JPH11286074A - 化粧板およびその製造方法 - Google Patents
化粧板およびその製造方法Info
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- JPH11286074A JPH11286074A JP9107398A JP9107398A JPH11286074A JP H11286074 A JPH11286074 A JP H11286074A JP 9107398 A JP9107398 A JP 9107398A JP 9107398 A JP9107398 A JP 9107398A JP H11286074 A JPH11286074 A JP H11286074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溝部の状態に左右されることなく、当該溝部
の内側に絵柄部が進入してなる化粧板とその製造のため
の方法を提供する。 【解決手段】 化粧板は、木質基板1の表面に絵柄部4
が転写された化粧板において、上記絵柄部4が木質基板
1表面の溝部2内にアンカー剤3を介して吸引されてな
ることを特徴とする。化粧板の製造方法は、高温に維持
しつつ木質基板1表面にアンカー剤3を塗布するととも
に、絵柄面に接着剤層を積層してなる転写シートをヒー
トロールによって熱間圧縮しつつ絵柄を転写し、乾燥及
び冷却によってアンカー剤3を収縮及び固化させてなる
ことを特徴とする。
の内側に絵柄部が進入してなる化粧板とその製造のため
の方法を提供する。 【解決手段】 化粧板は、木質基板1の表面に絵柄部4
が転写された化粧板において、上記絵柄部4が木質基板
1表面の溝部2内にアンカー剤3を介して吸引されてな
ることを特徴とする。化粧板の製造方法は、高温に維持
しつつ木質基板1表面にアンカー剤3を塗布するととも
に、絵柄面に接着剤層を積層してなる転写シートをヒー
トロールによって熱間圧縮しつつ絵柄を転写し、乾燥及
び冷却によってアンカー剤3を収縮及び固化させてなる
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質の板状材料に
木目柄などの絵柄を施してなる化粧板およびその製造方
法に関するものである。
木目柄などの絵柄を施してなる化粧板およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、木造の建築物などに使用され
る柱や壁面には、木質の材料が使用されるものである
が、意匠性に優れ、かつ、高級感のある模様が表面に露
出している天然木を使用することは、非常に高価なもの
であった。そこで、通常は、木目柄の薄い板であるいわ
ゆる突板を外側表面に貼着して、全体が天然木であるよ
うに見える加工を施したものがあった。しかし、このよ
うな加工板にあっても少なからず天然木を使用するので
あるため、決して安いものではなかった。このような状
況から、天然木に似た板材を少しでも安価に供給するた
め、木目柄に印刷したシートを表面に貼着する化粧板が
製造されるようになった。しかし、このような化粧板の
中には、単純に平面状のシートに木目柄が印刷されてい
るだけのものがあり、これは、明らかに表面の模様が印
刷物であることを判別し得るものであって、しかも、天
然木が有する独特の風合いを感じることができなかっ
た。即ち、外観のみならず手で触ったときの感覚におい
ても、天然木に似た化粧板が切望されていたのである。
る柱や壁面には、木質の材料が使用されるものである
が、意匠性に優れ、かつ、高級感のある模様が表面に露
出している天然木を使用することは、非常に高価なもの
であった。そこで、通常は、木目柄の薄い板であるいわ
ゆる突板を外側表面に貼着して、全体が天然木であるよ
うに見える加工を施したものがあった。しかし、このよ
うな加工板にあっても少なからず天然木を使用するので
あるため、決して安いものではなかった。このような状
況から、天然木に似た板材を少しでも安価に供給するた
め、木目柄に印刷したシートを表面に貼着する化粧板が
製造されるようになった。しかし、このような化粧板の
中には、単純に平面状のシートに木目柄が印刷されてい
