JPH11297204A - 陰極線管の組立方法、および組立装置 - Google Patents

陰極線管の組立方法、および組立装置

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JPH11297204A
JPH11297204A JP10102841A JP10284198A JPH11297204A JP H11297204 A JPH11297204 A JP H11297204A JP 10102841 A JP10102841 A JP 10102841A JP 10284198 A JP10284198 A JP 10284198A JP H11297204 A JPH11297204 A JP H11297204A
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deflection
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cathode ray
ray tube
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JP10102841A
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Yuji Haraguchi
雄次 原口
Hirotaka Murata
弘貴 村田
Koji Nishimura
孝司 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の偏向装置を真空外囲器に対して所定位置
に容易に取付けおよび調整可能な陰極線管の組立方法、
および組立装置を提供することにある。 【解決手段】 複数の個別偏向装置20を真空外囲器5
の所定位置に取り付ける際、複数の個別偏向装置を予め
支持ユニット42によって所定の相対位置関係に保持し
た後、これらの個別偏向装置を偏向駆動回路に接続す
る。続いて、支持ユニットおよび真空外囲器を支持台4
4に取付け、個別偏向装置を真空外囲器に対して所定位
置近傍に支持する。その後、全ての個別偏向装置を偏向
駆動回路により駆動した状態で、各個別偏向装置を所定
位置に位置調整し、位置調整された複数の個別偏向装置
を、真空外囲器に同時に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は陰極線管に関し、
特に、実質的に切れ目のない1個の蛍光体スクリーン
を、複数の電子銃から放出される電子ビームを複数個の
偏向装置で偏向することにより複数の表示領域に分割し
て走査する陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送あるいはこれに伴う大
画面をもつ高解像度受像管に対して種々の検討がなされ
ている。一般に受像管の高解像度化を達成するために
は、蛍光体スクリーン面での電子ビームのスポット径を
小さくしなければならない。これに対して、従来より電
子銃の電極構造の改良、あるいは電子銃自体の大口径化
や伸長化などが図られてきたが、未だ十分な成果が得ら
れていない。これは、受像管が大形になるにしたがって
電子銃から蛍光体スクリーンまでの距離が長くなり、電
子レンズ倍率が大きくなりすぎることが最大の原因であ
る。したがって高解像度を実現するためには、電子銃か
ら蛍光体スクリーンまての距離(奥行き)を短縮するこ
とが重要である。またこの場合、広角偏向にすると、画
面中央と周辺との倍率差の増大を招く。そのため、広角
偏向にすることは、高解像度化にとって得策ではない。
【0003】このような課題を解決する受像管として、
例えば、特開平5−36363号公報には、フェースプ
レートおよびリアプレートを平坦に形成し、フェースプ
レートの内面に形成された一体化構造の蛍光体スクリー
ンをリアプレートに取り付けられた複数の電子銃から出
射された電子ビームにより、複数の領域に分割して走査
する陰極線管が開示されている。
【0004】詳細に述べると、この種の陰極線管は、矩
形状のフェースプレート内面に形成された一体構造、す
なわち実質的に切れ目のない蛍光体スクリーンと、この
蛍光体スクリーンに対向してリアプレートに設けられた
複数のネック内に配置された複数個の個別電子銃と、を
有している。個別電子銃は実質的に3本の電子ビームを
