JPH11285849A - スポット溶接機用電極位置検出装置並びにその検出方法及びその補正方法 - Google Patents

スポット溶接機用電極位置検出装置並びにその検出方法及びその補正方法

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JPH11285849A
JPH11285849A JP11027392A JP2739299A JPH11285849A JP H11285849 A JPH11285849 A JP H11285849A JP 11027392 A JP11027392 A JP 11027392A JP 2739299 A JP2739299 A JP 2739299A JP H11285849 A JPH11285849 A JP H11285849A
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JP
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electrode
movable electrode
welding
welding gun
movable
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JP11027392A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Kamisada
光憲 神定
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接ロボットに取り付けられた溶接ガンの電
極位置を正確に検出する。 【解決手段】 一対の相対的に移動自在な溶接用電極2
2,24を有する溶接ガン2に固有の座標系を定め、任
意の位置に動かされた可動電極22を当該座標系に定め
られた電極センサ60により検出し、可動電極22の前
記任意の位置を溶接ガン2の位置検出器26によって検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットに取り付
けられた溶接ガンの電極位置を正確に検出し、電極磨耗
量を補正するスポット溶接機用電極位置検出装置並びに
その検出方法及びその補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば車体のスポット溶接を行なう溶
接ガンは、サーボモータによって駆動される可動電極と
ガン本体に固定された固定電極とを有している。スポッ
ト溶接時には、可動電極を固定電極側に動かすことによ
って被溶接物を固定電極との間に所望の圧力で挟み、こ
の状態で通電してスポット溶接を行なっている。
【0003】サーボモータを用いた溶接ガンの場合、被
溶接物に対する加圧力は可動電極の停止位置で間接的に
制御しているため、スポット溶接を連続的に行っている
と、両電極の摩耗により被溶接物に対する固定電極の停
止位置が変化し、同じ停止位置としていたのではスポッ
ト溶接時の加圧力が段々と小さくなって溶接品質に悪影
響を及ぼすようになる。このため、両電極の磨耗量を検
出し、その磨耗量だけ固定電極の停止位置を補正する必
要がある。従来、この補正をするために、次のようにし
て電極の磨耗を検出している。 (1)磨耗量検出治具10の固定ブロックにリミットス
イッチを設置する方法(図14参照) まず、ロボット全体を測定位置まで動作させ、可動電極
先端で摩耗量検出治具10のリミットスイッチをONさ
せる。そして、この時のロボット各軸の位置データを取
り込む。次に、同様の動作を固定電極についても行う。
そしてこれらの位置データを新品の電極時の位置データ
と比較し、可動電極、固定電極それぞれの摩耗量を算出
する。最終的には、両電極の磨耗量に合わせてロボット
の各軸位置データを補正する(図17のフローチャート
参照)。 (2)固定ブロックに可動電極を突き当て、サーボモー
タの電流値の変化から電極先端が触れたことを検知する
方法(図15参照) まず、ロボット全体を測定位置まで動作させ、サーボモ
ータを駆動させて可動電極を固定ブロックに突き当て
る。そして、この時のサーボモータの電流値の変化から
固定ブロックに電極先端が接触したことを検知し(図1
6参照)、接触状態が検知されたら可動電極軸の位置デ
ータを取り込む。さらにサーボモータを駆動させて可動
電極と固定電極とで被溶接物をくわえる。被溶接物がく
わえられたことをこの時のサーボモータの電流値の変化
から検知し、接触状態が検知されたら可動電極軸の位置
データを取り込む。これらの位置データを新品の電極時
の位置データと比較し、可動電極、固定電極それぞれの
摩耗量を算出する。最終的には、両電極の磨耗量に合わ
せてロボットの各軸位置データを補正する(図18のフ
ローチャート参照)。
【0004】この場合、可動電極の軸移動により、電極
が固定ブロックに接触したことを検知したが、ロボット
全体を移動させ、可動、固定両電極の位置を算出しても
よい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の方法では次のような欠点がある。(1)の
方法の場合、ロボット本体の機械的なバックラッシュや
剛性に依存する撓み、位置決め繰り返し精度による誤差
の分離ができない。また、溶接作業中に電極を交換した
場合、ロボット(ガン本体)を作業位置より摩耗量検出
治具10の位置まで移動しなければならず、復旧に時間
を要する。さらに、摩耗量検出治具10を設置するスペ
ースが必要であり費用も高くなる。(2)の方法の場合
も、ロボット本体の機械的なバックラッシュや剛性に依
存する撓み、位置決め繰り返し精度による誤差の分離が
できない。また、溶接作業中に電極を交換した場合、ロ
ボット(ガン本体)を作業位置より摩耗量検出治具10
の位置まで移動しなければならず、溶接作業への復旧に
時間がかかる。さらに、摩耗量検出治具10を設置する
スペースが必要である。
【0006】本発明は、以上のような従来の問題点を解
消するためになされたものであり、溶接ガンの電極位置
が正確に検出でき、電極磨耗量を正確に補正することが
できるスポット溶接機用電極位置検出装置並びにその検
出方法及びその補正方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、各請求項ごとに次のように構成される。
【0008】請求項1に記載の発明は、一対の相対的に
移動自在な溶接用電極を有する溶接ガンを溶接ロボット
が操作するスポット溶接機に適用されるスポット溶接機
用電極位置検出装置であって、前記溶接ガンには任意の
座標系が定められ、任意の位置に動かされた可動電極を
検出すべく当該座標系に定められたセンサと、前記溶接
ガンに対する前記可動電極の任意の位置を検出する当該
センサと協同する位置検出器とを有することを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記セ
ンサは、前記可動電極の先端部を検出し、前記可動電極
の前記任意の位置は、前記溶接ガンにおける前記可動電
極の先端部であることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記溶
接ガンは、可動電極を送り方向に送る送り機構と、前記
送り機構を支持するベース部分および前記可動電極に対
して他の溶接用電極を支持する端部部分を有するガンア
ームとを備え、前記センサは、前記ガンアームのベース
部分に固定され、前記可動電極の送り方向と交差する光
線を投射する投光器と、前記ガンアームのベース部分に
固定され、前記投光器からの光線を受光する受光器とを
備えていることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記溶
接ガンは、一方の支持片は投光器を支持し他方の支持片
は受光器を支持する相互に間隔をおいて配置された一対
の支持片を備え、前記ガンアームのベース部分に固定さ
れたブラケットをさらに有することを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記位
置検出器は、前記溶接ガンに固定され、前記可動電極を
送る送り機構と、前記送り機構を駆動するサーボモータ
と、前記サーボモータを制御し、前記可動電極の位置を
検出する制御装置とを有することを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記制
御装置は、前記溶接ガンに取り付けられた可動電極と固
