JPH11302992A - 製紙用添加剤及びその製造方法並びにそれを用いた紙の製造方法 - Google Patents

製紙用添加剤及びその製造方法並びにそれを用いた紙の製造方法

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JPH11302992A
JPH11302992A JP12166898A JP12166898A JPH11302992A JP H11302992 A JPH11302992 A JP H11302992A JP 12166898 A JP12166898 A JP 12166898A JP 12166898 A JP12166898 A JP 12166898A JP H11302992 A JPH11302992 A JP H11302992A
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acrylamide
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JP12166898A
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Tetsuhisa Morijiri
哲央 森尻
Yumiko Nagashima
由美子 長嶋
Masaaki Kawamura
正明 川村
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Misawa Ceramics Corp
Original Assignee
Misawa Ceramics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙力を低下させることなく剛度を向上させ得
る製紙用添加剤を提供する。 【解決手段】 デンプンを糊化することなくデンプン粒
子の形態を保持しつつ(メタ)アクリルアミドを含むモ
ノマーをグラフト共重合させることによって得らえるグ
ラフト化デンプンを製紙用添加剤として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙用添加剤、並びに
それを用いた紙の製造方法に関する。更に詳しくは、デ
ンプンを糊化することなくデンプン粒子の形態を保持し
つつ、(メタ)アクリルアミドを含むモノマーをグラフ
ト共重合して得られるグラフト化デンプン(以後これを
未糊化デンプングラフトポリマーと呼ぶことがある)を
主成分とする製紙用添加剤並びにその製紙用添加剤を用
いて紙を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の紙市場の動向として、紙の軽量化
や、抄造系における中性抄造化、紙の再生化が進めら
れ、紙の厚さが減り、かつ紙の弾性率が低下する方向に
ある。紙の剛度はE×t3(E:紙の弾性率、t:紙の
厚さ)に比例するといわれており、厚さや弾性率が低下
すると剛度も低下し、情報処理機器での紙詰まりや、段
ボールでの膨れなど、様々な障害をもたらす。従来、剛
度を向上させる技術として、特開平7−238490、
特開平7−34395などに記載の方法が提案されてい
る。特開平7−238490は、薬品を紙の表面に塗布
する(いわゆる外添の)手法を採るものであるため、抄
造とは別の設備を必要とし、塗布した薬品の乾燥にまた
エネルギーを必要とするなどの不利点を有する。特開平
7−34395は、紙抄造における通常の原料パルプに
一部マーセル化したパルプを配合するもので、原料パル
プのコストを圧迫する恐れがある。その他、嵩高剤、マ
イクロ中空バルーンを用いて紙の厚さを上げる方法等が
考えられるが、これらの方法は価格的に実用性に乏しい
ことばかりではなく、繊維間の水素結合を阻害して紙力
を低下させるという大きな欠点を有する。
【0003】一方、従来から知られている製紙用添加剤
としては、アクリルアミド系紙力剤があり、これらを内
添することによって紙力の改善は図られる。しかし、剛
度に関しては或る程度の改善は期待できるものの、未だ
不十分であった。また、内添紙力剤としてデンプン及び
デンプングラフト型ポリマーなども考えられる。一般的
なのは特開平7−112739、特開平8−11389
4などに例示されるような、デンプンを加熱することに
より糊化したうえでモノマーをグラフト共重合させるこ
とによって得られたもので、このようにして得られるデ
ンプングラフトポリマーは紙力増強剤や表面サイズ剤な
どの製紙用添加剤として実用化されている。しかしなが
らこれらの剛度に関する改善効果は、前記アクリルアミ
ド系紙力剤と同様に、期待できるほどのものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紙力を低下
させることなく剛度を向上させる製紙用添加剤としての
未糊化デンプングラフトポリマーを提供するものであ
る。本発明は、更に、未糊化デンプングラフトポリマー
から成る製紙用添加剤を用いることにより、剛度の高い
紙を製造することを可能とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、紙力を低
下させることなく剛度を向上させることを目的として鋭
意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明によれば、総量比10〜95重量%のデン
