JPH11285505A - セラミックス歯冠の製造方法 - Google Patents
セラミックス歯冠の製造方法Info
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- JPH11285505A JPH11285505A JP30047698A JP30047698A JPH11285505A JP H11285505 A JPH11285505 A JP H11285505A JP 30047698 A JP30047698 A JP 30047698A JP 30047698 A JP30047698 A JP 30047698A JP H11285505 A JPH11285505 A JP H11285505A
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Abstract
製プランジャーを用いて加圧して鋳型に注入してガラス
セラミックス歯冠を製造する加熱加圧成形法において、
製造時間、特にプランジャーの予熱工程に要する時間を
大幅に短縮すること。 【解決手段】 上記加熱加圧成形法において、プランジ
ャーとして、その融点又は分解温度の何れか低い方の温
度が成形温度より高い材料であって、且つその熱伝導率
が0.1(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以上であ
るか又はその熱膨張係数が4.0×10-6(℃-1)以下
である、例えばチタン酸アルミ、炭化珪素のセラミック
ス材料からなるプランジャーを使用する。
Description
特にガラスセラミックス歯冠の製造方法に関する。更に
詳しくは、製造時間が大幅に短縮されたガラスセラミッ
クス歯冠の製造方法に関する。
に優れるため歯科用の修復、補綴材料としての評価が非
常に高く、特にガラスセラミックス歯冠に対する需要は
近年増大している。
ては、鋳造方法と加熱加圧成形法が知られている。鋳造
方法とは、ガラス体を鋳造して歯冠形態を作製した後に
加熱処理することによってガラス体を結晶化させる方法
であり、加熱加圧成形法とは、例えば加熱することによ
って結晶化するガラス体であって加熱・加圧下で流動性
を示すガラス体を、加熱して軟化させた後にプランジャ
ーで加圧し、スプルー部と呼ばれる湯道を有する歯形の
鋳型に注入することにより成形する方法である。 な
お、プランジャーとは、軟化したガラス体を鋳型内へ加
圧注入する際に用いる押し棒のことである。該プランジ
ャーは、高温下の空気中で使用されるために鉄やステン
レス等の卑金属製のものは酸化劣化し易く、また金、白
金、ロジウム等の貴金属は耐酸化性は高いものの高価で
あるという理由により金属製のものは使用されておら
ず、一般的には多結晶アルミナ製のものが使用されてい
る。
の結晶化が起こるため、鋳造法に比べて短時間で成形が
可能であるという利点を有している。また、ガラス体を
融点付近まで加熱することなく約106ポイズ程度の高
粘性状態でゆっくりと鋳型内に注することができるた
め、注入時に気泡を巻き込込むこともなく又鋳型を形成
する埋没材との反応も避けることができ、安定した物性
を有するガラスセラミックス歯冠を得ることができる。
般的な成形温度は800℃〜1200℃と高温であり昇
温に時間がかかるために、成型時間を短縮する目的で使
用する鋳型及びプランジャーは予め別の炉で過熱した後
にガラス体を組み込んでから成形炉にセットされてい
る。なお、鋳型及びプランジャーを予熱しなければなら
ない理由は、予熱することなくこれらをいきなり800
℃〜1200℃の成形炉にセットした場合にはヒートシ
ョックにより破損してしまうからである。
工程上、ワックスを高温で燃焼除去する必要があるた
め、このワックス燃焼工程が上記予熱工程を兼ねてお
り、実際に該工程に要する時間は約1時間程度と比較的
短い。しかしながら、プランジャーの予熱工程ではヒー
トショックでプランジャーが破損しないようにゆっくり
昇温する必要がある。通常は約3時間かけてプランジャ
ーの予熱を行っており、このことがガラスセラミックス
歯冠の製造時間を長くする原因となっていた。
め、使い捨てされることがないことは勿論のこと、セラ
ミックス歯冠の製造毎に異なるプランジャーを使用する
ことは好ましくない。このため、1本のプランジャーを
繰り返し使用するのが好ましいが、この場合には、1回
