JPH11301094A - インクジェット用被記録材 - Google Patents

インクジェット用被記録材

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JPH11301094A
JPH11301094A JP10109064A JP10906498A JPH11301094A JP H11301094 A JPH11301094 A JP H11301094A JP 10109064 A JP10109064 A JP 10109064A JP 10906498 A JP10906498 A JP 10906498A JP H11301094 A JPH11301094 A JP H11301094A
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JP
Japan
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ink
recording material
receiving layer
jet recording
particle
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Pending
Application number
JP10109064A
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English (en)
Inventor
Yoshikuni Aoyanagi
禎城 青柳
Takao Kadokura
孝雄 門倉
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性が良好で、インク受容性を損なうこと
なくインク受容層の強度の向上したインクジェット用被
記録材を提供する。 【解決手段】 基材上にインク受容層を設けたインクジ
ェット用被記録材において、該インク受容層は、一層以
上の層構成を有し、その少なくとも一層に、無機粒子及
び/又は有機粒子並びに疎水性有機バインダーを含む粒
子含有インク受容層を有し、且つインク受容層と基材と
の間にアンカーコート層を設けてなることを特徴とする
インクジェット用被記録材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット用
被記録材、特にインク受容性に優れ、且つ耐水性及び基
材との密着性のよいインクジェット用被記録材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、文書だけ
でなく広告その他の展示物の作成にも広く用いられるよ
うになってきている。インクジェットプリンターのイン
クは、主として水に色素及び各種の助剤を溶解させた水
溶性インクであり、このインクを受容する被記録材とし
ては、基材に水溶性高分子化合物の塗布層を設けたもの
や、この塗布層のなかに種々の粒子を含有させたもの
や、塗布層の表面に水溶性高分子化合物を塗布したもの
などが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
用被記録材の問題点の一つは、耐水性に乏しいことであ
る。すなわちインク受容層が水溶性高分子化合物を主体
としているので、これに水性インクで文字や画像を形成
した記録物は、水と接触すると滲みが生じ、甚だしい場
合には記録層そのものが溶出してしまう。
【0004】この耐水性に乏しいという問題に対する対
策の一つとして、記録面に透明フイルムを貼付すること
が行われている。この方法は長期間に亘り耐水性を確保
する方法として有効であるが、フイルムの貼付操作が頻
雑である。また、最近では広告等の展示物で、せいぜい
数ヶ月程度の比較的短期間の耐久性を満足すればよいと
いう分野に適した被記録材が要求されつつある。本発明
は、このような要求に応えようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインクジェ
ット用被記録材は、基材上にインク受容層を設けたイン
クジェット用被記録材において、該インク受容層は、一
層以上の層構成を有し、その少なくとも一層に、無機粒
子及び/又は有機粒子並びに疎水性有機バインダーを含
む粒子含有インク受容層を有し、かつ、インク受容層と
基材との間にアンカーコート層を設けてなることを特徴
とするインクジェット用被記録材、に存する。
