JPH11302873A - 多段凸版、刃付き凸版及び多段刃付き版の製造方法 - Google Patents

多段凸版、刃付き凸版及び多段刃付き版の製造方法

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JPH11302873A
JPH11302873A JP10920998A JP10920998A JPH11302873A JP H11302873 A JPH11302873 A JP H11302873A JP 10920998 A JP10920998 A JP 10920998A JP 10920998 A JP10920998 A JP 10920998A JP H11302873 A JPH11302873 A JP H11302873A
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Japan
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forming
resist film
pattern
blade
etching
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JP10920998A
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English (en)
Inventor
Shinichi Morishita
慎一 森下
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MORISHITA SEIHAN KK
TAKANO KIKAI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MORISHITA SEIHAN KK
TAKANO KIKAI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状物の型取りと浮き出し模様の形成を
同時に行うことが可能な刃付き凸版の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 鋼板上に抜刃51の形成パターンに対応
するレジスト膜を形成して鋼板を所定量エッチングした
後、凸部52の形成パターンに対応するレジスト膜を形
成して鋼板を所定量エッチングする。 【効果】 一連の工程で極めて簡単に低コストで刃付き
凸版を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物に高さ
の異なる複数の浮き出し模様を形成するため等に用いら
れる多段凸版の製造方法、シート状物を型取りすると共
に浮き出し模様を形成するため等に用いられる刃付き凸
版の製造方法、及び、例えば多層からなるシート状物を
層毎に異なるパターンで型取りするため等に用いられる
多段刃付き版の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状物に浮き出し模様を付与する方
法としては、所定のパターン形状で形成した凸部を有す
る凸版をシート状物に押し当てる方法があり、かかる凸
版は、例えば彫刻や鋼板のエッチング処理等によって製
造されている。
【0003】また、シート状物からラベルやシール等の
所望の形状を切り抜く場合には、打抜き刃として一般に
非常に微視的な形状が要求され彫刻では製造が困難であ
るため、鋼板をエッチング処理して抜刃を形成した抜型
(ダイ)が使用されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
状物に高さの異なる複数の浮き出し模様を付与する場合
には、従来、浮き出し模様の高さ毎にこれに対応する高
さの凸部を有する複数の凸版を用意し、夫々の高さの浮
き出し模様の付与を別工程で行うのが一般的であった。
このため、凸版の製造及び浮き出し模様の付与にかかる
コストの増大を招くと共に、夫々の浮き出し模様の付与
工程において位置ずれが生じると所望の浮き出し模様が
得られず、ラベルやシール等として使用・販売できなく
なる場合があった。
【0005】また、シート状物に浮き出し模様を付与
し、ラベルやシール等としてこれを打抜く場合には、従
来、浮き出し模様の付与用の凸版と打抜き用の抜型を別
個に製造し、浮き出し模様の付与工程と打抜き工程を別
工程で行う必要があった。このため、上記と同様、製造
コストの増大を招くと共に、浮き出し模様の付与工程と
打抜き工程において位置合わせを正確に行わないと互い
にずれが生じ、ラベルやシール等として使用・販売でき
なくなる場合もあった。
【0006】また、金箔・銀箔などで箔押した部分を浮
き出させる場合には、従来、箔押版と浮出版を別個に製
造し、箔押工程と浮出工程を別工程で行うのが一般的で
あった。このため、上記と同様、版の製造及び浮き出し
模様の付与工程にかかるコストの増大を招いていた。
【0007】更に、シート状物に高さの異なる複数の浮
き出し模様を付与し、ラベルやシール等としてこれを打
抜く場合には、これに用いる凸版と抜型の製造コストは
多大なものとなり、浮き出し模様の付与工程と打抜き工
程も煩雑極まりないものとなる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、シート状物へ
の高さの異なる複数の浮き出し模様の形成、金箔・銀箔
等による浮き出し模様の形成等を低コストで極めて簡単
に行うことが可能な多段凸版、シート状物の型取りと浮
き出し模様の形成等を低コストで極めて簡単に行うこと
が可能な刃付き凸版、更には例えば多層からなるシート
状物を層毎に異なるパターンで型取りすることが可能な
多段刃付き版等の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明の構成は以下の通りである。
【0010】即ち、本発明の第1は、高さの異なる複数
の凸部を有する多段凸版の製造方法であって、鋼基板上
に最も高い凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を
形成して該鋼基板をエッチングし、続いて次に高い凸部
の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して該鋼基
