JPH11290649A - 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体 - Google Patents

炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体

Info

Publication number
JPH11290649A
JPH11290649A JP10099119A JP9911998A JPH11290649A JP H11290649 A JPH11290649 A JP H11290649A JP 10099119 A JP10099119 A JP 10099119A JP 9911998 A JP9911998 A JP 9911998A JP H11290649 A JPH11290649 A JP H11290649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
alkali metal
heat insulating
alkaline earth
metal hydroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10099119A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tsuda
善之 津田
Hideo Nakamoto
英夫 中元
Akiko Yuasa
明子 湯淺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP10099119A priority Critical patent/JPH11290649A/ja
Publication of JPH11290649A publication Critical patent/JPH11290649A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/151Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡断熱材の気泡内の炭酸ガスを炭酸ガス吸
着剤により除去し、断熱性能を向上する技術において、
炭酸ガスを完全に除去するまでの時間が極めて長いとい
う問題を解消し、速やかに断熱性能に優れた高品質な発
泡断熱材を得る。 【解決手段】 アルカリ金属の水酸化物1に微細孔3を
有する有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤7
を発泡断熱材に内包することにより、気泡内の炭酸ガス
を速やかに除去し、優れた断熱性能を持つ断熱剤,断熱
箱体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫,冷凍庫等
に用いる炭酸ガス吸着剤,発泡断熱材,及び発泡断熱材
を充填してなる断熱箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの観点より発泡断熱
材の熱伝導率を低減し、断熱性を向上させるというニー
ズがある。発泡断熱材に使用する発泡剤としては、オゾ
ン層破壊に対する影響が全く無く、更に地球温暖化に対
しても影響の少ないハイドロカーボンであるシクロペン
タンが主体となりつつある。ハイドロカーボンであるシ
クロペンタンを発泡断熱材の発泡材に適用する場合は、
発泡剤成分であるシクロペンタンが汎用的な硬質ウレタ
ンフォーム用原料であるポリエーテルポリオールとの相
溶性が悪く、プレミックス中への添加部数が制限される
ことや、シクロペンタンの沸点が49.3℃であり、従
来使用されてきた常温沸点発泡剤であるCFC11の2
3.8℃や、HCFC141bの32.0℃などと比較
すると極めて高いためフォーム発泡効率が悪化する。こ
の問題を解消するため、従来のCFC11やHCFC1
41b等を発泡剤として用いる場合に比べ、原料中の水
分量を増加し、有機ポリイソシアネートと水分との反応
により発生する炭酸ガスを補助的な発泡剤成分として用
いる必要がある。
【0003】基本的に、硬質ウレタンフォームの断熱性
能を向上するには、フォーム気泡内ガス成分の気体熱伝
導率を低減することが重要であり、気体熱伝導率の低い
気体成分でフォーム気泡内を満たすことが効果的手段と
されてきた。
【0004】しかしながら、シクロペンタンを発泡剤と
して使用した発泡断熱材においては、気体熱伝導率の大
きい炭酸ガスが発泡断熱材の気泡内に大量に残存するた
め発泡断熱材の断熱性能は悪いものとなる。
【0005】こうした課題解決のアプローチとして例え
ば、特開平7−288328号公報で示されたように原
料との反応を抑制するための樹脂皮膜を有したゼオライ
トや、アルカリ金属等の水酸化物を炭酸ガス吸着剤とし
て利用することにより気泡内の炭酸ガス成分を除去する
方法等が提案されている。すなわち、ゼオライト等の炭
酸ガス吸着剤を原料中にあらかじめ添加混合し、生成し
た炭酸ガスを吸着剤にて物理的に吸着する、あるいはア
ルカリ金属等の水酸化物を原料中にあらかじめ添加混合
し、生成した炭酸ガスを化学反応により除去し、気泡内
を発泡剤ガスで満たすことにより断熱性能を向上させる
ことが特徴となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成ではフォーム中の炭酸ガスが、皮膜中を拡散して炭
