JPH1129528A - ヒドロ芳香族カルボン酸t‐ブチルエステル類の製造方法 - Google Patents

ヒドロ芳香族カルボン酸t‐ブチルエステル類の製造方法

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JPH1129528A
JPH1129528A JP9181306A JP18130697A JPH1129528A JP H1129528 A JPH1129528 A JP H1129528A JP 9181306 A JP9181306 A JP 9181306A JP 18130697 A JP18130697 A JP 18130697A JP H1129528 A JPH1129528 A JP H1129528A
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JP
Japan
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carbon atoms
butyl ester
group
acid
carboxylic acid
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JP9181306A
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English (en)
Inventor
Minetada Taira
嶺 正 平
Toru Masuda
田 透 増
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Honshu Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Honshu Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】対応する芳香族カルボン酸t-ブチルエステ
ル類の芳香核に水素化金属触媒の存在下で水素添加し
て、一般式IIのヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステ
ル類を製造する方法。 (X−)[−CO−O−C(CH
[II] [Xは水酸基、カレボキシル基、C1〜8のアルキル
基、C5〜6のシクロアルキル基、C1〜8のハロゲン
化アルキル基または−OR基(RはC1〜18のアルキ
ル基またはC5〜12のシクロアルキル基である)であ
り、Z(Yは酸素、カルボニル基または (RとRは独立して水素、ハロゲン、C1〜6のア
ルキル基またはC1〜6のハロゲン化アルキル基)であ
る)のヒドロ芳香環含有基、mは0〜4の整数、nは1
〜4の整数である] 【効果】高品質高収率で得られ、このt-ブチルエステル
類製品はArFまたはKrFエキシマレジスト等の各種放射線
使用の化学増幅型レジスト用の溶解抑制剤として、また
酸によりt-ブチルエステル基を容易に脱離させヒドロ芳
香族カルボン酸類を用いる各種合成品の中間体として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、アルゴンフルオライド
(ArF)またはクリプトンフルオライド(KrF)エ
キシマレジスト等で代表される、各種放射線を使用する
化学増幅型レジスト用の溶解抑制剤として好適な3,3',
4,4'- ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエス
テル等のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の
製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】アルゴンフルオライド(ArF)
またはクリプトンフルオライド(KrF)エキシマレジ
スト用の溶解抑制剤としては、短波長紫外線領域にある
ArFまたはKrFレーザーに対する透過性(透明性)
に優れ、しかも現像時に画像部の耐エッチング性を向上
させるような化合物が求められている。
【0003】従来、耐エッチング性の高い溶解抑制剤と
してベンゼン環含有の有機化合物が知られているが、短
波長紫外線領域にあるArFまたはKrFレーザーに対
する透過性が低い。特にArFレーザーに対する透過性
が低いため、ベンゼン環含有有機化合物は、ArFエキ
シマレジスト用の溶解抑制剤として使用することは困難
である。
【0004】また、上記の耐エッチング性と透明性を備
えた溶解抑制剤の材料として、脂環式有機化合物が提案
されている。特にヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
テルが望ましいが、ヒドロ芳香環に直接結合したカルボ
キシル基をt-ブチルエステル化するのは難しいため、こ
のような有機化合物の検討は殆どなされていない。特に
ヒドロ芳香環に複数のt-ブチルエステル基が結合した化
合物は、その合成が極めて困難になるため、検討されて
いない。
【0005】本願発明者らは、脂環式有機化合物の合成
法について鋭意研究し、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカ
ルボン酸メチルエステルのメチル基とt-ブチルアルコー
ルのt-ブチル基とをエステル交換して3,3',4,4'-ビフェ
ニルテトラカルボン酸t-ブチルエステルを調製し、次い
で、そのエステルの芳香核に、貴金属担持触媒の存在下
で、水素添加するという簡単な操作により、3,3',4,4'-
ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエステル
(新規物質)を、高収率、高純度で合成することができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【化25】
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、特に3,3',4,4'-
ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエステル等
のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類を、簡単
な操作により、高収率、高純度で合成することができ
る、ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の製造
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るヒドロ芳香族カルボン酸t-
ブチルエステル類の製造方法は、下記一般式[I]
【0009】
【化26】
【0010】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z1 は、
【0011】
【化27】
【0012】(Yは、酸素原子、カルボニル基、または
下記式
【0013】
【化28】
【0014】(R1 およびR2 は、それぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、または炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基で
ある)で表わされる基である)で表わされる芳香環含有
基であり、mは、0または1〜4の整数であり、nは、
1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボン酸t-
ブチルエステル類の芳香核を、水素化金属触媒の存在下
で、水素添加することにより、下記一般式[II]
【0015】
【化29】
【0016】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z2 は、
【0017】
【化30】