【0006】該アンカーコート層としては、通常、
(1)疎水性有機バインダー及び/又は(2)無機粒子
及び/又は有機粒子を含有するものが用いられる。この
アンカーコート層は、疎水性有機バインダーの有機溶媒
溶液を、基材上に塗布、乾燥することや、疎水性有機バ
インダーの有機溶媒溶液に、無機粒子及び/又は有機粒
子が懸濁しているスラリーを基材上に塗布、乾燥するこ
とにより形成することができる。なかでも粒子含有イン
ク受容層がアンカーコート層上に形成されていることが
好ましい。粒子含有インク受容層は、疎水性有機バイン
ダーの有機溶媒溶液に無機粒子及び/又は有機粒子が懸
濁しているスラリーをアンカーコート層上に塗布、乾燥
することにより形成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明についてさらに詳細
に説明する。被記録材の基材としては、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの
プラスチックフイルムや、紙、布、金属箔など、従来か
らインクジェット用被記録材の基材として知られている
任意のものを用いることができる。通常は耐水性が良
く、かつ取り扱い性も良いプラスチックフイルム、なか
でもポリエチレンテレフタレートフイルムが好んで用い
られる。基材の厚さは通常10〜150μm、特に25
〜120μmであり、記録物の用途や取り扱い性を考慮
して適宜選択すればよい。
【0008】アンカーコート層は、通常(1)疎水性有
機バインダー及び/又は(2)無機粒子及び/又は有機
粒子を含み、基材上に密着した構造になっている。疎水
性有機バインダーとしては、通常は溶剤可溶性のものが
用いられる。例えばポリビニルブチラール、ポリエステ
ル、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエーテルイミド、ポリサルホン、ポリウレタンなどが
用いられる。なかでもポリエステルを単独で用いるか、
又はポリエステルと他の溶剤可溶性樹脂との混合物でも
ポリエステルが50重量%をしめるものを用いるのが好
ましい。この場合、上述の疎水性有機バインダーを有機
溶剤に溶解し、この樹脂溶液を基材に塗布して乾燥する
ことにより容易に形成することができる。
【0009】有機溶剤としては、疎水性有機バインダー
を溶解できるもので、乾燥し易いよう比較的低沸点のも
のを用いるのが好ましい。通常は、メチルエチルケト
ン、イソプロピルアルコール、トルエン、メチルイソブ
チルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサノ
ン、キシレンなどの汎用の溶剤が用いられる。無機粒子
としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、ゼオライ
ト、硫酸カルシウム等が挙げられる。これらは単独で用
いてもよく、またいくつかを併用してもよい。
【0010】有機粒子としては、後述するように、通常
前述の疎水性有機バインダーと共に有機溶剤に溶解して
塗布することから、有機溶剤に対する耐溶剤性に優れる
物を選択するのが好ましく、例えば、アクリル樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレン樹脂
等が挙げられる。なかでも尿素樹脂を用いるのが好まし
い、尿素樹脂としては、粒径0.1〜50μm、特に1
〜5μmのものを用いるのが好ましい。有機粒子として
は、通常尿素樹脂を単独で用いるが、他のものを併用す
ることもできる。
【0011】アンカーコート層は、無機粒子及び/又は
有機粒子を含有することにより、粒子がアンカーコート
層より突起した形状、すなわち粒子含有アンカーコート
層表面を凹凸形状にすることによりインク受容層塗布時
の粒子含有アンカーコート層とインク受容層密着性をよ
り強固にすることができる。従って、粒子含有アンカー
コート層上に後述する粒子含有インク受容層を形成する
ことがより好適である。
【0012】粒子含有アンカーコート層は、有機粒子及
び/又は無機粒子と前述の疎水性有機バインダーを組合
せて用いて形成するのがよく、バインダーと粒子との比
率は、通常は疎水性有機バインダー100重量部につき
1〜50重量部、好ましくは1〜30重量部である。粒
子の比率が多すぎると、基材へのバインダーの密着性が
低下し、十分な強度向上を図ることができない。
【0013】粒子含有アンカーコート層は、上述の疎水
