JPH11299643A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH11299643A
JPH11299643A JP10105077A JP10507798A JPH11299643A JP H11299643 A JPH11299643 A JP H11299643A JP 10105077 A JP10105077 A JP 10105077A JP 10507798 A JP10507798 A JP 10507798A JP H11299643 A JPH11299643 A JP H11299643A
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rice
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真千子 阿部
Mari Tabata
真理 田畑
Takashi Oya
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米飯の硬度レベルや粘度レベル等を独立調節
可能にして、これらが正確に調節できる炊飯器を提供す
ること。 【解決手段】 釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維
持する予備炊き工程と、水の沸点より高温の水分蒸発温
度に昇温するまで釜内を加熱する水分蒸発工程と、更
に、水分蒸発温度より高温の炊き上げ温度に昇温するま
で釜内を加熱する最終炊き上げ工程を順次実行する炊飯
器であって、手動操作し得る硬度レベル信号設定手段米
飯が出力する硬度レベル信号が大きくなるに従って前記
予備炊き温度に維持する時間を短縮させると共に、手動
操作し得る粘度レベル信号設定手段が出力する粘度レベ
ル信号が大きくなるに従って前記水分蒸発工程に於ける
前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低下させる。
又、手動操作し得る焦げレベル信号設定手段が出力する
焦げレベル信号が大きくなるに従って最終炊き上げ工程
の加熱量を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米飯の粘度や硬
度、更には焦げのレベルを適宜組み合わせて調節できる
ようにした炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、炊飯器の基本構成
は、釜(1) の加熱源たるガスバーナ(2)と、該ガスバー
ナ(2) へのガス回路に挿入された開閉弁(3) を有し、該
開閉弁(3) は制御装置(30)で開閉制御されるようになっ
ている。従来の炊飯器には、図9に示すように、予備炊
き工程(A) ,本炊き工程(B) ,及び蒸らし工程(C) の各
工程を順次実行するように加熱制御するものがあり、予
備炊き工程(A) は米粒に水分を含浸させ、本炊き工程
(B) は釜(1) 内の水分を蒸発させ、蒸らし工程(C) は米
飯を蒸らすものである。
【0003】予備炊き工程(A) では、15分程度に設定
された予備炊き時間だけ釜(1) 内を予備炊き温度(45
℃程度)に加熱し、これにより、米粒の含水率を適正値
に調整する。本炊き工程(B) では、釜(1) 内をほぼ沸騰
温度まで昇温させる昇温工程(B1)が実行された後に、釜
(1) 内を沸騰状態に維持して水分を蒸発させる水分蒸発
工程(B2)が実行され、更に、その後、釜(1) 内を炊き上
げ温度としての145℃程度まで加熱して釜底の米粒に
若干の焦げ目を付与して香ばしい匂いを付ける最終炊き
上げ工程(B3)が実行される。以後、釜(1) 内を設定時間
だけ設定温度に保つ蒸らし工程(C) が実行されると全炊
飯工程が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このものでは、炊飯の
度に繰り返される予備炊き工程(A) ,本炊き工程(B) ,
及び蒸らし工程(C) の夫々の加熱パターンが固定されて
いるから、炊き上がる米飯の食味が画一化され、米飯の
食味を好みに応じて調節することができない。かかる背
景の下、ガスバーナ(2) の発熱量を制御することによっ
て米飯の硬度レベルを調節できる炊飯器(特開平10−
23967号)や焦げのレベルを調節できる炊飯器が開
発されており、これらのものでは、好みに合わせて米飯
の硬度レベル等を変化させることによって該米飯の食味
をある程度調節できるようにしている。
【0005】一方、本発明の発明者はガスバーナ(2) の
発熱量を制御することによって米飯の粘度レベルを調節
する技術を研究し、更に該粘度レベルと既述硬度レベル
等の調節を組み合わせることを検討したが、米飯の粘度
レベルを調節すべくガスバーナ(2) の発熱量を制御した
ときに上記硬度レベルや焦げレベルも変化する恐れがあ
る。このことから、上記粘度、硬度、及び焦げのレベル
を独立調節し難くく、これらを正確に調節することが困
難であるという問題があった。
【0006】本発明の発明者は、研究を重ねた結果、米
飯の粘度レベルの調節によって硬度レベルや焦げレベル
が変化しない技術を開発し、本発明を完成した。本発明
は、米飯の硬度レベルや粘度レベル等を独立調節可能に
して、これらが正確に調節できる炊飯器を提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為の
本発明の技術的手段は、『釜内を水の沸点未満の予備炊
き温度に維持する予備炊き工程と、前記釜内の温度が水
の沸点より高温の水分蒸発温度に昇温するまで該釜内を
加熱する水分蒸発工程と、更に、前記釜内の温度が前記
水分蒸発温度より高温の炊き上げ温度に昇温するまで該
釜内を加熱する最終炊き上げ工程を順次実行する炊飯器
であって、炊飯を行おうとする米飯の硬度レベル信号を
