JPH1129017A - 制動力制御装置 - Google Patents
制動力制御装置Info
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- JPH1129017A JPH1129017A JP18282397A JP18282397A JPH1129017A JP H1129017 A JPH1129017 A JP H1129017A JP 18282397 A JP18282397 A JP 18282397A JP 18282397 A JP18282397 A JP 18282397A JP H1129017 A JPH1129017 A JP H1129017A
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- Japan
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- pressure
- mode
- master cylinder
- assist
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はマスタシリンダから吸入したブレー
キフルードをホイルシリンダに供給するポンプを備える
制動力制御装置に関し、ブレーキアシスト中に運転者の
意図を正確に反映したホイルシリンダ圧PW/C を発生す
ることを目的とする。 【解決手段】 通常時はSMC-130を開弁状態とし、
SRC-232を閉弁状態とする。ブレーキアシスト中は
ポンプ100をオン状態とすると共に、液圧センサ29
の出力信号pMCに基づいてSMC-130およびSRC
-232を適当に制御する。SRC-132の状態が変化す
る前後はマスタシリンダ圧が変動し、出力信号pMCと
運転者の意図するブレーキ操作量とが正確に対応しない
事態が生ずる。このような状況下では、出力信号pMC
がブレーキアシスト制御に反映されるのを禁止する。
キフルードをホイルシリンダに供給するポンプを備える
制動力制御装置に関し、ブレーキアシスト中に運転者の
意図を正確に反映したホイルシリンダ圧PW/C を発生す
ることを目的とする。 【解決手段】 通常時はSMC-130を開弁状態とし、
SRC-232を閉弁状態とする。ブレーキアシスト中は
ポンプ100をオン状態とすると共に、液圧センサ29
の出力信号pMCに基づいてSMC-130およびSRC
-232を適当に制御する。SRC-132の状態が変化す
る前後はマスタシリンダ圧が変動し、出力信号pMCと
運転者の意図するブレーキ操作量とが正確に対応しない
事態が生ずる。このような状況下では、出力信号pMC
がブレーキアシスト制御に反映されるのを禁止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動力制御装置に
係り、特に、車両の制動力を制御する装置として好適な
制動力制御装置に関する。
係り、特に、車両の制動力を制御する装置として好適な
制動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−12126
0号に開示される如く、ブレーキペダルが所定速度を超
える速度で踏み込まれた場合に、通常時に比して大きな
制動液圧を発生させる制動力制御装置が知られている。
車両の運転者は、制動力を速やかに立ち上げたい場合に
ブレーキペダルを高速で操作する。上記従来の制動力制
御装置によれば、かかるブレーキ操作(以下、緊急ブレ
ーキ操作と称す)が行われた場合に通常時に比して大き
な制動液圧を発生することで、適正に運転者の要求に応
える制動力を発生させることができる。
0号に開示される如く、ブレーキペダルが所定速度を超
える速度で踏み込まれた場合に、通常時に比して大きな
制動液圧を発生させる制動力制御装置が知られている。
車両の運転者は、制動力を速やかに立ち上げたい場合に
ブレーキペダルを高速で操作する。上記従来の制動力制
御装置によれば、かかるブレーキ操作(以下、緊急ブレ
ーキ操作と称す)が行われた場合に通常時に比して大き
な制動液圧を発生することで、適正に運転者の要求に応
える制動力を発生させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】緊急ブレーキ操作が実
行された際に、通常時に比して大きな制動液圧を発生さ
せる制御(以下、この制御をブレーキアシスト制御と称
す)は、例えば、マスタシリンダとホイルシリンダとを
第1開閉弁を介して連通すると共に、マスタシリンダと
ポンプの吸入側とを第2開閉弁を介して連通し、かつ、
ポンプの吐出側とホイルシリンダとを連通するシステム
において実行することができる。
行された際に、通常時に比して大きな制動液圧を発生さ
せる制御(以下、この制御をブレーキアシスト制御と称
す)は、例えば、マスタシリンダとホイルシリンダとを
第1開閉弁を介して連通すると共に、マスタシリンダと
ポンプの吸入側とを第2開閉弁を介して連通し、かつ、
ポンプの吐出側とホイルシリンダとを連通するシステム
において実行することができる。
【0004】上記のシステムによれば、第1開閉弁を開
弁状態とし、かつ、第2開閉弁を閉弁状態とすること
で、マスタシリンダとホイルシリンダとを導通状態と
し、かつ、マスタシリンダとポンプとを遮断状態とする
ことができる。この場合、ホイルシリンダに、マスタシ
リンダ圧PM/C と等しいホイルシリンダ圧PW/C を発生
させることができる。従って、上記のシステムによれ
ば、上述した状態を実現することで、通常のブレーキ装
置として作動させることができる。
弁状態とし、かつ、第2開閉弁を閉弁状態とすること
で、マスタシリンダとホイルシリンダとを導通状態と
し、かつ、マスタシリンダとポンプとを遮断状態とする
ことができる。この場合、ホイルシリンダに、マスタシ
リンダ圧PM/C と等しいホイルシリンダ圧PW/C を発生
させることができる。従って、上記のシステムによれ
ば、上述した状態を実現することで、通常のブレーキ装
置として作動させることができる。
【0005】また、上記のシステムによれば、第1開閉
弁を閉弁状態とし、第2開閉弁を開弁状態とし、かつ、
ポンプを作動状態とすることで、マスタシリンダとホイ
ルシリンダとを遮断状態とし、かつ、マスタシリンダ内
のブレーキフルードをポンプで増圧してホイルシリンダ
に供給することができる。この場合、ホイルシリンダ
に、マスタシリンダ圧PM/C に比して高い液圧を発生さ
せることができる。従って、上記のシステムによれば、
上述した状態を実現することで、ブレーキアシスト制御
を実行することができる。
弁を閉弁状態とし、第2開閉弁を開弁状態とし、かつ、
ポンプを作動状態とすることで、マスタシリンダとホイ
ルシリンダとを遮断状態とし、かつ、マスタシリンダ内
のブレーキフルードをポンプで増圧してホイルシリンダ
に供給することができる。この場合、ホイルシリンダ
に、マスタシリンダ圧PM/C に比して高い液圧を発生さ
せることができる。従って、上記のシステムによれば、
上述した状態を実現することで、ブレーキアシスト制御
を実行することができる。
【0006】上記のシステムにおいては、例えば、マス
タシリンダと第1開閉弁とを連通する液圧通路に液圧セ
ンサを配設することで、マスタシリンダ圧PM/C を検出
することが可能である。ブレーキアシスト制御の実行中
にマスタシリンダ圧PM/C が検出できれば、その検出値
を用いて、ブレーキアシスト制御が開始された後に運転
者によって実行されるブレーキ操作を検出することがで
きる。
タシリンダと第1開閉弁とを連通する液圧通路に液圧セ
ンサを配設することで、マスタシリンダ圧PM/C を検出
することが可能である。ブレーキアシスト制御の実行中
にマスタシリンダ圧PM/C が検出できれば、その検出値
を用いて、ブレーキアシスト制御が開始された後に運転
者によって実行されるブレーキ操作を検出することがで
きる。
【0007】しかし、上記のシステム、すなわち、ブレ
ーキフルードがマスタシリンダからポンプに吸入される
システムにおいては、ポンプによるブレーキフルードの
吸入が開始される時点た直後に、マスタシリンダ圧にブ
レーキ操作量の増減に起因しない低下(以下、吸入連動
低下と称す)が生ずる。また、上記のシステムにおいて
は、ポンプによるブレーキフルードの吸入が停止された
直後に、マスタシリンダ圧にブレーキ操作量の増減に起
因しない圧力の脈動(以下、単に脈動と称す)が生ず
る。
ーキフルードがマスタシリンダからポンプに吸入される
システムにおいては、ポンプによるブレーキフルードの
吸入が開始される時点た直後に、マスタシリンダ圧にブ
レーキ操作量の増減に起因しない低下(以下、吸入連動
低下と称す)が生ずる。また、上記のシステムにおいて
は、ポンプによるブレーキフルードの吸入が停止された
直後に、マスタシリンダ圧にブレーキ操作量の増減に起
因しない圧力の脈動(以下、単に脈動と称す)が生ず
る。
【0008】このように、上記のシステムにおいては、
マスタシリンダ圧と運転者の意図するブレーキ操作量と
が、ポンプによるブレーキフルードの吸入が開始される
直後、および、その吸入が終了される直後に正確に一致
しない期間が生ずる。従って、上記のシステムにおい
て、運転者の意図するブレーキ操作量を正確に検出する
ためには、マスタシリンダ圧とブレーキ操作量とが一致
しない期間において、ブレーキ操作量の誤検出を防止す
る必要がある。
マスタシリンダ圧と運転者の意図するブレーキ操作量と
が、ポンプによるブレーキフルードの吸入が開始される
直後、および、その吸入が終了される直後に正確に一致
しない期間が生ずる。従って、上記のシステムにおい
て、運転者の意図するブレーキ操作量を正確に検出する
ためには、マスタシリンダ圧とブレーキ操作量とが一致
しない期間において、ブレーキ操作量の誤検出を防止す
る必要がある。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、マスタシリンダとホイルシリンダとを連通する
液圧通路からブレーキフルードを吸入するポンプを備え
るシステム構成を用い、かつ、ブレーキアシスト制御の
実行中に、運転者の意図するブレーキ操作量を誤検出す
ることのない制動力制御装置を提供することを目的とす
る。
であり、マスタシリンダとホイルシリンダとを連通する
液圧通路からブレーキフルードを吸入するポンプを備え
るシステム構成を用い、かつ、ブレーキアシスト制御の
実行中に、運転者の意図するブレーキ操作量を誤検出す
ることのない制動力制御装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、マスタシリンダとホイルシリンダとを
連通する液圧通路からブレーキフルードを吸入するポン
プを備え、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行され
た場合に、前記ポンプから吐出される液圧をホイルシリ
ンダに供給するブレーキアシスト制御を実行する制動力
制御装置において、前記液圧通路と前記ポンプとを導通
または遮断する開閉弁と、マスタシリンダ圧に基づいて
前記ブレーキアシスト制御を実行する液圧制御手段と、
前記開閉弁の状態変化時に、所定の禁止期間にわたって
前記マスタシリンダ圧に基づく前記ブレーキアシスト制
御の実行を禁止する禁止手段と、を備える制動力制御装
置により達成される。
に記載する如く、マスタシリンダとホイルシリンダとを
連通する液圧通路からブレーキフルードを吸入するポン
プを備え、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行され
た場合に、前記ポンプから吐出される液圧をホイルシリ
ンダに供給するブレーキアシスト制御を実行する制動力
制御装置において、前記液圧通路と前記ポンプとを導通
または遮断する開閉弁と、マスタシリンダ圧に基づいて
前記ブレーキアシスト制御を実行する液圧制御手段と、
前記開閉弁の状態変化時に、所定の禁止期間にわたって
前記マスタシリンダ圧に基づく前記ブレーキアシスト制
御の実行を禁止する禁止手段と、を備える制動力制御装
置により達成される。
【0011】本発明において、ポンプが作動状態である
場合に開閉弁が閉弁状態から開弁状態に変化すると、液
圧通路内のブレーキフルードがポンプに吸入され始め
る。ポンプによるブレーキフルードの吸入が開始される
と、液圧通路の内圧、すなわち、マスタシリンダ圧が吸
入連動低下により低下する。このため、開閉弁が閉弁状
態から開弁状態に変化した後ある程度の期間は、マスタ
シリンダ圧と運転者の意図するブレーキ操作量とが正確
に一致しない事態が生ずる。
場合に開閉弁が閉弁状態から開弁状態に変化すると、液
圧通路内のブレーキフルードがポンプに吸入され始め
る。ポンプによるブレーキフルードの吸入が開始される
と、液圧通路の内圧、すなわち、マスタシリンダ圧が吸
入連動低下により低下する。このため、開閉弁が閉弁状
態から開弁状態に変化した後ある程度の期間は、マスタ
シリンダ圧と運転者の意図するブレーキ操作量とが正確
に一致しない事態が生ずる。
【0012】ポンプによるブレーキフルードの吸入が開
始された後、開閉弁が開弁状態から閉弁状態に変化する
と、液圧通路からポンプへ向かうブレーキフルードの流
れが阻止される。上記の如くブレーキフルードの流れが
阻止されると、液圧通路の内部には、液圧の脈動が生ず
る。このため、開閉弁が開弁状態から閉弁状態に変化し
た後ある程度の期間は、マスタシリンダ圧と運転者の意
図するブレーキ操作量とが正確に一致しない事態が生ず
る。
始された後、開閉弁が開弁状態から閉弁状態に変化する
と、液圧通路からポンプへ向かうブレーキフルードの流
れが阻止される。上記の如くブレーキフルードの流れが
阻止されると、液圧通路の内部には、液圧の脈動が生ず
る。このため、開閉弁が開弁状態から閉弁状態に変化し
た後ある程度の期間は、マスタシリンダ圧と運転者の意
図するブレーキ操作量とが正確に一致しない事態が生ず
る。
【0013】本発明において、開閉弁の状態が変化した
後、マスタシリンダと運転者の意図するブレーキ操作量
とが正確に一致しない期間は、禁止期間として、マスタ
シリンダ圧に基づくブレーキアシスト制御の実行が禁止
される。このため、ブレーキアシスト制御の実行中に、
ブレーキ操作量と一致しないマスタシリンダ圧に基づく
不適切な処理が実行されることがない。
後、マスタシリンダと運転者の意図するブレーキ操作量
とが正確に一致しない期間は、禁止期間として、マスタ
シリンダ圧に基づくブレーキアシスト制御の実行が禁止
される。このため、ブレーキアシスト制御の実行中に、
ブレーキ操作量と一致しないマスタシリンダ圧に基づく
不適切な処理が実行されることがない。
【0014】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の制動力制御装置において、前記禁止
期間を、前記ポンプによるブレーキフルードの吸入が開
始された時点のマスタシリンダ圧、および、その時点の
マスタシリンダ圧の変化速度の少なくとも一方に基づい
て設定する禁止期間設定手段を備える制動力制御装置に
より達成される。
上記請求項1記載の制動力制御装置において、前記禁止
期間を、前記ポンプによるブレーキフルードの吸入が開
始された時点のマスタシリンダ圧、および、その時点の
マスタシリンダ圧の変化速度の少なくとも一方に基づい
て設定する禁止期間設定手段を備える制動力制御装置に
より達成される。
【0015】本発明において、開閉弁の状態が変化した
後、マスタシリンダ圧が正確にブレーキ操作量と対応し
ない時期は、ブレーキ操作量が大きいほど、また、ブレ
ーキ操作量が高速で増大されているほど長期となる。ブ
レーキ操作量およびブレーキ操作量の増大速度は、ポン
プによるブレーキフルードの吸入が開始される以前は、
マスタシリンダ圧およびマスタシリンダ圧の増加速度と
正確に対応している。従って、マスタシリンダ圧が正確
にブレーキ操作量と対応しない時期は、ポンプによるブ
レーキフルードの吸入が開始された時点で大きなマスタ
シリンダ圧が生じているほど、また、その時点でマスタ
シリンダ圧が高速で増大されているほど長期となる。
後、マスタシリンダ圧が正確にブレーキ操作量と対応し
ない時期は、ブレーキ操作量が大きいほど、また、ブレ
ーキ操作量が高速で増大されているほど長期となる。ブ
レーキ操作量およびブレーキ操作量の増大速度は、ポン
プによるブレーキフルードの吸入が開始される以前は、
マスタシリンダ圧およびマスタシリンダ圧の増加速度と
正確に対応している。従って、マスタシリンダ圧が正確
にブレーキ操作量と対応しない時期は、ポンプによるブ
レーキフルードの吸入が開始された時点で大きなマスタ
シリンダ圧が生じているほど、また、その時点でマスタ
シリンダ圧が高速で増大されているほど長期となる。
【0016】本発明において、マスタシリンダ圧がブレ
ーキアシスト制御に反映されるのを禁止する期間、すな
わち、禁止期間は、ポンプによるブレーキフルードの吸
入が開始された時点のマスタシリンダ圧、および、その
時点のマスタシリンダ圧の変化速度の少なくとも一方に
基づいて設定される。この場合、禁止期間と、マスタシ
リンダ圧とブレーキ操作量とが正確に一致しない時期と
を正確に一致させることができる。
ーキアシスト制御に反映されるのを禁止する期間、すな
わち、禁止期間は、ポンプによるブレーキフルードの吸
入が開始された時点のマスタシリンダ圧、および、その
時点のマスタシリンダ圧の変化速度の少なくとも一方に
基づいて設定される。この場合、禁止期間と、マスタシ
リンダ圧とブレーキ操作量とが正確に一致しない時期と
を正確に一致させることができる。
【0017】また、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、上記請求項1記載の制動力制御装置において、マ
スタシリンダ圧の変化傾向を検出する液圧変化傾向検出
手段と、前記変化傾向に基づいて、前記ポンプによるブ
レーキフルードの吸入が開始された後、マスタシリンダ
圧が減少傾向から増加傾向に転ずる反転時期を検出する
反転時検出手段と、前記反転時期の後、所定期間が経過
するまでの期間を前記禁止期間として定める第2禁止期
間設定手段と、を備える制動力制御装置により達成され
る。
如く、上記請求項1記載の制動力制御装置において、マ
スタシリンダ圧の変化傾向を検出する液圧変化傾向検出
手段と、前記変化傾向に基づいて、前記ポンプによるブ
レーキフルードの吸入が開始された後、マスタシリンダ
圧が減少傾向から増加傾向に転ずる反転時期を検出する
反転時検出手段と、前記反転時期の後、所定期間が経過
するまでの期間を前記禁止期間として定める第2禁止期
間設定手段と、を備える制動力制御装置により達成され
る。
【0018】本発明において、ポンプによるブレーキフ
ルードの吸入が開始されると、マスタシリンダ圧には、
吸入連動低下による一時的な低下が生ずる。このため、
上記の吸入が開始された直後は、マスタシリンダ圧とブ
レーキ操作量とが正確に一致しない事態が生ずる。吸入
連動低下によって一時的に低下したマスタシリンダ圧
は、その後、ブレーキ操作量の増大が図られることによ
り増加方向に転ずる。そして、マスタシリンダ圧は、増
加方向に転じた後、所定期間が経過することによりブレ
ーキ操作量と正確に一致する値に復帰する。本発明にお
いて、マスタシリンダ圧がブレーキアシスト制御に反映
されるのを禁止する期間、すなわち、禁止期間は、マス
タシリンダ圧が増加傾向に転じた後、所定期間が経過す
るまでの期間に設定される。この場合、禁止期間と、マ
スタシリンダ圧とブレーキ操作量とが正確に一致しない
時期とを正確に一致させることができる。
ルードの吸入が開始されると、マスタシリンダ圧には、
吸入連動低下による一時的な低下が生ずる。このため、
上記の吸入が開始された直後は、マスタシリンダ圧とブ
レーキ操作量とが正確に一致しない事態が生ずる。吸入
連動低下によって一時的に低下したマスタシリンダ圧
は、その後、ブレーキ操作量の増大が図られることによ
り増加方向に転ずる。そして、マスタシリンダ圧は、増
加方向に転じた後、所定期間が経過することによりブレ
ーキ操作量と正確に一致する値に復帰する。本発明にお
いて、マスタシリンダ圧がブレーキアシスト制御に反映
されるのを禁止する期間、すなわち、禁止期間は、マス
タシリンダ圧が増加傾向に転じた後、所定期間が経過す
るまでの期間に設定される。この場合、禁止期間と、マ
スタシリンダ圧とブレーキ操作量とが正確に一致しない
時期とを正確に一致させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
制動力制御装置のシステム構成図を示す。本実施例の制
動力制御装置は、フロントエンジン・フロントドライブ
式の車両(FF車両)に搭載する制動力制御装置として
好適な装置である。本実施例の制動力制御装置は、電子
制御ユニット10(以下、ECU10と称す)により制
御されている。
制動力制御装置のシステム構成図を示す。本実施例の制
動力制御装置は、フロントエンジン・フロントドライブ
式の車両(FF車両)に搭載する制動力制御装置として
好適な装置である。本実施例の制動力制御装置は、電子
制御ユニット10(以下、ECU10と称す)により制
御されている。
【0020】制動力制御装置は、ブレーキペダル12を
備えている。ブレーキペダル12の近傍には、ブレーキ
スイッチ14が配設されている。ブレーキスイッチ14
は、ブレーキペダル12が踏み込まれることによりオン
信号を出力する。ECU10は、ブレーキスイッチ14
の出力信号に基づいてブレーキペダル12が踏み込まれ
ているか否かを判別する。
備えている。ブレーキペダル12の近傍には、ブレーキ
スイッチ14が配設されている。ブレーキスイッチ14
は、ブレーキペダル12が踏み込まれることによりオン
信号を出力する。ECU10は、ブレーキスイッチ14
の出力信号に基づいてブレーキペダル12が踏み込まれ
ているか否かを判別する。
【0021】ブレーキペダル12は、バキュームブース
タ16に連結されている。バキュームブースタ16は、
ブレーキペダル12が踏み込まれた場合に、ブレーキ踏
力Fに対して所定の倍力比を有するアシスト力Faを発
生する。バキュームブースタ16には、マスタシリンダ
18が固定されている。マスタシリンダ18の内部に
は、第1液圧室20および第2液圧室22が形成されて
いる。第1液圧室20および第2液圧室22には、ブレ
ーキ踏力Fとアシスト力Faとの合力に応じたマスタシ
リンダ圧PM/C が発生する。
タ16に連結されている。バキュームブースタ16は、
ブレーキペダル12が踏み込まれた場合に、ブレーキ踏
力Fに対して所定の倍力比を有するアシスト力Faを発
生する。バキュームブースタ16には、マスタシリンダ
18が固定されている。マスタシリンダ18の内部に
は、第1液圧室20および第2液圧室22が形成されて
いる。第1液圧室20および第2液圧室22には、ブレ
ーキ踏力Fとアシスト力Faとの合力に応じたマスタシ
リンダ圧PM/C が発生する。
【0022】マスタシリンダ18の上部にはリザーバタ
ンク24が配設されている。マスタシリンダ18とリザ
ーバタンク24とは、ブレーキペダル12の踏み込みが
解除されている場合にのみ導通状態となる。マスタシリ
ンダ18の第1液圧室20、および、第2液圧室22に
は、それぞれ第1液圧通路26、および、第2液圧通路
28が連通している。
ンク24が配設されている。マスタシリンダ18とリザ
ーバタンク24とは、ブレーキペダル12の踏み込みが
解除されている場合にのみ導通状態となる。マスタシリ
ンダ18の第1液圧室20、および、第2液圧室22に
は、それぞれ第1液圧通路26、および、第2液圧通路
28が連通している。
【0023】第1液圧通路26には、液圧センサ29が
配設されている。液圧センサ29は、第1液圧通路26
の内圧、すなわち、マスタシリンダ18が発生するマス
タシリンダ圧PM/C に応じた電気信号pMCを出力す
る。液圧センサ29の出力信号pMCはECU10に供
給されている。ECU10は、出力信号pMCに基づい
てマスタシリンダ圧PM/C を検出する。
配設されている。液圧センサ29は、第1液圧通路26
の内圧、すなわち、マスタシリンダ18が発生するマス
タシリンダ圧PM/C に応じた電気信号pMCを出力す
る。液圧センサ29の出力信号pMCはECU10に供
給されている。ECU10は、出力信号pMCに基づい
てマスタシリンダ圧PM/C を検出する。
【0024】第1液圧通路26には、第1マスタカット
ソレノイド30(以下、SMC-130と称す)および第
1リザーバカットソレノイド32(以下、SRC-132
と称す)が連通している。一方、第2液圧通路28に
