸化亜鉛焼結体の密度をいずれも5.0g/c
m3 以上とすることができない。その為、焼成温度は1
300〜1500℃の範囲が良く、この温度範囲にて1
〜5時間程度焼成すれば良い。
と、酸化亜鉛を焼結させることができず、1500℃を
越えると酸化亜鉛が粒成長して緻密化することができな
いために酸化亜鉛焼結体の密度をいずれも5.0g/c
m3 以上とすることができない。その為、焼成温度は1
300〜1500℃の範囲が良く、この温度範囲にて1
〜5時間程度焼成すれば良い。
【0021】また、酸化亜鉛焼結体は酸化アルミニウム
との反応性が高いことから、焼成にあたっては、酸化亜
鉛焼結体と反応し難いMgOスピネルやマグネシアある
いはジルコニアからなる焼成治具を用いることが望まし
い。
との反応性が高いことから、焼成にあたっては、酸化亜
鉛焼結体と反応し難いMgOスピネルやマグネシアある
いはジルコニアからなる焼成治具を用いることが望まし
い。
【0022】しかるのち、得られた酸化亜鉛焼結体に研
削加工や研磨加工を施すことにより本発明のスパッタリ
ングターゲット部材を得ることができる。
削加工や研磨加工を施すことにより本発明のスパッタリ
ングターゲット部材を得ることができる。
【0023】かくして、本発明のスパッタリングターゲ
ット部材を用いれば、スパッタレートを大幅に高めるこ
とができ、透明導電膜の生産性を向上させることができ
るとともに、成膜された透明導電膜は透明性が高く、4
00nm〜600nmの波長光における光の吸収が少な
いために可視光線の透過性に優れ、極めて良質な透明導
電膜を得ることができる。
ット部材を用いれば、スパッタレートを大幅に高めるこ
とができ、透明導電膜の生産性を向上させることができ
るとともに、成膜された透明導電膜は透明性が高く、4
00nm〜600nmの波長光における光の吸収が少な
いために可視光線の透過性に優れ、極めて良質な透明導
電膜を得ることができる。
【0024】その為、本発明のスパッタリングターゲッ
ト部材を用いて、リコンSi太陽電池の透明導電膜を形
成すれば、優れた変換効率を実現することができる。
ト部材を用いて、リコンSi太陽電池の透明導電膜を形
成すれば、優れた変換効率を実現することができる。
【0025】しかも、本発明のスパッタリングターゲッ
ト部材は、緻密化に悪影響を与える酸化アルミニウム量
が少ないことから大型のものでも容易に製作することが
できる。
ト部材は、緻密化に悪影響を与える酸化アルミニウム量
が少ないことから大型のものでも容易に製作することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0027】出発原料としてBET比表面積が4m2 /
gの酸化亜鉛粉末に対して平均粒子径が0.8μmの酸
化アルミニウムを0.025重量%添加し、さらに水と
有機系のバインダーを添加混合して泥漿を製作し、スプ
レードライヤにより200℃にて噴霧乾燥することによ
り造粒体を作製した。そして、この造粒体を金型中に充
填したあと1.0ton/cm2 の成形圧にてプレス成
形することにより焼成後の寸法が260mm×260m
m×8mmとなるような板状の成形体を成形し、この成
形体を脱脂したあと1350〜1450℃の温度にて3
時間保持して酸化亜鉛焼結体を焼成した。
gの酸化亜鉛粉末に対して平均粒子径が0.8μmの酸
化アルミニウムを0.025重量%添加し、さらに水と
有機系のバインダーを添加混合して泥漿を製作し、スプ
レードライヤにより200℃にて噴霧乾燥することによ
り造粒体を作製した。そして、この造粒体を金型中に充
填したあと1.0ton/cm2 の成形圧にてプレス成
形することにより焼成後の寸法が260mm×260m
m×8mmとなるような板状の成形体を成形し、この成
形体を脱脂したあと1350〜1450℃の温度にて3
時間保持して酸化亜鉛焼結体を焼成した。
【0028】次に、得られた酸化亜鉛焼結体に研削加工
を施して254mm角で厚みが7mmの板状体に形成し
てスパッタリングターゲット部材を製作した。
を施して254mm角で厚みが7mmの板状体に形成し
てスパッタリングターゲット部材を製作した。
【0029】そして、このスパッタリングターゲット部
材の組成についてX線回折により測定したところ、酸化
アルミニウムが0.025重量%、不純物としてマグネ
シアが0.01重量%、カルシアが0.03重量%、酸
化ナトリウムが0.005重量%含まれており、残部が
酸化亜鉛であった。
材の組成についてX線回折により測定したところ、酸化
アルミニウムが0.025重量%、不純物としてマグネ
シアが0.01重量%、カルシアが0.03重量%、酸
化ナトリウムが0.005重量%含まれており、残部が
酸化亜鉛であった。
【0030】また、JIS K 7194に基づいて4
端子法により表面抵抗値を測定したところ、0.02Ω
であり、アルキメデス法により密度を測定したところ
5.2g/cm3 であった。
端子法により表面抵抗値を測定したところ、0.02Ω
であり、アルキメデス法により密度を測定したところ
5.2g/cm3 であった。
【0031】さらに、このスパッタリングターゲット部
材を用いて、真空度4.2×10-1Pa、スパッタ電力
300W、スパッタ時間10分、雰囲気ガスにArガス
を用いてスパッタリングを施して酸化亜鉛の透明導電膜
(厚み120Å)をガラス基板に被覆し、この透明導電
膜の可視光線の透過率を積分球反射付属装置を用いて測
定したところ、400〜600nmの波長光に対して8
0%の透過率を有していた。その為、このスパッタリン
グターゲット部材を用いれば、アモルファスSi太陽電
池の透明導電膜用として好適であることが確認できた。
材を用いて、真空度4.2×10-1Pa、スパッタ電力