出力する手動の硬度レベル信号設定手段と、前記硬度レ
ベル信号が大きくなるに従って前記予備炊き温度に維持
する時間を短縮させる予備炊き時間制御手段と、炊飯を
行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手動の粘
度レベル信号設定手段と、前記粘度レベル信号が大きく
なるに従って前記水分蒸発工程に於ける前記加熱源の単
位時間当たりの発熱量を低下させる発熱量制御手段とを
具備する』ことである。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。器
具使用者が硬度レベル信号設定手段に好みの硬度レベル
を手動でセットすると共に、粘度レベル信号設定手段に
好みの粘度レベルを手動でセットする。これにより、前
記硬度レベル及び粘度レベルに対応する硬度レベル信号
と粘度レベル信号が上記硬度レベル信号設定手段及び粘
度レベル信号設定手段から各別に出力された状態にす
る。そしてこの状態で炊飯動作を開始させる。
【0009】上記技術的手段によれば、硬度レベル信号
設定手段が出力する硬度レベル信号が大きくなると、予
備炊き時間制御手段の機能によって予備炊き温度に釜内
を維持する時間が短縮され、これにより、米粒の含水時
間が短くなる。即ち、予備炊き工程が終了した時点での
米粒の含水率が低くなり、以後、前記含水率の低い米粒
が加熱されて硬めの米飯が炊き上げられる。
【0010】一方、発熱量制御手段は、粘度レベル信号
設定手段が出力する粘度レベル信号が大きくなるに従っ
て水分蒸発工程での加熱源の単位時間当りの発熱量を低
下させる制御を行う。これにより、水分蒸発工程の所要
時間が長くなって釜内の沸騰状態が長時間に亘って継続
する。図7は、釜内の沸騰継続時間(水分蒸発工程の所
要時間)と炊き上がった米飯の粘度との関係を調べた炊
飯試験の結果を示すグラフであり、横軸Xは炊飯時間,
縦軸T,Yは夫々釜縁温度(釜の開口縁部に当接させた
温度センサの検知温度)と加熱源の発熱量を示してい
る。尚、このグラフは、3合炊飯の場合の試験結果を示
しており、(H1)は、想像線で示す低粘度炊飯曲線(Z1)の
炊飯時の加熱源の発熱量変化を示し、(H2)は、実線で示
す高粘度炊飯曲線(Z2)の炊飯時の加熱源の発熱量変化を
示している。
【0011】低粘度炊飯曲線(Z1)で示される炊飯の際に
は、釜内が沸騰温度に達してから水分が蒸発し終えるま
での水分蒸発工程(X1の部分)に於ける加熱源の単位
時間当たりの平均発熱量Y1を1200Kcal/分に
設定した。その結果、該水分蒸発工程の所要時間たる沸
騰継続時間X1は約3分となり、炊き上がった米飯の粘
度を測定した結果、当該米飯の粘度は0.65となっ
た。
【0012】一方、高粘度炊飯曲線(Z2)で示される炊飯
の際には、釜内が沸騰温度に達してから加熱源の発熱量
Y2を850Kcal/分に設定して第1沸騰継続時間
X2(約8分)だけ加熱し、その後、加熱源の発熱量Y
3を550Kcal/分に設定して第2沸騰継続時間X
3(約5分)だけ加熱して釜内の水分を蒸発させた。従
って、この間に於ける加熱源の単位時間当たりの平均発
熱量は(8分×Y2+5分×Y3)÷13分=734.
6Kcal/分であり、上記低粘度炊飯曲線(Z 1)の水分
蒸発工程に於ける加熱源の単位時間当たりの平均発熱量
Y1(1200Kcal/分)よりも小さな値になる。
そして、高粘度炊飯曲線(Z2)の炊飯で炊き上がった米飯
の粘度は0.8であることが確認できた。このように、
水分蒸発工程に於ける加熱源の単位時間当りの平均発熱
量を低下させて沸騰継続時間を長くすると米飯の粘度レ
ベルを高くすることができる。尚、上記米飯の粘度は、
TEXTURE−GRAMの3粒法によって測定した値
である。
【0013】このように、上記技術的手段によれば、米
飯の硬度レベルは予備炊き工程で調節される一方、米飯
の粘度レベルは上記予備炊き工程の後に実行される水分
蒸発工程で調節される。即ち、これら米飯の硬度レベル
と粘度レベルが、異なった時期に実行される別な工程で
調節される。
【0014】
【発明の効果】本発明は次の特有の効果を有する。米飯
の硬度レベルを調節する予備炊き工程とは異なった時に
実行される水分蒸発工程で粘度レベルが調節されるか
ら、米飯の硬度レベル又は粘度レベルの一方の調節によ
って他方のレベルが変化せず、これら硬度レベルと粘度
レベルを独立して調節することができる。よって、これ
ら硬度レベル等を正確に調節することができる。 〈その他〉 *a項* 上記発明では、米飯の硬度レベルを調節する為に予備炊
き温度に維持する時間を変化させたが、これに代えて、
『前記硬度レベル信号が大きくなるに従って前記予備炊
き温度を低下させる予備炊き温度制御手段を具備』する
構成としてもよい。このものでは、硬度レベル信号設定
手段が出力する硬度レベル信号が大きくなるに従って予
備炊き温度、即ち、予備炊き時に於ける釜内温度が低く
なるから、該予備炊き時に於ける米粒の含水率が低下し
て硬度の高い米飯が炊き上がる。
【0015】*b項* 上記発明において、『炊飯を行おうとする米飯の焦げレ
ベル信号を出力する手動の焦げレベル信号設定手段と、
前記焦げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き
上げ工程の前記炊き上げ温度を上昇させる温度変更手段
とを具備する』ものでは、器具使用者が焦げレベル信号
設定手段に好みの焦げレベルを手動でセットすると、焦
げレベル信号設定手段が出力する焦げレベル信号が大き
くなる。すると、これに従って、水分蒸発工程後に実行
される最終炊き上げ工程の炊き上げ温度を上昇させる制
御が行われる。即ち、水分蒸発工程後の最終炊き上げ工
程では釜内が高い温度まで加熱されて焦げの程度が高い
米飯が炊ける。
【0016】このものでは、米飯の硬度を調節する予備
炊き工程及と粘度を調節する水分蒸発工程の両工程とは