蛍光体スクリーンに向かって射出し、個別電子銃毎に設
けられた個別偏向装置により電子ビームを偏向すること
により、蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査
する。そして、これらの分割表示領域に描写された小画
像を合成して、蛍光体スクリーンに1つの大きな画像を
表示する。
【0005】このように、複数の領域に描写された画像
を全体として実質的に1つの画像として表示する場合、
各領域を走査する個別偏向装置は、隣合う表示領域間の
境界部分で画像が視覚的に違和感のない連続的な繋がり
をもつように調整されていなければならない。従来で
は、各個別偏向装置が最適な位置に配置されるように調
整を行い、更に、各個別偏向装置を最適な状態に調整す
ることによって、分割表示領域間の境界が連続的に繋が
るようにしている。
【0006】このような個別偏向装置毎の調整は、カラ
ー陰極線管の場合、走査範囲の違い、分割表示領域内で
の中心部と周辺部のリニアリティの違い、さらに、隣接
する分割表示領域と連続性を持つリニアリティ及び走査
範囲の違い、更に、隣接する分割表示領域内での画像歪
み等を含む画像表示位置の違い、を考慮して行う。
【0007】上記のような調整を確実かつ容易に行うた
め、特願平7−47154には、複数の個別電子銃から
射出される電子ビームの軌道を、分割表示領域の中心位
置から法線方向に延びる仮想基準軸上に一致させ、更
に、個別偏向装置が発生する偏向磁界の仮想中心位置と
仮想基準軸とをほぼ一致させることにより、全ての分割
表示画面がほぼ同じ画像特性となるような調整方法が開
示されている。
【0008】また、特願平8−209442には、複数
の個別偏向装置を共通の偏向駆動回路で駆動することに
より、どの個別偏向装置もほぼ同じ偏向電流波形とな
り、容易に個別偏向装置を調整できるようにした方法が
開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数の個別偏向装置を共通の偏向駆動回路で駆動
する場合、特に、複数の個別偏向装置の水平偏向コイル
同志、および垂直偏向コイル同志をそれぞれ直列に接続
し、最終端を共通の偏向駆動回路に接続する場合、個別
偏向装置間の配置間隔に対して接続配線を不用に長くす
ることは、いたずらに偏向装置の抵抗を増やすことにな
り、電気的特性上好ましくない上、電線材料のコストを
考えても得策ではない。
【0010】そのため、個別偏向装置毎に対応する分割
表示領域の画像が最適となるように、調整を行う個別偏
向装置のみを駆動するように偏向駆動回路と接続し、最
終的に全ての個別偏向装置の調整が終了した段階で、個
別偏向装置を前述のように接続する方法を用いている。
【0011】しかしながら、この場合、調整対象となる
個別偏向装置を一度調整用の偏向駆動回路と接続し、調
整後にあらためて複数の個別偏向装置に共通する偏向駆
動回路に再接続するという調整方法であることから、1
つの真空外囲器に複数の個別偏向装置を持つカラー受像
管装置では、調整に非常に手間のかかる。
【0012】また、個別偏向装置同志の接続は、一般
に、配線を半田付けすることにより行うが、上述した陰
極線管の場合、複数の偏向装置が隣接して設けられてい
ることから、半田付けの際、熱源と真空外囲器が接近
し、真空外囲器に局部的な熱歪みが発生して破壊を生じ
る恐れもある。
【0013】更に、複数の個別偏向装置を隣接して配置
する場合、これらの個別偏向装置は相互に磁気的な影響
を及ぼし合い、分割画面の画像特性において振幅、画像
歪みに影響が生じる。すなわち、各個別偏向装置は、対
応する分割画面の画像特性のみならず、隣接する他の分
割画面にも磁気的な影響を与える。従って、調整用の偏
向駆動回路に接続された個別偏向装置を最適な画像状態
に調整しても、他の個別偏向装置によって受ける磁気的
影響により最適な画像状態が崩れ、再度個別偏向装置の
調整を行う必要が生じてくる。しかしながら、一度固定
した個別偏向装置の再調整を行うことは困難である。
【0014】この発明は、上記問題点に鑑みなされたも
ので、その目的は、複数の偏向装置を真空外囲器に対し
て所定位置に容易に取付けおよび調整することが可能な
陰極線管の組立方法、および組立装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る陰極線管の組立方法は、内面に蛍光