300W、スパッタ時間10分、雰囲気ガスにArガス
を用いてスパッタリングを施して酸化亜鉛の透明導電膜
(厚み120Å)をガラス基板に被覆し、この透明導電
膜の可視光線の透過率を積分球反射付属装置を用いて測
定したところ、400〜600nmの波長光に対して8
0%の透過率を有していた。その為、このスパッタリン
グターゲット部材を用いれば、アモルファスSi太陽電
池の透明導電膜用として好適であることが確認できた。
【0032】(実施例1)そこで、酸化アルミニウムの
含有量を異ならせ、酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリ
ングターゲット部材の特性(表面抵抗値、可視光線の透
過率)について調べる実験を行った。
含有量を異ならせ、酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリ
ングターゲット部材の特性(表面抵抗値、可視光線の透
過率)について調べる実験を行った。
【0033】なお、実験にあたっては添加する酸化アル
ミニウムの添加量を異ならせる以外は実施形態と同様の
条件にて行った。
ミニウムの添加量を異ならせる以外は実施形態と同様の
条件にて行った。
【0034】酸化アルミニウムの含有量、酸化亜鉛焼結
体の密度、可視光線の透過率については表1に、酸化亜
鉛焼結体の表面抵抗値については図1にそれぞれ示す通
りである。
体の密度、可視光線の透過率については表1に、酸化亜
鉛焼結体の表面抵抗値については図1にそれぞれ示す通
りである。
【0035】
【表1】
【0036】この結果、まず、図1より酸化アルミニウ
ムの含有量を0.01重量%以上とすれば表面抵抗値を
0.05Ωにまで大幅に小さくすることができ、スパッ
タレートを高められることが判る。一方、表1より酸化
アルミニウムの含有量が0.1重量%より多くなると、
400〜600nmの波長光の透過率が大幅に低下する
ことが判る。
ムの含有量を0.01重量%以上とすれば表面抵抗値を
0.05Ωにまで大幅に小さくすることができ、スパッ
タレートを高められることが判る。一方、表1より酸化
アルミニウムの含有量が0.1重量%より多くなると、
400〜600nmの波長光の透過率が大幅に低下する
ことが判る。
【0037】従って、酸化亜鉛焼結体中に含有させる酸
化アルミニウムの含有量は0.01〜0.1重量%の範
囲が良いことが判る。
化アルミニウムの含有量は0.01〜0.1重量%の範
囲が良いことが判る。
【0038】(実施例2)次に、酸化アルミニウムの含
有量を0.05重量%、0.10重量%、0.20重量
%とし、焼成可能な焼結体の大きさについて調べる実験
を行った。
有量を0.05重量%、0.10重量%、0.20重量
%とし、焼成可能な焼結体の大きさについて調べる実験
を行った。
【0039】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0040】
【表2】
【0041】この結果、酸化アルミニウムの含有量が
0.10重量%以下であれば、工業用のスパッタリング
ターゲット部材として要求されている100mm角以上
の大きさの焼結体を得ることができた。
0.10重量%以下であれば、工業用のスパッタリング
ターゲット部材として要求されている100mm角以上
の大きさの焼結体を得ることができた。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、酸化ア
ルミニウムを0.01〜0.1重量%の範囲で含有して
なる表面抵抗値が0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体によ
りスパッタリングターゲット部材を形成したことから、
スパッタレートを大幅に高めることができ、透明導電膜
の生産性を向上させることができる。また、成膜された
透明導電膜は透明性が高く、400nm〜600nmの
波長光における光の吸収が少ないために可視光線の透過
性に優れ、極めて良質な透明導電膜を得ることができ
る。
ルミニウムを0.01〜0.1重量%の範囲で含有して
なる表面抵抗値が0.05Ω以下の酸化亜鉛焼結体によ
りスパッタリングターゲット部材を形成したことから、
スパッタレートを大幅に高めることができ、透明導電膜
の生産性を向上させることができる。また、成膜された
透明導電膜は透明性が高く、400nm〜600nmの
波長光における光の吸収が少ないために可視光線の透過
性に優れ、極めて良質な透明導電膜を得ることができ
る。
【0043】その為、本発明のスパッタリングターゲッ
ト部材を用いて、リコンSi太陽電池の透明導電膜を形
成すれば、優れた変換効率を実現することができ、太陽
電池の透明導電膜用として好適に使用できる。
ト部材を用いて、リコンSi太陽電池の透明導電膜を形
成すれば、優れた変換効率を実現することができ、太陽
電池の透明導電膜用として好適に使用できる。
【0044】しかも、本発明のスパッタリングターゲッ
ト部材は、緻密化に悪影響を与える酸化アルミニウム量
が少ないことから大型のものでも容易に製作することが
できる。
ト部材は、緻密化に悪影響を与える酸化アルミニウム量
が少ないことから大型のものでも容易に製作することが
できる。
【図1】酸化亜鉛焼結体中の酸化アルミニウム量と表面
抵抗値との関係を示すグラフである。
抵抗値との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】酸化アルミニウムを0.01〜0.1重量
%の範囲で含有してなる表面抵抗値が0.05Ω以下の