異なった時に実行される最終炊き上げ工程で焦げレベル
が調節できるから、これら焦げや粘度や硬度を独立して
調節することができる。 *c項* 米飯の粘度と焦げのレベルのみを調節する為の技術的手
段として、『釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維持
する予備炊き工程と、前記釜内の温度が水の沸点より高
温の水分蒸発温度に昇温するまで該釜内を加熱する水分
蒸発工程と、更に、前記釜内の温度が前記水分蒸発温度
より高温の炊き上げ温度に昇温するまで該釜内を加熱す
る最終炊き上げ工程を順次実行する炊飯器であって、炊
飯を行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手動
の粘度レベル信号設定手段と、前記粘度レベル信号が大
きくなるに従って前記水分蒸発工程に於ける前記加熱源
の単位時間当たりの発熱量を低下させる発熱量制御手段
と、炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信号を出力す
る手動の焦げレベル信号設定手段と、前記焦げレベル信
号が大きくなるに従って前記最終炊き上げ工程の前記炊
き上げ温度を上昇させる温度変更手段とを具備する』構
成を採用することができる。
【0017】上記技術的手段によれば、器具使用者が粘
度レベル信号設定手段と焦げレベル信号設定手段に粘度
レベルと焦げレベルをセットすると、これに応じて、既
述したように、水分蒸発工程の所要時間と最終炊き上げ
工程の炊き上げ温度が変化し、これにより、米飯の粘度
と焦げのレベルを独立して調節することができる。 *d項* 上記「b項」及び「c項」では、最終炊き上げ工程の炊
き上げ温度を変化させることによって、焦げレベルを変
化させたが、『炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信
号を出力する手動の焦げレベル信号設定手段と、前記焦
げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き上げ工
程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低下
させる手段とを具備する』構成を採用することも可能で
ある。このものでは、最終炊き上げ工程の炊き上げ温度
が一定であっても、該温度に釜内が昇温するまでの高温
加熱時間が変化し、これにより、焦げレベルが変化す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、上記発明の実施の形態を図
面に従って説明する。図1に示すように、器具本体(80)
の正面上部に形成された操作部(81)には、器具使用者が
好みの粘度をセットする為の粘度レベル上昇ボタン(51)
及び粘度レベル低下ボタン(52)と、硬度レベルをセット
する為の硬度レベル上昇ボタン(61)及び硬度レベル低下
ボタン(62)と、更に、焦げレベル上昇ボタン(71)及び焦
げレベル低下ボタン(72)が設けられている。
【0019】又、上記操作部(81)の隣接部に形成された
表示部(83)には、器具使用者がセットした米飯の粘度レ
ベル,硬度レベル及び焦げレベルを各別に表示する粘度
レベル表示器(55),硬度レベル表示器(65)及び焦げレベ
ル表示器(75)が設けられている。そして、粘度レベル表
示器(55)は、器具使用者がセットした粘度レベルに応じ
て択一的に点灯される粘度レベル表示ランプ(54)(54)を
具備している。又、他の硬度レベル表示器(55)及び焦げ
レベル表示器(75)も器具使用者がセットした硬度レベル
や焦げレベルに応じて択一的に点灯される硬度レベル表
示ランプ(64)(64)や焦げレベル表示ランプ(74)(74)を具
備している。
【0020】又、上記表示部(83)や操作部(81)には、炊
飯完了までの残り時間を表示する残時間表示器(35)や炊
飯スイッチ(10)が配設されていると共に、これらの後方
には、開閉蓋(11)が設けられている。本実施の形態に係
る炊飯器のガス回路及び制御回路は図2に示すような概
略構成を有し、釜(1) の外底面と開口縁近傍の外面に
は、釜(1) 内の温度を検知する釜底センサ(31)と釜縁セ
ンサ(12)が各別に当接せしめられている。又、ガスバー
ナ(2)へのガス回路には、その上流側から第1ガス弁(2
2),第2ガス弁(23)及び比例弁(24)がこの順序で配設さ
れており、上記第1ガス弁(22)と第2ガス弁(23)の間か
らはパイロットバーナ(26)へのガス回路が分岐してい
る。又、上記各弁は、釜縁センサ(12)及び釜底センサ(3
1)の出力を判断する制御装置(30)で制御されるようにな
っており、更に、該制御装置(30)には、器具使用者が炊
こうとする米飯の粘度レベル等をセットする粘度レベル
信号設定手段(5) と硬度レベル信号設定手段(6) と焦げ
レベル信号設定手段(7) が接続されている。
【0021】前記粘度レベル信号設定手段(5) は、UP
/DOWNカウンタ(50)と、そのUP入力端子に接続さ
れた粘度レベル上昇ボタン(51)とDOWN入力端子に接
続された粘度レベル低下ボタン(52)とから構成されてお
り、前記UP/DOWNカウンタ(50)の出力部には粘度
レベル表示ランプ(54)(54)(54)を具備する粘度レベル表
示器(55)が接続されている。そして、上記粘度レベル信
号設定手段(5) の出力によって、粘度レベルを10段階
に調節できるようにしている。
【0022】前記硬度レベル信号設定手段(6) は、UP
/DOWNカウンタ(60)と、そのUP入力端子に接続さ
れた硬度レベル上昇ボタン(61)とDOWN入力端子に接
続された硬度レベル低下ボタン(62)とから構成されてお
り、前記UP/DOWNカウンタ(60)の出力部には硬度
レベル表示ランプ(64)(64)(64)を具備する硬度レベル表
