JPH11294432A - 締め付け用ナットの保護構造及び保護方法 - Google Patents

締め付け用ナットの保護構造及び保護方法

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JPH11294432A
JPH11294432A JP10094491A JP9449198A JPH11294432A JP H11294432 A JPH11294432 A JP H11294432A JP 10094491 A JP10094491 A JP 10094491A JP 9449198 A JP9449198 A JP 9449198A JP H11294432 A JPH11294432 A JP H11294432A
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nut
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press
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nuts
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JP10094491A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Hisaoka
芳彦 久岡
Akira Ikeda
章 池田
Toshiaki Mori
利昭 森
Akira Endo
彰 遠藤
Kazuhide Fukuda
和秀 福田
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TECHNO SUCCESS KK
Original Assignee
TECHNO SUCCESS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 恣意的なナットの取り外しを困難にするナッ
トの保護構造及び保護方法を提供する。併せて、これら
のボルトとナットとからなる締結構造の恣意的な取り外
しを防止する。 【解決手段】 ボルト3と複数のナット1,2とによる
締め付け構造6であって、ナットは、内側に配置されて
締結される内側ナット1と、外側に配置されて締結され
る外側ナット2とから構成され、ナット1,2は外形が
円形である中空体から構成される保護部材10に収納さ
れると共に、内側ナット1は、保護部材10の内壁13
aに固定され、外側ナット2は、保護部材10の内壁1
4aとは遊嵌されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のナットと
ボルトにより固定された締め付け用ナットの保護構造及
び保護方法に関し、更に詳しくは、鉄塔などの骨組み構
造体のナットの恣意的な取り外しを防止するための保護
構造及び保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄塔などの骨組み構造体は、締結
部のナットの緩みを防止するために、ナットを樹脂で固
定したり、また、複数のナットを用いて締結(いわゆる
ダブルナット)して固定している。しかしながら、ボル
トとナットとから構成される締結構造は、ねじ込み構造
あるので、スパナやレンチなどを用いれば、この締結構
造は、容易に取り外すことができる。ダブルナットによ
り緩みを防止しても、恣意的にこれらのナットを取り外
すと、鉄塔などの巨大構造体でさえ、ときとして倒壊す
る。これにより、多大な被害が与えられて社会的影響も
大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】恣意的なナットの取り
外しを考慮した防犯対策としては、ナットを樹脂で固定
して、固めて回らなくする。ナットに円形のキャップを
かぶせて通常のスパナやレンチでは回りにくくするなど
が考えられる。
【0004】しかしながら、前者の樹脂で固定する方法
は、施工性が悪く、また高価である。一方、後者の円形
キャップを用いる方法は、強力なパイプレンチを用いる
と取り外しが可能であり、恣意的な取り外しを完全に防
止することはできない。
【0005】そこで、この発明は、これらの恣意的なナ
ットの取り外しを困難にするナットの保護構造及び保護
