JPH11313430A - 電線の風騒音防止装置 - Google Patents
電線の風騒音防止装置Info
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- JPH11313430A JPH11313430A JP10300662A JP30066298A JPH11313430A JP H11313430 A JPH11313430 A JP H11313430A JP 10300662 A JP10300662 A JP 10300662A JP 30066298 A JP30066298 A JP 30066298A JP H11313430 A JPH11313430 A JP H11313430A
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- Japan
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- wire
- electric wire
- linear body
- wind
- wind noise
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄塔強度の余裕が少ない架空送電線にも風騒
音防止対策を施せるようにする。施工性を向上させる。
コストダウンを図る。安定した風騒音防止効果を発揮さ
せる。 【解決手段】 電線1に、ゴム又は樹脂製で絶縁性のテ
ンションメンバーを内蔵する長尺な線状体3を、張力を
かけた状態でらせん状に巻き付け、巻き付けられた線状
体3を所定の間隔ごとに係止部材4により電線1に固定
する。
音防止対策を施せるようにする。施工性を向上させる。
コストダウンを図る。安定した風騒音防止効果を発揮さ
せる。 【解決手段】 電線1に、ゴム又は樹脂製で絶縁性のテ
ンションメンバーを内蔵する長尺な線状体3を、張力を
かけた状態でらせん状に巻き付け、巻き付けられた線状
体3を所定の間隔ごとに係止部材4により電線1に固定
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の風騒音防止
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線路では、電線に吹きつける風
による騒音が問題となることがある。従来、電線の風騒
音を防止する手段としては、電線にアルミ合金製のスパ
イラルロッドを巻き付けて、空気の流れを変化させてや
る方法が公知である(特公昭53−14146号公報、
特公昭60−31170号公報)。ここで用いるスパイ
ラルロッドは太さ3〜8mmのアルミ合金線を予めらせん
状に成形したもので、その長さは作業員が手作業で電線
に巻き付けられるように2.5m程度に設定されてい
る。スパイラルロッドのらせんピッチは300〜500
mm程度であり、らせん内径は電線を締め付けるように設
定されている。
による騒音が問題となることがある。従来、電線の風騒
音を防止する手段としては、電線にアルミ合金製のスパ
イラルロッドを巻き付けて、空気の流れを変化させてや
る方法が公知である(特公昭53−14146号公報、
特公昭60−31170号公報)。ここで用いるスパイ
ラルロッドは太さ3〜8mmのアルミ合金線を予めらせん
状に成形したもので、その長さは作業員が手作業で電線
に巻き付けられるように2.5m程度に設定されてい
る。スパイラルロッドのらせんピッチは300〜500
mm程度であり、らせん内径は電線を締め付けるように設
定されている。
【0003】スパイラルロッドは上記のように短い定尺
ものであるため、ある区間に風騒音防止対策を施す場合
には、当該区間の電線に何本ものスパイラルロッドを巻
き継ぐことになる。
ものであるため、ある区間に風騒音防止対策を施す場合
には、当該区間の電線に何本ものスパイラルロッドを巻
き継ぐことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の風
騒音防止装置には次のような問題があった。 スパイラルロッドは金属製であるため、これを電線
に巻き付けると、電線の重量が増加して、支持物である
鉄塔に大きな荷重がかかることになり、その結果、鉄塔
強度が不足して、風騒音防止対策を施せない場合が多々
ある。 多数本のスパイラルロッドを不安定な高所で人力に
よって巻き継ぐ必要があるため、施工性がわるく、取り
付け工事に多大な人件費と時間がかかる。 スパイラルロッドは、アルミ合金製であるため材料
