JPH11293210A - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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JPH11293210A
JPH11293210A JP10454098A JP10454098A JPH11293210A JP H11293210 A JPH11293210 A JP H11293210A JP 10454098 A JP10454098 A JP 10454098A JP 10454098 A JP10454098 A JP 10454098A JP H11293210 A JPH11293210 A JP H11293210A
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(57)【要約】 【課題】塗装面に保護フィルムの接着跡が発生せず、塗
装面の保護性と汚染物質となる糊残りのない剥離性に優
れる表面保護フィルムを提供すること。 【解決手段】天然樹脂系の粘着付与剤と、重量平均分子
量Mが10000以 下のジメチルシリコーンオイル
及び、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブテンのう
ち少なくとも一つを主成分としたゴム系粘着剤層を、支
持基材に設けてなる表面保護フィルムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗膜を変形させに
くく、塗装鋼板等の表面保護に好適な表面保護フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面を塗装処理したカラー鋼板や
自動車ボディ等の表面保護フィルムとしては、支持基材
上にゴム系粘着剤層を設けたものが知られていた。しか
しながら、塗装面より保護フィルムを剥離した時、時間
の経過に従いその塗膜に接着跡が残存する問題点があっ
た。また、その塗膜が柔らかいものになると、この接着
跡は顕著に表れてしまい使用が困難であった。この接着
跡は、屋外保管等による紫外線、温度上昇及び、酸性雨
等の原因で発生し、特に温度上昇に伴うものが大きいと
考えられる。例えば、80℃で1日の曝露処理で深さが
0.5〜2.0μm程度の接着跡が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
問題点を克服するために鋭意研究を重ねる中で、この接
着跡の発生のメカニズムとして、塗膜中の低分子量成分
が表面保護フィルムに吸収され移行することによる塗膜
痩せ及び、保護フィルム中の低分子量成分が、塗膜に吸
収され起きる塗膜膨れがあることを究明した。これは、
例えば2液型ウレタン系塗料から成る未完全硬化の柔ら
かい塗膜等(以下軟質塗膜という)では、低分子量成分
が通常より多く残っており、接着跡が顕著になるという
ことにも合致している。従って、本発明は、屋外環境の
中にあっても、塗装表面に保護フィルムの接着跡が発生
せず、塗装面の保護性と、汚染物質となる糊残りのない
剥離性に優れる表面保護フィルムを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的は本発明によ
れば、天然樹脂系の粘着付与剤と重量平均分子量100
00以下のジメチルシリコーンオイル及び、ポリイソブ
チレン、ブチルゴム、ポリブテンの少なくても一つを主
成分としたゴム系粘着剤層を、オレフィン系支持基材に
設けてなる表面保護フィルムにより達成される。
【0005】上記配合の粘着剤により、塗装面の輸送や
保管の際に、砂塵、鉄粉、酸性雨、鳥の糞等の屋外環境
の中にあっても、塗膜中の低分子量成分の移行及び、保
護フィルム中の低分子量成分の移行に伴う塗膜の痩せ及
び、膨れを防止できる。特に軟質塗膜では、フィルム貼
付け後の気泡跡やフィルム端部跡が生じ難く、且つ粘着
剤の糊残りなく容易に剥離でき、しかも酸性雨、砂塵、
砂等の浮遊物ないし衝突物に対する保護性に優れ、塗膜
を簡便に均一保護出来て環境問題の誘発なく、容易に剥
離除去出来る表面保護フィルムの利点を維持した自動車
用保護フィルムとすることができる。重量平均分子量が
10000以下のジメチルシリコーンオイルを使用する
ことにより、塗膜中の低分子量成分の移行及び、保護フ
