JPH11300511A - チャッキング装置 - Google Patents

チャッキング装置

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JPH11300511A
JPH11300511A JP11638798A JP11638798A JPH11300511A JP H11300511 A JPH11300511 A JP H11300511A JP 11638798 A JP11638798 A JP 11638798A JP 11638798 A JP11638798 A JP 11638798A JP H11300511 A JPH11300511 A JP H11300511A
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JP
Japan
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collet
force
sleeve
chucking
chuck
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Application number
JP11638798A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoneyama
靖広 米山
Hiroyuki Hiramatsu
弘行 平松
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心力の影響によるチャックの緩みを防止し
て、ワーク回転数に関係なく常に一定したチャック力で
ワークをチャッキングする。 【解決手段】 油圧シリンダ14によりコレット7とス
リーブ8とを相対移動させてワークWをチャッキングす
る。高速回転時には遠心力感応型の逆止弁24を閉じて
油圧通路18内を密閉空間とする。同時に遠心力感応型
のブーストシリンダ20のピストン21を遠心力で変位
させることにより油圧を増圧させてアシスト力を得る。
油圧アシスト力が遠心力に比例することでワーク回転数
と無関係に常に一定したチャック力でワークWをチャッ
キングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のチャッ
ク作業に用いられるコレットチャック方式のチャッキン
グ装置に関し、特にワークを数千回転以上の高速回転で
回転させる必要がある工作機械に好適な高速回転対応型
のチャッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】センタを併用したコレットチャックタイ
プのパワー式チャッキング装置の一例を図6に示す。同
図に示すように、ヘッドストック1の本体部2には図示
しないベアリングを介してスピンドル3が回転可能に支
持されており、このスピンドル3の先端部にセンタ4と
コレットチャック5とが装着されている。センタ4はス
ピンドル3のテーパ孔6にテーパ結合されているととも
に、コレットチャック5は、周知のように複数のすり割
り溝が形成されたコレット7と、コレット7に外挿され
たスリーブ8とから形成されていて、両者は先端のテー
パ面7a,8aにてテーパ接触している。
【0003】コレット7はスペーサリング9とともにボ
ルト10にてピストン11に固定されている一方、スリ
ーブ8は、スピンドル3に対してスライド可能なハウジ
ング12に固定されていて、ピストン11とハウジング
12は油圧室13を画成形成しつつピストン固定式の油
圧シリンダ14を形成している。なお、15はリターン
スプリング、16はメカニカルシール、Wはセンタ4を
併用しつつコレットチャック5にてチャッキングされる
ワークである。
【0004】そして、コレット7にワークWを挿入した
上、油圧室13にロータリージョイント17および油圧
通路18を介して油圧を導入すると、ハウジング12と
一体のスリーブ8が図6の左方向にスライドし、このス
リーブ8がコレット7を内側に弾性変形させることでワ
ークWをチャッキングすることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のチャ
ッキング装置では、ワークWを数千回転以上の高速で回
転させると、遠心力によってスリーブ8およびコレット
7が外側に拡がり、コレットチャック5のチャック力に
緩み現象が生じて加工に必要なチャック力を維持するこ
とが困難になることがある。
【0006】特に図6に示した構造では、センタ4を基
準として精度良くチャッキングするためにコレットチャ
ック5とセンタ4とを併用しているものであるから、上
