JPH1128562A - 鋳造注湯システム - Google Patents

鋳造注湯システム

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JPH1128562A
JPH1128562A JP18157897A JP18157897A JPH1128562A JP H1128562 A JPH1128562 A JP H1128562A JP 18157897 A JP18157897 A JP 18157897A JP 18157897 A JP18157897 A JP 18157897A JP H1128562 A JPH1128562 A JP H1128562A
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JP
Japan
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ladle
pouring system
heating
casting pouring
casting
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Application number
JP18157897A
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English (en)
Inventor
Isao Nemoto
功 根本
Takahisa Kawaguchi
孝久 河口
Mitsuo Narisawa
光男 成沢
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NIPPON PRECISION CASTING KK
Nemoto Kikaku Kogyo KK
Original Assignee
NIPPON PRECISION CASTING KK
Nemoto Kikaku Kogyo KK
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 殆ど不可能と考えられていた鋳造注湯作業の
機械化を可能とし、大幅な省力化、及び安全性の向上を
図る。 【構成】 鋳型をセットする炉床パレットを、タクト送
りしながら、鋳型の予熱ステージ及び鋳型に注湯する注
湯ステージに順次送り、予熱ステージに可動に備えられ
た可動加熱炉によって、停止中の炉床パレットの周囲
に、該炉床パレットとともに閉じられた加熱室を形成し
て予熱し、注湯ステージでは、鋳型に対して移動可能な
取鍋移送体に着脱可能に取鍋を設け、取鍋移送体から離
脱させた取鍋を保持して加熱する取鍋加熱装置を設ける
とともに、取鍋移送体に保持した取鍋を溶解炉と鋳型と
の間で移動させ傾動させるようにした鋳造注湯システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、鋳造注湯システムに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ロストワックスその他の鋳
造は、周知のように、作成した鋳型を予め加熱してお
き、これに鋳造金属を溶融させた湯を注ぐことで行われ
る。従来の鋳造システムでは、鋳型の搬送が機械化され
ている程度で、鋳型の予熱及び注湯は、搬送された鋳型
をそれぞれ人力で予熱ステージ(予熱槽)、注湯ステー
ジに運搬し、人が取鍋に湯を受けて、鋳型に注湯してい
た。この人力による作業は、鋳型が大型化する程、困難
で多数の人間を必要とし、また千数百度Cにも及ぶ湯を
扱うため、高温作業環境下での危険が伴う作業であっ
た。
【0003】
【発明の目的】本発明は、従来、殆ど不可能と考えられ
ていた鋳造注湯作業の機械化を可能とし、大幅な省力
化、及び安全性の向上を図ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明の鋳造注湯システムは、その一態
様によると、鋳型をセットする炉床パレットと;この炉
床パレットをタクト送りするコンベヤ装置と;このコン
ベヤ装置の送り方向に順に設定された鋳型の予熱ステー
ジ及び鋳型に注湯する注湯ステージと;この予熱ステー
ジに可動に備えられ、停止中の炉床パレットの周囲に、
該炉床パレットとともに閉じられた加熱室を形成する可
動加熱炉と;を備えたことを特徴としている。
【0005】可動加熱炉は、例えば、昇降可能で下面の
炉床パレットとの対応部分を開放した加熱筐体から構成
し、この加熱筐体に加熱手段を設けることができる。注
湯ステージのコンベヤ装置の送り方向後方には、脱炭防
止ステージを設定することが好ましく、この脱炭防止ス
テージには、昇降可能で下面の炉床パレットとの対応部
