JPH11286165A - 感熱型粘接着性情報記録シート - Google Patents

感熱型粘接着性情報記録シート

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JPH11286165A
JPH11286165A JP10089826A JP8982698A JPH11286165A JP H11286165 A JPH11286165 A JP H11286165A JP 10089826 A JP10089826 A JP 10089826A JP 8982698 A JP8982698 A JP 8982698A JP H11286165 A JPH11286165 A JP H11286165A
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JP
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heat
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JP10089826A
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Katsuaki Arai
克明 新井
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被着体に貼付する位置を決めるまでは何度でも
仮止めおよび貼り直しが可能で、貼付位置決定後は加熱
により強固な接着が可能であり、かつ記録した情報の耐
久性、耐水性を向上させた粘接着性シートを提供する。 【解決手段】支持体の片面に感熱型粘接着性情報記録層
を設けることにより、通常の状態では被着体に対し粘着
性が弱いため何度でも仮止めおよび貼り直しができ、貼
付位置決定後は感熱型粘接着性情報記録シートを加熱す
ることで強固な接着を得ることが可能で、かつ該感熱型
粘接着性情報記録層に情報を記録することで、記録画像
の耐久性、耐水性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼付位置を決める
までは再剥離可能に貼り合わせることができ、貼付位置
決定後は、加熱により良好な接着力を示し被着体に固定
することができ、かつ該粘接着層に情報を記録できる感
熱型粘接着性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より支持体の片面に印刷、インクジ
ェット記録、熱転写記録等の方法を用いた単色あるいは
多色の情報記録層、反対面に粘着剤層と剥離紙を積層し
た構成の一般的な粘着シートが、貼り合わせ時に剥離紙
を剥がし加圧のみで簡便に貼り合わせることのできるた
め広く使用されている。しかしながら、被着体に不用意
に粘着シートを貼り付けてしまった際に貼り直すために
粘着シートを剥がそうとすると、粘着シートがカールし
たりしわが入ったりし、最悪の場合にはシートが破れる
という問題があった。最近では、再剥離型の粘着剤も開
発されているが、再剥離型の粘着剤は基本的な接着性能
が低く設定されているため、被着体に貼り合わせる際、
貼り直しができるものの簡単に剥がれてしまうというジ
レンマがあった。
【0003】近年では、常温では粘着性を示さず剥離紙
を必要としない感熱性粘着シートが注目されている。感
熱性粘着剤は固体可塑剤と熱可塑性樹脂を必須成分と
し、これらに粘着付与剤等を混合したもので、これらの
混合物を支持体上に塗工することにより感熱性粘着シー
トが得られる。感熱性粘着シートの粘着層表面は、常温
では全く粘着性を示さないが、加熱することにより粘着
性が発現し、熱源を取り去った後でも暫くの間粘着性を
維持するものであり、加熱によりまず固体可塑剤が融解
し、熱可塑性樹脂と粘着付与剤を溶解することにより粘
着性が発現すると考えられている。感熱性粘着シート
は、前記の一般的な粘着シートのように剥離紙を使用し
ないため、省資源、環境問題の点から有利である。しか
し、感熱性粘着シートは常温では粘着性を全く示さない
ため、被着体に仮止めすることは不可能である。
【0004】加熱により活性化する粘接着剤としては、
その他にヒートシール型接着剤やホットメルト型接着剤
が知られているが、これらは高温時のみ活性化してい
て、常温まで降温すると粘着力がなくなるので、被着体
に仮止めすることは不可能である。
【0005】一方、製版方式による多色印刷に比較して
遜色のない記録を得ることができる画像形成法として、
多色インクジェット記録方式が現在注目を浴びている。
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりイン
クの微小液滴を飛翔させて紙等の記録シートに付着さ
せ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高
速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大
きい、現像−定着が不要などの特徴があり、漢字を含め
各種図形およびカラー画像などの記録装置として種々の
用途において急速に普及している。また、作成部数が少
なくて済む用途においては、安価であることからフルカ
ラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0006】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面か
ら努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対しても
より高度な特性が要求されるようになった。即ち、当該
記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く色調が明
るく鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドット
が重なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないことなど
の高い画像再現性が要求される。すなわち良好な画像を
得るためには一般の上質紙や印刷用のコーテッド紙では
不十分でインクジェット記録方式専用のインクジェット
記録層を有する記録用紙が不可欠となる。
【0007】支持体の一方の面にインクジェット記録層
等の情報記録層、反対面にアクリル系樹脂等からなる粘
着剤層を設けた構成の粘着シートも開発されていて、イ
ンクジェット記録後、剥離紙を剥がしてから被着体に貼
り合わせることができる。しかし、こうした構成の粘着
シートは被着体に仮止めできないばかりでなく、情報記
録層は常に表面に露出することにより、耐久性や耐水性
に問題を生じていた。このようなシートに情報を記録
後、別の透明フィルムを接着し情報記録面を保護するこ
とも可能であるが、作業工程が煩雑になり好ましくな
い。
【0008】こうした情報記録面の耐久性や耐水性を向
上させたラベルとして、常温で粘着性を有する粘着層に
インクジェット適性を持たせた粘着ラベルが、特開平8
−30198号公報に報告されている。しかし、この構
成では、粘着剤層は常温で粘着性を有するため、仮止め
を行うことができない。また、インクジェット・プリン
ターで印字する際、印字面に粘着性があるため取り扱い
が煩雑になる。さらに、上記シートを保存する際に剥離
紙を仮着する必要があり、工場現場ライン等で物品、商
品等にラベルとして自動貼付する際に作業性、生産性に
劣り、かつ剥離紙を必要とする分だけコストが高くな
り、さらには使用後の剥離紙の廃棄等の問題が発生す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、被着体に貼付する位置を決めるまでは何
度でも仮止めおよび貼り直しが可能で、貼付位置決定後
は加熱により強固な接着が可能であり、かつ記録した情
報の耐久性、耐水性を向上させた粘接着性シートを得る
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粘接着性シ
ートについて種々の研究を重ねた結果、粘接着性シート
の構成成分である粘着剤層を感熱型粘接着性情報記録層
とすることにより、通常の状態では被着体に対し粘着性
が弱いため何度でも仮止めおよび貼り直しができ、貼付
位置決定後は粘接着性シートを加熱することで強固な接
着を得ることが可能で、かつ該感熱型粘接着性情報記録
層に情報を記録することで、記録画像の耐久性、耐水性
を向上させることができることを見いだした。
【0011】すなわち、支持体の片面に、通常の状態で
は弱い粘着性を有し一定の温度以上に加熱すると強固な
接着性を発現し、かつ情報記録が可能な感熱型粘接着性
情報記録層を設けた感熱型粘接着性情報記録シートの発
明である。
【0012】支持体の感熱型粘接着性情報記録層とは反
対面に、離型処理層を設けた感熱型粘接着性情報記録シ
ートの発明である。
【0013】感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z0
237に準ずるステンレス鋼板に対する180゜接着力
が、加熱接着前で10gf/25mm以上200gf/
25mm未満であり、かつ加熱接着後には500gf/
25mm以上である請求項1または2記載の感熱型粘接
着性情報記録シートの発明である。
【0014】感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z0
237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力が、
加熱接着前で100gf/25mm以下である感熱型粘
接着性情報記録シートの発明である。
【0015】感熱型粘接着性情報記録層を構成する固体
可塑剤の配合量が全乾燥固形分に対して10重量%以上
50重量%以下の範囲である感熱型粘接着性情報記録シ
ートの発明である。
【0016】感熱型粘接着性情報記録層がインク吸収性
の顔料を含有する感熱型粘接着性情報記録シートの発明
である。
【0017】感熱型粘接着性情報記録層に含有させるイ
ンク吸収性の顔料と熱可塑性樹脂との混合比が、熱可塑
性樹脂100重量部に対しインク吸収性の顔料10部以
上200部以下である感熱型粘接着性情報記録シートの
発明である。
【0018】インク吸収性の顔料がコロイダルシリカで
ある感熱型粘接着性情報記録シートの発明である。
【0019】支持体と感熱型粘接着性情報記録層との間
に情報記録層を設けた感熱型粘接着性情報記録シートの
発明である。
【0020】情報記録層がインクジェット記録層である
感熱型粘接着性情報記録シートの発明である。
【0021】感熱型粘接着性情報記録層が溶融熱転写記
録適性を有する感熱型粘接着性情報記録シートの発明で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の感熱型粘接着性
情報記録シートについて詳細に説明する。本発明の感熱
型粘接着性情報記録シートは、支持体の片面に、通常の
状態では弱い粘着性を有し一定の温度以上に加熱すると
強固な接着性を発現し、かつ情報記録が可能な感熱型粘
接着性情報記録層(以下、単に感熱型粘接着性情報記録
層と称す)を設けた構造を有する。
【0023】本発明に係わる支持体としては、透明な材
料でも不透明な材料でもどちらを採用しても構わない。
支持体としてポリエチレンテレフタレート等の透明なシ
ートを用いた場合は、本発明に係わる感熱型粘接着性情
報記録層に通常の印字像の逆像を印字後、透明あるいは
不透明な被着体に貼付することにより、印字面を保護す
