JPH1129690A - ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体

Info

Publication number
JPH1129690A
JPH1129690A JP10132144A JP13214498A JPH1129690A JP H1129690 A JPH1129690 A JP H1129690A JP 10132144 A JP10132144 A JP 10132144A JP 13214498 A JP13214498 A JP 13214498A JP H1129690 A JPH1129690 A JP H1129690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
ethylene
polypropylene resin
block copolymer
molded article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10132144A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyasu Shimojo
盛康 下條
Shinichi Kondo
慎一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP10132144A priority Critical patent/JPH1129690A/ja
Publication of JPH1129690A publication Critical patent/JPH1129690A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】衝撃強度と剛性のバランスの良好なポリプロピ
レン系樹脂組成物およびその射出成形体を提供するこ
と。 【解決手段】(1)下記(i)又は(ii)から選ばれ
たポリプロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)MFR(メルトフローレート、190℃)が0.
5〜10g/min、オクテン成分含量20〜25wt
%であり、かつ密度が0.860〜0.875のエチレ
ンーオクテン共重合体ゴム(B):10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
30wt%を含有する組成物及びその射出成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物性の点において
は剛性、耐衝撃性に優れ、射出成形加工性の点について
は、短い成形サイクルを有し、フローマーク、ウエルド
ラインの発生や面歪みがないなど面品質に特徴を有する
ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体に関
するものである。更に詳しくは、特定のポリプロピレン
系樹脂を主体として、特定のエチレン−オクテン共重合
体ゴム成分およびタルクよりなり、上述のとおり物性お
よび射出成形加工性の優れたポリプロピレン樹脂組成
物、およびこれを射出成形方法により成形した寸法安定
性の優れた射出成形体、特に自動車内装用射出成形体
(インパネ、ドアトリム、ピラー等)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車内装用材料は、軽量化、低
コスト化等からみてプロピレン−エチレンブロックコポ
リマーが使用されている。しかし、従来のプロピレン−
エチレンブロックコポリマー材料は、衝撃強度が低く、
また剛性度および熱変形温度等の熱的性質を持たせるた
めに無機充填剤量が多く、そのため比重が割合に大きか
った。衝撃強度を改良するためにプロピレン−エチレン
ブロックコポリマーにエチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン−オクテン共重合体ゴムを配合すること
が、例えば、特開昭53−22552号、特開平6−1
92500号、特開平6−248156号、特開平6−
192506号および特開昭53−40045号公報に
提案されている。しかし、エチレン−プロピレン共重合
体ゴム、エチレン−オクテン共重合体ゴムを配合するた
めに、自動車内装用材料としては剛性度および熱変形温
度等の熱的性質が劣る。これを解決するためにさらに炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、結晶性ケイ酸カ
ルシウムおよびタルク等の無機充填剤を加えて配合する
ことが、例えば、特開昭51−136735号、同53
−64256号、同53−64257号、同57−55
952号、同57−207630号、同58−1713
9号、同58−111846号、同59−98157
号、特公昭55−3374号公報等において提案されて
いる。このように、プロピレン−エチレンブロックコポ
リマー/エチレン−プロピレン共重合体ゴムまたはエチ
レン−オクテン共重合体ゴムの組成物(エチレン−プロ
ピレン、またはエチレン−オクテン共重合体ゴム系組成
物と略称する。)は、安価であること、成形性が良好で
あることなどの理由により、自動車内装用材料として幅
広く用いられており、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム成分を改良することにより更に衝撃強度と剛性のバラ
ンスの良好な材料の開発が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況において、
本発明は、従来用いられているエチレン−プロピレン、
