JPH1128829A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH1128829A
JPH1128829A JP18658697A JP18658697A JPH1128829A JP H1128829 A JPH1128829 A JP H1128829A JP 18658697 A JP18658697 A JP 18658697A JP 18658697 A JP18658697 A JP 18658697A JP H1128829 A JPH1128829 A JP H1128829A
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thermal head
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孝文 遠藤
Hirohisa Sugihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、発熱基板上の発熱抵抗体群の直
線性を確保でき、印字ムラの発生を防止できるサーマル
ヘッドを得る。 【解決手段】 この発明は、放熱板1と、この放熱板1
上に設けられた発熱基板3と、この発熱基板3上に長手
方向に直線状に延びて配設された発熱抵抗体群4と、こ
の発熱抵抗体群4に並設され発熱抵抗体群4に通電する
IC駆動部5と、このIC駆動部5と電気的に接続され
ているとともに発熱基板3に隣接したプリント配線板6
と、発熱抵抗体群4とプリント配線板6とを接続する金
ワイヤ8と、この金ワイヤ8及びIC駆動部5を封止し
て金ワイヤ8及びIC駆動部5を保護するとともにプリ
ント配線板6と発熱基板3とを連結して一体化した保護
部材9と、放熱板1と発熱基板3の底面とを接着させ、
放熱板1と発熱基板3とを一体化する接着部材10とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファクシミリ、
プリンタ等に組み込まれるサーマルヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のサーマルヘッドの斜視
図、図12は図11のサーマルヘッドの平面図であり、
サーマルヘッドは、放熱板1と、この放熱板1上に両面
テープ2で接着されたセラミック製の発熱基板3と、こ
の発熱基板3上に長手方向に延びて配設された発熱抵抗
体群4と、この発熱抵抗体群4に並設され発熱抵抗体群
4に通電する駆動用IC5と、発熱基板3に並設され両
面テープ2で接着されたガラスエポキシ樹脂製のプリン
ト配線板6と、このプリント配線板6に電気的に接続さ
れた外部入出力用端子7と、発熱抵抗体群4とプリント
配線板6の端子(図示せず)とを接続する金ワイヤ8
と、金ワイヤ8及び駆動用IC5を樹脂封止し、防水、
外力による破損防止のためのエポシキ樹脂からなる保護
部材9とを備えている。
【0003】上記のサーマルヘッドでは、発熱基板3と
プリント配線板6とを突き合わせ、両面テープ2を用い
て放熱板1に接着させる。次に、発熱抵抗体群4とプリ
ント配線板6の端子とをワイヤボンディング装置を用い
て金ワイヤ8で接続する。その後、金ワイヤ8及び駆動
用IC5を樹脂封止するために、エポシキ樹脂からなる
保護部材9を発熱基板3及びプリント配線板6上に塗布
する。次に、保護部材9を120℃程度のオーブン炉で
30分程度加熱して乾燥させ、硬化させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマルヘッド
は以上のように構成されており、保護部材9の加熱硬化
により、プリント配線板6と発熱基板3とは連結されて
一体化される。その後、プリント配線板6及び発熱基板
3は冷却されるが、プリント配線板6は、セラミックで
構成された発熱基板3よりも熱膨張係数の大きなガラス
エポキシ樹脂で構成されており、プリント配線板6は図
13に示すように矢印Aの方向に発熱基板3よりも大き
く収縮し、発熱基板3は弓状に歪変形してしまい、本来
直線状に配列されるべき発熱抵抗体群4も二点鎖線に示
すように湾曲形状になり(例えば発熱抵抗体群4の長手
方向の寸法が270mmのとき発熱抵抗体群4は中心部
で軸線から0.12mm歪変形する。)、このサーマル
ヘッドを例えばファクシミリ装置に組み込んで使用した
ときに、印字ムラが生じてしまうという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするもので、発熱抵抗体群の直線性を確
保でき、印字ムラの発生を防止できるサーマルヘッドを
得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るサーマルヘッドは、 放熱板と、この放熱板上に設け
られた発熱基板と、この発熱基板上に長手方向に直線状
に延びて配設された発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群
に並設され発熱抵抗体群に通電する駆動部と、この駆動
