JPH11284192A - 縦型薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

縦型薄膜トランジスタおよびその製造方法

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JPH11284192A JP10084657A JP8465798A JPH11284192A JP H11284192 A JPH11284192 A JP H11284192A JP 10084657 A JP10084657 A JP 10084657A JP 8465798 A JP8465798 A JP 8465798A JP H11284192 A JPH11284192 A JP H11284192A
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/67Thin-film transistors [TFT]
    • H10D30/6728Vertical TFTs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/67Thin-film transistors [TFT]
    • H10D30/6704Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶半導体膜の結晶構造を考慮してチャネ
ルを形成することによりオン電流を向上するとともに、
ソース・ドレイン間耐圧も向上することのできるTFT
およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 TFT1において、チャネル形成領域3
は、アモルファス半導体膜に対する結晶化処理により形
成されて基板8の面外方向に柱軸Aを向ける柱状構造の
多結晶半導体膜301から構成されている。ゲート電極
7は、チャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜3
01の柱軸Aに略平行な側端面302に対してゲート絶
縁膜6を介して対峙している。チャネル形成領域3の上
下には、ゲート電極7の側端部に対峙する部分にLDD
領域203、403を有しているので、チャネル長が短
くてもソース・ドレイン間耐圧が高い。従って、チャネ
ル形成領域3を構成する多結晶半導体膜401は薄くて
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶駆動用、EL
素子駆動用、センサ駆動用などに用いられる薄膜トラン
ジスタ(以下、TFTという。)およびその製造方法に
関するものである。さらに詳しくは、縦型TFTに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置のアクティブマトリクス基
板では、図4(A)に示すように、透明基板上に、アル
ミニウムやタンタルなどの導電膜からなるデータ線90
および走査線91で区画形成された画素領域が構成さ
れ、そこには、画素スイッチング用のTFT30を介し
て画像信号が入力される液晶容量94(液晶セル)が存
在する。データ線90に対しては、シフトレジスタ8
4、レベルシフタ85、ビデオライン87、アナログス
イッチ86を備えるデータ側駆動回路82が構成されて
いる。走査線91に対しては、シフトレジスタ88およ
びレベルシフタ89を備える走査側駆動回路83が構成
されている。なお、画素領域には、前段の走査線91と
の間に保持容量93が形成され、この保持容量93は、
液晶容量94での電荷の保持特性を高める機能を有して
いる。
【0003】データ側および走査側の駆動回路では、図
4(B)に示すように、N型のTFT10とP型のTF
T20とによって相補型TFT回路が構成されている。
このような相補型TFT回路は、1段あるいは2段以上
でシフトレジスタなどを構成する。
【0004】このような駆動回路用のTFT10、20
は、画素スイッチング用のTFT30と同様、図5
(A)、(B)に示すように、第1のソース・ドレイン
領域2A、チャネル形成領域3A、および第2のソース
・ドレイン領域4Aを構成する島状のシリコン膜5Aな
どの表面にゲート絶縁膜6Aが形成され、このゲート絶
縁膜6Aの表面に形成されたゲート電極7Aがゲート絶
縁膜6Aを介してチャネル形成領域3Aに対峙してい
る。
【0005】このような構造を有するTFT1Aを製造
する際には、基板8A上に形成した多結晶のシリコン膜
5A(半導体膜)を用いる。すなわち、駆動回路の動作
速度を高めるには、TFTの動作速度が高いことが必要
であることから、高温プロセスを用いて移動度が高い多
結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリコン膜からT