性有機バインダーを有機溶剤に溶解し、この溶液に粒子
を添加して懸濁させたスラリーを、基材に塗布して乾燥
することにより容易に形成することができる。有機溶剤
としては、上述の疎水性有機バインダーを溶解し、かつ
有機粒子を溶解しないものであればよく、乾燥し易いよ
うに比較的低沸点のものを用いるのが好ましい。通常
は、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、ト
ルエン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、シクロヘキサノン、キシレンなどの汎用の溶媒が
用いられる。アンカーコート層を形成する溶液中には、
所望により紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、顔料、染
料、蛍光白色剤などの、各種の助剤を添加してもよい。
【0014】アンカーコート層を形成する溶液を基材に
塗布するためには、バーコート、ブレードコート、ダイ
コート、リバースロールコート、グラビアロールコート
など常用の任意の塗布方式によることができる。塗布膜
の乾燥膜厚、すなわちアンカーコート層の厚さは、1〜
10μm、特に2〜8μmであるのが好ましい。アンカ
ーコート層が薄すぎると基材との密着性が低下したり、
インク受容層の密着力向上が図れず、これとは逆に、ア
ンカーコート層が厚すぎると、後に記述の粒子含有イン
ク受容層をアンカーコート層上部へ塗布した際、アンカ
ーコート層中のバインダーが粒子含有インク受容層の溶
媒により粒子含有インク受容層形成のスラリー中に溶出
し、粒子含有インク受容層における粒子とバインダー比
率がくずれ、粒子含有インク受容層における所望のイン
ク受容性やインク定着性を低下させやすくなる。
【0015】粒子含有インク受容層は、無機粒子及び/
又は有機粒子並びに疎水性有機バインダーを含む。なか
でも無機粒子及び/又は有機粒子を疎水性有機バインダ
ーでアンカーコート層上に密着した構造を有しているも
のが好ましい。無機粒子としては、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、シリカ、珪藻土、珪酸アルミニウム、珪
酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ、ゼオライ
ト、硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどが挙げられる。
なかでもインク吸収性に優れている炭酸カルシウムを用
いるのが好ましい。通常は炭酸カルシウムを単独で用い
るが、他の無機粒子を併用する場合でも少なくとも50
重量%は炭酸カルシウムであるのが好ましい。炭酸カル
シウムとしては、通常は粒径1〜20μm、好ましくは
2〜8μm、BET比表面積が3〜70m2/g、好まし
くは5〜50m2/g、JIS K−5421法による吸
油量が30〜200ml/100g、好ましくは50〜
170ml/100gのものを用いる。
【0016】有機粒子としては、アクリル樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレン樹脂など
が挙げられる。なかでも尿素樹脂を用いるのが好まし
い、尿素樹脂としては、粒径0.1〜50μm、好まし
くは1〜5μm、JIS K−5101法による吸油量
が200〜1500ml/100g、好ましくは400
〜1100ml/100gのものを用いるのが好まし
い。有機粒子としては、通常は尿素樹脂を単独で用い
る。勿論、他のものを併用することもできるが、その場
合でも、有機粒子の50重量%は尿素樹脂を用いるのが
好ましい。無機粒子と有機粒子との比率(重量比)は、
通常20:80〜80:20である。
【0017】疎水性有機バインダーとしては、通常は溶
剤可溶性のものが用いられる。例えばポリビニルブチラ
ール、ポリエステル、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポ
リウレタンなどが用いられる。なかでもポリエステルを
単独で用いるか、又はポリエステルと他の溶剤可溶性樹
脂との混合物でポリエステルが50重量%以上占めるも
のを用いるのが好ましい。このような混合物としては、
例えばポリエステルにその5〜30重量%のポリアクリ
ル酸エステルを配合したものが用いられる。このものは
ポリエステル単独のものよりもインク吸収性の良いイン
