JPH11314302A - プラスチック製品 - Google Patents

プラスチック製品

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JPH11314302A
JPH11314302A JP11034572A JP3457299A JPH11314302A JP H11314302 A JPH11314302 A JP H11314302A JP 11034572 A JP11034572 A JP 11034572A JP 3457299 A JP3457299 A JP 3457299A JP H11314302 A JPH11314302 A JP H11314302A
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JP
Japan
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layer
cured product
refractive index
meth
curable composition
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Withdrawn
Application number
JP11034572A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Satoshi Kondo
聡 近藤
Takashi Shibuya
崇 澁谷
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】きわめて高い表面耐擦傷性を有する、反射防止
性のプラスチック製品の提供。 【解決手段】透明プラスチック基材上に、活性エネルギ
線硬化性組成物の硬化物からなる高屈折率硬化物層、お
よび、ポリシラザン含む組成物の硬化物からなる低屈折
率硬化物層をこの順で有する反射防止性のプラスチック
製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明プラスチック
基材表面に耐擦傷性能、反射防止性能に優れた反射防止
層を有する反射防止性のプラスチック製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、透明プラスチック基材上に反射防
止性能を付与したプラスチック製品は、フィルム、シー
ト等の形態で、鏡、ゴーグル、プラスチック製窓材、C
RTや液晶表示装置等のディスプレイの表面材や保護板
等として利用されている。透明プラスチック基材上に反
射防止性能を付与する方法としては、基材表面に反射防
止塗料を塗布する方法、金属蒸着膜を形成する方法、活
性エネルギ線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の硬化膜上に低
屈折率の反射防止膜を形成する方法等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち、活性エネル
ギ線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂の硬化膜上に低屈折率の
反射防止膜を形成する方法はプラスチック基材に反射防
止性能とともに耐擦傷性を付与する場合に有効な方法で
ある。耐久性に優れた無機材料からなる低屈折率の反射
防止膜を形成する方法としては、スパッタリング、イオ
ンプレーティング、蒸着等の気相法やゾル−ゲル法等が
採用される。しかし気相法では、複雑な装置が必要であ
り生産性も充分ではない問題があり、またゾル−ゲル法
では硬化条件が高温であるためにプラスチック基材では
耐熱性に難点があり実用に耐えない問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、耐
擦傷性能、反射防止性能に優れた反射防止層を有する透
明プラスチック製品を得る方法を鋭意検討した結果、プ
ラスチック基材上に活性エネルギ線硬化性組成物の硬化
物とポリシラザンを含む硬化性組成物の硬化物を順次積
層する塗布法を用いて、上記目的とする透明プラスチッ
ク製品を得ることができることを見いだした。本発明は
この耐擦傷性能、反射防止性能に優れた透明プラスチッ
ク製品にかかわる下記発明である。
【0005】透明プラスチック基材の表面に基材側から
順次、活性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層(A)
と、ポリシラザンを必須成分として含有する硬化性組成
物の硬化物層(B)と、を有し、かつ硬化物層(A)の
屈折率n(A) が硬化物層(B)の屈折率n(B) よりも大
きいことを特徴とする反射防止性のプラスチック製品。
透明プラスチック基材の表面に基材側から順次、活性エ
ネルギ線硬化性組成物の硬化物層(a1)と、第2の活
性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層(a2)と、ポリ
シラザンを必須成分として含有する硬化性組成物の硬化
物層(B)と、を有し、かつ硬化物層(a2)の屈折率
(a2)が硬化物層(a1)の屈折率n(a1)、硬化物層
(B)の屈折率n(B) のいずれよりも大きいことを特徴
とする反射防止性のプラスチック製品。
【0006】硬化物層(A)と硬化物層(B)とからな
る反射防止層[以下、反射防止層(イ)という]、硬化
物層(a1)、第2の硬化物層(a2)および硬化物層
(B)とからなる反射防止層[以下、反射防止層(ロ)
という]は、いずれも優れた反射防止性能を有し、しか
も表面の硬化物層(B)は高い耐擦傷性を有する。加え
てこれら反射防止層は高い耐久性を有している。また、
これら反射防止層は流動性の硬化性組成物を用いた塗布
法で形成できるため、層形成が容易である。
【0007】反射防止層における高屈折率層、すなわち
反射防止層(イ)における硬化物層(A)と反射防止層
(ロ)における第2の硬化物層(a2)、には層の屈折
率を高める添加剤、特に屈折率1.5以上の金属酸化物
からなる高屈折率超微粒子を含んでいることが好まし
い。また、反射防止層(ロ)においては、硬化物層(a
2)の厚さdと硬化物層(a2)の屈折率n(a2)の積の
4倍が380〜780nmの範囲にあること(すなわ
ち、dとn(a2)の積がλ/4の範囲内[ただし、λは可
視光線の波長範囲(380nm≦λ≦780nm)を表
す]にあること)が好ましい。なお、いずれの反射防止
層においても硬化物層(B)の厚さは0. 01〜10μ
mであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】反射防止層(イ)において、硬化
物層(B)は最外層であり、硬化物層(A)はその硬化
物層(B)に直接接する層であることが好ましい。硬化
物層(A)と透明プラスチック基材は直接接してもよ
く、両者の間にプライマー層、接着層、その他の層を有
していてもよい。好ましくは、硬化物層(A)と透明プ
ラスチック基材は直接接する。これらの硬化物層は透明
であり、またこれら以外の層が存在する場合はその層は
透明であることが好ましい。
【0009】反射防止層(ロ)においては、硬化物層
(B)は最外層であり、第2の硬化物層(a2)[以
下、単に硬化物層(a2)という]はその硬化物層
(B)に直接接する層であり、硬化物層(a1)は硬化
物層(a2)に直接接する層であることが好ましい。硬
化物層(a1)と透明プラスチック基材との間には上記
のような他の層が存在していてもよいが、好ましくは硬
化物層(a1)と透明プラスチック基材とは直接接す
る。これらの硬化物層は透明であり、またこれら以外の
層が存在する場合はその層は透明であることが好まし
い。
【0010】本発明において、硬化物層(A)、硬化物
層(a1)、硬化物層(a2)を形成するための活性エ
ネルギ線硬化性組成物は、活性エネルギ線硬化性の重合
性官能基を有する化合物を含む組成物である。この化合
物としては活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2以
上有する化合物(以下、多官能性化合物という)が好ま
しい。以下、主として多官能性化合物を用いる場合につ
いて説明する。
【0011】この多官能性化合物は、1種類の多官能性
化合物であってもよく、また複数の種類の物を混合して
用いてもよい。複数の場合、同一範疇の異なる化合物で
あってもよく、範疇の異なる化合物であってもよい。例
えば、それぞれがアクリルウレタンである異なる化合物
の組み合わせであってもよく、一方がアクリルウレタ
ン、他方がウレタン結合を有しないアクリル酸エステル
化合物である組み合わせであってもよい。
【0012】また反射防止層(ロ)の硬化物層(a1)
と硬化物層(a2)のそれぞれを形成する活性エネルギ
線硬化性組成物はそれぞれの硬化物間の屈折率の相違を
もたらす要件の相違がある。しかしその要件以外の構成
は同一でも異なっていてもよい。異なるものである場
合、多官能性化合物の種類が異なる、多官能性化合物量
が異なる、多官能性化合物以外の添加剤が異なるなどの
種々の態様がある。
【0013】硬化物層(a1)と硬化物層(a2)の硬
化物間の屈折率の相違をもたらす要件としては、多官能
性化合物の種類であるか屈折率を変えうる添加剤である
ことが好ましい。多官能性化合物が芳香族炭化水素基や
塩素原子や臭素原子などを多く含むほど硬化物の屈折率
は高くなる。したがって、芳香族炭化水素基の割合の高
い多官能性化合物を用いた硬化性組成物で硬化物層(a
2)を形成し、芳香族炭化水素基の割合の低い多官能性
化合物を用いた硬化性組成物で硬化物層(a1)を形成
して反射防止層(ロ)となしうる。また、後述する高屈