酸ガス吸着剤に到達するため、炭酸ガスを完全に除去す
るまでの時間が極めて長く、約1週間を要するという問
題があった。
【0007】従って、シクロペンタン等を発泡剤として
用いた場合においても、これ迄と同様のフォーム発泡効
率を確保しながら、速やかにフォーム断熱性能に優れた
高品質な発泡断熱材を開発する課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を鑑み、地球環境保護
を主要目的とし、オゾン層破壊の影響が全く無く、地球
温暖化へ与える影響も極めて小さいハイドロカーボンの
一つであるシクロペンタン等を発泡剤として用いた場合
においても、これ迄と同様のフォーム発泡効率を確保し
ながら、フォーム断熱性能に優れた高品質な発泡断熱材
と、それら発泡断熱材を充填して成る断熱箱体を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の炭酸ガス吸着剤
は、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸
化物の少なくとも1種で構成される粉体の表面を、微細
孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質にて被覆
したことを特徴とするものである。
【0010】又、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ
土金属の水酸化物の少なくとも1種で構成される粉体の
表面を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を
有する有機又は無機物質にて被覆したことを特徴とする
ものである。
【0011】又、炭酸ガス吸着剤に含まれるアルカリ金
属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又は
全てがアルカリ金属の炭酸塩及び又はアルカリ土金属の
炭酸塩に変化したことを特徴とするものである。
【0012】又、本発明の発泡断熱材は、揮発性発泡剤
で満たされた独立気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組
成物から構成され、アルカリ金属の水酸化物又はアルカ
リ土金属の水酸化物の一部又は全てがアルカリ金属の炭
酸塩に変化した粉体の表面を、微細孔又は微細クラック
を有する有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤
が内包されることを特徴とするものである。
【0013】又、揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を
有する発泡ポリウレタン樹脂組成物から構成され、アル
カリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一
部又は全てがアルカリ金属の炭酸塩に変化した粉体の表
面を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を有
する有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内
包されることを特徴とするものである。
【0014】又、本発明の断熱箱体は外箱と、内箱と、
前記外箱および内箱によって形成される空間部に揮発性
発泡剤で満たされた独立気泡を有する発泡ポリウレタン
樹脂組成物が充填され、樹脂組成物中にアルカリ金属の
水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又は全て
がアルカリ金属の炭酸塩又はアルカリ土金属の炭酸塩に
変化した粉体の表面を、微細孔又は微細クラックを有す
る有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内包
されることを特徴とするものである。
【0015】又、外箱と、内箱と、前記外箱および内箱
によって形成される空間部に揮発性発泡剤で満たされた
独立気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組成物が充填さ
れ、樹脂組成物中にアルカリ金属の水酸化物又はアルカ
リ土金属の水酸化物の一部又は全てがアルカリ金属の炭
酸塩又はアルカリ土金属の炭酸塩に変化した粉体の表面
を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を有す
る有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内包
されることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の炭酸ガ
ス吸着剤は、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金
属の水酸化物の少なくとも1種で構成される粉体の表面
を、微細孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質
にて被覆した炭酸ガス吸着剤であり、本発明の請求項2
に記載の炭酸ガス吸着剤は、請求項1記載の有機又は無
