JPH11297029A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JPH11297029A
JPH11297029A JP9739098A JP9739098A JPH11297029A JP H11297029 A JPH11297029 A JP H11297029A JP 9739098 A JP9739098 A JP 9739098A JP 9739098 A JP9739098 A JP 9739098A JP H11297029 A JPH11297029 A JP H11297029A
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JP
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spring
take
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brake member
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JP9739098A
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Shigeru Nishiyama
滋 西山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気テープカセットのブレーキ部材およびこれ
を付勢するばね部材を安価にかつ容易に製造することを
可能にし、また、組立工程においても、組立を容易にす
るとともに、搬送途中の振動等によって組み立てた部品
が移動したり外れたりする恐れのない磁気テープカセッ
トの製造方法を提供する。 【解決手段】磁気テープカセットであって、磁気テープ
を覆う開閉可能な前面蓋と、この前面蓋の開閉動作に連
動して巻取ハブの巻き緩み方向への回転を禁止する制動
位置と巻取ハブの回転を許容する解除位置との間を移動
し、制動位置に向かってばね付勢されたブレーキ部材
と、磁気テープカセットの下側の開口部分を下面側から
開閉可能に覆い、閉じる方向に向かってばね付勢された
スライダとを具備し、ブレーキ部材を付勢するばねとス
ライダを付勢するばねとが単一のばね部材によって形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トを製造する技術に係り、特にカセットケースに収納さ
れた磁気テープを保護するためのブレーキ装置およびス
ライダ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、磁気テープカセットは、
長尺の磁気テープの両端部を一対の巻取ハブに固定して
磁気テープを両端部からそれぞれの巻取ハブに巻回し、
この磁気テープを巻回した一対の巻取ハブを回転可能に
カセットケース内に収納して、この一対の巻取ハブの間
の磁気テープを所定の経路を通って張架し、テープデッ
キ等の記録再生装置(以下、記録再生装置という)の磁
気ヘッドに対応する位置の磁気テープを張り出させ、こ
の張り出し部分の磁気テープのみが外部に露出可能とな
るように構成されている。
【0003】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープには、磁気テープの磁性層面を
保護するために、磁気テープを覆う閉位置と磁気テープ
を露出させる開位置との間を揺動し、閉位置に向かって
ばね付勢されている前面蓋を備えている。さらに、この
磁気テープの張り出し部分のカセットケースの下側に
は、記録再生装置に磁気テープカセットを装填する際
に、記録再生装置のテープローディング装置が挿入され
て磁気テープを磁気ヘッドに当接させるための開口部分
設けられており、この開口部を閉塞するとともに磁気テ
ープがたるんだ場合にもそのたるみ部分が他の部品と干
渉しないように保持するために、磁気テープの張り出し
部分に沿って壁状のリブを立設させたスライダが前後方
向に摺動可能に設けられており、カセットの開口部分を
閉塞する方向(前方向)にばね付勢されている。
【0004】このような磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する際には、磁気テープカセットを記録再生
装置に装填する動作に連動してスライダが後方に摺動す
ると同時に前面蓋が開位置に移動し、記録再生装置のテ
ープローディング装置によって磁気テープの張り出し部