ク受容層を与える。なおポリアクリル酸エステルを配合
すると耐水性が低下する傾向があるので、ステアリン酸
マグネシウムなどの耐水性向上剤をバインダーに対して
2〜30重量%併用するのが好ましい。
【0018】粒子含有インク受容層は、本質的に上記し
た無機粒子及び/又は有機粒子並びに疎水性有機バイン
ダーより成る。バインダーと粒子の比率は、通常は疎水
性有機バインダー100重量部につき無機粒子と有機粒
子との合計が30〜220重量部、好ましくは50〜1
80重量部である。粒子含有インク受容層を形成する疎
水性有機バインダーの比率が大きすぎると、インク受容
性が低下し、その結果、記録時にインクの乾燥にじかん
を要したり、甚だしい場合にはインク液だれが発したり
する。また、形成された記録物も耐水性が低く、水ぬれ
時にインクの滲み出しが起き易い。これは、インクは本
来的には粒子と粒子との間隙や粒子内の孔隙に吸収され
てそこに保持されるべきものなので、粒子に対する疎水
性有機バインダーの比率が大きくなり過ぎて粒子表面の
相当部分がバインダーで被覆されるようになると、イン
ク吸収が阻害され且つインクがバインダー上にそのまま
保持されることによるものと考えられる。逆に疎水性有
機バインダーの比率が小さすぎると、粒子の接着強度が
弱くて粒子含有インク受容層から粒子が脱落する粉落ち
が発生するようになる。また、記録時にインクの吸収が
良すぎて、所望の濃度や色調が得られないこともある。
【0019】粒子含有インク受容層は、上述の疎水性有
機バインダーを有機溶剤に溶解し、この溶液に無機粒子
及び/又は有機粒子を添加して懸濁させたスラリーを、
アンカーコート上に塗布して乾燥することにより容易に
形成することができる。有機溶剤としては、疎水性有機
バインダーを溶解し、かつ有機粒子を溶解しないもので
あればよく、乾燥し易いように比較的低沸点のものを用
いるのが好ましい。通常はメチルエチルケトン、イソプ
ロピルアルコール、トルエン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、キシ
レンなどの汎用の溶媒が用いられる。
【0020】粒子含有インク受容層を形成するスラリー
中には、所望により界面活性剤、分散剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤な
ど、各種の助剤を添加してもよい。例えば、粒子含有イ
ンク受容層に適量の界面活性剤を含有させると、記録時
におけるインク定着性が向上する。これは界面活性剤が
インクの移動を助長することによるものと思われる。し
かし界面活性剤が多すぎると、記録時にインクの横方向
への拡散による滲みが発生したり、形成された記録物の
耐水性が低下して、水ぬれ時にインクの滲み出しが起き
易くなる。粒子含有インク受容層中における界面活性剤
の濃度は、疎水性有機バインダー100重量部につき
0.1重量部以下、特に0.05重量部以下とするのが
好ましい。なお界面活性剤は粒子含有インク受容層を形
成するスラリー中に配合しておく以外に、例えばアンカ
ーコート層上に粒子含有インク受容層を形成したのち、
これを界面活性剤溶液中に浸漬したり、粒子含有インク
受容層に界面活性剤溶液を塗布したりする方法を用いる
ことができる。
【0021】界面活性剤としては、陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界
面活性剤が挙げられるが、なかでも陰イオン界面活性剤
若しくは陽イオン界面活性剤をそれぞれ単独で用いる
か、又はこれらを併用するのが好ましい。一般に両者を
併用した方がより優れたインク受容層を与える。これら
の界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ、アルカンスルホン酸ソーダ、高級アルコールの硫酸
エステル塩、長鎖アルキル基を有するアミン塩や第4級
アンモニウム塩など、常用のものを用いることができ
る。耐候性を向上させるための紫外線吸収剤や光安定剤
としては、通常のヒンダードアミン系、ベンゾトリアゾ
ール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系化合物など
を、単独又はいくつか併用して用いればよい。
【0022】スラリーをアンカーコート層上に塗布する
には、バーコート、ブレードコート、ダイコート、リバ
ースロールコート、グラビアロールコートなど常用の任