の製造が終わると使用後のプランジャーは冷却している
ため、引き続き別のセラミックス歯冠の製造を繰り返し
行う場合には、再度プランジャーの予熱を行わなければ
ならず、1日の製造回数が制限されてしまうのが現状で
あった。
プランジャーが破損するという問題は、ガラスセラミッ
クス歯冠の製造に限らず、加熱加圧成形法と同様の方法
で製造する一般的なセラミックス歯冠の製造においても
問題である。
ンジャーの予熱工程を省略し、短時間でガラスセラミッ
クス歯冠等のセラミックス歯冠を製造することが出来る
加熱加圧成形法を提供することを目的とする。
課題を克服すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ある特
定の物性を有するセラミックス材料で製造されたプラン
ジャーを用いた場合には、プランジャーの予熱工程を省
略しても成形中にプランジャーが破損しないという知見
を得、本発明を完成するに至った。
た後にプランジャーを用いて加圧して鋳型内に注入する
ことにより成型してセラミックス歯冠を製造する方法に
おいて、その融点又は分解温度の何れか低い方の温度が
セラミックス歯冠の成形温度より高い材料であって、且
つその熱伝導率が0.1(cal・cm-1・sec-1・
℃-1)以上であるか又はその熱膨張係数が4.0×10
-6(℃-1)以下であるセラミックス材料からなるプラン
ジャーを使用することを特徴とするセラミックス歯冠の
製造方法である。
態で流動性を有するガラス体であって加熱によって結晶
化可能なガラス体を、加熱して軟化させた後にプランジ
ャーを用いて加圧し、鋳型内に注入することにより成形
してガラスセラミックス歯冠を製造する方法において、
その融点又は分解温度の何れか低い方の温度がセラミッ
クス歯冠の成形温度より高い材料であって、且つその熱
伝導率が0.1(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以
上であるか又はその熱膨張係数が4.0×10
-6(℃-1)以下であるセラミックス材料からなるプラン
ジャーを使用することを特徴とするガラスセラミックス
歯冠の製造方法である。
度の何れか低い方の温度が1400(℃)以上であり、
且つその熱伝導率が0.1(cal・cm-1・sec-1
・℃-1)以上であるか又はその熱膨張係数が4.0×1
0-6(℃-1)以下であるセラミックス材料からなること
を特徴とするセラミックス歯冠製造用プランジャーであ
る。
ミックス体とは、熱処理工程を経て得られる非金属無機
材料であって、加熱及び加圧により溶融若しくは焼結し
て賦形可能なものであれば特に限定されず、セラミック
ス歯冠材料として一般に使用されている公知のセラミッ
クス体が使用できる。
ガラス体、ガラスセラミックス(結晶化ガラス)、バイ
オセラミックス等が挙げられるが、これらセラミックス
体の中でも、加熱および加圧した状態で流動性を有する
ガラス体であって加熱によって結晶化可能なガラス体
は、歯冠としたときの耐摩耗性と審美性に優れるため、
セラミックス歯冠材料として特に好適である。
一般に使用されており、例えば該ガラス体としては、加
熱によってガラス体内部に微細な分相が起こり体積結晶
化が進行しガラスセラミックス(結晶化ガラス)となる
ガラス体、及び内部に結晶核と呼ばれる粒径が8〜30
nm程度の微結晶を含み、その後の加熱処理により該結
晶核が成長しガラスセラミックスとなるガラス体等があ
る。
ド結晶が折出するMgO−CaO−SiO2系のガラ
ス、CaO−SiO2系のガラス等を、ガラス転移温度
付近または転移温度から100℃程度高い温度範囲で一
定時間処理(核形成処理と呼ばれる)することによって
得られる。このようにして得られたガラス体は加熱する
ことにより軟化し、加熱温度が800℃〜1200℃に
達するとその粘度が約106〜109ポイズ程度になる。
また、これらガラス体は、この様な粘度に保たれると体
積結晶化が適度に進行し歯冠用に好適なガラスセラミッ
クとなる。加熱することによりこのような粘度領域に保
たれたガラス体は加圧することにより流動化して鋳型に
注入することができる。
されている上記のような公知のガラス体が制限無く使用
できるが、重量%でMgOを12〜26%、CaOを7
〜l6%、Al2O3を6〜19%、SiO2を40〜5
0%、TiO2を10〜l4%含む組成のMgO−Ca
O−SiO2系の溶融して得たガラス体に核形成処理を