ることが可能である。この場合は印字像は透明な支持体
を通して認識することになる。また、支持体が透明、不
透明のいずれの場合でも、本発明に係わる感熱型粘接着
性情報記録層に通常の印字像を印字後、透明な被着体に
貼付することにより、印字面を保護することが可能であ
る。この場合は、印字像は透明な被着体に対して本発明
の感熱型粘接着性情報記録シートを貼付した側とは反対
面から画像を見ることとなる。支持体として透明な材
料、不透明な材料のどちらを使用しても、本発明に係わ
る感熱型粘接着性情報記録層に記録された情報は支持体
と被着体の間に存在し外界から保護されているため、印
字情報の耐久性、耐水性は向上する。
【0024】本発明に係わる支持体に好ましく用いられ
る原紙は、木材パルプと填料を主成分として構成され
る。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学
パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、C
MP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等
のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバイン
ダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン
化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合
し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の
各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、ア
ルカリ性で抄造できる。又、該原紙は、金属ロールと合
成樹脂ロールからなるカレンダー装置をオンマシン処理
しても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処理
後に、更にマシンカレンダー、スーパーカレンダー等で
カレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても良
い。
【0025】原紙に使用される填料としては、例えば、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、
クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸
化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸
アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化
マグネシウムのような白色無機顔料、スチレン系プラス
チックピグメント、アクリル系プラスチックピグメン
ト、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂のような有機顔料等が挙げられる。
【0026】原紙に使用されるサイズ剤としては、例え
ば、酸性抄紙用ロジンサイズ剤、中性抄紙用変性ロジン
サイズ剤、AKD、ASA、カチオンポリマー型サイズ
剤等を挙げることができる。
【0027】更に、原紙表面に、シリカ、アルミナ、酸
化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化亜
鉛、硫酸バリウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパ
ウダー、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒
子、ポリオレフィン系樹脂微粒子、ウレタン系樹脂微粒
子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂微粒子、
ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料、ビニル系樹脂中空微
粒子、メラミン系樹脂中空微粒子等の中空顔料、澱粉、
カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の
水溶性樹脂、スチレンブタジエン系、アクリル系、酢酸
ビニル系等の樹脂エマルション、分散剤、架橋剤、染
料、蛍光剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、界面
活性剤、消泡剤、増粘剤、導電剤等を含む顔料塗工層を
グラビアコーター、ロールコーター、ロッドコーター、
ダイコーター、カーテンコーター、ブレードコーター等
により塗工したものが使用できる。
【0028】本発明に係わる支持体としてはさらに、グ
ラシン紙、アート紙、コーテッド紙、キャスト紙等の塗
工紙を用いることができる。ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等のプ
ラスチックシート、およびこれらの合成繊維からなる合
成紙や不織布、または合成樹脂を紙に片面、または両面
にラミネートしたラミネート紙、金属箔、または金属箔
と紙、蒸着紙、ホログラム処理を施した不透明シート、
合成樹脂フィルムとの貼り合わせ品、マイカ紙、ガラス
ペーパー等も使用可能である。
【0029】更に、紙送りや重ねた場合のトラブル防止
のために導電処理を行ったり、支持体と感熱型粘接着性
情報記録層の間にアンダーコート層を設ける等、各種の
公知技術を必要に応じて付加することができる。
【0030】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
は、少なくとも固体可塑剤と熱可塑性樹脂から構成され
る。感熱型粘接着性情報記録層を構成する固体可塑剤と
しては、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フ
タル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチ
ル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロース、二安
息香酸エチレングリコール、三安息香酸グリセリド、三
安息香酸トリメチロールエタン、四安息香酸ペンタエリ
トリット、八酢酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキ
シル、N−シクロへキシル−p−トルエンスルホンアミ
ド、ステアリン酸ステアリル、ベヘニル酸モノグリセラ
イド、ステアリン酸モノグリセライド等、カテコールジ
パルミテート、カテコールジステアレート、カテコール
ジベンゾエート等のカテコール誘導体、チオビス〔エチ
レン3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコールビ
ス〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオ
ールビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕等のヒンダードフェノ
ール系化合物、2−[5′−(1″,1″,3″,3″
−テトラメチルブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]
ベンゾトリアゾール、2−[5′−(1″,1″,
2″,3″−テトラメチルブチル)−2′−ヒドロキシ
フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3′,5′−ジ
−(2″,2″−ジメチルプロピル)−2′−ヒドロキ
シフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブ
チル−5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール等のトリアゾール系化合物
等の融点が約40〜140℃の範囲の化合物が挙げられ
る。これらの化合物は単独または複数を組み合わせて用
いられる。
【0031】これらの固体可塑剤および化合物は、ボー
ルミル、サンドミル、ペイントシェイカー、ダイノミ
ル、アトライター、ヘンチェルミキサー等の湿式もしく
は乾式の粉砕機により微粒化され水分散液として用いら
れるが、従来公知の方法でマイクロカプセル化して使用
することも可能である。固体可塑剤の粒径は10μm以
下が好ましく、より好ましくは5μm以下であるが、実
用上からは1〜2μmである。
【0032】また、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、マレイン酸ジブチル等の液体可
塑剤でも、従来公知の方法でマイクロカプセル化して見
掛け上固体可塑剤として本発明に係わる固体可塑剤と併
用することも可能である。この場合においても、好まし
い粒径は1〜10μmである。
【0033】感熱型粘接着性情報記録層を構成する熱可
塑性樹脂は、常温でも粘着性を有するようなガラス転移
温度が低い樹脂が好ましく、ガラス転移温度(Tg)が−2
0℃以下、さらに好ましくは−40℃以下の熱可塑性樹
脂エマルジョンが用いられる。例えば(メタ)アクリル
酸エステル共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エ
チレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン、ポリウレ
タン等の樹脂が挙げられる。これらは単独または複数を
組み合わせて用いられる。
【0034】本発明の感熱型粘接着性情報記録層は、通
常の状態では何度でも被着体に仮止めおよび貼り直し可
能である必要がある。本発明において通常の状態とは常
温から50℃程度の温度領域である。仮止めおよび貼り
直し可能な接着力とは、より具体的には、JIS Z0
237に準ずるステンレス鋼板に対する180゜接着力
が、加熱定着前の状態で10gf/25mm以上200
gf/25mm未満、より好ましくは20gf/25m
m以上100gf/25mm未満である。また、貼付位
置決定後は加熱により強固な接着性を発現し、容易には
剥がすことができないまでに接着力を上げる必要があ
る。加熱による接着は感熱型粘接着層の組成により異な
るが少なくとも50℃以上の温度により行われる。容易
に剥がすことができない接着力とは、より具体的には、
JIS Z0237に準ずるステンレス鋼板に対する1
80゜接着力が、加熱定着後の状態で500gf/25
mm以上、より好ましく800gf/25mm以上であ
る。このような接着力の調整は感熱型粘接着性情報記録
層中の固体可塑剤の配合比率を変えることにより可能と
なる。
【0035】本発明における固体可塑剤の配合量は、感
熱型粘接着性情報記録層組成物の全乾燥固形分に対して
10重量%以上50重量%以下の範囲であることが好ま
しい。さらに好ましくは15重量%以上40重量%以下
であり、さらに好ましくは20重量%以上35重量%以
下である。固体可塑剤の比率がこの範囲未満の場合、加
熱定着前の接着力が強すぎるため被着体に仮止め後貼り
直すことが困難になったり、加熱による接着力の上昇が
小さく接着を固定できなかったりする。一方、この範囲
を超えると加熱前の粘着力がなくなるため、位置決めす
るための仮止めを行うことができない。
【0036】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
には、粘着力を向上するために、粘着付与剤を添加する