意の塗布方式によることができる。塗布膜の乾燥膜厚、
すなわち粒子含有インク受容層の厚さは、10〜100
μm、特に20〜80μmであるのが好ましい。粒子含
有インク受容層が薄すぎると、記録時のインク吸収性及
び定着性が不良でインクの液だれが発生したり、形成さ
れた記録物の耐水性が不良で、水ぬれ時にインクの滲み
出しが起きたりする。なお、アンカーコート層とインク
受容層から成る被記録層は、所望ならば基材の両面に設
けることもできるが、通常は基材の一面にのみ設けられ
る。他面はそのままにしてもよいが、広告等の展示用の
基材の場合には、他面に接着剤層を形成しておくのが好
ましい。
【0023】接着剤としては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイソ
ブチレンなどの常用のものを用い、これらを溶媒に溶解
して乾燥膜厚が2〜50μm、好ましくは5〜30μm
となるよう塗布すればよい。通常は耐候性、光安定性な
どの点からしてアクリル系樹脂やポリエステル系樹脂を
用いるのが好ましい。接着剤層には、シリコン樹脂等の
剥離剤を塗布したポリエステルフイルム等の保護層を設
けておくのが、被記録材の製造及び取り扱い、さらには
記録時の操作上好ましい。なお、粒子含有インク受容層
は、複数の異なる種類の粒子含有インク受容層を組合わ
せることもできる。また、粒子含有インク受容層の特性
に悪影響を与えない限りにおいて、任意のインク受容性
層を組合わせて積層することもできる。
【0024】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。
【0025】実施例1〜32及び比較例1〜8 (1)アンカーコート層の作成 疎水性有機バインダーとして、疎水性ポリエステル樹脂
のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(東洋紡積株
式会社製品、バイロン20SS、固形分濃度30重量
%)、疎水性アクリル樹脂のトルエン−酢酸エチル混合
溶液(日本合成化学社製品、コーポニールN−278
5、固形分濃度30重量%)100部と、金属キレート
系硬化剤(日本合成化学社製品、コーポニールN−21
28)1.65部の混合溶液を、厚さ100μmのポリ
エチレンテレフタレートの二軸延伸フイルム表面に、乾
燥膜厚さが4μmとなるように塗布してアンカーコート
層を形成した。形成されたアンカーコート層は、いずれ
も表面が平滑であった。
【0026】(2)粒子含有インク受容層の作成 疎水性有機バインダー溶液として、疎水性ポリエステル
樹脂のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(日本合
成化学社製品、ポリエスターLP−044、固形分濃度
30重量%)を用い、これにアラゴナイト質炭酸カルシ
ウム(白石工業社製品、カルライトSA、平均粒径3.
3μm)、尿素ホルムアルデヒド樹脂(日本化成社製
品、有機フィラー、平均粒径3.8μm)及び界面活性
剤を添加してよく攪拌し、均一組成とした。このスラリ
ーを前述のアンカーコート層表層上に乾燥膜厚さが40
μmとなるように塗布してインク受容層を形成した。形
成されたインク受容層は、いずれも表面が平滑であっ
た。
【0027】(3)被記録層の評価 上記で形成した被記録材について、下記によりその強
度、耐水性、記録時のインク滲みと乾燥性を評価した。
表−1に示す。 (3−1)被記録層の強度 被記録材を温度23℃、湿度55%の雰囲気中に24時
間放置したのち、これから幅25mm、長さ200mm
の試料を切り出した。この試料に、同じく幅25mm、
長さ200mmの粘着テープ(リンテック社製品、ネオ
クラフトテープ)の粘着面を重ね、粘着テープ側から重
さ2kgのゴムローラーを一往復させて圧着した。なお
試料の一端から長さ50mmの範囲は、剥離紙をおいて
粘着テープが接着しないようにした。これを上記と同じ
雰囲気中に1時間放置したのち、引っ張り試験機を用い
て300mm/分の一定速度で、被記録材と粘着テープ
を180°方向に剥がし、剥離に要する力を測定した。
【0028】(3−2)被記録層の耐水性 被記録層を温度23℃の水中に静置し、最初は10分毎
に6回、次いで30分毎に14回、その後は24時間毎
に、被記録層の表面を指で5往復こすり、インク受容層
の溶けだし、欠損発生の有無を50日間にわたり観察し
た。 ○:溶けだし、欠損発生観察されず。