るだけのものがあり、これは、明らかに表面の模様が印
刷物であることを判別し得るものであって、しかも、天
然木が有する独特の風合いを感じることができなかっ
た。即ち、外観のみならず手で触ったときの感覚におい
ても、天然木に似た化粧板が切望されていたのである。
【0003】そこで、上記のような化粧板においては、
化粧板の基となる基板の表面に存在する模様を生かし
て、表面の凹凸を自然な状態で残存させつつ木目模様を
印刷する手法が採用されていた。そのために、専ら転写
シートの開発が盛んであり、従来より使用されている転
写シートは、転写されるべき絵柄部と、この絵柄部を基
板表面に固着させるための接着剤と、転写部が接着され
た状態で転写シートの基剤層とで構成されたものであっ
て、この基剤層が絵柄部から容易に剥離できるように、
両者間には剥離剤が設けられたものであった。そして、
化粧板の加工方法にあっては、上記の転写シートを弾性
変形可能なラバーローラ等で加圧しながら貼着するもの
であった。
化粧板の基となる基板の表面に存在する模様を生かし
て、表面の凹凸を自然な状態で残存させつつ木目模様を
印刷する手法が採用されていた。そのために、専ら転写
シートの開発が盛んであり、従来より使用されている転
写シートは、転写されるべき絵柄部と、この絵柄部を基
板表面に固着させるための接着剤と、転写部が接着され
た状態で転写シートの基剤層とで構成されたものであっ
て、この基剤層が絵柄部から容易に剥離できるように、
両者間には剥離剤が設けられたものであった。そして、
化粧板の加工方法にあっては、上記の転写シートを弾性
変形可能なラバーローラ等で加圧しながら貼着するもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような加工方法では、第一に、ラバーローラの弾力性に
よって転写の状態が大きく異なるものであった。即ち、
木質基板の溝部の内側に転写シートの絵柄部を進入させ
ようとすれば、軟質のラバーローラを使用することとな
るが、この場合、木質基板の全体を押圧する力が弱くな
るため、溝部でない表面上の絵柄部の貼着が不十分とな
り、一方、ラバーローラを硬質のものにすれば、溝部に
沿ってラバーローラの表面が変形せずに絵柄部が進入で
きず、溝部内でブリッジ状になることなどがあった。
ような加工方法では、第一に、ラバーローラの弾力性に
よって転写の状態が大きく異なるものであった。即ち、
木質基板の溝部の内側に転写シートの絵柄部を進入させ
ようとすれば、軟質のラバーローラを使用することとな
るが、この場合、木質基板の全体を押圧する力が弱くな
るため、溝部でない表面上の絵柄部の貼着が不十分とな
り、一方、ラバーローラを硬質のものにすれば、溝部に
沿ってラバーローラの表面が変形せずに絵柄部が進入で
きず、溝部内でブリッジ状になることなどがあった。
【0005】第二に、木質基板の種類や切断面の状態に
よって転写の状態が異なるものであった。即ち、化粧板
を製造しようとする場合、同じ種類の木質材料を限定し
て使用することはなく、比較的安価に入手できる木質材
料を使用するのであり、また、同一の木から採取される
木質材料であっても、採取された場所や切断する角度な
どによって、その表面の状態は異なるものであり、導管
などによって構成される溝部が、あるもいのは細かく断
面三角形状であったり、また、あるものは大きくて断面
四角形状であったりするのであって、このような差異に
より絵柄部が転写される状態が異なるのであった。
よって転写の状態が異なるものであった。即ち、化粧板
を製造しようとする場合、同じ種類の木質材料を限定し
て使用することはなく、比較的安価に入手できる木質材
料を使用するのであり、また、同一の木から採取される
木質材料であっても、採取された場所や切断する角度な
どによって、その表面の状態は異なるものであり、導管
などによって構成される溝部が、あるもいのは細かく断
面三角形状であったり、また、あるものは大きくて断面
四角形状であったりするのであって、このような差異に
より絵柄部が転写される状態が異なるのであった。
【0006】本発明は、上記諸点にかんがみ、溝部の状
態に左右されることなく、当該溝部の内側に絵柄部が進