分を開放した脱炭防止体筐体を設けるのがよい。炉床パ
レットには、鋳型のセット部分の周囲に、注湯ステージ
での湯が外に流れるのを防ぐ堰突起を設けることが好ま
しい。
【0006】注湯ステージには、湯を保持する取鍋と、
この取鍋を駆動して該取鍋から停止中の炉床パレット上
の鋳型に注湯する取鍋駆動装置を設ける。この取鍋駆動
装置は、取鍋を溶解炉から湯を受ける位置に移動させ
る。取鍋駆動装置は、コンベヤ装置の送り方向、該送り
方向と直交する水平方向及び昇降方向の3軸方向に移動
可能な取鍋移送体と;この取鍋移送体に備えられ、該取
鍋移送体に保持された取鍋を傾動させる取鍋傾動機構
と;を備えることが好ましい。
【0007】取鍋は、取鍋移送体に対して着脱可能と
し、離脱させた取鍋を保持して加熱する取鍋加熱装置を
設けることにより、湯を受ける前の取鍋を十分加熱する
ことができる。取鍋傾動機構には、保持した取鍋の注ぎ
口を除く上面開放部を開閉する取鍋蓋を設け、注湯作業
中における湯の温度低下を抑制することが好ましい。一
方、取鍋加熱装置にも、取鍋の上面開放部を開閉する炉
体を設け、この炉体に取鍋の加熱装置を設けることによ
り、湯を受ける前に取鍋を十分加熱することが望まし
い。
【0008】本発明の鋳造注湯システムは、第二の態様
によると、鋳型に対して移動可能な取鍋移送体と;この
取鍋移送体に着脱可能な取鍋と;取鍋移送体に保持され
た取鍋を傾動させる取鍋傾動機構と;取鍋移送体から離
脱させた取鍋を保持して加熱する取鍋加熱装置と;取鍋
移送体に保持された取鍋に湯を供給する溶解炉と;を有
することを特徴としている。
【0009】取鍋移送体に対して取鍋を着脱可能にする
とともに、取鍋の傾動を可能にするため、例えば、取鍋
には一対の傾動中心ボスと、傾動着力突起を設け、取鍋
移送体には、取鍋の一対の傾動中心ボスを受ける一対の
フックと、傾動着力突起に係合して昇降させる回動アー
ムとを設けることができる。
【0010】取鍋移送体には、該取鍋移送体に保持され
た取鍋の注ぎ口を除く上面開放部を開閉する取鍋蓋を支
持することが好ましい。より具体的には、取鍋移送体
に、取鍋蓋の先端部両側に設けた突起をガイドするガイ
ド溝と、該取鍋蓋の後端部を昇降させる開閉装置とを設
ける。この取鍋移送体のガイド溝は、フックに支持され
る傾動中心ボスを中心とする円弧溝と、この円弧溝の上
端に連設した上下方向の逃げ溝とから構成することが好
ましい。
【0011】また、取鍋加熱装置は、取鍋移送体から離
脱させた取鍋を保持する取鍋受け台と;この取鍋受け台
上に保持した取鍋の上面開放部を開閉する炉体と;この
炉体に備えられた、取鍋をその上面開放部から加熱する
加熱手段と;を備えることが好ましい。この炉体は、例
えば、平行運動機構により、取鍋の上面開放部の閉塞位
置と開放位置との間を移動させることができる。
【0012】取鍋加熱装置と取鍋は、一つの取鍋移送体
に対して複数を備えることにより、より効率のよい注湯
作業が可能である。取鍋加熱装置の取鍋受け台は、取鍋
の左右から突出させた複数の保持ボスを受ける保持溝を
有する左右一対の保持プレートを備えることが好まし
い。取鍋の左右から突出させた複数の保持ボスのうちの
いずれかの一対は、傾動中心ボスと同軸とすることがで
きる。
【0013】
【発明の実施形態】まず図1、図2について、本発明に
よる鋳造注湯システムの一実施形態の全体構成を説明す
る。このシステムは、平面的な長辺方向、短辺方向の長
さが短くても数十mに及ぶ大型のものである。本システ
ムの特徴の一つは、炉床パレット10を、コンベヤ装置
20によりタクト送りしながら、鋳型(ワーク)のセッ
ト、予熱、注湯、脱炭防止、取出の各ステージにおい
て、そのまま使い、循環させる点にある。
【0014】コンベヤ装置20は、鋳型セットライン
(ステージ)21、待機ライン(ステージ)22、取出
ライン(ステージ)23が順次直交する関係で全体とし
てコ字状をなしており、待機ライン22と取出ライン2
3の間に、図示例では平行な2本の鋳造ライン25が設
けられている。鋳型セットライン21と待機ライン22
の間、及び取出ライン23と鋳型セットライン21の間
には、それぞれ鋳型(ワーク)Wの方向を90゜反転さ
せる回転テーブル24が位置している。鋳造ライン25
上には、送り方向の順に、予熱ステージ100、注湯ス
テージ200、及び脱炭防止ステージ300が設定され
ている。
【0015】炉床パレット10上には、鋳型セットライ
ン21において鋳型Wがセットされる。この炉床パレッ
ト10は、回転テーブル24、待機ライン22を経て、
鋳造ライン25に至り、炉床パレット10上の鋳型W
は、炉床パレット10とともに予熱ステージ100にお
いて予熱され、注湯ステージ200において注湯され、
脱炭防止ステージ300において脱炭防止され、取出ラ