折率超微粒子の配合の有無で屈折率の異なる層の組み合
わせを形成することもできる。
【0014】反射防止層における層間の屈折率の相違、
すなわち、反射防止層(イ)においては硬化物層
(A)、(B)間の屈折率の相違、反射防止層(ロ)に
おいては硬化物層(a2)、(B)間の屈折率の相違お
よび硬化物層(a2)、(a1)間の屈折率の相違、は
それぞれ0.02以上、特に0.05以上であることが
好ましい。屈折率の上限は限定されない。例えば、後述
する高屈折率超微粒子を用いることによりその相違を
0.2以上になしうる。
【0015】活性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層の
厚さは、硬化物層(B)の耐擦傷性能に影響を与え、そ
れが薄すぎると硬化物層(B)の耐擦傷性能が不充分に
なりやすい。一方、それが厚すぎると活性エネルギ線に
よる硬化が不充分になりやすく、特に基材との密着性が
損なわれるおそれが生じる。したがってこの活性エネル
ギ線硬化性組成物の硬化物層の厚さは1〜50μm、特
には2〜30μm、が好ましい。活性エネルギ線硬化性
組成物の硬化物層とは反射防止層(イ)においては硬化
物層(A)であり、反射防止層(ロ)においては硬化物
層(a1)、(a2)の両者である。したがって、ここ
における反射防止層(ロ)における硬化物層の厚さと
は、硬化物層(a1)と硬化物層(a2)の合計の厚さ
をいう。
【0016】理論上、反射防止用薄膜におけるその屈折
率と厚さの関係は、その積が対象光線(通常可視光線)
の波長の1/4となることが好ましいとされている。し
かし、反射防止層(イ)においては硬化物層(A)の厚
さをこの理論的厚さにすることは上記の理由で困難であ
る。一方、反射防止層(ロ)においては硬化物層(a
1)と硬化物層(a2)の合計の厚さが上記の範囲であ
るかぎり硬化物層(a2)の厚さをこの理論的厚さにす
ることができる。
【0017】したがって、反射防止層(ロ)において
は、硬化物層(a2)の厚さdと硬化物層(a2)の屈
折率n(a2)の積の4倍が380〜780nmの範囲にあ
ることが好ましい。すなわち、反射防止層(ロ)におけ
る硬化物層(a2)の屈折率n(a2)と厚さdの関係は下
記式(1)を満足する範囲内の厚さであることが好まし
い。λは可視光線の波長範囲(380nm≦λ≦780
nm)を表す。 n(a2)・d=λ/4 ・・・式(1) よって、また本発明において反射防止層(イ)、(ロ)
を比較すると、反射防止層(ロ)の方がより好ましい。
【0018】反射防止層(イ)、(ロ)に共通して硬化
物層(B)の厚さは、0.01〜10μmであることが
好ましい。これより薄いと耐擦傷性能が不充分になりや
すく、またこれより厚いとクラックが生じやすくなる。
より好ましい硬化物層(B)の厚さは0.05〜3μm
である。
【0019】以下に本発明の耐擦傷性反射防止プラスチ
ック製品を製造するための材料や製造方法等について、
詳細に説明する。活性エネルギ線硬化性組成物は活性エ
ネルギ線硬化性の重合性官能基を有する化合物を含み、
前記のようにその化合物としては重合性官能基を2以上
有する化合物、すなわち多官能性化合物、が好ましい。
この硬化性組成物は通常さらに溶剤や硬化触媒を含む。
硬化触媒としては光重合開始剤が好ましい。
【0020】活性エネルギ線硬化性の重合性官能基とし
ては、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、
アリル基などの不飽和基やそれを有する基であり、アク
リロイル基またはメタクリロイル基であることが好まし
い。すなわち、多官能性化合物としては、アクリロイル
基およびメタクリロイル基から選ばれる1種以上の重合
性官能基を2以上有する化合物が好ましい。さらにその
うちでも紫外線によってより重合しやすいアクリロイル
基が好ましい。
【0021】なお、この多官能性化合物は1分子中に2
種以上の重合性官能基を合計2以上有する化合物であっ
てもよく、また同じ重合性官能基を合計2以上有する化
合物であってもよい。多官能性化合物1分子中における
重合性官能基の数は2以上であり、その上限は特に限定
されない。通常は2〜50個が適当であり、特に2〜3
0個が好ましい。
【0022】以下の説明において、アクリロイル基およ
びメタクリロイル基を総称して(メタ)アクリロイル基
という。(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリレート等も表現も同様とする。
なお、上記のようにこれらの基や化合物のうちでより好
ましいものはアクリロイル基を有するもの、例えばアク
リロイルオキシ基、アクリル酸、アクリレート等であ
る。
【0023】多官能性化合物として好ましい化合物は
(メタ)アクリロイル基を2以上有する化合物である。
そのうちでも(メタ)アクリロイルオキシ基を2以上有
する化合物、すなわち多価アルコールなどの2以上の水
酸基を有する化合物と(メタ)アクリル酸とのポリエス
テル、が好ましい。
【0024】活性エネルギ硬化性組成物において、多官
能性化合物として2種以上の多官能性化合物が含まれて
いてもよい。また、多官能性化合物とともに、活性エネ
ルギ線によって重合しうる重合性官能基を1個有する単
官能性化合物が含まれていてもよい。この単官能性化合
物としては(メタ)アクリロイル基を有する化合物が好
ましく、特にアクリロイル基を有する化合物が好まし
い。
【0025】活性エネルギ硬化性組成物においてこの単
官能性化合物を使用する場合、多官能性化合物とこの単
官能性化合物との合計に対するこの単官能性化合物の割
合は、特に限定されないが0〜60重量%が適当であ
る。単官能性化合物の割合が多すぎると硬化塗膜の硬さ
が低下し耐擦傷性が不充分となるおそれがある。多官能
性化合物とこの単官能性化合物との合計に対する単官能
性化合物のより好ましい割合は組成物0〜30重量%で
ある。
【0026】多官能性化合物としては、重合性官能基以
外に種々の官能基や結合を有する化合物であってもよ
い。例えば、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、
ウレタン結合、エーテル結合、エステル結合、チオエー
テル結合、アミド結合などを有していてもよい。また、
ポリエーテル鎖、ポリエステル鎖、ポリジオルガノシロ
キサン鎖、その他のオリゴマー鎖やポリマー鎖の部分を
有していてもよい。特に、ウレタン結合を有する(メ
タ)アクリロイル基含有化合物(いわゆるアクリルウレ
タン)とウレタン結合を有しない(メタ)アクリル酸エ
ステル化合物が好ましい。以下これら2つの多官能性化
合物について説明する。
【0027】ウレタン結合を有する(メタ)アクリロイ
ル基含有化合物(以下アクリルウレタンという)は、例
えば、(1)(メタ)アクリロイル基と水酸基を有する
化合物(x1)と2以上のイソシアネート基を有する化
合物(以下ポリイソシアネートという)との反応生成
物、(2)化合物(x1)と2以上の水酸基を有する化
合物(x2)とポリイソシアネートとの反応生成物、
(3)(メタ)アクリロイル基とイソシアネートを有す
る化合物(x3)と化合物(x2)との反応生成物、な
どがある。これらの反応生成物においては、イソシアネ
ート基が存在しないことが好ましい。しかし、水酸基は
存在してもよい。したがって、これらの反応生成物の製
造においては、全反応原料の水酸基の合計モル数はイソ
シアネート基の合計モル数と等しいかそれより多いこと
が好ましい。
【0028】(メタ)アクリロイル基と水酸基を有する
化合物(x1)としては、(メタ)アクリロイル基と水
酸基をそれぞれ1個ずつ有する化合物であってもよく、
(メタ)アクリロイル基2個以上と水酸基1個を有する
化合物、(メタ)アクリロイル基1個と水酸基2個以上
を有する化合物、(メタ)アクリロイル基と水酸基をそ
れぞれ2個以上有する化合物であってもよい。具体例と
して、上記順に、例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパンモノ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレ
ートなどがある。これらは2以上の水酸基を有する化合
物と(メタ)アクリル酸とのモノエステルまたは1個以
上の水酸基を残したポリエステルである。
【0029】さらに化合物(x1)としては、エポキシ
基を1個以上有する化合物と(メタ)アクリル酸との開
環反応生成物であってもよい。エポキシ基と(メタ)ア
クリル酸との反応によりエポキシ基が開環してエステル
結合が生じるとともに水酸基が生じ、(メタ)アクリロ
イル基と水酸基を有する化合物となる。またエポキシ基
を1個以上有する化合物のエポキシ基を開環させて水酸
基含有化合物としそれを(メタ)アクリル酸エステルに
変換することもできる。
【0030】エポキシ基を1個以上有する化合物として
は、いわゆるエポキシ樹脂と呼ばれているポリエポキシ
ドが好ましい。ポリエポキシドとしては、例えば多価フ
ェノール類−ポリグリシジルエーテル(例えばビスフェ
ノールA−ジグリシジルエーテル)などのグリシジル基
を2個以上有する化合物や脂環族エポキシ化合物が好ま
しい。さらに、エポキシ基を有する(メタ)アクリレー
トと水酸基やカルボキシル基を有する化合物との反応生
成物を化合物(x1)として使用することもできる。エ
ポキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例え
ばグリシジル(メタ)アクリレートがある。
【0031】化合物(x1)の上記以外の具体例として
は、例えば以下の化合物がある。2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオールモ
ノ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、2−ブテン−1,4−ジオール
モノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
モノ(メタ)アクリレート、グリシドールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールモノ(ないしペンタ)
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールA−ジグリシジ
ルエーテルと(メタ)アクリル酸との反応生成物。
【0032】ポリイソシアネートとしては、通常の単量
体状のポリイソシアネートが好ましいが、ポリイソシア
ネートの多量体や変性体またはイソシアネート基含有ウ
レタンプレポリマーなどのプレポリマー状の化合物であ
ってもよい。
【0033】多量体としては3量体(イソシアヌレート
変性体)、2量体、カルボジイミド変性体などがあり、
変性体としてはトリメチロールプロパン等の多価アルコ
ールで変性して得られるウレタン変性体、ビュレット変
性体、アロハネート変性体、ウレア変性体などがある。
プレポリマー状のものの例としては、後述ポリエーテル
ポリオールやポリエステルポリオールなどのポリオール
とポリイソシアネートとを反応させて得られるイソシア
ネート基含有ウレタンプレポリマーなどがある。これら
ポリイソシアネートは2種以上併用して使用できる。
【0034】具体的な単量体状のポリイソシアネートと
しては、例えば、以下のポリイソシアネートがある
([ ]内は略称)。2,6−トリレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、メチレンビス
(4−フェニルイソシアネート)[MDI]、1,5−
ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トラ
ンス−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート[XDI]、水添XDI、水
添MDI、リジンジイソシアネート、テトラメチルキシ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、
1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8
−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタ
ン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、
ビシクロヘプタントリイソシアネート。
【0035】ポリイソシアネートとしては特に無黄変性
ポリイソシアネート(芳香核に直接結合したイソシアネ
ート基を有しないポリイソシアネート)が好ましい。具
体的にはヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族
ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなど
の脂環族ポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ートなどの芳香族ポリイソシアネートがある。上記のよ
うにこれらポリイソシアネートの多量体や変性体等も好
ましい。
【0036】2以上の水酸基を有する化合物(x2)と
しては、多価アルコールや多価アルコールに比較して高
分子量のポリオールなどがある。多価アルコールとして
は、2〜20個の水酸基を有する多価アルコールが好ま
しく、特に2〜15個の水酸基を有する多価アルコール
が好ましい。多価アルコールとしては脂肪族多価アルコ
ールが好ましいが、脂環族多価アルコールや芳香核を有
する多価アルコールであってもよい。
【0037】芳香核を有する多価アルコールとしては例
えば多価フェノール類のアルキレンオキシド付加物や多
価フェノール類−ポリグリシジルエーテルなどの芳香核
を有するポリエポキシドの開環物などがある。高分子量
のポリオールとしてはポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、
ポリカーボネートポリオールなどがある。また、ポリオ
ールとして水酸基含有ビニルポリマーをも使用できる。
これら多価アルコールやポリオールは2種以上併用する
こともできる。
【0038】多価アルコールの具体例としては例えば以
下の多価アルコールがある。エチレングリコール、1,
2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、シク
ロヘキサンジオール、ジメチロールシクロヘキサン、ト
リメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリト
ール、3,9−ビス(ヒドロキシメチル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、ビスフェノールA−ジグリシジルエー
テルの開環物、ビニルシクロヘキセンジオキシドの開環
物。
【0039】ポリオールの具体例としては例えば以下の
ポリオールがある。ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ビスフェノールA−アルキレンオキ
シド付加物、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテルポリオール。ポリブタジエンジオール、水添ポリ
ブタジエンジオール等の脂肪族ポリオール。ポリε−カ
プロラクトンポリオール。アジピン酸、セバシン酸、フ
タル酸、マレイン酸、フマル酸、アゼライン酸、グルタ
ル酸等の多塩基酸と上記多価アルコールとの反応で得ら
れるポリエステルポリオール。1,6−ヘキサンジオー
ルとホスゲンの反応で得られるポリカーボネートジオー
ル。
【0040】水酸基含有ビニルポリマーとしては例えば
アリルアルコール、ビニルアルコール、ヒドロキシアル
キルビニルエーテル、ヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートなどの水酸基含有単量体とオレフィンなどの水
酸基不含単量体との共重合体がある。(メタ)アクリロ
イル基とイソシアネートを有する化合物(x3)として
は、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、
メタクリロイルイソシアネートなどがある。
【0041】多官能性化合物として好ましいウレタン結
合を有しない(メタ)アクリル酸エステル化合物として
は、前記化合物(x2)と同様の2以上の水酸基を有す
る化合物と(メタ)アクリル酸とのポリエステルが好ま
しい。2以上の水酸基を有する化合物としては前記多価
アルコールやポリオールが好ましい。さらに、2以上の
エポキシ基を有する化合物と(メタ)アクリル酸との反
応生成物である(メタ)アクリル酸エステル化合物も好
ましい。
【0042】2以上のエポキシ基を有する化合物として
はエポキシ樹脂と呼ばれているポリエポキシドがある。
例えば、グリシジルエーテル型ポリエポキシド、脂環型
ポリエポキシドなどのエポキシ樹脂として市販されてい
るものを使用できる。
【0043】具体的には例えば以下のようなポリエポキ
シドがある。ビスフェノールA−ジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル、テトラ
ブロモビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、グリ
セリントリグリシジルエーテル、ノボラックポリグリシ
ジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジオキシド、ジシ
クロペンタジエンジオキシド。
【0044】ウレタン結合を含まない多官能性化合物の
具体例としては例えば以下のような化合物がある。以下
の脂肪族多価アルコールの(メタ)アクリレート。1,
4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、炭素数14〜1
5の長鎖脂肪族ジオールのジ(メタ)アクリレート、
1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ
(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリ
レート、トリグリセロールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジト
リメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールとトリメチロールプロパンとの縮合物か
らなるジオールのジ(メタ)アクリレート。
【0045】以下の芳香核またはトリアジン環を有する
多価アルコールや多価フェノールの(メタ)アクリレー
ト。ジ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ビス
フェノールA、ジ(2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル)ビスフェノールS、ジ(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル)ビスフェノールF、トリス(2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ト
