JPH11294196A - ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法及び制御装置 - Google Patents

ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法及び制御装置

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JPH11294196A
JPH11294196A JP10664998A JP10664998A JPH11294196A JP H11294196 A JPH11294196 A JP H11294196A JP 10664998 A JP10664998 A JP 10664998A JP 10664998 A JP10664998 A JP 10664998A JP H11294196 A JPH11294196 A JP H11294196A
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throttle valve
intake throttle
step motor
valve
diesel engine
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嘉康 伊藤
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステップモータを用いたディーゼル機関の吸気
絞り弁制御にあって、同ステップモータとして小型、低
コストのものを用いながらも、吸気絞り弁の開弁時の応
答性や駆動トルクを好適に確保する。 【解決手段】ステップモータ40によって駆動される吸
気絞り弁4は、リターンスプリング27によって開弁側
に付勢されている。このため、吸気絞り弁4を開弁駆動
するときのステップモータ40の必要トルクは小さくて
済む。電子制御装置19は、吸気絞り弁4の開弁駆動時
にはステップモータ40の駆動速度を早めて応答性を高
め、同吸気絞り弁4の閉弁駆動時には駆動速度を遅くし
て十分な駆動トルクを確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関の
吸気通路に設けられ、ステップモータによって開閉駆動
される吸気絞り弁の制御方法及び制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の出力調整は主に燃料噴
射量制御によって行われるため、従来、吸入空気量制御
には、あまり高い精度は要求されなかった。しかしなが
ら、近年高まりつつあるエミッション向上の要求を満た
すためには、排気ガス還流(以下「EGR」という)装
置を通じて大量のEGR量を確保することが必要となっ
てきており、大量のEGR量を確保すべく、ディーゼル
機関への吸入空気量そのものを細密に制御する必要が生
じるようになってきている。そして、こうした細密な吸
入空気量制御を可能とするために、アクセルペダルとは
連動せずに独立して、しかも高精度の開度制御が可能な
吸気絞り弁装置が要望されるようになった。
【0003】そして従来、こうした要求を満たすため
に、例えば特公昭61−20268号公報に記載の装置
のように、正逆転モータによって吸気絞り弁を独立して
開度制御することのできる装置が提案され、実用される
に至っている。また、こうした正逆転モータとしてステ
ップモータを採用することで、更に高精度の開度制御を
実現するステップモータ式の吸気絞り弁制御装置も実用
化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような装
置では、上記吸気絞り弁の開弁が遅れると、ディーゼル
機関に導入される吸入空気量が不足してスモークが発生
するなどの不具合が生じることがある。そのため、吸気
絞り弁の開弁時には高い応答性が必要とされる。また、
吸気絞り弁は吸気通路内を流れる空気の流動抵抗によっ
て閉弁方向に付勢されるため、閉弁時には、より高い駆
動トルクが必要とされる。したがって、上記ステップモ
ータ式の吸気絞り弁制御装置にあって、こうした要求に
応えるためには、出力の高い大型でしかも高価なステッ
プモータが必要とされていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、小型・低コストのステッ
プモータを用いながらも、吸気絞り弁の開弁時の応答性
や駆動トルクを好適に確保することのできるディーゼル
機関の吸気絞り弁の制御方法及び制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ディーゼル機関の吸気絞
り弁に駆動連結されたステップモータの所定のステップ
位置を基準としたステップ数制御に基づき前記吸気絞り
弁を開閉せしめるディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法
において、機関運転状態に応じた吸気絞り弁の開閉駆動
に際し、同吸気絞り弁の開弁側へのステップモータの作
動速度を閉弁側へのステップモータの作動速度よりも高
めたことをその要旨とする。。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法におい
て、前記吸気絞り弁は、開弁側に対して常時付勢される
ことをその要旨とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法
において、前記ステップモータの駆動電圧を常時監視
し、該駆動電圧が所定電圧以下となるとき、前記ステッ
プモータの作動速度を前記吸気絞り弁の閉弁側への作動
速度よりも更に減速せしめることをその要旨とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、ディーゼ
ル機関の吸気絞り弁に駆動連結されたステップモータの
所定のステップ位置を基準としたステップ数制御に基づ
き前記吸気絞り弁を開閉駆動せしめるディーゼル機関の
吸気絞り弁制御装置において、前記ステップモータの作
動速度を設定する作動速度設定手段と、前記設定される
作動速度に基づきステップモータを作動せしめる作動指
令手段とを備え、前記作動速度設定手段は、吸気絞り弁
の開弁側へのステップモータの作動速度を同吸気絞り弁
の閉弁側へのステップモータの作動速度よりも高く設定
することをその要旨とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御装置におい