入してなる化粧板とその製造のための方法の提供を目的
とする。
態に左右されることなく、当該溝部の内側に絵柄部が進
入してなる化粧板とその製造のための方法の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】化粧板にかかる発明にあ
っては、木質基板の表面に絵柄部が転写された化粧板に
おいて、上記絵柄部が木質基板表面の溝部内にアンカー
剤を介して吸引されてなることを特徴とする化粧板を要
旨とする。また、製造方法の発明にあっては、化粧板の
基となる木質基板と、この表面に構成された溝部と、木
質基板の表面に絵柄が転写された絵柄部とからなる化粧
板において、高温に維持しつつ木質基板表面にアンカー
剤を塗布するとともに、絵柄面に接着剤層を積層してな
る転写シートをヒートロールによって熱間圧縮しつつ絵
柄を転写し、乾燥及び冷却によってアンカー剤を収縮及
び固化させてなることを特徴とする化粧板の製造方法を
要旨とする。
っては、木質基板の表面に絵柄部が転写された化粧板に
おいて、上記絵柄部が木質基板表面の溝部内にアンカー
剤を介して吸引されてなることを特徴とする化粧板を要
旨とする。また、製造方法の発明にあっては、化粧板の
基となる木質基板と、この表面に構成された溝部と、木
質基板の表面に絵柄が転写された絵柄部とからなる化粧
板において、高温に維持しつつ木質基板表面にアンカー
剤を塗布するとともに、絵柄面に接着剤層を積層してな
る転写シートをヒートロールによって熱間圧縮しつつ絵
柄を転写し、乾燥及び冷却によってアンカー剤を収縮及
び固化させてなることを特徴とする化粧板の製造方法を
要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、木質の基板1が細かな
溝部2を有する場合の加工方法を示すものであり、
(a)から順次(b)、(c)へ進行する。ここで、本
実施形態では、溝部2が比較的細かなものの表面に絵柄
を転写する加工方法であって、絵柄は絵柄インクが層状
になった絵柄部4が構成されており、また、上記のよう
な溝部2は断面が三角形状に構成されたものが多く、溝
部2の内側は斜状になっている。
に基づいて説明する。図1には、木質の基板1が細かな
溝部2を有する場合の加工方法を示すものであり、
(a)から順次(b)、(c)へ進行する。ここで、本
実施形態では、溝部2が比較的細かなものの表面に絵柄
を転写する加工方法であって、絵柄は絵柄インクが層状
になった絵柄部4が構成されており、また、上記のよう
な溝部2は断面が三角形状に構成されたものが多く、溝
部2の内側は斜状になっている。
【0009】そこで、本実施形態は、図1(a)に示す
ように、上記の木質基板1の表面にアンカー剤3を塗布
するのである。このアンカー剤3は、高温において軟化
又は液化するものであり、当然に塗布するときは高温に
維持されている。また、アンカー剤3は、軟化又は液化
した状態で体積が膨張するものを使用し、これにより、
固化したときに体積が逆に収縮するのである。
ように、上記の木質基板1の表面にアンカー剤3を塗布
するのである。このアンカー剤3は、高温において軟化
又は液化するものであり、当然に塗布するときは高温に
維持されている。また、アンカー剤3は、軟化又は液化
した状態で体積が膨張するものを使用し、これにより、
固化したときに体積が逆に収縮するのである。
【0010】引き続き、図1(b)に示すように、絵柄
部4が高温のアンカー剤3を塗布した側の表面に転写さ
れる。このとき、絵柄部4には、接着剤層が積層されて
いるので、この接着剤層とアンカー剤3とを接着させる
ことによって、絵柄部4がアンカー剤3から容易に離脱
できなくなるのである。同時に、絵柄部4の一部が溝部
2の内側に進入できるように、ラバーローラ等によって
加圧されるのである。さらに、絵柄部4が転写された状
態で、木質基板1を含む全体を乾燥させるとともに、ア
ンカー剤3を常温まで冷却することにより、図1(c)
に示すように、アンカー剤3が固化するとともに収縮す
ることとなる。従って、木質基板1の溝部2の内側表面
と、転写された絵柄部4との間には、アンカー剤3が緊
密に存在し、かつ、溝部2の形状に合わせて絵柄部4を