費が高く、その上予めらせん状に成形する必要があるた
め加工費が高くつき、価格が高くなる。 定期的な点検のため電線に巻き付けられたスパイラ
ルロッドの上を宙乗器等で走行すると、スパイラルロッ
ドの端部がほぐれ易く、その手直し作業が非常に面倒で
ある。
騒音防止装置には次のような問題があった。 スパイラルロッドは金属製であるため、これを電線
に巻き付けると、電線の重量が増加して、支持物である
鉄塔に大きな荷重がかかることになり、その結果、鉄塔
強度が不足して、風騒音防止対策を施せない場合が多々
ある。 多数本のスパイラルロッドを不安定な高所で人力に
よって巻き継ぐ必要があるため、施工性がわるく、取り
付け工事に多大な人件費と時間がかかる。 スパイラルロッドは、アルミ合金製であるため材料
費が高く、その上予めらせん状に成形する必要があるた
め加工費が高くつき、価格が高くなる。 定期的な点検のため電線に巻き付けられたスパイラ
ルロッドの上を宙乗器等で走行すると、スパイラルロッ
ドの端部がほぐれ易く、その手直し作業が非常に面倒で
ある。
【0005】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決した電線の風騒音防止装置を提供することにある。
決した電線の風騒音防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明による電線の風騒音防止装置は、電線にゴム又は
樹脂製の長尺な線状体を張力をかけた状態でらせん状に
巻き付け、巻き付けられた線状体を所定の間隔ごとに係
止部材により電線に固定したことを特徴とするものであ
る。本発明において用いるゴム又は樹脂製の線状体は、
絶縁性のテンションメンバーを内蔵するものであること
が好ましい。
本発明による電線の風騒音防止装置は、電線にゴム又は
樹脂製の長尺な線状体を張力をかけた状態でらせん状に
巻き付け、巻き付けられた線状体を所定の間隔ごとに係
止部材により電線に固定したことを特徴とするものであ
る。本発明において用いるゴム又は樹脂製の線状体は、
絶縁性のテンションメンバーを内蔵するものであること
が好ましい。
【0007】線状体の材料としては、ゴムの場合はシリ
コンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アク
リルゴム等の合成ゴムを使用することができ、樹脂の場
合はポリエチレン、ポリアミド、フッ素樹脂などを使用
することができる。また線状体に内蔵させるテンション
メンバーとしては、絶縁性の繊維を撚り合わせたロープ
あるいはFRP(繊維強化プラスチック)の線材などを
使用することができる。線状体の長さは、単導体の場合
は特に制限はないが、複導体送電線の場合はスペーサが
あるため20〜50mの長さとしてスペーサの取付け間
隔毎に巻き付けてもよく、場合によってはスペーサを一
時的に取り外してさらに長尺な線状体を巻き付けるよう
にしてもよい。また線状体を係止部材で電線に固定する
間隔は当該送電線の相間距離の1/2以下、好ましくは
1〜2mとするのがよい。
コンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アク
リルゴム等の合成ゴムを使用することができ、樹脂の場
合はポリエチレン、ポリアミド、フッ素樹脂などを使用
することができる。また線状体に内蔵させるテンション
メンバーとしては、絶縁性の繊維を撚り合わせたロープ
あるいはFRP(繊維強化プラスチック)の線材などを
使用することができる。線状体の長さは、単導体の場合
は特に制限はないが、複導体送電線の場合はスペーサが
あるため20〜50mの長さとしてスペーサの取付け間
隔毎に巻き付けてもよく、場合によってはスペーサを一
時的に取り外してさらに長尺な線状体を巻き付けるよう
にしてもよい。また線状体を係止部材で電線に固定する
間隔は当該送電線の相間距離の1/2以下、好ましくは
1〜2mとするのがよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1および図2は本発明を4
導体送電線に適用した場合の実施形態を示す。図におい
て、1は4導体送電線を構成する電線(素導体)で、通
常はACSR(鋼心アルミニウム撚線)で構成され、そ
の外径は通常22.4〜52.8mmである。2は電線1
相互が電磁力や強風などにより接触するのを防止するた
めに20〜50m程度の間隔で取り付けられたスペーサ
である。
