JPH11293042A - 自動車モールディング用の熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
自動車モールディング用の熱可塑性エラストマー組成物Info
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- JPH11293042A JPH11293042A JP13418698A JP13418698A JPH11293042A JP H11293042 A JPH11293042 A JP H11293042A JP 13418698 A JP13418698 A JP 13418698A JP 13418698 A JP13418698 A JP 13418698A JP H11293042 A JPH11293042 A JP H11293042A
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- Japan
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- parts
- block copolymer
- thermoplastic elastomer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 自動車モールディングの曲げに対する復元力
が小さくすると共に、比重が小さく、柔軟性と成形加工
性に著しく優れた熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 自動車モールディング用熱可塑性エラス
トマーの組成物が、(a)ビニル芳香族化合物から主と
して作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共
役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの
重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/又
はこれを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。
(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを
含み、イソプレンはその20〜80%が1.4−結合、
及びその80〜20%が3.4−結合を有する、又は該
ブロック共重合体のイソプレン由来の二重結合の少なく
とも80%が水素添加されている) (b)ビニル芳香族系樹脂(c)非芳香族系ゴム用軟化
剤(d)有機パーオキサイト(e)架橋助剤からなる。
が小さくすると共に、比重が小さく、柔軟性と成形加工
性に著しく優れた熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 自動車モールディング用熱可塑性エラス
トマーの組成物が、(a)ビニル芳香族化合物から主と
して作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共
役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの
重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/又
はこれを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。
(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを
含み、イソプレンはその20〜80%が1.4−結合、
及びその80〜20%が3.4−結合を有する、又は該
ブロック共重合体のイソプレン由来の二重結合の少なく
とも80%が水素添加されている) (b)ビニル芳香族系樹脂(c)非芳香族系ゴム用軟化
剤(d)有機パーオキサイト(e)架橋助剤からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に装着されるウ
インドモールディング、ルーフモールディング、プロテ
クターモールディング及びウエザストリップモールディ
ング等の各種モールディングにおいて、各種モールディ
ングが曲げ復元力が穏やかで、比重が小さく、柔軟性、
成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー組成物に関す
るものである。
インドモールディング、ルーフモールディング、プロテ
クターモールディング及びウエザストリップモールディ
ング等の各種モールディングにおいて、各種モールディ
ングが曲げ復元力が穏やかで、比重が小さく、柔軟性、
成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車の車体は、その技術の進歩
と共に流線形の形状が採用されるようになり、モールデ
ィングの様に長尺物の場合、押出成形加工されることが
多く、長尺物の成形品を曲げて自動車に装着することが
多い、このため、モールディングの材料として、曲げ復
元力が小さく、成形加工性が良好なポリ塩化ビニルが広
く一般的に採用されている。然し、軽量化、環境対策と
云う点から、成形加工性が良好なポリ塩化ビニルに代え
てオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂が使用される様に
なったが、曲げ回復力が大きいために押出成形加工後の
長尺物の成形品を曲げて自動車に装着することが非常に
困難であった。また、スチレン系樹脂は、耐油性に劣る
ため、モールディング等の自動車の用途等の耐油性・耐
熱性を必要とする分野では使用が限定されると云う問題
があった。
と共に流線形の形状が採用されるようになり、モールデ
ィングの様に長尺物の場合、押出成形加工されることが
多く、長尺物の成形品を曲げて自動車に装着することが
多い、このため、モールディングの材料として、曲げ復
元力が小さく、成形加工性が良好なポリ塩化ビニルが広
く一般的に採用されている。然し、軽量化、環境対策と
云う点から、成形加工性が良好なポリ塩化ビニルに代え
てオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂が使用される様に
なったが、曲げ回復力が大きいために押出成形加工後の
長尺物の成形品を曲げて自動車に装着することが非常に
困難であった。また、スチレン系樹脂は、耐油性に劣る
ため、モールディング等の自動車の用途等の耐油性・耐
熱性を必要とする分野では使用が限定されると云う問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、曲げ復元力
が小さく穏やかで、軽量、柔軟性、耐油性、成形加工
性、制振性に優れた熱可塑性エラストマー組成物を自動
車のモールディングに使用することを目的とし、従来の
間題点を解決するものである。
が小さく穏やかで、軽量、柔軟性、耐油性、成形加工
性、制振性に優れた熱可塑性エラストマー組成物を自動
車のモールディングに使用することを目的とし、従来の
間題点を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は検討を進めた結
果、スチレン・共役ジエン系のブロック共重合体、及び
/又は水添ブロック共重合体にビニル芳香族系樹脂、非
芳香族系ゴム用軟化剤と共に有機パーオキサイドで架橋
することにより、曲げ復元力が穏やかで、軽量、柔軟性
に富み、耐油性、成形加工性、制振性に優れ、自動車用
各種モールディング用に有効な熱可塑性エラストマー組
成物が得られることを見い出した。特に、自動車に装着