イン23において取り出される。
【0016】図3、図4について、炉床パレット10、
コンベヤ装置20、及び予熱ステージ100を説明す
る。炉床パレット10は、平面矩形をなす金属製の外枠
11内に、耐火物(断熱材)12を充填し、その上面の
鋳型セット領域13の周囲に、同じく耐火物からなる平
面矩形をなす堰突起14を設けている。堰突起14は、
注湯ステージ200での注湯作業の際にこぼれた湯が外
に流れ出るのを防ぐ。
【0017】鋳造ライン25を構成するコンベヤ装置2
0は、炉床パレット10の左右をガイドする左右一対の
サイドガイド26と、炉床パレット10の下面に接触す
るフリーフローチェーン27と、炉床パレット10をタ
クト送り(停止)するためのストッパとを備えている。
ストッパ28は、駆動信号によって、進退穴29から出
没するもので、突出したとき、炉床パレット10のスト
ッパプレート15と当接して、炉床パレット10を停止
させる。一方、ストッパ28が進退穴29内に後退した
ときに、フリーフローチェーン27が駆動されると、炉
床パレット10が送られる。鋳型セットライン21、待
機ライン22、取出ライン23を構成するコンベヤ装置
20も、以上のコンベヤ装置20と同様の構成である。
【0018】鋳造ライン25上に設定されている予熱ス
テージ100は、停止中の炉床パレット10と一緒に
(協働して)加熱室を構成する耐熱構造の加熱筐体10
1を備えている。この加熱筐体101は、下面の炉床パ
レット10との対応部分を開放した金属製の外枠102
の内面に耐火物を添着したもので、その上面の四隅に昇
降用チェーン103の一端部が固定されている。加熱筐
体101には、燃焼ユニット104、ガスバーナ10
5、排気筒106等の加熱筐体101内部を加熱するた
めの加熱手段が備えられている。加熱筐体101を吊り
下げている昇降用チェーン103は、機枠107に支持
されていて、このチェーン103を巻き取る図示しない
巻上駆動機構が、加熱筐体101を昇降させる。
【0019】この加熱筐体101は、図4に示す下降状
態では、その下面開放部が炉床パレット10によって閉
塞され、閉じられた加熱室を構成する。このように、タ
クト送りされる炉床パレット10が、その停止中に加熱
匡体101とともに加熱室を構成し、その加熱室内に、
炉床パレット10上の鋳型Wが位置するため、鋳型Wを
炉床パレット10にセットしたまま、人手を全く用いる
ことなく、予熱を行なうことができる。一方、加熱筐体
101は、図3に示す上昇状態では、炉床パレット10
の移送を妨げることがない。
【0020】注湯ステージ200を説明する前に、脱炭
防止ステージ300を説明する。鋳造ライン25上に設
定されている脱炭防止ステージ300は、図1、図2に
示す脱炭防止筐体301を備えている。この脱炭防止筐
体301は、予熱ステージ100の加熱筐体101と同
様に、下面の炉床パレット10との対応部分を開放した
耐熱構造の筐体であり、機枠302に昇降可能に支持さ
れている。この脱炭防止筐体301は、下降状態では、
加熱筐体101と同様に、その下面開放部が炉床パレッ
ト10によって閉塞され、閉じられた脱炭防止室を構成
する。この閉じられた室内に炭素を封入することによ
り、注湯が終了したばかりの鋳型Wの脱炭が防止され
る。炉床パレット10の移送時には、この脱炭防止筐体
301は上昇位置になる。この匡体301の昇降機構
は、匡体101の昇降機構と同様に構成することができ
る。この脱炭防止ステージにおける作業も、人力を全く
必要としない。
【0021】加熱筐体101と脱炭防止筐体301は、
図示例では昇降するが、この他、例えば、加熱室の上壁
と左右壁を固定し、炉床パレット10の移送方向の前後
壁が開く構造の加熱炉を用いることも可能である。
【0022】鋳造ライン25上に設定されている注湯ス
テージ200には、炉床パレット10上の鋳型Wに対し
て注湯するための取鍋駆動機構が備えられている。この
取鍋駆動機構は、3軸駆動装置と取鍋傾動装置を有す
る。予熱ステージ100の機枠107と脱炭防止ステー
ジ300の機枠302にはそれぞれ、鋳造ライン25の
移送方向と直交する方向(Y方向)のY方向レール20
1が固定されており、この一対のY方向レール201上
に、Y方向と直交するX方向レール202がY方向に走
行自在に支持されている。X方向レール202上には、
鋳造ライン25の移送方向(X方向)に走行可能なX方
向走行体203が支持されており、このX方向走行体2
03に取鍋移送体204を昇降させるZ方向アクチュエ
ータ205が設けられている。取鍋移送体204は、以
上の構成により互いに直交するX、Y、Zの3軸方向に
自由に移動できる。
【0023】なお、取鍋移送体204には、さらに、昇