酸化亜鉛焼結体からなるスパッタリングターゲット部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10086298A JPH11279754A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | スパッタリングターゲット部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10086298A JPH11279754A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | スパッタリングターゲット部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279754A true JPH11279754A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13882938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10086298A Withdrawn JPH11279754A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | スパッタリングターゲット部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11279754A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008018402A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Hitachi Metals, Ltd. | Zinc oxide sinter, process for producing the same, and sputtering target |
| JP2010121183A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-06-03 | Sony Corp | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲットおよびその製造方法ならびに酸化亜鉛系透明導電膜およびその製造方法ならびに電子機器 |
| JP2012020911A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Tosoh Corp | 酸化亜鉛焼結体、その製造方法、スパッタリングターゲット及び透明性膜の製造方法 |
| WO2014155859A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | 日本碍子株式会社 | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲット |
| JPWO2014155883A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2017-02-16 | 日本碍子株式会社 | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲット |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10086298A patent/JPH11279754A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008018402A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Hitachi Metals, Ltd. | Zinc oxide sinter, process for producing the same, and sputtering target |
| JP2010121183A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-06-03 | Sony Corp | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲットおよびその製造方法ならびに酸化亜鉛系透明導電膜およびその製造方法ならびに電子機器 |
| JP2012020911A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Tosoh Corp | 酸化亜鉛焼結体、その製造方法、スパッタリングターゲット及び透明性膜の製造方法 |
| WO2014155859A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | 日本碍子株式会社 | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲット |
| JP6054516B2 (ja) * | 2013-03-25 | 2016-12-27 | 日本碍子株式会社 | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲット |
| JPWO2014155883A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2017-02-16 | 日本碍子株式会社 | 酸化亜鉛系スパッタリングターゲット |
| US9919931B2 (en) | 2013-03-25 | 2018-03-20 | Ngk Insulators, Ltd. | Zinc oxide sputtering target |
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