体スクリーンが形成されたほぼ矩形状のフェースプレー
トと、上記フェースプレートに対向して設けられている
とともに複数のネック部を有するほぼ矩形状の後部外囲
器と、を備えた真空外囲器と、 それぞれ上記複数のネック部内に配置され、上記蛍光体
スクリーンに向けて電子ビームを出射する複数の個別電
子銃と、 それぞれ上記複数の個別電子銃から放出される電子ビー
ムを偏向し、上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
して走査する複数の個別偏向装置と、 上記個別偏向装置を駆動する偏向駆動回路と、を具備し
た陰極線管の組立方法において、 上記複数の個別偏向装置を所定の相対位置関係に配置
し、上記所定の相対位置に配置された複数の個別偏向装
置を、上記真空外囲器に対して所定位置近傍に支持し、
上記所定位置近傍に支持された各個別偏向装置を上記所
定位置に位置調整し、上記位置調整された複数の個別偏
向装置を、上記真空外囲器に固定することを特徴として
いる。
【0016】また、この発明の組立方法によれば、上記
偏向駆動回路により上記全ての個別偏向装置を駆動した
状態で、各個別偏向装置の位置調整を行うことを特徴と
している。
【0017】上記構成の組立方法によれば、複数の個別
偏向装置を予め所定の相対位置関係に保持することで、
予め個別偏向装置同士を最短の配線で電気的に接続して
おくことが可能となる。また、個別偏向装置同士の磁気
的影響を相互に受けた状態で各個別偏向装置の調整を行
うことができ、個別偏向装置を容易にかつ正確に調整す
ることが可能となる。
【0018】また、この発明に係る組立方法によれば、
個別偏向装置を真空外囲器に固定配置する際、複数の個
別偏向装置を同時に固定することを特徴としている。更
に、この発明によれば、上記個別偏向装置を、それぞれ
独立して、上記フェースプレートとほぼ平行な平面内で
位置調整可能に、かつ、上記フェースプレートとほぼ直
交する方向に複数の個別偏向装置を同時に位置調整可能
に支持することを特徴としている。
【0019】一方、内面に蛍光体スクリーンが形成され
たほぼ矩形状のフェースプレートと、上記フェースプレ
ートに対向して設けられているとともに複数のネック部
を有したほぼ矩形状の後部外囲器と、を有する真空外囲
器と、 それぞれ上記複数のネック部内に配置され、上記蛍光体
スクリーンに向けて電子ビームを出射する複数の個別電
子銃と、 それぞれ上記複数の個別電子銃から放出される電子ビー
ムを偏向し、上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
して走査する複数の個別偏向装置と、 上記個別偏向装置を駆動する偏向駆動回路と、を具備し
た陰極線管の組立装置において、この発明に係る陰極線
管の組立装置は、 上記各個別偏向装置を任意の平面内で位置調整可能に支
持しているとともに、上記複数の個別偏向装置を上記ネ
ック部に対応する所定の配置関係に保持した支持手段
と、上記支持手段を上記任意の平面と直交する方向に沿
って移動自在に支持しているとともに、上記フェースプ
レートが上記任意の平面とほぼ平行に位置した状態で上
記真空外囲器を保持した支持台と、を備えたことを特徴
としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について詳細に説明する。まず、本実施の形
態に係る組立方法および組立装置の対象とする陰極線管
について説明する。
【0021】図1ないし図3に示すように、陰極線管は
真空外囲器5を備え、この真空外囲器は、実質的に矩形
状の平坦なフェースプレート1と、このフェースプレー
ト1の周縁部に接合され、フェースプレート1に対して
実質的に垂直に延在する枠状の側壁2と、側壁2に接合
されフェースプレート1と平行に対向配置された実質的
に矩形状の平坦なリアプレート3と、リアプレート3に
接合された複数個のファンネル4と、を有している。
【0022】リアプレート3には、複数個、例えば、2
0個の矩形状の開孔6が形成され、マトリックス状に並
んで、例えば、縦5列、横4列に並んで設けられてい
る。複数個のファンネル4は、それぞれ対応する開孔6
を囲むようにリアプレート3の外面に接合され、水平方
向(X方向)に5個、垂直方向(Y方向)に4個、計2
0個設けられている。