降方向と平行な軸を中心とする回転動作を与えることも
可能であるが、図示例では、この回転動作を与えること
なく、システムを構成している。
【0024】取鍋移送体204には、取鍋30を着脱可
能に保持する保持機構と、保持した取鍋30を傾動させ
る傾動機構と、保持した取鍋30の注ぎ口33近傍を除
く上面開放部を開閉する耐火物からなる取鍋蓋206が
備えられている。
【0025】取鍋30は、図9に単体形状を示すよう
に、金属製の外枠31の内側に、耐火物容器32を設け
たもので、上面が開放されており、その一端部に、幅狭
の注ぎ口33が形成されている。外枠31には、注ぎ口
33の反対側に位置させて、傾動着力突起(ピン受け)
34が突出形成されており、またその左右側面には、対
をなす保持ボス35と、保持ボスを兼ねる傾動中心ボス
36が突設されている。保持ボス35は、一つの小径部
35aを有し、傾動中心ボス36は、二つの小径部36
aと小径部36bを有している。小径部35aと36a
は、同一平面位置にあり、小径部36bは、この小径部
35aと36aの平面より外側に位置している。
【0026】取鍋移送体204には、図8及び図10な
いし図14に示すように、左右一対の支持アーム208
が斜め下方に向けて固定されており、この一対の支持ア
ーム208の下端部に、それぞれクランクアーム209
の一端部が軸210で回動自在に支持されている。そし
て、この一対のクランクアーム209の先端部間は、取
鍋30の傾動着力突起34と係脱可能な傾動ピン211
で接続されている。
【0027】一対の軸210の一方には、スプロケット
ホイル212が同軸に固定されており、また取鍋移送体
204には、サーボモータ213が固定されている。こ
のスプロケットホイル212と、サーボモータ213の
出力軸に固定したスプロケットホイル214との間に
は、チェーン215が巻回されており、サーボモータ2
13を正逆に駆動することにより、クランクアーム20
9、すなわち傾動ピン211が、図8、図10〜12、
及び図14に示す非傾動位置と、図13に示す最大傾動
位置との間で、往復駆動される。スプロケットホイル2
12、スプロケットホイル214、チェーン215は、
ケーシング216内に収納されている。
【0028】取鍋移送体204の一対の支持アーム20
8にはまた、上面が開放されたU字状のフック217を
下端部に有するフックプレート218がそれぞれ固定さ
れている。一対のフック217は、取鍋30の左右の傾
動中心ボス36の小径部36bと係脱するもので、小径
部36bをこのフック217に支持し、傾動着力突起3
4を上記非傾動位置にある傾動ピン211に係合させた
状態では、取鍋30は略水平状態に保持される。この取
鍋30の略水平状態から、傾動ピン211(クランクア
ーム209)を上昇させると、取鍋30は傾動中心ボス
36を中心に注ぎ口33が下方に移動するよう傾動す
る。
【0029】取鍋移送体204にはまた、取鍋蓋206
に開閉動作を与えるとともに、取鍋30の上面開放部を
閉じた状態にあっては、該取鍋30の傾動位置に関わら
ず、取鍋蓋206と取鍋30との相対位置を常時一定に
する機構が備えられている。左右一対の支持アーム20
8の内側にはそれぞれ、蓋ガイドプレート220が固定
されている。この蓋ガイドプレート220には、取鍋蓋
206の先端部両側に設けた突起221をガイドするガ
イド溝222が形成されている。このガイド溝222
は、フック217に保持された傾動中心ボス36を中心
とする円弧溝222aと、この円弧溝222aの上端に
連なる上下方向の逃げ溝222bとからなっている。ま
た取鍋移送体204には、開閉シリンダ装置223が支
持されており、この開閉シリンダ装置223のピストン
ロッド224には、取鍋蓋206の後端部に一端を固定
した蓋開閉チェーン225の他端部が固定されている。
【0030】開閉シリンダ装置223のピストンロッド
224を引き込むと、取鍋蓋206は蓋開閉チェーン2
25を介しその後端部が引かれて上昇し(開き)、最終
的には、その突起221がガイド溝222の逃げ溝22
2bに入り込む完全開放状態となる(図8、図14)。
取鍋移送体204に対する取鍋30の着脱動作、及び取
鍋移送体204に保持した取鍋30への注湯動作は、こ
の状態において行なわれる。これに対し、開閉シリンダ
装置223のピストンロッド224を押し出すと、取鍋
蓋206は自重で取鍋30の注ぎ口33近傍を除く上面
開放部を閉じる位置に移動する。すなわち、取鍋移送体
204に保持されている取鍋30が略水平位置にあると
きには、取鍋蓋206の先端の突起221は、円弧溝2
22aの上端(逃げ溝222bの下端)に位置して注ぎ
口33近傍を除く取鍋30の上面を閉じる。そして、取
鍋30が傾動すると、取鍋蓋206の突起221が取鍋