定電極との間の無加圧接触の状態を認識することを特徴
とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記制
御装置は、前記送り機構の送りを制御し、スポット溶接
前に、前記溶接ガンに取り付けられた可動電極と固定電
極との間の前記任意の位置に前記可動電極が動く第1の
送り、スポット溶接前に、前記可動電極が無加圧接触の
状態となる第2の送り、スポット溶接後、可動電極が前
記任意の位置に動く第3の送り、スポット溶接後、前記
可動電極が無加圧接触の状態となる第4の送り、第1、
第2、第3、第4の送りの内の少なくとも2つに基づく
可動電極および固定電極の1つの変形を認識することを
特徴とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記制
御装置は、前記変形に基づく送り機構の送りを制御する
ことを特徴とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記制
御装置は、前記可動電極が無加圧接触の状態に入る前
に、固定電極上で加圧力を出すように可動電極を制御す
ることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記
可動電極と固定電極の内の1つは、前記送り機構に連結
される電極部材と、前記電極部材上に装着される電極チ
ップとを備えていることを特徴とする。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項9に記
載のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前記
制御装置は、前記送り機構の送り量を制御し、前記可動
電極が無加圧接触の状態となる第1の送り量、前記可動
電極が前記固定電極に作用し、前記固定電極の反作用と
釣り合う大きさの加圧力を持つように動かす第2の送り
量、前記可動電極が前記固定電極に作用し、前記固定電
極の反作用と釣り合う大きさとは異なる大きさの加圧力
を持つように動かす第3の送り量、第1、第2、第3の
送り量に基づく溶接ガンの曲りを認識することを特徴と
する。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前
記制御装置は、前記曲りに基づく送り機構の送り量を制
御することを特徴とする。
【0020】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前
記制御装置は、第1の方向を有する前記溶接ガンの第1
の曲り、前記第1の方向とは異なる第2の方向を有する
溶接ガンの第2の曲り、前記溶接ガンの第1と第2の曲
りに基づく溶接ガンの曲りの方向の影響を認識すること
を特徴とする。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載のスポット溶接機用電極位置検出装置において、前
記制御装置は、前記影響に基づく送り機構の送り量を制
御することを特徴とする。
【0022】請求項15に記載の発明は、一対の相対的
に移動自在な溶接用電極を有する溶接ガンを溶接ロボッ
トが操作するスポット溶接機に適用されるスポット溶接
機用電極位置検出装置であって、前記溶接ガンには任意
の座標系が定められ、任意の位置に動かされた可動電極
を検出すべく当該座標系に定められたセンサ手段と、前
記溶接ガンに対する前記可動電極の任意の位置を検出す
る当該センサ手段と協同する位置検出手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項16に記載の発明は、一対の相対的
に移動自在な溶接用電極を有する溶接ガンを溶接ロボッ
トが操作するスポット溶接機に適用されるスポット溶接
機用電極位置検出方法であって、溶接ガンに座標系を定
め、センサを前記座標系に固定し、任意の位置に動かさ
れた可動電極を前記センサで検出し、前記溶接ガンにお
ける前記可動電極の任意の位置を前記センサと協同する
位置検出器によって検出することを特徴とする。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載のスポット溶接機用電極位置検出方法において、前
記センサによる検出は、前記可動電極の先端部を検出す
ることを含み、前記可動電極の前記任意の位置は、溶接
ガンに対する前記可動電極の先端部であることを特徴と
する。
【0025】請求項18に記載の発明は、溶接ロボット
に取り付けられ、サーボモータで可動電極を駆動するタ
イプの溶接ガンに用いる電極位置補正方法であって、前
記溶接ガンに前記可動電極の先端部を検出する先端検出
器を固定して取り付ける第1段階と、前記溶接ガンに新
品の可動電極と固定電極を取り付けてその先端部が前記
先端検出器によって検出されるまで前記可動電極を駆動
する第2段階と、前記可動電極が原位置から前記先端検
出器によってその先端部が検出されるまでの移動量を算
出する第3段階と、引き続いて前記可動電極を前記固定
電極に突き当てるまで駆動する第4段階と、前記可動電
極の加圧力を減じて加圧力がなくなった時点での前記可
動電極の原位置から突き当て位置までの移動量を算出す
る第5段階と、溶接が行なわれた後に、前記可動電極が
原位置から前記先端検出器によってその先端部が検出さ
れるまでの移動量を算出する第6段階と、引き続いて前
記可動電極を固定電極に突き当てるまで駆動する第7段
階と、前記可動電極の加圧力を減じて加圧力がなくなっ
た時点での前記可動電極の原位置から突き当て位置まで
の移動量を算出する第8段階と、新品の可動電極によっ
て得られたそれぞれの移動量と溶接後の可動電極によっ
て得られたそれぞれの移動量とに基づいて、可動電極と
固定電極のそれぞれの磨耗量を算出する第9段階とを有
することを特徴とする。
【0026】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の溶接ガンの電極位置補正方法において、前記第4
段階で行なわれる可動電極を固定電極に突き当てる動作
は、前記サーボモータによって得られる溶接ガンの最大
許容加圧力以内の最大加圧力で両電極同士を加圧する動
作を含むことを特徴とする。
【0027】請求項20に記載の発明は、請求項18に
記載の溶接ガンの電極位置補正方法において、溶接ロボ
ットに取り付けられ、サーボモータで可動電極を駆動す
るタイプの溶接ガンに用いる電極位置補正方法であっ
て、前記第9段階で算出された可動電極と固定電極のそ
れぞれの磨耗量に基づいて、溶接時における加圧時の前
記可動電極の位置を補正する段階をさらに有することを
特徴とする。
【0028】請求項21に記載の発明は、溶接ロボット
に取り付けられ、サーボモータで可動電極を駆動するタ
イプの溶接ガンに用いる電極位置補正方法であって、前
記可動電極を固定電極に突き当てるまで駆動する第1段
階と、前記可動電極を第1の設定加圧力で加圧して前記
可動電極の原位置から突き当て位置までの移動量を算出
する第2段階と、前記第1の設定加圧力とは異なる加圧
力で両電極同士を再度加圧する第3段階と、前記可動電
極の原位置から突き当て加圧位置までの移動量を算出す
る第4段階と、前記突き当て位置までの移動量と前記突
き当て加圧位置までの移動量から前記溶接ガンの剛性を
算出する第5段階とを有することを特徴とする。
【0029】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載の溶接ガンの電極位置補正方法において、前記第5
段階で算出された溶接ガンの剛性に基づいて溶接時にお
ける加圧時の前記可動電極の位置を補正する段階をさら
に有することを特徴とする。
【0030】請求項23に記載の発明は、請求項21に
記載の溶接ガンの電極位置補正方法において、前記第1
段階から第4段階の処理を行ない、次に、前記溶接ガン
の姿勢を変えて、再度前記第1段階から第4段階を溶接
ガンを鉛直の姿勢で行ない、それぞれの姿勢によって得
られたそれぞれの移動量から前記ガンの自重を勘案した
剛性を算出する段階を有することを特徴とする。
【0031】請求項24に記載の発明は、請求項23に
記載の溶接ガンの電極位置補正方法において、前記段階
で算出された溶接ガンの自重を勘案した剛性に基づいて
溶接時における前記可動電極の加圧時の位置を補正する
段階をさらに有することを特徴とする。
【0032】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は次のよ
