JPH11280625A - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置

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JPH11280625A
JPH11280625A JP8738998A JP8738998A JPH11280625A JP H11280625 A JPH11280625 A JP H11280625A JP 8738998 A JP8738998 A JP 8738998A JP 8738998 A JP8738998 A JP 8738998A JP H11280625 A JPH11280625 A JP H11280625A
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茂明 久和原
Mitsuru Nakamura
満 中村
Kazuhiro Sato
和宏 佐藤
Keizo Shimizu
敬三 清水
Taro Kihara
太郎 木原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンに対して自由な方位に取付け可能
で、しかも、エンジンを冷却するのに十分な外気を均一
に取入れ可能なエンジン始動装置とする。 【解決手段】 エンジン始動装置20は、カップ状アウ
タケース22に略平板状インナケース23を重ねてケー
ス内空間Sを形成し、このケース内空間Sにセルスター
タ機構30を収納したものである。アウタケース22
に、スタータモータ31を取付けるモータ取付座22c
を形成した。モータ取付座22cとほぼ同方位にて、イ
ンナケース23からエンジン側へ第1のルーバ23bを
延ばした。アウタケース31からエンジン側へ壁部22
dを延ばし、この壁部22dに第2のルーバ22eを形
成した。第1・第2のルーバ23b,22eでケース2
1全周からの空気取入れが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルスタータ機構
によって始動するエンジン始動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動装置は、ケースに収納され
たセルスタータ機構で、クランク軸を始動する形式のも
のが多種類あり、例えば、実公平6−23739号公
報「エンジンのセルスタータ取付構造」や特開平2−
108854号公報「エンジンの始動装置」がある。
【0003】上記は、その公報の第1図及び第3図に
よれば、エンジン用ファンカバー3(番号は公報に記載
されたものを引用した。以下同じ。)の吸気孔4の周り
に多数の支柱5…を設け、これらの支柱5…の先端に支
持金6を設け、この支持金6にセルスタータAを多数の
ねじ10…で結合し、セルスタータAの出力側をクラン
ク軸1に連結するというものである。セルスタータAの
モータMは、支柱5…の外側に並べて配置したものであ
る。ファン2が回転すると、外気は各支柱5…の間から
吸引されて、吸気孔4からファンカバー3へ入り、エン
ジンEを冷却する。さらには、その公報の第2図によ
れば、多数のねじ10…を外して、セルスタータAの取
付方位を180゜振替えることができる。
【0004】上記は、その公報の第1図〜第3図によ
れば、リコイルスタータ14とスタータモータ16とバ
ッテリ17とを一体的に組立ててユニットとし、このユ
ニットをエンジン用ファンケース19の吸気孔位置に4
個のボルト59…で取付けるというものである。スター
タモータ16は、反エンジン側に向いてリコイルスター
タケース27の側壁と並べて配置したものである。さら
には、その公報の第3図及び第7図によれば、リコイ
ルスタータケース27の側壁に、外気を取入れるスリッ
ト状の外気取入れ孔を多数開けたものである。冷却ファ
ン23が回転すると、外気はリコイルスタータケース2
7の側壁に開けた多数の外気取入れ孔から吸引されて、
ファンケース19に入り、エンジン本体11を冷却す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記は、モータMを
支柱5…の外側に並べて配置したものである。この結
果、モータMはエンジンE側に突出する。一般にエンジ
ンEは、性能によって形状や大きさが異なる。エンジン
