JPH1129986A - 積層ゴム支承体およびその製造方法 - Google Patents
積層ゴム支承体およびその製造方法Info
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- JPH1129986A JPH1129986A JP18537997A JP18537997A JPH1129986A JP H1129986 A JPH1129986 A JP H1129986A JP 18537997 A JP18537997 A JP 18537997A JP 18537997 A JP18537997 A JP 18537997A JP H1129986 A JPH1129986 A JP H1129986A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ダンパー部材と免震部材との間の滑りを確実
に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮する。 【解決手段】 構造体に固定される支持具間に、ゴム材
からなる変形部10と硬質材からなる耐変形部11とが
交互に積層されかつ支持具によって閉止される中空部を
形成する空洞部13を設けた免震部材5と、前記中空部
に配されるダンパー部材6とを具える。前記ダンパー部
材6は、前記中空部に密に充填され、しかもダンパー部
材6の前記空洞部13に封入される体積VLを、前記ダ
ンパー部材6が封入される前の空洞部13の体積VAの
1.0倍より大かつ1.05倍以下とした。
に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮する。 【解決手段】 構造体に固定される支持具間に、ゴム材
からなる変形部10と硬質材からなる耐変形部11とが
交互に積層されかつ支持具によって閉止される中空部を
形成する空洞部13を設けた免震部材5と、前記中空部
に配されるダンパー部材6とを具える。前記ダンパー部
材6は、前記中空部に密に充填され、しかもダンパー部
材6の前記空洞部13に封入される体積VLを、前記ダ
ンパー部材6が封入される前の空洞部13の体積VAの
1.0倍より大かつ1.05倍以下とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば地震、機械
振動、或いは交通振動等により、構造物、各種機器類及
び美術工芸品類等に入力される振動の加速度を低減させ
る免震・防震支承に使用される積層ゴム支承体およびそ
の製造方法に関する。
振動、或いは交通振動等により、構造物、各種機器類及
び美術工芸品類等に入力される振動の加速度を低減させ
る免震・防震支承に使用される積層ゴム支承体およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築物、橋、タンク等の構造
物、及び電子計算機、医療機器、保安機器、精密製造機
器、分析解析機器等の機器類、或いは美術工芸品類など
に加わる振動の加速度を低減する免震・防震支承体とし
て、例えば特開昭62−225666号公報、実開昭4
−46247号公報、及び実用新案登録第302144
7号公報に記載される如き積層ゴム支承体が知られてい
る。
物、及び電子計算機、医療機器、保安機器、精密製造機
器、分析解析機器等の機器類、或いは美術工芸品類など
に加わる振動の加速度を低減する免震・防震支承体とし
て、例えば特開昭62−225666号公報、実開昭4
−46247号公報、及び実用新案登録第302144
7号公報に記載される如き積層ゴム支承体が知られてい
る。
【0003】このような積層ゴム支承体aは、例えば図
11に略示するように、鋼板などの硬質板b1とゴム板
b2とを交互に積層した免震部材bと、この免震部材b
に形成した中空部cに封入される鉛プラグ等のダンパー
部材dとを具えており、前記免震部材bによって、構造
物等の重量を支持するとともに基礎から構造物等へ作用
する作用力を緩衝している。他方、ダンパー部材dは、
前記作用力が免震部材bにより緩衝された後に生ずる構
造物の振動エネルギーを吸収して構造物自体の振動を減
衰させる効果を有する。
11に略示するように、鋼板などの硬質板b1とゴム板
b2とを交互に積層した免震部材bと、この免震部材b
に形成した中空部cに封入される鉛プラグ等のダンパー
部材dとを具えており、前記免震部材bによって、構造
物等の重量を支持するとともに基礎から構造物等へ作用
する作用力を緩衝している。他方、ダンパー部材dは、
前記作用力が免震部材bにより緩衝された後に生ずる構
造物の振動エネルギーを吸収して構造物自体の振動を減
衰させる効果を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなダ
ンパー部材dを封入した構造の積層ゴム支承体aでは、
封入前における前記中空部cの体積と、封入されるダン
パー部材dの体積との比率d/cが、積層ゴム支承体a
の減衰性能に大きく関与することとなる。すなわち、中
空部cの体積に満たない体積のダンパー部材dを封入し
た時には、免震部材bの内周面とダンパー部材の外周面
との間や、ダンパー部材dの上下端面と支持板eとの間
に隙間が発生することとなり、免震部材bの剪断変形が
ダンパー部材dに正確に伝達されず、減衰性能を著しく
低下させる。
ンパー部材dを封入した構造の積層ゴム支承体aでは、
封入前における前記中空部cの体積と、封入されるダン
パー部材dの体積との比率d/cが、積層ゴム支承体a
の減衰性能に大きく関与することとなる。すなわち、中
空部cの体積に満たない体積のダンパー部材dを封入し
た時には、免震部材bの内周面とダンパー部材の外周面
との間や、ダンパー部材dの上下端面と支持板eとの間
に隙間が発生することとなり、免震部材bの剪断変形が
ダンパー部材dに正確に伝達されず、減衰性能を著しく
低下させる。
【0005】しかしながら、中空部cの体積とダンパー
部材dの体積とが等しく、前記隙間が発生しない場合に
おいても、免震部材bの剪断変形時、前記免震部材bと