【0023】なお、側壁2、リアプレート3、およびフ
ァンネル4は、この発明における後部外囲器を構成した
もので、予め一体的に形成されていてもよい。また、リ
アプレートは平坦に限らず、ファンネルおよび側壁と連
続的に湾曲した形状としてもよい。
【0024】フェースプレート1の内面には、青、緑、
赤に発光する垂直方向に延びたストライプ状の3色蛍光
体層と、この3色蛍光体層間に設けられたブラックスト
ライプと、を有する一体構造の蛍光体スクリーン8が形
成されている。
【0025】真空外囲器5内には、蛍光体スクリーン8
に対向して、平坦なシャドウマスク9が配置されてい
る。このシャドウマスク9は、後述するように電子ビー
ムによって分割走査される蛍光体スクリーン8の複数個
の領域R1〜R20に対応した複数の有効部を有し、各
有効部には多数の電子ビーム通過孔が形成されている。
【0026】また、シャドウマスク9は、蛍光体スクリ
ーン8の領域の水平方向Xの分割数に対応して、水平方
向に分割され、各分割マスクは図示しない複数個のマス
ク支持部材を介してリアプレート3上に支持されてい
る。フェースプレート1とリアプレート3との間には、
これらフェースプレート1およびリアプレート3に加わ
る大気圧荷重を支える複数個の金属柱からなるプレート
支持部材11が配置されている。各プレート支持部材1
1は、その基端がリアプレート3に固定され、先端が蛍
光体スクリーン8のブラックストライプに当接してい
る。
【0027】複数個のファンネル4に設けられた各ネッ
ク12内には、電子ビームを放出する電子銃13が配設
されている。更に、各ネック12の外側には個別偏向装
置20が装着されている。各個別偏向装置20は、図に
示すように、合成樹脂により形成されファンネル4のネ
ック12側となる小径端部およびコーン部側となる大径
端部を有するラッパ状のセパレータ22と、セパレータ
22の内面側に左右対称に配設されたー対のサドル形水
平偏向コイル23と、セパレータ22の外面を取り囲む
筒状のコア24と、このコア24に巻き付けられて、セ
パレータ22の外面側に上下対称に配設されたトロイダ
ル形垂直偏向コイル25と、を備えている。セパレータ
22の小径側の端部には、環状のフランジ26が設けら
れているとともに、このフランジの近傍には端子台28
が取り付けられている。
【0028】図3に示すように、複数の個別偏向装置2
0の水平偏向コイルは、配線30を介して、偏向駆動回
路32に直列に接続されている。また、複数の個別偏向
装置20の垂直偏向コイルは、配線30を介して、偏向
駆動回路32に直列に接続されている。
【0029】上記構成の陰極線管において、電子銃13
から放出される電子ビームは、偏向装置20の発生する
磁界により水平方向および垂直方向に偏向され、シャド
ウマスク9を介して蛍光体スクリーン8を複数個の領
域、図示例では水平方向に5個、垂直方向に4個、計2
0個の領域R1〜R20に分割して走査する。そして、
この分割走査によって蛍光体スクリーン8上に描かれる
画像は、電子銃13や偏向装置20に印加される信号に
より繋がり、蛍光体スクリーン8の全面に切れ目のない
1つの大きな画像を再生する。
【0030】次に、上述した構成を有する陰極線管に個
別偏向装置20を取り付けるための本実施の形態に係る
組立装置および組立方法について説明する。図4に示す
ように、組立装置40は、20個の個別偏向装置20を
所定の相対位置関係、つまり、真空外囲器5のネック1
2に対応する相対位置関係に支持する支持ユニット42
と、この支持ユニットおよび真空外囲器5を保持する支
持台44と、を備えている。
【0031】支持手段として機能する支持ユニット42
は、それぞれ水平方向Xに延びているとともに互いに所
定の間隔を置いて平行に並んだ4組の細長い支持ロッド
46と、垂直方向Yに沿って延び支持ロッドの一端同志
および他端同志をそれぞれ連結した細長い一対の連結板
48と、を有している。各組の支持ロッド46は、所定
間隔を置いて互いに平行に延びているとともに、それぞ
れ個別偏向装置20を位置調整可能に支持する5つの支
持部50を有している。これらの支持部50は、支持ロ
ッド46の軸方向に沿って所定間隔を置いて形成されて
いる。
【0032】図6ないし図8から良く分かるように、各
組の支持ロッド46は、各支持部50の位置において、
互いに離間する方向に突出した円弧状の突出部52をそ