示器(65)が接続されている。そして、上記硬度レベル信
号設定手段(6) の出力によって、米飯の硬度レベルを1
0段階に調節できるようにしている。
【0023】前記焦げレベル信号設定手段(7) は、UP
/DOWNカウンタ(70)と、そのUP入力端子に接続さ
れた焦げレベル上昇ボタン(71)とDOWN入力端子に接
続された焦げレベル低下ボタン(72)とから構成されてお
り、前記UP/DOWNカウンタ(70)の出力部には焦げ
レベル表示ランプ(74)(74)(74)を具備する焦げレベル表
示器(75)が接続されている。そして、上記焦げレベル信
号設定手段(7) の出力によって、米飯の焦げレベルを1
0段階に調節できるようにしている。
【0024】上記炊飯器は制御装置(30)内のマイクロコ
ンピュータに格納された制御プログラムに従って制御さ
れるが、該制御プログラムは図3のフローチャートに示
す如く構成されている。そして、このフローチャートに
従って制御される本実施の形態の炊飯器では、釜縁セン
サ(12)が検知する釜内温度は図4のグラフに示すように
変化し、時系列的に並んだ予備炊き工程(A) ,本炊き工
程(B) 及び蒸らし工程(C) がこの順序で実行される。
【0025】以下、この実施の形態に係る炊飯器の炊飯
動作を説明する。 〈炊飯条件の設定作業について〉先ず、炊飯を開始させ
る前に、粘度レベル信号設定手段(5) ,硬度レベル信号
設定手段(6) ,及び焦げレベル信号設定手段(7) に、米
飯の粘度レベル,硬度レベル,及び焦げレベルを器具使
用者がセットする。
【0026】器具使用者が粘度レベルをセットする場合
は、粘度レベル上昇ボタン(51)や粘度レベル低下ボタン
(52)を押してUP/DOWNカウンタ(50)の出力(粘度
レベル信号)を変化させ、これにより該UP/DOWN
カウンタ(50)が粘度レベル信号を出力した状態にする。
すると、該UP/DOWNカウンタ(50)が出力する粘度
レベル信号は制御装置(30)に印加されると共に粘度レベ
ル表示器(55)にも印加され、器具使用者がセットした粘
度レベルに対応する特定の粘度レベル表示ランプ(54)が
点灯する。
【0027】硬度レベルや焦げレベルをセットする場合
は、上記と同様に、器具使用者が硬度レベル信号設定手
段(6) や焦げレベル信号設定手段(7) を操作する。する
と、セットされた硬度レベルや焦げレベルに対応する特
定の硬度レベル表示ランプ(64)や焦げレベル表示ランプ
(74)が点灯する。これにより、炊飯条件の設定作業が完
了する。以下、具体的な制御動作を図3に基づいて更に
詳述する。 〈予備炊き工程(A) について〉先ず、後述する炊飯米量
の判定に必要な炊飯量メモリZに「0」をセットした後
に炊飯スイッチ(10)が操作されるのを監視し(ステップ
(ST1) (ST2) 参照)、該炊飯スイッチ(10)が操作される
と予備炊き工程(A) を実行する。即ち、ガス弁(22)(23)
を開弁すると共にガスバーナ(2)への点火動作を実行
し、その後、ガスバーナ(2)の燃焼量をコントロールす
る(比例弁(24)の開度を調整する)ことにより、釜(1)
内の温度を第1予備炊き温度たる50℃に3分間だけ維
持する第1予備炊き工程(A1)を実行した後(ステップ(S
T3) 参照)、硬度レベル信号設定手段(6) が出力する硬
度レベル信号(1〜10)をマイクロコンピュータの硬
度メモリPに記憶させる(ステップ(ST4) 参照)。
【0028】次に、第2予備炊きの基準所要時間たる1
7分から硬度メモリPが記憶する硬度レベル信号(1〜
10)を引き算した第2予備炊き時間(17分−硬度レ
ベル信号の値)だけ、釜(1) 内の温度を第2予備炊き温
度(この実施の形態では、第1予備炊き温度としての5
0℃と等しい値に設定されている)に維持する第2予備
炊き工程(A2)(ステップ(62)参照)を実行する。即ち、
硬度メモリPが記憶する硬度レベル信号が大きくなるに
従って、第2予備炊き工程(A2)の実行時間を短くして予
備炊き工程(A) 全体の実行時間を短くするのである。す
ると、硬度メモリPが記憶する硬度レベル信号、即ち、
器具使用者が硬度レベル信号設定手段(6) にセットした
硬度が大きいほど、予備炊き工程(A) を実行する予備炊
き時間が短くなって米粒の含水率が低下し、これによ
り、硬度が高い米飯を炊くことができる。
【0029】そして、この実施の形態では、硬度レベル
信号設定手段(6) が出力する硬度レベル信号(マイクロ
コンピュータの硬度メモリPに記憶されている)が大き
くなるに従って第2予備炊き時間を短縮するステップ(S
T5) の制御を実行するマイクロコンピュータ内の機能部
が既述した「予備炊き時間制御手段」に対応していると
共に、上記第1,第2予備炊き温度が既述した「水の沸
点未満の予備炊き温度」に対応している。
【0030】尚、硬度レベル信号(1〜10)が大きく
なるに従って、第1予備炊き工程(A1)及び第2予備炊き
工程(A2)の予備炊き温度たる第1,第2予備炊き温度を
共に低下させるか、又は、第1,第2予備炊き温度のい
ずれか一方を低下させてもよい。上記予備炊き温度を低
下させると、米粒の含水率が低下して硬度の高い米飯が
炊けるからである。この場合は、硬度レベル信号が大き
くなるに従って上記予備炊き温度を低下させる制御を実
行するマイクロコンピュータ内の機能部が既述した「予
備炊き温度制御手段」に対応している。 〈本炊き工程(B) について〉本炊き工程(B) は、図4に
示すように、釜縁センサ(12)が検知する釜(1) 内の温度
を7分間で水の沸点に近い95℃に昇温させる昇温工程
(B1)と、その後の炊き上げ工程(B2)から構成されてお
り、該炊き上げ工程(B2)は釜(1) 内を沸騰状態に維持し
て水分を蒸発させる水分蒸発工程(B21) とその後の最終
炊き上げ工程(B 22) から構成されている。一方、上記昇
温工程(B1)は、釜(1) 内の温度を4分間で70℃まで昇