リス(2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル)イソ
シアヌレート、ビスフェノールAジメタクリレート。
【0046】以下の水酸基含有化合物−アルキレンオキ
シド付加物の(メタ)アクリレート、水酸基含有化合物
−カプロラクトン付加物の(メタ)アクリレート、ポリ
オキシアルキレンポリオールの(メタ)アクリレート。
ただし、EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオ
キシドを表し、[ ]内はポリオキシアルキレンポリオ
ールの分子量を表す。トリメチロールプロパン−EO付
加物のトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パン−PO付加物のトリ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトール−カプロラクトン付加物のヘキサ(メタ)アク
リレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート−カプロラクトン付加物のトリ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコール[200〜1000]ジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール[2
00〜1000]ジ(メタ)アクリレート。
【0047】下記(メタ)アクリロイル基を有するカル
ボン酸エステルやリン酸エステル。ビス(アクリロイル
オキシネオペンチルグリコール)アジペート、ヒドロキ
シピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルのジ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコールエステル−カプロラクトン付加物のジ(メ
タ)アクリレート、ビス(2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル)ホスフェート、トリス(2−(メタ)アク
リロイルオキシエチル)ホスフェート。
【0048】下記ポリエポキシドの(メタ)アクリル酸
付加物(ただし、ポリエポキシドのエポキシ基1個あた
り1分子の(メタ)アクリル酸が付加したもの)、およ
びグリシジル(メタ)アクリレートと多価アルコールも
しくは多価カルボン酸との反応生成物(ただし、多価ア
ルコール等の1分子あたりグリシジル(メタ)アクリレ
ート2分子以上反応したもの)。ビスフェノールA−ジ
グリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加物、ビニ
ルシクロヘキセンジオキシド−(メタ)アクリル酸付加
物、ジシクロペンタジエンジオキシド−(メタ)アクリ
ル酸付加物、グリシジル(メタ)アクリレートとエチレ
ングリコールの反応生成物、グリシジル(メタ)アクリ
レートとプロピレングリコールの反応生成物、グリシジ
ル(メタ)アクリレートとジエチレングリコールの反応
生成物、グリシジル(メタ)アクリレートと1,6−ヘ
キサンジオールの反応生成物、グリシジル(メタ)アク
リレートとグリセロールの反応生成物、グリシジル(メ
タ)アクリレートとトリメチロールプロパンの反応生成
物、グリシジル(メタ)アクリレートとフタル酸の反応
生成物。
【0049】上記のような(メタ)アクリレート類でか
つ未反応の水酸基を有している化合物のアルキルエーテ
ル化物、アルケニルエーテル化物、カルボン酸エステル
化物など(以下、変性ともいう)で、下記のような化合
物。アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ビニルシク
ロヘキセンジオキシド−(メタ)アクリル酸付加物のア
リルエーテル化物、ビニルシクロヘキセンジオキシド−
(メタ)アクリル酸付加物のメチルエーテル化物、ステ
アリン酸変性ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレ
ート。
【0050】相対的に高屈折率の硬化物層である硬化物
層(A)、硬化物層(a2)を形成するための活性エネ
ルギ線硬化性組成物における多官能性化合物としては、
芳香核を有する化合物が好ましい。例えば、芳香核を有
する多価アルコールや多価フェノールの(メタ)アクリ
レート類、芳香核を有するポリエポキシドの(メタ)ア
クリル酸付加物、キシリレンジイソシアネートなどの芳
香核を有するポリイソシアネートを用いて合成されたア
クリルウレタンなどが好ましい。特に、多価フェノール
にアルキレンオキシドを付加して得られる多価アルコー
ルの(メタ)アクリレート類が好ましい。
【0051】多官能性化合物とともに使用できる単官能
性化合物としては、例えば分子中に1個の(メタ)アク
リロイル基を有する化合物が好ましい。そのような単官
能性化合物は、水酸基、エポキシ基などの官能基を有し
ていてもよい。好ましい単官能性化合物は(メタ)アク
リル酸エステル、すなわち(メタ)アクリレートであ
る。
【0052】具体的な単官能性化合物としては例えば以
下の化合物がある。メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アク
リレート、フェニルグリシジルエーテルの(メタ)アク
リル酸付加物、2−フェニルフェノール−アルキレンオ
キシド付加物のモノアクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート。
【0053】前記と同様、高屈折率の硬化物層を形成す
るための単官能性化合物としては、フェニルグリシジル
エーテルの(メタ)アクリル酸付加物、2−フェニルフ
ェノール−アルキレンオキシド付加物のモノアクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレートなどの芳香核を有す
る単官能性化合物が好ましい。
【0054】活性エネルギ線硬化性組成物には、上記多
官能性化合物や単官能性化合物以外に、種々の添加剤を
配合しうる。相対的に高屈折率の硬化物層である硬化物
層(A)、硬化物層(a2)を形成するための活性エネ
ルギ線硬化性組成物には高屈折率を与えるための添加剤
を含むことが好ましい。この添加剤としては、硬化物層
(B)のシリカ(屈折率約1.46)より大きい屈折率
を有する物質からなる添加剤が好ましい。そのような添
加剤としては屈折率1.5以上の金属酸化物からなる高
屈折率超微粒子がある。この高屈折率超微粒子としては
平均粒径は1〜100nm、特に1〜50nmの高屈折
率金属酸化物の超微粒子が好ましい。
【0055】高屈折率超微粒子を配合する場合、その配
合量は特に限定されないが、配合する目的を充分達成す
るためには、活性エネルギ線硬化性組成物の硬化性成分
(多官能性化合物と単多官能性化合物の合計)100重
量部に対して5重量部以上が適当であり、10重量部以
上が好ましい。配合量が多すぎると硬化被膜にヘーズが
発生するなどの問題を生じやすくなる。したがって、活
性エネルギ線硬化性組成物における高屈折率超微粒子の
量の上限は硬化性成分100重量部に対して500重量
部、特に250重量部、であることが好ましい。
【0056】高屈折率超微粒子は硬化性成分の硬化物の
屈折率よりも高くかつ屈折率1.6以上であることが高
屈折率の硬化物層の屈折率を上げる意味で好ましい。具
体的な高屈折率超微粒子としては、ZnO(n=1.9
0)、TiO2 (n=2.3〜2.7)、Sb25
(n=1.71)、Y23 (n=1.87)、La2
3 (n=1.95)、ZrO2 (n=2.05)、A
23 (n=1.63)、InとSnの混合酸化物で
あるITO(n=1.95)などの金属酸化物からなる
高屈折率超微粒子が好ましい。その他In23 、Sn
2 、CeO2 などの金属酸化物からなる高屈折率超微
粒子も使用できる。これら高屈折率超微粒子は分散安定
性を向上させる意味で表面がシランカップリング剤等で
修飾されたものでもよい。
【0057】後述のように、硬化物層(B)は実質的に
シリカを主とする層である。この硬化物層(B)のシリ
カには有機基が結合していてもよいことより、純粋なシ
リカとは屈折率が異なることもありうる。また、硬化物
層(B)にはシリカ以外の成分を含んでいてもよいこと
より、同様に純粋なシリカとは屈折率が異なることもあ
りうる。本発明においては硬化物層(B)の屈折率はそ
の下に接する層(A)や(a2)の屈折率よりも低い必
要がある。したがって、その要件を満足しうるかぎり硬
化物層(A)や(a2)に高屈折率超微粒子を配合する
ことは必須ではない。また、その要件を満足しうるかぎ
り、硬化物層(A)や(a2)にコロイド状シリカなど
の上記高屈折率超微粒子以外の超微粒子を配合できる。
【0058】コロイド状シリカなどの超微粒子を含む硬
化物層(A)や(a2)は、それを含まない硬化物に比
較して耐摩耗性が高く、ひいてはその上の層である硬化
物層(B)の耐摩耗性を改善する効果がある。上記のよ
うな高屈折率超微粒子もこのような効果を有する。さら
に、硬化物層(a1)にこのようなコロイド状シリカな
どの超微粒子を配合することもできる。コロイド状シリ
カとしては、平均粒径が1〜100nm、特に1〜50
nmのものが好ましく、表面がシランカップリング剤等
で修飾されたものでもよい。
【0059】活性エネルギ線硬化性組成物に含有される
光重合開始剤としては、公知または周知のものを使用で
きる。特に入手容易な市販のものが好ましい。複数の光
重合開始剤を使用してもよい。光重合開始剤としては、
アリールケトン系光重合開始剤(例えば、アセトフェノ
ン類、ベンゾフェノン類、アルキルアミノベンゾフェノ