は、第2マスタカットソレノイド34(以下、SMC-2
34と称す)および第2リザーバカットソレノイド36
(以下、SRC-236)が連通している。
ソレノイド30(以下、SMC-130と称す)および第
1リザーバカットソレノイド32(以下、SRC-132
と称す)が連通している。一方、第2液圧通路28に
は、第2マスタカットソレノイド34(以下、SMC-2
34と称す)および第2リザーバカットソレノイド36
(以下、SRC-236)が連通している。
【0025】SMC-130およびSMC-234の内部に
は、定圧開放弁38,40が設けられている。SMC-1
30には、右後輪RRに対応して設けられた液圧通路4
2、および、左前輪FLに対応して設けられた液圧通路
44が連通している。同様に、SMC-234には、左後
輪RLに対応して設けられた液圧通路46、および、右
前輪FRに対応して設けられた液圧通路48が連通して
いる。
は、定圧開放弁38,40が設けられている。SMC-1
30には、右後輪RRに対応して設けられた液圧通路4
2、および、左前輪FLに対応して設けられた液圧通路
44が連通している。同様に、SMC-234には、左後
輪RLに対応して設けられた液圧通路46、および、右
前輪FRに対応して設けられた液圧通路48が連通して
いる。
【0026】SMC-130およびSMC-234は、それ
ぞれ、常態で開弁状態を維持し、ECU10から駆動信
号が供給されることにより第1液圧通路26と液圧通路
42,44とを、または、第2液圧通路28と液圧通路
46,48とを、それぞれ定圧開放弁38,40を介し
て連通させる2位置の電磁弁である。SRC-132およ
びSRC-236は、それぞれ、常態で閉弁状態を維持
し、ECU10から駆動信号が供給されることにより開
弁状態となる2位置の電磁弁である。
ぞれ、常態で開弁状態を維持し、ECU10から駆動信
号が供給されることにより第1液圧通路26と液圧通路
42,44とを、または、第2液圧通路28と液圧通路
46,48とを、それぞれ定圧開放弁38,40を介し
て連通させる2位置の電磁弁である。SRC-132およ
びSRC-236は、それぞれ、常態で閉弁状態を維持
し、ECU10から駆動信号が供給されることにより開
弁状態となる2位置の電磁弁である。
【0027】第1液圧通路26と液圧通路42、44と
の間には逆止弁50が配設されている。逆止弁50は、
第1液圧通路26側から液圧通路42,44側へ向かう
フルードの流れのみを許容する一方向弁である。同様
に、第2液圧通路28と液圧通路46,48との間には
逆止弁52が配設されている。逆止弁52は、第2液圧
通路28側から液圧通路46,48側へ向かう流体の流
れのみを許容する一方向弁である。
の間には逆止弁50が配設されている。逆止弁50は、
第1液圧通路26側から液圧通路42,44側へ向かう
フルードの流れのみを許容する一方向弁である。同様
に、第2液圧通路28と液圧通路46,48との間には
逆止弁52が配設されている。逆止弁52は、第2液圧
通路28側から液圧通路46,48側へ向かう流体の流
れのみを許容する一方向弁である。
【0028】右後輪RRに対応する液圧通路42には、
右後輪保持ソレノイド54(以下、SRRH54と称
す)が連通している。同様に、左前輪FLに対応する液
圧通路44には左前輪保持ソレノイド56(以下、SF
LH56と称す)が、左後輪RLに対応する液圧通路4
6には左後輪保持ソレノイド58(以下、SRLH58
と称す)が、また、右前輪FRに対応する液圧通路48
には右前輪保持ソレノイド60(以下、SFRH60と
称す)がそれぞれ連通している。以下、これらのソレノ
イドを総称する場合は「保持ソレノイドS**H」と称
す。保持ソレノイドS**Hは、常態で開弁状態を維持
し、ECU10から駆動信号が供給されることにより閉
弁状態となる2位置の電磁弁である。
右後輪保持ソレノイド54(以下、SRRH54と称
す)が連通している。同様に、左前輪FLに対応する液
圧通路44には左前輪保持ソレノイド56(以下、SF
LH56と称す)が、左後輪RLに対応する液圧通路4
6には左後輪保持ソレノイド58(以下、SRLH58
と称す)が、また、右前輪FRに対応する液圧通路48
には右前輪保持ソレノイド60(以下、SFRH60と
称す)がそれぞれ連通している。以下、これらのソレノ
イドを総称する場合は「保持ソレノイドS**H」と称
す。保持ソレノイドS**Hは、常態で開弁状態を維持
し、ECU10から駆動信号が供給されることにより閉
弁状態となる2位置の電磁弁である。
【0029】SRRH54には、右後輪減圧ソレノイド
62(以下、SRRR62と称す)が連通している。同
様に、SFLH56には左前輪減圧ソレノイド64(以
下、SFLR64と称す)が、SRLH58には左後輪
減圧ソレノイド66(以下、SRLR66と称す)が、
また、SFRH60には右前輪減圧ソレノイド68(以
下、SFRR68と称す)がそれぞれ連通している。以
下、これらのソレノイドを総称する場合には「減圧ソレ
ノイドS**R」と称す。減圧ソレノイドS**Rは、
常態で閉弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供
給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁であ
る。
62(以下、SRRR62と称す)が連通している。同
様に、SFLH56には左前輪減圧ソレノイド64(以
下、SFLR64と称す)が、SRLH58には左後輪
減圧ソレノイド66(以下、SRLR66と称す)が、
また、SFRH60には右前輪減圧ソレノイド68(以
下、SFRR68と称す)がそれぞれ連通している。以
下、これらのソレノイドを総称する場合には「減圧ソレ
ノイドS**R」と称す。減圧ソレノイドS**Rは、
常態で閉弁状態を維持し、ECU10から駆動信号が供
給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁であ
る。
【0030】各車輪の保持ソレノイドS**Hには、そ
れぞれホイルシリンダ70,72,74,76が連通し
ている。また、ホイルシリンダ70,72,74,76
には、それぞれ逆止弁78,80,82,84が連通し
ている。逆止弁78,80,82,84は、ホイルシリ
ンダ70,72,74,76側から液圧通路42,4
4,46,48側へ向かうフルードの流れのみを許容す
る一方向弁である。
れぞれホイルシリンダ70,72,74,76が連通し
ている。また、ホイルシリンダ70,72,74,76
には、それぞれ逆止弁78,80,82,84が連通し
ている。逆止弁78,80,82,84は、ホイルシリ
ンダ70,72,74,76側から液圧通路42,4
4,46,48側へ向かうフルードの流れのみを許容す
る一方向弁である。
【0031】SRRR62およびSFLR64は、減圧
通路88に連通している。同様に、SRLR66および
SFRR68は、減圧通路90に連通している。減圧通
路88,90には補助リザーバ92,94が連通してい
る。補助リザーバ92,94には、逆止弁96,98を
介してポンプ100,102の吸入孔が連通している。
ポンプ100,102の吸入孔には、また、SRC-13
2またはSRC-236が連通している。
通路88に連通している。同様に、SRLR66および
SFRR68は、減圧通路90に連通している。減圧通
路88,90には補助リザーバ92,94が連通してい
る。補助リザーバ92,94には、逆止弁96,98を
介してポンプ100,102の吸入孔が連通している。
ポンプ100,102の吸入孔には、また、SRC-13
2またはSRC-236が連通している。
【0032】ポンプ100,102は、ECU10から
駆動信号が供給される場合に、補助リザーバ92,94
に蓄えられているブレーキフルードを、または、SRC
-132若しくはSRC-236を介して導かれるブレーキ
フルードをその吐出孔から吐出する。ポンプ100,1
02の吐出孔は、ダンパ104,106に連通してい
る。ダンパ104,106は、ポンプ100,102の
吐出圧に生ずる脈動を吸収する。ダンパ104,106
は、それぞれ液圧通路44,46に連通している。
駆動信号が供給される場合に、補助リザーバ92,94
に蓄えられているブレーキフルードを、または、SRC
-132若しくはSRC-236を介して導かれるブレーキ
フルードをその吐出孔から吐出する。ポンプ100,1
02の吐出孔は、ダンパ104,106に連通してい
る。ダンパ104,106は、ポンプ100,102の
吐出圧に生ずる脈動を吸収する。ダンパ104,106
は、それぞれ液圧通路44,46に連通している。
【0033】本実施例の制動力制御装置は、車輪速セン
サ108,110,112,114を備えている。車輪
速センサ108,110,112,114は、各車輪の
回転速度に応じた周期でパルス信号を出力する。車輪速
センサ108,110,112,114の出力信号はE
CU10に供給されている。ECU10は車輪速車輪速
センサ108,110,112,114の出力信号に基
づいて各車輪の回転速度VW を検出する。
サ108,110,112,114を備えている。車輪
速センサ108,110,112,114は、各車輪の
回転速度に応じた周期でパルス信号を出力する。車輪速
センサ108,110,112,114の出力信号はE
CU10に供給されている。ECU10は車輪速車輪速
センサ108,110,112,114の出力信号に基
づいて各車輪の回転速度VW を検出する。
【0034】次に、本実施例の制動力制御装置の動作を
説明する。本実施例の制動力制御装置は、液圧回路内に
配設された各種の電磁弁の状態を切り換えることによ
り、通常のブレーキ装置としての機能(以下、通常ブ
レーキ機能と称す)、アンチロックブレーキシステム
としての機能(以下、ABS機能と称す)、および、
制動力の速やかな立ち上がりが要求される場合に、通常
時に比して大きな制動力を発生させる機能(以下、ブレ
ーキアシスト機能と称す)を実現する。
説明する。本実施例の制動力制御装置は、液圧回路内に
配設された各種の電磁弁の状態を切り換えることによ
り、通常のブレーキ装置としての機能(以下、通常ブ
レーキ機能と称す)、アンチロックブレーキシステム
としての機能(以下、ABS機能と称す)、および、
制動力の速やかな立ち上がりが要求される場合に、通常
時に比して大きな制動力を発生させる機能(以下、ブレ
ーキアシスト機能と称す)を実現する。
【0035】図1は、通常ブレーキ機能を実現するた
めの制御(以下、通常ブレーキ制御と称す)またはA
BS機能を実現するための制御(以下、ABS制御と称
す)の実行中に実現される状態を示す。以下、図1に示
す状態を通常ブレーキ状態と称す。 通常ブレーキ制御の実行中は、図1に示す如く、制動
力制御装置が備える全ての電磁弁がオフ状態とされる。
通常ブレーキ状態によれば、全ての車輪のホイルシリン
ダ70,72,74,76はマスタシリンダ18に連通
する。この場合、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C は、
常にマスタシリンダ圧PM/C と等圧に制御される。従っ
て、図1示す通常ブレーキ状態によれば、通常ブレーキ
機能を実現することができる。
めの制御(以下、通常ブレーキ制御と称す)またはA
BS機能を実現するための制御(以下、ABS制御と称
す)の実行中に実現される状態を示す。以下、図1に示
す状態を通常ブレーキ状態と称す。 通常ブレーキ制御の実行中は、図1に示す如く、制動
力制御装置が備える全ての電磁弁がオフ状態とされる。
通常ブレーキ状態によれば、全ての車輪のホイルシリン
ダ70,72,74,76はマスタシリンダ18に連通
する。この場合、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C は、
常にマスタシリンダ圧PM/C と等圧に制御される。従っ
て、図1示す通常ブレーキ状態によれば、通常ブレーキ
機能を実現することができる。
【0036】ABS制御の実行中は、図1に示す如く
SMC-130,SRC-232,SMC-134およびSR
C-236がオフ状態とされると共に、ポンプ100,1
02が作動状態とされ、かつ、保持ソレノイドS**H
および減圧ソレノイドS**RがABSの要求に応じて
適当に駆動される。以下、ABS制御の実行中に実現さ
れる状態をABS状態と称す。
SMC-130,SRC-232,SMC-134およびSR
C-236がオフ状態とされると共に、ポンプ100,1
02が作動状態とされ、かつ、保持ソレノイドS**H
および減圧ソレノイドS**RがABSの要求に応じて
適当に駆動される。以下、ABS制御の実行中に実現さ
れる状態をABS状態と称す。
【0037】ABS状態によれば、各車輪に対応して設
けられた4本の液圧通路42,44,46,48の全て
にマスタシリンダ圧PM/C を導くことができる。この状
態で保持ソレノイドS**Hを開弁状態とし、かつ、減
圧ソレノイドS**Rを閉弁状態とすると、各車輪のホ
イルシリンダ圧PW/C をマスタシリンダ圧PM/C に向け
て増圧することができる。以下、この状態を(i) 増圧モ
ードと称す。また、上記の状態で、保持ソレノイドS*
*Hおよび減圧ソレノイドS**Rの双方を閉弁状態と
すると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を保持するこ
とができる。以下、この状態を(ii)保持モードと称す。
更に、上記の状態で、保持ソレノイドS**Hを閉弁状
態とし、かつ、減圧ソレノイドS**Rを開弁状態とす
ると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を減圧すること
ができる。以下、この状態を(iii) 減圧モードと称す。
けられた4本の液圧通路42,44,46,48の全て
にマスタシリンダ圧PM/C を導くことができる。この状
態で保持ソレノイドS**Hを開弁状態とし、かつ、減
圧ソレノイドS**Rを閉弁状態とすると、各車輪のホ
イルシリンダ圧PW/C をマスタシリンダ圧PM/C に向け
て増圧することができる。以下、この状態を(i) 増圧モ
ードと称す。また、上記の状態で、保持ソレノイドS*
*Hおよび減圧ソレノイドS**Rの双方を閉弁状態と
すると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を保持するこ
とができる。以下、この状態を(ii)保持モードと称す。
更に、上記の状態で、保持ソレノイドS**Hを閉弁状
態とし、かつ、減圧ソレノイドS**Rを開弁状態とす
ると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を減圧すること
ができる。以下、この状態を(iii) 減圧モードと称す。
【0038】ABS制御が開始されると、ECU10
は、各車輪に過大なスリップ率が生じないように、各車
輪について適宜上記の(i) 増圧モード、(ii)保持モー
ド、および、(iii) 減圧モードを実現する。保持ソレノ
イドS**Hおよび減圧ソレノイドS**Rが上記の如
く制御されると、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C
が、対応する車輪に過大なスリップ率を発生させること
のない適当な圧力に制御される。このように、上記の制
御によれば、制動力制御装置においてABS機能を実現
することができる。
は、各車輪に過大なスリップ率が生じないように、各車
輪について適宜上記の(i) 増圧モード、(ii)保持モー
ド、および、(iii) 減圧モードを実現する。保持ソレノ
イドS**Hおよび減圧ソレノイドS**Rが上記の如
く制御されると、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C
が、対応する車輪に過大なスリップ率を発生させること
のない適当な圧力に制御される。このように、上記の制
御によれば、制動力制御装置においてABS機能を実現
することができる。
【0039】図2乃至図4は、ブレーキアシスト機能
(BA機能と称す)を実現するための制御(以下、BA
制御と称す)の実行中に実現される状態を示す。ECU
10は、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行された
場合に、通常時に比して大きな制動力を発生させるべく
BA制御を開始する。BA制御の実行中は、ECU10
により、図2乃至図4に示す何れかの状態が適宜実現さ
れる。
(BA機能と称す)を実現するための制御(以下、BA
制御と称す)の実行中に実現される状態を示す。ECU
10は、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行された
場合に、通常時に比して大きな制動力を発生させるべく
BA制御を開始する。BA制御の実行中は、ECU10
により、図2乃至図4に示す何れかの状態が適宜実現さ
れる。
【0040】図2は、BA制御の実行中に実現されるア
シスト圧増圧状態を示す。アシスト圧増圧状態は、BA
制御の実行中に各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を増圧
させる必要がある場合に実現される。本実施例のシステ
ムにおいて、アシスト圧増圧状態は、図2に示す如く、
SMC-130,SRC-132,SMC-234およびSR
C-236をオン状態(SMC-130およびSMC-234
を閉弁状態、SRC-132およびSRC-236を開弁状
態)とし、かつ、ポンプ100,102をオン状態とす
ることで実現される。
シスト圧増圧状態を示す。アシスト圧増圧状態は、BA
制御の実行中に各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を増圧
させる必要がある場合に実現される。本実施例のシステ
ムにおいて、アシスト圧増圧状態は、図2に示す如く、
SMC-130,SRC-132,SMC-234およびSR
C-236をオン状態(SMC-130およびSMC-234
を閉弁状態、SRC-132およびSRC-236を開弁状
態)とし、かつ、ポンプ100,102をオン状態とす
ることで実現される。
【0041】アシスト圧増圧状態によれば、マスタシリ
ンダ18とポンプ100,102の吸入孔とが連通状態
となる。この場合、ポンプ100,102は、マスタシ
リンダ18からブレーキフルードを吸入して、液圧通路
42,44または液圧通路46,48に高圧のブレーキ
フルードを吐出することができる。アシスト圧増圧状態
によれば、液圧通路42,44および液圧通路46,4
8は、それぞれ、SMC-130またはSMC-234に内
蔵される定圧開放弁38,40によってマスタシリンダ
18から切り離される。この場合、ポンプ100,10
2によって圧送されたブレーキフルードは、液圧通路4
2,44,46,48を介して各車輪のホイルシリンダ
70,72,74,76に供給される。
ンダ18とポンプ100,102の吸入孔とが連通状態
となる。この場合、ポンプ100,102は、マスタシ
リンダ18からブレーキフルードを吸入して、液圧通路
42,44または液圧通路46,48に高圧のブレーキ
フルードを吐出することができる。アシスト圧増圧状態
によれば、液圧通路42,44および液圧通路46,4
8は、それぞれ、SMC-130またはSMC-234に内
蔵される定圧開放弁38,40によってマスタシリンダ
18から切り離される。この場合、ポンプ100,10
2によって圧送されたブレーキフルードは、液圧通路4
2,44,46,48を介して各車輪のホイルシリンダ
70,72,74,76に供給される。
【0042】従って、図1に示すアシスト圧増圧状態に
よれば、マスタシリンダ18内のブレーキフルードをポ
ンプ100,102で圧送することにより、各車輪のホ
イルシリンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C に比
して高い液圧に増圧することができる。図3は、BA制
御の実行中に実現されるアシスト圧保持状態を示す。ア
シスト圧増圧状態は、BA制御の実行中に各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C を保持させる必要がある場合に実現
される。本実施例のシステムにおいて、アシスト圧保持
状態は、図3に示す如く、SMC-130およびSMC-2
34をオン状態(閉弁状態)とし、かつ、ポンプ10
0,102をオン状態とすることで実現される。
よれば、マスタシリンダ18内のブレーキフルードをポ
ンプ100,102で圧送することにより、各車輪のホ
イルシリンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C に比
して高い液圧に増圧することができる。図3は、BA制
御の実行中に実現されるアシスト圧保持状態を示す。ア
シスト圧増圧状態は、BA制御の実行中に各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C を保持させる必要がある場合に実現
される。本実施例のシステムにおいて、アシスト圧保持
状態は、図3に示す如く、SMC-130およびSMC-2
34をオン状態(閉弁状態)とし、かつ、ポンプ10
0,102をオン状態とすることで実現される。
【0043】アシスト圧保持状態によれば、SRC-13
2およびSRC-236により、ポンプ100,102の
吸入孔とマスタシリンダ18とを遮断することができ
る。この場合、ポンプ100,102は、マスタシリン
ダ18からブレーキフルードを吸入することができな
い。また、補助リザーバ92,94の内部には、ABS
制御が開始される以前はブレーキフルードが蓄えられて
いない。このため、アシスト圧保持状態が実現される
と、ポンプ100,102によるブレーキフルードの圧
送が停止される。従って、アシスト圧保持状態によれ
ば、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C を一定値に保
持することができる。
2およびSRC-236により、ポンプ100,102の
吸入孔とマスタシリンダ18とを遮断することができ
る。この場合、ポンプ100,102は、マスタシリン
ダ18からブレーキフルードを吸入することができな
い。また、補助リザーバ92,94の内部には、ABS
制御が開始される以前はブレーキフルードが蓄えられて
いない。このため、アシスト圧保持状態が実現される
と、ポンプ100,102によるブレーキフルードの圧
送が停止される。従って、アシスト圧保持状態によれ
ば、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C を一定値に保
持することができる。
【0044】図4は、BA制御の実行中に実現されるア
シスト圧減圧状態を示す。アシスト圧減圧状態は、BA
制御の実行中に各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を減圧
する必要がある場合に実現される。本実施例において、
アシスト圧減圧状態は、図4に示す如く、全てのソレノ
イドをオフ状態とすることで実現される。アシスト圧減
圧状態によれば、SRC-132およびSRC-236が閉
弁状態とされる。この場合、ポンプ100,102はブ
レーキフルードを圧送することができない。また、アシ
スト圧減圧状態によれば、各車輪のホイルシリンダ7
0,72,74,76が、SMC-130またはSMC3
4を介してマスタシリンダ18に連通する。このため、
アシスト圧減圧状態によれば、全ての車輪のホイルシリ
ンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C を下限値とし
て減圧することができる。
シスト圧減圧状態を示す。アシスト圧減圧状態は、BA
制御の実行中に各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を減圧
する必要がある場合に実現される。本実施例において、
アシスト圧減圧状態は、図4に示す如く、全てのソレノ
イドをオフ状態とすることで実現される。アシスト圧減
圧状態によれば、SRC-132およびSRC-236が閉
弁状態とされる。この場合、ポンプ100,102はブ
レーキフルードを圧送することができない。また、アシ
スト圧減圧状態によれば、各車輪のホイルシリンダ7
0,72,74,76が、SMC-130またはSMC3
4を介してマスタシリンダ18に連通する。このため、
