JPH11320141A - 導電性膜の加工装置 - Google Patents

導電性膜の加工装置

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JPH11320141A
JPH11320141A JP11035071A JP3507199A JPH11320141A JP H11320141 A JPH11320141 A JP H11320141A JP 11035071 A JP11035071 A JP 11035071A JP 3507199 A JP3507199 A JP 3507199A JP H11320141 A JPH11320141 A JP H11320141A
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conductive film
processing
insulating substrate
energy beam
energy
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Shingen Kinoshita
真言 木下
Takeshi Kobayashi
丈司 小林
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング処理を含むフォトリソグラフィ法
を用いた場合のような廃液処理の必要がなく、低コスト
で他品種少量生産に好適であって、加工寸法のばらつ
き、導電性膜の一部の残留、絶縁性基板の損傷等が少な
い導電性膜の加工装置を提供する。 【解決手段】 近赤外レーザ光(波長λ=1064n
m)を出射するYAGレーザ1と、該レーザ1から出射
したレーザ光を絶縁性の透明基板3上の導電性膜4の近
傍までガイドするステップインデックス型の光ファイバ
201からなる光学系2と、透明基板3が載置される載
置台5bを有するX−Yステージ5と、レーザ光の照射
方向と直交する方向に透明基板3を移動させるようにX
−Yステージ5を駆動制御コントローラ6とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タッチパネル、液
晶パネル等のように絶縁性基板の表面に電極パターンを
するために絶縁性基板上に形成した導電性膜の一部を除
去する導電性膜の加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の電子機器に利用者が情報を
入力する手段としてタッチパネルが用いられている。ま
た、電子機器の表示手段としては液晶パネルが用いられ
ている。このようなタッチパネル及び液晶パネルは、透
明の導電性膜からなる透明電極が表面に形成された1組
の絶縁性基板を、該透明電極が対向するように張り合わ
せた構造になっている。また、タッチパネルの場合は、
上記透明電極が通常状態で接触しないように上記1組の
基板を所定の高さ(例えば9乃至12μm)のスペーサ
を介して対向させている。
【0003】上記絶縁性基板の表面に形成される各透明
電極は、互いに接触しないようにスリット状の間隙で分
離して形成されている。従来、この絶縁基板上の透明電
極は、エッチング処理を含むフォトリソグラフィ法によ
って主に形成されていた。このフォトリソグラフィ法
は、絶縁性基板の全面に導電性膜を真空蒸着等によって
形成し、該導電性膜上にレジストパターンを形成した
後、該導電性膜の露出した部分をエッチング液で溶かし
て除去するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記フォト
リソグラフィ法を用いる場合、フォトレジストの現像液
やエッチング液等の廃液が発生するため、環境保全の観
点からあまり好ましくない。また、透明電極のパターン
形状を変える場合は、フォトリソグラフィ用のマスクを
新規に作成しなければならないため、加工効率が悪く、
他品種少量生産への対応及び低コスト化が難しかった。
特に、ハイブリッド方式のタッチパネルのように絶縁性
基板上の導電性膜に数本のスリットを形成するような場
合でも、数百本のスリットを形成するディジタル方式の
タッチパネルの場合と同じフォトリソグラフィ工程が必
要になってくるため、加工部分が少ないにもかかわらず