施したものが特に好適に使用できる。この様なガラス体
を使用した場合には、成形特性が特に良好となる。
ミックス体が注入可能な鋳型であれば特に限定されない
が、セラミックス体が前記ガラス体である場合には、該
鋳型としてはスプルー部と歯形部とからなるものが好適
に使用される。このような鋳型としては、従来の加熱加
圧成形法で一般に使用されている鋳型がなんら制限無く
使用することができる。本発明で使用される代表的な鋳
型の断面図を図1に示す。図1に示されるように、該鋳
型1はスプルー部2と歯形部3とからなる。ここで、ス
プルー部2は、軟化したガラス体が歯形部3に注入され
る際の湯道となる部分であり、また、歯形部3とは該部
にガラス体が注入され成形されることによって最終的な
歯冠の形態を与える部分である。なお、該鋳型は、ガラ
ス体を保持する為の筒状の保持容器部4を有しているの
が好適である。
造することができる。即ち、ガラスセラミックス歯冠が
かぶせられる歯の石膏模型上にワックスを用いて歯冠形
態を有するワックスパターンを作製した後、ワックスパ
ターンにスプルー線を植立しクルーシブルフォーマーに
設置する。この工程でエアーベントと呼ばれる空気抜き
孔をワックスパターンに設置しても構わない。なお、ス
プルー線の材料は特に限定されないが、一般にはワック
ス、レジン、合金線が用いられる。特に歯形となるワッ
クスパターンが複雑で大型の場合にはラインワックス、
レジン線が使用される。スプルー線に用いられるワック
スは一般にはラインワックスが用いられる。ラインワッ
クスにはその断面が丸状、半丸状、リンガルバー状、パ
ラタルバー状、四角状、三角状等があるがその形状は問
わない。またスプルー線に湯だまりと呼ばれる球状のワ
ックスを付着させてもかまわない。次いで、上記クルー
シブルフォーマーにリングおよびアスベストリボンを設
置し、埋没材泥(鋳型材)を用いて埋没する。埋没材が
硬化した後、クルーシブルフォーマーを撤去し、該埋没
材を加熱し、ワックスパターンを焼却することによって
鋳型は得られる。ここで用いられる埋没材としては燐酸
塩系、クリストバライト系、石膏系等があるがいずれを
用いても構わない。
ス焼却後に消失した部分がスプルー部となる。スプルー
部は太くて短ければガラスセラミックスが鋳型を満たす
時間が短くなり好ましいがスプルー線を太くしてスプル
ー部を広げようとすると、スプルー線をワックスパター
ンに植立する際にパターンを崩したり、変形を与える可
能性が高くなる。また成形体の仕上げ研磨も繁雑にな
り、原料ガラス体の損失も大きくなる。スプルー部の太
さおよび長さは加熱加圧成形が可能な範囲で細く短いほ
どよい。通常好適とされるスプルー部の太さ及び長さは
それぞれ3.0mm程度及び5〜7mm程度である。
ス体を加熱して軟化させた後にプランジャーを用いて加
圧して前記鋳型のスプルー部を経由させて歯形部に注入
し成形が行われる。
容器部4に保持されたガラス体5を、加圧により流動化
可能で適度な結晶化を実現する粘度、通常約106〜1
09ポイズになる温度、通常800〜1200℃(該温
度が成形温度となる。)まで加熱した後、必要に応じて
プランジャーに軟化したガラス体が固着するのを防止す
る目的でシリカ粉末等からなる分離材を付着させたプラ
ンジャー6を筒状の保持容器部4の上部から差し込み、
該プランジャー6に圧縮空気や錘り荷重による圧力、通
常、数100g/cm2〜数10kg/cm2をかけて軟
化したガラス体は鋳型へ注入される。
ンダーとして作用する。また、上記加圧は、一段階で行
うのが普通であるが、成形不良を防止するために低圧か
ら高圧へ多段で加圧するのが好ましい。また、プランジ
ャー6は筒状の保持容器部4に差し込んだときにそのク
リアランス(隙間の幅)が0.3〜0.8mm程度であ
るのが好ましい。該クリアランスが大きすぎると加圧し
たときに軟化したガラス体5がプランジャー6と保持容
器部4との隙間に入り込んでしまい、原料ガラス体が無
駄になるばかりでなく成形不良が起こることがある。ま
た、クリアランスが小さすぎると加圧時にプランジャー
6が保持容器部4の壁面に引っかかりプランジャーや鋳
型を破損することがある。
のセラミック体である場合には、原料粉体がペレット等
に予め成形されている場合には、同様の工程を経て鋳型
内に注入される。また、原料粉体をそのまま使用する場
合には、予め歯形部3に原料粉体を若干充填しておくこ
とにより、保持容器部4に保持された原料粉体を前記と