アシスト圧減圧状態によれば、全ての車輪のホイルシリ
ンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C を下限値とし
て減圧することができる。
【0045】図5は、運転者によって緊急ブレーキ操作
が実行された場合にマスタシリンダ圧PM/C およびホイ
ルシリンダ圧PW/C に生ずる変化を示す。運転者によっ
て緊急ブレーキ操作が行われると、図5中に破線で示す
如く、マスタシリンダ圧PM/ C には急激な増圧が生ず
る。ECU10は、液圧センサ29の出力信号pMCに
基づいて、マスタシリンダ圧PM/C が、急激に、かつ、
充分に大きな値に増圧されたと認識できる場合に緊急ブ
レーキ操作が実行されたと判断する。そして、ECU1
0は、緊急ブレーキ操作が実行されたと判断すると、そ
の後、BA制御を開始する。
が実行された場合にマスタシリンダ圧PM/C およびホイ
ルシリンダ圧PW/C に生ずる変化を示す。運転者によっ
て緊急ブレーキ操作が行われると、図5中に破線で示す
如く、マスタシリンダ圧PM/ C には急激な増圧が生ず
る。ECU10は、液圧センサ29の出力信号pMCに
基づいて、マスタシリンダ圧PM/C が、急激に、かつ、
充分に大きな値に増圧されたと認識できる場合に緊急ブ
レーキ操作が実行されたと判断する。そして、ECU1
0は、緊急ブレーキ操作が実行されたと判断すると、そ
の後、BA制御を開始する。
【0046】制動力制御装置においてBA制御が開始さ
れると、先ず (I)開始増圧モードが実行される(図5中
期間)。開始増圧モードは、所定のデューティ比Duty
1で上記図2に示すアシスト圧増圧状態と、上記図3に
示すアシスト圧保持状態とを繰り返すことにより実現さ
れる。より具体的には、SMC-130およびSMC-23
4をオン状態(閉弁状態)に維持し、ポンプ100,1
02を作動状態に維持し、かつ、SRC-132およびS
RC-236を所定のデューティ比Duty1で繰り返しオン
・オフすることにより実現される。
れると、先ず (I)開始増圧モードが実行される(図5中
期間)。開始増圧モードは、所定のデューティ比Duty
1で上記図2に示すアシスト圧増圧状態と、上記図3に
示すアシスト圧保持状態とを繰り返すことにより実現さ
れる。より具体的には、SMC-130およびSMC-23
4をオン状態(閉弁状態)に維持し、ポンプ100,1
02を作動状態に維持し、かつ、SRC-132およびS
RC-236を所定のデューティ比Duty1で繰り返しオン
・オフすることにより実現される。
【0047】開始増圧モードは、所定の増圧時間TSTA
の間継続して実行される。増圧時間TSTA は、ホイルシ
リンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C に比して所
定のアシスト圧Paだけ高圧とするのに必要な時間に設
定されている。また、所定のアシスト圧Paは車両に所
定の減速度G0 を発生させるのに必要な圧力である。従
って、開始増圧モードが実行されると、車両には、通常
ブレーキ制御によって発生する減速度Gに比して所定値
G0 だけ大きな減速度G+G0 が発生する。
の間継続して実行される。増圧時間TSTA は、ホイルシ
リンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/C に比して所
定のアシスト圧Paだけ高圧とするのに必要な時間に設
定されている。また、所定のアシスト圧Paは車両に所
定の減速度G0 を発生させるのに必要な圧力である。従
って、開始増圧モードが実行されると、車両には、通常
ブレーキ制御によって発生する減速度Gに比して所定値
G0 だけ大きな減速度G+G0 が発生する。
【0048】制動力制御装置において、 (I)開始増圧モ
ードが終了すると、以後、運転者のブレーキ操作に対応
して、(II)アシスト圧増圧モード、 (III)アシスト圧減
圧モード、(IV)アシスト圧保持モード、 (V)アシスト圧
緩増モード、および、(VI)アシスト圧緩減モードの何れ
かが実行される。図6は、開始増圧モードに次いで実行
するモードを決定すべく、ECU10が参照するマップ
の一例を示す。尚、図6において、横軸は液圧センサ2
9の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
ードが終了すると、以後、運転者のブレーキ操作に対応
して、(II)アシスト圧増圧モード、 (III)アシスト圧減
圧モード、(IV)アシスト圧保持モード、 (V)アシスト圧
緩増モード、および、(VI)アシスト圧緩減モードの何れ
かが実行される。図6は、開始増圧モードに次いで実行
するモードを決定すべく、ECU10が参照するマップ
の一例を示す。尚、図6において、横軸は液圧センサ2
9の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
【0049】開始増圧モードが終了した時点でマスタシ
リンダ圧PM/C に正の変化率が生じている場合は、運転
者が更に大きな制動力を要求していると判断することが
できる。ECU10は、開始増圧モードが終了した時点
で所定値K1 (>0)を超える変化率ΔpMCが生じて
いる場合に、運転者がより大きな制動力を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、開始増圧モード
に次いで実行するモードを(II)アシスト圧増圧モードに
決定する。
リンダ圧PM/C に正の変化率が生じている場合は、運転
者が更に大きな制動力を要求していると判断することが
できる。ECU10は、開始増圧モードが終了した時点
で所定値K1 (>0)を超える変化率ΔpMCが生じて
いる場合に、運転者がより大きな制動力を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、開始増圧モード
に次いで実行するモードを(II)アシスト圧増圧モードに
決定する。
【0050】開始増圧モードが終了した時点でマスタシ
リンダ圧PM/C に負の変化率が生じている場合は、運転
者が制動力の低下を要求していると判断することができ
る。ECU10は、開始増圧モードが終了した時点で所
定値K2 (<0)を下回る変化率ΔpMCが生じている
場合に、運転者が制動力の低下を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、開始増圧モードに次いで
実行するモードを (III)アシスト圧減圧モードに決定す
る。
リンダ圧PM/C に負の変化率が生じている場合は、運転
者が制動力の低下を要求していると判断することができ
る。ECU10は、開始増圧モードが終了した時点で所
定値K2 (<0)を下回る変化率ΔpMCが生じている
場合に、運転者が制動力の低下を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、開始増圧モードに次いで
実行するモードを (III)アシスト圧減圧モードに決定す
る。
【0051】また、開始増圧モードが終了した時点でマ
スタシリンダ圧PM/C に大きな変化率が生じていない場
合は、運転者が制動力の保持を要求していると判断する
ことができる。ECU10は、開始増圧モードが終了し
た時点でK2 ≦ΔpMC≦K 1 を満たす変化率ΔpMC
が生じている場合に、運転者が制動力の保持を要求して
いると判断する。この場合、ECU10は、開始増圧モ
ードに次いで実行するモードを(IV)アシスト圧保持モー
ドに決定する。
スタシリンダ圧PM/C に大きな変化率が生じていない場
合は、運転者が制動力の保持を要求していると判断する
ことができる。ECU10は、開始増圧モードが終了し
た時点でK2 ≦ΔpMC≦K 1 を満たす変化率ΔpMC
が生じている場合に、運転者が制動力の保持を要求して
いると判断する。この場合、ECU10は、開始増圧モ
ードに次いで実行するモードを(IV)アシスト圧保持モー
ドに決定する。
【0052】(II)アシスト圧増圧モードは、上述した開
始増圧モードの終了時点でブレーキ操作量が大きく増大
されている場合、および、後述するアシスト圧保持モー
ドの実行中またはアシスト圧緩増モードの実行中にブレ
ーキ操作量が大きく増大された場合に実行される(図5
中期間)。アシスト圧増圧モードは、所定のデューテ
ィ比Duty2で上記図2に示すアシスト圧増圧状態と、上
記図3に示すアシスト圧保持状態とを繰り返すことによ
り実現される。尚、アシスト圧増圧モードで用いられる
デューティ比Duty2は、開始増圧モードで用いられるデ
ューティ比Duty1と同一であっても、また、異なる値で
あってもよい。アシスト圧増圧モードによれば、ブレー
キ操作量が大きく増大されている場合に、各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/ C に比し
て高い領域で急激に増圧することができる。
始増圧モードの終了時点でブレーキ操作量が大きく増大
されている場合、および、後述するアシスト圧保持モー
ドの実行中またはアシスト圧緩増モードの実行中にブレ
ーキ操作量が大きく増大された場合に実行される(図5
中期間)。アシスト圧増圧モードは、所定のデューテ
ィ比Duty2で上記図2に示すアシスト圧増圧状態と、上
記図3に示すアシスト圧保持状態とを繰り返すことによ
り実現される。尚、アシスト圧増圧モードで用いられる
デューティ比Duty2は、開始増圧モードで用いられるデ
ューティ比Duty1と同一であっても、また、異なる値で
あってもよい。アシスト圧増圧モードによれば、ブレー
キ操作量が大きく増大されている場合に、各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C を、マスタシリンダ圧PM/ C に比し
て高い領域で急激に増圧することができる。
【0053】図7は、アシスト圧増圧モードの実行中
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図7において、横軸は液圧
センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
アシスト圧増圧モードの実行中に、マスタシリンダ圧P
M/C の増加が継続している場合は、運転者が更に大きな
制動力を要求していると判断することができる。ECU
10は、アシスト圧増圧モードの実行中に所定値K
3 (>0)を超える変化率ΔpMCが生じている場合
は、運転者がより大きな制動力を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、継
続的にアシスト圧増圧モードとする。
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図7において、横軸は液圧
センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
アシスト圧増圧モードの実行中に、マスタシリンダ圧P
M/C の増加が継続している場合は、運転者が更に大きな
制動力を要求していると判断することができる。ECU
10は、アシスト圧増圧モードの実行中に所定値K
3 (>0)を超える変化率ΔpMCが生じている場合
は、運転者がより大きな制動力を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、継
続的にアシスト圧増圧モードとする。
【0054】また、アシスト圧増圧モードの実行中に、
マスタシリンダ圧PM/C に大きな増加が生じていない場
合は、運転者がもはや制動力の増大を要求していないと
判断することができる。ECU10は、アシスト圧増圧
モードの実行中に所定値K3(>0)を超える変化率Δ
pMCが生じていない場合は、運転者が制動力の増大を
要求していないと判断する。この場合、ECU10は、
実行すべきモードをアシスト圧保持モードに決定する。
マスタシリンダ圧PM/C に大きな増加が生じていない場
合は、運転者がもはや制動力の増大を要求していないと
判断することができる。ECU10は、アシスト圧増圧
モードの実行中に所定値K3(>0)を超える変化率Δ
pMCが生じていない場合は、運転者が制動力の増大を
要求していないと判断する。この場合、ECU10は、
実行すべきモードをアシスト圧保持モードに決定する。
【0055】(III) アシスト圧減圧モードは、上述した
開始増圧モードの終了時点でブレーキ操作量が大きく減
少されている場合、および、後述するアシスト圧保持モ
ードの実行中またはアシスト圧緩減モードの実行中にブ
レーキ操作量が大きく減少された場合に実行される(図
5中期間)。アシスト圧減圧モードは、所定のデュー
ティ比Duty3で上記図3に示すアシスト圧保持状態と、
上記図4に示すアシスト圧減圧状態とを繰り返すことに
より実現される。より具体的には、SRC-132および
SRC-236をオフ状態(閉弁状態)に維持し、ポンプ
100,102を作動状態に維持し、かつ、SMC-13
0およびSMC-234を所定のデューティ比Duty3で繰
り返しオン・オフすることにより実現される。アシスト
圧減圧モードによれば、ブレーキ操作量が大きく減少さ
れている場合に、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を、
マスタシリンダ圧PM/C を下限値として急激に減圧する
ことができる。
開始増圧モードの終了時点でブレーキ操作量が大きく減
少されている場合、および、後述するアシスト圧保持モ
ードの実行中またはアシスト圧緩減モードの実行中にブ
レーキ操作量が大きく減少された場合に実行される(図
5中期間)。アシスト圧減圧モードは、所定のデュー
ティ比Duty3で上記図3に示すアシスト圧保持状態と、
上記図4に示すアシスト圧減圧状態とを繰り返すことに
より実現される。より具体的には、SRC-132および
SRC-236をオフ状態(閉弁状態)に維持し、ポンプ
100,102を作動状態に維持し、かつ、SMC-13
0およびSMC-234を所定のデューティ比Duty3で繰
り返しオン・オフすることにより実現される。アシスト
圧減圧モードによれば、ブレーキ操作量が大きく減少さ
れている場合に、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C を、
マスタシリンダ圧PM/C を下限値として急激に減圧する
ことができる。
【0056】図8は、アシスト圧減圧モードの実行中
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図8において、横軸は液圧
センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
アシスト圧減圧モードの実行中に、マスタシリンダ圧P
M/C の減少が継続している場合は、運転者がより小さな
制動力を要求していると判断することができる。ECU
10は、アシスト圧増圧モードの実行中に所定値K
4 (<0)を下回る変化率ΔpMCが生じている場合
は、運転者がより小さな制動力を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、継
続的にアシスト圧減圧モードとする。
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図8において、横軸は液圧
センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。
アシスト圧減圧モードの実行中に、マスタシリンダ圧P
M/C の減少が継続している場合は、運転者がより小さな
制動力を要求していると判断することができる。ECU
10は、アシスト圧増圧モードの実行中に所定値K
4 (<0)を下回る変化率ΔpMCが生じている場合
は、運転者がより小さな制動力を要求していると判断す
る。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、継
続的にアシスト圧減圧モードとする。
【0057】また、アシスト圧減圧モードの実行中に、
マスタシリンダ圧PM/C に大きな減少が生じていない場
合は、運転者がもはや制動力の減少を要求していないと
判断することができる。ECU10は、アシスト圧減圧
モードの実行中に所定値K4(<0)を下回る変化率Δ
pMCが生じていない場合は、運転者が制動力の減少を
要求していないと判断する。この場合、ECU10は、
実行すべきモードをアシスト圧保持モードに決定する。
マスタシリンダ圧PM/C に大きな減少が生じていない場
合は、運転者がもはや制動力の減少を要求していないと
判断することができる。ECU10は、アシスト圧減圧
モードの実行中に所定値K4(<0)を下回る変化率Δ
pMCが生じていない場合は、運転者が制動力の減少を
要求していないと判断する。この場合、ECU10は、
実行すべきモードをアシスト圧保持モードに決定する。
【0058】(IV)アシスト圧保持モードは、上述した開
始増圧モードの終了時点で、または、上述したアシスト
圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モードの実行中にブ
レーキ操作量に大きな増減が生じていないことが検知さ
れた場合、および、後述するアシスト圧緩増モードまた
はアシスト圧緩減モードが所定期間実行された後に実行
される(図5中期間、、)。
始増圧モードの終了時点で、または、上述したアシスト
圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モードの実行中にブ
レーキ操作量に大きな増減が生じていないことが検知さ
れた場合、および、後述するアシスト圧緩増モードまた
はアシスト圧緩減モードが所定期間実行された後に実行
される(図5中期間、、)。
【0059】アシスト圧保持モードは、上記図3に示す
アシスト圧保持状態を維持することにより実現される。
アシスト圧保持モードによれば、ブレーキ操作量に大き
な増減が生じていない場合に、各車輪のホイルシリンダ
圧PW/C を一定値に維持することができる。図9は、ア
シスト圧保持モードの実行中に、実行すべきモードを決
定すべくECU10が参照するマップの一例を示す。
尚、図9において、横軸は液圧センサ29の出力信号p
MCの変化率ΔpMCである。また、縦軸は、液圧セン
サ29の出力信号pMCから変化時出力値pMCSTA
を減じた値である。変化時出力値pMCSTAは、アシ
スト圧保持モードが開始された時点で液圧センサ29か
ら出力されていた出力信号pMCの値である。従って、
図9において、縦軸は、アシスト圧保持モードが開始さ
れた後に、出力信号pMCに生じた増加方向の変化量に
相当している。
アシスト圧保持状態を維持することにより実現される。
アシスト圧保持モードによれば、ブレーキ操作量に大き
な増減が生じていない場合に、各車輪のホイルシリンダ
圧PW/C を一定値に維持することができる。図9は、ア
シスト圧保持モードの実行中に、実行すべきモードを決
定すべくECU10が参照するマップの一例を示す。
尚、図9において、横軸は液圧センサ29の出力信号p
MCの変化率ΔpMCである。また、縦軸は、液圧セン
サ29の出力信号pMCから変化時出力値pMCSTA
を減じた値である。変化時出力値pMCSTAは、アシ
スト圧保持モードが開始された時点で液圧センサ29か
ら出力されていた出力信号pMCの値である。従って、
図9において、縦軸は、アシスト圧保持モードが開始さ
れた後に、出力信号pMCに生じた増加方向の変化量に
相当している。
【0060】アシスト圧保持モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C が急激に増加している場合は、運転者
が制動力の急激な増大を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧保持モードが開始された後、所
定時間TMODE1 が経過する前に、出力信号pMCに所定
値P1 を超える変化(すなわち、pMC−pMCSTA
>P1 を満たす変化)が発生し、かつ、その変化が生じ
た時点で変化率ΔpMCが所定値K5 (>0)を超えて
いる場合に運転者が急激な制動力の増大を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモー
ドを、アシスト圧保持モードからアシスト圧増圧モード
に変更する。
シリンダ圧PM/C が急激に増加している場合は、運転者
が制動力の急激な増大を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧保持モードが開始された後、所
定時間TMODE1 が経過する前に、出力信号pMCに所定
値P1 を超える変化(すなわち、pMC−pMCSTA
>P1 を満たす変化)が発生し、かつ、その変化が生じ
た時点で変化率ΔpMCが所定値K5 (>0)を超えて
いる場合に運転者が急激な制動力の増大を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモー
ドを、アシスト圧保持モードからアシスト圧増圧モード
に変更する。
【0061】アシスト圧保持モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C が急激に低下している場合は、運転者
が制動力の急激な減少を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧保持モードが開始された後、所
定時間TMODE1 が経過する前に、出力信号pMCが所定
値P4 を超えて低下(すなわち、pMC−pMCSTA
<P4 が成立するまで低下)し、かつ、その低下が生じ
た時点で変化率ΔpMCが所定値K6 (<0)を下回っ
ている場合に運転者が急激な制動量の低下を要求してい
ると判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモ
ードを、アシスト圧保持モードからアシスト圧減圧モー
ドに変更する。
シリンダ圧PM/C が急激に低下している場合は、運転者
が制動力の急激な減少を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧保持モードが開始された後、所
定時間TMODE1 が経過する前に、出力信号pMCが所定
値P4 を超えて低下(すなわち、pMC−pMCSTA
<P4 が成立するまで低下)し、かつ、その低下が生じ
た時点で変化率ΔpMCが所定値K6 (<0)を下回っ
ている場合に運転者が急激な制動量の低下を要求してい
ると判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモ
ードを、アシスト圧保持モードからアシスト圧減圧モー
ドに変更する。
【0062】アシスト圧保持モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C が緩やかに増加している場合は、運転
者が制動力の緩やかな増大を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、アシスト圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モード
に移行するための上記の条件が成立せず、かつ、所定時
間TMODE1 連続して出力信号pMCに所定値P2 (0<
P2 <P1 )を超える変化(すなわち、pMC−pMC
STA>P2 を満たす変化)が発生した場合に、運転者
が制動力の緩やかな増大を要求していると判断する。こ
の場合、ECU10は、実行すべきモードを、アシスト
圧保持モードからアシスト圧緩増モードに変更する。
シリンダ圧PM/C が緩やかに増加している場合は、運転
者が制動力の緩やかな増大を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、アシスト圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モード
に移行するための上記の条件が成立せず、かつ、所定時
間TMODE1 連続して出力信号pMCに所定値P2 (0<
P2 <P1 )を超える変化(すなわち、pMC−pMC
STA>P2 を満たす変化)が発生した場合に、運転者
が制動力の緩やかな増大を要求していると判断する。こ
の場合、ECU10は、実行すべきモードを、アシスト
圧保持モードからアシスト圧緩増モードに変更する。
【0063】アシスト圧保持モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C が緩やかに減少している場合は、運転