またはエチレン−オクテン共重合体ゴム系組成物に比
べ、より衝撃強度と剛性のバランスの良好なポリプロピ
レン系樹脂組成物およびその射出成形体を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ポリプロピ
レン系樹脂を主体として用い、これに特定のゴム成分を
特定の組成比で添加することにより、上記目的を満足す
るポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体が
得られることを見出し本発明に到達した。すなわち、本
発明は次のとおりである。 [1](1)下記(i)又は(ii)から選ばれたポリ
プロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)190℃でのMFR(メルトフローレート、JI
S−K−6758の規定による、以下同じ)が0.5〜
10g/10min、オクテン成分含量20〜25wt
%であり、かつ密度が0.860〜0.875のエチレ
ンーオクテン共重合体ゴム(B):10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
30wt%を含有する組成物であって、該ポリプロピレ
ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
0.40 を満足し、かつ、該組成物は、23℃における曲げ弾性
率をX(kg/cm2)、23℃におけるアイゾット衝
撃強度をY(kg*cm/cm)としたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし、X≧20000、Y≧15)を満足し、23
℃における引張り試験で150%以上の伸びを有し、か
つ、MFR(230℃)が15〜25g/10min、
密度が1.00〜1.14であることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂組成物。 [2]上記[1]記載のポリプロピレン系樹脂組成物を
射出成形方法により成形してなることを特徴とする射出
成形体。 [3]射出成形体が自動車内装用であることを特徴とす
る上記[2]記載の射出成形体。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においてポリプロピレン系樹脂(A)と
は、プロピレンを主体とする重合体であり、(i)第1
セグメントであるプロピレンホモポリマー部分、第2セ
グメントであるプロピレン−エチレンランダムコポリマ
ー部分のプロピレン−エチレンブロックコポリマー、ま
たは(ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロッ
クコポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物であ
る。
【0006】本発明のポリプロピレン系樹脂(A)は、
そのプロピレンホモポリマー部分のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)法による分子量分布を
表わす重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)
比であるQ値が好ましくは3.0〜5.0、より好まし
くは3.5〜4.5である。Q値が3.0未満の場合に
は流動性が悪化し、Q値が5.0をこえると剛性と衝撃
性のバランスにおいて好ましい結果が得られない。ここ
でポリプロピレン系樹脂(A)のプロピレンホモポリマ
ー部分とはプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(i)の第1セグメント部分又はプロピレンホモポリマ
ーの両方をさす。
【0007】ポリプロピレン系樹脂(A)が、プロピレ
ンホモポリマーの場合で特に好適な物性値、組成等は次
の通りである。即ち、上述のごとくQ値が好ましくは
3.0〜5.0、より好ましくは3.5〜4.5であ
り、さらに13C−NMRにより計算されるアイソタクチ
ックペンタッド分率は0.97以上、好ましくは0.9
8以上である。アイソタクチックペンタッド分率が0.
97未満では目的の剛性、耐熱性等を満足することが難
しい。また135℃テトラリン溶液の固有粘度[η]P
は0.9〜1.8dl/g、好ましくは0.9〜1.
6dl/gである。固有粘度[η]P が0.9dl/
g未満では物性の点において衝撃強度が低くなり、好ま
しい結果が得られない。また1.8dl/gをこえると
流動性が悪化する。
【0008】ポリプロピレン系樹脂(A)が第1セグメ
ントとしてプロピレンホモポリマー部分、第2セグメン
トとしてプロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
を有するプロピレン−エチレンブロックコポリマー
(i)の場合の特に好適に要求される物性値、組成等は
次の通りである。プロピレン−エチレンブロックコポリ
マー(i)において第1セグメントであるプロピレンホ
モポリマー部分の物性は、上記プロピレンホモポリマー
の場合に同じである。即ちQ値は3.0〜5.0、好ま
しくは3.5〜4.5であり、13C−NMRにより計算
されるアイソタクチックペンタッド分率は0.97、好
ましくは0.98以上である。また135℃テトラリン
溶液の固有粘度[η]Pは0.9〜1.8dl/g、好
ましくは0.9〜1.6dl/gである。なお、プロピ
レン−エチレンブロックコポリマー(i)の第1セグメ
ントであるプロピレンホモポリマー部分は、その製造時
に、第一工程のプロピレンホモポリマー部分の重合後に
重合槽内より取り出すことにより得ることができる。
