JPH0930866A - 高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体およびその製造方法ならびに窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板 - Google Patents
高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体およびその製造方法ならびに窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板Info
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- JPH0930866A JPH0930866A JP7186003A JP18600395A JPH0930866A JP H0930866 A JPH0930866 A JP H0930866A JP 7186003 A JP7186003 A JP 7186003A JP 18600395 A JP18600395 A JP 18600395A JP H0930866 A JPH0930866 A JP H0930866A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 機械的特性に優れていると共に、高熱伝導特
性を持つ窒化ケイ素質焼結体を提供する。 【解決手段】 85重量%以上99重量%以下のβ型窒
化ケイ素粒と残部が酸化物または酸窒化物の粒界相とか
ら構成され、粒界相中にMg,Ca,Sr,Ba,Y,
La,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金属
元素を0.5重量%以上10重量%以下含み、粒界相中
のAl原子含有量が1重量%以下であり、気孔率が5%
以下でかつβ型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上を
持つものの割合が10体積%以上60体積%以下、焼結
体の切断面の観察において短軸径が5μm以上を持つも
のの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以上60
面積%以下、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケ
イ素粒の数平均粒径が0.8μm以上10μm以下であ
る窒化ケイ素焼結体より成る。
性を持つ窒化ケイ素質焼結体を提供する。 【解決手段】 85重量%以上99重量%以下のβ型窒
化ケイ素粒と残部が酸化物または酸窒化物の粒界相とか
ら構成され、粒界相中にMg,Ca,Sr,Ba,Y,
La,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金属
元素を0.5重量%以上10重量%以下含み、粒界相中
のAl原子含有量が1重量%以下であり、気孔率が5%
以下でかつβ型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上を
持つものの割合が10体積%以上60体積%以下、焼結
体の切断面の観察において短軸径が5μm以上を持つも
のの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以上60
面積%以下、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケ
イ素粒の数平均粒径が0.8μm以上10μm以下であ
る窒化ケイ素焼結体より成る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体用絶縁基板をは
じめとして、自動車,機械装置,化学装置,宇宙航空機
器などの幅広い分野において使用される各種構造部品の
素材として利用でき、高い破壊靭性値と優れた強度に加
えて、高い熱伝導率を有するファインセラミックス材料
としての高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体およびその製造
方法ならびに窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板に関するも
のである。
じめとして、自動車,機械装置,化学装置,宇宙航空機
器などの幅広い分野において使用される各種構造部品の
素材として利用でき、高い破壊靭性値と優れた強度に加
えて、高い熱伝導率を有するファインセラミックス材料
としての高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体およびその製造
方法ならびに窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】窒化ケイ素を主成分とする焼結体は、常
温および高温で化学的に安定であり、高い機械的強度を
有するため、摺動部材,エンジン部材などとして好適な
材料である。さらに、高い絶縁性を利用して、電気絶縁
材料としても使用されている。
温および高温で化学的に安定であり、高い機械的強度を
有するため、摺動部材,エンジン部材などとして好適な
材料である。さらに、高い絶縁性を利用して、電気絶縁
材料としても使用されている。
【0003】例えば、半導体用の電気絶縁基板として
は、電気絶縁性に加えて優れた放熱特性を得ることがで
きるように高い熱伝導率が要求される。そして、このよ
うな材料としては、BeOを添加したSiCやAlN等
が開発されている。しかし、SiCやAlNは強度や靭
性が低いため、製品の形状や取扱いの点で問題があっ
た。
は、電気絶縁性に加えて優れた放熱特性を得ることがで
きるように高い熱伝導率が要求される。そして、このよ
うな材料としては、BeOを添加したSiCやAlN等
が開発されている。しかし、SiCやAlNは強度や靭
性が低いため、製品の形状や取扱いの点で問題があっ
た。
【0004】一方、窒化ケイ素質焼結体は、強度や靭性
に優れるため、機械部品への適用が進んでいる材料では
あるが、熱伝導率がSiCやAlNと比べて低いため、
優れた放熱特性をも必要とされる電気絶縁基板への適用
は十分には進んでいなかった。このように熱伝導率が低
い理由は、窒化ケイ素の焼結のために添加される焼結助
剤成分の一部が、窒化ケイ素粒内へ固溶したり、粒界に
偏在したりするため、フォノン(セラミックス中で熱を
伝達する機構)が散乱されることが原因である。そして
例えば、焼結助剤としてY2O3とAl2O3を添加し
た典型的な焼結体では、熱伝導率は15W/(m・K)
程度であった。
に優れるため、機械部品への適用が進んでいる材料では
あるが、熱伝導率がSiCやAlNと比べて低いため、
優れた放熱特性をも必要とされる電気絶縁基板への適用
は十分には進んでいなかった。このように熱伝導率が低
い理由は、窒化ケイ素の焼結のために添加される焼結助
剤成分の一部が、窒化ケイ素粒内へ固溶したり、粒界に
偏在したりするため、フォノン(セラミックス中で熱を
伝達する機構)が散乱されることが原因である。そして
例えば、焼結助剤としてY2O3とAl2O3を添加し
た典型的な焼結体では、熱伝導率は15W/(m・K)
程度であった。
【0005】窒化ケイ素質焼結体の熱伝導率を高める研
究としては、日本セラミックス協会学術論文誌 198
9年1月号56〜62ページに記載されているように、
Al2O3を焼結助剤として添加せずに6mol%のY
2O3を添加して1750℃でHIP(熱間等方圧圧
縮)することにより熱伝導率70W/(m・K)を得た
研究が有る。
究としては、日本セラミックス協会学術論文誌 198
9年1月号56〜62ページに記載されているように、
Al2O3を焼結助剤として添加せずに6mol%のY
2O3を添加して1750℃でHIP(熱間等方圧圧
縮)することにより熱伝導率70W/(m・K)を得た
研究が有る。
【0006】また、特開平4−175268号や特開平
4−219371号公報に記載されているように、焼結
体中のAl,O含有量を低下させ、Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Co,
Ni,Nd,Hoの金属を添加し、場合によってはY2
O3を焼結助剤として添加することにより熱伝導率40
W/(m・K)以上を得る方法が公知である。
4−219371号公報に記載されているように、焼結
体中のAl,O含有量を低下させ、Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,Mn,Fe,Co,
Ni,Nd,Hoの金属を添加し、場合によってはY2
O3を焼結助剤として添加することにより熱伝導率40
W/(m・K)以上を得る方法が公知である。
【0007】この様に、現在までのところ、焼結体中の
Al含有量を低減させ、Y2O3を添加して焼結するこ
とにより、70W/(m・K)程度の熱伝導率が達成さ
れている。
Al含有量を低減させ、Y2O3を添加して焼結するこ
とにより、70W/(m・K)程度の熱伝導率が達成さ
れている。
【0008】他方、窒化ケイ素質焼結体の強度や靭性を
向上させるための手法として、本発明者の一部は、窒化
ケイ素(主にβ型)の焼結および粒成長の研究を行い、
特開平2−255573号で、高純度のβ型窒化ケイ素
粉末の粒度分布を調整することにより高強度な焼結体が
得られることを示した。また、特開平6−166571
号では低純度の粉末を用いたときでも適度な粒度調整に
より比較的高強度の焼結体が得られること示した。さら
に、特開平7−2571号,特開平5−39060号,
特開平6−239666号では、焼結助剤と焼成条件の
最適化により焼結体の機械的特性が向上することを示し
た。
向上させるための手法として、本発明者の一部は、窒化
ケイ素(主にβ型)の焼結および粒成長の研究を行い、
特開平2−255573号で、高純度のβ型窒化ケイ素
粉末の粒度分布を調整することにより高強度な焼結体が
得られることを示した。また、特開平6−166571
号では低純度の粉末を用いたときでも適度な粒度調整に
より比較的高強度の焼結体が得られること示した。さら
に、特開平7−2571号,特開平5−39060号,
特開平6−239666号では、焼結助剤と焼成条件の
最適化により焼結体の機械的特性が向上することを示し
た。
【0009】さらにまた、特開平7−101775号で
は、Yb2O3を主成分とすることによりさらに信頼性
が向上することを示した。さらにまた、特開平7−10
1777号では、β型窒化ケイ素とβ型サイアロンの複
合組織とすることにより、強度と靭性が両立することを
示した。また、特開平6−16475号において焼結体
中に鉄やカルシウムを含むと金属との接合性に優れるも
のとなることを示した。そして、このような研究によ
り、窒化ケイ素質焼結体の強度や靭性が向上した。
は、Yb2O3を主成分とすることによりさらに信頼性
が向上することを示した。さらにまた、特開平7−10
1777号では、β型窒化ケイ素とβ型サイアロンの複
合組織とすることにより、強度と靭性が両立することを
示した。また、特開平6−16475号において焼結体
中に鉄やカルシウムを含むと金属との接合性に優れるも
のとなることを示した。そして、このような研究によ
り、窒化ケイ素質焼結体の強度や靭性が向上した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気絶縁性高熱伝導セラミックスとして知られているS
iCやAlNは、熱伝導率としては200W(m・K)
以上の特性が得られているが、強度や靭性が低いという
問題点がある。例えば、AlNの強度は300MPa,
破壊靭性は3MPa√m程度であり、SiCの強度は5
00MPa,破壊靭性は3MPa√m程度である。
電気絶縁性高熱伝導セラミックスとして知られているS
iCやAlNは、熱伝導率としては200W(m・K)
以上の特性が得られているが、強度や靭性が低いという
問題点がある。例えば、AlNの強度は300MPa,
破壊靭性は3MPa√m程度であり、SiCの強度は5
00MPa,破壊靭性は3MPa√m程度である。
【0011】一方、窒化ケイ素質焼結体の強度は600
MPa,破壊靭性は5MPa√m以上と機械的特性に優
れているが、熱伝導率は通常の場合20W/(m・K)
程度、最高でも70W/(m・K)と低いという問題点
があったことから、熱伝導率が高いうえに機械的特性に
も優れているセラミックス材料の開発が望まれていると
いう課題があった。
MPa,破壊靭性は5MPa√m以上と機械的特性に優
れているが、熱伝導率は通常の場合20W/(m・K)
程度、最高でも70W/(m・K)と低いという問題点
があったことから、熱伝導率が高いうえに機械的特性に
も優れているセラミックス材料の開発が望まれていると
いう課題があった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであって、優れた強度と破壊靭
性を持ち、機械的特性に優れていると共に、より一層優
れた高熱伝導特性を持つことによって、例えば放熱特性
の優れた半導体用絶縁基板の素材としても好適な窒化ケ
イ素質焼結体を得ることを目的としている。
するためになされたものであって、優れた強度と破壊靭
性を持ち、機械的特性に優れていると共に、より一層優
れた高熱伝導特性を持つことによって、例えば放熱特性
の優れた半導体用絶縁基板の素材としても好適な窒化ケ
イ素質焼結体を得ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる窒化ケイ
素質焼結体は、焼結体のAl量および焼結助剤に起因す
る金属元素の種類と量を厳選してなされたものであっ
て、請求項1に記載しているように、85重量%以上9
9重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物または
酸窒化物の粒界相とから構成され、粒界相中にMg,C
a,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,
Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから選ばれる1種
または2種以上の金属元素を0.5重量%以上10重量
%以下含有すると共に、粒界相中のAl原子含有量が1
重量%以下であり、気孔率が5%以下でかつ焼結体の微
構造についてβ型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上
を持つものの割合が10体積%以上60体積%以下であ
るようにしたことを特徴とするものである。
素質焼結体は、焼結体のAl量および焼結助剤に起因す
る金属元素の種類と量を厳選してなされたものであっ
て、請求項1に記載しているように、85重量%以上9
9重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物または
酸窒化物の粒界相とから構成され、粒界相中にMg,C
a,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,
Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから選ばれる1種
または2種以上の金属元素を0.5重量%以上10重量
%以下含有すると共に、粒界相中のAl原子含有量が1
重量%以下であり、気孔率が5%以下でかつ焼結体の微
構造についてβ型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上
を持つものの割合が10体積%以上60体積%以下であ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0014】そして、本発明に係わる窒化ケイ素質焼結
体は、優れた機械的特性と高い熱伝導率を合わせ持つも
のであって、とくに好ましくい実施態様においては、請
求項2に記載しているように、熱伝導率が80W/(m
・K)以上であり、JIS−R1607で制定されるS
EPB法で測定した破壊靭性が7MPa√m以上、JI
S−R1601で制定される4点曲げ法で測定した曲げ
強度が600MPa以上であるものとなっている。
体は、優れた機械的特性と高い熱伝導率を合わせ持つも
のであって、とくに好ましくい実施態様においては、請
求項2に記載しているように、熱伝導率が80W/(m
・K)以上であり、JIS−R1607で制定されるS
EPB法で測定した破壊靭性が7MPa√m以上、JI
S−R1601で制定される4点曲げ法で測定した曲げ
強度が600MPa以上であるものとなっている。
【0015】同じく、本発明に係わる高熱伝導率窒化ケ
イ素質焼結体の実施態様においては、請求項3に記載し
ているように、焼結体の切断面の観察において、短軸径
が5μm以上を持つものの粒子の面積の合計が観察面積
の10面積%以上60面積%以下であるものとすること
ができ、請求項4に記載しているように、線インターセ
プト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の数平均粒径が0.