ダンパー部材dとの間に滑りが発生し伝達ロスを招くな
ど所望の減衰性能が得られ難いことが判明した。
部材dの体積とが等しく、前記隙間が発生しない場合に
おいても、免震部材bの剪断変形時、前記免震部材bと
ダンパー部材dとの間に滑りが発生し伝達ロスを招くな
ど所望の減衰性能が得られ難いことが判明した。
【0006】従って、本発明者は、封入前における中空
部cの体積よりむしろ大きい体積のダンパー部材dを封
入させ、このダンパー部材dの一部を免震部材bの内周
面における硬質板b1間に食い込ませることによって、
免震部材bとの滑りを確実に抑制し、高性能の減衰特性
を発揮しうることを究明し得た。
部cの体積よりむしろ大きい体積のダンパー部材dを封
入させ、このダンパー部材dの一部を免震部材bの内周
面における硬質板b1間に食い込ませることによって、
免震部材bとの滑りを確実に抑制し、高性能の減衰特性
を発揮しうることを究明し得た。
【0007】他方、ダンパー部材dの一部を硬質板b1
間に食い込ませるためには、封入時にダンパー部材dを
圧縮し半径方向に膨張させる必要があるが、高い圧縮圧
力或いは早い圧縮速度での圧縮は、局部的な応力を発生
させるなど不均一な膨張を招き、減衰性能を減じる他、
強度、耐久性を損ねるなどの問題もある。
間に食い込ませるためには、封入時にダンパー部材dを
圧縮し半径方向に膨張させる必要があるが、高い圧縮圧
力或いは早い圧縮速度での圧縮は、局部的な応力を発生
させるなど不均一な膨張を招き、減衰性能を減じる他、
強度、耐久性を損ねるなどの問題もある。
【0008】そこで本発明は、ダンパー部材の空洞部に
封入される体積VLを、封入される前の無負荷状態での
免震部材の空洞部の体積VAの1.0倍〜1.05倍以
下とすることを基本として、ダンパー部材と免震部材と
の間の滑りを確実に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮
しうる積層ゴム支承体およびその製造方法の提供を目的
としている。
封入される体積VLを、封入される前の無負荷状態での
免震部材の空洞部の体積VAの1.0倍〜1.05倍以
下とすることを基本として、ダンパー部材と免震部材と
の間の滑りを確実に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮
しうる積層ゴム支承体およびその製造方法の提供を目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1発明は、2つの構造体の間に介在しその
間を免震する積層ゴム支承体であって、 前記構造体に
固定される支持具間に、ゴム材からなるシート状の変形
部と硬質材からなるシート状の耐変形部とを交互に積層
した免震用の積層基体に、その変形部、耐変形部を通り
しかも前記支持具によって閉止される中空部を形成する
空洞部を設けた免震部材、及び前記中空部に配される振
動エネルギー吸収用のダンパー部材を具えるとともに、
前記ダンパー部材は前記中空部に密に充填され、しかも
ダンパー部材の前記空洞部に封入される体積VLを、前
記ダンパー部材が封入される前の無負荷状態での免震部
材の空洞部の体積VAの1.0倍より大かつ1.05倍
以下としたことを特徴としたものであります。
に、本願の第1発明は、2つの構造体の間に介在しその
間を免震する積層ゴム支承体であって、 前記構造体に
固定される支持具間に、ゴム材からなるシート状の変形
部と硬質材からなるシート状の耐変形部とを交互に積層
した免震用の積層基体に、その変形部、耐変形部を通り
しかも前記支持具によって閉止される中空部を形成する
空洞部を設けた免震部材、及び前記中空部に配される振
動エネルギー吸収用のダンパー部材を具えるとともに、
前記ダンパー部材は前記中空部に密に充填され、しかも
ダンパー部材の前記空洞部に封入される体積VLを、前
記ダンパー部材が封入される前の無負荷状態での免震部
材の空洞部の体積VAの1.0倍より大かつ1.05倍
以下としたことを特徴としたものであります。
【0010】なお前記ダンパー部材の封入前において、
前記空洞部とダンパー部材とを、断面略相似形としかつ
ダンパー部材の直径を、空洞部の直径の0.9倍以上か
つ1.0倍よりも小とすることが、免震部材の内周面に
傷等の損傷を招くことなく、ダンパー部材を封入でき、
強度及び耐久性の低下を抑制しうるため好ましい。
前記空洞部とダンパー部材とを、断面略相似形としかつ
ダンパー部材の直径を、空洞部の直径の0.9倍以上か
つ1.0倍よりも小とすることが、免震部材の内周面に
傷等の損傷を招くことなく、ダンパー部材を封入でき、
強度及び耐久性の低下を抑制しうるため好ましい。
【0011】又前記支持具の少なくとも一方を、基板と
この基板に遊嵌されるセンターキャップとで形成し、し
かもダンパー部材を充填する際、このセンターキャップ
の押下げによって加圧及びその後の応力緩和の2以上の
サイクルを繰り返しながら徐々に圧縮することが、免震
部材の耐変形部に変形を招くことなく、ダンパー部材
を、その全長に亘って半径方向に均一に膨張させながら
封入することができ、封入精度を高めて減衰性能の向上
を確実に達成させるとともに、強度及び耐久性の低下防
止を行いうるため好ましい。
この基板に遊嵌されるセンターキャップとで形成し、し
かもダンパー部材を充填する際、このセンターキャップ
の押下げによって加圧及びその後の応力緩和の2以上の
サイクルを繰り返しながら徐々に圧縮することが、免震
部材の耐変形部に変形を招くことなく、ダンパー部材
を、その全長に亘って半径方向に均一に膨張させながら
封入することができ、封入精度を高めて減衰性能の向上
を確実に達成させるとともに、強度及び耐久性の低下防
止を行いうるため好ましい。
【0012】又前記ダンパー部材を、少なくとも前記空
洞部に配される部分において、連続した一体品とするこ
とが、減衰性能の向上効果をさらに確実化しうるうえで
好ましい。
洞部に配される部分において、連続した一体品とするこ
とが、減衰性能の向上効果をさらに確実化しうるうえで
好ましい。
【0013】又本願の第2発明は、構造体に固定される