方法を提供することを目的とする。併せて本願発明の目
的は、これらのボルトとナットとからなる締結構造の恣
意的な取り外しを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1の発明は、ボルトと複数のナットと
による締め付け構造であって、前記ナットは、内側に配
置されて締結される内側ナットと、外側に配置されて締
結される外側ナットとから構成され、前記ナットは外形
が円形である中空体から構成される保護部材に収納され
ると共に、前記内側ナットは、前記保護部材の内壁に固
定され、前記外側ナットは、該保護部材の内壁とは遊嵌
されていることを特徴とする締め付け用ナットの保護構
造である。
【0007】請求項2の発明は、前記保護部材は、内壁
方向に膨らむことにより該保護部材の内径寸法が前記内
側ナットの最大外形寸法よりも小さく構成され、かつ、
前記内側ナットのナット高さ以下の高さに構成された圧
入固定部を備え、該圧入固定部が前記内側ナットに圧入
固定されることを特徴とする請求項1に記載の保護構造
である。
【0008】請求項3の発明は、前記ナットは、最大外
形寸法の大きい内側ナットと、該内側ナットよりも最大
外形寸法の小さい外側ナットとから構成され、前記保護
部材の内径寸法は、前記内側ナットの最大外形寸法より
も小さく、かつ、前記外側ナットの最大外形寸法と同等
以上であることにより、前記保護部材は、内側ナットに
圧入固定されることを特徴とする請求項1に記載の保護
構造である。
【0009】請求項4の発明は、前記保護部材は、円筒
であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
1項に記載の保護構造である。
【0010】請求項5の発明は、前記円筒は、開口端を
閉鎖可能とされていることを特徴とする請求項4に記載
の保護構造である。
【0011】請求項6の発明は、前記保護部材の外形
は、前記被締結体へ向かって直径が増大する円形である
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に
記載の保護構造である。
【0012】請求項7の発明は、前記内側ナットは、角
ナットであることを特徴とする請求項1〜請求項5のい
ずれか1項に記載の保護構造である。
【0013】請求項8の発明は、ボルトと複数のナット
とによる締め付け構造であって、内側に配置されて締結
される内側ナットと、外側に配置されて締結される外側
ナットとにより締め付けられたボルトの締め付け構造に
対して、外形が円形であり一端に開口を有する中空体か
ら構成される保護部材を、該開口側から前記締め付け構
造に対して圧入することにより、前記外側ナットを前記
保護部材の内壁とは遊嵌すると共に、前記内側ナットを
前記保護部材の内壁に食い込み固定することを特徴とす
る締め付け用ナットの保護方法である。
【0014】
【作用】請求項1の保護構造では、複数のナットによる
締め付けられる、いわゆるダブルナットにより締め付け
られた構造である。この締結構造のナットは、外形が円
形である中空の保護部材により収納される。この保護部
材の内壁は、内側ナットには固定されるが、外側ナット
には遊嵌されている。
【0015】このように構成すれば、保護部材は、外形
が円形であるので、スパナやレンチなどを噛ませること
が困難である。また、強引に保護キャップをナットの取
り外し方向に回転させても、保護部材は、内側ナットに
は固定され、外側ナットには固定されていないので、ダ
ブルナットの効果により、ナットが緩むことがない。
【0016】また、この保護部材は、内側ナットに固定
されているので、容易に取り外すことができない。これ
により、安易にナットを取り外そうという意欲がなくな
り、締結構造の恣意的なナットの取り外しを防止するこ
とができ、防犯上有効である。
【0017】請求項2の発明は、内径寸法が内側ナット
の最大外形寸法よりも小さく構成され、かつ、内側ナッ
トのナット高さ以下の高さに構成された圧入固定部を備
えているので、その圧入固定部は内側ナットに圧入され
て固定される。
【0018】このように構成すれば、保護部材の装着が
圧入でよいので、極めて容易であり、操作性が良好とな
る。また、この保護構造は、既存の鉄塔などのダブルナ
ット締結構造に対して、そのまま適用可能であるという
利点を有する。