部と電気的に接続されているとともに前記発熱基板に隣
接した配線板と、前記発熱抵抗体群と配線板とを接続す
るワイヤと、このワイヤ及び前記駆動部を封止してワイ
ヤ及び駆動部を保護するとともに前記配線板と前記発熱
基板とを連結して一体化した保護部材と、前記発熱基板
の熱変形を阻止する熱変形阻止手段とを備えたものであ
る。
【0007】また、請求項2のサーマルヘッドでは、保
護部材をエポキシ樹脂で構成したものである。
【0008】また、請求項3のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、放熱板の表面と発熱基板の底面と
を接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化した接着部材
を用いたものである。
【0009】また、請求項4のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、放熱板の表面と発熱基板の端面と
を接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化した接着部材
を用いたものである。
【0010】また、請求項5のサーマルヘッドでは、接
着部材としてエポキシ樹脂を用いたものである。
【0011】また、請求項6のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、放熱板の表面に配線板を嵌着する
溝部を形成したものである。
【0012】また、請求項7のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、放熱板の表面に配線板との摩擦を
増大させる粗面部を形成したものである。
【0013】また、請求項8のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、配線板に形成される穴と、この穴
を通じて放熱板に固定されるピンとで構成したものであ
る。
【0014】また、請求項9のサーマルヘッドでは、熱
変形阻止手段として、表面が配線板に接着されていると
ともに裏面が放熱板に接着されており、配線板よりも熱
膨張係数が小さい中間部材を用いたものである。
【0015】また、この発明の請求項10のサーマルヘ
ッドは、放熱板と、この放熱板上に設けられた発熱基板
と、この発熱基板上に長手方向に直線状に延びて配設さ
れた発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群に並設され発熱
抵抗体群に通電する駆動部と、この駆動部と電気的に接
続されているとともに前記発熱基板に隣接した配線板
と、前記発熱抵抗体群と配線板とを電気的に接続するワ
イヤと、前記配線板と前記発熱基板との間に設けられ前
記ワイヤ及び前記駆動部を封止するとともに配線板の熱
変形に伴う発熱基板の変形を防止する熱変形防止手段と
を備えたものである。
【0016】また、請求項11のサーマルヘッドでは、
熱変形防止手段は、配線板と発熱基板との接合部を覆う
弾性部材と、この弾性部材を覆い硬化性を有する保護部
材とから構成したものである。
【0017】また、請求項12のサーマルヘッドでは、
熱変形防止手段は、配線板と発熱基板との間の隙間に充
填された弾性部材と、この弾性部材を覆い硬化性を有す
る保護部材とから構成したものである。
【0018】また、請求項13のサーマルヘッドでは、
熱変形防止手段は、配線板と発熱基板との接合部を覆う
弾性部材と、この弾性部材を覆い弾性部材を保護するカ
バーとから構成したものである。
【0019】また、請求項14のサーマルヘッドでは、
弾性部材として、シリコン樹脂を用いたものである。
【0020】また、請求項15のサーマルヘッドでは、
保護部材として、エポキシ樹脂を用いたものである。
【0021】また、請求項16のサーマルヘッドでは、
弾性部材はシリコン樹脂とエポキシ樹脂との混合剤で構
成され、保護部材はこの混合剤を紫外線照射して形成さ
れたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1のサーマ
ルヘッドの要部断面図である。このサーマルヘッドは、
放熱板1と、この放熱板1上に熱硬化性樹脂である接着
部材10で接着されたセラミック製の発熱基板3と、こ
の発熱基板3上に長手方向に延びて配設された発熱抵抗
体群4と、この発熱抵抗体群4に並設され発熱抵抗体群
4に通電する駆動部である駆動用IC5と、発熱基板3
に隣接し両面テープ11で接着されたガラスエポキシ樹
脂製のプリント配線板6と、このプリント配線板6に電
気的に接続された外部入出力用端子7と、発熱抵抗体群
4とプリント配線板6の端子(図示せず)とを電気的に
接続する金ワイヤ8と、金ワイヤ8及び駆動用IC5を
樹脂封止し、防水、外力による破損を防止するとともに
発熱基板3とプリント配線板6とを連結した保護部材9
とを備えている。なお、保護部材9はエポシキ樹脂で構
成されている。
【0023】この実施の形態では、発熱基板3と放熱板
1との接着に熱硬化性のエポキシ樹脂からなる接着部材