されるウインドモールディング、ルーフモールディン
グ、プロテクターモールディング、ウエザストリップモ
ールディング等の各種モールディングにおいて有効であ
る。即ち、本発明は、自動車用各種モールディングに使
用される曲げ復元力が穏やかで、比重が小さく、柔軟
性、成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー樹脂組成
物を提供する。本発明は第2に、前記熱可塑性エラスト
マー樹脂組成物が、 (a)ビニル芳香族化合物から主として作られる少なく
とも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から
主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBと
からなるブロック共重合体、及び/又はこれを水素添加
して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但
し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含
み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結
合、及びその80〜20重量%が3.4−結合を有する
ところのブロック共重合体、又は該ブロック共重合体の
イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80
%が水素添加されているところの水添ブロック共重合
体) (b)ビニル芳香族系樹脂 10〜130重量部 (c)非芳香族系ゴム用軟化剤 15〜300重量部 (d)有機パーオキサイド 0.1〜3重量部 (e)架橋助剤 0.1〜10重量部 からなることを特徴するものを提供する。
果、スチレン・共役ジエン系のブロック共重合体、及び
/又は水添ブロック共重合体にビニル芳香族系樹脂、非
芳香族系ゴム用軟化剤と共に有機パーオキサイドで架橋
することにより、曲げ復元力が穏やかで、軽量、柔軟性
に富み、耐油性、成形加工性、制振性に優れ、自動車用
各種モールディング用に有効な熱可塑性エラストマー組
成物が得られることを見い出した。特に、自動車に装着
されるウインドモールディング、ルーフモールディン
グ、プロテクターモールディング、ウエザストリップモ
ールディング等の各種モールディングにおいて有効であ
る。即ち、本発明は、自動車用各種モールディングに使
用される曲げ復元力が穏やかで、比重が小さく、柔軟
性、成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー樹脂組成
物を提供する。本発明は第2に、前記熱可塑性エラスト
マー樹脂組成物が、 (a)ビニル芳香族化合物から主として作られる少なく
とも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から
主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBと
からなるブロック共重合体、及び/又はこれを水素添加
して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但
し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含
み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結
合、及びその80〜20重量%が3.4−結合を有する
ところのブロック共重合体、又は該ブロック共重合体の
イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80
%が水素添加されているところの水添ブロック共重合
体) (b)ビニル芳香族系樹脂 10〜130重量部 (c)非芳香族系ゴム用軟化剤 15〜300重量部 (d)有機パーオキサイド 0.1〜3重量部 (e)架橋助剤 0.1〜10重量部 からなることを特徴するものを提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の組成物における各成分に
ついて説明する。 成分(a):必須成分 ブロック共集合体及び水添ブロック共重合体は、ビニル
芳香族化合物から主として作られる(以下では、ビニル
芳香族化合物を主体とするということがある)少なくと
も2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主
として作られる(以下では、共役ジエン化合物を主体と
するということがある)少なくとも1つの重合体ブロッ
クBとからなるブロック共重合体を水素添加して得られ
るものである このブロック共重合体及び水添ブロック共重合体は、全
体としてビニル芳香族化合物を5〜60重量%、好まし
くは20〜50重量%含む、ビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAは、50重量%以上、好ましく
は70重量%以上のビニル芳香族化合物及び任意的成
分、例えば共役ジエン化合物からつくられたホモ重合体
又は共重合体ブロックである。共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックBは、50重量%以上、好ましく
は70重量%以上の共役ジエン化合物及び任意的成分、
例えばビニル芳香族化合物から作られたホモ重合体又は
重合体ブロックである。ブロック共重合体及び水添ブロ
ック共重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、p−第3ブチルスチレン等のうちから1種又は2種
以上を選択でき、中でもスチレンが好ましい。 また、
共役ジエン化合物としては、例えばブタジエン、イソプ
レン、1・3−ペンタジエン、2・3−ジメチル−1・
3−ブタジエン等の内から1種又は2種以上が選ばれ、
中でもブタジエン、イソプレン及びこれらの組合せが好
ましい。 共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クBにおいて、そのミクロ構造を任意に選ぶことがで
き、共役ジエン化合物から主として作られる重合体ブロ
ックBがポリイソフレンブロックを含み、イソプレンは
その20〜80重量9%が1,4−結合及びその80〜
20重量%が3.4−結合を有するところのブロック共
重合体又は該ブロック共重合体のイソプレンに由来する
脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されてい
るところの水添ブロック共重合体から成るものである。
上記は、例えばクラレ社からハイブラーVS、ハイブラ
ーHVSとして市販されている ブロック共重合体及び水添ブロック共重合体の数平均分
子量は、好ましくは5,000〜1,000,000、
より好ましくは10,000〜500,000、更に好
ましくは100,000〜300,000の範囲であ
り、分子量分布は10以下である。 成分(b):必須成分 ビニル芳香族系樹脂としては、ポリスチレン、ゴム変性
ポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)、スチレン−α
−メチルスチレン共重合体、スチレン−パラメチルスチ
レン共重合体、スチレン−アタリル酸ゴム−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等
が挙げられ、これらのうちから1種類又は2種類以上を
選択できる。ゴム変性ポリスチレンのゴム成分は、2〜
15%含有するものである。中でもポリスチレンが好ま
しい。また、メルトフローレートが0.5〜60g/1