ン類、ベンジル類、ベンゾイン類、ベンゾインエーテル
類、ベンジルジメチルケタール類、ベンゾイルベンゾエ
ート類、α−アシロキシムエステル類など)、含硫黄系
光重合開始剤(例えば、スルフィド類、チオキサントン
類など)、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、
その他の光重合開始剤がある。また、光重合開始剤はア
ミン類などの光増感剤と組み合わせても使用できる。具
体的な光重合開始剤としては、例えば以下のような化合
物がある。
【0060】4−フェノキシジクロロアセトフェノン、
4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブ
チル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1
−(4−ドデシルフェニル)−2−メチルプロパン−1
−オン、1−{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル}−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−
モルホリノプロパン−1−オン。
【0061】ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル
安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベ
ンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化
ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベ
ンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、9,10−
フェナントレンキノン、カンファーキノン、ジベンゾス
ベロン、2−エチルアントラキノン、4’,4”−ジエ
チルイソフタロフェノン、α−アシロキシムエステル、
フェニルグリオキシル酸メチル。
【0062】4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニル
スルフィド、チオキサントン、2−クロルチオキサント
ン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオ
キサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジ
クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン。
【0063】2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド、ベンゾイルジフェニルホスフ
ィンオキシド、2,6−ジメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾ
イル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオ
キシド。
【0064】活性エネルギ線硬化性組成物における光重
合開始剤の量はそれぞれ硬化性成分(多官能性化合物と
単官能性化合物の合計)100重量部に対して0. 01
〜20重量部、特に0. 1〜10重量部、が好ましい。
【0065】活性エネルギ線硬化性組成物はそれぞれ上
記基本的成分以外に溶剤や種々の配合剤を含むことがで
きる。溶剤は通常必須の成分であり、多官能性化合物が
特に低粘度の液体でないかぎり溶剤が使用される。溶剤
としては、通常多官能性化合物を硬化成分とする被覆用
組成物に使用される溶剤を使用できる。また高屈折率超
微粒子を用いる場合はその分散媒をそのまま溶剤として
も使用できる。さらに基材の種類により適切な溶剤を選
択して用いることが好ましい。
【0066】溶剤の量は必要とする組成物の粘度、目的
とする硬化被膜の厚さ、乾燥温度条件などにより適宜変
更できる。通常は活性エネルギ線硬化性組成物中の硬化
性成分に対して100倍重量以下、好ましくは0.1〜
50倍重量、用いる。溶剤としては例えば低級アルコー
ル類、ケトン類、エーテル類、セロソルブ類などの溶剤
がある。そのほか、酢酸n−ブチル、ジエチレングリコ
ールモノアセテートなどのエステル類、ハロゲン化炭化
水素類、炭化水素類などがある。耐溶剤性の低い芳香族
ポリカーボネート樹脂の被覆には低級アルコール類、セ
ロソルブ類、エステル類、それらの混合物などが適当で
ある。
【0067】活性エネルギ線硬化性組成物には、必要に
応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱重合防止剤などの
安定剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、
分散剤、帯電防止剤、防曇剤などの界面活性剤類、赤外
線吸収剤、着色剤、顔料等を適宜配合して用いてもよ
い。
【0068】上記硬化物層(A)や硬化物層(a2)の
上に、ポリシラザンを必須成分として含有する硬化性組
成物の硬化物層(B)が形成される。ポリシラザンは酸
素存在下で分解し窒素原子が酸素原子に置換してシリカ
が形成される。したがって、硬化物層(B)はポリシラ
ザンの硬化によって形成されるシリカを主とする層であ
る。ポリシラザンから形成されるシリカは加水分解性シ
ラン化合物から形成されるシリカに比較してより緻密な
シリカが形成される。例えば、ペルヒドロポリシラザン
から形成されたシリカは、4官能性の(すなわち加水分
解性基を4つ有する)加水分解性シラン化合物(例えば
テトラアルコキシシラン)から形成されたシリカに比較
してより緻密であり耐摩耗性等の表面特性が優れてい
る。
【0069】硬化物層(B)を形成しうる硬化性組成物
は、ポリシラザンを含みポリシラザン以外に通常は溶剤
を含む。溶剤以外に触媒やその他の添加剤を含んでいて
もよい。ポリシラザンは、(−Si−N−)の単位を2
以上有する重合体であり、この化学式においてケイ素原
子(4価)の残りの2つの結合手、窒素原子(3価)の
残りの1つの結合手には、それぞれ水素原子や有機基
(アルキル基など)が結合している。また、上記繰り返
し単位のみからなる線状構造の重合体ばかりでなく、上
記ケイ素原子の残りの2つの結合手の一方または両方と
上記窒素原子の結合手とが結合して環状構造が形成され
ていてもよい。重合体は環状構造のみの繰り返しからな
っていてもよく、一部に環状構造を有する線状の重合体
であってもよい。
【0070】これらポリシラザンについては例えば特開
平9−31333やそこで引用されている文献に記載さ
れているようなポリシラザンがあり、そのようなポリシ
ラザンを本発明におけるポリシラザンとして使用でき
る。また、特開平9−31333やそこで引用されてい
る文献に記載されているような変性ポリシラザンもまた
本発明におけるポリシラザンとして使用できる。
【0071】ポリシラザンとしては実質的に有機基を含
まないポリシラザン(ペルヒドロポリシラザン)、アル
コキシ基などの加水分解性基がケイ素原子に結合したポ
リシラザン、ケイ素原子や窒素原子にアルキル基などの
有機基が結合しているポリシラザンなどがある。このよ
うなポリシラザンはケイ素原子に加水分解性基を有して
いる場合は硬化の際の加水分解反応により実質的に有機
基を含まないシリカは形成される。特にペルヒドロポリ
シラザンはその焼成温度の低さおよび焼成後の硬化被膜
の緻密さの点で好ましい。
【0072】なお、ペルヒドロポリシラザンが充分に硬
化した硬化物は窒素原子をほとんど含まないシリカとな
る。また、ケイ素原子にアルキル基などの有機基が結合
しているポリシラザンの場合は、それから形成される有
機基を含むシリカがペルヒドロポリシラザンから形成さ
れるシリカに比較して耐摩耗性等の表面特性が劣ること
はあっても、より強靭な硬化被膜が得られまた厚膜化が
可能であるので、目的によってはペルヒドロポリシラザ
ンよりも好ましいことがある。
【0073】ポリシラザンとしては、鎖状、環状もしく
は架橋構造を有する重合体、または分子内にこれらの複
数の構造の混合物からなる。ポリシラザンの分子量とし
ては数平均分子量で200〜5万であるものが好まし
い。数平均分子量が200未満では焼成しても均一な硬
化被膜が得られにくい。また、数平均分子量が5万超で
は溶剤に溶解しがたくなり、また硬化性組成物が粘稠に
なるおそれがあるので、好ましくない。ケイ素原子に結
合した有機基を有するポリシラザンの場合、その有機基
としては炭化水素基やハロゲン化炭化水素基が好まし
く、特にアルキル基などの炭化水素基が好ましい。これ
ら有機基の炭素数は、特に限定されず例えば20以下の
ものがあるが、少ないことが好ましく4以下が特に好ま
しい。
【0074】ポリシラザンを溶解する溶剤としては脂肪
族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化
水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、脂肪族エーテル、
脂環式エーテル等のエーテル類が使用できる。具体的に
は、ペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、メチルペンタ
ン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、イソオクタ
ン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン等の炭化水素、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ブロモホルム、1,2