ィルム中の低分子量成分の移行に伴う塗膜の痩せ及び、
膨れを防止することが可能である。低分子量成分の移動
は、粘着剤層と塗膜側との低分子量成分の平衡を保つた
めに起きる。この平衡を最初から維持することにより、
低分子量成分の移動をなくし、塗膜の変形を抑えること
にした。つまり、最初から粘着フィルム側に塗膜側と同
じ量の低分子量成分を入れておくことによって、塗膜側
からの移動及び粘着フィルム側からの移動を抑えること
ができ、塗膜の変形がおきないと考えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の表面保護フィルムは、天
然樹脂系の粘着付与剤と重量平均分子量10000以下
のジメチルシリコーンオイル及び、ポリイソブチレン、
ブチルゴム、ポリブテンのうち少なくても一つを主成分
としたゴム系粘着剤層を、オレフィン系支持基材に設け
てなる。本発明において、添加剤として用いるジメチル
シリコーンオイルは、(Si−O−Si)で示されるシ
ロキサン結合を骨格とするもので、メチルフェニルシリ
コーンオイル等と同じストレートシリコーンオイルであ
る。この重量平均分子量は10000以下で、好ましく
は3000〜5000である。重量平均分子量が100
00を超えると、低分子量成分の移動に関与せず接着跡
の変形を抑えることが出来なくなり好ましくない。添加
量は、粘着剤主成分のゴム100重量部に対し、1〜5
重量部である。1重量部未満では、期待される塗膜の変
形の抑制の効果が得られず、5重量部以上になると離型
効果による粘着力の低下及び転着が顕著になるため好ま
しくない。また、添加量は、塗膜変形防止の効果の度合
い、相溶性や形成する粘着剤層の厚さ等により適宜決定
される。分子量の測定方法は、高速液体クロマトグラフ
法、粘度法、超遠心法、光散乱法、膜浸透圧法、沸点上
昇法等があるが、高速液体クロマトグラフ法が簡便であ
り、好ましい測定法である。粘着付与剤としては、ロジ
ン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、テルペンフェノール
樹脂、ダンマル、コパール、シェラック等の天然樹脂系
のものが挙げられる。特に、テルペン系のピネンやジペ
ンテンは、粘着剤の主成分であるポリイソブチレンとの
相溶性も良好であり、塗膜変形に対しても影響が少ない
ことにより、本用途の粘着付与剤として好ましい。重量
平均分子量は100〜7000が好ましいが、これに限
定するものではない。添加量は、粘着剤主成分のゴム1
00重量部に対し、1〜10重量部である。1重量部未
満では、粘着力向上の効果が得られず、10重量部を超
えると塗膜への転着や、粘着剤の凝集力低下による糊残
りが発生するため好ましくない。
【0007】粘着剤の主成分としては、ポリイソブチレ
ン、ブチルゴム、ポリブテンが挙げられる。ポリイソブ
チレンは、イソブチレンの重合体である。ブチルゴム
は、イソブチレンとイソプレンとの共重合体を主成分と
し、カルボン酸基、水酸基等の架橋性官能基を持ったモ
ノマーを重合したり、塩素化したものが挙げられる。ポ
リブデンは、イソブチレンと1−ブテン、n−ブテン等
の構造異性体との共重合体である。これらの中の1種又
は混合物を用いる。これらゴム成分の重量平均分子量
は、50〜200万であることが必要である。50万未
満では、粘着力の凝集力、耐候性が不十分であり、また
移動低分子量成分が増えるため、塗膜の変形が顕著にな
るため好ましくない。200万を超えると定温領域での
粘着力の低下や、応力の掛かり易い気泡や、見切り部等
のエッジ部での塗膜変形が発生し易くなり好ましくな
い。
【0008】更に、粘着剤の耐候性向上のために、耐候
性向上剤を添加するのが好ましい。ここで、耐候性向上
剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、
フェノール系、亜リン酸エステル等の老化防止剤、酸化
防止剤、あるいはサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等の紫
外線吸収剤、光安定剤等が挙げられ、特にベンゾトリア
ゾール系の紫外線吸収剤が相溶性、耐候性の向上効果に
優れることから好ましい。添加量は、粘着剤主成分のゴ
ム100重量部に対し、0.1〜6重量部である。0.