板をエッチングする操作を順次行うことを特徴とする多
段凸版の製造方法にある。
【0011】また、本発明の第2は、高さの異なる複数
の凸部を有する多段凸版の製造方法であって、鋼基板上
に全ての凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を形
成して該鋼基板をエッチングした後、高さの低い凸部の
順にその形成パターンに対応する部分のレジスト膜を剥
離し該鋼基板をエッチングする操作を順次行うことを特
徴とする多段凸版の製造方法にある。
【0012】上記本発明の第1及び第2の製造方法によ
れば、シート状物に高さの異なる複数の浮き出し模様を
同時に形成可能な多段凸版、更には金箔・銀箔などによ
る浮き出し模様(文字)を簡単に形成可能な多段凸版を
一連の工程で極めて簡単に低コストで製造することがで
きる。
【0013】また、本発明の第3は、抜刃とその内側に
凸部を有する刃付き凸版の製造方法であって、鋼基板上
に抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して
該鋼基板をエッチングした後、凸部の形成パターンに対
応するレジスト膜を形成して該鋼基板をエッチングする
ことを特徴とする刃付き凸版の製造方法にある。
【0014】上記本発明の第3の製造方法において、前
記凸部として高さの異なる複数の凸部を形成する場合に
は、前記凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を形
成して前記鋼基板をエッチングする操作として、最も高
い凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して
該鋼基板をエッチングし、続いて次に高い凸部の形成パ
ターンに対応するレジスト膜を形成して該鋼基板をエッ
チングする操作を順次行うことができる。
【0015】また、本発明の第4は、抜刃とその内側に
凸部を有する刃付き凸版の製造方法であって、鋼基板上
に抜刃及び凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を
形成して該鋼基板をエッチングした後、凸部の形成パタ
ーンに対応する部分のレジスト膜を剥離し該鋼基板をエ
ッチングすることを特徴とする刃付き凸版の製造方法に
ある。
【0016】上記本発明の第4の製造方法において、前
記凸部として高さの異なる複数の凸部を形成する場合に
は、前記凸部の形成パターンに対応する部分のレジスト
膜を剥離し前記鋼基板をエッチングする操作として、高
さの低い凸部の順にその形成パターンに対応する部分の
レジスト膜を剥離し該鋼基板をエッチングする操作を順
次行うことができる。
【0017】また、本発明の第5は、抜刃とその内側に
凸部を有する刃付き凸版の製造方法であって、鋼基板上
に、抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を形成す
ると共に、凸部の形成パターンに対応し前記抜刃形成用
レジスト膜よりも幅の広いレジスト膜を形成して該鋼基
板をエッチングすることを特徴とする刃付き凸版の製造
方法にある。
【0018】上記本発明の第3〜第5の製造方法によれ
ば、シート状物の型取りと浮き出し模様の形成を同時に
行うことが可能な刃付き凸版を、一連の工程で極めて簡
単に低コストで製造することができる。
【0019】更に、本発明の第6は、高さの異なる複数
の抜刃を有する多段刃付き版の製造方法であって、鋼基
板上に最も高い抜刃の形成パターンに対応するレジスト
膜を形成して該鋼基板をエッチングし、続いて次に高い
抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して該
鋼基板をエッチングする操作を順次行うことを特徴とす
る多段刃付き版の製造方法にある。
【0020】上記本発明の第6の製造方法によれば、例
えば多層からなるシート状物を層毎に異なるパターンで
型取りすることが可能な多段刃付き版を、一連の工程で
極めて簡単に低コストで製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製造方法を図面を
参照しつつ説明する。
【0022】図1は、本発明によって製造される多段凸
版の一例を模式的に示したものであり、図1(a)は平
面図、図1(b)は図1(a)のA−A’断面図であ
る。
【0023】図1に示されるように、多段凸版10は、
互いに高さの異なる凸部11と凸部12を有する(本例
の場合、凸部11の方が凸部12よりも高い)。
【0024】本発明の第1においては、上記多段凸版1
0は例えば図2に示すような工程に従って製造される。
以下、工程順にその概略を説明する。
【0025】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板21上に、感光性レジ
スト22を形成する(図2(a))。鋼板21は、例え
ば、焼入れ鋼又は軟鋼又はステンレス鋼等のようなエッ
チング処理に適当なものを用いることができる。また、
この時、鋼板21の上面のみならず腐食防止用として底
面にも感光性レジストを形成しておくのが好ましい。
【0026】工程(b) 次に、感光性レジスト22の上に、前記凸部11の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム23を
配設する(図2(b))。
【0027】工程(c) 次に、ネガフィルム23の上方から露光後、感光性レジ
スト22の専用の現像液で現像し、前記凸部11の形成
パターンに対応するレジスト膜24を得る(図2
(c))。かかるレジスト膜24の幅は、形成すべき凸
部11の高さ及び幅によって適宜設定されるものであ
る。
【0028】工程(d) 次に、鋼板21のレジスト膜24を形成した面のエッチ
ング処理を施す。この際、形成すべき凸部11と凸部1
2の高さの差に相当する深さでエッチングを行う(図2
(d))。
【0029】工程(e) 次に、感光性レジスト25を形成する(図2(e))。
【0030】工程(f) 次に、感光性レジスト25の上に、前記凸部12の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム26を
配設する(図2(f))。
【0031】工程(g) 次に、ネガフィルム26の上方から露光後、感光性レジ