ことができる。本発明に用いる粘着付与剤の具体例とし
ては、テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油
樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノ
ール樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン誘導体樹脂
等が用いられる。
【0037】これら粘着付与剤は、熱可塑性樹脂100
部に対し200部以下、好ましくは50部以上150部
以下の範囲で混合して用いられる。粘着付与剤の添加部
が200部を越えると粘着力の低下が生じ易くなる。
【0038】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
に情報を記録する方法として、印刷方式、インクジェッ
ト記録方式、昇華熱転写記録方式、溶融熱転写記録方
式、感熱記録方式、感圧記録方式等の各種情報記録方式
が使用可能である。これらの方式のうち、印刷方式、イ
ンクジェット記録方式、溶融熱転写記録方式で使用され
る情報記録媒体であるインク等の吸収性を上げるため
に、感熱型粘接着性情報記録層は顔料を含有することが
好ましい。これらのうち、インクジェット記録方式は、
非接触で本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層に情
報を記録するので、印字ヘッドの汚れ等のトラブルがな
く好ましく使用される。
【0039】以下に、本発明の感熱型粘接着性情報記録
シートにインクジェット記録適性を持たせた場合の構成
について述べる。本発明の感熱型粘接着性情報記録層に
用いるインク吸収性の顔料としては、公知の白色顔料を
1種以上用いることができる。良好な画像を得るために
は、印字されたインクは感熱型粘接着性情報記録層を通
過して支持体に吸収されることが好ましくがあり、この
目的のために感熱型粘接着性情報記録層は多孔質な層で
あるか、顔料が塗層を縦断して万遍なく存在することが
好ましい。インク吸収性の顔料としては例えば、軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、焼成カ
オリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸
化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハ
ロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムな
どの白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、ポリオレフィ
ン樹脂、アクリル樹脂、マイクロカプセル、尿素樹脂、
メラミン樹脂などの有機顔料などが挙げられる。
【0040】本発明の感熱型粘接着性情報記録シートに
おいて、透明な支持体を使用した場合、感熱型粘接着性
情報記録層が透明な層であることが好ましい。該シート
は感熱型粘接着性情報記録層にインクジェット記録後、
透明あるいは不透明な被着体に貼り付け、貼り付け位置
決定後加熱により接着を固定して使用される。特に、逆
像でインクジェット記録を行い、不透明な被着体に貼り
付け、透明な支持体を通して画像を認識する場合には、
少なくとも加熱による接着の固定の際には、感熱型粘接
着性情報記録層は透明でなければ画像を認識することは
できない。このように、透明な支持体上に加熱接着時に
透明となる感熱型粘接着性情報記録層を設けた構成とし
た場合、該感熱型粘接着性情報記録シートの加熱後の透
明度は70%以上であることが好ましく、さらに80%
以上であれば好適である。本発明中、透明度とは100
から不透明度値を差し引いた値で表した。不透明度値と
は、JIS P−8138のA法にて測定した不透明度
(%)である。このように、感熱型粘接着性情報記録層
に透明性を要求される場合には、インク吸収性の顔料と
して粒子径の小さい粒子、例えばコロイダルシリカを使
用することが好ましい。
【0041】本発明において、感熱型粘接着性情報記録
層にインク吸収性の顔料を含有させた場合の顔料の混合
比率は、粘着剤100固形重量部に対し、10〜200
重量部の範囲が好ましい。さらには、20〜180重量
部の範囲が好ましい。さらには、30〜160の範囲が
好ましい。この範囲未満の混合比率の場合、インクジェ
ット画像ににじみが発生し易くなり、この範囲を越える
と加熱による接着の固定の際に接着力の低下が生じる。
【0042】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
に情報を記録する方法として、溶融熱転写記録方式を使
用可能である。当初予期しなかったことであるが、本発
明に係わる感熱型粘接着性情報記録層に感熱ヘッドによ
り溶融熱転写記録をした感熱型粘接着性情報記録シート
について、被着体に貼り直す作業を数回行った際に、上
記溶融熱転写記録画像には、はがれ等による画像の乱れ
は全く見られなかった。感熱ヘッドにより溶融熱転写記
録を行った際、画像記録部の感熱型粘接着性情報記録層
中の固体可塑剤が一部融解し、溶融熱転写性インクを溶
融、混合することにより、該溶融熱転写記録画像が固定
化されたものと思われる。
【0043】以下に、本発明の感熱型粘接着性情報記録
シートに溶融熱転写記録適性を持たせた場合の構成につ
いて述べる。一般に、溶融型熱転写記録による印字品質
は溶融熱転写インクを受容するシートの特性に大きく影
響されるが、特にインクドナーシートと接する感熱型粘
接着性情報記録層表面の平坦性が高いことが好ましい。
こうした場合、印字面のベック平滑度40〜550秒、
密度0.65〜0.95g/cm3の特性のものが好まし
く使用される。
【0044】また、さらに高い印字品質を得るために、
感熱型粘接着性情報記録層に、シリカ、アルミナ、酸化
チタン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バ
リウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパウダー、メ
ラミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタ
ン系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系
樹脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料、ビニル
系樹脂中空微粒子、メラミン系樹脂中空微粒子等の中空
顔料を添加する。
【0045】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
には上記成分以外に必要に応じて染料、湿潤剤、消泡
剤、分散剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定化剤、防腐剤、増粘剤等の添加剤を
含有することができる。
【0046】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
を支持体に塗工若しくは印刷の際の乾燥条件は使用され
る固体可塑剤が融解しない温度範囲で乾燥されなければ
ならない。乾燥の手段としては熱風乾燥の他に赤外線、
マイクロ波、高周波による熱源を利用した乾燥方法が使
用できる。
【0047】感熱型粘接着性情報記録層の塗布量は感熱
型粘接着性情報記録層組成物や接着の対象となる被着体
の材質により異なるが、乾燥塗工量で通常2〜50g/
2、好ましくは5〜35g/m2の範囲で塗布される。
感熱型粘接着性情報記録層の塗工量が2g/m2未満であ
ると、被着体に仮止めしたり加熱による接着を行ったり
する際に十分な粘接着力が得られない。また、50g/
2を越えると粘接着機能が飽和し経済上好ましくな
い。
【0048】本発明の感熱型粘接着性情報記録シート
は、被着体に再剥離可能に貼付した後、加熱により接着
が固定される。加熱による接着は少なくとも50℃以上
の温度で行われる。加熱による接着の固定方法として
は、熱風による方法の他に、アイロンや熱ロールを用い
た熱圧着法、赤外線、マイクロ波、高周波による熱源を
利用した方法等が使用できる。
【0049】本発明の感熱型粘接着性情報記録シートに
おいて、支持体と感熱型粘接着性情報記録層との間に情
報記録層を設け、感熱型粘接着性情報記録層の不十分な
インク吸収性を補うことで情報記録適性を向上させるこ
とができる。
【0050】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
がインク吸収性の顔料を含有しインクジェット記録適性
を有する場合、情報記録層としてインクジェット記録層
を設けるとさらにインク吸収性が向上し好ましい。イン
クジェット記録層を設ける代わりに、本発明における支
持体にインク受容性を付与してもよい。インクジェット
記録層あるいはインク受容性を付与した支持体には、公
知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、
珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色
無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリ
ル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロ
カプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料など
が挙げられる。上記の中でも、インクジェット記録層中
に主体成分として含有する白色顔料としては、多孔性無
機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭
酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙げられ、特に
細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
【0051】本発明の感熱型粘接着性情報記録層あるい
はインクジェット記録層には、第4級アンモニウム基を
有するカチオン性化合物あるいは第3級アミノ基を有す
る化合物を添加することが好ましい。これらの化合物を
添加することにより、本発明の感熱型粘接着性情報記録
シートの感熱型粘接着性情報記録層にインクジェット記
録した後で記録面が水に濡れた場合において、インクジ
ェット記録内容が水に流れず、印字がにじまないという
現象(耐水性の付与)が起こることが判明した。
【0052】本発明に係わるインクジェット記録層に
は、インクジェット記録層と感熱型粘接着性情報記録層
との接着またはインクジェット記録層内の凝集力を高め
る目的で、水性高分子バインダー、例えばポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
アルギン酸ソーダ等を添加することができる。上記水性
高分子バインダーの混合比率は、インクジェット記録層
全固形分に対し10重量%以上50重量%以下、より好
ましくは15重量%以上40重量%以下の範囲で用いら
れる。水性高分子バインダーの混合比率が10重量%未
満では、本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを被着
体に仮止め、貼り直しした場合に、被着体に塗層が取ら
れるトラブルが生じる。一方、50重量%を超えるとイ