8μm以上10μm以下であるものとすることができ
る。
イ素質焼結体の実施態様においては、請求項3に記載し
ているように、焼結体の切断面の観察において、短軸径
が5μm以上を持つものの粒子の面積の合計が観察面積
の10面積%以上60面積%以下であるものとすること
ができ、請求項4に記載しているように、線インターセ
プト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の数平均粒径が0.
8μm以上10μm以下であるものとすることができ
る。
【0016】さらにまた、本発明に係わる高熱伝導率窒
化ケイ素質焼結体の実施態様においては、請求項5に記
載しているように、粒界相中に、Yを0.5重量%以上
2.0重量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量
%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下
であるものとしたり、請求項6に記載しているように、
粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうち
から選ばれる1種または2種以上の元素を0.5重量%
以上4.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以上
4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1
重量%以下であるものとしたり、請求項7に記載してい
るように、粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重
量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含
み、Mgを0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下であるものとし
たり、請求項8に記載しているように、粒界相中に、M
gを0.5重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中
のAl含有量が0.1重量%以下であるものとすること
ができる。
化ケイ素質焼結体の実施態様においては、請求項5に記
載しているように、粒界相中に、Yを0.5重量%以上
2.0重量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量
%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下
であるものとしたり、請求項6に記載しているように、
粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうち
から選ばれる1種または2種以上の元素を0.5重量%
以上4.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以上
4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1
重量%以下であるものとしたり、請求項7に記載してい
るように、粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重
量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含
み、Mgを0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下であるものとし
たり、請求項8に記載しているように、粒界相中に、M
gを0.5重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中
のAl含有量が0.1重量%以下であるものとすること
ができる。
【0017】また、本発明に係わる高熱伝導率窒化ケイ
素質焼結体の製造方法は、請求項9に記載しているよう
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下添加して成形した後、1気
圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以
上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
焼成するようにしたことを特徴とするものである。
素質焼結体の製造方法は、請求項9に記載しているよう
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下添加して成形した後、1気
圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以
上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
焼成するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】そして、本発明に係わる高熱伝導率窒化ケ
イ素質焼結体の製造方法の実施態様においては、請求項
10に記載しているように、焼結助剤として、Y2O3
を0.6重量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を
0.6重量%以上2.3重量%以下添加するようにした
り、請求項11に記載しているように、焼結助剤とし
て、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ば
れる1種または2種以上の金属元素の酸化物を金属元素
換算で0.5重量%以上4.0重量%以下、および、M
gOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加するよう
にしたり、請求項12に記載しているように、焼結助剤
として、Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以
下、Nd2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下、
MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加するよ
うにしたり、請求項13に記載しているように、焼結助
剤として、MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下
添加するようにすることができる。
イ素質焼結体の製造方法の実施態様においては、請求項
10に記載しているように、焼結助剤として、Y2O3
を0.6重量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を
0.6重量%以上2.3重量%以下添加するようにした
り、請求項11に記載しているように、焼結助剤とし
て、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ば
れる1種または2種以上の金属元素の酸化物を金属元素
換算で0.5重量%以上4.0重量%以下、および、M
gOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加するよう
にしたり、請求項12に記載しているように、焼結助剤
として、Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以
下、Nd2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下、
MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加するよ
うにしたり、請求項13に記載しているように、焼結助
剤として、MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下
添加するようにすることができる。
【0019】さらにまた、本発明に係わる高熱伝導率窒
化ケイ素質焼結体の製造方法の実施態様においては、請
求項14に記載しているように、1気圧以上100気圧
以下の窒素ガス圧下で、1700℃以上1900℃以下
の温度で、気孔率が5%以下となるまで予備焼成した
後、炭素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガ
ス圧下で1900℃以上の温度で請求項1,3,4のい
ずれかに記載の組織が発現するまで熱処理するようにな
すことができ、請求項15に記載しているように、α−
Si3N4含有率が90重量%以上である窒化ケイ素原
料粉末を用いるようにしたり、請求項16に記載してい
るように、β−Si3N4含有率が80重量%以上であ
る窒化ケイ素原料粉末を用いるようにしたりすることが
できる。
化ケイ素質焼結体の製造方法の実施態様においては、請
求項14に記載しているように、1気圧以上100気圧
以下の窒素ガス圧下で、1700℃以上1900℃以下
の温度で、気孔率が5%以下となるまで予備焼成した
後、炭素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガ
ス圧下で1900℃以上の温度で請求項1,3,4のい
ずれかに記載の組織が発現するまで熱処理するようにな
すことができ、請求項15に記載しているように、α−
Si3N4含有率が90重量%以上である窒化ケイ素原
料粉末を用いるようにしたり、請求項16に記載してい
るように、β−Si3N4含有率が80重量%以上であ
る窒化ケイ素原料粉末を用いるようにしたりすることが
できる。
【0020】さらにまた、本発明に係わる窒化ケイ素質
焼結体製絶縁基板は、請求項17に記載しているよう
に、請求項1ないし8のいずれかに記載の窒化ケイ素質
焼結体を素材としていることを特徴としており、この窒
化ケイ素質焼結体製絶縁基板の実施態様においては、請
求項18に記載しているように、絶縁基板が絶縁放熱基
板であるものとすることができる。
焼結体製絶縁基板は、請求項17に記載しているよう
に、請求項1ないし8のいずれかに記載の窒化ケイ素質
焼結体を素材としていることを特徴としており、この窒
化ケイ素質焼結体製絶縁基板の実施態様においては、請
求項18に記載しているように、絶縁基板が絶縁放熱基
板であるものとすることができる。
【0021】
【発明の作用】本発明に係わる高熱伝導率窒化ケイ素質
焼結体は、請求項1に記載しているように、85重量%
以上99重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物
または酸窒化物の粒界相とから構成される。ここで、窒
化ケイ素粒の構成相がβ型であるものとしているのは、
α型窒化ケイ素は熱伝導率が低いためである。そして、
β型窒化ケイ素粒が85重量%未満では粒界相の量が多
くなり、熱伝導率が低下するので好ましくなく、また、
99重量%を超えると気孔率が高くなるため熱伝導率が
低下するので好ましくないことによる。
焼結体は、請求項1に記載しているように、85重量%
以上99重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物
または酸窒化物の粒界相とから構成される。ここで、窒
化ケイ素粒の構成相がβ型であるものとしているのは、
α型窒化ケイ素は熱伝導率が低いためである。そして、
β型窒化ケイ素粒が85重量%未満では粒界相の量が多
くなり、熱伝導率が低下するので好ましくなく、また、
99重量%を超えると気孔率が高くなるため熱伝導率が
低下するので好ましくないことによる。
【0022】そして、同じく請求項1に記載しているよ
うに、粒界相中にはMg,Ca,Sr,Ba,Y,L
a,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金属
元素を含むものとしている。
うに、粒界相中にはMg,Ca,Sr,Ba,Y,L
a,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金属
元素を含むものとしている。
【0023】これらの元素は、酸化物の形で添加したと
きに窒化ケイ素の焼結を促進する作用・効果が有り、か
つ、粒界相中に残存したときに熱伝導率を低下させない