EとモータMの干渉を避けると、クランク軸1を中心と
したモータMの取付け方位が限定されることがある。ま
た、モータMをエンジンEと干渉しない位置まで離す必
要があり、改良の余地がある。
【0006】上記は、リコイルスタータケース27の
側壁に、多数の外気取入れ孔を開けたものである。しか
し、リコイルスタータケース27の周りには、スタータ
モータ16とバッテリ17を並べて取付けてある。スタ
ータモータ16やバッテリ17があれば、この位置に、
外気取入れ孔を開けられない。この結果、外気をリコイ
ルスタータケース27の全周囲から取入れることはでき
ない。取入れた外気の流れにムラがあると、冷却性能に
もムラが起こり易くなり、冷却性能を高めるためには改
良の余地がある。しかも、外気取入れ孔の配置が偏る
と、複数の外気取入れ孔の総開口面積を増すことは困難
である。総開口面積が小さいと、冷却性能に影響を及ぼ
すので、冷却性能を高めるためには改良の余地がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、(1)エンジン
に対して自由な方位に取付け可能で、しかも、(2)エ
ンジンを冷却するのに十分な外気を、均一に取入れ可能
なエンジン始動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、カップ状アウタケースに略平板状
インナケースを重ねて空間を形成し、この空間にセルス
タータ機構を収納したエンジン始動装置において、アウ
タケースにスタータモータを取付けるモータ取付座を形
成し、このモータ取付座とほぼ同方位にてインナケース
からエンジン側へ第1のルーバを延ばし、また、アウタ
ケースからエンジン側へ壁部を延ばし、この壁部に第2
のルーバを形成し、これらの第1・第2のルーバでケー
ス全周からの空気取入れを可能にしたことを特徴とす
る。
【0009】反エンジン側にスタータモータを向けたの
で、スタータモータがエンジン側へ突出することはな
い。従って、エンジンの形状や大きさにかかわらず、エ
ンジンとスタータモータとが互いに干渉しあうことはな
い。このため、クランク軸を中心としたスタータモータ
の取付け方位を自由に設定することができる。
【0010】さらには、スタータモータを取付けた方位
で、インナケースからエンジン側へ延びた第1のルーバ
を通って外気を取入れることができる。また、スタータ
モータの無い方位で、アウタケースからエンジン側へ延
びた壁部の、第2のルーバを通って外気を取入れること
ができる。この結果、第1・第2のルーバでケース全周
から外気を取入れることができる。全周にわたって外気
を取入れるので、取入れた外気の流れ方にムラがない。
しかも、全周から外気を取入れることができるので、外
気取入れのための総開口面積を十分に確保することがで
きる。
【0011】請求項2の発明は、エンジン始動装置をエ
ンジン側に取付けるためのボルト孔を、ケースに共通の
ピッチサークル上に120゜間隔で3個設けたことを特
徴とする。
【0012】ボルト孔が、共通のピッチサークル上に1
20゜間隔で3個であれば、少ないボルトで、しかも、
バランス良く、エンジン始動装置を取付けることができ
る。さらには、エンジンを配置する環境に応じて、第1
のルーバの外気の流れ方と第2のルーバの外気の流れ方
のバランスが変化し得るものの、流れ方のバランスに応
じて、エンジン始動装置を120゜間隔で最適な取付け
角度で取付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係るエンジン始動装置を
取付けたエンジンの側面図であり、エンジン1のクラン
ク軸中心O1に中心を合せてエンジン始動装置20を3
個の取付ボルトB1,B2,B3でエンジン1側に取付
けたことを示す。エンジン1は、4サイクルガソリンエ
ンジンからなり、図示せぬクランク軸を図表裏方向に向
けた水平置き形式のエンジン(ホリゾンタルエンジン)
である。図中、2はエアクリーナ、3は気化器、4は燃
料タンクである。
【0014】図2は本発明に係るエンジン始動装置の側
面図である。エンジン始動装置20は、ケース21に上
記図1に示す取付ボルトB1,B2,B3を通すため
の、3個のボルト孔22h,22i,22jを、出力軸
中心O 2を中心とした共通のピッチサークルd上に12