ンクジェット記録層のインク吸収性が低下する。
【0053】本発明のインクジェット記録層には、さら
にその他の添加剤として、分散剤、増粘剤、流動性改良
材、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染
料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾
燥紙力増強剤、帯電防止剤、老化防止剤などを適宜配合
することもできる。
【0054】本発明においてインクジェット記録層を設
ける場合、その塗工量は特に限定されるものではない
が、あまり少ないと画像濃度・色彩性・鮮明性が低く、
インクが支持体の面方向に拡散して鳥の羽状にギザギザ
したフェザリングと呼ばれるドット形状の悪化が発生す
る。また、あまり塗工量が多いと塗工または含浸後の乾
燥工程における乾燥負荷が高まり、塗工または含浸速度
の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、高負荷での乾
燥では、インクジェット記録層を構成する塗被組成物中
のバインダーが、蒸発する溶媒と共にインクジェット記
録層表面に移動して、その表面の空隙量を低下させるた
めに、記録時に地汚れなどの発生がある。塗工量の多い
インクジェット記録層で生じる問題は、塗被組成物の濃
度や乾燥工程の能力に影響されるが、望ましいインクジ
ェット記録層の塗工量は、1〜10g/m2である。
【0055】本発明の支持体とインクジェット記録層の
間に、澱粉、ポリビニルアルコールなどでアンカーコー
ト層を設けても良い。
【0056】インクジェット記録層を塗工する方法は、
各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフ
コーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、シ
ョートドウェルコーター、サイズプレスなどの各種装置
をオンマシンあるいはオフマシンで用いることができ
る。また、塗工後には、マシンカレンダー、TGカレン
ダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどのカ
レンダーを用いて仕上げても良い。
【0057】本発明でいうインクとは、下記の着色剤、
液媒体、その他の添加剤からなる記録液体である。
【0058】着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料あるいは食品用色素などの水溶性
染料が挙げられる。
【0059】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、 sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコールな
どの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ア
セトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまたはケト
ンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコー
ル、ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6
個のアルキレングリコール類;グリセリン、エチレング
リコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル
(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキル
エーテル類などが挙げられる。これらの多くの水溶性有
機溶剤の中でも、ジエチレングリコールなどの多価アル
コール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテルなどの多価
アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。その他
の添加剤としては、例えば、pH調節剤、金属封鎖剤、
防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面
活性剤、および防錆剤などが挙げられる。
【0060】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録層
を溶融熱転写インク受容性の塗工層とした場合、情報記
録層として溶融熱転写インク受容層を設けるとさらに溶
融熱転写インク受容性が向上し好ましい。溶融熱転写イ
ンク受容層を設ける代わりに、本発明における支持体に
溶融熱転写インク受容性を付与してもよい。一般に、溶
融熱転写記録による印字品質は溶融熱転写インクを受容
するシートの特性に大きく影響されるが、特に熱ヘッド
で発生した熱を効率よくインクドナーシートから溶融熱
転写インク受容層への転写に使うという観点から、断熱
性を高めるために支持体の密度が低い方が好ましい。支
持体が紙の場合、これらの特性を満たすために紙の製造
工程におけるプレス条件やカレンダー条件をコントロー
ルし、支持体に溶融熱転写インク受容性をもたせた非塗
工タイプの溶融熱転写受像シートとすることができる。
こうした場合、印字面のベック平滑度40〜550秒、
密度0.65〜0.95g/cm3の特性のものが好まし
く使用される。
【0061】また、さらに高い印字品質を得るために、
支持体と感熱型粘接着性情報記録層の間に専用の溶融熱
転写インク受容層を設けた構成とした感熱型粘接着性溶
融熱転写受像シートとしてもよい。この場合の溶融熱転
写インク受容層は、シリカ、アルミナ、酸化チタン、カ
オリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の
無機顔料、澱粉粒、セルロースパウダー、メラミン系樹
脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタン系樹脂微
粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂微粒
子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料、ビニル系樹脂中
空微粒子、メラミン系樹脂中空微粒子等の中空顔料、澱
粉、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等の水溶性樹脂、スチレンブタジエン系、アクリル系、
酢酸ビニル系等の樹脂エマルション等から構成される。
【0062】さらに、必要に応じて、染料、湿潤剤、消
泡剤、分散剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定化剤、防腐剤、増粘剤等の添加剤
を溶融熱転写インク受容層中に含有することもできる。
【0063】溶融熱転写インク受容層は、グラビアコー
ター、ロールコーター、ロッドコーター、ダイコータ
ー、カーテンコーター、ブレードコーター等により塗工
される。塗工後のシートは、さらにプレス処理、カレン
ダー処理等により平坦化および断熱性を向上させてもよ
い。
【0064】本発明の感熱型粘接着性情報記録シートに
おいて、支持体に対して感熱型粘接着性情報記録層とは
反対面に情報記録層を設けた構成も可能である。この構
成の場合、本発明の感熱型粘接着性情報記録シートの両
面に情報記録を行い、透明な被着体に貼付して使用す
る。この場合、支持体は透明であっても不透明であって
もいずれでもよい。支持体が不透明の場合には、該感熱
型粘接着性情報記録シートの両面にそれぞれ通常の印字
像を印字し、透明な被着体に貼り付けて使用すること
で、通常の2倍の情報を被着体に付与することが可能と
なる。また、支持体が透明な場合には、相異なる2つの
画像をそれぞれ、該感熱型粘接着性情報記録シートの感
熱型粘接着性情報記録層に逆像、反対面に通常の印字像
を印字するか、あるいは感熱型粘接着性情報記録層には
通常の印字像を、反対面には逆像を印字する。こうする
ことによって、感熱型粘接着性情報記録シートを透明な
被着体に貼り付けた場合、被着体のいずれか一方の側か
ら観察することで、該感熱型粘接着性情報記録シートの
両面に記録された情報は、重ね合わされて1つの画像と
して認識できる。このような用途として、例えば、ガラ
ス容器等の商品ラベル等、ショーウィンドーの広告ラベ
ル等が挙げられる。こうした用途の場合、例えば、予め
感熱型粘接着性情報記録層側にインクジェット記録、昇
華熱転写記録、溶融熱転写記録等により固定情報を記録
後、剥離紙を貼り合わせておき、使用時に反対面の情報
記録層に可変情報を各種情報記録法により記録し、剥離
紙を剥がして透明な被着体に貼り合わせるといった使い
方が可能である。
【0065】本発明の感熱型粘接着性情報記録シートの
感熱型粘接着性情報記録層は通常の状態でも弱い粘着性
を有しているため、感熱型粘接着性情報記録層上に剥離
紙を設けるか、支持体を挟んで感熱型粘接着性情報記録
層とは反対面に離型処理層を設ける必要がある。
【0066】本発明において使用される剥離紙として
は、ポリオレフィン樹脂フィルム、フッ素樹脂フィルム
などのそれ自体が離型性を有するフィルムや、グラシン
紙の如き高密度化原紙や、紙やフィルムに剥離剤として
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、長鎖アルキル化合物など
の離型成分を、乾燥塗工量で0.05〜3g/m2程度塗
布、乾燥されたものが使用される。感熱型粘接着性情報
記録層に剥離紙を貼り合わせた場合は、使用時に剥離紙
を剥がして感熱型粘接着性情報記録層に情報記録を行
う。
【0067】本発明の感熱型粘接着性情報記録シート
は、ロール状の形態で製造され、各種プリンターにより
感熱型粘接着性情報記録層あるいは感熱型粘接着性情報
記録層とは反対面に情報記録を行うことにより、商品等
のラベルとして使用可能である。特に、支持体を挟んで
感熱型粘接着性情報記録層とは反対面に離型処理層を設
ける構成とした場合は、本発明の感熱型粘接着性情報記
録シートはロール状の形態から弱い巻き戻し力で剥離さ
れなければならない。より具体的には、JISZ023
7に準ずる感熱型粘接着層の離型処理層に対する180
゜接着力が、加熱接着前で100gf/25mm以下で
ある。さらに好ましくは5gf/25mm以上50gf
/25mm未満である。離型処理層に対する180゜接
着力が100gf/25mmを超えると、本発明の感熱
型粘接着性シートをロール形態にしてプリンター等に内
蔵して使用する場合に、紙送りに支障が生じる。
【0068】本発明に係わる離型処理層はいかなる方法
を用いて形成しても差し支えないが、たとえば以下のよ
うな方法がある。すなわち、シリコーン化合物、フッ素
化合物、脂肪族炭化水素系滑剤、高級脂肪族系アルコー
ル系滑剤、高級脂肪酸系滑剤、脂肪酸アマイド系滑剤、
金属石鹸系滑剤、脂肪酸エステル系滑剤、カチオン系界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤等を支持体の片面に塗布あるいは印
刷し、必要であれば乾燥、硬化させて用いる。また、塗
布、印刷の他に、含浸により支持体に離型処理を行う方
法や、支持体を製造する段階で離型剤を内添し、支持体
内に離型剤を固定化させる方法もある。これらの離型剤
とともに他のバインダー成分を併用することは何等さし
つかえないが、加熱により実質的な粘着性や接着性を示
さないバインダーを使うことが好ましい。
【0069】本発明に用いる離型剤のうち、シリコーン