【0019】請求項3の保護構造では、外形寸法の大き
い内側ナットと、外形寸法の小さい外側ナットとから構
成されたダブルナットによりボルトが締結されている。
このような締結構造に対しては、内径が一定の保護部材
を圧入することにより、請求項1に記載の保護構造が得
られる。
【0020】このように構成すれば、用いられる保護部
材の内径が一定でよいので、保護部材の成型、入手が容
易となり、保護構造の単価が低減される。
【0021】請求項4の保護構造は、保護部材は、円筒
であるので、既存の肉厚パイプを切断するだけの簡単な
構成の保護部材を用いることを可能とする。これによ
り、保護構造の価格が低減される。
【0022】請求項5の保護構造は、円筒が開口端を閉
鎖可能とされているので、外見が美麗となる。また、締
結構造の汚れ、腐食を防止する効果も期待される。
【0023】請求項6の保護構造は、保護部材の外形
は、被締結体へ向かって直径が増大する円形であるの
で、レンチなどの噛み込みが更に困難となるばかりか、
内側ナットとの固定部が肉厚とされて強化されるので、
取り外しが更に困難となる。
【0024】以上の発明のナットの形状は、限定されて
いないが、この請求項7の発明では、内側ナットとして
角ナットが用いられる。この角ナットの角部は保護部材
との固定に利用することができ、これにより内側ナット
と保護部材との固定が容易または確実となる。
【0025】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態について、六角ナットを用いた図面により説明する
が、四画ナットなど他の多角形ナットにおいても同様に
用いられる。
【0026】図1〜図7は、この発明の実施の形態1に
係る締め付け用ナットの保護構造を説明する図である。
【0027】図1は、この発明が適用される一例を示
し、同じ大きさの二つのナット1、2と一つのボルト3
により被締結部材としての鉄骨部材4、5が締め付けら
れた固定構造6が示されている。二つの鉄骨部材4、5
には貫通孔7が形成され、この貫通孔7にはボルト3が
一側5a側から貫通してネジ部8が他側4a側に突き出
ている。このネジ部8には座金9を介して二つのナット
1,2がねじ込まれ、これにより二つのナット1,2に
よるいわゆるダブルナット固定されている。
【0028】これらのナット1、2及びボルト3は、例
えばJIS規格に合致されたものである。ナットの各部
寸法(ナット高さH、二面幅B、対角寸法C)を、図2
に示すとおり定義して、以下の説明では、各寸法に対し
てナットを示す符号1,2をこれらの寸法に添字として
付して説明する。このナット1のナット高さH1は17
mm、相対向する面1aと面1aとの幅(二面幅)B1
は32mm、相対向する頂点1bと頂点1bとの幅(対
角寸法)C1は37mmである。この実施の形態1では
ナット1とナット2とは同一規格のものが用いられてい
る。
【0029】ここで、ダブルナット固定とは、ナット1
をねじ込んだ後に、ナット2をねじ込んで固定した構造
であり、ナット1とナット2とは相反する方向(図中
x、y方向)に付勢されている。これにより、ナット1
のネジ山はボルト8の上方のネジ山8aに圧接され、ナ
ット2のネジ山はボルト8の下方のネジ山8bに圧接さ
れている。これにより、ナット1,2は回転して緩むこ
とが防止されている。
【0030】しかしながら、このナット1,2は共に露
出しており、取り外しの場合は、レンチなどによりナッ
ト1、2のそれぞれの面1a、2aを挟み込んで回転さ
せることにより取り外すことができる。
【0031】図3は、この発明で使用する保護部材とし
てのスリーブ10を説明する図であり、このスリーブ1
0は、外形11が円形であり、その内部には空間12を
有する円筒状の中空体である。このスリーブ10は、ナ
ット1,2を構成する棒鋼に比較して軟質の、例えばア
ルミニウムパイプなどを加工した材料により形成されて
いる。鉄、樹脂等、その他の材料から形成されていても
よい。
【0032】このスリーブ10の外径D10は、いずれ
のナット1,2の対角寸法C1、C2よりも充分に大き
く(D10>C1,C2)、例えば約44mmであり、
その内壁には段差が設けられている。厚さ約4mmの肉
厚部分は、圧入固定部13とされ、厚さ3mmの肉薄部
分は遊嵌部14とされている。スリーブ10の高さH1
0は約50mmであり、ナット高さH1の2倍よりもや