て、前記吸気絞り弁を開弁側に付勢する付勢手段を更に
備えることをその要旨とする。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
または5に記載のディーゼル機関の吸気絞り弁制御装置
において、前記ステップモータの駆動電圧を監視する監
視手段を更に備え、前記作動速度設定手段は、この監視
する駆動電圧が所定電圧以下となるとき、前記吸気絞り
弁の閉弁側への同ステップモータの作動速度よりも作動
速度を更に遅く設定することをその要旨とする。
【0012】上記請求項1に記載の方法及び請求項4に
記載の構成によれば、高い応答性が必要とされる吸気絞
り弁の開弁時には吸気絞り弁の開弁速度を速くすること
ができるようになる。一方、閉弁時にはそれほど高い応
答性は要求されないため、閉弁速度を遅くして駆動トル
クを高めることで、吸気通路内を流れる空気の流動抵抗
を受けながらも、ステップモータの脱調の発生を抑制す
ることができるようになる。したがって、小型・低コス
トのステップモータを用いながらも、吸気絞り弁の開弁
時の応答性を好適に確保しつつ、ステップモータの脱調
の発生を抑制することができるようになる。
【0013】また、請求項2に記載の方法及び請求項5
に記載の構成によれば、高い応答性が要求される開弁時
には、付勢力によって助勢されるため、容易に開弁速度
を高めることができるようになる。一方、あまり高い応
答性を必要としない閉弁時には、ステップモータの作動
速度を遅くして駆動トルクを高めることで、付勢力に抗
しながらも、ステップモータの脱調を抑制することがで
きるようになる。したがって、小型・低コストのステッ
プモータを用いながらも、吸気絞り弁の開弁時の応答性
や駆動トルクを更に好適に確保することができるように
なる。
【0014】また、上記請求項3に記載の方法及び請求
項6に記載の構成によれば、駆動電力の低下によりステ
ップモータの出力が低下しても、ステップモータの作動
速度を減速して十分な駆動トルクを確保することで、同
ステップモータの脱調の発生を抑制することができるよ
うになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるディーゼル
機関の吸気絞り弁制御装置を具体化した一実施の形態に
ついて、詳細に説明する。
【0016】まず、本実施の形態にかかる弁装置が設け
られたディーゼル機関の概要について、図1に基づき説
明する。ディーゼル機関1の燃焼室12には、図示しな
い吸気バルブを介して吸気通路2が接続されている。こ
の吸気通路2には、上流側より、吸入空気を濾過するエ
アクリーナ3、吸入空気の圧力(大気圧)を検出するた
めの圧力センサ6、同吸入空気の温度を検出するための
吸気温センサ78、燃焼室12内に導入される吸入空気
量を調整するための吸気絞り弁4が設けられいる。
【0017】吸気絞り弁4は、ステップモータ40及
び、このステップモータ40と吸気絞り弁4とを駆動連
結するギア群を中心として構成される駆動機構5によっ
て開閉駆動される。なお、ステップモータ40は、ディ
ーゼル機関1の各種制御を行うための電子制御装置(以
下「ECU」という)19によって駆動制御される。ま
た、上記駆動機構5には、吸気絞り弁4が全開位置近傍
の所定位置よりも開き側に位置することでオン状態とな
る全開スイッチ39が設けられている。
【0018】一方、吸気通路2にあって吸気絞り弁4の
更に下流側には、上記燃焼室12に図示しない排気バル
ブを介して接続される排気通路7から分岐して同吸気通
路2に合流するEGR(排気ガス還流)通路8が接続さ
れている。このEGR通路8には、上記ECU19によ
って制御されるダイアフラム等のアクチュエータ10に
よって開閉駆動されるEGR制御弁9が設けられてい
る。前記吸気絞り弁4によって吸入空気量を、またこの
EGR制御弁9によってEGR量をそれぞれ調整するこ
とで燃焼室12内に導入される吸入空気量に対するEG
R量の割合、すなわちEGR率を自在に設定することが
可能となる。すなわち、ディーゼル機関1の全運転領域
にわたって適切なEGR制御を行うことができるように
なる。
【0019】ところで、ディーゼル機関1の副燃焼室1
3には、燃料を噴射するための噴射ノズル11が設けら
れている。この燃料噴射ノズル11は、燃料噴射ポンプ
14に接続されている。この燃料噴射ポンプ14は、デ
ィーゼル機関1の出力軸23の回転に基づき駆動されて
前記噴射ノズル11に対し燃料を加圧供給する。また、
この燃料噴射ポンプ14は、噴射ノズル11から噴射さ
れる燃料の噴射時期や噴射量を調整するタイマコントロ
ールバルブ15及びスピル弁16を備えている。これら
タイマコントロールバルブ15及びスピル弁16も前記
ECU19によってその作動が制御される。
【0020】なお、燃料噴射ポンプ14内には、ディー
ゼル機関1の出力軸の回転に同期して回転するロータ
(図示しない)が設けられるとともに、このロータの外
周面に形成された凸部を検出してその回転速度に対応し
たパルス信号を出力する電磁ピックアップからなる回転
数センサ17が設けられている。この回転数センサ17
の出力は、ディーゼル機関1の回転数の算出に寄与する
信号として前記ECU19に取り込まれる。
【0021】その他、ECU19には、上記圧力センサ
6によって検出される大気圧情報や吸気温センサ78に
よって検出される吸気温度情報をはじめ、アクセル開度
センサ18によって検出されるアクセル開度情報(アク
セルペダルの踏み込み量情報)やIG(イグニション)
スイッチ20のオン・オフ情報、スタータスイッチ21
のオン・オフ情報、水温センサ77によって検出される
冷却水温度情報、ECU19やステップモータ40を含
む各種電気機器に対して電力を供給するバッテリ22の
出力電圧情報等も併せて取り込まれるようになってい
る。
【0022】次に、前記吸気絞り弁4を開閉させる駆動
機構5の詳細について、図2〜図4に基づき説明する。
なお、図2は吸気絞り弁4及びその駆動機構5の側部断
面構造を、図3は同駆動機構5の正面構造を、図4は同
駆動機構5内に設けられた被動ギア29及びその周辺部
の部分断面構造を示している。
【0023】図2に示されるように、吸気通路2の開口
面積を可変とし、同通路2内を流れる吸入空気量を調整
するための吸気絞り弁4は、弁軸26に一体回動可能に
固定されている。この弁軸26は、前記吸気通路2に連
結されたスロットルボディ25に回動可能に支持されて
いる。この弁軸26の一端(図2の上方端)は、リター