化合物は、分子末端、または側鎖にアクリロイル基、メ
タクリロイル基、ビニル基、エポキシ基、ビニルアミド
基、ヒドロシリル基、シラノール基、ジアゾ基、アセチ
レン基、チオール基、フェノール基の中から選ばれる官
能基を有する、あるいはアルキレン基またはアルキレン
オキシ基を介してこれらの官能基と結合しているシリコ
ーン樹脂(主にポリジアルキルシロキサン)であること
が好ましい。これらのシリコーン樹脂が、さらに長鎖ア
ルキル、ポリエーテル、カルビノール、アミン、エポキ
シ、カルボキシル、メルカプト、メタクリル変性されて
いても良い。
【0070】そのほかの離型剤としては鉱油系の流動パ
ラフィン、脂肪酸系のステアリン酸、オレイン酸等、天
然油脂系の動植物油、天然ワックス等、脂肪酸エステル
系のエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビトール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
等、アルコール系のポリオキシアルキレングリコール、
グリコール類、ポリオキシエチレン高級アルコールエー
テル等、アミド系としてポリオキシエチレンアルキレ
ン、アミド樹脂等、リン酸エステル系としてポリオキシ
アルキレンリン酸エステル等、金属石鹸系としてステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸ソー
ダ等、フッ素系としてポリテトラエチレンフロロエチレ
ン、パーフルオロアルキルアルコキシレート、パーフル
オロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカル
ボン酸塩、パーフルオロアルキル第4級アンモニウムハ
ロゲン化物、パーフルオロアルキルポリオキシエチレン
エタノール、フッ素化アルキルエステル等、無機系とし
てタルク等が挙げられる。離型剤の塗布形態としてはエ
マルジョン系、溶剤系、無溶剤系、混合溶融押し出し系
等による塗布が可能で、硬化機構として溶媒蒸発型、縮
合型、付加型、架橋型、開環重合型、紫外線照射型、電
子線照射型等の硬化反応が可能である。
【0071】離型剤として用いる界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン酸脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン酸脂肪酸
エステル、脂肪酸モノグリセリド、ポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン等のノニオン性界面活性剤、オレイン酸系やステアリ
ン酸系等の各種脂肪酸塩、脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エ
ステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、高
級アルコール硫酸エステル塩、αーオレフィンスルホネ
ート、アルキルリン酸塩等のアニオン性界面活性剤、ア
ルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルベ
ンジルメチルアンモニウムクロライド、その他第4級ア
ンモニウム塩類等のカチオン系界面活性剤、およびラウ
リルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルメチルベ
タイン等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【0072】離型剤として用いる樹脂としては、セルロ
ース誘導体、スチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル
樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、
ポリアミド樹脂等の1種または2種以上を用いる。
【0073】本発明において離型処理層のバインダー成
分として、例えば以下の物質が挙げられる。天然高分子
および合成高分子として、デンプン、酸化デンプン等の
変性デンプン化合物、アルギン酸ソーダ、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル等のアルギン酸化合物、カ
ゼイン、ゼラチン、キチン、キトサン、変性セルロース
化合物、完全ケン化あるいは部分ケン化ポリビニルアル
コールポリマレイン酸共重合体、ポリアクリルアミド、
水溶性アルキド樹脂、スチレン/無水マレイン酸共重合
体、スチレン/ブタジエン共重合体、ブタジエン/メタ
クリレート共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/
アクリル酸ラテックス等の合成高分子、高分子を単独ま
たは混合し、無溶媒、溶媒に溶解、あるいは分散した形
で用いることができる。
【0074】本発明に係わる感熱型粘接着性情報記録シ
ートは、離型処理層と支持体との間に情報記録層を設け
た構成とすることができる。情報記録層は、印刷用コー
ティング層、インクジェット記録層、昇華熱転写インク
受容層、溶融熱転写インク受容層、感熱記録層、感圧記
録層等から適宜選択される。
【0075】本発明の離型処理層は、連続した塗工層で
あっても不連続な塗工層であっても構わないが、不連続
な塗工層であることがより好ましい。本発明の感熱型粘
接着性情報記録シートにおいて、離型処理層上に、印
刷、インクジェット記録、昇華熱転写記録、溶融熱転写
記録等により情報を記録し、該感熱型粘接着性情報記録
シートの両面に情報を記録することも可能である。不連
続な塗工層により離型処理層を設けた場合、情報記録媒
体であるインクは離型処理層を透過しやすく、離型処理
層の下層にある支持体あるいは情報記録層に吸収あるい
は定着しやすいため、鮮明な画像が得られる。
【0076】不連続な塗工層により離型処理層を設ける
方法としては、フレキソ、凸版、グラビア、オフセット
等の各種印刷法が使用される。
【0077】これらの離型処理層の塗布量は、用いる支
持体の平滑度、透気度により異なるが、好ましくは実質
的な離型剤の塗布量が0.1g/m2以上であることが
好ましい。
【0078】以下に本発明の作用を述べる。本発明の感
熱型粘接着性情報記録シートは、支持体の片面に感熱型
粘接着性情報記録層を設けることにより、通常の状態で
は被着体に対し粘着性が弱いため何度でも仮止めおよび
貼り直しができ、貼付位置決定後は感熱型粘接着性情報
記録シートを加熱することで強固な接着を得ることが可
能で、かつ該感熱型粘接着性情報記録層に情報を記録し
た後被着体に貼り合わせることで、記録画像の耐久性、
耐水性を向上させることができる。加熱前の仮止め性、
加熱後の強固な接着性を得るためには、感熱型粘接着性
情報記録層のJIS Z0237に準ずるステンレス鋼
板に対する180゜接着力が、加熱接着前で10gf/
25mm以上200gf/25mm未満であり、かつ加
熱接着後には500gf/25mm以上であることが必
要である。支持体の感熱型粘接着性情報記録層とは反対
面に離型処理層を設けた構成とすると、使用時に不要と
なる剥離紙がいらず好適である。離型処理層を設けた構
成では、感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z023
7に準ずる離型処理層に対する180゜接着力を、加熱
接着前で100gf/25mm以下とすることにより、
本発明の感熱型粘接着性情報記録シートをロール形態か
ら巻き戻して使用する際の、ロールの巻き戻し性が良好
となる。このような仮止め性、加熱接着性、情報記録適
性を感熱型粘接着性情報記録層に併せ持たせることは、
塗工層中の固体可塑剤、インク吸収性の顔料の素材、配
合比率を調整することによって可能となる。特に、感熱
型粘接着性情報記録層にインク吸収性の顔料としてコロ
イダルシリカを含有させた場合、加熱活性化時に感熱型
粘接着性情報記録層が透明な層となることにより、本発
明のシートを不透明な支持体に貼り付け、透明な支持体
を通して記録画像を認識する場合にも視認性が良好とな
る。また、感熱型粘接着性情報記録層に溶融熱転写記録
を行った場合には、本発明の感熱型粘接着性情報記録シ
ートを被着体に仮止め、貼り直しを数度行っても画像の
剥がれ等のトラブルが生じず、貼り直しの耐久性が大き
く向上する。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は、実施例に限られるものではない。
以下に示す部および%のいずれも乾燥重量基準である。
又、塗工量を示す値は断わりのない限り乾燥後の塗工量
である。
【0080】予備操作1 支持体の抄造1 支持体は、LBKP(濾水度420mlcsf)72部
とNBKP(濾水度440mlcsf)28部からなる
木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重
質炭酸カルシウム/タルクの比率が32/33/35の
顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.12部、
市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオ
ン化澱粉1.2部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網
抄紙機を用いて坪量100g/m2で抄造した。
【0081】感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1 固体可塑剤としてフタル酸ジシクロへキシル(融点64
℃)100部に、分散剤としてノニオン性界面活性剤
(商品名:ノイゲンEA−120、第一工業製薬株式会
社製)2.4重量部と水を均一に混合して濃度56%と
しボールミルを用いて平均粒子径2.0μmになるまで
粉砕し、固体可塑剤分散液を作製した。この固体可塑剤
分散液80部に、熱可塑性樹脂として酢酸ビニル−エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(住友
化学工業株式会社製、スミカフレックス910;ガラス
転移温度 −20℃)100部、粘着付与剤としてロジ
ンエステル分散液(荒川化学工業株式会社製、スーパー
エステルE−730)70部、インク吸収性の顔料とし
て合成非晶質シリカ(ファンシールX37B、徳山曹達
製)50部とを混合して、固形分濃度50重量%の感熱
型粘接着性情報記録層分散液Aを得た。感熱型粘接着性
情報記録層分散液Aの固体可塑剤の配合量は全乾燥固形
分に対して26.7重量%である。
【0082】感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、イ
ンク吸収性の顔料として合成非晶質シリカの代わりにコ
ロイダルシリカ(スノーテックス−20、日産化学製)
を120部用いた以外は感熱型粘接着性情報記録層分散
液の調製1と同様にして固形分濃度50重量%の感熱型
粘接着性情報記録層分散液Bを得た。感熱型粘接着性情
報記録層分散液Bの固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分
に対して21.6重量%である。
【0083】感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製3 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、熱