れぞれ有し、各突出部の内面側には係合溝54が形成さ
れている。これらの係合溝54は、個別偏向装置20の
フランジ26を係合できるように、所定の幅および径を
有している。また、各突出部52には、Z方向に延びる
ねじ孔53が形成され、係合溝54に開口している。
【0033】支持ユニット42によって個別偏向装置2
0を支持する場合、個別偏向装置のフランジ26を支持
ロッド46の各支持部50において係合溝54に係合さ
せる。これにより、フランジ60は一対の支持ロッド4
6によって上下から挟持された状態で支持される。そし
て、この状態で、支持ロッド46の両端を連結板48に
ねじ止めする。
【0034】ここで、各支持部50における係合溝54
の径および幅は、フランジ26の径および幅よりも大き
く形成され、フランジは調整用の隙間を持って係合溝5
4に係合している。そのため、個別偏向装置20を図示
しない調整ヘッドにより保持した状態で、XYZ方向、
回転等の位置調整を行うことができる。
【0035】しかし、この状態ではフランジ26と係合
溝54との間に隙間があるため、各個別偏向装置20を
支持ロッド46により安定して支持することができな
い。そこで、各支持部50に設けられたねじ孔53に仮
止め用ねじ56をねじ込み、個別偏向装置20のフラン
ジ26を係合溝54の内面に押し付けて仮固定する。こ
れにより、個別偏向装置20は、支持ロッド46に対し
て一定の関係を保つことがてき、かつ、仮止め用ねじ5
6を緩めることにより、支持ロッド46によって支持さ
れた状態のまま位置調整が可能となる。
【0036】このようにして個別偏向装置20を支持ユ
ニット42の各支持部50に取付け仮固定することによ
り、20個の個別偏向装置20は、互いに所定の相対位
置関係を保持した状態で、つまり、真空外囲器5のネッ
クに対応した相対位置関係を保持した状態で、支持ユニ
ット42に支持される。図4および図5に示すように、
各連結板48の上端部および下端部には、Z方向に延び
た長孔58が設けられ、各長孔58には、調整用の固定
ねじ60を挿通可能となっている。
【0037】図4に示すように、支持台44は、真空外
囲器5および支持ユニット42が載置される平坦な載置
面44aを有している。載置面44a上には、真空外囲
器5および支持ユニット42を所定位置に支持するため
の支持フレーム62が設けられている。
【0038】支持台44は、真空外囲器5を精度よく配
置し、電子ビーム軌道の調整等にも用いるものであり、
真空外囲器5の設計基準に適応して製作されている。ま
た、支持ユニット42も個別偏向装置20が真空外囲器
5に対してほぼ設計基準の配置となるように製作されて
いる。従って、20個の個別偏向装置20が取り付けら
れた支持ユニット42と真空外囲器5とを支持台44に
セットすることにより、個別偏向装置を設計基準の位置
近傍に配置することができる。
【0039】図9に示すように、支持ユニット42は、
固定ねじ60を用いて、連結板48の上下端部を支持フ
レーム62の所定位置に固定することにより、支持台4
4に装着される。また、装着状態において、固定ねじ6
0を緩めることにより、全ての支持ロッド46が真空外
囲器5のフェースプレート1と平行な関係を保ったま
ま、支持ユニット42をZ方向にのみ最適な位置へと調
整することができる。Z方向の最適位置は、主に、分割
領域周辺部のランディング状態によって判別する。ただ
し、この調整では、前述したように複数の個別偏向装置
20が支持ロッド46によって一定の関係に支持されて
いるため、任意の1分割領域について個別偏向装置のZ
方向最適位置を調整することにより、他の複数の個別偏
向装置を同時に調整することができる。
【0040】次に、上記のように構成された組立装置4
0を用いて陰極線管を組立および調整する手順について
説明する。まず、支持ユニット42の各組の支持ロッド
46に設けられた複数の支持部50に5個の個別偏向装
置20をそれぞれ装着し、仮止め用ねじ56で保持す
る。
【0041】続いて、個別偏向装置20が5個ずつ取り
付けられた4組の支持ロッド46を連結板48によって
互いに連結する。これにより、20個の個別偏向装置
は、所定の相対位置関係を持って、つまり、真空外囲器
5に装着された時の状態と極めて近くい状態に支持され
る。
【0042】次に、この状態で個別偏向装置20を配線
により偏向駆動回路32に電気的に接続する。配線接続