記の遠心力による緩みを見越した上で油圧によるチャッ
キング力を大きくすると所期のチャッキング精度が得ら
れなくなり、チャッキング力そのものを大きくするにも
おのずと制約がある。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、遠心力によるチャック力の緩みを防止し
て、数千回転以上の高速回転にも充分に対応できるよう
にしたチャッキング装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スリーブと、このスリーブに内挿されて前記スリー
ブとテーパ接触するコレットとを備え、所定のチャック
力でスリーブとコレットとを軸心方向に相対移動させる
ことによりコレットを弾性変形させて、そのコレットの
内周把持面でワークをチャッキングするようにしたコレ
ットチャック方式のチャッキング装置であって、スリー
ブおよびコレットの回転に伴う遠心力に対抗して、該遠
心力の大きさに応じコレットにチャック方向の力を発生
させるチャック力アシスト手段を備えていることを特徴
としている。
【0009】ここで、いわゆるコレットチャックには、
コレット側と固定としてスリーブ側をスライドさせるこ
とによりチャッキング,アンチャッキングを行うもの
と、逆にスリーブ側を固定してコレット側をスライドさ
せることによりチャッキング,アンチャッキングを行う
ものとがあるが、請求項1に記載の発明はいずれのタイ
プのものにも適用可能である。また、チャック力を付与
する媒体は、油圧、空気圧あるいはばね力等いずれのも
のでもよい。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明におけるチャック力アシスト手段が、スリーブと
コレットとが装着されるスピンドルに設けられて、チャ
ック力を得るための油圧が導入される油圧通路と、前記
スピンドルのうちその軸心位置から径方向に所定量だけ
離れた位置に設けられて、前記油圧通路の油圧の一部が
導入されるとともに、スピンドルの回転に伴う遠心力に
よってピストンが変位して前記油圧通路内の油圧を増圧
させるブーストシリンダとから形成されていることを特
徴としている。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の発明における油圧通路には、外部からの油圧
導入を許容する一方で、スピンドルの回転に伴う遠心力
によって弁体自体が変位することで上記油圧導入を遮断
する逆止弁が付設されていることを特徴としている。
【0012】一方、請求項4に記載の発明は、請求項2
または3に記載の発明におけるチャック力アシスト手段
は、スピンドルの円周方向の等分位置に複数設けられて
いることを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明におけるチャック力アシスト手段は、スリーブと
コレットとの間にその先端部側から順に隣接配置された
ウエイトリングおよびスペーサリングと、前記ウエイト
リングの後端面とスペーサリングの先端面およびスリー
ブの内周面とによって形成された断面略三角形状をなす
環状溝と、前記環状溝に収容された複数のボールとから
形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明におけるウエイトリングはスリーブおよびコレッ
トの材質よりも比重の大きなタングステン等の材料で形
成されていることを特徴としている。
【0015】したがって、請求項1に記載の発明では、
チャック力アシスト手段が、ワークの回転に伴う遠心力
に応じてコレットを閉じる方向の力すなわちアシスト力
を発生するため、結果的に上記遠心力によってコレット
を外側に拡げようとする力が相殺され、低速回転域から
高速回転域まで常に一定したチャック力でワークをチャ
ッキングできるようになる。
【0016】特に請求項2に記載の発明では、上記アシ
スト力が油圧シリンダタイプのブーストシリンダの増圧
作用により得られることになり、そのアシスト力は遠心
力の大きさに比例する。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、油圧通
路に遠心力感応タイプの逆止弁が付設されていることに
より、遠心力がある程度大きくなると油圧通路が完全に
遮断されて油圧が封じ込められたままとなり、この状態
でブーストシリンダによる増圧効果が発揮されることか
ら、上記アシスト力が確実かつ有効にチャック力として
コレットに作用するようになる。
【0018】請求項4に記載の発明では、上記チャック
力アシスト手段をスピンドルの等分位置に配置してある