支持具間に、ゴム材からなるシート状の変形部と硬質材
からなるシート状の耐変形部とを交互に積層した免震用
の積層基体に、その変形部、耐変形部を通りしかも前記
支持具によって閉止される中空部を形成する空洞部を設
けた免震部材、及び前記中空部に配される振動エネルギ
ー吸収用のダンパー部材を具える積層ゴム支承体の製造
方法であって、前記ダンパー部材の前記空洞部内への充
填は、無負荷状態における免震部材の空洞部の体積VA
の1.0倍以上かつ1.05倍以下の体積VLを有する
ダンパー部材を用い、このダンパー部材のみに荷重を負
荷することにより該ダンパー部材を前記空洞部内に圧入
することを特徴としています。
支持具間に、ゴム材からなるシート状の変形部と硬質材
からなるシート状の耐変形部とを交互に積層した免震用
の積層基体に、その変形部、耐変形部を通りしかも前記
支持具によって閉止される中空部を形成する空洞部を設
けた免震部材、及び前記中空部に配される振動エネルギ
ー吸収用のダンパー部材を具える積層ゴム支承体の製造
方法であって、前記ダンパー部材の前記空洞部内への充
填は、無負荷状態における免震部材の空洞部の体積VA
の1.0倍以上かつ1.05倍以下の体積VLを有する
ダンパー部材を用い、このダンパー部材のみに荷重を負
荷することにより該ダンパー部材を前記空洞部内に圧入
することを特徴としています。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1、2において積層ゴム支承
体1は、例えば基礎である下の構造体2Bと建築物等で
ある上の構造物2Aとにそれぞれ固定される上下の支持
具3A、3B間に、免震部材5とダンパー部材6とを設
けている。
示例とともに説明する。図1、2において積層ゴム支承
体1は、例えば基礎である下の構造体2Bと建築物等で
ある上の構造物2Aとにそれぞれ固定される上下の支持
具3A、3B間に、免震部材5とダンパー部材6とを設
けている。
【0015】前記支持具3A、3Bは、その少なくとも
一方、本例では、上下の支持具3A、3Bを、各構造物
2A、2Bにボルトなどの固定金具を用いて固定される
板状の基板7と、この基板7の中心孔8に遊嵌されるこ
とにより該中心孔8を閉止するセンターキャップ9とで
形成している。なお中心孔8は、前記センターキャップ
9が嵌り込む大径部分8aの内側に、段差面8bを介し
て小径部分8cを設けている。
一方、本例では、上下の支持具3A、3Bを、各構造物
2A、2Bにボルトなどの固定金具を用いて固定される
板状の基板7と、この基板7の中心孔8に遊嵌されるこ
とにより該中心孔8を閉止するセンターキャップ9とで
形成している。なお中心孔8は、前記センターキャップ
9が嵌り込む大径部分8aの内側に、段差面8bを介し
て小径部分8cを設けている。
【0016】又前記免震部材5は、ゴム材からなるシー
ト状の変形部10と硬質材からなるシート状の耐変形部
11とを交互に積層した免震用の積層基体12からな
り、この積層基体12には、前記変形部10と耐変形部
11とを貫通して上下にのびることにより前記中心孔8
に連通する空洞部13が形成される。該空洞部13は、
前記小径部分8cと断面略同一形状をなし、この空洞部
13と小径部分8cとによって、ダンパー部材6が充填
される一連の中空部14を形成している。
ト状の変形部10と硬質材からなるシート状の耐変形部
11とを交互に積層した免震用の積層基体12からな
り、この積層基体12には、前記変形部10と耐変形部
11とを貫通して上下にのびることにより前記中心孔8
に連通する空洞部13が形成される。該空洞部13は、
前記小径部分8cと断面略同一形状をなし、この空洞部
13と小径部分8cとによって、ダンパー部材6が充填
される一連の中空部14を形成している。
【0017】前記耐変形部11は、例えば鋼板などの剛
性を有する金属製の板体からなり、本例では前記空洞部
形成用の孔部を中心に透設した例えば円板状に形成され
る。又変形部10としては、各種ゴム材料が使用できる
が、機械的強度、弾性率の長期安定性、変形能力の長期
安定性、耐クリープ性などに優れるものが必要であり、
例えば天然ゴム(NR)、クロロプレンゴム(CR)などが好ま
しく使用される。又変形部10の厚さT1は、耐変形部
の厚さT2より大、通常1.3〜2.0程度であって、
本例では、T1=4.2mm,T2=2.5mmのもの
を使用している。
性を有する金属製の板体からなり、本例では前記空洞部
形成用の孔部を中心に透設した例えば円板状に形成され
る。又変形部10としては、各種ゴム材料が使用できる
が、機械的強度、弾性率の長期安定性、変形能力の長期
安定性、耐クリープ性などに優れるものが必要であり、
例えば天然ゴム(NR)、クロロプレンゴム(CR)などが好ま
しく使用される。又変形部10の厚さT1は、耐変形部
の厚さT2より大、通常1.3〜2.0程度であって、
本例では、T1=4.2mm,T2=2.5mmのもの
を使用している。
【0018】又前記基板7と積層基体12との間、及び
積層基体12の変形部10と耐変形部11との間は、積
層後の前記変形部10のゴム加硫及び/又は接着剤を用
いて一体かつ強固に結合される。なお本例では、前記積
層基体12の外周には、変形部10及び耐変形部11を
被覆することによって、免震部材5を腐食、損傷などか
ら保護する耐候性に優れる例えばゴム製の保護層15を
形成している。
積層基体12の変形部10と耐変形部11との間は、積
層後の前記変形部10のゴム加硫及び/又は接着剤を用
いて一体かつ強固に結合される。なお本例では、前記積
層基体12の外周には、変形部10及び耐変形部11を
被覆することによって、免震部材5を腐食、損傷などか
ら保護する耐候性に優れる例えばゴム製の保護層15を
形成している。
【0019】前記ダンパー部材6は、塑性変形容易な金
属材、例えば鉛からなる直柱状体であり、前記中空部1
4内に、実質的に間隔を有することなく密に充填(封
入)される。
属材、例えば鉛からなる直柱状体であり、前記中空部1
4内に、実質的に間隔を有することなく密に充填(封
入)される。