【0018】(Yは、酸素原子、カルボニル基、または
下記式
【0019】
【化31】
【0020】(R1 およびR2 は、それぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、または炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基で
ある)で表わされる基である)で表わされるヒドロ芳香
環含有基であり、mは、0または1〜4の整数であり、
nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴として
いる。
【0021】上記ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
テル類の製造方法としては、次の4つの製造方法が好ま
しい。 (1)下記一般式[I]
【0022】
【化32】
【0023】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z1 は、
【0024】
【化33】
【0025】で表わされる芳香環含有基であり、mは、
0または1〜4の整数であり、nは、1〜4の整数であ
る]で表わされる芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類
の芳香核に、貴金属触媒、貴金属担持触媒または貴金属
錯体触媒の存在下で、水素添加することにより、下記一
般式[II]
【0026】
【化34】
【0027】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z2 は、
【0028】
【化35】
【0029】で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、
mは、0または1〜4の整数であり、nは、1〜4の整
数である]で表わされるヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチ
ルエステル類を得ることを特徴とするヒドロ芳香族カル
ボン酸t-ブチルエステル類の製造方法。 (2)下記一般式[I]
【0030】
【化36】
【0031】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z1 は、
【0032】
【化37】
【0033】で表わされる芳香環含有基であり、mは、
0または1〜4の整数であり、nは、1〜4の整数であ
る]で表わされる芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類
の芳香核に、貴金属触媒、貴金属担持触媒または貴金属
錯体触媒の存在下で、水素添加することにより、下記一
般式[II]
【0034】
【化38】
【0035】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z2 は、
【0036】
【化39】
【0037】で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、
mは、0または1〜4の整数であり、nは、1〜4の整
数である]で表わされるヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチ
ルエステル類を得ることを特徴とするヒドロ芳香族カル
ボン酸t-ブチルエステル類の製造方法。 (3)下記一般式[I]
【0038】
【化40】
【0039】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z1 は、
【0040】
【化41】
【0041】(Yは、酸素原子、カルボニル基、または
下記式
【0042】
【化42】
【0043】(R1 およびR2 は、それぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、または炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基で
ある)で表わされる基である)で表わされる芳香環含有
基であり、mは、0または1〜4の整数であり、nは、
1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボン酸t-
ブチルエステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金属担持
触媒または貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加するこ
とにより、下記一般式[II]
【0044】
【化43】
【0045】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z2 は、
【0046】
【化44】
【0047】(Yは、酸素原子、カルボニル基、または
下記式
【0048】
【化45】
【0049】(R1 およびR2 は、それぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル
基、または炭素原子数1〜6のハロゲン化アルキル基で
ある)で表わされる基である)で表わされるヒドロ芳香
環含有基であり、mは、0または1〜4の整数であり、
nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とする
ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の製造方
法。 (4)下記一般式[I]
【0050】
【化46】
【0051】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z1 は、
【0052】
【化47】
【0053】で表わされる芳香環含有基であり、mは0
〜4の整数、nは1〜4の整数、かつ、m+nは6以下
の整数である]で表わされる芳香族カルボン酸t-ブチル
エステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金属担持触媒ま
たは貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加することによ
り、下記一般式[II]
【0054】
【化48】
【0055】[式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシ
クロアルキル基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキ
ル基、または−OR基(Rは、炭素原子数1〜18のア
ルキル基または炭素原子数5〜12のシクロアルキル基
である)であり、Z2 は、
【0056】
【化49】
【0057】で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、
mは0〜4の整数、nは1〜4の整数、かつ、m+nは
6以下の整数である]で表わされるヒドロ芳香族カルボ
ン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴としている。
【0058】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るヒドロ芳香族
カルボン酸t-ブチルエステル類の製造方法について具体
的に説明する。
【0059】本発明に係るヒドロ芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステル類の製造方法では、芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステル類の芳香核に、水素化金属触媒たとえば貴
金属触媒、貴金属担持触媒または貴金属錯体触媒の存在
下で、水素添加することにより、ヒドロ芳香族カルボン