ため、スピンドルを高速回転させた場合の重量アンバラ
ンスによる振動発生を未然に防止し得る。
【0019】請求項5に記載の発明では、上記チャック
力アシスト手段を純機械的な構成としたものであって、
遠心力によってウエイトリングが外側に拡がろうとする
力が複数のボールに伝わり、そのボールはウエイトリン
グのみならずスリーブの内周面とスペーサリングの前端
面とによっても拘束されているため、ボールはいわゆる
くさび作用によってスペーサリングをその内側のコレッ
トに押し付けるはたらきをする。これがアシスト力であ
って、このアシスト力もまた遠心力により比例すること
になる。
【0020】特に請求項6に記載の発明では、ウエイト
リングそのものをタングステン等の比重の大きな材料で
形成してあるため、スリーブおよびコレットの回転に伴
ってより確実に上記のアシスト力が発生する。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、チャッ
ク力アシスト手段が、スリーブおよびコレットの回転に
伴ってその遠心力に応じたアシスト力を発生するため、
従来のようなチャック力の緩みを防止でき、低速回転域
から高速回転域まで常に一定した力で確実にワークをチ
ャッキングできるようになって加工精度が大幅に向上す
る効果がある。
【0022】特に請求項2に記載の発明によれば、チャ
ック力を油圧にて得るようにしたものにおいて、そのア
シスト力を遠心力に感応するブーストシリンダの増圧作
用によって得るようにしたものであるため、請求項1に
記載の発明と同様の効果に加えて、アシスト力発生の信
頼性が向上する効果がある。
【0023】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記ブーストシリンダの増圧作用によってアシスト力が得
られる時には、同時に遠心力感応タイプの逆止弁によっ
て油圧通路内が完全なる閉空間となって油圧が封じ込め
られたままとなるため、請求項2に記載の発明と同様の
効果のほかに、上記アシスト力がより一層効果的にコレ
ットに作用する効果がある。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、上記チャ
ック力アシスト手段をスピンドルの円周方向の等分位置
に配置したため、請求項2または3に記載の発明と同様
の効果のほかに、チャック力アシスト手段を設けたこと
による重量アンバランスを原因として発生するスピンド
ルの振動を未然に防止できる効果がある。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、上記チャ
ック力アシスト手段を実質的に純機械的な構成としたた
め、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるほ
か、比較的簡単な構成で初期の目的を達成することがで
き、また既存の設備にわずかな改良を加えるだけで実施
できる効果がある。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、ウエイト
リングを比重の大きなタングステン等の材料で形成した
ために、請求項5に記載の発明と同様の効果のほかに、
低速回転域からより確実にアシスト力を発生させること
ができる効果がある。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい第1の実
施の形態を示す図であって、図6と共通する部分には同
一符号を付してある。すなわち、本実施の形態では、油
圧シリンダタイプのブーストシリンダ20と逆止弁24
とを設けた点で図6に示したものと異なっている。
【0028】図1に示すように、スピンドル3のうちそ
の軸心Qから所定量r2だけ離れた位置には油圧通路1
8と並列にチャック力アシスト手段としてのブーストシ
リンダ20が設けられている。このブーストシリンダ2
0は、スピンドル3の回転に伴う遠心力に応じてピスト
ン21が変位するようにそのブーストシリンダ20自体
の軸心をスピンドル3の直径方向に一致させて配置して
あるとともに、ピストン21によって画成形成される一
方の油圧室22は補助通路23を介して油圧通路18に
接続されている。
【0029】また、油圧通路18のうちロータリージョ
イント17に近い部分には、外部から油圧通路18側へ
の油圧供給を許容する逆止弁24を設けてある。この逆
止弁24は、ロータリージョイント17を形成している
リング部材25にバルブシート面26を形成するととも
に、油圧通路18の端部を大径化したボール収容部27
に弁体たるボール28を収容したもので、ボール28が
