JPH1129690A - ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体Info
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- JPH1129690A JPH1129690A JP10132144A JP13214498A JPH1129690A JP H1129690 A JPH1129690 A JP H1129690A JP 10132144 A JP10132144 A JP 10132144A JP 13214498 A JP13214498 A JP 13214498A JP H1129690 A JPH1129690 A JP H1129690A
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Abstract
レン系樹脂組成物およびその射出成形体を提供するこ
と。 【解決手段】(1)下記(i)又は(ii)から選ばれ
たポリプロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)MFR(メルトフローレート、190℃)が0.
5〜10g/min、オクテン成分含量20〜25wt
%であり、かつ密度が0.860〜0.875のエチレ
ンーオクテン共重合体ゴム(B):10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
30wt%を含有する組成物及びその射出成形体。
Description
は剛性、耐衝撃性に優れ、射出成形加工性の点について
は、短い成形サイクルを有し、フローマーク、ウエルド
ラインの発生や面歪みがないなど面品質に特徴を有する
ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体に関
するものである。更に詳しくは、特定のポリプロピレン
系樹脂を主体として、特定のエチレン−オクテン共重合
体ゴム成分およびタルクよりなり、上述のとおり物性お
よび射出成形加工性の優れたポリプロピレン樹脂組成
物、およびこれを射出成形方法により成形した寸法安定
性の優れた射出成形体、特に自動車内装用射出成形体
(インパネ、ドアトリム、ピラー等)に関するものであ
る。
コスト化等からみてプロピレン−エチレンブロックコポ
リマーが使用されている。しかし、従来のプロピレン−
エチレンブロックコポリマー材料は、衝撃強度が低く、
また剛性度および熱変形温度等の熱的性質を持たせるた
めに無機充填剤量が多く、そのため比重が割合に大きか
った。衝撃強度を改良するためにプロピレン−エチレン
ブロックコポリマーにエチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン−オクテン共重合体ゴムを配合すること
が、例えば、特開昭53−22552号、特開平6−1
92500号、特開平6−248156号、特開平6−
192506号および特開昭53−40045号公報に
提案されている。しかし、エチレン−プロピレン共重合
体ゴム、エチレン−オクテン共重合体ゴムを配合するた
めに、自動車内装用材料としては剛性度および熱変形温
度等の熱的性質が劣る。これを解決するためにさらに炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、結晶性ケイ酸カ
ルシウムおよびタルク等の無機充填剤を加えて配合する
ことが、例えば、特開昭51−136735号、同53
−64256号、同53−64257号、同57−55
952号、同57−207630号、同58−1713
9号、同58−111846号、同59−98157
号、特公昭55−3374号公報等において提案されて
いる。このように、プロピレン−エチレンブロックコポ
リマー/エチレン−プロピレン共重合体ゴムまたはエチ
レン−オクテン共重合体ゴムの組成物(エチレン−プロ
ピレン、またはエチレン−オクテン共重合体ゴム系組成
物と略称する。)は、安価であること、成形性が良好で
あることなどの理由により、自動車内装用材料として幅
広く用いられており、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム成分を改良することにより更に衝撃強度と剛性のバラ
ンスの良好な材料の開発が求められている。
本発明は、従来用いられているエチレン−プロピレン、
またはエチレン−オクテン共重合体ゴム系組成物に比
べ、より衝撃強度と剛性のバランスの良好なポリプロピ
レン系樹脂組成物およびその射出成形体を提供すること
を目的とする。
レン系樹脂を主体として用い、これに特定のゴム成分を
特定の組成比で添加することにより、上記目的を満足す
るポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体が
得られることを見出し本発明に到達した。すなわち、本
発明は次のとおりである。 [1](1)下記(i)又は(ii)から選ばれたポリ
プロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)190℃でのMFR(メルトフローレート、JI
S−K−6758の規定による、以下同じ)が0.5〜
10g/10min、オクテン成分含量20〜25wt
%であり、かつ密度が0.860〜0.875のエチレ
ンーオクテン共重合体ゴム(B):10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
30wt%を含有する組成物であって、該ポリプロピレ
ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
0.40 を満足し、かつ、該組成物は、23℃における曲げ弾性
率をX(kg/cm2)、23℃におけるアイゾット衝
撃強度をY(kg*cm/cm)としたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし、X≧20000、Y≧15)を満足し、23
℃における引張り試験で150%以上の伸びを有し、か
つ、MFR(230℃)が15〜25g/10min、
密度が1.00〜1.14であることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂組成物。 [2]上記[1]記載のポリプロピレン系樹脂組成物を
射出成形方法により成形してなることを特徴とする射出
成形体。 [3]射出成形体が自動車内装用であることを特徴とす
る上記[2]記載の射出成形体。
する。本発明においてポリプロピレン系樹脂(A)と
は、プロピレンを主体とする重合体であり、(i)第1
セグメントであるプロピレンホモポリマー部分、第2セ
グメントであるプロピレン−エチレンランダムコポリマ
ー部分のプロピレン−エチレンブロックコポリマー、ま
たは(ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロッ
クコポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物であ
る。
そのプロピレンホモポリマー部分のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)法による分子量分布を
表わす重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)
比であるQ値が好ましくは3.0〜5.0、より好まし
くは3.5〜4.5である。Q値が3.0未満の場合に
は流動性が悪化し、Q値が5.0をこえると剛性と衝撃
性のバランスにおいて好ましい結果が得られない。ここ
でポリプロピレン系樹脂(A)のプロピレンホモポリマ
ー部分とはプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(i)の第1セグメント部分又はプロピレンホモポリマ
ーの両方をさす。
ンホモポリマーの場合で特に好適な物性値、組成等は次
の通りである。即ち、上述のごとくQ値が好ましくは
3.0〜5.0、より好ましくは3.5〜4.5であ
り、さらに13C−NMRにより計算されるアイソタクチ
ックペンタッド分率は0.97以上、好ましくは0.9
8以上である。アイソタクチックペンタッド分率が0.
97未満では目的の剛性、耐熱性等を満足することが難
しい。また135℃テトラリン溶液の固有粘度[η]P
は0.9〜1.8dl/g、好ましくは0.9〜1.
6dl/gである。固有粘度[η]P が0.9dl/
g未満では物性の点において衝撃強度が低くなり、好ま
しい結果が得られない。また1.8dl/gをこえると
流動性が悪化する。
ントとしてプロピレンホモポリマー部分、第2セグメン
トとしてプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
を有するプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(i)の場合の特に好適に要求される物性値、組成等は
次の通りである。プロピレン−エチレンブロックコポリ
マー(i)において第1セグメントであるプロピレンホ
モポリマー部分の物性は、上記プロピレンホモポリマー
の場合に同じである。即ちQ値は3.0〜5.0、好ま
しくは3.5〜4.5であり、13C−NMRにより計算
されるアイソタクチックペンタッド分率は0.97、好
ましくは0.98以上である。また135℃テトラリン
溶液の固有粘度[η]Pは0.9〜1.8dl/g、好
ましくは0.9〜1.6dl/gである。なお、プロピ
レン−エチレンブロックコポリマー(i)の第1セグメ
ントであるプロピレンホモポリマー部分は、その製造時
に、第一工程のプロピレンホモポリマー部分の重合後に
重合槽内より取り出すことにより得ることができる。
リマー(i)における第2セグメントであるプロピレン
−エチレンランダムコポリマー部分は、好ましくは5〜
30重量%であり、さらに好ましくは10〜20重量%