機物質の被覆層が親油性を有するものである。
【0017】又、本発明の請求項3に記載の炭酸ガス吸
着剤は請求項1及び請求項2に記載の炭酸ガス吸着剤に
含まれるアルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の
水酸化物が、炭酸ガスと反応することによりその一部が
アルカリ金属の炭酸塩又はアルカリ土金属の炭酸塩に変
化した炭酸ガス吸着剤である。
【0018】従って、その被覆層の微細孔又は微細クラ
ックの効果により、周囲に存在する炭酸ガスが皮膜中を
拡散するのではなく直接アルカリ金属の水酸化物又はア
ルカリ土金属の水酸化物で構成される粉体に接触するた
め、極めて短時間で、炭酸ガスと反応し、その結果炭酸
ガスを固定化除去することができる。又、炭酸ガス吸着
剤に親油性を有する被覆層を形成することにより、発泡
ポリウレタン断熱材に使用した場合においても原料中に
含まれる水分が微細孔又は微細クラックを通過すること
がなく、フォーム物性に悪影響を及ぼすことはない。即
ち被膜が親油性であり、疏水効果を有するため原料中に
分散された水分は、被膜との界面からはじかれるため、
炭酸ガス吸着剤であるアルカリ金属の水酸化物又はアル
カリ土金属の水酸化物と反応することはない。従ってフ
ォーム物性に悪影響を及ぼすことはない。
【0019】本発明の請求項4に記載の発泡断熱材は、
揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を有する発泡ポリウ
レタン樹脂組成物から構成され、アルカリ金属の水酸化
物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又は全てがアル
カリ金属の炭酸塩に変化した粉体の表面を、微細孔又は
微細クラックを有する有機又は無機物質にて被覆した炭
酸ガス吸着剤が内包されることを特徴とするものであ
り、請求項5に記載の発泡断熱材は、揮発性発泡剤で満
たされた独立気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組成物
から構成され、アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土
金属の水酸化物の一部又は全てがアルカリ金属の炭酸塩
に変化した粉体の表面を、微細孔又は微細クラックを有
し、かつ親油性を有する有機又は無機物質にて被覆した
炭酸ガス吸着剤が内包されることを特徴とするものであ
る。
【0020】従って、発泡ポリウレタンの硬化成分であ
るイソシアネートと補助的な発泡剤として添加される水
分の反応により気泡内に発生する気体熱伝導率の大きい
炭酸ガスが、直接炭酸ガス吸着剤の主成分であるアルカ
リ金属の水酸化物等と接触するため極めて短時間で炭酸
ガスと反応し、気泡内の炭酸ガスが速やかに吸着除去さ
れ、気泡内は、気体熱伝導率の比較的小さい揮発性発泡
剤により満たされる。その結果、発泡後早期に断熱性能
に優れた発泡断熱材となる。
【0021】さらに、炭酸ガス吸着剤に親油性を有する
被覆層を形成することにより、発泡ポリウレタン断熱材
の原料中に含まれる水分が微細孔又は微細クラックを通
過することがなく、即ち被膜が親油性であり、疏水効果
を有するため原料中に分散された水分は、被膜界面との
親和性がなく、炭酸ガス吸着剤であるアルカリ金属の水
酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物と反応することは
ない。従って、発泡過程において発泡効率が低下する等
の悪影響を及ぼすことがなく、断熱材として合理的で最
適な密度を得ることができる。
【0022】本発明の請求項6に記載の断熱箱体は、外
箱と、内箱と、前記外箱および内箱によって形成される
空間部に揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を有する発
泡ポリウレタン樹脂組成物が充填され、樹脂組成物中に
アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物
の一部又は全てがアルカリ金属の炭酸塩又はアルカリ土
金属の炭酸塩に変化した粉体の表面を、微細孔又は微細
クラックを有する有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガ
ス吸着剤が内包されることを特徴とするものであり、請
求項7に記載の断熱箱体は、外箱と、内箱と、前記外箱
および内箱によって形成される空間部に揮発性発泡剤で
満たされた独立気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組成
物が充填され、樹脂組成物中にアルカリ金属の水酸化物
又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又は全てがアルカ
リ金属の炭酸塩又はアルカリ土金属の炭酸塩に変化した
粉体の表面を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親
油性を有する有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸
着剤が内包されることを特徴とするものである。
【0023】従って炭酸ガス吸着剤には微細孔又は微細