【0009】次に、プロピレン−エチレンブロックコポ
リマー(i)における第2セグメントであるプロピレン
−エチレンランダムコポリマー部分は、好ましくは5〜
30重量%であり、さらに好ましくは10〜20重量%
である。プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分
のエチレン含量(C2')EPは、好ましくは25〜55重
量%、さらに好ましくは30〜50重量%である。25
重量%未満または55重量%をこえると、組成物の耐衝
撃性に関して好ましい結果が得られない。またプロピレ
ン−エチレンランダムコポリマー部分の固有粘度[η]
EPは好ましくは4.0〜6.0dl/g、さらに好まし
くは4.5〜6.0dl/gである。4.0dl/g未
満では、剛性と衝撃性のバランスにおいて好ましい結果
が得られない。また6.0dl/gをこえるとブツ部が
発生し、面品質の点において好ましい結果が得られな
い。
【0010】次に、上記諸物性の測定方法について説明
する。アイソタクチック・ペンタッド分率とは、A.Z
ambelliらによってMacromolecule
s,,925(1973)に発表されている方法、す
なわち13C−NMRを使用して測定されるポリプロピレ
ン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック連
鎖、換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続して
メソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位
の分率である。ただし、NMR吸収ピークの帰属に関し
ては、その後発刊されたMacromolecule
s,,687(1975)に基づいて行うものであ
る。具体的には13C−NMRスペクトルのメチル炭素領
域の全吸収ピーク中のmmmmピークの面積分率として
アイソタクチック・ペンタッド分率を測定する。この方
法により英国NATIONAL PHYSICAL L
ABORATORYのNPL標準物質CRM No.M
19−14 PolypropylenePP/MWD
/2のアイソタクチック・ペンタッド分率を測定したと
ころ、0.944であった。
【0011】また、プロピレン−エチレンブロックコポ
リマー(i)において、プロピレン−エチレンランダム
コポリマー部分の全体のブロックコポリマーに対する重
量比率Xは、プロピレンホモポリマー部分と全体のブロ
ックコポリマーの各々の結晶融解熱量を測定することに
より、次式から計算で求めることができる。 X=1−(ΔHf)T /(ΔHf)P (ΔHf)T :ブロックコポリマー全体の融解熱量
(cal/g) (ΔHf)P :プロピレンホモポリマー部分の融解熱
量(cal/g) プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分のエチレ
ン含量は、赤外線吸収スペクトル法によりブロックコポ
リマー全体のエチレン含量を重量%で測定し、次式から
計算で求めることができる。 (C2')EP=(C2')T /X (C2')T :全体のブロックコポリマーのエチレン含
量(重量%) (C2')EP:プロピレン−エチレンランダムコポリマー
部分のエチレン含量(重量%)
【0012】さらに、プロピレン−エチレンブロックコ
ポリマー(i)において、プロピレン−エチレンランダ
ムコポリマー部分の固有粘度[η]EPは、ホモポリマー
部分と全体のブロックコポリマーの各々の固有粘度を測
定することにより次式から計算で求めることができる。 [η]EP=[η]T /X−(1/X−1)[η]P [η]P :プロピレンホモポリマー部分の固有粘度
(dl/g) [η]T :ブロックコポリマー全体の固有粘度(dl
/g)
【0013】耐衝撃性が特に要求される用途に用いられ
る場合、ポリプロピレン系樹脂は、第1工程で重合され
た第1セグメントである結晶性プロピレンホモポリマー
部分と第2工程で重合された第2セグメントであるプロ
ピレン−エチレンランダムコポリマー部分からなるプロ
ピレン−エチレンブロックコポリマーを用いることが好
ましい。該ブロックコポリマーはスラリー重合法および
気相重合法等によって製造が可能である。
【0014】エチレン−オクテン共重合体ゴム(B)は
190℃でのMFRが0.5〜10である。190℃で
のMFRが10以上では衝撃強度に関して好ましい結果
が得られず、190℃でのMFRが0.5未満では、ポ
リプロピレン系樹脂(A)との分散が悪く衝撃強度に関
して好ましい結果が得られない。
【0015】エチレン−オクテン共重合体ゴム(B)は
オクテン含量が20〜25wt%である。オクテン含量
が20wt%未満では耐衝撃性に好ましい結果が選られ
ず、25wt%を超えると剛性について好ましい結果が
得られない。
【0016】エチレン−オクテン共重合体ゴム(B)は
密度が0.860〜0.875である。密度が0.86
0未満では剛性に好ましい結果が選られず、0.875
を超えると耐衝撃性について好ましい結果が得られな
い。
【0017】このようなエチレン−オクテン共重合体ゴ
ム(B)はバナジウム化合物と有機アルミニウム化合
物、ハロゲン化エステル化合物からなるチーグラーナッ
タ触媒系を用いて炭化水素のような不活性有機溶媒中で
エチレンとオクテンを共重合させることによって得るこ
とができる。またチタン、ジルコニウムまたはハフニウ
ムに配位した公知のメタロセン化合物とアルモキサンと
を組み合わせた触媒、いわゆるメタロセン触媒を使用し
てエチレンとオクテンを共重合させて得ることもでき
る。
【0018】本発明で用いるタルクは、平均粒子径は3