である。プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
のエチレン含量(C2')EPは、好ましくは25〜55重
量%、さらに好ましくは30〜50重量%である。25
重量%未満または55重量%をこえると、組成物の耐衝
撃性に関して好ましい結果が得られない。またプロピレ
ン−エチレンランダムコポリマー部分の固有粘度[η]
EPは好ましくは4.0〜6.0dl/g、さらに好まし
くは4.5〜6.0dl/gである。4.0dl/g未
満では、剛性と衝撃性のバランスにおいて好ましい結果
が得られない。また6.0dl/gをこえるとブツ部が
発生し、面品質の点において好ましい結果が得られな
い。
する。アイソタクチック・ペンタッド分率とは、A.Z
ambelliらによってMacromolecule
s,6,925(1973)に発表されている方法、す
なわち13C−NMRを使用して測定されるポリプロピレ
ン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック連
鎖、換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続して
メソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位
の分率である。ただし、NMR吸収ピークの帰属に関し
ては、その後発刊されたMacromolecule
s,8,687(1975)に基づいて行うものであ
る。具体的には13C−NMRスペクトルのメチル炭素領
域の全吸収ピーク中のmmmmピークの面積分率として
アイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。この方
法により英国NATIONAL PHYSICAL L
ABORATORYのNPL標準物質CRM No.M
19−14 PolypropylenePP/MWD
/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定したと
ころ、0.944であった。
リマー(i)において、プロピレン−エチレンランダム
コポリマー部分の全体のブロックコポリマーに対する重
量比率Xは、プロピレンホモポリマー部分と全体のブロ
ックコポリマーの各々の結晶融解熱量を測定することに
より、次式から計算で求めることができる。 X=1−(ΔHf)T /(ΔHf)P (ΔHf)T :ブロックコポリマー全体の融解熱量
(cal/g) (ΔHf)P :プロピレンホモポリマー部分の融解熱
量(cal/g) プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分のエチレ
ン含量は、赤外線吸収スペクトル法によりブロックコポ
リマー全体のエチレン含量を重量%で測定し、次式から
計算で求めることができる。 (C2')EP=(C2')T /X (C2')T :全体のブロックコポリマーのエチレン含
量(重量%) (C2')EP:プロピレン−エチレンランダムコポリマー
部分のエチレン含量(重量%)
ポリマー(i)において、プロピレン−エチレンランダ
ムコポリマー部分の固有粘度[η]EPは、ホモポリマー
部分と全体のブロックコポリマーの各々の固有粘度を測
定することにより次式から計算で求めることができる。 [η]EP=[η]T /X−(1/X−1)[η]P [η]P :プロピレンホモポリマー部分の固有粘度
(dl/g) [η]T :ブロックコポリマー全体の固有粘度(dl
/g)
る場合、ポリプロピレン系樹脂は、第1工程で重合され
た第1セグメントである結晶性プロピレンホモポリマー
部分と第2工程で重合された第2セグメントであるプロ
ピレン−エチレンランダムコポリマー部分からなるプロ
ピレン−エチレンブロックコポリマーを用いることが好
ましい。該ブロックコポリマーはスラリー重合法および
気相重合法等によって製造が可能である。
190℃でのMFRが0.5〜10である。190℃で
のMFRが10以上では衝撃強度に関して好ましい結果
が得られず、190℃でのMFRが0.5未満では、ポ
リプロピレン系樹脂(A)との分散が悪く衝撃強度に関
して好ましい結果が得られない。
オクテン含量が20〜25wt%である。オクテン含量
が20wt%未満では耐衝撃性に好ましい結果が選られ
ず、25wt%を超えると剛性について好ましい結果が
得られない。
密度が0.860〜0.875である。密度が0.86
0未満では剛性に好ましい結果が選られず、0.875
を超えると耐衝撃性について好ましい結果が得られな
い。
ム(B)はバナジウム化合物と有機アルミニウム化合
物、ハロゲン化エステル化合物からなるチーグラーナッ
タ触媒系を用いて炭化水素のような不活性有機溶媒中で
エチレンとオクテンを共重合させることによって得るこ
とができる。またチタン、ジルコニウムまたはハフニウ
ムに配位した公知のメタロセン化合物とアルモキサンと
を組み合わせた触媒、いわゆるメタロセン触媒を使用し