プン(A)を糊化することなくデンプン粒子の形態を保
持しつつ、総量比5〜90重量%の(メタ)アクリルア
ミド(B)を含むモノマー[例えば、(メタ)アクリル
アミド(B)を5〜90重量%、カチオン性ビニルモノ
マー(C)を0〜45重量%、アニオン性ビニルモノマ
ー(D)を0〜45重量%及びその他の共重合可能なモ
ノマー(E)を0〜45重量%含有するモノマー]をグ
ラフト共重合して得られる未糊化デンプングラフトポリ
マーを主成分とする製紙用添加剤並びに該製紙用添加剤
を用いて紙を製造する方法が提供される。
【0006】グラフトさせるデンプン(A)を具体的に
例示すると、酸化デンプン、カチオン化デンプン、生デ
ンプン、リン酸エステル化デンプン、α化デンプン等が
挙げられる。デンプンの種類においてはタピオカデンプ
ン、コーンデンプン等が挙げられるが、これについては
特に問わない。配合比については、デンプン(A)と
(メタ)アクリルアミド(B)を含むモノマーとの総量
比で10〜95重量%が望ましい。10重量%より少な
い量比で調製した場合、未糊化デンプンの特性が十分に
生かされず剛度向上効果は乏しい、また逆に95重量%
を超える量比で調製した場合は、ポリマー部分の特性が
十分に生かされず剛度は低下する。
【0007】(メタ)アクリルアミド(B)を含むモノ
マーはそれぞれ単独で用いても、併用しても良いが、経
済性の点からアクリルアミドが好ましい。この配合比に
ついては、デンプン(A)と(メタ)アクリルアミド
(B)を含むモノマーとの総量比で5〜90重量%が望
ましい。これが5重量%に満たない量比で調製した場
合、アクリルアミドの紙力向上効果を十分に発揮するこ
とができず、紙の弾性率は低下する。また90重量%を
超える場合はデンプン類(A)の量比が10重量%を下
回ることとなるので、デンプンの特性を十分に生かすこ
とができず、剛度は向上しない。
【0008】(メタ)アクリルアミド(B)と併用し得
るカチオン性ビニルモノマー及びそれらの塩類(C)の
例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド等の3級アミノ基を有するビ
ニルモノマー、または、それらの塩酸、硫酸もしくは酢
酸などの無機酸乃至は有機酸の塩類、あるいは3級アミ
ノ基を有するビニルモノマーとメチルクロライド、メチ
ルブロマイド等のアルキルハライド、ベンジルクロライ
ド、ベンジルブロマイド等のアリールアルキルハライ
ド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリン等の4級化剤と
の反応によって得られる4級アンモニウム塩を含有する
ビニルモノマーを例示することができ、これらのモノマ
ーは2種類以上併用しても良い。配合比については、デ
ンプンとモノマー類の総量比で0〜45重量%が望まし
い。45重量%を超える量比で調製した場合は、アクリ
ルアミド類部分の特性が十分に生かされず、剛度の向上
にはつながらない。
【0009】(メタ)アクリルアミド(B)と併用し得
るアニオン性ビニルモノマー及びそれらの塩類(D)の
例としては、アクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジカルボ
ン酸、及びスルフォン酸類、又は、それらのナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を例示することがで
き、これらのモノマーは2種類以上併用しても良い。配
合比については、デンプンとモノマー類の総量比で0〜
45重量%が望ましい。45重量%を超える量比で調製
した場合は、アクリルアミド類部分の特性が十分に生か
されず、剛度の向上にはつながらない。
【0010】その他の共重合可能なモノマー類(E)と
しては、ノニオン性モノマーや架橋モノマーなどが挙げ
られる。ノニオン性モノマーとしては、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、スチレン等が例示され、架橋モノマー
としては、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等のビ
ス(メタ)アクリルアミド類、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等の二重結合を2つ有するモノマー、
トリアクリルホルマール等二重結合を3つ有するモノマ
ー、グリシジル(メタ)アクリレート等反応性官能基を
有するビニルモノマーを例示することができる。これら
のモノマーは2種類以上併用しても良い。配合比につい
ては、デンプンとモノマー類の総量比で0〜45重量%
が望ましい。45重量%を超える量比で調製した場合
は、デンプン部分とポリマー部分又はアクリルアミド類
部分の特性が十分に生かされず、剛度の向上にはつなが
らない。
【0011】共重合の方法については特に制限はなく、
一般の紙力剤で用いられているようなラジカル重合を、
未糊化デンプンの分散液中で行うのが好ましい。また、
先に重合したポリマーに、架橋剤等を用いてデンプンと
グラフトさせる手法も可能である。
【0012】重合溶媒としては、水、アルコール等の極
性溶媒の使用が可能であるが、経済性等の問題から、水
を使用することが望ましい。そのときのデンプンとモノ
