JPH1129500A - 発蛍光性光解離保護基 - Google Patents

発蛍光性光解離保護基

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JPH1129500A
JPH1129500A JP9185167A JP18516797A JPH1129500A JP H1129500 A JPH1129500 A JP H1129500A JP 9185167 A JP9185167 A JP 9185167A JP 18516797 A JP18516797 A JP 18516797A JP H1129500 A JPH1129500 A JP H1129500A
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JP
Japan
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group
protecting group
proton
methyl
amino
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JP9185167A
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English (en)
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Hirobumi Shiono
博文 塩野
Chika Utsuyama
千佳 宇津山
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Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
Original Assignee
Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生理活性物質の活性点を保護し、生体系内の
望ましい部位へ拡散された後、この保護基を光を照射す
る等の方法で脱保護可能とする保護基であって、さら
に、該脱保護基化反応を定量的に測定することが可能と
なる新規な発蛍光性光解離保護基を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる保護基は、o−アミノケ
イ皮酸骨格を有するものであり、光照射により生理活性
物質と切り放された後、分子内アミド結合形成に基づき
カルボスチリル誘導体を形成する。該カルボスチリル誘
導体は強い発蛍光性を有し、この蛍光強度を測定するこ
とに基づき、脱保護化され、遊離する生理活性物質の量
を定量可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な発蛍光性光
解離保護基に関する。
【0002】
【従来の技術】ある物質の生体における作用機構を調べ
るには、その物質の生体系内での消長を定量的に短時間
で測定をすることが必要であり、さらに系内に導入され
た該物質を追従する種々の変化を観察することも重要で
ある。
【0003】一方生体反応は多くの場合極めて速く、ま
た複雑に関連した複数の反応が同時に進行することが普
通である。そのために外部から該物質を添加した場合
に、系内を拡散する過程がむしろ律速となり、実際測定
したいその後の反応が明確に捉らえられなくなってしま
うことが多い。その問題を解決するため、すばやく目的
物質を添加する方法について様々な方法が提案されてい
るが、現時点で必ずしも満足できるものはない。
【0004】その1つに、最近光照射に基づく技術が報
告されている。いわゆるケイジド(Caged)試薬、光ブロ
ック剤等として知られている保護基である。これらは一
般的には、追跡される生理活性物質の活性部位を該保護
基で保護(ブロック、またはケイジド化)したものを生
体系に導入し、十分該物質が作用点に拡散したことを確
認した後に、光照射に基づき、該保護基を脱保護基する
ものである。従って、遊離した生理活性を回復した物質
による反応が追跡可能となるものである。この保護基の
特徴は、光照射のみにより脱保護できる点であり、極め
て迅速に脱保護基可能であり、かつ必要ならば特定の部
分にのみ光照射をしぼり込むことも可能である点であ
る。ここで該保護基で保護される生理活性物質としては
種々の生体物質、例えばアミノ酸、タンパク質、酵素、
ヌクレオチド-3-リン酸、cAMP、核酸等が考えら
れ、いくつかの試みが種々検討されている。
【0005】しかしながら、上記の保護基で保護された
生理活性物質が、生体系で光照射により脱保護される反
応の定量性については、極めて重要であるにもかかわら
ず、いまだ確立された手段は報告されていない。
【発明が解決しようとする課題】本発明者は以上の点に
鑑み、鋭意研究し、生理活性物質の活性点を保護し、生
体系内の望ましい部位へ拡散された後、この保護基を光
を照射する方法で脱保護可能とする光解離保護基であっ
て、さらに、該保護基の脱保護反応を定量的に測定する