や長い。下端10aから計測された圧入固定部13の高
さH13は約17mmとナット高さH1とほぼ等しいが
ナット高さH1よりも高くなることはない(H13=又
は<H1)。
【0033】また、この圧入固定部13の内径d13は
約36mmと、二面幅B1より大きく設定され、対角寸
法C1よりは必ず小さく設定されている(C1>d13
>B1)。一方、遊嵌部14の内径d14は約38mm
であり、対角寸法C2よりも大きく設定されている(d
14>C2)。
【0034】図4に示すように、スリーブ10の圧入固
定部13側の開口端10aを固定構造6に臨ませてこの
スリーブ10を圧入する。内径d13が対角寸法C2よ
りも小さいので、圧入固定部13の内壁13aは頂点2
bに当接して嵌合を拒むが、消音ハンマーなどにより強
引にスリーブ10を圧入することにより内壁13aは頂
点2bにより変形される。これによりスリーブ10は圧
入可能となり、このスリーブ10の下端10aが、座金
9に当接するまで圧入され、図5に示すように、保護構
造15が得られる。
【0035】この保護構造15では、ダブルナット固定
されたナット1、2が、スリーブ10の中空12内に収
納されている。この内側ナット1は、図6に示すよう
に、頂点1bが内壁13aに食い込んで固定されてい
る。この食い込み深さは約1mmである。また、面1a
と内壁13aとは隙間が形成されている。
【0036】一方、外側ナット2は、図7に示すよう
に、いずれの頂点2b共にスリーブ10の内壁14aと
は僅かな隙間が形成されて遊嵌されている。
【0037】このように構成すれば、二つのナット1,
2は共にスリーブ10に収納されているので、直接レン
チなどを作用させることはできない。また、このスリー
ブ10の外形11は円形であるので、スパナやレンチな
どを噛ませることが困難である。強引にスリーブ10に
スパナやレンチなどを咬ませて、ナットの取り外し方向
に大人2名の力で強引に回転させようとしても、取り外
すことができない。これは、スリーブ10が内側ナット
1には固定されているが、外側ナット2には固定されて
いないので、ダブルナットの効果により、ナット1,2
が緩むことがないためである。
【0038】また、このスリーブ10は、内側ナット1
に固定されているので、容易に取り外すことができな
い。これにより、安易にナット1、2を取り外そうとし
ても困難であり、取り外そうという意欲がなくなる。強
いては、恣意的なナットの取り外しを防止することがで
き、防犯上有効である。
【0039】なお、この実施の形態1では、頂点1aの
位置と頂点2aの位置とが一致されている例を示した
が、この位置がずれていても、頂点1aによる変形軌跡
が内壁13aに形成されるだけであり、その他の作用効
果は全く同一である。
【0040】以下、この発明の変形例について、図8〜
図11を参照しつつ説明する。なお、実施の形態1と同
一乃至均等な部分については同一符号を付して説明す
る。
【0041】
【変形例1】実施の形態1では、ダブルナットにより締
結された固定構造6にスリーブ10を圧入した態様を示
したが、図8に示すように、座金9が用いられていない
シングルナット1により直接固定された締結構造6´に
対してもこの発明は適用可能である。
【0042】例えば、この変形例1では、ナット高さH
1が22mmのシングルナット1により締結されてい
る。スリーブ10の圧入に先立ち、図8の2点鎖線で示
すように、ネジ頭部8にナット高さH2が17mmの実
施の形態1で用いたと同じナット2を止めナットとして
ねじ込む。これによりダブルナット締結構造とされる。
このとき、ナット2の高さH2はH1と等しくてもよい
が、特にダブルナット構造ではH2は、H1に比較して
低くても充分に効果を発揮する。また、ナット2として
は、遊びの少ない、いわゆるネジ精度の高いものを選択
すると、固定効果が顕著となるのでよい。
【0043】以下、実施の形態1と全く同様にしてスリ
ーブ10を圧入させることにより保護構造が得られる。
他の構成及び作用については、実施の形態1と略同様で
あるので、記載を省略する。
【0044】
【変形例2】この変形例2では、図9に示すように、ナ
ット1とナット2との摺動摩擦抵抗を低減させる部材、
例えば外径の小さな座金9´をナット1とナット2との
間に設けているダブルナット締結構造6が用いられてい