ンスプリング27を介して上記スロットルボディ25に
連結されている。そして、弁軸26並びに吸気絞り弁4
は、このリターンスプリング27の付勢力によって、吸
気絞り弁4を開弁させる方向に付勢されている。
【0024】一方、弁軸26のもう一端(図2の下方
端)には、スロットルボディ25に装着されたギアボッ
クス28内に設けられた被動ギア29が一体回動可能に
取り付けられている。この被動ギア29は、上記ギアボ
ックス28内に設けられた支軸35に回動可能に支持さ
れた第2中間ギア37と噛合している。また、上記支軸
35には、この第2中間ギア37と一体回動する第1中
間ギア36が取り付けられている。この第1中間ギア3
6は、前記ギアボックス28に装着されたステップモー
タ40の出力軸41に一体回動可能に取り付けられた駆
動ギア38と噛合している。すなわち、ステップモータ
40によって駆動される出力軸41の回動は、前記駆動
ギア38,第1中間ギア36,第2中間ギア37及び被
動ギア29を介して弁軸26に伝達される。そして、同
弁軸26の回動によって前記吸気絞り弁4が開閉駆動さ
れる。
【0025】なお、前記弁軸26には、図3に示すよう
に、2本のアーム部32a及び32bを備えるレバー3
2が回動可能に装着されている。このレバー32は、リ
リーフスプリング31を介して前記被動ギア29に連結
されている。レバー32は、このリリーフスプリング3
1の付勢力によって、被動ギア29に対して図3の反時
計回り方向に付勢されている。また、レバー32に設け
られたアーム部の一方32bは、L字状に曲折し、被動
ギア29側に延伸されている。このアーム部32bの先
端部は、図4に示すように、被動ギア29に形成された
溝部30内に係合されている。そして、レバー32は被
動ギア29に対して、溝部30とアーム部32bの先端
部との間隙分だけ相対回動可能となっている。ただし通
常、アーム部32bの先端部は、リリーフスプリング3
1の付勢力によって、この溝部30の弁軸26を中心と
した反時計回り方向側の側壁と当接している。そしてこ
の状態で、被動ギア29とレバー32とは一体となって
回動される。
【0026】また、レバー32に設けられたもう一方の
アーム部32aの先端部には、ギアボックス28内に設
けられた全開スイッチ39と当接可能な押圧部33が設
けられている。この押圧部33は、吸気絞り弁4の全開
位置において全開スイッチ39と当接し、全開スイッチ
39をオンとすることが可能である。なお、本実施の形
態において、吸気絞り弁4は、上記全開位置よりも更に
開き側方向に回動可能となっている。ここでいう全開位
置とは、吸気通路2の開口面積が最大となるときの吸気
絞り弁4の位置のことである。そして、吸気絞り弁4を
全開位置より更に開き側方向に駆動していくと、やがて
図示しないストッパによりそれ以上の開駆動が制限され
るようになる。以下では、このときの吸気絞り弁4の位
置を最大開度位置ということとする。
【0027】さらに、ギアボックス28と反対側のシャ
フト部には、図示しない全閉ストッパが設けられてい
る。この全閉ストッパは、吸気絞り弁4が全閉位置とな
る位置でストッパと当接し、レバー32の吸気絞り弁4
の閉方向側への回動を規制する。なお、ここでいう全閉
位置とは吸気通路2の開口面積が最小、すなわち0とな
るときの吸気絞り弁4の位置をいうこととする。ただ
し、このとき被動ギア29は、全閉位置より更に閉方向
側へと回動可能である。前記ストッパが当接してレバー
32の回動が規制された位置から更に被動ギア29が閉
方向側に回動した場合、前記リリーフスプリング31の
付勢力によって、被動ギア29は開方向側に付勢される
ようになる。
【0028】次に、前記ディーゼル機関1の制御系統を
示す電気回路構成について、図5に示すブロック図に基
づき説明する。ECU19は、ディーゼル機関1の燃料
噴射量制御、燃料噴射時期制御、EGR制御、吸入空気
量制御等のための各種制御プログラムや、各種条件に対
応した値を算出するためのマップ等を記憶した読み出し
専用メモリ(ROM)61を備えている。また、ECU
19は、このROM61内に記憶されたプログラムに基
づき演算処理を実行する中央演算装置(CPU)60
と、このCPU60での演算結果や各センサ等から入力
されたデータを一時的に記憶するためのランダムアクセ
スメモリ(RAM)62と、必要なデータをECU19
への電源供給遮断時にも保持するためのバックアップR
AM63等を備えている。これらCPU60,ROM6
1,RAM62及びバックアップRAM63は、バス6
4を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路6
6及び外部出力回路67とも接続されている。
【0029】一方、ECU19において、前記圧力セン
サ6及びアクセル開度センサ18、水温センサ77、吸
気温センサ78からの入力信号は、バッファ69内に一
時的に格納される。各バッファ69内に格納された入力
信号は、マルチプレクサ68によってCPU60の指令
に基づき順次選択され、A/D変換器65によってデジ
タル信号に変換された後、上記外部入力回路66へと送
られる。また、回転数センサ17からのパルス状の入力
信号は、波形整形回路71によって2値化された後、外
部入力回路66へと送られる。更に、IGスイッチ2
0、スタータスイッチ21及び全開スイッチ39の状態
も、それらスイッチのオン・オフ情報として送られる。
なお、IGスイッチ20は、機関の始動・停止を制御す
るためのスイッチであり、機関始動時にオンとなり、停
止時にオフとなる。また、スタータスイッチ21は、機
関を始動させるスタータモータを駆動するためのスイッ
チであり、同スタータモータの回転時にはオンとなり、
停止時にはオフとなる。
【0030】さらに、バッテリ22から供給される電圧
の一部も、A/D変換器65を介して外部入力回路66
に取り込まれる。こうしてECU19は、ステップモー
タ40等に供給されるバッテリ22の電圧VBを把握し
ている。
【0031】一方、ECU19の外部出力回路67に
は、前記ステップモータ40の駆動回路72、前記EG
R制御弁9を開閉駆動するアクチュエータ10の駆動回
路73、前記燃料噴射ポンプ14のタイマコントロール
バルブ15の駆動回路74、そして同燃料噴射ポンプ1
4のスピル弁16の駆動回路75が接続されている。こ
れら各駆動回路72〜75には、CPU60の演算結果
に基づき指令信号が送られる。そして、各駆動回路72
〜75は、この指令信号に基づき、上記ステップモータ