終了後、真空外囲器5、および支持ユニット20を支持
台44の所定位置に取り付け支持する。その後、固定ね
じ60を調整し、真空外囲器5に対する個別偏向装置2
0のZ方向位置が最適となるように、支持ユニット42
のZ方向位置を調整する。そして、調整後、支持ユニッ
ト42を固定ねじ60によって固定する。
【0043】続いて、各個別偏向装置20の調整を行
う。すなわち、調整する個別偏向装置20に図示しない
調整ヘッドを接続し、この調整ヘッドによって個別偏向
装置をXY方向、つまり、真空外囲器5のフェースプレ
ート1と平行な平面内で位置調整する。この際、仮止め
用ねじ56を外して個別偏向装置20が支持ロッド46
と干渉しないようにする。
【0044】調整対象の個別偏向装置20は調整終了後
は直ちに真空外囲器5へ固定することが望ましいが、調
整時間の短縮化を図るため、および調整ヘッド等で個別
偏向装置20周辺が緻密な状態になることから、調整終
了の状態を保ったままで支持ロッド46に再保持させた
ほうがよい。
【0045】この場合、支持ロッド46と個別偏向装置
20との間には調整余裕分の空隙が設けられているた
め、XY方向に関しての問題はないが、Z方向について
は、仮止め用ねじ56によって個別偏向装置20の位置
が規制されてしまう。そのため、例えば、支持ユニット
42の固定ねじ60が適切に調整されていない場合、個
別偏向装置20を、調整ヘッドによる調整位置と異なる
位置で再度保持することになる。ただし、この問題につ
いては、真空外囲器5および個別偏向装置20の製造精
度が極めて高いため、一般に、全ての個別偏向装置20
間でのZ方向最適位置の誤差は0.1mm以下となり、
個別偏向装置20のZ方向調整位置が、最初に支持ユニ
ット42の固定ねじ60で設定した位置に対して0.1
mm以上の違いを生じることはほとんど無い。
【0046】従って、ほとんどの場合、調整ヘッドで調
整された位置を保ったまま、再度支持ロッド46に仮固
定することが可能であり、全ての個別偏向装置20の調
整終了後、仮固定された複数の個別偏向装置20を同時
に真空外囲器5に固定する。この場合、真空外囲器5と
個別偏向装置20とを樹脂材料等で固着させ、完全固着
後、支持ユニット42を個別偏向装置20から取外す。
【0047】なお、上述した支持ユニット42は、陰極
線管に磁気的な影響をに与えない材料で構成されてい
る。次に、任意の個別偏向装置31を調整する際の偏向
駆動方法について説明する。上述のような組立装置40
を用いて調整を行う場合、複数の個別偏向装置20同士
が互いに磁気的影響を及ぼす問題がある。図10は、複
数の個別偏向装置20が隣接して配置されている状態で
全ての個別偏向装置20を共通の偏向駆動回路によって
駆動した場合の磁界の関係を示している。このような磁
気的影響を考慮せずに調整対象の個別偏向装置20のみ
を個別に偏向駆動し、調整を行ったとしても、調整終了
後に共通の偏向駆動回路で全ての個別偏向装置20を駆
動偏向させると、図11(a)に示すクロスハッチパタ
ーン例のように、分割領域毎の画像振幅、画像歪み等が
磁気的影響を相互に与え、特に、分割領域間の境界部分
Bでは、連続的な画像表示ができなくなってしまう。
【0048】従って、本実施の形態によれば、任意の個
別偏向装置20を調整する際、常に全ての個別偏向装置
20を偏向駆動し、各個別偏向装置20が相互に与える
磁気的影響分の補正も同時に行うようにする。この方法
であれば、個別偏向装置20同士の磁気的影響に対し
て、何らかの別の補正手段を新たに設ける必要がなく、
図11(b)に示すように、分割領域間の界部分Bで連
続的に画像が繋がるように調整することができ、複数の
分割画面を容易に合成して切れ目や重なりのない1つの
画像を表示することができる。
【0049】以上のように構成された陰極線管の組立装
置および組立方法によれば、複数の個別偏向装置20を
予め所定の相対位置関係に仮固定して真空外囲器周辺に
配置することで、任意の個別偏向装置を調整する際に
も、他の個別偏向装置を調整位置近傍に配置することが
できる。
【0050】また、個別偏向装置20を予め所定の相対
位置関係に支持した状態で配線接続を行うことができ、
最短距離での配線接続を容易に行うことができる。同時
に、真空外囲器5から離れた場所で個別偏向装置間の配
線接続を行うことができ、配線接続時のハンダ付けによ