【0020】この時、ダンパー部材6の前記空洞部13
に封入される体積VLは、ダンパー部材6の封入前にお
ける、無負荷状態での免震部材5の空洞部13の体積V
Aの1.0倍より大かつ1.05倍以下としている。よ
り詳しく説明すると、封入前の無負荷状態における空洞
部13の内周面は、図3(A) に示すように、前記変形部
10の内側面と耐変形部11の内側面とが実質的に整一
した、本例では、横断面円形の直筒状をなし、又この横
断面形状と前記小径部分8cの横断面形状とが一致して
いる。
に封入される体積VLは、ダンパー部材6の封入前にお
ける、無負荷状態での免震部材5の空洞部13の体積V
Aの1.0倍より大かつ1.05倍以下としている。よ
り詳しく説明すると、封入前の無負荷状態における空洞
部13の内周面は、図3(A) に示すように、前記変形部
10の内側面と耐変形部11の内側面とが実質的に整一
した、本例では、横断面円形の直筒状をなし、又この横
断面形状と前記小径部分8cの横断面形状とが一致して
いる。
【0021】他方、封入後にあっては、VL>VA で
あることによって、ダンパー部材6は、空洞部13の内
周面を押圧し、図3(B) に示すように、前記体積の差
(VL−VA)に相当する量のダンパー部材6が、軟質
となる変形部10に食い込むことになる。このダンパー
部材6の食い込み部分6aは、波線状の輪郭線をなすと
ともに、硬質の耐変形部11間で挟まれて拘束されるた
め、封入後の空洞部13とダンパー部材6との間の滑り
が確実に抑制され、免震部材5の剪断変形がダンパー部
材6に伝達ロスを招くことなく正確に伝えられることに
より、減衰性能を大巾に向上できる。
あることによって、ダンパー部材6は、空洞部13の内
周面を押圧し、図3(B) に示すように、前記体積の差
(VL−VA)に相当する量のダンパー部材6が、軟質
となる変形部10に食い込むことになる。このダンパー
部材6の食い込み部分6aは、波線状の輪郭線をなすと
ともに、硬質の耐変形部11間で挟まれて拘束されるた
め、封入後の空洞部13とダンパー部材6との間の滑り
が確実に抑制され、免震部材5の剪断変形がダンパー部
材6に伝達ロスを招くことなく正確に伝えられることに
より、減衰性能を大巾に向上できる。
【0022】なお前記ダンパー部材6の体積VLが、封
入前の空洞部13の体積VAの1.0倍以下の時には、
前記食い込みが発生しないため、図4に略示するよう
に、免震部材5とダンパー部材6との伝達ロスが増大し
て、減衰性能を大きく低下させる。逆に1.05倍を越
えると、減衰性能は高く維持されるものの、ダンパー部
材6の食い込み量が過大となって、変形部10と耐変形
部11との間の接着剥離を誘発させるとともに、耐変形
部材11に曲がり、捻れ等の変形を招き、強度、耐久性
を減じるとともに、免震部材5における振動緩衝効果を
低下させる。従って、体積VLの上限は、体積VAの
1.040倍以下、さらには1.035倍以下が好まし
く、又下限は、体積VAの1.010倍以上、さらには
1.020倍以上が好ましい。
入前の空洞部13の体積VAの1.0倍以下の時には、
前記食い込みが発生しないため、図4に略示するよう
に、免震部材5とダンパー部材6との伝達ロスが増大し
て、減衰性能を大きく低下させる。逆に1.05倍を越
えると、減衰性能は高く維持されるものの、ダンパー部
材6の食い込み量が過大となって、変形部10と耐変形
部11との間の接着剥離を誘発させるとともに、耐変形
部材11に曲がり、捻れ等の変形を招き、強度、耐久性
を減じるとともに、免震部材5における振動緩衝効果を
低下させる。従って、体積VLの上限は、体積VAの
1.040倍以下、さらには1.035倍以下が好まし
く、又下限は、体積VAの1.010倍以上、さらには
1.020倍以上が好ましい。
【0023】又ダンパー部材6を耐変形部11間に食い
込ませるためには、封入時、ダンパー部材6を長さ方向
に圧縮して半径方向に膨張させることが必要となる。す
なわち、ダンパー部材6の封入は、図5に示すように、
予めセンターキャップ9の固着によって透孔8の一端
(例えば下端)を閉止した積層基体12を、加圧機Mの
下部ヘッドM1上に載置するとともに、この中空部14
内に、ダンパー部材6を挿入する。この挿入される圧縮
前のダンパー部材6は、その断面形状を、圧縮前の空洞
部13の断面形状と略相似形とした直柱体をなし、かつ
圧縮前のダンパー部材6の直径Dを、圧縮前の空洞部1
3の直径DRの0.9倍以上かつ1.0倍よりも小とし
ている。これによって、空洞部13の内周面に損傷を与
えることなく容易に挿入できる。なおダンパー部材6等
の断面形状は、本例の如き円形以外に、例えば4角形、
5角形等の多角形を含む非円形であっても良く、この
時、断面における最大巾を以て直径と呼ぶ。なお圧縮前
のダンパー部材6には、挿入容易とするために、その一
端又は両端に、面取り部を形成しても良いが、封入後も
この面取り部が残存するため、面取り部を設ける場合に
は、C5.0mm以下とすることが好ましい。
込ませるためには、封入時、ダンパー部材6を長さ方向
に圧縮して半径方向に膨張させることが必要となる。す
なわち、ダンパー部材6の封入は、図5に示すように、
予めセンターキャップ9の固着によって透孔8の一端
(例えば下端)を閉止した積層基体12を、加圧機Mの
下部ヘッドM1上に載置するとともに、この中空部14
内に、ダンパー部材6を挿入する。この挿入される圧縮
前のダンパー部材6は、その断面形状を、圧縮前の空洞
部13の断面形状と略相似形とした直柱体をなし、かつ
圧縮前のダンパー部材6の直径Dを、圧縮前の空洞部1
3の直径DRの0.9倍以上かつ1.0倍よりも小とし
ている。これによって、空洞部13の内周面に損傷を与
えることなく容易に挿入できる。なおダンパー部材6等
の断面形状は、本例の如き円形以外に、例えば4角形、
5角形等の多角形を含む非円形であっても良く、この
時、断面における最大巾を以て直径と呼ぶ。なお圧縮前
のダンパー部材6には、挿入容易とするために、その一
端又は両端に、面取り部を形成しても良いが、封入後も
この面取り部が残存するため、面取り部を設ける場合に