μm以下である。3μmより大きいものは衝撃強度の低
下が大きく、光沢等の外観も悪くなる。タルクは無処理
のまま使用しても良いがポリプロピレン系樹脂との界面
接着性を向上させ、また分散性を向上させる目的で通常
知られている各種シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪
酸アミド、高級脂肪酸塩類あるいは他の界面活性剤で表
面を処理したものを使用することができる。ここでタル
クの平均粒子径とは遠心沈降式粒度分布測定装置を用い
て水、アルコール等の分散媒中に懸濁させて測定した篩
下法の積分分布曲線から求めた50%相当粒子径D50
のことを意味する。
【0019】本発明において最終組成物はポリプロピレ
ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
0.40 を満足する必要がある。これらの値未満、もしくは越え
ると衝撃強度について好ましい結果が得られない。
【0020】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は2
3℃における曲げ弾性率をX、23℃におけるアイゾッ
ト衝撃強度をYとしたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし X≧20000、Y≧15)を満足する必要
がある。これらの値未満であると自動車内装用成形体と
しての好ましい形状が得られない。
【0021】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の引
っ張り伸びは150%以上である。引っ張り伸びが15
0%未満だと脆性破壊になりやすく、自動車内装用成形
体として好ましい結果が得られない。
【0022】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の2
30℃のMFRは15〜25g/10分である。MFR
が15未満だと流動性が劣るため、成形が困難となる。
またMFRが25を越えると衝撃強度について好ましい
結果が得られない。
【0023】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の密
度は1.00〜1.14である。これらの値未満、もし
くは越えると自動車内装用成形体としての好ましい形状
が得られない。
【0024】本発明の組成物は、一軸押出機、二軸押出
機、バンバリーミキサー、熱ロールなどの混練機を用い
て製造することができる。各成分の混合は同時に行なっ
てもよく、また分割して行なってもよい。分割添加の方
法として、ポリプロピレン系樹脂(A)とタルク(C)
を混練した後、エチレン−オクテン共重合体ゴム(B)
を添加する方法や、予めポリプロピレン系樹脂(A)に
タルク(C)を高濃度に混練してマスターバッチとし、
それを別途ポリプロピレン系樹脂(A)やエチレン−オ
クテン共重合体ゴム(B)で希釈しながら混練する方法
がある。さらに分割添加の第2の方法として、結晶性ポ
リプロピレン(A)とエチレン−オクテン共重合体ゴム
(B)を混練した後、タルク(C)を添加し混練する方
法や、予めポリプロピレン(A)にエチレン−オクテン
共重合体ゴム(B)を高濃度に混練してマスターバッチ
とし、それにポリプロピレン(A)、タルク(C)を添
加し混練する方法も好適に採用される。分割添加の第3
の方法として、予めポリプロピレン(A)とタルク
(C)、ポリプロピレン(A)とエチレン−オクテン共
重合体ゴム(B)をそれぞれ混練しておき、最後にそれ
らを合わせて混練する方法である。混練に必要な温度は
170〜250℃であり、時間は1〜20分である。さ
らに、これらの混練機においてこれらの基本成分以外
に、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、
顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤、中和剤、発泡
剤、可塑剤、造核剤、気泡防止剤、架橋剤等の添加剤を
適宜配合することができる。
【0025】尚、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物
は、一般に採用されている成形方法により射出成形体に
することができる。特に、自動車内装用成形体として好
適に使用される。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが、これ
らは単なる例示であり、本発明は要旨を逸脱しない限り
これら実施例に限定されるものではない。次に実施例に
おける物性値の測定法を以下に示す。 (1)メルトフローレート JIS−K−6758に規定された方法による。特に断
りのない限り測定温度は230℃であり荷重は2.16
kgで測定した。 (2)曲げ試験 JIS−K−7203に規定された方法による。射出成
形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは
6.4mmであり、スパン長さ100mm、荷重速度
2.0mm/minの条件で曲げ弾性率(FM)、曲げ
強度(FS)を評価する。測定温度は23℃で行った。 (3)アイゾット衝撃強度 (IZOD) JIS−K−7110に規定された方法による。射出成
形により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは
6.4mmであり、成形の後にノッチ加工されたノッチ
付きの衝撃強度を評価する。測定温度は23℃で行っ
た。 (4)引っ張り試験 ASTM D638に規定された方法による。射出成形
により成形された試験片を用いる。試験片の厚みは3.
