JPH11296852A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH11296852A JPH11296852A JP9778698A JP9778698A JPH11296852A JP H11296852 A JPH11296852 A JP H11296852A JP 9778698 A JP9778698 A JP 9778698A JP 9778698 A JP9778698 A JP 9778698A JP H11296852 A JPH11296852 A JP H11296852A
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- metal thin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 非磁性支持体の厚みを薄くしても十分な強度
が保たれるとともにカールが防止され、さらに、優れた
電磁変換特性を有する磁気記録媒体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体
を作製する非磁性支持体作製工程と、上記非磁性支持体
作製工程で作製された上記非磁性支持体上に磁性層とな
る強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成する強磁性金
属薄膜形成工程と、上記強磁性金属薄膜形成工程で形成
された上記強磁性金属薄膜の一部をエッチングするエッ
チング工程と、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜
が形成される面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤
と針状非磁性顔料とを含有するバックコート層を形成す
るバックコート層形成工程とを備える。
が保たれるとともにカールが防止され、さらに、優れた
電磁変換特性を有する磁気記録媒体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体
を作製する非磁性支持体作製工程と、上記非磁性支持体
作製工程で作製された上記非磁性支持体上に磁性層とな
る強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成する強磁性金
属薄膜形成工程と、上記強磁性金属薄膜形成工程で形成
された上記強磁性金属薄膜の一部をエッチングするエッ
チング工程と、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜
が形成される面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤
と針状非磁性顔料とを含有するバックコート層を形成す
るバックコート層形成工程とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性支持体上に
磁性層として強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気記録
媒体の製造方法に関する。
磁性層として強磁性金属薄膜が形成されてなる磁気記録
媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性金属あるいは磁性合金の連続膜を磁
性層とする、いわゆる強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体
は、保磁力、角形比等に優れ、短波長域における電磁変
換特性に優れるばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能で
あるために、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さ
いことや、磁性層中に非磁性材料である結合剤等を混入
する必要がないために、磁性材料の充填密度を高くでき
ること等、数々の利点を有している。
性層とする、いわゆる強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体
は、保磁力、角形比等に優れ、短波長域における電磁変
換特性に優れるばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能で
あるために、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さ
いことや、磁性層中に非磁性材料である結合剤等を混入
する必要がないために、磁性材料の充填密度を高くでき
ること等、数々の利点を有している。
【0003】このような金属薄膜型の磁気記録媒体は、
一般に真空蒸着法により製造されており、真空蒸着法の
中でも、いわゆる連続巻き取り方式斜方蒸着法が採用さ
れている。連続巻取り式斜方蒸着法では、例えば、非磁
性支持体を冷却キャンの外周面に沿って所定の方向に移
動走行させ、この非磁性支持体上に所定の加熱手段によ
って蒸発せしめられた強磁性金属材料を斜め方向から被
着させることによって強磁性金属薄膜からなる磁性層を
形成している。この時、非磁性支持体に対する強磁性金
属材料の入射角を規制するために、冷却キャンの近傍に
は、この冷却キャンの外周面に沿ってマスクが配設され
るが、このマスクが配設される位置付近より非磁性支持
体の表面に対して低入射角側から酸素ガスが導入されて
いる。磁性材料を被着させる際に酸素ガスを導入するこ
とにより、得られる強磁性金属薄膜に耐久性を付与する
とともに、磁気特性の向上を図っている。
一般に真空蒸着法により製造されており、真空蒸着法の
中でも、いわゆる連続巻き取り方式斜方蒸着法が採用さ
れている。連続巻取り式斜方蒸着法では、例えば、非磁
性支持体を冷却キャンの外周面に沿って所定の方向に移
動走行させ、この非磁性支持体上に所定の加熱手段によ
って蒸発せしめられた強磁性金属材料を斜め方向から被
着させることによって強磁性金属薄膜からなる磁性層を
形成している。この時、非磁性支持体に対する強磁性金
属材料の入射角を規制するために、冷却キャンの近傍に
は、この冷却キャンの外周面に沿ってマスクが配設され
るが、このマスクが配設される位置付近より非磁性支持
体の表面に対して低入射角側から酸素ガスが導入されて
いる。磁性材料を被着させる際に酸素ガスを導入するこ
とにより、得られる強磁性金属薄膜に耐久性を付与する
とともに、磁気特性の向上を図っている。
【0004】上述のように、蒸着を行う際に非磁性支持
体の表面に酸素ガスを導入する方法では、適当な磁気特
性を得るために、上記酸素ガスの導入量を適宜設定して
いる。このために、得られた強磁性金属薄膜からなる磁
性層の表面には、必然的に上記酸素ガスの導入量に応じ
てある程度の膜厚を有する表面酸化層が形成される。と
ころが、このような表面酸化層は、耐久性を改善する上
では有益であるものの、表面酸化層自体は非磁性層であ
るため、短波長記録になればなる程、この表面酸化層に
よるスペーシングロスが大きくなり、良好な電磁変換特
性を確保することが困難となる。
体の表面に酸素ガスを導入する方法では、適当な磁気特
性を得るために、上記酸素ガスの導入量を適宜設定して
いる。このために、得られた強磁性金属薄膜からなる磁
性層の表面には、必然的に上記酸素ガスの導入量に応じ
てある程度の膜厚を有する表面酸化層が形成される。と
ころが、このような表面酸化層は、耐久性を改善する上
では有益であるものの、表面酸化層自体は非磁性層であ
るため、短波長記録になればなる程、この表面酸化層に
よるスペーシングロスが大きくなり、良好な電磁変換特
性を確保することが困難となる。
【0005】ところで、磁性層の耐久性確保のために、
強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体の磁性層上にカーボン
からなる保護膜を形成することが提案され実用化されて
いる。DVフォーマットあるいはAITフォーマットに
用いられる磁気記録媒体では、カーボン保護膜の実用化
により、薄い保護膜にもかかわらず十分な耐久性が得ら
れている。そして、強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体で
は、電磁変換特性、特に、高周波短波長領域での電磁変
換特性の改善が今後の最重要課題となっている。
強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体の磁性層上にカーボン
からなる保護膜を形成することが提案され実用化されて
いる。DVフォーマットあるいはAITフォーマットに
用いられる磁気記録媒体では、カーボン保護膜の実用化
により、薄い保護膜にもかかわらず十分な耐久性が得ら
れている。そして、強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体で
は、電磁変換特性、特に、高周波短波長領域での電磁変
換特性の改善が今後の最重要課題となっている。
【0006】電磁変換特性を改善するために、強磁性金
属薄膜の表面酸化層を除去する試みがなされている。例
えば特開平5−159287号公報には、磁性層にイオ
ン照射して電磁変換特性を改善することが提案されてお
り、また、特開平5−166165号公報には、逆スパ
ッタ法、イオンエッチング法、ECRプラズマエッチン
グ法等により表面酸化層を除去して電磁変換特性を改善
することが提案されている。
属薄膜の表面酸化層を除去する試みがなされている。例
えば特開平5−159287号公報には、磁性層にイオ
ン照射して電磁変換特性を改善することが提案されてお
り、また、特開平5−166165号公報には、逆スパ
ッタ法、イオンエッチング法、ECRプラズマエッチン
グ法等により表面酸化層を除去して電磁変換特性を改善
することが提案されている。
【0007】上述したような金属薄膜型磁気記録媒体の
非磁性支持体には、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが主として用いられている。具体的には、例えば、家
庭用ビデオテープレコーダの8mmテープの非磁性支持
体には、厚みが7μm〜10μm程度のポリエチレンテ
レフタレートフィルムが用いられる。また、コンピュー
タのデータバックアップ用のテープストリーマーの非磁
性支持体には、厚みが5μm〜7μm程度のポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが用いられている。
非磁性支持体には、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが主として用いられている。具体的には、例えば、家
庭用ビデオテープレコーダの8mmテープの非磁性支持
体には、厚みが7μm〜10μm程度のポリエチレンテ
レフタレートフィルムが用いられる。また、コンピュー
タのデータバックアップ用のテープストリーマーの非磁
性支持体には、厚みが5μm〜7μm程度のポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが用いられている。
【0008】ところで、ビデオテープレコーダに使用さ
れるテープ状の磁気記録媒体(以下、磁気テープと称す
る。)では、磁気テープが収納されるビデオカセットの
小型化に伴い、より一層のコンパクト化と長時間記録化
が望まれている。また、近年の情報量の増大化に伴い、
テープストリーマー用の磁気テープにおいても、大容量
化が望まれている。このため、これらの要求に応えるた
めに、磁気テープの厚さを薄くすることが検討されてい
る。
れるテープ状の磁気記録媒体(以下、磁気テープと称す
る。)では、磁気テープが収納されるビデオカセットの
小型化に伴い、より一層のコンパクト化と長時間記録化
が望まれている。また、近年の情報量の増大化に伴い、
テープストリーマー用の磁気テープにおいても、大容量
化が望まれている。このため、これらの要求に応えるた
めに、磁気テープの厚さを薄くすることが検討されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープの厚さを薄
くするためには、非磁性支持体の厚さを薄くすることが
容易に考えられる。しかしながら、非磁性支持体として
ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合、そ
の厚みを薄くすると、長さ方向あるいは幅方向の強度が
低下してしまう。そして、磁気テープは、長さ方向の強
度が低下すると、ビデオテープレコーダまたはドライブ
での走行時に変形しやすくなる。また、磁気テープは、
幅方向の強度が低下すると、皺や折れが発生しやすくな
り、さらには、磁気ヘッドとの接触不良を生じやすくな
る等の問題があった。
くするためには、非磁性支持体の厚さを薄くすることが
容易に考えられる。しかしながら、非磁性支持体として
ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合、そ
の厚みを薄くすると、長さ方向あるいは幅方向の強度が
低下してしまう。そして、磁気テープは、長さ方向の強
度が低下すると、ビデオテープレコーダまたはドライブ
での走行時に変形しやすくなる。また、磁気テープは、
幅方向の強度が低下すると、皺や折れが発生しやすくな
り、さらには、磁気ヘッドとの接触不良を生じやすくな
る等の問題があった。
【0010】そこで、非磁性支持体としてポリアミドフ
ィルムを用いることが検討され、実用化されてきてい
る。ポリアミドフィルムは、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに比べ強度が高い。従って、このポリアミド
フィルムを支持体として用いた磁気記録媒体は、厚さを
薄くすることが可能であり、ビデオカセットフィルムの
長時間記録化、テープストリーマの大容量化に対応した
磁気記録媒体として注目されている。特に、テープスト
リーマにおいては、2年〜3年で容量が倍密度化されて
おり、大容量化に対応するため、ますます磁気記録媒体
の薄型化が望まれる。
ィルムを用いることが検討され、実用化されてきてい
る。ポリアミドフィルムは、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに比べ強度が高い。従って、このポリアミド
フィルムを支持体として用いた磁気記録媒体は、厚さを
薄くすることが可能であり、ビデオカセットフィルムの
長時間記録化、テープストリーマの大容量化に対応した
磁気記録媒体として注目されている。特に、テープスト
リーマにおいては、2年〜3年で容量が倍密度化されて
おり、大容量化に対応するため、ますます磁気記録媒体
の薄型化が望まれる。
【0011】本発明者らは、高密度、大容量を有する薄
型の磁気記録媒体を得るために、厚さが約5.0μm以
下の非磁性支持体上に真空蒸着法により強磁性金属薄膜
からなる磁性層を形成し、当該磁性層上に形成された表
面酸化層をエッチングすることを試みた。
型の磁気記録媒体を得るために、厚さが約5.0μm以
下の非磁性支持体上に真空蒸着法により強磁性金属薄膜
からなる磁性層を形成し、当該磁性層上に形成された表
面酸化層をエッチングすることを試みた。
【0012】しかしながら、非磁性支持体の厚さが薄い
ために機械的強度が十分ではなく、得られた磁気記録媒
体のカールが大きくなってしまった。磁気記録媒体のカ
ールが大きいと磁気ヘッドとの当たりを取りにくいた
め、電磁変換特性の大幅な低下を引き起こしたり、ま
た、磁気ヘッドと接触しやすい縁部が摩耗しやすく、ド
ロップアウトやエラーレートが増加してしまい、実用に
共する磁気記録媒体は得られなかった。
ために機械的強度が十分ではなく、得られた磁気記録媒
体のカールが大きくなってしまった。磁気記録媒体のカ
ールが大きいと磁気ヘッドとの当たりを取りにくいた
め、電磁変換特性の大幅な低下を引き起こしたり、ま
た、磁気ヘッドと接触しやすい縁部が摩耗しやすく、ド
ロップアウトやエラーレートが増加してしまい、実用に
共する磁気記録媒体は得られなかった。
【0013】非磁性支持体の剛性は、非磁性支持体のヤ
ング率をE、厚さをtとしたときにE×t3で表される
ため、例えば、同一の剛性を保ったまま非磁性支持体の
厚さを半分にするには、支持体の材料のヤング率を8倍
にしなければならない。従って、単に非磁性支持体の厚
みを薄くしただけでは、機械的強度が不十分である。
ング率をE、厚さをtとしたときにE×t3で表される
ため、例えば、同一の剛性を保ったまま非磁性支持体の
厚さを半分にするには、支持体の材料のヤング率を8倍
にしなければならない。従って、単に非磁性支持体の厚
みを薄くしただけでは、機械的強度が不十分である。
【0014】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、非磁性支持体の厚みを薄く
しても十分な強度が保たれるとともにカールが防止さ
れ、さらに、優れた電磁変換特性を有する磁気記録媒体
の製造方法を提供することを目的とする。
みて提案されたものであり、非磁性支持体の厚みを薄く
しても十分な強度が保たれるとともにカールが防止さ
れ、さらに、優れた電磁変換特性を有する磁気記録媒体
の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造方法は、芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を
作製する非磁性支持体作製工程と、上記非磁性支持体作
製工程で作製された上記非磁性支持体上に磁性層となる
強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成する強磁性金属
薄膜形成工程と、上記強磁性金属薄膜形成工程で形成さ
れた上記強磁性金属薄膜の一部をエッチングするエッチ
ング工程と、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤と
針状非磁性顔料とを含有するバックコート層を形成する