可塑性樹脂として酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体エマルジョンの代わりに酢酸ビニル−エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(住
友化学工業株式会社製、スミカフレックス920;ガラ
ス転移温度 −40℃)100部、インク吸収性の顔料
として合成非晶質シリカの代わりにコロイダルシリカ
(スノーテックス−20、日産化学製)120部を用い
た以外は、感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1と
同様にして固形分濃度50重量%の感熱型粘接着性情報
記録層分散液Cを得た。感熱型粘接着性情報記録層分散
液Cの固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して2
1.6重量%である。
【0084】実施例1 予備操作1で作製した支持体の片面に、感熱型粘接着性
情報記録層分散液の調製1で調製した感熱型粘接着性情
報記録層分散液Aをワイヤーバーを用いて塗工量が30
g/m2になるように塗布、乾燥した。この感熱型粘接着
性情報記録層に市販の剥離紙を貼り合わせて本発明の感
熱型粘接着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情
報記録層分散液における固体可塑剤の配合量は全乾燥固
形分に対して26.7重量%であった。
【0085】実施例2 予備操作1で作製した支持体の片面に、シリコーン樹脂
エマルジョン(信越化学工業社製、X−52−151、
触媒として3%のPM 6A/Bを含む)をエアーナイ
フコーターを用いて塗工量が2g/m2になるように塗布
し、加熱乾燥して離型処理層を設けた。支持体の離型処
理層塗布面とは反対面に、感熱型粘接着性情報記録層分
散液Aをエアーナイフコーターを用いて塗工量が30g
/m2になるように塗布、乾燥して本発明の感熱型粘接着
性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分
散液における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対し
て26.7重量%である。この感熱型粘接着性情報記録
シートにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS
Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力
は15gf/25mmであった。
【0086】実施例3 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、合
成非晶質シリカの配合部を10部に変えて感熱型粘接着
性情報記録層分散液を調製した。こうして得た感熱型粘
接着性情報記録層分散液を使用し、実施例2と同様にし
て本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを得た。感熱
型粘接着性情報記録層分散液の固体可塑剤の配合量は全
乾燥固形分に対して30.8重量%である。この感熱型
粘接着性シートにおいて、感熱型粘接着層のJIS Z
0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力は
17gf/25mmであった。
【0087】実施例4 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、固
体可塑剤の配合部を20部、合成非晶質シリカの配合部
を10部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散液を
調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層分散
液を使用し、実施例2と同様にして本発明の感熱型粘接
着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層
分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して1
0重量%である。この感熱型粘接着性シートにおいて、
感熱型粘接着層のJIS Z0237に準ずる離型処理
層に対する180゜接着力は30gf/25mmであっ
た。
【0088】実施例5 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、固
体可塑剤の配合部を180部、合成非晶質シリカの配合
部を10部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散液
を調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層分
散液を使用し、実施例2と同様にして本発明の感熱型粘
接着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録
層分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して
50重量%である。この感熱型粘接着性シートにおい
て、感熱型粘接着層のJIS Z0237に準ずる離型
処理層に対する180゜接着力は3gf/25mmであ
った。
【0089】実施例6 予備操作1で作製した支持体の片面に、シリコーン樹脂
エマルジョン(信越化学工業社製、X−52−151、
触媒として3%のPM 6A/Bを含む)をエアーナイ
フコーターを用いて塗工量が2g/m2になるように塗布
し、加熱乾燥して離型処理層を設けた。支持体の離型処
理層塗布面とは反対面に、感熱型粘接着性情報記録層分
散液Bをエアーナイフコーターを用いて塗工量が30g
/m2になるように塗布、乾燥して本発明の感熱型粘接着
性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分
散液における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対し
て21.6重量%である。この感熱型粘接着性情報記録
シートにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS
Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力
は14gf/25mmであった。
【0090】実施例7 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2において、コ
ロイダルシリカの配合部を10部に変えて、感熱型粘接
着性情報記録層分散液を調製した。こうして得た感熱型
粘接着性情報記録層分散液を使用し、実施例6と同様に
して本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを得た。感
熱型粘接着性情報記録層分散液の固体可塑剤の配合量は
全乾燥固形分に対して30.8重量%である。この感熱
型粘接着性シートにおいて、感熱型粘接着層のJIS
Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力
は17gf/25mmであった。
【0091】実施例8 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2において、コ
ロイダルシリカの配合部を200部に変えて、感熱型粘
接着性情報記録層分散液を調製した。こうして得た感熱
型粘接着性情報記録層分散液を使用し、実施例6と同様
にして本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを得た。
感熱型粘接着性情報記録層分散液の固体可塑剤の配合量
は全乾燥固形分に対して17.8重量%である。この感
熱型粘接着性シートにおいて、感熱型粘接着層のJIS
Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着
力は13gf/25mmであった。
【0092】実施例9 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2において、固
体可塑剤の配合部を20部、コロイダルシリカの配合部
を10部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散液を
調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層分散
液を使用し、実施例6と同様にして本発明の感熱型粘接
着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層
分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して1
0重量%である。この感熱型粘接着性シートにおいて、
感熱型粘接着層のJIS Z0237に準ずる離型処理
層に対する180゜接着力は33gf/25mmであっ
た。
【0093】実施例10 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2において、固
体可塑剤の配合部を180部、コロイダルシリカの配合
部を10部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散液
を調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層分
散液を使用し、実施例6と同様にして本発明の感熱型粘
接着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録
層分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して
50重量%である。この感熱型粘接着性シートにおい
て、感熱型粘接着層のJIS Z0237に準ずる離型
処理層に対する180゜接着力は10gf/25mmで
あった。
【0094】実施例11 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製2において、固
体可塑剤の配合部を40部、コロイダルシリカの配合部
を200部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散液
を調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層分
散液を使用し、実施例6と同様にして本発明の感熱型粘
接着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録
層分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して
9.8重量%である。この感熱型粘接着性シートにおい
て、感熱型粘接着層のJIS Z0237に準ずる離型
処理層に対する180゜接着力は12gf/25mmで
あった。
【0095】実施例12 予備操作1で作製した支持体の片面に、シリコーン樹脂
エマルジョン(信越化学工業社製、X−52−151、
触媒として3%のPM 6A/Bを含む)をエアーナイ
フコーターを用いて塗工量が2g/m2になるように塗布
し、加熱乾燥して離型処理層を設けた。支持体の離型処
理層塗布面とは反対面に、感熱型粘接着性情報記録層分
散液Cをエアーナイフコーターを用いて塗工量が30g
/m2になるように塗布、乾燥して本発明の感熱型粘接着