酸t-ブチルエステル類を得る。また、必要に応じて溶媒
が用いられる。
【0060】芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類 本発明で用いられる芳香族カルボン酸t-ブチルエステル
類は、下記の一般式[I]で表わされる。
【0061】
【化50】
【0062】一般式[I]において、Xは、水酸基、カ
ルボキシル基、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原
子数5〜6のシクロアルキル基、炭素原子数1〜8のハ
ロゲン化アルキル基、または−OR基(Rは、炭素原子
数1〜18のアルキル基または炭素原子数5〜12のシ
クロアルキル基である)である。
【0063】上記炭素原子数1〜8のアルキル基として
は、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル
基、n-ペンチル基、イソペンチル基、t-ペンチル基、ネ
オペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、t-ヘキ
シル基、イソヘプチル基、t-オクチル基などが挙げられ
る。
【0064】上記炭素原子数5〜6のシクロアルキル基
としては、具体的には、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基が挙げられる。また炭素原子数1〜8のハロゲン
化アルキル基の具体例としては、上記炭素原子数1〜8
のアルキル基の具体例において、その水素原子の一部ま
たは全部が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロ
ゲン原子で置換させている基が挙げられる。
【0065】また、上記−OR基のRとしては、具体的
には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピ
ル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペン
チル基、イソペンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル
基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、t-ヘキシル基、n-
ヘプチル基、イソヘプチル基、n-オクチル基、t-オクチ
ル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデシル基、n-ド
デシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシル基、n-ペン
タデシル基、n-ヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-
オクタデシル基などの炭素原子数1〜18のアルキル
基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオク
チル基、シクロドデシル基、ボルニル基、4-メチルシク
ロヘキシル基などの炭素原子数5〜12のシクロアルキ
ル基が挙げられる。
【0066】上記Z1 は、ビフェニル構造体、ナフタリ
ン核、両側にベンゼン核が配されている炭化水素構造
体、またはベンゼン核からなる芳香環含有基であり、こ
れらの基は、それぞれ下記の式で表わされる。
【0067】
【化51】
【0068】上記式中のYは、酸素原子、カルボニル
基、または下記式で表わされる基である。
【0069】
【化52】
【0070】この式において、R1 およびR2 は、それ
ぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜
6のアルキル基、または炭素原子数1〜6のハロゲン化
アルキル基である。
【0071】上記ハロゲン原子としては、具体的には、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが挙げられる。ま
た、炭素原子数1〜6のアルキル基としては、具体的に
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、
イソブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、n-ヘキ
シル基、イソヘキシル基などが挙げられる。
【0072】また、炭素原子数1〜6のハロゲン化アル
キル基の具体例としては、上記炭素原子数1〜6のアル
キル基の具体例において、その水素原子の一部または全
部がフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子
で置換されている基が挙げられる。
【0073】mは、0または1〜4の整数であり、n
は、1〜4の整数である。上記一般式[I]で表わされ
る芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類のうち、芳香環
含有基(Z1 )がビフェニル構造体からなる、芳香族カ
ルボン酸t-ブチルエステル類としては、具体的には、3,
3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸t-ブチルエステ
ル、2,2'- ビフェニルジカルボン酸t-ブチルエステル、
3,3'- ビフェニルジカルボン酸t-ブチルエステル、4,4'
- ビフェニルジカルボン酸t-ブチルエステル、2-ビフェ
ニルカルボン酸t-ブチルエステル、3-ビフェニルカルボ
ン酸t-ブチルエステル、4-ビフェニルカルボン酸t-ブチ
ルエステル、4,4'- ジヒドロキシ-3- ビフェニルカルボ
ン酸t-ブチルエステル、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ビフ
ェニルジカルボン酸t-ブチルエステル、4-ヒドロキシ-
4'-ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステル、2-ヒドロ
キシ-3- ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステル、4-ヒ
ドロキシ-3- ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステル、
4-カルボキシ-4'-ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステ
ル、3,3'- ジカルボキシ-4,4'-ビフェニルジカルボン酸
t-ブチルエステルなどが挙げられる。
【0074】また、式中の芳香環含有基(Z1 )がナフ
タリン核からなる、芳香族カルボン酸t-ブチルエステル
類としては、具体的には、1-ナフタレンカルボン酸t-ブ
チルエステル、2-ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステ
ル、1,4-ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステル、1,
5-ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステル、2,3-ナフ
タレンジカルボン酸t-ブチルエステル、2,6-ナフタレン
ジカルボン酸t-ブチルエステル、1-ヒドロキシ-2- ナフ
タレンカルボン酸t-ブチルエステル、1-ヒドロキシ-4-
ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、1-ヒドロキシ
-5- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、2-ヒドロ
キシ-3- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、2-ヒ