40,アクチュエータ10,タイマコントロールバルブ
15及びスピル弁16をそれぞれ駆動する。
【0032】次に、前記ステップモータ40の構成及び
その制御態様について、図6〜図10に基づき説明す
る。図6にステップモータ40の平面断面構造を、図7
に同モータ40の側部断面構造を示す。これらの図に示
されるように、ステップモータ40は大きくは、前記出
力軸41と一体回動可能な回転子42と、回転子42を
囲繞するように設けられた2つの固定子カップ、すなわ
ちA相固定子カップ44とB相固定子カップ45とから
構成されている。回転子42には、その外周に永久磁石
43が一体回動可能に設けられている。この永久磁石4
3には、図8(a)及び(b)に同ステップモータ40
の模式断面図を示すように、所定角間隔をおいて磁極の
N極とS極とが交互に形成されている。
【0033】一方、図6及び図7に示すように、A相固
定子カップ44及びB相固定子カップ45はリング形状
を呈しており、その中空部には前記回転子42が回動可
能に収容されている。これら固定子カップ44及び45
内には、それぞれ2組のコイル、すなわちAp相コイル
46及びAn相コイル47、またはBp相コイル48及
びBn相コイル49が設けられている。これら各コイル
46〜49は、同一方向に巻き線されている。
【0034】また、これら固定子カップ44及び45に
あって、回転子42が収容された中空部の内周には、図
8(a)及び(b)に示すように、回転子42の永久磁
石43の磁極と同じ所定角間隔をおいて、上歯50及び
下歯51(A相固定子カップ44)、あるいは上歯52
及び下歯53(B相固定子カップ45)が交互に形成さ
れている。これらの上歯50,52及び下歯51,53
は、前記コイル46〜49に電圧が印加されることで励
磁される。なお、A相固定子カップ44に設けられた各
歯50,51とB相固定子カップ45に設けられた各歯
52,53とは、上記所定角の半分、すなわち半歯分だ
けずらされた位置に設けられている。
【0035】次に、上記ステップモータ40及びその駆
動回路72の電気回路構成を、図9に基づき説明する。
なお、図9(a)及び(b)では、ステップモータ40
の回転子42の外周部と各固定子カップ44及び45の
内周部との関係を平面的に展開するかたちで模式的に示
している。また、同図9では、駆動回路72の機能をわ
かりやすく説明するため、その電気回路構成についても
これを簡略化して模式的に示している。
【0036】A相固定子カップ44内に設けられたAp
相コイル46及びAn相コイル47は、直流電源58に
よって電圧が印加される。駆動回路72には、各コイル
47,48への電圧の印加を許容あるいは遮断するため
のAp相コイルスイッチ54とAn相コイルスイッチ5
5とが設けられている。これら各コイルスイッチ54及
び55をオンとすることで、各コイル47,48に電圧
が印加され、各上歯50及び下歯51が励磁される。こ
れら各コイル47,48は先述したように同一方向に巻
き線されているが、同図9(a)及び(b)に示すよう
に、コイル47,48に通電される電流の方向は逆方向
となるよう構成されている。したがって、Ap相コイル
46に電圧が印加されたときと、An相コイル47に電
圧が印加されたときとでは、各上歯50及び下歯51は
異なった極に励磁されるようになる。すなわち、Ap相
コイル46に電圧を印加したときには、上歯50はN極
に励磁され、下歯51はS極に励磁される。一方、An
相コイル47に電圧を印加したときには、上歯50がS
極に励磁され、下歯51がN極に励磁される。
【0037】また、B相固定子カップ45部においても
同様の電気回路構成が採用されており、Bp相コイルス
イッチ56及びBn相コイルスイッチ57のオン・オフ
切り替えによって各コイル48,49に選択的に電圧が
印加される。そして、Bp相コイル48に電圧を印加す
ることで上歯52はN極に、下歯53はS極に励磁さ
れ、Bn相コイル49に電圧を印加することで上歯52
はS極に、下歯53はN極に励磁される。
【0038】次に、上記駆動回路72により駆動される
ステップモータ40の動作原理について、同図9及び図
10に基づき説明する。駆動回路72は、前記CPU6
0の指令信号に基づき動作し、A相固定子カップ44の
各コイル46,47の一方とB相固定子カップ45の各
コイル48,49の一方とに対して同時に、あるいは各
固定子カップ44,45のコイル46〜49のいずれか
一つに対して電圧を選択的に印加する。図10に、ステ
ップモータ40の各コイル46〜49に対する通電態様
を示す。
【0039】駆動回路72は、同図10に示されるよう
な8つの励磁相モード0〜7を選択的に切り替えてステ
ップモータ40を回動させる。なお、同図10から明ら
かなように、奇数番号の励磁相モードの場合には、各固
定子カップ44,45のコイル46,47及び48,4
9に対して各々一つずつ同時に電圧が印加され、偶数番
号の場合には、コイル46〜49のいずれか1つだけに
対して電圧が印加される。
【0040】図9(a)は、図10に示す励磁相モード
1(elstepの下位3ビットの値=1)の場合の駆
動回路72及びステップモータ40の態様を示す。この
とき、駆動回路72は、Ap相コイルスイッチ54及び
Bp相コイルスイッチ56を閉じ、Ap相コイル46と
Bp相コイル48とに対して電圧を印加させる。これら
コイル46,48に電圧を印加することで、A相固定子
カップ44の上歯50はN極に、下歯51はS極に、ま
た同様にB相固定子カップ45の上歯52はN極に、下
歯53はS極に励磁される。このとき、回転子42の永
久磁石43のS極は、N極に励磁されたA相固定子カッ
プ44の上歯50及びB相固定子カップ45の上歯52
とに吸引され、これら両上歯50及び52の中間の位置
に引き寄せられる。また同様に、回転子42の永久磁石
43のN極は、S極に励磁されたA相固定子カップ44
の下歯51及びB相固定子カップ45の下歯53とに吸
引され、これら両下歯51及び53の中間の位置に引き
寄せられる。こうして回転子42は、永久磁石43のS
極が上記両上歯50,52の中間の位置に、同じく永久
磁石43のN極が上記両下歯51,53の中間の位置に
位置するように回動される。
【0041】その後、励磁相モードをモード1からモー
ド3に変更すると、図10に示すように、今度はAn相
コイル47とBp相コイル48とに電圧が印加されるよ
うに駆動回路72のスイッチ設定が行われる。上記励磁
相モード3(elstepの下位3ビットの値=3)の