FTを形成する。従って、従来は、基板8Aとして、高
温プロセスに耐えうる高価な石英ガラスを用いる必要が
あり、歪点が低い安価なガラス基板を用いることができ
ないという問題点がある。
【0006】そこで、歪点が低い安価なガラス基板上に
も移動度が高い多結晶シリコン膜を形成できるように、
基板上にアモルファスシリコン膜を形成した後、このア
モルファスシリコン膜にレーザアニールなどの結晶化処
理を施してアモルファスシリコン膜を溶融固化し、結晶
粒を成長させる低温プロセスが検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな結晶化処理でシリコン膜の結晶粒を成長させると、
シリコン膜は、成膜時の膜堆積方向、すなわち、基板8
Aに対して垂直な方向に柱軸が向く柱状構造の多結晶半
導体膜となり、チャネル長の方向(矢印CHで示す方
向)において、チャネルがグレインバンダリー(チャネ
ル形成領域3Aに縦線Bで示す。)を横切ることにな
る。その結果、シリコン膜の結晶化度を高めても、TF
T1Aのオン電流が十分に向上しないという問題点があ
る。
【0008】そこで、チャネル長を短くして、オン電流
の増大を図ることが考えられるが、チャネル長を短くす
ると、その分、ソース・ドレイン間耐圧が低下するとい
う問題点がある。
【0009】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
多結晶半導体膜の結晶構造を考慮してチャネルを形成す
ることによりオン電流を向上するとともに、ソース・ド
レイン間耐圧も向上することのできるTFT、およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ソース・ドレイン領域の一方となる第
1領域、多結晶半導体膜から構成されたチャネル形成領
域、およびソース・ドレイン領域の他方となる第2領域
が基板上にこの順に形成され、前記多結晶半導体膜の側
端面にゲート電極がゲート絶縁膜を介して対峙する縦型
の薄膜トランジスタであって、前記第1領域と前記多結
晶半導体膜の前記側端面との間において前記ゲート電極
の側端部に対峙する部分、および前記第2領域と前記多
結晶半導体膜の前記側端面との間において前記ゲート電
極の側端部に対峙する部分のうちの少なくとも一方に
は、低濃度の不純物が導入されたLDD領域または不純
物の導入されていない半導体領域が形成されていること
を特徴とする(請求項1)。
【0011】本発明において、前記多結晶半導体膜は、
一般に、前記側端面に対して略平行な柱軸をもつ柱状構
造を備えている(請求項2)。すなわち、レーザアニー
ル、電子ビームアニール、ランプアニール、固相成長法
などの結晶化処理によって、アモルファス半導体膜を溶
融固化して結晶粒を成長させた多結晶半導体膜によって
チャネル形成領域を形成すると、チャネル形成領域で
は、半導体膜の成膜時の膜堆積方向、すなわち、基板の
面外方向に柱軸が向く柱状構造の多結晶半導体膜とな
る。このような結晶構造に対応させて、本発明では、多
結晶半導体膜の柱軸に平行な側端面に対してゲート電極
を対峙させ、縦型のTFTを構成している。従って、柱
軸に平行な方向がチャネル長の方向となる。それ故、チ
ャネル長の方向において、チャネルがグレインバンダリ
ーを横切ることがないので、キャリヤの移動度が高い。
よって、低温プロセスで製造したTFTにおいて、オン
電流の向上を図ることができる。但し、このように構成
した縦型のTFTでは、チャネル形成領域を構成する多
結晶半導体膜の膜厚がチャネル長となる。従って、縦型
のTFTにおいてソース・ドレイン間耐圧を確保するに
は、このチャネル形成領域を構成する多結晶半導体膜の
膜厚を厚くする必要があるので、成膜工程に長時間を要
する。しかるに、本発明では、縦型のTFTにおいて、
前記第1領域と前記多結晶半導体膜の前記側端面との間
において前記ゲート電極の側端部に対峙する部分、およ
び前記第2領域と前記多結晶半導体膜の前記側端面との
間において前記ゲート電極の側端部に対峙する部分のう
ちの少なくとも一方に、低濃度の不純物が導入されたL
DD領域、あるいは不純物の導入されていない半導体領
域を形成して、縦型TFTをLDD構造あるいはオフセ
ットゲート構造にしている。それ故、縦型TFTにおい
てチャネル長が短くても、すなわちチャネル形成領域を
構成する多結晶半導体膜の膜厚が薄くても、十分なソー
ス・ドイレン耐圧を確保することができるので、チャネ
ル形成領域を成膜するときの時間が短くて済む。
【0012】このような構成の縦型薄膜トランジスタを
製造するにあたっては、前記チャネル形成領域を形成す
るためのアモルファス半導体膜に結晶化処理を行って前
記基板の面外方向に柱軸を向ける柱状構造の多結晶半導
体膜を形成した後、該多結晶半導体膜をパターニングし