0゜間隔で設けたものであり、このうち、最上部の1個
を第1ボルト孔22hとし、図反時計廻りに見て他を第
2ボルト孔22iと第3ボルト孔22jとする。
【0015】さらにケース21は、第1ボルト孔22h
の近傍にリコイルスタータ機構の始動用ロープ引出し口
22kを配置し、この始動用ロープ引出し口22kが第
1・第2ボルト孔22h,22i間にあるときに、第1
・第3ボルト孔22h,22j間にセルスタータ機構の
スタータモータ31を配置したことを特徴とする。ここ
で、第1ボルト孔22hの方位をD0、始動用ロープ引
出し口22kの方位をD1、スタータモータ31の方位
をD2としたとき、次の(1)〜(3)の関係になる。 (1) 始動用ロープ引出し口22kの方位D1は、第
1ボルト孔22hの方位D0から第2ボルト孔22i側
へ角度θ1(約20゜)だけ寄せた方位にある。 (2) スタータモータ31の方位D2は、第1ボルト
孔22hの方位D0から第3ボルト22j孔側へ角度θ2
(約70゜)だけ寄せた方位にある。 (3) 始動用ロープ引出し口22kの方位D1と、ス
タータモータ31の方位D2との間の角度θ3はθ1+θ2
であり、概ね90゜になる。
【0016】図3は図2の3−3線断面図である。エン
ジン始動装置20は、ケース21と、そのケース内空間
(空間)Sに収納したセルスタータ機構30並びにリコ
イルスタータ機構40とからなる。ケース21は、カッ
プ状アウタケース22に略平板状インナケース23を重
ねてビス24…で止めたものであり、ケース内空間Sを
形成する。ここで、「セルスタータ機構30」とは、ス
タータモータ31を廻してクランク軸を始動する自動始
動機構(セルフスタータ)を言う。また、「リコイルス
タータ機構」とは、ケース21内に自動的に巻き込まれ
る始動用ロープ41によってクランク軸を始動する、ロ
ープ始動機構を言う。
【0017】セルスタータ機構30は、スタータモータ
(始動電動機)31と、スタータモータ31の出力軸3
1aに取付ける第1小ギヤ32と、第1小ギヤ32と噛
み合う第1大ギヤ33と、第1大ギヤ33に第1ワンウ
エイクラッチ34を介して連結する第2小ギヤ35と、
第2小ギヤ35と噛み合う第2大ギヤ36と、第2大ギ
ヤ36にラバーダンパ37を介して連結する出力軸38
とからなる。
【0018】一方、リコイルスタータ機構40は、始動
用ロープ41を巻き付けるロープ巻き付けプーリ42
と、ロープ巻き付けプーリ42を元の位置に自動復帰さ
せるリターンスプリング43と、ロープ巻き付けプーリ
42に第2ワンウエイクラッチ44を介して連結する前
記第2大ギヤ36と、第2大ギヤ36にラバーダンパ3
7を介して連結する前記出力軸38とからなる。
【0019】第1大ギヤ33と第2小ギヤ35とは、第
1中間軸51上に並べて回転自在に取付けたものであ
る。第2大ギヤ35と略筒状の出力軸38とは、第2中
間軸52上に並べて回転自在に取付けたものである。ロ
ープ巻き付けプーリ42は、支軸部22bに回転自在に
取付けたものである。なお、第2中間軸52は中心が出
力軸中心O2に合致して、アウタケース22にボルト5
3で止めたスリーブ状の軸である。支軸部22bは中心
が出力軸中心O2に合致して、アウタケース22の内底
壁22aから突出させたものである。
【0020】第1ワンウエイクラッチ34は、第1大ギ
ヤ33から第2小ギヤ35への動力伝達が可能で、第2
小ギヤ35から第1大ギヤ33への動力伝達が不能な一
方向クラッチである。また、第2ワンウエイクラッチ4
4は、ロープ巻き付けプーリ42から第2大ギヤ36へ
の動力伝達が可能で、第2大ギヤ36からロープ巻き付
けプーリ42への動力伝達が不能な一方向クラッチであ
る。ラバーダンパ37は、第2大ギヤ36と出力軸38
との間の脈動や振動を緩和する役割を果たす。図中、5
4はエンジンが停止するときにロープ巻き付けプーリ4
2の逆転作用を防止するラチェットガイドである。
【0021】アウタケース22は、内底壁22aにモー
タ取付座22cを形成し、このモータ取付座22cにス
タータモータ31の前部(出力側)をボルト55で取付
け、さらに、スタータモータ31の後部をアウタケース
22から後方へ突出し、その突出した部分をモータカバ
ー56で覆ったものである。57はカバー止めビスであ
る。さらにアウタケース22は、エンジン側(図左側)
へ壁部22dを延ばし、壁部22dに想像線にて示す第