場合の駆動回路72及びステップモータ40の態様を図
9(b)に示す。このとき、A相固定子カップ44の上
歯50はS極に、下歯51はN極に、B相固定子カップ
45の上歯52はN極に、下歯53はS極に励磁される
ようになる。こうして回転子42の永久磁石43のS極
は、N極に励磁されたA相固定子カップ44の下歯51
とB相固定子カップ45の上歯52との中間の位置に吸
引され、同じく永久磁石43のN極は、S極に励磁され
たA相固定子カップ44の上歯50とB相固定子カップ
45の下歯53との中間の位置に吸引される。こうして
回転子42は、同図9においては右方向に半歯分だけ回
動され、出力軸41は時計回り方向に前記所定角の半分
だけ回動される。なお、本実施の形態では、出力軸41
(回転子42)が同図9において右方向に回動すること
で吸気絞り弁4が閉弁され、左方向に回動することで同
弁4が開弁される構成となっている。
【0042】以上のように、駆動回路72は励磁相モー
ドを切り替えることでステップモータ40の出力軸41
を回動させるものであり、具体的には励磁相モードを降
順に切り替えることで吸気絞り弁4を開弁させ、励磁相
モードを昇順に切り替えることで吸気絞り弁4を閉弁さ
せる方向に同出力軸41を回動させる。
【0043】ところで本実施の形態の制御装置では、ス
テップモータ40を回動させるときに、2つの励磁方式
を使い分けている。すなわち上記励磁相モードを1つず
つ、具体的には、励磁相モードをモード0→モード1→
モード2…あるいはモード2→モード1→モード0…と
切り替え、1つのコイルのみが励磁されるモードと2つ
のコイルが同時に励磁されるモードとを交互に繰り返し
ながら回動させる方式(以下「1−2相励磁方式」とい
う)と、常に励磁相モードが奇数番号となるように励磁
相モードを2つずつ、具体的には、励磁相モードをモー
ド1→モード3→モード5…あるいはモード5→モード
3→モード1…と切り替え、2つのコイルが同時に励磁
されるモードのみを使用して回動させる方式(以下「2
相励磁方式」という)との2つの励磁方式である。1−
2相励磁方式の場合、励磁相モードの切り替え1回当た
りのステップモータ40の回転子42の回動角を細かく
設定することが可能であり、細密な吸気絞り弁4の開度
制御ができる。一方、2相励磁方式の場合、励磁相モー
ドの切り替え1回当たりの回転子42の回動角を大きく
することが可能となり、吸気絞り弁4の開閉速度を速く
できる。このように2つの励磁方式を状況に応じて使い
分けることで、吸気絞り弁4の開度制御における精度向
上と追従性向上との両立を図るようにしている。
【0044】なお、本実施の形態では、1−2相励磁方
式時の励磁相モード切り替え1回あたりの回動角を1ス
テップと定義して吸気絞り弁4の開度制御を行ってい
る。したがって、2相励磁方式時には、1回の励磁相モ
ード切り替え毎に2ステップずつ回動されることとな
る。
【0045】次に、本実施の形態の吸気絞り弁4を開閉
駆動させるステップモータ40の具体的な駆動制御態様
について説明する。本実施の形態では、ステップモータ
40を駆動したステップ数によって吸気絞り弁4の作動
量を算出し、それに基づき同吸気絞り弁4の開度制御を
行っている。しかしながら、ステップモータ40の脱調
の発生や機関1の停止時にステップモータ40への通電
が遮断されること等によって、ステップモータ40のス
テップ位置から把握される制御上の吸気絞り弁4の開度
と、実際の吸気絞り弁4の開度との対応がとれなくなる
ことがある。したがって、本実施の形態では、吸気絞り
弁4の開度制御に先立ち、これらの対応を確定する初期
化処理を実行している。
【0046】はじめに、こうした初期化処理について説
明する。この初期化処理が開始されると、CPU60
は、まず、前記全開スイッチ39のオン・オフ状態を確
認する。そしてCPU60はステップモータ40を全開
スイッチ39が切り替わる方向へと駆動し、同スイッチ
39が切り替わった時点でのステップ位置を基準位置と
して設定する。この基準ステップ位置の設定は、全開ス
イッチ39のオン・オフ状態が切り替わったステップモ
ータ40のステップ位置で、現在のステップelsac
tの値を”0”、そのときの励磁相モードのモード値を
オフセット値elsofとして記憶することで行われ
る。この現在のステップelsactは、吸気絞り弁4
を駆動したステップ数だけ、開弁時には減算、閉弁時に
は加算される。このように現在のステップelsact
の値は吸気絞り弁4の開閉に伴い増減されるため、この
値から同吸気絞り弁4の開度を把握することができる。
また、吸気絞り弁4の開度制御には、こうして設定され
た現在のステップelsact及び記憶したオフセット
値elsofとの和である励磁相対応ステップelst
epが用いられる。この励磁相対応ステップelste
pの下位3ビットの値(0〜7)は、現在のステップe
lsactにおけるステップモータ40の励磁相モード
値(図10)に対応している。
【0047】次に、本実施の形態における吸気絞り弁4
の開度制御時におけるステップモータ40の駆動制御態
様について、図11に基づき詳細に説明する。図11
は、ステップモータ40の駆動制御ルーチンにおける制
御手順を示すフローチャートである。
【0048】なお、本ルーチンは、ステップモータ40
に対する励磁割り込みとして起動される。この励磁割り
込み周期は、励磁相の切り替え周期に相当し、この周期
自体も本ルーチンの処理により設定される。また、以下
の説明では、この励磁相を切り替え周期(駆動周期、駆
動周波数)をパルスレートと言う。そして、その単位
を、この励磁相の切り替え周期にかかる時間の逆数、す
なわち1秒あたりの励磁相の切り替え回数(パルス数)
を示す「PPS(パルス・パー・セカンド)」で表すこ
ととする。よって、パルスレートの値が大きなほど、励
磁相切り替え周期は短くなり、吸気絞り弁4の開閉駆動
速度は速くなる。
【0049】一方、本実施の形態にあっては、ステップ
モータ40の1回の励磁相切り替えあたりに1ステップ
ずつ駆動する1−2相励磁方式と2ステップずつ駆動す
る2相励磁方式とを使い分けている。すなわち、パルス
レートが同一でも、1−2相励磁方式で駆動する場合よ
りも2相励磁方式で駆動する場合の方が2倍の速度で吸
気絞り弁4が開閉駆動されることとなる。
【0050】さて、本ルーチンの処理に移行すると、C
PU60は、まず処理S101において、現在のステッ
プelsactと目標ステップelstrgとを比較す
る。この目標ステップelstrgは、吸気絞り弁4の