同様にして鋳型に注入したときに完全な注入が達成され
る。
ャーに材料を特定した点にある。即ち、本発明ではその
融点又は分解温度の何れか低い方の温度(すなわち、セ
ラミック材料が融解する場合には融点、融解しない場合
には分解温度)が前記成形温度以上、好適には1400
℃以上の材料であって、且つその熱伝導率が0.1(c
al・cm-1・sec-1・℃-1)以上であるか又はその
熱膨張係数が4.0×10-6(℃-1)以下であるセラミ
ックス材料からなるプランジャーを使用する。
材料からなる厚さ1cmの板の両面に1℃の温度差があ
る時、その板の面積1cm2の面を通して1秒間に流れ
る熱量を意味し、熱膨張係数とは室温から700℃まで
加熱したときの平均線膨張率を意味する。
ついて測定されており、例えば代表的なセラッミクス材
料については「セラミックデータブック(1989年)
工業製品技術協会」や「化学便覧」等にその値が記載さ
れている。また、工業的に入手可能なセラミックス材料
については、上記各物性はカタログ等に記載されている
ことが多い。
下(空気中)で約800〜1200℃の高温に晒される
ため、耐酸化劣化性に優れるセラミックス材料で作製さ
れる必要がある。また、該プランジャーは、成形時に軟
化したガラス体に所定の圧力を確実に加えるために成形
温度下で充分な強度を有する必要があり、その材質であ
るセラミックス材料の融点又は分解温度の何れか低い方
の温度は成形温度より高い必要がある。なお、セラッミ
クスの種類によっては温度を上げていくと融解せずに分
解するものや、融解した後に分解するものがあるため、
成形温度より高い必要があるのは、融解するものについ
てはその融点となり、融解しないものについては分解温
度となる。プランジャーが成形温度下で充分に高い強度
を保持するためには、融点又は分解温度の何れか低い方
の温度が1400℃以上であるセラミックス材料を使用
するのが好適である。
に上記プランジャー用セラミックス材料の熱伝導率は
0.1(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以上である
か又はその熱膨張係数は4.0×10-6(℃-1)以下で
ある必要がある。上記プランジャー用セラミックス材料
の熱伝導度および熱膨張係数が共に上記範囲外の時は昇
温速度に気を付けながら予熱処理を行わないと成形中に
プランジャーが破損してしまう。
クス材料は、熱伝導率が0.1(cal・cm-1・se
c-1・℃-1)以上の場合には、急激に加熱しても、加え
られた熱が速やかに全体に伝わりプランジャーに応力を
発生させるような温度分布を発生させることなく均一に
加熱されるため破損しないものと考えられる。また、熱
膨張係数は4.0×10-6(℃-1)以下である場合に
は、急激に加熱した際に温度分布が発生しても、熱膨張
が小さいので発生する応力が小さいため破損しないもの
と思われる。このため、本発明のプランジャーは予熱処
理することなしに予め成形温度に設定された電気炉中に
入れても破損することはない。また、予熱処理を行った
としても、昇温速度を大きくすることができるので該予
熱処理に要する時間は従来の予熱処理と比べて大幅に短
縮できる。
クス材料は前記の各条件を満足するものであれば特に限
定されない。本発明で好適に使用できるセラミックス材
料としては、次のようなものが挙げられる。即ち、融点
又は分解温度の何れか低い方の温度が1400℃以上で
あり熱伝導率が0.1cal・cm-1・sec-1・℃-1
以上であるセラミックス材料としては、窒化アルミ、窒
化珪素等が挙げられる。また、融点又は分解温度の何れ
か低い方の温度が1400℃以上であり熱膨張係数が
4.0×10-6℃-1以下であるセラミックス材料の例と
しては、コージェライト(2MgO・2Al2O3・5S
iO2)、チタン酸アルミ(Al2O3・TiO3)、スポ
ジュメン(Li2O・Al2O3・4SiO2)、セルシア
ン(BaO・Al2O3・2SiO2)、ユークリプトタ
イト(Li2O・Al2O3・4SiO2)等の金属酸化物
塩、および上記金属酸化物塩を1種または複数含むガラ
スセラミック類等が挙げられる。また、融点又は分解温
度の何れか低い方の温度が1400℃以上であり熱伝導
率が0.1cal・cm-1・sec-1・℃-1以上であり
且つ熱膨張係数が4.0×10-6℃-1以下であるセラミ
ックス材料の例としては炭化珪素等が挙げられる。