【0029】(3−3)記録時のインク滲みと乾燥性 被記録材を温度23℃、湿度55%の雰囲気中に24時
間放置したのち、同一雰囲気中でインクジェットプリン
ター(シャープ社製品、IO−735)を用いて、市販
のシアン、イエロー、マゼンタの各顔料系水性インク
(ENCAD社製品、206861GO、206862
GO、206863GO)による印字(各インクの単独
印字、並びシアン+イエロー、シアン+マゼンタ及びイ
エロー+マゼンタの重ね印字)を行い、インク滲み状態
及び乾燥状態を観察した。 滲み ○:滲みが観察されず。 乾燥 ◎:重ね印字が30秒以内にインク受容層に吸収、印字
部表面が乾燥した状態であった。 ○:重ね印字が50秒以内にインク受容層に吸収、印字
部表面が乾燥した状態であった。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】実施例33〜96 (1)粒子含有アンカーコート層の作成 疎水性有機バインダーとして、疎水性ポリエステル樹脂
のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(東洋紡績株
式会社製品、バイロン20SS、固形分濃度30重量
%)、疎水性アクリル樹脂のトルエン−酢酸エチル混合
溶液(日本合成化学社製品、コーポニールN−278
5、固形分濃度30重量%)100部と、金属キレート
系硬化剤(日本合成化学社製品、コーポニールN−21
28)1.65部の混合溶液を用い、これにアラゴナイ
ト質炭酸カルシウム(白石工業社製品、カルライトS
A、平均粒径3.3μm)を添加してよく攪拌し、均一
組成とした。このスラリーを、厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートの二軸延伸フイルム面に、乾燥膜
厚さが3μmとなるように塗布してアンカーコート層を
形成した。形成された粒子含有アンカーコート層の表面
は、いずれも均質な凹凸を有する表面性状を有してい
た。
【0034】(2)粒子含有インク受容層の作成 疎水性有機バインダー溶液として、疎水性ポリエステル
樹脂のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(日本合
成化学社製品、ポリエスターLP−044、固形分濃度
30重量%)を用い、これにアラゴナイト質炭酸カルシ
ウム(白石工業社製品、カルライトSA、平均粒径3.
3μm)、尿素ホルムアルデヒド樹脂(日本化成社製
品、有機フィラー、平均粒径3.8μm)及び界面活性
剤を添加してよく攪拌し、均一組成とした。このスラリ
ーを前述のアンカーコート層表層上に、乾燥膜厚さが4
0μmとなるように塗布してインク受容層を形成した。
形成されたインク受容層は、いずれも表面が平滑であっ
た。
【0035】(3)記録層の評価 上記で形成した被記録材について、実施例1におけるの
と同様にその強度、耐水性、水浸透性、記録時のインク
滲みと乾燥性を評価した。結果を表−2に示す。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】実施例97〜160(1)粒子含有アンカ
ーコート層の作成 疎水性有機バインダーとして、疎水性ポリエステル樹脂
のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(東洋紡績株
式会社製品、バイロン20SS、固形分濃度30重量
%)、疎水性アクリル樹脂のトルエン−酢酸エチル混合
溶液(日本合成化学社製品、コーポニールN−278
5、固形分濃度30重量%)100部と、金属キレート
系硬化剤(日本合成化学社製品、コーポニールN−21
28)1.65部の混合溶液を用い、これに尿素ホルム
アルデヒド樹脂(日本化成社製品、有機フィラー、平均
粒径3.8μm)を添加してよく攪拌し、均一組成とし
た。このスラリーを、厚さ100μmのポリエチレンテ
レフタレートの二軸延伸フイルム面に、乾燥膜厚さが4
μmとなるように塗布してアンカーコート層を形成し
た。形成された粒子含有アンカーコート層の表面は、い
ずれも均質な凹凸を有する表面性状を有していた。
【0041】(2)粒子含有インク受容層の作成 疎水性有機バインダー溶液として、疎水性ポリエステル
樹脂のトルエン−メチルエチルケトン混合溶液(日本合
成化学社製品、ポリエスターLP−044、固形分濃度
30重量%)を用い、これにアラゴナイト質炭酸カルシ
ウム(白石工業社製品、カルライトSA、平均粒径3.