10を用いており、この接着部材10は発熱基板3の熱
変形を阻止する熱変形阻止手段を構成している。この接
着部材10は、約120℃の温度で、30分程度、加
熱、乾燥されることで、従来の両面テープ11を用いた
ときと比較して10倍以上の接着力を有している。ま
た、プリント配線板6と放熱板1との接着には従来と同
様の両面テープ11を用いている。
【0024】上記のサーマルヘッドでは、プリント配線
板6を放熱板1に両面テープ11を用いて接着する。ま
た、発熱基板3をプリント配線板6に隣接させて接着部
材10を用いて仮接着する。次に、発熱抵抗体群4とプ
リント配線板6の端子とをワイヤボンディング装置を用
いて金ワイヤ8で接続する。その後、金ワイヤ8及び駆
動用IC5を樹脂封止するために、エポシキ樹脂からな
る保護部材9を発熱基板3及びプリント配線板6上に塗
布する。次に、保護部材9及び接着部材10を120℃
程度のオーブン炉で30分程度加熱して乾燥させ、硬化
させる。
【0025】このようにして製造されるサーマルヘッド
では、発熱基板3と放熱板1との接着に熱硬化性のエポ
キシ樹脂からなる接着部材10を用いているので、従来
の両面テープ11を用いたときと比較して10倍以上の
接着力を得ており、放熱板1と発熱基板3とは強固に結
合され、一体化されている。そのため、発熱基板3より
も熱膨張係数が小さいポリカーボネイト樹脂製の放熱板
1に固定された発熱基板3は、放熱板1の熱収縮に影響
され、その熱収縮量は低減される。従って、プリント配
線板6及び発熱基板3が冷却され、ガラスエポキシ樹脂
で構成されたプリント配線板6とセラミックで構成され
た発熱基板3との熱収縮量の差により、発熱基板3に弓
状に湾曲変形しようとする力が加わっても、発熱基板3
は接着部材10で発熱基板3よりも熱収縮量の小さい放
熱板1と強固に一体化されており、発熱基板3上の発熱
抵抗体群4の直線性は確保される。
【0026】実施の形態2.図2はこの発明の形態2の
サーマルヘッドの側断面図であり、この実施の形態2で
は、発熱基板3の熱変形を阻止する熱変形阻止手段とし
てエポキシ樹脂で構成された接着部材24が発熱基板3
の片側端面に設けられ、発熱基板3と放熱板1とを一体
化している。この接着部材24を設けたことにより、発
熱基板3は放熱板1と強固に一体化され、熱変形量が発
熱基板3よりも小さい放熱板1で発熱基板3の熱変形量
が低く抑えられ、発熱基板3上の発熱抵抗体群4の直線
性が改善される。
【0027】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3のサーマルヘッドの放熱板12の平面図であり、放
熱板12の表面に発熱基板3の熱変形を阻止する熱変形
阻止手段である溝部12aが形成され、その溝12aに
プリント配線板6が嵌着されている。長手方向に延びた
溝12aの寸法は、室温のときのプリント配線板6の長
手方向の寸法に合わせてある。従って、放熱板12に両
面テープにより接着された発熱基板2及び放熱板12の
溝部12aに両面テープ2を介して嵌着されたプリント
配線板6は、保護部材9の加熱、乾燥時に加熱され、熱
膨張係数の大きなプリント配線板6はその長手方向に伸
びようとする。しかしながら、プリント配線板6は、熱
膨張量の小さい放熱板12の溝部12aに嵌着されてい
るので、プリント配線板6の長手方向の伸長は阻止され
る。
【0028】保護部材9が加熱硬化されて、プリント配
線板6と発熱基板3とが保護部材9により連結され一体
化された後、プリント配線板6及び発熱基板3は冷却さ
れ、室温まで下がるが、このときプリント配線板6は、
加熱時に放熱板12により伸長を阻止されているので、
プリント配線板6の長手方向の寸法は変化せず、縮小さ
れない。従って、保護部材9によりプリント配線板6と
一体化された発熱基板3が冷却時に湾曲状に変形するこ
とは防止され、発熱抵抗体群4の直線性は維持される。
【0029】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4のサーマルヘッドの放熱板14の平面図であり、プ
リント配線板6が接着される放熱板14の領域には、プ
リント配線板6との摩擦を増大させる、熱変形防止手段
としての粗面部14aが形成されている。このため、プ
リント配線板6と放熱板14との摩擦抵抗が大きくな
り、保護部材9が加熱硬化され、プリント配線板6と発
熱基板3とが保護部材9を介して一体化された後、プリ
ント配線板6及び発熱基板3が冷却され、室温まで下が
ったときのプリント配線板6の縮小寸法が従来のものと
比較して30%程度低下することになる。従って、冷却
に伴うプリント配線板6と一体化された発熱基板3の湾
曲変形は抑えられ、発熱抵抗体群4の直線性に与える影
響を低く抑えることができる。
【0030】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5のサーマルヘッドの平面図であり、プリント配線板
15にピン穴15aが複数個形成されており、保護部材
9を硬化する前にピン穴15aを通じて熱膨張係数の小