マーの濃度の総和は1〜80重量%、好ましくは、10
〜50重量%である。
【0013】重合開始剤としては重合溶媒に溶解するも
のであれば特に限定はない。具体的には、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム等が挙げられる。これらは、単
独でも使用可能であるが、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等の
還元剤などと組み合わせて、レドックス開始剤として使
用することが望ましい。また、アゾ化合物も使用可能で
ある。具体的には、2,2−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)ヒドロクロライド、及びその塩等を例示するこ
とができる。開始剤のほかに必要に応じて、イソプロピ
ルアルコール、アリルアルコール、ホスフィン酸ナトリ
ウム、メタリルスルフォン酸ナトリウム等の連鎖移動剤
も使用することができる。
【0014】重合開始剤の添加量はモノマーの総重量和
に対して0.01〜20重量%、レドックス開始剤とし
て使用する場合、還元剤の添加量は開始剤に対して等モ
ル以下であることが好ましい。
【0015】重合温度は使用するデンプンの種類によっ
て若干の違いはあるが、デンプンが糊化しない温度、概
ね60℃以下、好ましくは50℃以下である。重合を速
やかに進行させるために重合系内を窒素ガスのような不
活性ガスで置換したほうが良い。重合時間は特に限定は
ないが、概ね1〜15時間である。
【0016】本発明によって得られる製紙用添加剤すな
わち未糊化デンプングラフトポリマーは、紙の剛度を向
上させる目的で、通常の内添薬品と同様に、原料パルプ
中に希釈スラリーの状態で添加して使用する。その際、
製紙原料ないし調製紙料原料中に該原料中のパルプ乾燥
重量に基づいて0.2〜15重量%、好ましくは0.3
〜10重量%、更に好ましくは0.5〜5重量%配合
し、pH約4.5〜約10の条件下で抄造するのが好ま
しい。この条件を外れて0.2重量%未満の配合量で抄
造した場合、剛度向上には不十分であり、逆に15重量
%を超える配合量では紙の空隙性が損なわれて剛度は低
下する。また、pH約4.5〜約10の範囲を外れても
同様に紙の剛度を維持することは難しい。
【0017】この未糊化デンプングラフトポリマーは一
般的なデンプン製品類と同様に糊化してから使用するこ
とも可能であるが、剛度を向上するためには未糊化のま
まのほうがより効果を発揮しやすい。未糊化のまま使用
する場合は、糊化する手間が省け、特別な装置を必要と
しないので操業的にも好ましいという有利な点が挙げら
れる。
【0018】
【作用】このようにして得られた本発明の製紙用添加剤
はパルプスラリー中に添加されたときにパルプの表面に
粒子のままで定着し、紙力を下げずに剛度を向上させ
る。
【0019】その理由は必ずしも明らかではないが以下
のように考えられる。
【0020】本発明の製紙用添加剤、未糊化デンプング
ラフトポリマーは形態の壊れていない原料デンプンにモ
ノマーをグラフトさせた、すなわち、デンプン粒子がポ
リマーに巻かれたような形態をとっているので、デンプ
ンが粒子のまま定着し、繊維間を点で結合すると共に分
子分散型ポリマーと比較して比較的大きな粒子で定着す
る。また、紙の乾燥時にこのデンプンは糊化して周囲に
広がるが、グラフトしたポリマーに覆われているため
に、デンプン糊液は比較的狭い範囲までしか広がらな
い。この特異な歩留状態は、デンプン粒子とその周囲の
グラフトポリマーが定着する領域とデンプン粒子やグラ
フトポリマーの行き渡らない領域とが混在することを意
味し、このため繊維間の水素結合に粗密化が起こり、水
素結合の弱い領域で空隙性を持たせ、同時に水素結合の
強い領域で紙の弾性率を補うものと推察される。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の実施例及び応用例を具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に必ずしも限定さ
れるものではない。なお、%は特に限定のない限りすべ
て重量%である。
【0022】実施例1 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ(A)210gを
仕込み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にし
た。アクリルアミド(B)86.4g、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリレート(C)1.8g、イタ
コン酸(D)1.8gに水を170g加えて別に溶解
し、これを洗浄水30gで共洗いしながらフラスコに加
え混合、10%硫酸にてpHを4.0に調整した。この
後、窒素ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温さ
せ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫酸
水素ナトリウム0.2gを投入して重合を開始した。内
温を50℃に保ちながら3時間反応させた後、調整水を
加えて濃度を30%とし、冷却して重合を終了させ、粘
度8800cpsの未糊化デンプングラフトポリマーを
得た。