って生じた熱による真空外囲器5の熱歪み破壊を考慮す
る必要が無くなる。
【0051】更に、支持ユニットを用いて全ての個別偏
向装置を所定位置近傍に保持した状態で偏向駆動するこ
とにより、調整中に個別偏向装置同士が相互に磁気的影
響を及ぼすことによる補正要因も、個別偏向装置の調整
時に同時に補正することができる。
【0052】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、支持ユニットの各
支持ロッドにより水平方向に並んだ偏向個別装置を支持
する構成としたが、各支持ロッドを垂直方向に延びるよ
うに配置し、垂直方向に並んだ複数の個別偏向装置を支
持するようにしてもよい。この場合、連結板は水平方向
に沿って配置される。
【0053】また、個別偏向装置を支持ロッドに直接支
持する構成としたが、調整、保持機構を持つ個別配置部
品等を介して個別偏向装置を支持ロッドに支持する構成
としてもよい。この場合、各々で個別偏向装置のZ方向
位置等の調整を行うことが可能となる。
【0054】更に、各個別偏向装置の位置が設計基準と
一致するような設定配置台に予め個別偏向装置を配置
し、支持ユニットの取付及び接続配線を行うことで、よ
り精度の高い個別偏向装置の仮固定を行うことができ
る。
【0055】また、上述した実施の形態では、真空外囲
器として、実質的に矩形状のフェースプレートと、フェ
ースプレートに対向は位置された実質的に矩形状のリア
プレートと、リアプレートに接合された複数のファンネ
ルと、を備えたものを用いたが、この発明はこれに限ら
ず、蛍光面の形成されたほぼ矩形状のフェースプレート
と、このフェースパネルに接合されているととも複数の
ネック部を有するファンネルとで構成された真空外囲器
を用いてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数の個別偏向装置を予め所定の相対位置関係に仮
固定した状態で真空外囲器周辺に配置することにより、
任意の個別偏向装置を調整する際にも、他の個別偏向装
置を調整位置近傍に配置することができる。それによ
り、調整時間の短縮化及び調整コストの低減を図ること
ができる。また、所定位置近傍に配置された個別偏向装
置を偏向駆動した状態で位置調整することにより、個別
偏向装置同士の磁気的影響に基因する調整誤差を個別偏
向装置の調整時に同時に補正することができる。従っ
て、個別偏向装置の調整を精度良くかつ簡単に行うこと
が可能となる。
【0057】以上のことから、この発明によれば、複数
の偏向装置を真空外囲器に対して所定位置に容易に取付
けおよび調整可能な陰極線管の組立方法、および組立装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の組立方法および組立装置が適用され
る陰極線管を示す斜視図。
【図2】上記陰極線管の平面図。
【図3】上記陰極線管の真空外囲器および偏向装置を示
す分解斜視図。
【図4】この発明の実施の形態に係る組立装置を示す分
解斜視図。
【図5】上記組立装置の支持ユニットを示す斜視図。
【図6】上記支持ユニットの支持部および個別偏向装置
を示す分解斜視図。
【図7】上記支持部に個別偏向装置を取り付けた状態を
示す斜視図。
【図8】図7の線B−Bに沿った断面図。
【図9】上記組立装置に上記支持ユニットおよび真空外
囲器を取り付けた状態を示す平面図。
【図10】上記隣接して位置した複数の個別偏向装置を
駆動した際の磁界の流れを概略的に示す図。
【図11】上記陰極線管の分割領域にクロスハッチパタ
ーンを表示した状態をそれぞれ示す図。
【符号の説明】
1…フェースパネル 3…リアパネル 4…ファンネル 5…真空外囲器 8…蛍光体スクリーン 12…ネック 13…電子銃 20…個別偏向装置 30…配線 32…偏向駆動回路 40…組立装置 42…支持ユニット 44…支持台 46…支持ロッド 48…連結板 50…支持部 54…係合溝 56…仮止めねじ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光体スクリーンが形成されたほぼ
    矩形状のフェースプレートと、上記フェースプレートに
    対向して設けられているとともに複数のネック部を有す
    るほぼ矩形状の後部外囲器と、を備えた真空外囲器と、 それぞれ上記複数のネック部内に配置され、上記蛍光体