うな効果を奏する。
【0033】請求項1乃至請求項15に記載の発明で
は、ロボット本体の機械的なバックラッシュや剛性に依
存する撓み、位置決め繰り返し精度による誤差を含まな
い両電極の位置を高精度で検出することができる。
【0034】請求項16および請求項17に記載の発明
では、ロボット本体の機械的なバックラッシュや剛性に
依存する撓み、位置決め繰り返し精度による誤差を含ま
ない両電極の位置を高精度で検出することができる。
【0035】請求項18及び請求求項20に記載の発明
では、ロボット本体の機械的なバックラッシュや剛性に
依存する撓み、位置決め繰り返し精度による誤差を含ま
ない高精度な両電極の摩耗量を検出することができる。
従って、電極摩耗量の正確な補正ができるため溶接品質
の更なる向土が望める。また、溶接作業中に電極を交換
した場合であっても、ロボット(溶接ガン本体)を同作
業位置より空加圧できる位置までの最小限の移動で済む
ため、復旧時間を短縮できる。さらに、特別に摩耗量検
出装置を設置するスペースも必要なく、費用もかからな
い。
【0036】請求項19に記載の発明では、溶接に用い
る電極の多くは頻繁な電極交換を前提としているため、
電極先端の取り付け方法はテーパーの付いた円柱形の電
極チップを、それに勘合する電極ホルダに打ち込む形で
取り付けている。従って、電極チップの挿入が甘い場合
は、加圧を繰り返すたびに電極チップが電極ホルダにめ
り込み、あらかじめ計測した電極摩耗量に誤差を生じて
くる。従って、電極摩耗量検出の直前に最大許容加圧力
にて電極を加圧することにより、電極チップを十分に挿
入することができるため、高精度な電極の摩耗量を検出
することができる。また、以降の加圧による電極摩耗量
の誤差は生じない。従って、電極摩耗量の正確な補正が
できるため溶接品質の更なる向上が望める。
【0037】請求項21及び請求項22に記載の発明で
は、従来できなかった溶接ガンのアームの撓み量検出と
この検出に基づく補正ができる。このため、加圧力にあ
わせた最適なガンアーム撓み量の補正ができるため溶接
品質の更なる向上が望める。
【0038】請求項23及び請求項24に記載の発明で
は、従来、できなかったガンアームの撓み量検出とこの
検出に基づく補正ができるばかりでなく、ガン姿勢によ
る電極加圧力のばらつきを補正し、所望の電極加圧力を
正確に出すことができるため、溶接品質が安定する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0040】現在一般的に用いられているスポット溶接
装置は、その装置自体で加圧点と被溶接物のずれを補正
する機能(エコライジング)を持っていない。従って、
被溶接物を溶接する際には、電極加圧前において固定電
極が被溶接物に隙間なく接している必要がある(以下、
この位置を固定電極接触点と称す)。また、可動電極に
おいても、被溶接物と接触する点で停止しなければ、電
極や被溶接物に悪影響を及ぼすことから、電極が被溶接
物に接する位置(以下、可動電極接触点と称す)を予め
知る必要もある。
【0041】ところが、連続的に溶接を行った場合、電
極の摩耗により、前述の固定電極接触点や可動電極接触
点は常に変化する。また、ロボット等に取り付けられる
溶接ガンは、ロボット等の可搬重量の制限などからガン
本体の剛性確保に限界があることから、電極加圧時にお
いてガンアームに撓みが発生して加圧点もずれる。
【0042】仮に、被溶接物の厚みが限りなく薄い場
合、固定電極接触点と可動電極接触点はほぼ一致する。
そして、この点を理論加圧点とした場合、加圧力(数百
Kgf)によりガンアームが撓むため、図4に示すよう
に、実加圧点Ztは理論加圧点Zjからガンアーム撓み
量ΔZ分だけずれた位置になる。
【0043】従って、なんらかの方法により固定電極接
触点、可動電極接触点、理論加圧点、及び実加圧点を検
出する必要がある。
【0044】また、溶接ガン可動電極の可動部の自重
は、ガン姿勢により電極加圧力の誤差を生み出すため電
極加圧力を不安定にする。
【0045】従来、加圧時のガン本体の撓み量(実加圧
点)は、計測器を用いて実測しているため、本発明のよ
うな方法は有効である。また、ガン姿勢による電極加圧
力への影響については従来は考慮されていない。したが
って、本発明は、以上のような問題を解消するために成
されたものである。
【0046】図1は、図9に詳細が示される溶接ガン2
の各電極の位置を検出する電極位置検出装置1を示し、
また、図8は、電極位置検出装置1が用いられているス
ポット溶接装置Wを示す。図1に示すように、電極位置
検出装置1は、溶接ガン2と制御システム5とから構成
される。また、図8に示すように、スポット溶接装置W
は、電極位置検出装置1と、ハードウエアとして溶接ガ
ン2を含む溶接ロボットRを備えている。図8のスポッ
ト溶接装置Wは、理解を容易にすべく、地面に配置され
る分離された溶接変圧器TRを有するタイプのロボット
を例示している。なお、スポット溶接装置Wは、溶接ガ
ン2にコンパクトな溶接変圧器が取り付けられているも
のであっても良い。
【0047】図8に示すように、スポット溶接装置Wに
は、地面に据え付けられ溶接ガン2を操作する溶接ロボ
ットRと、スポット溶接装置Wを制御する制御装置50
とが設けられ、溶接変圧器TRの前面にはコントロール
パネル50aが、溶接ロボットRの基台にはコントロー
ルパネル50bが、溶接ロボットRのアームにはコント
ロールパネル50cおよび50dがそれぞれ取り付けら
れ、それぞれのコントロールパネル50a〜50dから
制御装置50に各種の指令が出力できるようになってい
る。
【0048】さらに、スポット溶接装置1には、図示は
されていないが、必要な動力や流体を供給する装置、電
気ケーブル、光ケーブル、通信や制御のための信号線、
インターフェース、オーバーヘッドレールに吊される油
圧や空圧のライン、空気調和装置、電極に冷却液を供給
する冷却ホースを含む冷却系を備えている。
【0049】図1に示す制御装置50は、スポット溶接
装置Wの動作を制御する中央処理装置(以下、CPUと
いう)52と、高速演算が可能な演算装置54と、動作
に必要なプログラムおよび関連データを記憶する記憶装
置56とを有している。
【0050】図8に示すように、溶接ガン2は、溶接ロ
ボットRの複数の自由度を持つアームの端部に取り付け
られ、これらのアームによって、一対の相対的に移動自
在な溶接用電極(可動電極22と固定電極24の組み合
わせ)がスポット溶接の所望の初期位置に設定されるよ
うに溶接ガン2の姿勢が三次元的に制御される。
【0051】図8および図9に示すように、可動電極2
2と固定電極24は、溶接ガン2に取り付けられる。ガ
ンアームと称されるガンボディー20は、アーム端部部
分20a、アームベース部分20b、中間体部分20c
の間で弓形またはC字形状に形成されている。送り機構
30は、アームベース部分20bに取り付けられて支持
されている。サーボモータ26は、アームベース部分2
0bに取り付けられ、送り機構30を駆動する。可動電
極22は、送り機構30の送り方向Dfの各々の向きに
動かすことができる。固定電極24は、可動電極22と
対向する位置にアーム端部部分20aによって取り付け
られている。
【0052】溶接ガン2には、ガンアーム20にブラケ
ットセット70を固定することによって先端検出器とし
て機能する電極センサ60が組み込まれる。アーム端部
部分20aには、電極ホルダ20dと水ジャケット20
eが設けられている。ガンボディー20には、その内部
に冷却水を流通させる冷却路が形成され、その冷却路に
は冷却ホースが接続される。また、ガンボディー20に
は、固定電極24に溶接電流を導く導体も有している。
【0053】送り機構30は、アームベース部分20b
に固定されるマウントベース31と、送り方向Dfに進
退するようにマウントベース31に回転自在に取り付け
られ、サーボモータ26のドライブシャフトに連結され
るボールネジ32と、ボールネジ32に噛み合わせて取
り付けるナット部材33と、ナット部材33に取り付け
られたスライドベース34と、スライドベース34に取
り付けられ、ガンボディー20の冷却路に連結される冷
却路が形成された電極ホルダー35とから構成される。
【0054】図10に示すようにサーボモータ26は、
CPU52からインターフェース26bに入力されるモ
ータ駆動指令Cによってモータ駆動電流Iが制御され
る。このモータ駆動電流Iは、モータ駆動指令Cにより
サーボモータ26aを介してインターフェース26bか
ら送られる。