開度制御時の目標開度に対応したステップモータ40の
ステップ位置として設定された値である。この目標ステ
ップelstrgは、例えば吸入空気量や機関回転数N
E等の機関1の運転状態に基づき設定されるとともに、
前記水温センサ77や圧力センサ6、吸気温センサ78
等によって検出される冷却水温度や大気圧、吸気温度等
のパラメータに基づき補正される。これらの目標ステッ
プelstrgの設定や補正は、別途の図示しない定時
割り込み(時間同期)ルーチンによってなされる。ま
た、この目標ステップelstrgは、吸気絞り弁4が
全開位置に達したときのステップモータ40のステップ
位置を基準ステップ位置、すなわち”0”ステップと
し、同モータ40を閉弁方向に駆動するほど大きな値を
とるステップ数として設定される。
【0051】上記処理S101において現在のステップ
elsactよりも目標ステップelstrgの方が大
きいと判定される場合、CPU60は処理S102とし
て、現在のステップelsactと励磁相対応ステップ
elstep(図10)とにそれぞれ”2”を加算し、
開弁駆動フラグexopenをオフとする。一方、現在
のステップelsactの方が大きな場合、CPU60
は処理S103として、現在のステップelsactと
励磁相対応ステップelstepとからそれぞれ”2”
を減算し、開弁駆動フラグexopenをオンとする。
駆動回路72は、次の励磁切り替え時に、こうして変更
された励磁相対応ステップelstepの下位3ビット
の値(0〜7)に基づき、ステップモータ40の励磁相
を変更し、吸気絞り弁4をここで変更された現在のステ
ップelsactに対応した開度とする。
【0052】なお、本実施の形態では、現在のステップ
elsactと目標ステップelstrgとが一致した
場合、またはステップモータ40の駆動方向が反転、す
なわち現在のステップモータ40の駆動方向とは逆方向
となるよう目標ステップelstrgが変更された場合
には、本ルーチンの図示しない処理を通じて、ステップ
モータ40を停止させる停止制御を行い、停止制御フラ
グexstopをオンとしている。ステップモータ40
の駆動を停止する場合、あるいは駆動方向を反転させる
場合、慣性力によって脱調が発生するおそれがある。そ
こでこうした場合、CPU60は、ステップモータ40
が安定するのに必要とされる所定時間、励磁相をそのま
ま固定して脱調の発生を抑制している。
【0053】ところで、本実施の形態のステップモータ
40は、先述したように2つの駆動方式を使い分けてい
る。通常は2相励磁方式でステップモータ40を駆動し
ており、この場合は前記処理S102あるいは処理S1
03をそのまま実行する。ただし、ステップモータ40
が1相励磁されているときや目標ステップelstrg
と現在のステップelsactとの差が1ステップだけ
である場合には、1−2相励磁方式でステップモータ4
0を駆動する。この場合、前記処理S102あるいは処
理S103において、現在のステップelsact及び
励磁相対応ステップelstep(図10)を”1”ず
つ加減算して、ステップモータ40を1ステップ分だけ
駆動させるようにしている。
【0054】さて、こうして現在のステップelsac
tと励磁相対応ステップelstepとを変更した後、
CPU60は処理S104において、バッテリ電圧VB
が12Vより高いか否かを判定する。なお、この12V
という値は、ステップモータ40としての吸気絞り弁駆
動性能を十分に引き出す上での目安となる電圧である。
【0055】この処理S104において、バッテリ電圧
VBが12Vより高い、すなわちステップモータ40に
十分な電圧が印加されている場合、CPU60は処理S
108に移行する。この処理S108においてCPU6
0は、前記開弁駆動フラグexopenがオンであるか
否か、すなわち吸気絞り弁4を開弁側に駆動するか否か
を判定する。ここで開弁駆動フラグexopenがオン
の場合、CPU60は処理S110において、ステップ
モータ40が前回の励磁相切り替え時に停止制御が行わ
れていたか否か、すなわち前回停止制御フラグexst
opがオンであったか否かを判定する。前回停止制御が
行われていなかった場合(前回exstop=OF
F)、CPU60は処理S112において、パルスレー
トを200PPSに設定する。一方、前回ステップモー
タ40に停止制御が行われていた場合(前回exsto
p=ON)には、CPU60は処理S111において、
パルスレートを150PPSに設定する。なお、停止状
態から駆動を開始する場合には、ステップモータ40は
高い起動トルクが必要となる。したがって本実施の形態
では、停止した状態から開弁方向への駆動を開始する場
合(前回exstop=ON)にも、ステップモータ4
0のパルスレートを小さくして駆動トルクを高めること
で、脱調の発生を抑制している。
【0056】一方、前記処理S108において、開弁駆
動フラグexopenがオフ、すなわちステップモータ
40を閉弁側に駆動する場合、CPU60は処理S10
9としてパルスレートを150PPSに設定する。先述
したように、吸気絞り弁4はリターンスプリング27に
よって開弁側に付勢されている。したがって、ステップ
モータ40は開弁時にはこのリターンスプリング27の
付勢力の助勢を受けつつ吸気絞り弁4を駆動できるのに
対して、閉弁時にはこの付勢力に抗して駆動する必要が
ある。そこで本実施の形態では、閉弁時には励磁切り替
え周期を遅く設定し、ステップモータ40の駆動トルク
を十分に確保している。
【0057】次に、処理S104において、バッテリ電
圧VBが12V以下、すなわちステップモータ40に供
給される電圧が不足した場合について説明する。この場
合、CPU60は処理S105において、バッテリ電圧
VBが11V以下であるか否かを判定する。この処理S
105において、バッテリ電圧VBが11Vより高いと
判定された場合、すなわちバッテリ電圧VBが11〜1
2Vの範囲にある場合、CPU60は処理S106にお
いて、パルスレートを100PPSとし、ステップモー
タ40の駆動速度を遅くしている。一方、バッテリ電圧
VBが11V以下であると判定された場合には、CPU
60は処理S107において、パルスレートを50PP
Sとし、ステップモータ40の駆動速度を更に遅くして
いる。このようにバッテリ電圧VBが低下するとステッ
プモータ40の出力も低下するため、通常と同じパルス
レートで駆動しようとすると吸気絞り弁4を駆動する際
の駆動トルクが不足し、脱調が発生し易くなる。そこで