分が磁気ヘッドに当接して、磁気テープが記録または再
生可能な位置に配置される。そして、磁気テープカセッ
トの巻取ハブに挿入された記録再生装置の駆動軸が回転
して一方の巻取ハブに磁気テープを巻き取ることによっ
て、他方の巻取ハブから繰り出された磁気テープが磁気
ヘッドに当接して移動し、磁気テープに情報を記録し、
あるいは磁気テープから情報を再生するようになってい
る。
【0005】ところで、巻取ハブに巻回された磁気テー
プは、記録再生装置から取り出して保管する際(以下、
非使用時という)には、磁気テープカセットの取り扱い
や運搬に際して、振動や衝撃等によって巻取ハブが回転
し、巻き緩みが生じてカセットケース内や磁気ヘッドの
位置に対応する張り出し部分で磁気テープにたるみが生
じることがある。このたるみの生じた磁気テープをその
ままの状態で記録再生装置に装填した場合には、たるん
だ張り出し部分の磁気テープが記録再生装置のピンチロ
ーラやその他のテープ懸架部材に絡み付き、記録再生装
置の故障、磁気テープの伸びや切断等の事故を発生させ
ることも生じる。
【0006】そこで、磁気テープの非使用時に、巻取ハ
ブの回転を確実に制止するためのブレーキ装置を備えた
磁気テープカセットが開発された。例えば、DDSカセ
ットやDATカセット等に用いられているブレーキ装置
は、磁気テープの巻取ハブと同軸にこの巻取ハブの上端
面に一体的に形成された歯車と、この歯車に係合して巻
取ハブの回転を制止するブレーキ部材とからなり、ブレ
ーキ部材は、歯車に係合して巻取ハブの巻き緩み方向へ
の回転を制止する制動位置と、歯車から離脱して巻取ハ
ブの自由な回転を許容する解除位置との間を移動可能に
され、制動位置に向かってばね付勢されるとともに、記
録再生装置への装填に連動して前面蓋が開位置に回動さ
れる際に、この前面蓋の内側の一部に突設された突起に
よって解除位置に移動される構成を採用している。
【0007】このブレーキ部材は、カセットケースの左
右の両端において水平方向に細長く伸びたブレーキアー
ムを有しており、このブレーキアームは、前面蓋が開位
置に回動される際に前面蓋の内側の突起と係合して移動
し、ブレーキ部材を解除位置に移動するものであって、
磁気テープカセットが記録再生装置に装填される動作に
連動して前面蓋が開位置に移動し、ブレーキ部材を解除
位置に移動させて磁気テープを回転可能にするものであ
る。
【0008】磁気テープには高密度の記録が行われるの
で、カセットケースの下側の開口部から、磁気テープの
磁性層面に手指が接触したり塵埃が付着するのを防止す
る必要があり、また、磁気テープがたるんだ場合でも、
そのたるみ部分が記録再生装置のピンチローラやその他
のテープ懸架部材に絡み付き、記録再生装置の故障、磁
気テープの伸びや切断等の事故を発生させることがない
ようにするために、磁気テープカセットの下面側に、カ
セットケースの開口部を閉塞するとともに、磁気テープ
の張り出し部分に沿って壁状のリブを立設させたスライ
ダを前後方向に摺動可能に設け、同時に、このスライダ
は、巻取ハブと連結して巻取ハブを回転駆動する駆動軸
の挿入孔を磁気テープの使用時には開放し、非使用時に
は閉塞するよう構成されている。
【0009】以下、従来技術、特に、ブレーキ部材とス
ライダおよびこれらを付勢するばね部材について図面に
基づいて説明する。図4は、従来技術の磁気テープカセ
ットの概略の構成を示す分解斜視図、図5は、ブレーキ
部材およびスライダを付勢するばねを組み付けた状態を
示す分解斜視図であって、上ハーフの上面は取り除いて
描いてある。
【0010】図において、磁気テープカセットは、長尺
の磁気テープ114の両端部を一対の巻取ハブ116,
116に固定して磁気テープ114を両端部からそれぞ
れの巻取ハブ116,116に巻回し、この磁気テープ
114を巻回した一対の巻取ハブ116,116を回転
可能に上ハーフ110と下ハーフ112とからなるカセ
ットケース内に収納して、この一対の巻取ハブ116,
116の間の磁気テープ114を所定の経路を通って張
架し、記録再生装置の磁気ヘッドの位置に対応する磁気
テープの張り出し部分114aのみが外部に露出可能と
なるように構成されている。
【0011】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープ114aの磁性層面を保護する
ために、上ハーフ110には、ピン118aによって軸
支され、矢印K方向に回動することによって張り出し部
分の磁気テープ114aを覆う閉位置から露出させる開