廃液の低減及び低コスト化を図ることが難しかった。
【0005】そこで、上記エッチング処理を含むフォト
リソグラフィ法を用いた場合のような廃液処理の必要が
なく、低コストで他品種少量生産に好適な導電性膜の加
工方法及び装置として、エネルギービームとしてのレー
ザ光を照射するものが考えられる。このレーザ照射によ
る導電性膜の加工について、本発明者が鋭意実験等を行
ったところ、レーザ光の断面におけるエネルギー分布に
起因して、加工後のスリットの幅が不規則になって波打
った形状になったり、導電性膜の一部が残留したり、レ
ーザ光の中央に対応する位置で絶縁性基板が深く掘れて
しまったりする等の不具合が発生する場合がわかった。
【0006】なお、上記加工寸法のばらつき、導電性膜
の一部の残留、絶縁性基板の損傷等等の不具合は、上記
レーザ光を照射して加工する場合だけでなく、レーザビ
ーム以外の光ビーム、X線ビーム、荷電粒子ビーム等の
他のエネルギービームを照射して加工する場合にも発生
し得るものである。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、エッチング処理を含むフォトリソ
グラフィ法を用いた場合のような廃液処理の必要がな
く、低コストで他品種少量生産に好適な導電性膜の加工
方法及び装置であって、加工寸法のばらつき、導電性膜
の一部の残留、絶縁性基板の損傷等が少ない導電性膜の
加工方法及び装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、絶縁性基板の表面に形成した導
電性膜の一部を除去する導電性膜の加工装置であって、
エネルギービームを出射するエネルギービーム源と、該
エネルギービーム源からのエネルギービームの断面にお
けるエネルギー分布を均一にするとともに、該エネルギ
ービームを該絶縁性基板上の導電性膜に選択的に照射す
るビーム照射手段と、該絶縁性基板を保持する基板保持
手段と、該絶縁性基板と該基板に照射するエネルギービ
ームとを相対移動させるように、該基板保持手段及び上
記ビーム照射手段の少なくとも一方を駆動制御する制御
手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】この請求項1の導電性膜の加工装置では、
上記絶縁性基板が保持された基板保持手段及び上記ビー
ム照射手段の少なくとも一方を制御手段で駆動制御し、
該絶縁性基板と該基板に照射するエネルギービームとを
相対移動させる。これにより、上記エネルギービーム源
からのエネルギービームが該絶縁性基板の導電性膜上を
相対的に移動しながら、該導電性膜に選択的に照射さ
れ、該導電性膜の一部が除去される。ここで、上記ビー
ム照射手段によるエネルギービームの照射位置を変える
ことにより、絶縁性基板上の導電性膜の除去部分を変更
することができる。そして、上記ビーム照射手段で導電
性膜に照射するエネルギービームの断面におけるエネル
ギー分布を均一にしているので、加工寸法のばらつき、
導電性膜の一部の残留、絶縁性基板の損傷等を少なくす
ることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の導電性膜の
加工装置において、上記エネルギービームの照射経路を
固定するとともに、上記絶縁性基板を上記エネルギービ
ームの照射方向と交差する方向に移動させるように上記
基板保持手段を駆動制御することを特徴とするものであ
る。
【0011】この請求項2の導電性膜の加工装置では、
上記エネルギービームの照射経路を固定した状態で、上
記基板保持手段を駆動制御することにより、該基板保持
手段で保持された絶縁性基板を該エネルギービームの照
射方向と交差する方向に移動させる。これにより、該エ
ネルギービームが該絶縁性基板の導電性膜上を相対的に
移動し、該導電性膜の該エネルギービームが照射された
部分が選択的に除去される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の導電性膜の
加工装置において、上記絶縁性基板の位置を固定すると
ともに、上記エネルギービームの照射位置を該エネルギ
ービームの照射方向と交差する方向に移動させるように
上記ビーム照射手段を駆動制御することを特徴とするも
のである。