【0023】実施例2 実施例1の条件において、使用した(A)成分をカチオ
ン化デンプンに変更した以外は、実施例1と同様の操作
にて未糊化デンプングラフトポリマーを得た。則ち、撹
拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備えた
4つ口のフラスコにカチオン化デンプン(A)210g
を仕込み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にし
た。アクリルアミド(B)86.4g、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリレート(C)1.8g、イタ
コン酸(D)1.8gに水を170g加えて別に溶解
し、これを洗浄水30gで共洗いしながらフラスコに加
え混合、10%硫酸にてpHを4.0に調整した。この
後、窒素ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温さ
せ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫酸
水素ナトリウム0.2gを投入して重合を開始した。内
温を50℃に保ちながら3時間反応させた後、調整水を
加えて濃度を30%とし、冷却して重合を終了させ、粘
度7600cpsの未糊化デンプングラフトポリマーを
得た。
【0024】実施例3 実施例1の条件において、使用した(B)成分をメタア
クリルアミドに変更した以外は、実施例1と同様の操作
にて未糊化デンプングラフトポリマーを得た。則ち、撹
拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備えた
4つ口のフラスコにコーンスターチ(A)210gを仕
込み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にした。
メタアクリルアミド(B)87.0g、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリレート(C)1.5g、イタ
コン酸(D)1.5gに水を170g加えて別に溶解
し、これを洗浄水30gで共洗いしながらフラスコに加
え混合、10%硫酸にてpHを4.0に調整した。この
後、窒素ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温さ
せ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫酸
水素ナトリウム0.2gを投入して重合を開始した。内
温を50℃に保ちながら3時間反応させた後、調整水を
加えて濃度を30%とし、冷却して重合を終了させ、粘
度8400cpsの未糊化デンプングラフトポリマーを
得た。
【0025】実施例4 実施例1の条件において、使用した(C)成分をN,N
−ジメチルアミノエチルメタアクリレート・ベンジルク
ロライド4級塩に変更した以外は、実施例1と同様の操
作にて未糊化デンプングラフトポリマーを得た。
【0026】則ち、撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及
び還流冷却管を備えた4つ口のフラスコにコーンスター
チ(A)210gを仕込み、水を490g加え、撹拌し
てスラリー状にした。アクリルアミド(B)87.0
g、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート・
ベンジルクロライド4級塩(C)1.8g、イタコン酸
(D)1.2gに水を170g加えて別に溶解し、これ
を洗浄水30gで共洗いしながらフラスコに加え混合、
10%硫酸にてpHを4.0に調整した。この後、窒素
ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温させ、撹拌し
ながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫酸水素ナトリ
ウム0.2gを投入して重合を開始した。内温を50℃
に保ちながら3時間反応させた後、調整水を加えて濃度
を30%とし、冷却して重合を終了させ、粘度6200
cpsの未糊化デンプングラフトポリマーを得た。
【0027】実施例5 実施例1の条件において、使用した(C)成分をN,N
−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドに変更した以
外は、実施例1と同様の操作にて未糊化デンプングラフ
トポリマーを得た。
【0028】則ち、撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及
び還流冷却管を備えた4つ口のフラスコにコーンスター
チ(A)210gを仕込み、水を490g加え、撹拌し
てスラリー状にした。アクリルアミド(B)85.8
g、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
(C)1.8g、イタコン酸(D)2.4gに水を17
0g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで共洗いし
ながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてpHを4.