る。ここで、この座金9´の外径寸法は対角寸法C1と
同等以下である。このような、締結構造に対しても実施
の形態1と同様にスリーブ10を圧入して本発明の保護
構造とすることができる。
【0045】実施の形態1では、スリーブ10が回転さ
れて、ナット1が緩む方向に回転付勢された場合、ナッ
ト1とナット2とが共に回転すると、ダブルナットでも
締結構造が緩むことがあるが、この変形例2では、ナッ
ト1とナット2との間に摺動摩擦抵抗を低減させる部材
が挿入されているので、仮にスリーブ10が回転されて
も、ナット1の回転に対してナット2が追随しないの
で、緩むことがない。
【0046】その他の作用効果は実施の形態1と同様で
あるので、詳細な説明は省略する。
【0047】
【変形例3】この変形例2では、図10に示すように、
スリーブ10の高さH10が高くされ、その内壁14a
の上端10b付近には、僅かに段差14bが設けられて
いる。この段差14bには、厚さ3mmの円盤状のアル
ミキャップ16の周囲16aが当接されて圧入される。
これにより、上端10bが閉鎖されるので、外見が美麗
となる。また、締結構造15の汚れ、腐食を防止する効
果も期待される。
【0048】このアルミキャップ16は、周囲16aと
段差14bとを接着剤により固定したり、双方をねじ切
りしてねじ込みにより固定してもよい。
【0049】
【変形例4】図3に示すスリーブ10は、下端10a付
近には、傾斜を設けてもよい。図11(a)に示すよう
に、内壁13aに傾斜13b設ければ、スリーブ10の
圧入が容易となる。また、図11(b)に示すように、
外方に傾斜13cを設ければ、下端10aと表面5aと
の間に隙間があっても、ドライバーなどによる取り外し
が困難となる。
【0050】
【変形例4】図12に示すように、下端10a付近の内
径d13を増大させて座金9が収納される段差13dを
設けたスリーブ10を用いてもよい。このように構成す
れば、座金9までが中空体の空間12に収納されて、下
端10aと表面4aとの間に隙間がなくなるので、図1
1(b)に示すような傾斜13cを設けなくても、ドラ
イバーなどによる取り外しが困難となる。
【0051】
【変形例5】開口端10bが鉛直方向上方に向く場合、
下端10aと座金9又は被締結体4aとの密接が良好な
場合、スリーブ10内に雨水が滞留する場合がある。こ
のような箇所には、スリーブ10は、下端10a付近に
は、図13に示すように、外部へ通じる切り込み13e
を設けてもよい。内部に雨水が入っても、この雨水はこ
の切り込み13eから排出される。なお、この図では、
切り込みは2カ所であるが、この切り込みの数は限定さ
れずに、例えば、全周に均等に4カ所もうけてもよく、
場合によっては無数に設けてもよい。
【0052】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等
があってもこの発明に含まれる。例えば、実施の形態で
は各部材の詳細な寸法が示されたが、この発明の範囲内
でこの寸法には限定されない。
【0053】また、実施の形態1では、外形が略円筒状
のスリーブ10が用いられたが、この外形を半球状、円
錐状とすることにより、レンチ等を噛ますことが更に困
難となる。また、このように構成することにより、被締
結体に近いほど肉厚部が得やすく、これにより、固定部
の固定も確実となる。
【0054】
【発明の実施の形態2】以下、この発明の実施の形態2
について、図14、図15を参照しつつ説明する。な
お、実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一
符号を付して説明する。
【0055】この実施の形態2では、図14に示すよう
に、保護部材として外径D20が約44mm、内径d2
0が約36mmの均一がアルミニウムパイプからなるス
リーブ20が用いられている。また、ナット2の対角寸
法C2が小さい規格外の35mmのものが用いられてい
る。
【0056】スリーブ20の開口端20aを固定構造6
に臨ませてこのスリーブ20を圧入する。内径d20が
対角寸法C1よりも小さいので、内壁20cは頂点1b
に当接して嵌合を拒むが、実施の形態1と同様に強引に
圧入することにより内壁20cは頂点1bにより変形し
てスリーブ20は圧入可能となる。これにより、このス
リーブ20の下端20aが、座金9に当接するまで圧入