ートサイクル数が大きい(繰り返し使用回数の多い)場
合に於ける耐ヒートショック性の観点から、チタン酸ア
ルミ等の、融点又は分解温度の何れか低い方の温度が1
400℃以上であり且つ熱膨張係数が2.0×10-6℃
-1以下、特に1.0×10-6℃-1以下であるセラミック
ス材料を使用するのが好適である。
ものを単独で、又は種類の異なるものを複数混合して焼
結したものを用いても良い。また、焼結方法を含め、プ
ランジャー形態への成形加工方法は特に限定されず、従
来公知のセラミックス材料の成形加工法が採用できる。
例えば、セラミックス原料粉体を予めプランジャーの形
に成形してから焼結させても良いし、焼結後に切削加工
等によりプランジャー形態としても良い。また、焼結さ
れたセラッミクスの緻密度はできるだけ高い方が好まし
いが 数10kg/cm2の圧力に耐え得れば特に限定
されない。
ラミックス材料からなるものであれば、その形状や大き
さは加熱加圧成型法で通常使用されているプランジャー
と特に変わる点はなく、使用する鋳型等の形状に応じて
適宜軟化したガラス体を加圧するのに好適な形状及び大
きさのものを使用すればよい。なお、一般的には径が5
〜20mm程度、長さ20〜50mm程度の円柱状のプ
ランジャーが使用されている。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
い。尚、本実施例および比較例で用いた材料および評価
方法は次の通りである。
gのMgO、36.85gのCaCO3、31.04g
のAl(OH)3、22.63gのTiO2、をボールミ
ルを用いて粉砕、混合した。白金るつぼにこれら混合物
を充填し、電気炉を用いて1500℃で一時間加熱溶融
した。ついで溶融状態のガラスを、型枠に鋳込み徐冷し
て試料ガラス塊を得た。得られた試料ガラス塊を、電気
炉に入れ、700℃で5時間加熱処理をして、ガラス中
に微結晶を析出させた。この時の昇温速度は300℃/
hで行い、次いで炉内で室温まで放冷することによりガ
ラス体を得た。得られたガラス体の900℃における粘
度は106ポイズであり、この状態で20分保持した後
冷却したものについてX線回折法により析出した結晶を
同定したところディオプサイド結晶が析出しており加熱
することにより結晶化することが確認された。
3.2mmφ、7mm長のスプルー線をラインワックス
(商品名:レディーキャスティングワックス、株式会社
ジーシー社製)を用いてクルーシブルフォーマーに設置
した。該フォーマーに鋳造用リング(商品名:JMキャ
スティングリング、(株)藤原歯科産業社製)、鋳造用
ライニング材(商品名:松風ニューキャスティングライ
ナー、株式会社松風社製)を設置し、さらに埋没材泥
(商品名:ラピスモールド、株式会社トクヤマ製)でワ
ックスパターンを埋没し、埋没材が硬化した後、該鋳型
材を加熱し、ワックスパターンを焼却し鋳型を作製し
た。
℃の速度で約15分かけて800℃まで昇温し、該温度
で30分間保持し鋳型及びガラス体の予熱処理を行っ
た。該予熱処理後、各材料からなる径が12mm、長さ
30mmの円柱状のプランジャーを、特に予熱処理を行
わずに、図1に模式的に示されるようにして鋳型と組み
合わせて、これを予め900℃加熱された加熱加圧炉中
にそのままの状態でに装着した。その後、10分間保持
し、十分に軟化したガラス体を7.2kg/cm2の圧
力にて25分加圧し、さらに15分間900℃に保持し
た後、冷却することによって歯冠を作製した。なお、上
記加熱加圧炉としては、エアーシリンジタイプの加圧装
置が組み込まれた電気炉(商品名:EP−500、IV
OCLER社製)を使用した。
プランジャー性能を評価した。
数がそれぞれ1900℃、0.03(cal・cm-1・
sec-1・℃-1)及び3×10-6(℃-1)である窒化ケ
イ素(サイマレック社製)を使用し、前記(3)の手順
に従ってガラスセラミックス歯冠を製造した。この時、
プランジャーは破損せず、何ら問題なく歯冠を製造する
ことが出来た。なお、上記の融点は化学便覧基礎編改訂
3版、昭和59年、丸善株式会社発行のI−536頁の
表4・48に記載されている値であり、その他の物性は
製品カタログに記載されている値である。
ス材料を使用する他は実施例1と同様にして歯冠を製造
し、製造中に各プランジャーが破損したか否かを確認し
た。その結果を併せて表1及び表2に示す。なお、各物