30の傾動中心を中心とする円弧からなる逃げ溝222
b内を移動するので、取鍋30と取鍋蓋206との相対
位置は変化しない。
【0031】注湯ステージ200の一対の鋳造ライン2
5の間には、同一構造の2基の取鍋加熱装置230(図
1、図5ないし図7)が備えられている。この2基の取
鍋加熱装置230は、2基の取鍋30用にそれぞれ設け
たもので、一方の取鍋30を取鍋移送体204に支持し
て注湯作業をしているとき、他方の取鍋30を加熱(予
熱)しておくためのものである。取鍋30が低温である
と、溶解炉から湯を受けるとき、湯の温度が急激に低下
してしまうから、それを避けるために、十分加熱する。
【0032】基台231上には、取鍋受け台232と、
この取鍋受け台232上に保持した取鍋30の上面開放
部を開閉する炉体233の移動機構234とが設けられ
ている。取鍋受け台232は、左右一対の保持プレート
235を有し、この保持プレート235の上端部には、
取鍋30の保持ボス35、36の小径部35a、36a
に係合する保持溝236、237が形成されている。保
持ボス35、36の小径部35a、36aは、ボス36
の小径部36bより内側に位置しているので、小径部3
6bに係合するフック217は、保持プレート235に
干渉することなく、取鍋30をこの取鍋受け台232と
取鍋移送体204との間で授受することができる。
【0033】炉体233は、取鍋蓋206と違い、注ぎ
口33を含む取鍋30の上面開放部を開閉するもので、
耐火物からなっており、加熱手段としてのガスバーナ2
38を備えている。炉体233の両側面には、各一対の
平行アーム240の上端部が軸241でそれぞれ枢着さ
れており、一対の平行アーム240の下端部は、基台2
31上に軸242でそれぞれ枢着されている。一対の平
行アーム240は等長で、各一対の軸241と軸242
を結ぶ線分も等長かつ互いに平行であり、これら炉体2
33、平行アーム240及び基台231は、平行運動機
構を構成している。左右の一対の平行アーム240の一
方の軸242は、駆動軸243で結合されており、この
駆動軸243は、シリンダ装置244及びその駆動アー
ム245によって駆動される。この平行運動機構によ
り、炉体233は、略水平状態を維持したまま、取鍋受
け台232上の取鍋30の上面開放部を閉塞する位置
と、取鍋受け台232上から完全に退避する位置との間
を移動する。
【0034】注湯ステージ200にはさらに、鋳型セッ
トライン21の反対側に位置させて、2基の同一構造の
溶解炉250が備えられている(図1、図14)。この
溶解炉250は、例えば高周波加熱により炉251内に
投入した鋳造金属を溶融するもので、先端に注ぎ口25
2を有する。この炉251は、図示しない傾動機構によ
り、注ぎ口252を下方にする注ぎ位置に傾けることが
できる。このような傾動機構は、手動、油圧、電動等の
各機構が公知である。取鍋移送体204に保持された取
鍋30は、上記X方向レール202、X方向走行体20
3及びZ方向アクチュエータ205によるX、Y、Zの
3軸駆動機構により、この炉251の注ぎ口252から
湯を受ける位置に移動できる。
【0035】上記構成の注湯ステージ200における注
湯作業の流れを説明すると次の通りである。2基の溶解
炉250の少なくとも一方に鋳造金属を投入し、所定温
度で溶融させておく。一方、2基の取鍋加熱装置230
の取鍋受け台232上にそれぞれ取鍋30を保持し、少
なくともその一方の取鍋30の上面開放部を炉体233
で塞ぎ、ガスバーナ238に着火して取鍋30を加熱す
る。取鍋30が十分加熱されたら、炉体移動機構234
(平行運動機構)により炉体233を退避位置に移動さ
せる。同時に、サーボモータ213により取鍋移送体2
04のクランクアーム209(傾動ピン211)を非傾
動位置に保持し、開閉シリンダ装置223により取鍋蓋
206を開放位置に保持し、上記3軸駆動機構により、
取鍋移送体204を、加熱されている取鍋30の近傍に
移動させておく。そして、炉体233が取鍋30上から
退避したら直ちに、傾動ピン211とフック217を傾
動着力突起34と傾動中心ボス36の小径部36bの下
方にそれぞれ位置させて上昇させる。これで取鍋加熱装
置230から取鍋移送体204への取鍋30の受け取り
が完了する。
【0036】加熱された取鍋30を受け取った取鍋移送
体204を、次に、溶解炉250の近くに移動させ、図
14に示す状態において、炉251を傾けて、注ぎ口2
52から湯を取鍋30に受ける。湯を受けたら、開閉シ
リンダ装置223により取鍋蓋206を閉じて湯の温度
下降を防止しながら、取鍋移送体204を、鋳造ライン
25上に停止している炉床パレット10上の鋳型Wの上
方に移動させ、その取鍋30を適当な高さ位置とする。