3μm)、尿素ホルムアルデヒド樹脂(日本化成社製
品、有機フィラー、平均粒径3.8μm)及び界面活性
剤を添加してよく攪拌し、均一組成とした。このスラリ
ーを前述のアンカーコート層表層上に、乾燥膜厚さが4
0μmとなるように塗布してインク受容層を形成した。
形成されたインク受容層は、いずれも表面が平滑であっ
た。
【0042】(3)記録層の評価 上記で形成した被記録材について、実施例1におけるの
と同様にその強度、耐水性、水浸透性、記録時のインク
滲みと乾燥性を評価した。結果を表−3に示す。
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】
【表11】
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、インク受容性に優れ、
かつ耐水性及び基材との密着性のよいインクジェット用
被記録材を得ることができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にインク受容層を設けたインクジ
    ェット用被記録材において、該インク受容層は、一層以
    上の層構成を有し、その少なくとも一層に、無機粒子及
    び/又は有機粒子並びに疎水性有機バインダーを含む粒
    子含有インク受容層を有し、かつ、インク受容層と基材
    との間にアンカーコート層を設けてなることを特徴とす
    るインクジェット用被記録材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット用被記
    録材において、アンカーコート層が、(1)疎水性有機
    バインダー及び/又は(2)無機粒子及び/又は有機粒
    子を含有することを特徴とするインクジェット用被記録
    材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット用被記
    録材において、アンカーコート層が、疎水性有機バイン
    ダーの有機溶媒溶液を、基材上に塗布することにより形
    成されてなることを特徴とするインクジェット用被記録
    材。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のインクジェット用被記
    録材において、アンカーコート層が、疎水性有機バイン
    ダーの有機溶媒溶液に、無機粒子及び/又は有機粒子が
    懸濁しているスラリーを基材上に塗布することにより形
    成されてなることを特徴とするインクジェット用被記録
    材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のインク
    ジェット用被記録材において、粒子含有インク受容層
    が、アンカーコート層上に形成されてなることを特徴と
    するインクジェット用被記録材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のインク
    ジェット用被記録材において、粒子含有インク受容層
    が、疎水性有機バインダーの有機溶媒溶液に無機粒子及
    び/又は有機粒子が懸濁しているスラリーを塗布するこ
    とにより形成されてなることを特徴とするインクジェッ
    ト用被記録材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のインク
    ジェット用被記録材において、粒子含有インク受容層
    が、界面活性剤を含有していることを特徴とするインク
    ジェット用被記録材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のインク
    ジェット用被記録材において、粒子含有インク受容層の
    無機粒子の少なくとも50重量%が、粒径1〜20μ
    m、BET比表面積が3〜70m2/g、吸油量が30〜
    200ml/100gである炭酸カルシウムであること
    を特徴とするインクジェット用被記録材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のインク
    ジェット用被記録材において、粒子含有インク受容層の
    有機粒子の少なくとも50重量%が、粒径0.1〜5μ
    m、吸油量が200〜1500ml/100gの尿素樹
    脂であることを特徴とするインクジェット用被記録材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のイン
    クジェット用被記録材において、アンカーコート層中の
    疎水性有機バインダーの少なくとも50重量%が、ポリ
    エステル樹脂であることを特徴とするインクジェット用
    被記録材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のイ
    ンクジェット用被記録材において、粒子含有インク受容
    層中の疎水性有機バインダーの少なくとも50重量%
    が、ポリエステル樹脂であることを特徴とするインクジ
    ェット用被記録材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のイ
    ンクジェット用被記録材において、粒子含有インク受容
    層が、疎水性有機バインダー100重量部につき、無機
    粒子及び/又は有機粒子を合計で30〜220重量部含
    有しており、かつ無機粒子と有機粒子との重量比が2
    0:80〜80:20であることを特徴とするインクジ
    ェット用被記録材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002032686A1 (fr) * 2000-10-16 2002-04-25 Mitsubishi Paper Mills Limited Support d'enregistrement a jet d'encre
JP2013533139A (ja) * 2010-07-02 2013-08-22 オムヤ・デイベロツプメント・アー・ゲー インクジェット記録のための紙

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