さい放熱板1にピン16が固定される。なお、ピン穴1
5aとピン16とにより熱変形防止手段を構成してい
る。この実施の形態5のサーマルヘッドでは、プリント
配線板6の熱膨張、熱収縮による長手方向の寸法変化は
ピン16を介して放熱板1により阻止される。従って、
プリント配線板6の長手方向の縮小に伴うプリント配線
板6と一体の発熱基板3の湾曲状の変形は抑えられ、発
熱抵抗体群4の直線性に与える影響を低く抑えることが
できる。
【0031】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6のサーマルヘッドの側断面図であり、放熱板17上
には両面テープ2で中間部材であるセラミック板18が
接着されている。熱変形防止手段であるセラミック板1
8にはエポキシ樹脂からなる接着部材19でセラミック
板18よりも熱膨張係数の大きいプリント配線板6が接
着されている。また、プリント配線板6に密接して放熱
板17上には両面テープ2で発熱基板3が接着されてい
る。
【0032】この実施の形態6では、プリント配線板6
をプリント配線板6よりも熱膨張係数の小さいセラミッ
ク板18と接着部材19で一体化したことにより、プリ
ント配線板6の熱による膨張、収縮は軽減される。その
ため、プリント配線板6の長手方向の縮小に伴うプリン
ト配線板6と一体の発熱基板3の変形は抑えられ、発熱
抵抗体群4の直線性に与える影響を低く抑えることがで
きる。
【0033】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7のサーマルヘッドの側断面図であり、このサーマル
ヘッドでは、発熱基板3とプリント配線板6との間には
約0.3mm程度の隙間21が設けられている。この隙
間21にはシリコン樹脂からなる弾性部材20が充填さ
れている。この弾性部材20上にはエポキシ樹脂からな
る保護部材30が覆われている。なお、金ワイヤ8及び
駆動用IC5を封止する弾性部材20と、外力による金
ワイヤ8及び駆動用IC5の破損を防止するための硬化
性の保護部材30とにより、プリント配線板6の熱変形
に伴う発熱基板3の変形を防止する熱変形防止手段を構
成している。
【0034】この実施の形態7のサーマルヘッドでは、
発熱抵抗体群4とプリント配線板6の端子とをワイヤボ
ンディング装置を用いて金ワイヤ8で接続した後、隙間
21をディスペンサ装置でシリコン樹脂からなる弾性部
材20で充填し、その後約120℃、30分程度この弾
性部材20を加熱、乾燥する。その後、弾性部材20上
にディスペンサ装置を用いてエポキシ樹脂を塗布し、約
120℃、30分程度このエポキシ樹脂を加熱、乾燥
し、弾性部材20上に硬度の高い保護部材30を形成す
る。
【0035】この実施の形態では、弾性部材20、保護
部材30の加熱、冷却時に、プリント配線板6及び発熱
基板3は長手方向に伸長、収縮するが、プリント配線板
6と発熱基板3との間には、外力に対して変形可能な弾
性部材20、保護部材30が介在しており、プリント配
線板6の変形が発熱基板3の変形に及ぼす影響は軽減さ
れ、発熱基板3上の発熱抵抗体群4の直線性が改善され
る。また、金ワイヤ8及び駆動用IC5は、弾性部材2
0で封止されているので、防水性が確保されており、ま
た硬度の高い保護部材9で覆われているので、外力によ
り破損するようなことはない。
【0036】実施の形態8.図8はこの発明の形態8の
サーマルヘッドの側断面図であり、発熱基板3とプリン
ト配線板6との間に隙間が無い点が実施の形態7と異な
る。この実施の形態のサーマルヘッドでは、発熱基板3
とプリント配線板6との間に隙間が無いものの、プリン
ト配線板6の熱による変形に応じて弾性部材20及び保
護部材30が変形し、プリント配線板6の変形が発熱基
板3の変形に及ぼす影響は軽減され、発熱基板3上の発
熱抵抗体群4の直線性が改善される。
【0037】実施の形態9.図9はこの発明の形態9の
サーマルヘッドの側断面図であり、実施の形態7、8の
保護部材30の代わりに、カバー22がエポキシ樹脂か
らなる接着部材23により発熱基板3及びプリント配線
板6に接着されている。この実施の形態では、シリコン
樹脂からなる弾性部材20で金ワイヤ8及び駆動用IC
5に対する防水性が確保され、またカバー22で金ワイ
ヤ8及び駆動用IC5に対する外力による破損を防止し
ている。また、プリント配線板6と発熱基板3とは接着
部材23でカバー22と接着されているが、その接着部
材23の接着面積は、保護部材30がプリント配線板6
及び発熱基板3と接触する図7及び図8のものと比較し
て小さく、プリント配線板6と発熱基板3との結合力は
小さいので、熱によるプリント配線板6の長手方向の変
形が発熱基板3に与える影響は殆どなく、発熱基板3上
の発熱抵抗体群4の直線性は大幅に改善される。
【0038】実施の形態10.図10はこの発明の形態
10のサーマルヘッドの側断面図であり、発熱基板3と
プリント配線板6との接合部にはシリコン樹脂とエポキ
シ樹脂との混合剤で構成された弾性部材25が設けられ
ている。この弾性部材25の表面には外力による駆動用