クラックを有した被覆が施されてあるため、炭酸ガスが
アルカリ金属の水酸化物等と直接接触するためイソシア
ネートと水分の反応により気泡内に発生する気体熱伝導
率の大きい炭酸ガスが炭酸ガス吸着剤により短時間で除
去されることにより、気泡内は、気体熱伝導率の比較的
小さい揮発性発泡剤により満たされる。その結果、発泡
後早期に断熱性能に優れた発泡断熱材を充填した断熱箱
体となる。又、活性の高いアルカリ金属の水酸化物等が
原料中のイソシアネートや水等と反応することはなく、
発泡過程において発泡効率が低下する等の悪影響を及ぼ
すこともなく断熱性能及びフォーム物性に優れた断熱箱
体を得ることができる。
【0024】さらに、炭酸ガス吸着剤に親油性を有する
被覆層を形成することにより、発泡ポリウレタン断熱材
の原料中に含まれる水分が微細孔又は微細クラックを通
過することがなく、即ち被膜が親油性であり、疏水効果
を有するため原料中に分散された水分は、被膜界面との
親和性がないため、炭酸ガス吸着剤であるアルカリ金属
の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物と反応するこ
とはない。従って、発泡過程において発泡効率が低下す
る等の悪影響を及ぼすことがなく、性能に優れかつ合理
的で最適なフォーム密度を有する断熱箱体となる。
【0025】以下、本実施の形態について、図1から図
3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の一実施例における炭
酸ガス吸着剤の断面図を示し、アルカリ金属水酸化物1
に微細孔3を有する被覆層2を施してある。アルカリ金
属水酸化物1は雰囲気中の炭酸ガスと反応することによ
り炭酸ガスを吸着除去する作用を行うもので、水酸化ナ
トリウムで構成されている。その他、水酸化カリウム等
アルカリ金属の水酸化物,水酸化カルシウム,水酸化バ
リウム等アルカリ土金属の水酸化物でも同様の効果があ
る。又、アルカリ金属の水酸化物及びアルカリ土金属の
水酸化物の混合物や、アルカリ金属の水酸化物及びアル
カリ土金属の水酸化物の一部が炭酸塩に変化したもので
も同様の効果がある。被覆層2には微細孔3が形成され
ており、炭酸ガスは、被覆層2中を拡散するのではな
く、微細孔3を通過し直接アルカリ金属水酸化物1に接
触するため、極めて短時間で炭酸ガスを除去することが
できる。被覆層2の材質は、有機系,無機系どのような
材料を適用しても効果は発揮できるが、望ましくは親油
性に優れた材料を適用することにより効果がさらに発揮
できる。それは、ウレタン発泡断熱材に適用した場合に
おいて、炭酸ガス吸着剤を混合発泡しても、発泡工程中
にウレタン原料に含まれる水分が微細孔又は微細クラッ
クを通過することがない。即ち被膜が親油性であり、疏
水効果を有するため原料中に分散された水分は、被膜界
面との親和性がないため、炭酸ガス吸着剤であるアルカ
リ金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物と反応
することはなく、発泡過程において発泡効率が低下する
等の悪影響を抑制することが可能となるためである。親
油性に優れた材料としては、ポリエチレン樹脂,パラフ
ィン等が代表的であるが、その他ポリプロピレン,シリ
コーン系樹脂等も同様の効果がある。
【0026】(実施の形態2)図2は、本発明の一実施
例における発泡断熱材の拡大断面図、図3は断熱箱体の
斜視図を示す。発泡断熱材4は、気泡5、気泡壁6で構
成され、実施の形態1に示す炭酸ガス吸着剤7が分散さ
れている。発泡断熱材4製造直後は、気泡5内には揮発
性発泡剤及びイソシアネートと原料中の水分との反応で
発生する熱伝導率の大きい炭酸ガスからなる混合気体で
満たされている。その後気泡5内の炭酸ガスが、炭酸ガ
ス吸着剤7の被覆層に形成された微細孔を通過し、炭酸
ガス吸着剤7中のアルカリ金属水酸化物と反応し、炭酸
塩を形成する作用を行う。炭酸ガスは、被覆層中を拡散
するのではなく、微細孔を通過し直接アルカリ金属水酸
化物に接触する。即ち発泡断熱材製造後極めて短時間で
炭酸ガスを除去することができ、発泡断熱材4の断熱性
能の向上が速やかに図れるものである。
【0027】以下、実施例を挙げて本発明の発泡断熱材
を説明する。 (実施例1)(表1)に実施例1の原料処方を示した。
【0028】
【表1】
【0029】ポリオールは、芳香族アミン系ポリエーテ
ルポリオールとエチレンジアミン系ポリエーテルポリオ
ールの混合物でトータル水酸基価460mgKOH/
g、整泡剤は、信越化学(株)社製F−335、触媒
は、花王(株)製カオライザーNo.31、発泡剤は、
シクロペンタンである。炭酸ガス吸着剤は、水酸化アル
カリ金属粉体として、平均粒径500μmの関東電化
(株)製水酸化ナトリウムを用いた。被覆層は平均粒子
径2μmのポリメタクリル酸エステル粒子と水酸化ナト
リウムを乾式混合することにより作成した。水酸化ナト
リウム上のポリメタクリル酸エステル粒子は不連続であ
り、粒子間が微細孔に相当する。各原料を所定の配合部
数で混合し、プレミックス成分として構成する。
【0030】一方、イソシアネート成分は、アミン当量
135のポリメリックMDIから成る有機ポリイソシア
ネートである。
【0031】このように調合混合したプレミックス成分