位置に揺動し、閉位置に向かってばね付勢されている前
面蓋118を備えている。
【0012】さらに、この磁気テープ114の張り出し
部分114aには、下ハーフ112の下側に設けられた
開口部112aを閉塞するとともに、磁気テープ114
がたるんでも、そのたるみ部分が他の部品と干渉しない
ように保持するために、磁気テープ114の張り出し部
分114aに沿って壁状のリブ120aを立設させたス
ライダ120が前後方向に摺動可能に設けられており、
下ハーフ112に磁気テープ114の収納スペースとし
て設けられた中間壁112bに接近して立設されたばね
取付部112cに組み付けられた板ばね128によっ
て、スライダ120の底面で下ハーフ112の開口部1
12aを閉塞し、前面蓋118とスライダ120のリブ
120aとの間に磁気テープ114の張り出し部分11
4aを挟持するように、スライダ120を前方に向かっ
てばね付勢している。
【0013】巻取ハブ116には、その上端面に一体的
に形成された歯車116aが設けられている。この歯車
116aは、上ハーフ110に組み込まれたブレーキ部
材122の制動片122aと係合して巻き緩み方向への
回転を係止し、非使用時における振動や衝撃等によって
磁気テープ114にたるみが生じるのを防止するもので
あって、一対の制動片122aが、それぞれ対応する巻
取ハブ116の歯車116aと係合し、下ハーフ112
のばね取付部112cとほぼ同じ位置で上ハーフ110
に設けられたピン110a(図5参照)に嵌着されたね
じりコイルばね130によって、ブレーキ部材122が
巻取ハブ116に向かって後方にばね付勢されている。
【0014】そして、非使用時には制動片122aが歯
車116aに係合して巻取ハブ116の回転を制止する
制止位置にあり、記録再生装置に装填した時には、前面
蓋118が記録再生装置によって矢印K方向に回動させ
られて、ブレーキ部材122の左右両端から前方へ水平
方向に細長く伸びたブレーキアーム122bの先端に設
けられたフック部122cが前面蓋118の側板118
cに設けられた突起118dに係合して前方に引かれ、
制動片122aが歯車116aより離脱して、巻取ハブ
116の回転が可能となる解除位置に移動する。
【0015】これらスライダ120およびブレーキ部材
122は、図5に示すように、それぞれ異なったばね部
材128,130によって逆方向に付勢されている。す
なわち、スライダ120は下ハーフ112のばね取付部
112cに組み付けられた板ばね128によって前方
に、ブレーキ部材122は上ハーフ110のピン110
aに嵌着されたねじりコイルばね130によって後方に
付勢されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、ブレーキ部材122を上ハーフ110に組み付
け、ブレーキ部材122を後方に付勢するようにねじり
コイルばね130を上ハーフ110のピン110aとブ
レーキ部材122との間に組み付けた後、上ハーフ11
0を反転して下ハーフ112に組み付けるので、反転し
てもブレーキ部材122が落下しないように、ブレーキ
部材122を上ハーフ110に係止する必要があり、上
ハーフ110の構成が複雑になっていた。また、ブレー
キ部材122にも、ねじりコイルばね130を組み付け
るための溝122dおよび外れ防止のためのひさし部1
22e等を設ける必要があり、ブレーキ部材122を製
造する金型は、この溝122dおよびひさし部122e
等を形成するためのスライドコア等を必要とし、高価な
ものとなっていた。
【0017】本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、ブレーキ部材を安価にかつ容易
に製造することを可能にし、また、磁気テープカセット
の組立工程においても、先にブレーキ部材122を上ハ
ーフ110に組み付け、この上ハーフ110を更に反転
して下ハーフ112に組み付ける工程を不要とし、下ハ
ーフ112にブレーキ部材122等の部品を順に組み付
けることによって組立工程を容易にするとともに、最後
にばね部材を組み付けてブレーキ部材122を付勢し、
組立工程の搬送途中の振動等によって組み立てた部品が
移動したり外れたりする恐れのない磁気テープカセット
の製造方法を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、長尺の磁気テープの両端部を一対の巻取
ハブに巻回して固定し、この磁気テープを巻回した前記
一対の巻取ハブを回転可能にカセットケースに収納し