バックコート層形成工程とを備えることを特徴とする。
製造方法は、芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を
作製する非磁性支持体作製工程と、上記非磁性支持体作
製工程で作製された上記非磁性支持体上に磁性層となる
強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成する強磁性金属
薄膜形成工程と、上記強磁性金属薄膜形成工程で形成さ
れた上記強磁性金属薄膜の一部をエッチングするエッチ
ング工程と、上記非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、少なくとも結合剤と
針状非磁性顔料とを含有するバックコート層を形成する
バックコート層形成工程とを備えることを特徴とする。
【0016】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、バ
ックコート層形成工程では、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、少な
くとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコー
ト層を形成するバックコート層を形成するので、磁気記
録媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて
耐久性が向上する。
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、バ
ックコート層形成工程では、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、少な
くとも結合剤と針状非磁性顔料とを含有するバックコー
ト層を形成するバックコート層を形成するので、磁気記
録媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて
耐久性が向上する。
【0017】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、芳香
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは
反対側の面上に、金属薄膜を形成する金属薄膜形成工程
とを備えることを特徴とする。
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは
反対側の面上に、金属薄膜を形成する金属薄膜形成工程
とを備えることを特徴とする。
【0018】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、金
属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体の上記強磁性金
属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜を
形成するので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の
変形が極力抑えられて耐久性が向上する。
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、金
属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体の上記強磁性金
属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜を
形成するので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の
変形が極力抑えられて耐久性が向上する。
【0019】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、芳香
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは
反対側の面上に、プラズマにより重合可能な化合物をプ
ラズマ重合法により重合させてプラズマ重合体層を形成
するプラズマ重合体層形成工程とを備えることを特徴と
する。
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記強磁性金属薄膜が形成される面とは
反対側の面上に、プラズマにより重合可能な化合物をプ
ラズマ重合法により重合させてプラズマ重合体層を形成
するプラズマ重合体層形成工程とを備えることを特徴と
する。
【0020】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、プ
ラズマ重合体層形成工程では、上記非磁性支持体の上記
強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、プ
ラズマにより重合可能な化合物をプラズマ重合法により
重合させてプラズマ重合体層を形成するので、磁気記録
媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて耐
久性が向上する。
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、プ
ラズマ重合体層形成工程では、上記非磁性支持体の上記
強磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、プ
ラズマにより重合可能な化合物をプラズマ重合法により
重合させてプラズマ重合体層を形成するので、磁気記録
媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極力抑えられて耐
久性が向上する。
【0021】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、芳香
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対側の
面上に、化合物を電子線により重合させて電子線重合体
層を形成する電子線重合体層形成工程とを備えることを
特徴とする。
族ポリアミドからなる非磁性支持体を作製する非磁性支
持体作製工程と、上記非磁性支持体作製工程で作製され
た上記非磁性支持体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を
真空蒸着法により形成する強磁性金属薄膜形成工程と、
上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、上記
非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対側の
面上に、化合物を電子線により重合させて電子線重合体
層を形成する電子線重合体層形成工程とを備えることを
特徴とする。
【0022】上述したような本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、電
子線重合体層形成工程では、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、化合
物を電子線により重合させて電子線重合体層を形成する
ので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極
力抑えられて耐久性が向上する。
の製造方法では、非磁性支持体作製工程で強化剤を含有
する芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体を形成する
ので、強度の大きい非磁性支持体が得られる。また、強
磁性金属薄膜形成工程では、上記非磁性支持体上に磁性
層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により形成するの
で、電磁変換特性に優れた磁性層が形成される。また、
エッチング工程では、上記強磁性金属薄膜の一部をエッ
チングするので、強磁性金属薄膜の表面酸化層が除去さ
れて磁性層の電磁変換特性がさらに向上する。また、電
子線重合体層形成工程では、上記非磁性支持体の上記強
磁性金属薄膜が形成される面とは反対側の面上に、化合
物を電子線により重合させて電子線重合体層を形成する
ので、磁気記録媒体の剛性が高まり、走行時の変形が極
力抑えられて耐久性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0024】図1は、本実施の形態に係る磁気記録媒体
の一構成例を示す断面図である。この磁気記録媒体1
は、長尺状の非磁性支持体2の一主面2a上に強磁性金
属薄膜3が形成されているとともに、非磁性支持体2の
強磁性金属薄膜3が形成される面とは反対側の一主面2
b上にバックコート層4が形成されている。
の一構成例を示す断面図である。この磁気記録媒体1
は、長尺状の非磁性支持体2の一主面2a上に強磁性金
属薄膜3が形成されているとともに、非磁性支持体2の
強磁性金属薄膜3が形成される面とは反対側の一主面2
b上にバックコート層4が形成されている。
【0025】非磁性支持体2は、芳香族ポリアミドフィ
ルムからなる。そして、非磁性支持体2の厚さは1.0
μm〜5.0μmであることが好ましい。
ルムからなる。そして、非磁性支持体2の厚さは1.0
μm〜5.0μmであることが好ましい。
【0026】芳香族ポリアミドフィルムとして、下に示
すような化学式(1)又は化学式(2)、又は化学式
(1)と化学式(2)との共重合体を構成成分として有
したポリアミド樹脂をフィルム状に成膜したものが好ま
しい。
すような化学式(1)又は化学式(2)、又は化学式
(1)と化学式(2)との共重合体を構成成分として有
したポリアミド樹脂をフィルム状に成膜したものが好ま
しい。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】なお、この芳香族ポリアミドには、上記化
学式(1)又は化学式(2)で示される成分以外のポリ
マーが共重合されていてもよいし、上記化学式(1)又
は化学式(2)で示される成分以外のポリマーが混合さ
れていてもよい。芳香族ポリアミドに化学式(1)又は
化学式(2)以外のポリマーを共重合又は混合する場合
には、その量は芳香族ポリアミドの約20%以下とす
る。
学式(1)又は化学式(2)で示される成分以外のポリ
マーが共重合されていてもよいし、上記化学式(1)又
は化学式(2)で示される成分以外のポリマーが混合さ
れていてもよい。芳香族ポリアミドに化学式(1)又は
化学式(2)以外のポリマーを共重合又は混合する場合
には、その量は芳香族ポリアミドの約20%以下とす
る。
【0030】また、磁気記録媒体1では、後述するよう
に磁性層が強磁性金属薄膜3からなり、その厚さが薄い
ことから、磁性層が非磁性支持体2の表面性の影響を受
けやすく、非磁性支持体2の表面形状がそのまま磁性層
の表面形状に反映される。従って、磁気記録媒体1にお
いては、非磁性支持体2の表面形状が制御されているこ
とが好ましい。すなわち、非磁性支持体2表面に微細突
起が形成されていることが好ましい。非磁性支持体2表
面に微細突起が形成されていることで、磁気記録媒体1
の走行性が向上する。
に磁性層が強磁性金属薄膜3からなり、その厚さが薄い
ことから、磁性層が非磁性支持体2の表面性の影響を受
けやすく、非磁性支持体2の表面形状がそのまま磁性層
の表面形状に反映される。従って、磁気記録媒体1にお
いては、非磁性支持体2の表面形状が制御されているこ
とが好ましい。すなわち、非磁性支持体2表面に微細突
起が形成されていることが好ましい。非磁性支持体2表
面に微細突起が形成されていることで、磁気記録媒体1
の走行性が向上する。
【0031】非磁性支持体2表面に微細突起を形成する
方法としては、例えば、非磁性支持体2となる芳香族ポ
リアミドフィルム中へ不活性微粒子を添加する方法や、
非磁性支持体2上に不活性微粒子を含有した高分子被膜
を設ける方法、又はこれらを組み合わせた方法等が挙げ
られる。
方法としては、例えば、非磁性支持体2となる芳香族ポ
リアミドフィルム中へ不活性微粒子を添加する方法や、
非磁性支持体2上に不活性微粒子を含有した高分子被膜
を設ける方法、又はこれらを組み合わせた方法等が挙げ
られる。
【0032】このような不活性微粒子としては、例え
ば、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、アルミ
ナ、カオリン、タルク、グラファイト、長石、二酸化モ
リブデン、カーボンブラック、硝酸バリウム等の無機質
系微細粒子、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレ
ート共重合体の架橋体、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、
ベンゾグアナミン樹脂等の有機質系微細粒子等が挙げら
れるが、真球状粒子を得やすいコロイダルシリカ、架橋
高分子による粒子を用いることが好ましい。
ば、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、アルミ
ナ、カオリン、タルク、グラファイト、長石、二酸化モ
リブデン、カーボンブラック、硝酸バリウム等の無機質
系微細粒子、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレ
ート共重合体の架橋体、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、
ベンゾグアナミン樹脂等の有機質系微細粒子等が挙げら
れるが、真球状粒子を得やすいコロイダルシリカ、架橋
高分子による粒子を用いることが好ましい。
【0033】強磁性金属薄膜3は、Co、Ni、Fe、
又はこれらの合金等の強磁性金属材料が、斜方蒸着法、
垂直蒸着法、スパッタリング法等の手法により非磁性支
持体2上に連続膜として形成される。強磁性金属薄膜3
の厚さは、0.01μm〜0.4μmであることが好ま
しく、より好ましい膜厚は0.1μm〜0.2μmであ
る。
又はこれらの合金等の強磁性金属材料が、斜方蒸着法、
垂直蒸着法、スパッタリング法等の手法により非磁性支
持体2上に連続膜として形成される。強磁性金属薄膜3
の厚さは、0.01μm〜0.4μmであることが好ま
しく、より好ましい膜厚は0.1μm〜0.2μmであ
る。
【0034】バックコート層4は、少なくとも結合剤と
針状非磁性顔料とからなり、非磁性支持体2の強磁性金
属薄膜3が形成される側の面とは反対側の面2b上に形
成される。
針状非磁性顔料とからなり、非磁性支持体2の強磁性金
属薄膜3が形成される側の面とは反対側の面2b上に形
成される。
【0035】この結合剤としては、例えば、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニルーマレ
イン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリ
ル−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セ
ルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂又はこれらの混合物が挙げられる。これらの樹
脂は、イソシアネート化合物を架橋剤として使用してよ
り耐久性を向上させたり、適当な極性基を導入したもの
でも良い。
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニルーマレ
イン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリ
ル−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セ
ルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ
エステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂又はこれらの混合物が挙げられる。これらの樹
脂は、イソシアネート化合物を架橋剤として使用してよ
り耐久性を向上させたり、適当な極性基を導入したもの
でも良い。
【0036】また、本発明におけるバックコート層4に
含有される針状非磁性顔料としては、長軸と短軸との
比、すなわちアスペクト比が10以上の針状非磁性顔料
を用いることが好ましい。アスペクト比が10以上の針
状非磁性顔料を用いることにより、磁気記録媒体1の厚
さ方向だけでなく、長手方向や幅方向等の平面方向の引
っ張り強度や折曲げ強度等の機械的強度をも向上させる
ことが可能となる。上記針状非磁性顔料の材料として
は、特に制限されるものではなく、例えば、ヘマタイ
ト、ゲータイト、酸化チタン、酸化アルミニウム等が挙
げられる。
含有される針状非磁性顔料としては、長軸と短軸との
比、すなわちアスペクト比が10以上の針状非磁性顔料
を用いることが好ましい。アスペクト比が10以上の針
状非磁性顔料を用いることにより、磁気記録媒体1の厚
さ方向だけでなく、長手方向や幅方向等の平面方向の引
っ張り強度や折曲げ強度等の機械的強度をも向上させる
ことが可能となる。上記針状非磁性顔料の材料として
は、特に制限されるものではなく、例えば、ヘマタイ
ト、ゲータイト、酸化チタン、酸化アルミニウム等が挙
げられる。
【0037】なお、バックコート層4に含有される結合
剤の量をBとし、針状非磁性顔料の量をPとすると、こ
れら結合剤と針状非磁性顔料との比率P/Bは、0.5
〜5.0であることが好ましい。このP/B比が0.5
より小さいと、針状非磁性顔料の含有量が少ないので、
磁気記録媒体1の平面方向における機械的強度を補強す
る効果が表れない。また、P/B比が5より大きいと、
結合剤の含有量が少ないので、バックコート層4自体の
強度が弱く、粉落ち現象が生じたり、バックコート層4
自体の耐久性が悪くなる。
剤の量をBとし、針状非磁性顔料の量をPとすると、こ