作用・効果がある。これらの量は、0.5重量%以上1
0重量%以下とすることにより、緻密化および粒成長が
達成されて熱伝導率が向上するが、0.5重量未満では
緻密化が困難であり、熱伝導率が低下するので好ましく
なく、10重量%超過では粒界相の量が多くなるため、
熱伝導率が低下するので好ましくない。
きに窒化ケイ素の焼結を促進する作用・効果が有り、か
つ、粒界相中に残存したときに熱伝導率を低下させない
作用・効果がある。これらの量は、0.5重量%以上1
0重量%以下とすることにより、緻密化および粒成長が
達成されて熱伝導率が向上するが、0.5重量未満では
緻密化が困難であり、熱伝導率が低下するので好ましく
なく、10重量%超過では粒界相の量が多くなるため、
熱伝導率が低下するので好ましくない。
【0024】そしてまた、同じく請求項1に記載してい
るように、粒界相中のAl原子含有量が1重量%以下、
好ましくは0.1重量%以下としており、このAl原子
含有量は少なければ少ない程よい。従って、添加する焼
結助剤としてAl2O3やAlN等のAlを含むものは
極力避けた方が良い。そして、焼結助剤中のAl原子含
有量が1重量%を超えると粒界相中のAlの一部が窒化
ケイ素粒内に固溶してサイアロンとなるため、フォノン
が散乱されて熱伝導率が低下するので好ましくなく、
0.1重量%以下ではほとんど悪影響を及ぼさない。
るように、粒界相中のAl原子含有量が1重量%以下、
好ましくは0.1重量%以下としており、このAl原子
含有量は少なければ少ない程よい。従って、添加する焼
結助剤としてAl2O3やAlN等のAlを含むものは
極力避けた方が良い。そして、焼結助剤中のAl原子含
有量が1重量%を超えると粒界相中のAlの一部が窒化
ケイ素粒内に固溶してサイアロンとなるため、フォノン
が散乱されて熱伝導率が低下するので好ましくなく、
0.1重量%以下ではほとんど悪影響を及ぼさない。
【0025】さらにまた、同じく請求項1に記載してい
るように、焼結体中の気孔率は5%以下であるものとす
るのがよく、気孔率が5%を超えると機械的特性が低下
し、熱伝導率も低下するので好ましくない。そして、焼
結体の微構造としては、β型窒化ケイ素の粒子の大きさ
が重要であり、β型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以
上を持つものの割合が10体積%以上60体積%以下で
あるものとするのがよい。ここで、β型窒化ケイ素粒の
うち短軸径5μm以上を持つものの割合が10体積%未
満では粒子が細かいため熱伝導率が低下するので好まし
くなく、60体積%を超えると強度が低下するので好ま
しくない。
るように、焼結体中の気孔率は5%以下であるものとす
るのがよく、気孔率が5%を超えると機械的特性が低下
し、熱伝導率も低下するので好ましくない。そして、焼
結体の微構造としては、β型窒化ケイ素の粒子の大きさ
が重要であり、β型窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以
上を持つものの割合が10体積%以上60体積%以下で
あるものとするのがよい。ここで、β型窒化ケイ素粒の
うち短軸径5μm以上を持つものの割合が10体積%未
満では粒子が細かいため熱伝導率が低下するので好まし
くなく、60体積%を超えると強度が低下するので好ま
しくない。
【0026】このような構成をもつ本発明に係わる窒化
ケイ素質焼結体は、請求項2に記載しているように、そ
の熱伝導率が80W/(m・K)以上であるものとする
ことがとくに好ましい。この場合、熱伝導率が80W/
(m・K)未満では、放熱基板して用いるのに不十分で
ある傾向となる。また、同じく請求項2に記載している
ように、機械的特性は、JIS−R1607で制定され
るSEPB法で測定した破壊靭性が7MPa√m以上、
JIS−R1601で制定される4点曲げ法で測定した
曲げ強度が600MPa以上であるものとすることがと
くに好ましく、これらの値よりも低い場合には機械的特
性が不十分である傾向となる。
ケイ素質焼結体は、請求項2に記載しているように、そ
の熱伝導率が80W/(m・K)以上であるものとする
ことがとくに好ましい。この場合、熱伝導率が80W/
(m・K)未満では、放熱基板して用いるのに不十分で
ある傾向となる。また、同じく請求項2に記載している
ように、機械的特性は、JIS−R1607で制定され
るSEPB法で測定した破壊靭性が7MPa√m以上、
JIS−R1601で制定される4点曲げ法で測定した
曲げ強度が600MPa以上であるものとすることがと
くに好ましく、これらの値よりも低い場合には機械的特
性が不十分である傾向となる。
【0027】さらに、請求項3に記載しているように、
焼結体の切断面を観察したとき、短軸径が5μm以上を
持つものの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以
上60面積%以下であるものとすることがとくに望まし
く、このようにすると、機械的特性と熱伝導率がより一
層向上するものとなる。
焼結体の切断面を観察したとき、短軸径が5μm以上を
持つものの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以
上60面積%以下であるものとすることがとくに望まし
く、このようにすると、機械的特性と熱伝導率がより一
層向上するものとなる。
【0028】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の
数平均粒径が0.8μm以上10μm以下であるものと
なるように組織制御するとよい。
に、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の
数平均粒径が0.8μm以上10μm以下であるものと
なるように組織制御するとよい。
【0029】ここで、線インターセプト法,β型窒化ケ
イ素粒の短軸径,面積%等は、下記により測定する。
イ素粒の短軸径,面積%等は、下記により測定する。
【0030】まず、焼結体を4×4×3mm程度に切断
した後、一面をダイヤモンドペーストで研磨およびラッ
ピングすることにより鏡面に仕上げ、この面をCF4ガ
ス中でプラズマエッチングして、窒化ケイ素粒子が見え
るようにする。
した後、一面をダイヤモンドペーストで研磨およびラッ
ピングすることにより鏡面に仕上げ、この面をCF4ガ
ス中でプラズマエッチングして、窒化ケイ素粒子が見え
るようにする。
【0031】次に、SEM(走査型電子顕微鏡)により
研磨面上の窒化ケイ素粒子の形態を写真に撮る。そし
て、得られたSEM写真上でランダムに直線を引き、直
線が横切る全ての窒化ケイ素粒子の粒径を求める。この
平均を線インターセプト法で求めた窒化ケイ素粒子の数
平均とする。さらに、このSEM写真を画像処理装置を
用いて全ての窒化ケイ素粒子の短軸径と面積を画像処理
により測定する。この後、測定されたデータを基に短軸
径が5μm以上を持つものの粒子の面積が合計で観測視
野に占める割合を面積%とする。
研磨面上の窒化ケイ素粒子の形態を写真に撮る。そし
て、得られたSEM写真上でランダムに直線を引き、直
線が横切る全ての窒化ケイ素粒子の粒径を求める。この
平均を線インターセプト法で求めた窒化ケイ素粒子の数
平均とする。さらに、このSEM写真を画像処理装置を
用いて全ての窒化ケイ素粒子の短軸径と面積を画像処理
により測定する。この後、測定されたデータを基に短軸
径が5μm以上を持つものの粒子の面積が合計で観測視
野に占める割合を面積%とする。
【0032】本発明に係わる高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体において、β型窒化ケイ素粒の大きさを制御するこ
とにより熱伝導率が高くなる理由は以下の通りと考えら
れる。
結体において、β型窒化ケイ素粒の大きさを制御するこ
とにより熱伝導率が高くなる理由は以下の通りと考えら
れる。
【0033】すなわち、熱の伝達機構であるフォノン
は、窒化ケイ素粒内では良く伝わり、粒界相では散乱さ
れる。従って、1個の粒子が大きくなると散乱の程度が
減って熱伝導率が向上する。しかし、1個の粒子が大き
くなりすぎると機械的特性が低下する。
は、窒化ケイ素粒内では良く伝わり、粒界相では散乱さ
れる。従って、1個の粒子が大きくなると散乱の程度が
減って熱伝導率が向上する。しかし、1個の粒子が大き
くなりすぎると機械的特性が低下する。
【0034】本発明で、粒子の大きさやその割合を規定
した理由は次に示す通りである。β型窒化ケイ素粒のう
ち短軸径5μm以上を持つものの割合が10体積%以上
60体積%以下であるものとしているのは、短軸径5μ
m以上を持つものの割合が10体積%未満では粒子が細
かいため熱伝導率が低下し、60体積%を超えると強度
が低下するためである。
した理由は次に示す通りである。β型窒化ケイ素粒のう
ち短軸径5μm以上を持つものの割合が10体積%以上
60体積%以下であるものとしているのは、短軸径5μ
m以上を持つものの割合が10体積%未満では粒子が細
かいため熱伝導率が低下し、60体積%を超えると強度
が低下するためである。
【0035】この場合における体積割合の求め方は、特
に規定はしないが、一つの方法として、焼結体をフッ化
水素酸で処理し、窒化ケイ素粒子をバラバラにして取り
出してSEM観察する方法がある。今回は、面積%の値
を体積%として見積もった。そして、請求項3に記載し
ているように、焼結体の切断面を観察したとき、短軸径
が5μm以上を持つものの粒子の面積の合計が観察面積
の10面積%以上60面積%以下であるのがより好まし
いとしているのは、上記体積%における理由と同様に、
10面積%未満では粒子が細かいため熱伝導率が低下す
る傾向となり、60面積%を超えると強度が低下する傾
向となるためである。
に規定はしないが、一つの方法として、焼結体をフッ化
水素酸で処理し、窒化ケイ素粒子をバラバラにして取り
出してSEM観察する方法がある。今回は、面積%の値
を体積%として見積もった。そして、請求項3に記載し
ているように、焼結体の切断面を観察したとき、短軸径
が5μm以上を持つものの粒子の面積の合計が観察面積
の10面積%以上60面積%以下であるのがより好まし
いとしているのは、上記体積%における理由と同様に、
10面積%未満では粒子が細かいため熱伝導率が低下す
る傾向となり、60面積%を超えると強度が低下する傾
向となるためである。
【0036】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、焼結体の切断面における線インターセプト法で測定
したβ型窒化ケイ素粒の数平均粒径が0.8μm以上1
0μm以下であるのがより好ましいとしているのは、
0.8μm未満では粒子が細かいため熱伝導率が低下す
る傾向となり、10μmを超えると粒子が粗くなるため
強度が低下する傾向となるためである。
に、焼結体の切断面における線インターセプト法で測定
したβ型窒化ケイ素粒の数平均粒径が0.8μm以上1
0μm以下であるのがより好ましいとしているのは、
0.8μm未満では粒子が細かいため熱伝導率が低下す
る傾向となり、10μmを超えると粒子が粗くなるため
強度が低下する傾向となるためである。
【0037】上述のように、焼結体中に残存する助剤成
分も機械的特性および熱伝導率に重要な影響を及ぼすこ
とが明らかとなり、本発明の高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体では、粒界相中にMg,Ca,Sr,Ba,Y,L
a,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる金属元素を含む。この中で
も特に、 1.粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下である組成(請
求項5) 2.粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybの
うちから選ばれる1種または2種以上の元素を0.5重
量%以上4.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以
上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.