され、図15に示すように、保護構造15が得られる。
【0057】この保護構造15では、ダブルナット固定
されたナット1、2が、スリーブ20内に収納されてい
る。この内側ナット1は、頂点1bが内壁20aに食い
込んで固定され圧入固定部が形成されている。また、面
1aと内壁20aとは隙間が形成されている。
【0058】一方、外側ナット2は、いずれの頂点2b
も内壁20aとは隙間が形成されて遊嵌されている。
【0059】このように構成すれば、二つのナット1,
2は共にスリーブ20に収納されているので、直接レン
チなどを作用させることはできない。また、このスリー
ブ20の外形は円形であるので、スパナやレンチなどを
噛ませることが困難である。強引にスリーブ20にレン
チなどを咬ませて、ナットの取り外し方向に回転させて
も、スリーブ20は内側ナット1には固定され、外側ナ
ット2には固定されていないので、ダブルナットの効果
により、ナット1,2が緩むことがない。
【0060】また、このスリーブ20は、内側ナット1
に固定されているので、容易に取り外すことができな
い。これにより、安易にナット1、2を取り外そうとし
ても困難であり、取り外そうという意欲がなくなる。強
いては、恣意的なナットの取り外しを防止することがで
き、防犯上有効である。
【0061】なお、この実施の形態2では、頂点1aの
位置と頂点2aの位置とが一致されている例を示した
が、この位置がずれていても、ナット2の対角寸法C2
が圧入固定部13の内径d13よりも小さいので、実施
の形態1において生じる変形軌跡は内壁20cに形成さ
れない。
【0062】この実施の形態2の場合も、実施の形態1
と同様に種々の変形を行っても同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0063】
【発明の実施の形態3】以下、この発明の実施の形態3
について、図16を参照しつつ説明する。なお、実施の
形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付し
て説明する。
【0064】この実施の形態3では、保護部材として外
径D30が46mm、内径d30が39mmのアルミニ
ウムパイプからなるスリーブ30が用いられている。
【0065】スリーブ30の開口端30aを固定構造6
に臨ませてこのスリーブ30を装着する。内径d30が
対角寸法C1、C2よりも大きいので、スリーブ30は
圧入しなくても装着可能である。これにより、このスリ
ーブ30の下端30aが、表面4aに当接するまで装着
される。ついで、接着剤17をナット1の周囲(1a,
1b)のみに注入すれば、図14に示すように、保護構
造15が得られる。
【0066】この保護構造15では、ダブルナット固定
されたナット1、2が、スリーブ30内に収納されてい
る。この内側ナット1は、ナット1の周囲(1a,1
b)が内壁30cに接着固定され接着固定部が形成され
ている。一方、外側ナット2は、いずれの頂点2bも内
壁30aとは隙間が形成されて遊嵌され遊嵌部が形成さ
れている。
【0067】このように構成すれば、固定が圧入でな
く、接着剤による固定であることを除いて、実施の形態
1と同様な作用効果を示すので、詳細な説明は省略す
る。
【0068】この実施の形態3の場合も、実施の形態1
と同様に種々の変形を行っても同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、恣意的なナットの取り外しを困難にするナットの
保護構造及び保護方法が提供される。これにより、これ
らのボルトとナットとからなる締結構造の恣意的な取り
外しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に適用されるダブルナッ
トによる固定構造を示す断面図である。
【図2】実施の形態1のナットの寸法を説明する図であ
り、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に用いられる保護部材を
説明する図であり、図3(a)は断面図、図3(b)は
平面図である。
【図4】実施の形態1の保護構造を形成する様子を示す
組立図である。
【図5】実施の形態1の保護構造を示す断面図である。
【図6】図5の保護構造のA−A線端面図である。
【図7】図5の保護構造のB−B線端面図である。