て柱軸に略平行な側端面を露出させ、しかる後に、前記
ゲート絶縁膜および前記ゲート電極を順次形成すればよ
い(請求項5)。
【0013】本発明において、前記第1領域および前記
第2領域が、前記多結晶半導体膜の下層側および上層側
にそれぞれ形成された下層側半導体膜および上層側半導
体膜から構成されている場合には、該上層側半導体膜お
よび当該下層側半導体膜のうちの少なくとも一方におい
て、前記ゲート電極の側端部に対峙する部分に、前記の
低濃度の不純物が導入されたLDD領域または不純物の
導入されていない半導体領域を形成すればよい(請求項
3)。
【0014】このような構成の縦型薄膜トランジスタを
製造するにあたっては、前記チャネル形成領域および前
記上層側半導体膜を形成するための各半導体膜をこの順
に形成した後、該2つの半導体膜を一括してパターニン
グすることにより、パターニング工程数を減らすことが
好ましい(請求項6)。
【0015】本発明において、前記多結晶半導体膜の前
記側端面が、前記第1領域が形成された下層側半導体膜
の形成領域上に位置してい場合には、当該多結晶半導体
膜の側端面と前記下層側半導体膜との間には、これらの
膜間にわずかに割り込む絶縁膜を有していることが好ま
しい(請求項4)。このように構成すると、前記下層側
半導体膜および前記絶縁膜をこの順に形成した後、前記
基板の全面に、前記チャネル形成領域を形成する前記多
結晶半導体膜を形成し、しかる後に、この多結晶半導体
膜をパターニングするときに、前記絶縁膜がエッチング
ストッパとなる(請求項7)。従って、下層側半導体膜
がオーバーエッチングされてしまうことを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、各実施の形態として、図4
(B)を参照して説明した液晶表示装置の駆動用TFT
を例に説明するが、本発明に係るTFTは、液晶表示装
置の画素スイッチング用のTFT、さらにはEL素子駆
動用やセンサ駆動用などといった各種分野に用いること
ができるものである。
【0017】[実施形態1]図1(A)、(B)はそれ
ぞれ、本発明を適用したTFTの断面図、および平面図
である。
【0018】図1(A)、(B)において、本形態に係
るTFT1は、液晶パネルの基体としてのガラス板から
なる基板8上に低温プロセスにより形成された駆動回路
用のTFTである。このTFT1は、高濃度の第1のソ
ース・ドレイン領域2、高濃度の第2のソース・ドレイ
ン領域4、チャネルを形成するチャネル形成領域3、お
よび該チャネル形成領域3に対してゲート絶縁膜6を介
して対峙するゲート電極7を有する点では、従来からあ
るTFT1と同様である。
【0019】但し、本形態では、第1のソース・ドレイ
ン領域2、チャネル形成領域3、および第2のソース・
ドレイン領域4はそれぞれ、基板8の表面に形成された
ドープトシリコン膜などの下層側半導体膜201、この
下層側半導体膜201の表面に積層された多結晶シリコ
ン膜などの多結晶半導体膜301、およびこの多結晶半
導体膜301の表面に積層されたドープトシリコン膜な
どの上層側半導体膜401に形成されている。
【0020】チャネル形成領域3を構成する多結晶半導
体膜301は、上層側半導体膜401と同様、下層側半
導体膜201の上にそれぞれの側端面302、402が
位置している。ここで、チャネル形成領域3を構成する
多結晶半導体膜301の側端面302と下層側半導体膜
201との間には、これらの膜間にわずかに割り込むエ
ッチングストッパ用の絶縁膜9が形成されている。
【0021】本形態において、チャネル形成領域3を構
成する多結晶半導体膜301と、第2のソース・ドレイ
ン領域4を備える上層側半導体膜401とは、後述する
ように一括してパターニングされたものであるため、同
一のパターニング形状を有している。
【0022】第2のソース・ドレイン領域4を構成する
上層側半導体401の表面にはシリコン酸化膜などから
なるゲート絶縁膜6が形成され、このゲート絶縁膜6
は、チャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜30
1の側端面302を覆っている。本形態では、ゲート絶
縁膜6の表面に形成されたゲート電極7は、このゲート
絶縁膜6を介してチャネル形成領域3を構成する多結晶
半導体膜301の側端面302に対峙している。
【0023】ゲート電極7の表面側にはシリコン酸化膜
などからなる層間絶縁膜11が形成され、この層間絶縁
膜11のコンタクトホール111、112を介して第1
のソース・ドレイン領域2および第2のソース・ドレイ
ン領域4に対して、第1のソース・ドレイン電極12お
よび第2のソース・ドレイン電極13がそれぞれ電気的
に接続している。
【0024】このように構成したTFT1において、本