ことが可能となる新規な保護基(発蛍光性光解離保護
基)を見出すことに成功し本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
保護基は、光照射により生理活性物質と切り放された後
に極めて強いカルボスチリル蛍光団に基づく蛍光性を発
現する化合物となるものである。この際、測定される該
カルボスチリル骨格に基づく蛍光の強度に基づき、脱保
護基化される生理活性物質の量を定量可能とするもので
ある。
【0007】より詳しくは、本発明は、下記式1で示さ
れる保護基に関するものである。
【0008】
【化1】
【0009】さらに、本発明は、上記保護基が、光反応
に基づく脱保護反応に基づき形成される下記式2で示さ
れるカルボスチリル誘導体の蛍光を測定することにより
検出する方法に係るものである。
【0010】
【化2】
【0011】さらに、本発明は、エチル (E) 3−
(2−アミノ−4、5−ジメトキシフェニル)−2−メ
チルプロペネイト、及び(E) 3−(2−アミノ−
4、5−ジメトキシフェニル)−2−メチルプロペン酸
を提供するものである。
【0012】本発明に係る発蛍光性光解離保護基は、基
本的には上記のように、o-アミノケイ皮酸骨格を有す
るものであり、従って、エステル(チオエステルを含
む)結合、アミド(チオアミドを含む)結合等の結合に
基づき水酸基(フェノール性及びアルコール性水酸基を
含む)、チオール基、アミノ基を活性点とする生理活性
物質の保護基として広範囲に使用することができるもの
である。
【0013】
【化3】
【0014】ここでXはO、S(エステル、またはチオ
エステル等)、NHR(RはHまたはアルキル基等)で
ある。
【0015】さらに、本発明に係る発蛍光性光解離保護
基は、光照射により、脱保護するものであるが、まず、
トランス配向している2重結合がシス異性化し、ベンゼ
ン環のアニリン性アミノ基と分子内アミド交換反応を起
こし、その結果、脱保護基化された生理活性物質及び、
カルボスチリル誘導体となるものと考えられる(図
1)。
【0016】その結果生成するカルボスチリル誘導体は
強い蛍光を有する物質であり、通常の蛍光測定手段にて
定量可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下さらに詳しく本発明を説明す
る。
【0018】合成方法 本発明に係るケイジド化合物の合成方法については特に
限定されず通常公知の有機化学反応が好ましく使用でき
る。具体的には、図2に例示されている合成ルートによ
るサリチルアルデヒド誘導体とWittig試薬との反応によ
るケイ皮酸骨格の形成、還元反応によるニトロ基のアミ
ノ基への変換によりトランス異性体のシンナメート誘導
体を得ることが可能である。
【0019】さらに、上記Wittig試薬との反応の後に加
水分解によるケイ皮酸誘導体へ変換し、その後、アミド
結合により適当な生理活性物質を縮合させ、その後還元
反応によりニトロ基をアミノ基へと変換することが可能
である。
【0020】さらに、図2で例示した合成ルートによる
と、得られるシンナメートはアルキルエステル(例えば
エチルエステル)となっているが、このエステル結合
は、他の生理活性物質へのラベル化反応を行うには安定
すぎると考えられる。従って、該試薬を保存するにおい
ては便利であるが、上記ラベル化反応を行うにはさら
に、活性基を導入する必要がある。この目的で、従来使
用される活性基、例えば、カルボン酸基、酸ハロゲン化
物、酸無水物、活性エステル基、活性イミド基等が考え
られる。上記カルボン酸へは、通常の加水分解反応によ
り、容易に実施可能であり、カルボン酸が単離できる。
この得られるカルボン酸をさらに種々の活性基へと誘導
する事も通常の合成方法にて可能である。 具体的に
は、上記活性基としては、酸ハロゲン化物(臭素、塩
素、ヨウ素)、イミダゾリル基、スクシンイミド基、シ
アノ基、ブチロイル基、ビバロイル基等のアルキロイル
基、4−アミジノフェニルオキシ基、p−ニトロフェニ
ルオキシ基等のフェノキシ基である。
【0021】これらの活性化基を有する本発明に係る保
護基と、種々の生理活性物質との反応により、生理活性
物質の保護化が可能となる。例えば、生理活性物質がア
ミノ酸、オリゴペプチド、蛋白質等であって、アミノ
基、フェノール性水酸基、チオール基、アルコール性水
酸基等がある場合には、アミド、エステル、またはチオ
アミド結合によりラベル化が可能となる。
【0022】ラベル化された生理活性物質の光反応によ
る脱保護基化 本発明に係る保護基を光照射により脱離し、カルボスチ
リル誘導体および、生理活性物質を遊離するための光反
応条件は、特に制限されず、通常の光源が使用可能であ
る。さらに必要な場合、顕微鏡下において、特定の時間
に細胞内の特定の位置に存在する該保護化生理活性物質
を部分的に遊離するために、該照射光を調整することも
可能である。
【0023】保護された生理活性物質が、組織のどの場
所にあっても、顕微鏡等を使用する事でさらに特定の位
置でのみ脱保護反応を起こす事も可能である(図1)。
