JPH11311252A - スラスト軸受け、軸受け装置、モータ、及び回転体装置 - Google Patents

スラスト軸受け、軸受け装置、モータ、及び回転体装置

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JPH11311252A
JPH11311252A JP13440498A JP13440498A JPH11311252A JP H11311252 A JPH11311252 A JP H11311252A JP 13440498 A JP13440498 A JP 13440498A JP 13440498 A JP13440498 A JP 13440498A JP H11311252 A JPH11311252 A JP H11311252A
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JP
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magnetic flux
bearing
magnet
thrust
fixed
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JP13440498A
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English (en)
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Shigeru Oki
大木  茂
Katsuya Kawamura
勝也 河村
Shinichi Hayashizaki
伸一 林崎
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで生産でき、回転体が良好な支持剛
性で支持され、且つ寿命が長いスラスト軸受けを提供す
ること。 【解決手段】 ステータ10の固定軸11に、磁極方
向がスラスト方向となるように磁石32を固定し、この
磁石32の両極に強磁性体材料のポールピース33を配
設する。ロータ20の支持部材22に、リターンヨーク
35を配設し、このリターンヨーク35にポールピース
33に対向する張出部35aを設ける。ポールピース3
3とリターンヨーク35の張出部35aとの間の吸引力
によりロータ20がステータ10に対してスラスト方向
に支持される。ポールピース33と、リターンヨーク3
5の張出部35aによりこれらの間の磁束が集中される
ので、良好な支持剛性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラスト軸受け、
軸受け装置、モータ、及び回転体装置に関し、更に詳細
には、低コストで生産でき、回転体が良好な支持剛性で
支持され、且つ寿命が長いスラスト軸受け、軸受け装
置、モータ、及び回転体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ポリゴンモータ等において回
転部を固定部に対して支持する軸受けとして、図9
(a)、図9(b)に示すようなものが知られている。
【0003】図9(a)に示す従来技術の軸受け(H型
軸受け)は、円孔を有する2枚のスラストプレート13
3とこのスラストプレート133の周縁部間に配置され
たアウターリング131とよりなる支持部材130を具
備する。また、軸111は、この軸111のスラスト方
向に張出するインナーリング部122を備える。そし
て、インナーリング部122は、スラストプレート13
3によりスラスト方向の両側から挟持され、且つアウタ
ーリング131に内挿配置されている。この軸受けで
は、インナーリング部122がスラストプレート133
に挟持されることにより、軸111と支持部材130と
のスラスト方向の相対的位置が支持される。また、アウ
ターリング131の内周面は図示しない溝が設けられて
おり、回転体の回転時にアウターリング131とインナ
ーリング部122との間にエア又は油等による動圧が発
生し、軸111と支持部材130とのラジアル方向の相
対的位置が保持されるようになっている。このように、
動圧により回転体を保持する動圧軸受けは、軸受け等の
部材の磨耗が少なく、ポリゴンモータ等の高速度で回転
するモータ等に好適である。
【0004】また、図9(b)に示す従来技術の軸受け
(T型軸受け)は、スラストプレートが1枚となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来技術の軸受けにおいては、軸受けの各部材を精度よ
く加工し組み付ける必要がある。そのため、このような
軸受け、該軸受けを用いたモータ及び回転体装置では、
生産コストが高くなる問題点がある。