【0013】この請求項3の導電性膜の加工装置では、
上記絶縁性基板の位置を固定した状態で、上記ビーム照
射手段を駆動制御することにより、上記エネルギービー
ムの照射位置を該エネルギービームの照射方向と交差す
る方向に移動させる。これにより、該エネルギービーム
が該絶縁性基板の導電性膜上を相対的に移動し、該導電
性膜の該エネルギービームが照射された部分が選択的に
除去される。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
導電性膜の加工装置において、上記エネルギービーム源
として、上記エネルギービームであるレーザ光を出射す
る光源を用い、上記ビーム照射手段として、該光源から
のレーザ光の断面におけるエネルギー分布を均一にする
とともに、該レーザ光を該絶縁性基板上の導電性膜に選
択的に照射する光学系を用いたことを特徴とするもので
ある。
【0015】この請求項4の導電性膜の加工装置では、
光源からのレーザ光を、上記光学系で絶縁性基板上の導
電性膜に選択的に照射することにより、該導電性膜の一
部が除去される。ここで、上記光学系によるレーザ光の
照射位置を変えることにより、該絶縁性基板上の導電性
膜の除去部分を変更することができる。そして、上記光
学系で導電性膜に照射するレーザ光の断面におけるエネ
ルギー分布を均一にしているので、加工寸法のばらつ
き、導電性膜の一部の残留、絶縁性基板の損傷等を少な
くすることができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の導電性膜の
加工装置において、上記レーザ光の断面におけるエネル
ギー分布を均一にする光学系として、上記光源から出射
したレーザ光を内部の光伝送路での屈折や反射によって
エネルギー分布を均一化しながら上記絶縁性基板上の導
電性膜の近傍までガイドする光ファイバを用いたことを
特徴とするものである。
【0017】この請求項5の導電性膜の加工装置は、上
記光源から出射したレーザ光が絶縁性基板上の導電性膜
の近傍まで光ファイバでガイドされる。このレーザ光の
ガイドの際に、該光ファイバに互いに異なる角度で入射
した光が該光ファイバ内部の光伝送路で多重に屈折され
たり反射されたりすることにより、該光ファイバから出
射する光ビームの断面におけるエネルギー密度が均一に
なる。このエネルギー分布が均一になって光ファイバか
ら出射したレーザ光は、絶縁性基板の導電性膜上に照射
され、該導電性膜が加工される。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の導電性膜の
加工装置において、上記光ファイバとして、軸芯部にコ
アを有するステップインデックス型の光ファイバを用い
たことを特徴とするものである。
【0019】この請求項6の導電性膜の加工装置では、
光源から出射したレーザ光が光ファイバでガイドされる
とき、該レーザ光の互いに異なる角度で入射した光が該
光ファイバ内部のコアで多重に反射されることにより、
該光ファイバから出射するレーザ光の断面におけるエネ
ルギー密度が均一になる。
【0020】請求項7の発明は、請求項5又は6の導電
性膜の加工装置において、上記光ファイバから出射した
レーザ光を上記導電性膜上に集光する光学素子を設けた
ことを特徴とするものである。
【0021】この請求項7の導電性膜の加工装置では、
上記光ファイバから出射したレーザ光を上記光学素子で
上記導電性膜上に集光することにより、該導電性膜上に
照射されるレーザ光の照射面積を小さくすることができ
るので、該レーザ光のエネルギー密度が高まるととも
に、寸法の小さな加工パターンまで加工できる。
【0022】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6又は7の導電性膜の加工装置において、上記
エネルギービームの照射により、透明の絶縁性基板上の
透明の導電性膜にスリットを形成することを特徴とする
ものである。
【0023】この請求項8の導電性膜の加工装置では、
上記エネルギービームの照射により、透明の絶縁性基板
上の透明の導電性膜にスリットを形成するので、エッチ
ング処理を含むフォトリソグラフィ法を用いた場合のよ
うな廃液処理を伴うことなく、透明電極を有するタッチ