【0055】モータ駆動電流Iは、電流計26cによっ
て電流データDiとして測定される。サーボモータ26
aの現在の回転数は、エンコーダ26dによって回転デ
ータDrとして測定される。このモータ駆動電流Iは、
CPU52のモータ駆動指令Cとして測定されてはなら
ない。電流データDiと回転データDrは、インターフ
ェース26bに同時に出力されて、電極位置データDp
としてCPU52に送られる。電流データDiと回転デ
ータDrは、非多重化される。回転データDrは、CP
U52に入力され、送り機構30における可動電極22
の供給電流が計算される。
【0056】電流データDiは、後で説明されるゼロト
ルク点をチェックするためにCPU52に入力される。
【0057】図10に示すように、サーボモータ26a
はボールネジ32に連結され、駆動トルクTdをもって
ボールネジ32を回転させ、ナット部材33を駆動し、
それによってスライドベース34が動き、可動電極22
が送り方向Dfに送られるように電極ホルダ35が移動
する。ガンアーム20に設定した直角座標系の軸をZと
すると、可動電極22(より詳しくは、そのチップ端
部)は、Z軸に沿って再生あるいは最初の位置Z=0か
ら一定の前進位置Z=Zi(Zi>0)まで送られる。
可動電極22は、対象物Ob(例えば溶接される点ある
いは固定電極24)に当接し、対象物Ob上で加圧力を
発生させる。
【0058】対象物Obを、対象物Obが押された位置
Z=Zj(Zj>Zi)で止まるまで微小距離ΔZだけ
前方に押し出すと、力Fが釣り合う(例えば固定電極2
4からの反力あるいはガンアーム20のアーム端部部分
20aが少し曲がることによって)。
【0059】図11に示すように、駆動トルクTdは、
モータ駆動電流Iの増加に応じて増加する。
【0060】送り機構30は、重量、機械的抵抗および
バックラッシュを有するので、駆動トルクTのフリクシ
ョンΔTdは、損失として消費され、残り(Td−ΔT
d)が加圧力Fとなる。そして、送り機構30は、電流
増加のステップ数に対応し、定められたゼロ加圧点(F
=0)を有する。ゼロ加圧点(F=0)は、このゼロ加
圧点(F=0)に対応する厳密なゼロトルク点(T=
0)を含むトルクの大きさに設定されたレンジ内におい
て、モータトルクT(ここで使用されるように)とし
て、CPU52が駆動トルクTdの大きさから明確にま
た効果的にフラクション(Td−ΔTd)を認識できる
ように、予めCPU52に教示されている。
【0061】図9に示すように、可動電極22は、可動
電極22のベース端部で電極ホルダ35に捩じ込まれる
電気的導電性を有するアダプタ22aと、アダプタ22
aの末端に仕上げられる先がとがったあるいは丸い電極
チップ22bとを有している。
【0062】図12は、可動電極22の端部部分の断面
図である。アダプタ22aは、その内部に形成される供
給と戻りの冷却路22cおよび放射状に電極チップ22
bの内側に向けてテーパの付いた外周面22dを末端に
有する。電極チップ22bには、冷却液循環のための孔
またはくぼみ22eが形成され、その孔またはくぼみ2
2eは、アダプタ22aの外側の周辺22d上に強制的
に合わせられ、水密状態を実現する放射状に外側に向け
てテーパの付いた内周面22fを有する。
【0063】可動電極22の位置は、電極センサ60に
よって検出される電極チップ22bの端部(すなわちト
ップのプロフィール)のZ軸座標により表される。ドレ
スされた電極チップ22bは、固定電極24に対して可
動電極22を、サーボモータ26の定格、形状、アダプ
タ22aと電極チップ22bの寸法に関連して許される
最も大きい基準力(例えば400のkgf、以降、最大
加圧力と称する)で押すことによって完全に挿入された
状態で装着することができる。
【0064】固定電極24は、電極ホルダ20dにネジ
止めされる電気的伝導性を有するアダプタ24aと、ア
ダプタ24aに強制的に仕上げられる先がとがったある
いは丸い電極チップ24bとから構成される。
【0065】固定電極24がここにあるとき、可動電極
22との当接の後、その位置は電極チップ24bの端部
のZ軸座標により表される。
【0066】一方のホースからの冷却液は、余分の絶縁
なしで、溶接電圧が比較的低くなるように電極チップ2
2bおよび24bを介して循環され他方のホースに戻
る。
【0067】電極センサ60は、無接触タイプのセンサ
であり、赤外線のビームBを照射するためにアームベー
ス部分20bに固定された放射器と、伝送器または投光
器(以降ひとまとめにして「投光器」)61、可動電極
22の送り方向Dfと直交しているコヒーレントあるい
は非コヒーレント光と、投光器61からビームBを受け
取るためにアームベース部分20bに固定された光電式
ダイオードあるいはトランジスタ、光結合素子あるいは
光検出している受光器(以降ひとまとめにして「受光
器」)62とを有している。
【0068】投光器61は、制御装置50からすなわち
CPU52から出力される駆動コマンドの信号線61a
を介して制御される。受光器62は、制御装置50に検
出データDt(図1を参照のこと)を送る信号線62a
に接続され、CPU52にそのデータを入出力する。
【0069】受光器62は、可動電極22の電極チップ
22bの先がとがった、丸いあるいは歪んだ形状の端部
を検出する。この検出は、例えば、ビームBの光線の大
部分の受光が電極チップ端部により遮られ、検出データ
DtがCPU52に入力されたときに行なわれる。これ
は、遮っている電極チップ端部を検出するために処理さ
れる。電極チップ端部が検出されると、計算された現在
の送り位置が読み込まれ、それによって電極22の現在
の位置は、検出された電極チップ端部のZ軸座標につい
て定められ、検出される。
【0070】投光器61および受光器62は、両方とも
ガン2に設定された直角座標系にブラケットセット70
によって固定される。図10により例示されるように、
投光器61からのビームBは、定められた座標のZ=Z
r(0<Zr<Zi)を有している基準点で垂直にZ軸
と交差する。
【0071】図9に示すように、ブラケットセット70
はアームベース部分20bに固定され、可動電極22の
送り方向Dfに垂直な方向に相互に間隔をおいて配置さ
れ、ねじ72a、71aによってアームベース部分20
bに固定される一対の実質的にC形の支持片71、72
を有し、一方の支持片71は投光器61を支持し、他方
の支持片72は受光器62を支持する。
【0072】可動電極22は、アームベース部分20b
(図9)の正面および固定電極24のチップ端部との間
のアーム寸法H(図1)を横切って、センサ60の後方
に位置する最初の位置Z=0(図10)から停止位置Z
=Zj(図10)まで前進するのに充分なストロークが
与えられる。このストロークは、溶接ガン2のアーム間
隔(20aと20bとの間)より大きい。
【0073】図13(A)は、図1の電極位置検出装置
1による電極位置検出の原理および相互電極距離の測定
原理の基本的な使用を例示し、13(B)は、電極の変
形の測定への電極位置検出の原理の適用を例示してい
る。図13(A)において、可動電極22(より詳しく
は新品の電極チップ22b)は3つの位置を有する。 位置(i) この位置は、最初の点Z=0に同一であると今仮定され
る初めのゼロの送り点である。 位置(ii) 丸いチップ端部は、基準点Z=ZrでビームBを遮る。 位置(iii) 電極チップの端部は、固定電極24の丸いチップ端部
(新品の先端24bの)に初めの接触点Z=Zi1で無
加圧の状態で接触する。この無加圧の接触状態は、最大
の加圧力であってもよい最大加圧力F(図11)で初め
に検出した後、ほんの少し戻したゼロトルク点(T=
0)として、CPU52によって検出される。
【0074】可動電極22は、送り機構30によって送
られる。
【0075】まず、位置(i)から位置(ii)までの距
離Zrのところで、電極チップの端部が受光器62(図
9)によって検出され、CPU52(図1)によって認
識される。CPU52は、現在の計算された送りFr1
を読み込み、現在の電極位置がZrであることと、位置
(ii)から位置(iii)への付加距離がLr1(=Zi
1−Zr)であることを知る。既に述べられた無加圧接
触の状態は、CPU52がZi1である現在の電極位置
として、現在の計算された送りFi1(=Fr1+Lr
1)を読み込むとき、CPU52において、検出され
る。
【0076】この結果、CPU52は、次回の溶接の前
に、レファレンス位置Zrでの可動電極22と固定電極