1重量%以下である組成(請求項6) 3.粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、M
gを0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中
のAl含有量が0.1重量%以下である組成(請求項
7) 4.粒界相中に、Mgを0.5重量%以上4.0重量%
以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下で
ある組成(請求項8)のものが、特に、熱伝導率が高く
なることが明らかとなった。
分も機械的特性および熱伝導率に重要な影響を及ぼすこ
とが明らかとなり、本発明の高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体では、粒界相中にMg,Ca,Sr,Ba,Y,L
a,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる金属元素を含む。この中で
も特に、 1.粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下である組成(請
求項5) 2.粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybの
うちから選ばれる1種または2種以上の元素を0.5重
量%以上4.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以
上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.
1重量%以下である組成(請求項6) 3.粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、M
gを0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中
のAl含有量が0.1重量%以下である組成(請求項
7) 4.粒界相中に、Mgを0.5重量%以上4.0重量%
以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下で
ある組成(請求項8)のものが、特に、熱伝導率が高く
なることが明らかとなった。
【0038】その理由は、 1.粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下である組成とす
るのが好ましいのは、YやNdが0.5重量%未満では
緻密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、
2.0重量%を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率
が低下する傾向となることによる。また、Al含有量が
0.1重量%を超えると熱伝導率が低下する傾向となる
ことによる。
下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒
界相中のAl含有量が0.1重量%以下である組成とす
るのが好ましいのは、YやNdが0.5重量%未満では
緻密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、
2.0重量%を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率
が低下する傾向となることによる。また、Al含有量が
0.1重量%を超えると熱伝導率が低下する傾向となる
ことによる。
【0039】2.粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,
Sm,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.5重量%以上4.0重量%以下含み、Mgを
0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中のA
l含有量が0.1重量%以下である組成とするのが好ま
しいのは、熱伝導率に加えて機械的特性にも優れたもの
にできることによる。また、Y,La,Ce,Nd,S
m,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の元素
が0.5重量%未満では緻密化が困難なため熱伝導率が
低下する傾向となり、4.0重量%を超えると粒界相が
多くなるため熱伝導率が低下する傾向となることによ
る。さらに、Mgが0.1重量%未満では緻密化困難な
ため熱伝導率が低下する傾向となり、4.0重量%を超
えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向と
なることによる。また、Al含有量が0.1重量%を超
えると熱伝導率が低下する傾向となることによる。
Sm,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の元
素を0.5重量%以上4.0重量%以下含み、Mgを
0.1重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中のA
l含有量が0.1重量%以下である組成とするのが好ま
しいのは、熱伝導率に加えて機械的特性にも優れたもの
にできることによる。また、Y,La,Ce,Nd,S
m,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の元素
が0.5重量%未満では緻密化が困難なため熱伝導率が
低下する傾向となり、4.0重量%を超えると粒界相が
多くなるため熱伝導率が低下する傾向となることによ
る。さらに、Mgが0.1重量%未満では緻密化困難な
ため熱伝導率が低下する傾向となり、4.0重量%を超
えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向と
なることによる。また、Al含有量が0.1重量%を超
えると熱伝導率が低下する傾向となることによる。
【0040】3.上記の中でも、粒界相中に、Yを0.
5重量%以上2.0重量%以下、Ndを0.5重量%以
上2.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以上4.
0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量
%以下の組成とすれば、特に熱伝導率が優れたものとな
る。そして、YやNdが0.5重量%未満では緻密化が
困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、2.0重量
%を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する
傾向となることによる。さらに、Mgが0.1重量%未
満では緻密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向とな
り、4.0重量%を超えると粒界相が多くなるため熱伝
導率が低下する傾向となることによる。また、Al含有
量が0.1重量%を超えると熱伝導率が低下する傾向と
なることによる。
5重量%以上2.0重量%以下、Ndを0.5重量%以
上2.0重量%以下含み、Mgを0.1重量%以上4.
0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量
%以下の組成とすれば、特に熱伝導率が優れたものとな
る。そして、YやNdが0.5重量%未満では緻密化が
困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、2.0重量
%を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する
傾向となることによる。さらに、Mgが0.1重量%未
満では緻密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向とな
り、4.0重量%を超えると粒界相が多くなるため熱伝
導率が低下する傾向となることによる。また、Al含有
量が0.1重量%を超えると熱伝導率が低下する傾向と
なることによる。
【0041】4.粒界相中に、Mgを0.5重量%以上
4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1
重量%以下である組成とするのが好ましいのは、上記の
ものよりも低温で焼成できる特徴が有り、0.5重量%
未満では緻密化が困難であるため熱伝導率が低下する傾
向となり、4.0重量%を超えると粒界相が多くなるた
めに熱伝導率が低下する傾向となることによる。また、
Al含有量が0.1重量%を超えると熱伝導率が低下す
る傾向となることによる。
4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1
重量%以下である組成とするのが好ましいのは、上記の
ものよりも低温で焼成できる特徴が有り、0.5重量%
未満では緻密化が困難であるため熱伝導率が低下する傾
向となり、4.0重量%を超えると粒界相が多くなるた
めに熱伝導率が低下する傾向となることによる。また、
Al含有量が0.1重量%を超えると熱伝導率が低下す
る傾向となることによる。
【0042】また、本発明における高熱伝導率窒化ケイ
素質焼結体の製造方法は、特に限定されないが、以下の
方法が有る。
素質焼結体の製造方法は、特に限定されないが、以下の
方法が有る。
【0043】すなわち、請求項9に記載しているよう
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下の範囲内で添加して成形し
た後、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1
700℃以上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以
下でかつ請求項1,3,4(さらには5ないし8)のい
ずれかに記載の組織が発現するまで焼成する製造方法で
ある。
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下の範囲内で添加して成形し
た後、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1
700℃以上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以
下でかつ請求項1,3,4(さらには5ないし8)のい
ずれかに記載の組織が発現するまで焼成する製造方法で
ある。
【0044】この場合、原料粉末は、α型窒化ケイ素,
アモルファス,β型窒化ケイ素のいずれでも良く、ま
た、これらの混合物であってもよい。しかし、特に、高
熱伝導率を要求する場合は、請求項15に記載している
ように、α−Si3N4含有率が90重量%以上である
窒化ケイ素原料粉末を用いるのがよい。この理由は、α
型を出発とすると、出発原料は全て液相に溶解した後に
β相となるため、出発原料中の窒化ケイ素粒子内の不純
物が粒界相中に除去されるためである。そして、α−S
i3N4含有率が90重量%以上であるとその効果が大
きい。また、高熱伝導率に加えて特に靭性にも優れたも
のとする場合は、請求項16に記載しているように、β
−Si3N4含有率が80重量%以上である窒化ケイ素
原料粉末を用いるのがよい。この理由は、β型を出発と
すると、出発原料中の粗大粒子が選択的に粒成長するた
め、柱状粒子が発達しやすいことによるものである。そ
して、β−Si3N4含有率が80重量%以上であると
その効果が大きい。さらに、原料粉末の純度は高ければ
高いほど良く、特に、Al含有量は0.1重量%以下で
あるものがよい。ここで、Al含有量が0.1重量%を
超えると、窒化ケイ素粒内のAl含有量が多くなるた
め、粒内でフォノンが散乱されて熱伝導率が低下する傾
向となる。
アモルファス,β型窒化ケイ素のいずれでも良く、ま
た、これらの混合物であってもよい。しかし、特に、高
熱伝導率を要求する場合は、請求項15に記載している
ように、α−Si3N4含有率が90重量%以上である
窒化ケイ素原料粉末を用いるのがよい。この理由は、α
型を出発とすると、出発原料は全て液相に溶解した後に
β相となるため、出発原料中の窒化ケイ素粒子内の不純
物が粒界相中に除去されるためである。そして、α−S
i3N4含有率が90重量%以上であるとその効果が大
きい。また、高熱伝導率に加えて特に靭性にも優れたも
のとする場合は、請求項16に記載しているように、β
−Si3N4含有率が80重量%以上である窒化ケイ素
原料粉末を用いるのがよい。この理由は、β型を出発と
すると、出発原料中の粗大粒子が選択的に粒成長するた
め、柱状粒子が発達しやすいことによるものである。そ
して、β−Si3N4含有率が80重量%以上であると
その効果が大きい。さらに、原料粉末の純度は高ければ
高いほど良く、特に、Al含有量は0.1重量%以下で
あるものがよい。ここで、Al含有量が0.1重量%を
超えると、窒化ケイ素粒内のAl含有量が多くなるた
め、粒内でフォノンが散乱されて熱伝導率が低下する傾
向となる。
【0045】焼結助剤としては、同じく請求項9に記載
しているように、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,
Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Y
bのうちから選ばれる1種または2種以上の元素の酸化
物焼結助剤を1重量%以上15重量%以下の範囲内で添
加する。これらの酸化物焼結助剤は、従来の窒化ケイ素
の焼結助剤として用いられているものの中から、焼結性
に優れかつ熱伝導率を低減させないものを本発明の研究
により選定したものである。そして、この焼結助剤の添
加量が1重量%未満では焼結助剤としての作用が不十分
であって良好なる焼結性が得られない傾向となり、15
重量%超過では粒界相の量が多くなるため熱伝導率が低
下する傾向となる。これらの焼結助剤の中で特に優れた
熱伝導率が得られるものとして、 1.Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以下、N
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下添加(請
求項10) 2.Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ば
れる1種または2種以上の金属元素の酸化物を金属元素
換算で0.5重量%以上4.0重量%以下、および、M
gOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加(請求項
11) 3.Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以下、N
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下、MgO
を0.2重量%以上6.6重量%以下添加(請求項1
2) 4.MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加
(請求項13)の組成が有ることが認められた。
しているように、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,
Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Y
bのうちから選ばれる1種または2種以上の元素の酸化
物焼結助剤を1重量%以上15重量%以下の範囲内で添
加する。これらの酸化物焼結助剤は、従来の窒化ケイ素
の焼結助剤として用いられているものの中から、焼結性
に優れかつ熱伝導率を低減させないものを本発明の研究
により選定したものである。そして、この焼結助剤の添
加量が1重量%未満では焼結助剤としての作用が不十分
であって良好なる焼結性が得られない傾向となり、15
重量%超過では粒界相の量が多くなるため熱伝導率が低
下する傾向となる。これらの焼結助剤の中で特に優れた
熱伝導率が得られるものとして、 1.Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以下、N
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下添加(請
求項10) 2.Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ば
れる1種または2種以上の金属元素の酸化物を金属元素
換算で0.5重量%以上4.0重量%以下、および、M
gOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加(請求項
11) 3.Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以下、N
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下、MgO
を0.2重量%以上6.6重量%以下添加(請求項1
2) 4.MgOを0.2重量%以上6.6重量%以下添加
(請求項13)の組成が有ることが認められた。
【0046】その理由は、 1.Y2O3を0.6重量%以上2.5重量%以下、N
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下添加した
組成では、酸化物が規定量未満では緻密化が困難なため
熱伝導率が低下する傾向となり、規定量を超えると粒界
相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向となることに
よる。
d2O3を0.6重量%以上2.3重量%以下添加した
組成では、酸化物が規定量未満では緻密化が困難なため
熱伝導率が低下する傾向となり、規定量を超えると粒界
相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向となることに
よる。
【0047】2.Y,La,Ce,Nd,Sm,Ybの
うちから選ばれる1種または2種以上の金属元素の酸化
物を金属元素換算で0.5重量%以上4.0重量%以
下、および、MgOを0.2重量%以上6.6重量%以
下添加した組成では、熱伝導率に加えて機械的特性にも
優れるものにできるが、酸化物が規定量未満では緻密化
が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、規定量を
超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向
となることによる。
うちから選ばれる1種または2種以上の金属元素の酸化
物を金属元素換算で0.5重量%以上4.0重量%以
下、および、MgOを0.2重量%以上6.6重量%以
下添加した組成では、熱伝導率に加えて機械的特性にも
優れるものにできるが、酸化物が規定量未満では緻密化
が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、規定量を
超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する傾向
となることによる。
【0048】3.上記の中でも、Y2O3を0.6重量
%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%以
上2.3重量%以下、MgOを0.2重量%以上6.6
重量%以下添加した組成では、特に、熱伝導率に優れた
ものとすることができるが、酸化物が規定量未満では緻
密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、規定
量を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する
傾向となることによる。
%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%以
上2.3重量%以下、MgOを0.2重量%以上6.6
重量%以下添加した組成では、特に、熱伝導率に優れた
ものとすることができるが、酸化物が規定量未満では緻
密化が困難なため熱伝導率が低下する傾向となり、規定
量を超えると粒界相が多くなるため熱伝導率が低下する
傾向となることによる。
【0049】4.MgOを0.2重量%以上6.6重量
%以下添加した組成では、上記のものよりも低温で焼成
できる特徴が有るが、0.2重量%未満では緻密化が困
難であるため熱伝導率が低下する傾向となり、6.6重
量%超過では粒界相が多くなるために熱伝導率が低下す
る傾向となることによる。
%以下添加した組成では、上記のものよりも低温で焼成
できる特徴が有るが、0.2重量%未満では緻密化が困
難であるため熱伝導率が低下する傾向となり、6.6重
量%超過では粒界相が多くなるために熱伝導率が低下す
る傾向となることによる。
【0050】次に、このようにして調整された窒化ケイ
素粉末と酸化物焼結助剤との混合物を成形する。成形の
手法は特に限定されないが、通常のセラミックスの成形
方法である、金型成形,ラバープレス成形,鋳込み成
形,テープ成形(ドクターブレード法),射出成形,押
出し成形等が用いられる。
素粉末と酸化物焼結助剤との混合物を成形する。成形の
手法は特に限定されないが、通常のセラミックスの成形
方法である、金型成形,ラバープレス成形,鋳込み成
形,テープ成形(ドクターブレード法),射出成形,押
出し成形等が用いられる。
【0051】焼結は、窒素ガス圧下のガス圧焼結法また
はホットプレスにより行われることとするのが良く、同
じく請求項9に記載してあるように、成形体を、1気圧
以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以上
2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請求
項1,3,4(さらには5ないし8)のいずれかに記載
の組織が発現するまで焼成する。ここで、窒素ガス圧力
が1気圧未満では、窒化ケイ素が熱分解を起こし、緻密
化が困難となるため熱伝導率が低下する。また、500
気圧を超えると、焼結体の気孔の中に高圧のガスが閉じ
込められるために緻密化が困難となり熱伝導率が低下す
る。焼成温度は、1700℃未満では緻密化が困難であ
り、また、粒成長が進まないため熱伝導率が低下する。
しかし、2300℃超過では粒成長は進み熱伝導率は向
上するものの粗大粒子が大きくなりすぎて強度が低下す
る。そして、最適な焼成温度および焼成時間は、焼結助
剤の種類および量により異なるが、気孔率が5%以下で
かつ請求項1,3,4(さらには5ないし8)のいずれ
かに記載の組織が得られるまで焼成する。ここで、気孔
率が5%を超えると熱伝導率が低下することとなり、請
求項1,3,4(さらには5ないし8)に記載の組織が
得られないと熱伝導率が低下することとなる。
はホットプレスにより行われることとするのが良く、同
じく請求項9に記載してあるように、成形体を、1気圧
以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以上
2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請求
項1,3,4(さらには5ないし8)のいずれかに記載
の組織が発現するまで焼成する。ここで、窒素ガス圧力
が1気圧未満では、窒化ケイ素が熱分解を起こし、緻密
化が困難となるため熱伝導率が低下する。また、500
気圧を超えると、焼結体の気孔の中に高圧のガスが閉じ
込められるために緻密化が困難となり熱伝導率が低下す
る。焼成温度は、1700℃未満では緻密化が困難であ
り、また、粒成長が進まないため熱伝導率が低下する。
しかし、2300℃超過では粒成長は進み熱伝導率は向
上するものの粗大粒子が大きくなりすぎて強度が低下す
る。そして、最適な焼成温度および焼成時間は、焼結助
剤の種類および量により異なるが、気孔率が5%以下で
かつ請求項1,3,4(さらには5ないし8)のいずれ
かに記載の組織が得られるまで焼成する。ここで、気孔
率が5%を超えると熱伝導率が低下することとなり、請
求項1,3,4(さらには5ないし8)に記載の組織が
得られないと熱伝導率が低下することとなる。
【0052】さらに、熱伝導率の向上に加えてより一層
の優れた機械的特性および熱伝導率を得るには、請求項
14に記載しているように、1気圧以上100気圧以下
の窒素ガス圧下で、1700℃以上1900℃以下の温
度で、気孔率が5%以下となるまで予備焼成した後、炭
素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガス圧下
で1900℃以上の温度で請求項1,3,4(さらには
5ないし8)のいずれかに記載の組織が発現するまで熱
処理するのが良い。これは、予備焼成で粒成長をあまり
させないで密度を上げておいて、粒成長のための熱処理
を炭素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガス
圧下で行うことにより、粒成長時に焼結体中の酸素不純
物を低減する作用・効果が有り、熱伝導率が向上する。
しかし、予備焼成が1700℃未満では緻密化が困難で
あり、熱伝導率が低下する傾向となり、1900℃超過
では粒成長が進むため酸素不純物低減の作用・効果が少
ない傾向となる。また、100気圧未満では、炭素と窒
化ケイ素が反応して炭化ケイ素が生成するため熱伝導率
が低下する傾向となる。
の優れた機械的特性および熱伝導率を得るには、請求項
14に記載しているように、1気圧以上100気圧以下
の窒素ガス圧下で、1700℃以上1900℃以下の温
度で、気孔率が5%以下となるまで予備焼成した後、炭
素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガス圧下
で1900℃以上の温度で請求項1,3,4(さらには
5ないし8)のいずれかに記載の組織が発現するまで熱
処理するのが良い。これは、予備焼成で粒成長をあまり
させないで密度を上げておいて、粒成長のための熱処理
を炭素が存在する雰囲気下で100気圧以上の窒素ガス
圧下で行うことにより、粒成長時に焼結体中の酸素不純
物を低減する作用・効果が有り、熱伝導率が向上する。
しかし、予備焼成が1700℃未満では緻密化が困難で
あり、熱伝導率が低下する傾向となり、1900℃超過
では粒成長が進むため酸素不純物低減の作用・効果が少
ない傾向となる。また、100気圧未満では、炭素と窒
化ケイ素が反応して炭化ケイ素が生成するため熱伝導率
が低下する傾向となる。