性値は前記化学便覧または各製品カタログに記載されて
いる値である。
ーを使用した場合にはプランジャーを予熱処理すること
なく使用しても歯冠製造工程中に破損することがない。
ラスセラミックス歯冠を製造する際に、プランジャーの
予熱処理を省略することができる。その結果、従来の加
熱加圧成形法に比べてガラスセラミックス歯冠のトータ
ルの製造時間が大幅に短縮できる。
料として加熱加圧成形法と同様にしてセラミックス歯冠
を製造する場合においても、本発明のプランジャーを用
いた場合には急激な加熱をしても破損しにくいため、プ
ランジャーの交換頻度が少なくてすむというメリットが
ある。
して鋳型に注入する方法を説明するための概略図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 セラミックス体を加熱した後にプランジ
ャーを用いて加圧して鋳型内に注入することにより成型
してセラミックス歯冠を製造する方法において、その融
点又は分解温度の何れか低い方の温度がセラミックス歯
冠の成形温度より高い材料であって、且つその熱伝導率
が0.1(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以上であ
るか又はその熱膨張係数が4.0×10-6(℃-1)以下
であるセラミックス材料からなるプランジャーを使用す
ることを特徴とするセラミックス歯冠の製造方法。 - 【請求項2】 加熱および加圧した状態で流動性を有す
るガラス体であって加熱によって結晶化可能なガラス体
を、加熱して軟化させた後にプランジャーを用いて加圧
し、鋳型内に注入することにより成形してガラスセラミ
ックス歯冠を製造する方法において、その融点又は分解
温度の何れか低い方の温度がセラミックス歯冠の成形温
度より高い材料であって、且つその熱伝導率が0.1
(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以上であるか又は
その熱膨張係数が4.0×10-6(℃-1)以下であるセ
ラミックス材料からなるプランジャーを使用することを
特徴とするガラスセラミックス歯冠の製造方法。 - 【請求項3】 その融点又は分解温度の何れか低い方の
温度が1400℃以上であり、且つその熱伝導率が0.
1(cal・cm-1・sec-1・℃-1)以上であるか又
はその熱膨張係数が4.0×10-6(℃-1)以下である
セラミックス材料からなることを特徴とするセラミック
ス歯冠製造用プランジャー。
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|---|---|---|---|
| JP30047698A JP3677760B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-10-22 | セラミックス歯冠の製造方法 |
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| JP10-26226 | 1998-02-06 | ||
| JP30047698A JP3677760B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-10-22 | セラミックス歯冠の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11285505A true JPH11285505A (ja) | 1999-10-19 |
| JP3677760B2 JP3677760B2 (ja) | 2005-08-03 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3677760B2 (ja) |
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| DE102004013668A1 (de) * | 2004-03-19 | 2005-10-20 | Ivoclar Vivadent Ag | Pressofen sowie Zwischenkörper für einen Pressofen und Verfahren für den Betrieb eines Pressofens |
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