    スクリーンに向けて電子ビームを出射する複数の個別電
    子銃と、 それぞれ上記複数の個別電子銃から放出される電子ビー
    ムを偏向し、上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
    して走査する複数の個別偏向装置と、 上記個別偏向装置を駆動する偏向駆動回路と、を具備し
    た陰極線管の組立方法において、 上記複数の個別偏向装置を所定の相対位置関係に配置
    し、 上記所定の相対位置に配置された複数の個別偏向装置
    を、上記真空外囲器に対して所定位置近傍に支持し、 上記所定位置近傍に支持された各個別偏向装置を上記所
    定位置に位置調整し、 上記位置調整された複数の個別偏向装置を、上記真空外
    囲器に固定することを特徴とする陰極線管の組立方法。
  2. 【請求項2】上記偏向駆動回路により上記全ての個別偏
    向装置を駆動した状態で、各個別偏向装置の位置調整を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管の組立
    方法。
  3. 【請求項3】上記個別偏向装置を上記真空外囲器に固定
    する際、上記複数の個別偏向装置を同時に固定すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の陰極線管の組立方
    法。
  4. 【請求項4】上記個別偏向装置を、上記フェースプレー
    トとほぼ平行な平面内でそれぞれ独立して位置調整可能
    に支持し、かつ、上記フェースプレートとほぼ直交する
    方向に複数の個別偏向装置を同時に位置調整可能に支持
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の陰極線管の組立方法。
  5. 【請求項5】上記所定の相対位置関係に配置された複数
    の個別偏向装置と上記偏向駆動回路とを電気的に接続し
    た後、上記複数の個別偏向装置を上記真空外囲器に対し
    て所定位置近傍に支持することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1項に記載の陰極線管の組立方法。
  6. 【請求項6】内面に蛍光体スクリーンが形成されたほぼ
    矩形状のフェースプレートと、上記フェースプレートに
    対向して設けられているとともに複数のネック部を有す
    るほぼ矩形状の後部外囲器と、を備えた真空外囲器と、 それぞれ上記複数のネック部内に配置され、上記蛍光体
    スクリーンに向けて電子ビームを出射する複数の個別電
    子銃と、 それぞれ上記複数の個別電子銃から放出される電子ビー
    ムを偏向し、上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
    して走査する複数の個別偏向装置と、 上記個別偏向装置を駆動する偏向駆動回路と、を具備し
    た陰極線管の組立装置において、 上記複数の個別偏向装置を上記ネック部に対応した所定
    の配置関係に支持するとともに、各個別偏向装置を任意
    の平面内で位置調整可能に支持する支持手段と、 上記支持手段を上記任意の平面と直交する方向に沿って
    位置調整可能に支持しているとともに、上記フェースプ
    レートが上記任意の平面とほぼ平行に位置した状態で上
    記真空外囲器を保持した支持台と、 を備えていることを特徴とする陰極線管の組立装置。
  7. 【請求項7】上記支持手段は、互いに平行に所定の間隔
    を置いて並んでいるとともに上記任意の平面と平行に延
    びた細長い複数の支持部材と、上記複数の支持部材の端
    部同志を連結した一対の連結部材と、を備え、 各支持部材は、支持部材の長手方向に沿って互いに離間
    して位置しているとともにそれぞれ上記偏向装置を位置
    調整可能に支持した複数の支持部を有していることを特
    徴とする請求項6に記載の陰極線管の組立装置。
  8. 【請求項8】上記支持手段は、各個別偏向装置を対応す
    る上記支持部に仮止めする仮止め手段を備えていること
    を特徴とする請求項7に記載の陰極線管の組立装置。
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