【0006】そのためコストを抑えた軸受けとして、従
来より、図10に示すような軸受けが提案されている。
図10に示す従来技術の軸受けでは、軸211に、リン
グ状のインナー磁石232がその磁極方向をスラスト方
向にして同軸状に固定されている。またこの軸受けは、
インナー磁石232と各極が逆向きとなるように配置し
たリング状のアウター磁石235を備えており、アウタ
ー磁石の中空部にインナー磁石が配置されてインナー磁
石232の外周面とアウター磁石235の内周面との間
に吸引力が発生し、この吸引力により軸211がスラス
ト方向に支持されるようになっている。
【0007】しかし、このような従来技術の軸受けで
は、軸受け自体の振動や外部からの振動等によりスラス
ト方向の位置がずれやすい問題点がある。この問題は、
このような軸受けを用いたモータによりポリゴンミラー
を回転するポリゴンミラー装置においては、ポリゴンミ
ラーの光反射位置のずれを生じてしまい、重大である。
また、磁石は精度良く加工するのが難しく、磁石(イン
ナー磁石232、アウター磁石235)どうしの距離を
大きく設定する必要があり、良好な支持剛性を得られな
い場合がある。更に、インナー磁石232とアウター磁
石235との間の距離が一律とならないため、ラジアル
方向を動圧軸受けにより支持する場合には、非回転時に
インナー磁石232がアウター磁石235との距離の短
い部位においてアウター磁石235に吸着してしまう。
そして、動圧軸受けによりインナー磁石232とアウタ
ー磁石235とがラジアル方向において正しく配置され
るまで、インナー磁石232がアウター磁石235に当
接したままの状態で回転駆動が開始され、これらの磁石
が磨耗し易く寿命が短い問題点がある。
【0008】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたもので、低コストで生産でき、回転体が良
好な支持剛性で支持され、且つ寿命が長いスラスト軸受
け、軸受け装置、モータ、及び回転体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の第1の構成に係るスラスト軸受けは、回
転部及び固定部のうちの一方に、磁極方向が回転部のス
ラスト方向となるように磁石を固定配置し、この磁石の
両極のうちの少なくとも一方の側に磁石による磁束を集
中させる第1の磁束集中手段を備える。更に、回転部及
び固定部のうちの他方に磁石及び第1の磁束集中手段と
ともに磁気回路を形成する磁気回路形成手段を配設し、
この磁気回路形成手段に第1の磁束集中手段に対向して
前記第1の磁束集中手段との間における磁束を集中させ
る第2の磁束集中手段を設ける。このスラスト軸受けに
おいては、磁石と、第1の磁束集中手段と、磁気回路形
成手段(第2の磁束集中手段を含む)とにより磁気回路
が形成され、第1の磁束集中手段と第2の磁束集中手段
との間に吸引力が発生し、この吸引力により回転部と固
定部とのスラスト方向の相対的位置が支持される。この
とき、第1の磁束集中手段と第2の磁束集中手段とによ
りこれらの間の磁束が集中されるので、良好な支持剛性
を得ることができる。
【0010】更に、本発明の第2の構成に係るスラスト
軸受けでは、第1の磁束集中手段を低コストで精密に加
工可能な強磁性体で形成する。これにより、低コストで
の生産が可能となる。また、第1の磁束集中手段と第2
の磁束集中手段との間の距離を小さく設定可能となり、
回転体を一層良好な支持剛性で支持できる。本発明の第
3の構成に係るスラスト軸受けでは、磁気回路形成手段
を低コストで精密に加工可能な強磁性体で形成する。こ
れにより、低コストでの生産が可能となる。また、第1
の磁束集中手段と第2の磁束集中手段との間の距離を小
さく設定可能となり、回転体を一層良好な支持剛性で支
持できる。更に、第1の磁束集中手段と磁気回路形成手
段とをともに強磁性体で形成することにより、第1の磁
束集中手段と第2の磁束集中手段との間の吸引力のラジ
アル方向の偏りを回避し、第1の磁束集中手段と第2の
磁束集中手段の当接を防止し磨耗を減少させることがで
きる。
【0011】本発明の第4の構成に係るスラスト軸受け
によれば、第1の磁束集中部材と第2の磁束集中部材の
間がシールされるので、ラジアル軸受けからのオイルが
飛散を防ぐことが可能となる。
【0012】本発明の第5の構成に係る軸受け装置によ
れば、本発明の第1の構成乃至第4の構成のうちのいず
れかに係るスラスト軸受けを用いることにより、低コス
トでの生産が可能となり、回転体が良好な支持剛性で支
持され、長い寿命を確保することができる。本発明の第
6の構成に係るモータによれば、本発明の第5の構成に
係る軸受け装置を用いることにより、低コストでの生産
が可能となり、回転体が良好な支持剛性で支持され、長