形態では、まず、第1のソース・ドレイン領域2が形成
された下層側半導体膜201には、ゲート電極7の側端
部に対峙する部分に低濃度の不純物が導入されたLDD
領域203が形成されている。また、第2のソース・ド
レイン領域4が形成された上層側半導体膜401にも、
ゲート電極7の側端部に対峙する部分に低濃度の不純物
が導入されたLDD領域403が形成されている。従っ
て、TFT1は縦型でありながら、LDD構造を有す
る。
【0025】このように構成した縦型のTFT1を製造
するにあたって、高温プロセスを用いると、基板8とし
て、高温プロセスに耐えうる高価な石英ガラスを用いる
必要があることから、本形態では、安価なガラス基板を
用いることができるように低温プロセスが採用されてい
る。従って、本形態のTFT1において、チャネル形成
領域3は、後述するように、基板8上にアモルファス半
導体膜を形成した後、このアモルファス半導体膜にレー
ザアニール、電子ビームアニール、ランプアニール、固
相成長法などの結晶化処理を施して得た多結晶半導体膜
301で形成されている。この多結晶半導体膜301
は、アモルファス半導体膜が溶融固化して結晶粒が成長
する過程で、成膜時の膜堆積方向、すなわち、基板8の
面外方向に柱軸(矢印Aで示す。)が向く柱状構造を有
することになる。この柱状構造において、柱軸Aが基板
8に対して垂直であることを表すために、図1(A)に
は、チャネル形成領域3(多結晶半導体膜301)にグ
レインバンダリーを縦線Bで表してある。
【0026】このような結晶構造に合わせて、本形態で
は、チャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜30
1の側端面302は基板8に垂直であり、この側端面3
02に対してゲート電極7がゲート絶縁膜6を介して対
峙している。従って、ゲート電極7にゲート電位を印加
すると、チャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜
301の側端面302にチャネルが形成されることにな
り、このときのチャネル長の方向(矢印CHで示す方
向)は、多結晶半導体膜301の柱軸Aに平行である。
それ故、チャネル長CHの方向において、チャネルがグ
レインバンダリーBを横切ることがないので、キャリア
の移動度が高い。よって、低温プロセスで製造したTF
T1において、オン電流の向上を図ることができる。
【0027】また、本形態では、TFT1を縦型であり
ながらLDD構造とすることによって、オン電流の確保
とソース・ドレイン間耐圧を高いものにしてある。すな
わち、縦型のTFT1では、チャネル形成領域3を構成
する多結晶半導体膜301の膜厚がそのままチャネル長
となるため、このままの構造でソース・ドレイン間耐圧
を確保するには、このチャネル形成領域3を構成する多
結晶半導体膜301の膜厚を厚くする必要があるので、
成膜工程に長時間を要するが、本形態では、第1のソー
ス・ドレイン領域2が形成された下側半導体膜201に
おいてゲート電極7の側端部に対峙する部分、および第
2のソース・ドレイン領域4が形成された上側半導体膜
401においてゲート電極7の側端部に対峙する部分
に、低濃度のLDD領域203、403を構成し、高い
ソース・ドレイン間耐圧を確保している。それ故、本形
態によれば、縦型TFT1においてチャネル長が短くて
も、すなわちチャネル形成領域3を構成する多結晶半導
体膜301の膜厚が薄くても、十分なソース・ドイレン
耐圧を確保することができるので、チャネル形成領域4
を成膜するときの時間が短くて済む。
【0028】また、LDD構造のTFT1であれば、オ
フリーク電流も小さいので、画素スイッチング用として
も適している。それ故、本形態の縦型のTFT1は、駆
動回路用および画素スイッチング用のいずれにも適して
いる。
【0029】このような構成のTFT1の製造方法の一
例を、図2および図3を参照して説明する。図2および
図3は、本形態のTFT1の製造方法を示す工程断面図
である。
【0030】まず、図2(A)に示すように、基板8の
全面に、リンあるいはボロンなどの不純物を約1015
-3〜約1018cm-3程度含有する低濃度のドープトシ
リコン膜などの半導体膜を形成した後、それを島状にパ
ターニングして島状の下層側半導体膜201を形成す
る。このドープト半導体膜は、多結晶半導体膜として形
成される場合の他、アモルファス半導体膜を結晶化した
ものを用いる場合もある。
【0031】次に、下層側半導体膜201のうち、少な
くとも前記のLDD領域203とする領域を覆うレジス
トマスクRM1を形成し、この状態で、下層側半導体膜
201に対して不純物を導入して、不純物を約1018
-3〜約1020cm-3程度含有する高濃度の第1のソー