者が制動力の緩やかな減少を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、アシスト圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モード
に移行するための上記の条件が成立せず、かつ、所定時
間TMODE1 連続して出力信号pMCに所定値P3 (0>
P3 >P4 )を下回る低下(すなわち、pMC−pMC
STA<P3 を満たす低下)が発生した場合に、運転者
が制動力の緩やかな減少を要求していると判断する。こ
の場合、ECU10は、実行すべきモードを、アシスト
圧保持モードからアシスト圧緩減モードに変更する。
シリンダ圧PM/C が緩やかに減少している場合は、運転
者が制動力の緩やかな減少を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、アシスト圧増圧モードまたはアシスト圧減圧モード
に移行するための上記の条件が成立せず、かつ、所定時
間TMODE1 連続して出力信号pMCに所定値P3 (0>
P3 >P4 )を下回る低下(すなわち、pMC−pMC
STA<P3 を満たす低下)が発生した場合に、運転者
が制動力の緩やかな減少を要求していると判断する。こ
の場合、ECU10は、実行すべきモードを、アシスト
圧保持モードからアシスト圧緩減モードに変更する。
【0064】また、アシスト圧保持モードの実行中に、
マスタシリンダ圧PM/C に大きな変化が生じない場合
は、運転者が制動力の保持を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、出力信号pMCの変化量が所定値P2 とP3 との間
である場合(すなわち、P3 ≦pMC−pMCSTA≦
P 2 が成立する場合)は、運転者が制動力の保持を要求
していると判断する。この場合、ECU10は、アシス
ト圧保持モードを、実行すべきモードとして維持する。
マスタシリンダ圧PM/C に大きな変化が生じない場合
は、運転者が制動力の保持を要求していると判断でき
る。ECU10は、アシスト圧保持モードが開始された
後、出力信号pMCの変化量が所定値P2 とP3 との間
である場合(すなわち、P3 ≦pMC−pMCSTA≦
P 2 が成立する場合)は、運転者が制動力の保持を要求
していると判断する。この場合、ECU10は、アシス
ト圧保持モードを、実行すべきモードとして維持する。
【0065】(V) アシスト圧緩増モードは、上述の如
く、アシスト圧保持モードの実行中にブレーキ操作量の
緩やかな増加が検知された場合に実行される。アシスト
圧緩増モードの実行が要求されると、ECU10は、所
定の短時間TMODE2 だけ制動力制御装置を上記図2に示
すアシスト圧増圧状態に維持した後、再び制動力制御装
置を上記図3に示すアシスト圧保持状態に戻す。その
後、ECU10は、ブレーキ操作量の急激な増加が検知
されない場合は、アシスト圧緩増モードを終了させて再
びアシスト圧保持モードを開始する。アシスト圧緩増モ
ードによれば、ブレーキ操作量が緩やかに増大されてい
る場合に、各車輪のホイルシリンダ圧PW/Cを、断続的
に増圧することができる。
く、アシスト圧保持モードの実行中にブレーキ操作量の
緩やかな増加が検知された場合に実行される。アシスト
圧緩増モードの実行が要求されると、ECU10は、所
定の短時間TMODE2 だけ制動力制御装置を上記図2に示
すアシスト圧増圧状態に維持した後、再び制動力制御装
置を上記図3に示すアシスト圧保持状態に戻す。その
後、ECU10は、ブレーキ操作量の急激な増加が検知
されない場合は、アシスト圧緩増モードを終了させて再
びアシスト圧保持モードを開始する。アシスト圧緩増モ
ードによれば、ブレーキ操作量が緩やかに増大されてい
る場合に、各車輪のホイルシリンダ圧PW/Cを、断続的
に増圧することができる。
【0066】図10は、アシスト圧緩増モードに次いで
実行すべきモードを決定すべくECU10が参照するマ
ップの一例を示す。本実施例において、ECU10は、
アシスト圧緩増モードが開始された後、所定時間“T
MODE2 +TCIH”が経過した時点で、図10に示すマ
ップを参照してアシスト圧緩増モードに次いで実行する
モードを決定する。
実行すべきモードを決定すべくECU10が参照するマ
ップの一例を示す。本実施例において、ECU10は、
アシスト圧緩増モードが開始された後、所定時間“T
MODE2 +TCIH”が経過した時点で、図10に示すマ
ップを参照してアシスト圧緩増モードに次いで実行する
モードを決定する。
【0067】尚、図10において、横軸は液圧センサ2
9の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。また、縦
軸は、アシスト圧緩増モードが開始された後、所定時間
TMO DE2 +TCIHが経過した時点における出力信号p
MCと、アシスト圧緩増モードが開始される時点におけ
る出力信号pMC、すなわち、変化時出力値pMCST
Aとの偏差である。図10において、縦軸は、アシスト
圧緩増モードが開始された後、所定時間TMODE2 +TC
IHが経過するまでの間に、出力信号pMCに生じた変
化量に相当している。
9の出力信号pMCの変化率ΔpMCである。また、縦
軸は、アシスト圧緩増モードが開始された後、所定時間
TMO DE2 +TCIHが経過した時点における出力信号p
MCと、アシスト圧緩増モードが開始される時点におけ
る出力信号pMC、すなわち、変化時出力値pMCST
Aとの偏差である。図10において、縦軸は、アシスト
圧緩増モードが開始された後、所定時間TMODE2 +TC
IHが経過するまでの間に、出力信号pMCに生じた変
化量に相当している。
【0068】制動力制御装置は、上述の如く、アシスト
圧緩増モードが要求された後、所定時間TMODE2 だけア
シスト圧増圧状態に維持された後、アシスト圧保持状態
に戻される。本実施例のシステムにおいて、液圧センサ
29の出力信号pMCには、後述の如く、制動力制御装
置がアシスト圧増圧状態からアシスト圧保持状態に変化
した後、所定期間TCIHにわたって脈動が生ずる。従
って、制動力制御装置がアシスト圧保持状態に戻された
後、所定時間TCIHが経過するまでは、出力信号pM
Cに基づいて運転者の意図を判断しないことが適切であ
る。上記の如く、アシスト圧緩増モードが開始された
後、所定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点で図1
0に示すマップを参照することによれば、脈動が収束し
た後の安定した出力信号pMCに基づいて、アシスト圧
緩増モードに続くモードを選択することができる。
圧緩増モードが要求された後、所定時間TMODE2 だけア
シスト圧増圧状態に維持された後、アシスト圧保持状態
に戻される。本実施例のシステムにおいて、液圧センサ
29の出力信号pMCには、後述の如く、制動力制御装
置がアシスト圧増圧状態からアシスト圧保持状態に変化
した後、所定期間TCIHにわたって脈動が生ずる。従
って、制動力制御装置がアシスト圧保持状態に戻された
後、所定時間TCIHが経過するまでは、出力信号pM
Cに基づいて運転者の意図を判断しないことが適切であ
る。上記の如く、アシスト圧緩増モードが開始された
後、所定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点で図1
0に示すマップを参照することによれば、脈動が収束し
た後の安定した出力信号pMCに基づいて、アシスト圧
緩増モードに続くモードを選択することができる。
【0069】アシスト圧緩増モードが開始された後、所
定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点でマスタシリ
ンダ圧PM/C が急激に増加している場合は、運転者が制
動力の急激な増大を要求していると判断できる。ECU
10は、モードを選択する時点で出力信号pMCに所定
値P5 を超える変化(すなわち、pMC−pMCSTA
>P5 を満たす変化)が発生し、かつ、変化率ΔpMC
に所定値K7 (>0)を超える変化が生じている場合
は、運転者が急激な制動力の増大を要求していると判断
する。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、
アシスト圧緩増モードからアシスト圧増圧モードに変更
する。
定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点でマスタシリ
ンダ圧PM/C が急激に増加している場合は、運転者が制
動力の急激な増大を要求していると判断できる。ECU
10は、モードを選択する時点で出力信号pMCに所定
値P5 を超える変化(すなわち、pMC−pMCSTA
>P5 を満たす変化)が発生し、かつ、変化率ΔpMC
に所定値K7 (>0)を超える変化が生じている場合
は、運転者が急激な制動力の増大を要求していると判断
する。この場合、ECU10は、実行すべきモードを、
アシスト圧緩増モードからアシスト圧増圧モードに変更
する。
【0070】アシスト圧緩増モードが開始された後、所
定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点でマスタシリ
ンダ圧PM/C の急激な増加が認められない場合は、運転
者が制動力の急激な増加を要求していないと判断でき
る。ECU10は、モードを選択する時点で、アシスト
圧増圧モードに移行するための上記の条件が成立してい
ない場合は、運転者が急激な制動量の増加を要求してい
ないと判断する。この場合、ECU10は、実行すべき
モードを、アシスト圧緩増モードからアシスト圧保持モ
ードに変更する。
定時間TMODE2 +TCIHが経過した時点でマスタシリ
ンダ圧PM/C の急激な増加が認められない場合は、運転
者が制動力の急激な増加を要求していないと判断でき
る。ECU10は、モードを選択する時点で、アシスト
圧増圧モードに移行するための上記の条件が成立してい
ない場合は、運転者が急激な制動量の増加を要求してい
ないと判断する。この場合、ECU10は、実行すべき
モードを、アシスト圧緩増モードからアシスト圧保持モ
ードに変更する。
【0071】(VI)アシスト圧緩減モードは、上述の如
く、アシスト圧保持モードの実行中にブレーキ操作量の
緩やかな低下が検知された場合に実行される(図5中期
間)。アシスト圧緩減モードの実行が要求されると、
ECU10は、所定の短時間T MODE3 だけ制動力制御装
置を上記図4に示すアシスト圧減圧状態に維持する。そ
して、ECU10は、ブレーキ操作量の急激な低下が検
知されない限りは、所定時間TMODE3 が経過した後、ア
シスト圧緩減モードを終了させて再びアシスト圧保持モ
ードを開始する。アシスト圧緩減モードによれば、ブレ
ーキ操作量が緩やかに減少されている場合に、各車輪の
ホイルシリンダ圧PW/C を、断続的に減圧することがで
きる。
く、アシスト圧保持モードの実行中にブレーキ操作量の
緩やかな低下が検知された場合に実行される(図5中期
間)。アシスト圧緩減モードの実行が要求されると、
ECU10は、所定の短時間T MODE3 だけ制動力制御装
置を上記図4に示すアシスト圧減圧状態に維持する。そ
して、ECU10は、ブレーキ操作量の急激な低下が検
知されない限りは、所定時間TMODE3 が経過した後、ア
シスト圧緩減モードを終了させて再びアシスト圧保持モ
ードを開始する。アシスト圧緩減モードによれば、ブレ
ーキ操作量が緩やかに減少されている場合に、各車輪の
ホイルシリンダ圧PW/C を、断続的に減圧することがで
きる。
【0072】図11は、アシスト圧緩減モードの実行中
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図11において、横軸は液
圧センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCであ
る。また、縦軸は、アシスト圧緩減モードが開始された
後に出力信号pMCに生じた変化量pMC−pMCST
Aである。
に、実行すべきモードを決定すべくECU10が参照す
るマップの一例を示す。尚、図11において、横軸は液
圧センサ29の出力信号pMCの変化率ΔpMCであ
る。また、縦軸は、アシスト圧緩減モードが開始された
後に出力信号pMCに生じた変化量pMC−pMCST
Aである。
【0073】アシスト圧緩減モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C が急激に低下している場合は、運転者
が制動力の急激な低下を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧緩減モードが開始された後、所
定時間TMODE3 が経過する前に、出力信号pMCに所定
値P6 を超える低下(すなわち、pMC−pMCSTA
<P6 を満たす低下)が生じ、かつ、その低下が生じた
時点で変化率ΔpMCが所定値K8 (<0)を下回って
いる場合に運転者が急激な制動力の減少を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモー
ドを、アシスト圧緩増モードからアシスト圧減圧モード
に変更する。
シリンダ圧PM/C が急激に低下している場合は、運転者
が制動力の急激な低下を要求していると判断できる。E
CU10は、アシスト圧緩減モードが開始された後、所
定時間TMODE3 が経過する前に、出力信号pMCに所定
値P6 を超える低下(すなわち、pMC−pMCSTA
<P6 を満たす低下)が生じ、かつ、その低下が生じた
時点で変化率ΔpMCが所定値K8 (<0)を下回って
いる場合に運転者が急激な制動力の減少を要求している
と判断する。この場合、ECU10は、実行すべきモー
ドを、アシスト圧緩増モードからアシスト圧減圧モード
に変更する。
【0074】アシスト圧緩減モードの実行中に、マスタ
シリンダ圧PM/C の急激な低下が認められない場合は、
運転者が制動力の急激な低下を要求していないと判断で
きる。ECU10は、アシスト圧緩減モードが開始され
た後、所定時間TMODE3 が経過する前に、アシスト圧減
圧モードに移行するための上記の条件が成立しない場合
は、運転者が急激な制動量の低下を要求していないと判
断する。この場合、ECU10は、実行すべきモード
を、アシスト圧緩減モードからアシスト圧保持モードに
変更する。
シリンダ圧PM/C の急激な低下が認められない場合は、
運転者が制動力の急激な低下を要求していないと判断で
きる。ECU10は、アシスト圧緩減モードが開始され
た後、所定時間TMODE3 が経過する前に、アシスト圧減
圧モードに移行するための上記の条件が成立しない場合
は、運転者が急激な制動量の低下を要求していないと判
断する。この場合、ECU10は、実行すべきモード
を、アシスト圧緩減モードからアシスト圧保持モードに
変更する。
【0075】上述の如く、本実施例の制動力制御装置に
よれば、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行された
場合に、BA制御を実行することにより、各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C をマスタシリンダ圧PM/C に比して
高い圧力に増圧することができる。また、本実施例の制
動力制御装置によれば、BA制御の実行中に、液圧セン
サ29の出力信号pMCに基づいて運転者のブレーキ操
作量の増減を検知し、かつ、そのブレーキ操作量の増減
に応じてホイルシリンダ圧PW/C を増減させることがで
きる。このため、本実施例の制動力制御装置によれば、
BA制御の実行中に、運転者の意図に応じて制動力を増
減させることができる。
よれば、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行された
場合に、BA制御を実行することにより、各車輪のホイ
ルシリンダ圧PW/C をマスタシリンダ圧PM/C に比して
高い圧力に増圧することができる。また、本実施例の制
動力制御装置によれば、BA制御の実行中に、液圧セン
サ29の出力信号pMCに基づいて運転者のブレーキ操
作量の増減を検知し、かつ、そのブレーキ操作量の増減
に応じてホイルシリンダ圧PW/C を増減させることがで
きる。このため、本実施例の制動力制御装置によれば、
BA制御の実行中に、運転者の意図に応じて制動力を増
減させることができる。
【0076】本実施例のシステムにおいては、上述した
(I)開始増圧モード、(II)アシスト圧増圧モード、およ
び、 (V)アシスト圧緩増モードの実行中に、アシスト圧
増圧状態(図2参照)とアシスト圧減圧状態(図3参
照)とが繰り返し実現される場合がある。図12(A)
は、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り
返される場合にSRC-132およびSRC-236の状態
に生ずる変化を示す。また、図12(B)は、SRC-1
32およびSRC-236が図12(A)に示すタイミン
グで駆動された場合に出力信号pMCに生ずる変化を示
す。
(I)開始増圧モード、(II)アシスト圧増圧モード、およ
び、 (V)アシスト圧緩増モードの実行中に、アシスト圧
増圧状態(図2参照)とアシスト圧減圧状態(図3参
照)とが繰り返し実現される場合がある。図12(A)
は、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り
返される場合にSRC-132およびSRC-236の状態
に生ずる変化を示す。また、図12(B)は、SRC-1
32およびSRC-236が図12(A)に示すタイミン
グで駆動された場合に出力信号pMCに生ずる変化を示
す。
【0077】本実施例の制動力制御装置において、ポン
プ100,102は、SRC-132およびSRC-236
が開弁状態である場合に第1液圧通路26または第2液
圧通路28から吸入したブレーキフルードを各車輪のホ
イルシリンダ70,72,74,76に供給する。第1
液圧通路26および第2液圧通路28の内圧、すなわち
マスタシリンダ圧PM/C は、運転者によるブレーキ操作
量が一定であっても、ポンプ100,102によるブレ
ーキフルードの吸入が開始されることにより低下する。
以下、上記の如く、ブレーキフルードがポンプ100,
102に吸引されることにより生ずるマスタシリンダ圧
PM/C の低下を吸入連動低下と称す。
プ100,102は、SRC-132およびSRC-236
が開弁状態である場合に第1液圧通路26または第2液
圧通路28から吸入したブレーキフルードを各車輪のホ
イルシリンダ70,72,74,76に供給する。第1
液圧通路26および第2液圧通路28の内圧、すなわち
マスタシリンダ圧PM/C は、運転者によるブレーキ操作
量が一定であっても、ポンプ100,102によるブレ
ーキフルードの吸入が開始されることにより低下する。
以下、上記の如く、ブレーキフルードがポンプ100,
102に吸引されることにより生ずるマスタシリンダ圧
PM/C の低下を吸入連動低下と称す。
【0078】マスタシリンダ圧PM/C に吸入連動低下が
生ずると、その影響で出力信号pMCにも低下が生ず
る。このため、図12(B)に示す如く、液圧センサ2
9の出力信号pMCは、SRC-132およびSRC-23
6が閉弁状態から開弁状態に変化した後、運転者の意図
とは無関係に一時的に小さな値となる。ポンプ100,
102によるブレーキフルードの吸入が開始された後、
SRC -132およびSRC-236が開弁状態から閉弁状
態に変化すると、第1液圧通路26および第2液圧通路
28からポンプ100,102へ向かうブレーキフルー
ドの流れが遮断される。ポンプ100,102へ向かう
ブレーキフルードの流れが遮断されると、第1液圧通路
26および第2液圧通路28の内圧、すなわち、マスタ
シリンダ圧PM/C には脈動が生ずる。このため、図12
(B)に示す如く、液圧センサ29の出力信号pMC
は、SRC-132およびSRC-236が開弁状態から閉
弁状態に変化した後、運転者の意図と無関係に脈動す
る。
生ずると、その影響で出力信号pMCにも低下が生ず
る。このため、図12(B)に示す如く、液圧センサ2
9の出力信号pMCは、SRC-132およびSRC-23
6が閉弁状態から開弁状態に変化した後、運転者の意図
とは無関係に一時的に小さな値となる。ポンプ100,
102によるブレーキフルードの吸入が開始された後、
SRC -132およびSRC-236が開弁状態から閉弁状
態に変化すると、第1液圧通路26および第2液圧通路
28からポンプ100,102へ向かうブレーキフルー
ドの流れが遮断される。ポンプ100,102へ向かう
ブレーキフルードの流れが遮断されると、第1液圧通路
26および第2液圧通路28の内圧、すなわち、マスタ
シリンダ圧PM/C には脈動が生ずる。このため、図12
(B)に示す如く、液圧センサ29の出力信号pMC
は、SRC-132およびSRC-236が開弁状態から閉
弁状態に変化した後、運転者の意図と無関係に脈動す
る。
【0079】このように、本実施例の制動力制御装置に
おいては、SRC-132およびSRC-236の状態が変
化した場合に、すなわち、制動力制御装置の状態がアシ
スト圧増圧状態とアシスト圧保持状態との間で変化した
場合に、液圧センサ29の出力信号pMCが、ブレーキ
操作量の増減とは無関係に変化することがある。従っ
て、BA制御の実行中に常に出力信号pMCに基づいて
ブレーキ操作量の増減を判定すると、ブレーキ操作が増
減されていない状況下で、その増減が誤判定される事態
が生じ得る。
おいては、SRC-132およびSRC-236の状態が変
化した場合に、すなわち、制動力制御装置の状態がアシ
スト圧増圧状態とアシスト圧保持状態との間で変化した
場合に、液圧センサ29の出力信号pMCが、ブレーキ
操作量の増減とは無関係に変化することがある。従っ
て、BA制御の実行中に常に出力信号pMCに基づいて
ブレーキ操作量の増減を判定すると、ブレーキ操作が増
減されていない状況下で、その増減が誤判定される事態
が生じ得る。
【0080】図12(C)は、上記の誤判定が生ずるの
を防止すべく、BA制御の処理中でECU10が用いる
読み込み禁止フラグXPMCIHの状態を示す。同図に
示す如く、読み込み禁止フラグXPMCIHは、SR
C-132およびSRC-236が開弁状態に変化した後、
出力信号pMCが吸入連動低下に起因して低下する期
間、および、SRC-132およびSRC-236が閉弁
状態に変化した後、出力信号pMCが脈動する期間だけ
“1”とされるフラグである。
を防止すべく、BA制御の処理中でECU10が用いる
読み込み禁止フラグXPMCIHの状態を示す。同図に
示す如く、読み込み禁止フラグXPMCIHは、SR
C-132およびSRC-236が開弁状態に変化した後、
出力信号pMCが吸入連動低下に起因して低下する期
間、および、SRC-132およびSRC-236が閉弁
状態に変化した後、出力信号pMCが脈動する期間だけ
“1”とされるフラグである。
【0081】換言すると、上記の読み込み禁止フラグX
PMCIHは、出力信号pMCの値が運転者の意図する
ブレーキ操作量と正確に対応している場合に“0”とな
り、両者が正確に対応していない場合に“1”とされる
フラグである。ECU10は、BA制御が開始された
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”である場
合にのみ出力信号pMCをBA制御に反映させ、読み込
み禁止フラグXPMCIHが“1”である場合は出力信
号pMCがBA制御に反映されるのを禁止する。このた
め、本実施例の制動力制御装置によれば、マスタシリン
ダ圧PM/C の吸入連動低下や脈動に影響されることな
く、運転者の意図を正確に反映させたBA制御を実行す
ることができる。
PMCIHは、出力信号pMCの値が運転者の意図する
ブレーキ操作量と正確に対応している場合に“0”とな
り、両者が正確に対応していない場合に“1”とされる
フラグである。ECU10は、BA制御が開始された
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”である場
合にのみ出力信号pMCをBA制御に反映させ、読み込
み禁止フラグXPMCIHが“1”である場合は出力信
号pMCがBA制御に反映されるのを禁止する。このた
め、本実施例の制動力制御装置によれば、マスタシリン
ダ圧PM/C の吸入連動低下や脈動に影響されることな