性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分
散液における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対し
て21.6重量%である。この感熱型粘接着性情報記録
シートにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS
Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力
は100gf/25mmであった。
【0096】実施例13 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製3において、固
体可塑剤の配合部を370部、コロイダルシリカの配合
部を200部に変えて、感熱型粘接着性情報記録層分散
液を調製した。こうして得た感熱型粘接着性情報記録層
分散液を使用し、実施例12と同様にして本発明の感熱
型粘接着性情報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報
記録層分散液の固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対
して50重量%である。この感熱型粘接着性シートにお
いて、感熱型粘接着層のJISZ0237に準ずる離型
処理層に対する180゜接着力は18gf/25mmで
あった。
【0097】実施例14 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製3において、固
体可塑剤の配合部を60部に変えて、感熱型粘接着性情
報記録層分散液を調製した。こうして得た感熱型粘接着
性情報記録層分散液を使用し、実施例12と同様にして
本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを得た。感熱型
粘接着性情報記録層分散液の固体可塑剤の配合量は全乾
燥固形分に対して17.1重量%である。この感熱型粘
接着性情報記録シートにおいて、感熱型粘接着層のJI
S Z0237に準ずる離型処理層に対する180゜接
着力は105gf/25mmであった。
【0098】比較例1 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、イ
ンク吸収性の顔料を添加しなかった以外は感熱型粘接着
性情報記録層分散液の調製1と同様にして固形分濃度5
0重量%の感熱型粘接着層分散液を得た。感熱型粘接着
性情報記録層分散液Bの固体可塑剤の配合量は全乾燥固
形分に対して32重量%である。この感熱型粘接着性シ
ートにおいて、感熱型粘接着層のJIS Z0237に
準ずる離型処理層に対する180゜接着力は15gf/
25mmであった。
【0099】比較例2 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、固
体可塑剤を添加しなかった以外は感熱型粘接着性情報記
録層分散液の調製1と同様にして固形分濃度50重量%
の粘着性情報記録層分散液を得た。この感熱型粘接着性
シートにおいて、感熱型粘接着層のJIS Z0237
に準ずる離型処理層に対する180゜接着力は150g
f/25mmであった。
【0100】以上の実施例、比較例により得られたシー
トについて、再剥離性、加熱接着性、加熱前後の画像鮮
明性、ロールの巻き戻し性を評価し、その結果を表1に
示した。
【0101】<試験方法> 1)再剥離性 感熱型粘接着性シートを幅25mmに裁断した後、ステ
ンレス鋼板に貼り付けた。貼付1日後に180度動剥離
強度(300mm/分)をテンシロン万能試験機にて測
定した。測定値が10gf/25mm以上100gf/
25mm未満の範囲にあれば、十分に仮止めできかつ再
剥離可能であるので再剥離性は良好であり優とする。1
00gf/25mm以上200gf/25mm未満であ
れば剥がせるので使用可能であり可とする。200gf
/25mm以上の場合は、仮止めした感熱型粘接着性シ
ートを剥がす際に感熱型粘接着性シートがカールするな
どの問題が起こり、再剥離性は劣っていると判断でき劣
とする。また、10gf/25mm未満では、仮止めで
きないので同様に劣とする。ただし、表1中の単位はg
f/25mmである。
【0102】2)加熱接着性 感熱型粘接着性シートを幅25mmに裁断した後、ステ
ンレス鋼板に貼り付け、70℃に加熱した熱スタンプを
5秒間、感熱型粘接着性情報記録シートに接触させるこ
とにより接着を固定した。接着1日後に180゜動剥離
強度(300mm/分)をテンシロン万能試験機にて測
定した。測定値が800gf/25mm以上であれば、
被着体に十分に接着しているとみなし優とする。500
gf/25mm以上800gf/25mm未満であれば
使用可能であり可とする。500gf/25mm未満の
場合は、感熱型粘接着性シートを被着体から剥がすこと
ができるので劣とする。ただし、表1中の単位はgf/
25mmである。
【0103】3)加熱前画像鮮明性 感熱型粘接着性情報記録層に市販のインクジェットプリ
ンターあるいは溶融熱転写プリンターで画像記録を行っ
た。該シートを透明なポリエステルフィルムに仮止め
し、加熱接着前の画像記録部分を透明ポリエステルフィ
ルムを透して拡大ルーペで観察した。画像にニジミがな
くシャープさを有する場合を画像鮮明性が優、ややシャ
ープさに欠けるが十分に画像が鮮明である場合を画像鮮
明性が可、ニジミが発生し画像が乱れている場合を画像
鮮明性が劣で判定した。
【0104】4)加熱接着後画像鮮明性 加熱前画像鮮明性試験で得られた透明ポリエステルフィ
ルムに仮止め一体化したシートを、100℃の環境下で
2分間保持し、感熱型粘接着性情報記録層の活性化を行
い、接着を固定した。加熱接着後の画像記録部分を透明
ポリエステルフィルムを透して拡大ルーペで観察した。
画像にニジミがなく、シャープさを有する場合を画像鮮
明性が優、ややシャープさに欠けるが十分に画像が鮮明
である場合を画像鮮明性が可、ニジミが発生し画像が乱
れている場合を画像鮮明性が劣で判定した。
【0105】5)ロールの巻き戻し性 感熱型粘接着シートを直径1cmの紙管に巻き付け、幅
5cm、巻き長さ100mのロールに加工した。このロ
ールの一端を別の直径1cmの紙管に固定し、1m/m
inの速度で巻き戻した。このときの剥離音、シートの
状態からロールの巻き戻し性を判定した。剥離音が全く
なく、シートにしわが入ることがない場合を優、小さな
剥離音が発生したりシートに小さなしわが入ったりする
が実用上問題ないレベルである場合を可、大きな剥離音
が発生する、あるいは定常的にしわが入ったり途中でシ
ートが破れたりする場合を劣と判定した。
【0106】
【表1】
【0107】<評価>実施例1〜14に示すように、支
持体の一方の面に、通常の状態では弱い粘着性を有し一
定の温度以上に加熱すると強固な接着性を発現し、かつ
情報記録が可能な感熱型粘接着性情報記録層を設けた感
熱型粘接着性情報記録シートを作製することができた。
感熱型粘接着性情報記録層のステンレス鋼板に対する1
80゜接着力が、加熱接着前で10gf/25mm以上
200gf/25mm未満であり、かつ加熱接着後には
500gf/25mm以上であることが好ましい。こう
した特性は、感熱型粘接着性情報記録層を構成する固体
可塑剤の配合量を全乾燥固形分に対して10重量%以上
50重量%以下とし、さらに感熱型粘接着性情報記録層
を構成するインク吸収性の顔料と熱可塑性樹脂との混合
比を、熱可塑性樹脂100部に対しインク吸収性の顔料
10部以上200部以下とすることにより達成される。
特に、実施例1、2、6、8は、感熱型粘接着性情報記
録層を構成する各成分の配合バランスが良好であり各特
性ともに優れている。感熱型粘接着性情報記録層の離型
処理層に対する180゜接着力が、加熱接着前で100
gf/25mm以下である実施例2〜13では、ロール
の巻き戻し性が良好であり、本発明の感熱型粘接着性情
報記録シートをロールの形態で使用し、巻き戻しながら
情報記録を行う用途では好適である。
【0108】一方、比較例1に示すように、感熱型粘接
着性情報記録層がインク吸収性の顔料を含有しない場合
はインクジェット記録適性に劣る。また、比較例2に示
すように感熱型粘接着性情報記録層が固体可塑剤を含有
しない場合は、加熱前の接着力が強すぎるため被着体に
仮止めできない。
【0109】インクジェット記録シートの作製 インクジェット記録層塗液として、合成非晶質シリカ
(ファンシールX37B、徳山曹達製)120部、ポリ
ビニルアルコール(PVA117、クラレ製)60部、
カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン1001、住
友化学工業製)20部を用い、これを調液し、固形分濃
度15%とした。予備操作1で作製した支持体の片面
に、こうして得たインクジェット記録層塗液をエアーナ
イフコーターにより塗工量が5.5g/m2となるように
塗工、乾燥しインクジェット記録シートを作製した。
【0110】実施例15 実施例6において、予備操作1で作製した支持体の代わ
りにインクジェット記録シートを使用し、インクジェッ
ト記録層の反対面に離型処理層、インクジェット記録層
上に感熱型粘接着性情報記録層を設けた以外は実施例6
と同様にして本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを
得た。感熱型粘接着性情報記録層分散液における固体可
塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して21.6重量%で
ある。この感熱型粘接着性情報記録シートにおいて、感
熱型粘接着性情報記録層のJISZ0237に準ずる離
型処理層に対する180゜接着力は15gf/25mm
であった。
【0111】実施例16 実施例7において、予備操作1で作製した支持体の代わ
りにインクジェット記録シートを使用し、インクジェッ
ト記録層の反対面に離型処理層、インクジェット記録層
上に感熱型粘接着性情報記録層を設けた以外は実施例7
と同様にして本発明の感熱型粘接着性情報記録シートを
得た。感熱型粘接着性情報記録層分散液における固体可
塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して30.8重量%で
ある。この感熱型粘接着性情報記録シートにおいて、感
熱型粘接着性情報記録層のJISZ0237に準ずる離
型処理層に対する180゜接着力は17gf/25mm
であった。
【0112】予備操作2 支持体の抄造2 支持体用の原紙は、ダブルディスクリファイナーで濾水
度400mlcsfまで叩解したLBKP70部と濾水
度450mlcsfもNBLP30部から成る木材パル
プ100部に対して、アニオン性ポリアクリルアミド
(スターガムA15、星光化学社製)を0.3部、カチ
オン澱粉(ケイトF、王子ナショナル社製)を2.0
部、およびアルキルケテンダイマーサイズ剤(ハーコン
11−2、ディック−ハーキュレス社製)を0.4部、
ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂(カ
イメンS25、ディック−ハーキュレス社製)を0.3
部添加した紙料を用いて、抄速100m/分の長網抄紙
機で坪量110g/m2のパルプ紙を製造したものであ
る。乾燥後の紙は、濃度3%のポリビニルアルコール水
溶液でタブサイズ処理乾燥後、スーパーカレンダーでベ
ック平滑度が300秒以上になるように平滑化処理し
た。
【0113】溶融熱転写インク受像シートの作製 溶融熱転写インク受容層塗液として濃度10%のポリビ