温させる第1昇温工程(B11) と、3分間で上記70℃か
ら95℃まで昇温させる第2昇温工程(B12) から構成さ
れている。又、この本炊き工程(B) においては、後述す
る単位上昇温度Hi と補正係数X2 の両者を判断・評価
してガスバーナ(2)の最適な燃焼量を決定するファジー
制御が実行されるようになっている。尚、釜(1) の開口
部周縁に添設された釜縁センサ(12)が上記95℃を検知
している状態では釜(1) 内は沸騰状態になっている。
【0031】次に、図3等を引用しながら、本炊き工程
(B) の詳細を記載する。 (ア).上記予備炊き工程(A) が完了すると、比例弁(2
4)の開度を全開時の1/8程度に設定してガスバーナ(2)
を燃焼させ、この状態を1分間維持する(ステップ(ST
6) (ST7) 参照)。 (イ).釜縁センサ(12)が検知する現在の釜内温度hを
初期温度メモリh0 に記憶させる(ステップ(ST8) 参
照)。 (ウ).次に、10秒間隔で加熱源たるガスバーナ(2)
の燃焼量(発熱量)を変化させながら、釜(1) 内の温度
を4分(24回)で70℃に昇温させる制御を行う。
【0032】このため、 昇温係数K=(70℃−h0 )/24 (「24」は、4分間に10秒間隔で実行するガスバー
ナ(2)の燃焼制御回数である。)の演算をする。これに
より、1回当りの燃焼制御(10秒間)で昇温させる必
要のある温度としての昇温係数Kが計算上決定される。
又、制御回数iを「1」にセットすると共に、ガスバー
ナ(2)の燃焼量を補正する際に必要となる初期温度勾配
Y0 ,Y1 を共に「h0 」にセットする(ステップ(ST
9) 参照)。 (エ).次に、第i回目の燃焼制御で釜(1) 内温度を到
達させる目標温度Qが、釜縁センサ(12)の検知温度や上
記昇温係数K等から演算される。即ち、 目標温度Q=初期温度メモリh0 が記憶する温度+昇温
係数k×i の演算をするのである(ステップ(ST10)参照)。 (オ).上記目標温度Qが演算されると、次に、釜縁セ
ンサ(12)が検知する現実の釜内温度hと目標温度Qの差
を取り、これにより、第i回目の燃焼制御が続く10秒
の間に釜(1) 内を昇温させる必要のある単位上昇温度H
i を演算する。即ち、 単位上昇温度Hi =釜内温度h−目標温度Q を演算するのである(ステップ(ST11)参照)。すると、
第1昇温工程(B11) の実行途中における釜(1) 内の温度
の拡大図(図5)に示すように、実際の釜内温度hと目
標温度Qの差としての単位上昇温度Hi が求まることと
なる。 (カ).次に、第i回目の制御初期の釜内温度を記憶さ
せる釜温度メモリYi に釜縁センサ(12)が検知する釜内
温度hを格納する。即ち、第1回目(i=1)の制御の
初期に釜縁センサ(12)が検知する釜内温度hは第1番目
の釜温度メモリY1 に、第2回目(i=2)の燃焼制御
の初期に釜縁センサ(12)が検知する釜内温度hは第2番
目の釜温度メモリY2 に、そして、第i回目の燃焼制御
の初期に釜縁センサ(12)が検知する釜内温度hは第i番
目の釜温度メモリYi にと順次格納して行くのである。
【0033】そして、上記(Yi −Yi-2 )の演算をし
て、i回目の燃焼制御を行った際における釜(1) 内の釜
内温度hと、その2回前(i−2回目)の燃焼制御時の
釜内温度hの差を取って釜(1) の実際の温度変化L1 を
演算する。そして、これを2で割って温度勾配X1 を演
算する。すると、該温度勾配X1 は前2回に於ける燃焼
制御で実際に釜(1) 内が昇温した温度の平均を示すこと
となり、現在(第i回目の燃焼制御の際)におけるガス
バーナ(2)の燃焼量をそのまま持続させた場合には、次
回(i+1回目)の燃焼制御が完了した際に温度勾配X
1 だけ釜(1) 内が昇温していることが推測できることと
なる。又、次のi+1回目の燃焼制御で昇温させようと
する釜(1) 内の温度は昇温係数Kであることから、これ
ら両者の比をとり、「補正係数X2 =温度勾配X1 /昇
温係数K」を演算する(ステップ(ST12)参照)。即ち、
温度勾配X1 と昇温係数Kが一致している場合(実際の
釜(1) 内の温度変化がこれに対応する計算上の昇温係数
Kに適合している場合)には、補正係数X2 は「1」と
なるのである。 (キ). 次に、上記「(オ)」と「(カ)」のステップ
で求めた、単位上昇温度Hi 及び補正係数X2 からガス
バーナ(2)の燃焼量を補正する作業を行う。
【0034】図6は、単位上昇温度Hi と補正係数X2
の組合わせから、ガスバーナ(2)の燃焼量の補正量をサ
ーチするマトリクスで、該マトリクスは、制御装置(30)
のマイクロコンピュータ内に記憶されている。上記
「(オ)」のステップで演算した単位上昇温度Hi が最
大の場合にはガスバーナ(2)の燃焼量を相当大きくする
必要がある。又、補正係数X2 が最小の場合にも、ガス
バーナ(2)の燃焼量を相当大きくする必要がある。従っ
て、単位上昇温度Hi が最大で補正係数X2 が最小の場
合(ガスバーナ(2)の燃焼量を大きく増加させる必要が
ある場合)には、同図6の「Hi ; 最大」及び「X2;最
小」で特定される「+大」がマイクロコンピュータ内で
選択され、ガスバーナ(2)の燃焼量を大きく増加させ
る。即ち、比例弁(24)の開度Xを大きく増加させるので
ある。
【0035】又、単位上昇温度Hi が最大であっても、
補正係数X2 が「小」若しくは「適正」である場合に
は、同図のマトリクスから「+小」が選択され、ガスバ
ーナ(2)の燃焼量は少量だけ増加せしめられる。更に、
単位上昇温度Hi が最大であっても、補正係数X2 が
「大」若しくは「最大」である場合、即ち、釜(1) 内の
上昇温度勾配が大きく該補正係数X2 がガスバーナ(2)
の燃焼減少を要求している場合には、同図のマトリクス
から「0」が選択され、ガスバーナ(2)の燃焼量(比例
弁(24)の開度X)は現状に維持される。そして、該制御