【0024】ケイジド試薬を使用した場合の生理活性物
質の発現量の定量 発現目的の生理活性物質を本発明に係る保護基として用
い、系内にて光照射を制御して目的の化合物(生理活性
物質)を発現させる量をも制御できる。
【0025】図3に示されるように、本発明に係る保護
基を有するエチルエステル誘導体を、特定の光を照射す
ることにより、目的とするカルボスチリルによる発蛍光
現象が生じる事がわかる。
【0026】以下本発明を実施例に従いさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例の限定されるもので
はない。
【0027】
【実施例】
(エチルエステル誘導体の合成) (E)3−(3、4−ジメトキシ−6−ニトロフェニ
ル)−2−メチル−2−プロペン酸エチルエステル
(1)((E)3-(3,4-Dimethoxy-6-nitrophenyl-2-methyl
-2-propenic acid ethyl ester)の合成。
【0028】6−ニトロベラトラルアルデヒド10g(6-N
itoroveratlaldehyde,アルドリッチ社製)を、Wittig試
薬(carboethoxy ethylidene triphenylphosphorane,ア
ルドリッチ社製)18.1g(50mmol)とを、ベンゼン中、室
温で、約18時間撹拌して反応させた。この際反応は暗室
にて行った。反応終了後、減圧でベンゼンを除き、白色
結晶を得た。これを酢酸エチルから再結晶して目的化合
物(1)が28.5g得られた(収率76%)。
【0029】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより確認し
た。IR:1700cm-1(エステル)。TOF−MS:296
(M/C)。1H−NMR(クロロホルム、δppm):7.92(s,
1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン)、7.74(s,
1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン)、6.72(s,
1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン)、4.29(q,
2H,エチル基のメチレン基プロトン)、3.99(s,3H,メト
キシ基のメチル基プロトン)、3.96(s,3H,メトキシ基の
メチル基プロトン)、3.57(s,2H,アニリンのアミノ基プ
ロトン)、1.92(s,3H,2位メチル基プロトン)、1.36
(t,3H,エチル基のメチル基プロトン)。
【0030】(E)3−(2−アミノ−4、5−ジメト
キシフェニル)−2−メチル−2−プロペン酸エチルエ
ステル((E)3-(2-Amino-4,5-Dimethoxyphenyl-2-methyl
-2-propenic acid ethyl ester)の合成。
【0031】上記で得られた(1)19.0gを、氷酢酸250ml
に溶解し、これに鉄粉末15.0gとイオン交換水20mlを加
え、40分間、加熱環流した。後、反応溶液を濾過して鉄
粉末を除き、得られた濾液を減圧にて濃縮し、残留物を
酢酸エチルに溶解した後、水、5%重曹水、飽和塩化ナ
トリウム水溶液にて順次酢酸エチル層を洗浄し、無水硫
酸ナトリウム上で一晩乾燥させた。酢酸エチルを減圧で
除き、残渣をヘキサン/エタノールから再結晶して目的
物を12.5g得た(収率78%)。
【0032】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより決定し
た。IR:1689cm-1(エステル)。TOF−MS:265
(M/C)。1H−NMR(クロロホルム、δ):7.57(s,1H,
芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 6.68(s,1H,
芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 6.29(s,1H,
芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 4.25(q,2H,
エチル基のメチレン基プロトン), 3.84(s,3H,メトキシ
基のメチル基プロトン), 3.79(s,3H,メトキシ基のメチ
ル基プロトン), 3.57(s,2H,アニリンのアミノ基プロト
ン), 2.03(s,3H,2位メチル基プロトン), 1.33(t,3H,
エチル基のメチル基プロトン) (フェネチルアミド誘導体の合成) (E)3−(3、4−ジメトキシ−6−ニトロフェニ
ル)−2−メチル−2−プロペン酸((E)3-(3,4-Dimeth
oxy-6-nitrophenyl-2-methyl-2-propenic acid)の合
成。
【0033】上記得られた(E)3−(3、4−ジメト
キシ−6−ニトロフェニル)−2−メチル−2−プロペ
ン酸エチルエステル(1)11.3gをメタノール250mlに溶
解し、これに2規定水酸化ナトリウム水溶液45mlを加え