く、運転者の意図を正確に反映させたBA制御を実行す
ることができる。
【0082】以下、図13乃至図22を参照して、上記
の機能を実現すべくECU10が実行する処理の内容を
説明する。図13は、読み込み禁止フラグXPMCIH
の処理を行うべくECU10が実行する制御ルーチンの
一例のフローチャートを示す。図13に示すルーチン
は、所定時間毎に起動される定時割り込みルーチンであ
る。図13に示すルーチンが起動されると、先ずステッ
プ120の処理が実行される。
の機能を実現すべくECU10が実行する処理の内容を
説明する。図13は、読み込み禁止フラグXPMCIH
の処理を行うべくECU10が実行する制御ルーチンの
一例のフローチャートを示す。図13に示すルーチン
は、所定時間毎に起動される定時割り込みルーチンであ
る。図13に示すルーチンが起動されると、先ずステッ
プ120の処理が実行される。
【0083】ステップ120では、制動力制御装置が上
記図2に示すアシスト圧増圧状態とされているか否かが
判別される。その結果、アシスト圧増圧状態が実現され
ていると判別された場合は、次にステップ122の処理
が実行される。ステップ122では、今回の処理サイク
ルが、アシスト圧増圧状態が開始された後初回の処理サ
イクルであるか否かが判別される。その結果、開始後初
回の処理サイクルであると判別される場合は、次にステ
ップ124の処理が実行される。一方、開始後初回の処
理サイクルでないと判別される場合は、ステップ124
〜132がジャンプされ、次にステップ134の処理が
実行される。
記図2に示すアシスト圧増圧状態とされているか否かが
判別される。その結果、アシスト圧増圧状態が実現され
ていると判別された場合は、次にステップ122の処理
が実行される。ステップ122では、今回の処理サイク
ルが、アシスト圧増圧状態が開始された後初回の処理サ
イクルであるか否かが判別される。その結果、開始後初
回の処理サイクルであると判別される場合は、次にステ
ップ124の処理が実行される。一方、開始後初回の処
理サイクルでないと判別される場合は、ステップ124
〜132がジャンプされ、次にステップ134の処理が
実行される。
【0084】ステップ124では、アシスト圧増圧状態
が開始された時点の出力信号pMCが開始時出力値pM
CONとして記憶される。アシスト圧増圧状態が開始さ
れる以前は、出力信号pMCが、運転者の意図するブレ
ーキ操作量と正確に対応している。このため、開始時出
力値pMCONは、アシスト圧増圧状態が開始される時
点のブレーキ操作量と正確に対応している。
が開始された時点の出力信号pMCが開始時出力値pM
CONとして記憶される。アシスト圧増圧状態が開始さ
れる以前は、出力信号pMCが、運転者の意図するブレ
ーキ操作量と正確に対応している。このため、開始時出
力値pMCONは、アシスト圧増圧状態が開始される時
点のブレーキ操作量と正確に対応している。
【0085】ステップ126では、アシスト圧増圧状態
が開始された時点の変化率ΔpMCが開始時変化率Δp
MCONとして記憶される。アシスト圧増圧状態が開始
される以前は、変化率ΔpMCが、ブレーキ操作量の増
減速度と正確に対応している。このため、開始時変化率
ΔpMCONは、アシスト圧増圧状態が開始される時点
のブレーキ操作速度と正確に対応している。
が開始された時点の変化率ΔpMCが開始時変化率Δp
MCONとして記憶される。アシスト圧増圧状態が開始
される以前は、変化率ΔpMCが、ブレーキ操作量の増
減速度と正確に対応している。このため、開始時変化率
ΔpMCONは、アシスト圧増圧状態が開始される時点
のブレーキ操作速度と正確に対応している。
【0086】ステップ128では、開弁時禁止期間TO
IHが演算される。開弁時禁止期間TOIHは、アシス
ト圧増圧状態が実現された後、すなわち、SRC-132
およびSRC-236が開弁状態に変化した後、出力信号
pMCが吸入連動低下により低下すると推定される期間
である。図14は、開始時出力値pMCONおよび開始
時変化率ΔpMCONとの関係で開弁時禁止期間TOI
Hを定めたマップの一例を示す。ECU10は、上記ス
テップ128で、図14に示すマップに従って開弁時禁
止期間TOIHを演算する。図14に示すマップによれ
ば、開弁時禁止期間TOIHは、開始時出力値pMCO
Nが大きいほど、また、開始時変化率ΔpMCONが大
きいほど大きな値となる。
IHが演算される。開弁時禁止期間TOIHは、アシス
ト圧増圧状態が実現された後、すなわち、SRC-132
およびSRC-236が開弁状態に変化した後、出力信号
pMCが吸入連動低下により低下すると推定される期間
である。図14は、開始時出力値pMCONおよび開始
時変化率ΔpMCONとの関係で開弁時禁止期間TOI
Hを定めたマップの一例を示す。ECU10は、上記ス
テップ128で、図14に示すマップに従って開弁時禁
止期間TOIHを演算する。図14に示すマップによれ
ば、開弁時禁止期間TOIHは、開始時出力値pMCO
Nが大きいほど、また、開始時変化率ΔpMCONが大
きいほど大きな値となる。
【0087】マスタシリンダ圧PM/C は、その値が大き
いほど吸入連動低下により大きく低下する。このため、
SRC-132およびSRC-236が開弁状態に変化した
後、吸入連動低下の影響で出力信号pMCが低下する期
間は、その時点のマスタシリンダ圧PM/C 、すなわち、
開始時出力値pMCONが大きいほど長期となる。ま
た、SRC-132およびSRC-236が開弁状態に変化
した後、マスタシリンダ圧PM/C が運転者の意図するブ
レーキ操作量と対応する液圧に復帰するまでの期間は、
ブレーキ操作量が急激に増大されているほど長期化す
る。従って、吸入連動低下の影響で、出力信号pMCが
運転者の意図するブレーキ操作量に比して低下する期間
は、開始時変化率ΔpMCONが大きいほど長期とな
る。
いほど吸入連動低下により大きく低下する。このため、
SRC-132およびSRC-236が開弁状態に変化した
後、吸入連動低下の影響で出力信号pMCが低下する期
間は、その時点のマスタシリンダ圧PM/C 、すなわち、
開始時出力値pMCONが大きいほど長期となる。ま
た、SRC-132およびSRC-236が開弁状態に変化
した後、マスタシリンダ圧PM/C が運転者の意図するブ
レーキ操作量と対応する液圧に復帰するまでの期間は、
ブレーキ操作量が急激に増大されているほど長期化す
る。従って、吸入連動低下の影響で、出力信号pMCが
運転者の意図するブレーキ操作量に比して低下する期間
は、開始時変化率ΔpMCONが大きいほど長期とな
る。
【0088】上述の如く、図14に示すマップによれ
ば、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開始
時変化率ΔpMCONが大きいほど開弁時禁止期間TO
IHを長期とすることができる。このため、上記の処理
によれば、吸入連動低下に起因して出力信号pMCと運
転者の意図するブレーキ操作量とが一致しない期間と、
開弁時禁止期間TOIHとをに正確に一致させることが
できる。
ば、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開始
時変化率ΔpMCONが大きいほど開弁時禁止期間TO
IHを長期とすることができる。このため、上記の処理
によれば、吸入連動低下に起因して出力信号pMCと運
転者の意図するブレーキ操作量とが一致しない期間と、
開弁時禁止期間TOIHとをに正確に一致させることが
できる。
【0089】ステップ130では、禁止カウンタCIHが
“0”にリセットされる。ステップ132では、読み込
み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる。上
記の処理によれば、アシスト圧増圧状態が開始されると
同時に、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”をセ
ットすることができる。ステップ134では、禁止カウ
ンタCIHのインクリメントが行われる。
“0”にリセットされる。ステップ132では、読み込
み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる。上
記の処理によれば、アシスト圧増圧状態が開始されると
同時に、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”をセ
ットすることができる。ステップ134では、禁止カウ
ンタCIHのインクリメントが行われる。
【0090】ステップ136では、禁止カウンタCIHの
計数値が開弁時禁止期間TOIHに到達しているか否か
が判別される。その結果、CIH≧TOIHが成立しない
と判別される場合は、未だ出力信号pMCがブレーキ操
作量と正確に対応する値に復帰していないと判断するこ
とができる。この場合、以後、何ら処理が進められるこ
となく今回のルーチンが終了される。一方、CIH≧TO
IHが成立すると判別される場合は、既に出力信号pM
Cが、ブレーキ操作量と正確に対応する値に復帰してい
ると判断することができる。この場合、次にステップ1
38の処理が実行される。
計数値が開弁時禁止期間TOIHに到達しているか否か
が判別される。その結果、CIH≧TOIHが成立しない
と判別される場合は、未だ出力信号pMCがブレーキ操
作量と正確に対応する値に復帰していないと判断するこ
とができる。この場合、以後、何ら処理が進められるこ
となく今回のルーチンが終了される。一方、CIH≧TO
IHが成立すると判別される場合は、既に出力信号pM
Cが、ブレーキ操作量と正確に対応する値に復帰してい
ると判断することができる。この場合、次にステップ1
38の処理が実行される。
【0091】ステップ138では、読み込み禁止フラグ
XPMCIHが“0”にリセットされる。上記の処理に
よれば、出力信号pMCが、吸入連動低下の影響で運転
者の意図するブレーキ操作量に対して低下している期間
のみ、読み込み禁止フラグXPMCIHを“1”とする
ことができる。本ステップ138の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
XPMCIHが“0”にリセットされる。上記の処理に
よれば、出力信号pMCが、吸入連動低下の影響で運転
者の意図するブレーキ操作量に対して低下している期間
のみ、読み込み禁止フラグXPMCIHを“1”とする
ことができる。本ステップ138の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
【0092】図13に示すルーチンにおいて、上記ステ
ップ120で、アシスト圧増圧状態が実現されていない
と判別された場合は、次にステップ140の処理が実行
される。ステップ140では、今回の処理サイクルが、
アシスト圧増圧状態が終了された後初回の処理サイクル
であるか否かが判別される。その結果、終了後初回の処
理サイクルであると判別される場合は、次にステップ1
42の処理が実行される。一方、終了後初回の処理サイ
クルでないと判別される場合は、ステップ142〜14
6がジャンプされ、次にステップ148の処理が実行さ
れる。
ップ120で、アシスト圧増圧状態が実現されていない
と判別された場合は、次にステップ140の処理が実行
される。ステップ140では、今回の処理サイクルが、
アシスト圧増圧状態が終了された後初回の処理サイクル
であるか否かが判別される。その結果、終了後初回の処
理サイクルであると判別される場合は、次にステップ1
42の処理が実行される。一方、終了後初回の処理サイ
クルでないと判別される場合は、ステップ142〜14
6がジャンプされ、次にステップ148の処理が実行さ
れる。
【0093】ステップ142では、閉弁時禁止期間TC
IHが演算される。閉弁時禁止期間TCIHは、アシス
ト圧増圧状態が終了された後、すなわち、SRC-132
およびSRC-236が閉弁状態に変化した後、出力信号
pMCが脈動すると推定される期間である。図15は、
開始時出力値pMCONおよび開始時変化率ΔpMCO
Nとの関係で閉弁時禁止期間TCIHを定めたマップの
一例を示す。ECU10は、上記ステップ142で、図
15に示すマップに従って閉弁時禁止期間TCIHを演
算する。図15に示すマップによれば、閉弁時禁止期間
TCIHは、開始時出力値pMCONが大きいほど、ま
た、開始時変化率ΔpMCONが大きいほど大きな値と
なる。
IHが演算される。閉弁時禁止期間TCIHは、アシス
ト圧増圧状態が終了された後、すなわち、SRC-132
およびSRC-236が閉弁状態に変化した後、出力信号
pMCが脈動すると推定される期間である。図15は、
開始時出力値pMCONおよび開始時変化率ΔpMCO
Nとの関係で閉弁時禁止期間TCIHを定めたマップの
一例を示す。ECU10は、上記ステップ142で、図
15に示すマップに従って閉弁時禁止期間TCIHを演
算する。図15に示すマップによれば、閉弁時禁止期間
TCIHは、開始時出力値pMCONが大きいほど、ま
た、開始時変化率ΔpMCONが大きいほど大きな値と
なる。
【0094】マスタシリンダ圧PM/C に脈動が生ずる期
間は、SRC-132およびSRC-236が閉弁状態に変
化した時点で、マスタシリンダ圧PM/C が高圧であるほ
ど、また、ブレーキ操作速度が高速であるほど長期化す
る。ところで、SRC-132およびSRC-236が閉弁
状態に変化した時点でのマスタシリンダ圧PM/C および
ブレーキ操作速度は、それぞれ、開始時出力値pMCO
Nおよび開始時変化率ΔpMCONにほぼ対応してい
る。従って、マスタシリンダ圧PM/C に脈動が生ずる期
間は、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開
始時変化率ΔpMCONが大きいほど長期となる。
間は、SRC-132およびSRC-236が閉弁状態に変
化した時点で、マスタシリンダ圧PM/C が高圧であるほ
ど、また、ブレーキ操作速度が高速であるほど長期化す
る。ところで、SRC-132およびSRC-236が閉弁
状態に変化した時点でのマスタシリンダ圧PM/C および
ブレーキ操作速度は、それぞれ、開始時出力値pMCO
Nおよび開始時変化率ΔpMCONにほぼ対応してい
る。従って、マスタシリンダ圧PM/C に脈動が生ずる期
間は、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開
始時変化率ΔpMCONが大きいほど長期となる。
【0095】上述の如く、図15に示すマップによれ
ば、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開始
時変化率ΔpMCONが大きいほど閉弁時禁止期間TC
IHを長期とすることができる。このため、上記の処理
によれば、出力信号pMCと運転者の意図するブレーキ
操作量とが脈動の影響で正確に対応しない期間と、閉弁
時禁止期間TCIHとをに正確に一致させることができ
る。
ば、開始時出力値pMCONが大きいほど、また、開始
時変化率ΔpMCONが大きいほど閉弁時禁止期間TC
IHを長期とすることができる。このため、上記の処理
によれば、出力信号pMCと運転者の意図するブレーキ
操作量とが脈動の影響で正確に対応しない期間と、閉弁
時禁止期間TCIHとをに正確に一致させることができ
る。
【0096】ステップ144では、禁止カウンタCIHが
“0”にリセットされる。ステップ146では、読み込
み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる。上
記の処理によれば、アシスト圧増圧状態が終了されると
同時に、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”をセ
ットすることができる。ステップ148では、禁止カウ
ンタCIHのインクリメントが行われる。
“0”にリセットされる。ステップ146では、読み込
み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる。上
記の処理によれば、アシスト圧増圧状態が終了されると
同時に、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”をセ
ットすることができる。ステップ148では、禁止カウ
ンタCIHのインクリメントが行われる。
【0097】ステップ150では、禁止カウンタCIHの
計数値が閉弁時禁止期間TCIHに到達しているか否か
が判別される。その結果、CIH≧TCIHが成立しない
と判別される場合は、未だ出力信号pMCの脈動が収束
していないと判断することができる。この場合、以後、
何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終了さ
れる。一方、CIH≧TCIHが成立すると判別される場
合は、既に出力信号pMCが、ブレーキ操作量と正確に
対応する値に復帰していると判断することができる。こ
の場合、次に上記ステップ138の処理が実行される。
計数値が閉弁時禁止期間TCIHに到達しているか否か
が判別される。その結果、CIH≧TCIHが成立しない
と判別される場合は、未だ出力信号pMCの脈動が収束
していないと判断することができる。この場合、以後、
何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終了さ
れる。一方、CIH≧TCIHが成立すると判別される場
合は、既に出力信号pMCが、ブレーキ操作量と正確に
対応する値に復帰していると判断することができる。こ
の場合、次に上記ステップ138の処理が実行される。
【0098】上記の処理によれば、出力信号pMCに脈
動が生じている期間のみ、読み込み禁止フラグXPMC
IHを“1”とすることができる。従って、図13に示
すルーチンによれば、アシスト圧増圧状態とアシスト圧
保持状態とが繰り返される場合に、すなわち、ポンプ1
00,102が作動している状況下でSRC-132およ
びSRC-236が開弁状態と閉弁状態とを繰り返す場合
に、出力信号pMCとブレーキ操作量とが正確に対応し
ない期間において読み込み禁止フラグXPMCIHを
“1”とし、かつ、両者が正確に対応する期間において
読み込み禁止フラグXPMCIHを“0”とすることが
できる。
動が生じている期間のみ、読み込み禁止フラグXPMC
IHを“1”とすることができる。従って、図13に示
すルーチンによれば、アシスト圧増圧状態とアシスト圧
保持状態とが繰り返される場合に、すなわち、ポンプ1
00,102が作動している状況下でSRC-132およ
びSRC-236が開弁状態と閉弁状態とを繰り返す場合
に、出力信号pMCとブレーキ操作量とが正確に対応し
ない期間において読み込み禁止フラグXPMCIHを
“1”とし、かつ、両者が正確に対応する期間において
読み込み禁止フラグXPMCIHを“0”とすることが
できる。
【0099】上述の如く、ECU10は、読み込み禁止
フラグXPMCIHが“1”である場合には出力信号p
MCがBA制御に反映されるのを禁止する。本実施例に
おいては、 (I)開始増圧モード、(II)アシスト圧増圧モ
ードおよび (V)アシスト圧緩減モードの実行に伴って読
み込み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる
事態が生ずる。以下、上記の禁止機能を実現しつつ、こ
れら3つのモードの実現すべくECU10が実行する処
理に内容について説明する。
フラグXPMCIHが“1”である場合には出力信号p
MCがBA制御に反映されるのを禁止する。本実施例に
おいては、 (I)開始増圧モード、(II)アシスト圧増圧モ
ードおよび (V)アシスト圧緩減モードの実行に伴って読
み込み禁止フラグXPMCIHに“1”がセットされる
事態が生ずる。以下、上記の禁止機能を実現しつつ、こ
れら3つのモードの実現すべくECU10が実行する処
理に内容について説明する。
【0100】図16は、ECU10が実行するメインル
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図16に示す一連の処理を実行することにより (I)開始
増圧モードを実現する。図16に示す一連の処理は、B
A制御の実行条件が成立している状況下で、具体的に
は、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行されている
と判別される状況下で実行される。図16に示す一連の
処理は、ステップ152の処理から開始される。
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図16に示す一連の処理を実行することにより (I)開始
増圧モードを実現する。図16に示す一連の処理は、B
A制御の実行条件が成立している状況下で、具体的に
は、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行されている
と判別される状況下で実行される。図16に示す一連の
処理は、ステップ152の処理から開始される。
【0101】ステップ152では、開始増圧モードが要
求されているか否かが判別される。開始増圧モードは、
運転者による緊急ブレーキ操作の実行が検出された直後
に要求される。本ステップ152で、開始増圧モードが
要求されていると判別される場合は、次にステップ15
4の処理が実行される。一方、開始増圧モードが要求さ
れていないと判別される場合は、以後、図16に示され
ない他の処理が実行される。
求されているか否かが判別される。開始増圧モードは、
運転者による緊急ブレーキ操作の実行が検出された直後
に要求される。本ステップ152で、開始増圧モードが
要求されていると判別される場合は、次にステップ15
4の処理が実行される。一方、開始増圧モードが要求さ
れていないと判別される場合は、以後、図16に示され
ない他の処理が実行される。
【0102】ステップ154では、上記図2に示すアシ
スト圧増圧状態と上記図3に示すアシスト圧保持状態と
を、所定のデューティ比Duty1で繰り返す制御が開始さ
れる。本ステップ154の処理が実行されると、以後、
SMC-130およびSMC-234がオン状態に維持さ
れ、ポンプ100,102がオン状態に維持され、か
つ、SRC-132,SRC-236が所定のデューティ比
Duty2で繰り返しオン・オフされる。本ステップ154
の処理が実行されると、各車輪のホイルシリンダ圧P
W/C は、所定のデューティ比Duty1に応じた勾配でマス
タシリンダ圧PM/C に比して高い液圧に増圧され始め
る。
スト圧増圧状態と上記図3に示すアシスト圧保持状態と
を、所定のデューティ比Duty1で繰り返す制御が開始さ
れる。本ステップ154の処理が実行されると、以後、
SMC-130およびSMC-234がオン状態に維持さ
れ、ポンプ100,102がオン状態に維持され、か
つ、SRC-132,SRC-236が所定のデューティ比
Duty2で繰り返しオン・オフされる。本ステップ154
の処理が実行されると、各車輪のホイルシリンダ圧P
W/C は、所定のデューティ比Duty1に応じた勾配でマス
タシリンダ圧PM/C に比して高い液圧に増圧され始め
る。
【0103】ステップ156では、開始増圧モードが開
始された後、所定時間TSTA が経過したか否かが判別さ
れる。所定時間TSTA は、開始増圧モードの継続時間と
して設定された時間である。本ステップ156の処理
は、所定時間TSTA が経過したと判別されるまで繰り返
し実行される。その結果、所定時間TSTA が経過したと
判別されると、次にステップ158の処理が実行され
る。
始された後、所定時間TSTA が経過したか否かが判別さ
れる。所定時間TSTA は、開始増圧モードの継続時間と
して設定された時間である。本ステップ156の処理
は、所定時間TSTA が経過したと判別されるまで繰り返
し実行される。その結果、所定時間TSTA が経過したと
判別されると、次にステップ158の処理が実行され
る。
【0104】ステップ158では、フラグXPMIHに
“1”がセットされているか否か、すなわち、出力信号
pMCの読み込みが禁止されているか否かが判別され
る。その結果、XPMCIH=1が成立すると判別され
る場合は、次にステップ160の処理が実行される。ス
テップ160では、制動力制御装置をアシスト圧保持状
態とする処理が実行される。本ステップ160の処理が
終了すると、再び上記ステップ158の処理が実行され
る。上記の処理によれば、所定時間TSTA が終了した
後、XPMCIH=1が成立する間は、制動力制御装置