1重量部未満では耐候性向上の効果が得られず、6重量
部を超えると塗膜変形が顕著になるため、好ましくな
い。また、支持基材として用いるフィルムは、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド及び、フ
ッ素化合物等からなるプラスチックフィルムあるいは、
金属箔、織布、紙等及びこれらの複合体が挙げられる。
特に、プロピレンとエチレンとのホモポリマーの混合
物、コポリマー又は、ホモポリマーとコポリマーとの混
合物の状態で存在しており、エチレンの含有量が、5〜
40重量%のものである。エチレンの含有量が、5重量
%未満では耐寒性(−20℃付近での粘着力)が低下
し、40重量%を超えるとフィルムが柔らかくなり過ぎ
て好ましくない。
【0009】更に、改質のためブテン等のα−オレフィ
ン、更には酢酸ビニル、メチルメタクリレート等のモノ
マーを共重合させても良い。また、支持基材の耐候性、
耐熱性、加工性及び作業性の向上を目的に、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑剤等を添加しても良い。
但し、あまり多量の添加は、塗膜変形に影響するため、
出来れば何も添加しないのが好ましい。支持基材の色
は、マンセル色素系でN8以上の白色のものが好まし
い。カーボンブラック等による着色フィルムは、遮蔽性
や遮光性に優れ、少量の添加で紫外線の透過量を10%
以下にすることができるが、吸収による熱上昇が大き
く、夏期には直射日光により80℃以上の高温になるた
め、低Tg化した軟質塗膜では熱変形等の問題が発生し
易い。マンセル色素系でN8以上の白色の場合は、温度
上昇が60〜70℃と小さく好ましい。しかし、白色の
場合、顔料の遮光性が小さいために支持基材自体の耐候
性が不十分であり、耐候性向上剤の添加が必要である。
耐候性向上剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロ
キノン系、フェノール系、亜リン酸エステル系等の老化
防止剤、酸化防止剤、又はサリチル酸誘導体、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系
等の紫外線吸収剤、光安定剤等が挙げられ、特にヒンダ
ードアミン系の紫外線吸収剤が相溶性、耐候性の向上効
果に優れることから好ましい。添加量は、0.1〜10
重量部が好ましい。0.1重量部未満では効果がなく、
10重量部を超えると塗膜変形が顕著になるため好まし
くない。
【0010】顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の白色顔料が挙げられ
る。オレフィン系フィルムの着色は、通常行われる顔料
の添加又は支持基材背面への印刷等によって行われる。
着色の程度は、フィルムの耐候性向上のため、紫外線の
最大透過量が190〜370nmの範囲で5%以下、好
ましくは1%以下である。表面保護フィルムの形成は例
えば、上記の配合の粘着剤を溶剤による溶液や熱溶融液
を支持基材に塗布する方法、セパレータ上に形成した粘
着剤層を支持基材へ移着する方法等公知の粘着フィルム
の形成方法に準じて行うことが出来る。形成する粘着剤
層の厚さは適宜に決定して良く、一般には、200μm
以下、出来れば1〜20μmが好ましい。これは、粘着
剤中の成分が少ない程低分子量成分が少なく出来るから
である。本発明の表面保護フィルムは、種々の塗料で塗
装処理された鋼板等の金属板や、その成形品等の塗装面
を有する各種の被着体に対する微小物の衝突や薬品等か
らの表面保護等に好ましく用いられる。特に、保管時等
に温度上昇が伴う場合や、長期間粘着保護しておく場合
の塗装物品の塗膜変形を防止出来る。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。尚、以下の記述で部と
あるのは全て重量部である。 実施例1 重量平均分子量Mwが3000であるジメチルシリコー
ン(TSF−451、東芝シリコーン製)2部と、ジペ
ンテン粘着付与剤(YSレジンPx−800、ヤスハラ
ケミカル製)5部、紫外線吸収剤の2−ヒドロキシ−4
−n−オクトキシベンゾフェノン4部を、Mwが80万
のポリイソブチレン100部のトルエン溶液からなるゴ
ム系の粘着剤に添加し、その粘着溶液をポリプロピレン
/ポリエチレン(重量比=1/1)100部に対し、顔
料の酸化チタン10部、耐候性向上剤のヒンダードアミ
ン系光安定剤0.5部からなる40μmの支持基材に塗
布し、80℃×5分間乾燥して、厚さ7μmの粘着剤層
を有する粘着フィルムを得た。
【0012】実施例2 Mwが1000であるジメチルシリコーンとした以外
は、実施例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0013】実施例3 Mwが7000であるジメチルシリコーンとした以外