参照して詳細に説明する。図1および図2は本発明を4
導体送電線に適用した場合の実施形態を示す。図におい
て、1は4導体送電線を構成する電線(素導体)で、通
常はACSR(鋼心アルミニウム撚線)で構成され、そ
の外径は通常22.4〜52.8mmである。2は電線1
相互が電磁力や強風などにより接触するのを防止するた
めに20〜50m程度の間隔で取り付けられたスペーサ
である。
【0009】各電線1の外周には、図3に示すような絶
縁性テンションメンバー3Tを内蔵するゴム又は樹脂製
の線状体3が所定のピッチでらせん状に巻き付けられて
いる。線状体3の巻き付けは張力をかけた状態で行われ
る。線状体3にはテンションメンバー3Tが入っている
ため張力をかけて巻き付けても過大な伸びが発生せず、
電線に効率よくきつく巻き付けることができる。テンシ
ョンメンバー3Tとしては、絶縁性の繊維を撚り合わせ
たロープあるいはFRPの線材などが使用される。なお
線状体3がゴム製でテンションメンバーなしの場合は、
10〜30%の伸びが生じるような張力で巻き付ける
と、巻き付け後に弛みが生じず好都合である。また線状
体3が伸びの少ない樹脂製でテンションメンバーなしの
場合は、10〜50kgf 程度の張力をかけながら巻き付
けると、やはり巻き付け後に弛みが生じず好都合であ
る。
縁性テンションメンバー3Tを内蔵するゴム又は樹脂製
の線状体3が所定のピッチでらせん状に巻き付けられて
いる。線状体3の巻き付けは張力をかけた状態で行われ
る。線状体3にはテンションメンバー3Tが入っている
ため張力をかけて巻き付けても過大な伸びが発生せず、
電線に効率よくきつく巻き付けることができる。テンシ
ョンメンバー3Tとしては、絶縁性の繊維を撚り合わせ
たロープあるいはFRPの線材などが使用される。なお
線状体3がゴム製でテンションメンバーなしの場合は、
10〜30%の伸びが生じるような張力で巻き付ける
と、巻き付け後に弛みが生じず好都合である。また線状
体3が伸びの少ない樹脂製でテンションメンバーなしの
場合は、10〜50kgf 程度の張力をかけながら巻き付
けると、やはり巻き付け後に弛みが生じず好都合であ
る。
【0010】線状体3の太さは2〜8mmが好ましく、細
い(太い)電線には細い(太い)線状体が使用される。
線状体1のらせんピッチPは200〜500mmでよい
が、電線の撚りピッチと同一にすると、最外層素線と線
状体との隙間がなくなるのでギャップ放電が起きにく
く、より高電圧の送電線に適している。
い(太い)電線には細い(太い)線状体が使用される。
線状体1のらせんピッチPは200〜500mmでよい
が、電線の撚りピッチと同一にすると、最外層素線と線
状体との隙間がなくなるのでギャップ放電が起きにく
く、より高電圧の送電線に適している。
【0011】電線1に巻き付けられた線状体3は所定の
間隔毎にリング状の係止部材4により電線1に固定され
ている。係止部材4としては例えば公知の難着雪リング
と同様な構造のものを使用するとよい。もちろん他の構
造のものを使用することもできる。係止部材4の取り付
け間隔Lは、万一線状体3が切断して垂れ下がっても、
他相の電線との間で短絡が生じない間隔、例えば送電線
の相間距離の1/2以下の間隔にすればよい。超高圧送
電線では電圧にもよるが275kV送電線であれば2〜
5m程度の間隔にすればよい。また線状体3はそれ自体
が絶縁物であるので、万一断線して垂れ下がっても短絡
事故を起こす懸念は小さく安全である。また線状体3は
適当な接着剤を用いて電線1に接着してもよい。この場
合、接着が強固であれば係止部材4を省略することもで
きる。
間隔毎にリング状の係止部材4により電線1に固定され
ている。係止部材4としては例えば公知の難着雪リング
と同様な構造のものを使用するとよい。もちろん他の構
造のものを使用することもできる。係止部材4の取り付
け間隔Lは、万一線状体3が切断して垂れ下がっても、
他相の電線との間で短絡が生じない間隔、例えば送電線
の相間距離の1/2以下の間隔にすればよい。超高圧送
電線では電圧にもよるが275kV送電線であれば2〜
5m程度の間隔にすればよい。また線状体3はそれ自体
が絶縁物であるので、万一断線して垂れ下がっても短絡
事故を起こす懸念は小さく安全である。また線状体3は
適当な接着剤を用いて電線1に接着してもよい。この場
合、接着が強固であれば係止部材4を省略することもで
きる。
【0012】上記のようにゴム製又は樹脂製の線状体3
を電線1に巻き付けると、アルミ合金製のスパイラルロ