0分(200℃、荷重5.0kgで測定)のものが好ま
しい。更に、重量平均分子量103〜107のものが好
ましい。成分(b)を使用する場合には、成分(a)1
00重量部に対して下限は、10重量部以上、好ましく
は20重量部以上、更に好ましくは50重量部以上であ
る。上限は130重量部以下、好ましくは80重量部以
下の量で使用する。10重量部未満は、成形性が悪くな
る。また、130重量部を越えると得られるエラストマ
ー組成物の硬度が高くなり過ぎて柔軟性が失われる。 成分(c):必須成分 非芳香族系ゴム用軟化剤とは、非芳香族系の鉱物油又は
液状もしくは低分子量の合成軟化剤てある。一般にゴム
用として用いられる鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテ
ン環及びパラフィン鎖の三者の組み合わさった混合物で
あって、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を
占めるものをパラフィン系、ナフテン環炭素数が30〜
40%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30%以上
のものは芳香族系と呼ばれて区別されている。本発明の
成分(c)として用いられる鉱物油系ゴム用軟化剤は、
上記区分でパラフィン系及びナフテン系のものであり、
芳香族系の軟化剤は、成分(a)との分散性の点で好ま
しくない、特に、本発明の成分(c)としては、パラフ
ィン系のものが好ましく、更にパラフィン系の中でも芳
香族環成分の少ないものが特に適している。成分(c)
の配合量は、成分(a)100重量部に対して15重量
部以上、好ましくは30重量部以上で、且つ300重量
部以下、好ましくは150重量部以下である。300重
量部を超える配合は、軟化剤のブリードアウトを生じや
すく、最終製品に粘着性を与えるおそれがあり、機械的
性質も低下せしめる。また、15重量部未満の配合は、
成形性が困難となり、得られる組成物の柔軟性が失われ
ることになる。 成分(d):必須成分 有機パーオキサイドとしては、例えばジクミルパーオキ
サイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、1.3−ビス(tert−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパー
オキシ)バレレート、ベンゾイルパーオキサイド、p−
クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジアセチルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサ
イド等を挙げることができ、これらを単独で又は2種以
上組合わせて使用する。これらのうちでは、臭気性、着
色性、スコーチ安定性の点で、2,5−ジメチル−2,
5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tret−ブチルペル
オキシ)ヘキシン−3が最も好ましい。 成分(d)の
配合量は、成分(a)100重量部に対して0.1重量
部以上、3重量部以下である。 成分(e):必須成分 架橋助剤としては、ジビニルベンゼン、トリアリルシア
ヌレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、アリルメタクリレートのような多官能性メタクリ
レートモノマー、ビニブドチラート又はビニルステアレ
ートのような多官能性ビニルモノマーを架橋助剤として
配合することができる。このような化合物により、均一
で且つ効率的な架橋反応が期待できる。成分(e)の配
合量は、成分(a)100重量部に対して01以上、1
0重量部以下、好ましくは5重量部以下である。上記成
分の他に、下記の任意成分を配合することができる。 成分(f−1):任意成分 ビニル芳香族化合物から主として作られる少なくとも2
つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主とし
て作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからな
るブロック共重合体、及び/又はこれを水素添加して得
られる水添ブロック共重合体。(但し、共役ジエン化合
物から主として作られる重合体ブロックBがポリイソプ
レンブロックを含み、イソプレンの70〜100重量%
が1.4−結合を有するところのブロック共重合体、又
はイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも9
0%が水素添加されている。) この成分(f−1)を使用する場合は、成分(a)10
0重量部に対して200重量部以下、好ましくは150
重量部以下の量で使用する。成分(f−1)の配合量が
200重量部を超えると成形性が悪化する。使用する場
合の下限値は、特に限定されないが、通常5重量部以
上、好ましくは10重量部以上である。好ましい配合量
は、5〜150重量部である。 成分(f−2):任意成分 本発明におけるパーオキサイド架橋型オレフィン系樹脂
及び/又はそれを含む共重合体ゴムとしては、パーオキ
サイドの存在下で加熱処理することによって主として架
橋反応を起こし、その流動性が低下するものを用いる。
オレフィン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(低圧
法ポリエチレン)、低密度ポリエチレン(高圧法ポリエ
チレン)、線状低密度ポリエチレン(エチレンと少量の
好ましくは1〜10モル%のブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1等のα−オレフィンとのコポリマー)
等のポリエチレン、エチレン−プロピレンコポリマー、
エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル
酸エステルコポリマー等が挙げられ、この中から選ばれ
た1種又は2種以上が好ましく用いられる。特に好まし
いのは、密度0.90g/cm3以下のメタロセン触媒
(シングルサイト触媒)を用いて製造されたエチレン・
オクテン・コポリマーであ。これらは、一般に温度19
0℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.1〜5.
0g/10分、更に好ましくは0.3〜1.0g/10
分のものが好ましい。成分(f−2)を使用する場合に
は、成分(a)100重量部に対して130重量部以
下、好ましくは80重量部以下の量で使用する。成分
(f−2)の配合量が130重量部を超えると、得られ
る熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性が失われ、成形
性も悪化する。使用する場合の下限値は、特に限定され
ないが、通常3重量部以上、好ましくは10重量部以上
である。好ましい配合量は、0〜80重量部である。 成分(f−3):任意成分 パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又はそれ
を含む共重合体ゴムの配合は、得られる組成物のゴム分
散を良好にし、成形品の外観を良好にする効果を有す
る。パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又は
それを含む共重合体ゴムは、パーオキサイドの存在下に
加熱処理をすることによって熱分解して分子量を減じ、
樹脂の溶融時の流動性が増大するオレフィン系の重合体
又は共重合体である。例えば、アイソタクチックポリプ