をアシスト圧保持状態に維持することができる。
“1”がセットされているか否か、すなわち、出力信号
pMCの読み込みが禁止されているか否かが判別され
る。その結果、XPMCIH=1が成立すると判別され
る場合は、次にステップ160の処理が実行される。ス
テップ160では、制動力制御装置をアシスト圧保持状
態とする処理が実行される。本ステップ160の処理が
終了すると、再び上記ステップ158の処理が実行され
る。上記の処理によれば、所定時間TSTA が終了した
後、XPMCIH=1が成立する間は、制動力制御装置
をアシスト圧保持状態に維持することができる。
【0105】図16に示す一連の処理中、上記ステップ
158で読み込み禁止フラグXPMIHに“1”がセッ
トされていないと判別されると、次にステップ162の
処理が実行される。ステップ162では、変化率ΔpM
Cが取り込まれる。本ステップ162で取り込まれる変
化率ΔpMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに
“1”がセットされていない状況下で得られた出力信号
pMCに基づいて演算された値である。従って、上記の
変化率ΔpMCによれば、正確に運転者の意図するブレ
ーキ操作速度を検知することができる。
158で読み込み禁止フラグXPMIHに“1”がセッ
トされていないと判別されると、次にステップ162の
処理が実行される。ステップ162では、変化率ΔpM
Cが取り込まれる。本ステップ162で取り込まれる変
化率ΔpMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに
“1”がセットされていない状況下で得られた出力信号
pMCに基づいて演算された値である。従って、上記の
変化率ΔpMCによれば、正確に運転者の意図するブレ
ーキ操作速度を検知することができる。
【0106】ステップ164では、開始増圧モードに次
いで実行すべきモードが選択される。本ステップ164
では、具体的には、上記ステップ162で取り込んだ変
化率ΔpMCに基づいて、上記図6に示すテーブルに従
って要求モードが選択される。本ステップ164の処理
が終了すると、以後、図16に示されない他の処理が実
行される。
いで実行すべきモードが選択される。本ステップ164
では、具体的には、上記ステップ162で取り込んだ変
化率ΔpMCに基づいて、上記図6に示すテーブルに従
って要求モードが選択される。本ステップ164の処理
が終了すると、以後、図16に示されない他の処理が実
行される。
【0107】図17(A)は、開始増圧モードの実行中
にSRC-132およびSRC-236に生ずる状態変化を
示す。また、図17(B)および図17(C)は、SR
C-132およびSRC-236が図17(A)に示す如く
駆動される場合に、出力信号pMCおよび読み込み禁止
フラグXPMCIHに現れる変化を示す。上記図16に
示す一連の処理によれば、開始増圧モードが開始された
後、所定時間TSTA が経過するまでは読み込み禁止フラ
グXPMCIHの状態と無関係に、所定のデューティ比
Duty1でアシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが
繰り返される(ステップ152〜156)。従って、開
始増圧モードによれば、所定時間TSTA にわたって継続
的にホイルシリンダ圧PW/C の増圧が図られる。
にSRC-132およびSRC-236に生ずる状態変化を
示す。また、図17(B)および図17(C)は、SR
C-132およびSRC-236が図17(A)に示す如く
駆動される場合に、出力信号pMCおよび読み込み禁止
フラグXPMCIHに現れる変化を示す。上記図16に
示す一連の処理によれば、開始増圧モードが開始された
後、所定時間TSTA が経過するまでは読み込み禁止フラ
グXPMCIHの状態と無関係に、所定のデューティ比
Duty1でアシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが
繰り返される(ステップ152〜156)。従って、開
始増圧モードによれば、所定時間TSTA にわたって継続
的にホイルシリンダ圧PW/C の増圧が図られる。
【0108】上記の処理によれば、図16に示す如く、
所定時間TSTA が経過した時点で読み込み禁止フラグX
PMCIHに“1”がセットされている場合は、その
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるまでアシスト圧保持状態が実現される(ステッ
プ158,160)。そして、読み込み禁止フラグXP
MCIHが“0”にリセットされた後に要求モードの選
択が行われる(ステップ158,162,164)。
所定時間TSTA が経過した時点で読み込み禁止フラグX
PMCIHに“1”がセットされている場合は、その
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるまでアシスト圧保持状態が実現される(ステッ
プ158,160)。そして、読み込み禁止フラグXP
MCIHが“0”にリセットされた後に要求モードの選
択が行われる(ステップ158,162,164)。
【0109】この場合、開始増圧モードが終了した後
に、脈動の収束した後の出力信号pMCに基づいて、す
なわち、運転者の意図するブレーキ操作量と正確に対応
する出力信号pMCに基づいて、次に実行すべきモード
を選択することができる。従って、上記の処理によれ
ば、出力信号pMCに脈動が発生するタイミングで開始
増圧モードが終了された場合にも、その後、運転者の意
図に沿ったモードを要求モードとすることができる。
に、脈動の収束した後の出力信号pMCに基づいて、す
なわち、運転者の意図するブレーキ操作量と正確に対応
する出力信号pMCに基づいて、次に実行すべきモード
を選択することができる。従って、上記の処理によれ
ば、出力信号pMCに脈動が発生するタイミングで開始
増圧モードが終了された場合にも、その後、運転者の意
図に沿ったモードを要求モードとすることができる。
【0110】図18は、ECU10が実行するメインル
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図18に示す一連の処理を実行することにより(II)アシ
スト圧増圧モードを実現する。図18に示す一連の処理
は、BA制御の実行条件が成立している状況下で実行さ
れる。図18に示す一連の処理は、ステップ166の処
理から開始される。
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図18に示す一連の処理を実行することにより(II)アシ
スト圧増圧モードを実現する。図18に示す一連の処理
は、BA制御の実行条件が成立している状況下で実行さ
れる。図18に示す一連の処理は、ステップ166の処
理から開始される。
【0111】ステップ166では、アシスト圧増圧モー
ドが要求されているか否かが判別される。その結果、ア
シスト圧増圧モードが要求されていると判別される場合
は、次にステップ168の処理が実行される。一方、ア
シスト圧増圧モードが要求されていないと判別される場
合は、以後、図18に示されない他の処理が実行され
る。
ドが要求されているか否かが判別される。その結果、ア
シスト圧増圧モードが要求されていると判別される場合
は、次にステップ168の処理が実行される。一方、ア
シスト圧増圧モードが要求されていないと判別される場
合は、以後、図18に示されない他の処理が実行され
る。
【0112】ステップ166では、上記図2に示すアシ
スト圧増圧状態と上記図3に示すアシスト圧保持状態と
を、所定のデューティ比Duty2で繰り返す制御が開始さ
れる。以下、上記の制御によって、アシスト圧増圧状態
が継続される時間、すなわち、SRC-132およびSR
C-236が開弁状態に維持される時間を開弁時間TOP
ENと称す。また、上記の制御によって、アシスト圧保
持状態が継続される時間、すなわち、SRC-132およ
びSRC-236が閉弁状態に維持される時間を閉弁時間
TCLOSEと称す。本ステップ166の処理が実行さ
れると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C は、所定のデ
ューティ比Duty2に応じた勾配でマスタシリンダ圧P
M/C に比して高い液圧に増圧され始める。
スト圧増圧状態と上記図3に示すアシスト圧保持状態と
を、所定のデューティ比Duty2で繰り返す制御が開始さ
れる。以下、上記の制御によって、アシスト圧増圧状態
が継続される時間、すなわち、SRC-132およびSR
C-236が開弁状態に維持される時間を開弁時間TOP
ENと称す。また、上記の制御によって、アシスト圧保
持状態が継続される時間、すなわち、SRC-132およ
びSRC-236が閉弁状態に維持される時間を閉弁時間
TCLOSEと称す。本ステップ166の処理が実行さ
れると、各車輪のホイルシリンダ圧PW/C は、所定のデ
ューティ比Duty2に応じた勾配でマスタシリンダ圧P
M/C に比して高い液圧に増圧され始める。
【0113】ステップ170では、読み込み禁止フラグ
XPMIHに“1”がセットされているか否か、すなわ
ち、出力信号pMCの読み込みが禁止されているか否か
が判別される。その結果、XPMCIH=1が成立する
と判別される場合は、次にステップ172の処理が実行
される。一方、XPMCIH=1が成立しないと判別さ
れた場合は、ステップ172〜176がジャンプされ、
次にステップ178の処理が実行される。
XPMIHに“1”がセットされているか否か、すなわ
ち、出力信号pMCの読み込みが禁止されているか否か
が判別される。その結果、XPMCIH=1が成立する
と判別される場合は、次にステップ172の処理が実行
される。一方、XPMCIH=1が成立しないと判別さ
れた場合は、ステップ172〜176がジャンプされ、
次にステップ178の処理が実行される。
【0114】ステップ172では、上記図13中ステッ
プ128で演算される開弁時禁止期間TOIHが、SR
C-132およびSRC-236の開弁時間TOPEN以上
であるか否かが判別される。その結果、TOIH≧TO
PENが成立すると判別される場合は、アシスト圧増圧
状態が実現される期間中に、出力信号pMCの取込みが
許可される期間が存在しないと判断できる。この場合、
次にステップ174の処理が実行される。
プ128で演算される開弁時禁止期間TOIHが、SR
C-132およびSRC-236の開弁時間TOPEN以上
であるか否かが判別される。その結果、TOIH≧TO
PENが成立すると判別される場合は、アシスト圧増圧
状態が実現される期間中に、出力信号pMCの取込みが
許可される期間が存在しないと判断できる。この場合、
次にステップ174の処理が実行される。
【0115】ステップ174では、上記図13中ステッ
プ142で演算される閉弁時禁止期間TCIHが、SR
C-132およびSRC-236の閉弁時間TCLOSE以
上であるか否かが判別される。その結果、TCIH≧T
CLOSEが成立すると判別される場合は、制動力制御
装置がアシスト圧保持状態に維持される期間中に、出力
信号pMCの取込みが許可される期間が存在しないと判
断できる。
プ142で演算される閉弁時禁止期間TCIHが、SR
C-132およびSRC-236の閉弁時間TCLOSE以
上であるか否かが判別される。その結果、TCIH≧T
CLOSEが成立すると判別される場合は、制動力制御
装置がアシスト圧保持状態に維持される期間中に、出力
信号pMCの取込みが許可される期間が存在しないと判
断できる。
【0116】つまり、上記ステップ172の条件および
上記ステップ174の条件が共に成立する場合は、開弁
時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間TCIHとがそれ
らの始点および終点の双方で互いにオーバーラップして
いると判断できる。この場合、アシスト圧増圧状態とア
シスト圧減圧状態とが繰り返される過程で、出力信号p
MCの取込みが許可される期間、すなわち、読み込み禁
止フラグXPMCIHが“0”にリセットされる期間が
生じない。従って、この場合は、アシスト圧増圧状態と
アシスト圧減圧状態とが繰り返される過程で要求モード
を選択することができない。本ルーチンでは、この場
合、次にステップ176の処理が実行される。
上記ステップ174の条件が共に成立する場合は、開弁
時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間TCIHとがそれ
らの始点および終点の双方で互いにオーバーラップして
いると判断できる。この場合、アシスト圧増圧状態とア
シスト圧減圧状態とが繰り返される過程で、出力信号p
MCの取込みが許可される期間、すなわち、読み込み禁
止フラグXPMCIHが“0”にリセットされる期間が
生じない。従って、この場合は、アシスト圧増圧状態と
アシスト圧減圧状態とが繰り返される過程で要求モード
を選択することができない。本ルーチンでは、この場
合、次にステップ176の処理が実行される。
【0117】一方、上記ステップ172の条件および上
記ステップ174の条件の少なくとも一方が成立しない
場合は、アシスト圧増圧状態とアシスト圧減圧状態とが
繰り返される過程で、出力信号pMCの取込みが許可さ
れる期間、すなわち、読み込み禁止フラグXPMCIH
が“0”にリセットされる期間が存在すると判断でき
る。この場合、アシスト圧増圧状態とアシスト圧減圧状
態とが繰り返される過程で要求モードを選択することが
可能である。本ルーチンでは、この場合、ステップ17
2またはステップ174に次いで、再び上記ステップ1
70の処理が実行される。
記ステップ174の条件の少なくとも一方が成立しない
場合は、アシスト圧増圧状態とアシスト圧減圧状態とが
繰り返される過程で、出力信号pMCの取込みが許可さ
れる期間、すなわち、読み込み禁止フラグXPMCIH
が“0”にリセットされる期間が存在すると判断でき
る。この場合、アシスト圧増圧状態とアシスト圧減圧状
態とが繰り返される過程で要求モードを選択することが
可能である。本ルーチンでは、この場合、ステップ17
2またはステップ174に次いで、再び上記ステップ1
70の処理が実行される。
【0118】ステップ176では、制動力制御装置のパ
ターン駆動が行われる。本ステップ176では、具体的
には、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とを所
定のデューティ比Duty2で予め決められた回数だけ繰り
返し、その後、制動力制御装置を少なくとも閉弁時禁止
期間TCIHだけアシスト圧保持状態に維持する処理が
実行される。本ステップ176の処理によれば、各車輪
のホイルシリンダ圧P W/C を所定圧力だけ増圧し、その
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるを待つことができる。
ターン駆動が行われる。本ステップ176では、具体的
には、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とを所
定のデューティ比Duty2で予め決められた回数だけ繰り
返し、その後、制動力制御装置を少なくとも閉弁時禁止
期間TCIHだけアシスト圧保持状態に維持する処理が
実行される。本ステップ176の処理によれば、各車輪
のホイルシリンダ圧P W/C を所定圧力だけ増圧し、その
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるを待つことができる。
【0119】ステップ178では、変化率ΔpMCが取
り込まれる。本ステップ178で取り込まれる変化率Δ
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”が
セットされていない状況下で得られた出力信号pMCに
基づいて演算された値である。従って、上記の変化率Δ
pMCによれば、正確に運転者の意図するブレーキ操作
速度を検知することができる。
り込まれる。本ステップ178で取り込まれる変化率Δ
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”が
セットされていない状況下で得られた出力信号pMCに
基づいて演算された値である。従って、上記の変化率Δ
pMCによれば、正確に運転者の意図するブレーキ操作
速度を検知することができる。
【0120】ステップ180では、上記ステップ178
で取り込んだ変化率ΔpMCに基づいて、上記図7に示
すテーブルに従って要求モードが選択される。本ステッ
プ180の処理が終了すると、以後、図18に示されな
い他の処理が実行される。図19(A)は、アシスト圧
増圧モードの実行中にSRC-132およびSRC -236
に生ずる状態変化を示す。図19(B)は、SRC-13
2およびSRC-236が図19(A)に示す如く駆動さ
れる場合に、出力信号pMCに生ずる変化を示す。ま
た、図19(C)は、アシスト圧増圧モードの実行中に
読み込み禁止フラグXPMCIHに現れる変化を示す。
尚、図19に示すタイムチャートは、出力信号pMC
が、開弁時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間TCIH
とをオーバーラップさせない程度に変動する場合に実現
されるタイムチャートである。
で取り込んだ変化率ΔpMCに基づいて、上記図7に示
すテーブルに従って要求モードが選択される。本ステッ
プ180の処理が終了すると、以後、図18に示されな
い他の処理が実行される。図19(A)は、アシスト圧
増圧モードの実行中にSRC-132およびSRC -236
に生ずる状態変化を示す。図19(B)は、SRC-13
2およびSRC-236が図19(A)に示す如く駆動さ
れる場合に、出力信号pMCに生ずる変化を示す。ま
た、図19(C)は、アシスト圧増圧モードの実行中に
読み込み禁止フラグXPMCIHに現れる変化を示す。
尚、図19に示すタイムチャートは、出力信号pMC
が、開弁時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間TCIH
とをオーバーラップさせない程度に変動する場合に実現
されるタイムチャートである。
【0121】開弁時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間
TCIHとがオーバーラップしない場合は、アシスト圧
増圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り返される過程
で、図19(C)に示す如く、読み込み禁止フラグXP
MCIHが“1”となる期間が生ずる。上記図18に示
す一連の処理によれば、読み込み禁止フラグXPMCI
Hが“1”となる期間が存在する場合は、それらの期間
に取り込まれた出力信号pMCに基づいて要求モードの
選択が行われる(ステップ170,178,180)。
TCIHとがオーバーラップしない場合は、アシスト圧
増圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り返される過程
で、図19(C)に示す如く、読み込み禁止フラグXP
MCIHが“1”となる期間が生ずる。上記図18に示
す一連の処理によれば、読み込み禁止フラグXPMCI
Hが“1”となる期間が存在する場合は、それらの期間
に取り込まれた出力信号pMCに基づいて要求モードの
選択が行われる(ステップ170,178,180)。
【0122】上記の処理によれば、運転者の意図するブ
レーキ操作量と正確に対応する出力信号pMCのみを用
いてアシスト圧増圧モードに次いで実行すべくモードを
選択することができる。従って、上記の処理によれば、
アシスト増圧モードの実行中にマスタシリンダ圧PM/C
に吸入連動低下および脈動が生ずるにも関わらず、運転
者の意図に沿ったBA制御を実行することができる。
レーキ操作量と正確に対応する出力信号pMCのみを用
いてアシスト圧増圧モードに次いで実行すべくモードを
選択することができる。従って、上記の処理によれば、
アシスト増圧モードの実行中にマスタシリンダ圧PM/C
に吸入連動低下および脈動が生ずるにも関わらず、運転
者の意図に沿ったBA制御を実行することができる。
【0123】図20(A)、図20(B)および図20
(C)は、それぞれ、アシスト圧増圧モードの実行中に
SRC-132およびSRC-236に生ずる状態変化、出
力信号pMCに生ずる変化、および、読み込み禁止フラ
グXPMCIHに現れる変化を示す。尚、図20に示す
タイムチャートは、出力信号pMCが、開弁時禁止期間
TOIHと閉弁時禁止期間TCIHとをオーバーラップ
させる程度に変動する場合に実現されるタイムチャート
である。
(C)は、それぞれ、アシスト圧増圧モードの実行中に
SRC-132およびSRC-236に生ずる状態変化、出
力信号pMCに生ずる変化、および、読み込み禁止フラ
グXPMCIHに現れる変化を示す。尚、図20に示す
タイムチャートは、出力信号pMCが、開弁時禁止期間
TOIHと閉弁時禁止期間TCIHとをオーバーラップ
させる程度に変動する場合に実現されるタイムチャート
である。
【0124】開弁時禁止期間TOIHと閉弁時禁止期間
TCIHとがオーバーラップする場合は、アシスト圧増
圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り返される過程で、
図20(C)に示す如く、読み込み禁止フラグXPMC
IHが“1”となる期間が生じない。上記図18に示す
一連の処理によれば、このような状況下では、制動力制
御装置のパターン駆動が実行された後(ステップ170
〜176)、出力信号pMCの脈動が収束するのを待っ
て増圧モードに次いで実行すべきモードが選択される
(ステップ178,180)。従って、上記の処理によ
れば、アシスト増圧モードの実行中にマスタシリンダ圧
PM/C が吸入連動低下および脈動に起因して、大きく変
動する場合においても、運転者の意図に沿ったBA制御
を実行することができる。
TCIHとがオーバーラップする場合は、アシスト圧増
圧状態とアシスト圧保持状態とが繰り返される過程で、
図20(C)に示す如く、読み込み禁止フラグXPMC
IHが“1”となる期間が生じない。上記図18に示す
一連の処理によれば、このような状況下では、制動力制
御装置のパターン駆動が実行された後(ステップ170
〜176)、出力信号pMCの脈動が収束するのを待っ
て増圧モードに次いで実行すべきモードが選択される
(ステップ178,180)。従って、上記の処理によ
れば、アシスト増圧モードの実行中にマスタシリンダ圧
PM/C が吸入連動低下および脈動に起因して、大きく変
動する場合においても、運転者の意図に沿ったBA制御
を実行することができる。
【0125】図21は、ECU10が実行するメインル
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図21に示す一連の処理を実行することにより (V)アシ
スト圧緩増モードを実現する。図21に示す一連の処理
は、BA制御の実行条件が成立している状況下で実行さ
れる。図21に示す一連の処理は、ステップ182の処
理から開始される。
ーチンの1部のフローチャートを示す。ECU10は、
図21に示す一連の処理を実行することにより (V)アシ
スト圧緩増モードを実現する。図21に示す一連の処理
は、BA制御の実行条件が成立している状況下で実行さ
れる。図21に示す一連の処理は、ステップ182の処
理から開始される。
【0126】ステップ182では、アシスト圧緩増モー
ドが要求されているか否かが判別される。その結果、ア
シスト圧緩増モードが要求されていると判別される場合
は、次にステップ184の処理が実行される。一方、ア
シスト圧緩増モードが要求されていないと判別される場
合は、以後、図21に示されない他の処理が実行され
る。
ドが要求されているか否かが判別される。その結果、ア
シスト圧緩増モードが要求されていると判別される場合
は、次にステップ184の処理が実行される。一方、ア
シスト圧緩増モードが要求されていないと判別される場
合は、以後、図21に示されない他の処理が実行され
る。
【0127】ステップ184では、制動力制御装置を上
記図2に示すアシスト圧増圧状態とする処理、具体的に
は、SMC-130,SRC-132,SMC-234および
SRC-236をオン状態とし、かつ、ポンプ100,1
02をオン状態とする処理が実行される。本ステップ1