てエチレンとオクテンを共重合させて得ることもでき
る。
μm以下である。3μmより大きいものは衝撃強度の低
下が大きく、光沢等の外観も悪くなる。タルクは無処理
のまま使用しても良いがポリプロピレン系樹脂との界面
接着性を向上させ、また分散性を向上させる目的で通常
知られている各種シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪
酸アミド、高級脂肪酸塩類あるいは他の界面活性剤で表
面を処理したものを使用することができる。ここでタル
クの平均粒子径とは遠心沈降式粒度分布測定装置を用い
て水、アルコール等の分散媒中に懸濁させて測定した篩
下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50
のことを意味する。
ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
0.40 を満足する必要がある。これらの値未満、もしくは越え
ると衝撃強度について好ましい結果が得られない。
3℃における曲げ弾性率をX、23℃におけるアイゾッ
ト衝撃強度をYとしたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし X≧20000、Y≧15)を満足する必要
がある。これらの値未満であると自動車内装用成形体と
しての好ましい形状が得られない。
っ張り伸びは150%以上である。引っ張り伸びが15
0%未満だと脆性破壊になりやすく、自動車内装用成形
体として好ましい結果が得られない。
30℃のMFRは15〜25g/10分である。MFR
が15未満だと流動性が劣るため、成形が困難となる。
またMFRが25を越えると衝撃強度について好ましい
結果が得られない。
度は1.00〜1.14である。これらの値未満、もし
くは越えると自動車内装用成形体としての好ましい形状
が得られない。
機、バンバリーミキサー、熱ロールなどの混練機を用い
て製造することができる。各成分の混合は同時に行なっ
てもよく、また分割して行なってもよい。分割添加の方
法として、ポリプロピレン系樹脂(A)とタルク(C)
を混練した後、エチレン−オクテン共重合体ゴム(B)
を添加する方法や、予めポリプロピレン系樹脂(A)に
タルク(C)を高濃度に混練してマスターバッチとし、
それを別途ポリプロピレン系樹脂(A)やエチレン−オ
クテン共重合体ゴム(B)で希釈しながら混練する方法
がある。さらに分割添加の第2の方法として、結晶性ポ
リプロピレン(A)とエチレン−オクテン共重合体ゴム
(B)を混練した後、タルク(C)を添加し混練する方
法や、予めポリプロピレン(A)にエチレン−オクテン
共重合体ゴム(B)を高濃度に混練してマスターバッチ
とし、それにポリプロピレン(A)、タルク(C)を添
加し混練する方法も好適に採用される。分割添加の第3
の方法として、予めポリプロピレン(A)とタルク
(C)、ポリプロピレン(A)とエチレン−オクテン共
重合体ゴム(B)をそれぞれ混練しておき、最後にそれ
らを合わせて混練する方法である。混練に必要な温度は
170〜250℃であり、時間は1〜20分である。さ
らに、これらの混練機においてこれらの基本成分以外
に、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、
顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤、中和剤、発泡
剤、可塑剤、造核剤、気泡防止剤、架橋剤等の添加剤を
適宜配合することができる。
は、一般に採用されている成形方法により射出成形体に
することができる。特に、自動車内装用成形体として好
適に使用される。
らは単なる例示であり、本発明は要旨を逸脱しない限り
これら実施例に限定されるものではない。次に実施例に
おける物性値の測定法を以下に示す。 (1)メルトフローレート JIS−K−6758に規定された方法による。特に断
りのない限り測定温度は230℃であり荷重は2.16
kgで測定した。 (2)曲げ試験 JIS−K−7203に規定された方法による。射出成
形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは
6.4mmであり、スパン長さ100mm、荷重速度
2.0mm/minの条件で曲げ弾性率(FM)、曲げ
強度(FS)を評価する。測定温度は23℃で行った。 (3)アイゾット衝撃強度 (IZOD) JIS−K−7110に規定された方法による。射出成
形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは
6.4mmであり、成形の後にノッチ加工されたノッチ
付きの衝撃強度を評価する。測定温度は23℃で行っ
た。 (4)引っ張り試験 ASTM D638に規定された方法による。射出成形
により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは3.