2のルーバ22eを形成し、壁部22dの先端にフラン
ジ22fを形成し、フランジ22fの一部に3個の取付
脚部22g…(この図では1個のみ示す。また、…は複
数を示す。以下同じ。)を形成したものである。取付脚
部22g…は第1〜第3ボルト孔22h,22i,22
jを有する。22mは第2のルーバ22eの隙間からな
る第2外気取入れ口である。
【0022】インナケース23は、出力軸38が突出す
る外面23aからエンジン側(図左側)へ第1のルーバ
23bを延ばしたものである。第1のルーバ23bは、
取付脚部22gの端面から突出しない長さに形成したも
のである。
【0023】以上の説明から明らかなように、本発明
は、インナケース23の外面23aからエンジン側へ第
1のルーバ23bを延ばし、アウタケース22の壁部2
2dをエンジン側へ延ばし、壁部22dに第2のルーバ
22eを形成し、壁部22dの先端に取付脚部22gを
形成したことを特徴とする。第1・第2のルーバ23
b,22eの配列については後述する。スタータモータ
中心(並びにモータ取付座中心)はO3、第1中間軸中
心はO4である。
【0024】図4は本発明に係るエンジン始動装置の平
面図であり、インナケース23の外面23aからエンジ
ン側へ第1のルーバ23bを延ばし、アウタケース22
の壁部22dに第2のルーバ22eを形成し、アウタケ
ース22の外面に始動用ロープ引出し口22kを形成し
たことを示す。45はグリップであり、始動用ロープ4
1(図3参照)の先端に結び付けたものであって、この
図では始動用ロープ引出し口22kに掛かっている状態
を示す。
【0025】図5は本発明に係るエンジン始動装置の背
面図であり、インナケース23には、スタータモータ3
1の方位D2、すなわち、モータ取付座22cの方位と
ほぼ同方位にて、第1のルーバ23bを形成し、また、
アウタケース22には、第1のルーバ23bの無い部分
に、第2のルーバ22eを形成したことを示す。
【0026】具体的には、第1・第2のルーバ23b,
22eは、出力軸中心O2を中心とした円上に放射状に
配列したものであって、しかも、第1のルーバ23b
は、第1小ギヤ32及び第1大ギヤ33を配置した部分
(図3に示すスタータモータ31並びにモータ取付座2
2cの方位D2の部分と、第1中間軸51の方位D3の部
分)に配列し、第2のルーバ22eは、残りの部分に配
列したものである。この結果、第1のルーバ23bの隙
間である多数の第1外気取入れ23c…と、第2のルー
バ22eの隙間である多数の第2外気取入れ22m…と
が、ケース21の全周にわたって形成されることにな
る。従って、第1・第2のルーバ23b,22eでケー
ス21の全周にわたる空気取入れが可能である。
【0027】ところで、第1・第2のルーバ23b,2
2eで全周にわたる空気取入れ量を概ね均一にするため
に、第1・第2外気取入れ口23c…,22m…のピッ
チや開口面積が決定される。なお、第2外気取入れ口2
2mの高さは、図2に示すhである。
【0028】図6は本発明に係るエンジン始動装置をエ
ンジンに取付けた状態の要部断面図であり、クランク軸
中心O1と出力軸中心O2とを一致させて、エンジン始動
装置20を配置したことを示す。エンジン1は、例えば
負荷としての発電機11を駆動する発電機駆動エンジン
であり、クランク軸1aの一端側に、発電機11並びに
空冷ファン12を備えるとともに、これらの発電機11
と空冷ファン12とを囲うファンカバー13と、このフ
ァンカバー13に連なりエンジン本体1bを囲うシュラ
ウド(空冷ダクト)14とを備える。
【0029】発電機11は、エンジン本体1bに取付け
たコア11a並びにコイル11bと、クランク軸1aに
ボス15を介して取付けたカップ状のアウタロータ11
cと、アウタロータ11cに固定した磁石11dとから
なる。さらに、クランク軸1aは前記ボス15を介し
て、空冷ファン(ファンロータ)12と出力軸連結用カ
ップリング16とを取付けたものである。これらの発電
機11と空冷ファン12とカップリング16とはクラン
ク軸中心O1に配列した。
【0030】ファンカバー13は、クランク軸中心O1
に吸気口13aを形成し、この吸気口13aの周囲に3
個の取付座13b…(この図では1個のみ示す。)を設
け、これらの取付座13b…にエンジン始動装置20の