2mm、引っ張り速度は10mm/分であり、破断伸び
(UE)を評価した。測定は23℃で実施した。 (5)エチレン含量、プロピレン含量 エチレン含量またはプロピレン含量については、プレス
シートを作製し測定した赤外吸収スペクトルに現れる、
メチル基(−CH3 )およびメチレン基(−CH2
−)の特性吸収の吸光度を用いて検量線法により求め
た。 (6)固有粘度 ウベローデ型粘度計を用いて濃度0.1、0.2および
0.5g/dlの3点について還元粘度を測定した。固
有粘度は、「高分子溶液、高分子実験学11」(198
2年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法
すなわち、還元粘度を濃度に対しプロットし、濃度をゼ
ロに外挿する外挿法によって求めた。ポリプロピレン系
樹脂については、溶媒としてテトラリンを溶媒として用
い、温度135℃で評価した。エチレン−α−オレフィ
ン系共重合体ゴム(a)については、溶媒としてキシレ
ンを用い、温度70℃で評価した。 (7)分子量分布(Q値) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より測定し、以下に示す条件で行った。 GPC:Waters社製 150C型 カラム:昭和電工社製 Shodex 80 MA 2本 サンプル量:300μl(ポリマー濃度0.2wt%) 流 量:1ml/min 温 度:135℃ 溶 媒:o−ジクロルベンゼン 東洋曹達社製の標準ポリスチレンを用いて溶出体積と分
子量の検量線を作成した。検量線を用いて検体のポリス
チレン換算の重量平均分子量、数平均分子量を求め分子
量分布の尺度としてQ値=重量平均分子量/数平均分子
量を求めた。
【0027】上記(2)、(3)、および(4)の物性
評価用試験片は、次の射出成形条件下で作製した。組成
物を熱風乾燥器で120℃で2時間乾燥後、東芝機械製
IS150E−V型射出成形機を用い成形温度220
℃、金型冷却温度50℃、射出時間15sec、冷却時
間30secで射出成形を行った。また以下の組成物は
次のような条件で製造した。ポリプロピレン系樹脂
(A)及び造核剤としてp−第三ブチル安息香酸アルミ
ニウム0.2重量部を表3記載の組成で、ヘンシェルミ
キサーおよびタンブラーで均一に予備混合した後、二軸
混練押出機(日本製鋼所社製TEX44SS 30BW
−2V型)にて押出量30kg/hr、スクリュー回転
数900rpm、ベント吸引下で行った。尚、表中にお
ける略号は次のものを示す。 BC:プロピレン−エチレンブロックコポリマー PP:プロピレンホモポリマー EPR:エチレンープロピレン共重合体ゴム EOR:エチレン−オクテン共重合体ゴム P部:BCにおけるプロピレンホモポリマー部分 EP部:BCにおけるプロピレン−エチレンランダムコ
ポリマー部分
【0028】実施例1 プロピレン−エチレンブロックコポリマーを50重量
%、プロピレンホモポリマーを15重量%、エチレン−
オクテン共重合体ゴムを14重量%、平均粒子径2.5
μmのタルクを21重量%所定の条件で混練して得られ
るポリプロピレン系樹脂組成物から試験片を射出成形し
た。各種材料の物性を表1、2に、組成割合を表3に、
また物性結果を表4に示す。このポリプロピレン系樹脂
組成物における式{(A)’/[(A)’+
(B)’]}の値は0.3である。また、式−0.00
2X+85の値は32.0である。
【0029】比較例1 プロピレン−エチレンブロックコポリマーを50重量
%、プロピレンホモポリマーを15重量%、エチレンー
プロピレン共重合体ゴムを14重量%、平均粒子径2.