い寿命を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の回転体装置の一実施形態としてのポリゴンミラー装
置を示す軸線方向断面図である。この実施形態は、本発
明のスラスト軸受け、軸受け装置、及びモータそれぞれ
の一実施形態を含んでいる。
【0014】この回転体装置(ポリゴンミラー装置)
は、図1に示すように、ステータ(固定部)10とロー
タ(回転部)20とを含むモータ1(本発明のモータの
一実施形態)、及び、ロータ20に固定されロータ20
とともに回転するポリゴンミラー2を備えている。そし
て、ステータ10が固定軸11を備えており、モータ1
のロータ20は、軸受け装置30(本発明の軸受け装置
の一実施形態)により固定軸11に対して回転可能に支
持されている。この軸受け装置30は、固定軸11に対
してロータ20をラジアル方向に支持するラジアル軸受
けRと、固定軸11に対してロータ20をスラスト方向
に支持するスラスト軸受け(本発明のスラスト軸受けの
一実施形態)Tとよりなっている。以下、このポリゴン
ミラー装置について詳述する。
【0015】モータ1のステータ10は固定台12を有
し、この固定台12の中心には中心孔が穿設されてお
り、円柱状の固定軸11が、この中心孔に一端を圧入さ
れて固定台12に立設されている。またこの固定台12
の外周縁部には鉄心に巻線を巻いた固定子13,13
(以下固定子13)が取り付けられている。固定軸11
には、ラジアル軸受けRを構成する円筒状の内筒部材3
1が固定台11の上方において固定軸11と同軸状に固
着されている。また固定軸11の上端は径の小さい縮径
部11aとなっており、この縮径部11aに、スラスト
軸受けTを構成するリング状の磁石32が、その磁極方
向がロータ20のスラスト方向となるように固定軸11
と同軸状に固着されている。また、縮径部11aには、
スラスト軸受けTの第1の磁束集中手段としてのポール
ピース33,33(以下ポールピース33)が固着され
ている。このポールピース33は、中央に孔を有する円
板状の強磁性体材料よりなっており、孔に固定軸の縮径
部11aを挿通した状態で固定軸11に同軸状に固着さ
れ、それぞれ磁石32の天面と底面とに面接し、磁石3
2の各極側それぞれにおいて磁束を集中させるようにな
っている。
【0016】上記磁石32としては、従来より軸受けに
用いられている個体または可撓性の永久磁石を特に制限
なく用いることができ、アルニコ磁石、フェライト磁
石、希土類磁石等を用いることができる。上記ポールピ
ース33は、強磁性体材料であれば良く、磁性を有する
ステンレス(400番系ステンレス)、純鉄、ニッケ
ル、コバルト等の強磁性金属、及び、パーマロイ等の、
強磁性金属を含む合金等を用いることができ、高い支持
剛性を得る点からは飽和磁束密度の高いものが好まし
く、防錆の点からは、ステンレスが好ましい。
【0017】ロータ20は、固定子13により付勢され
るロータマグネット21,21(以下ロータマグネット
21)と、このロータマグネット21を支持する支持部
材22とを備えている。この支持部材22は、円筒部2
2aと、この円筒部22aの外周面から延設され縁部が
下方に向けて延設されたマグネット支持部22bと、こ
のマグネット支持部22bの上方において円筒部22a
の外周面から水平に延設されたミラー支持部22cとを
有しており、マグネット支持部22bの縁部の内周面
に、ロータマグネット21が、固定子13と対向可能に
固着されている。また、円筒部22aには、ラジアル軸
受けRを構成する円筒状の外筒部材34が挿入固定され
ている。
【0018】そして、外筒部材34に内筒部材31を挿
入した状態で、ロータ20が、ステータ10に装着され
ており、固定子13によりロータマグネット21が付勢
されて支持部材22が固定軸11を中心に回転すると、
この回転により内筒部材31と外筒部材34との間にエ
ア動圧が発生し、支持部材22が固定軸11に対してラ
ジアル方向に支持されるようになっている。内筒部材3
1と外筒部材34との間にエア動圧を発生する手法とし
ては、内筒部材31の外周面又は外筒部材34の内周面
に溝を設ける手法や、面非真円平軸受け、セグメント軸
受けを用いる手法等、従来公知の手法を特に制限なく用
いることができる。
【0019】更に、円筒部22aには、磁気回路形成部
材としての略円筒状のリターンヨーク35が外筒部材3
4の上方において内挿固定されている。このリターンヨ
ーク35は、上端部及び下端部がラジアル方向内方に張
り出して形成されて第2の磁束集中手段としての張出部
35a,35a(以下張出部35a)となっている。こ
の張出部35aはポールピース33と等しい厚みとなっ
ており、張出部35aの内周面全面がポールピース33
の外周面全面と対向している。上記リターンヨーク35