ドロキシ-6- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、
1-カルボキシ-4- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステ
ル、2-カルボキシ-6- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエ
ステル、1-カルボキシ-5- ナフタレンカルボン酸t-ブチ
ルエステル、2-カルボキシ-3- ナフタレンカルボン酸t-
ブチルエステルなどが挙げられる。
【0075】また、式中の芳香環含有基(Z1 )が両側
にベンゼン核に配されている炭化水素構造体からなる、
芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類としては、具体的
には4,4'-(ジ-t- ブトキシカルボニル)ジフェニルエー
テル、2-フェノキシ安息香酸t-ブチルエステル、3-フェ
ノキシ安息香酸t-ブチルエステル、4-フェノキシ安息香
酸t-ブチルエステル等のジフェニルエーテル構造体から
なる芳香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブチルエ
ステル類;4,4'-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジ
フタル酸テトラ-t- ブチルエステル等の4,4'-(ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン)ジベンゼン核からなる芳香環
含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類;
3,3',4,4'-(テトラ-t- ブトキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン、4,4'-(ジ-t-ブトキシカルボニル)ベンゾフェ
ノン、4-t-ブトキシカルボニルベンゾフェノン等のベン
ゾフェノン構造体からなる芳香環含有基を有する芳香族
カルボン酸t-ブチルエステル類などが挙げられる。
【0076】さらに、式中の芳香環含有基(Z1 )がベ
ンゼン核からなる、芳香族カルボン酸t-ブチルエステル
類としては、具体的には、安息香酸t-ブチルエステル、
フタル酸ジt-ブチルエステル、イソフタル酸ジt-ブチル
エステル、テレフタル酸ジt-ブチルエステル、トリメリ
ット酸トリt-ブチルエステル、ピロメリット酸テトラt-
ブチルエステル、o-トルイル酸t-ブチルエステル、m-ト
ルイル酸t-ブチルエステル、p-トルイル酸t-ブチルエス
テル、p-t-ブチル安息香酸t-ブチルエステル、4-メトキ
シ安息香酸t-ブチルエステル、2-フルオロ安息香酸t-ブ
チルエステル4-t-ブチルフタル酸ジt-ブチルエステル、
5-t-ブチルイソフタル酸ジt-ブチルエステル、4-n-アミ
ル安息香酸t-ブチルエステル、2-トリフルオロメチル安
息香酸t-ブチルエステル、4-トリフルオロメチル安息香
酸t-ブチルエステル、4-トリフルオロメチルフタル酸ジ
t-ブチルエステル、4-アセチル安息香酸ジt-ブチルエス
テル、4-ヒドロキシ安息香酸ジt-ブチルエステル、2-ヒ
ドロキシ安息香酸ジt-ブチルエステル、6-ヒドロキシ-
イソフタル酸ジt-ブチルエステル、2-カルボキシ安息香
酸ジt-ブチルエステル、3-カルボキシ安息香酸ジt-ブチ
ルエステル、4-カルボキシ安息香酸ジt-ブチルエステル
などが挙げられる。
【0077】水素化金属触媒 本発明で用いられる水素化金属触媒としては、貴金属触
媒、貴金属担持触媒および貴金属錯体触媒が好ましい。
特に貴金属担持触媒が触媒の価格、回収等の点から工業
的に好ましい。
【0078】貴金属触媒、貴金属担持触媒および貴金属
錯体触媒の貴金属触媒成分としては、具体的には、ロジ
ウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(P
d)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金
(Pt)、金(Au)、銀(Ag)が挙げられる。
【0079】また、貴金属担持触媒に用いられる担体と
しては、具体的には、カーボン、アルミナ、シリカなど
が挙げられる。本発明においては、ロジウムカーボン、
パラジウムカーボン、ルテニウムカーボン、ロジウムア
ルミナ、パラジウムアルミナ、ルテニウムアルミナ等の
貴金属担持触媒が好ましく用いられる。
【0080】上記のような水素化金属触媒は、芳香族カ
ルボン酸t-ブチルエステル類の使用量100重量部に対
して、0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部
の量で用いられる。
【0081】溶 媒 本発明においては、反応温度で融解する芳香族カルボン
酸t-ブチルエステル類を原料とする場合、溶媒を用いる
必要はないが、反応温度で融解しない芳香族カルボン酸
t-ブチルエステル類を原料として用いる場合、その芳香
族カルボン酸t-ブチルエステル類を溶解することができ
る溶媒が用いられる。
【0082】このような溶媒としては、具体的には、テ
トラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;メタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール
等の多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類などが挙げられる。これらの溶媒は、原料の溶
解性や反応性に合わせ、適宜用いれば良いが、反応性の
特に悪いものには、t-ブタノールが、反応速度を高める
ため好ましく使用される。
【0083】上記のような溶媒は、芳香族カルボン酸t-
ブチルエステル類使用量の0〜50倍、好ましくは0〜
10倍の量で用いられる。水素添加の反応条件 上記芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の芳香核に水
素添加する反応条件については、反応温度は、室温〜2
00℃、好ましくは50〜150℃であり、反応圧力
は、常圧〜100kg/cm2 、好ましくは30〜70
kg/cm2 、より好ましくは50kg/cm2 程度で
あり、反応時間は、反応温度と反応圧力により異なる
が、数十分〜数十時間、好ましくは数十分〜数時間であ
る。
【0084】上記一般式[I]で表わされる芳香族カル
ボン酸t-ブチルエステル類の芳香核に、上記のような反
応条件で、水素添加すると、下記一般式[II]で表わさ
れるヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類が生成
する。この反応収率は、水添前の物質によって異なる
が、50〜100%である。
【0085】水素添加後の工程および製品 上記水素添加後、触媒の除去、溶媒の除去ないし生成物
の濃縮の工程を経て、得られた下記一般式[II]で表わ
されるヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類をそ
のまま製品とすることができる。
【0086】また、上記工程を経た後、さらに溶媒を添
加して再結晶するか、あるいは蒸留することにより、ヒ
ドロ芳香族カルボン酸エステル類を精製し、この精製品
を製品とすることもできる。
【0087】この製品性状は、結晶、または塊状固体、
アメ状固体あるいは液状である。
【0088】
【化53】
【0089】一般式[II]中、X、mおよびnは、それ
ぞれ前記一般式[I]のX、m、nと同じである。Z2
は、ジシクロヘキシル構造体、デカヒドロナフタリン
核、両側にシクロヘキサン環が配されている炭化水素構
造体、またはベンゼン核からなるヒドロ芳香族含有基で