この取鍋30の平面位置及び高さ位置の設定にセンサを
用いてもよい。勿論、鋳型W(炉床パレット10)は、
鋳造ライン25によって注湯ステージ200に送られる
前に、予熱ステージ100において加熱筐体101の加
熱手段(燃焼ユニット104、ガスバーナ105、排気
筒106)により十分加熱されている。
【0037】次に、サーボモータ213を駆動して、ク
ランクアーム209(傾動ピン211)を上昇させる
と、取鍋30は、傾動中心ボス36を中心に傾動し、取
鍋30に保持されている湯が注ぎ口33から鋳型W内に
注がれる。所定量が注がれたら、サーボモータ213を
逆転させ、取鍋30を再び非傾動位置に戻す。以下、す
べての鋳型Wに対して同様に注湯する。
【0038】この取鍋30の傾動動作の往き(注入時)
と帰り(注入停止)の傾動速度は、往きを遅くし、帰り
を速くすることが望ましい。往きを遅くすると湯のこぼ
れを防止でき、帰りを早くすると、注ぎ口33の湯切れ
をよくして、同様に湯のこぼれを防止することができ
る。サーボモータ213の回転方向を検出し、マイコン
処理をすることにより、このような制御は自由に行なう
ことができる。
【0039】以上の注湯作業と平行して、2基の取鍋加
熱装置230の一方では、その取鍋受け台232に保持
した取鍋30の上面開放部を炉体233で塞ぎ、ガスバ
ーナ238に着火して、加熱する。また、2基の溶解炉
250の一方で、湯を作る。取鍋移送体204に保持さ
れている取鍋30内の湯が空になったら、その取鍋30
を2基の取鍋加熱装置230のうちの空いている取鍋受
け台232に移し、加熱が済んでいる取鍋30を受け取
る。取鍋移送体204に保持されている取鍋3を、取鍋
受け台232へ移す際には、受け取るときと逆に、保持
ボス35、36の小径部35a、36aを、保持プレー
ト235の保持溝236、237に乗せた後、傾動ピン
211とフック217(取鍋移送体204)を下降させ
る。
【0040】取鍋移送体204の3軸方向への移動、及
び取鍋傾動装置を構成するサーボモータ213の駆動
は、作業者が取鍋30と鋳型Wの位置を目視しながら、
行なうことができるが、さらに、取鍋30の位置と鋳型
Wの位置等をセンサで検出することにより、この作業の
一部または全部を作業者のセンスから開放することも可
能である。
【0041】注湯ステージ200における注湯作業の終
了した鋳型Wは、炉床パレット10によって次の脱炭防
止ステージ300に送られて脱炭防止処理をされ、その
後、取出ライン23で取り出される。空になった炉床パ
レット10上には、鋳型セットライン21において、次
の鋳型Wがセットされ、待機ライン22を経て、予熱ス
テージ100、注湯ステージ200、脱炭防止ステージ
300に送られる。以下、以上の動作を繰り返すことに
より、極めて能率よく、鋳型Wに対する注湯作業を行な
うことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、従来殆ど不可能と考え
られていた鋳造注湯作業の機械化が可能となり、大幅な
省力化と安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋳造注湯システム一実施形態を示
す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】炉床パレットパレットと昇降式加熱炉部分を示
す、非加熱状態の斜視図である。
【図4】同加熱状態の斜視図である。
【図5】取鍋加熱装置と取鍋駆動装置の斜視図である。
【図6】取鍋加熱装置の側面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】取鍋駆動装置の斜視図である。
【図9】取鍋単体の斜視図である。
【図10】取鍋駆動装置の側面図である。
【図11】同正面図である。
【図12】取鍋駆動装置による非注湯状態の側面図であ
る。
【図13】取鍋駆動装置による注湯状態の側面図であ
る。
【図14】溶解炉から取鍋への湯の受渡状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