は、強磁性体材料であれば良く、磁性を有するステンレ
ス(400番系ステンレス)、純鉄、ニッケル、コバル
ト等の強磁性金属、及び、パーマロイ等の、強磁性金属
を含む合金等を用いることができ、高い支持剛性を得る
点からは飽和磁束密度の高いものが好ましく、防錆の点
からは、ステンレスが好ましい。
【0020】そして、磁石32からの磁束が一方のポー
ルピース33で集中されリターンヨーク35の一方の張
出部35aから入り他方の張出部35aから出て、他方
のポールピース33を介して磁石32に入る磁気回路が
形成され、2枚のポールピース33と各ポールピース3
3に対向する張出部35aとの間に生じる吸引力によ
り、支持部材22が固定軸11に対してスラスト方向に
支持されるようになっている。
【0021】加えて、支持部材22の円筒部31には、
外周面に段部31aが形成されており、この段部31a
の上方から円筒部31にリング状の押さえばね41がは
め込まれ、円筒部31の上端側から円筒状の押さえリン
グ42が嵌着されて押さえばね41が段部31aに当接
支持されている。この円筒部31の段部31aより上方
は、外周面が上端に近くなるに従い外方へわずかに傾く
形状となっており、押さえリング42は、内周側が、円
筒部31の外周面側と対応して、上端に近くなるに従い
外方へわずかに傾く形状となっており、押さえリング4
2は、弾性変形により円筒部31の外周にはめ込まれ固
定されるようになっている。そして、ポリゴンミラー2
は、押さえばね41によりミラー支持部22cに押圧さ
れてミラー支持部22cの上方に固定支持されており、
支持部材22とともに回転するようになっている。
【0022】上述のような構成の本実施形態では、磁石
32と、ポールピース33と、リターンヨーク35とに
より磁気回路が形成され、ポールピース33、リターン
ヨーク35の張出部35aとの間に吸引力が発生し、こ
の吸引力によりロータ20の支持部材22が固定軸11
に対してスラスト方向に支持される。また、ロータの回
転時に、内筒部材31と外筒部材34との間にエア動圧
が発生し、このエア動圧によりロータ20の支持部材2
2が固定軸11に対してラジアル方向に支持される。
【0023】従って、本実施形態によると、磁石32に
よる磁束がポールピース33と張出部35aとの間に集
中し、ポールピース33と張出部35aとの間に従来よ
り大きな吸引力が発生するので、ロータ20の支持部材
22をステータ10の固定軸11に対してスラスト方向
に大きな剛性で支持することができる。本実施形態で
は、スラスト軸受けTのステータ10側の部材とロータ
20側の部材との近接部位が、ポールピース33及びリ
ターンヨーク35となっており、ポールピース33及び
リターンヨーク35が、磁石ではなく、加工が容易で低
コストで精密に加工可能な強磁性体材料により形成され
ている。従って、本実施形態によると、精密な加工形成
により、スラスト軸受けTのステータ10側の部材(ポ
ールピース33)とロータ20側の部材(リターンヨー
ク35)との近接部位の距離を正確に設定でき、ラジア
ル方向の偏りを回避し、ラジアル方向の偏りを原因とす
る部材の磨耗を防ぐことが可能である。また、精密な加
工によりこの近接距離を小さく設定できるので、この点
からも、スラスト軸受けTのステータ10側の部材とロ
ータ20側の部材とに従来より大きな吸引力を発生さ
せ、ロータ20の支持部材22をステータ10の固定軸
11に対してスラスト方向に大きな剛性で支持すること
ができる。尚、従来技術の磁石どうしの場合には近接部
位の距離は0.3mm程度であったのに対し、本実施形
態においては、ポールピース33と張出部35aとの距
離を0.05〜0.1mmに設定することが可能であ
る。
【0024】本実施形態によると、磁力を利用してロー
タ20の支持部材22をステータ10の固定軸11に対
してスラスト方向に支持するので、コストを低く抑える
ことができる。本実施形態によると、円筒部31の段部
31aより上方の外周面側と押さえリング42の内周側
とが、上端に近くなるに従い外方へわずかに傾く形状と
なっており、押さえリング42を、弾性変形により円筒
部31の外周にはめ込むだけで押さえばね41によりポ
リゴンミラー2を確実にミラー支持部22cへ押圧し固
定することができる。本実施形態によると、マグネット
支持部22bとミラー支持部22cとが離間して設けら
れているので、ロータ22の回転時に空気との摩擦や固
定子13により発生する熱がミラーへ伝導されにくく、
また、この熱や遠心力によりマグネット支持部22bが
歪んでもポリゴンミラー2に当接しにくく、熱やマグネ
ット支持部22bの当接によるポリゴンミラーの歪みを
回避することができる。