取付脚部22g…をボルト止めしたものである。エンジ
ン始動装置20のアウタケース22における壁部22d
(図3参照)の径と吸気口13aの径とは概ね同一であ
る。また、カップ状のカップリング16は吸気口13a
から突出し、クランク軸中心O1において、第3ワンウ
エイクラッチ17を介してエンジン始動装置20の出力
軸38と連結したものである。第3ワンウエイクラッチ
17は、出力軸38からカップリング16への動力伝達
が可能で、カップリング16から出力軸38への動力伝
達が不能な一方向クラッチである。
【0031】次に、上記構成のエンジン始動装置の作用
を説明する。図3において、スタータモータ31を始動
すると、スタータモータ31の動力は第1小ギヤ32→
第1大ギヤ33→第1ワンウエイクラッチ34→第2小
ギヤ35→第2大ギヤ36→ラバーダンパ37→出力軸
38→第3ワンウエイクラッチ17→カップリング16
→図6の空冷ファン12→ボス15の経路でクランク軸
1aに伝わり、クランク軸1aを廻すことができる。
【0032】一方、グリップ45(図1参照)で始動用
ロープ41を引張ると、引張り力はロープ巻き付けプー
リ42→第2ワンウエイクラッチ44→第2大ギヤ36
→ラバーダンパ37→出力軸38→第3ワンウエイクラ
ッチ17→カップリング16→図6の空冷ファン12→
ボス15の経路でクランク軸1aに伝わり、クランク軸
1aを廻すことができる。
【0033】次に外気によるエンジン冷却作用を説明す
る。図6において、クランク軸1aが回転すると、アウ
タロータ11c及び空冷ファン12も回転する。空冷フ
ァン12が廻って吸気側が負圧になると、外気は第1・
第2のルーバ23b,22eから取入れられて吸気口1
3aに入り、ファンカバー13を通ってシュラウド14
に流れ、発電機11やエンジン1を冷却する。
【0034】ところで、図3及び図5に示すように、ス
タータモータ31並びにモータ取付座22cの方位D2
においては、第1のルーバ23bを通って外気を取入れ
ることができ、また、スタータモータ31やモータ取付
座22cの無い方位においては、第2のルーバ22eを
通って外気を取入れることができる。この結果、第1・
第2のルーバ23b,22eでケース21の全周にわた
って外気を取入れることができる。全周にわたって外気
を取入れるので、取入れた外気の流れ方にムラがない。
しかも、全周から外気を取入れることができるので、外
気取入れのための総開口面積を十分に確保することがで
きる。従って、エンジンを外気で冷却するための性能を
高めることができる。
【0035】さらには、エンジンを配置する環境に応じ
て、第1のルーバ23bの外気の流れ方と第2のルーバ
22eの外気の流れ方の、バランスが変化する。バラン
スが変わると、流れ方にムラが発生し得る。これに対し
て、図2に示すように、ケース21はエンジン側に取付
けるための3個のボルト孔22h〜22jを、共通のピ
ッチサークルd上に120゜間隔で設けたものである。
従って、外気の流れ方のバランスを配慮して、エンジン
始動装置20を120゜間隔で最適な取付け角度で取付
けることができる。
【0036】なお、上記本発明の実施の形態において、
エンジン始動装置20はエンジン1の形態や設置形態に
関わらず取付けが可能である。例えば、水平置き形式の
エンジンの他に鉛直置き形式のエンジン(バーチカルエ
ンジン)に取付けることもできる。また、エンジン始動
装置20の出力軸38は、クランク軸1aと直接に連結
してもよい。さらに、発電機11の有無は任意である。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の発明では、アウタケースにスタータモ
ータを取付けるモータ取付座を形成したので、このモー
タ取付座にスタータモータを取付ければ、スタータモー
タが反エンジン側を向く。この結果、スタータモータが
エンジン側へ突出することはない。エンジン側へ突出し
ないので、エンジンの形状や大きさにかかわらず、エン
ジンとスタータモータとが互いに干渉しあうことはな
い。このため、クランク軸を中心としたスタータモータ
の取付け方位を自由に設定することができる。
【0038】さらには、アウタケースにスタータモータ
を取付けるモータ取付座を形成し、このモータ取付座と
ほぼ同方位にてインナケースからエンジン側へ第1のル
ーバを延ばし、また、アウタケースからエンジン側へ壁