−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、トリクロ
ロエタン、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、エチルブ
チルエーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、ジメチル
ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン
等のエーテル類などがある。
【0075】これらの溶剤を使用する場合、ポリシラザ
ンの溶解度や溶剤の蒸発速度を調節するために複数の種
類の溶剤を混合してもよい。溶剤の使用量は採用される
塗工方法およびポリシラザンの構造や平均分子量などに
よって異なるが、固形分濃度で0. 5〜80重量%の範
囲で調製することが好ましい。
【0076】ポリシラザンを硬化させてシリカとするに
は通常焼成と呼ばれる加熱が必要である。しかし、本発
明においては基材が合成樹脂であるのでその焼成温度は
制限される。すなわち、基材の耐熱温度以上に加熱して
硬化させることは困難である。一般的に活性エネルギ線
硬化性組成物の硬化物の耐熱性は基材のそれよりも高
い。しかし場合によってはこの硬化物の耐熱性が基材の
耐熱性よりも低い場合があり、その場合はこの硬化物の
耐熱温度よりも低い温度でポリシラザンを硬化させる必
要が生じることもある。通常、本発明においてポリシラ
ザンの焼成生温度としては基材プラスチックの耐熱温度
よりも低い温度が採用され、その温度の上限は通常30
0℃である。芳香族ポリカーボネート系樹脂などの比較
的耐熱性の低いプラスチックを基材とする場合は180
℃以下とすることが好ましい。
【0077】ポリシラザンの焼成生温度を低下させるた
めに通常は触媒が使用される。触媒の種類や量により低
温で焼成でき、場合によっては室温での硬化が可能とな
る。また、焼成を行う雰囲気としては空気中などの酸素
の存在する雰囲気であることが好ましい。ポリシラザン
の焼成によりその窒素原子が酸素原子に置換しシリカが
生成する。充分な酸素の存在する雰囲気中で焼成するこ
とにより緻密なシリカの層が形成される。また、水や水
蒸気による処理も低温での硬化に有用である(特開平7
−223867参照)。
【0078】触媒としては、より低温でポリシラザンを
硬化させうる触媒を用いることが好ましい。そのような
触媒としては、例えば、金、銀、パラジウム、白金、ニ
ッケルなどの金属の微粒子からなる金属触媒(特開平7
−196986参照)、アミン類や酸類(特開平9−3
1333参照)がある。アミン類としては、例えば、ア
ルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミ
ン、アリールアミン、ジアリールアミン、環状アミンな
どがある。酸類としては、例えば酢酸などの有機酸や塩
酸などの無機酸がある。
【0079】金属触媒の微粒子の粒径は0. 1μm以下
が好ましく、さらに硬化物の透明性を確保するためには
0. 05μm以下が好ましい。加えて、粒径が小さくな
るに従い比表面積が増大し触媒能が増大することより触
媒性能向上の面でもより小さい粒径の触媒を使用するこ
とが好ましい。アミン類や酸類はポリシラザン溶液に配
合でき、またアミン類や酸類の溶液(水溶液を含む)や
それらの蒸気(水溶液からの蒸気を含む)をポリシラザ
ンに接触させることで硬化を促進できる。
【0080】ポリシラザンに触媒を配合して使用する場
合、触媒の配合量としてはポリシラザン100重量部に
対して0. 01〜10重量部、より好ましくは0. 05
〜5重量部である。配合量が0. 01重量部未満では充
分な触媒効果が期待できず、10重量部超では触媒どう
しの凝集が起こりやすくなり、透明性を損なうおそれが
あるために好ましくない。
【0081】また、この硬化性組成物には必要に応じて
紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤などの安定剤、レ
ベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、顔料、分散
剤、帯電防止剤、防曇剤などの界面活性剤類、赤外線吸
収剤などを適宜配合して用いてもよい。
【0082】さらに、相対的に低屈折率の硬化物層であ
る硬化物層(B)を形成するための硬化性組成物は低屈
折率を与えるための添加剤を含むことが好ましい。この
添加剤としては、硬化物(A)(屈折率約1.5)より
小さい屈折率を有する物質からなる添加剤が好ましい。
そのような添加剤としては屈折率1.46以下の金属フ
ッ化物からなる低屈折率超微粒子がある。この低屈折率
超微粒子としては平均粒径は1〜100nm、特に1〜
50nmの低屈折率超微粒子が好ましい。
【0083】低屈折率超微粒子を配合する場合、その配
合量は特に限定されないが、配合する目的を充分達成す
るためには、硬化性組成物の硬化性成分100重量部に
対して5重量部以上が適当であり、10重量部以上が好
ましい。配合量が多すぎると硬化皮膜にヘーズが発生す
るなど問題を生じやすくなる。したがって、硬化性組成
物における低屈折率超微粒子の量は硬化性成分100重
量部に対して500重量部以下、特に250重量部以
下、であることが好ましい。
【0084】低屈折率超微粒子は硬化性成分の硬化物の
屈折率よりも低くかつ屈折率1.46以下であることが
低屈折率の硬化物層の屈折率を下げる意味で好ましい。
具体的な低屈折率超微粒子としては、MgF2 (n=
1.378)が好ましい。
【0085】上記のような組成物を用いて硬化物層を形
成する方法として、まず透明プラスチック基材上に活性
エネルギ線硬化性組成物を塗工する手段としては、特に
制限されないが、公知または周知の方法を採用できる。
例えば、ディップ法、フローコート法、スプレー法、バ
ーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレ
ードコート法、エアーナイフコート法等の方法を採用で
きる。これらの方法で形成された塗膜は、活性エネルギ
線硬化性組成物が溶剤を含む場合、通常加熱等により溶
剤を除去する乾燥を行う。
【0086】活性エネルギ線硬化性組成物を硬化させる
活性エネルギ線としては特に紫外線が好ましい。しか
し、紫外線に限られず、電子線やその他の活性エネルギ
線を使用できる。紫外線源としてはキセノンランプ、パ
ルスキセノンランプ、ヒュージョンランプ、低圧水銀
灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドラン
プ、カーボンアーク灯、タングステンランプ等が使用で
きる。
【0087】なお、活性エネルギ線硬化性組成物を硬化
させるタイミングとしては3つ挙げられる。 1)活性エネルギ線硬化性組成物を塗工した後に充分な
量の活性エネルギ線を照射して本質的に硬化を終了させ
た後、硬化物層(B)を形成するための硬化性組成物を
その上に塗工する方法。 2)活性エネルギ線硬化性組成物を塗工した後に続いて
硬化物層(B)を形成するための硬化性組成物を塗工し
た後、充分な量の活性エネルギ線を照射して本質的に活
性エネルギ線硬化性組成物の硬化を終了させる方法。 3)活性エネルギ線硬化性組成物を塗工した後に塗工物
表面が指触乾燥状態になる最低限の活性エネルギ線(波
長300〜390nm領域の紫外線積算エネルギ量で約
300mJ/cm2 )を一旦照射した後、硬化物層
(B)を形成するための硬化性組成物を塗工し、次に充
分な量の活性エネルギ線を照射して本質的に活性エネル
ギ線硬化性組成物の硬化を終了させる方法。
【0088】2つの層の層間密着力を上げるためには、
2)、3)の方法がより好ましい。硬化物層(A)が硬
化物層(a1)と硬化物層(a2)の2層からなる場合
には、上記1)〜3)の方法はそれぞれさらに次のよう
な方法を採用できる。すなわち、硬化物層(B)を形成
するための硬化性組成物の塗工時における下層の状態に
応じて上記1)〜3)を下記のように細分化した各方法
を採用できる。ただし、これらの方法のみには限定され
ない。
【0089】上記1)の下層が硬化している場合: 1−1)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工後、その上に硬化物層(a2)を形成
する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工した後に充分な
量の活性エネルギ線を照射して本質的に硬化を終了させ
る方法、 1−2)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、充分な量の活性エネルギ線を照射
して本質的に硬化を終了させた後その上に硬化物層(a
2)を形成する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工し、
さらに充分な量の活性エネルギ線を照射して本質的に硬
化を終了させる方法、 1−3)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、塗工物表面が指触乾燥状態になる
最低限の活性エネルギ線(約300mJ/cm2 )を一
旦照射した後、その上に硬化物層(a2)を形成する活
性エネルギ線硬化性組成物を塗工し、さらに充分な量の
活性エネルギ線を照射して本質的に硬化を終了させる方
法。
【0090】上記2)の下層が未硬化である場合: 2−1)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工後、その上に硬化物層(a2)を形成