引き込むように作用することとなるので、絵柄部4は溝
部2の内側に容易に進入されるのである。
部4が高温のアンカー剤3を塗布した側の表面に転写さ
れる。このとき、絵柄部4には、接着剤層が積層されて
いるので、この接着剤層とアンカー剤3とを接着させる
ことによって、絵柄部4がアンカー剤3から容易に離脱
できなくなるのである。同時に、絵柄部4の一部が溝部
2の内側に進入できるように、ラバーローラ等によって
加圧されるのである。さらに、絵柄部4が転写された状
態で、木質基板1を含む全体を乾燥させるとともに、ア
ンカー剤3を常温まで冷却することにより、図1(c)
に示すように、アンカー剤3が固化するとともに収縮す
ることとなる。従って、木質基板1の溝部2の内側表面
と、転写された絵柄部4との間には、アンカー剤3が緊
密に存在し、かつ、溝部2の形状に合わせて絵柄部4を
引き込むように作用することとなるので、絵柄部4は溝
部2の内側に容易に進入されるのである。
【0011】上記のようなアンカー剤3としては、接着
又は粘着効果を有する樹脂が適するものであって、例え
ば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン化
酢酸ビニル樹脂、ウレタン変性塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂などがある。このような樹脂のほかに、上
記のような、加熱による軟化又は液化する材料であれ
ば、アンカー剤3として使用できるものであり、当然に
樹脂でなくても使用できる。即ち、アンカー剤3そのも
のが収縮しなくても、一部が木質基板1の内部に浸透し
て絵柄部4と木質基板1の表面との隙間が減少すればよ
いのである。つまり、例えば、液化したアンカー剤3を
木質基板1の表面に塗布し、その上から絵柄部4を転写
したと仮定すると、絵柄部4はアンカー剤3の上側に密
着して両者間には隙間がない。そして、アンカー剤3が
固化するよりも先に、当該アンカー剤3が木質基板1の
表面から内部に徐々に滲むように浸透した場合、アンカ
ー剤3の全体が固化したとき、木質基板1と絵柄部4と
の間隙は、アンカー剤3が浸透した分量だけ狭くなるの
であり、両者間にはアンカー剤3が緊密に存在してお
り、空気などのガスが混入することないのである。従っ
て、木質基板1の表面に沿うように引き寄せられ、溝部
2の内側にも十分に進入できることとなる。しかも、上
記のように木質基板1の内部にアンカー剤3が浸透する
ものにあっては、木質基板1の表面から樹脂などのアン
カー剤3が剥離することがなく、絵柄部4を長期にわた
って貼着できることとなる。
又は粘着効果を有する樹脂が適するものであって、例え
ば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン化
酢酸ビニル樹脂、ウレタン変性塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂などがある。このような樹脂のほかに、上
記のような、加熱による軟化又は液化する材料であれ
ば、アンカー剤3として使用できるものであり、当然に
樹脂でなくても使用できる。即ち、アンカー剤3そのも
のが収縮しなくても、一部が木質基板1の内部に浸透し
て絵柄部4と木質基板1の表面との隙間が減少すればよ
いのである。つまり、例えば、液化したアンカー剤3を
木質基板1の表面に塗布し、その上から絵柄部4を転写
したと仮定すると、絵柄部4はアンカー剤3の上側に密
着して両者間には隙間がない。そして、アンカー剤3が
固化するよりも先に、当該アンカー剤3が木質基板1の
表面から内部に徐々に滲むように浸透した場合、アンカ
ー剤3の全体が固化したとき、木質基板1と絵柄部4と
の間隙は、アンカー剤3が浸透した分量だけ狭くなるの
であり、両者間にはアンカー剤3が緊密に存在してお
り、空気などのガスが混入することないのである。従っ
て、木質基板1の表面に沿うように引き寄せられ、溝部
2の内側にも十分に進入できることとなる。しかも、上
記のように木質基板1の内部にアンカー剤3が浸透する
ものにあっては、木質基板1の表面から樹脂などのアン
カー剤3が剥離することがなく、絵柄部4を長期にわた