スト25の専用の現像液で現像し、前記凸部12の形成
パターンに対応するレジスト膜27を得る(図2
(g))。かかるレジスト膜27の幅は、形成すべき凸
部12の高さ及び幅によって適宜設定されるものであ
る。
【0032】工程(h) 次に、鋼板21のレジスト膜24及びレジスト膜27を
形成した面のエッチング処理を施す。この際、形成すべ
き凸部12の高さに相当する深さでエッチングを行う
(図2(h))。
【0033】最後に、レジスト膜24及びレジスト膜2
7を鋼板21から剥離除去することにより、図1に示し
たような所望のパターン及び高さ・幅を有する凸部11
及び凸部12を有する多段凸版10が得られる。尚、レ
ジスト膜の剥離除去後に、凸部11及び凸部12の上端
部を滑らかに仕上げるための仕上げエッチングすること
もできる。
【0034】上記のように、本発明の第1によれば、鋼
板上に高さの異なる複数の凸部を一連の工程により形成
することができる。そして、かかる多段凸版を用いれ
ば、シート状物に高さの異なる複数の浮き出し模様を同
時に形成することが可能である。
【0035】尚、上述の例では凸部の高さが2段のもの
について説明したが、これよりも多い場合には、鋼板上
に最も高い凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を
形成して鋼板を所定量エッチングし、続いて次に高い凸
部の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して鋼板
を所定量エッチングする操作を順次行えばよい。具体的
には、例えば凸部の高さが3段のものについては、1回
目のエッチング処理では最も高い凸部と2番目に高い凸
部の高さの差に相当する深さでエッチングを行い、2回
目のエッチング処理では2番目に高い凸部と3番目に高
い凸部の高さの差に相当する深さでエッチングを行い、
3回目のエッチング処理では3番目に高い凸部の高さに
相当する深さでエッチングを行えばよい。
【0036】本発明の第2においては、上記多段凸版1
0は例えば図3に示すような工程に従って製造される。
以下、工程順にその概略を説明する。
【0037】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板31上に感光性レジス
ト32を形成する(図3(a))。
【0038】工程(b) 次に、感光性レジスト32の上に、前記凸部11の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム33を
配設する(図3(b))。
【0039】工程(c) 次に、ネガフィルム33の上方から露光後、感光性レジ
スト32の専用の現像液で現像し、前記凸部11の形成
パターンに対応するレジスト膜34を得る(図3
(c))。かかるレジスト膜34の幅は、形成すべき凸
部11の高さ及び幅によって適宜設定されるものであ
る。
【0040】工程(d) 次に、感光性レジスト35を形成する(図3(d))。
【0041】工程(e) 次に、感光性レジスト35の上に、前記凸部11及び凸
部12の形成パターンに対応する開口を有するネガフィ
ルム36を配設する(図3(e))。
【0042】工程(f) 次に、ネガフィルム36の上方から露光後、感光性レジ
スト35の専用の現像液で現像し、前記凸部11及び凸
部12の形成パターンに対応するレジスト膜37を得る
(図3(f))。かかるレジスト膜37の幅は、形成す
べき凸部12の高さ及び幅によって適宜設定されるもの
である。
【0043】工程(g) 次に、鋼板31のレジスト膜34及びレジスト膜37を
形成した面のエッチング処理を施す。この際、形成すべ
き凸部12の高さに相当する深さでエッチングを行う
(図3(g))。
【0044】工程(h) 次に、レジスト膜37を剥離除去する(図3(h))。
この時、レジスト膜34とレジスト膜37を夫々アルカ
リ性・酸性の膜で形成しておくことにより、上層のレジ
スト膜37のみを簡単に剥離除去することができる。例
えば、レジスト膜34をアルカリ性、レジスト膜37を
酸性の膜とした場合には、酸性膜対応の剥膜液を用いる
ことにより、上層のレジスト膜37のみを剥離除去する
ことができる。
【0045】工程(i) 次に、鋼板31のレジスト膜34を形成した面のエッチ
ング処理を施す。この際、形成すべき凸部11と凸部1
2の高さの差に相当する深さでエッチングを行う(図3
(i))。
【0046】最後に、レジスト膜34を鋼板31から剥
離除去することにより、図1に示したような所望のパタ
ーン及び高さ・幅を有する凸部11及び凸部12を有す
る多段凸版10が得られる。尚、レジスト膜の剥離除去
後に、特に凸部11の上端部を滑らかに仕上げるための
仕上げエッチングすることもできる。
【0047】上記のように、本発明の第2においても、
本発明の第1と同様、鋼板上に高さの異なる複数の凸部
を一連の工程により形成することができる。
【0048】尚、上述の例では凸部の高さが2段のもの
について説明したが、これよりも多い場合には、鋼板上
に全ての凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を形
成して鋼板を所定量エッチングした後、最も低い凸部の
形成パターンに対応する部分のレジスト膜を剥離し鋼板
を所定量エッチングし、続いて次に低い凸部の形成パタ
ーンに対応するレジスト膜を剥離して鋼板を所定量エッ
チングする操作を順次行えばよい。
【0049】具体的には、例えば凸部の高さが3段のも
のについては、最も高い凸部に対応する部分に下層から
アルカリ性/酸性/アルカリ性の3層のレジスト膜、2
番目に高い凸部に対応する部分に下層から酸性/アルカ
リ性の2層のレジスト膜、最も低い凸部に対応する部分
にアルカリ性のレジストを夫々形成する。そして、1回
目のエッチング処理として最も低い凸部の高さに相当す
る深さでエッチングを行った後、各凸部の上層のアルカ
リ性のレジスト膜を剥離除去する。次に、2回目のエッ
チング処理として2番目に高い凸部と最も低い凸部の高
さの差に相当する深さでエッチングを行った後、上層の
酸性のレジスト膜を剥離除去する。最後に、3回目のエ
ッチング処理として最も高い凸部と2番目に高い凸部の
高さの差に相当する深さでエッチングを行った後、残っ
たアルカリ性のレジスト膜を剥離除去すればよい。