とイソシアネート成分とを所定の配合部数で混合撹拌
し、高圧発泡機にて発泡、内箱と外箱からなる箱体内部
に充填し断熱箱体を得た。
【0032】(実施例2)(表1)に実施例2の原料処
方を示した。
【0033】ポリオールは、芳香族アミン系ポリエーテ
ルポリオールとエチレンジアミン系ポリエーテルポリオ
ールの混合物でトータル水酸基価460mgKOH/
g、整泡剤は、信越化学(株)社製F−335、触媒
は、花王(株)製カオライザーNo.31、発泡剤は、
シクロペンタンである。炭酸ガス吸着剤は、水酸化アル
カリ金属粉体として、平均粒径500μmの関東電化
(株)製水酸化ナトリウムを用いた。被覆層は平均粒子
径2μmのポリエチレン粒子と水酸化ナトリウムを乾式
混合することにより作成した。水酸化ナトリウム上のポ
リエチレン粒子は不連続であり、粒子間が微細孔に相当
する。各原料を所定の配合部数で混合し、プレミックス
成分として構成する。
【0034】一方、イソシアネート成分は、アミン当量
135のポリメリックMDIから成る有機ポリイソシア
ネートである。
【0035】このように調合混合したプレミックス成分
とイソシアネート成分とを所定の配合部数で混合撹拌
し、高圧発泡機にて発泡、内箱と外箱からなる箱体内部
に充填し断熱箱体を得た。
【0036】以上の実施例1及び実施例2で得た断熱箱
体から切りだした硬質ウレタンフォームの密度、及び硬
質ウレタンフォーム作成から2,5,7日経過後におけ
る熱伝導率、気泡内ガス組成の測定結果を(表1)に示
した。尚、熱伝導率は、英弘精機(株)社製AUTO−
Λにて測定した。また、気泡内ガス組成は、(株)島津
製作所社製ガスクロマトグラフィーにて測定した。
【0037】また、同時に比較例として炭酸ガス吸着剤
を使用しない場合(比較例1)、及び炭酸ガス吸着剤と
して水酸化ナトリウムに溶剤型アクリル系コーティング
組成物を転動流動層型コーティング装置にて塗布、硬化
して被膜形成したものを用いた場合(比較例2)につい
てもそれぞれ(表1)に示した。
【0038】(表1)の結果から明らかなように、本実
施例1及び2は、比較例1に比べ、大幅な熱伝導率の向
上が認められる。これは、気泡内ガス測定結果からも判
るように、炭酸ガスの減少が要因と考えられる。又、比
較例2は、実施例1及び2と同様に大幅な熱伝導率の向
上が認められるものの、気泡内の炭酸ガスが完全に除去
されるまでに約1週間を要する。これは、実施例1及び
2の場合、気泡内の炭酸ガスが被覆層の微細孔を通過
し、直接水酸化ナトリウムに接触するのに対し、比較例
2の場合は被覆層中を拡散により移動するためと考えら
れる。又、実施例1は、実施例2と比較して、僅かにフ
ォーム密度が増加していることから、発泡効率が低下し
ていると考えられる。これは実施例1の被覆層が実施例
2の被覆層に比べ親油性に劣るため、原料であるポリオ
ール,水等が微細孔から侵入し、活性の高い水酸化ナト
リウムと反応するためと考える。
【0039】このように本発明の発泡断熱材、及びその
発泡断熱材は、揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を有
する発泡ポリウレタン樹脂組成物から構成され、アルカ
リ金属の水酸化物及びアルカリ土金属の水酸化物の少な
くとも1種で構成される粉体の表面を、微細孔又は微細
クラックを有する有機又は無機物質、望ましくは親油性
の有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤を内包
した発泡断熱材である。
【0040】従って、炭酸ガス吸着剤の被覆層に形成し
た微細孔又は微細クラックの効果によりイソシアネート
と水分の反応により気泡内に発生する気体熱伝導率の大
きい炭酸ガスが被覆層の微細孔を通過し、直接アルカリ
金属の水酸化物等と接触するため極めて短時間で炭酸ガ
スが除去される。その結果、気泡内は、気体熱伝導率の
比較的小さい揮発性発泡剤により満たされ、発泡断熱材
の断熱性能の向上が図れたものである。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、アルカリ金属の
水酸化物及びアルカリ土金属の水酸化物の少なくとも1
種で構成される粉体又は、それらのアルカリ金属の水酸
化物やアルカリ土金属の水酸化物の一部がアルカリ金属
の炭酸塩やアルカリ土金属の炭酸塩に変化した表面を、
微細孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質、望
ましくは親油性の有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガ
ス吸着剤、及び発泡ポリウレタン樹脂組成物中に、前記
炭酸ガス吸着剤を内包した断熱箱体である。前記炭酸ガ
スは、表面を、微細孔又は微細クラックを有する物質、
望ましくは親油性の物質により被覆した構成となってい
るため、ポリウレタンの原料であるイソシアネートと水
分の反応により気泡内に発生する気体熱伝導率の大きい
炭酸ガスが被覆層の微細孔を通過し、直接アルカリ金属
の水酸化物等と接触するため極めて短時間で炭酸ガスが
除去される。従って、気泡内は、気体熱伝導率の比較的
小さい揮発性発泡材により満たされ、断熱性能に優れた
発泡断熱材となる。
【0042】その結果、地球環境を守る上で必要不可欠