あり、これらの基は、それぞれ下記の式で表わされる。
【0090】
【化54】
【0091】(Yは、前記一般式[I]のYと同じ基で
ある。) 一般式[II]で表わされるヒドロ芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステル類としては、具体的には、3,3',4,4'-ビフ
ェニルテトラカルボン酸t-ブチルエステルの水添物(=
3,3',4,4'-ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチル
エステル)、4,4'- ビフェニルジカルボン酸t-ブチルエ
ステルの水添物(=4,4'- ジシクロヘキシルジカルボン
酸t-ブチルエステル)、4-ビフェニルカルボン酸t-ブチ
ルエステルの水添物(=4-ジシクロヘキシルカルボン酸
t-ブチルエステル)、2,2'- ビフェニルジカルボン酸t-
ブチルエステルの水添物、3,3'- ビフェニルジカルボン
酸t-ブチルエステルの水添物、2-ビフェニルカルボン酸
t-ブチルエステルの水添物、3-ビフェニルカルボン酸t-
ブチルエステルの水添物、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ビ
フェニルジカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、4,4'
- ジヒドロキシ-3- ビフェニルカルボン酸t-ブチルエス
テルの水添物、4-ヒドロキシ-4'-ビフェニルカルボン酸
t-ブチルエステルの水添物、2-ヒドロキシ-3- ビフェニ
ルカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、4-ヒドロキシ
-3- ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、
4-カルボキシ-4'-ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステ
ルの水添物、3,3'- ジカルボキシ-4,4'-ビフェニルジカ
ルボン酸t-ブチルエステルの水添物等のビフェニル構造
体からなる芳香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステル類の水添物;2,6-ナフタレンジカルボン酸
t-ブチルエステルの水添物(=2,7-デカヒドロナフタレ
ンジカルボン酸t-ブチルエステル)、1-ナフタレンカル
ボン酸t-ブチルエステルの水添物(=1-デカヒドロナフ
タレンカルボン酸t-ブチルエステル)、2-ナフタレンカ
ルボン酸t-ブチルエステルの水添物(=2-デカヒドロナ
フタレンカルボン酸t-ブチルエステル)、1,4-ナフタレ
ンジカルボン酸t-ブチルエステルの水添物(=1,4-デカ
ヒドロナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステル)、1,
5-ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、
2,3-ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステルの水添
物、1-ヒドロキシ-2- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエ
ステルの水添物、1-ヒドロキシ-4- ナフタレンカルボン
酸t-ブチルエステルの水添物、1-ヒドロキシ-5- ナフタ
レンカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、2-ヒドロキ
シ-3- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステルの水添
物、2-ヒドロキシ-6- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエ
ステルの水添物、1-カルボキシ-4- ナフタレンカルボン
酸t-ブチルエステルの水添物、1-カルボキシ-5- ナフタ
レンカルボン酸t-ブチルエステルの水添物、2-カルボキ
シ-3- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステルの水添
物、2-カルボキシ-6- ナフタレンカルボン酸t-ブチルエ
ステルの水添物等のナフタリン核からなる芳香環含有基
を有する芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の水添
物;4,4'-(ジ-t- ブトキシカルボニル)ジフェニルエー
テルの水添物(=4,4'-(ジ-t- ブトキシカルボニル)ジ
シクロヘキシルエーテル)、2-フェノキシ安息香酸t-ブ
チルエステルの水添物、3-フェノキシ安息香酸t-ブチル
エステルの水添物、4-フェノキシ安息香酸t-ブチルエス
テルの水添物等のジフェニルエーテル構造体からなる芳
香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブチルエステル
類;4,4'-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル
酸テトラt-ブチルエステルの水添物(=4,4'-(ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン)-1,1',2,2'- ジシクロヘキシ
ルテトラカルボン酸t-ブチルエステル)等の4,4'-(ヘキ
サフルオロイソプロピリデン)ジベンゼン核からなる芳
香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブチルエステル
類の水添物;3,3',4,4'-(テトラ-t- ブトキシカルボニ
ル)ベンゾフェノンの水添物、4,4'-(ジ-t-ブトキシカ
ルボニル)ベンゾフェノンの水添物、4-t-ブトキシカル
ボニルベンゾフェノンの水添物等のベンゾフェノン構造
体からなる芳香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステル類の水添物;安息香酸t-ブチルエステルの
水添物(=シクロヘキサンカルボン酸t-ブチルエステ
ル)、フタル酸ジ-t- ブチルエステルの水添物(=1,2-
シクロヘキサンジカルボン酸t-ブチルエステル)、イソ
フタル酸ジ-t- ブチルエステルの水添物、(=1,3-シク
ロヘキサンジカルボン酸t-ブチルエステル)、テレフタ
ル酸ジ-t- ブチルエステルの水添物(=1,4-シクロヘキ
サンジカルボン酸t-ブチルエステル)、トリメリット酸
トリ-t- ブチルエステルの水添物(=1,2,4-シクロヘキ
サントリカルボン酸t-ブチルエステル)、ピロメリット
酸テトラ-t- ブチルエステルの水添物(=1,2,4,5-シク
ロヘキサンテトラカルボン酸t-ブチルエステル)、o-ト
ルイル酸t-ブチルエステルの水添物(=2-メチル-1- シ
クロヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル)、m-トルイ
ル酸t-ブチルエステルの水添物(=3-メチル-1- シクロ
ヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル)、p-トルイル酸
t-ブチルエステルの水添物(=4-メチル-1- シクロヘキ
サンカルボン酸t-ブチルエステル)、p-t-ブチル安息香
酸t-ブチルエステルの水添物(=4-t-ブチルシクロヘキ
サンカルボン酸t-ブチルエステル)、4-メトキシ安息香
酸t-ブチルエステルの水添物(=4-メトキシ-1- シクロ
ヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル)、2-フルオロ安
息香酸t-ブチルエステルの水添物(=2-フルオロ-1- シ
クロヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル)、4-t-ブチ
ルフタル酸ジt-ブチルエステルの水添物、5-t-ブチルイ
ソフタル酸ジt-ブチルエステルの水添物、4-n-アミル安
息香酸t-ブチルエステルの水添物、2-トリフルオロメチ
ル安息香酸t-ブチルエステルの水添物、4-トリフルオロ
メチル安息香酸t-ブチルエステルの水添物、4-トリフル
オロメチルフタル酸ジt-ブチルエステルの水添物、4-ア
セチル安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物、4-ヒドロ
キシ安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物、2-ヒドロキ
シ安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物、6-ヒドロキシ
- イソフタル酸ジt-ブチルエステルの水添物、2-カルボ
キシ安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物、3-カルボキ
シ安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物、4-カルボキシ
安息香酸ジt-ブチルエステルの水添物等のベンゼン核か
らなる芳香環含有基を有する芳香族カルボン酸t-ブチル
エステル類の水添物が挙げられる。
【0092】ところで、本願発明者らは、たとえば3,
3',4,4'-ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエ
ステル(新規物質)の合成ルートとして、3,3',4,4'-ジ
シクロヘキシルテトラカルボン酸を、SOCl2 の存在
下で酸クロライド化し、次いで、カリウムt-ブトキシド
((CH3)3COK)を反応させて3,3',4,4'-ジシクロヘ
キシルテトラカルボン酸t-ブチルエステルを合成するル
ートを検討したが、この合成ルートでは、3,3',4,4'-ジ
シクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエステルの収
率は、18.5%で非常に低く、得られた製品は、黄色
く着色していた。
【0093】また、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボ
ン酸2無水物に、硫酸の存在下でメタノールを反応させ
てメチルエステル化した後、芳香核を還元(水素添加)
し、次いで、t-ブチルアルコールと反応させてエステル
交換させる合成ルートを検討したが、エステル交換が3
置換体以上進まず、目的とする3,3',4,4'-ジシクロヘキ
シルテトラカルボン酸t-ブチルエステルを合成すること
ができなかった。これは、t-ブチル基が立体的に非常に
「嵩高い」ため、隣接するカルボン酸へのt-ブチルエス
テル基の導入が、立体障害により阻害されるためと思わ
れる。
【0094】このように、シクロヘキシルカルボン酸類
へのt-ブチルエステル基の導入は、t-ブチル基が3級で
あり「嵩高い」ため、1級であるメチル基や、2級のイ
ソプロピル基等に比べ、立体障害が大きくなり、非常に
困難であった。
【0095】一方、芳香族カルボン酸エステル類の水素
添加によるヒドロ芳香族カルボン酸エステル類の合成法
も知られているが、水素添加に際しても、アルキルエス
テル基の「嵩高さ」が問題となる。つまり、メチルエス
テル基の場合は、容易に水素添加できるが、アルキルエ
ステル基が大きくなるにつれ、その「嵩高さ」のため水
素添加は困難となる。3,3',4,4'-ビフェニルテトラカル
ボン酸の場合、メチルエステルでは、容易に水素添加で
きたが、n-ヘキシルエステルでは、いかなる反応条件で
も水素添加できなかった。また、更にt-ブチルエステル
基は、酸や熱により容易に分解し、イソブチレンになる
ため、t-ブチルエステル類の水素添加は、非常な困難が
予測される。
【0096】このように、ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブ
チルエステルの合成が困難であったため、ヒドロ芳香族
カルボン酸t-ブチルエステルは、ArFまたはKrFエ
キシマレジスト材料として有望にもかかわらず、本願発
明者の知りうる限りでは、これまで検討されていなかっ
た。
【0097】このような状況を踏まえ、本願発明者ら
が、ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の合成
法を鋭意研究した結果、反応条件を慎重に選ぶことによ
り、芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の水素添加に
より、ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類を高
収率、高純度で合成できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、高品質のヒドロ芳香族
カルボン酸t-ブチルエステル類が高収率で得られる。
【0099】このヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
テル類製品は、アルゴンフルオライド(ArF)または
クリプトンフルオライド(KrF)エキシマレジスト用
の溶解抑制剤として非常に有用である。さらには、Ar
F、KrF以外の、電子線、X線、紫外線等を含む各種
放射線レジスト用の溶解抑制剤としても有用である。
【0100】また、このヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチ
ルエステル類は、酸によりt-ブチルエステル基を容易に
脱離させることができるので、ヒドロ芳香族カルボン酸
類を用いる各種合成品の中間体、たとえば医農薬品、機
能性色素、機能性材料、ポリエステル、ポリイミド、ポ
リアミド等の樹脂、各種添加剤の中間体として有用であ
る。
【0101】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0102】
【実施例1】 [2,7-デカヒドロナフタレンジカルボン酸t-ブチルエス
テルの製造]原料として2,6-ナフタレンジカルボン酸t-
ブチルエステル25g、溶媒としてテトラヒドロフラン
200gおよび貴金属担持触媒として5%ロジウムカー
ボン2g(50%ウェット品)を、撹拌付き500ml
容量のステンレス製オートクレーブに仕込み、温度10
0℃、水素圧力20kg/cm2 Gの条件下で、4時間
半、撹拌した。
【0103】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる2,7-デカヒド
ロナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステル25.2g
を白色塊状固体として得た。この2,7-デカヒドロナフタ
レンジカルボン酸t-ブチルエステルの純度は、高速液体
クロマトグラフィー(HPLC、RI検出器)で測定し
た結果、96.8%であった。
【0104】
【化55】
【0105】なお上記2,7-デカヒドロナフタレンジカル
ボン酸t-ブチルエステルの同定は、H1 −NMR、マス
スペクトル、赤外線吸収スペクトルにより行なった。以
下にその測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0106】
【表1】
【0107】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):338 フラグメントピーク :283、227、208 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1720cm-1 C−O−C :1160cm-1