ッドを巻き付ける場合より、電線の重量増加が少なくて
済むため、鉄塔強度の余裕が少ない架空送電線にも風騒
音防止対策を施すことが可能となる。また長尺な線状体
3はボビンに巻いて電線上を自走する巻き付け機により
自動巻き付けが可能であるため、施工性が大幅に向上す
る。また線状体3は、ゴム製又は樹脂製で材料費が安
く、らせん状に成形する必要もないため、スパイラルロ
ッドより大幅なコストダウンが可能である。
を電線1に巻き付けると、アルミ合金製のスパイラルロ
ッドを巻き付ける場合より、電線の重量増加が少なくて
済むため、鉄塔強度の余裕が少ない架空送電線にも風騒
音防止対策を施すことが可能となる。また長尺な線状体
3はボビンに巻いて電線上を自走する巻き付け機により
自動巻き付けが可能であるため、施工性が大幅に向上す
る。また線状体3は、ゴム製又は樹脂製で材料費が安
く、らせん状に成形する必要もないため、スパイラルロ
ッドより大幅なコストダウンが可能である。
【0013】また長尺な線状体3を用いているため、線
状体3の端部が径間内に位置することがスパイラルロッ
ドの場合に比べ著しく少なくなり、端部のほぐれの問題
が大幅に減少する。また線状体3は張力をかけて電線1
に巻き付けられ、かつ係止部材4で適当な間隔毎に固定
されているため、電線表面から浮いたりずれたりするこ
とがなく、安定した風騒音防止効果を発揮することがで
きる。また線状体3は電線1より軟質であるため、巻き
付けの際に電線1に傷をつけるおそれがなく、電線のコ
ロナ特性を損ねることがない。
状体3の端部が径間内に位置することがスパイラルロッ
ドの場合に比べ著しく少なくなり、端部のほぐれの問題
が大幅に減少する。また線状体3は張力をかけて電線1
に巻き付けられ、かつ係止部材4で適当な間隔毎に固定
されているため、電線表面から浮いたりずれたりするこ
とがなく、安定した風騒音防止効果を発揮することがで
きる。また線状体3は電線1より軟質であるため、巻き
付けの際に電線1に傷をつけるおそれがなく、電線のコ
ロナ特性を損ねることがない。
【0014】線状体3としては通常は断面円形の中実の
線状体が用いられるが、図4(A)〜(D)のような線
状体を用いることもできる。 (A)の線状体3は中空管状のもので、より軽量化を図
るためには、このような構造が好ましい。 (B)の線状体3は、長手方向に周期的に太さを変化さ
せたものである。この線状体3は、らせんピッチと関連
付けて、細い部分が電線の側面(風上側、風下側)に位
置するように巻き付ければ、一様な断面を有する線状体
を巻き付ける場合に比べ、より低風圧化、軽量化を図る
ことができる。電線を側方から見て電線の直径の範囲内
に入る線状体は風騒音防止にあまり効果がないので、こ
の範囲に入る線状体は細くしても差し支えない。
線状体が用いられるが、図4(A)〜(D)のような線
状体を用いることもできる。 (A)の線状体3は中空管状のもので、より軽量化を図
るためには、このような構造が好ましい。 (B)の線状体3は、長手方向に周期的に太さを変化さ
せたものである。この線状体3は、らせんピッチと関連
付けて、細い部分が電線の側面(風上側、風下側)に位
置するように巻き付ければ、一様な断面を有する線状体
を巻き付ける場合に比べ、より低風圧化、軽量化を図る
ことができる。電線を側方から見て電線の直径の範囲内
に入る線状体は風騒音防止にあまり効果がないので、こ
の範囲に入る線状体は細くしても差し支えない。
【0015】(C)の線状体3は板状又は帯状のもの
で、風騒音防止効果を多少犠牲にしてもコロナ騒音特性
を改善したい場合に用いられる。(C)では断面が長方
形であるが、電線の外周面に合わせて円弧状の断面にす
れば、両側縁が電線外周面から浮き上がることがなく、
ギャップ放電防止などに好都合である。 (D)の線状体3は電線に接触する側を半導電体5と
し、外面側を絶縁体6としたものである。このような2
層構造の線状体3を使用すれば、電線との間でギャップ
放電が起きるのをより効果的に防止できる。
で、風騒音防止効果を多少犠牲にしてもコロナ騒音特性
を改善したい場合に用いられる。(C)では断面が長方
形であるが、電線の外周面に合わせて円弧状の断面にす
れば、両側縁が電線外周面から浮き上がることがなく、
ギャップ放電防止などに好都合である。 (D)の線状体3は電線に接触する側を半導電体5と
し、外面側を絶縁体6としたものである。このような2
層構造の線状体3を使用すれば、電線との間でギャップ
放電が起きるのをより効果的に防止できる。