本実施の形態では、上記のようにバッテリ電圧VBが低
下したときには、励磁切り替え周期を遅くし、ステップ
モータ40の駆動トルクを高めるようにしている。
【0058】CPU60は、以上のように設定されるパ
ルスレートをステップモータ40の次回以降の駆動周期
に反映させることで、吸気絞り弁4の実質的な開閉駆動
速度を調整する。
【0059】図12に、バッテリ電圧VB及びステップ
モータ40の駆動方向と、同モータ40駆動時にこうし
て設定されるパルスレートとの関係を示す。前述のよう
にディーゼル機関1に供給される吸入空気量が不足する
と、スモークが発生するなどの不具合が発生する。一
方、ディーゼル機関の機構上、吸入空気量が過分となっ
ても運転に支障をきたすことはない。したがって、吸入
空気量の増量が必要とされる場合には、吸気絞り弁4を
素早く開弁させて、速やかに必要な吸入空気量を確保す
る必要がある。それに対して、吸気絞り弁4を閉弁させ
る場合には、こうした要求がないため、開弁時ほど閉弁
速度を速める必要はない。
【0060】そこで本実施の形態では、同図12に一覧
して示すように、バッテリ電圧VBが12Vより大き
く、ステップモータ40に対する印加電圧が十分である
場合には、主にステップモータ40の駆動方向に基づい
てパルスレートを変更しており、開弁時には閉弁時より
も駆動速度を早めている(開弁時=200PPS、閉弁
時=150PPS)。本実施の形態の吸気絞り弁4はリ
ターンスプリング27によって開弁側に付勢されている
ため、開弁時にはこの付勢力の助勢を受けつつ開弁駆動
させることができる。したがって、ステップモータ40
としての出力(トルク)の小さい小型なものを用いる場
合でも、吸気絞り弁4の開弁速度を速くすることが可能
となり、開弁時の応答性を十分に確保することができる
ようになる。一方、閉弁時には、ステップモータ40は
リターンスプリング27の付勢力に抗しながら吸気絞り
弁4を閉弁駆動する必要がある。しかしながら、先述し
たように閉弁時の閉弁速度をあまり高くする必要がない
ため、駆動速度を遅くしてステップモータ40の発生す
る駆動トルクを高めている。
【0061】ただし、開弁時にあっても、停止状態から
駆動を開始した直後には高い起動トルクが必要になるた
め駆動トルクを高める必要がある。そこで、こうした場
合には、ステップモータ40の駆動速度を遅くして(開
弁時=150PPS)、十分な駆動トルクが得られるよ
うにしている。なお、本実施の形態では、閉弁駆動の開
始時にはこのような制御を行っていない。これは、閉弁
駆動時の駆動速度は既に遅くされており、十分な駆動ト
ルクが確保されていることから、あらためてこうした制
御を行う必要がないためである。
【0062】また、バッテリ電圧VBが低下し、ステッ
プモータ40の出力が低下した場合にも、駆動速度を遅
くしてステップモータ40の駆動トルクを十分に確保で
きるようにしている(11〜12V=100PPS、1
1V以下=50PPS)。
【0063】このように状況に応じてステップモータ4
0の駆動速度を変更することで、同ステップモータ40
として出力(トルク)の小さい小型・低コストのものを
用いる場合でも、開弁駆動時の応答性を十分に確保しつ
つ、必要とされる駆動トルクを確保することができるよ
うになる。
【0064】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、以下に示すような効果を得ることができるようにな
る。 (1)吸気絞り弁4をリターンスプリング27によって
開弁側に常時付勢するようにしたことで、ステップモー
タ40として出力(トルク)の小さい小型・低コストの
ものを用いる場合でも同吸気絞り弁4を速やかに開弁で
きるようになる。
【0065】(2)リターンスプリング27の付勢力に
抗して駆動する必要がある吸気絞り弁4の閉弁時には、
ステップモータ40の駆動速度を遅くして駆動トルクを
高めることで、ステップモータ40として出力(トル
ク)の小さい小型・低コストのものを用いる場合でも、
脱調の発生を抑制し、安定した駆動を行うことができる
ようになる。
【0066】(3)バッテリ電圧VBが低下し、ステッ
プモータ40の出力が低下した場合には、駆動速度を遅
くして十分な駆動トルクを確保することで、ステップモ
ータ40の脱調の発生を抑制し、吸気絞り弁4の開度制
御を安定して行うことができるようになる。
【0067】(4)ステップモータ40を停止状態から
開弁方向の駆動へと切り替えた直後にも、駆動速度を遅
くして十分な駆動トルクを確保することで、ステップモ
ータ40の脱調の発生を抑制し、吸気絞り弁4を安定し
て開閉駆動できるようになる。
【0068】(5)また、ステップモータ40として出
力(トルク)の小さい小型・低コストのものを用いるこ
とができることで、システム全体のコストや消費電力を
削減することができるようにもなる。
【0069】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ・本実施の形態でのパルスレートの値及びそれらのパル
スレートの変更の目安とするバッテリ電圧VBの値等は
任意であり、バッテリ電圧VB低下時におけるステップ
モータ40の駆動速度を吸気絞り弁4の閉弁駆動時の駆
動速度よりも更に減速させるように、これらの値を設定
すればよい。
【0070】・また、バッテリ電圧VB低下時にパルス
レートを小さくする制御を行わなくとも、上記(1)、
(2)の効果を得ることはできる。次に、以上説明した
本実施の形態から把握できる請求項に記載した以外の技
術的思想について、それらの効果と共に以下に記載す
る。
【0071】(1)請求項1または2に記載のディーゼ
ル機関の吸気絞り弁制御方法において、前記吸気絞り弁
の閉弁側への駆動への切り替わり直後、及び同吸気絞り
弁の停止状態から開弁側への起動直後の少なくとも一方
には、前記ステップモータの作動速度を前記吸気絞り弁
の開弁側へのステップモータの作動速度よりも一時的に
減速せしめることを特徴とするディーゼル機関の吸気絞
り弁制御方法。
【0072】(2)請求項3または4に記載のディーゼ
ル機関の吸気絞り弁制御装置において、前記吸気絞り弁
の閉弁側への駆動から開弁側への駆動への切り替わり直
後、及び同吸気絞り弁の停止状態から開弁側への起動直
後の少なくとも一方の状態を検出する状態検出手段と、
該状態検出手段によって前記状態が検出されることに基
づき前記ステップモータの作動速度を前記吸気絞り弁の
開弁側へのステップモータの作動速度よりも一時的に減