は、図3のステップ(ST13)の部分で実行される。尚、図
6において「−小」,「−大」は、夫々、ガスバーナ
(2)の燃焼量を「僅かに小さく」すること及び「相当小
さくすること」を示している。
【0036】次に、「0」に初期設定されている炊飯量
メモリZに比例弁(24)の開度Xを加算する(ステップ(S
T14)参照)。そして、上記ガスバーナ(2)の燃焼状態を
10秒間維持し(ステップ(ST15)参照)、続けて制御回
数iが24回に達したか否かを判断し、該制御回数iが
24回以下の場合には、該制御回数iの値を「1」だけ
増加させて再び、目標温度Qを演算するステップ(ST10)
のステップに制御が戻される(ステップ(ST16)(ST17)参
照)。
【0037】このようにして、10秒間隔で24回の燃
焼制御を行い、ガスバーナ(2)の燃焼量を補正しながら
第1昇温工程(B11) の開始後4分で釜(1) 内の温度を7
0℃まで上昇させる。そして、ガスバーナ(2)の燃焼量
を上記10秒間隔で補正する毎に、その時点における比
例弁(24)の開度X(実際には比例弁(24)への供給電流)
を炊飯量メモリZに累積する。すると、炊飯量が多いほ
ど、ガスバーナ(2)の燃焼量が増加して比例弁(24)の開
度も大きくなることから、該比例弁(24)の開度の10秒
毎の累積値を記憶する炊飯量メモリZの内容も大きなも
のとなる。そして、該炊飯量メモリZの内容を判断する
ことにより炊飯米量が分ることとなる。
【0038】これにより、第1昇温工程(B11) の工程が
終了する。 (ク).次に、器具制御は、3分で釜(1) 内の温度を9
5℃まで昇温させる第2昇温工程(B12) に移行し、先
ず、比例弁(24)を半開状態に維持してガスバーナ(2)を
30秒間だけ燃焼させる(ステップ(ST18)(ST19)参
照)。 (ケ).次に、ガスバーナ(2)の燃焼量を10秒間隔で
2分30秒間(合計15回)制御することによって、最
終的に釜(1) 内の温度(釜縁センサ(12)の検知温度)を
95℃まで昇温させる為、上記第1昇温工程(B11) と同
様の燃焼制御をするステップ(ST20)〜(ST21)が実行され
る。この場合、昇温係数K=(95℃−釜内温度h0 )
/15(全制御回数)として演算・決定される点、及び
iの最大値が「15」である点を除いて、第1昇温工程
(B11) と同様に制御される。
【0039】又、上記第2昇温工程(B12) においても、
ガスバーナ(2)の燃焼量をコントロールする比例弁(24)
の開度Xが10秒毎に累積されてその値が炊飯量メモリZ
に書き込まれる(ステップ(ST26)参照)。これにより、
第1昇温工程(B11) 及び第2昇温工程(B12) から成る昇
温工程(B 1)が完了し、本炊き工程(B) の開始から釜(1)
内温度を95℃に昇温させる昇温工程(B1)の工程が7分
で完了することとなる。即ち、第1昇温工程(B11) が4
分で完了するとともに第2昇温工程(B12) が3分で完了
し、合計7分を掛けて昇温工程(B1)が実行されるのであ
る。
【0040】そして、釜縁センサ(12)の検知温度が95
℃に到達した上記の状態では、これより釜(1) 内の実際
の温度は若干高く、該釜(1) 内は沸騰状態になってい
る。尚、この実施の形態に係る炊飯器では、釜縁センサ
(12)の検知温度を95℃に昇温させる動作の確実性を確
保するため、ステップ(ST30)を設けて再度釜(1) 内が9
5℃に到達したか否かを釜縁センサ(12)の出力から判断
する。そして、釜内温度が95℃以下の場合は比例弁(2
4)を全開状態にしてガスバーナ(2)を3分間だけ最大燃
焼状態に維持する(ステップ(ST31)参照)。 (コ).次に器具制御は釜(1) 内の水分を蒸発させる炊
き上げ工程(B2)の水分蒸発工程(B21) に移行し、炊飯量
メモリZの内容が所定値より大きいか否か判断し、これ
により、炊飯米量を判定する(ステップ(ST32)参照)。
又、器具使用者がセットした米飯の粘度レベル(1〜1
0)に対応する粘度レベル信号設定手段(5) の出力たる
粘度レベル信号(1〜10)をマイクロコンピュータの
粘度メモリQに記憶させる。又、炊飯メモリZの内容か
ら判断される炊飯米量が大きい場合は、後述する水分蒸
発判定温度Eを120℃にセットすると共に、炊き上げ
温度Fを130℃にセットする。又、上記炊飯米量が大
きい場合は、以後の比例弁(24)の開度X9 を「最大−粘
度メモリQに記憶されている粘度レベル信号(1〜1
0)」にセットする(ステップ(ST34)参照)。
【0041】一方、上記とは逆に炊飯量メモリZの内容
が小さく少量炊飯と判断される場合には水分蒸発判定温
度Eと炊き上げ温度Fを夫々110℃と120℃にセッ
トし、更に比例弁(24)の開度X9 を「中−粘度メモリQ
に記憶されている粘度レベル信号(1〜10)」にセッ
トする(ステップ(ST35)参照)。このように、粘度レベ
ル信号設定手段(5) に器具使用者がセットした粘度レベ
ルが高くなるに従って、後続の水分蒸発工程(B21) での
比例弁(24)の開度を予め小さくしてガスバーナ(2) の単
位時間当たりの平均発熱量が低くなるように設定してお
く。このようにすると、粘度レベル信号設定手段(5) が
出力する粘度レベル信号(1〜10)が大きくなるに従
って、水分蒸発工程(B21) で釜(1) 内が沸騰状態に維持
される時間が長くなり、既述した炊飯試験の結果につい
て説明したように炊き上がる米飯の粘度が高くなる。 (サ).次に、蒸らし完了時刻メモリ(T) に蒸らし終了
予定時刻を記憶させる(ステップ(ST36)参照)。即ち、
既述したステップ(ST30)(ST31)の実行によって釜縁セン
サ(12)の検知温度が95℃になると(この状態では釜
(1) 内が沸騰している)、この温度より高い温度状態が
23分継続した場合に米粒がアルファー化するという経
験に基づき、当該時点から23分の時間が経過した時に