【0025】尚、本発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て適宜変更が可能である。例えば、上述の実施形態で
は、ステータ10の固定軸11に磁石32とポールピー
ス33とを固定し、ロータ20の支持部材22にリター
ンヨーク35を固定したが、図2に示すように、固定軸
11にリターンヨーク35を固定し、支持部材に磁石3
2とポールピース33を固定してもよい。
【0026】また、上述の実施形態では、磁気回路形成
手段として強磁性体材料からなるリターンヨーク35が
用いられ、第2の磁束集中手段はこのリターンヨーク3
5の上端部及び下端部を第1の磁束集中手段であるポー
ルピース33側へ張り出した状態に形成した張出部35
aとしているが、図3に示されるように、磁気回路形成
手段を、固定軸11に固着された磁石32と磁極方向が
逆向きに配設されたリターン磁石52とこのリターン磁
石52よりもポールピース33側に突出する第2の磁束
集中手段としてのリターンピース53とにより形成する
こともできる。
【0027】上述の実施形態では、リターンヨーク35
の張出部35aの内周面全面がポールピース33の外周
面全面と対向しているが、図4に示すように、張出部3
5a間の距離がポールピース33間の距離よりも短いリ
ターンヨーク35を用いたり、図5に示すように、張出
部35a間の距離がポールピース33間の距離よりも長
いリターンヨーク35を用いることもできる。このよう
に、リターンヨーク35の張出部35aとポールピース
33との相対的な位置を変えることにより、スラスト軸
受けTの負荷容量を適宜大きくしたり、剛性を適宜小さ
くすることができる。
【0028】上述の実施形態では、リターンヨーク35
の張出部35aのポールピース対向部は周面状になって
おり、また、ポールピース33の張出部対向部は周面状
になっているが、図6に示すように、張出部35aのポ
ールピース対向部やポールピース33の張出部対向部
を、半球形や軸方向断面三角形状等の、ポールピース3
3に近くなるほど先細に形成してもよい。このように、
張出部35aやポールピース33の各対向部を先細に形
成することにより、これらの間の磁束がより集中し、更
に大きな吸引力を得ることができる。また、図7に示す
ように、リターンヨーク35の張出部35aのポールピ
ース対向周面やポールピース33の張出部対向周面を凹
凸に形成することによっても、これらの間の磁束を集中
させ、大きな吸引力を得ることができる。尚、リターン
ヨーク35の張出部35aのポールピース対向周面やポ
ールピース33の張出部対向周面の凹凸は、周平面を加
工することよって設けることもできるが、径の異なる肉
薄の円板状部材を積層して張出部35aやポールピース
33を形成することにより、凹凸を有する周面を設ける
こともできる。
【0029】更に、図8に示すように、複数の磁石32
とポールピース33とをスラスト方向に順番に重ね且つ
磁石32どうしは同極側が隣接するように多段に形成
し、リターンヨーク35の張出部35aもポールピース
33に対応させて設け、大きな吸引力を得ることもでき
る。
【0030】リターンヨーク35の張出部35aとポー
ルピース33との間に磁性流体を保持させてシール部を
形成させることができる。このシール部は、ラジアル軸
受けとしてオイル動圧軸受け等を用いた場合の防塵手段
として機能する。
【0031】本発明は、ラジアル軸受けとして動圧軸受
けを用いた場合にもラジアル方向の偏りを回避し、ラジ
アル方向の偏りを原因とする部材の磨耗を防ぐことがで
きる点で、ラジアル軸受けとして特に動圧軸受けを用い
た軸受け装置に有用であるが、ラジアル軸受けは、エア
動圧軸受けに限られるものではなく、オイル動圧軸受け
を含む他のすべり軸受け、ころ軸受け、玉軸受けとする
こともできる。本発明は、上述の実施形態のようにラジ
アル方向をエア動圧軸受けにより支持し且つスラスト方
向も磁力により非接触で支持する点と、スラスト方向の
位置ずれによるポリゴンミラーの光反射位置のずれを回
避できる点で、ポリゴンミラー装置に好適に適用できる
が、本発明の回転体装置はポリゴンミラー装置に限られ
るものではなく、ハードディスクドライブ等の各種ドラ
イブ、その他の装置とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスラ
スト軸受けによれば、第1の磁束集中手段と第2の磁束
集中手段により回転部と固定部との間の磁束を集中さ
せ、回転部をスラスト方向に大きな剛性で支持すること
ができる。
【0033】また、第1の磁束集中手段を低コストで精
密に加工可能な強磁性体で形成することにより、低コス
トでの生産が可能となり、且つ、第1の磁束集中手段と
第2の磁束集中手段との間の距離を小さく設定して、回
転体を更に良好な支持剛性で支持することが可能とな
る。