【0108】
【実施例2】 [3,3',4,4'-ジシクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチ
ルエステルの製造]原料として3,3',4,4'-ビフェニルテ
トラカルボン酸t-ブチルエステル30g、溶媒としてテ
トラヒドロフラン200gおよび貴金属担持触媒として
5%ロジウムカーボン3g(50%ウェット品)を、撹
拌付き500ml容量のステンレス製オートクレーブに
仕込み、温度100℃、水素圧力30kg/cm2 Gの
条件下で、30分間、撹拌した。
【0109】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる3,3',4,4'-ジ
シクロヘキシルテトラカルボン酸t-ブチルエステル3
0.1gを白色塊状として得た。
【0110】この3,3',4,4'-ジシクロヘキシルテトラカ
ルボン酸t-ブチルエステルの純度は、高速液体クロマト
グラフィー(HPLC、RI検出器)で測定した結果、
95.1%であった。
【0111】
【化56】
【0112】なお上記3,3',4,4'-ジシクロヘキシルテト
ラカルボン酸t-ブチルエステルの同定は、H1 −NM
R、マススペクトル、赤外線吸収スペクトルにより行な
った。以下にその測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0113】
【表2】
【0114】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):566(微弱) フラグメントピーク :334、307 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1710cm-1 C−O−C :1160cm-1
【0115】
【実施例3】 [1,3-シクロヘキサンジカルボン酸t-ブチルエステルの
製造]原料としてイソフタル酸ジt-ブチルエステル20
g、溶媒としてテトラヒドロフラン200gおよび貴金
属担持触媒として5%ロジウムカーボン2g(50%ウ
ェット品)を、撹拌付き500ml容量のステンレス製
オートクレーブに仕込み、温度100℃、水素圧力50
kg/cm2 Gの条件下で、20分間、撹拌した。
【0116】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる1,3-シクロヘ
キサンジカルボン酸t-ブチルエステル20.1gを無色
透明液体として得た。
【0117】この1,3-シクロヘキサンジカルボン酸t-ブ
チルエステルの純度は、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC、RI検出器)で測定した結果、96.7%
であった。
【0118】
【化57】
【0119】なお上記1,3-シクロヘキサンジカルボン酸
t-ブチルエステルの同定は、H1 −NMR、マススペク
トル、赤外線吸収スペクトルにより行なった。以下にそ
の測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0120】
【表3】
【0121】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):検出不能 フラグメントピーク :211、173、155 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1730cm-1 C−O−C :1160cm-1
【0122】
【実施例4】 [2-トリフルオロメチルシクロヘキサンカルボン酸t-ブ
チルエステルの製造]原料として2-トリフルオロメチル
安息香酸t-ブチルエステル20g、溶媒としてt-ブタノ
ール200gおよび貴金属担持触媒として5%ロジウム
カーボン4g(50%ウェット品)を、撹拌付き500
ml容量のステンレス製オートクレーブに仕込み、温度
100℃、水素圧力100kg/cm2 Gの条件下で、
30分間、撹拌した。
【0123】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる2-トリフルオ
ロメチルシクロヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル2
0.1gを無色透明液体として得た。
【0124】この2-トリフルオロメチルシクロヘキサン
カルボン酸t-ブチルエステルの純度は、高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC、RI検出器)で測定した結
果、99.9%であった。
【0125】
【化58】
【0126】なお上記2-トリフルオロメチルシクロヘキ
サンカルボン酸t-ブチルエステルの同定は、H1 −NM
R、マススペクトル、赤外線吸収スペクトルにより行な
った。以下にその測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0127】
【表4】
【0128】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):検出不能 フラグメントピーク :224、209、179 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1730cm-1 C−O−C :1140cm-1
【0129】
【実施例5】 [4-メトキシ-1- シクロヘキサンカルボン酸t-ブチルエ
ステルの製造]原料として4-メトキシ安息香酸t-ブチル
エステル20g、溶媒としてテトラヒドロフラン200
gおよび貴金属担持触媒として5%ロジウムカーボン2
g(50%ウェット品)を、撹拌付き500ml容量の
ステンレス製オートクレーブに仕込み、温度100℃、
水素圧力50kg/cm2 Gの条件下で、2時間、撹拌
した。
【0130】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる4-メトキシ-1
- シクロヘキサンカルボン酸t-ブチルエステル19.7
gを無色透明液体として得た。
【0131】この4-メトキシ-1- シクロヘキサンカルボ
ン酸t-ブチルエステルの純度は、高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC、RI検出器)で測定した結果、8
8.3%であった。
【0132】
【化59】
【0133】なお上記4-メトキシ-1- シクロヘキサンカ
ルボン酸t-ブチルエステルの同定は、H1 −NMR、マ
ススペクトル、赤外線吸収スペクトルにより行なった。
以下にその測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0134】
【表5】
【0135】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):検出不能 フラグメントピーク :159、141、126 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1730cm-1 C−O−C :1150cm-1
【0136】
【実施例6】 [4,4'-(ジ-t-ブトキシカルボニル)ジシクロヘキシル
エーテルの製造]原料として4,4'-(ジ-t-ブトキシカル
ボニル)ジフェニルエーテル20g、溶媒としてt-ブタ
ノール200gおよび貴金属担持触媒として5%ロジウ
ムカーボン4g(50%ウェット品)を、撹拌付き50
0ml容量のステンレス製オートクレーブに仕込み、温
度70℃、水素圧力50kg/cm2 Gの条件下で、2
0分間、撹拌した。
【0137】反応終了後、得られた反応混合物を常温ま
で冷却してオートクレーブから取り出し、触媒を濾別し
た後、溶媒を留去して、下式で表わされる4,4'-(ジ-t-
ブトキシカルボニル)ジシクロヘキシルエーテル19.
