JPH11292544A - β−FeO(OH)粒子の製造法 - Google Patents

β−FeO(OH)粒子の製造法

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JPH11292544A
JPH11292544A JP11146098A JP11146098A JPH11292544A JP H11292544 A JPH11292544 A JP H11292544A JP 11146098 A JP11146098 A JP 11146098A JP 11146098 A JP11146098 A JP 11146098A JP H11292544 A JPH11292544 A JP H11292544A
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feo
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particle powder
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Akihisa Kajiyama
亮尚 梶山
Tatsuya Nakamura
龍哉 中村
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Toda Kogyo Corp
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Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残存Clが少なく、双晶や樹枝状粒子が混在
せず、且つ粒度分布の均斉なβ−FeO(OH)粒子を
提供する。 【解決手段】 0.1mol/l 以上の塩化第二鉄水溶液を
70〜100℃で加水分解してβ−FeO(OH)種晶
粒子を含む懸濁液を得、次いで該懸濁液を冷却した後、
2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=2.0〜5.
0の尿素を添加し、60〜90℃の温度で加水分解する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、β−FeO(O
H)粒子の製造法に関し、更に詳しくは、残存Clが少
なく、双晶や樹枝状粒子の混在がなく、且つ粒度分布の
均斉なβ−FeO(OH)粒子を製造する方法に関す
る。本発明のβ−FeO(OH)粒子は、リチウムイオ
ン二次電池電極材料をはじめ、塗料用黄褐色顔料粉末、
ゴム・プラスチック用着色剤、磁性粒子粉末用出発原料
等として有用である。
【0002】
【従来の技術】含水酸化第二鉄粒子粉末は、黄褐色を呈
しているため塗料用顔料粉末として広く使用されてお
り、また、ゴム・プラスチックの着色剤をはじめ、リチ
ウムイオン二次電池電極材料としても使用される。さら
に、含水酸化第二鉄粒子粉末は、磁気記録用磁性粒子粉
末を製造する際の出発原料としても使用されている。す
なわち、マグネタイト粒子粉末、マグヘマイト粒子粉末
等の磁性粒子粉末は、含水酸化第二鉄粉末粒子を還元す
るか、または必要によりさらに酸化することにより製造
されている。
【0003】含水酸化第二鉄粒子粉末は、上記のとおり
様々の分野で利用されているが、いずれの分野において
も共通して要求される特性は、残存Clが少なく、双晶
や樹枝状粒子が混在しておらず、且つ粒度分布が均斉な
ことである。すなわち、塗料の製造においては塗料化に
際して、また、ゴム・プラスチックの着色においては混
練に際して、含水酸化第二鉄粒子粉末を均一、且つ、容
易に分散させることが必要である。さらに、リチウム二
次電池の電極に用いた場合は、充放電容量が高く、且つ
導電助材との接触不良による導電性の低下を抑制するこ
とが必要である。これらの特性を満足するためには、C
l等の不純物が少なく、且つ双晶や樹枝状粒子が混在し
ておらず、粒度分布が均斉な粒子のβ−FeO(OH)
とする必要がある。
【0004】含水酸化第二鉄としては、結晶構造の異な
る、α−FeO(OH)、β−FeO(OH)、γ−F
eO(OH)等が知られているが、β−FeO(OH)
の場合は、双晶や樹枝粒子が混在しない粒子粉末が得ら
れやすい。このβ−FeO(OH)の製造方法として
は、特公昭47−25959号公報に示されているとお
り、大別して二通りの方法が知られている。第一の方法
は、塩化第二鉄水溶液を加水分解する方法であり、第二
の方法は、塩化第一鉄水溶液に酸素含有ガスを通気して
酸化反応を行う方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法で得られるβ−FeO(OH)懸濁液は濾過性が悪
く、水洗が困難であるために、該懸濁液を水洗、濾過、
乾燥して得られるβ−FeO(OH)粒子粉末には多量
のClが残存することが避けられない。また、前記方法
で得られるβ−FeO(OH)懸濁液には未反応のFe
3+が多量に残存するため、工業的・経済的な方法とは云
い難い。本発明はかかる実情に鑑み、双晶や樹枝状粒子
が混在せず、残存Clが少なく、且つ粒度分布の均斉な
β−FeO(OH)粒子粉末を製造する方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、双晶や樹
枝状粒子が混在せず、残存Clが少なく、且つ粒度分布
の均斉なβ−FeO(OH)粒子粉末を得るべく種々検
討を重ねた結果、本発明に到達したものである。すなわ
ち、本発明は、0.1mol/l 以上の塩化第二鉄水溶液を
70〜100℃で加水分解してβ−FeO(OH)種晶
粒子を含む懸濁液を得、次いで該懸濁液を冷却した後、
2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=2.0〜5.