って貼着できることとなる。
【0012】また、絵柄部4に積層されている接着層と
しては、ホットメルト接着剤と呼ばれるウレタン系やポ
リアミド系の接着樹脂が使用されていて、前述のとお
り、絵柄部4がラバーローラ等により加圧されて転写さ
れる際、アンカー剤3が高温を維持している状態であれ
ば、上記ホットメルト接着剤が溶解してアンカー剤3に
接着できることとなるほかに、アンカー剤3から溶解熱
を得ることができない場合には、ラバーローラ等に加熱
手段を備えておくことによって、アンカー剤3とは個別
に接着剤層を溶解させることができる。
しては、ホットメルト接着剤と呼ばれるウレタン系やポ
リアミド系の接着樹脂が使用されていて、前述のとお
り、絵柄部4がラバーローラ等により加圧されて転写さ
れる際、アンカー剤3が高温を維持している状態であれ
ば、上記ホットメルト接着剤が溶解してアンカー剤3に
接着できることとなるほかに、アンカー剤3から溶解熱
を得ることができない場合には、ラバーローラ等に加熱
手段を備えておくことによって、アンカー剤3とは個別
に接着剤層を溶解させることができる。
【0013】ここで、ラバーローラとは、シリコンゴム
からなるローラであり、当該シリコンゴムの硬度又は肉
厚等の変化によって、プレス機によって圧縮力を付与す
るとき、当該圧縮力はシリコンゴムの弾性変形に応じて
変化することとなる。このラバーローラには、加熱手段
が設けられており、前述のとおり木質基板1に塗布した
アンカー剤3の温度が低下しないように、換言すれば、
高温状態を維持できるようになっている。それのみなら
ず、アンカー剤3を一層高温にするため、さらに加熱す
ることも可能である。このような加熱を実施する場合と
しては、木質基板1に浸透するアンカー剤3を使用する
ような場合が挙げられる。即ち、高温にて軟化又は液化
する材料は、より高温であれば流動性に富むものである
ことが一般的であって、流動性に富んだ状態になれば、
木質基板1の繊維内に浸透することが容易となるのであ
る。
からなるローラであり、当該シリコンゴムの硬度又は肉
厚等の変化によって、プレス機によって圧縮力を付与す
るとき、当該圧縮力はシリコンゴムの弾性変形に応じて
変化することとなる。このラバーローラには、加熱手段
が設けられており、前述のとおり木質基板1に塗布した
アンカー剤3の温度が低下しないように、換言すれば、
高温状態を維持できるようになっている。それのみなら
ず、アンカー剤3を一層高温にするため、さらに加熱す
ることも可能である。このような加熱を実施する場合と
しては、木質基板1に浸透するアンカー剤3を使用する
ような場合が挙げられる。即ち、高温にて軟化又は液化
する材料は、より高温であれば流動性に富むものである
ことが一般的であって、流動性に富んだ状態になれば、
木質基板1の繊維内に浸透することが容易となるのであ
る。
【0014】この加工方法において、ラバーローラによ
り木質基板1及び絵柄部4を圧縮させることによって、
当該絵柄部4は、一旦溝部の奥深くまで押し込まれるこ
ととなる。これは、フィルム状に連続する絵柄が柔軟性
を有するからであって、ラバーロールの表面が変形する
ことに伴って、絵柄が伸び縮みするためである。そのた
め、一旦伸びた絵柄が、溝部2の中に達した後、再び収
縮することによって、上記溝内に進入するための準備が
完了するのである。即ち、絵柄がアンカー剤3による引
張りに応じることができるように、余裕を持って備える
ことができるのである。
り木質基板1及び絵柄部4を圧縮させることによって、
当該絵柄部4は、一旦溝部の奥深くまで押し込まれるこ
ととなる。これは、フィルム状に連続する絵柄が柔軟性
を有するからであって、ラバーロールの表面が変形する
ことに伴って、絵柄が伸び縮みするためである。そのた
め、一旦伸びた絵柄が、溝部2の中に達した後、再び収
縮することによって、上記溝内に進入するための準備が
完了するのである。即ち、絵柄がアンカー剤3による引
張りに応じることができるように、余裕を持って備える
ことができるのである。
【0015】上記のように、絵柄部4は、アンカー剤3
が木質基板1の表面に向かって引張り寄せられるのであ
るから、図2に示すような、溝部12が大きく断面四角