2mm、引っ張り速度は10mm/分であり、破断伸び
(UE)を評価した。測定は23℃で実施した。 (5)エチレン含量、プロピレン含量 エチレン含量またはプロピレン含量については、プレス
シートを作製し測定した赤外吸収スペクトルに現れる、
メチル基(−CH3 )およびメチレン基(−CH2
−)の特性吸収の吸光度を用いて検量線法により求め
た。 (6)固有粘度 ウベローデ型粘度計を用いて濃度0.1、0.2および
0.5g/dlの3点について還元粘度を測定した。固
有粘度は、「高分子溶液、高分子実験学11」(198
2年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法
すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼ
ロに外挿する外挿法によって求めた。ポリプロピレン系
樹脂については、溶媒としてテトラリンを溶媒として用
い、温度135℃で評価した。エチレン−α−オレフィ
ン系共重合体ゴム(a)については、溶媒としてキシレ
ンを用い、温度70℃で評価した。 (7)分子量分布(Q値) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より測定し、以下に示す条件で行った。 GPC:Waters社製 150C型 カラム:昭和電工社製 Shodex 80 MA 2本 サンプル量:300μl(ポリマー濃度0.2wt%) 流 量:1ml/min 温 度:135℃ 溶 媒:o−ジクロルベンゼン 東洋曹達社製の標準ポリスチレンを用いて溶出体積と分
子量の検量線を作成した。検量線を用いて検体のポリス
チレン換算の重量平均分子量、数平均分子量を求め分子
量分布の尺度としてQ値=重量平均分子量/数平均分子
量を求めた。
評価用試験片は、次の射出成形条件下で作製した。組成
物を熱風乾燥器で120℃で2時間乾燥後、東芝機械製
IS150E−V型射出成形機を用い成形温度220
℃、金型冷却温度50℃、射出時間15sec、冷却時
間30secで射出成形を行った。また以下の組成物は
次のような条件で製造した。ポリプロピレン系樹脂
(A)及び造核剤としてp−第三ブチル安息香酸アルミ
ニウム0.2重量部を表3記載の組成で、ヘンシェルミ
キサーおよびタンブラーで均一に予備混合した後、二軸
混練押出機(日本製鋼所社製TEX44SS 30BW
−2V型)にて押出量30kg/hr、スクリュー回転
数900rpm、ベント吸引下で行った。尚、表中にお
ける略号は次のものを示す。 BC:プロピレン−エチレンブロックコポリマー PP:プロピレンホモポリマー EPR:エチレンープロピレン共重合体ゴム EOR:エチレン−オクテン共重合体ゴム P部:BCにおけるプロピレンホモポリマー部分 EP部:BCにおけるプロピレン−エチレンランダムコ
ポリマー部分
%、プロピレンホモポリマーを15重量%、エチレン−
オクテン共重合体ゴムを14重量%、平均粒子径2.5
μmのタルクを21重量%所定の条件で混練して得られ
るポリプロピレン系樹脂組成物から試験片を射出成形し
た。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、
また物性結果を表4に示す。このポリプロピレン系樹脂
組成物における式{(A)’/[(A)’+
(B)’]}の値は0.3である。また、式−0.00
2X+85の値は32.0である。
%、プロピレンホモポリマーを15重量%、エチレンー
プロピレン共重合体ゴムを14重量%、平均粒子径2.
5μmのタルクを21重量%所定の条件で混練して試験
片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成
割合を表3に、また物性結果を表4に示すこのポリプロ
ピレン系樹脂組成物における式{(A)’/[(A)’
+(B)’]}の値は0.3である。また、式−0.0
02X+85の値は32.4である。本発明の実施例は
比較例に比べ、流動性が良好で、アイゾット衝撃強度、
脆化温度の物性においてもバランス良く優れている。
PPの全体 EP部 :BCのプロピレン−エチレンランダムコポリ
マー部分 含量1 :BCにおけるEP部の含量 含量2 :EP部におけるエチレン含量 mmmm:アイソタクチックペンタッド分率
は、剛性、衝撃強度に優れ、また流れ性も優れている。
本発明により提供されるポリプロピレン樹脂組成物はか
かる物性を利用して射出成形品、特に自動車内装用成形
体に好適に用いられる。
Claims (3)
- 【請求項1】(1)下記(i)又は(ii)から選ばれ
たポリプロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)メルトフローレート(JIS−K−6758、1
90℃)が0.5〜10g/10min、オクテン成分
含量20〜25wt%であり、かつ密度が0.860〜
0.875のエチレンーオクテン共重合体ゴム(B):
10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
30wt%を含有する組成物であって、該ポリプロピレ
ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
0.40 を満足し、かつ、該組成物は、23℃における曲げ弾性
率をX(kg/cm2)、23℃におけるアイゾット衝
撃強度をY(kg*cm/cm)としたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし、X≧20000、Y≧15)を満足し、23
℃における引張り試験で150%以上の伸びを有し、か
つ、メルトフローレート(JIS−K−6758、23
0℃)が15〜25g/10min、密度が1.00〜
1.14であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂
組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組成
物を射出成形方法により成形してなることを特徴とする
射出成形体。 - 【請求項3】射出成形体が自動車内装用であることを特
徴とする請求項2記載の射出成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10132144A JPH1129690A (ja) | 1997-05-16 | 1998-05-14 | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-126887 | 1997-05-16 | ||
| JP12688797 | 1997-05-16 | ||
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1998
- 1998-05-14 JP JP10132144A patent/JPH1129690A/ja not_active Withdrawn
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