W 鋳型 10 炉床パレット 14 堰突起 21 鋳型セットライン(ステージ) 22 待機ライン(ステージ) 23 取出ライン(ステージ) 25 鋳造ライン 28 ストッパ 30 取鍋 32 注ぎ口 34 傾動着力突起 35 保持ボス 36 保持ボスを兼ねる傾動中心ボス 35a 36a 37a 小径部 100 予熱ステージ 101 加熱筐体(可動加熱炉) 103 昇降用チェーン 104 燃焼ユニット(加熱手段) 105 ガスバーナ(加熱手段) 106 排気筒(加熱手段) 200 注湯ステージ 201 Y方向レール 202 X方向レール 203 X方向走行体 204 取鍋移送体 205 Z方向アクチュエータ 206 取鍋蓋 208 支持アーム 209 クランクアーム 210 軸 211 傾動ピン 212 214 スプロケットホイル 213 サーボモータ 217 フック 218 フックプレート 220 蓋ガイドプレート 221 取鍋蓋の突起 222 ガイド溝 223 開閉シリンダ装置 225 蓋開閉チェーン 230 取鍋加熱装置 231 基台 232 取鍋受け台 233 炉体 234 炉体移動機構 235 保持プレート 236 237 保持溝 238 ガスバーナ(加熱手段) 240 平行アーム(平行運動機構) 244 シリンダ装置 245 駆動アーム 250 溶解炉 251 炉 252 注ぎ口 300 脱炭防止ステージ 301 脱炭防止筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成沢 光男 千葉県市川市南八幡5丁目11番17号 日本 プレシジョンキャスチング株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型をセットする炉床パレットと;この
    炉床パレットをタクト送りするコンベヤ装置と;このコ
    ンベヤ装置の送り方向に順に設定された鋳型の予熱ステ
    ージ及び鋳型に注湯する注湯ステージと;この予熱ステ
    ージに可動に備えられ、停止中の炉床パレットの周囲
    に、該炉床パレットとともに閉じられた加熱室を形成す
    る可動加熱炉と;を備えたことを特徴とする鋳造注湯シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鋳造注湯システムにおい
    て、可動加熱炉は、昇降可能で下面の炉床パレットとの
    対応部分を開放した加熱筐体を備え、この加熱筐体に加
    熱手段が備えられている鋳造注湯システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の鋳造注湯システ
    ムにおいて、注湯ステージのコンベヤ装置の送り方向後
    方には、脱炭防止ステージが設定されており、この脱炭
    防止ステージには、昇降可能で下面の炉床パレットとの
    対応部分を開放した脱炭防止体筐体が備えられている鋳
    造注湯システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    鋳造注湯システムにおいて、炉床パレットは、鋳型のセ
    ット部分の周囲に、注湯ステージでの湯が外に流れるの
    を防ぐ堰突起を備えている鋳造注湯システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    鋳造注湯システムにおいて、注湯ステージには、湯を保
    持する取鍋と、この取鍋を駆動して該取鍋から停止中の
    炉床パレット上の鋳型に注湯する取鍋駆動装置が備えら
    れている鋳造注湯システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の鋳造注湯システムにおい
    て、注湯ステージには、溶解炉が備えられていて、取鍋
    駆動装置は、取鍋をこの溶解炉から湯を受ける位置に移
    動させる鋳造注湯システム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の鋳造注湯システ
    ムにおいて、取鍋駆動装置は、 コンベヤ装置の送り方向、該送り方向と直交する水平方
    向及び昇降方向の3軸方向に移動可能な取鍋移送体と;
    この取鍋移送体に備えられ、該取鍋移送体に保持された
    取鍋を傾動させる取鍋傾動機構と;を備えている鋳造注
    湯システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の鋳造注湯システムにおい
    て、取鍋は、取鍋移送体に対して着脱可能であり、離脱
    させた取鍋を保持して加熱する取鍋加熱装置がさらに設
    けられている鋳造注湯システム。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の鋳造注湯システ
    ムにおいて、取鍋傾動機構は、保持した取鍋の注ぎ口を
    除く上面開放部を開閉する取鍋蓋を備えている鋳造注湯
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれか1項記載
    の鋳造注湯システムにおいて、取鍋加熱装置は、取鍋の
    上面開放部を開閉する炉体を備え、この炉体に取鍋の加
    熱装置が設けられている鋳造注湯システム。