は、C5.0mm以下とすることが好ましい。
【0024】なお、前記直径Dが直径DRの1.0倍以
上では、挿入時、空洞部13の内周面においてダンパー
部材6が変形部10を削るなどの損傷を招き、この損傷
が核となって変形部10と耐変形部11との剥離を誘発
するなど強度、耐久性を低下させる。又0.9倍未満の
時には、圧縮によりダンパー部材6を半径方向に膨張さ
せる率が不必要に増大するため、圧縮行程の作業性を著
しく阻害し、又均一な膨張を得られ難くする。従って、
前記直径Dは、直径DRより0.5〜1.0mmの範囲
で小とするのが好ましい。
上では、挿入時、空洞部13の内周面においてダンパー
部材6が変形部10を削るなどの損傷を招き、この損傷
が核となって変形部10と耐変形部11との剥離を誘発
するなど強度、耐久性を低下させる。又0.9倍未満の
時には、圧縮によりダンパー部材6を半径方向に膨張さ
せる率が不必要に増大するため、圧縮行程の作業性を著
しく阻害し、又均一な膨張を得られ難くする。従って、
前記直径Dは、直径DRより0.5〜1.0mmの範囲
で小とするのが好ましい。
【0025】又挿入されたダンパー部材6上には、上の
センターキャップ9が配され、これにより加圧機Mの上
部ヘッドM2の下降に伴うセンターキャップ9の押し下
げとともに、ダンパー部材6を圧縮する。言い換える
と、下部ヘッドM1上に載置される免震部材5には圧縮
力を負荷せず、無負荷状態を保ちつつ前記ダンパ部材6
のみに圧縮力を作用させ中空部14内に圧入する。
センターキャップ9が配され、これにより加圧機Mの上
部ヘッドM2の下降に伴うセンターキャップ9の押し下
げとともに、ダンパー部材6を圧縮する。言い換える
と、下部ヘッドM1上に載置される免震部材5には圧縮
力を負荷せず、無負荷状態を保ちつつ前記ダンパ部材6
のみに圧縮力を作用させ中空部14内に圧入する。
【0026】この圧入方法によれば、中空部14の容積
を変化させることなく常に一定のものとし、ダンパー部
材6のみを圧縮変形させているため、均一な充填が行え
支承体の性能を安定化しうる。又この圧入方法によれ
ば、センターキャップ9のみの荷重負荷でよいので、装
置を小型化できかつエネルギーを節減しうるとともに、
コストダウンにも大きく貢献できる。なお従来法では、
積層ゴム支承体自体を荷重負荷し、ダンパー部材を封入
していたため、大がかりな専用の荷重負荷装置を要して
いた。
を変化させることなく常に一定のものとし、ダンパー部
材6のみを圧縮変形させているため、均一な充填が行え
支承体の性能を安定化しうる。又この圧入方法によれ
ば、センターキャップ9のみの荷重負荷でよいので、装
置を小型化できかつエネルギーを節減しうるとともに、
コストダウンにも大きく貢献できる。なお従来法では、
積層ゴム支承体自体を荷重負荷し、ダンパー部材を封入
していたため、大がかりな専用の荷重負荷装置を要して
いた。
【0027】又前記圧入では、前記ダンパー部材6の圧
縮歪(縦歪)を半径方向への膨張(横歪)に、全長に亘
って略均一に変換することが必要であり、従って、本例
では、最終充填圧力に至る間に、加圧及びその後の応力
緩和の2以上のサイクルを繰り返し、徐々に圧縮してい
る。より詳しくは、前記センターキャップ9が基板7内
に嵌り合い前記段差8bに当接する固定位置までの間の
圧縮を、例えば複数段階に分けて行うものであり、図6
(A) に略示するように、初期(第1)の強制加圧によっ
て所定長さの圧縮を行う第1の加圧ステップ16Aの
後、この圧縮高さを維持する第1の応力緩和ステップ1
7Aを行い、内部応力が緩和されて縦歪が横歪に変換さ
れるまで待機する。
縮歪(縦歪)を半径方向への膨張(横歪)に、全長に亘
って略均一に変換することが必要であり、従って、本例
では、最終充填圧力に至る間に、加圧及びその後の応力
緩和の2以上のサイクルを繰り返し、徐々に圧縮してい
る。より詳しくは、前記センターキャップ9が基板7内
に嵌り合い前記段差8bに当接する固定位置までの間の
圧縮を、例えば複数段階に分けて行うものであり、図6
(A) に略示するように、初期(第1)の強制加圧によっ
て所定長さの圧縮を行う第1の加圧ステップ16Aの
後、この圧縮高さを維持する第1の応力緩和ステップ1
7Aを行い、内部応力が緩和されて縦歪が横歪に変換さ
れるまで待機する。
【0028】この加圧ステップ16と応力緩和ステップ
17とからなるサイクルを2以上、例えば3サイクル行
い、最終(第3)の加圧ステップ16Cにより前記セン
ターキャップ9が固定位置に配された後の最終(第3)
の応力緩和ステップ17Cにより、応力緩和が平衡状態
に達しているかを確認する。この確認は、圧力降下が1
分間に0であることによって行う。なお各加圧ステップ
16においても前記応力緩和の速度を考慮し、圧縮速度
を充分に低速(例えば1500kgf/cm2 ・sec 以
下)で行うことが好ましく、又最終充填圧力は、160
0kgf/cm2 以下とすることが好ましい。なお圧縮速
度が2000kgf/cm2 ・sec を越えると、中空部1
4の上端近傍にダンパー部材6のかしめ状部分が形成さ
れ易く、圧縮を不均一化する恐れがある。又最終充填圧
力が2000kgf/cm2 より大の時、積層基体12の
耐変形部に曲がり、捻れ等の変形を招く。
17とからなるサイクルを2以上、例えば3サイクル行
い、最終(第3)の加圧ステップ16Cにより前記セン
ターキャップ9が固定位置に配された後の最終(第3)
の応力緩和ステップ17Cにより、応力緩和が平衡状態
に達しているかを確認する。この確認は、圧力降下が1
分間に0であることによって行う。なお各加圧ステップ
16においても前記応力緩和の速度を考慮し、圧縮速度
を充分に低速(例えば1500kgf/cm2 ・sec 以
下)で行うことが好ましく、又最終充填圧力は、160
0kgf/cm2 以下とすることが好ましい。なお圧縮速
度が2000kgf/cm2 ・sec を越えると、中空部1
4の上端近傍にダンパー部材6のかしめ状部分が形成さ
れ易く、圧縮を不均一化する恐れがある。又最終充填圧
力が2000kgf/cm2 より大の時、積層基体12の