0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みながら内温
を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム
0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入して重
合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時間反応さ
せた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却して重
合を終了させ、粘度10200cpsの未糊化デンプン
グラフトポリマーを得た。
【0029】実施例6 実施例1の条件において、(B)成分をアクリルアミド
84.6g、(D)成分を80%アクリル酸4.5gに
変更した以外は、実施例1と同様の操作にて未糊化デン
プングラフトポリマーを得た。
【0030】則ち、撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及
び還流冷却管を備えた4つ口のフラスコにコーンスター
チ(A)210gを仕込み、水を490g加え、撹拌し
てスラリー状にした。アクリルアミド(B)84.0
g、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート
(C)2.4g、80%アクリル酸(D)4.5gに水
を170g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで共
洗いしながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてpH
を4.0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みなが
ら内温を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモ
ニウム0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入
して重合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時間
反応させた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却
して重合を終了させ、粘度9800cpsの未糊化デン
プングラフトポリマーを得た。
【0031】実施例7 実施例1の条件において、使用した(D)成分をマレイ
ン酸に変更した以外は、実施例1と同様の操作にて未糊
化デンプングラフトポリマーを得た。
【0032】則ち、撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及
び還流冷却管を備えた4つ口のフラスコにコーンスター
チ(A)210gを仕込み、水を490g加え、撹拌し
てスラリー状にした。アクリルアミド(B)87.0
g、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート
(C)1.2g、マレイン酸(D)1.8gに水を17
0g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで共洗いし
ながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてpHを4.
0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みながら内温
を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム
0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入して重
合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時間反応さ
せた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却して重
合を終了させ、粘度9300cpsの未糊化デンプング
ラフトポリマーを得た。
【0033】比較例1 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ291gを仕込
み、水を630g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド9.0gに水を30g加えて別に溶解し、
これを洗浄水30gで共洗いしながらフラスコに加え混
合、10%硫酸にてpHを4.0に調整した。この後、
窒素ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温させ、撹
拌しながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫酸水素ナ
トリウム0.2gを投入して重合を開始した。内温を5
0℃に保ちながら3時間反応させた後、調整水を加えて
濃度を30%とし、冷却して重合を終了させ、粘度25
0cpsの未糊化デンプングラフトポリマーを得た。
【0034】比較例2 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ24.0gを仕込
み、水を370g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド270g、N,N−ジメチルアミノエチル
メタアクリレート3.0g、イタコン酸3.0gに水を
290g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで共洗
いしながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてpHを
4.0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みながら
内温を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモニ
ウム0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入し
て重合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時間反
応させた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却し
て重合を終了させ、粘度9700cpsの未糊化デンプ
ングラフトポリマーを得た。
【0035】比較例3 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ210gを仕込
み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド6.0g、N,N−ジメチルアミノエチル
メタアクリレート42.0g、イタコン酸42.0gに
水を170g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで
共洗いしながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてp
Hを4.0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みな
がら内温を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アン
モニウム0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投
入して重合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時
間反応させた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷
却して重合を終了させ、粘度3800cpsの未糊化デ
ンプングラフトポリマーを得た。
【0036】比較例4 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ120gを仕込
み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド30.0g、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタアクリレート150gに水を170g加えて別に