24(使っていない先端24bについては仕上げられ
た)との間の現在の間隔として、基準点Zrおよび参照
距離Lr1(=Zi1−Zr)に達するために可動電極
22(使っていない先端22bについては仕上げられ
た)の必要な送り量Fri(=Zr)を知らされる。
【0077】図13Bにおいて、変形または一回以上の
溶接作業で磨耗する可動電極22は、再び3つの位置を
有する。 位置(iv) 電極22は、その変形の程度に対応するギャップdZ1
をもって、初めの送り点Z=0より短く、または小さい
現在のゼロ送り点(−dZ1)で待機する。 位置(v) その歪んだ電極チップの端部は、基準点Z=Zrでビー
ムBを遮る。 位置(vi) 電極チップの端部は、電極24の変形の程度に対応する
ギャップdZ2をもって、初めの接触点Zi1より遠い
現在の接触点Z=Zi2(=Zi1+dZ2)で固定電
極24の歪んだチップ端部上に無加圧の状態で接触す
る。
【0078】可動電極22は、まず位置(iv)から位置
(v)への距離Zr+dZ1に送られる。そのチップ端
部は受光器62で検出され、Zrである電極位置として
現在の計算された送りFr2を読み込んだときにCPU
52が検出する。
【0079】位置(v)から位置(vi)への付加距離L
r2(=Zi2−Zr)において、CPU52がZi2
である電極位置として現在の計算された送りFi2(=
Fr2+Lr2)を読み込むとき、無加圧接触の状態が
CPU52によって検出される。この結果、CPU52
は、可動電極22(使用された先端22bについては仕
上げられた)が基準点Zrおよび参照距離Lr2に達す
るために必要な送りFr2(=Zr+dZ1)を、基準
位置Zrでの可動電極22と固定電極24(使用された
先端24bについては仕上げられた)との現在の間隔と
して知らされる。
【0080】基準位置Zrは共通であり、関連データ
(Fr1およびFi1あるいはLr1、およびFr2お
よびFi2あるいはLr2を少なくともを含む)は記憶
装置56(図1)に記憶されるので、CPU52は、電
極チップ22bおよび24bの変形のそれぞれの程度、
dZ1、dZ2を決めるために、例えば送り距離、電極
位置あるいは相互電極距離の修正あるいは補正などのい
ろいろな適用のために、任意のセットデータを読み込ん
で処理することができる。
【0081】電極位置検出装置1において、可動電極2
2はその上に投光器61からのビームBによって定めら
れる参照目盛を有している目盛のない参照メジャーとし
て機能する。基準点Zrを越えて送られたとき、メジャ
ーは定められる長さを有する。なお、図9のスポット溶
接機Wは、加工物の溶接点から外れた場合にその位置に
電極位置を自動補正するイコライザ(固定電極24を溶
接点の下側のレベル「固定電極接触点」で隙間なく接触
させ、可動電極22を溶接点の上側のレベル「可動電極
接触点」で無加圧の状態で接触させるために必要とする
手段)は装備されていない。
【0082】溶接ガン2は、ロボットアームの公称許容
荷重を考慮して設計された重量を有し、ガンアーム20
は、溶接時に、加圧力の増加により、わずかであるが増
大する曲がりとともに可動電極側部から作用する加圧力
Fに耐える剛性および強度を有する。それゆえに、図4
にて図示したように、溶接点の位置の偏差が発生する。
溶接点は、可動電極接触点が実質的に固定電極接触点と
一致するため、ゼロの厚さであると仮定される。そし
て、それは、点Z=Ztによって、理論上の加圧点とし
て示される。
【0083】ガンアーム20は加圧力F(数百kgf)
で撓むので、理論上の加圧点Ztがそこから小さい距離
ΔZ(図10を参照のこと)をおいて位置する他の点Z
jにずれる。さらに、加圧力Fは、溶接ガン2の姿勢に
対してもわずかに変化する。本実施例は、このような力
の位置の偏差および力の変化については、電極位置の基
本的な検出および修正に加えて対処できる。
【0084】図2は、図1の電極位置検出装置1による
基本的な検出および修正のための動作のフローチャート
を示す。
【0085】溶接ガン2は、新品の(先端22b)可動
電極22および新品の(先端24b)固定電極24を備
えている。
【0086】ステップS1では、駆動コマンドCは、可
動電極22から出力される加圧力を定義するコマンドデ
ータとともに制御装置50のCPU52からサーボモー
タ26に出力される。ロマンドCが与えられると、サー
ボモータ26は可動電極22を圧縮方向、すなわち送り
方向Df(図10)に低速度で動かす。
【0087】ステップS2では、可動電極22のチップ
端部は、先端検出器(図13(A)のZr)として用い
られる電極センサ60によって検出される。検出される
とすぐに、可動電極22の現在の位置Fr1は、記憶装
置56(以降、記憶装置1と呼ぶ)の記憶領域に記憶さ
れる。
【0088】ステップS3では、図5に示すように、可
動電極22は、固定電極24に接触するまで、高速度で
動かされる(距離Lr1だけ)。
【0089】ステップS4では、可動電極22が固定電
極24と接触し、両電極22、24上の仕上げられた電
極チップ22b、24bが端部に合わせられるように、
可動電極22は最大の加圧力F0で固定電極24に対し
押圧される。
【0090】ステップS5〜S7では、サーボモータ2
6の出力トルクをステップS4の状態から徐々に減少さ
せている。可動電極22の加圧力F0を減少させ、加圧
力F0がΔFからゼロに減じられたとき、可動電極22
の接触点Zi1(図13(A))が検出され(Fi1を
送るように)、記憶装置56(以降、記憶装置2と呼
ぶ)の他の記憶領域に記憶される。これによって、記憶
装置1および記憶装置2は、新品の可動装置22および
固定電極24の電極チップ端部の位置Zr、Zi1のデ
ータFr1、Fi1を記憶することになる。
【0091】ステップS8では、サーボモータ26は可
動電極22を定められている原位置に復帰するために高
速で動かす。これによって、アーム間隔H(図1)を開
放している。前述のステップS1〜S8は、電極チップ
の完全なドレッシングをすべく、記憶装置1および記憶
装置2のデータをアップデートするため好ましくは二回
実行されてもよい。
【0092】何度かスポット溶接を行なうと、電極2
2、24のチップ端部は、磨耗または変形するため、ス
テップS9〜S11が処理される。そこでは、端部検出
器28により検出される可動電極22の位置Zr上のデ
ータFr2(図13(B))が記憶装置56(以降、記
憶装置3と呼ぶ)の記憶領域に記憶され、また、可動電
極22の接触点Zi2上のデータFi2が前記憶装置5
6(以降記憶装置4と呼ぶ)の他の記憶領域に記憶され
る。
【0093】ステップ12では、記憶装置1〜記憶装置
4に記憶されたデータは、可動電極22および固定電極
24の摩耗量dL1およびdL2(図5)の計算のため
にCPU52によって次のように処理される。
【0094】記憶装置1〜記憶装置4に記憶されたデー
タは、ゼロの送り点あるいは可動電極22の原位置から
の送り(図13(A)および図13(B)のFr1、F
i1、Fr2、Fi2)あるいは変位に関して記憶され
たものである。したがって、記憶装置3のデータ(Fr
2)は、可動電極22の摩耗量dL1(=dZ1)を決
めるために記憶装置1のデータ(Fri)から減じら
れ、記憶装置4のデータ(Fi2)は可動電極22およ
び固定電極24の全摩耗量dL1+dL2を決めるため
に記憶装置3のデータ(Fr2)から減じられる。さら
に、可動電極22の摩耗量dL1は、固定電極24の摩
耗量dL2(=dZ2)を決めるために全摩耗量dL1
+dL2から減じられる。
【0095】ステップS13では、計算された摩耗量d
L1およびdL2は制御装置50において、例えば可動
電極22を位置させるためのコマンドCの修正あるいは
ロボットRの(軌跡)教示データの修正のために用いら
れる。
【0096】換言すれば、摩耗量dL1およびdL2の
補正や修正は、可動電極22(電極摩耗を考慮した図1
0の釣合点Zj)の溶接姿勢あるいはロボットRによっ
て定められる軌跡の位置のコマンドデータから作られ
る。このような検出によって、繰り返された位置決めあ
るいは機械的な剛性およびロボットRのバックラッシュ
に従う曲げの蓄積のために起因するエラーから解放され
て、電極摩耗を正確に検出することができる。このよう
な正確な修正は、溶接品質を向上させることになる。
【0097】溶接作業における電極チップ交換の後、ロ
ボットRを同作業位置より空加圧できる位置までの最小
限の移動で済むため、溶接作業の復旧時間が短縮でき