5μmのタルクを21重量%所定の条件で混練して試験
片を射出成形した。各種材料の物性を表1、2に、組成
割合を表3に、また物性結果を表4に示すこのポリプロ
ピレン系樹脂組成物における式{(A)’/[(A)’
+(B)’]}の値は0.3である。また、式−0.0
02X+85の値は32.4である。本発明の実施例は
比較例に比べ、流動性が良好で、アイゾット衝撃強度、
脆化温度の物性においてもバランス良く優れている。
【0030】
【表1】 BC :プロピレン−エチレンブロックコポリマー PP :プロピレンホモポリマー P部 :BCのプロピレンホモポリマー部分あるいは
PPの全体 EP部 :BCのプロピレン−エチレンランダムコポリ
マー部分 含量1 :BCにおけるEP部の含量 含量2 :EP部におけるエチレン含量 mmmm:アイソタクチックペンタッド分率
【0031】
【表2】 EPR :エチレンープロピレン共重合体ゴム EOR :エチレンーオクテン共重合体ゴム
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】 MFR:メルトフローレート(g/10分) FM:曲げ弾性率(kg/cm2) FS:曲げ強度(kg/cm2) UE:破断伸び(%)
【0034】
【発明の効果】本発明によるポリプロピレン樹脂組成物
は、剛性、衝撃強度に優れ、また流れ性も優れている。
本発明により提供されるポリプロピレン樹脂組成物はか
かる物性を利用して射出成形品、特に自動車内装用成形
体に好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:08) (C08L 53/00 23:08 23:12) B29K 23:00 B29L 31:58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)下記(i)又は(ii)から選ばれ
    たポリプロピレン系樹脂(A):55〜75wt% (i)第1セグメントであるプロピレンホモポリマー部
    分および第2セグメントであるプロピレン−エチレンラ
    ンダムコポリマー部分を有するプロピレン−エチレンブ
    ロックコポリマー (ii)上記(i)のプロピレン−エチレンブロックコ
    ポリマーとプロピレンホモポリマーとの混合物 (2)メルトフローレート(JIS−K−6758、1
    90℃)が0.5〜10g/10min、オクテン成分
    含量20〜25wt%であり、かつ密度が0.860〜
    0.875のエチレンーオクテン共重合体ゴム(B):
    10〜15wt% (3)平均粒子径が3μm以下のタルク(C):15〜
    30wt%を含有する組成物であって、該ポリプロピレ
    ン系樹脂(A)のプロピレン−エチレンブロックコポリ
    マーの第2セグメント量を(A)’、エチレンーオクテ
    ン共重合体ゴム含量を(B)’としたとき、次式 0.25≦{(A)’/[(A)’+(B)’]}≦
    0.40 を満足し、かつ、該組成物は、23℃における曲げ弾性
    率をX(kg/cm2)、23℃におけるアイゾット衝
    撃強度をY(kg*cm/cm)としたとき、次式 Y≧−0.002X+85 (ただし、X≧20000、Y≧15)を満足し、23
    ℃における引張り試験で150%以上の伸びを有し、か
    つ、メルトフローレート(JIS−K−6758、23
    0℃)が15〜25g/10min、密度が1.00〜
    1.14であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組成
    物を射出成形方法により成形してなることを特徴とする
    射出成形体。
  3. 【請求項3】射出成形体が自動車内装用であることを特
    徴とする請求項2記載の射出成形体。
JP10132144A 1997-05-16 1998-05-14 ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体 Withdrawn JPH1129690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10132144A JPH1129690A (ja) 1997-05-16 1998-05-14 ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-126887 1997-05-16
JP12688797 1997-05-16
JP10132144A JPH1129690A (ja) 1997-05-16 1998-05-14 ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1129690A true JPH1129690A (ja) 1999-02-02

Family

ID=26462976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10132144A Withdrawn JPH1129690A (ja) 1997-05-16 1998-05-14 ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1129690A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001034701A1 (en) * 1999-11-11 2001-05-17 Japan Polychem Corporation Propylene resin composition and method for molding the same
JP2001348471A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Japan Polychem Corp プロピレン系樹脂組成物
JP2002294006A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2005509712A (ja) * 2001-11-19 2005-04-14 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 耐衝撃性組成物
JP2006111864A (ja) * 2004-09-15 2006-04-27 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体
JP2008101091A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Japan Polypropylene Corp プロピレンブロック共重合体組成物及び自動車内装部品
JP2009226864A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 樹脂組成物およびプラスチックレンズ成形用ガスケット

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0912831A (ja) * 1995-06-29 1997-01-14 Mitsubishi Chem Corp プロピレン樹脂組成物
JPH0940821A (ja) * 1995-05-24 1997-02-10 Mitsui Petrochem Ind Ltd プロピレン重合体組成物
JPH0977954A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Chisso Corp ポリオレフィン系樹脂組成物
JPH10152597A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nippon Porikemu Kk プロピレン系樹脂組成物