84の処理が実行されると、各車輪のホイルシリンダ圧
PW/C はマスタシリンダ圧PM/C に比して高い液圧に増
圧され始める。
記図2に示すアシスト圧増圧状態とする処理、具体的に
は、SMC-130,SRC-132,SMC-234および
SRC-236をオン状態とし、かつ、ポンプ100,1
02をオン状態とする処理が実行される。本ステップ1
84の処理が実行されると、各車輪のホイルシリンダ圧
PW/C はマスタシリンダ圧PM/C に比して高い液圧に増
圧され始める。
【0128】ステップ186では、アシスト圧増圧状態
が実現された後、所定時間TMODE2が経過したか否かが
判別される。所定時間TMODE2 は、上述の如く、アシス
ト圧緩減モードが要求される場合にアシスト圧増圧状態
を維持すべき時間である。本ステップ186の処理は、
所定時間TMODE2 が経過したと判別されるまで繰り返し
実行される。その結果、所定時間TMODE2 が経過したと
判別されると、次にステップ188の処理が実行され
る。
が実現された後、所定時間TMODE2が経過したか否かが
判別される。所定時間TMODE2 は、上述の如く、アシス
ト圧緩減モードが要求される場合にアシスト圧増圧状態
を維持すべき時間である。本ステップ186の処理は、
所定時間TMODE2 が経過したと判別されるまで繰り返し
実行される。その結果、所定時間TMODE2 が経過したと
判別されると、次にステップ188の処理が実行され
る。
【0129】ステップ188では、制動力制御装置をア
シスト圧保持状態とする処理が実行される。本ステップ
188の処理が実行されると、以後、閉弁時禁止期間T
CIHの間は、読み込み禁止フラグXPMCIHが
“1”に維持される。ステップ190では、読み込み禁
止フラグXPMCIHに“1”がセットされているいか
否かが判別される。本ステップ190の処理は、XPM
CIH=1が成立しないと判別されるまで繰り返し実行
される。その結果、XPMCIH=1が成立しないと判
別されると、次にステップ192の処理が実行される。
上記の処理によれば、アシスト圧緩増モードが開始され
た後、閉弁時禁止期間TCIHが経過するまでの間は、
制動力制御装置をアシスト圧保持状態に維持することが
できる。
シスト圧保持状態とする処理が実行される。本ステップ
188の処理が実行されると、以後、閉弁時禁止期間T
CIHの間は、読み込み禁止フラグXPMCIHが
“1”に維持される。ステップ190では、読み込み禁
止フラグXPMCIHに“1”がセットされているいか
否かが判別される。本ステップ190の処理は、XPM
CIH=1が成立しないと判別されるまで繰り返し実行
される。その結果、XPMCIH=1が成立しないと判
別されると、次にステップ192の処理が実行される。
上記の処理によれば、アシスト圧緩増モードが開始され
た後、閉弁時禁止期間TCIHが経過するまでの間は、
制動力制御装置をアシスト圧保持状態に維持することが
できる。
【0130】ステップ192では、出力信号pMCが取
り込まれる。本ステップ192で取り込まれる出力信号
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”に
リセットされた後の出力信号pMC、すなわち、運転者
の意図するブレーキ操作量と正確に対応する出力信号p
MCである。従って、上記の出力信号pMCによれば、
正確に運転者の意図するブレーキ操作量を検知すること
ができる。
り込まれる。本ステップ192で取り込まれる出力信号
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”に
リセットされた後の出力信号pMC、すなわち、運転者
の意図するブレーキ操作量と正確に対応する出力信号p
MCである。従って、上記の出力信号pMCによれば、
正確に運転者の意図するブレーキ操作量を検知すること
ができる。
【0131】ステップ194では、変化率ΔpMCが取
り込まれる。本ステップ194で取り込まれる変化率Δ
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”が
セットされていない状況下で得られた出力信号pMCに
基づいて演算された値である。従って、上記の変化率Δ
pMCによれば、正確に運転者の意図するブレーキ操作
速度を検知することができる。
り込まれる。本ステップ194で取り込まれる変化率Δ
pMCは、読み込み禁止フラグXPMCIHに“1”が
セットされていない状況下で得られた出力信号pMCに
基づいて演算された値である。従って、上記の変化率Δ
pMCによれば、正確に運転者の意図するブレーキ操作
速度を検知することができる。
【0132】ステップ196では、アシスト圧緩増モー
ドに次いで実行すべきモードが選択される。本ステップ
196では、具体的には、上記ステップ192で取り込
んだ出力信号pMCおよび上記ステップ194で取り込
んだ変化率ΔpMCに基づいて、上記図10に示すテー
ブルに従って要求モードが選択される。本ステップ19
6の処理が終了すると、以後、図21に示されない他の
処理が実行される。
ドに次いで実行すべきモードが選択される。本ステップ
196では、具体的には、上記ステップ192で取り込
んだ出力信号pMCおよび上記ステップ194で取り込
んだ変化率ΔpMCに基づいて、上記図10に示すテー
ブルに従って要求モードが選択される。本ステップ19
6の処理が終了すると、以後、図21に示されない他の
処理が実行される。
【0133】図22(A)は、アシスト圧緩増モードの
実行に伴ってSRC-132およびSRC-236に生ずる
状態変化を示す。また、図22(B)および図22
(C)は、それぞれ、SRC-132およびSRC-236
が図22(A)に示す如く駆動される場合に、出力信号
pMCおよび読み込み禁止フラグXPMCIHに現れる
変化を示す。
実行に伴ってSRC-132およびSRC-236に生ずる
状態変化を示す。また、図22(B)および図22
(C)は、それぞれ、SRC-132およびSRC-236
が図22(A)に示す如く駆動される場合に、出力信号
pMCおよび読み込み禁止フラグXPMCIHに現れる
変化を示す。
【0134】上記図21に示す一連の処理によれば、ア
シスト圧緩増モードが開始された後所定時間TMODE2 が
経過するまでは、読み込み禁止フラグXPMCIHの状
態と無関係に制動力制御装置がアシスト圧増圧状態に維
持される(ステップ182〜186)。そして、所定時
間TMODE2 が経過すると、読み込み禁止フラグXPMC
IHの状態と無関係に制動力制御装置がアシスト圧保持
状態に変更される(ステップ188)。従って、上記の
処理によれば、アシスト圧緩増モードが要求される毎
に、所定の短時間だけ各車輪のホイルシリンダ圧PW/C
を増圧することができる。
シスト圧緩増モードが開始された後所定時間TMODE2 が
経過するまでは、読み込み禁止フラグXPMCIHの状
態と無関係に制動力制御装置がアシスト圧増圧状態に維
持される(ステップ182〜186)。そして、所定時
間TMODE2 が経過すると、読み込み禁止フラグXPMC
IHの状態と無関係に制動力制御装置がアシスト圧保持
状態に変更される(ステップ188)。従って、上記の
処理によれば、アシスト圧緩増モードが要求される毎
に、所定の短時間だけ各車輪のホイルシリンダ圧PW/C
を増圧することができる。
【0135】また、上記図21に示す一連の処理によれ
ば、制動力制御装置がアシスト圧保持状態に変更された
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるまでは、すなわち、出力信号pMCが運転者の
意図するブレーキ操作量と正確に対応するまでは、出力
信号pMCの読み込みを禁止することができる(ステッ
プ190)。そして、フラグXPMCIHが“0”にリ
セットされた後に、運転者の意図するブレーキ操作量と
正確に対応する出力信号pMCに基づいてアシスト圧緩
減モードに次いで実行すべきモードを選択することがで
きる(ステップ192〜196)。従って、上記の処理
によれば、出力信号pMCの脈動に影響されることな
く、運転者の意図に沿ったBA制御を実行することがで
きる。
ば、制動力制御装置がアシスト圧保持状態に変更された
後、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされるまでは、すなわち、出力信号pMCが運転者の
意図するブレーキ操作量と正確に対応するまでは、出力
信号pMCの読み込みを禁止することができる(ステッ
プ190)。そして、フラグXPMCIHが“0”にリ
セットされた後に、運転者の意図するブレーキ操作量と
正確に対応する出力信号pMCに基づいてアシスト圧緩
減モードに次いで実行すべきモードを選択することがで
きる(ステップ192〜196)。従って、上記の処理
によれば、出力信号pMCの脈動に影響されることな
く、運転者の意図に沿ったBA制御を実行することがで
きる。
【0136】上述の如く、本実施例の制動力制御装置に
よれば、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが
切り換えられる際に、出力信号pMCと運転者の意図す
るブレーキ操作量とが一時的に正確に対応しなくなるに
も関わらず、出力信号pMCに基づいて、運転者の意図
が正確に反映されたBA制御を実行することができる。
よれば、アシスト圧増圧状態とアシスト圧保持状態とが
切り換えられる際に、出力信号pMCと運転者の意図す
るブレーキ操作量とが一時的に正確に対応しなくなるに
も関わらず、出力信号pMCに基づいて、運転者の意図
が正確に反映されたBA制御を実行することができる。
【0137】尚、上記の実施例においては、SRC-13
2およびSRC-236が前記請求項1記載の「開閉弁」
に相当していると共に、ECU10が、出力信号pMC
に基づいてBA制御を実行することにより前記請求項1
記載の「液圧制御手段」が、上記ステップ120〜15
0、158、160、170〜174および190の処
理を実行することにより前記請求項1記載の「禁止手
段」が、それぞれ実現されている。
2およびSRC-236が前記請求項1記載の「開閉弁」
に相当していると共に、ECU10が、出力信号pMC
に基づいてBA制御を実行することにより前記請求項1
記載の「液圧制御手段」が、上記ステップ120〜15
0、158、160、170〜174および190の処
理を実行することにより前記請求項1記載の「禁止手
段」が、それぞれ実現されている。
【0138】また、上記の実施例においては、ECU1
0が、上記ステップ124〜128および142の処理
を実行することにより、前記請求項2記載の「禁止期間
設定手段」が実現されている。次に、図23および図2
4を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例の制動力制御装置は、上記図1に示すシステム
構成において、ECU10に図24に示すルーチンを実
行させることにより実現される。上述した第1実施例で
は、制動力制御装置がアシスト圧保持状態からアシスト
圧増圧状態に変化した際に、開始時出力値pMCONお
よび開始時変化率ΔpMCONに基づいて演算される開
弁時禁止期間TOIHだけ、読み込み禁止フラグXPM
CIHが“1”とされる。本実施例の制動力制御装置
は、上記の状況下で禁止フラグXPMCIHを“1”か
ら“0”に変化させる時期を、出力信号pMCの変化傾
向に基づいて直接的に決定する点に特徴を有している。
0が、上記ステップ124〜128および142の処理
を実行することにより、前記請求項2記載の「禁止期間
設定手段」が実現されている。次に、図23および図2
4を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例の制動力制御装置は、上記図1に示すシステム
構成において、ECU10に図24に示すルーチンを実
行させることにより実現される。上述した第1実施例で
は、制動力制御装置がアシスト圧保持状態からアシスト
圧増圧状態に変化した際に、開始時出力値pMCONお
よび開始時変化率ΔpMCONに基づいて演算される開
弁時禁止期間TOIHだけ、読み込み禁止フラグXPM
CIHが“1”とされる。本実施例の制動力制御装置
は、上記の状況下で禁止フラグXPMCIHを“1”か
ら“0”に変化させる時期を、出力信号pMCの変化傾
向に基づいて直接的に決定する点に特徴を有している。
【0139】図23(A)は、制動力制御装置がアシス
ト圧保持状態からアシスト圧増圧状態に変化する際にS
RC-132およびSRC-236に生ずる状態変化を示
す。また、図23(B)は、SRC-132およびSRC
-236が図23(A)に示す如く駆動される場合に、出
力信号pMCおよび読み込み禁止フラグXPMCIHに
現れる変化を示す。更に、図23(C)は、出力信号p
MCが図23(B)に示す如く変化する場合に読み込み
禁止フラグXPNCIHに生ずる変化を示す。
ト圧保持状態からアシスト圧増圧状態に変化する際にS
RC-132およびSRC-236に生ずる状態変化を示
す。また、図23(B)は、SRC-132およびSRC
-236が図23(A)に示す如く駆動される場合に、出
力信号pMCおよび読み込み禁止フラグXPMCIHに
現れる変化を示す。更に、図23(C)は、出力信号p
MCが図23(B)に示す如く変化する場合に読み込み
禁止フラグXPNCIHに生ずる変化を示す。
【0140】制動力制御装置がアシスト圧保持状態から
アシスト圧増圧状態に変化すると、ポンプ100,10
2によるブレーキフルードの吸入が開始される。ポンプ
100,102の吸入効率は、アシスト圧増圧状態が実
現された後、ある程度の時間を要して定常値に到達す
る。マスタシリンダ圧PM/C は、ポンプ100,102
の吸入効率が低い間は上昇を続け、その後低下傾向に転
ずる。このため、出力信号pMCには、図23(B)に
示す如く、アシスト圧増圧状態の開始後に極大値が生ず
る。
アシスト圧増圧状態に変化すると、ポンプ100,10
2によるブレーキフルードの吸入が開始される。ポンプ
100,102の吸入効率は、アシスト圧増圧状態が実
現された後、ある程度の時間を要して定常値に到達す
る。マスタシリンダ圧PM/C は、ポンプ100,102
の吸入効率が低い間は上昇を続け、その後低下傾向に転
ずる。このため、出力信号pMCには、図23(B)に
示す如く、アシスト圧増圧状態の開始後に極大値が生ず
る。
【0141】低下傾向に転じたマスタシリンダ圧PM/C
は、ポンプ100,102に吸入されるブレーキフルー
ドの量と、運転者のブレーキ操作速度とがバランスする
まで低下を続ける。そして、マスタシリンダ圧P
M/C は、それらがバランスした時点で一時的に上昇傾向
に転じ、その後、運転者によるブレーキ操作量の増減に
応じた液圧に収束する。このため、出力信号pMCは、
図23(B)に示す如く、極小値を示した後に、運転者
の意図するブレーキ操作量と正確に対応する値に収束す
る。
は、ポンプ100,102に吸入されるブレーキフルー
ドの量と、運転者のブレーキ操作速度とがバランスする
まで低下を続ける。そして、マスタシリンダ圧P
M/C は、それらがバランスした時点で一時的に上昇傾向
に転じ、その後、運転者によるブレーキ操作量の増減に
応じた液圧に収束する。このため、出力信号pMCは、
図23(B)に示す如く、極小値を示した後に、運転者
の意図するブレーキ操作量と正確に対応する値に収束す
る。
【0142】従って、本実施例の制動力制御装置におい
ては、アシスト圧増圧状態が開始された後、出力信号p
MCが極小値を示し、更にその後所定の遅延時間TD が
経過するまでは、出力信号pMCが、運転者の意図する
ブレーキ操作量と正確に対応していないと認識すること
ができる。上記の観点より、ECU10は、制動力制御
装置がアシスト圧保持状態からアシスト圧増圧状態に変
化した際に、その変化が生じた後、出力信号pMCに極
小値が生じ、更に、その後遅延時間TD が経過するまで
読み込み禁止フラグXPMCIHを“1”に維持する。
ては、アシスト圧増圧状態が開始された後、出力信号p
MCが極小値を示し、更にその後所定の遅延時間TD が
経過するまでは、出力信号pMCが、運転者の意図する
ブレーキ操作量と正確に対応していないと認識すること
ができる。上記の観点より、ECU10は、制動力制御
装置がアシスト圧保持状態からアシスト圧増圧状態に変
化した際に、その変化が生じた後、出力信号pMCに極
小値が生じ、更に、その後遅延時間TD が経過するまで
読み込み禁止フラグXPMCIHを“1”に維持する。
【0143】読み込み禁止フラグXPMIHを“1”と
する期間を、第1実施例の如く、開始時出力値pMCO
Nおよび開始時変化率ΔpMCONに基づいて定める手
法によると、ポンプ100,102の個体差等に起因す
る誤差を吸収することができない。一方、本実施例の如
く、読み込み禁止フラグXPMIHを、出力信号pMC
の変化に基づいて直接的に処理する手法によれば、ポン
プ100,102の個体差等に関わらず、フラグXPM
IHが“1”とされる期間と、出力信号pMCがブレー
キ操作量に対応しない期間とを正確に一致させることが
できる。
する期間を、第1実施例の如く、開始時出力値pMCO
Nおよび開始時変化率ΔpMCONに基づいて定める手
法によると、ポンプ100,102の個体差等に起因す
る誤差を吸収することができない。一方、本実施例の如
く、読み込み禁止フラグXPMIHを、出力信号pMC
の変化に基づいて直接的に処理する手法によれば、ポン
プ100,102の個体差等に関わらず、フラグXPM
IHが“1”とされる期間と、出力信号pMCがブレー
キ操作量に対応しない期間とを正確に一致させることが
できる。
【0144】図24は、上記の機能を実現すべくECU
10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを
示す。図24に示すルーチンは、その処理が終了する毎
に繰り返し起動されるルーチンである。図24に示すル
ーチンが起動されると、先ずステップ200の処理が実
行される。ステップ200では、アシスト圧増圧状態が
実現されているか否かが判別される。その結果、アシス
ト圧増圧状態が実現されていないと判別される場合は、
以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが
終了される。一方、アシスト圧増圧状態が実現されてい
ると判別される場合は、次にステップ202の処理が実
行される。
10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを
示す。図24に示すルーチンは、その処理が終了する毎
に繰り返し起動されるルーチンである。図24に示すル
ーチンが起動されると、先ずステップ200の処理が実
行される。ステップ200では、アシスト圧増圧状態が
実現されているか否かが判別される。その結果、アシス
ト圧増圧状態が実現されていないと判別される場合は、
以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが
終了される。一方、アシスト圧増圧状態が実現されてい
ると判別される場合は、次にステップ202の処理が実
行される。
【0145】ステップ202では、タイマTOIHをリ
セット・スタートする処理が実行される。タイマTOI
Hは、アシスト圧増圧状態が開始された後、読み込み禁
止フラグXPMCIHが“1”に保持される期間、すな
わち、出力信号pMCの読み込みが禁止される開弁時禁
止期間を計測するためのタイマである。本実施例におい
て、ECU10は、第1実施例の場合と同様に、上記図
16、図18および図21に示す処理を実行する。タイ
マTOIHに計数される開弁時禁止期間は、上記図18
に示す一連の処理中、ステップ172において、開弁時
間TOPENとの比較に用いられる。
セット・スタートする処理が実行される。タイマTOI
Hは、アシスト圧増圧状態が開始された後、読み込み禁
止フラグXPMCIHが“1”に保持される期間、すな
わち、出力信号pMCの読み込みが禁止される開弁時禁
止期間を計測するためのタイマである。本実施例におい
て、ECU10は、第1実施例の場合と同様に、上記図
16、図18および図21に示す処理を実行する。タイ
マTOIHに計数される開弁時禁止期間は、上記図18
に示す一連の処理中、ステップ172において、開弁時
間TOPENとの比較に用いられる。
【0146】ステップ204では、読み込み禁止フラグ
XPMCIHに“1”がセットされる。上記の処理によ
れば、アシスト圧増圧状態が開始された後、速やかにX
PMCIHを“1”とすることができる。ステップ20
6では、出力信号pMCが取り込まれる。ステップ20
8では、今回の処理サイクルで取り込まれた出力信号p
MCが、前回の処理サイクルで取り込まれた出力信号p
MCOLに比して小さいか否かが判別される。その結
果、pMC<pMCOLが成立しないと判別される場合
は、出力信号pMCが増加を続けていると判断すること
ができる。この場合、再び上記ステップ206の処理が
実行される。一方、pMC<pMCOLが成立すると判
別される場合は、出力信号pMCが増加傾向から減少傾
向に転じた、すなわち、出力信号pMCが極大値を示し
たと判断することができる。この場合、次にステップ2
10の処理が実行される。
XPMCIHに“1”がセットされる。上記の処理によ
れば、アシスト圧増圧状態が開始された後、速やかにX
PMCIHを“1”とすることができる。ステップ20
6では、出力信号pMCが取り込まれる。ステップ20
8では、今回の処理サイクルで取り込まれた出力信号p
MCが、前回の処理サイクルで取り込まれた出力信号p
MCOLに比して小さいか否かが判別される。その結
果、pMC<pMCOLが成立しないと判別される場合
は、出力信号pMCが増加を続けていると判断すること
ができる。この場合、再び上記ステップ206の処理が
実行される。一方、pMC<pMCOLが成立すると判
別される場合は、出力信号pMCが増加傾向から減少傾
向に転じた、すなわち、出力信号pMCが極大値を示し
たと判断することができる。この場合、次にステップ2
10の処理が実行される。
【0147】ステップ210では、再び出力信号pMC
が取り込まれる。ステップ212では、今回の処理サイ
クルで取り込まれた出力信号pMCが、前回の処理サイ
クルで取り込まれた出力信号pMCOLに比して大きい
か否かが判別される。その結果、pMC>pMCOLが
成立しないと判別される場合は、出力信号pMCが減少
を続けていると判断することができる。この場合、再び
上記ステップ210の処理が実行される。一方、pMC
>pMCOLが成立すると判別される場合は、出力信号
pMCが減少傾向から増加傾向に転じた、すなわち、出
力信号pMCが極小値を示したと判断することができ
る。この場合、次にステップ214の処理が実行され
る。
が取り込まれる。ステップ212では、今回の処理サイ
クルで取り込まれた出力信号pMCが、前回の処理サイ
クルで取り込まれた出力信号pMCOLに比して大きい
か否かが判別される。その結果、pMC>pMCOLが
成立しないと判別される場合は、出力信号pMCが減少
を続けていると判断することができる。この場合、再び
上記ステップ210の処理が実行される。一方、pMC
>pMCOLが成立すると判別される場合は、出力信号
pMCが減少傾向から増加傾向に転じた、すなわち、出
力信号pMCが極小値を示したと判断することができ
る。この場合、次にステップ214の処理が実行され
る。
【0148】ステップ214では、出力信号pMCが極
小値を示した後、所定のディレイ時間TD が経過したか
否かが判別される。本ステップ214の処理は、ディレ
イ時間TD が経過したと判別されるまで繰り返し実行さ
れる。その結果、TD が経過したと判別されると、次に
ステップ216の処理が実行される。ステップ216で
は、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされる。上記の処理によれば、出力信号pMCが極小
値を示し、その後、所定のディレイ時間TD が経過した
時点で読み込み禁止フラグXPMCIHを“0”にリセ
ットすることができる。
小値を示した後、所定のディレイ時間TD が経過したか
否かが判別される。本ステップ214の処理は、ディレ
イ時間TD が経過したと判別されるまで繰り返し実行さ
れる。その結果、TD が経過したと判別されると、次に
ステップ216の処理が実行される。ステップ216で
は、読み込み禁止フラグXPMCIHが“0”にリセッ
トされる。上記の処理によれば、出力信号pMCが極小