る。さらに、特別に摩耗量検出装置を設置するスペース
も必要なく、費用もかからない等の種々の効果が得られ
ることになる。
【0098】電極チップ22b、24b(図12)は、
それぞれ消耗品であり、頻繁な交換を必要とする。これ
らは、チップアダプタ22aあるいは24a内に挿入さ
れる。電極の先端部分の仕上げが不十分であると、結果
として予期しない電極長の変化を引き起こす。電極チッ
プ先端は溶接の度に動かされるので、対向する電極の先
端で押されるとき、摩耗検出のエラーの原因となる。本
実施例はこの問題に対処することができる。
【0099】さらに、電極位置検出装置1は、溶接ガン
2の撓みの正確かつ高速な検出が可能であり、溶接ガン
2の撓みに対する電極位置の量的な補正に適用できる。
【0100】図6は、電極位置検出装置1のこのような
適用において、観測されるガンの撓み量のグラフを示す
図である。
【0101】可動電極22は、異なる加圧力Fで固定電
極24上に多数回当接する。それぞれの回は、加圧力デ
ータ(1回目F<200Kg、2回目F<300Kg、
3回目F<400Kgと4回目F<500Kg)と、記
憶装置56のデータセット(m1、m2、m3とm4)
として記憶する位置のデータ(1回目0.2mm未満の
ΔZ、2回目0.3mm未満、3回目0.4mm未満と
4回目0.5mm未満)との組合わせを有している。
【0102】このようにして集められた複数のデータセ
ットはCPU52に読み込まれ、それらは、溶接ガン2
の曲げ(ΔZ=M(F)=b1F+b2)の一次線形関
数M代表を評価するために一次回帰式と組み合わせられ
る最小二乗法により処理される。ここで、b1は、傾き
dM/dFとしての定数であり、b2は撓み量ΔZとし
ての定数である。関数Mが有利な直線性を有するよう
に、少なくとも2つのデータセットは個々の場合の定数
b1およびb2を決めるためにうまく処理される。任意
の加圧力Fに対する溶接ガンの撓み量ΔZは、評価され
た直線Mに沿ったデータの内部あるいは補間により評価
されてもよく、電極位置の修正のために、溶接ガンの撓
みに対する補正のために用いられてもよい。
【0103】図3は、溶接ガンの撓みに対する電極位置
修正に適用される電極位置検出装置1の動作のフローチ
ャートを示す。
【0104】このような処理を行なうのは、次のような
理由からである。
【0105】一般に抵抗スポット溶接機に用いる電極は
消耗品であり、頻繁な電極交換を前提としているため、
電極先端の取り付け方法はテーパーのついた円柱形の電
極チッブを、それに勘合する電極ホルダに打ち込む形で
取り付けられている。従って、電極チップの挿入が甘い
場合は、加圧を繰り返すたびに電極チップが電極ホルダ
にめり込み、後に行う電極摩耗量の検出に誤差が生じる
ことになる。
【0106】これから説明する処理では、抵抗スポット
溶接ガンの撓み量検出方法と撓み量補正方法に関する内
容である。この方法は、従来、経験値や推定値に頼って
いた抵抗スポット溶接ガンのアーム撓み量を定量的、且
つ正確、迅速に検出するものである。
【0107】溶接ガン2には、溶接にはまだ使用されて
いない新品の可動電極22(上の先端22b)および固
定電極24(上の先端24b)が取り付けられている。
CPU52は、今説明された方法(図2のステップS1
およびS2)で記憶装置1に記憶された可動電極22の
位置Zi1のデータFr1(図13(A))を有し、今
説明された方法(図2のステップS3〜S8で)で記憶
装置2に記憶されたゼロ加圧点Zi1のデータFr1
(図13(A))を有する。したがって、電極チップの
先端22bおよび24bは端部(ステップS4の最大の
加圧力F0で)に合わせられる。
【0108】図3のステップS21では、駆動コマンド
Cは、可動電極22により出される加圧力を定義するコ
マンドデータを有し、CPU52からサーボモータ26
に出力される。サーボモータ26は、与えられたコマン
ドCによって、圧縮方向に低速度で可動電極22を動か
す。
【0109】ステップS22では、可動電極22のチッ
プ端部は、先端検出器(Zr)として機能する電極セン
サ60によって検出される。
【0110】ステップS23では、接触点Zi1に達す
るために必要な可動電極22のための付加送り量Lr1
(図13A)に基づいて、固定電極との接触位置を計算
する。
【0111】ステップS24では、可動電極22はそれ
が固定電極24と接触するまで高速(送りLr1で)で
動かされる。
【0112】ステップS25〜S27では、可動電極2
2が固定電極24をゼロ加圧するように、電極22は、
加圧力F(最初は最大のF0であってその後に徐々に減
らされるようにプリセットされる)で、図10に示すよ
うに、加圧接触点Zjで停止し、電極22が少し(余分
の送りΔZによって、)進むように、固定電極24に対
向して押すように動かされる。加圧力Fは、反力とガン
アーム20の曲げのためにつりあう。
【0113】ステップS28では、CPU52は記憶装
置56において、押加圧F(図6のm4のような)のデ
ータとともに押圧接触点(Zj)上のデータ(全送りF
i1+ΔZの)の組合わせを記憶する。
【0114】ステップS29では、前述のステップS2
5〜S28の処理が1回以上繰り返される。各々の回
で、最初から変わる(徐々に減少する)加圧力Fを適用
し、変化する加圧力F(図6のm3、m2あるいはm1
のような)のデータとともに様々な接触点(Zj)上の
データ(Fi1+ΔT)を記憶装置56において記憶す
る。
【0115】ステップS30では、記憶されたデータセ
ット(FおよびZj上の)がCPU52において読み込
まれる。それらは、溶接ガンの撓み関数M(図6)ある
いはその定数b1およびb2に関して、例えば一次回帰
式を用いて溶接ガン2の剛性を決めるために処理され、
その結果データは、記憶装置56において記憶される。
【0116】ステップS31では、サーボモータ26は
可動電極22を原位置に復帰するために高速で動かす。
数回のスポット溶接作業の後、フローチャートの制御フ
ローは、ステップS32からステップ34に進み、端部
検出器28により検出される可動電極22の位置Zr上
のデータFr2(図13(B))が記憶装置の記憶領域
に記憶され、また、可動電極22および固定電極24の
ゼロ加圧点Zi2上のデータFi2が記憶装置4の他の
記憶領域において記憶される。
【0117】ステップS35では、記憶装置1〜記憶装
置4に記憶されたデータ(図13(A)および図13
(B)のFr1、Fi1、Fr2、Fi2)は、説明さ
れた方法(図2のステップS12のような)の可動電極
22および固定電極24の摩耗量dL1およびdL2
(図5)を計算するためにCPU52により処理され
る。
【0118】ステップS36では、様々な押圧力Fに依
存して変化する溶接ガンの撓みMを考慮して、例えば可
動電極22を位置させるためのコマンドCの修正あるい
はロボットRへの(軌跡)教示データの補正のために、
制御装置50はガン剛性上の記憶されたデータ(ステッ
プS30で)とともに計算された摩耗量dL1、dL2
を用いる。
【0119】換言すれば、可動電極22の溶接姿勢のた
め、ロボットRによって定められる軌跡のため、電極2
2および24の摩耗量dL1およびdL2、および溶接
ガン2あるいはガンアーム20の撓みMを補正するため
の修正は(図10のつりあっている点Zjの方に押され
る)位置のコマンドデータから作られる。
【0120】このような測定をして補正を行なうと、電
極チップを十分に挿入することができるため、高精度な
電極の摩耗量を検出することができる。また、以降の加
圧による電極摩耗量の誤差は生じない。従って、従来で
きなかったガンアームの撓み量検出と補正ができる。ま
た、加圧力にあわせた最適なガンアーム撓み量の補正が
できるため溶接品質の更なる向上が望める。
【0121】図3のステップS21〜S31は、図2の
ステップS8およびS9との間で実行されてもよい。こ
の場合には、次の溶接作業において用いられる加圧力F
のために、余分の送り(ΔZ)、全送り(Fi1+Δ
Z)あるいは釣り合い点Zjは、単に記憶装置26にお
いて記憶されてもよく、また溶接作業の電極送りの決定
に直接使用するために読みとってもよい。
【0122】加圧力Fは、その分配された重量を有する
溶接ガン2の姿勢に対して変化する。例えば、加圧力F
は、アーム端部部分20a上の固定電極24が、可動電
極22からの下方への加圧力Fおよび送り機構30を有
するアームベース部分20bからの荷重のフラクション
を支える標準的なガン位置と、固定電極24が、可動電