7gを無色透明液体として得た。
【0138】この4,4'-(ジ-t-ブトキシカルボニル)ジ
シクロヘキシルエーテルの純度は、高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC、RI検出器)で測定した結果、6
4.0%であった。
【0139】
【化60】
【0140】なお上記4,4'-(ジ-t-ブトキシカルボニ
ル)ジシクロヘキシルエーテルの同定は、H1 −NM
R、マススペクトル、赤外線吸収スペクトルにより行な
った。以下にその測定データを示す。 (1)H1-NMR(60MHz)
【0141】
【表6】
【0142】(2)マススペクトル(DI法) 分子イオンピーク(m/e):検出不能 フラグメントピーク :326、309、270 (3)赤外線吸収スペクトル C=O :1730cm-1 C−O−C :1150cm-1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/757 C07C 69/757 C // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[I] 【化1】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z1 は、 【化2】 (Yは、酸素原子、カルボニル基、または下記式 【化3】 (R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素
    原子数1〜6のハロゲン化アルキル基である)で表わさ
    れる基である)で表わされる芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボ
    ン酸t-ブチルエステル類の芳香核を、水素化金属触媒の
    存在下で、水素添加することにより、下記一般式[II] 【化4】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z2 は、 【化5】 (Yは、酸素原子、カルボニル基、または下記式 【化6】 (R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素
    原子数1〜6のハロゲン化アルキル基である)で表わさ
    れる基である)で表わされるヒドロ芳香環含有基であ
    り、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
    カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とする
    ヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】下記一般式[I] 【化7】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、Z1 は、 【化8】 で表わされる芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボ
    ン酸t-ブチルエステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金
    属担持触媒または貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加
    することにより、下記一般式[II] 【化9】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、Z2 は、 【化10】 で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
    カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とする
    請求項1に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
    テル類の製造方法。
  3. 【請求項3】下記一般式[I] 【化11】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、Z1 は、 【化12】 で表わされる芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボ
    ン酸t-ブチルエステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金
    属担持触媒または貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加
    することにより、下記一般式[II] 【化13】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、Z2 は、 【化14】 で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
    カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とする
    請求項1に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
    テル類の製造方法。
  4. 【請求項4】下記一般式[I] 【化15】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z1 は、 【化16】 (Yは、酸素原子、カルボニル基、または下記式 【化17】 (R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素
    原子数1〜6のハロゲン化アルキル基である)で表わさ
    れる基である)で表わされる芳香環含有基であり、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされる芳香族カルボ
    ン酸t-ブチルエステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金
    属担持触媒または貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加
    することにより、下記一般式[II] 【化18】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z2 は、 【化19】 (Yは、酸素原子、カルボニル基、または下記式 【化20】 (R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、または炭素
    原子数1〜6のハロゲン化アルキル基である)で表わさ
    れる基である)で表わされるヒドロ芳香環含有基であ
    り、 mは、0または1〜4の整数であり、 nは、1〜4の整数である]で表わされるヒドロ芳香族
    カルボン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とする
    請求項1に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエス
    テル類の製造方法。
  5. 【請求項5】下記一般式[I] 【化21】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z1 は、 【化22】 で表わされる芳香環含有基であり、 mは0〜4の整数、nは1〜4の整数、かつ、m+nは
    6以下の整数である]で表わされる芳香族カルボン酸t-
    ブチルエステル類の芳香核に、貴金属触媒、貴金属担持
    触媒または貴金属錯体触媒の存在下で、水素添加するこ
    とにより、下記一般式[II] 【化23】 [式中、Xは、水酸基、カルボキシル基、炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数5〜6のシクロアルキル
    基、炭素原子数1〜8のハロゲン化アルキル基、または
    −OR基(Rは、炭素原子数1〜18のアルキル基また
    は炭素原子数5〜12のシクロアルキル基である)であ
    り、 Z2 は、 【化24】 で表わされるヒドロ芳香環含有基であり、 mは0〜4の整数、nは1〜4の整数、かつ、m+nは
    6以下の整数である]で表わされるヒドロ芳香族カルボ
    ン酸t-ブチルエステル類を得ることを特徴とするヒドロ
    芳香族カルボン酸t-ブチルエステル類の製造方法。
  6. 【請求項6】前記一般式[I]で表わされる芳香族カル
    ボン酸t-ブチルエステル類が、 3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸t-ブチルエステ
    ル、 4,4'- ビフェニルジカルボン酸t-ブチルエステル、また
    は4-ビフェニルカルボン酸t-ブチルエステルであること
    を特徴とする請求項2に記載のヒドロ芳香族カルボン酸
    t-ブチルエステル類の製造方法。
  7. 【請求項7】前記一般式[I]で表わされる芳香族カル
    ボン酸t-ブチルエステル類が、 2,6-ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステル、 1-ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、 2-ナフタレンカルボン酸t-ブチルエステル、または1,4-
    ナフタレンジカルボン酸t-ブチルエステルであることを
    特徴とする請求項3に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-
    ブチルエステル類の製造方法。
  8. 【請求項8】前記一般式[I]で表わされる芳香族カル
    ボン酸t-ブチルエステル類が、 4,4'-(ジ-t- ブトキシカルボニル)ジフェニルエーテ
    ル、または4,4'-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジ
    フタル酸テトラt-ブチルエステルであることを特徴とす
    る請求項4に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエ
    ステル類の製造方法。
  9. 【請求項9】前記一般式[I]で表わされる芳香族カル
    ボン酸t-ブチルエステル類が、 安息香酸t-ブチルエステル、 フタル酸ジt-ブチルエステル、 イソフタル酸ジt-ブチルエステル、 テレフタル酸ジt-ブチルエステル、 トリメリット酸トリt-ブチルエステル、 ピロメリット酸テトラt-ブチルエステル、 o-トルイル酸t-ブチルエステル、 m-トルイル酸t-ブチルエステル、 p-トルイル酸t-ブチルエステル、 p-t-ブチル安息香酸t-ブチルエステル、 4-メトキシ安息香酸t-ブチルエステル、または2-フルオ
    ロ安息香酸t-ブチルエステルであることを特徴とする請
    求項5に記載のヒドロ芳香族カルボン酸t-ブチルエステ
    ル類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188521A (ja) * 2004-12-31 2006-07-20 Oxeno Olefinchemie Gmbh 脂環式カルボン酸またはその誘導体の製法
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