【0050】以上説明した多段凸版10では互いに異な
る高さの凸部が分離独立しているが、本発明の多段凸版
の製造方法はこれに限定されるものではなく、互いに異
なる高さの凸部を連続した状態で形成することもできる
ものである。その一例を図4を用いて簡単に説明する
と、鋼板41上に感光性レジスト42を形成し(図4
(a))、この感光性レジスト42の上に高い方の凸部
の形成パターンに対応する透光部を有するネガフィルム
43を配設し(図4(b))、露光後現像し高い方の凸
部の形成パターンに対応するレジスト膜44を得(図4
(c))、鋼板41を所定量エッチングし(図4
(d))、更に感光性レジスト45を形成し(図4
(e))、この感光性レジスト45の上にすべての凸部
の形成パターンに対応する透光部を有するネガフィルム
46を配設し(図4(f))、露光後現像し前記レジス
ト膜44に連続した状態でレジスト膜47を得(図4
(g))、鋼板41を所定量エッチングし(図4
(h))、最後に、レジスト膜44,47を鋼板41か
ら剥離除去することにより、所望のパターン及び高さ・
幅を有する互いに連続した状態の凸部48,49を有す
る多段凸版40が得られる(図4(i))。
【0051】図5は、本発明によって製造される刃付き
凸版の一例を模式的に示したものであり、図5(a)は
平面図、図5(b)は図5(a)のB−B’断面図であ
る。図5に示されるように、刃付き凸版50は、抜刃5
1とこれに囲まれた凸部52を有し、抜刃51の方が凸
部52よりも高く形成されている。
【0052】本発明の第3においては、上記刃付き凸版
50は例えば図6に示すような工程に従って製造され
る。以下、工程順にその概略を説明する。
【0053】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板61上に、感光性レジ
スト62を形成する(図6(a))。
【0054】工程(b) 次に、感光性レジスト62の上に、前記抜刃51の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム63を
配設する(図6(b))。
【0055】工程(c) 次に、ネガフィルム63の上方から露光後、感光性レジ
スト62の専用の現像液で現像し、前記抜刃51の形成
パターンに対応するレジスト膜64を得る(図6
(c))。かかるレジスト膜64の幅は、形成すべき抜
刃51の高さによって適宜設定されるものである。
【0056】工程(d) 次に、鋼板61のレジスト膜64を形成した面のエッチ
ング処理を施す。この際、形成すべき抜刃51と凸部5
2の高さの差に相当する深さでエッチングを行う(図6
(d))。
【0057】工程(e) 次に、感光性レジスト65を形成する(図6(e))。
【0058】工程(f) 次に、感光性レジスト65の上に、前記凸部52の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム66を
配設する(図6(f))。
【0059】工程(g) 次に、ネガフィルム66の上方から露光後、感光性レジ
スト65の専用の現像液で現像し、前記凸部52の形成
パターンに対応するレジスト膜67を得る(図6
(g))。かかるレジスト膜67の幅は、形成すべき凸
部52の高さ及び幅によって適宜設定されるものであ
る。
【0060】工程(h) 次に、鋼板51のレジスト膜64及びレジスト膜67を
形成した面のエッチング処理を施す。この際、形成すべ
き凸部52の高さに相当する深さでエッチングを行う
(図6(h))。
【0061】最後に、レジスト膜64及びレジスト膜6
7を鋼板61から剥離除去することにより、図5に示し
たような所望のパターン及び高さを有する抜刃51並び
に所望のパターン及び高さ・幅を有する凸部52を有す
る刃付き凸版50が得られる。尚、レジスト膜67の剥
離除去後に、凸部52の上端部を滑らかに仕上げるため
の仕上げエッチングすることもできる。
【0062】上記のように、本発明の第3によれば、鋼
板上に抜刃及び凸部を一連の工程により形成することが
できる。そして、かかる刃付き凸版を用いることにより
シート状物の型取りと浮き出し模様の形成を同時に行う
ことが可能である。
【0063】尚、上述の例では凸部の高さが1段のもの
について説明したが、2段以上の場合には、前記凸部の
形成パターンに対応するレジスト膜を形成して前記鋼基
板をエッチングする操作として、前述の本発明の第1の
方法を応用することができる。
【0064】本発明の第3に本発明の第1を応用して例
えば凸部の高さが2段の刃付き凸版を製造する場合を図
7及び図8を用いて簡単に説明すると、鋼板71上に感
光性レジスト72を形成し(図7(a))、この感光性
レジスト72の上に抜刃の形成パターンに対応する透光
部を有するネガフィルム73を配設し(図7(b))、
露光後現像し抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜
74を得(図7(c))、鋼板71を所定量エッチング
し(図7(d))、更に感光性レジスト75を形成し
(図7(e))、この感光性レジスト75の上に高い方
の凸部の形成パターンに対応する透光部を有するネガフ
ィルム76を配設し(図7(f))、露光後現像し高い
方の凸部の形成パターンに対応するレジスト膜77を得
(図8(g))、鋼板71を所定量エッチングし(図8
(h))、更に感光性レジスト78を形成し(図8
(i))、この感光性レジスト78の上に低い方の凸部
の形成パターンに対応する透光部を有するネガフィルム
79を配設し(図8(j))、露光後現像し低い方の凸
部の形成パターンに対応するレジスト膜80を得(図8
(k))、鋼板71を所定量エッチングし(図8
(l))、最後に、レジスト膜74,77,80を鋼板
71から剥離除去することにより、所望のパターン及び
高さを有する抜刃81並びに所望のパターン及び高さ・
幅を有する凸部82,83を有する刃付き凸版70が得
られる。
【0065】本発明の第4においては、上記刃付き凸版
50(図5参照)は例えば図9に示すような工程に従っ
て製造される。以下、工程順にその概略を説明する。
【0066】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板91上に感光性レジス
ト92を形成する(図9(a))。