形であっても絵柄部14を溝部12の内側に進入させる
ことができる。この場合の加工方法も前述の加工方法と
同様である。即ち、先ず木質基板11に高温のアンカー
剤13を塗布し、その上から絵柄部14を押圧しつつ転
写し、最後に乾燥及び冷却させることによるのである。
ここで、図示のとおり、溝部12は大きくかつ断面四角
形であるため、普通に絵柄部14を転写しただけでは、
当該絵柄部14は、図2(b)において示されるよう
に、ブリッジ状になってしまうのである。柔軟な材質の
ラバーローラを使用しても、上記のブリッジ状が多少緩
和される程度であって、四角形の角部形状に合うように
絵柄部14を転写させることは困難であった。しかしな
がら、本実施形態のように、アンカー剤13が固化する
ときに収縮することによって、絵柄部14を木質基板1
1の表面に引張り寄せることとなるので、断面四角形状
の溝部12の内部にまで十分に進入できるのである。
が木質基板1の表面に向かって引張り寄せられるのであ
るから、図2に示すような、溝部12が大きく断面四角
形であっても絵柄部14を溝部12の内側に進入させる
ことができる。この場合の加工方法も前述の加工方法と
同様である。即ち、先ず木質基板11に高温のアンカー
剤13を塗布し、その上から絵柄部14を押圧しつつ転
写し、最後に乾燥及び冷却させることによるのである。
ここで、図示のとおり、溝部12は大きくかつ断面四角
形であるため、普通に絵柄部14を転写しただけでは、
当該絵柄部14は、図2(b)において示されるよう
に、ブリッジ状になってしまうのである。柔軟な材質の
ラバーローラを使用しても、上記のブリッジ状が多少緩
和される程度であって、四角形の角部形状に合うように
絵柄部14を転写させることは困難であった。しかしな
がら、本実施形態のように、アンカー剤13が固化する
ときに収縮することによって、絵柄部14を木質基板1
1の表面に引張り寄せることとなるので、断面四角形状
の溝部12の内部にまで十分に進入できるのである。
【0016】以上のように、化粧板の製造方法にかかる
本実施形態によって、製造される化粧板1,11は、天
然の溝部2,12が、その断面形状が異なる場合でも、
アンカー剤3,13を介して当該溝部2,12に絵柄部
4,14が吸着されたものである。従って、天然の溝部
2,12に限らず、人工的な溝部であっても絵柄部を十
分に吸着することができる。このような場合としては、
合板の表面に型を押圧して溝部を構成する方法(いわゆ
るエンボシング)によって得た溝部の場合が考えられ
る。このようなエンボシングによって構成される溝部
は、型を押圧する力が変化することによって、溝部の状
態も異なることとなるので、アンカー剤によって吸着さ
れることによって、自然な化粧板を構成することができ
る。
本実施形態によって、製造される化粧板1,11は、天
然の溝部2,12が、その断面形状が異なる場合でも、
アンカー剤3,13を介して当該溝部2,12に絵柄部
4,14が吸着されたものである。従って、天然の溝部
2,12に限らず、人工的な溝部であっても絵柄部を十
分に吸着することができる。このような場合としては、
合板の表面に型を押圧して溝部を構成する方法(いわゆ
るエンボシング)によって得た溝部の場合が考えられ
る。このようなエンボシングによって構成される溝部
は、型を押圧する力が変化することによって、溝部の状
態も異なることとなるので、アンカー剤によって吸着さ
れることによって、自然な化粧板を構成することができ
る。
【0017】なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々なる実施の態様をとることができることは無
論である。既述のとおり、アンカー剤3,13は、明記
したアンカー剤のほかに種々のものを採用できる。その
うち、固化の際に収縮できることに加えて木質基板1,
11や絵柄部4,14を十分に貼着できるように、接着
力を備えるものが好適である。また、乾燥又は冷却によ
って固化した後のアンカー剤3,13が、軟化又は液化
するためには、単に高温になるだけでなく、軟化剤や溶
解剤を与えなければならない性質を有するアンカー剤
3,13であれば、製造後の化粧板が何らかの理由で温