れら結合剤と針状非磁性顔料との比率P/Bは、0.5
〜5.0であることが好ましい。このP/B比が0.5
より小さいと、針状非磁性顔料の含有量が少ないので、
磁気記録媒体1の平面方向における機械的強度を補強す
る効果が表れない。また、P/B比が5より大きいと、
結合剤の含有量が少ないので、バックコート層4自体の
強度が弱く、粉落ち現象が生じたり、バックコート層4
自体の耐久性が悪くなる。
【0038】さらに、このバックコート層4の厚さとし
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
バックコート層4の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体1
の機械的強度を補強する効果が表れず、バックコート層
4の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体1にクラックが生
じ易い。
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
バックコート層4の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体1
の機械的強度を補強する効果が表れず、バックコート層
4の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体1にクラックが生
じ易い。
【0039】また、この磁気記録媒体1では、図2に示
すように、強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成するこ
とが好ましい。強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成す
ることで、強磁性金属薄膜3の耐久性が向上する。
すように、強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成するこ
とが好ましい。強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成す
ることで、強磁性金属薄膜3の耐久性が向上する。
【0040】保護膜5は、強磁性金属薄膜3上に例えば
カーボンをスパッタリング等により被着させて形成され
る。保護膜5の膜厚は3nm〜15nmであることが好
ましく、より好ましい膜厚は5nm〜10nmである。
保護膜5の膜厚が薄すぎると、保護膜5の耐久性が低下
し、強磁性金属薄膜3を保護することができない。ま
た、保護膜5の膜厚が厚すぎると、スペーシングロスが
増加し、短波長記録を行う際に十分な出力が得られな
い。保護膜5の膜厚を3nm〜15nmとすることで、
スペーシングロスを増加させることなく、強磁性金属薄
膜3を十分に保護することができる。
カーボンをスパッタリング等により被着させて形成され
る。保護膜5の膜厚は3nm〜15nmであることが好
ましく、より好ましい膜厚は5nm〜10nmである。
保護膜5の膜厚が薄すぎると、保護膜5の耐久性が低下
し、強磁性金属薄膜3を保護することができない。ま
た、保護膜5の膜厚が厚すぎると、スペーシングロスが
増加し、短波長記録を行う際に十分な出力が得られな
い。保護膜5の膜厚を3nm〜15nmとすることで、
スペーシングロスを増加させることなく、強磁性金属薄
膜3を十分に保護することができる。
【0041】また、磁気記録媒体1は、保護膜5の表面
に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存在
せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形状
に基づく走行性改善効果をさらに高めることができる。
に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存在
せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形状
に基づく走行性改善効果をさらに高めることができる。
【0042】さらに、この磁気記録媒体1は、その表
面、保護膜5、強磁性金属薄膜3の空隙、保護膜5と強
磁性金属薄膜3との界面、強磁性金属薄膜3と非磁性支
持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じて
公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種添
加剤を存在せしめることができる。
面、保護膜5、強磁性金属薄膜3の空隙、保護膜5と強
磁性金属薄膜3との界面、強磁性金属薄膜3と非磁性支
持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じて
公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種添
加剤を存在せしめることができる。
【0043】以下、上述したような磁気記録媒体1の製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
【0044】まず、フィルム状の非磁性支持体2を作製
する。非磁性支持体2は、芳香族ポリアミドフィルムか
らなる。
する。非磁性支持体2は、芳香族ポリアミドフィルムか
らなる。
【0045】芳香族ポリアミドフィルムは、下に示すよ
うな化学式(1)又は化学式(2)、又は化学式(1)
と化学式(2)との共重合体を構成成分として有したポ
リアミド樹脂を溶液成形等の手法によりフィルム状に形
成することにより得られる。
うな化学式(1)又は化学式(2)、又は化学式(1)
と化学式(2)との共重合体を構成成分として有したポ
リアミド樹脂を溶液成形等の手法によりフィルム状に形
成することにより得られる。
【0046】
【化3】
【0047】
【化4】
【0048】上述したような構造を有する芳香族ポリア
ミド樹脂は、芳香族ジアミン類と芳香族ジカルボン酸類
との重合又は結合によって得られる。芳香族ジアミン類
としては、例えば、p−フェニレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、2−ニトロ
−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレ
ンジアミン、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’
−クロルベンジン等が挙げられる。また、芳香族ジカル
ボン酸類としては、テレフタル酸クロライド、2−クロ
ルテレフタル酸クロライド、テレフタル酸ヒドラジド、
p−アミノ安息香酸ヒドラジド、p−アミノ安息香酸ク
ロライド等が挙げられる。
ミド樹脂は、芳香族ジアミン類と芳香族ジカルボン酸類
との重合又は結合によって得られる。芳香族ジアミン類
としては、例えば、p−フェニレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、2−ニトロ
−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレ
ンジアミン、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’
−クロルベンジン等が挙げられる。また、芳香族ジカル
ボン酸類としては、テレフタル酸クロライド、2−クロ
ルテレフタル酸クロライド、テレフタル酸ヒドラジド、
p−アミノ安息香酸ヒドラジド、p−アミノ安息香酸ク
ロライド等が挙げられる。
【0049】なお、この芳香族ポリアミドには、上記化
学式(1)又は化学式(2)で示される成分以外のポリ
マーが共重合されていてもよいし、上記化学式(1)又
は化学式(2)で示される成分以外のポリマーが混合さ
れていてもよい。芳香族ポリアミドに化学式(1)又は
化学式(2)以外のポリマーを共重合又は混合する場合
には、その量は芳香族ポリアミドの約20%以下とす
る。
学式(1)又は化学式(2)で示される成分以外のポリ
マーが共重合されていてもよいし、上記化学式(1)又
は化学式(2)で示される成分以外のポリマーが混合さ
れていてもよい。芳香族ポリアミドに化学式(1)又は
化学式(2)以外のポリマーを共重合又は混合する場合
には、その量は芳香族ポリアミドの約20%以下とす
る。
【0050】芳香族ポリアミドフィルムを作製する際に
は、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、n
−メチルピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミド、γ
−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、ジオキサン等、
又はこれらの混合溶媒、あるいはこれらに重合原液の中
和生成物として塩化リチウム、塩化カルシウム、炭酸リ
チウム、硝酸リチウム等の無機塩を添加した溶媒等が用
いられる。
は、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、n
−メチルピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミド、γ
−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、ジオキサン等、
又はこれらの混合溶媒、あるいはこれらに重合原液の中
和生成物として塩化リチウム、塩化カルシウム、炭酸リ
チウム、硝酸リチウム等の無機塩を添加した溶媒等が用
いられる。
【0051】さらに、芳香族ポリアミドフィルムを作製
する際に用いられる溶媒中に不活性粒子を含有させるこ
とで、芳香族ポリアミドフィルムの表面に微細突起が形
成され、磁気記録媒体1の走行性を向上することができ
る。不活性微粒子は、重合前の溶媒中へ添加してもよい
し、重合に使用する溶媒全部に分散させるようにしても
よい。また、ポリマー溶液の調整工程中で添加するよう
にしてもよい。
する際に用いられる溶媒中に不活性粒子を含有させるこ
とで、芳香族ポリアミドフィルムの表面に微細突起が形
成され、磁気記録媒体1の走行性を向上することができ
る。不活性微粒子は、重合前の溶媒中へ添加してもよい
し、重合に使用する溶媒全部に分散させるようにしても
よい。また、ポリマー溶液の調整工程中で添加するよう
にしてもよい。
【0052】このような不活性微粒子としては、例え
ば、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、アルミ
ナ、カオリン、タルク、グラファイト、長石、二酸化モ
リブデン、カーボンブラック、硝酸バリウム等の無機質
系微細粒子、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレ
ート共重合体の架橋体、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、
ベンゾグアナミン樹脂等の有機質系微細粒子等が挙げら
れるが、真球状粒子を得やすいコロイダルシリカ、架橋
高分子による粒子を用いることが好ましい。
ば、シリカ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、アルミ
ナ、カオリン、タルク、グラファイト、長石、二酸化モ
リブデン、カーボンブラック、硝酸バリウム等の無機質
系微細粒子、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレ
ート共重合体の架橋体、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、
ベンゾグアナミン樹脂等の有機質系微細粒子等が挙げら
れるが、真球状粒子を得やすいコロイダルシリカ、架橋
高分子による粒子を用いることが好ましい。
【0053】また、芳香族ポリアミドフィルム中へ不活
性微粒子を含有させる代わりに、上述したような不活性
微粒子を水溶性高分子中に分散させてなる塗料を、芳香
族ポリアミドフィルムの強磁性金属薄膜3が形成される
主面にコーティングすることにより、芳香族ポリアミド
フィルムの表面に微細突起を形成してもよい。このと
き、水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ト
ラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリエステル等が挙げられる。
性微粒子を含有させる代わりに、上述したような不活性
微粒子を水溶性高分子中に分散させてなる塗料を、芳香
族ポリアミドフィルムの強磁性金属薄膜3が形成される
主面にコーティングすることにより、芳香族ポリアミド
フィルムの表面に微細突起を形成してもよい。このと
き、水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ト
ラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリエステル等が挙げられる。
【0054】以上のようにして得られた芳香族ポリアミ
ドフィルムを長さ方向及び幅方向に延伸し、所望の厚さ
の非磁性支持体2を得る。
ドフィルムを長さ方向及び幅方向に延伸し、所望の厚さ
の非磁性支持体2を得る。
【0055】次に、この非磁性支持体2を図3に示すよ
うな連続巻き取り式の真空蒸着装置内に設置して、非磁
性支持体2の一方の主面上に強磁性金属薄膜3を形成す
る。図3は、連続巻き取り式の真空蒸着装置の概略構成
図である。
うな連続巻き取り式の真空蒸着装置内に設置して、非磁
性支持体2の一方の主面上に強磁性金属薄膜3を形成す
る。図3は、連続巻き取り式の真空蒸着装置の概略構成
図である。
【0056】この真空蒸着装置10は、斜方蒸着用とし
て用いられ、内部が例えば約10-3Pa程度の真空状態
とされた真空室11内に、例えば、―20℃程度に冷却
され図3中矢印A方向に回転する冷却キャン12と、こ
の冷却キャン12と対向する位置に配された金属薄膜用
の蒸着源13とを備える。この蒸着源13は、坩堝等の
容器に強磁性金属材料が収容されたものである。
て用いられ、内部が例えば約10-3Pa程度の真空状態
とされた真空室11内に、例えば、―20℃程度に冷却
され図3中矢印A方向に回転する冷却キャン12と、こ
の冷却キャン12と対向する位置に配された金属薄膜用
の蒸着源13とを備える。この蒸着源13は、坩堝等の
容器に強磁性金属材料が収容されたものである。
【0057】また、この真空蒸着装置10は、図3に示
すように、回転自在とされた供給軸22に非磁性支持体
2ロール16が装着されるとともに、図示しない駆動源
により回転駆動される巻き取り軸23に磁気テープロー
ル17が装着され、非磁性支持体2を冷却キャン12を
介して連続して走行させる。
すように、回転自在とされた供給軸22に非磁性支持体
2ロール16が装着されるとともに、図示しない駆動源
により回転駆動される巻き取り軸23に磁気テープロー
ル17が装着され、非磁性支持体2を冷却キャン12を
介して連続して走行させる。
【0058】このような構成の真空蒸着装置10を用い
て強磁性金属薄膜3を形成する際には、先ず、この蒸着
源13内の強磁性金属材料に対して、電子ビーム発生源
14から加速出射された電子ビーム15を照射して、こ
の強磁性金属材料を加熱蒸発させる。
て強磁性金属薄膜3を形成する際には、先ず、この蒸着
源13内の強磁性金属材料に対して、電子ビーム発生源
14から加速出射された電子ビーム15を照射して、こ
の強磁性金属材料を加熱蒸発させる。
【0059】そして、この加熱蒸発された強磁性金属材
料が、供給軸22に装着された非磁性支持体2ロール1
6から図3中矢印B方向に繰り出されて冷却キャン12
の周面に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着される
ことにより、強磁性金属薄膜3が形成される。最終的
に、強磁性金属薄膜3が形成された非磁性支持体2は、
巻取り軸23に装着された磁気テープロール17に巻き
取られる。
料が、供給軸22に装着された非磁性支持体2ロール1
6から図3中矢印B方向に繰り出されて冷却キャン12
の周面に沿って走行する非磁性支持体2上に蒸着される
ことにより、強磁性金属薄膜3が形成される。最終的
に、強磁性金属薄膜3が形成された非磁性支持体2は、
巻取り軸23に装着された磁気テープロール17に巻き
取られる。
【0060】このとき、蒸着源13と冷却キャン12と
の間には防着板18を設け、この防着板18にシャッタ
19を位置調整可能に設けて、非磁性支持体2に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。この
ような斜方蒸着法によって強磁性金属薄膜3が形成され
る。
の間には防着板18を設け、この防着板18にシャッタ
19を位置調整可能に設けて、非磁性支持体2に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。この
ような斜方蒸着法によって強磁性金属薄膜3が形成され
る。
【0061】さらに、このようにして強磁性金属薄膜3
を形成するに際し、図示しない酸素ガス導入口を介して
非磁性支持体2の表面近傍に酸素ガスが導入されている
ことが好ましい。酸素ガスを導入することで、金属磁性
薄膜3の磁気特性、耐久性及び耐候性を向上することが
できる。
を形成するに際し、図示しない酸素ガス導入口を介して
非磁性支持体2の表面近傍に酸素ガスが導入されている
ことが好ましい。酸素ガスを導入することで、金属磁性
薄膜3の磁気特性、耐久性及び耐候性を向上することが
できる。
【0062】なお、非磁性支持体2ロール16と冷却キ
ャン12との間、及び冷却キャン12と磁気テープロー
ル17との間にはそれぞれガイドローラー20、21が
配置され、走行する非磁性支持体2に所定のテンション
をかけ、非磁性支持体2が円滑に走行するようになされ
ている。また、蒸着源13を加熱するためには、上述の