溶解し、これを洗浄水30gで共洗いしながらフラスコ
に加え混合、10%硫酸にてpHを4.0に調整した。
この後、窒素ガスを吹き込みながら内温を50℃に昇温
させ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム0.8g、亜硫
酸水素ナトリウム0.2gを投入して重合を開始した。
内温を50℃に保ちながら3時間反応させた後、調整水
を加えて濃度を30%とし、冷却して重合を終了させ、
粘度1600cpsの未糊化デンプングラフトポリマー
を得た。
【0037】比較例5 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ120gを仕込
み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド30g、80%アクリル酸187.5gに
水を135g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで
共洗いしながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてp
Hを4.0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みな
がら内温を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アン
モニウム0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投
入して重合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時
間反応させた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷
却して重合を終了させ、粘度1800cpsの未糊化デ
ンプングラフトポリマーを得た。
【0038】比較例6 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ120gを仕込
み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にした。ア
クリルアミド30g、アクリロニトリル150gに水を
170g加えて別に溶解し、これを洗浄水30gで共洗
いしながらフラスコに加え混合、10%硫酸にてpHを
4.0に調整した。この後、窒素ガスを吹き込みながら
内温を50℃に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモニ
ウム0.8g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入し
て重合を開始した。内温を50℃に保ちながら3時間反
応させた後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却し
て重合を終了させ、粘度1100cpsの未糊化デンプ
ングラフトポリマーを得た。
【0039】比較例7 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備え
た4つ口のフラスコにコーンスターチ210gを仕込
み、水を490g加え、撹拌してスラリー状にし、内温
を80度まで昇温させて糊化した。アクリルアミド8
6.4g、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレ
ート1.8g、イタコン酸1.8gに水を170g加え
て別に溶解し、これを洗浄水30gで共洗いしながらフ
ラスコに加え混合、10%硫酸にてpHを4.0に調整
した。この後、窒素ガスを吹き込みながら内温を60℃
に昇温させ、撹拌しながら過硫酸アンモニウム0.8
g、亜硫酸水素ナトリウム0.2gを投入して重合を開
始した。内温を70℃に保ちながら3時間反応させた
後、調整水を加えて濃度を30%とし、冷却して重合を
終了させ、粘度11500cpsの未糊化デンプングラ
フトポリマーを得た。
【0040】実施例1〜7及び比較例1〜7の性状は表
1に示した。
【0041】応用例 CSF450mlに叩解したLBKPを1.67%パル
プスラリーに調製した。パルプに対して硫酸バンドを
0.5%添加し、これに実施例1で製造した製紙用添加
剤を2.0%添加し、填料として炭酸カルシウムをパル
プに対して20%、最後に歩留剤をパルプに対して20
0ppm添加した。このときのパルプスラリーのpHは
7.7であった。これらのパルプスラリーからTAPP
Iスタンダードシートマシンにより坪量250g/m2
の紙を抄造し、密度(JIS P−8118)、テーバ
ー式こわさ(JIS P−8125)、インターナルボ
ンドテスターで内部強度(J TAPPI No.5
4)を測定した。実施例2〜7及び比較例1〜6で製造
した製紙用添加剤についても同様に抄造・測定を行っ
た。測定結果は表2に示した。
【0042】参考例 パルプスラリーに添加する製紙用添加剤を、分岐型共重
合紙力剤(ミサワセラミックス(株)ポリアクロンML
−380R)、アニオン紙力剤(ミサワセラミックス
(株)ポリアクロンST−13)、嵩高剤((株)BA
SF製sursol VL)、又は生(未変成)デンプ
ン(三和澱粉(株))に替えて抄造した以外は応用例と
同様である。測定結果を表3に示した。
【0043】
【発明の効果】表3に示すとおり、従来の製紙用添加剤
では、密度を抑えて厚さを稼ぐか、紙力を挙げて弾性率
を高めることは可能であるが、剛度の向上をもたらすこ
とはできなかった。
【0044】また、未糊化デンプングラフトポリマーで
はあるが、表2の比較例1〜7のような本発明範囲から
外れる製紙用添加剤では、やはり剛度向上に結びつかな
い結果となった。
【0045】これらと比較して、本発明による未糊化デ
ンプングラフトポリマー(表2の実施例1〜7)は、添
加量に伴い内部強度、剛度共に確実に上昇する傾向が認
められた。
【0046】したがって、本発明による未糊化デンプン
グラフトポリマーが、優れた性能を有していることは明
らかである。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デンプン(A)を糊化することなくデン
    プン粒子の形態を保持しつつ(メタ)アクリルアミド
    (B)を含むモノマーをグラフト共重合させて得られる
    グラフト化デンプンから成る製紙用添加剤。
  2. 【請求項2】 グラフト化デンプンが、デンプン(A)
    10〜95重量%に(メタ)アクリルアミド(B)を含
    むモノマー5〜90重量%をグラフト共重合させて調製
    したものであることを特徴とする請求項1記載の製紙用
    添加剤。
  3. 【請求項3】 上記5〜90重量%のモノマーが、5〜
    90重量%の(メタ)アクリルアミド(B)、0〜45
    重量%のカチオン性ビニルモノマーまたはその塩
    (C)、0〜45重量%のアニオン性ビニルモノマーま
    たはその塩(D)及び0〜45重量%のその他の共重合
    可能なモノマー(E)から成ることを特徴とする請求項
    1記載の製紙用添加剤。
  4. 【請求項4】 デンプン(A)を糊化することなくデン
    プン粒子の形態を保持しつつ、(メタ)アクリルアミド
    (B)を含むモノマーをグラフト共重合させることを特
    徴とするグラフト化デンプンから成る製紙用添加剤の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 製紙原料ないし調製紙料原料を抄紙機に
    送入する以前の任意の過程において、該原料中に請求項
    1、2または3の製紙用添加剤を配合し、次いで抄造す
    ることを特徴とする紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232604A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Nippon Shokuhin Kako Co Ltd 嵩低減抑制剤、製紙方法、および紙
US7744725B2 (en) 2002-08-27 2010-06-29 Kao Corporation Paper quality improver

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