スピンドル3の回転に伴う遠心力によって遮断方向に変
位するように上記ボール収容部27の軸心をスピンドル
3の直径方向に一致させてある。
【0030】したがって、本実施の形態によれば、スピ
ンドル3の回転が停止している状態もしくはスピンドル
3が低速にて回転している場合には、外部の油圧供給源
(油圧ポンプ)から供給される油圧がロータリージョイ
ント17を介して油圧通路18側に導入されると、その
油圧によってボール28が押されるために逆止弁24は
開状態となる。同時に上記の油圧を受けてブーストシリ
ンダ20のピストン21はスピンドル3の軸心に近い底
面29に押し付けられるために増圧機能は発揮しない。
これにより、上記油圧は油圧シリンダ14の油圧室13
に作用し、スリーブ8と一体のハウジング12が図1の
左方向にスライドすることでテーパ面7a,8a同士の
摺接によってコレット7が内側に弾性変形し、その内周
把持面7bをもってワークWをチャッキングする。
【0031】一方、スピンドル3が高速回転すると、逆
止弁24を形成しているボール28の遠心力が油圧供給
源側から供給される油圧に打ち勝つようになり、逆止弁
24はバルブシート面26に密着して油圧通路18を遮
断する。これにより油圧室13を含む油圧通路18は密
閉空間となって油圧が封じ込められたままとなる。同時
に、ブーストシリンダ20のピストン21も遠心力によ
ってスピンドル3の軸心から離れる方向にスライドし
て、油圧室13および油圧通路18内の油圧を上昇(増
圧)させる。この油圧上昇がそのままスリーブ8とコレ
ット7とをチャッキング方向にさらに相対移動させる方
向のチャックアシスト力として作用し、同じく遠心力の
ために外側に拡がろうとしているコレット7を内側に押
さえ付けることになる。
【0032】このように、遠心力によってコレット7が
外側に拡がろうとする力とブーストシリンダ20による
油圧上昇とが相殺され、結果としてスピンドル3が高速
回転しても確実にワークWをチャッキングすることがで
き、しかも上記チャックアシスト力は遠心力の増大に伴
って増大する。
【0033】特に、図1に示すように、チャック作業と
センタ作業とを併用している場合、従来構造のもので
は、遠心力の影響によるコレットの外開き現象を予め見
越した上で低速回転時から強いチャック力でワークWを
チャッキングすると、ワークWの把持形態が、センタ基
準のためにセンタを使用しているにもかかわらずコレッ
トの内周把持面基準となってしまったり、あるいはコレ
ット自体の変形が大きくなって、精度よいチャッキング
を行えなくなるおそれがあるが、本実施の形態によれ
ば、スピンドル回転の高速化に伴う遠心力の増大ととも
に上記ブーストシリンダ20のチャックアシスト力も増
大し、スピンドル3の回転速度の大小にかかわらず常に
安定したチャック力でワークWをチャッキングすること
ができる。
【0034】しかも、逆止弁24が開状態となった以降
は、必要に応じて外部油圧供給源側からスピンドル3側
への油圧供給を遮断することもでき、これによって高圧
になればなるほど不可避とされるロータリージョイント
17での油漏れを抑制することができる。
【0035】ここで、コレット7の開閉にあずかる部分
(テーパ面7a,8a)の質量をm1、その部分の質量
中心の回転半径をr1、スピンドル3の角速度をωとす
ると、コレット7に加わる遠心力はm11ω2となる。
一方、ブーストシリンダ20のピストン21の質量をm
2、その質量中心の回転半径をr2とすると、ピストン2
1に加わる遠心力はm22ω2となる。
【0036】そして、油圧シリンダ14のピストン11
の面積をA1、ブーストシリンダ20のピストン21の
面積をA2、コレット7のテーパ面7aの角度をθとす
ると、スピンドル3の回転に伴う遠心力に比例してブー
ストシリンダ20によるチャックアシスト力を得るため
には(1)式の関係が必要となる。ただし、コレット7
のテーパ面7aでの摩擦は無視するものとする。
【0037】 m11ω2={(A2/A1)×(1/tanθ)}m22ω2‥‥(1) ∴ m22=(A2/A1)m1・r1・tanθ‥‥(2) したがって、上記(2)式を満たすように各部の寸法を
設定すれば、遠心力の大きさに比例してブーストシリン
ダ20によるチャックアシスト力を得ることができ、ス
ピンドル回転数の増減に関係なく常に一定したチャック
力でワークWをチャッキングすることができる。
【0038】図2の(A),(B),(C)はそれぞれ
に従来構造におけるスピンドル回転数と、油圧供給源圧
力によって得られるチャック力、コレットに加わる遠心
力、実チャック力との関係を示す図で、油圧の元圧が一
定であれば油圧によって得られるチャック力はスピンド