度上昇したときにも、絵柄部4,14が剥離しないので
なお好適である。また、絵柄部4,14を転写する場
合、転写シートに剥離層や基材層などを有するものがあ
るが、このような場合には、木質基板1,12の表面に
アンカー材3,13を塗布している状態において、絵柄
部4,14の接着層部分を接着させることによって、上
記の基材層を除去でき、この状態にしたうえで、ラバー
ローラ等により加圧することによって、絵柄部4,14
を圧縮すれば、同様の効果を得ることができる。
いて、種々なる実施の態様をとることができることは無
論である。既述のとおり、アンカー剤3,13は、明記
したアンカー剤のほかに種々のものを採用できる。その
うち、固化の際に収縮できることに加えて木質基板1,
11や絵柄部4,14を十分に貼着できるように、接着
力を備えるものが好適である。また、乾燥又は冷却によ
って固化した後のアンカー剤3,13が、軟化又は液化
するためには、単に高温になるだけでなく、軟化剤や溶
解剤を与えなければならない性質を有するアンカー剤
3,13であれば、製造後の化粧板が何らかの理由で温
度上昇したときにも、絵柄部4,14が剥離しないので
なお好適である。また、絵柄部4,14を転写する場
合、転写シートに剥離層や基材層などを有するものがあ
るが、このような場合には、木質基板1,12の表面に
アンカー材3,13を塗布している状態において、絵柄
部4,14の接着層部分を接着させることによって、上
記の基材層を除去でき、この状態にしたうえで、ラバー
ローラ等により加圧することによって、絵柄部4,14
を圧縮すれば、同様の効果を得ることができる。
【0018】
【実施例】アンカー剤としては、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂を使用し、これを40g/m2 の割合で
木質基板に塗布した。木質基板としては楢材を採用し、
転写方法は、絵柄部を木質基板の表面に重ね合わせたう
え、ゴム硬度50度のラバーローラによって、面圧10
kgf/cm2 の圧力にてプレスしつつ転写した。ラバ
ーローラは、約100°Cのヒートローラを内蔵し、上
記アンカー剤の温度が加工中に低下しないように支持し
た。転写終了後、十分な乾燥時間を与えながら自然冷却
させた。なお、絵柄部に積層する接着剤層としては、ウ
レタン系樹脂からなるホットメルト接着剤を使用した。
ル共重合体樹脂を使用し、これを40g/m2 の割合で
木質基板に塗布した。木質基板としては楢材を採用し、
転写方法は、絵柄部を木質基板の表面に重ね合わせたう
え、ゴム硬度50度のラバーローラによって、面圧10
kgf/cm2 の圧力にてプレスしつつ転写した。ラバ
ーローラは、約100°Cのヒートローラを内蔵し、上
記アンカー剤の温度が加工中に低下しないように支持し
た。転写終了後、十分な乾燥時間を与えながら自然冷却
させた。なお、絵柄部に積層する接着剤層としては、ウ
レタン系樹脂からなるホットメルト接着剤を使用した。
【0019】上記の実施例によって得た化粧板は、それ
ぞれの溝部内に絵柄が十分に転写されており、溝部の内
部を確認したが、ブリッジ状になっているところを発見
できなかった。ラバーローラによる絵柄の転写は、ラバ
ーローラを回転させるとともに、当該回転に合わせて転
写シートと木質基板とを前進させるように行ったため、
アンカー剤と絵柄との間に空気などのガスの混入がな
く、絵柄の一部が持ち上がるいわゆるフクレなどを発見
することもなかった。
ぞれの溝部内に絵柄が十分に転写されており、溝部の内
部を確認したが、ブリッジ状になっているところを発見
できなかった。ラバーローラによる絵柄の転写は、ラバ
ーローラを回転させるとともに、当該回転に合わせて転
写シートと木質基板とを前進させるように行ったため、
アンカー剤と絵柄との間に空気などのガスの混入がな
く、絵柄の一部が持ち上がるいわゆるフクレなどを発見
することもなかった。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明は、化粧板の基と
なる木質基板と、この表面に構成された溝部と、木質基
板の表面に絵柄が転写された絵柄部とからなる化粧板に
おいて、高温に維持しつつ木質基部表面にアンカー剤を