蒸らし工程(C) を終了させるべく蒸らし完了時刻メモリ
(T) に「現在時刻t+23分』の時刻を記憶させるので
ある(ステップ(ST36)参照)。 (シ).次に、ステップ(ST37)を実行し、粘度レベル信
号設定手段(5) が出力する粘度レベル信号(1〜10)
と炊飯米量に応じて設定した既述開度X9 (上記(コ)
の説明参照)で比例弁(24)を開けて炊飯動作を進行させ
る。すると、釜(1) 内の水分が蒸発するまでの所要時間
(沸騰維持時間)は前記粘度レベル信号が大きくなるに
従って長時間になり、これにより、実際に炊き上がる米
飯の粘度も高くなる。そして、釜縁センサ(12)が検知す
る釜内温度が上記水分蒸発判定温度E(少量炊飯の場合
は110℃で大量炊飯の場合は120℃)まで昇温する
のを監視し(ステップ(ST38))、釜内温度が上記水分蒸
発判定温度Eになると水分蒸発工程(B21) が終了する。
【0042】尚、この実施の形態では、器具使用者がセ
ットした粘度レベルに応じて比例弁(24)の開度X9 を設
定するステップ(ST34)(ST35)と、設定された開度X9 に
比例弁(24)を開度制御するステップ(ST37)を実行するマ
イクロコンピュータ内の機能部が「粘度レベル信号が大
きくなるに従って、水分蒸発工程に於ける加熱源の単位
時間当たりの発熱量を低下させる発熱量制御手段」に対
応している。 (ス).次に、制御動作は最終炊き上げ工程(B22) に移
行し、焦げレベル信号設定手段(7) が出力する焦げレベ
ル信号(1〜10)がマイクロコンピュータの焦げ目メ
モリRに記憶される。そして、炊き上げ温度Fに焦げレ
ベル信号(焦げ目メモリRに記憶されている「1〜1
0」の信号)を加算したものを新たな炊き上げ温度Fと
して記憶し直す(ステップ(ST39))。従って、このもの
ではステップ(ST39)の制御を実行するマイクロコンピュ
ータ内の機能部が既述した温度変更手段に対応してい
る。
【0043】その後、比例弁(24)を上記ステップ(ST37)
で設定した弁開度X9 に維持して(ステップ(ST40)参
照)加熱動作を継続させると、上記焦げレベル信号が大
きくなるに従って、炊き上げ温度Fが高くなるから米飯
の焦げの程度が高くなる。そして、釜縁釜縁センサ(12)
が検知する釜(1) 内の温度がステップ(ST39)で設定され
た炊き上げ温度Fに達すると、最終炊き上げ工程(B22)
が終わって本炊き工程(B) 全体が終了し(ステップ(ST4
1)参照)、以後、後述の蒸らし工程(C) が実行される。
【0044】尚、この実施の形態では、焦げレベル信号
が大きくなるに従って炊き上げ温度Fを高温に設定する
ようにしたが、前記焦げレベル信号が大きくなるに従っ
て最終炊き上げ工程(B22) に於ける前記加熱源の単位時
間当たりの発熱量を低下させてもよい。即ち、上記焦げ
レベル信号が大きくなるに従って、比例弁(24)の弁開度
X9 を絞って最終炊き上げ工程(B22) を実行するのであ
る。すると、該最終炊き上げ工程(B22) の実行時間が長
くなって米飯に付与される焦げの程度が高くなる。 〈蒸らし工程(C) について〉最後に、釜(1) 内を蒸らし
温度(通常は96℃〜98℃)に保つ蒸らし工程(C) が
開始する共に、該開始時から蒸らし工程(C) が終了する
までの残り時間を表示し始める。 (ア).先ず、ステップ(ST42)で比例弁(24)の開度を制
御しながらガスバーナ(2) の燃焼量をコントロールし、
これにより、釜縁センサ(12)の検知温度が96℃〜98
℃の範囲に収まるようにする。 (イ).次に、ステップ(ST43)で蒸らし完了時刻記憶メ
モリ(T) に記憶させてある蒸らし終了予定時刻と現在時
刻tの差として決まる残り時間Kを演算し、該残り時間
Kをステップ(ST44)で残時間表示器(35)に表示させ、そ
の後、ステップ(ST45)で残り時間Kが「0」になってい
ない場合は、ステップ(ST42)(ST43)(ST44)を繰り返し、
これにより、蒸らし動作を行いながら残り時間の表示を
継続させる。他方、残り時間Kが「0」になると、釜
(1) 内が23分(アルファー化時間)だけ95℃〜98
℃(米粒のアルファー化に必要な温度条件)に維持され
たのであるから、蒸らし動作を終了させると共にステッ
プST(46)でアラームを鳴らして炊飯動作が完了したこ
とを報知する。
【0045】尚、上記実施の形態では加熱源としてガス
バーナ(2) を採用しているが、該加熱源として電気ヒー
タを採用できることはいうまでもない。又、上記実施の
形態では、米飯の粘度レベル、硬度レベル、及び、焦げ
レベルが10段階に調節できるようにしたが、10段階
以外の種々の段階に調節できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炊飯器の全体構成図
【図2】本発明の実施の形態に係る炊飯器のガス回路及
び制御回路の説明図
【図3】制御プログラムを示すフローチャート
【図4】炊飯時における釜(1) 内の温度を示すグラフ
【図5】図4の要部の拡大図
【図6】ファジー制御に用いる制御ルールを示すマトリ
クス
【図7】米飯の粘度と水分蒸発工程の加熱源の発熱量変
化の関係を調べる試験結果のグラフ
【図8】従来例の説明図
【図9】従来例の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・釜 (A) ・・・予備炊き工程 (B) ・・・本炊き工程 (C) ・・・蒸らし工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大宅 崇史 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維
    持する予備炊き工程と、 前記釜内の温度が水の沸点より高温の水分蒸発温度に昇
    温するまで該釜内を加熱する水分蒸発工程と、 更に、前記釜内の温度が前記水分蒸発温度より高温の炊