【0034】更に、磁気回路形成手段を低コストで精密
に加工可能な強磁性体で形成することにより、低コスト
での生産が可能となり、且つ、第1の磁束集中手段と第
2の磁束集中手段との間の距離を小さく設定して、回転
体を更に良好な支持剛性で支持することが可能となる。
第1の磁束集中手段と磁気回路形成手段とをともに強磁
性体で形成することにより、第1の磁束集中手段と第2
の磁束集中手段との間の吸引力のラジアル方向の偏りを
回避し、第1の磁束集中手段と第2の磁束集中手段の当
接を防止し磨耗を減少させることができる。
【0035】加えて、第1の磁束集中部材と第2の磁束
集中部材の間を磁気流体によりシールすることにより、
ラジアル軸受けからのオイルによる飛沫汚染を防ぐこと
が可能となる。
【0036】本発明に係る軸受け装置、モータ、回転体
装置によれば、低コストでの生産が可能となり、回転体
が良好な支持剛性で支持され、軸受けの長い寿命を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体装置の一実施形態としてのポリ
ゴンミラー装置を示す軸線方向断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図8】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図9】従来技術の軸受けを示す軸線方向断面図であ
り、(a)はH型軸受けを示し、(b)はT型軸受けを
示す。
【図10】従来技術の軸受けを示す軸線方向断面図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 ポリゴンミラー 10 ステータ 11 固定軸 20 ロータ 21 ロータマグネット 22 支持部材 30 軸受け装置 31 内筒部材 32 磁石 33 ポールピース 34 外筒部材 35 リターンヨーク 35a 張出部(突出部) 52 リターン磁石 53 リターンピース T スラスト軸受け R ラジアル軸受け

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部を固定部に対し前記回転部のスラ
    スト方向に支持するスラスト軸受けであって、 前記回転部及び前記固定部のうちの一方に、磁極方向が
    前記回転部のスラスト方向となるように固定配置された
    磁石と、 前記磁石の両極のうちの少なくとも一方の側に配設さ
    れ、前記磁石による磁束を集中させる第1の磁束集中手
    段と、 前記第1の磁束集中手段に対向して前記第1の磁束集中
    手段との間における磁束を集中させる第2の磁束集中手
    段を有し、前記回転部及び前記固定部のうちの他方に固
    定されて前記磁石及び前記第1の磁束集中手段とともに
    磁気回路を形成する、磁気回路形成手段とを備えること
    を特徴とするスラスト軸受け。
  2. 【請求項2】 前記第1の磁束集中手段は強磁性体材料
    を使用し、前記第1の磁束集中手段との対向面を前記磁
    石よりも突出配置させてなることを特徴とする請求項1
    に記載のスラスト軸受け。
  3. 【請求項3】 前記磁気回路形成手段が強磁性体材料よ
    りなり、且つ、前記第1の磁束集中手段に対向する位置
    において前記第1の磁束集中手段へ向けて突出する突出
    部を、前記第2の磁束集中手段として備えることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のスラスト軸受
    け。
  4. 【請求項4】 互いに対向する前記第1の磁束集中手段
    と前記第2の磁束集中手段どうしの間に磁性流体を保持
    させたシール部を備えることを特徴とする請求項1から
    請求項3のうちのいずれか1の請求項に記載のスラスト
    軸受け。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちのいずれか
    1の請求項に記載のスラスト軸受けと、 前記回転部を前記固定部に対し前記回転部のラジアル方
    向に支持するすべり軸受けとを備えることを特徴とする
    軸受け装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の軸受け装置を備え、 前記回転部がロータ磁石を有し、 前記固定部が前記ロータ磁石を付勢して前記回転部を回
    転させる駆動巻線を有することを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のモータを備えたことを
    特徴とする回転体装置。
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