部を延ばし、この壁部に第2のルーバを形成したので、
スタータモータを取付けた方位においては、インナケー
スからエンジン側へ延びた第1のルーバを通って外気を
取入れることができ、また、スタータモータの無い方位
においては、アウタケースからエンジン側へ延びた壁部
の第2のルーバを通って外気を取入れることができる。
この結果、第1・第2のルーバでケース全周から外気を
取入れることができる。全周にわたって外気を取入れる
ので、取入れた外気の流れ方にムラがない。しかも、全
周から外気を取入れることができるので、外気取入れの
ための総開口面積を十分に確保することができる。従っ
て、エンジンを外気で冷却するための性能を高めること
ができる。
【0039】このように、エンジンに対してエンジン始
動装置を自由な方位に取付けることができ、しかも、エ
ンジンを冷却するのに十分な外気を、ケース全周にわた
って均一に取入れることができる。
【0040】請求項2の発明では、ケースに、エンジン
側に取付けるためのボルト孔を、共通のピッチサークル
上に120゜間隔で3個設けたので、少ないボルトで、
しかも、バランス良く、エンジン始動装置を取付けるこ
とができる。さらには、エンジンを配置する環境に応じ
て、第1のルーバの外気の流れ方と第2のルーバの外気
の流れ方のバランスが変化し得るものの、流れ方のバラ
ンスに応じて、エンジン始動装置を120゜間隔で最適
な取付け角度で取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン始動装置を取付けたエン
ジンの側面図
【図2】本発明に係るエンジン始動装置の側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るエンジン始動装置の平面図
【図5】本発明に係るエンジン始動装置の背面図
【図6】本発明に係るエンジン始動装置をエンジンに取
付けた状態の要部断面図
【符号の説明】
1…エンジン、1a…クランク軸、1b…エンジン本
体、12…空冷ファン、13…ファンカバー、13a…
吸気口、14…シュラウド(空冷ダクト)、20…エン
ジン始動装置、21…ケース、22…アウタケース、2
2c…モータ取付座、22d…ケースの壁部、22e…
第2のルーバ、22h〜22j…第1・第2・第3ボル
ト孔、22m…第2外気取入れ口、23…インナケー
ス、23b…第1のルーバ、23c…第1外気取入れ
口、30…セルスタータ機構、31…スタータモータ、
40…リコイルスタータ機構、d…ピッチサークル、S
…空間(ケース内空間)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02N 3/02 F02N 3/02 R (72)発明者 佐藤 和宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 清水 敬三 群馬県高崎市大八木町777番地 スターテ ング工業株式会社高崎工場内 (72)発明者 木原 太郎 群馬県高崎市大八木町777番地 スターテ ング工業株式会社高崎工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ状アウタケースに略平板状インナ
    ケースを重ねて空間を形成し、この空間にセルスタータ
    機構を収納したエンジン始動装置において、前記アウタ
    ケースにスタータモータを取付けるモータ取付座を形成
    し、このモータ取付座とほぼ同方位にてインナケースか
    らエンジン側へ第1のルーバを延ばし、また、アウタケ
    ースからエンジン側へ壁部を延ばし、この壁部に第2の
    ルーバを形成し、これらの第1・第2のルーバでケース
    全周からの空気取入れを可能にしたことを特徴とするエ
    ンジン始動装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースに、前記エンジン側に取付け
    るためのボルト孔を、共通のピッチサークル上に120
    ゜間隔で3個設けたことを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジン始動装置。
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