て、前記一対の巻取ハブの間の前記磁気テープを所定の
経路を通って張架し、磁気ヘッドに対応する位置の前記
磁気テープのみが外部に露出可能に構成された磁気テー
プカセットであって、前記一対の巻取ハブを回転可能に
収納するカセットケースと、このカセットケースに設け
られ、前記磁気ヘッドに対応する位置の前記磁気テープ
を覆う開閉可能な前面蓋と、この前面蓋の開閉動作に連
動して前記磁気テープを巻回した前記一対の巻取ハブと
係脱して、前記巻取ハブの巻き緩み方向への回転を禁止
する制動位置と前記巻取ハブの回転を許容する解除位置
との間を移動し、前記制動位置に向かってばね付勢され
たブレーキ部材と、前記磁気テープカセットの下側の開
口部を下面側から開閉可能に覆い、閉じる方向に向かっ
てばね付勢されたスライダとを具備し、前記ブレーキ部
材を付勢するばねと前記スライダとを付勢するばねとが
単一のばね部材によって形成されたことを特徴とする磁
気テープカセットを提供する。そして、前記ブレーキ部
材と前記スライダを付勢する前記単一のばね部材が、ほ
ぼX字状に形成され、中央部で支持された板ばねである
ことが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気テープカセッ
トについて、添付の図面に示される好適実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は、本発明にかかる磁気テープ
カセットの概略の構成を示す分解斜視図、図2は、図1
に示した磁気テープカセットの上ハーフおよび前面蓋を
反転して示した分解斜視図、図3は、ブレーキ部材およ
びスライダを付勢するばねを組み付けた状態を示す斜視
図であって、上ハーフの上面は取り除いて描いてある。
【0020】図1および図2に示すように、磁気テープ
カセットは、長尺の磁気テープ14の両端部を一対の巻
取ハブ16,16に固定して磁気テープ14を両端部か
らそれぞれの巻取ハブ16,16に巻回し、この磁気テ
ープ14を巻回した一対の巻取ハブ16,16を回転可
能に上ハーフ10と下ハーフ12とからなるカセットケ
ース内に収納して、この一対の巻取ハブ16,16の間
の磁気テープ14を所定の経路を通って張架し、記録再
生装置の磁気ヘッド位置に対応する磁気テープの張り出
し部分14aのみが外部に露出可能となるように構成さ
れている。
【0021】このカセットケースから露出可能となる張
り出し部分の磁気テープ14aの磁性層面を保護するた
めに、上ハーフ10には、ピン18aによって軸支さ
れ、矢印K方向に回動することによって張り出し部分の
磁気テープ14aを覆う閉位置から露出させる開位置に
揺動し、ねじりコイルばね18bによって閉位置に向か
ってばね付勢されている前面蓋18を備えている。
【0022】さらに、この磁気テープ14の張り出し部
分14aには、下ハーフ12の下側に設けられた開口部
12aを閉塞するとともに、磁気テープ14がたるんだ
場合にも、そのたるみ部分が他の部品と干渉しないよう
に保持するために、磁気テープ14の張り出し部分14
aに沿って壁状のリブ20aを立設させたスライダ20
が前後方向に摺動可能に設けられており、後述するよう
に、下ハーフ12に磁気テープ14の収納スペースとし
て設けられた中間壁12bに接近して立設されたばね取
付部12cに組み付けられたばね部材24の下側のばね
片24aによって前方に向かってばね付勢されている。
【0023】巻取ハブ16には、その上端面に一体的に
形成された歯車16aが設けられている。この歯車16
aは、上ハーフ10に組み込まれたブレーキ部材22の
制動片22aと係合して巻き緩み方向の回転を係止し、
非使用時における振動や衝撃等によって磁気テープ14
にたるみが生じるのを防止するものであって、一対の制
動片22aが、それぞれ対応する巻取ハブ16の歯車1
6aと係合し、ばね部材24の上側のばね片24bによ
って巻取ハブ16に向かって後方にバネ付勢されてい
る。
【0024】そして、非使用時には制動片22aが歯車
16aに係合して巻取ハブ16の回転を制止する制止位
置にあり、記録再生装置に装填した時には、前面蓋18
が記録再生装置によって矢印K方向に回動させられて、
ブレーキ部材22の左右両端から前方へ水平方向に細長
く伸びたブレーキアーム22bがプリズム部材26の基
台部26aから上方(図1では下方)に突出した摺動ガ
イド部26cに案内されて摺動し、ブレーキアーム22
bの先端に設けられたフック部22cが前面蓋18の側
板18cに設けられた突起18dに係合して前方に引か