  11. 【請求項11】 鋳型に対して移動可能な取鍋移送体
    と;この取鍋移送体に着脱可能な取鍋と;取鍋移送体に
    保持された取鍋を傾動させる取鍋傾動機構と;取鍋移送
    体から離脱させた取鍋を保持して加熱する取鍋加熱装置
    と;取鍋移送体に保持された取鍋に湯を供給する溶解炉
    と;を有することを特徴とする鋳造注湯システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋には一対の傾動中心ボスと、傾動着力突起
    とが備えられ、取鍋移送体は、取鍋の一対の傾動中心ボ
    スを受ける一対のフックと、傾動着力突起に係合して昇
    降させる回動アームとを備え、この一対のフックと回動
    アームが上記取鍋傾動機構を構成している鋳造注湯シス
    テム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋移送体には、該取鍋移送体に保持された取
    鍋の注ぎ口を除く上面開放部を開閉する取鍋蓋が支持さ
    れている鋳造注湯システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋移送体は、上記取鍋蓋の先端部両側に設け
    た突起をガイドするガイド溝と、該取鍋蓋の後端部を昇
    降させる開閉装置とを備えている鋳造注湯システム。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋移送体のガイド溝は、上記フックに支持さ
    れる傾動中心ボスを中心とする円弧溝と、この円弧溝の
    上端に連設した上下方向の逃げ溝とからなっている鋳造
    注湯システム。
  16. 【請求項16】 請求項11ないし15のいずれか1項
    記載の鋳造注湯システムにおいて、取鍋加熱装置は、取
    鍋移送体から離脱させた取鍋を保持する取鍋受け台と;
    この取鍋受け台上に保持した取鍋の上面開放部を開閉す
    る炉体と;この炉体に備えられた、取鍋をその上面開放
    部から加熱する加熱手段と;を備えている鋳造注湯シス
    テム。
  17. 【請求項17】 請求項16項記載の鋳造注湯システム
    において、炉体は、平行運動機構により、取鍋の上面開
    放部の閉塞位置と開放位置との間を移動する鋳造注湯シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 請求項11ないし17のいずれか1項
    記載の鋳造注湯システムにおいて、取鍋加熱装置及び取
    鍋は、一つの取鍋移送体に対して複数が備えられている
    鋳造注湯システム。
  19. 【請求項19】 請求項11ないし18のいずれか1項
    記載の鋳造注湯システムにおいて、取鍋移送体は、コン
    ベヤ装置の送り方向、該送り方向と直交する水平方向及
    び昇降方向の3軸方向に移動可能である鋳造注湯システ
    ム。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋加熱装置の取鍋受け台は、取鍋の左右から
    突出させた複数の保持ボスを受ける保持溝を有する左右
    一対の保持プレートを備えている鋳造注湯システム。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の鋳造注湯システムに
    おいて、取鍋の左右から突出させた複数の保持ボスのう
    ちのいずれかの一対は、上記傾動中心ボスと同軸である
    鋳造注湯システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018065168A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 メタルエンジニアリング株式会社 注湯装置
IT202300025830A1 (it) * 2023-12-04 2025-06-04 Gf Elti S R L Coperchio per siviera

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JP2018065168A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 メタルエンジニアリング株式会社 注湯装置
IT202300025830A1 (it) * 2023-12-04 2025-06-04 Gf Elti S R L Coperchio per siviera

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