パネルや液晶パネル等を低コストで他品種少量生産する
ことができる。そして、上記導電性膜に照射するエネル
ギービームの断面におけるエネルギー分布を均一にして
いるので、該導電性膜に形成するスリットの幅のばらつ
き、該スリットにおける導電性膜の一部の残留、該スリ
ットにおける絶縁性基板の損傷等を少なくすることがで
きる。
【0024】請求項9の発明は、導電性ペーストからな
る配線パターンを表面に形成する導電性膜を加工する請
求項1、2、3、4、5、6又は7の導電性膜の加工装
置であって、上記エネルギービームの照射により、該導
電性膜上の配線パターンの周囲に配線間絶縁用のスリッ
トを形成することを特徴とするものである。
【0025】この請求項9の導電性膜の加工装置では、
上記エネルギービームの照射により、導電性膜上の配線
パターンの周囲に配線間絶縁用のスリットを形成するの
で、エッチング処理を含むフォトリソグラフィ法を用い
た場合のような廃液処理を伴うことなく、外周部に配線
パターンを有するタッチパネルや液晶パネル等を低コス
トで他品種少量生産することができる。そして、上記エ
ネルギービームの断面におけるエネルギー分布を均一に
しているので、上記導電性膜に形成する配線間絶縁用の
スリットの幅のばらつき、該スリットにおける導電性膜
の一部の残留、該スリットにおける絶縁性基板の損傷等
を少なくすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、ハイブリッド型
のタッチパネルにおける透明の絶縁基板上に導電性膜の
一部をスリット状に除去して透明電極を形成する導電性
膜の加工装置に適用した実施形態について説明する。
【0027】図1(a)は、本発明の第2の実施形態に
係る加工装置の概略構成図である。図1(a)におい
て、Qスイッチ1aで制御されるエネルギービーム源
(光源)としてのYAGレーザ1から出射した近赤外レ
ーザ光(波長λ=1064nm)は、ビーム照射手段と
しての光学系を構成するステップインデックス型の光フ
ァイバ2によって、透明のプラスチック材(例えばPE
T、ポリカーボネート)からなる絶縁性基板3上の透明
材料(ITO)からなる導電性膜4の表面近傍までガイ
ドされる。この光ファイバ2の出口(光出射端)には、
図1(b)に示すように、光ファイバ2から出射したレ
ーザ光Lを導電性膜4上に集光する光学素子としての微
小レンズ20が一体的に取付けられている。この微小レ
ンズ20で集光されたレーザ光Lを導電性膜4に選択的
に照射して該導電性膜4を加熱し蒸発させることによ
り、該導電性膜4を部分的に剥離除去することができ
る。そして、上記レーザ光を集光して絶縁性基板3上の
導電性膜4に照射することにより、該導電性膜4上に照
射されるレーザ光の照射面積を小さくできるので、該レ
ーザ光のエネルギー密度を高めて加工効率を向上させる
ことができる。しかも、寸法の小さな加工パターンまで
加工できるため、加工パターンの微細化も可能となる。
【0028】なお、上記微小レンズ20を取り付ける代
わりに、光ファイバ2のコア部の光出射端を凸レンズ状
に突出させて形成してもよい。この凸レンズ状に突出さ
せたコア部により、光ファイバ2から出射しようとする
レーザ光を集光して導電性膜4上に照射することができ
る。また、光ファイバ2の入り口側にも、YAGレーザ
1から出射した近赤外レーザ光を集光して光ファイバ2
のコア内に導入するための微小レンズを設けてもよい。
【0029】加工対象物である絶縁性基板3は、基板保
持手段としてのX−Yステージ5のリニアモータ5aで
駆動される載置台5b上に固定され、図中水平方向に2
次元的に移動可能となっている。YAGレーザ1及びX
−Yステージ5は、パーソナルコンピュータ6a、シー
ケンサ6b及び同期連動型運転用の制御回路基板6c等
からなる制御手段としての制御部6で制御される。例え
ば、制御部6はYAGレーザ1の駆動部を制御し、これ
によりレーザ光の繰り返し周期、パルス幅等が変更され
る。
【0030】また、上記制御部6により、YAGレーザ
1からのレーザ光の出力に応じてX−Yステージ5内の
リニアモータを駆動制御して絶縁性基板3を移動させた
り、載置台5bの移動状態に応じてYAGレーザ1から
のレーザ光の出力を変化させたりすることもできる。例