0の尿素を添加し、60〜90℃の温度で加水分解する
ことを特徴とするβ−FeO(OH)粒子の製造法を内
容とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における最も重要な点は、
二段階の加水分解反応を経ることである。第一段階の加
水分解反応は、0.1mol/l 以上の塩化第二鉄水溶液を
70〜100℃の範囲で加熱処理し、β−FeO(O
H)種晶粒子を含む懸濁液を生成させるものである。第
二段階の加水分解反応は、該懸濁液を一旦冷却した後に
2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=2.0〜5.
0の尿素を添加し、再度60〜90℃の温度で加水分解
し、粒度分布の均斉なβ−FeO(OH)粒子を生成さ
せるものである。
【0008】加水分解反応がこのように二段階でなく、
いずれか一段階である場合には、目的とする残存Clが
少なく、双晶や樹枝状粒子が混在しておらず、且つ粒度
分布の均斉なβ−FeO(OH)粉末粒子を得ることが
できない。すなわち、加水分解反応が、塩化第二鉄水溶
液を70〜100℃で加水分解する第一段階の加水分解
反応のみの場合には、得られるβ−FeO(OH)懸濁
液は濾過性が悪く、水洗が困難であるために、該懸濁液
を水洗、濾過、乾燥して得られるβ−FeO(OH)粒
子粉末には多量のClが残存する。また、得られるβ−
FeO(OH)懸濁液には未反応のFe3+が多量に残存
するため、工業的・経済的な方法ではない。加水分解反
応が、塩化第二鉄水溶液に尿素を加えた水溶液を60〜
90℃で加水分解する第二段階加水分解反応のみの場合
には、微量のα−FeO(OH)微粒子もしくはα−F
2 3 微粒子が生成するとともに、本発明の目的とす
る粒度分布の均斉なβ−FeO(OH)粒子を得ること
ができない。
【0009】本発明における第一段階加水分解反応にお
いては、塩化第二鉄水溶液の濃度は0.1mol/l 以上と
する必要がある。該濃度が0.1mol/l 未満では工業的
・経済的でない。また該濃度の上限は特に制限されない
が、スラリー粘度等の生産上の点から1.0mol/l 程度
であることが好ましい。また加水分解温度は70〜10
0℃である。加水分解温度が70℃未満では加水分解が
十分に行われず種晶の生成が不十分であり、また100
℃を越えるとオートクレーブ等の特殊な容器が必要とな
り、工業的・経済的でない。更に、加水分解時間は通常
30分〜5時間が適当である。30分未満では加水分解
反応が十分に行われず、また5時間を越えても実質的な
変化がないため意味がない。
【0010】本発明においては、第二段階加水分解反応
における尿素添加前にβ−FeO(OH)種晶粒子を含
む懸濁液を、一旦冷却する必要がある。β−FeO(O
H)種晶粒子を含む懸濁液を冷却しない場合は、β−F
eO(OH)種晶粒子は成長せず、微量のα−FeO
(OH)微細粒子もしくはα−Fe2 3 微細粒子が生
成し、本発明の目的とする粒度分布の均斉なβ−FeO
(OH)粒子を得ることができない。冷却する温度は特
に制限されないが、通常、室温程度まで冷却すればよ
い。
【0011】また、本発明における第二段階加水分解反
応においては、2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+
=2.0〜5.0の尿素が添加される。また、加水分解
温度は60〜90℃である。加水分解温度が60℃未満
又は尿素の添加量が2.0未満では、得られるβ−Fe
O(OH)懸濁液は濾過性が悪く、水洗が困難であるた
めに、該懸濁液を水洗、濾過、乾燥して得られるβ−F
eO(OH)粒子粉末には多量のClが残存する。ま
た、得られるβ−FeO(OH)懸濁液には未反応のF
3+が多量に残存するため、工業的・経済的ではない。
また、加熱加水分解温度が90℃を越えるか又は尿素の
添加量が5.0を越えると、β−FeO(OH)種晶粒
子は成長するが、同時に微量のα−FeO(OH)微細
粒子もしくはα−Fe2 3 微細粒子が生成し、本発明
の目的とする粒度分布の均斉なβ−FeO(OH)粒子
を得ることができない。更に、加水分解時間は通常1〜
10時間である。1時間未満では加水分解が十分に行わ
れず種晶粒子が十分に成長せず、また10時間を越えて
も実質的な変化がないため意味がない。
【0012】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明するが、これらは本発明を何ら制限するもの
ではない。尚、以下の記載における粒子粉末の平均径
は、電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値であり、
比表面積は窒素吸収法によるBET比表面積の値であ
る。
【0013】実施例1 Fe3+0.25mol/l を含むFeCl3 水溶液を90℃
で5時間加水分解(第一加水分解反応)してβ−FeO
(OH)種晶粒子を含む黄褐色懸濁液を得た。反応液の
一部を抜き取り、水洗、濾過、乾燥して得られた粒子粉
末は、X線回折の結果β−FeO(OH)であった。上
記β−FeO(OH)種晶粒子を含む酸性懸濁液を一旦
室温まで冷却し、2〔(NH2 2 CO〕/3〔F
3+〕=3.0の尿素を加え、再度80℃で7時間加水
分解(第二段階加水分解反応)し、黄褐色沈澱を生成さ
せた。黄褐色沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒子