極22から上への押圧力を受け取る逆のガン位置との間
で変化する。
【0123】図7は、ロボットアームの回転軸にほぼ水
平にセットされた溶接ガン2(重量20kg)の姿勢に
依存する加圧力Fの変化の測定結果を示す図である。
【0124】姿勢は、ゼロラジアンのノーマル位置から
各々の反対側の二分の一ラジアンまで変化され、7つの
データセットn0‐n6を得ている。
【0125】回帰式y=Asin(x)+Bおよび最小
二乗法を用いて正弦曲線Nを記述する。ここで、yはガ
ン曲がり、xはガン姿勢、Aはガン重量、Bは有効トル
クT(図11)の大きさに対する定数である。
【0126】図1の電極位置検出装置1は、次のように
して溶接ガン2の姿勢を考慮して電極位置の修正が行な
われる。
【0127】最初に、溶接ガン2は、可動電極22が実
質的に垂直方向の下向きにその向きが定められる送り方
向Dfを有するノーマル位置にセットされ、ガン2の撓
みの第1のデータは説明された方法(図3のステップS
21〜S28で)で検出され、記憶装置56に記憶され
る。
【0128】次に、溶接ガン2は可動電極22が実質的
に垂直方向の上向きにその向きが定められる送り方向D
f(図9)を有する逆位置にセットされ、ガン2の撓み
の第2のデータが同様に検出されて記憶される。
【0129】そして、第1および第2のデータは、CP
U52に読み込まれ、正弦曲線が溶接ガン2の任意の姿
勢における押圧点Zj(図4)上に押しつける重量荷重
の成分を表すように、第1および第2のデータに対応す
る上限値および下限値である正弦曲線(y=Asin
(x)+B)の回帰式計算によって処理される。
【0130】それゆえに、溶接において、加圧力Fは溶
接ガン2の様々な姿勢の荷重成分を補正するために修正
され、溶接点には望ましい加圧力が与えられるため、溶
接品質を確実に向上させることができる。
【0131】本実施例において、CPU52は、電極摩
耗を直接に測定し電極位置を補正し溶接ガン2の姿勢に
よる溶接ガン2の撓みおよび加圧力変化のための直接の
量的な補正をする参照スケールを調整するための参照ス
ケールとして可動電極22を用いている。
【0132】前述の説明から明らかなように、本実施例
によって、繰り返された位置決め、機械的な剛性に従う
溶接ガンの撓みおよびロボットのバックラッシュなどの
エラーから逃れて、電極摩耗量を正確に検出することが
ができる。結果として生じる正確な修正は、溶接品質を
改善することになる。
【0133】本実施形態は、溶接の度に消耗され頻繁な
交換が要求される電極チップの問題に対処でき、電極長
さの予期しない変化が起きないため不十分な仕上げであ
ってもよい。
【0134】本実施形態は、電極摩耗量の検出の前に最
大の加圧力を用い、徹底的な仕上げを達成し、電極摩耗
の正確な検出ができるようにし、繰り返された圧縮から
生じる検出エラーを除去し、結果として溶接品質が向上
する。
【0135】また、本実施形態は溶接ガンの撓みに対す
る電極位置の量的な補正ができ、撓みに対する正確な補
正をすることができる。
【0136】さらに、本実施形態では、様々なガン姿勢
の荷重成分が補正でき、溶接点に作用する望ましい加圧
力が得られるので、溶接品質が確実に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電極位置検出装置を示す図である。
【図2】 図1の装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 図1の装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 電極位置の偏差の説明に供する図である。
【図5】 電極の磨耗量の決定の説明に供する図であ
る。
【図6】 溶接ガンの撓みの変化を示すグラフである。
【図7】 溶接ガンの姿勢と加圧力の変動を示すグラフ
である。
【図8】 本発明の電極位置検出装置が搭載されたスポ
ット溶接機の斜視図である。
【図9】 図8に示したスポット溶接機における溶接ガ
ンの詳細図である。
【図10】 図9の溶接ガンが持つサーボモータの電気
回路図である。
【図11】 図10のサーボモータのトルクを変化させ
るグラフである。
【図12】 図9の溶接ガンの溶接用電極の先端部の断
面図である。
【図13】 電極位置検出の原理を示す図である。
【図14】 従来の電極磨耗量検知方法の説明に供する
図である。
【図15】 従来の電極磨耗量検知方法の説明に供する
図である。
【図16】 従来の電極磨耗量検知方法の説明に供する
図である。
【図17】 図14に示した従来の電極磨耗量検知方法
の処理を示すフロチャートである。
【図18】 図15及び図16に示した従来の電極磨耗
量検知方法の処理を示すフロチャートである。
【符号の説明】
10…摩耗量検出治具、 20…溶接ガン、 22…可動電極、 24…固定電極、 26…サーボモータ、 30…送り機構、 50…制御装置、 60…電極センサ、 61…投光器、 62…受光器。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の相対的に移動自在な溶接用電極を
    有する溶接ガンを溶接ロボットが操作するスポット溶接
    機に適用されるスポット溶接機用電極位置検出装置であ
    って、 前記溶接ガンには任意の座標系が定められ、 任意の位置に動かされた可動電極を検出すべく当該座標
    系に定められたセンサと、 前記溶接ガンに対する前記可動電極の任意の位置を検出
    する当該センサと協同する位置検出器とを有することを
    特徴とするスポット溶接機用電極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記センサは、前記可動電極の先端部を
    検出し、 前記可動電極の前記任意の位置は、前記溶接ガンにおけ
    る前記可動電極の先端部であることを特徴とする請求項
    1に記載のスポット溶接機用電極位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記溶接ガンは、 前記可動電極を送り方向に送る送り機構と、 前記送り機構を支持するベース部分および前記可動電極
    に対して他の溶接用電極を支持する端部部分を有するガ
    ンアームとを備え、 前記センサは、 前記ガンアームのベース部分に固定され、前記可動電極
    の送り方向と交差する光線を投射する投光器と、 前記ガンアームのベース部分に固定され、前記投光器か
    らの光線を受光する受光器とを備えていることを特徴と
    する請求項2に記載のスポット溶接機用電極位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記溶接ガンは、 一方の支持片は投光器を支持し他方の支持片は受光器を
    支持する相互に間隔をおいて配置された一対の支持片を
    備え、前記ガンアームのベース部分に固定されたブラケ
    ットをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の
    スポット溶接機用電極位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出器は、 前記溶接ガンに固定され、前記可動電極を送る送り機構
    と、 前記送り機構を駆動するサーボモータと、 前記サーボモータを制御し、前記可動電極の位置を検出
    する制御装置とを有することを特徴とする請求項1に記
    載のスポット溶接機用電極位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、 前記溶接ガンに取り付けられた可動電極と固定電極との
    間の無加圧接触の状態を認識することを特徴とする請求
    項5に記載のスポット溶接機用電極位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、 前記送り機構の送りを制御し、 スポット溶接前に、前記溶接ガンに取り付けられた可動
    電極と固定電極との間の前記任意の位置に前記可動電極
    が動く第1の送り、 スポット溶接前に、前記可動電極が無加圧接触の状態と
    なる第2の送り、 スポット溶接後、可動電極が前記任意の位置に動く第3
    の送り、 スポット溶接後、前記可動電極が無加圧接触の状態とな
    る第4の送り、 第1、第2、第3、第4の送りの内の少なくとも2つに
    基づく可動電極および固定電極の1つの変形を認識する