【図8】変形例1の保護構造を示す断面図である。
【図9】変形例2の保護構造を示す断面図である。
【図10】変形例3の保護構造を示す断面図である。
【図11】図11(a)、(b)は変形例4で用いる保
護部材の断面図である。
【図12】変形例4のスリーブを示す斜視図である。
【図13】変形例5の保護構造を示す断面図である。
【図14】実施の形態2の保護構造を形成する様子を示
す組立図である。
【図15】実施の形態2の保護構造を示す断面図であ
る。
【図16】実施の形態3の保護構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内側ナット 2 外側ナット 3 ボルト 10、2030 保護部材(スリーブ) 13 圧入固定部 13a 圧入固定部の内壁 14 遊嵌部 14a 遊嵌部の内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 彰 香川県高松市屋島西町2109−8 テクノ・ サクセス株式会社内 (72)発明者 福田 和秀 香川県高松市屋島西町2109−8 テクノ・ サクセス株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトと複数のナットとによる被締結体
    への締め付け構造であって、 前記ナットは、内側に配置されて締結される内側ナット
    と、外側に配置されて締結される外側ナットとから構成
    され、 前記ナットは外形が円形である中空体から構成される保
    護部材に収納されると共に、 前記内側ナットは、前記保護部材の内壁に固定され、 前記外側ナットは、該保護部材の内壁とは遊嵌されてい
    ることを特徴とする締め付け用ナットの保護構造。
  2. 【請求項2】 前記保護部材は、内壁方向に膨らむこと
    により該保護部材の内径寸法が前記内側ナットの最大外
    形寸法よりも小さく構成され、かつ、前記内側ナットの
    ナット高さ以下の高さに構成された圧入固定部を備え、 該圧入固定部が前記内側ナットに圧入固定されることを
    特徴とする請求項1に記載の保護構造。
  3. 【請求項3】 前記ナットは、最大外形寸法の大きい内
    側ナットと、該内側ナットよりも最大外形寸法の小さい
    外側ナットとから構成され、 前記保護部材の内径寸法は、前記内側ナットの最大外形
    寸法よりも小さく、かつ、前記外側ナットの最大外形寸
    法と同等以上であることにより、 前記保護部材は、内側ナットに圧入固定されることを特
    徴とする請求項1に記載の保護構造。
  4. 【請求項4】 前記保護部材は、円筒であることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の保護
    構造。
  5. 【請求項5】 前記円筒は、開口端を閉鎖可能とされて
    いることを特徴とする請求項4に記載の保護構造。
  6. 【請求項6】 前記保護部材の外形は、前記被締結体へ
    向かって直径が増大する円形であることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の保護構造。
  7. 【請求項7】 前記ナットは、角ナットであることを特
    徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の保
    護構造。
  8. 【請求項8】 ボルトと複数のナットとによる締め付け
    構造であって、 内側に配置されて締結される内側ナットと、外側に配置
    されて締結される外側ナットとにより締め付けられたボ
    ルトの締め付け構造に対して、 外形が円形であり一端に開口を有する中空体から構成さ
    れる保護部材を、該開口側から前記締め付け構造に対し
    て圧入することにより、 前記外側ナットを前記保護部材の内壁とは遊嵌すると共
    に、 前記内側ナットを前記保護部材の内壁に食い込み固定す
    ることを特徴とする締め付け用ナットの保護方法。
JP10094491A 1998-04-07 1998-04-07 締め付け用ナットの保護構造及び保護方法 Pending JPH11294432A (ja)

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