ル回転数に関係なく一定であるものの(同図(A))、
コレットに加わる遠心力Fはスピンドル回転数の増大と
ともに大きくなり(同図(B))、コレットが実際にワ
ークをチャッキングする力からは上記の遠心力分が減ぜ
られるために、コレットの実チャック力は図2の(A)
と(B)とを合成した同図(C)のような傾向のものと
なる。同図(C)から明らかなように、従来の構造のも
のでは、スピンドル回転数が高くなればなるほどコレッ
トの実チャック力が低下してしまう。
【0039】これに対して、本実施の形態では、図3か
ら明らかなように、同図(A)に示すように油圧供給源
圧力に遠心力に応じたブーストシリンダ20による増圧
分が上乗せされるために、油圧そのものによるチャック
力はスピンドル回転数が高くなればなるほど高くなる。
そして、同図(B)に示すように、コレット7に加わる
遠心力は従来と同等であるため、同図(A)と(B)と
を合成することによって得られるところの実チャック力
は同図(C)に示すようにスピンドルの回転数の大小に
かかわらず常に一定したものとなる。
【0040】なお、図1では一つのブーストシリンダ2
0のみを図示してあるが、スピンドル3を高速回転させ
た時の重量バランスによる振動発生を防止するために、
スピンドル3の円周方向の等分位置にそれぞれにブース
トシリンダ20を設けるのが望ましく、本実施の形態で
はスピンドル3の軸心をはさんで軸対称となるように二
つのブーストシリンダ20を配置する。
【0041】図4,5は本発明の第2の実施の形態を示
す図で、上記油圧によるチャック力アシスト手段に代え
て、コレットチャック5そのものに純機械式のチャック
力アシスト手段34を設けたものである。
【0042】図4は図1におけるa部の拡大図に相当す
る図であって、図4のほか図5に示すように、スリーブ
8とコレット7との間の空間にはスペーサリング9が介
装されているものであるが、このスペーサリング9とと
もに、該スペーサリング9の先端部側にこれと隣接する
ようにしてウエイトリング30を配置してある。
【0043】上記のスペーサリング9は、図1から明ら
かなように、コレット7とともにピストン11に固定さ
れていてハウジング12との間で相対移動することか
ら、そのスペーサリング9とスリーブ8との間には上記
の相対移動を許容するように所定の隙間Gを確保してあ
る。他方、ウエイトリング30については、例えばH7
/g6程度のはめ合い公差をもってコレット7の外周に
はめ合わされていて、このウエイトリング30に対応す
るスリーブ8の内周面側には逃げ溝31を形成してある
ことから、これによりスリーブ8とウエイトリング30
との間に必要十分な隙間G1を確保してあるとともに、
そのウエイトリング30と逃げ溝31の縦壁部31aと
の当接によってウエイトリング30の前方への移動を阻
止している。
【0044】スペーサリング9の先端面は角度θ1とし
て例えば60゜程度の傾きをもってテーパ面9aとして
形成されている一方、ウエイトリング30の後端面は角
度θ2として例えば30゜程度の傾きをもって同じくテ
ーパ面30aとして形成されていて、これら両テーパ面
9a,30aとスリーブ8の内周面とによって断面形状
が略三角形状をなす環状溝32が形成されている。そし
て、この環状溝32には多数のスチールボール33が隙
間なく並立されており、前記スリーブ8、スペーサリン
グ9、ウエイトリング30、環状溝32およびスチール
ボール33とによってチャック力アシスト手段34が形
成されている。
【0045】ここで、スリーブ8やコレット7およびス
ペーサリング9は通常鋼にて形成されることから、ウエ
イトリング30およびスチールボール33は鋼よりも比
重の大きなタングステン合金等の金属材料で形成されて
いる。
【0046】したがって、この第2の実施の形態によれ
ば、先の実施の形態と同様に、コレット7にてワークW
をチャッキングした上でスピンドル3が回転すると、ス
リーブ8およびコレット7が遠心力によって外側に開こ
うとするのと同時に、比重の大きなウエイトリング30
も遠心力Fを受け、その遠心力Fの分力F1が、スリー
ブ8、スペーサリング9およびウエイトリング30の三
者のそれぞれに接しているスチールボール33をその分
力発生方向(F1方向)に押し出そうとする。それによ
って、スペーサリング9の先端のテーパ面9aにアシス
ト力たる反力F′が作用し、結果としてスペーサリング
9がコレット7を締め付け、コレット7が外側に開こう
とするのを阻止する。
【0047】そして、先に述べた遠心力の式から明らか
なように、スピンドル回転数が高くなればなるほど、す
なわちスピンドル3の回転に伴う遠心力が大きくなれば