塗布するとともに、転写シートをヒートロールによって
熱間圧縮しつつ絵柄を転写し、乾燥及び冷却によってア
ンカー剤を収縮及び固化させてなることを特徴とする化
粧板の製造方法を要旨とするので、絵柄を木質基板に転
写した後、アンカー剤が固化することに伴って収縮する
ことにより、絵柄を溝部に引き込むことができ、これに
より、溝部の形状に合わせて当該溝部の内側に絵柄を転
写し得ることとなる。
なる木質基板と、この表面に構成された溝部と、木質基
板の表面に絵柄が転写された絵柄部とからなる化粧板に
おいて、高温に維持しつつ木質基部表面にアンカー剤を
塗布するとともに、転写シートをヒートロールによって
熱間圧縮しつつ絵柄を転写し、乾燥及び冷却によってア
ンカー剤を収縮及び固化させてなることを特徴とする化
粧板の製造方法を要旨とするので、絵柄を木質基板に転
写した後、アンカー剤が固化することに伴って収縮する
ことにより、絵柄を溝部に引き込むことができ、これに
より、溝部の形状に合わせて当該溝部の内側に絵柄を転
写し得ることとなる。
【図1】製造方法の手順を示す説明図である。
【図2】他の木質基板を使用した場合の手順を示す説明
図である。
図である。
1,11 木質基板 2,12 溝部 3,13 アンカー剤 4,14 絵柄
Claims (2)
- 【請求項1】 木質基板の表面に絵柄部が転写された化
粧板において、上記絵柄部が木質基板表面の溝部内にア
ンカー剤を介して吸引されてなることを特徴とする化粧
板。 - 【請求項2】 化粧板の基となる木質基板と、この表面
に構成された溝部と、木質基板の表面に絵柄が転写され
た絵柄部とからなる化粧板において、高温に維持しつつ
木質基板表面にアンカー剤を塗布するとともに、絵柄面
に接着剤層を積層してなる転写シートをヒートロールに
よって熱間圧縮しつつ絵柄を転写し、乾燥及び冷却によ
ってアンカー剤を収縮及び固化させてなることを特徴と
する化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9107398A JPH11286074A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 化粧板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9107398A JPH11286074A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 化粧板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286074A true JPH11286074A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14016339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9107398A Pending JPH11286074A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 化粧板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11286074A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN119734508A (zh) * | 2024-12-30 | 2025-04-01 | 浙江墙煌新材料有限公司 | 一种3d木纹印花板及其生产方法 |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP9107398A patent/JPH11286074A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN119734508A (zh) * | 2024-12-30 | 2025-04-01 | 浙江墙煌新材料有限公司 | 一种3d木纹印花板及其生产方法 |
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