【0053】さらにまた、請求項17に記載しているよ
うに、本発明の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体は、通常
の絶縁基板に用いると、強度,靭性に優れたものとな
り、請求項18に記載しているように、窒化ケイ素質焼
結体製絶縁放熱基板に用いると、強度,靭性,熱伝導率
が優れるため、最適な絶縁放熱基板が得られることとな
る。
うに、本発明の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体は、通常
の絶縁基板に用いると、強度,靭性に優れたものとな
り、請求項18に記載しているように、窒化ケイ素質焼
結体製絶縁放熱基板に用いると、強度,靭性,熱伝導率
が優れるため、最適な絶縁放熱基板が得られることとな
る。
【0054】
【実施例】実施例1〜29 平均粒径0.5μm,Al含有量0.005重量%,α
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)、または、平均粒径0.8μm,Al含有量0.0
04重量%,β−Si3N4含有量92重量%の窒化ケ
イ素粉末(粉末C)に、表1,表3,表5に示す組成の
酸化物焼結助剤を添加し、エタノールを添加した湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕した。次いで、空気中
でスプレードライヤーを用いて乾燥した後、20MPa
の圧力で金型成形したあと、200MPaの圧力でラバ
ープレスを施すことにより、直径13mm,高さ4mm
の円盤状成形体および6×6×50mmの直方体成形体
を得た。次に、各成形体を黒鉛のガス圧炉を用いて、同
じく表1,表3,表5に示す窒素ガス圧力,焼成温度,
焼成時間の条件で焼成した。
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)、または、平均粒径0.8μm,Al含有量0.0
04重量%,β−Si3N4含有量92重量%の窒化ケ
イ素粉末(粉末C)に、表1,表3,表5に示す組成の
酸化物焼結助剤を添加し、エタノールを添加した湿式ボ
ールミルにより94時間混合粉砕した。次いで、空気中
でスプレードライヤーを用いて乾燥した後、20MPa
の圧力で金型成形したあと、200MPaの圧力でラバ
ープレスを施すことにより、直径13mm,高さ4mm
の円盤状成形体および6×6×50mmの直方体成形体
を得た。次に、各成形体を黒鉛のガス圧炉を用いて、同
じく表1,表3,表5に示す窒素ガス圧力,焼成温度,
焼成時間の条件で焼成した。
【0055】このようにして得られた各焼結体の気孔率
は表2,表4,表6に示すようにいずれも5%以下であ
った。また、X線回折によれば、焼結体からはβ−Si
3N4のみのピークが測定され、α−Si3N4は存在
しないことが確認された。
は表2,表4,表6に示すようにいずれも5%以下であ
った。また、X線回折によれば、焼結体からはβ−Si
3N4のみのピークが測定され、α−Si3N4は存在
しないことが確認された。
【0056】続いて、直方体の焼結体を800メッシュ
のダイヤモンドホイールで平面研削し、3×4×40m
mの形状に加工し、JIS−R1601に準じた室温4
点曲げにより曲げ強度を求めると共に、JIS−R16
07に準じたSEPB法(試験片の3×40mmの面に
ビッカース圧痕を加え、これから予亀裂を生じさせ、こ
の予亀裂から破壊する手法)により破壊靭性値を求め
た。こられの結果は表2,表4,表6に示すように、全
ての焼結体において破壊靭性が7MP√m以上,曲げ強
度が600MPa以上であった。
のダイヤモンドホイールで平面研削し、3×4×40m
mの形状に加工し、JIS−R1601に準じた室温4
点曲げにより曲げ強度を求めると共に、JIS−R16
07に準じたSEPB法(試験片の3×40mmの面に
ビッカース圧痕を加え、これから予亀裂を生じさせ、こ
の予亀裂から破壊する手法)により破壊靭性値を求め
た。こられの結果は表2,表4,表6に示すように、全
ての焼結体において破壊靭性が7MP√m以上,曲げ強
度が600MPa以上であった。
【0057】次に、各焼結体を4×4×3mmに切断加
工し、4×4mmの面をダイヤモンドペーストで研磨加
工して鏡面に仕上げた。そして、研磨面を7.8%の酸
素を含むCF4ガス雰囲気中において、40Wの出力で
2分間プラズマエッチング処理を施したあと、SEMに
より研磨面上の0.25mm2の面積の窒化ケイ素粒子
の形態を写真に撮った。そして、このSEM写真を画像
処理装置を用いて、全ての窒化ケイ素粒子の短軸径と面
積を画像処理により図1に示す要領で測定した。そし
て、ここで得られたSEM写真に図2に示す要領でラン
ダムに直線Aを引き、直線が横切る全ての窒化ケイ素粒
子Bの粒径Cを求めた。そして、この平均を、線インタ
ーセプト法で求めた窒化ケイ素粒子の数平均とした。そ
してさらに、測定されたデータを基に短軸径が5μm以
上を持つものの粒子の面積の合計が観測視野に占める割
合を面積率(%)とした。
工し、4×4mmの面をダイヤモンドペーストで研磨加
工して鏡面に仕上げた。そして、研磨面を7.8%の酸
素を含むCF4ガス雰囲気中において、40Wの出力で
2分間プラズマエッチング処理を施したあと、SEMに
より研磨面上の0.25mm2の面積の窒化ケイ素粒子
の形態を写真に撮った。そして、このSEM写真を画像
処理装置を用いて、全ての窒化ケイ素粒子の短軸径と面
積を画像処理により図1に示す要領で測定した。そし
て、ここで得られたSEM写真に図2に示す要領でラン
ダムに直線Aを引き、直線が横切る全ての窒化ケイ素粒
子Bの粒径Cを求めた。そして、この平均を、線インタ
ーセプト法で求めた窒化ケイ素粒子の数平均とした。そ
してさらに、測定されたデータを基に短軸径が5μm以
上を持つものの粒子の面積の合計が観測視野に占める割
合を面積率(%)とした。
【0058】表2,表4,表6に示すように、短軸径が
5μm以上を持つものの粒子の面積の合計がいずれの焼
結体においても観察面積の10面積%以上60面積%以
下であり、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ
素粒の数平均粒径はいずれの焼結体においても0.8μ
m以上10μm以下であった。
5μm以上を持つものの粒子の面積の合計がいずれの焼
結体においても観察面積の10面積%以上60面積%以
下であり、線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ
素粒の数平均粒径はいずれの焼結体においても0.8μ
m以上10μm以下であった。
【0059】次に、円盤状焼結体を直径10mm,高さ
1mmの円盤状に研削加工し、レーザフラッシュ法(J
IS−R1611に準拠)により熱拡散率と比熱を測定
した。このうち、熱拡散率の測定では、試料の表面に黒
鉛皮膜を形成した後、300Kの温度に保って真空中で
レーザパルスを照射して、反対面の温度変化を赤外線温
度検出器で測定し、対数法により熱拡散率を求めた。ま
た、比熱の測定では、試料に黒鉛製薄板(直径11m
m,厚さ0.25mm)を張り付け、300Kの温度に
保って大気中でレーザパルスを照射し、反対面の温度変
化をPt:Pt−Rh13重量%の熱電対を用いて測定
し、ニッケルを標準試料として求めた。測定はそれぞれ
の焼成条件に対して3点の試料について各3回の測定を
行い、平均値を用いた。熱拡散率(α),比熱(c),
およびアルキメデス法で求めた密度(ρ)のデータを用
いて熱伝導率(κ)を κ=αcρ (1) により計算した。実施例1〜29の試料の熱伝導率は、
同じく表2,表4,表6に示すように全て80W/(m
・K)以上であった。
1mmの円盤状に研削加工し、レーザフラッシュ法(J
IS−R1611に準拠)により熱拡散率と比熱を測定
した。このうち、熱拡散率の測定では、試料の表面に黒
鉛皮膜を形成した後、300Kの温度に保って真空中で
レーザパルスを照射して、反対面の温度変化を赤外線温
度検出器で測定し、対数法により熱拡散率を求めた。ま
た、比熱の測定では、試料に黒鉛製薄板(直径11m
m,厚さ0.25mm)を張り付け、300Kの温度に
保って大気中でレーザパルスを照射し、反対面の温度変
化をPt:Pt−Rh13重量%の熱電対を用いて測定
し、ニッケルを標準試料として求めた。測定はそれぞれ
の焼成条件に対して3点の試料について各3回の測定を
行い、平均値を用いた。熱拡散率(α),比熱(c),
およびアルキメデス法で求めた密度(ρ)のデータを用
いて熱伝導率(κ)を κ=αcρ (1) により計算した。実施例1〜29の試料の熱伝導率は、
同じく表2,表4,表6に示すように全て80W/(m
・K)以上であった。
【0060】このように、本発明により窒化ケイ素質焼
結体中のAl含有量および焼結助剤の組成と量を制御
し、さらに、焼結体中のβ型窒化ケイ素粒子の大きさを
制御することにより、強度,靭性等の機械的特性と優れ
た熱伝導率を併せ持つ焼結体が得られた。
結体中のAl含有量および焼結助剤の組成と量を制御
し、さらに、焼結体中のβ型窒化ケイ素粒子の大きさを
制御することにより、強度,靭性等の機械的特性と優れ
た熱伝導率を併せ持つ焼結体が得られた。
【0061】また、この材料で、50×50×0.6m
mの薄板を作製したところ、放熱基板として良好な製品
であった。
mの薄板を作製したところ、放熱基板として良好な製品
であった。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】比較例1〜10 平均粒径0.5μm,Al含有量0.005重量%,α
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)、または、平均粒径1.5μm,Al含有量0.1
5重量%,α−Si3N4含有量70重量%の窒化ケイ
素粉末(粉末B)を用いて、表7に示す組成の酸化物焼
結助剤を添加し、上記実施例と同様にして粉砕,乾燥,
成形を行ったのち同じく表7に示す条件で焼成した。
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)、または、平均粒径1.5μm,Al含有量0.1
5重量%,α−Si3N4含有量70重量%の窒化ケイ
素粉末(粉末B)を用いて、表7に示す組成の酸化物焼
結助剤を添加し、上記実施例と同様にして粉砕,乾燥,
成形を行ったのち同じく表7に示す条件で焼成した。
【0069】次いで、上記実施例と同様にして各焼結体
の気孔率,曲げ強度,靭性,組織,熱伝導率を測定し
た。この結果、表8に示すように、比較例の焼結体で
は、強度,靭性,熱伝導率のいずれにも優れた特性を持
つ焼結体は得られなかった。
の気孔率,曲げ強度,靭性,組織,熱伝導率を測定し
た。この結果、表8に示すように、比較例の焼結体で
は、強度,靭性,熱伝導率のいずれにも優れた特性を持
つ焼結体は得られなかった。
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】実施例31〜35 平均粒径0.5μm,Al含有量0.005重量%,α
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)に、表9の実施例の欄に示す組成の酸化物焼結助剤
を添加し、エタノールを添加した湿式ボールミルにより
94時間混合粉砕した。次いで、空気中でスプレードラ
イヤーを用いて乾燥した後、20MPaの圧力で金型成
形したあと、200MPaの圧力でラバープレスを施す
ことにより、直径13mm,高さ40mmの円盤状成形
体および6×6×50mmの直方体成形体を得た。次
に、各成形体を窒化ホウ素製のるつぼに入れて極力炭素
が入らない雰囲気で、黒鉛抵抗加熱式のガス圧炉を用い
て、表9の実施例の欄に示す焼成ガス圧力,温度および
時間の条件で予備焼成したところ、同じく表9の実施例
の欄に示すように予備焼成体の気孔率がいずれも5%以
下となっていた。
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)に、表9の実施例の欄に示す組成の酸化物焼結助剤
を添加し、エタノールを添加した湿式ボールミルにより
94時間混合粉砕した。次いで、空気中でスプレードラ
イヤーを用いて乾燥した後、20MPaの圧力で金型成
形したあと、200MPaの圧力でラバープレスを施す
ことにより、直径13mm,高さ40mmの円盤状成形
体および6×6×50mmの直方体成形体を得た。次
に、各成形体を窒化ホウ素製のるつぼに入れて極力炭素
が入らない雰囲気で、黒鉛抵抗加熱式のガス圧炉を用い
て、表9の実施例の欄に示す焼成ガス圧力,温度および
時間の条件で予備焼成したところ、同じく表9の実施例
の欄に示すように予備焼成体の気孔率がいずれも5%以
下となっていた。
【0073】次いで、各予備焼成体を黒鉛製のるつぼに
入れ、炭素雰囲気で黒鉛抵抗加熱式のガス圧炉を用い
て、同じく表9の実施例の欄に示すガス圧力,温度およ
び時間の条件で熱処理した。そして、得られた焼結体の
物性を前記実施例と同様の方法で測定したところ、表1
0の実施例の欄に示す結果であった。
入れ、炭素雰囲気で黒鉛抵抗加熱式のガス圧炉を用い
て、同じく表9の実施例の欄に示すガス圧力,温度およ
び時間の条件で熱処理した。そして、得られた焼結体の
物性を前記実施例と同様の方法で測定したところ、表1
0の実施例の欄に示す結果であった。