    ことを特徴とする請求項6に記載のスポット溶接機用電
    極位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、 前記変形に基づく送り機構の送りを制御することを特徴
    とする請求項7に記載のスポット溶接機用電極位置検出
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、 前記可動電極が無加圧接触の状態に入る前に、固定電極
    上で加圧力を出すように可動電極を制御することを特徴
    とする請求項6に記載のスポット溶接機用電極位置検出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記可動電極と固定電極の内の1つ
    は、 前記送り機構に連結される電極部材と、 前記電極部材上に装着される電極チップとを備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載のスポット溶接機用電
    極位置検出装置。
  11. 【請求項11】 前記制御装置は、 前記送り機構の送り量を制御し、 前記可動電極が無加圧接触の状態となる第1の送り量、 前記可動電極が前記固定電極に作用し、前記固定電極の
    反作用と釣り合う大きさの加圧力を持つように動かす第
    2の送り量、 前記可動電極が前記固定電極に作用し、前記固定電極の
    反作用と釣り合う大きさとは異なる大きさの加圧力を持
    つように動かす第3の送り量、 第1、第2、第3の送り量に基づく溶接ガンの曲りを認
    識することを特徴とする請求項9に記載のスポット溶接
    機用電極位置検出装置。
  12. 【請求項12】 前記制御装置は、 前記曲りに基づく送り機構の送り量を制御することを特
    徴とする請求項11に記載のスポット溶接機用電極位置
    検出装置。
  13. 【請求項13】 前記制御装置は、 第1の方向を有する前記溶接ガンの第1の曲り、 前記第1の方向とは異なる第2の方向を有する前記溶接
    ガンの第2の曲り、 前記溶接ガンの第1と第2の曲りに基づく溶接ガンの曲
    りの方向の影響を認識することを特徴とする請求項11
    に記載のスポット溶接機用電極位置検出装置。
  14. 【請求項14】 前記制御装置は、 前記影響に基づく送り機構の送り量を制御することを特
    徴とする請求項13に記載のスポット溶接機用電極位置
    検出装置。
  15. 【請求項15】 一対の相対的に移動自在な溶接用電極
    を有する溶接ガンを溶接ロボットが操作するスポット溶
    接機に適用されるスポット溶接機用電極位置検出装置で
    あって、 前記溶接ガンには任意の座標系が定められ、 任意の位置に動かされた可動電極を検出すべく当該座標
    系に定められたセンサ手段と、 前記溶接ガンに対する前記可動電極の任意の位置を検出
    する当該センサ手段と協同する位置検出手段とを有する
    ことを特徴とするスポット溶接機用電極位置検出装置。
  16. 【請求項16】 一対の相対的に移動自在な溶接用電極
    を有する溶接ガンを溶接ロボットが操作するスポット溶
    接機に適用されるスポット溶接機用電極位置検出方法で
    あって、 溶接ガンに座標系を定め、 センサを前記座標系に固定し、 任意の位置に動かされた可動電極を前記センサで検出
    し、 前記溶接ガンにおける前記可動電極の任意の位置を前記
    センサと協同する位置検出器によって検出することを特
    徴とするスポット溶接機用電極位置検出方法。
  17. 【請求項17】 前記センサによる検出は、 前記可動電極の先端部を検出することを含み、 前記可動電極の前記任意の位置は、溶接ガンに対する前
    記可動電極の先端部であることを特徴とする請求項16
    に記載のスポット溶接機用電極位置検出方法。
  18. 【請求項18】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記溶接ガンに前記可動電極の先端部を検出する先端検
    出器を固定して取り付ける第1段階と、 前記溶接ガンに新品の可動電極と固定電極を取り付けて
    その先端部が前記先端検出器によって検出されるまで前
    記可動電極を駆動する第2段階と、 前記可動電極が原位置から前記先端検出器によってその
    先端部が検出されるまでの移動量を算出する第3段階
    と、 引き続いて前記可動電極を前記固定電極に突き当てるま
    で駆動する第4段階と、 前記可動電極の加圧力を減じて加圧力がなくなった時点
    での前記可動電極の原位置から突き当て位置までの移動
    量を算出する第5段階と、 溶接が行なわれた後に、前記可動電極が原位置から前記
    先端検出器によってその先端部が検出されるまでの移動
    量を算出する第6段階と、 引き続いて前記可動電極を固定電極に突き当てるまで駆
    動する第7段階と、 前記可動電極の加圧力を減じて加圧力がなくなった時点
    での前記可動電極の原位置から突き当て位置までの移動
    量を算出する第8段階と、 新品の可動電極によって得られたそれぞれの移動量と溶
    接後の可動電極によって得られたそれぞれの移動量とに
    基づいて、可動電極と固定電極のそれぞれの磨耗量を算
    出する第9段階とを有することを特徴とする溶接ガンの
    電極位置補正方法。
  19. 【請求項19】 前記第4段階で行なわれる可動電極を
    固定電極に突き当てる動作は、前記サーボモータによっ
    て得られる溶接ガンの最大許容加圧力以内の最大加圧力
    で両電極同士を加圧する動作を含むことを特徴とする請
    求項18に記載の溶接ガンの電極位置補正方法。
  20. 【請求項20】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記第9段階で算出された可動電極と固定電極のそれぞ
    れの磨耗量に基づいて、溶接時における前記可動電極の
    位置決め位置を補正する段階をさらに有することを特徴
    とする請求項18に記載の溶接ガンの電極位置補正方
    法。
  21. 【請求項21】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記可動電極を固定電極に突き当てるまで駆動する第1
    段階と、 前記可動電極を第1の設定加圧力で加圧して前記可動電
    極の原位置から突き当て位置までの移動量を算出する第
    2段階と、 前記第1の設定加圧力とは異なる加圧力で両電極同士を
    再度加圧する第3段階と、 前記可動電極の原位置から突き当て加圧位置までの移動
    量を算出する第4段階と、 前記突き当て位置までの移動量と前記突き当て加圧位置
    までの移動量から前記溶接ガンの剛性を算出する第5段
    階とを有することを特徴とする溶接ガンの電極位置補正
    方法。
  22. 【請求項22】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記第5段階で算出された溶接ガンの剛性に基づいて溶
    接時における加圧時の前記可動電極の位置を補正する段
    階をさらに有することを特徴とする請求項21に記載の
    溶接ガンの電極位置補正方法。
  23. 【請求項23】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記第1段階から第4段階を溶接ガンを鉛直の姿勢で行
    ない、次に、前記溶接ガンの姿勢を変えて、再度前記第
    1段階から第4段階の処理を行ない、 それぞれの姿勢によって得られたそれぞれの移動量から
    前記ガンの自重を勘案した剛性を算出する段階を有する
    ことを特徴とする請求項21に記載の溶接ガンの電極位
    置補正方法。
  24. 【請求項24】 溶接ロボットに取り付けられ、サーボ
    モータで可動電極を駆動するタイプの溶接ガンに用いる
    電極位置補正方法であって、 前記段階で算出された溶接ガンの自重を勘案した剛性に
    基づいて溶接時における前記可動電極の加圧時の位置を
    補正する段階をさらに有することを特徴とする請求項2
    3に記載の溶接ガンの電極位置補正方法。
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