    き上げ温度に昇温するまで該釜内を加熱する最終炊き上
    げ工程を順次実行する炊飯器であって、 炊飯を行おうとする米飯の硬度レベル信号を出力する手
    動の硬度レベル信号設定手段と、 前記硬度レベル信号が大きくなるに従って前記予備炊き
    温度に維持する時間を短縮させる予備炊き時間制御手段
    と、 炊飯を行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手
    動の粘度レベル信号設定手段と、 前記粘度レベル信号が大きくなるに従って前記水分蒸発
    工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低
    下させる発熱量制御手段とを具備する炊飯器。
  2. 【請求項2】 釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維
    持する予備炊き工程と、 前記釜内の温度が水の沸点より高温の水分蒸発温度に昇
    温するまで該釜内を加熱する水分蒸発工程と、 更に、前記釜内の温度が前記水分蒸発温度より高温の炊
    き上げ温度に昇温するまで該釜内を加熱する最終炊き上
    げ工程を順次実行する炊飯器であって、 炊飯を行おうとする米飯の硬度レベル信号を出力する手
    動の硬度レベル信号設定手段と、 前記硬度レベル信号が大きくなるに従って前記予備炊き
    温度を低下させる予備炊き温度制御手段と、 炊飯を行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手
    動の粘度レベル信号設定手段と、 前記粘度レベル信号が大きくなるに従って前記水分蒸発
    工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低
    下させる発熱量制御手段とを具備する炊飯器。
  3. 【請求項3】 炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信
    号を出力する手動の焦げレベル信号設定手段と、 前記焦げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き
    上げ工程の前記炊き上げ温度を上昇させる温度変更手段
    とを具備する請求項1又は請求項2の炊飯器。
  4. 【請求項4】 炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信
    号を出力する手動の焦げレベル信号設定手段と、 前記焦げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き
    上げ工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量
    を低下させる手段とを具備する請求項1又は請求項2の
    炊飯器。
  5. 【請求項5】 釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維
    持する予備炊き工程と、 前記釜内の温度が水の沸点より高温の水分蒸発温度に昇
    温するまで該釜内を加熱する水分蒸発工程と、 更に、前記釜内の温度が前記水分蒸発温度より高温の炊
    き上げ温度に昇温するまで該釜内を加熱する最終炊き上
    げ工程を順次実行する炊飯器であって、 炊飯を行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手
    動の粘度レベル信号設定手段と、 前記粘度レベル信号が大きくなるに従って前記水分蒸発
    工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低
    下させる発熱量制御手段と、 炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信号を出力する手
    動の焦げレベル信号設定手段と、 前記焦げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き
    上げ工程の前記炊き上げ温度を上昇させる温度変更手段
    とを具備する炊飯器。
  6. 【請求項6】 釜内を水の沸点未満の予備炊き温度に維
    持する予備炊き工程と、 前記釜内の温度が水の沸点より高温の水分蒸発温度に昇
    温するまで該釜内を加熱する水分蒸発工程と、 更に、前記釜内の温度が前記水分蒸発温度より高温の炊
    き上げ温度に昇温するまで該釜内を加熱する最終炊き上
    げ工程を順次実行する炊飯器であって、 炊飯を行おうとする米飯の粘度レベル信号を出力する手
    動の粘度レベル信号設定手段と、 前記粘度レベル信号が大きくなるに従って前記水分蒸発
    工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量を低
    下させる発熱量制御手段と、 炊飯を行おうとする米飯の焦げレベル信号を出力する手
    動の焦げレベル信号設定手段と、 前記焦げレベル信号が大きくなるに従って前記最終炊き
    上げ工程に於ける前記加熱源の単位時間当たりの発熱量
    を低下させる手段とを具備する炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記粘度レベル信号,硬度レベル信号及
    び焦げレベル信号の大きさを各別に表示する粘度レベル
    表示器(55),硬度レベル表示器(65)及び焦げレベル表示
    器(75)を具備する請求項3又は請求項4の炊飯器。
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