ような電子ビームによる加熱手段の他に、例えば、抵抗
加熱手段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公知の
手段を使用しても良い。
ャン12との間、及び冷却キャン12と磁気テープロー
ル17との間にはそれぞれガイドローラー20、21が
配置され、走行する非磁性支持体2に所定のテンション
をかけ、非磁性支持体2が円滑に走行するようになされ
ている。また、蒸着源13を加熱するためには、上述の
ような電子ビームによる加熱手段の他に、例えば、抵抗
加熱手段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公知の
手段を使用しても良い。
【0063】以上は、斜方蒸着法により強磁性金属薄膜
3を形成する例について説明したが、強磁性金属薄膜3
を形成する方法としては、この例の他に垂直蒸着法やス
パッタリング法等の公知の薄膜形成法が適用できる。
3を形成する例について説明したが、強磁性金属薄膜3
を形成する方法としては、この例の他に垂直蒸着法やス
パッタリング法等の公知の薄膜形成法が適用できる。
【0064】ここで、強磁性金属薄膜3の形成時に導入
された酸素ガスにより、強磁性金属薄膜3の表面近傍に
は酸化膜が存在している。この酸化膜は非磁性であるた
め、スペーシングロスの原因となる。そこで、次に、強
磁性金属薄膜3の表面に存在する酸化膜をエッチングに
より除去する。強磁性金属薄膜3を形成した後にエッチ
ングを行うと、この強磁性金属薄膜3の表面に存在する
表面酸化層がエッチングされて除去されるとともに、強
磁性金属薄膜3が所望の膜厚になるまで薄膜化される。
従って、非磁性である酸化膜が除去されることによりス
ペーシングロスを抑制することができる。
された酸素ガスにより、強磁性金属薄膜3の表面近傍に
は酸化膜が存在している。この酸化膜は非磁性であるた
め、スペーシングロスの原因となる。そこで、次に、強
磁性金属薄膜3の表面に存在する酸化膜をエッチングに
より除去する。強磁性金属薄膜3を形成した後にエッチ
ングを行うと、この強磁性金属薄膜3の表面に存在する
表面酸化層がエッチングされて除去されるとともに、強
磁性金属薄膜3が所望の膜厚になるまで薄膜化される。
従って、非磁性である酸化膜が除去されることによりス
ペーシングロスを抑制することができる。
【0065】エッチング方法としては、特に限定される
ものではなく、例えば、逆スパッタ法、イオンエッチン
グ法、ECRプラズマエッチング法等、いずれも有効で
ある。これらいずれの方法を用いる場合においても、エ
ッチング時の条件はArガス雰囲気下で、圧力を3×1
0-3Torr程度とすることが好ましい。
ものではなく、例えば、逆スパッタ法、イオンエッチン
グ法、ECRプラズマエッチング法等、いずれも有効で
ある。これらいずれの方法を用いる場合においても、エ
ッチング時の条件はArガス雰囲気下で、圧力を3×1
0-3Torr程度とすることが好ましい。
【0066】次に、強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形
成する。強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成すること
で、強磁性金属薄膜3の摩耗を防止することができる。
保護膜5を形成するには、図4に示すようなマグネトロ
ンスパッタ装置30を用いて、強磁性金属薄膜3上にカ
ーボンを被着させる。
成する。強磁性金属薄膜3上に保護膜5を形成すること
で、強磁性金属薄膜3の摩耗を防止することができる。
保護膜5を形成するには、図4に示すようなマグネトロ
ンスパッタ装置30を用いて、強磁性金属薄膜3上にカ
ーボンを被着させる。
【0067】このマグネトロンスパッタ装置30は、チ
ャンバ31内が真空ポンプ32にて例えば約10-4Pa
程度にまで減圧された後、真空ポンプ32側へ排気する
バルブ33の角度を絞ることにより、排気速度を落とす
とともに、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が例えば約0.8Paとされる。また、マグネトロ
ンスパッタ装置30は、チャンバ31内に、例えば、−
40℃に冷却され図4中矢印C方向に回転する冷却キャ
ン35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲ
ット36とがそれぞれ設けられている。ターゲット36
は、保護膜5の材料となるものであり、例えばカーボン
が用いられる。また、ターゲット36は、カソード電極
を構成するバッキングプレート37に支持されている。
そして、バッキングプレート37の裏側には、磁場を形
成するマグネット38が配設されている。
ャンバ31内が真空ポンプ32にて例えば約10-4Pa
程度にまで減圧された後、真空ポンプ32側へ排気する
バルブ33の角度を絞ることにより、排気速度を落とす
とともに、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が例えば約0.8Paとされる。また、マグネトロ
ンスパッタ装置30は、チャンバ31内に、例えば、−
40℃に冷却され図4中矢印C方向に回転する冷却キャ
ン35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲ
ット36とがそれぞれ設けられている。ターゲット36
は、保護膜5の材料となるものであり、例えばカーボン
が用いられる。また、ターゲット36は、カソード電極
を構成するバッキングプレート37に支持されている。
そして、バッキングプレート37の裏側には、磁場を形
成するマグネット38が配設されている。
【0068】また、このマグネトロンスパッタ装置30
は、回転自在とされた供給軸39に強磁性金属薄膜3が
成膜された上述の磁気テープロール17が装着されると
ともに、図示しない駆動源により回転駆動される巻取り
軸41に磁気テープロール42が装着されて、強磁性金
属薄膜3が成膜された非磁性支持体2を冷却キャン35
を介して図4中D方向に連続走行させる。
は、回転自在とされた供給軸39に強磁性金属薄膜3が
成膜された上述の磁気テープロール17が装着されると
ともに、図示しない駆動源により回転駆動される巻取り
軸41に磁気テープロール42が装着されて、強磁性金
属薄膜3が成膜された非磁性支持体2を冷却キャン35
を介して図4中D方向に連続走行させる。
【0069】このマグネトロンスパッタ装置30により
保護膜5を形成する際は、先ず、ガス導入管34からA
rガスを導入するとともに、冷却キャン35をアノー
ド、バッキングプレート37をカソードとして約300
0Vの電圧を印加し、約1.4Aの電流が流れる状態を
保つようにする。
保護膜5を形成する際は、先ず、ガス導入管34からA
rガスを導入するとともに、冷却キャン35をアノー
ド、バッキングプレート37をカソードとして約300
0Vの電圧を印加し、約1.4Aの電流が流れる状態を
保つようにする。
【0070】そして、この電圧の印加により、Arガス
がプラズマ化し、電離されたイオンがターゲット36に
衝突することにより、ターゲット36の原子がはじき出
される。このとき、バッキングプレート37の裏側には
マグネット38が配設されており、ターゲット36の近
傍に磁場が形成されるので、電離されたイオンはターゲ
ット26の近傍に集中されることになる。そして、この
ターゲット36からはじき出された原子は、磁気テープ
ロール17から図4中矢印D方向に繰り出されて冷却キ
ャン35の外周面に沿って走行する非磁性支持体2の強
磁性金属薄膜3上に付着して、保護膜5が形成される。
最終的に、保護膜5が形成された非磁性支持体2は、巻
取り軸41に装着された磁気テープロール42により巻
き取られる。このとき、この保護膜5は、スペーシング
ロスを極力抑え、且つ、強磁性金属薄膜3の摩耗防止の
効果を得られるように、その厚さを3nm〜15nm程
度とすることがこのましく、より好ましくは、膜厚を5
nm〜10nm程度とする。
がプラズマ化し、電離されたイオンがターゲット36に
衝突することにより、ターゲット36の原子がはじき出
される。このとき、バッキングプレート37の裏側には
マグネット38が配設されており、ターゲット36の近
傍に磁場が形成されるので、電離されたイオンはターゲ
ット26の近傍に集中されることになる。そして、この
ターゲット36からはじき出された原子は、磁気テープ
ロール17から図4中矢印D方向に繰り出されて冷却キ
ャン35の外周面に沿って走行する非磁性支持体2の強
磁性金属薄膜3上に付着して、保護膜5が形成される。
最終的に、保護膜5が形成された非磁性支持体2は、巻
取り軸41に装着された磁気テープロール42により巻
き取られる。このとき、この保護膜5は、スペーシング
ロスを極力抑え、且つ、強磁性金属薄膜3の摩耗防止の
効果を得られるように、その厚さを3nm〜15nm程
度とすることがこのましく、より好ましくは、膜厚を5
nm〜10nm程度とする。
【0071】なお、以上は、保護膜5を形成する方法と
してマグネトロンスパッタによる方法について説明した
が、この方法の他に、イオンビームスパッタやイオンビ
ームプレーティング法、CVD法等の公知の薄膜形成方
法を用いることができる。
してマグネトロンスパッタによる方法について説明した
が、この方法の他に、イオンビームスパッタやイオンビ
ームプレーティング法、CVD法等の公知の薄膜形成方
法を用いることができる。
【0072】次に、針状非磁性顔料や結合剤を含有する
バックコート層用塗料を調整して、強磁性金属薄膜3や
保護膜5が形成された非磁性支持体5に対して、強磁性
金属薄膜3が形成されていない側の面7a上に、当該バ
ックコート層用塗料を塗布してバックコート層4を形成
する。
バックコート層用塗料を調整して、強磁性金属薄膜3や
保護膜5が形成された非磁性支持体5に対して、強磁性
金属薄膜3が形成されていない側の面7a上に、当該バ
ックコート層用塗料を塗布してバックコート層4を形成
する。
【0073】最後に、このように強磁性金属薄膜3、保
護膜5及びバックコート層4が形成された磁気記録媒体
1の原反を長さ方向に沿って所定幅に裁断して磁気テー
プを作製する。
護膜5及びバックコート層4が形成された磁気記録媒体
1の原反を長さ方向に沿って所定幅に裁断して磁気テー
プを作製する。
【0074】以上のような工程を経ることにより、磁気
記録媒体1を得ることができる。
記録媒体1を得ることができる。
【0075】なお、磁気記録媒体1は、保護膜5の表面
に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存在
せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形状
に基づく走行性改善効果をさらに高めることができる。
に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。潤滑剤を存在
せしめることで、非磁性支持体2表面の微細突起の形状
に基づく走行性改善効果をさらに高めることができる。
【0076】さらに、この磁気記録媒体1は、その表
面、保護膜5、強磁性金属薄膜3の空隙、保護膜5と強
磁性金属薄膜3との界面、強磁性金属薄膜3と非磁性支
持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じて
公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種添
加剤を存在せしめることができる。
面、保護膜5、強磁性金属薄膜3の空隙、保護膜5と強
磁性金属薄膜3との界面、強磁性金属薄膜3と非磁性支
持体2との界面、非磁性支持体2内等に、必要に応じて
公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の各種添
加剤を存在せしめることができる。
【0077】〈第2の実施の形態〉図5は、本実施の形
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体50は、図5に示すように、長尺状の
非磁性支持体51の一主面51a上に強磁性金属薄膜5
2が形成されているとともに、非磁性支持体51の強磁
性金属薄膜52が形成される面とは反対側の一主面51
b上に、金属薄膜53と、バックコート層54とが形成
されている。
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体50は、図5に示すように、長尺状の
非磁性支持体51の一主面51a上に強磁性金属薄膜5
2が形成されているとともに、非磁性支持体51の強磁
性金属薄膜52が形成される面とは反対側の一主面51
b上に、金属薄膜53と、バックコート層54とが形成
されている。
【0078】ここで、非磁性支持体51及び強磁性金属
薄膜52は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体51及び強磁性金属薄膜5
2についての説明は省略する。
薄膜52は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体51及び強磁性金属薄膜5
2についての説明は省略する。
【0079】この金属薄膜53に用いられる金属として
は、例えば、Cu,Al,Ni,Cr及びこれらの合金
等が挙げられる。そして、この金属薄膜53の厚さとし
ては、0.1μm〜0.5μmであることが好ましい。
ここで、金属薄膜53の厚さが0.1μmよりも薄い
と、磁気記録媒体50の機械的強度を補強する効果が表
れない。また、金属薄膜53の厚さが0.5μmよりも
厚いと、磁気記録媒体50のクラックが生じやすい。金
属薄膜53の厚さを0.1μm〜0.5μmとすること
で、クラックを生じさせずに磁気記録媒体50の機械的
強度を補強することができる。
は、例えば、Cu,Al,Ni,Cr及びこれらの合金
等が挙げられる。そして、この金属薄膜53の厚さとし
ては、0.1μm〜0.5μmであることが好ましい。
ここで、金属薄膜53の厚さが0.1μmよりも薄い
と、磁気記録媒体50の機械的強度を補強する効果が表
れない。また、金属薄膜53の厚さが0.5μmよりも
厚いと、磁気記録媒体50のクラックが生じやすい。金
属薄膜53の厚さを0.1μm〜0.5μmとすること
で、クラックを生じさせずに磁気記録媒体50の機械的
強度を補強することができる。
【0080】このような金属薄膜53は、図3に示すよ
うな連続巻き取り式の真空蒸着装置によって、非磁性支
持体51の強磁性金属薄膜52が形成された面51aと
は反対側の面51b上に、上述したような金属材料を蒸
着させることにより形成される。
うな連続巻き取り式の真空蒸着装置によって、非磁性支
持体51の強磁性金属薄膜52が形成された面51aと
は反対側の面51b上に、上述したような金属材料を蒸
着させることにより形成される。
【0081】バックコート層54は、カーボン、炭酸カ
ルシウム等の非磁性顔料が、ポリウレタン、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体等の結合剤に分散されてなる。バ
ックコート層54を設けることで、磁気記録媒体50の
良好な走行性が確保される。
ルシウム等の非磁性顔料が、ポリウレタン、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体等の結合剤に分散されてなる。バ
ックコート層54を設けることで、磁気記録媒体50の
良好な走行性が確保される。
【0082】本実施の形態に係る磁気記録媒体50は、
非磁性支持体51の強磁性金属薄膜52が形成される面
51aとは反対側の面51b上に、金属薄膜53が形成
されているため機械的強度が十分確保されて、耐久性が
向上する。そして、その結果、本発明を適用した磁気記
録媒体50は、形状の変形が抑制されて、磁気ヘッドと
の当たりを十分とることができ、より良好な電磁変換特
性、記録再生特性及び走行性が実現される。
非磁性支持体51の強磁性金属薄膜52が形成される面
51aとは反対側の面51b上に、金属薄膜53が形成
されているため機械的強度が十分確保されて、耐久性が
向上する。そして、その結果、本発明を適用した磁気記
録媒体50は、形状の変形が抑制されて、磁気ヘッドと
の当たりを十分とることができ、より良好な電磁変換特
性、記録再生特性及び走行性が実現される。
【0083】なお、この磁気記録媒体50は、強磁性金
属薄膜52上に例えばカーボン等からなる保護膜が形成
されていてもよい。強磁性金属薄膜52上に保護膜を形
成することで強磁性金属薄膜52の耐久性が向上する。
属薄膜52上に例えばカーボン等からなる保護膜が形成
されていてもよい。強磁性金属薄膜52上に保護膜を形
成することで強磁性金属薄膜52の耐久性が向上する。
【0084】〈第3の実施の形態〉図6は、本実施の形
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体60は、図6に示すように、長尺状の
非磁性支持体61の一主面61a上に強磁性金属薄膜6
2が形成されているとともに、非磁性支持体61の強磁
性金属薄膜62が形成される面とは反対側の一主面61
b上にプラズマ重合体層63が形成されている。
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体60は、図6に示すように、長尺状の
非磁性支持体61の一主面61a上に強磁性金属薄膜6
2が形成されているとともに、非磁性支持体61の強磁
性金属薄膜62が形成される面とは反対側の一主面61
b上にプラズマ重合体層63が形成されている。
【0085】ここで、非磁性支持体61及び強磁性金属
薄膜62は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体61及び強磁性金属薄膜6
2についての説明は省略する。
薄膜62は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体61及び強磁性金属薄膜6