IC5及び金ワイア8の破損を防止するための硬度の高
い保護部材26が形成されている。なお、弾性部材25
と保護部材26とにより、プリント配線板6の熱変形に
伴う発熱基板3の変形を防止する熱変形防止手段を構成
している。この弾性部材25は、シリコン樹脂とエポキ
シ樹脂との混合剤を120℃程度のオーブン炉で30分
程度加熱して形成される。また、保護部材26は、保護
部材25の表面を紫外線照射してより高い温度に表面を
加熱して形成される。
【0039】この実施の形態では、プリント配線板6の
熱による長手方向の変形に応じて弾性部材25及び保護
部材26が変形するので、プリント配線板6の長手方向
の変形が発熱基板3の変形に与える影響は軽減され、発
熱基板3上の発熱抵抗体群4の直線性が改善される。ま
た、金ワイヤ8及び駆動用IC5は弾性部材25及び保
護部材26で覆われているので、金ワイヤ8及び駆動用
IC5に対する防水性が確保され、また外力により破損
を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係るサーマルヘッドによれば、放熱板と、この放熱
板上に設けられた発熱基板と、この発熱基板上に長手方
向に直線状に延びて配設された発熱抵抗体群と、この発
熱抵抗体群に並設され発熱抵抗体群に通電する駆動部
と、この駆動部と電気的に接続されているとともに前記
発熱基板に隣接した配線板と、前記発熱抵抗体群と配線
板とを電気的に接続するワイヤと、このワイヤ及び前記
駆動部を封止してワイヤ及び駆動部を保護するとともに
前記配線板と前記発熱基板とを連結して一体化した保護
部材と、前記発熱基板の熱変形を阻止する熱変形阻止手
段とを備えたので、発熱基板の熱変形は防止される結
果、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確保され、例
えばファクシミリにサーマルヘッドが用いられたときの
印字ムラの発生を防止することができる。
【0041】また、請求項2のサーマルヘッドによれ
ば、保護部材をエポキシ樹脂で構成したので、ワイヤ及
び駆動部に対する外力による破損防止、防水性を容易
に、かつ確実に得ることができる。
【0042】また、請求項3のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、放熱板の表面と発熱基板の
底面とを接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化した接
着部材で構成したので、簡単な構成で発熱基板の熱変形
は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確保
される。
【0043】また、請求項4のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、放熱板の表面と発熱基板の
端面とを接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化する接
着部材で構成したので、簡単な構成で発熱基板の熱変形
は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確保
される。
【0044】また、請求項5のサーマルヘッドによれ
ば、接着部材としてエポキシ樹脂を用いたので、低価格
で発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確保される。
【0045】また、請求項6のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、放熱板の表面に配線板を嵌
着する溝部を形成したもの、簡単な構成で発熱基板の熱
変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は
確保される。
【0046】また、請求項7のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、放熱板の表面に配線板との
摩擦を増大させる粗面部を形成したので、簡単な構成で
発熱基板の熱変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体
群の直線性は確保される。
【0047】また、請求項8のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、配線板に形成される穴と、
この穴を通じて放熱板に固定されるピンとで構成したの
で、簡単な構成で発熱基板の熱変形は防止され、発熱基
板上の発熱抵抗体群の直線性は確保される。
【0048】また、請求項9のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形阻止手段として、表面が配線板に接着されて
いるとともに裏面が放熱板に接着されており、配線板よ
りも熱膨張係数が小さい中間部材を用いたので、簡単な
構成で発熱基板の熱変形は防止され、発熱基板上の発熱
抵抗体群の直線性は確保される。