ロピレン、或はプロピレンと他のα−オレフィン、エチ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン等との共重合体を挙げることができる。用いられ
るパーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又はそ
れを含む共重合体ゴムのホモ部分のDSC測定(示差走
査熱量測定)による結晶化度は、Tm150℃〜167
℃、△Hmが25mJ/mg〜83mJ/mgの範囲の
ものが好ましい。結晶化度はDSC測定のTm、△Hm
から推定することができる。上記範囲外では、得られる
エラストマー組成物の100℃以上のゴム弾性か改良さ
れない。用いられるパーオキサイド分解型オレフィン系
樹脂及び/又はそれを含む共重合体ゴムのMFR(JI
S K 7210、190℃、2.16kg荷重)は、
好ましくは動的架橋時に添加する場合は通常0.1〜5
0g/10分、好ましくは0.5〜20g/10分の範
囲のものである、動的架橋終了後に添加する場合は、通
常0.1〜200g/10分、好ましくは0.5〜60
g/10分の範囲のものである。動的架橋時に添加する
場合は、MFRが0.1g/10分未満では得られるエ
ラストマーの成形性が低下する傾向があり、50g/1
0分より上では得られるエラストマー組成物のゴム弾性
が悪化する傾向がある。動的架橋終了後に添加する場
合、MFRが0.1g/10分未満ではエラストマーの
成形性が低下し、200g/10分より上では得られる
エラストマー組成物のゴム弾性が悪化する。成分(f−
3)を使用する場合には、成分(a)100重量部に対
して130重量部以下、好ましくは80重量部以下の量
で使用する。成分(f−3)の配合量が130重量部を
超えると、得られる熱可塑性エラストマー組成物の硬度
が高くなり過ぎて柔軟性が失われ、ゴム的感触の製品が
得られない。また、使用する場合の下限値は特に限定さ
れないが、通常3重量部以上、好ましくは10重量部以
上である。好ましい配合量は0〜80重量部である。 成分(f−4):任意成分 必要に応じて水添石油樹脂を配合することができる。水
添石油樹脂を配合すると、柔軟性とベトツキ性のバラン
スが良く、柔軟性があるもののベトツキがないという効
果が生じる。本発明に用いる水添石油樹脂としては、水
素化石油樹脂、例えば水素化脂肪族系石油樹脂、水素化
芳香族石油樹脂、水素化共重合系石油樹脂及び水素化脂
環族系石油樹脂及び水素化テルペン系樹脂が挙げられ
る。上記水素化石油樹脂は、慣用の方法で製造される石
油樹脂を慣用の方法によって水素化することにより得ら
れる。前記石油樹脂とは、石油精製工業、石油化学工業
の各種工程で得られる樹脂状物、又はそれらの工程は、
特にナフサの分解工程にて得られる不飽和炭化水素を原
料として共重合して得られる樹脂のことを指し称する。
例えば、C5留分を主原料とする脂肪族系石油樹脂、C
9留分を主原料とする芳香族系石油樹脂、それらの共重
合系石油樹脂、水素化脂環族系石油樹脂であり、その中
でもシクロプンタジエン系化合物とビニル芳香族化合物
とを共重合して、水素添加脂環族系石油樹脂して、水素
添加したものが好ましい。成分(f−4)を使用する場
合には、成分(a)100重量部に対して100重量部
以下、好ましくは80重量部以下の量で使用する。10
0重量部を超えると成形品の表面性が悪くなる。また、
使用する場合の下限値は、特に限定されないが、通常1
重量部以上である。好ましい配合量は0〜80重量部で
ある。 成分(f−5):任意成分 必要に応じて無機充填剤を配合することができる。無機
充填剤は、成形品の圧縮永久歪み等一部の物性を改良す
る効果の他に、増量による経済上の利点を有する。用い
られる無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、
水酸化マグネシウム、マイカ、クレー、硫酸パリウム、
天然けい酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チ
タン、カーポンブラック等がある。これらの内、炭酸カ
ルシウム、タルクは特に好ましいものである。成分(f
−5)を使用する場合には、成分(a)100重量部に
対して100重量部以下、好ましくは60重量部以下の
量で使用する。100重量部を超えると、得られるエラ
ストマー組成物の機械的強度の低下が著しく、且つ硬度
が高くなって柔軟性が失われ、ゴム的な感触の製品が得
られなくなる。また、使用する場合の下限値は、特に限
定されないが、通常5重量部以上である。好ましい配合
量は、0〜50重量部である。然し、実際に成分(a)
〜(f)の配合割合、特に得られるスチレン系熱可塑性
エラストマー組成物の品質に影響する復元力を考慮して
決定される。なお、本発明の組成物は、上記の成分の他
に用途に応じて各種ブロッキング防止剤、シール性改良
剤、熱安定剤、酸化防止剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、
滑剤、結晶核剤、着色剤等を有することも可能である。
次に、上記した本発明の組成物の製造方法について述べ
る。製造方法は、特に限定されず、各成分を一括して溶
融混練することによって上記した本発明の組成物を製造
することができる。慣用の溶融混練の手法及び装置(1
軸又は2軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、各種
ニーダー等)が何れも使用できる。
ついて説明する。 成分(a):必須成分 ブロック共集合体及び水添ブロック共重合体は、ビニル
芳香族化合物から主として作られる(以下では、ビニル
芳香族化合物を主体とするということがある)少なくと
も2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主
として作られる(以下では、共役ジエン化合物を主体と
するということがある)少なくとも1つの重合体ブロッ
クBとからなるブロック共重合体を水素添加して得られ
るものである このブロック共重合体及び水添ブロック共重合体は、全
体としてビニル芳香族化合物を5〜60重量%、好まし
くは20〜50重量%含む、ビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAは、50重量%以上、好ましく
は70重量%以上のビニル芳香族化合物及び任意的成
分、例えば共役ジエン化合物からつくられたホモ重合体
又は共重合体ブロックである。共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックBは、50重量%以上、好ましく
は70重量%以上の共役ジエン化合物及び任意的成分、
例えばビニル芳香族化合物から作られたホモ重合体又は
重合体ブロックである。ブロック共重合体及び水添ブロ
ック共重合体を構成するビニル芳香族化合物としては、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、p−第3ブチルスチレン等のうちから1種又は2種
以上を選択でき、中でもスチレンが好ましい。 また、
共役ジエン化合物としては、例えばブタジエン、イソプ
レン、1・3−ペンタジエン、2・3−ジメチル−1・
3−ブタジエン等の内から1種又は2種以上が選ばれ、
中でもブタジエン、イソプレン及びこれらの組合せが好
ましい。 共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クBにおいて、そのミクロ構造を任意に選ぶことがで
き、共役ジエン化合物から主として作られる重合体ブロ
ックBがポリイソフレンブロックを含み、イソプレンは
その20〜80重量9%が1,4−結合及びその80〜
20重量%が3.4−結合を有するところのブロック共