2についての説明は省略する。
【0086】プラズマ重合体層63は、プラズマにより
重合可能な化合物が、プラズマ重合法により非磁性支持
体61上に被着されて形成される。プラズマ重合法は、
Ar,Ne,H2,N2等のキャリアガスの放電プラズマ
とモノマーガスとを混合し、被処理基体表面にこれらの
混合ガスを接触させることにより、被処理基体表面にプ
ラズマ重合膜を形成するものである。
重合可能な化合物が、プラズマ重合法により非磁性支持
体61上に被着されて形成される。プラズマ重合法は、
Ar,Ne,H2,N2等のキャリアガスの放電プラズマ
とモノマーガスとを混合し、被処理基体表面にこれらの
混合ガスを接触させることにより、被処理基体表面にプ
ラズマ重合膜を形成するものである。
【0087】プラズマ重合の原理としては、キャリアガ
スを低圧に保ち電場を作用させると、キャリアガス中に
少量存在する自由電子は常圧に比べて分子間距離が非常
に大きいため、電解加速を受けて5eV〜10eVのエ
ネルギー(電子温度)を獲得する。このエネルギーを得
た原子が他の原子や分子に衝突すると、それらの原子軌
道や分子軌道を分断して電子やイオン又は中性ラジカル
等の、常態では不安定な化学種に解離させる。解離した
電子やイオン又は中性ラジカルは、再び電解加速を受け
て別の原子や分子を解離させる。このように、原子や分
子の解離が連鎖的に起こり、キャリアガスはたちまち高
度の電離状態となる。そして、高度の電離状態となった
ガスはプラズマガスと呼ばれる。一方、モノマーガス分
子は、電子との衝突の機会が少ないのでエネルギーをあ
まり吸収せず、常温に近い温度に保たれている。
スを低圧に保ち電場を作用させると、キャリアガス中に
少量存在する自由電子は常圧に比べて分子間距離が非常
に大きいため、電解加速を受けて5eV〜10eVのエ
ネルギー(電子温度)を獲得する。このエネルギーを得
た原子が他の原子や分子に衝突すると、それらの原子軌
道や分子軌道を分断して電子やイオン又は中性ラジカル
等の、常態では不安定な化学種に解離させる。解離した
電子やイオン又は中性ラジカルは、再び電解加速を受け
て別の原子や分子を解離させる。このように、原子や分
子の解離が連鎖的に起こり、キャリアガスはたちまち高
度の電離状態となる。そして、高度の電離状態となった
ガスはプラズマガスと呼ばれる。一方、モノマーガス分
子は、電子との衝突の機会が少ないのでエネルギーをあ
まり吸収せず、常温に近い温度に保たれている。
【0088】このように、電子のエネルギー(電子温
度)と分子の熱運動(ガス温度)とが分離した系は低温
プラズマと呼ばれ、ここでは化学種が比較的原型を保っ
たまま重合等の加成的化学反応を進めうる状況を創出し
ており、プラズマ重合法は、この状況を利用して被処理
基体表面にプラズマ重合膜を形成するものである。低温
プラズマを利用するため、被処理基体への熱影響はほと
んどない。
度)と分子の熱運動(ガス温度)とが分離した系は低温
プラズマと呼ばれ、ここでは化学種が比較的原型を保っ
たまま重合等の加成的化学反応を進めうる状況を創出し
ており、プラズマ重合法は、この状況を利用して被処理
基体表面にプラズマ重合膜を形成するものである。低温
プラズマを利用するため、被処理基体への熱影響はほと
んどない。
【0089】プラズマ重合体層63を形成するのに用い
られるモノマーガスとしては、プラズマ重合性を有す
る、炭素−水素系、炭素−水素−酸素系、炭素−ハロゲ
ン系、炭素−酸素−ハロゲン系、炭素−水素−ハロゲン
系又は有機金属等、有機化合物一般がいずれも使用でき
るが、その中でも特に、エチレン、アセチレン、スチレ
ン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、ブタジ
エン、ベンゼン、ピリジンのような不飽和結合を有する
有機化合物が好ましい。その他、シロキサン結合を有す
る各種シラン等の有機ケイ素化合物や、硫黄あるいは窒
素を含有する各種有機化合物も使用することができる。
られるモノマーガスとしては、プラズマ重合性を有す
る、炭素−水素系、炭素−水素−酸素系、炭素−ハロゲ
ン系、炭素−酸素−ハロゲン系、炭素−水素−ハロゲン
系又は有機金属等、有機化合物一般がいずれも使用でき
るが、その中でも特に、エチレン、アセチレン、スチレ
ン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、ブタジ
エン、ベンゼン、ピリジンのような不飽和結合を有する
有機化合物が好ましい。その他、シロキサン結合を有す
る各種シラン等の有機ケイ素化合物や、硫黄あるいは窒
素を含有する各種有機化合物も使用することができる。
【0090】プラズマ発生源としては、高周波放電、マ
イクロ波放電、直流放電、交流放電等、プラズマ発生源
として通常用いられているものが使用できる。また、プ
ラズマ重合時の真空度は1Pa〜1000Paとするの
が好ましい。
イクロ波放電、直流放電、交流放電等、プラズマ発生源
として通常用いられているものが使用できる。また、プ
ラズマ重合時の真空度は1Pa〜1000Paとするの
が好ましい。
【0091】このようにして形成されたプラズマ重合体
層63は、非磁性支持体61上に非常に薄く且つ均一に
形成され、非磁性支持体61に密着して三次元に発達し
た緻密かつ強固な組織である。非磁性支持体61の強磁
性金属薄膜62が形成された面とは反対側の面にプラズ
マ重合体層63を形成することで、磁気記録媒体60の
機械的強度を増強させ、カールの発生を防止することが
できる。
層63は、非磁性支持体61上に非常に薄く且つ均一に
形成され、非磁性支持体61に密着して三次元に発達し
た緻密かつ強固な組織である。非磁性支持体61の強磁
性金属薄膜62が形成された面とは反対側の面にプラズ
マ重合体層63を形成することで、磁気記録媒体60の
機械的強度を増強させ、カールの発生を防止することが
できる。
【0092】従って、磁気記録媒体60では、形状の変
形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たりを十分とること
ができ、より良好な電磁変換特性、記録再生特性及び走
行性を実現することができる。
形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たりを十分とること
ができ、より良好な電磁変換特性、記録再生特性及び走
行性を実現することができる。
【0093】なお、この磁気記録媒体60は、強磁性金
属薄膜62上に、例えばカーボン等からなる保護膜が形
成されていてもよい。さらに、磁気記録媒体60は、保
護膜の表面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。保
護膜表面に潤滑剤を存在せしめることで、非磁性支持体
61表面の微細突起の形状に基づく走行性改善効果をさ
らに高めることができる。
属薄膜62上に、例えばカーボン等からなる保護膜が形
成されていてもよい。さらに、磁気記録媒体60は、保
護膜の表面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。保
護膜表面に潤滑剤を存在せしめることで、非磁性支持体
61表面の微細突起の形状に基づく走行性改善効果をさ
らに高めることができる。
【0094】また、この磁気記録媒体60は、その表
面、保護膜、強磁性金属薄膜62の空隙、保護膜と強磁
性金属薄膜62との界面、強磁性金属薄膜62と非磁性
支持体61との界面、非磁性支持体61内等に、必要に
応じて公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の
各種添加剤を存在せしめることができる。
面、保護膜、強磁性金属薄膜62の空隙、保護膜と強磁
性金属薄膜62との界面、強磁性金属薄膜62と非磁性
支持体61との界面、非磁性支持体61内等に、必要に
応じて公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の
各種添加剤を存在せしめることができる。
【0095】〈第4の実施の形態〉図7は、本実施の形
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体70は、図7に示すように、長尺状の
非磁性支持体71の一主面71a上に強磁性金属薄膜7
2が形成されているとともに、非磁性支持体71の強磁
性金属薄膜72が形成される面とは反対側の一主面71
b上に電子線重合体層73が形成されている。
態に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断面図である。
この磁気記録媒体70は、図7に示すように、長尺状の
非磁性支持体71の一主面71a上に強磁性金属薄膜7
2が形成されているとともに、非磁性支持体71の強磁
性金属薄膜72が形成される面とは反対側の一主面71
b上に電子線重合体層73が形成されている。
【0096】ここで、非磁性支持体71及び強磁性金属
薄膜72は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体71及び強磁性金属薄膜7
2についての説明は省略する。
薄膜72は、第1の実施の形態で上述した非磁性支持体
2及び強磁性金属薄膜3と同様の構成とされているの
で、ここでは、非磁性支持体71及び強磁性金属薄膜7
2についての説明は省略する。
【0097】この電子線重合体層73は、電子線を照射
することにより重合された化合物を含有する。電子線に
より重合可能な化合物とは、電子線により重合可能な不
飽和結合を有する化合物であり、例えばビニル基の炭素
−炭素二重結合や、ビニリデン基の炭素−炭素二重結合
を有する化合物であり、その中でも上述したような炭素
−炭素二重結合を複数個有する化合物が好ましい。この
ような不飽和結合を有する化合物として具体的には、例
えば、アクリロイル基、アクリルアミド基、アリル基、
ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基等を含む化合
物や、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
することにより重合された化合物を含有する。電子線に
より重合可能な化合物とは、電子線により重合可能な不
飽和結合を有する化合物であり、例えばビニル基の炭素
−炭素二重結合や、ビニリデン基の炭素−炭素二重結合
を有する化合物であり、その中でも上述したような炭素
−炭素二重結合を複数個有する化合物が好ましい。この
ような不飽和結合を有する化合物として具体的には、例
えば、アクリロイル基、アクリルアミド基、アリル基、
ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基等を含む化合
物や、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
【0098】さらに、不飽和結合を有する化合物とし
て、特に好ましくは、骨格がポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリエーテル又はポリカーボネート
からなり、直鎖の両末端にアクリリロイル基又はメタク
リロイル基を有するポリマが挙げられる。このようなポ
リマの分子量は約500〜20000程度であることが
好ましい。
て、特に好ましくは、骨格がポリエステル、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリエーテル又はポリカーボネート
からなり、直鎖の両末端にアクリリロイル基又はメタク
リロイル基を有するポリマが挙げられる。このようなポ
リマの分子量は約500〜20000程度であることが
好ましい。
【0099】さらに、上述したようなポリマに、炭素−
炭素不飽和結合を分子内に有するモノマを添加すること
ができる。炭素−炭素不飽和結合を分子内に有するモノ
マとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、アクリル酸メチル及びその同族体であるアクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチル及びその同
族体であるメタクリル酸アルキルエステル、スチレン及
びその同族体であるα−メチルスチレン、β−クロルス
チレンなど、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニルなどが挙げられる。その中でも特に、ポ
リオールの不飽和エステル類、例えばエチレンジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、グリセ
ロールトリメタクリレート、エチレンジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタクリレートなど及
びエポキシ環を有するグリシジルメタクリレートなどが
好ましい。
炭素不飽和結合を分子内に有するモノマを添加すること
ができる。炭素−炭素不飽和結合を分子内に有するモノ
マとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、アクリル酸メチル及びその同族体であるアクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチル及びその同
族体であるメタクリル酸アルキルエステル、スチレン及
びその同族体であるα−メチルスチレン、β−クロルス
チレンなど、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニルなどが挙げられる。その中でも特に、ポ
リオールの不飽和エステル類、例えばエチレンジアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、グリセ
ロールトリメタクリレート、エチレンジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタクリレートなど及
びエポキシ環を有するグリシジルメタクリレートなどが
好ましい。
【0100】このようなモノマは、分子内に不飽和結合
を2つ以上有していてもよい。さらに、このようなモノ
マは、分子内に不飽和結合を1つのみ有するモノマと不
飽和結合を2つ以上有するモノマとを混合して用いても
よい。また、モノマの添加量は、ポリマの1/4以上と
することが好ましい。モノマの添加量が、ポリマの1/
4よりも少ないと、硬化に多大なエネルギーが必要とさ
れる。
を2つ以上有していてもよい。さらに、このようなモノ
マは、分子内に不飽和結合を1つのみ有するモノマと不
飽和結合を2つ以上有するモノマとを混合して用いても
よい。また、モノマの添加量は、ポリマの1/4以上と
することが好ましい。モノマの添加量が、ポリマの1/
4よりも少ないと、硬化に多大なエネルギーが必要とさ
れる。
【0101】電子線重合体層73を形成する際には、ま
ず、上述したような電子線により重合可能な化合物を含
有する電子線重合体層用塗料を、非磁性支持体71の強
磁性金属薄膜72が形成された面とは反対側の面に塗布
する。次に、非磁性支持体71上に塗布された電子線重
合体層73用塗料に電子線を照射することにより、電子
線により重合可能な化合物を重合させて形成される。
ず、上述したような電子線により重合可能な化合物を含
有する電子線重合体層用塗料を、非磁性支持体71の強
磁性金属薄膜72が形成された面とは反対側の面に塗布
する。次に、非磁性支持体71上に塗布された電子線重
合体層73用塗料に電子線を照射することにより、電子
線により重合可能な化合物を重合させて形成される。
【0102】電子線重合体層用塗料に電子線を照射する
電子線加速器としては、例えば、バンデグレーフ型のス
キャニング方式の電子線加速器、ダブルスキャニング方
式の電子線加速器あるいはカーテンビーム方式の電子線
加速器等が使用できるが、比較的安価で大出力が得られ
るカーテンビーム方式の電子線加速器を用いることが好
ましい。
電子線加速器としては、例えば、バンデグレーフ型のス
キャニング方式の電子線加速器、ダブルスキャニング方
式の電子線加速器あるいはカーテンビーム方式の電子線
加速器等が使用できるが、比較的安価で大出力が得られ
るカーテンビーム方式の電子線加速器を用いることが好
ましい。
【0103】電子線特性としては、加速電圧が100k
V〜1000kV、好ましくは150kV〜700kV
である。加速電圧が100kVより小さい場合は、エネ
ルギーの透過量が不足し、1000kVを超えると重合
に使われるエネルギー効率が低下し経済的でない。ま
た、吸収線量として0.5Mrad〜20Mrad、好
ましくは2〜10Mradである。吸収線量として、
0.5Mrad未満では硬化反応が不十分で塗膜強度が
得られず、20Mradを超えると硬化に使用されるエ
ネルギー効率が低下したり、被照射体が発熱し、特に非
磁性支持体71が変形するので好ましくない。
V〜1000kV、好ましくは150kV〜700kV
である。加速電圧が100kVより小さい場合は、エネ
ルギーの透過量が不足し、1000kVを超えると重合
に使われるエネルギー効率が低下し経済的でない。ま
た、吸収線量として0.5Mrad〜20Mrad、好
ましくは2〜10Mradである。吸収線量として、
0.5Mrad未満では硬化反応が不十分で塗膜強度が
得られず、20Mradを超えると硬化に使用されるエ
ネルギー効率が低下したり、被照射体が発熱し、特に非
磁性支持体71が変形するので好ましくない。
【0104】この電子線重合体層73には、結合剤や非
磁性無機顔料粉末を含有させてもよい。
磁性無機顔料粉末を含有させてもよい。
【0105】結合剤としては、例えば、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニルーマレイン
酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル−メ
タクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂
又はこれらの混合物が挙げられる。
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニルーマレイン
酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−ス
チレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル−メ
タクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール、セルロー
ス誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂
又はこれらの混合物が挙げられる。
【0106】また、非磁性無機顔料粉末としては、例え
ば、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜鉛、酸化
チタン、硫酸バリウム、タルク、カオリン、酸化クロ
ム、硫化カドミウム、ゲータイト、シリカアエロゾル、
無水アルミナ微粉末、炭酸カルシウム、二硫化モリブデ
ン、フッ化炭素等が用いられる。
ば、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜鉛、酸化
チタン、硫酸バリウム、タルク、カオリン、酸化クロ
ム、硫化カドミウム、ゲータイト、シリカアエロゾル、
無水アルミナ微粉末、炭酸カルシウム、二硫化モリブデ
ン、フッ化炭素等が用いられる。
【0107】このような電子線重合体層73の厚さとし
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
電子線重合体層73の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体
70の機械的強度を補強する効果が表れず、電子線重合
体層73の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体70にクラ
ックが生じ易い。電子線重合体層73の厚さを0.1μ
m〜0.6μmとすることで、クラックを生じさせるこ
となく磁気記録媒体70の機械的強度を補強することが
できる。このように、非磁性支持体71の強磁性金属薄
膜72が形成された面とは反対側の面に電子線重合体層
73を形成することで、磁気記録媒体70の機械的強度
を増強させ、カールの発生を防止することができる。
ては、0.1μm〜0.6μmであることが好ましい。
電子線重合体層73の厚さが薄すぎると、磁気記録媒体
70の機械的強度を補強する効果が表れず、電子線重合
体層73の厚さが厚すぎると、磁気記録媒体70にクラ
ックが生じ易い。電子線重合体層73の厚さを0.1μ
m〜0.6μmとすることで、クラックを生じさせるこ
となく磁気記録媒体70の機械的強度を補強することが
できる。このように、非磁性支持体71の強磁性金属薄
膜72が形成された面とは反対側の面に電子線重合体層
73を形成することで、磁気記録媒体70の機械的強度
を増強させ、カールの発生を防止することができる。
【0108】従って、磁気記録媒体70では、形状の変
形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たりを十分とること
ができ、より良好な電磁変換特性、記録再生特性及び走
行性を実現することができる。
形が抑制されて、磁気ヘッドとの当たりを十分とること
ができ、より良好な電磁変換特性、記録再生特性及び走
行性を実現することができる。
【0109】また、この磁気記録媒体70はこの電子線
重合体層73内に、必要に応じて帯電防止剤、潤滑剤等
を含有させても良い。
重合体層73内に、必要に応じて帯電防止剤、潤滑剤等
を含有させても良い。
【0110】なお、この磁気記録媒体70は、強磁性金
属薄膜72上に、例えばカーボン等からなる保護膜が形
成されていてもよい。さらに、磁気記録媒体70は、保
護膜の表面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。保
護膜表面に潤滑剤を存在せしめることで、非磁性支持体
71表面の微細突起の形状に基づく走行性改善効果をさ
らに高めることができる。
属薄膜72上に、例えばカーボン等からなる保護膜が形
成されていてもよい。さらに、磁気記録媒体70は、保
護膜の表面に潤滑剤を存在せしめることが好ましい。保
護膜表面に潤滑剤を存在せしめることで、非磁性支持体
71表面の微細突起の形状に基づく走行性改善効果をさ
らに高めることができる。
【0111】さらに、この磁気記録媒体70は、その表
面、保護膜、強磁性金属薄膜72の空隙、保護膜と強磁
性金属薄膜72との界面、強磁性金属薄膜72と非磁性
支持体71との界面、非磁性支持体71内等に、必要に
応じて公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の
各種添加剤を存在せしめることができる。
面、保護膜、強磁性金属薄膜72の空隙、保護膜と強磁
性金属薄膜72との界面、強磁性金属薄膜72と非磁性
支持体71との界面、非磁性支持体71内等に、必要に
応じて公知の手段で防錆剤、帯電防止剤、防カビ剤等の
各種添加剤を存在せしめることができる。
【0112】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
する。
【0113】バックコート層を形成した磁気記録媒体に
ついての実験 以下に示す実施例1〜実施例6では、非磁性支持体の強
磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、それぞ
れ針状非磁性顔料の含有量の異なるバックコート層を形
成してサンプルテープを作製し、バックコート層に針状
非磁性顔料を含有しない比較例1のサンプルテープとと
もに各特性を評価した。
ついての実験 以下に示す実施例1〜実施例6では、非磁性支持体の強
磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、それぞ
れ針状非磁性顔料の含有量の異なるバックコート層を形
成してサンプルテープを作製し、バックコート層に針状
非磁性顔料を含有しない比較例1のサンプルテープとと
もに各特性を評価した。
【0114】〈実施例1〉まず、脱水したn−メチルピ
ロリドンと、0.9mol比に相当する2−クロル−p
−フェニレンジアミンと、0.1mol比に相当する
4,4−ジアミノジフェニルスルホンとを攪拌溶解させ
て冷却し、この中へ0.7mol比に相当するテレフタ
ル酸クロライドを添加して約2時間攪拌した。さらに、
上記溶液に、十分に精製した水酸化カルシウムを添加、
攪拌して芳香族ポリアミド溶液を作製した。ここで、各
化合物のmol比は、n−メチルピロリドンを1とした
ときのmol比である。
ロリドンと、0.9mol比に相当する2−クロル−p
−フェニレンジアミンと、0.1mol比に相当する
4,4−ジアミノジフェニルスルホンとを攪拌溶解させ
て冷却し、この中へ0.7mol比に相当するテレフタ
ル酸クロライドを添加して約2時間攪拌した。さらに、
上記溶液に、十分に精製した水酸化カルシウムを添加、
攪拌して芳香族ポリアミド溶液を作製した。ここで、各
化合物のmol比は、n−メチルピロリドンを1とした
ときのmol比である。
【0115】次に、上記芳香族ポリアミド溶液を、表面
研磨した金属ドラム上へ30℃で均一に流延し、120
℃の雰囲気下で約10分間乾燥して芳香族ポリアミドフ
ィルムとした。この芳香族ポリアミドフィルムをドラム
から剥離し、30℃の水槽中に連続的に約30分間浸漬
しながら、長さ方向に1.1倍に延伸した。さらにこの
フィルムをテンターに導入して320℃で長さ方向に
1.4倍に延伸して、厚さ約3.5μmの非磁性支持体
を得た。この非磁性支持体の表面に、粒径15nm程度
のSiO2を含有する水性溶液を塗布して乾燥させるこ
とにより、高分子膜を形成した。
研磨した金属ドラム上へ30℃で均一に流延し、120
℃の雰囲気下で約10分間乾燥して芳香族ポリアミドフ
ィルムとした。この芳香族ポリアミドフィルムをドラム
から剥離し、30℃の水槽中に連続的に約30分間浸漬
しながら、長さ方向に1.1倍に延伸した。さらにこの
フィルムをテンターに導入して320℃で長さ方向に
1.4倍に延伸して、厚さ約3.5μmの非磁性支持体
を得た。この非磁性支持体の表面に、粒径15nm程度
のSiO2を含有する水性溶液を塗布して乾燥させるこ
とにより、高分子膜を形成した。
【0116】次に、図3に示すような連続巻き取り式の
蒸着装置をその内部が10-3Pa程度の真空状態となる
ように排気し、上述したように高分子膜が形成された非
磁性支持体をこの蒸着装置にセットした。そして、連続
斜方蒸着法により、微量の酸素存在下において、この非
磁性支持体の表面にCoからなる強磁性金属薄膜を形成
した。このとき、蒸着の入射角は、非磁性支持体の法線
方向が90度〜45度までであり、非磁性支持体の走行
速度が50m/分で、強磁性金属薄膜の厚さが0.18
μmとなるように、電子ビームの強さを調節して作製し
た。
蒸着装置をその内部が10-3Pa程度の真空状態となる
ように排気し、上述したように高分子膜が形成された非
磁性支持体をこの蒸着装置にセットした。そして、連続
斜方蒸着法により、微量の酸素存在下において、この非
磁性支持体の表面にCoからなる強磁性金属薄膜を形成
した。このとき、蒸着の入射角は、非磁性支持体の法線
方向が90度〜45度までであり、非磁性支持体の走行
速度が50m/分で、強磁性金属薄膜の厚さが0.18
μmとなるように、電子ビームの強さを調節して作製し
た。
【0117】次に、強磁性金属薄膜上に形成された表面
酸化層をArガス雰囲気下でECRプラズマエッチング
して約5nmまで表面酸化層を薄膜化させた。このと
き、圧力は0.4Pa程度とし、投入パワーは300k
Wとした。
酸化層をArガス雰囲気下でECRプラズマエッチング
して約5nmまで表面酸化層を薄膜化させた。このと
き、圧力は0.4Pa程度とし、投入パワーは300k
Wとした。
【0118】次に、図4に示すようなマグネトロンスパ
ッタリング装置をその内部が10-4Pa程度になるまで
まで減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程度に
した。そして、このマグネトロンスパッタリング装置に
強磁性金属薄膜が形成された非磁性支持体をセッティン
グし、約―40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の
速度で走行させて強磁性金属薄膜上にカーボンからなる
保護膜を形成した。
ッタリング装置をその内部が10-4Pa程度になるまで
まで減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程度に
した。そして、このマグネトロンスパッタリング装置に
強磁性金属薄膜が形成された非磁性支持体をセッティン
グし、約―40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の
速度で走行させて強磁性金属薄膜上にカーボンからなる
保護膜を形成した。
【0119】次に、針状非磁性顔料を50重量部と、ポ
リウレタン樹脂を100重量部とを、メチルエチルケト
ンとトルエンとが4対1の比で混合されてなる混合溶媒
300重量部に混合、分散させてバックコート層用塗料
を作製した。ここで、針状非磁性顔料としては、長軸長
が0.2μm、アスペクト比が20のゲータイトを用い
た。そして、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が形成され
た面とは反対側の面上に、上記バックコート層用塗料を
塗布し乾燥して、厚さ0.5μmのバックコート層を形
成した。
リウレタン樹脂を100重量部とを、メチルエチルケト
ンとトルエンとが4対1の比で混合されてなる混合溶媒
300重量部に混合、分散させてバックコート層用塗料
を作製した。ここで、針状非磁性顔料としては、長軸長
が0.2μm、アスペクト比が20のゲータイトを用い
た。そして、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が形成され
た面とは反対側の面上に、上記バックコート層用塗料を
塗布し乾燥して、厚さ0.5μmのバックコート層を形
成した。
【0120】次に、保護膜上に潤滑剤としてパ−フルオ
ロポリエーテルを塗布してトップコート層を形成して磁
気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録媒体を8
mm幅のテープ状に裁断して磁気テープとし、この磁気
テープをカセット本体に収納してサンプルテープとし
た。
ロポリエーテルを塗布してトップコート層を形成して磁
気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録媒体を8
mm幅のテープ状に裁断して磁気テープとし、この磁気
テープをカセット本体に収納してサンプルテープとし
た。
【0121】〈実施例2〉針状非磁性顔料の量を100
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
【0122】〈実施例3〉針状非磁性顔料の量を200
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
【0123】〈実施例4〉針状非磁性顔料の量を300
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
【0124】〈実施例5〉針状非磁性顔料の量を500
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
【0125】〈実施例6〉針状非磁性顔料の量を800
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
重量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてサンプ
ルテープを作製した。
【0126】〈比較例1〉針状非磁性顔料を加えなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを
作製した。
たこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0127】以上のようにして作製されたサンプルテー
プに対して、エラーレート、ドロップアウト、ヘッドと
の当たり特性、カール度及びバック面接着強度について
の特性評価を行った。なお、これらの特性評価は、ソニ
ー製のAITドライブSDX−S300Cを改造したも
のを用いて行った。記録は、相対速度10.04m/s
ec、最短記録波長0.35μmで行った。
プに対して、エラーレート、ドロップアウト、ヘッドと
の当たり特性、カール度及びバック面接着強度について
の特性評価を行った。なお、これらの特性評価は、ソニ
ー製のAITドライブSDX−S300Cを改造したも
のを用いて行った。記録は、相対速度10.04m/s
ec、最短記録波長0.35μmで行った。
【0128】エラーレートは、走行耐久性として170
m長を100パス走行させ、1パス走行後のブロックエ
ラーレート及び100パス走行後のブロックエラーレー
トを測定した。
m長を100パス走行させ、1パス走行後のブロックエ
ラーレート及び100パス走行後のブロックエラーレー
トを測定した。
【0129】ドロップアウトは、1μsec以上のドロ
ップアウトの発生回数を10分間測定した。
ップアウトの発生回数を10分間測定した。
【0130】ヘッドとの当たり特性は、テープ再生時の
出力信号(当たり波形)を1トラック分でみた場合の出
力信号の最小値と最大値との比、最小値/最大値を%で
測定した。
出力信号(当たり波形)を1トラック分でみた場合の出
力信号の最小値と最大値との比、最小値/最大値を%で
測定した。
【0131】カール度は、サンプルテープの幅Lと、サ
ンプルテープを平面板上に置いた場合の平面板表面から
のサンプルテープの最大高さHとを測定し、その比H/
Lでカール度を測定した。また、強磁性金属薄膜が形成
された側の面が凹にカールする場合をプラスで、強磁性
金属薄膜が形成された側の面が凸にカールする場合をマ
イナスで表示した。ここで、一般的に、カールがマイナ
スになるほどヘッドとの当たりが悪くなる傾向がある。
ンプルテープを平面板上に置いた場合の平面板表面から
のサンプルテープの最大高さHとを測定し、その比H/
Lでカール度を測定した。また、強磁性金属薄膜が形成
された側の面が凹にカールする場合をプラスで、強磁性
金属薄膜が形成された側の面が凸にカールする場合をマ
イナスで表示した。ここで、一般的に、カールがマイナ
スになるほどヘッドとの当たりが悪くなる傾向がある。
【0132】バック面接着強度は、所定の粘着テープを
使用し、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が形成された面
と反対側の面に形成された層が、当該非磁性支持体から
剥離するときの接着強度及び層自体の強度を測定した。
使用し、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が形成された面
と反対側の面に形成された層が、当該非磁性支持体から
剥離するときの接着強度及び層自体の強度を測定した。
【0133】実施例1〜実施例6及び比較例1のサンプ
ルテープについての特性評価結果を表1に示す。
ルテープについての特性評価結果を表1に示す。
【0134】
【表1】
【0135】表1より、バックコート層に針状非磁性顔
料を含有させなかった比較例1のサンプルテープでは、
バック面接着強度が弱く、カール度がプラスに大きく、
ヘッド当たりも悪い。また、ブロックエラーレート、ド
ロップアウトも悪い。一方、バックコート層に針状非磁
性顔料を含有させた実施例1〜実施例6では、バック面
接着強度が大きくなり、カール度が小さく、ヘッド当た