耐変形部に曲がり、捻れ等の変形を招く。
【0029】又固定位置のセンターキャップ9と基板7
との間を溶接によって固定し、中空部14上端を閉じる
ことによってダンパー部材6を封入する。なおセンター
キャップ9には、図8に拡大して示すように、その外端
に、このセンターキャップ9の高さの10〜30%の高
さの面取り19が施され、この面取り19と基板7との
間の溝状部20に溶接材21が入り込むことによって、
確実に固定し、封入圧力によってセンターキャップ9が
押し上がるのを確実に防止する。
との間を溶接によって固定し、中空部14上端を閉じる
ことによってダンパー部材6を封入する。なおセンター
キャップ9には、図8に拡大して示すように、その外端
に、このセンターキャップ9の高さの10〜30%の高
さの面取り19が施され、この面取り19と基板7との
間の溝状部20に溶接材21が入り込むことによって、
確実に固定し、封入圧力によってセンターキャップ9が
押し上がるのを確実に防止する。
【0030】又前記ダンパー部材6が、指定の減衰性能
を発揮するためには、前記ダンパー部材6は、前記封入
状態において少なくとも前記空洞部13に配される部分
が、連続した一体品であることが必要である。言い換え
れば、小径部分8cに配される部分では、ダンパー部材
6は、薄板状の部材片に分割されていても良く、この部
材片の追加によって、ダンパー部材6の封入量である体
積の調節が可能となる。
を発揮するためには、前記ダンパー部材6は、前記封入
状態において少なくとも前記空洞部13に配される部分
が、連続した一体品であることが必要である。言い換え
れば、小径部分8cに配される部分では、ダンパー部材
6は、薄板状の部材片に分割されていても良く、この部
材片の追加によって、ダンパー部材6の封入量である体
積の調節が可能となる。
【0031】ここで、封入前における、空洞部13の体
積をVA、空洞部13の直径をDR、空洞部13の高さ
をHLとしたとき、 VA=π・DR2 ・HL/4 … 式(1) で表される。すなわち、VAは、積層ゴム基体12の形
成時の寸法によって決定される。 又封入後に空洞部1
3に封入されるダンパー部材6の体積VLは、封入時の
ダンパー部材6の有効直径をDo としたとき、 VL=(1.0〜1.05)・VA … 式(2) で表される。すなわちダンパー部材6の食い込み量VL
−VAを(0〜0.05)・VAの範囲で設定すること
によって、有効直径Do が決定される。又前記空洞部1
3に封入されるダンパー部材6の、封入前における直径
をD、長さをh’、ダンパー部材6のポアソン比(縦歪
/横歪)をνとしたとき、 ν={(Do −D)/Do }/{(h’−HL)/HL} … 式(3) で表される。なおダンパー部材6の材料を設定したと
き、例えば鉛にあってはポアソン比νは、0.44であ
り、又直径Dを前記DRの0.9倍〜1.0倍の範囲で
選択することにより、この選択値に応じて前記式(1) 〜
(3) によって、高さh’等の寸法が設定できる。なお、
材料となるダンパー部材6の全体積は、前記体積VLに
加えて、前記小径部分8cに充填される体積V V=π・DR2 ・(h1+h2)/4 が必要である。従って、実質的には、材料となるダンパ
ー部材6の全長hは、h’+DR2 ・(h1+h2)/
D2 となる。ここでh1、h2は、それぞれ、小径部分
8cの長さである。
積をVA、空洞部13の直径をDR、空洞部13の高さ
をHLとしたとき、 VA=π・DR2 ・HL/4 … 式(1) で表される。すなわち、VAは、積層ゴム基体12の形
成時の寸法によって決定される。 又封入後に空洞部1
3に封入されるダンパー部材6の体積VLは、封入時の
ダンパー部材6の有効直径をDo としたとき、 VL=(1.0〜1.05)・VA … 式(2) で表される。すなわちダンパー部材6の食い込み量VL
−VAを(0〜0.05)・VAの範囲で設定すること
によって、有効直径Do が決定される。又前記空洞部1
3に封入されるダンパー部材6の、封入前における直径
をD、長さをh’、ダンパー部材6のポアソン比(縦歪
/横歪)をνとしたとき、 ν={(Do −D)/Do }/{(h’−HL)/HL} … 式(3) で表される。なおダンパー部材6の材料を設定したと
き、例えば鉛にあってはポアソン比νは、0.44であ
り、又直径Dを前記DRの0.9倍〜1.0倍の範囲で
選択することにより、この選択値に応じて前記式(1) 〜
(3) によって、高さh’等の寸法が設定できる。なお、
材料となるダンパー部材6の全体積は、前記体積VLに
加えて、前記小径部分8cに充填される体積V V=π・DR2 ・(h1+h2)/4 が必要である。従って、実質的には、材料となるダンパ
ー部材6の全長hは、h’+DR2 ・(h1+h2)/
D2 となる。ここでh1、h2は、それぞれ、小径部分
8cの長さである。
【0032】なお、前記中空部14の内周面には、図9
(A) に示すように、微小振動緩衝用の内ゴム層22を形
成してもよい。この時にも同様に、ダンパー部材6は、
図9(B) の如く、封入後、耐変形部11間で半径方向に
食い込む食い込み部6aを波状に形成する。
(A) に示すように、微小振動緩衝用の内ゴム層22を形
成してもよい。この時にも同様に、ダンパー部材6は、
図9(B) の如く、封入後、耐変形部11間で半径方向に
食い込む食い込み部6aを波状に形成する。
【0033】
【実施例】図1、2に示す構造をなす、積層ゴム支承体
を表1の仕様に基づき試作するとともに、各試作品を解
体し、ダンパー部材における食い込み部の形成の有無を
確認した。なお実施例1〜4及び比較例1〜3の積層ゴ
ム支承体の寸法は、φ240mm(外径)×110mm
(高さ)で有り、又実施例5〜9の積層ゴム支承体の寸
法は、φ600mm(外径)×250mm(高さ)であ
った。
を表1の仕様に基づき試作するとともに、各試作品を解
体し、ダンパー部材における食い込み部の形成の有無を
確認した。なお実施例1〜4及び比較例1〜3の積層ゴ
ム支承体の寸法は、φ240mm(外径)×110mm
(高さ)で有り、又実施例5〜9の積層ゴム支承体の寸