速せしめる一時減速手段と、を更に備えることを特徴と
するディーゼル機関の吸気絞り弁制御装置。
【0073】ステップモータの駆動方向が切り替わった
直後、あるいは停止状態から駆動を開始した直後には、
慣性力が作用せず、静摩擦力などの抗力が大きいためス
テップモータの脱調が発生し易くなるが、その点、上記
(1)記載の方法及び(2)記載の構成によれば、こう
した場合にステップモータの駆動速度を遅くして駆動ト
ルクを高めることで、ステップモータの脱調を抑制する
ことができるようになる。
【0074】
【発明の効果】請求項1及び請求項4に記載の発明によ
れば、開弁時の作動速度を閉弁時よりも高くすること
で、小型・低コストのステップモータを用いながらも、
吸気絞り弁の開弁時の応答性を好適に確保しつつ、ステ
ップモータの脱調の発生を抑制することができるように
なる。
【0075】また、請求項2及び請求項5に記載の発明
によれば、吸気絞り弁を開弁側に付勢することで、小型
・低コストのステップモータを用いながらも、吸気絞り
弁の開弁時の応答性や駆動トルクを更に好適に確保する
ことができるようになる。
【0076】また、請求項3及び請求項6に記載の発明
によれば、ステップモータの作動速度を減速して十分な
駆動トルクを確保することで、駆動電圧低下時にあって
もステップモータの脱調の発生を抑制することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるステップモータ式
弁装置が適用されたディーゼル機関の概略構成を示す略
図。
【図2】吸気絞り弁及びその駆動機構の側部断面構造を
示す断面図。
【図3】吸気絞り弁の駆動機構の正面構造を示す正面
図。
【図4】同吸気絞り弁の駆動機構の部分断面図。
【図5】同実施形態の弁装置の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図6】ステップモータの平面断面構造を示す断面図。
【図7】同ステップモータの側部断面構造を示す断面
図。
【図8】同ステップモータの模式構造を示す略図。
【図9】同ステップモータの動作原理を示す略図。
【図10】同ステップモータの各コイルへの通電態様を
示す図。
【図11】ステップモータの駆動制御ルーチンの制御手
順を示すフローチャート。
【図12】バッテリ電圧及びステップモータの駆動方向
とパルスレートとの関係を示す図。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関、2…吸気通路、4…吸気絞り弁、
5…吸気絞り弁駆動機構、6…圧力センサ、7…排気通
路、8…EGR通路、9…EGR制御弁、19…電子制
御装置(ECU)、20…イグニションスイッチ、21
…スタータスイッチ、22…バッテリ、26…弁軸、2
9…被動ギア、32…レバー、33…押圧部、35…支
軸、36…第1中間ギア、37…第2中間ギア、38…
駆動ギア、39…全開スイッチ、40…ステップモー
タ、41…出力軸、42…回転子、43…永久磁石、4
4…A相固定子カップ、45…B相固定子カップ、46
…Ap相コイル、47…An相コイル、48…Bp相コ
イル、49…Bn相コイル、60…CPU、72…駆動
回路、77…水温センサ、78…大気温センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 8/38 H02P 8/00 R 8/14 304A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータの所定のステップ位置を基準とした
    ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉せしめる
    ディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法において、 機関運転状態に応じた吸気絞り弁の開閉駆動に際し、同
    吸気絞り弁の開弁側へのステップモータの作動速度を閉
    弁側へのステップモータの作動速度よりも高めたことを
    特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のディーゼル機関の吸気絞
    り弁制御方法において、 前記吸気絞り弁は、開弁側に対して常時付勢されること
    を特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のディーゼル機関
    の吸気絞り弁制御方法において、 前記ステップモータの駆動電圧を常時監視し、該駆動電
    圧が所定電圧以下となるとき、前記ステップモータの作
    動速度を前記吸気絞り弁の閉弁側への作動速度よりも更
    に減速せしめることを特徴とするディーゼル機関の吸気
    絞り弁制御方法。
  4. 【請求項4】ディーゼル機関の吸気絞り弁に駆動連結さ
    れたステップモータの所定のステップ位置を基準とした
    ステップ数制御に基づき前記吸気絞り弁を開閉駆動せし
    めるディーゼル機関の吸気絞り弁制御装置において、 前記ステップモータの作動速度を設定する作動速度設定
    手段と、 前記設定される作動速度に基づきステップモータを作動
    せしめる作動指令手段とを備え、 前記作動速度設定手段は、吸気絞り弁の開弁側へのステ
    ップモータの作動速度を同吸気絞り弁の閉弁側へのステ
    ップモータの作動速度よりも高く設定することを備える
    ことを特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のディーゼル機関の吸気絞
    り弁制御装置において、 前記吸気絞り弁を開弁側に付勢する付勢手段を更に備え
    ることを特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁制御装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のディーゼル機関
    の吸気絞り弁制御装置において、 前記ステップモータの駆動電圧を監視する監視手段を更
    に備え、 前記作動速度設定手段は、この監視する駆動電圧が所定
    電圧以下となるとき、前記吸気絞り弁の閉弁側への同ス
    テップモータの作動速度よりも作動速度を更に遅く設定
    することを特徴とするディーゼル機関の吸気絞り弁制御
    装置。
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