りも良好になっている。また、ブロックエラーレート、
ドロップアウトも少なく、良好な特性が得られた。
料を含有させなかった比較例1のサンプルテープでは、
バック面接着強度が弱く、カール度がプラスに大きく、
ヘッド当たりも悪い。また、ブロックエラーレート、ド
ロップアウトも悪い。一方、バックコート層に針状非磁
性顔料を含有させた実施例1〜実施例6では、バック面
接着強度が大きくなり、カール度が小さく、ヘッド当た
りも良好になっている。また、ブロックエラーレート、
ドロップアウトも少なく、良好な特性が得られた。
【0136】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔料を含
有するバックコート層を形成することによって、磁気記
録媒体の厚みが薄くても必要十分な強度が確保されて、
磁気記録媒体の長期保存性、すなわち耐久性を向上させ
ることができることがわかった。
形成される面とは反対側の面上に、針状非磁性顔料を含
有するバックコート層を形成することによって、磁気記
録媒体の厚みが薄くても必要十分な強度が確保されて、
磁気記録媒体の長期保存性、すなわち耐久性を向上させ
ることができることがわかった。
【0137】金属薄膜を形成した磁気記録媒体について
の実験 以下に示す実施例7〜実施例12では、非磁性支持体の
強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、それ
ぞれ厚みの異なる金属薄膜を形成してサンプルテープを
作製し、金属薄膜を形成しない比較例2のサンプルテー
プとともに各特性を評価した。
の実験 以下に示す実施例7〜実施例12では、非磁性支持体の
強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、それ
ぞれ厚みの異なる金属薄膜を形成してサンプルテープを
作製し、金属薄膜を形成しない比較例2のサンプルテー
プとともに各特性を評価した。
【0138】〈実施例7〉まず、非磁性支持体を作製
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
【0139】次に、図3に示すような連続巻き取り式の
真空蒸着装置によって、非磁性支持体5の強磁性金属薄
膜が形成された面とは反対側の面上に、Alを蒸着させ
て、厚さが0.05μmの金属薄膜を形成した。このと
きの成膜条件としては、真空蒸着装置内の内部圧力を約
10-2Paとなるように排気し、蒸着の入射角を0度〜
25度とし、非磁性支持体の送り速度を50m/sとし
た。
真空蒸着装置によって、非磁性支持体5の強磁性金属薄
膜が形成された面とは反対側の面上に、Alを蒸着させ
て、厚さが0.05μmの金属薄膜を形成した。このと
きの成膜条件としては、真空蒸着装置内の内部圧力を約
10-2Paとなるように排気し、蒸着の入射角を0度〜
25度とし、非磁性支持体の送り速度を50m/sとし
た。
【0140】次に、金属薄膜4上に、カーボンとウレタ
ンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート層
を形成し、次いで、次に、保護膜上にパ−フルオロポリ
エーテルよりなる潤滑剤を塗布してトップコート層を形
成して磁気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録
媒体を8mm幅に裁断して磁気テープとし、この磁気テ
ープをカセット本体に収納してサンプルテープを得た。
ンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート層
を形成し、次いで、次に、保護膜上にパ−フルオロポリ
エーテルよりなる潤滑剤を塗布してトップコート層を形
成して磁気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録
媒体を8mm幅に裁断して磁気テープとし、この磁気テ
ープをカセット本体に収納してサンプルテープを得た。
【0141】〈実施例8〉金属薄膜の厚みを0.1μm
としたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
としたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
【0142】〈実施例9〉金属薄膜の厚みを0.2μm
としたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
としたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテー
プを作製した。
【0143】〈実施例10〉金属薄膜の厚みを0.3μ
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
【0144】〈実施例11〉金属薄膜の厚みを0.5μ
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
【0145】〈実施例12〉金属薄膜の厚みを0.7μ
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
mとしたこと以外は、実施例7と同様にしてサンプルテ
ープを作製した。
【0146】〈比較例2〉非磁性支持体の強磁性金属薄
膜が形成された面とは反対側の面上に金属薄膜を形成せ
ず、代わりに、カーボンとウレタンバインダーからなる
厚さ0.4μmのバックコート層を形成したこと以外
は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作製した。
膜が形成された面とは反対側の面上に金属薄膜を形成せ
ず、代わりに、カーボンとウレタンバインダーからなる
厚さ0.4μmのバックコート層を形成したこと以外
は、実施例7と同様にしてサンプルテープを作製した。
【0147】以上のようにして作製された実施例7〜実
施例12及び比較例2のサンプルテープに対して、エラ
ーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、カ
ール度及びバック面接着強度についての特性評価を行っ
た。その特性評価結果を表2に示す。
施例12及び比較例2のサンプルテープに対して、エラ
ーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、カ
ール度及びバック面接着強度についての特性評価を行っ
た。その特性評価結果を表2に示す。
【0148】
【表2】
【0149】表2より、金属薄膜を形成しなかった比較
例2のサンプルテープでは、バック面接着強度が弱く、
カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪い。ま
た、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪い。一
方、金属薄膜を形成した実施例7〜実施例12では、バ
ック面接着強度が大きく、カール度が小さく、ヘッド当
たりも良好になっている。また、ブロックエラーレー
ト、ドロップアウトも少なく、良好な特性が得られた。
例2のサンプルテープでは、バック面接着強度が弱く、
カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪い。ま
た、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪い。一
方、金属薄膜を形成した実施例7〜実施例12では、バ
ック面接着強度が大きく、カール度が小さく、ヘッド当
たりも良好になっている。また、ブロックエラーレー
ト、ドロップアウトも少なく、良好な特性が得られた。
【0150】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜を形成する
ことによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても必要十分
な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存性、すな
わち耐久性を向上させることができることがわかった。
その中でも、金属薄膜の厚みを0.1μm〜0.5μm
とすることで、特に良好な特性が得られることがわかっ
た。
形成される面とは反対側の面上に、金属薄膜を形成する
ことによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても必要十分
な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存性、すな
わち耐久性を向上させることができることがわかった。
その中でも、金属薄膜の厚みを0.1μm〜0.5μm
とすることで、特に良好な特性が得られることがわかっ
た。
【0151】プラズマ重合体層を形成した磁気記録媒体
についての実験 以下に示す実施例13〜実施例18では、非磁性支持体
の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、そ
れぞれ厚みの異なるプラズマ重合体層を形成してサンプ
ルテープを作製し、プラズマ重合体層を形成しない比較
例2のサンプルテープとともに各特性を評価した。
についての実験 以下に示す実施例13〜実施例18では、非磁性支持体
の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、そ
れぞれ厚みの異なるプラズマ重合体層を形成してサンプ
ルテープを作製し、プラズマ重合体層を形成しない比較
例2のサンプルテープとともに各特性を評価した。
【0152】〈実施例13〉まず、非磁性支持体を作製
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
【0153】次に、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が形
成された面とは反対側の面に、以下の条件で厚さ0.1
μmのプラズマ重合体層を形成した。
成された面とは反対側の面に、以下の条件で厚さ0.1
μmのプラズマ重合体層を形成した。
【0154】〈プラズマ重合体層形成条件〉 モノマーガス:エチレン モノマーガス流量:30ml/分 キャリアーガス:アルゴン キャリアーガス流量:70ml/分 真空度:70Pa 高周波電源:13.56MHz,300W 次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテルよりなる潤
滑剤を塗布してトップコート層を形成して磁気記録媒体
を作製した。最後に、この磁気記録媒体を8mm幅に裁
断して磁気テープとし、この磁気テープをカセット本体
に収納してサンプルテープを得た。
滑剤を塗布してトップコート層を形成して磁気記録媒体
を作製した。最後に、この磁気記録媒体を8mm幅に裁
断して磁気テープとし、この磁気テープをカセット本体
に収納してサンプルテープを得た。
【0155】〈実施例14〉プラズマ重合体層の厚みを
0.2μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
0.2μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0156】〈実施例15〉プラズマ重合体層の厚みを
0.4μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
0.4μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0157】〈実施例16〉プラズマ重合体層の厚みを
0.8μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
0.8μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0158】〈実施例17〉プラズマ重合体層の厚みを
1.0μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
1.0μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0159】〈実施例18〉プラズマ重合体層の厚みを
1.2μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
1.2μmとしたこと以外は、実施例13と同様にして
サンプルテープを作製した。
【0160】〈比較例2〉非磁性支持体の強磁性金属薄
膜が形成された面とは反対側の面上に、カーボンとウレ
タンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート
層が形成されてなる比較例2のサンプルテープを、プラ
ズマ重合体層を形成しない比較例のサンプルテープとし
た。
膜が形成された面とは反対側の面上に、カーボンとウレ
タンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート
層が形成されてなる比較例2のサンプルテープを、プラ
ズマ重合体層を形成しない比較例のサンプルテープとし
た。
【0161】以上のようにして作製された実施例13〜
実施例18及び比較例2のサンプルテープに対して、エ
ラーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、
カール度及びバック面接着強度についての特性評価を行
った。その特性評価結果を表3に示す。
実施例18及び比較例2のサンプルテープに対して、エ
ラーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、
カール度及びバック面接着強度についての特性評価を行
った。その特性評価結果を表3に示す。
【0162】
【表3】
【0163】表3より、プラズマ重合体層を形成しなか
った比較例2のサンプルテープでは、バック面接着強度
が弱く、カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪
い。また、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪
い。一方、プラズマ重合体層を形成した実施例13〜実
施例18では、バック面接着強度が大きく、カール度が
小さく、ヘッド当たりも良好になっている。また、ブロ
ックエラーレート、ドロップアウトも少なく、良好な特
性が得られた。
った比較例2のサンプルテープでは、バック面接着強度
が弱く、カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪
い。また、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪
い。一方、プラズマ重合体層を形成した実施例13〜実
施例18では、バック面接着強度が大きく、カール度が
小さく、ヘッド当たりも良好になっている。また、ブロ
ックエラーレート、ドロップアウトも少なく、良好な特
性が得られた。
【0164】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、プラズマ重合体層を
形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても
必要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存
性、すなわち耐久性を向上させることができることがわ
かった。その中でも、プラズマ重合体層の厚みを0.1
μm〜1.0μmとすることで、特に良好な特性が得ら
れることがわかった。
形成される面とは反対側の面上に、プラズマ重合体層を
形成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても
必要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存
性、すなわち耐久性を向上させることができることがわ
かった。その中でも、プラズマ重合体層の厚みを0.1
μm〜1.0μmとすることで、特に良好な特性が得ら
れることがわかった。
【0165】電子線重合体層を形成した磁気記録媒体に
ついての実験 以下に示す実施例19〜実施例24では、非磁性支持体
の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、そ
れぞれ電子線の吸収線量を変化させて電子線重合体層を
形成してサンプルテープを作製し、電子線重合体層を形
成しない比較例2のサンプルテープとともに各特性を評
価した。
ついての実験 以下に示す実施例19〜実施例24では、非磁性支持体
の強磁性金属薄膜が形成された面とは反対側の面に、そ
れぞれ電子線の吸収線量を変化させて電子線重合体層を
形成してサンプルテープを作製し、電子線重合体層を形
成しない比較例2のサンプルテープとともに各特性を評
価した。
【0166】〈実施例19〉まず、非磁性支持体を作製
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
し、この非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、さ
らに強磁性金属薄膜上に保護膜を形成した。ここで、非
磁性支持体、強磁性金属薄膜及び保護膜は、上述した実
施例1と同様にして形成した。
【0167】次に、カーボンブラックを100重量部
と、ポリウレタン樹脂を50重量部と、エステルアクリ
レートオリゴマーを20重量部と、ジエチレングリコー
ルジアクリレートを20重量部と、ブトキシエチルアク
リレートを20重量部とを、メチルエチルケトンとトル
エンとが4:1の割合で混合されてなる混合溶媒300
重量部に混合、分散させて電子線重合体層塗料を調整し
た。上記電子線重合体層塗料を、非磁性支持体の強磁性
金属薄膜が形成された面と反対側の面に塗布し、吸収線
量が1Mradとなるように電子線を照射し、厚さ0.