JPH10306195A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Grand Polymer:Kk ポリプロピレン樹脂組成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0940821A (ja) * 1995-05-24 1997-02-10 Mitsui Petrochem Ind Ltd プロピレン重合体組成物
JPH0912831A (ja) * 1995-06-29 1997-01-14 Mitsubishi Chem Corp プロピレン樹脂組成物
JPH0977954A (ja) * 1995-09-11 1997-03-25 Chisso Corp ポリオレフィン系樹脂組成物
JPH10152597A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nippon Porikemu Kk プロピレン系樹脂組成物
JPH10306195A (ja) * 1997-03-04 1998-11-17 Grand Polymer:Kk ポリプロピレン樹脂組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001034701A1 (en) * 1999-11-11 2001-05-17 Japan Polychem Corporation Propylene resin composition and method for molding the same
JP2001348471A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Japan Polychem Corp プロピレン系樹脂組成物
JP2002294006A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2005509712A (ja) * 2001-11-19 2005-04-14 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク 耐衝撃性組成物
JP2006111864A (ja) * 2004-09-15 2006-04-27 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体
JP2008101091A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Japan Polypropylene Corp プロピレンブロック共重合体組成物及び自動車内装部品
JP2009226864A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 樹脂組成物およびプラスチックレンズ成形用ガスケット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4205786B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体
US6011102A (en) Polypropylene-based resin composition and injection molded article thereof
JP3352282B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
JP3414548B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
JP4344421B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその射出成形体
US6869993B2 (en) Polypropylene-based resin composition and injection molded article comprising the same
US6306972B1 (en) Polymer blend compositions based on isotactic polypropylene homopolymer and injected molded articles thereof
JP5092216B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物の製造方法、プロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体
JP3414549B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
WO2013141398A1 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物及び成形体
JP3873652B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその射出成形体
JP2003286383A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体
US20030176555A1 (en) Polypropylene-based resin composition and its injection molded article
US20040242773A1 (en) Polypropylene resin composition, method for its production, and injection molded article
US6114460A (en) Method for producing graft copolymer rubber and polypropylene-based resin composition
JPH1129690A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体
JP3873708B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその射出成形体
JP5085894B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物およびそれからなる成形体
JPH08302099A (ja) ポリプロピレン組成物
JP5106917B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JP4038874B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体
JP2007092050A (ja) プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および射出成形体
JP4423901B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体
JP2003268191A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその射出成形体
JP3331009B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080122

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080612

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110425