【0067】工程(b) 次に、感光性レジスト92の上に、前記抜刃51の形成
パターンに対応する透光部を有するネガフィルム93を
配設する(図9(b))。
【0068】工程(c) 次に、ネガフィルム93の上方から露光後、感光性レジ
スト92の専用の現像液で現像し、前記抜刃51の形成
パターンに対応するレジスト膜94を得る(図9
(c))。かかるレジスト膜94の幅は、形成すべき抜
刃51の高さによって適宜設定されるものである。
【0069】工程(d) 次に、感光性レジスト95を形成する(図9(d))。
【0070】工程(e) 次に、感光性レジスト95の上に、前記抜刃51及び凸
部52の形成パターンに対応する開口を有するネガフィ
ルム96を配設する(図9(e))。
【0071】工程(f) 次に、ネガフィルム96の上方から露光後、感光性レジ
スト95の専用の現像液で現像し、前記抜刃51及び凸
部52の形成パターンに対応するレジスト膜97を得る
(図9(f))。かかるレジスト膜97の幅は、形成す
べき凸部52の高さ及び幅によって適宜設定されるもの
である。
【0072】工程(g) 次に、鋼板91のレジスト膜94及びレジスト膜97を
形成した面のエッチング処理を施す。この際、形成すべ
き凸部52の高さに相当する深さでエッチングを行う
(図9(g))。
【0073】工程(h) 次に、レジスト膜97を剥離除去する(図9(h))。
この時の詳細は、図3の工程(h)と同様である。
【0074】工程(i) 次に、鋼板91のレジスト膜94を形成した面のエッチ
ング処理を施す。この際、形成すべき抜刃51と凸部5
2の高さの差に相当する深さでエッチングを行う(図9
(i))。
【0075】最後に、レジスト膜94を鋼板91から剥
離除去することにより、図5に示したような所望のパタ
ーン及び高さを有する抜刃51並びに所望のパターン及
び高さ・幅を有する凸部52を有する刃付き凸版50が
得られる。
【0076】上記のように、本発明の第4においても、
本発明の第3と同様、鋼板上に抜刃及び凸部を一連の工
程により形成することができる。
【0077】尚、上述の例では凸部の高さが1段のもの
について説明したが、2段以上の場合には、前記凸部の
形成パターンに対応する部分のレジスト膜を剥離し前記
鋼基板をエッチングする操作として、前述の本発明の第
2の方法を応用することができる。
【0078】上述の本発明の第3及び第4の方法では、
凸部とこれよりも高い抜刃を同時に形成することができ
るものであるが、抜刃の高さが凸部と同程度であっても
構わない場合には、以下に説明するより工程が簡略化さ
れた本発明の第5の方法を用いることができる。
【0079】本発明の第5においては、刃付き凸版は例
えば図10に示すような工程に従って製造される。以
下、工程順にその概略を説明する。
【0080】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板101上に感光性レジ
スト102を形成する(図10(a))。
【0081】工程(b) 次に、感光性レジスト102の上に、抜刃及び凸部の形
成パターンに対応する透光部を有するネガフィルム10
3を配設する(図10(b))。
【0082】工程(c) 次に、ネガフィルム103の上方から露光後、感光性レ
ジスト102の専用の現像液で現像し、抜刃の形成パタ
ーンに対応するレジスト膜104及び凸部の形成パター
ンに対応するレジスト膜105を得る(図10
(c))。かかるレジスト膜104及び105の幅は、
夫々形成すべき抜刃及び凸部の幅及び高さによって適宜
設定され、凸部の形成パターンに対応するレジスト膜1
05の方が抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜1
04よりも幅広に形成されるものである。
【0083】工程(d) 次に、鋼板101のレジスト膜104及び105を形成
した面のエッチング処理を施す。この際、形成すべき抜
刃及び凸部の高さに相当する深さでエッチングを行う
(図10(d))。
【0084】最後に、レジスト膜104及び105を鋼
板101から剥離除去することにより、所望のパターン
及び高さを有する抜刃106並びに所望のパターン及び
高さ・幅を有する凸部107を有する刃付き凸版100
が得られる。尚、レジスト膜105の剥離除去後に、凸
部107の上端部を滑らかに仕上げるための仕上げエッ
チングすることもできる。
【0085】上記のように、本発明の第5によれば、鋼
板上にほぼ同一の高さを有する抜刃及び凸部を極めて簡
単な工程により形成することができ、かかる刃付き凸版
を用いることによりシート状物の型取りと浮き出し模様
の形成を同時に行うことが可能である。
【0086】次に、高さの異なる複数の抜刃を有する多
段刃付き版の製造方法に係る本発明の第6を説明する。
本発明の第6においては、多段刃付き版は例えば図11
に示すような工程に従って製造される。以下、工程順に
その概略を説明する。
【0087】工程(a) 洗浄剤等を用いて十分表面洗浄を行うと共に機械研磨等
により表面の平滑化を行った鋼板111上に、感光性レ
ジスト112を形成する(図11(a))。
【0088】工程(b) 次に、感光性レジスト112の上に、高い方の抜刃の形
成パターンに対応する透光部を有するネガフィルム11
3を配設する(図11(b))。
【0089】工程(c) 次に、ネガフィルム113の上方から露光後、感光性レ
ジスト112の専用の現像液で現像し、高い方の抜刃の
形成パターンに対応するレジスト膜114を得る(図1
1(c))。かかるレジスト膜114の幅は、形成すべ
き抜刃の高さによって適宜設定されるものである。
【0090】工程(d) 次に、鋼板111のレジスト膜114を形成した面のエ
ッチング処理を施す。この際、互いに高さの異なる抜刃
の高さの差に相当する深さでエッチングを行う(図11
(d))。
【0091】工程(e) 次に、感光性レジスト115を形成する(図11
(e))。
【0092】工程(f) 次に、感光性レジスト115の上に、高さの低い方の抜
刃の形成パターンに対応する透光部を有するネガフィル
ム116を配設する(図11(f))。
【0093】工程(g) 次に、ネガフィルム116の上方から露光後、感光性レ
ジスト115の専用の現像液で現像し、高さの低い方の
抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜117を得る