ス・ドレイン領域2を形成する。なお、下層側半導体膜
201のうち、不純物が導入されなかった部分から前記
のLDD領域203が形成される。
【0032】次に、図2(B)に示すように、基板8の
全面にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜を
スパッタ法、CVD法、蒸着法などにより形成した後、
絶縁膜をパターニングして、第1のソース・ドレイン領
域2(下側半導体膜201)に部分的に重なるエッチン
グストッパ用の絶縁膜9を残す。
【0033】次に、図2(C)に示すように、厚さが約
100オングストローム〜数μmのアモルファス半導体
膜300を形成する。アモルファス半導体膜300とし
てアモルファスシリコン膜を用いるならば、プラズマC
VD法、LPCVD法、蒸着法、スパッタ法などの方法
がある。プラズマCVD法であれば、350℃以下の温
度で成膜できる。LPCVD法ならば、原料ガスにより
堆積温度が異なり、ジシラン(Si2 6 )ガスを用い
れば約450℃以下の温度、シラン(SiH4)ガスを
用いれば約560℃以下の温度で成膜可能である。ま
た、蒸着法、スパッタ法であれば約200℃以下の温度
で成膜可能である。ここで、アモルファス半導体膜30
0としてリンやボロンを低濃度で添加しておくことによ
り、チャネルドープを行い、TFT1のしきい値電圧を
調整することもある。
【0034】次に、アモルファス半導体膜300に対し
て、レーザアニール、電子ビームアニール、ランプアニ
ール、または固相成長法などの結晶化処理を行い、アモ
ルファス半導体膜300を多結晶半導体膜300Bとす
る。レーザアニール法では、たとえば、エキシマレーザ
のビーム長が400mmのラインビームを用い、その出
力強度はたとえば200mJ/cm2 である。ラインビ
ームについてはその幅方向におけるレーザ強度のピーク
値の90%に相当する部分が各領域毎に重なるようにラ
インビームを走査していく。この結晶化処理では、アモ
ルファス半導体膜300が溶融固化して結晶粒が成長
し、多結晶半導体膜300Bとなる。この多結晶半導体
膜300Bは、基板8に対して垂直な方向に柱軸Aを向
ける柱状の結晶構造(柱状構造)を有する。
【0035】次に、図2(D)に示すように、基板8の
全面に、リンあるいはボロンなどの不純物を約1015
-3〜約1018cm-3程度含有する低濃度のドープトシ
リコン膜などの半導体膜400を形成する。その結果、
半導体膜400は、アモルファス半導体膜300を結晶
化した後の多結晶半導体膜300Bに積層された状態に
なる。
【0036】次に、半導体膜400のうち、前記のLD
D領域403とする領域を覆う領域を覆うレジストマス
クRM2を形成し、この状態で、半導体膜400に対し
て不純物を導入して、不純物を約1018cm-3〜約10
20cm-3程度含有する高濃度の第2のソース・ドレイン
領域4を形成する。なお、上層側半導体膜401のうち
不純物が導入されなかった部分から前記のLDD領域4
03が形成される。
【0037】次に、レジストマスクRM2を除去した
後、図2(E)に示すように、新たなレジストマスクR
M3を形成する。
【0038】そして、レジストマスクRM3を用いて、
半導体膜400および多結晶半導体膜300Bを一括し
てパターニングし、図2(F)に示すように、チャネル
形成領域3を構成する多結晶半導体膜301と、第2の
ソース・ドレイン領域4およびLDD領域403を備え
る上層側半導体膜401とを残す。このとき、多結晶半
導体膜301の側端面302および上層側半導体膜40
1の側端面402が下層側半導体膜201の表面に形成
されているエッチングストッパ用の絶縁膜9の上に位置
するようにパターニングする。このエッチングストッパ
用の絶縁膜9は、上層側半導体膜401および多結晶半
導体膜301をパターニング形成するときに下層側半導
体膜201がオーバーエッチングされることを防止す
る。このようにして多結晶半導体膜301および多結晶
半導体膜301をパターニング形成すると、エッチング
ストッパ用の絶縁膜9の端部は、多結晶半導体膜301
の側端面302と下層側半導体膜201との間にわずか
に割り込んだ状態となる。
【0039】次に、図3(A)に示すように、基板8の
全面に、TEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガス
などを原料ガスとしてプラズマCVD法やCVD法、あ
るいはスパッタ法などにより厚さが約600〜1500
オングストロームのシリコン酸化膜などからなるゲート
絶縁膜6を形成する。
【0040】次に、基板8の全面に、ドープト半導体
膜、金属膜(タンタル、クロム、アルミニウムなど)、
シリサイド膜(タングステンシリサイド、モリブデンシ
リサイドなど)などの導電膜を形成した後、図3(B)