なるほど上記の反力F′もその遠心力に比例して大きく
なる。その結果、第1の実施の形態と同様に、スピンド
ル3の回転数とは無関係に常に一定したチャック力でワ
ークWをチャッキングすることができるようになって、
チャック力の緩みが皆無となる。
【0048】本実施の形態では、前述したように、チャ
ック力アシスト手段34が純機械的なものとして形成さ
れているので、第1の実施の形態のものに比べて構造が
簡単かつ小型であることから、既存の設備にわずかな改
良を加えるだけで実施できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部断面図。
【図2】従来構造におけるスピンドル回転数と、油圧チ
ャック力、コレットの遠心力、実チャック力とのそれぞ
れの関係を示す特性図。
【図3】第1の実施の形態におけるスピンドル回転数
と、油圧チャック力、コレットの遠心力、実チャック力
とのそれぞれの関係を示す特性図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す要部拡大断面
図。
【図5】図4のb部の拡大図。
【図6】従来のチャッキング装置の一例を示す要部断面
図。
【符号の説明】
3…スピンドル 5…コレットチャック 7…コレット 8…スリーブ 9…スペーサリング 9a…テーパ面 14…油圧シリンダ 18…油圧通路 20…ブーストシリンダ(チャック力アシスト手段) 21…ピストン 22…油圧室 24…逆止弁 28…ボール(弁体) 30…ウエイトリング 30a…テーパ面 32…環状溝 33…スチールボール 34…チャック力アシスト手段 W…ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブと、このスリーブに内挿されて
    前記スリーブとテーパ接触するコレットとを備え、 所定のチャック力でスリーブとコレットとを軸心方向に
    相対移動させることによりコレットを弾性変形させて、
    そのコレットの内周把持面でワークをチャッキングする
    ようにしたコレットチャック方式のチャッキング装置で
    あって、 スリーブおよびコレットの回転に伴う遠心力に対抗し
    て、該遠心力の大きさに応じコレットにチャック方向の
    力を発生させるチャック力アシスト手段を備えているこ
    とを特徴とするチャッキング装置。
  2. 【請求項2】 前記チャック力アシスト手段は、 スリーブとコレットとが装着されるスピンドルに設けら
    れて、チャック力を得るための油圧が導入される油圧通
    路と、 前記スピンドルのうちその軸心位置から径方向に所定量
    だけ離れた位置に設けられて、前記油圧通路の油圧の一
    部が導入されるとともに、スピンドルの回転に伴う遠心
    力によってピストンが変位して前記油圧通路内の油圧を
    増圧させるブーストシリンダと、 から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    チャッキング装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧通路には、外部からの油圧導入
    を許容する一方で、スピンドルの回転に伴う遠心力によ
    って弁体自体が変位することで上記油圧導入を遮断する
    逆止弁が付設されていることを特徴とする請求項2に記
    載のチャッキング装置。
  4. 【請求項4】 前記チャック力アシスト手段は、スピン
    ドルの円周方向の等分位置に複数設けられていることを
    特徴とする請求項2または3に記載のチャッキング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記チャック力アシスト手段は、 スリーブとコレットとの間にその先端部側から順に隣接
    配置されたウエイトリングおよびスペーサリングと、 前記ウエイトリングの後端面とスペーサリングの先端面
    およびスリーブの内周面とによって形成された断面略三
    角形状をなす環状溝と、 前記環状溝に収容された複数のボールと、 から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    チャッキング装置。
  6. 【請求項6】 前記ウエイトリングはスリーブおよびコ
    レットの材質よりも比重の大きな材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のチャッキング装置。
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