重合体又は該ブロック共重合体のイソプレンに由来する
脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されてい
るところの水添ブロック共重合体から成るものである。
上記は、例えばクラレ社からハイブラーVS、ハイブラ
ーHVSとして市販されている ブロック共重合体及び水添ブロック共重合体の数平均分
子量は、好ましくは5,000〜1,000,000、
より好ましくは10,000〜500,000、更に好
ましくは100,000〜300,000の範囲であ
り、分子量分布は10以下である。 成分(b):必須成分 ビニル芳香族系樹脂としては、ポリスチレン、ゴム変性
ポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)、スチレン−α
−メチルスチレン共重合体、スチレン−パラメチルスチ
レン共重合体、スチレン−アタリル酸ゴム−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等
が挙げられ、これらのうちから1種類又は2種類以上を
選択できる。ゴム変性ポリスチレンのゴム成分は、2〜
15%含有するものである。中でもポリスチレンが好ま
しい。また、メルトフローレートが0.5〜60g/1
0分(200℃、荷重5.0kgで測定)のものが好ま
しい。更に、重量平均分子量103〜107のものが好
ましい。成分(b)を使用する場合には、成分(a)1
00重量部に対して下限は、10重量部以上、好ましく
は20重量部以上、更に好ましくは50重量部以上であ
る。上限は130重量部以下、好ましくは80重量部以
下の量で使用する。10重量部未満は、成形性が悪くな
る。また、130重量部を越えると得られるエラストマ
ー組成物の硬度が高くなり過ぎて柔軟性が失われる。 成分(c):必須成分 非芳香族系ゴム用軟化剤とは、非芳香族系の鉱物油又は
液状もしくは低分子量の合成軟化剤てある。一般にゴム
用として用いられる鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテ
ン環及びパラフィン鎖の三者の組み合わさった混合物で
あって、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を
占めるものをパラフィン系、ナフテン環炭素数が30〜
40%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30%以上
のものは芳香族系と呼ばれて区別されている。本発明の
成分(c)として用いられる鉱物油系ゴム用軟化剤は、
上記区分でパラフィン系及びナフテン系のものであり、
芳香族系の軟化剤は、成分(a)との分散性の点で好ま
しくない、特に、本発明の成分(c)としては、パラフ
ィン系のものが好ましく、更にパラフィン系の中でも芳
香族環成分の少ないものが特に適している。成分(c)
の配合量は、成分(a)100重量部に対して15重量
部以上、好ましくは30重量部以上で、且つ300重量
部以下、好ましくは150重量部以下である。300重
量部を超える配合は、軟化剤のブリードアウトを生じや
すく、最終製品に粘着性を与えるおそれがあり、機械的
性質も低下せしめる。また、15重量部未満の配合は、
成形性が困難となり、得られる組成物の柔軟性が失われ
ることになる。 成分(d):必須成分 有機パーオキサイドとしては、例えばジクミルパーオキ
サイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、1.3−ビス(tert−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパー
オキシ)バレレート、ベンゾイルパーオキサイド、p−
クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジアセチルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサ
イド等を挙げることができ、これらを単独で又は2種以
上組合わせて使用する。これらのうちでは、臭気性、着
色性、スコーチ安定性の点で、2,5−ジメチル−2,
5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tret−ブチルペル
オキシ)ヘキシン−3が最も好ましい。 成分(d)の
配合量は、成分(a)100重量部に対して0.1重量
部以上、3重量部以下である。 成分(e):必須成分 架橋助剤としては、ジビニルベンゼン、トリアリルシア
ヌレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、アリルメタクリレートのような多官能性メタクリ
レートモノマー、ビニブドチラート又はビニルステアレ
ートのような多官能性ビニルモノマーを架橋助剤として
配合することができる。このような化合物により、均一
で且つ効率的な架橋反応が期待できる。成分(e)の配
合量は、成分(a)100重量部に対して01以上、1
0重量部以下、好ましくは5重量部以下である。上記成
分の他に、下記の任意成分を配合することができる。 成分(f−1):任意成分 ビニル芳香族化合物から主として作られる少なくとも2
つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主とし
て作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからな
るブロック共重合体、及び/又はこれを水素添加して得
られる水添ブロック共重合体。(但し、共役ジエン化合
物から主として作られる重合体ブロックBがポリイソプ
レンブロックを含み、イソプレンの70〜100重量%
が1.4−結合を有するところのブロック共重合体、又
はイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも9
0%が水素添加されている。) この成分(f−1)を使用する場合は、成分(a)10
0重量部に対して200重量部以下、好ましくは150
重量部以下の量で使用する。成分(f−1)の配合量が
200重量部を超えると成形性が悪化する。使用する場
合の下限値は、特に限定されないが、通常5重量部以
上、好ましくは10重量部以上である。好ましい配合量
は、5〜150重量部である。 成分(f−2):任意成分 本発明におけるパーオキサイド架橋型オレフィン系樹脂
及び/又はそれを含む共重合体ゴムとしては、パーオキ
サイドの存在下で加熱処理することによって主として架
橋反応を起こし、その流動性が低下するものを用いる。
オレフィン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(低圧
法ポリエチレン)、低密度ポリエチレン(高圧法ポリエ
チレン)、線状低密度ポリエチレン(エチレンと少量の
好ましくは1〜10モル%のブテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1等のα−オレフィンとのコポリマー)
等のポリエチレン、エチレン−プロピレンコポリマー、
エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル
酸エステルコポリマー等が挙げられ、この中から選ばれ
た1種又は2種以上が好ましく用いられる。特に好まし
いのは、密度0.90g/cm3以下のメタロセン触媒
(シングルサイト触媒)を用いて製造されたエチレン・
オクテン・コポリマーであ。これらは、一般に温度19
0℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.1〜5.