【0016】図5は電線1に線状体3を巻き付けた場合
に風圧抵抗が小さくなることを説明する図である。
(A)は線状体が巻き付けられていない断面円形の電線
1に横方向から風Vが吹きつける場合であり、この場合
は乱流境界層の剥離点θが70°〜80°となり、この
結果風下側の伴流領域7が広くなり、風圧抵抗が大きく
なる。これに対し(B)は線状体3が巻き付けられた断
面円形の電線1に横方向から風Vが吹きつける場合であ
り、この場合は乱流境界層が攪乱される結果、いったん
剥離した乱流境界層が線状体3の後方で再付着し、最終
的な剥離点θは110〜120°となるため、伴流領域
7が大幅にせまくなり、風圧抵抗が格段に低下する。
に風圧抵抗が小さくなることを説明する図である。
(A)は線状体が巻き付けられていない断面円形の電線
1に横方向から風Vが吹きつける場合であり、この場合
は乱流境界層の剥離点θが70°〜80°となり、この
結果風下側の伴流領域7が広くなり、風圧抵抗が大きく
なる。これに対し(B)は線状体3が巻き付けられた断
面円形の電線1に横方向から風Vが吹きつける場合であ
り、この場合は乱流境界層が攪乱される結果、いったん
剥離した乱流境界層が線状体3の後方で再付着し、最終
的な剥離点θは110〜120°となるため、伴流領域
7が大幅にせまくなり、風圧抵抗が格段に低下する。
【0017】以上の実施形態では、本発明を架空送電線
に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、配電線のように絶縁被覆が施されて表
面が平滑な電線にも同様に適用可能である。配電線は表
面が平滑で断面が真円に近いので、風騒音が生じやす
く、風圧荷重も大きい傾向があり、本発明を適用した場
合の効果は一層顕著である。
に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、配電線のように絶縁被覆が施されて表
面が平滑な電線にも同様に適用可能である。配電線は表
面が平滑で断面が真円に近いので、風騒音が生じやす
く、風圧荷重も大きい傾向があり、本発明を適用した場
合の効果は一層顕著である。
【0018】
【実施例】図6は、ACSR330mm2 (外径25.3
mm)の電線と、同電線に図2のように直径3.0mm〜
4.5mmの線状体を1本、らせんピッチ300mmで巻き
付けた場合(本発明)について、風速20m/秒の風洞
試験で風騒音レベルを測定した結果を示す。測定に供し
た有効電線長は1m、電線からマイクロフォンまでの距
離は1mである。
mm)の電線と、同電線に図2のように直径3.0mm〜
4.5mmの線状体を1本、らせんピッチ300mmで巻き
付けた場合(本発明)について、風速20m/秒の風洞
試験で風騒音レベルを測定した結果を示す。測定に供し
た有効電線長は1m、電線からマイクロフォンまでの距
離は1mである。
【0019】図6から分かるように風騒音防止対策を施
してない電線では170Hz付近に卓越周波数があり、そ
の騒音レベルは60dBであるが、本発明を適用した場合
には騒音レベルは37dBに激減し、ほとんど問題になら
ないレベルになる。また線状体の太さの違いによる風騒
音低減効果は格別な差異が見られず、45dBを対策目標
レベルとすれば、3mm未満の太さでも目標の騒音レベル
を達成できることを示唆している。
してない電線では170Hz付近に卓越周波数があり、そ
の騒音レベルは60dBであるが、本発明を適用した場合
には騒音レベルは37dBに激減し、ほとんど問題になら
ないレベルになる。また線状体の太さの違いによる風騒
音低減効果は格別な差異が見られず、45dBを対策目標
レベルとすれば、3mm未満の太さでも目標の騒音レベル
を達成できることを示唆している。
【0020】図7はACSR810mm2 (外径38.4
mm)の電線と、同電線に外径2.5mmのゴム製線状体2
本を180°間隔で、らせんピッチ350mmで巻き付け
た場合(本発明)の、風圧抵抗係数(抗力係数)Cd を
測定した結果を示す。電線の風圧抵抗が問題となるのは
台風などの強風時であり、我が国の送電線の設計では風
速40m/秒の時の風圧荷重が採用されている。風圧荷
重Pw は次式で示される。
mm)の電線と、同電線に外径2.5mmのゴム製線状体2
本を180°間隔で、らせんピッチ350mmで巻き付け
た場合(本発明)の、風圧抵抗係数(抗力係数)Cd を
測定した結果を示す。電線の風圧抵抗が問題となるのは
台風などの強風時であり、我が国の送電線の設計では風