(図11(g))。かかるレジスト膜117の幅は、形
成すべき抜刃の高さによって適宜設定されるものであ
る。
【0094】工程(h) 次に、鋼板111のレジスト膜114及びレジスト膜1
17を形成した面のエッチング処理を施す。この際、高
さの低い方の抜刃の高さに相当する深さでエッチングを
行う(図11(h))。
【0095】最後に、レジスト膜114及びレジスト膜
117を鋼板111から剥離除去することにより、所望
のパターン及び高さを有する抜刃118,119を有す
る多段刃付き版110が得られる。
【0096】上記のように、本発明の第6によれば、鋼
板上に高さの異なる複数の抜刃を一連の工程により形成
することができる。そして、かかる多段刃付き版を用い
れば、例えば多層からなるシート状物を層毎に異なるパ
ターンで同時に型取りすることが可能である。
【0097】尚、上述の例では抜刃の高さが2段のもの
について説明したが、これよりも多い場合には、鋼板上
に最も高い抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を
形成して鋼板を所定量エッチングし、続いて次に高い抜
刃の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して鋼板
を所定量エッチングする操作を順次行えばよい。
【0098】次に、シート状物に金箔・銀箔などによる
浮き出し模様(文字)を形成する際に好適に用いること
のできる多段凸版(浮き出し箔押版)について説明す
る。
【0099】かかる浮き出し箔押版は、前述した本発明
の多段凸版の製造方法を用いることにより一連の工程で
極めて簡単に製造することができ、その一例を図12を
用いて簡単に説明する。
【0100】鋼板121上に感光性レジスト122を形
成し(図12(a))、この感光性レジスト122の上
に、浮き出し模様の輪郭となる凸部128のパターンに
対応する透光部を有するネガフィルム123を配設し
(図12(b))、露光後現像し凸部128の形成パタ
ーンに対応するレジスト膜124を得る(図12
(c))。
【0101】次に、感光性レジスト125を形成し(図
12(d))、この感光性レジスト125の上に浮き出
し模様パターン(即ち、凸部128によって囲まれた領
域)に対応する透光部を有するネガフィルム126を配
設し(図12(e))、露光後現像しレジスト膜127
を得(図12(f))、鋼板121を所定量エッチング
する(図12(g))。
【0102】次に、レジスト膜127を剥離除去し(図
12(h))、鋼板121を所定量エッチングし(図1
2(i))、最後に、レジスト膜124を剥離除去する
ことにより、浮き出し模様の輪郭に対応する凸部128
の内側に厚さd2 (d2 >d1 )の領域(凸部129)
を有する多段凸版120が形成される(図12
(j))。
【0103】以上のようにして作製される多段凸版12
0は、凸部128及び凸部129の部分で熱をかけて箔
を押すことができると共に、内側の凸部129の部分に
おいて箔による浮き出し模様を付与することができるも
のである。
【0104】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0105】[実施例1]本実施例は、本発明の第1の
製造方法を用いて、図1に示したような2段凸版10を
製造した例であり、以下、製造工程を図2を参照しつつ
詳細に説明する。尚、以下の工程(a)〜(h)は、図
2の(a)〜(h)に対応する。
【0106】工程(a) 鋼板21として板厚0.45mmのベントナイト鋼を用
い、表面を#100粗さで機械研磨した後、該鋼板21
を85〜95℃の範囲で加熱保持しながら、感光性レジ
スト22(EPRR/東京応化工業(株)製)を膜厚が
7〜10μmとなるように塗布した。
【0107】工程(b) 次に、形成すべき凸部11の形成パターンに対応する透
光部を有する約100μm厚さのネガフィルム23を、
感光性レジスト22の上面に真空密着した。
【0108】工程(c) 以上のネガフィルム23を貼付けた鋼板21の上方か
ら、紫外線の量を計測するステップガイドにて13〜1
5段出るよう紫外線真空露光を行った後、感光性レジス
ト22の専用の現像液(東京応化工業(株)製)で現像
を行い、さらに、精密なパターンを再現するためリンス
液(東京応化工業(株)製)に浸漬した。次に、レジス
ト保護のため約100℃の通風乾燥(ポストベーク)を
20〜30分間行い、さらに硬膜処理を目的とする後露
光を行った。以上のようにして形成された凸部11の形
成パターンに対応するレジスト膜24の幅は、0.30
mmであった。尚、鋼板21の裏面には腐食防止用とし
て粘着性透明フィルムにてバックコーティングを施し
た。
【0109】工程(d) 次に、鋼板21のレジスト膜24を形成した面の上方か
らエッチング液噴き付けによるエッチング処理を施し
た。本実施例では、エッチング液は塩化第二鉄(42度
ボーメ)40lに対しカパールFe(チオ尿素と過硫酸
アンモニウムから成る)500ccの割合で混合した混
合液を用い、液温27℃とし、噴射ノズルの噴射圧力
1.6kg/cm2 、噴射量は1.5kg/cm2 にて
190l/minにセットした。噴射ノズル先端から鋼
板エッチング面までの距離は230mmとし、形成すべ
き凸部11と凸部12の高さの差に相当する0.14m
mの深さでエッチングを行った。
【0110】工程(e) 次に、感光性レジスト25(EPRR/東京応化工業
(株)製)を膜厚が7〜10μmとなるように塗布し
た。
【0111】工程(f) 次に、形成すべき凸部12の形成パターンに対応する透
光部を有する約100μm厚さのネガフィルム26を、
感光性レジスト25の上面に真空密着した。
【0112】工程(g) 工程(c)と同様に露光・現像等して、凸部12の形成
パターンに対応するレジスト膜27を得た。かかるレジ
スト膜27の幅は、0.20mmであった。
【0113】工程(h) 工程(d)と同様にして、形成すべき凸部12の高さに
相当する0.14mmの深さでエッチングを行った。
【0114】最後に、レジスト膜を剥離除去した後、仕
上げエッチングすることにより、上面端部が滑らかな曲
線状の凸部11及び凸部12を有する2段凸版10が得
られた。この凸部11の幅は0.10mm,高さは0.