0g/10分、更に好ましくは0.3〜1.0g/10
分のものが好ましい。成分(f−2)を使用する場合に
は、成分(a)100重量部に対して130重量部以
下、好ましくは80重量部以下の量で使用する。成分
(f−2)の配合量が130重量部を超えると、得られ
る熱可塑性エラストマー組成物の耐熱性が失われ、成形
性も悪化する。使用する場合の下限値は、特に限定され
ないが、通常3重量部以上、好ましくは10重量部以上
である。好ましい配合量は、0〜80重量部である。 成分(f−3):任意成分 パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又はそれ
を含む共重合体ゴムの配合は、得られる組成物のゴム分
散を良好にし、成形品の外観を良好にする効果を有す
る。パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又は
それを含む共重合体ゴムは、パーオキサイドの存在下に
加熱処理をすることによって熱分解して分子量を減じ、
樹脂の溶融時の流動性が増大するオレフィン系の重合体
又は共重合体である。例えば、アイソタクチックポリプ
ロピレン、或はプロピレンと他のα−オレフィン、エチ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン等との共重合体を挙げることができる。用いられ
るパーオキサイド分解型オレフィン系樹脂及び/又はそ
れを含む共重合体ゴムのホモ部分のDSC測定(示差走
査熱量測定)による結晶化度は、Tm150℃〜167
℃、△Hmが25mJ/mg〜83mJ/mgの範囲の
ものが好ましい。結晶化度はDSC測定のTm、△Hm
から推定することができる。上記範囲外では、得られる
エラストマー組成物の100℃以上のゴム弾性か改良さ
れない。用いられるパーオキサイド分解型オレフィン系
樹脂及び/又はそれを含む共重合体ゴムのMFR(JI
S K 7210、190℃、2.16kg荷重)は、
好ましくは動的架橋時に添加する場合は通常0.1〜5
0g/10分、好ましくは0.5〜20g/10分の範
囲のものである、動的架橋終了後に添加する場合は、通
常0.1〜200g/10分、好ましくは0.5〜60
g/10分の範囲のものである。動的架橋時に添加する
場合は、MFRが0.1g/10分未満では得られるエ
ラストマーの成形性が低下する傾向があり、50g/1
0分より上では得られるエラストマー組成物のゴム弾性
が悪化する傾向がある。動的架橋終了後に添加する場
合、MFRが0.1g/10分未満ではエラストマーの
成形性が低下し、200g/10分より上では得られる
エラストマー組成物のゴム弾性が悪化する。成分(f−
3)を使用する場合には、成分(a)100重量部に対
して130重量部以下、好ましくは80重量部以下の量
で使用する。成分(f−3)の配合量が130重量部を
超えると、得られる熱可塑性エラストマー組成物の硬度
が高くなり過ぎて柔軟性が失われ、ゴム的感触の製品が
得られない。また、使用する場合の下限値は特に限定さ
れないが、通常3重量部以上、好ましくは10重量部以
上である。好ましい配合量は0〜80重量部である。 成分(f−4):任意成分 必要に応じて水添石油樹脂を配合することができる。水
添石油樹脂を配合すると、柔軟性とベトツキ性のバラン
スが良く、柔軟性があるもののベトツキがないという効
果が生じる。本発明に用いる水添石油樹脂としては、水
素化石油樹脂、例えば水素化脂肪族系石油樹脂、水素化
芳香族石油樹脂、水素化共重合系石油樹脂及び水素化脂
環族系石油樹脂及び水素化テルペン系樹脂が挙げられ
る。上記水素化石油樹脂は、慣用の方法で製造される石
油樹脂を慣用の方法によって水素化することにより得ら
れる。前記石油樹脂とは、石油精製工業、石油化学工業
の各種工程で得られる樹脂状物、又はそれらの工程は、
特にナフサの分解工程にて得られる不飽和炭化水素を原
料として共重合して得られる樹脂のことを指し称する。
例えば、C5留分を主原料とする脂肪族系石油樹脂、C
9留分を主原料とする芳香族系石油樹脂、それらの共重
合系石油樹脂、水素化脂環族系石油樹脂であり、その中
でもシクロプンタジエン系化合物とビニル芳香族化合物
とを共重合して、水素添加脂環族系石油樹脂して、水素
添加したものが好ましい。成分(f−4)を使用する場
合には、成分(a)100重量部に対して100重量部
以下、好ましくは80重量部以下の量で使用する。10
0重量部を超えると成形品の表面性が悪くなる。また、
使用する場合の下限値は、特に限定されないが、通常1
重量部以上である。好ましい配合量は0〜80重量部で
ある。 成分(f−5):任意成分 必要に応じて無機充填剤を配合することができる。無機
充填剤は、成形品の圧縮永久歪み等一部の物性を改良す
る効果の他に、増量による経済上の利点を有する。用い
られる無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、
水酸化マグネシウム、マイカ、クレー、硫酸パリウム、
天然けい酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸化チ
タン、カーポンブラック等がある。これらの内、炭酸カ
ルシウム、タルクは特に好ましいものである。成分(f
−5)を使用する場合には、成分(a)100重量部に
対して100重量部以下、好ましくは60重量部以下の
量で使用する。100重量部を超えると、得られるエラ
ストマー組成物の機械的強度の低下が著しく、且つ硬度
が高くなって柔軟性が失われ、ゴム的な感触の製品が得
られなくなる。また、使用する場合の下限値は、特に限
定されないが、通常5重量部以上である。好ましい配合
量は、0〜50重量部である。然し、実際に成分(a)
〜(f)の配合割合、特に得られるスチレン系熱可塑性
エラストマー組成物の品質に影響する復元力を考慮して
決定される。なお、本発明の組成物は、上記の成分の他
に用途に応じて各種ブロッキング防止剤、シール性改良
剤、熱安定剤、酸化防止剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、
滑剤、結晶核剤、着色剤等を有することも可能である。
次に、上記した本発明の組成物の製造方法について述べ
る。製造方法は、特に限定されず、各成分を一括して溶
融混練することによって上記した本発明の組成物を製造
することができる。慣用の溶融混練の手法及び装置(1
軸又は2軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、各種