なオゾン破壊係数0、地球温暖化に与える影響も殆ど無
いハイドロカーボンの一つであるシクロペンタンをウレ
タンフォーム用発泡剤として、フォーム諸物性に問題の
ない高断熱性能を有する高品質な発泡断熱材、また前記
発泡断熱材を発泡充填した高品質な断熱箱体が提供でき
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1による炭酸ガス吸着剤の断面図
【図2】本実施の形態2による発泡断熱材の拡大断面図
【図3】本実施の形態2による断熱箱体の斜視図
【符号の説明】
1 アルカリ金属水酸化物 2 被覆層 3 微細孔 4 発泡断熱材 5 気泡 6 気泡壁 7 炭酸ガス吸着剤 8 内箱 9 外箱 10 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25D 23/08 F25D 23/08 A // C08L 75:04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金
    属の水酸化物の少なくとも1種で構成される粉体の表面
    を、微細孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質
    にて被覆した炭酸ガス吸着剤。
  2. 【請求項2】アルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土金
    属の水酸化物の少なくとも1種で構成される粉体の表面
    を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を有す
    る有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤。
  3. 【請求項3】炭酸ガス吸着剤に含まれるアルカリ金属の
    水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部がアルカ
    リ金属又はアルカリ土金属の炭酸塩に変化した請求項1
    又は請求項2に記載の炭酸ガス吸着剤。
  4. 【請求項4】揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を有す
    る発泡ポリウレタン樹脂組成物から構成され、アルカリ
    金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又
    は全てがアルカリ金属の炭酸塩に変化した粉体の表面
    を、微細孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質
    にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内包されることを特徴と
    する発泡断熱材。
  5. 【請求項5】揮発性発泡剤で満たされた独立気泡を有す
    る発泡ポリウレタン樹脂組成物から構成され、アルカリ
    金属の水酸化物又はアルカリ土金属の水酸化物の一部又
    は全てがアルカリ金属の炭酸塩に変化した粉体の表面
    を、微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を有す
    る有機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内包
    されることを特徴とする発泡断熱材。
  6. 【請求項6】外箱と、内箱と、前記外箱および内箱によ
    って形成される空間部に揮発性発泡剤で満たされた独立
    気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組成物が充填され、
    樹脂組成物中にアルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土
    金属の水酸化物の一部又は全てがアルカリ金属の炭酸塩
    又はアルカリ土金属の炭酸塩に変化した粉体の表面を、
    微細孔又は微細クラックを有する有機又は無機物質にて
    被覆した炭酸ガス吸着剤が内包されることを特徴とする
    断熱箱体。
  7. 【請求項7】外箱と、内箱と、前記外箱および内箱によ
    って形成される空間部に揮発性発泡剤で満たされた独立
    気泡を有する発泡ポリウレタン樹脂組成物が充填され、
    樹脂組成物中にアルカリ金属の水酸化物又はアルカリ土
    金属の水酸化物の一部又は全てがアルカリ金属の炭酸塩
    又はアルカリ土金属の炭酸塩に変化した粉体の表面を、
    微細孔又は微細クラックを有し、かつ親油性を有する有
    機又は無機物質にて被覆した炭酸ガス吸着剤が内包され
    ることを特徴とする断熱箱体。