に示すようにパターニングして、多結晶半導体膜301
の側端面302にゲート絶縁膜6を介して対峙するゲー
ト電極7を形成する。
【0041】次に、基板8の全面に層間絶縁膜11を形
成した後、図1(A)に示すように、第1のソース・ド
レイン領域2および第2のソース・ドレイン領域3に対
応する位置にコンタクトホール111、112を形成す
る。
【0042】そして、基板8の全面にドープト半導体
膜、金属膜(タンタル、クロム、アルミニウムなど)、
シリサイド膜(タングステンシリサイド、モリブデンシ
リサイドなど)などの導電膜を形成した後、パターニン
グして、第1のソース・ドレイン電極12および第2の
ソース・ドレイン電極13を形成する。
【0043】このようなTFT1の製造方法によれば、
あくまで低温プロセスでTFT1を製造できるので、基
板8としては安価なガラス基板を用いることができる。
また、チャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜3
01を島状にパターニングするときには、側端面302
に相当する位置の下層にエッチングストッパ用の絶縁膜
9が予め形成されているので、第1のソース・ドレイン
領域2を構成する下層側半導体膜201がオーバーエッ
チングされることがない。さらに、チャネル形成領域3
を構成する多結晶半導体膜301と、第2のソース・ド
レイン領域4を構成する上層側半導体膜401とを一括
してパターニング形成するので、それらを別々の工程で
パターニングする方法よりも、パターニング工程が1工
程分少なくて済むという利点がある。
【0044】[その他の実施形態]上記の形態では、図
2(A)および図2(D)を参照して説明した工程でド
ープト半導体膜を形成したので、LDD構造のTFT1
を製造したが、図2(A)および図2(D)を参照して
説明した工程で、不純物を含有しない半導体膜を形成す
ると、上層側半導体膜201および下層側半導体膜40
1のうち、ゲート電極7の側端部に対峙する部分がLD
D領域ではなく、不純物を含有しない半導体領域とな
る。従って、オフセットゲート構造のTFTを製造でき
る。このオフセットゲート構造のTFTであれば、LD
D構造のTFTと同様、チャネル長が短くても、すなわ
ちチャネル形成領域3を構成する多結晶半導体膜301
の膜厚が薄くても、十分なソース・ドイレン耐圧を確保
することができるので、チャネル形成領域3を成膜する
ときの時間が短くて済む。また、オフセットゲート構造
のTFTであれば、オフリーク電流も小さいので、画素
スイッチング用としても適している。
【0045】なお、TFTに形成するLDD領域(ある
いはオフセットゲート構造を構成する不純物が導入され
ていない半導体領域)は、第1および第2のソース・ド
レイン領域2、4の双方に形成してもよいが、いずれか
一方、たとえばドレイン領域となる側のみに形成しても
よい。
【0046】また、上記形態では、LDD領域(あるい
はオフセットゲート構造を構成する不純物が導入されて
いない半導体領域)を、第1および第2のソース・ドレ
イン領域2、4を備える下層側半導体膜201および上
層側半導体膜401に形成したが、これらの半導体膜と
は別個に形成した低濃度あるいは不純物の導入されてい
ない半導体膜によって、LDD領域(あるいはオフセッ
トゲート構造を構成する不純物の導入されていない半導
体領域)を形成してもよい。
【0047】さらに、上記の形態では半導体膜として、
シリコン膜を用いた例であったが、ゲルマニウム、シリ
コン−ゲルマニウムなどの半導体膜を用いたTFTに本
発明を適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る縦型
のTFTでは、結晶化処理によってアモルファス半導体
膜から得た多結晶半導体膜の柱軸に平行な側端面に対し
てゲート電極が対峙しているので、柱軸に平行な方向が
チャネル長の方向となる。それ故、チャネル長の方向に
おいて、チャネルがグレインバンダリーを横切ることが
ないので、キャリヤの移動度が高い。よって、低温プロ
セスで製造したTFTにおいて、オン電流の向上を図る
ことができる。また、本発明では、縦型のTFTであり
ながら、LDD構造あるいはオフセットゲート構造を有
するので、チャネル長が短くても、ソース・ドレイン間
耐圧が高い。それ故、チャネル形成領域を構成する多結
晶半導体膜が薄くて済むので、成膜に要する時間を短縮
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用した
TFTの断面図および平面図である。
【図2】図1に示すTFTの製造方法を示す工程断面図
である。
【図3】図1に示すTFTの製造方法において、図2に