ニルアルコール水溶液を使用した。予備操作2で作製し
た支持体の片面に、溶融熱転写インク受容層塗液をエア
ーナイフコーターにより塗工量が5.5g/m2となるよ
うに塗工、乾燥し溶融熱転写インク受像シートを作製し
た。
【0114】実施例17 感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1において、合
成非晶質シリカの代わりに炭酸カルシウム(奥多摩工業
製、タマパールTP−123)70部を混合した以外は
感熱型粘接着性情報記録層分散液の調製1と同様にして
感熱型粘接着性情報記録層分散液を調整した。実施例2
において、予備操作1で作製した支持体の代わりに溶融
熱転写インク受像シートを使用し、溶融熱転写インク受
容層の反対面に離型処理層を設け、溶融熱転写インク受
容層上に上記感熱型粘接着性情報記録層分散液を使用し
塗工、乾燥を行って感熱型粘接着性情報記録層を設けた
以外は実施例2と同様にして本発明の感熱型粘接着性情
報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分散液
における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して2
6.7重量%である。この感熱型粘接着性情報記録シー
トにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z0
237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力は1
6gf/25mmであった。
【0115】実施例6、7、15、16、17により得
られたシートについて、加熱前後の画像鮮明性、再剥離
繰り返し性を評価し、その結果を表2に示した。
【0116】<試験方法> 6)再剥離繰り返し性 感熱型粘接着性情報記録層に市販のインクジェットプリ
ンターあるいは溶融熱転写プリンターで画像記録を行っ
た。該シートをステンレス鋼板に仮止め・剥離を行っ
た。この仮止め・剥離操作を100回繰り返した後の画
像記録部分を拡大ルーペで観察した。画像の取られがな
い場合を再剥離繰り返し性が優、一部画像の取られがあ
るものの十分に画像を読み取れる場合を再剥離繰り返し
性が可、画像の取られが多く読み取り困難な場合を再剥
離繰り返し性が劣で判定した。
【0117】
【表2】
【0118】<評価>実施例15〜17に示すように、
本発明の感熱型粘接着性情報記録シートにおいて、支持
体と感熱型粘接着性情報記録層との間にさらに情報記録
層としてインクジェット記録層あるいは溶融熱転写イン
ク受容層を設けることにより、感熱型粘接着性情報記録
層で吸収しきれなかったインクを下層にある情報記録層
が吸収することで鮮明な画像を得ることが可能となる。
特に感熱型粘接着性情報記録層の配合が同一である実施
例7と16との比較により、支持体と感熱型粘接着性情
報記録層との間に情報記録層を設けたことにより、情報
記録画像の鮮明性が向上することが明確となる。このよ
うに支持体と感熱型粘接着性情報記録層との間に情報記
録層を設けることにより、感熱型粘接着性情報記録層に
添加するインク吸収性の顔料を減らすことが可能とな
り、感熱型粘接着性情報記録層の接着性の制御が行いや
すくなる。また、実施例6、7、15、16と実施例1
7との比較から、感熱型粘接着性情報記録層に溶融熱転
写記録を行った場合は、インクジェット記録を行った場
合に比べて、被着体への仮止め・剥離を繰り返した場合
の画像の耐久性が高いことがわかった。感熱型粘接着性
情報記録層に溶融熱転写記録を行った際の感熱ヘッドの
印字エネルギーにより、感熱型粘接着性情報記録層を構
成する固体可塑剤が一部溶融し、溶融熱転写性インキと
感熱型粘接着性情報記録層との接着性が高まったものと
考えられる。
【0119】実施例18 実施例2において、予備操作1で作製した支持体の代わ
りに厚さ50μmの透明ポリエステルフィルムを用いた
以外は実施例2と同様にして本発明の感熱型粘接着性情
報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分散液
における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して2
6.7重量%である。この感熱型粘接着性情報記録シー
トにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z0
237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力は1
4gf/25mmであった。
【0120】実施例19 実施例6において、予備操作1で作製した支持体の代わ
りに厚さ50μmの透明ポリエステルフィルムを用いた
以外は実施例6と同様にして本発明の感熱型粘接着性情
報記録シートを得た。感熱型粘接着性情報記録層分散液
における固体可塑剤の配合量は全乾燥固形分に対して2
1.6重量%である。この感熱型粘接着性情報記録シー
トにおいて、感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z0
237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力は1
3gf/25mmであった。
【0121】以上の実施例により得られたシートについ
て、再剥離性、加熱接着性、加熱前後の画像鮮明性、加
熱接着前後のシートの透明性を評価し、その結果を表3
に示した。
【0122】<試験方法> 7)加熱接着前後のシートの透明性 感熱型粘接着性情報記録シートを透明なガラス板に仮止
めし、感熱型粘接着性情報記録シート側の透明度を測定
した。ここでいう透明度とは100からJISP−81
38のA法にて測定した不透明度値(%)を差し引いた
値である。さらに、仮止めしたシートを80℃に加熱し
た熱スタンプに5秒間接触させて接着を固定した。この
加熱一体化したシートについて感熱型粘接着性情報記録
シート側の透明度を測定した。透明度は80以上の数値
であれば透明性が高く好ましい。
【0123】
【表3】
【0124】<評価>支持体として透明なフィルムを使
用した場合、感熱型粘接着性情報記録層を構成するイン
ク吸収性の顔料がコロイダルシリカである実施例19で
は、加熱接着後の感熱型粘接着性情報記録層の透明性が
高く、本発明の感熱型粘接着性情報記録シートに情報を
記録後不透明な支持体に貼り付け、透明な支持体を通し
て記録画像を認識する場合にも視認性が良好となる。
【0125】
【発明の効果】本発明の感熱型粘接着性情報記録シート
は、支持体の片面に感熱型粘接着性情報記録層を設ける
ことにより、通常の状態では被着体に対し粘着性が弱い
ため何度でも仮止めおよび貼り直しができ、貼付位置決
定後は感熱型粘接着性情報記録シートを加熱することで
強固な接着を得ることが可能で、かつ該感熱型粘接着性
情報記録層に情報を記録した後被着体に貼り合わせるこ
とで、記録画像の耐久性、耐水性を向上させることがで
きる。加熱前の仮止め性、加熱後の強固な接着性を得る
ためには、感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z02
37に準ずるステンレス鋼板に対する180゜接着力
が、加熱接着前で10gf/25mm以上200gf/
25mm未満であり、かつ加熱接着後には500gf/
25mm以上であることが必要である。支持体の感熱型
粘接着性情報記録層とは反対面に離型処理層を設けた構
成とすると、使用時に不要となる剥離紙がいらず好適で
ある。離型処理層を設けた構成では、感熱型粘接着性情
報記録層のJIS Z0237に準ずる離型処理層に対
する180゜接着力を、加熱接着前で100gf/25
mm以下とすることにより、本発明の感熱型粘接着性情
報記録シートをロール形態から巻き戻して使用する際
の、ロールの巻き戻し性が良好となる。このような仮止
め性、加熱接着性、情報記録適性を感熱型粘接着性情報
記録層に併せ持たせることは、塗工層中の固体可塑剤、
インク吸収性の顔料の素材、配合比率を調整することに
よって可能となる。特に、感熱型粘接着性情報記録層に
インク吸収性の顔料としてコロイダルシリカを含有させ
た場合、加熱活性化時に感熱型粘接着性情報記録層が透
明な層となることにより、本発明のシートを不透明な支
持体に貼り付け、透明な支持体を通して記録画像を認識
する場合にも視認性が良好となる。また、感熱型粘接着
性情報記録層に溶融熱転写記録を行った場合には、本発
明の感熱型粘接着性情報記録シートを被着体に仮止め、
貼り直しを数度行っても画像の剥がれ等のトラブルが生
じず、貼り直しの耐久性が大きく向上する。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、通常の状態では弱い粘
    着性を有し一定の温度以上に加熱すると強固な接着性を
    発現し、かつ情報記録が可能な感熱型粘接着性情報記録
    層を設けた感熱型粘接着性情報記録シート。
  2. 【請求項2】 支持体の感熱型粘接着性情報記録層とは
    反対面に、離型処理層を設けた請求項1に記載の感熱型
    粘接着性情報記録シート。
  3. 【請求項3】 感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z
    0237に準ずるステンレス鋼板に対する180゜接着
    力が、加熱接着前で10gf/25mm以上200gf
    /25mm未満であり、かつ加熱接着後には500gf
    /25mm以上である請求項1または2記載の感熱型粘
    接着性情報記録シート。
  4. 【請求項4】 感熱型粘接着性情報記録層のJIS Z
    0237に準ずる離型処理層に対する180゜接着力
    が、加熱接着前で100gf/25mm以下である請求
    項2または3記載の感熱型粘接着性情報記録シート。
  5. 【請求項5】 感熱型粘接着性情報記録層を構成する固
    体可塑剤の配合量が全乾燥固形分に対して10重量%以
    上50重量%以下の範囲である請求項1〜4のいずれか
    に記載の感熱型粘接着性情報記録シート。
  6. 【請求項6】 感熱型粘接着性情報記録層がインク吸収
    性の顔料を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の感
    熱型粘接着性情報記録シート。
  7. 【請求項7】 感熱型粘接着性情報記録層に含有させる
    インク吸収性の顔料と熱可塑性樹脂との混合比が、熱可
    塑性樹脂100重量部に対しインク吸収性の顔料10部
    以上200部以下である請求項1〜6のいずれかに記載
    の感熱型粘接着性情報記録シート。
  8. 【請求項8】 インク吸収性の顔料がコロイダルシリカ
    である請求項1〜7のいずれかに記載の感熱型粘接着性
    情報記録シート。
  9. 【請求項9】 支持体と感熱型粘接着性情報記録層との
    間に情報記録層を設けた請求項1〜8のいずれかに記載
    の感熱型粘接着性情報記録シート。
  10. 【請求項10】 情報記録層がインクジェット記録層で
    ある請求項1〜9のいずれかに記載の感熱型粘接着性情
    報記録シート。
  11. 【請求項11】 感熱型粘接着性情報記録層が溶融熱転
    写記録適性を有する請求項1、2、3、4、5、6、7
    または9に記載の感熱型粘接着性情報記録シート。
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