【0049】また、請求項10のサーマルヘッドによれ
ば、放熱板と、この放熱板上に設けられた発熱基板と、
この発熱基板上に長手方向に直線状に延びて配設された
発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群に並設され発熱抵抗
体群に通電する駆動部と、この駆動部と電気的に接続さ
れているとともに前記発熱基板に隣接した配線板と、前
記発熱抵抗体群と配線板とを接続するワイヤと、前記配
線板と前記発熱基板との間に設けられ前記ワイヤ及び前
記駆動部を封止するとともに配線板の熱変形に伴う発熱
基板の変形を防止する熱変形防止手段とを備えたので、
発熱基板の熱変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体
群の直線性は確保され、例えばファクシミリにサーマル
ヘッドが用いられたときに、印字ムラが生じるようなこ
とはない。
【0050】また、請求項11のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形防止手段として、配線板と発熱基板との接合
部を覆う弾性部材と、この弾性部材を覆い硬化性を有す
る保護部材とで構成したので、簡単な構成で発熱基板の
熱変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性
は確保される。また、弾性部材でワイヤ及び駆動部に対
する防水性が確保され、また保護部材でワイヤ及び駆動
部に対する外力による破損は防止される。
【0051】また、請求項12のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形防止手段として、配線板と発熱基板との間の
隙間に充填された弾性部材と、この弾性部材を覆い硬化
性を有する保護部材とから構成したので、簡単な構成で
発熱基板の熱変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体
群の直線性は確保される。また、弾性部材でワイヤ及び
駆動部に対する防水性が確保され、また保護部材でワイ
ヤ及び駆動部に対する外力による破損は防止される。
【0052】また、請求項13のサーマルヘッドによれ
ば、熱変形防止手段として、配線板と発熱基板との接合
部を覆う弾性部材と、この弾性部材を覆い弾性部材を保
護するカバーとで構成したので、簡単な構成で発熱基板
の熱変形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線
性は確保される。また、弾性部材で、ワイヤ及び駆動部
に対する防水性が確保され、またカバーでワイヤ及び駆
動部に対する外力による破損は防止される。
【0053】また、請求項14のサーマルヘッドによれ
ば、弾性部材として、シリコン樹脂で構成したので、低
価格で発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確保される
とともに、ワイヤ及び駆動部に対する防水性が確保され
る。
【0054】また、請求項15のサーマルヘッドによれ
ば、保護部材として、エポキシ樹脂で構成したので、低
価格でワイヤ及び駆動部に対する外力による破損は防止
される。
【0055】また、請求項16のサーマルヘッドによれ
ば、弾性部材はシリコン樹脂とエポキシ樹脂との混合剤
で構成し、保護部材はこの混合剤を紫外線照射して形成
したので、簡単な構成で、かつ低価格で発熱基板の熱変
形は防止され、発熱基板上の発熱抵抗体群の直線性は確
保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2のサーマルヘッドの
放熱板の平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3のサーマルヘッドの
放熱板の平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4のサーマルヘッドの
放熱板の平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態8のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態9のサーマルヘッドの
側断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態10のサーマルヘッ
ドの側断面図である。
【図11】 従来のサーマルヘッドの斜視図である。
【図12】 図11のサーマルヘッドの平面図である。
【図13】 図11のサーマルヘッドの熱変形を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1、12、14、17 放熱板、3 発熱基板、4 発
熱抵抗体群、5 駆動用IC(駆動部)、6、15 プ
リント配線板(配線板)、8 金ワイヤ、9、26、3
0 保護部材、10、24 接着部材、12a 溝部、
14a 粗面部、15a ピン穴、16 ピン、18