28mm(厚さは0.45mm)であり、凸部12の幅
は0.10mm,高さは0.14mm(厚さは0.31
mm)であった。
【0115】[実施例2]本実施例は、本発明の第4の
製造方法を用いて、図5に示したような刃付き凸版50
を製造した例であり、以下、製造工程を図9を参照しつ
つ詳細に説明する。尚、以下の工程(a)〜(i)は、
図9の(a)〜(i)に対応する。
【0116】工程(a) 鋼板91として板厚0.45mmのベントナイト鋼を用
い、表面を#100粗さで機械研磨した後、該鋼板91
を85〜95℃の範囲で加熱保持しながら、感光性レジ
スト22(EPRR/東京応化工業(株)製)を膜厚が
7〜10μmとなるように塗布した。
【0117】工程(b) 次に、形成すべき抜刃51の形成パターンに対応する透
光部を有する約100μm厚さのネガフィルム93を、
感光性レジスト92の上面に真空密着した。
【0118】工程(c) 以上のネガフィルム93を貼付けた鋼板91の上方か
ら、紫外線の量を計測するステップガイドにて13〜1
5段出るよう紫外線真空露光を行った後、感光性レジス
ト92の専用の現像液(東京応化工業(株)製)で現像
を行い、さらに、精密なパターンを再現するためリンス
液(東京応化工業(株)製)に浸漬した。次に、レジス
ト保護のため約100℃の通風乾燥(ポストベーク)を
20〜30分間行い、さらに硬膜処理を目的とする後露
光を行った。以上のようにして形成された抜刃51の形
成パターンに対応するレジスト膜94の幅は、0.15
mmであった。
【0119】工程(d) 次に、感光性レジスト95(EPRR/東京応化工業
(株)製)を膜厚が7〜10μmとなるように塗布し
た。
【0120】工程(e) 次に、形成すべき抜刃51及び凸部52の形成パターン
に対応する透光部を有する約100μm厚さのネガフィ
ルム96を、感光性レジスト95の上面に真空密着し
た。
【0121】工程(f) 工程(c)と同様に露光・現像等して、抜刃51及び凸
部52の形成パターンに対応するレジスト膜97を得
た。かかるレジスト膜97の幅は、抜刃51に対応する
部分で0.5mm、凸部52に対応する部分で1.5m
mであった。尚、鋼板91の裏面には腐食防止用として
粘着性透明フィルムにてバックコーティングを施した。
【0122】工程(g) 次に、鋼板91のレジスト膜94,97を形成した面の
上方からエッチング液噴き付けによるエッチング処理を
施した。本実施例では、エッチング液は塩化第二鉄(4
2度ボーメ)40lに対しカパールFe(チオ尿素と過
硫酸アンモニウムから成る)500ccの割合で混合し
た混合液を用い、液温27℃とし、噴射ノズルの噴射圧
力1.6kg/cm2 、噴射量は1.5kg/cm2
て190l/minにセットした。噴射ノズル先端から
鋼板エッチング面までの距離は230mmとし、形成す
べき凸部52の高さに相当する0.14mmの深さでエ
ッチングを行った。
【0123】工程(h) 次に、レジスト膜97を鋼板91から剥離除去した(図
9(h))。
【0124】工程(i) 工程(g)と同様にして、形成すべき抜刃51と凸部5
2の高さの差に相当する0.14mmの深さでエッチン
グを行った。
【0125】最後に、レジスト膜94を剥離除去するこ
とにより、図5に示したような抜刃51及び凸部52を
有する刃付き凸版50が得られた。この抜刃51の高さ
は0.28mm(厚さは0.45mm)であり、凸部5
2の幅は1.41mm,高さは0.14mm(厚さは
0.31mm)であった。
【0126】[実施例3]本実施例は浮き出し箔押版を
製造した例であり、その製造工程を図12を参照しつつ
詳細に説明する。尚、以下の工程(a)〜(j)は、図
12の(a)〜(j)に対応する。
【0127】工程(a) 鋼板121として板厚0.45mmのベントナイト鋼を
用い、表面を#100粗さで機械研磨した後、該鋼板1
21を85〜95℃の範囲で加熱保持しながら、感光性
レジスト122(EPRR/東京応化工業(株)製)を
膜厚が7〜10μmとなるように塗布した。
【0128】工程(b) 次に、浮き出し模様の輪郭となる凸部128のパターン
に対応する透光部を有する約100μm厚さのネガフィ
ルム123を、感光性レジスト122の上面に真空密着
した。
【0129】工程(c) 以上のネガフィルム123を貼付けた鋼板121の上方
から、紫外線の量を計測するステップガイドにて13〜
15段出るよう紫外線真空露光を行った後、感光性レジ
スト122の専用の現像液(東京応化工業(株)製)で
現像を行い、さらに、精密なパターンを再現するためリ
ンス液(東京応化工業(株)製)に浸漬した。次に、レ
ジスト保護のため約100℃の通風乾燥(ポストベー
ク)を20〜30分間行い、さらに硬膜処理を目的とす
る後露光を行った。以上のようにして形成された凸部1
28の形成パターンに対応するレジスト膜124の幅
は、0.25mmであった。尚、鋼板21の裏面には腐
食防止用として粘着性透明フィルムにてバックコーティ
ングを施した。
【0130】工程(d) 次に、感光性レジスト125(EPRR/東京応化工業
(株)製)を膜厚が7〜10μmとなるように塗布し
た。
【0131】工程(e) 次に、この感光性レジスト125の上に、浮き出し模様
パターン(凸部128によって囲まれた領域)に対応す
る透光部を有するネガフィルム126を、感光性レジス
ト125の上面に真空密着した。
【0132】工程(f) 工程(c)と同様に露光・現像等して、浮き出し模様パ
ターンに対応するレジスト膜127を得た。
【0133】工程(g) 次に、鋼板121の上方からエッチング液噴き付けによ
るエッチング処理を施した。本実施例では、エッチング
液は塩化第二鉄(42度ボーメ)40lに対しカパール
Fe(チオ尿素と過硫酸アンモニウムから成る)500
ccの割合で混合した混合液を用い、液温27℃とし、
噴射ノズルの噴射圧力1.6kg/cm2 、噴射量は
1.5kg/cm2 にて190l/minにセットし
た。噴射ノズル先端から鋼板エッチング面までの距離は
230mmとし、0.11mmの深さでエッチングを行
った。
【0134】工程(h) 次に、レジスト膜127を剥離除去した。
【0135】工程(i) 工程(g)と同様にして、0.14mmの深さでエッチ
ングを行った。
【0136】工程(j) レジスト膜124を剥離除去することにより、浮き出し
模様の輪郭に対応する凸部128の内側に厚さd2
0.31mmの領域(凸部129)を有する浮き出し箔
押版が得られた。尚、凸部128の外側の領域の厚さd
1 は0.2mmであった。
【0137】以上のようにして得られた浮き出し箔押版
を用いて、紙に金箔による浮き出し模様を付与した。具
体的には、紙の上に金箔を重ね、その上から加熱した浮
き出し箔押版を押し付けることにより、凸部128に囲
まれた領域(凸部129の領域)に金箔が浮き出した状
態の模様が形成された。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。
【0139】(1)本発明の多段凸版の製造方法によれ
ば、シート状物に高さの異なる複数の浮き出し模様を同
時に形成可能な多段凸版を、一連の工程で極めて簡単に
低コストで製造することができる。そして、かかる多段