する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工する方法、 2−2)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、充分な量の活性エネルギ線を照射
して本質的に硬化を終了させた後その上に硬化物層(a
2)を形成する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工する
方法、 2−3)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、塗工物表面が指触乾燥状態になる
最低限の活性エネルギ線(約300mJ/cm2 )を一
旦照射した後、その上に硬化物層(a2)を形成する活
性エネルギ線硬化性組成物を塗工する方法。
【0091】上記3)の下層が部分硬化している場合: 3−1)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工後、その上に硬化物層(a2)を形成
する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工した後に塗工物
表面が指触乾燥状態になる最低限の活性エネルギ線(約
300mJ/cm2 )を照射する方法、 3−2)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、充分な量の活性エネルギ線を照射
して本質的に硬化を終了させた後その上に硬化物層(a
2)を形成する活性エネルギ線硬化性組成物を塗工し、
さらに塗工物表面が指触乾燥状態になる最低限の活性エ
ネルギ線(約300mJ/cm2 )を照射する方法、 3−3)硬化物層(a1)を形成する活性エネルギ線硬
化性組成物を塗工し、塗工物表面が指触乾燥状態になる
最低限の活性エネルギ線(約300mJ/cm2 )を一
旦照射した後、その上に硬化物層(a2)を形成する活
性エネルギ線硬化性組成物を塗工し、さらに塗工物表面
が指触乾燥状態になる最低限の活性エネルギ線(約30
0mJ/cm2 )を照射する方法。
【0092】次に硬化物層(B)を形成するための硬化
性組成物を塗工する手段も特に制限されず、公知または
周知の方法を採用できる。例えば、ディップ法、フロー
コート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート
法、ロールコート法、ブレードコート法、エアーナイフ
コート法等の方法を採用できる。ただし、先の活性エネ
ルギ線硬化性組成物を硬化させるタイミングが2)であ
る場合はディップ槽を汚染するおそれがあるためディッ
プ法は適さない。
【0093】さらに、本プラスチック製品の特徴として
透明プラスチック基材としてシート状の基材を用いた場
合には各種ディスプレイの保護板や樹脂窓等への応用が
できる。ただこうした部材の場合曲げ加工が必要となる
場合がある。そこで、曲げ加工された本製品を製造する
場合は、熱曲げ加工を用いた以下の方法が好ましく採用
される。
【0094】透明プラスチック基材上に活性エネルギ線
硬化性組成物を塗工した後、上述の1)〜3)いずれか
のタイミングで活性エネルギ線硬化性組成物を硬化さ
せ、続いて未硬化の硬化物層(B)を形成する硬化性組
成物が塗工された状態で、基材プラスチックの熱軟化温
度に5分間加熱し、続いて曲げ加工を施す。その後、硬
化物層(B)を形成する硬化性組成物が本質的に硬化す
るのに必要な温度・時間の環境に保持するという方法で
ある。この方法を用いた場合、硬化物層(B)を形成す
るための硬化性組成物が架橋硬化する前に基材が変形
し、その後その環境下で硬いシリカを主とする被膜が形
成されるために硬化物層にクラック等の不具合は生じな
い。
【0095】透明プラスチック基材の材質としては各種
透明合成樹脂を使用しうる。例えば、芳香族ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂、ポリアリ
レート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエーテルスルホ
ン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、セ
ルローストリアセテート系樹脂などの透明合成樹脂を透
明プラスチック基材の材料として使用しうる。特に芳香
族ポリカーボネート系樹脂またはポリアリレート系樹脂
からなる基材が好ましい。この透明プラスチック基材は
成形されたものであり、例えば平板や波板などのシート
状基材、フィルム状基材、各種形状に成形された基材、
少なくとも表面層が各種透明合成樹脂からなる積層体等
がある。
【0096】これらの耐擦傷性の反射防止層を有する本
発明プラスチック製品は、その優れた反射防止性能と耐
擦傷性能を活かして、建築用、車両用の窓材やブラウン
菅、プラズマディスプレイ、液晶表示装置等の各種ディ
スプレイの保護板、ミラー、ゴーグル等に使用しうる。
【0097】
【実施例】以下、本発明を実施例(例1〜5、8)、比
較例(例6、7)に基づき説明するが、本発明はこれら
に限定されない。例1〜7についての各種物性の測定お
よび評価は以下に示す方法で行い、その結果を表1に示
した。
【0098】[反射率]分光光度計にて測定された、プ
ラスチック成形品表面の視感平均反射率。 [密着性]クロスカットテスト(JIS K−197
9)。 [耐擦傷性]テーバー磨耗試験法により、2つのCS−
10F磨耗輪にそれぞれ500gの重りを組み合わせ5
00回転させたときの曇価をヘーズメータにて測定し
た。なお、曇価(ヘーズ)の測定は磨耗サイクル軌道の
4カ所で行い、平均値を算出した。耐擦傷性は(磨耗試
験後曇価)−(磨耗試験前曇価)の値(%)を示す。
【0099】[例1]撹拌機および冷却管を装着した1
00mLの4つ口フラスコに、イソプロピルアルコール
15g、酢酸ブチル15g、エチルセロソルブ7. 5
g、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルホリノプロパン−1−オン150mg、2−
(3, 5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール200mg、およびビス(1−オク
チルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)セバケート100mgを加え溶解させた。
【0100】続いてビスフェノールA/エチレンオキシ
ド4モル付加物のジアクリレート[すなわち、2,2−
ビス{4−(2−(2−アクリロイルオキシエトキシ)
エトキシ)フェニル}プロパン]10. 0gを加え常温
で1時間撹拌して活性エネルギ線硬化性組成物を得た
(以下、塗工液1とする)。
【0101】そして、厚さ3mmの透明な芳香族ポリカ
ーボネート樹脂板(150mm×300mm)にバーコ
ータを用いてこの塗工液1を塗工して、80℃の熱風循
環オーブン中で5分間保持した。これを空気雰囲気中、
高圧水銀灯を用いて3000mJ/cm2 (波長300
〜390nm領域の紫外線積算エネルギ量、以下同じ)
の紫外線を照射し、膜厚3μm、屈折率1.55の高屈
折率の硬化物層(A)を得た。
【0102】次に、この硬化物層(A)の上にさらに低
温硬化性ペルヒドロポリシラザンのキシレン溶液(固形
分20重量%、東燃社製商品名NL110)からなる硬
化性組成物(以下、塗工液2とする)をバーコータを用
いて塗工して、80℃の熱風循環オーブン中で10分間
保持し、続いて100℃の熱風循環オーブン中で120
分間保持して硬化性組成物を本質的に硬化させ、屈折率
1.46、膜厚94nmの硬化物層(B)を得た。そし
て、IR分析により完全なシリカ被膜になっていること
を確認した。こうして総膜厚3.1μmの2層の高屈折
率硬化物層(A)と硬化物層(B)からなる反射防止層
を形成させた。このサンプルを用いて各種物性の測定お
よび評価を行った。
【0103】[例2]撹拌機および冷却管を装着した1
00mLの4つ口フラスコに、イソプロピルアルコール
15g、酢酸ブチル15g、エチルセロソルブ7. 5
g、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルホリノプロパン−1−オン150mg、2−
(3, 5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール200mg、およびビス(1−オク
チルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)セバケート100mgを加え溶解させた。
【0104】続いて水酸基を有するジペンタエリスリト
ールポリアクリレートと部分ヌレート化ヘキサメチレン
ジイソシアネートの反応生成物であるウレタンアクリレ
ート(1分子あたり平均15個のアクリロイル基を含
有)10. 0gとSb25 ゾル(Sb25 の平均粒
径20nm、分散媒イソプロピルアルコール、固形分濃
度30重量%)をSb25 量で20gを加え常温で1
時間撹拌して活性エネルギ線硬化性組成物を得た(以
下、塗工液3とする)。
【0105】厚さ100μmの透明な芳香族ポリカーボ
ネートフィルムにバーコータを用いて塗工液3を塗工
後、80℃の熱風循環オーブン中で5分間保持し、これ
を空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて150mJ/cm
2 の紫外線を照射し、膜厚3μmの高屈折率硬化物層を
仮硬化させた。そして、この上に塗工液2を硬化後の膜
厚が94nmになるようにもう一度バーコータを用いて
塗工して、80℃の熱風循環オーブン中で10分間保持