れ、制動片22aが歯車16aより離脱して、巻取ハブ
16の回転が可能となる解除位置に移動する。
【0025】また、上ハーフ10には、磁気テープ14
の始端および終端を光学的に検出するプリズム26bが
プリズム部材26の基台部26aから棒状に直立して設
置されており、記録再生装置に装填した時に、前面蓋1
8が、想像線で描かれているように、矢印K方向に回動
することによって光学的な検出装置の光路が開放され、
記録再生装置に設けられた光学的検出装置から投射され
た光によって磁気テープ14の始端および終端を検出す
る。
【0026】更に詳細について説明すると、下ハーフ1
2は長方形の形状をしており、磁気テープ14を巻回し
た巻取ハブ16を回転可能に支持するとともに、記録再
生装置に装填した際に巻取ハブ16に挿入して巻取ハブ
16を回転駆動する記録再生装置の駆動軸を挿入する挿
入孔(図示しない)を有している。そして、下ハーフ1
2の前方の両端部には、磁気テープ14を所定の経路を
通るように案内して磁気テープの張り出し部分14aを
形成する一対の円柱状のテープガイド12dが立設され
ている。この一対のテープガイド12dの内側は、磁気
テープカセットを記録再生装置に装填する際に、テープ
ローディング装置等の記録再生装置の機構部分が挿入さ
れ、磁気テープ14を記録再生装置の磁気ヘッドに当接
させるための開口部12aとなっている。
【0027】スライダ20は、前述したように、下ハー
フ12の開口部12aから、磁気テープ14の磁性層面
に手指が接触したり塵埃が付着するのを防止し、振動や
衝撃等によって磁気テープ14がたるんだ場合でも、そ
のたるみ部分が記録再生装置のピンチローラやその他の
テープ懸架部材に絡み付き、記録再生装置の故障、磁気
テープの伸びや切断等の事故を発生させることがないよ
うにするためのものであって、下ハーフ12の両側面に
設けられた案内溝12eに沿って前後方向に摺動可能に
嵌着されてており、下ハーフ12の下面側は薄い平板状
に形成されていて、磁気テープカセットの非使用時に
は、カセットケースの開口部12aおよび駆動軸を挿入
する挿入孔を防塵のために閉塞するようになっている。
【0028】また、このスライダ20には、前述したよ
うに、磁気テープ14の張り出し部分14aの内側に沿
って設けられた壁状のリブ20aを有しており、上ハー
フ10に取り付けられた前面蓋18との間に磁気テープ
14の張り出し部分14aを挟持して、振動や衝撃等に
よって巻取ハブ16が巻き緩み方向に回転して磁気テー
プ14がたるんだとしても、磁気テープ14の張り出し
部分14aにそのたるみ部分が影響しないように保持す
るようになっている。
【0029】本発明では、カセットケースの開口部12
aおよび駆動軸の挿入孔を閉塞し、磁気テープ14の張
り出し部分14aを挟持する方向である前方に、ばね部
材24によってスライダ20を付勢している。ばね部材
24は、図1に示すように、ほぼX字状に形成され、図
3に示すように、下ハーフ12に設けられたばね取付部
12cで中央部を支持して取り付けられる板ばねであっ
て、ばね部材24の下側の一対のばね片24aでスライ
ダ20のリブ20aの背面を押圧して、スライダ20を
前方に付勢する。
【0030】ばね部材24の上側の一対のばね片24b
は、ブレーキ部材22の背面22dを押圧して、ブレー
キ部材22の制動片22aが歯車16aに係合して巻取
ハブ16の回転を制止する方向である後方に付勢する。
ここで、一対のばね片24bは十分な幅を有する板ばね
なので、ブレーキ部材22の背面22dを安定して押圧
し、線材によるねじりコイルばねのように、嵌入させる
溝や外れ防止のためのひさし部は必要でなく、より確実
にブレーキ部材22の背面22dに当接させることがで
きる。さらに、必要なときには、ブレーキ部材22の背
面22dを挟持する折り曲げ部24cをばね片24bの
先端部に設け、この折り曲げ部24cでブレーキ部材2
2の背面22dを挟持することによってばね部材24の
外れ防止を達成することができる。
【0031】以上、本発明の磁気テープカセットについ
て詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろん
である。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、スライダおよびブレーキ部材を付勢するばねを単一
のばね部材とすることによって、ばね部材の単価が下が
るのみではなく、ブレーキ部材に、ねじりコイルばねを