凸版を用いることにより、従来の浮き出し模様の付与工
程において生じていた高さが互いに異なる浮き出し模様
間の位置ずれを無くすことができ、シート状物に高さの
異なる複数の浮き出し模様を低コストで付与することが
可能となる。また、箔押工程と浮出工程を同時に行うこ
とが可能な浮き出し箔押版の製造に好適に応用すること
ができる。
【0140】(2)本発明の刃付き凸版の製造方法によ
れば、シート状物の型取りと浮き出し模様の形成を同時
に行うことが可能な刃付き凸版を、一連の工程で極めて
簡単に低コストで製造することができる。そして、かか
る刃付き凸版を用いることにより、従来のシート状物の
型取り工程と浮き出し模様の付与工程において位置ずれ
を無くすことができ、浮き出し模様付きのラベルやシー
ル等を低コストで製造することが可能となる。
【0141】(3)本発明の多段刃付き版の製造方法に
よれば、例えば多層からなるシート状物を層毎に異なる
パターンで型取りすることが可能な多段刃付き版を、一
連の工程で極めて簡単に低コストで製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製造される多段凸版の一例を示
す模式図である。
【図2】本発明の多段凸版の製造方法の一例を示す工程
図である。
【図3】本発明の多段凸版の製造方法の別の例を示す工
程図である。
【図4】本発明の多段凸版の製造方法の別の例を示す工
程図である。
【図5】本発明によって製造される刃付き凸版の一例を
示す模式図である。
【図6】本発明の刃付き凸版の製造方法の一例を示す工
程図である。
【図7】本発明の刃付き凸版の製造方法の別の例を示す
工程図である。
【図8】本発明の刃付き凸版の製造方法の別の例を示す
工程図である。
【図9】本発明の刃付き凸版の製造方法の別の例を示す
工程図である。
【図10】本発明の刃付き凸版の製造方法の別の例を示
す工程図である。
【図11】本発明の多段刃付き版の製造方法の一例を示
す工程図である。
【図12】本発明による浮き出し箔押版の製造方法の一
例を示す工程図である。
【符号の説明】
10,40 多段凸版 11,12,48,49,52,82,83,107,
128,129 凸部 21,31,41,61,71,91,101,11
1,121 鋼板 22,25,32,35,42,45,62,65,7
2,75,78,92,95,102,112,11
5,122,125 感光性レジスト 23,26,33,36,43,46,63,66,7
3,76,79,93,96,103,113,11
6,123,126 ネガフィルム 24,27,34,37,44,47,64,67,7
4,77,80,94,97,104,105,11
4,117,124,127 レジスト膜 50,70,100 刃付き凸版 51,81,106,118,119 抜刃 110 多段刃付き版 120 浮き出し箔押版

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さの異なる複数の凸部を有する多段凸
    版の製造方法であって、 鋼基板上に最も高い凸部の形成パターンに対応するレジ
    スト膜を形成して該鋼基板をエッチングし、続いて次に
    高い凸部の形成パターンに対応するレジスト膜を形成し
    て該鋼基板をエッチングする操作を順次行うことを特徴
    とする多段凸版の製造方法。
  2. 【請求項2】 高さの異なる複数の凸部を有する多段凸
    版の製造方法であって、 鋼基板上に全ての凸部の形成パターンに対応するレジス
    ト膜を形成して該鋼基板をエッチングし、低い凸部の順
    にその形成パターンに対応する部分のレジスト膜を剥離
    し該鋼基板をエッチングする操作を順次行うことを特徴
    とする多段凸版の製造方法。
  3. 【請求項3】 抜刃とその内側に凸部を有する刃付き凸
    版の製造方法であって、 鋼基板上に抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を
    形成して該鋼基板をエッチングした後、凸部の形成パタ
    ーンに対応するレジスト膜を形成して該鋼基板をエッチ
    ングすることを特徴とする刃付き凸版の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の刃付き凸版の製造方法
    において、前記凸部として高さの異なる複数の凸部を形
    成するために、前記凸部の形成パターンに対応するレジ
    スト膜を形成して前記鋼基板をエッチングする操作とし
    て、最も高い凸部の形成パターンに対応するレジスト膜
    を形成して該鋼基板をエッチングし、続いて次に高い凸
    部の形成パターンに対応するレジスト膜を形成して該鋼
    基板をエッチングする操作を順次行うことを特徴とする
    刃付き凸版の製造方法。
  5. 【請求項5】 抜刃とその内側に凸部を有する刃付き凸
    版の製造方法であって、 鋼基板上に抜刃及び凸部の形成パターンに対応するレジ
    スト膜を形成して該鋼基板をエッチングした後、凸部の
    形成パターンに対応する部分のレジスト膜を剥離し該鋼
    基板をエッチングすることを特徴とする刃付き凸版の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の刃付き凸版の製造方法
    において、前記凸部として高さの異なる複数の凸部を形
    成するために、前記凸部の形成パターンに対応する部分
    のレジスト膜を剥離し前記鋼基板をエッチングする操作
    として、高さの低い凸部の順にその形成パターンに対応
    する部分のレジスト膜を剥離し該鋼基板をエッチングす
    る操作を順次行うことを特徴とする刃付き凸版の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 抜刃とその内側に凸部を有する刃付き凸
    版の製造方法であって、 鋼基板上に、抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜
    を形成すると共に、凸部の形成パターンに対応し前記抜
    刃形成用レジスト膜よりも幅の広いレジスト膜を形成し
    て該鋼基板をエッチングすることを特徴とする刃付き凸
    版の製造方法。
  8. 【請求項8】 高さの異なる複数の抜刃を有する多段刃
    付き版の製造方法であって、 鋼基板上に最も高い抜刃の形成パターンに対応するレジ
    スト膜を形成して該鋼基板をエッチングし、続いて次に
    高い抜刃の形成パターンに対応するレジスト膜を形成し
    て該鋼基板をエッチングする操作を順次行うことを特徴
    とする多段刃付き版の製造方法。
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JP2008209573A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Toppan Printing Co Ltd 金属板

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