速40m/秒の時の風圧荷重が採用されている。風圧荷
重Pw は次式で示される。
【0021】
【数1】 Pw =1/2・Cd ・D・V2 ・ρ( k
gf/m2 )
gf/m2 )
【0022】すなわち、風圧荷重Pw は、風圧抵抗係数
Cd と電線外径Dと空気の密度ρに比例し、風速Vの2
乗に比例して増加する。したがって風圧抵抗係数Cd は
高風速領域で出来るだけ小さいことが望ましい。図7か
ら分かるように、風速40mで比較すると、線状体を巻
き付けない電線ではCd が0.98であるが、線状体を
巻き付けた電線ではCd が0.79となるので、0.7
9/0.98=0.8、すなわちCd が80%に低減で
きることになる。
Cd と電線外径Dと空気の密度ρに比例し、風速Vの2
乗に比例して増加する。したがって風圧抵抗係数Cd は
高風速領域で出来るだけ小さいことが望ましい。図7か
ら分かるように、風速40mで比較すると、線状体を巻
き付けない電線ではCd が0.98であるが、線状体を
巻き付けた電線ではCd が0.79となるので、0.7
9/0.98=0.8、すなわちCd が80%に低減で
きることになる。
【0023】また米国などではハリケーンと呼ばれる風
速60〜80m/秒の烈風によりしばしば送電線路が被
害を受けているが、こうした強風領域においても本発明
の装置を取り付けた電線はCd が安定しているので、被
害を最小限にくい止めることができる。例えば風速80
m/秒ではCd を15%低減できる。
速60〜80m/秒の烈風によりしばしば送電線路が被
害を受けているが、こうした強風領域においても本発明
の装置を取り付けた電線はCd が安定しているので、被
害を最小限にくい止めることができる。例えば風速80
m/秒ではCd を15%低減できる。
【0024】図8はACSR330mm2 (外径25.3
mm)の電線と、同電線に図2のように直径3.0mm〜
4.5mmの線状体を1本らせんピッチ300mmで巻き付
けた場合(本発明)について、コロナハム音特性を測定
した結果である。コロナハム音は電源周波数の2倍の周
波数の騒音で、ブーンというトランス騒音に似ており、
超低周波数のため減衰が少なく、窓などを閉めていても
小雨時などに耳障りとなるものである。図8によれば、
細い線状体ほど騒音レベルが低くなり、コロナハム音特
性が改善されることが分かる。
mm)の電線と、同電線に図2のように直径3.0mm〜
4.5mmの線状体を1本らせんピッチ300mmで巻き付
けた場合(本発明)について、コロナハム音特性を測定
した結果である。コロナハム音は電源周波数の2倍の周
波数の騒音で、ブーンというトランス騒音に似ており、
超低周波数のため減衰が少なく、窓などを閉めていても
小雨時などに耳障りとなるものである。図8によれば、
細い線状体ほど騒音レベルが低くなり、コロナハム音特
性が改善されることが分かる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゴ
ム製又は樹脂製の線状体を電線に巻き付けるので、巻き
付け後の電線の重量増加が少なく、鉄塔の強度に余裕が
ない架空送電線にも風騒音防止対策を施すことができ
る。また長尺な線状体を使用するので、ラッシングマシ
ン等を利用して効率よく施工でき、施工性が大幅に向上
する。特にテンションメンバー入りの線状体を使用すれ
ば、張力をかけて巻き付けても過大な伸びが発生せず、
電線に効率よくきつく巻き付けることができる。また線
状体は張力をかけて電線に巻き付けられ、かつ係止部材
で適当な間隔毎に固定されるため、線状体のゆるみや浮
きをなくすことができ、線状体のゆるみや浮きに基づく
コロナ騒音をなくすことができると共に、安定した風騒
音防止効果を発揮することができる。また長尺な線状体
を電線に巻き付ける方式であるから、従来のスパイラル
ロッドのように予めらせん状に成形する工程を省略で
き、全体の軽量化と相まって大幅なコストダウンを図る
ことができる。
ム製又は樹脂製の線状体を電線に巻き付けるので、巻き
付け後の電線の重量増加が少なく、鉄塔の強度に余裕が
ない架空送電線にも風騒音防止対策を施すことができ
る。また長尺な線状体を使用するので、ラッシングマシ
ン等を利用して効率よく施工でき、施工性が大幅に向上
する。特にテンションメンバー入りの線状体を使用すれ
ば、張力をかけて巻き付けても過大な伸びが発生せず、
電線に効率よくきつく巻き付けることができる。また線
状体は張力をかけて電線に巻き付けられ、かつ係止部材