値を示し、その後、所定のディレイ時間TD が経過した
時点で読み込み禁止フラグXPMCIHを“0”にリセ
ットすることができる。
【0149】ステップ218では、タイマTOIHを停
止する処理が実行される。上記の処理によれば、タイマ
TOIHによって、読み込み禁止フラグXPMCIHが
“1”に維持される期間を計数することができる。本ス
テップ218の処理が終了すると、今回のルーチンが終
了される。上述の如く、本実施例の制動力制御装置によ
れば、出力信号pMCが運転者の意図するブレーキ操作
量と正確に対応しない期間を、出力信号pMCの変化か
ら直接的に検出し、その期間に限り読み込み禁止フラグ
XPMCIHを“1”とすることができる。このため、
本実施例の制動力制御装置によれば、機器の個体差等に
影響されることなく、高い精度で運転者の意図に沿った
BA制御を実現することができる。
止する処理が実行される。上記の処理によれば、タイマ
TOIHによって、読み込み禁止フラグXPMCIHが
“1”に維持される期間を計数することができる。本ス
テップ218の処理が終了すると、今回のルーチンが終
了される。上述の如く、本実施例の制動力制御装置によ
れば、出力信号pMCが運転者の意図するブレーキ操作
量と正確に対応しない期間を、出力信号pMCの変化か
ら直接的に検出し、その期間に限り読み込み禁止フラグ
XPMCIHを“1”とすることができる。このため、
本実施例の制動力制御装置によれば、機器の個体差等に
影響されることなく、高い精度で運転者の意図に沿った
BA制御を実現することができる。
【0150】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、上記ステップ206〜212の処理を実行すること
により前記請求項3記載の「液圧変化傾向検出手段」お
よび「反転時検出手段」が、また、上記ステップ214
および216の処理を実行することにより前記請求項3
記載の「第2禁止期間設定手段」が、それぞれ実現され
ている。
が、上記ステップ206〜212の処理を実行すること
により前記請求項3記載の「液圧変化傾向検出手段」お
よび「反転時検出手段」が、また、上記ステップ214
および216の処理を実行することにより前記請求項3
記載の「第2禁止期間設定手段」が、それぞれ実現され
ている。
【0151】次に、図25を参照して、本発明の第3実
施例について説明する。本実施例の制動力制御装置は、
上記図1に示すシステム構成において、ECU10に図
25に示す制御ルーチンを実行させることにより実現さ
れる。本実施例の制動力制御装置は、第2実施例と異な
る手法で、出力信号pMCの変化状態より直接的に読み
込み禁止フラグXPMCIHを処理する点に特徴を有し
ている。
施例について説明する。本実施例の制動力制御装置は、
上記図1に示すシステム構成において、ECU10に図
25に示す制御ルーチンを実行させることにより実現さ
れる。本実施例の制動力制御装置は、第2実施例と異な
る手法で、出力信号pMCの変化状態より直接的に読み
込み禁止フラグXPMCIHを処理する点に特徴を有し
ている。
【0152】図25は、読み込み禁止フラグXPMCI
Hの処理を行うべくECU10が実行する制御ルーチン
の一例のフローチャートを示す。図25に示すルーチン
は、その処理が終了する毎に繰り返し起動されるルーチ
ンである。尚、図25において、上記図24に示すステ
ップと同一の処理を実行するステップについては、同一
の符号を付してその説明を省略または簡略する。
Hの処理を行うべくECU10が実行する制御ルーチン
の一例のフローチャートを示す。図25に示すルーチン
は、その処理が終了する毎に繰り返し起動されるルーチ
ンである。尚、図25において、上記図24に示すステ
ップと同一の処理を実行するステップについては、同一
の符号を付してその説明を省略または簡略する。
【0153】図25に示すルーチンが起動されると、先
ずステップ220の処理が実行される。ステップ220
では、カウンタCONが“0”にリセットされる。カウン
タCONは、制動力制御装置がアシスト圧増圧状態に変化
した後の経過時間を計数するためのカウンタである。
ずステップ220の処理が実行される。ステップ220
では、カウンタCONが“0”にリセットされる。カウン
タCONは、制動力制御装置がアシスト圧増圧状態に変化
した後の経過時間を計数するためのカウンタである。
【0154】本実施例では、上記ステップ220に次い
でステップ200〜204の処理が実行された後、ステ
ップ222の処理が実行される。ステップ222では、
カウンタCONがインクリメントされる。ステップ224
では、カウンタCONの計数値が所定値Cpに比して大き
いか否かが判別される。所定値Cpは、アシスト圧増圧
状態が開始された後、出力信号pMCが極大値に到達す
る時間に比して大きな値である。ECU10は、本ステ
ップ224でCON>Cpが成立しないと判別される場合
は、未だ出力信号pMCが極大値に到達していないと判
断する。この場合、再び上記ステップ222の処理が実
行される。一方、ECU10は、CON>Cpが成立する
と判別される場合は、出力信号pMCが既に減少傾向に
転じていると判断する。この場合、次にステップ226
の処理が実行される。
でステップ200〜204の処理が実行された後、ステ
ップ222の処理が実行される。ステップ222では、
カウンタCONがインクリメントされる。ステップ224
では、カウンタCONの計数値が所定値Cpに比して大き
いか否かが判別される。所定値Cpは、アシスト圧増圧
状態が開始された後、出力信号pMCが極大値に到達す
る時間に比して大きな値である。ECU10は、本ステ
ップ224でCON>Cpが成立しないと判別される場合
は、未だ出力信号pMCが極大値に到達していないと判
断する。この場合、再び上記ステップ222の処理が実
行される。一方、ECU10は、CON>Cpが成立する
と判別される場合は、出力信号pMCが既に減少傾向に
転じていると判断する。この場合、次にステップ226
の処理が実行される。
【0155】ステップ226では、変化率ΔpMCが取
り込まれる。ステップ228では、変化率ΔpMCが、
所定値α(≧0)以上であるか否かが判別される。その
結果、ΔpMC≧αが成立しないと判別される場合は、
出力信号pMCが減少を続けていると判断することがで
きる。この場合、再び上記ステップ226の処理が実行
される。一方、ΔpMC≧αが成立すると判別される場
合は、出力信号pMCが減少傾向から増加傾向に転じ
た、すなわち、出力信号pMCが極小値を示したと判断
することができる。この場合、以後、ステップ214以
降の処理が実行される。
り込まれる。ステップ228では、変化率ΔpMCが、
所定値α(≧0)以上であるか否かが判別される。その
結果、ΔpMC≧αが成立しないと判別される場合は、
出力信号pMCが減少を続けていると判断することがで
きる。この場合、再び上記ステップ226の処理が実行
される。一方、ΔpMC≧αが成立すると判別される場
合は、出力信号pMCが減少傾向から増加傾向に転じ
た、すなわち、出力信号pMCが極小値を示したと判断
することができる。この場合、以後、ステップ214以
降の処理が実行される。
【0156】上記の処理によれば、第2実施例の場合と
同様に、アシスト圧増圧状態が開始された後、出力信号
pMCが極小値を示し、その後更に所定の遅延時間TD
が経過するまでの期間に限り、読み込み禁止フラグXP
MCIHを“1”とすることができる。このため、本実
施例の制動力制御装置によれば、第2実施例の場合と同
様に、機器の個体差等に影響されることなく、高い精度
で運転者の意図に沿ったBA制御を実現することができ
る。
同様に、アシスト圧増圧状態が開始された後、出力信号
pMCが極小値を示し、その後更に所定の遅延時間TD
が経過するまでの期間に限り、読み込み禁止フラグXP
MCIHを“1”とすることができる。このため、本実
施例の制動力制御装置によれば、第2実施例の場合と同
様に、機器の個体差等に影響されることなく、高い精度
で運転者の意図に沿ったBA制御を実現することができ
る。
【0157】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、上記ステップ222〜228の処理を実行すること
により前記請求項3記載の「液圧変化傾向検出手段」お
よび「反転時検出手段」が、また、ステップ214およ
び216の処理を実行することにより前記請求項3記載
の「第2禁止期間設定手段」が、それぞれ実現されてい
る。
が、上記ステップ222〜228の処理を実行すること
により前記請求項3記載の「液圧変化傾向検出手段」お
よび「反転時検出手段」が、また、ステップ214およ
び216の処理を実行することにより前記請求項3記載
の「第2禁止期間設定手段」が、それぞれ実現されてい
る。
【0158】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、マスタシリンダ圧が運転者の意図するブレーキ操作
量と正確に一致しない状況下では、マスタシリンダ圧が
ブレーキアシスト制御に反映されるのを防止することが
できる。また、請求項2記載の発明および請求項3記載
の発明によれば、マスタシリンダ圧とブレーキ操作量と
が正確に対応しない時期と、禁止期間とを正確に一致さ
せることができる。
ば、マスタシリンダ圧が運転者の意図するブレーキ操作
量と正確に一致しない状況下では、マスタシリンダ圧が
ブレーキアシスト制御に反映されるのを防止することが
できる。また、請求項2記載の発明および請求項3記載
の発明によれば、マスタシリンダ圧とブレーキ操作量と
が正確に対応しない時期と、禁止期間とを正確に一致さ
せることができる。
【図1】本発明の一実施例である制動力制御装置のシス
テム構成図である。
テム構成図である。
【図2】図1に示す制動力制御装置のアシスト圧増圧状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図3】図1に示す制動力制御装置のアシスト圧保持状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図4】図1に示す制動力制御装置のアシスト圧減圧状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図5】図1に示す制動力制御装置において緊急ブレー
キ操作が行われた場合にマスタシリンダ圧PM/C および
ホイルシリンダ圧PW/C に生ずる変化を表す図である。
キ操作が行われた場合にマスタシリンダ圧PM/C および
ホイルシリンダ圧PW/C に生ずる変化を表す図である。
【図6】図1に示す制動力制御装置においてBA制御が
実行される場合に開始増圧モードに次いで実行される制
御モードを示すテーブルである。
実行される場合に開始増圧モードに次いで実行される制
御モードを示すテーブルである。
【図7】図1に示す制動力制御装置においてBA制御が
実行される場合にアシスト圧増圧モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
実行される場合にアシスト圧増圧モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
【図8】図1に示す制動力制御装置においてBA制御が
実行される場合にアシスト圧減圧モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
実行される場合にアシスト圧減圧モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
【図9】図1に示す制動力制御装置においてBA制御が
実行される場合にアシスト圧保持モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
実行される場合にアシスト圧保持モードに次いで実行さ
れる制御モードを示すテーブルである。
【図10】図1に示す制動力制御装置においてBA制御
が実行される場合にアシスト圧緩増モードに次いで実行
される制御モードを示すテーブルである。
が実行される場合にアシスト圧緩増モードに次いで実行
される制御モードを示すテーブルである。
【図11】図1に示す制動力制御装置においてBA制御
が実行される場合にアシスト圧緩減モードに次いで実行
される制御モードを示すテーブルである。
が実行される場合にアシスト圧緩減モードに次いで実行
される制御モードを示すテーブルである。
【図12】図12(A)はアシスト圧増圧状態が実現さ
れる前後でリザーバカットソレノイドSRC-1およびS
RC-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図1
2(B)はアシスト圧増圧状態が実現される前後で液圧
センサの出力信号pMCに現れる波形である。図12
(C)はアシスト圧増圧状態が実現される前後で読み込
み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチ
ャートである。
れる前後でリザーバカットソレノイドSRC-1およびS
RC-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図1
2(B)はアシスト圧増圧状態が実現される前後で液圧
センサの出力信号pMCに現れる波形である。図12
(C)はアシスト圧増圧状態が実現される前後で読み込
み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチ
ャートである。
【図13】本発明の第1実施例において読み込み禁止フ
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
【図14】図13に示す制御ルーチンの実行中に開弁時
禁止期間TOIHを求めるべく参照されるマップの一例
である。
禁止期間TOIHを求めるべく参照されるマップの一例
である。
【図15】図13に示す制御ルーチンの実行中に閉弁時
禁止期間TCIHを求めるべく参照されるマップの一例
である。
禁止期間TCIHを求めるべく参照されるマップの一例
である。
【図16】本発明の第1乃至第3実施例において開始増
圧モードを実現すべく実行される一連の処理のフローチ
ャートである。
圧モードを実現すべく実行される一連の処理のフローチ
ャートである。
【図17】図17(A)は開始増圧モードの実行に伴っ
てリザーバカットソレノイドSRC-1およびSRC-2に
生ずる変化を示すタイムチャートである。図17(B)
は開始増圧モードの実行に伴って液圧センサの出力信号
pMCに現れる波形である。図17(C)は開始増圧モ
ードの実行に伴って読み込み禁止フラグXPMCIHに
生ずる変化を示すタイムチャートである。
てリザーバカットソレノイドSRC-1およびSRC-2に
生ずる変化を示すタイムチャートである。図17(B)
は開始増圧モードの実行に伴って液圧センサの出力信号
pMCに現れる波形である。図17(C)は開始増圧モ
ードの実行に伴って読み込み禁止フラグXPMCIHに
生ずる変化を示すタイムチャートである。
【図18】本発明の第1乃至第3実施例においてアシス
ト圧増圧モードを実現すべく実行される一連の処理のフ
ローチャートである。
ト圧増圧モードを実現すべく実行される一連の処理のフ
ローチャートである。
【図19】図19(A)はアシスト圧増圧モードの実行
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化の一例を示すタイムチャートである。
図19(B)はアシスト圧増圧モードの実行に伴って液
圧センサの出力信号pMCに現れる波形の一例である。
図19(C)はアシスト圧増圧モードの実行に伴って読
み込み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化の一例を示
すタイムチャートである。
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化の一例を示すタイムチャートである。
図19(B)はアシスト圧増圧モードの実行に伴って液
圧センサの出力信号pMCに現れる波形の一例である。
図19(C)はアシスト圧増圧モードの実行に伴って読
み込み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化の一例を示
すタイムチャートである。
【図20】図20(A)はアシスト圧増圧モードの実行
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化の他の例を示すタイムチャートであ
る。図19(B)はアシスト圧増圧モードの実行に伴っ
て液圧センサの出力信号pMCに現れる波形の他の例で
ある。図19(C)はアシスト圧増圧モードの実行に伴
って読み込み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化の他
の例を示すタイムチャートである。
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化の他の例を示すタイムチャートであ
る。図19(B)はアシスト圧増圧モードの実行に伴っ
て液圧センサの出力信号pMCに現れる波形の他の例で
ある。図19(C)はアシスト圧増圧モードの実行に伴
って読み込み禁止フラグXPMCIHに生ずる変化の他
の例を示すタイムチャートである。
【図21】本発明の第1乃至第3実施例においてアシス
ト圧緩増モードを実現すべく実行される一連の処理のフ
ローチャートである。
ト圧緩増モードを実現すべく実行される一連の処理のフ
ローチャートである。
【図22】図22(A)はアシスト圧緩増モードの実行
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図22
(B)はアシスト圧緩増モードの実行に伴って液圧セン
サの出力信号pMCに現れる波形である。図22(C)
はアシスト圧緩増モードの実行に伴って読み込み禁止フ
ラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチャートで
ある。
に伴ってリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図22
(B)はアシスト圧緩増モードの実行に伴って液圧セン
サの出力信号pMCに現れる波形である。図22(C)
はアシスト圧緩増モードの実行に伴って読み込み禁止フ
ラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチャートで
ある。
【図23】図23(A)はアシスト圧増圧状態が開始さ
れる際にリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図22
(B)はアシスト圧増圧状態が開始される際に液圧セン
サの出力信号pMCに現れる波形である。図22(C)
はアシスト圧増圧状態が開始される際に読み込み禁止フ
ラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチャートで
ある。
れる際にリザーバカットソレノイドSRC-1およびSR
C-2に生ずる変化を示すタイムチャートである。図22
(B)はアシスト圧増圧状態が開始される際に液圧セン
サの出力信号pMCに現れる波形である。図22(C)
はアシスト圧増圧状態が開始される際に読み込み禁止フ
ラグXPMCIHに生ずる変化を示すタイムチャートで
ある。
【図24】本発明の第2実施例において読み込み禁止フ
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
【図25】本発明の第3実施例において読み込み禁止フ
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
ラグXPMCIHを処理すべく実行される制御ルーチン
の一例のフローチャートである。
10 電子制御ユニット(ECU) 12 ブレーキペダル 18 マスタシリンダ 26 第1液圧通路 28 第2液圧通路 29 液圧センサ 100,102 ポンプ 70,72,74,76 ホイルシリンダ pMC 出力信号 ΔpMC 変化率 pMCON 開始時出力値 ΔpMCON 開始時変化率 TOIH 開弁時禁止期間 TCIH 閉弁時禁止期間 XPMCIH 読み込み禁止フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相澤 英之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原 雅宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 マスタシリンダとホイルシリンダとを連
通する液圧通路からブレーキフルードを吸入するポンプ
を備え、運転者によって緊急ブレーキ操作が実行された
場合に、前記ポンプから吐出される液圧をホイルシリン
ダに供給するブレーキアシスト制御を実行する制動力制
御装置において、 前記液圧通路と前記ポンプとを導通または遮断する開閉
弁と、 マスタシリンダ圧に基づいて前記ブレーキアシスト制御
を実行する液圧制御手段と、 前記開閉弁の状態変化時に、所定の禁止期間にわたって
前記マスタシリンダ圧に基づく前記ブレーキアシスト制
御の実行を禁止する禁止手段と、 を備えることを特徴とする制動力制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の制動力制御装置におい
て、 前記禁止期間を、前記ポンプによるブレーキフルードの
吸入が開始された時点のマスタシリンダ圧、および、そ
の時点のマスタシリンダ圧の変化速度の少なくとも一方
に基づいて設定する禁止期間設定手段を備えることを特
徴とする制動力制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の制動力制御装置におい
て、 マスタシリンダ圧の変化傾向を検出する液圧変化傾向検
出手段と、 前記変化傾向に基づいて、前記ポンプによるブレーキフ
ルードの吸入が開始された後、マスタシリンダ圧が減少
傾向から増加傾向に転ずる反転時期を検出する反転時検
出手段と、 前記反転時期の後、所定期間が経過するまでの期間を前
記禁止期間として定める第2禁止期間設定手段と、 を備えることを特徴とする制動力制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18282397A JPH1129017A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 制動力制御装置 |
| US09/108,007 US6170924B1 (en) | 1997-07-08 | 1998-06-30 | Brake force control apparatus accurately detecting an amount of brake operation intended by a vehicle operator |
| EP98112595A EP0890493A3 (en) | 1997-07-08 | 1998-07-07 | Brake force control apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18282397A JPH1129017A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 制動力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129017A true JPH1129017A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16125093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18282397A Pending JPH1129017A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 制動力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129017A (ja) |
-
1997
- 1997-07-08 JP JP18282397A patent/JPH1129017A/ja active Pending
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