した後、これを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて30
00mJ/cm2 の紫外線を照射した。最後に本サンプ
ルを100℃の熱風循環オーブン中で120分間保持
し、完全硬化した硬化物層(A)と硬化物層(B)を得
た。硬化物層(A)の屈折率は1.61であった。この
サンプルを用いて各種物性の測定および評価を行った。
【0106】[例3]厚さ100μmの透明な芳香族ポ
リカーボネート樹脂フィルムにバーコータを用いて塗工
液3からSb25 ゾルを除いた組成物(以下、塗工液
4とする)を塗工後、80℃の熱風循環オーブン中で5
分間保持し、これを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて
150mJ/cm2 の紫外線を照射し、膜厚3μmで屈
折率1.48の硬化物層(a1)を仮硬化させた。そし
て、この上に塗工液3をもう一度バーコータを用いて塗
工して、80℃の熱風循環オーブン中で10分間保持し
た後、これを再度空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて1
50mJ/cm2 の紫外線を照射し、膜厚94nmの硬
化物層(a2)を仮硬化させた。
【0107】引き続き塗工液2をバーコータを用いて塗
工し、高圧水銀灯を用いて3000mJ/cm2 の紫外
線を照射し、硬化物層(a1)および(a2)を完全硬
化させた。最後に本サンプルを100℃の熱風循環オー
ブン中で120分間保持し、膜厚94nmの完全硬化し
た硬化物層(B)を得た。このサンプルを用いて各種物
性の測定および評価を行った。
【0108】[例4]例3において、最後に100℃の
熱風循環オーブン中で120分間保持する代わりに、室
温下で1日養生した。このサンプルを用いて各種物性の
測定および評価を行った。
【0109】[例5]例3におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。厚さ3mmの透明な芳香族ポリ
カーボネート樹脂板(150mm×300mm)にバー
コータを用いて塗工液4を塗工後、80℃の熱風循環オ
ーブン中で5分間保持し、これを空気雰囲気中、高圧水
銀灯を用いて150mJ/cm2 の紫外線を照射し、膜
厚3μmの硬化物層(a1)を仮硬化させた。そして、
この上に塗工液3をもう一度バーコータを用いて塗工し
て、80℃の熱風循環オーブン中で10分間保持した
後、これを再度空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて15
0mJ/cm2 の紫外線を照射し、膜厚94nmの硬化
物層(a2)を仮硬化させた。
【0110】この上に塗工液2をバーコータを用いて塗
工し、高圧水銀灯を用いて3000mJ/cm2 の紫外
線を照射し、硬化物層(a1)および(a2)を完全硬
化させ、引き続いて170℃の熱風循環オーブン中で5
分間保持し、取り出し直後に硬化物層(B)を形成する
硬化性組成物の塗工面が凸側になるように、180mm
Rの曲率を持つ型に押しつけ、曲げ加工を施した。そし
て、室温下で1日養生してサンプルを得た。サンプルの
外観を観察したところ、クラック等の異状は認められな
かった。
【0111】[例6]塗工液2を厚さ3mmの透明な芳
香族ポリカーボネート樹脂板(150mm×300m
m)にバーコータを用いて塗工して、80℃の熱風循環
オーブン中で10分間保持し、続いて100℃の熱風循
環オーブン中で120分間保持することで膜厚94nm
の硬化物層(B)を得た。そして、IR分析により完全
なシリカ被膜になっていることを確認した。このサンプ
ルを用いて各種物性の測定および評価を行った。
【0112】[例7]塗工液4を厚さ3mmの透明な芳
香族ポリカーボネート樹脂板(150mm×300m
m)にバーコータを用いて塗工して、80℃の熱風循環
オーブン中で5分間保持した。これを空気雰囲気中、高
圧水銀灯を用いて3000mJ/cm2の紫外線を照射
し、膜厚3μm、屈折率1.48の高屈折率硬化物層
(A)を得た。このサンプルを用いて各種物性の測定お
よび評価を行った。
【0113】[例8]0.3MのMgCl2 水溶液中
に、撹拌下で0.6MのNH4 F水溶液を徐々に滴下
し、MgF2 のゾルを得た。TEM観察の結果、MgF
2 粒子は単分散しており、その1次粒子径は約8nmで
あった。このゾルをエバポレータで濃縮してスラリーに
した後、水洗して不純物を除去した。さらにスラリーを
120℃で1時間乾燥し、MgF2 の粉末を得た。
【0114】この粉末10gを低温硬化性ペルヒドロポ
リシラザンのキシレン溶液(固形分20重量%、東燃社
製商品名NL110)50gに添加後、20分間超音波
照射を行い、硬化性組成物(以下、塗工液Xとする)を
得た。レーザー散乱法により測定した液中粒子の凝集径
は30nmであった。
【0115】厚さ100μmの透明なポリカーボネート
フィルムにバーコータを用いて塗工液3を塗工後、80
℃の熱風循環オーブン中で5分間保持し、これを空気雰
囲気中、高圧水銀灯を用いて150mJ/cm2 の紫外
線を照射し、膜厚3μmの高屈折率硬化物層を仮硬化さ
せた。
【0116】この上に塗工液Xを硬化後の膜厚が94μ
mになるようにもう一度バーコータを用いて塗工して、
80℃の熱風循環オーブン中で10分間保持した後、こ
れを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて3000mJ/
cm2 の紫外線を照射した。最後に本サンプルを100
℃の熱風循環オーブン中で120分間保持し、完全硬化
した硬化物層(A)と硬化物層(B)を得た。硬化物層
(A)の屈折率は1.61、硬化物層(B)の屈折率は
1.42であった。このサンプルを用いて各種物性の測
定および評価を行った。
【0117】
【表1】
【0118】
【発明の効果】本発明のプラスチック製品は、高い反射
防止性能と高い反射防止膜間密着性を有するとともに、
反射防止膜がきわめて優れた耐擦傷性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 183/16 C09D 183/16 // B05D 7/24 302 B05D 7/24 302Y (72)発明者 山本 博嗣 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明プラスチック基材の表面に基材側から
    順次、活性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層(A)
    と、ポリシラザンを必須成分として含有する硬化性組成
    物の硬化物層(B)と、を有し、かつ硬化物層(A)の
    屈折率n(A) が硬化物層(B)の屈折率n(B) よりも大
    きいことを特徴とする反射防止性のプラスチック製品。
  2. 【請求項2】硬化物層(A)が屈折率1.5以上の金属
    酸化物からなる高屈折率超微粒子を含む、請求項1に記
    載のプラスチック製品。
  3. 【請求項3】硬化物層(B)が屈折率1.46以下の低
    屈折率超微粒子を含む、請求項1または2に記載のプラ
    スチック製品。
  4. 【請求項4】低屈折率超微粒子が、MgFからなる超微
    粒子である請求項3に記載のプラスチック製品。
  5. 【請求項5】透明プラスチック基材の表面に基材側から
    順次、活性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層(a1)
    と、第2の活性エネルギ線硬化性組成物の硬化物層(a
    2)と、ポリシラザンを必須成分として含有する硬化性
    組成物の硬化物層(B)と、を有し、かつ硬化物層(a
    2)の屈折率n(a2)が硬化物層(a1)の屈折率
    (a1)、硬化物層(B)の屈折率n(B) のいずれよりも
    大きいことを特徴とする反射防止性のプラスチック製
    品。
  6. 【請求項6】硬化物層(a2)の厚さdと硬化物層(a
    2)の屈折率n(a2)の積の4倍が、380〜780nm
    の範囲にあることを特徴とする請求項5に記載のプラス
    チック製品。
  7. 【請求項7】硬化物層(a2)が屈折率1.5以上の金
    属酸化物からなる高屈折率超微粒子を含む、請求項5ま
    たは6に記載のプラスチック製品。
  8. 【請求項8】高屈折率超微粒子が、ZnO、TiO2
    Sb25 、SnO2 、CeO2 、Y23 、La2
    3 、ZrO2 、Al23 およびITOから選ばれた1
    種以上の金属酸化物からなる超微粒子である請求項2ま
    たは7に記載のプラスチック製品。
  9. 【請求項9】硬化物層(B)の厚さが0. 01〜10μ
    mである、請求項1〜8のいずれかに記載のプラスチッ
    ク製品。
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JP2015205956A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社豊田自動織機 組成物、該組成物を硬化させた膜、及び該膜を具備する樹脂製部材
EP2931795A4 (en) * 2012-12-12 2016-07-13 Kolon Inc TRANSPARENT POLYIMIDE SUBSTRATE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME

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