で適当な間隔毎に固定されるため、線状体のゆるみや浮
きをなくすことができ、線状体のゆるみや浮きに基づく
コロナ騒音をなくすことができると共に、安定した風騒
音防止効果を発揮することができる。また長尺な線状体
を電線に巻き付ける方式であるから、従来のスパイラル
ロッドのように予めらせん状に成形する工程を省略で
き、全体の軽量化と相まって大幅なコストダウンを図る
ことができる。
【図1】 本発明に係る電線の風騒音防止装置の一実施
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
【図2】 図1の実施形態の要部の拡大図。
【図3】 図1の実施形態で使用した線状体の断面図。
【図4】 (A)〜(D)はそれぞれ本発明に使用でき
る線状体の種類を示す斜視図。
る線状体の種類を示す斜視図。
【図5】 (A)は線状体を巻き付けない電線に、
(B)は線状体を巻き付けた電線に、風が吹きつけたと
きの風圧抵抗を説明するための図。
(B)は線状体を巻き付けた電線に、風が吹きつけたと
きの風圧抵抗を説明するための図。
【図6】 線状体を巻き付けない電線と、線状体を巻き
付けた電線の、風騒音レベルの測定結果を示すグラフ。
付けた電線の、風騒音レベルの測定結果を示すグラフ。
【図7】 同じく風圧抵抗係数(抗力係数)の測定結果
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図8】 同じくコロナハム音レベルの測定結果を示す
グラフ。
グラフ。
1:電線 2:スペーサ 3:線状体 3T:テンションメンバー 4:係止部材
Claims (2)
- 【請求項1】電線にゴム又は樹脂製の少なくとも20m
以上の長さを有する線状体を張力をかけた状態でらせん
状に巻き付け、巻き付けられた線状体を所定の間隔ごと
に係止部材により電線に固定したことを特徴とする電線
の風騒音防止装置。 - 【請求項2】線状体が絶縁性のテンションメンバーを内
蔵していることを特徴とする請求項1記載の電線の風騒
音防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10300662A JPH11313430A (ja) | 1998-02-27 | 1998-10-22 | 電線の風騒音防止装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4667498 | 1998-02-27 | ||
| JP10-46674 | 1998-02-27 | ||
| JP10300662A JPH11313430A (ja) | 1998-02-27 | 1998-10-22 | 電線の風騒音防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11313430A true JPH11313430A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=26386783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10300662A Pending JPH11313430A (ja) | 1998-02-27 | 1998-10-22 | 電線の風騒音防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11313430A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010085110A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Kensetsu Kankyo Kenkyusho:Kk | 騒音計、および騒音計測用プログラム |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP10300662A patent/JPH11313430A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010085110A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Kensetsu Kankyo Kenkyusho:Kk | 騒音計、および騒音計測用プログラム |
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