5μmの電子線重合体層を形成した。
と、ポリウレタン樹脂を50重量部と、エステルアクリ
レートオリゴマーを20重量部と、ジエチレングリコー
ルジアクリレートを20重量部と、ブトキシエチルアク
リレートを20重量部とを、メチルエチルケトンとトル
エンとが4:1の割合で混合されてなる混合溶媒300
重量部に混合、分散させて電子線重合体層塗料を調整し
た。上記電子線重合体層塗料を、非磁性支持体の強磁性
金属薄膜が形成された面と反対側の面に塗布し、吸収線
量が1Mradとなるように電子線を照射し、厚さ0.
5μmの電子線重合体層を形成した。
【0168】次に、保護膜上にパ−フルオロポリエーテ
ルよりなる潤滑剤を塗布してトップコート層を形成して
磁気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録媒体を
8mm幅に裁断して磁気テープとし、この磁気テープを
カセット本体に収納してサンプルテープを得た。
ルよりなる潤滑剤を塗布してトップコート層を形成して
磁気記録媒体を作製した。最後に、この磁気記録媒体を
8mm幅に裁断して磁気テープとし、この磁気テープを
カセット本体に収納してサンプルテープを得た。
【0169】〈実施例20〉吸収線量を2Mradとし
たこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープを
作製した。
たこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0170】〈実施例21〉吸収線量を5Mradとし
たこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープを
作製した。
たこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープを
作製した。
【0171】〈実施例22〉吸収線量を10Mradと
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
【0172】〈実施例23〉吸収線量を15Mradと
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
【0173】〈実施例24〉吸収線量を20Mradと
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
したこと以外は実施例19と同様にしてサンプルテープ
を作製した。
【0174】〈比較例2〉非磁性支持体の強磁性金属薄
膜が形成された面とは反対側の面上に、カーボンとウレ
タンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート
層が形成されてなる比較例2のサンプルテープを、電子
線重合体層を形成しない比較例のサンプルテープとし
た。
膜が形成された面とは反対側の面上に、カーボンとウレ
タンバインダーからなる厚さ0.4μmのバックコート
層が形成されてなる比較例2のサンプルテープを、電子
線重合体層を形成しない比較例のサンプルテープとし
た。
【0175】以上のようにして作製された実施例19〜
実施例24及び比較例2のサンプルテープに対して、エ
ラーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、
カール度及びバック面接着強度についての特性評価を行
った。その特性評価結果を表4に示す。
実施例24及び比較例2のサンプルテープに対して、エ
ラーレート、ドロップアウト、ヘッドとの当たり特性、
カール度及びバック面接着強度についての特性評価を行
った。その特性評価結果を表4に示す。
【0176】
【表4】
【0177】表4より、電子線重合体層を形成しなかっ
た比較例2のサンプルテープでは、バック面接着強度が
弱く、カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪
い。また、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪
い。一方、電子線重合体層を形成した実施例19〜実施
例24では、バック面接着強度が大きく、カール度が小
さく、ヘッド当たりも良好になっている。また、ブロッ
クエラーレート、ドロップアウトも少なく、良好な特性
が得られた。
た比較例2のサンプルテープでは、バック面接着強度が
弱く、カール度がプラスに大きく、ヘッド当たりも悪
い。また、ブロックエラーレート、ドロップアウトも悪
い。一方、電子線重合体層を形成した実施例19〜実施
例24では、バック面接着強度が大きく、カール度が小
さく、ヘッド当たりも良好になっている。また、ブロッ
クエラーレート、ドロップアウトも少なく、良好な特性
が得られた。
【0178】従って、非磁性支持体の強磁性金属薄膜が
形成される面とは反対側の面上に、電子線重合体層を形
成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても必
要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存
性、すなわち耐久性を向上させることができることがわ
かった。
形成される面とは反対側の面上に、電子線重合体層を形
成することによって、磁気記録媒体の厚みが薄くても必
要十分な強度が確保されて、磁気記録媒体の長期保存
性、すなわち耐久性を向上させることができることがわ
かった。
【0179】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法で
は、強磁性金属薄膜の表面酸化層をエッチングにより除
去しているので、スペーシングロスを少なくし、電磁変
換特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
は、強磁性金属薄膜の表面酸化層をエッチングにより除
去しているので、スペーシングロスを少なくし、電磁変
換特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
【0180】さらに、本発明に係る磁気記録媒体の製造
方法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反
対側の面上に、針状非磁性顔料を含有するバックコート
層を形成するため、機械的強度が強化されて、走行時の
変形が抑えられ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得る
ことができる。
方法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反
対側の面上に、針状非磁性顔料を含有するバックコート
層を形成するため、機械的強度が強化されて、走行時の
変形が抑えられ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得る
ことができる。
【0181】また、本発明に係る磁気記録媒体の製造方
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、金属薄膜が形成するため、機械的強度が強
化されて、磁気記録媒体の走行時の変形を防ぐことがで
き、耐久性が向上する。
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、金属薄膜が形成するため、機械的強度が強
化されて、磁気記録媒体の走行時の変形を防ぐことがで
き、耐久性が向上する。
【0182】また、本発明に係る磁気記録媒体の製造方
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、プラズマ重合体層を形成するため、機械的
強度が強化されて、磁気記録媒体の走行時の変形が抑え
られ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得ることができ
る。
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、プラズマ重合体層を形成するため、機械的
強度が強化されて、磁気記録媒体の走行時の変形が抑え
られ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得ることができ
る。
【0183】また、本発明に係る磁気記録媒体の製造方
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、電子線重合体層を形成するため、機械的強
度が強化されて、磁気記録媒体の走行時の変形が抑えら
れ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得ることができ
る。
法では、非磁性支持体の磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、電子線重合体層を形成するため、機械的強
度が強化されて、磁気記録媒体の走行時の変形が抑えら
れ、耐久性が向上した磁気記録媒体を得ることができ
る。
【0184】従って、本発明では、十分な機械的強度を
有しているため、長時間の走行においても形状が変化せ
ず、磁気ヘッドとの当たりを良好な状態に保つことがで
き、優れた電磁変換特性、記録再生特性及び走行性を兼
ね備えた磁気記録媒体を得るることができる。さらに、
本発明では、薄型化が図られても十分な強度が確保さ
れ、更なる大容量化に対応した磁気記録媒体を得ること
ができる。
有しているため、長時間の走行においても形状が変化せ
ず、磁気ヘッドとの当たりを良好な状態に保つことがで
き、優れた電磁変換特性、記録再生特性及び走行性を兼
ね備えた磁気記録媒体を得るることができる。さらに、
本発明では、薄型化が図られても十分な強度が確保さ
れ、更なる大容量化に対応した磁気記録媒体を得ること
ができる。
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明に係る磁気記録媒体の他の一構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】強磁性金属薄膜を形成する真空蒸着装置の一例
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
【図4】保護膜を形成するマグネトロンスパッタ装置の
一例を示す概略構成図である。
一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断
面図である。
面図である。
【図6】本発明に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】本発明に係る磁気記録媒体の一構成例を示す断
面図である。
面図である。
1,50,60,70 磁気記録媒体、 2,5,5
1,61,71 非磁性支持体、 3,52,62,7
2 強磁性金属薄膜、 4 バックコート層 53 金
属薄膜、 63 プラズマ重合体層、 73 電子線重
合体層
1,61,71 非磁性支持体、 3,52,62,7
2 強磁性金属薄膜、 4 バックコート層 53 金
属薄膜、 63 プラズマ重合体層、 73 電子線重
合体層
Claims (14)
- 【請求項1】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体
を作製する非磁性支持体作製工程と、 上記非磁性支持体作製工程で作製された上記非磁性支持
体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により
形成する強磁性金属薄膜形成工程と、 上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、 上記非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、少なくとも結合剤と針状非磁性顔料とを含
有するバックコート層を形成するバックコート層形成工
程とを備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方
法。 - 【請求項2】 上記非磁性支持体作製工程において、上
記非磁性支持体の厚みを1.0μm〜5.0μmとする
ことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方
法。 - 【請求項3】 上記バックコート層形成工程において、
上記バックコート層の厚みを0.1μm〜0.6μmと
することを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製
造方法。 - 【請求項4】 上記バックコート層形成工程において、
上記針状非磁性顔料の長軸と短軸との比が10以上であ
ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造
方法。 - 【請求項5】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体
を作製する非磁性支持体作製工程と、 上記非磁性支持体作製工程で作製された上記非磁性支持
体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により
形成する強磁性金属薄膜形成工程と、 上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、 上記非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、金属薄膜を形成する金属薄膜形成工程とを
備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項6】 上記非磁性支持体作製工程において、上
記非磁性支持体の厚みを1.0μm〜5.0μmとする
ことを特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体の製造方
法。 - 【請求項7】 上記金属薄膜形成工程において、上記金
属薄膜の厚みを0.1μm〜0.5μmとすることを特
徴とする請求項5記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項8】 上記金属薄膜形成工程において、上記金
属薄膜はCu,Al,Ni,Cr及びこれらの合金より
なる群から選ばれた金属からなることを特徴とする請求
項5記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項9】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持体
を作製する非磁性支持体作製工程と、 上記非磁性支持体作製工程で作製された上記非磁性支持
体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により
形成する強磁性金属薄膜形成工程と、 上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、 上記非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、プラズマにより重合可能な化合物をプラズ
マ重合法により重合させてプラズマ重合体層を形成する
プラズマ重合体層形成工程とを備えることを特徴とする
磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項10】 上記非磁性支持体作製工程において、
上記非磁性支持体の厚みを1.0μm〜5.0μmとす
ることを特徴とする請求項9記載の磁気記録媒体の製造
方法。 - 【請求項11】 上記プラズマ重合体層形成工程におい
て、上記プラズマ重合体層の厚みを0.1μm〜1.0
μmとすることを特徴とする請求項9記載の磁気記録媒
体の製造方法。 - 【請求項12】 芳香族ポリアミドからなる非磁性支持
体を作製する非磁性支持体作製工程と、 上記非磁性支持体作製工程で作製された上記非磁性支持
体上に磁性層となる強磁性金属薄膜を真空蒸着法により
形成する強磁性金属薄膜形成工程と、 上記強磁性金属薄膜形成工程で形成された上記強磁性金
属薄膜の一部をエッチングするエッチング工程と、 上記非磁性支持体の上記磁性層が形成される面とは反対
側の面上に、電子線により重合可能な化合物を電子線に
より重合させて電子線重合体層を形成する電子線重合体
層形成工程とを備えることを特徴とする磁気記録媒体の
製造方法。 - 【請求項13】 上記非磁性支持体作製工程において、
上記非磁性支持体の厚みを1.0μm〜5.0μmとす
ることを特徴とする請求項12記載の磁気記録媒体の製
造方法。 - 【請求項14】 上記電子線重合体層形成工程におい
て、上記電子線重合体層の厚みを0.1μm〜0.6μ
mとすることを特徴とする請求項12記載の磁気記録媒
体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9778698A JPH11296852A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9778698A JPH11296852A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11296852A true JPH11296852A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14201506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9778698A Withdrawn JPH11296852A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11296852A (ja) |
-
1998
- 1998-04-09 JP JP9778698A patent/JPH11296852A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |