JPH11314969A - 高熱伝導性Si3N4焼結体及びその製造方法 - Google Patents

高熱伝導性Si3N4焼結体及びその製造方法

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JPH11314969A
JPH11314969A JP11031009A JP3100999A JPH11314969A JP H11314969 A JPH11314969 A JP H11314969A JP 11031009 A JP11031009 A JP 11031009A JP 3100999 A JP3100999 A JP 3100999A JP H11314969 A JPH11314969 A JP H11314969A
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powder
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sio
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JP11031009A
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Ai Ito
愛 伊藤
Tomomasa Miyanaga
倫正 宮永
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • C04B35/584Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride
    • C04B35/591Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride obtained by reaction sintering

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si粉末を原料とする反応焼結法によって、
優れた強度特性と共に、高い熱伝導性を有するSi34
焼結体を安価に提供する。 【解決手段】 酸素量1重量%以下のSi粉末に、Y、
Yb又はSmの酸化物粉末1〜20重量%を混合し、そ
の成形体を窒素中1400℃以下で窒化処理した後、窒
素中1700〜1950℃で焼結する。この方法によ
り、熱伝導率70W/mK以上、3点曲げ強度600M
Pa以上のSi34焼結体が得られる。更に熱伝導率を
向上させるため、Si粉末の1〜10重量%の炭素を含
む還元性コーティング剤を原料粉末に添加混合し、窒化
処理前に、真空中か又は窒素含有雰囲気中200〜80
0℃の温度で還元熱処理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的強度に優れ
ると同時に、高熱伝導性を有する窒化ケイ素(Si
34)焼結体、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、Si34を主成分とするSi
34焼結体は、優れた高温特性を有するため、高温用の
構造部品及び機械部品の材料として使用されている。し
かしながら、従来の製造法による窒化ケイ素焼結体は、
靭性値などの機械的強度には優れているものの、熱伝導
特性の点では窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素
(SiC)、酸化ベリリウム(BeO)に比べて劣るた
めに、高い耐熱衝撃性を必要とする部品又は部材への適
用が困難であった。
【0003】Si34焼結体の熱伝導率が低い理由は、
熱伝導のキャリアーであるフォノンが、Si34結晶中
に固溶した酸素イオンなどの不純物によって散乱される
ためである。従来よりSi34焼結体の原料として用い
られるSi34粉末には、その製造工程で酸素が固溶す
るため、通常1.5重量%程度の酸素が含有されてい
る。この内部に存在する酸素、及び粉末表面に生成して
いる主にSiO2からなる自然酸化膜中の酸素が、焼結
過程においてSi34結晶中に拡散・固溶して、フォノ
ン散乱の原因となるのである。
【0004】Si34焼結体の製造方法の一つに、Si
粉末を原料粉末とし、これを窒化する反応焼結法があ
る。しかし、この反応焼結法においても、Si粉末の粒
子表面に存在する自然酸化膜中の酸素が、Siの窒化過
程でSi粒子内あるいは窒化生成したSi34粒子内に
固溶し、また後の焼結過程においてもSi34粒子内に
固溶するので、得られるSi34焼結体の熱伝導率が低
下することが避けられなかった。
【0005】そこで、高熱伝導性のSi34焼結体の製
造方法が検討され、例えば特開平9−268069号公
報には、Si34粉末を原料とし、周期律表第3A族元
素の酸化物を添加すると共に、酸素量及びアルミニウム
量を制御しながら、1500〜1800℃で焼成後、
1.5気圧以上の窒素中2000℃以上で5〜10時間
の焼成を行い、更に焼結体を1000〜1400℃の非
酸化性雰囲気で熱処理する方法が提案されている。この
方法によれば、70W/mK以上の熱伝導率のSi34
焼結体が得られるとされているが、高温と高圧を必要と
するため、エネルギーコストの面から量産に適する方法
とは言えない。
【0006】一方、Si粉末を原料とする反応焼結法で
Si34焼結体を作製する場合、Si粉末単独では窒化
や焼結反応が充分に進まない。このため、窒化や焼結の
促進による緻密化と高強度化を図るために、希土類酸化
物やアルカリ土類酸化物の添加が一般に行われている。
例えば特開平7−109176号には、Si粉末と、焼
結助剤のY23粉末及びAl23粉末とを原料とし、1
400〜1850℃という量産に適した温度域での反応
焼結によりSi34焼結を製造する方法が記載されてい
る。しかし、この方法により製造されたSi34焼結体
の熱伝導率は40W/mK程度に過ぎず、満足すべきも
のではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、高熱伝
導性を有するSi34焼結体を得るためには、Si34
粉末の高温高圧下での焼結により高熱伝導化及び高強度
化を図る方法があるが、エネルギーコストの上昇などで
製造コストがかさむため、実用的ではなかった。また、
反応焼結法により安価にSi34焼結体を製造する場合
でも、得られるSi34焼結体は機械強度に優れている
反面、高い熱伝導率を達成することが難しいという問題
があった。
【0008】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
反応焼結法によって、Si34焼結体が本来備える高強
度特性に加え、高い熱伝導性を有するSi34焼結体を
安価に提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するSi34焼結体は、Siの反応焼
結によるSi34焼結体であって、Y、Yb、Smの少
なくとも1種の元素の化合物を、その酸化物Ln2
3(ただし、Ln=Y、Yb、又はSm)に換算して0.
6〜13重量%含み、Si34結晶粒子中の酸素含有量
が1重量%以下であって、相対密度が85〜99.9%
の範囲にあり、熱伝導率が70W/mK以上で、3点曲
げ強度が600MPa以上であることを特徴とする。
【0010】また、上記本発明のSi34焼結体におい
ては、焼結体中のSiとY、Yb、Smの含有量が、酸
化物のモル比(SiO2/Ln23)で0.1〜2の範囲
内にあることが好ましい。更に、Si34結晶粒子が平
均長軸粒径2μm以上のβ型であり、粒界相に化合物L
aSibcd(ただし、2≦a≦4、2≦b≦3、0
≦c≦7、2≦d≦4)が含まれていること、特に化合
物Yb4Si272が含まれていることが好ましい。
【0011】本発明におけるSi34焼結体の製造方法
は、含有酸素量が1重量%以下のSi粉末80〜99重
量%と、Y、Yb、Smの少なくとも1種の元素の酸化
物Ln23(ただし、Ln=Y、Yb、又はSm)粉末
1〜20重量%とを混合し、その成形体を窒素含有雰囲
気中にて1400℃以下の温度で窒化処理した後、得ら
れた窒化体を窒素含有雰囲気中にて1700〜1950
℃の温度で焼成することを特徴とする。
【0012】このSi34焼結体の製造方法において
は、前記原料粉末に、更にSi粉末の1〜10重量%の
還元性コーティング剤を添加混合し、その成形体を10
0Torr以下の真空中か又は窒素含有雰囲気中にて2
00〜800℃の温度で熱処理した後、前記の窒化処理
及び焼成を行うことができる。この場合の還元性コーテ
ィング剤としては、C、H、O及び金属陽イオンを含む
化合物を使用することができ、具体的には金属陽イオン
としてSi又はTiを含むカップリング剤が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】Si34焼結体の熱伝導率にはS
34結晶粒子中の格子欠陥や粒界相中のガラス成分が
影響していると考えられ、格子欠陥としては結晶中に固
溶した酸素イオンなどの不純物イオンの存在が挙げられ
る。そこで本発明では、まず出発原料として、含有酸素
量が1重量%以下の高純度のSi粉末を用いることによ
り、Si34結晶粒子内への不純物酸素イオンの固溶を
抑制し、Si34焼結体の高熱伝導化を図るものであ
る。
【0014】また、出発原料となる酸化物系焼結助剤の
種類も、Si34焼結体の熱伝導率に影響を及ぼす。即
ち、周期律表の第3A族元素の酸化物は、Si34結晶
中に固溶しないので、熱伝導性の点で優れていることが
知られている。本発明では、3A族元素の焼結助剤を検
討した結果、3A族元素の中でもY、Yb、Smが高熱
伝導率化に有効であること、特にYbが最も有効である
ことを見いだし、これらの元素の酸化物を焼結助剤とし
て使用するものである。
【0015】Y、Yb、Smはイオン電界強度の高い元
素であり、粒界相中の酸素イオンとの強い静電結合によ
り複合酸化物を形成するため、高温でも酸素がSi34
結晶粒子内に固溶するのを未然に防ぐ働きをする。ま
た、これらの元素を添加したとき粒界相に析出する結晶
相は、他の3a族元素を添加した場合よりも結晶性がよ
い。以上のような理由により、Y、Yb、Smの添加が
Si34焼結体の高熱伝導化をもたらすものと考えられ
る。
【0016】上記Y、Yb、Sm(まとめてLnで表
す、以下同じ)の酸化物(Ln23)粉末の添加量は、
Si粉末を含む総原料粉末の1〜20重量%の範囲とす
る。この添加量が1重量%より少ないと、Si粉末の窒
化反応が充分に進まず、窒化後にSi粒子が残留するた
め、後の焼結時にSiの融点以上の高温でSi粒子の溶
出反応が起こり、相対密度85%以上のものが得られ
ず、その結果熱伝導率70W/mK以上且つ3点曲げ強
度600MPa以上の焼結体が得られない。逆に、この
添加量が20重量%を越えると、得られる焼結体中の粒
界相の量が増加するため、焼結体の熱伝導率が低下す
る。
【0017】また、原料粉末中のSiとLnの割合は、
酸化物Ln23に対するSiO2のモル比SiO2/Ln
23で0.1〜2の範囲が好ましく、0.1〜0.8の範
囲が更に好ましい。ただし、この場合のSiO2量と
は、Si粉末中の酸素が全てSiO2であると仮定した
量である。即ち、Si粉末中の酸素量をx重量%とする
と、x重量%とSiO2/Siの分子比との積としてS
iO2量を計算する。尚、Ln23量は、焼結助剤のY2
3粉末、Yb23粉末及びSm23粉末の当初の合計
添加量である。このSiO2/Ln23のモル比が0.1
未満の場合には、焼成の際に液相が充分生成されないた
め焼結が進行せず、焼結体の強度が充分向上しない。一
方、SiO2/Ln23のモル比が2を越えると、生成
する液相量が多いために液相中に溶解するSi34の量
が増え、その結果粒界相の量が増加して、焼結体の熱伝
導率が低下する恐れがある。
【0018】このように調整した原料粉末を成形した
後、その成形体を窒素含有雰囲気中にて1400℃以下
の温度で焼成し、Si粉末を窒化する。この場合の窒素
含有雰囲気のガス圧は、常圧(1気圧)程度でよい。窒
化時の焼成温度が1400℃を越えると、Siの融点に
達し、Siの窒化反応の前にSiの溶出反応が生じるた
め、得られる焼結体中に未窒化のSiが残留する結果と
なり、このSiが熱伝導率や強度の低下の原因となるの
で好ましくない。尚、窒化のための好ましい焼成温度の
下限は1200℃である。
【0019】次に、上記のごとく窒化した成形体(窒化
体という)は、窒素含有雰囲気中にて1700〜195
0℃の温度で焼成して、緻密なSi34焼結体とする。
この時の焼成温度が1700℃未満では、液相が十分に
生成されず、焼結反応が進行しないため粒成長せず、そ
の結果得られる焼結体の熱伝導率及び機械的強度は低い
値となる。また、この焼成温度が1950℃を越える
と、Si34粒子の粒成長が著しくなり、得られる焼結
体の熱伝導率は高くなるが、成長した粗大粒子自身が破
壊の起点となるため、機械的強度が低下する。
【0020】このようにして、本発明方法により得られ
るSi34焼結体は、Y、Yb、Smの少なくとも1種
の元素の化合物を酸化物Ln23に換算して0.6〜1
3重量%含み、Si34結晶粒子中の酸素含有量が1重
量%以下である。そして、このSi34焼結体では、相
対密度が85〜99.9%の範囲にあり、熱伝導率が7
0W/mK以上で、且つ3点曲げ強度が600MPa以
上となり、高強度特性と高熱伝導性とを兼ね備えること
ができる。
【0021】更に好ましくは、Si34焼結体中に平均
長軸粒径2μm以上のβ型Si34結晶粒子を含むこと
が望ましく、特に全てのSi34結晶粒子がβ型からな
ることが好ましい。β型Si34はα型と比較して不純
物固溶量が少なく、且つ柱状のβ型結晶粒子を成長させ
るので、焼結体の高熱伝導化をより一層達成できるから
である。
【0022】また、本発明方法においては、原料粉末に
還元性コーティング剤を添加混合して還元熱処理するこ
とにより、Si34焼結体の熱伝導率を一層向上させる
ことができる。即ち、この還元性コーティング剤はSi
粉末などに付着し、還元熱処理時にSi粒子表面の酸化
膜を積極的に除去するので、得られるSi34焼結体中
の酸素含有量が更に減少し、熱伝導率が一層向上する。
このような還元性コーティング剤としては、還元成分と
してのCのほか、O、H及び金属陽イオンを含む化合物
であればよく、例えば複合材料などの界面の接着性を高
めるために用いられているシラン系又はチタネート系な
どの、金属陽イオンとしてSi又はTiを含むカップリ
ング剤を使用することが好ましい。
【0023】上記還元性コーティング剤を原料粉末に添
加し、窒化のための焼成前に、その成形体を熱処理する
ことによって、Si粒子表面の自然酸化膜中の酸素が還
元性コーティング剤中のCにより還元されて除去され
る。しかしながら、Si粒子表面の酸素を完全に除去し
てしまうことは、低温での焼結を困難にするため好まし
くない。よって、本発明方法では、少量の酸素を残留さ
せるために、この還元性コーティング剤の添加量をSi
粉末に対して1〜10重量%の範囲とする。また、還元
のための熱処理は、100Torr以下の真空中か又は
窒素含有雰囲気中において、200〜800℃の温度範
囲内で行う。
【0024】この還元のための熱処理において、窒素を
含まない雰囲気を用いる場合には、100Torr以下
の真空中とするのが望ましい。100Torrを越える
と、雰囲気中の酸素が還元性コーティング剤と反応し、
その結果Si粒子表面の酸素が還元されずに残留する恐
れがあるからである。また、この場合の熱処理温度を2
00〜800℃とする理由は、200℃未満では成形体
中に還元性コーティング剤が残留してSi粒子の表面を
覆い、後の窒化反応が十分に進行しなくなるからであ
る。逆に、焼成温度が800℃を越えると、成形体中の
酸素が殆ど全て還元除去されるため、その結果として焼
結時の液相量が少なくなり、焼結体の緻密化が進まなく
なる恐れがある。
【0025】この還元熱処理の結果、Si粒子表面の酸
素の一部は残留するが、残りの一部は還元除去される。
そして、一部の酸素が除去されて生成した酸素空孔に、
後の窒化処理において窒素ガスのNが入り込む形で反応
する。従って、従来のSi34焼結体の粒界相がLnp
Siqr(ここでp、q、rは自然数)等の酸化物であ
るのに対して、上記の還元性コーティング剤を添加する
方法で製造した本発明のSi34焼結体の粒界相には、
LnaSibCd(ただし、2≦a≦4、2≦b≦3、
0≦c≦7、2≦d≦4)で表される酸窒化物が含まれ
ている。特に、LnがYbである場合に熱伝導率の向上
が大きく、この場合にはYb4Si272で表される酸
窒化物が粒界相に含まれる。
【0026】
【実施例】実施例1 Si粉末(含有酸素量0.9重量%、平均粒径0.9μ
m)に、焼結助剤としてY23、Yb23又はSm23
粉末を下記表1に示す量で添加し、エタノール分散媒中
でSi34製ポットSi34製ボールによるボールミル
混合を約24時間行った。その後、乾燥し、金型プレス
により熱伝導率測定用として直径13mm×厚さ4mm
の成形体、及び曲げ試験用として6×6×50mmの成
形体を作製した。次に、これらの成形体を、1気圧の窒
素ガス雰囲気中において、1200〜1400℃の温度
範囲内で5時間焼成することにより窒化処理した。得ら
れた各窒化体を、1気圧の窒素ガス雰囲気中において、
表1に示す1750〜1800℃の温度でそれぞれ3時
間焼成して焼結体を得た。
【0027】得られた各Si34焼結体について、その
相対密度と3点曲げ強度を求めると共に、熱拡散率をレ
ーザーフラッシュ法により測定し、計算式により室温で
の熱伝導率を算出した。また、X線回析法により、各焼
結体中のSi34粒子が全てβ型であることを確認し
た。更に、各焼結体から一辺約3mmの立方体を切り出
し、表面を鏡面に研磨した後、走査型電子顕微鏡によっ
て組織を観察し、Si34結晶粒子の平均長軸粒径を算
出した。これらの結果を、まとめて下記表1に示した。
【0028】また、ICP発光分析によって各焼結体中
のY、Yb、Smの各元素含有量を測定し、その値を酸
化物Ln23量に換算したところ、当初の添加量と同じ
であった。一方、各焼結体のSi34粒子中の酸素量を
ガス昇温分析により測定したところ、いずれも0.9重
量%であった。この酸素が全てSiO2であると仮定し
たときのSiO2量を、上記酸素量に分子比SiO2/O
2を掛けて算出し、求めたSiO2量と上記Ln23量と
からSiO2/Ln23のモル比を求め、その結果を下
記表1に示した。
【0029】
【表1】 焼 結 助 剤 SiO2/Ln2O3 焼結温度 密度 長軸径 熱伝導率 強 度試料 種 類 (wt%) モル比 (℃) (%) (μm) (W/mK) (MPa) 1 Y2O3 (8) 0.73 1750 95 7 80 800 2 Yb2O3 (20) 0.44 1800 94 15 90 700 3 Sm2O3 (15) 0.56 1750 95 8 88 880 4 Y2O3・Yb2O3(17) 0.43 1800 95 10 88 780
【0030】更に、上記実施例1と同様に別途作製した
各成形体を、窒化時の最高温度が1400℃を越える1
200〜1430℃の温度範囲で焼成した以外は上記と
同様に窒化処理し、その後は実施例1と同じ条件で焼結
した。得られたSi34焼結体は、窒化処理時に溶出し
たSiが未窒化のまま残るため相対密度が低く、また未
窒化のまま残ったSiの塊が破壊の起点となるため、上
記実施例1の各試料1〜4に比べて3点曲げ強度が大幅
に低下した。
【0031】また、上記実施例1と同様に作製した各窒
化体を、1気圧の窒素ガス雰囲気中において1690℃
及び1970℃の各温度で3時間焼成して、それぞれS
34焼結体を得た。しかし、1690℃で焼結した焼
結体は、焼結温度が低すぎるため焼結が十分ではなく、
上記実施例1の試料1〜4に比べて相対密度、熱伝導
率、3点曲げ強度のいずれも低い値を示した。一方、1
970℃で焼結した焼結体では、熱伝導率は120W/
mKと高い値を示したが、過大に粒成長した粗大なSi
34結晶粒子が破壊の起点となるため、3点曲げ強度は
600MPaに満たなかった。
【0032】比較例1 含有酸素量が1.5重量%のSi粉末(平均粒径0.7μ
m)を用いた以外は実施例1と同様にして、比較試料1
のSi34焼結体を製造した。また、焼結助剤としてN
23粉末又はLa23粉末を用いた以外は実施例1と
同様にして、比較試料2及び3のSi34焼結体を作製
した。得られた各Si34焼結体を実施例1と同様に評
価し、その結果を下記表2に示した。
【0033】
【表2】 焼結助剤 SiO2/Ln2O3 焼結温度 密度 長軸径 熱伝導率 強 度比較試料 種 類 (wt%) モル比 (℃) (%) (μm) (W/mK) (MPa) 1 Y2O3 (8) 1.22 1750 96 8 63 800 2 Nd2O3 (15) 0.89 1800 94 5 60 611 3 La2O3 (15) 0.87 1750 94 3 55 590
【0034】比較試料1の焼結体の熱伝導率が実施例1
の試料1に比べて低いのは、使用したSi粉末中の含有
酸素量が1重量%より多いため、Si34結晶中に不純
物酸素が固溶し、熱伝導のキャリアであるフォノンが散
乱されるためであると考えられる。また、比較試料2及
び3の各焼結体では、X線回析による分析の結果、Si
34粒子の一部はβ型に変態しておらず、α型Si34
粒子の存在が確認できた。これは、Nd23又はLa2
3を焼結助剤とした場合、Y23、Yb23、Sm2
3の各焼結助剤に比べ、Si34粒子のα型からβ型へ
の相変態速度が遅いためであると考えられる。このた
め、比較試料2及び3の焼結体は、熱伝導率が極めて低
い値であった。
【0035】比較例2 前記実施例1と同じSi粉末を使用し、焼結助剤として
のY23、Yb23、Sm23の各粉末の添加量を下記
表3のごとく変化させた以外は実施例1と同様にして、
比較試料4〜9の各Si34焼結体を製造した。得られ
た各Si34焼結体を実施例1と同様に評価し、その結
果を表3に併せて示した。
【0036】
【表3】 焼結助剤 SiO2/Ln2O3 焼結温度 密度 長軸径 熱伝導率 強 度比較試料 種 類 (wt%) モル比 (℃) (%) (μm) (W/mK) (MPa) 4 Y2O3 (0.8) 13.13 1750 75 1 58 350 5 Y2O3 (22) 0.38 1750 95 8 69 750 6 Yb2O3 (0.8) 22.90 1800 80 5 60 550 7 Yb2O3 (25) 0.55 1800 99 15 67 780 8 Sm2O3 (0.8) 20.27 1750 84 3 40 500 9 Sm2O3 (25) 0.49 1750 97 8 60 780
【0037】上記の結果から分かるように、焼結助剤の
添加量が1重量%より少ないとSiの窒化反応が充分に
進まず、焼結体中に未窒化のSi粒子が残留するため、
焼結体の相対密度、熱伝導率及び3点曲げ強度はいずれ
も実施例1の各試料より低い値を示した。また、焼結助
剤を20重量%を越えて過剰に添加した場合には、焼結
性が向上し、焼結体の相対密度は増加するが、焼結体中
の粒界相の占める割合が大きくなるため、熱伝導率が低
下した。
【0038】実施例2 前記実施例1と同じSi粉末に、その試料1と同様に焼
結助剤として8重量%のY23粉末を添加して、SiO
2/Ln23のモル比を全ての試料で0.73とした。更
に、還元性コーティング剤としてシラン系カップリング
剤であるビニルトリエトキシシラン(CH2=CHSi
(OC25)3)を、Si粉末に対する添加量が下記表4
に示す値となるように変化させて添加し、実施例1と同
じ条件でボールミル混合を行った。
【0039】この各混合粉末を、実施例1と同様に成形
し、各成形体を1気圧の窒素雰囲気中において500℃
で2時間の還元熱処理を行い、次いで実施例1と同様に
窒化処理及びその後の焼結を行って、試料1−1〜試料
1−3の各Si34焼結体を製造した。得られた各焼結
体について実施例1と同様に評価し、X線回折によって
確認した粒界相に含まれる酸窒化物の種類と共に、その
結果を下記表4に示した。尚、SiO2/Ln23のモ
ル比は、上記のごとく焼結体中のY23(焼結助剤)相
当量が8重量%、Si34粒子中の酸素量が0.9重量
%であることから、実施例1と同様に計算すると全ての
試料で0.73となり、これを下記表4にSiO2/Y2
3のモル比として併記した。
【0040】
【表4】 コーティンク゛剤 SiO2/Y2O3 焼結温度 密度 長軸径 粒界相 熱伝導率 強 度試料 量(wt%) モル比 (℃) (%) (μm) 酸窒化物 (W/mK) (MPa) 1−1 1 0.73 1800 93 6 Y4Si2O7N2 83 750 1−2 5 0.73 1800 90 7 Y4Si2O7N2 88 700 1−3 10 0.73 1950 87 6 Y4Si2O7N2 90 690
【0041】また、上記と同じ還元性コーティング剤を
使用し、焼結助剤としてY23粉末の代わりに実施例1
の試料2と同じYb23粉末を同量添加し、上記と同様
にSi34焼結体を製造して、これを試料2−1〜試料
2−3とした。同じく実施例1の試料3と同じSm23
粉末を同量添加して、上記と同様に製造したものを試料
3−1〜試料3−3とした。得られた各Si34焼結体
について、上記と同様に評価した結果を下記表5に示し
た。尚、上記SiO2/Ln23のモル比は、焼結体中
のYb23相当量が20重量%、Sm23相当量が15
重量%であり、Si34粒子中の酸素量が0.9重量%
であるから、実施例1と同様に算出し、表4にSiO2
/Ln23のモル比として併記した。
【0042】
【表5】 コーティンク゛剤 Si2/Ln2O3 焼結温度 密度 長軸径 粒界相 熱伝導率 強 度試料 量(wt%) モル比 (℃) (%) (μm) 酸窒化物 (W/mK) (MPa) 2−1 1 0.44 1850 94 15 Yb4Si2O7N2 95 695 2−2 5 0.44 1900 90 14 Yb4Si2O7N2 100 690 2−3 10 0.44 1950 88 11 Yb4Si2O7N2 102 685 3−1 1 0.56 1800 93 9 Sm2Si3O3N4 90 750 3−2 5 0.56 1900 95 9 Sm2Si3O3N4 93 780 3−3 10 0.56 1950 90 6 Sm2Si3O3N4 95 700
【0043】尚、上記実施例1の試料1−1と同様に作
製した成形体を、190℃、250℃、780℃、及び
820℃の各温度にて窒素雰囲気中で還元熱処理した以
外、試料1−1と同じ条件でSi34焼結体を製造し
た。還元熱処理温度が190℃のSi34焼結体では、
残留したコーティング剤の影響で窒化反応が進まず、焼
結体中に未窒化のSiが残留して機械的強度が低下し
た。また、還元熱処理温度が820℃の焼結体では、成
形体中の酸素量が少なくなり、焼結が困難となるため、
得られた焼結体は相対密度が80%と低く、その結果3
点曲げ強度も550MPaに低下した。一方、250℃
及び780℃で還元熱処理した焼結体は、いずれも相対
密度が85%以上と良好な焼結性を示し、またコーティ
ング剤により成形体中の酸素が一部除去された結果、熱
伝導率及び3点曲げ強度ともに試料1−1と同等又はそ
れ以上の優れた特性を有する焼結体が得られた。
【0044】更に、上記実施例1の試料1−1と同様に
作製した成形体を、それぞれ90Torr及び110T
orrの真空中で還元熱処理した以外、試料1−1と同
じ条件でSi34焼結体を製造した。その結果、90T
orrの真空中で還元熱処理して得た焼結体は、成形体
中の酸素とコーティング剤との還元反応が問題なく進
み、焼結体の熱伝導を阻害する不純物である酸素が一部
除去されるため、試料1−1と同等又はそれ以上に良好
な熱伝導率が得られた。しかし、110Torrの真空
中で還元熱処理した場合には、雰囲気中に含まれる酸素
とコーティング剤とが反応するため、成形体中の酸素は
除去されず、焼結体の熱伝導率は向上しなかった。
【0045】実施例3 前記実施例1と同じSi粉末に、その試料1と同様に8
重量%のY23粉末を添加し、SiO2/Ln23のモ
ル比を0.73とした。更に、原料粉末に添加する還元
性コーティング剤として、チタネート系カップリング剤
であるイソプロピルトリオクタノイルチタネート((C
3)2CH−O−Ti−(OCOC715)3)を、Si粉
末に対する添加量が下記表6に示す値となるように添加
し、実施例1と同じ条件でボールミル混合を行った。
【0046】これらの各混合粉末を、実施例1と同様に
成形し、各成形体を1気圧の窒素雰囲気中において50
0℃で2時間の還元熱処理を行った後、実施例1と同様
に窒化処理及びその後の焼結を行って、試料1−4〜試
料1−6の各Si34焼結体を製造した。得られた各焼
結体を実施例1と同様に評価し、粒界相に含まれる酸窒
化物の種類と共に、その結果を下記表6に示した。尚、
焼結体中のY23相当量及び酸素量は実施例2と同一で
あり、SiO2/Ln23のモル比も実施例2と同じく
0.73であった。
【0047】
【表6】 コーティンク゛剤 焼結温度 密度 長軸径 粒界相 熱伝導率 強 度試料 量(wt%) (℃) (%) (μm) 酸窒化物 (W/mK) (MPa) 1−4 1 1800 95 7 Y4Si2O7N2 90 689 1−5 5 1900 90 7 Y4Si2O7N2 92 691 1−6 10 1950 87 5 Y4Si2O7N2 95 680
【0048】また、焼結助剤として上記Y23粉末の代
わりに、実施例1の試料2と同様にYb23粉末を用い
て製造した試料2−4〜試料2−6の各焼結体、試料3
と同様にSm23粉末を使用した試料3−4〜試料3−
6を各焼結体を、焼結助剤以外は上記と同様にしてそれ
ぞれ製造した。得られた各Si34焼結体について、実
施例1と同様に評価した結果を下記表7に示した。
【0049】
【表7】 コーティンク゛剤 焼結温度 密度 長軸径 粒界相 熱伝導率 強 度試料 量(wt%) (℃) (%) (μm) 酸窒化物 (W/mK) (MPa) 2−4 1 1800 93 15 Yb4Si2O7N2 93 700 2−5 5 1900 90 14 Yb4Si2O7N2 101 683 2−6 10 1950 86 11 Yb4Si2O7N2 102 671 3−4 1 1800 95 9 Sm2Si3O3N4 92 720 3−5 5 1900 92 9 Sm2Si3O3N4 96 700 3−6 10 1950 88 6 Sm2Si3O3N4 94 680
【0050】実施例4 前記実施例2と同様の方法により、前記実施例1と同じ
Si粉末に、その試料1と同様に8重量%のY23粉末
を添加してSiO2/Ln23のモル比を0.73とした
試料1−7〜試料1−10のSi34焼結体、試料2と
同様に20重量%のYb23粉末を添加してSiO2
Ln23モル比を0.44とした試料2−7〜試料2−
10のSi34焼結体、及び試料3と同様に15重量%
のSm23粉末を添加してSiO2/Ln23モル比を
0.56とした試料3−7〜試料3−10のSi34
結体を、それぞれ製造した。
【0051】ただし、還元性コーティング剤であるビニ
ルトリエトキシシラン(CH2=CHSi(OC25)3
の添加量は全ての試料で5重量%とし、成形体の還元熱
処理のための温度と雰囲気を下記表8のごとく変化させ
た。得られた各Si34焼結体について実施例1と同様
に評価し、X線回折により確認した粒界相に含まれる酸
窒化物の種類と共に、その結果を下記表8に示した。
【0052】
【表8】 熱処理条件 焼結温度 密度 長軸径 粒界相 熱伝導率 強 度試 料 ℃×雰囲気 (℃) (%) (μm) 酸窒化物 (W/mK) (MPa) 1−7 200×N2 1800 94 6 Y4Si2O7N2 82 702 1−8 400×N2 1800 90 6 Y4Si2O7N2 85 700 1−9 800×N2 1800 88 5 Y4Si2O7N2 85 690 1−10 500×真空 1800 90 7 Y4Si2O7N2 95 750 2−7 200×N2 1900 95 15 Yb4Si2O7N2 85 700 2−8 400×N2 1900 93 12 Yb4Si2O7N2 95 695 2−9 800×N2 1900 88 10 Yb4Si2O7N2 95 650 2−10 500×真空 1800 92 12 Yb4Si2O7N2 110 700 3−7 200×N2 1850 94 9 Sm2Si3O3N4 85 800 3−8 400×N2 1850 94 8 Sm2Si3O3N4 95 790 3−9 800×N2 1850 90 6 Sm2Si3O3N4 85 702 3−10 500×真空 1800 90 9 Sm2Si3O3N4 98 790
【0053】実施例5 前記実施例2と同様の方法により、前記実施例1と同じ
Si粉末に、その試料1と同様に8重量%のY23粉末
を添加してSiO2/Ln23モル比を0.73とした試
料1−11のSi34焼結体、試料2と同様に20重量
%のYb23粉末を添加してSiO2/Ln23モル比
を0.44とした試料2−11のSi34焼結体、及び
試料3と同様に15重量%のSm23粉末を添加してS
iO2/Ln23モル比を0.56とした試料3−11の
Si34焼結体を、それぞれ製造した。
【0054】ただし、全ての試料について、還元性コー
ティング剤であるシラン系カップリング剤ビニルトリエ
トキシシランの添加量を、Si粉末の10重量%よりも
多い15重量%添加した。尚、全ての試料において、還
元熱処理は窒素雰囲気中において500℃で2時間、窒
化処理は1気圧の窒素雰囲気中において1200〜14
00℃で5時間、及び焼結は1気圧の窒素雰囲気中にお
いて1900℃で3時間とした。得られた各Si34
結体について実施例1と同様に評価し、その結果を下記
表9に示した。
【0055】
【表9】 コーティンク゛剤 密度 長軸径 熱伝導率 強 度試 料 焼結助剤 量(wt%) (%) (μm) (W/mK) (MPa) 1−11 Y2O3 15 85 3 70 600 2−11 Yb2O3 15 85 4 70 605 3−11 Sm2O3 15 86 4 72 610
【0056】この結果から分かるように、各試料では還
元性コーティング剤がSi粉末の10重量%より多く添
加されているので、コーティング剤中のカーボン成分が
Si粉末表面のSiO2中の酸素が必要以上に還元除去
され、その結果液相生成温度が上昇し且つ液相生成量も
減少するため焼結が進行せず、得られるSi34焼結体
の相対密度、熱伝導率及び3点曲げ強度は、いずれも実
施例2〜4の場合より若干低い値となった。
【0057】実施例6 前記実施例1と同じSi粉末に、上記実施例5と同様に
23、Yb23、及びSm23の各焼結助剤を添加
し、還元性コーティング剤として同じシラン系カップリ
ング剤ビニルトリエトキシシランを用いて、それぞれS
34焼結体を製造した。ただし、この実施例6では、
還元性コーティング剤の添加量は全ての試料についてS
i粉末の5重量%とし、1気圧の窒素雰囲気中における
還元熱処理の温度を下記表10に示すように変化させ
た。得られた各焼結体について実施例1と同様に評価
し、その結果を表10に併せて示した。
【0058】
【表10】 還元熱処理 焼結温度 密度 長軸径 熱伝導率 強 度試 料 焼結助剤 温度(℃) (℃) (%) (μm) (W/mK) (MPa) 1−12 Y2O3 190 1850 86 2 72 600 1−13 Y2O3 900 1950 87 3 73 610 2−12 Yb2O3 190 1850 86 3 73 620 2−13 Yb2O3 900 2000 86 4 75 620 3−12 Sm2O3 190 1800 87 3 75 630 3−13 Sm2O3 900 1950 85 3 75 600
【0059】還元熱処理温度が200℃未満の場合、S
i粉末表面のSiO2中の酸素の還元反応が充分に進ま
ず、またSi粒子表面に還元性コーティング剤が残留す
るため、その後の窒化反応の進行が阻害されやすい。逆
に、還元熱処理温度が800℃を越えと、Si粒子表面
の酸素の殆ど全てが除去されるため、焼結性が低下す
る。その結果、上記表10から分かるように、得られる
Si34焼結体の熱伝導率及び曲げ強度は、いずれも実
施例2〜4に比べて若干低下した。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、Si粉末を原料とする
反応焼結法により、Si34焼結体が本来備えている高
強度特性を保持しながら、極めて高い熱伝導性を有する
Si34焼結体を、量産に適した製造条件で安価に製造
することができる。よって、本発明のSi34焼結体
は、高い耐熱衝撃性を必要とする機械部品や構造部品と
して好適である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siの反応焼結によるSi34焼結体で
    あって、Y、Yb、Smの少なくとも1種の元素の化合
    物を、その酸化物Ln23(ただし、Ln=Y、Yb、
    又はSm)に換算して0.6〜13重量%含み、Si3
    4結晶粒子中の酸素含有量が1重量%以下であって、相
    対密度が85〜99.9%の範囲にあり、熱伝導率が7
    0W/mK以上で、3点曲げ強度が600MPa以上で
    あることを特徴とするSi34焼結体。
  2. 【請求項2】 焼結体中のSiとY、Yb、Smの含有
    量が、酸化物のモル比SiO2/Ln23で0.1〜2の
    範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載のSi
    34焼結体。
  3. 【請求項3】 前記酸化物のモル比SiO2/Ln23
    が0.1〜0.8の範囲内にあることを特徴とする、請求
    項2に記載のSi34焼結体。
  4. 【請求項4】 Si34結晶粒子が平均長軸粒径2μm
    以上のβ型であり、粒界相に化合物LnaSibc
    d(ただし、2≦a≦4、2≦b≦3、0≦c≦7、2
    ≦d≦4)が含まれていることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれかに記載のSi34焼結体。
  5. 【請求項5】 前記LnがYbであることを特徴とす
    る、請求項1〜4のいずれかに記載のSi34焼結体。
  6. 【請求項6】 粒界相に化合物Yb4Si272が含ま
    れていることを特徴とする、請求項5に記載のSi34
    焼結体。
  7. 【請求項7】 含有酸素量が1重量%以下のSi粉末8
    0〜99重量%と、Y、Yb、Smの少なくとも1種の
    元素の酸化物Ln23(ただし、Ln=Y、Yb、又は
    Sm)粉末1〜20重量%とを混合し、その成形体を窒
    素含有雰囲気中にて1400℃以下の温度で窒化処理し
    た後、得られた窒化体を窒素含有雰囲気中にて1700
    〜1950℃の温度で焼成することを特徴とするSi3
    4焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記原料粉末中のSiとY、Yb、Sm
    の含有量が、酸化物のモル比SiO2/Ln23で0.1
    〜2の範囲内にあることを特徴とする、請求項7に記載
    のSi34焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記原料粉末中の酸化物のモル比SiO
    2/Ln23が0.1〜0.8の範囲内にあることを特徴
    とする、請求項8に記載のSi34焼結体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記原料粉末に更にSi粉末の1〜1
    0重量%の還元性コーティング剤を添加混合し、その成
    形体を100Torr以下の真空中か又は窒素含有雰囲
    気中にて200〜800℃の温度で熱処理した後、前記
    窒化処理及び焼成を行うことを特徴とする、請求項7〜
    9のいずれかに記載のSi34焼結体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記還元性コーティング剤が、C、
    H、O及び金属陽イオンを含む化合物であることを特徴
    とする、請求項10に記載のSi34焼結体の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記還元性コーティング剤が、金属陽
    イオンとしてSi又はTiを含むカップリング剤である
    ことを特徴とする、請求項11に記載のSi34焼結体
    の製造方法。
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