法は、φ600mm(外径)×250mm(高さ)であ
った。
【0034】
【表1】
【0035】表1の如く、実施例1〜9の積層ゴム支承
体は、ダンパー部材の周面に、波状の食い込み部が形成
され、免震部材との伝達ロスが抑制されているのがわか
る。
体は、ダンパー部材の周面に、波状の食い込み部が形成
され、免震部材との伝達ロスが抑制されているのがわか
る。
【0036】又実施例1の積層ゴム支承体に横方向力
(水平方向力)Fが生じた場合の、この横方向力Fと横
変位(水平方向変位)δとの関係を図10に、実線で示
すとともに、比VL/VAが1.0とした比較例3にお
ける横方向力Fと横変位(水平方向変位)δとの関係を
破線で示す。なお曲線内の面積が大なほど、振動エネル
ギーの吸収効果が高いことを意味し、実施例1が比較例
3より減衰性能に優れているのがわかる。
(水平方向力)Fが生じた場合の、この横方向力Fと横
変位(水平方向変位)δとの関係を図10に、実線で示
すとともに、比VL/VAが1.0とした比較例3にお
ける横方向力Fと横変位(水平方向変位)δとの関係を
破線で示す。なお曲線内の面積が大なほど、振動エネル
ギーの吸収効果が高いことを意味し、実施例1が比較例
3より減衰性能に優れているのがわかる。
【0037】又なお実施例1〜4、及び比較例1〜3の
作成時における加圧工程を図6(A)〜(F) に示す。図6
(A) 〜(F) に示す如く、比VL/VAが大きくなるほ
ど、応力緩和時間が長くなり、圧縮行程に長い時間が必
要であることがわかる。又応力緩和による相対的な圧力
降下量は、図7に示すように、又比VL/VAが大きく
なるほど、入力された強制圧力値に対する圧力降下が大
きくなっている。
作成時における加圧工程を図6(A)〜(F) に示す。図6
(A) 〜(F) に示す如く、比VL/VAが大きくなるほ
ど、応力緩和時間が長くなり、圧縮行程に長い時間が必
要であることがわかる。又応力緩和による相対的な圧力
降下量は、図7に示すように、又比VL/VAが大きく
なるほど、入力された強制圧力値に対する圧力降下が大
きくなっている。
【0038】
【発明の効果】叙上の如く第1発明の積層ゴム支承体
は、ダンパー部材の空洞部に封入される体積VLを、封
入前の空洞部の体積VAの1.0倍〜1.05倍以下と
しているため、ダンパー部材と免震部材との間の滑りを
確実に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮できる。
は、ダンパー部材の空洞部に封入される体積VLを、封
入前の空洞部の体積VAの1.0倍〜1.05倍以下と
しているため、ダンパー部材と免震部材との間の滑りを
確実に抑制でき、高性能の減衰特性を発揮できる。
【0039】又第2発明の積層ゴム支承体の製造方法
は、ダンパー部材の充填に際し、免震部材に圧縮力を負
荷しない無負荷状態を保ちつつ、ダンパ部材のみに圧縮
力を作用させて中空部内に圧入するため、装置を小型化
できかつエネルギーを節減しうるとともに、コストダウ
ンにも大きく貢献できる。従って、ダンパー部材の体積
VLを、前記空洞部の体積VAの1.0倍としたときに
も、装置の小型化等の前記効果を奏しうる。
は、ダンパー部材の充填に際し、免震部材に圧縮力を負
荷しない無負荷状態を保ちつつ、ダンパ部材のみに圧縮
力を作用させて中空部内に圧入するため、装置を小型化
できかつエネルギーを節減しうるとともに、コストダウ
ンにも大きく貢献できる。従って、ダンパー部材の体積
VLを、前記空洞部の体積VAの1.0倍としたときに
も、装置の小型化等の前記効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層ゴム支承体を示す断面
図である。
図である。
【図2】その平面図である。
【図3】(A) は封入前における免震部材とダンパー部材
との関係を示す断面図、(B) は封入後における免震部材
とダンパー部材との関係を示す断面図である。
との関係を示す断面図、(B) は封入後における免震部材
とダンパー部材との関係を示す断面図である。
【図4】比VL/VAと振動エネルギ−吸収性との関係
を示す略図である。
を示す略図である。
【図5】ダンパー部材の封入の工程を説明する断面図で
ある。
ある。
【図6】(A) 〜(F) は、それぞれ実施例1〜4及び比較
例1〜2の作成時における加圧工程を説明する線図であ
る。
例1〜2の作成時における加圧工程を説明する線図であ
る。
【図7】応力緩和による相対的な圧力降下量と比VL/
VAとの関係を示す線図である。
VAとの関係を示す線図である。
【図8】センターキャップを説明する断面図である。
【図9】(A) は免震部材の他の実施例における、封入前
の免震部材とダンパー部材との関係を示す断面図、(B)
は封入後の関係を示す断面図である。
の免震部材とダンパー部材との関係を示す断面図、(B)
は封入後の関係を示す断面図である。
【図10】積層ゴム支承体に作用する横方向力Fと横変
位(水平方向変位)δとの関係を示す線図である。
位(水平方向変位)δとの関係を示す線図である。
【図11】従来の積層ゴム支承体を説明する断面図であ
る。
る。
2A、2B 構造体 3A、3B 支持具 5 免震部材 6 ダンパー部材 7 基板 9 センターキャップ 10 変形部 11 耐変形部 12 積層基体 13 空洞部 14 中空部
Claims (5)
- 【請求項1】2つの構造体の間に介在しその間を免震す
る積層ゴム支承体であって、 前記構造体に固定される支持具間に、ゴム材からなるシ
ート状の変形部と硬質材からなるシート状の耐変形部と
を交互に積層した免震用の積層基体に、その変形部、耐
変形部を通りしかも前記支持具によって閉止される中空
部を形成する空洞部を設けた免震部材、及び前記中空部
に配される振動エネルギー吸収用のダンパー部材を具え
るとともに、 前記ダンパー部材は前記中空部に密に充填され、しかも
ダンパー部材の前記空洞部に封入される体積VLを、前
記ダンパー部材が封入される前の無負荷状態での免震部
材の空洞部の体積VAの1.0倍より大かつ1.05倍
以下としたことを特徴とする積層ゴム支承体。 - 【請求項2】前記空洞部とダンパー部材とは、前記ダン
パー部材の封入前において、断面略相似形であって、ダ
ンパー部材の直径は、空洞部の直径の0.9倍以上かつ
1.0倍よりも小としたことを特徴とする請求項1記載
の積層ゴム支承体。 - 【請求項3】前記支持具は、少なくともその一方が基板
と、この基板に遊嵌され前記中空部を閉止するセンター
キャップとからなり、かつ前記ダンパー部材は、前記中
空部に、最終充填圧力に至る間に、センターキャップの
押下げによって加圧及びその後の応力緩和の2以上のサ
イクルを繰り返し、徐々に圧縮されつつ充填されること
を特徴とする請求項1又は2記載の積層ゴム支承体。 - 【請求項4】前記ダンパー部材は、少なくとも前記空洞
部に配される部分において、連続した一体品であること
を特徴とする請求項1、2又は3記載の積層ゴム支承
体。 - 【請求項5】構造体に固定される支持具間に、ゴム材か
らなるシート状の変形部と硬質材からなるシート状の耐
変形部とを交互に積層した免震用の積層基体に、その変
形部、耐変形部を通りしかも前記支持具によって閉止さ
れる中空部を形成する空洞部を設けた免震部材、及び前
記中空部に配される振動エネルギー吸収用のダンパー部
材を具える積層ゴム支承体の製造方法であって、 前記ダンパー部材の前記空洞部内への充填は、無負荷状
態における免震部材の空洞部の体積VAの1.0倍以上
かつ1.05倍以下の体積VLを有するダンパー部材を
用い、このダンパー部材のみに荷重を負荷することによ
り該ダンパー部材を前記空洞部内に圧入することを特徴
とする積層ゴム支承体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18537997A JPH1129986A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 積層ゴム支承体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18537997A JPH1129986A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 積層ゴム支承体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129986A true JPH1129986A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16169783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18537997A Pending JPH1129986A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 積層ゴム支承体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129986A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001050322A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-23 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 積層ゴム支承体の製造方法 |
| JP2001343040A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-14 | Oiles Ind Co Ltd | 鉛支柱入り積層ゴム支承体の製造方法及びこの製造方法によって製造された鉛支柱入り積層ゴム支承体で免震支持された構造物 |
| JP2005299762A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 積層ゴム支承体の製造方法 |
| JP2013217483A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-24 | Swcc Showa Device Technology Co Ltd | 積層ゴム支承体 |
| CN106760840A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-31 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 低屈服点钢耗能与颗粒耗能阻尼器 |
| JP2022092525A (ja) * | 2020-12-10 | 2022-06-22 | 株式会社ブリヂストン | 免震装置 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP18537997A patent/JPH1129986A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001050322A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-23 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 積層ゴム支承体の製造方法 |
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| CN106760840A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-31 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 低屈服点钢耗能与颗粒耗能阻尼器 |
| JP2022092525A (ja) * | 2020-12-10 | 2022-06-22 | 株式会社ブリヂストン | 免震装置 |
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