ニーダー等)が何れも使用できる。
【0006】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例、比較例において用いた評価方法は次の方法によ
った。 (1)硬さ JIS K 7215に準拠し、試験片は6.3mm厚
プレスシートを用いた15秒後の硬さを測定した。 (2)比重 JIS K 7112に準拠し、試験片は6.3mm厚
プレスシートを用いて測定した。 (3)曲げ復元力 図1に記載の金属板(厚さ10mm、幅50mm、長さ
150mm、先端部の丸み:R10)を測定温度雰囲気
中に30分間放置した後、試験片(厚さ3mm、幅10
mm、長さ150mm)を図2の様に中心部分(端から
75mm)と、先端部の頂点が一致する様に固定し、上
から荷重100gの分銅を試験片全体を均一に荷重が加
わる様にした。この様に固定した金属板及び試験片を、
所定温度(25℃)で3分間放置した後、図3の様に荷
重を開放して試験片が90度の角度まで戻る時間を測定
した。各成分しては、次の物質を使用した。 成分(a):クラレ株式会社製 ハイブラーVS−1 スチレン含有量:20重量%、イソプレン含有量:70重量% 水素添加率:0% 成分(b):ポリスチレンホモポリマー、電気化学工業製 GP−1、 MFR:6.4g/10分(200℃、5kg荷重) 成分(c):出光興産社製 ダイアナプロセスオイルPW−90、 種類:パラフィン系オイル 成分(d):化薬アクゾ社製 カヤヘキサAD 成分(e):新中村化学社製 NKエステル3G、種類:トリエチレングリコ ールジメタクリレート 成分(f−1):クラレ株式会社 セプトン 4077 スチレン含有量:30重量%、イソプレン含有量:70重量% 数平均分子量:260,000、 重量平均分子量:320,000 分子量分布:1.23、水素添加率:90%以上 成分(f−2);パーオキサイド架橋型オレフィン系樹脂 住友化学社製、BondFast BF−E 種類:エポキシ含有エチレンコポリマー MFR:3g/10分(190℃、2.16kg荷重) 成分(f−3):パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂 出光石油化学社製 PP CJ700 種類:ポリプロピレンホモポリマー、結晶化度:Tm 166℃ △Hm 82mJ/mg、MFR:2.5g/10分(190℃ 2.16kg荷重) 成分(f−4):水添石油樹脂 出光石油化学製 アイマープ P−140 種類:水添石油樹脂 C5−芳香族系共重合水素添加樹脂 成分 (f−5):充填剤 三共精粉社製 RS400、種類:炭酸カルシウム 実験例1 実験例1は、各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条
件は、次の通りであった。:2軸押出機(L/D=4
7)を使用し、混練温度180〜240℃及びスクリュ
ー回転数100rpm。得られた樹脂組成物について上
記した試験を行い、その結果を表1に示す 比較例1 種類:スチレン系樹脂 理研ビニル工業株式会社 アクテイマー AE−1190S 比較例2 種類:塩化ビニル系樹脂 理研ビニル工業株式会社 BVV0497A 比較例3 種類:オレフィン系樹脂 三井化学社製 ミラストマー 9070N
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例、比較例において用いた評価方法は次の方法によ
った。 (1)硬さ JIS K 7215に準拠し、試験片は6.3mm厚
プレスシートを用いた15秒後の硬さを測定した。 (2)比重 JIS K 7112に準拠し、試験片は6.3mm厚
プレスシートを用いて測定した。 (3)曲げ復元力 図1に記載の金属板(厚さ10mm、幅50mm、長さ
150mm、先端部の丸み:R10)を測定温度雰囲気
中に30分間放置した後、試験片(厚さ3mm、幅10
mm、長さ150mm)を図2の様に中心部分(端から
75mm)と、先端部の頂点が一致する様に固定し、上
から荷重100gの分銅を試験片全体を均一に荷重が加
わる様にした。この様に固定した金属板及び試験片を、
所定温度(25℃)で3分間放置した後、図3の様に荷
重を開放して試験片が90度の角度まで戻る時間を測定
した。各成分しては、次の物質を使用した。 成分(a):クラレ株式会社製 ハイブラーVS−1 スチレン含有量:20重量%、イソプレン含有量:70重量% 水素添加率:0% 成分(b):ポリスチレンホモポリマー、電気化学工業製 GP−1、 MFR:6.4g/10分(200℃、5kg荷重) 成分(c):出光興産社製 ダイアナプロセスオイルPW−90、 種類:パラフィン系オイル 成分(d):化薬アクゾ社製 カヤヘキサAD 成分(e):新中村化学社製 NKエステル3G、種類:トリエチレングリコ ールジメタクリレート 成分(f−1):クラレ株式会社 セプトン 4077 スチレン含有量:30重量%、イソプレン含有量:70重量% 数平均分子量:260,000、 重量平均分子量:320,000 分子量分布:1.23、水素添加率:90%以上 成分(f−2);パーオキサイド架橋型オレフィン系樹脂 住友化学社製、BondFast BF−E 種類:エポキシ含有エチレンコポリマー MFR:3g/10分(190℃、2.16kg荷重) 成分(f−3):パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂 出光石油化学社製 PP CJ700 種類:ポリプロピレンホモポリマー、結晶化度:Tm 166℃ △Hm 82mJ/mg、MFR:2.5g/10分(190℃ 2.16kg荷重) 成分(f−4):水添石油樹脂 出光石油化学製 アイマープ P−140 種類:水添石油樹脂 C5−芳香族系共重合水素添加樹脂 成分 (f−5):充填剤 三共精粉社製 RS400、種類:炭酸カルシウム 実験例1 実験例1は、各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条
件は、次の通りであった。:2軸押出機(L/D=4
7)を使用し、混練温度180〜240℃及びスクリュ
ー回転数100rpm。得られた樹脂組成物について上
記した試験を行い、その結果を表1に示す 比較例1 種類:スチレン系樹脂 理研ビニル工業株式会社 アクテイマー AE−1190S 比較例2 種類:塩化ビニル系樹脂 理研ビニル工業株式会社 BVV0497A 比較例3 種類:オレフィン系樹脂 三井化学社製 ミラストマー 9070N
【0007】
【表1】