セラミック板(中間部材)、20、25弾性部材、21
隙間、22 カバー。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板と、この放熱板上に設けられた発
    熱基板と、この発熱基板上に長手方向に直線状に延びて
    配設された発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群に並設さ
    れ発熱抵抗体群に通電する駆動部と、この駆動部と電気
    的に接続されているとともに前記発熱基板に隣接した配
    線板と、前記発熱抵抗体群と配線板とを接続するワイヤ
    と、このワイヤ及び前記駆動部を封止してワイヤ及び駆
    動部を保護するとともに前記配線板と前記発熱基板とを
    連結して一体化した保護部材と、前記発熱基板の熱変形
    を阻止する熱変形阻止手段とを備えたサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 保護部材はエポキシ樹脂で構成されてい
    る請求項1記載のサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 熱変形阻止手段は、放熱板の表面と発熱
    基板の底面とを接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化
    する接着部材で構成されている請求項1または請求項2
    記載のサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】 熱変形阻止手段は、放熱板の表面と発熱
    基板の端面とを接着させ、放熱板と発熱基板とを一体化
    する接着部材で構成されている請求項1または請求項2
    記載のサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】 接着部材はエポキシ樹脂である請求項3
    または請求項4記載のサーマルヘッド。
  6. 【請求項6】 熱変形阻止手段は、放熱板の表面に形成
    され配線板を嵌着した溝部である請求項1または請求項
    2記載のサーマルヘッド。
  7. 【請求項7】 熱変形阻止手段は、放熱板の表面に形成
    され配線板との摩擦を増大させる粗面部である請求項1
    または請求項2記載のサーマルヘッド。
  8. 【請求項8】 熱変形阻止手段は、配線板に形成される
    穴と、この穴を通じて放熱板に固定されるピンとから構
    成されている請求項1または請求項2記載のサーマルヘ
    ッド。
  9. 【請求項9】 熱変形阻止手段は、表面が配線板に接着
    されているとともに裏面が放熱板に接着されており、配
    線板よりも熱膨張係数が小さい中間部材である請求項1
    または請求項2記載のサーマルヘッド。
  10. 【請求項10】 放熱板と、この放熱板上に設けられた
    発熱基板と、この発熱基板上に長手方向に直線状に延び
    て配設された発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群に並設
    され発熱抵抗体群に通電する駆動部と、この駆動部と電
    気的に接続されているとともに前記発熱基板に隣接した
    配線板と、前記発熱抵抗体群と配線板とを接続するワイ
    ヤと、前記配線板と前記発熱基板との間に設けられ前記
    ワイヤ及び前記駆動部を封止するとともに配線板の熱変
    形に伴う前記発熱基板の変形を防止する熱変形防止手段
    とを備えたサーマルヘッド。
  11. 【請求項11】 熱変形防止手段は、配線板と発熱基板
    との接合部を覆う弾性部材と、この弾性部材を覆い硬化
    性を有する保護部材とから構成されている請求項10記
    載のサーマルヘッド。
  12. 【請求項12】 熱変形防止手段は、配線板と発熱基板
    との間の隙間に充填された弾性部材と、この弾性部材を
    覆い硬化性を有する保護部材とから構成されている請求
    項10記載のサーマルヘッド。
  13. 【請求項13】 熱変形防止手段は、配線板と発熱基板
    との接合部を覆う弾性部材と、この弾性部材を覆い弾性
    部材を保護するカバーとから構成されている請求項10
    記載のサーマルヘッド。
  14. 【請求項14】 弾性部材は、シリコン樹脂で構成され
    ている請求項11ないし請求項13の何れかに記載のサ
    ーマルヘッド。
  15. 【請求項15】 保護部材はエポキシ樹脂で構成されて
    いる請求項11ないし請求項14の何れかに記載のサー
    マルヘッド。
  16. 【請求項16】 弾性部材はシリコン樹脂とエポキシ樹
    脂との混合剤で構成され、保護部材はこの混合剤を紫外
    線照射して構成されている請求項11または請求項12
    記載のサーマルヘッド。
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