は、実施例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0014】実施例4 ジメチルシリコーンの添加量を5部とした以外は、実施
例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0015】比較例1 Mwが500であるジメチルシリコーンとした以外は、
実施例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0016】比較例2 Mwが10000であるジメチルシリコーンとした以外
は、実施例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0017】比較例3 ジメチルシリコーンの添加量を10部とした以外は、実
施例1に準じて表面保護フィルムを得た。
【0018】比較例4 ジメチルシリコーンを添加しない以外は、実施例1に準
じて表面保護フィルムを得た。
【0019】比較例5 粘着付与剤を添加しない以外は実施例1に準じて表面保
護フィルムを得た。
【0020】比較例6 支持基材をポリプロピレン/ポリエチレン(重量比=1
/1)のみにした以外は、実施例1に準じて表面保護フ
ィルムを得た。
【0021】評価試験 実施例、比較例で得られた表面保護フィルムについて次
の試験を実施した。自動車のバンパーに使用される軟質
塗膜を有するプラスチック板に室温において、上記の表
面保護フィルムを5kgのローラーで貼り付ける。この
時フィルムを塗装板より小さく切り、気泡を入れて貼り
付ける。この試験片をSWOM(サンシャインウェザー
メーター)で100時間処理後、4時間室温放置後その
塗装板のフィルムが貼り付けてあった見切り部分、気泡
部分を調べ、表面形状測定装置(VF−7500、KE
YENCE製)により、フィルムが接触していた所とそ
うでない所の段差を測定した。また、同時に糊残りも観
察した。前記の結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、天然樹脂系の粘着付与
剤と、重量平均分子量Mnが10000以下のジメチル
シリコーンオイル及び、ポリイソブチレン、ブチルゴ
ム、ポリブテンのうち少なくとも一つを主成分としたゴ
ム系粘着剤層を用いることにより、塗装表面に保護フィ
ルムの接着跡が発生せず、塗装面の保護性と、汚染物質
となる糊残りのない剥離性に優れる表面保護フィルムを
提供することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然樹脂系の粘着付与剤と、重量平均分子
    量Mnが10000以下のジメチルシリコーンオイル及
    び、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリブテンのうち
    少なくとも一つを主成分としたゴム系粘着剤層を、支持
    基材に設けてなる表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】ゴム系粘着剤100重量部に対し、粘着付
    与剤1〜10重量部、シリコーンが1〜5重量部を含有
    してなる請求項1記載の表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】粘着付与剤の分子量が100〜7000で
    ある請求項1又は2記載の表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】粘着付与剤がピネン重合体、ジペンテン重
    合体又は両者の共重合体で、その単独か複数混合からな
    る請求項1乃至3のいずれか記載の表面保護フィルム。
  5. 【請求項5】支持基材が、樹脂分の主成分がプロピレン
    であり、紫外線の透過量が190〜370nmの範囲で
    1%以下で、色がマンセル表色系で8以上のオレフィン
    系フィルムである請求項1乃至4のいずれか記載の表面
    保護フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241338A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd プロテクトフィルム

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JP2009241338A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd プロテクトフィルム

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