示す工程に続いて行う各工程を示す工程断面図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、液晶表示装置のア
クティブマトリクス基板のブロック図、およびそれに構
成した駆動回路の一部を示す回路図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、従来のTFTの断
面図および平面図である。
【符号の説明】
1 TFT 2 第1のソース・ドレイン領域 3 チャネル形成領域 4 第2のソース・ドレイン領域 6 ゲート絶縁膜 7 ゲート電極 8 基板 9 エッチングストッパ用の絶縁膜 11 層間絶縁膜 12 第1のソース・ドレイン電極 13 第2のソース・ドレイン電極 201 下層側半導体膜 203、403 LDD領域 301 多結晶半導体膜 302 多結晶半導体膜の側端面 401 上層側半導体膜 A 多結晶半導体膜の柱軸 B グレインバンダリー CH チャネル長の方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース・ドレイン領域の一方となる第1
    領域、多結晶半導体膜から構成されたチャネル形成領
    域、およびソース・ドレイン領域の他方となる第2領域
    が基板上にこの順に形成され、前記多結晶半導体膜の側
    端面にゲート電極がゲート絶縁膜を介して対峙する縦型
    の薄膜トランジスタであって、 前記第1領域と前記多結晶半導体膜の前記側端面との間
    において前記ゲート電極の側端部に対峙する部分、およ
    び前記第2領域と前記多結晶半導体膜の前記側端面との
    間において前記ゲート電極の側端部に対峙する部分のう
    ちの少なくとも一方には、低濃度の不純物が導入された
    LDD領域または不純物の導入されていない半導体領域
    が形成されていることを特徴とする縦型薄膜トランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記多結晶半導体膜
    は、前記側端面に対して略平行な柱軸をもつ柱状構造を
    備えていることを特徴とする縦型薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1領
    域および前記第2領域は、前記多結晶半導体膜の下層側
    および上層側にそれぞれ形成された下層側半導体膜およ
    び上層側半導体膜に形成され、 該上層側半導体膜および当該下層側半導体膜のうちの少
    なくとも一方において前記ゲート電極の側端部に対峙す
    る部分に、前記の低濃度の不純物が導入されたLDD領
    域または不純物の導入されていない半導体領域が形成さ
    れていることを特徴とする縦型薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記多結晶半導体膜の前記側端面は、前記第1領域が形
    成された下層側半導体膜の形成領域上に位置し、 当該多結晶半導体膜の前記側端面と前記下層側半導体膜
    との間には、これらの膜間にわずかに割り込む絶縁膜を
    有していることを特徴とする縦型薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 請求項2に規定する縦型薄膜トランジス
    タの製造方法であって、前記チャネル形成領域を形成す
    るためのアモルファス半導体膜に結晶化処理を行って前
    記基板の面外方向に柱軸を向ける柱状構造の多結晶半導
    体膜を形成した後、該多結晶半導体膜をパターニングし
    て柱軸に略平行な側端面を露出させ、しかる後に、前記
    ゲート絶縁膜および前記ゲート電極を順次形成すること
    を特徴とする縦型薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に規定する縦型薄膜トランジス
    タの製造方法であって、前記チャネル形成領域および前
    記上層側半導体膜を形成するための各半導体膜をこの順
    に形成した後、該2つの半導体膜を一括してパターニン
    グすることを特徴とする縦型薄膜トランジスタの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項4に規定する縦型薄膜トランジス
    タの製造方法であって、前記下層側半導体膜および前記
    絶縁膜をこの順に形成した後、前記基板の全面に前記チ
    ャネル形成領域を形成する前記多結晶半導体膜を形成
    し、しかる後に、前記絶縁膜をエッチングストッパとし
    て当該多結晶半導体膜をパターニングすることを特徴と
    する縦型薄膜トランジスタの製造方法。
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