JP10099119A 1998-04-10 1998-04-10 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体 Withdrawn JPH11290649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099119A JPH11290649A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099119A JPH11290649A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11290649A true JPH11290649A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14238909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10099119A Withdrawn JPH11290649A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11290649A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196609A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Panasonic Corp 断熱材および冷蔵庫
WO2018179089A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 日立化成株式会社 吸着剤、反応容器、二酸化炭素除去装置及び二酸化炭素除去システム
CN114316776A (zh) * 2022-01-27 2022-04-12 山东扬名新材料技术有限公司 一种stp单组分湿固化无溶剂聚氨酯跑道及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011196609A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Panasonic Corp 断熱材および冷蔵庫
WO2018179089A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 日立化成株式会社 吸着剤、反応容器、二酸化炭素除去装置及び二酸化炭素除去システム
CN114316776A (zh) * 2022-01-27 2022-04-12 山东扬名新材料技术有限公司 一种stp单组分湿固化无溶剂聚氨酯跑道及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1061062C (zh) 具有二氧化碳气体吸附剂的发泡绝热材料及其制法和用途
JPH111536A (ja) 開放セル硬質ポリウレタン発泡体とその製造方法及びこれを利用した真空断熱パネルの製造方法
JP3641080B2 (ja) 発泡断熱材の製造方法
JP4239277B2 (ja) 発泡断熱材と発泡断熱材の製造方法、及び、断熱箱体
JP2000109593A (ja) 断熱壁と断熱壁の製造方法
JP3860263B2 (ja) 発泡断熱材と発泡断熱材の製造方法、及び、断熱箱体
JPH10230161A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JP2000107595A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JP3942700B2 (ja) 発泡断熱材の製造方法
JP2718985B2 (ja) 発泡断熱材
JP2809716B2 (ja) 発泡断熱材
JPH11300201A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JPH09132658A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JP2719001B2 (ja) 発泡断熱材
JP2002228347A (ja) 冷蔵庫
JPH10263388A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JP2718999B2 (ja) 発泡断熱材
EP1031601A1 (en) Foamed insulating material, insulating box body made using said foamed insulating material, and process for preparing foamed insulating material
JPH08198996A (ja) 発泡断熱材および断熱箱体
JPH08196865A (ja) 炭酸ガス吸着剤及び発泡断熱材及び断熱箱体
JPH08200937A (ja) 炭酸ガス吸着剤、発泡断熱材、発泡断熱材の製造方法、及び断熱箱体
JPH09302123A (ja) 発泡断熱材及び発泡断熱材の製造方法、及び断熱箱体
JPH0873637A (ja) 発泡断熱材、発泡断熱材の製造方法および断熱箱体
JPH03137137A (ja) 発泡断熱材
JP3508212B2 (ja) 真空小径体とそれを用いた断熱材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050512

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050622

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070730