粉末は、図1に示すX線回折のとおり、β−FeO(O
H)であり、図2に示す電子顕微鏡写真(×2000
0)から明らかなとおり、粒度分布の均斉な粒子粉末で
あった。また、この粒子粉末の比表面積は40m2/gで
あった。更に、表1に示すように、残存Cl量は0.4
重量%、未反応Fe3+量は0.16mol/l であった。
【0014】実施例2 実施例1において、第二段階加水分解反応における尿素
の量を2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=5.0
に変更した以外は実施例1と同様にして反応を行った。
黄褐色沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒子粉末
は、X線回折からβ−FeO(OH)であり、粒度分布
の均斉な粒子粉末であった。また、この粒子粉末の比表
面積は49m2/gであった。更に、表1に示すように、
残存Cl量は0.3重量%、未反応Fe3+量は0.09
mol/l であった。
【0015】実施例3 実施例1において、第二段階加水分解反応における温度
を70℃に変更した以外は実施例1と同様にして反応を
行った。黄褐色沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒
子粉末は、X線回折からβ−FeO(OH)であり、粒
度分布の均斉な粒子粉末であった。また、この粒子粉末
の比表面積は41m2/gであった。更に、表1に示すよ
うに、残存Cl量は0.5重量%、未反応Fe3+量は
0.17mol/l であった。
【0016】比較例1 実施例1において、第二段階加水分解反応における尿素
の量を2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=1.0
に変更した以外は実施例1と同様にして反応を行った。
得られた懸濁液には未反応のFe3+が0.22mol/l 残
存していた。また、該懸濁液は濾過性が悪く、水洗が困
難であり、該懸濁液を水洗、濾過、乾燥して得られた粒
子粉末は、X線回折の結果β−FeO(OH)であった
が、2.7重量%と多量のClが残存していた。
【0017】比較例2 実施例1において、第二段階加水分解反応における温度
を50℃に変更した以外は実施例1と同様にして反応を
行った。得られた懸濁液には未反応のFe3+が0.21
mol/l 残存していた。また、該懸濁液は濾過性が悪く、
水洗が困難であり、該懸濁液を水洗、濾過、乾燥して得
られた粒子粉末は、X線回折の結果β−FeO(OH)
であったが、3.4重量%と多量のClが残存してい
た。
【0018】比較例3 実施例1において、第二段階加水分解反応における尿素
の量を2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=6.0
に変更した以外は実施例1と同様にして反応を行った。
得られた懸濁液を水洗、濾過、乾燥して得られた粒子粉
末は微細粒子を含んでおり、図3に示すとおり、X線回
折の結果、β−FeO(OH)に微量のα−FeO(O
H)が混在したものであった。
【0019】比較例4 実施例1において、第二段階加水分解反応における温度
を99℃に変更した以外は実施例1と同様にして反応を
行った。黄褐色沈澱を水洗、濾過、乾燥して得られた粒
子粉末は微細粒子を含んでおり、X線回折の結果、β−
FeO(OH)に微量のα−FeO(OH)が混在した
ものであった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明によれば、2段階
の加水分解反応により、残存Clが少なく、双晶や樹枝
状粒子が混在せず、粒度分布の均斉なβ−FeO(O
H)粒子粉末が得られる。また、未反応のFe3+量も少
ないので経済的であり、工業的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた粒子粉末のX線回折図であ
る。
【図2】実施例1で得られた粒子粉末の電子顕微鏡写真
(20000倍)である。
【図3】比較例3で得られた粒子粉末のX線回折図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1mol/l 以上の塩化第二鉄水溶液を
    70〜100℃で加水分解してβ−FeO(OH)種晶
    粒子を含む懸濁液を得、次いで該懸濁液を冷却した後、
    2〔(NH2 2 CO〕/3〔Fe3+〕=2.0〜5.
    0の尿素を添加し、60〜90℃の温度で加水分解する
    ことを特徴とするβ−FeO(OH)粒子の製造法。
JP11146098A 1998-04-06 1998-04-06 β−FeO(OH)粒子の製造法 Withdrawn JPH11292544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224466A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Nippon Steel Corp 金属イオン含有排水の処理方法
CN105552393A (zh) * 2016-01-22 2016-05-04 中南大学 一种碱性水系金属/空气电池用双功能催化剂及其制备方法

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