て、40℃にて4時間反応させた。反応終了後、1規定塩
酸を用いて溶液をpH4に調整した後、冷却し、析出した
結晶を濾過して分離し、目的化合物10.1gを得た(収率9
9%)。
【0034】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより決定し
た。IR:1685cm-1(カルボキシル基)。TOF−M
S:268(M/C)。1H−NMR(重DMSO、δppm):7.76
(s,1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 7.72
(s,1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 6.97
(s,1H,芳香環又は二重結合のメチン基プロトン), 3.90
(s,6H,メトキシ基のメチル基プロトン), 3.57(s,2H,ア
ニリンのアミノ基プロトン), 1.84(s,3H,2位メチル基
プロトン)。
【0035】(E)3−(3、4−ジメトキシ−6−ニ
トロフェニル)−2−メチル−2−プロペン酸フェネチ
ルアミド((E)3-(3,4-Dimethoxy-6-nitorphenyl-2-meth
yl-2-propenic acid phenethylamide)の合成。
【0036】上記得られた(E)3−(3、4−ジメト
キシ−6−ニトロフェニル)−2−メチル−2−プロペ
ン酸と2−フェネチルアミン(東京化成(株)製)と
を、ジクロロメタン100mlに溶解し、0℃に冷却した後、
EDC-HCl(1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodii
mide hydrochloride,アルドリッチ社製)を10.2g添加し
て一晩撹拌して反応させた。溶媒を減圧で除き、残渣に
酢酸エチル及び水を加えた。有機溶媒層を洗浄後、無視
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧で除き、得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフ(展開溶媒:クロロ
ホルム/メタノール=50/1)にて目的化合物を14.1g得た
(収率定量的)。
【0037】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより決定し
た。IR:3280, 1627cm-1(アミド基)。TOF−M
S:370(M/C)。1H−NMR(クロロホルム、δppm):
7.73-7.22(m,7H,芳香族プロトン又は二重結合プロト
ン)、6.70(s,1H,芳香族プロトン又は二重結合プロト
ン)、6.01(s,1H,アミド結合NH)、3.97(s,3H,メトキシ
基のメチル基プロトン)、3.94(s,3H,メトキシ基のメチ
ル基プロトン)、3.63(dt,2H,フェネチル基の1'位メチ
レン基プロトン)、2.91(t,2H,フェネチル基の2'位メチ
レン基プロトン)、1.86(s,3H,メチル基プロトン)。
【0038】(E)3−(2−アミノ4、5−ジメトキ
シフェニル)−2−メチル−2−プロペン酸フェネチル
アミド((E)3-(2-Amino-4,5-Dimethoxyphenyl)-2-meth
yl-2-propionic acid Phenethyl amide)の合成。
【0039】上記得られた(E)3−(3、4−ジメト
キシ−6−ニトロフェニル)−2−メチル−2−プロペ
ン酸フェネチルアミド14.1gを氷酢酸164mlに溶解し、こ
れに鉄粉末9.8gとイオン交換水13mlを加え、加熱環流を
40分おこない反応させた。後、反応液を濾過して鉄粉末
を除き、濾液を減圧で濃縮して得られた残留物を酢酸エ
チルに溶解し、水、5%重曹水、飽和塩化ナトリウム水
溶液にて順次酢酸エチル層を洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で一晩乾燥させた。酢酸エチルを減圧で除き、残渣
をヘキサン/エタノールから再結晶して目的物を8.9g得
た(収率69%)。
【0040】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより決定し
た。IR:3326, 3207, 1602cm-1(アミド基)。TOF
−MS:340(M/C)。1H−NMR(クロロホルム、
δ):7.35〜7.21(m,6H,芳香環プロトン), 6.60(s,1H,
芳香環プロトン), 5.93(s,1H,アミドプロトン), 3.84
(s,3H,メトキシ基のメチル基プロトン), 3.78(s,3H,メ
トキシ基のメチル基プロトン),3.64(dt,2H,フェネチル
基の1'位メチレン基プロトン), 3.54(s,2H,アニリン基
のアミノプロトン), 2.90(t,2H,フェネチル基の2'位メ
チレン基プロトン), 1.96(s,3H,2位メチル基プロト
ン)。
【0041】(蛍光性カルボスチリル誘導体の合成)
6、7−ジメトキシ−3−メチルカルボスチリル(6,7-D