【0074】表10の実施例の欄に示すように、本発明
により窒化ケイ素質焼結体中のAl含有量および焼結助
剤の組成と量を制御し、さらに、焼結体中のβ型窒化ケ
イ素粒子の大きさを制御することにより、強度,靭性等
の機械的特性と優れた熱伝導率を併せ持つ焼結体が得ら
れた。
により窒化ケイ素質焼結体中のAl含有量および焼結助
剤の組成と量を制御し、さらに、焼結体中のβ型窒化ケ
イ素粒子の大きさを制御することにより、強度,靭性等
の機械的特性と優れた熱伝導率を併せ持つ焼結体が得ら
れた。
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】比較例11〜14 平均粒径0.5μm,Al含有量0.005重量%,α
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)に、表9の比較例の欄に示す組成の酸化物焼結助剤
を添加し、上記実施例と同様にして粉砕,乾燥,成形を
行ったのち、同じく表9の比較例の欄に示す条件で予備
焼成および熱処理を行った。
−Si3N4含有量95重量%の窒化ケイ素粉末(粉末
A)に、表9の比較例の欄に示す組成の酸化物焼結助剤
を添加し、上記実施例と同様にして粉砕,乾燥,成形を
行ったのち、同じく表9の比較例の欄に示す条件で予備
焼成および熱処理を行った。
【0078】次いで、上記実施例と同様にして焼結体の
物性を測定したところ、表10の比較例の欄に示す結果
であった。
物性を測定したところ、表10の比較例の欄に示す結果
であった。
【0079】表10の比較例の欄に示す結果より明らか
なように、比較例では、強度,靭性,熱伝導率を併せ持
つ焼結体は得られなかった。
なように、比較例では、強度,靭性,熱伝導率を併せ持
つ焼結体は得られなかった。
【0080】
【発明の効果】本発明に係わる高熱伝導率窒化ケイ素質
焼結体は、請求項1に記載しているように、85重量%
以上99重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物
または酸窒化物の粒界相とから構成され、粒界相中にM
g,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,Nd,
Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから選ばれ
る1種または2種以上の金属元素を0.5重量%以上1
0重量%以下含有すると共に、粒界相中のAl原子含有
量が1重量%以下であり、気孔率が5%以下でかつβ型
窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上を持つものの割合
が10体積%以上60体積%以下であるものとしたか
ら、強度,靭性等の機械的特性に優れていると共に、熱
伝導率が高いファインセラミックス高熱伝導率窒化ケイ
素質焼結体が提供されることになるという著しく優れた
効果がもたらされる。
焼結体は、請求項1に記載しているように、85重量%
以上99重量%以下のβ型窒化ケイ素粒と残部が酸化物
または酸窒化物の粒界相とから構成され、粒界相中にM
g,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,Nd,
Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから選ばれ
る1種または2種以上の金属元素を0.5重量%以上1
0重量%以下含有すると共に、粒界相中のAl原子含有
量が1重量%以下であり、気孔率が5%以下でかつβ型
窒化ケイ素粒のうち短軸径5μm以上を持つものの割合
が10体積%以上60体積%以下であるものとしたか
ら、強度,靭性等の機械的特性に優れていると共に、熱
伝導率が高いファインセラミックス高熱伝導率窒化ケイ
素質焼結体が提供されることになるという著しく優れた
効果がもたらされる。
【0081】そして、本発明に係わる高熱伝導率窒化ケ
イ素質焼結体の実施態様においては、請求項2に記載し
ているように、熱伝導率が80W/(m・K)以上であ
り、JIS−R1607で制定されるSEPB法で測定
した破壊靭性が7MPa√m以上、JIS−R1601
で制定される4点曲げ法で測定した曲げ強度が600M
Pa以上であるものであるから、十分に優れた機械的強
度と十分に良好なる熱伝導特性(放熱特性,冷却特性,
熱伝達特性等)をもつ高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体が
提供されることになるという著しく優れた効果がもたら
される。
イ素質焼結体の実施態様においては、請求項2に記載し
ているように、熱伝導率が80W/(m・K)以上であ
り、JIS−R1607で制定されるSEPB法で測定
した破壊靭性が7MPa√m以上、JIS−R1601
で制定される4点曲げ法で測定した曲げ強度が600M
Pa以上であるものであるから、十分に優れた機械的強
度と十分に良好なる熱伝導特性(放熱特性,冷却特性,
熱伝達特性等)をもつ高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体が
提供されることになるという著しく優れた効果がもたら
される。
【0082】また、請求項3に記載しているように、焼
結体の切断面の観察において、短軸径が5μm以上を持
つものの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以上
60面積%以下であるものとすることによって、機械的
特性と熱伝導率が向上した高熱伝導率窒化ケイ素質焼結
体が提供されることになるという著しく優れた効果がも
たらされる。
結体の切断面の観察において、短軸径が5μm以上を持
つものの粒子の面積の合計が観察面積の10面積%以上
60面積%以下であるものとすることによって、機械的
特性と熱伝導率が向上した高熱伝導率窒化ケイ素質焼結
体が提供されることになるという著しく優れた効果がも
たらされる。
【0083】さらに、請求項4に記載しているように、
線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の数平
均粒径が0.8μm以上10μm以下であるものとする
ことによって、機械的特性と熱伝導率が向上した高熱伝
導率窒化ケイ素質焼結体が提供されることになるという
著しく優れた効果がもたらされる。
線インターセプト法で測定したβ型窒化ケイ素粒の数平
均粒径が0.8μm以上10μm以下であるものとする
ことによって、機械的特性と熱伝導率が向上した高熱伝
導率窒化ケイ素質焼結体が提供されることになるという
著しく優れた効果がもたらされる。
【0084】さらに、請求項5に記載しているように、
粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以下、
Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒界相
中のAl含有量が0.1重量%以下であるものとした
り、請求項6に記載しているように、粒界相中に、Y,
La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ばれる1種
または2種以上の元素を0.5重量%以上4.0重量%
以下含み、Mgを0.1重量%以上4.0重量%以下含
み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下であるも
のとしたり、請求項7に記載しているように、粒界相中
に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以下、Ndを
0.5重量%以上2.0重量%以下含み、Mgを0.1
重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有
量が0.1重量%以下であるものとしたり、請求項8に
記載しているように、粒界相中に、Mgを0.5重量%
以上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が
0.1重量%以下であるものとすることによって、熱伝
導率がより一層向上した高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体
が得られることになるという著しく優れた効果がもたら
される。
粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以下、
Ndを0.5重量%以上2.0重量%以下含み、粒界相
中のAl含有量が0.1重量%以下であるものとした
り、請求項6に記載しているように、粒界相中に、Y,
La,Ce,Nd,Sm,Ybのうちから選ばれる1種
または2種以上の元素を0.5重量%以上4.0重量%
以下含み、Mgを0.1重量%以上4.0重量%以下含
み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下であるも
のとしたり、請求項7に記載しているように、粒界相中
に、Yを0.5重量%以上2.0重量%以下、Ndを
0.5重量%以上2.0重量%以下含み、Mgを0.1
重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有
量が0.1重量%以下であるものとしたり、請求項8に
記載しているように、粒界相中に、Mgを0.5重量%
以上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が
0.1重量%以下であるものとすることによって、熱伝
導率がより一層向上した高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体
が得られることになるという著しく優れた効果がもたら
される。
【0085】また、本発明に係わる高熱伝導率窒化ケイ
素質焼結体の製造方法は、請求項9に記載しているよう
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下添加して成形した後、1気
圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以
上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
焼成するようにしたから、強度,靭性等の機械的特性に
優れていると共に熱伝導率が高い高熱伝導率窒化ケイ素
質焼結体を製造することが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
素質焼結体の製造方法は、請求項9に記載しているよう
に、Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケイ素粉末
に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,Ce,Pr,
Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Ybのうちから
選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物焼結助剤を
1重量%以上15重量%以下添加して成形した後、1気
圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1700℃以
上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以下でかつ請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
焼成するようにしたから、強度,靭性等の機械的特性に
優れていると共に熱伝導率が高い高熱伝導率窒化ケイ素
質焼結体を製造することが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
【0086】そして、請求項10に記載しているよう
に、焼結助剤として、Y2O3を0.6重量%以上2.
5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%以上2.3重
量%以下添加するようにしたり、請求項11に記載して
いるように、焼結助剤として、Y,La,Ce,Nd,
Sm,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金
属元素の酸化物を金属元素換算で0.5重量%以上4.
0重量%以下、および、MgOを0.2重量%以上6.
6重量%以下添加するようにしたり、請求項12に記載
しているように、焼結助剤として、Y2O3を0.6重
量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%
以上2.3重量%以下、MgOを0.2重量%以上6.
6重量%以下添加するようにしたり、請求項13に記載
しているように、焼結助剤として、MgOを0.2重量
%以上6.6重量%以下添加するようにしたりすること
によって、熱伝導率が高い放熱特性,熱伝達特性等に優
れた高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが可
能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
に、焼結助剤として、Y2O3を0.6重量%以上2.
5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%以上2.3重
量%以下添加するようにしたり、請求項11に記載して
いるように、焼結助剤として、Y,La,Ce,Nd,
Sm,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金
属元素の酸化物を金属元素換算で0.5重量%以上4.
0重量%以下、および、MgOを0.2重量%以上6.
6重量%以下添加するようにしたり、請求項12に記載
しているように、焼結助剤として、Y2O3を0.6重
量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%
以上2.3重量%以下、MgOを0.2重量%以上6.
6重量%以下添加するようにしたり、請求項13に記載
しているように、焼結助剤として、MgOを0.2重量
%以上6.6重量%以下添加するようにしたりすること
によって、熱伝導率が高い放熱特性,熱伝達特性等に優
れた高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが可
能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0087】また、請求項14に記載しているように、
1気圧以上100気圧以下の窒素ガス圧下で、1700
℃以上1900℃以下の温度で、気孔率が5%以下とな
るまで予備焼成した後、炭素が存在する雰囲気下で10
0気圧以上の窒素ガス圧下で1900℃以上の温度で請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
熱処理するようになすことによって、熱伝導率の向上に
加えてより一層の優れた機械的特性および熱伝導率をそ
なえた高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
1気圧以上100気圧以下の窒素ガス圧下で、1700
℃以上1900℃以下の温度で、気孔率が5%以下とな
るまで予備焼成した後、炭素が存在する雰囲気下で10
0気圧以上の窒素ガス圧下で1900℃以上の温度で請
求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発現するまで
熱処理するようになすことによって、熱伝導率の向上に
加えてより一層の優れた機械的特性および熱伝導率をそ
なえた高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0088】そして、請求項15に記載しているよう
に、α−Si3N4含有率が90重量%以上である窒化
ケイ素原料粉末を用いることによって熱伝導率の高い放
熱特性,熱伝達特性に優れた高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体を製造することが可能であるという著しく優れた効
果がもたらされ、請求項16に記載しているように、β
−Si3N4含有率が80重量%以上である窒化ケイ素
原料粉末を用いることによって熱伝導率が高く放熱特
性,熱伝達特性に優れていると共に靭性にも優れた高熱
伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
に、α−Si3N4含有率が90重量%以上である窒化
ケイ素原料粉末を用いることによって熱伝導率の高い放
熱特性,熱伝達特性に優れた高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体を製造することが可能であるという著しく優れた効
果がもたらされ、請求項16に記載しているように、β
−Si3N4含有率が80重量%以上である窒化ケイ素
原料粉末を用いることによって熱伝導率が高く放熱特
性,熱伝達特性に優れていると共に靭性にも優れた高熱
伝導率窒化ケイ素質焼結体を製造することが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0089】また、請求項17に記載しているように、
請求項1ないし8のいずれかに記載の窒化ケイ素質焼結
体を素材とした窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板では、機
械的強度に優れていると共に熱伝達特性に優れた絶縁基
板とすることが可能であるという著しく優れた効果がも
たらされ、請求項18に記載しているように、絶縁基板
が絶縁放熱基板であるものとすることによって、機械的
強度に優れていると共に放熱特性に優れた絶縁基板(例
えば、半導体用電気絶縁放熱基板)とすることが可能で
あるという著しく優れた効果がもたらされる。
請求項1ないし8のいずれかに記載の窒化ケイ素質焼結
体を素材とした窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板では、機
械的強度に優れていると共に熱伝達特性に優れた絶縁基
板とすることが可能であるという著しく優れた効果がも
たらされ、請求項18に記載しているように、絶縁基板
が絶縁放熱基板であるものとすることによって、機械的
強度に優れていると共に放熱特性に優れた絶縁基板(例
えば、半導体用電気絶縁放熱基板)とすることが可能で
あるという著しく優れた効果がもたらされる。
【図1】短軸径5μm以上を持つβ型窒化ケイ素粒子の
面積率(%)の求め方を示す説明図であって、短軸径5
μm以上のβ型窒化ケイ素粒子について各粒子の短軸径
と面積を画像処理により求め、全体の面積との割合を計
算する際の説明図である。
面積率(%)の求め方を示す説明図であって、短軸径5
μm以上のβ型窒化ケイ素粒子について各粒子の短軸径
と面積を画像処理により求め、全体の面積との割合を計
算する際の説明図である。
【図2】線インターセプト法による平均粒径の求め方を
示す説明図であって、窒化ケイ素のSEM写真にランダ
ムに線Aを引き、線Aが窒化ケイ素粒子を横切った長さ
を各粒子の粒径とし、線Aを数多く引いて粒子の粒径を
求め、その平均を平均粒径とする際の説明図である。
示す説明図であって、窒化ケイ素のSEM写真にランダ
ムに線Aを引き、線Aが窒化ケイ素粒子を横切った長さ
を各粒子の粒径とし、線Aを数多く引いて粒子の粒径を
求め、その平均を平均粒径とする際の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安 藤 元 英 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 85重量%以上99重量%以下のβ型窒
化ケイ素粒と残部が酸化物または酸窒化物の粒界相とか
ら構成され、粒界相中にMg,Ca,Sr,Ba,Y,
La,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,E
r,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の金属
元素を0.5重量%以上10重量%以下含有すると共
に、粒界相中のAl原子含有量が1重量%以下であり、
気孔率が5%以下でかつβ型窒化ケイ素粒のうち短軸径
5μm以上を持つものの割合が10体積%以上60体積
%以下であることを特徴とする高熱伝導率窒化ケイ素質
焼結体。 - 【請求項2】 熱伝導率が80W/(m・K)以上であ
り、JIS−R1607で制定されるSEPB法で測定
した破壊靭性が7MPa√m以上、JIS−R1601
で制定される4点曲げ法で測定した曲げ強度が600M
Pa以上であることを特徴とする請求項1に記載の高熱
伝導率窒化ケイ素質焼結体。 - 【請求項3】 焼結体の切断面の観察において、短軸径
が5μm以上を持つものの粒子の面積の合計が観察面積
の10面積%以上60面積%以下であることを特徴とす
る請求項1または2に記載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼
結体。 - 【請求項4】 線インターセプト法で測定したβ型窒化
ケイ素粒の数平均粒径が0.8μm以上10μm以下で
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体。 - 【請求項5】 粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.
0重量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以
下含み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下であ
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体。 - 【請求項6】 粒界相中に、Y,La,Ce,Nd,S
m,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上の元素
を0.5重量%以上4.0重量%以下含み、Mgを0.
1重量%以上4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含
有量が0.1重量%以下であることを特徴とする請求項
1ないし4のいずれかに記載の高熱伝導率窒化ケイ素質
焼結体。 - 【請求項7】 粒界相中に、Yを0.5重量%以上2.
0重量%以下、Ndを0.5重量%以上2.0重量%以
下含み、Mgを0.1重量%以上4.0重量%以下含
み、粒界相中のAl含有量が0.1重量%以下であるこ
とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の高
熱伝導率窒化ケイ素質焼結体。 - 【請求項8】 粒界相中に、Mgを0.5重量%以上
4.0重量%以下含み、粒界相中のAl含有量が0.1
重量%以下であることを特徴とする請求項1ないし4の
いずれかに記載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体。 - 【請求項9】 Al含有量が0.1重量%以下の窒化ケ
イ素粉末に、Mg,Ca,Sr,Ba,Y,La,C
e,Pr,Nd,Sm,Gd,Dy,Ho,Er,Yb
のうちから選ばれる1種または2種以上の元素の酸化物
焼結助剤を1重量%以上15重量%以下添加して成形し
た後、1気圧以上500気圧以下の窒素ガス圧下で、1
700℃以上2300℃以下の温度で、気孔率が5%以
下でかつ請求項1,3,4のいずれかに記載の組織が発
現するまで焼成することを特徴とする高熱伝導率窒化ケ
イ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項10】 焼結助剤として、Y2O3を0.6重
量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%
以上2.3重量%以下添加することを特徴とする請求項
9に記載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項11】 焼結助剤として、Y,La,Ce,N
d,Sm,Ybのうちから選ばれる1種または2種以上
の金属元素の酸化物を金属元素換算で0.5重量%以上
4.0重量%以下、および、MgOを0.2重量%以上
6.6重量%以下添加することを特徴とする請求項9に
記載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項12】 焼結助剤として、Y2O3を0.6重
量%以上2.5重量%以下、Nd2O3を0.6重量%
以上2.3重量%以下、MgOを0.2重量%以上6.
6重量%以下添加することを特徴とする請求項9に記載
の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項13】 焼結助剤として、MgOを0.2重量
%以上6.6重量%以下添加することを特徴とする請求
項9に記載の高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体の製造方
法。 - 【請求項14】 1気圧以上100気圧以下の窒素ガス
圧下で、1700℃以上1900℃以下の温度で、気孔
率が5%以下となるまで予備焼成した後、炭素が存在す
る雰囲気下で100気圧以上の窒素ガス圧下で1900
℃以上の温度で請求項1,3,4のいずれかに記載の組
織が発現するまで熱処理することを特徴とする請求項9
ないし13のいずれかに記載の高熱伝導率窒化ケイ素質
焼結体の製造方法。 - 【請求項15】 α−Si3N4含有率が90重量%以
上である窒化ケイ素原料粉末を用いることを特徴とする
請求項9ないし14のいずれかに記載の高熱伝導率窒化
ケイ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項16】 β−Si3N4含有率が80重量%以
上である窒化ケイ素原料粉末を用いることを特徴とする
請求項9ないし14のいずれかに記載の高熱伝導率窒化
ケイ素質焼結体の製造方法。 - 【請求項17】 請求項1ないし8のいずれかに記載の
窒化ケイ素質焼結体を素材としていることを特徴する窒
化ケイ素質焼結体製絶縁基板。 - 【請求項18】 絶縁基板が絶縁放熱基板である請求項
16に記載の窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18600395A JP3501317B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体および窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18600395A JP3501317B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体および窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0930866A true JPH0930866A (ja) | 1997-02-04 |
| JP3501317B2 JP3501317B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=16180674
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18600395A Expired - Fee Related JP3501317B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 高熱伝導率窒化ケイ素質焼結体および窒化ケイ素質焼結体製絶縁基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3501317B2 (ja) |
Cited By (48)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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