組み付けるための溝や外れ防止のためのひさし部が不要
となり、ブレーキ部材の形状も大幅に単純化することが
でき、ブレーキ部材を製造する金型も、スライドコア等
のない簡単な形状となってブレーキ部材をより安価に製
造することができる。そして、周知のように、磁気テー
プカセットは、従来から非常に廉価に供給されている大
量生産品であり、わずかな金額のコストダウンでも生産
数量を掛ければ思いがけない程の高額になるものであ
り、このようなわずかなコストダウンでも非常な大きな
効果を有するものである。
【0033】さらに、磁気テープカセットの組立工程も
大幅な変更が可能となって、コストダウンに多大な効果
を得ることができる。すなわち、ブレーキ部材を上ハー
フに組み付ける場合には、ブレーキ部材を上ハーフに組
み付けた後、上ハーフを反転して下ハーフに組み付ける
ことが必要となるが、この際に、上ハーフを反転しても
ブレーキ部材が落下しないように、ブレーキ部材を上ハ
ーフに係止しなければならないが、ブレーキ部材とばね
部材を下ハーフに直接組み付けることが可能となれば、
ブレーキ部材を上ハーフに係止するための構成が不要と
なり、組立工程においても、ねじりコイルばねの組立工
程が不要となるので、下ハーフにブレーキ部材等の部品
を順に組み付けることができ、組立が容易になるととも
に、最後にばね部材を組み付けて付勢することによっ
て、組立工程の搬送途中で組み立てた部品が振動等によ
って移動したり外れたりすることがなくなる等の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気テープカセットの概略の構成を
示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の磁気テープカセットの上ハーフおよ
び前面蓋を反転して示した分解斜視図である。
【図3】 本発明のブレーキ部材およびスライダを付勢
するばねを組み付けた状態を示す分解斜視図である。
【図4】 従来技術の磁気テープカセットの概略の構成
を示す分解斜視図である。
【図5】 従来技術のブレーキ部材およびスライダを付
勢するばねを組み付けた状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 上ハーフ 12 下ハーフ 12a 開口部 12b 中間壁 12c ばね取付部 12d テープガイド 12e 案内溝 14 磁気テープ 14a 張り出し部分 16 巻取ハブ 16a 歯車 18 前面蓋 18a ピン 18b ねじりコイルばね 18c 側板 18d 突起 20 スライダ 20a リブ 22 ブレーキ部材 22a 制動片 22b ブレーキアーム 22c フック部 22d 背面 24 ばね部材 24a,24b ばね片 24c 折り曲げ部 26 プリズム部材 26a 基台部 26b プリズム部 26c 摺動ガイド部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の磁気テープの両端部を一対の巻取ハ
    ブに巻回して固定し、この磁気テープを巻回した前記一
    対の巻取ハブを回転可能にカセットケースに収納して、
    前記一対の巻取ハブの間の前記磁気テープを所定の経路
    を通って張架し、磁気ヘッドに対応する位置の前記磁気
    テープのみが外部に露出可能に構成された磁気テープカ
    セットであって、 前記一対の巻取ハブを回転可能に収納するカセットケー
    スと、 このカセットケースに設けられ、前記磁気ヘッドに対応
    する位置の前記磁気テープを覆う開閉可能な前面蓋と、 この前面蓋の開閉動作に連動して前記磁気テープを巻回
    した前記一対の巻取ハブと係脱して、前記巻取ハブの巻
    き緩み方向への回転を禁止する制動位置と前記巻取ハブ
    の回転を許容する解除位置との間を移動し、前記制動位
    置に向かってばね付勢されたブレーキ部材と、 前記磁気テープカセットの下側の開口部を下面側から開
    閉可能に覆い、閉じる方向に向かってばね付勢されたス
    ライダとを具備し、 前記ブレーキ部材を付勢するばねと前記スライダを付勢
    するばねとが単一のばね部材によって形成されたことを
    特徴とする磁気テープカセット。
JP9739098A 1998-04-09 1998-04-09 磁気テープカセット Withdrawn JPH11297029A (ja)

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