【0008】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、従来のモールディングに使用されている合成樹脂と
比較して、自動車の各モールディングに用いるとモール
ディング自体が復元力性が小さく穏やかで、柔軟性に富
み、耐油性、成形加工性、制振性に優れている効果と、
特に自動車用途のモールディングへの装着が非常に容易
で、安定が良好となる効果がある。また、自動車のモー
ルディングのように耐熱性、耐油性を必要とする分野に
使用すると、非常に優れた効果を発揮する特性がある。
は、従来のモールディングに使用されている合成樹脂と
比較して、自動車の各モールディングに用いるとモール
ディング自体が復元力性が小さく穏やかで、柔軟性に富
み、耐油性、成形加工性、制振性に優れている効果と、
特に自動車用途のモールディングへの装着が非常に容易
で、安定が良好となる効果がある。また、自動車のモー
ルディングのように耐熱性、耐油性を必要とする分野に
使用すると、非常に優れた効果を発揮する特性がある。
【図1】本発明の曲げ復元力測定治具の形状及び試験片
の形状を示す概略図である。
の形状を示す概略図である。
【図2】本発明の曲げ復元力測定の固定方法を示す概略
図である。
図である。
【図3】本発明の試験片が戻る時間を測定する実験方法
の説明図である。
の説明図である。
【図4】本発明の成形品が組み込まれたフロント部の概
略図である。
略図である。
【図5】本発明の成形品の曲げて取り付ける方法の概略
図である。
図である。
1 復元測定治具 2 試験片 3 ウインドモールディング 4 フロントガラス 5 車輌 6 ウインドモールディング押出状態位置 7 ウインドモールディング取付状態位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 53/02 C08L 53/02 (72)発明者 宮川 直久 千葉県印旛郡白井町河原子261番5 トキ ワケミカル工業株式会社内 (72)発明者 加藤 勝久 千葉県印旛郡白井町河原子261番5 トキ ワケミカル工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車に装着されるウインドモールディ
ング、ルーフモールディング、ブロテクターモールディ
ング及びウエザストリップモールディング等の各所に使
用される自動車モールディング用の熱可塑性エラストマ
ー組成物において、前記各モールディングは曲げ復元力
及び比重が少なく、柔軟性、耐油性及び成形加工性に優
れた熱可塑性エラストマー組成物を使用したことを特徴
とする自動車モールディングの熱可塑性エラストマー組
成物。 - 【請求項2】 請求項1の熱可塑性エラストマー組成物
が、 (a)ビニル芳香族化合物から主として作られる少なく
とも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から
主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBと
からなるブロック共重合体及び/又は、これを水素添加
して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但
し、重合体ブロックBポリイソプレンブロックを含み、
イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及
びその80〜20重量%が3.4−結合を有する所のブ
ロック共重合体、又は該ブロック共重合体のイソプレン
に由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添
加されているところの水添ブロック共重合体) (b)ビニル芳香族系樹脂10〜130重量部。 (c)非芳香族系ゴム用軟化剤15〜300重量部。 (d)有機パーオキサイド0.1〜3重量部。 (e)架橋助剤0.1〜10重量部。 からなることを特徴とした請求項1に記載の自動車モー
ルディング用の熱可塑性エラストマー組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13418698A JPH11293042A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車モールディング用の熱可塑性エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13418698A JPH11293042A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車モールディング用の熱可塑性エラストマー組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11293042A true JPH11293042A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=15122458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13418698A Pending JPH11293042A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 自動車モールディング用の熱可塑性エラストマー組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11293042A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001057103A1 (en) * | 2000-02-04 | 2001-08-09 | Riken Technos Corporation | Thermoplastic resin compositions and production processes thereof |
| JP2011189922A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Tokiwa Chemical Industry Co Ltd | 芯材を有する押出し成形品 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP13418698A patent/JPH11293042A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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