imethoxy-3-methylcarbostyril) (E)3−(3、4−ジメトキシ−6−ニトロフェニ
ル)−2−メチル−2−プロペン酸エチルエステル
(1)0.5gをエチルアルコール30mlに溶解し、これに36
5nmの紫外線を約20時間照射し、析出した結晶を濾過し
て分離し、さらに得られた結晶をエタノールから再結晶
し目的化合物0.38gを得た(収率92.1%)。
【0042】本化合物の構造は赤外線吸収スペクトル
(IR)、1H−NMR、TOF−MSにより決定し
た。IR:1654cm-1(ラクタム)。TOF−MS:219
(M/C)。1H−NMR(クロロホルム、δ):12.3(s,1H,
アミドプロトン),7.56(s,1H,4位プロトン),6.90(s,1
H,5位あるいは8位プロトン),6.88(s,1H,5位あるい
は8位プロトン), 3.99(s,3H,メトキシ基のメチル),
3.92(s,3H,メトキシ基のメチル), 2.28(s,3H,3位メチ
ル)。
【0043】(光照射による脱保護基化反応)(E)3
−(3、4−ジメトキシ−6−ニトロフェニル)−2−
メチル−2−プロペン酸エチルエステル(1)を含む溶
液の光照射により脱保護基化反応をHPLCによりモニ
ター(340nm)した。
【0044】HPLC条件:カラム、ODSφ4.6mmx150mm
(SHISEIDO CacellPakC18);移動層、アセトニトリル/
水=30/70から60/40へ(0分から20分)流速1.0ml/分。
【0045】光照射前は、保持時間7.7分に上記化合物
のピークが観測された。光照射により保持時間3.7分に
新しいピークが観測された。この3.7分のピークは、カ
ルボスチリルのピークと一致した。
【0046】同様に(E)3−(2−アミノ4、5−ジ
メトキシフェニル)−2−メチル−2−プロペン酸フェ
ネチルアミドを含む溶液の光照射により脱保護基化反応
をHPLCによりモニター(260nm)した。
【0047】HPLC条件:カラム、ODSφ4.6mmx150mm
(SHISEIDO CacellPakC18);移動層、アセトニトリル/
水=30/70から60/40へ(0分から20分)流速1.0ml/分。
【0048】光照射前は、保持時間6.9分に上記フェネ
チルアミド化合物のピークが観測された。光照射により
保持時間3.8分に新しいピークが観測された。この3.8分
のピークは、カルボスチリルのピークと一致した。
【0049】さらに、以下のHPLC条件で(E)3−
(2−アミノ4、5−ジメトキシフェニル)−2−メチ
ル−2−プロペン酸フェネチルアミドを含む溶液の光照
射により脱保護基化反応をモニター(260nm)した。
【0050】HPLC条件:カラム、ODSφ4.6mmx150mm
(SHISEIDO CacellPakC18);移動層、アセトニトリル/
水=20/80から60/40へ(5分から20分)流速1.0ml/分。
【0051】光照射前は、保持時間19.2分に上記フェネ
チルアミド化合物のピークが観測された。光照射により
保持時間10.0分と、6.6分に新しいピークが観測され
た。この10.0分のピークは、カルボスチリルのピークと
一致し、6.6分のピークはフェネチルアミンのピークと
一致した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護基を用いて保護された生理活
性物質に光照射することにより、脱保護基化され、生理
活性物質を遊離することを示す図である。
【図2】本発明に係る保護基により保護された生理活性
物質の調整方法を示す図である。
【図3】(E)3−(3、4−ジメトキシ−6−ニトロ
フェニル)−2−メチル−2−プロペン酸エチルエステ
ルを含む溶液の光照射による脱保護基化反応を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07D 215/22 C07D 215/22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式1で示される、(E) 3−(2
    −アミノ−4、5−ジメトキシフェニル)−2−メチル
    アクリロイル基を有する新規発蛍光性光解離保護基。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保護基の光反応に基づ
    く脱保護反応を、形成される下記式2で示されるカルボ
    スチリル誘導体の蛍光を測定することにより検出する方
    法。 【化2】
  3. 【請求項3】 エチル (E) 3−(2−アミノ−
    4、5−ジメトキシフェニル)−2−メチルプロペネイ
    ト。
  4. 【請求項4】 (E) 3−(2−アミノ−4、5−ジ
    メトキシフェニル)−2−メチルプロペン酸。
JP9185167A 1997-07-10 1997-07-10 発蛍光性光解離保護基 Pending JPH1129500A (ja)

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