えば、載置台5bの移動開始および移動終了の際の加減
速時に、導電性膜4上のレーザ光のエネルギー密度を一
定にして均一な加工形状(テーパ形状)を形成できるよ
うにする等の目的のために、載置台6bの移動速度に応
じて繰り返し周期、パルス幅等をリアルタイムに変化さ
せるように制御する。この制御を行うことにより、従来
載置台6bの加速及び減速にそれぞれ100mm程度の
助走を必要として載置台5bの全体移動量が700mm
×700mmであるところ、上記制御を行うことにより
上記助走が不要となり全体移動量を500mm×500
mm程度まで短縮することができる。このように載置台
5bの移動量を短縮できることにより、従来のエッチン
グ加工と同等もしくはそれ以上の加工速度(例えば1基
板あたり35秒〜15秒程度)でスリット加工が可能と
なるとともに、寸法精度の向上を図り、焦げ付きや未加
工部分の発生を防止することができる。
【0031】なお、上記X−Yステージ5に、載置台5
bの移動距離を検知するセンサを設け、このセンサの出
力に基づいて載置台5bをフィードバック制御するよう
に構成してもよい。
【0032】また、加工速度、載置台5bの加速度、加
工精度をより向上させるために、載置台5bは、発泡チ
タン、マグネジウム、酸化アルミナ系、アルミ合金系の
超軽量素材で形成することが好ましい。また、載置台5
bの内部に貫通孔を形成して軽量化を図ってもよい。こ
の貫通孔は、加工対象物がシート状のものである場合の
真空チャック用の気流経路を兼ねることもできる。
【0033】また、図2に示すように、絶縁性基板3の
少なくともレーザ光が照射される部分の下側に、載置台
5bの凹部5cを形成し、絶縁性基板3の下面と載置台
5bの上面との間の距離を長くするように構成すること
が好ましい。この構成により、絶縁性基板3を通過して
載置台5bの表面で反射された反射レーザ光が導電性膜
4にあたることによって該導電性膜4の加工に悪影響を
及ぼすことを抑制することができる。
【0034】図3は、本加工装置で加工するタッチパネ
ルの断面図である。また、図4(a)及び(b)はそれ
ぞれ、同タッチパネルの分解斜視図及び平面図である。
図3に示すようにタッチパネルは、各導電性膜4からな
る透明電極が通常状態で接触しないように1組の上下タ
ッチパネル基板7,8を所定の高さ(例えば9乃至12
μm)のスペーサ9を介して対向させた構造になってい
る。そして、このタッチパネルを図3中の上方から押圧
すると、上タッチパネル基板7が2点鎖線で示すように
変形し、上下パネル7,8の透明電極同士が接触する。
この接触による上下透明電極間の抵抗の変化から押圧さ
れたか否か及び押圧された位置を知ることができる。ま
た、このタッチパネルはアナログ方式とデジタル方式と
を組み合わせたハイブリッド型であり、図4に示すよう
に上下タッチパネル基板7,8のそれぞれに、互いに直
交するスリット7a,8aが各導電性膜に形成されてい
る。
【0035】本実施形態に係る加工装置は、上記図4に
示す導電性膜4のスリットを形成するものである。真空
蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等によっ
て表面に導電性膜4(厚さ=約500オングストロー
ム)が形成された絶縁性基板3は、導電性膜4側の上方
に向けてX−Yステージ5上にセットされる。そして、
レーザ光Lを所定のスポット径に絞って絶縁性基板3上
の導電性膜4に照射しながら、X−Yステージ5で一方
向に移動させることにより、幅500乃至1000μm
程度で導電性膜4をレーザ光の加熱で蒸発させて除去
し、各電極領域を絶縁するスリットを形成している。
【0036】ここで、上記YAGレーザ1から出射され
るレーザ光Lの断面におけるエネルギー分布は、図5
(a)に示すように中央が1番強い山型のプロファイル
をしている。図5(a)中の符号Eoで示すレベルは、
レーザ光による導電性膜4の除去加工のしきい値を示し
ている。このようなプロファイルのエネルギー分布を有
するレーザ光をそのまま照射して上記絶縁性基板3上の
導電性膜4の除去加工を行ったところ、図5(b)及び
(c)に示すようにスリット10の幅が一定ではなく、
波打った形状になった。そのため、湿気によるリークや
導電性異物102の付着によるリークが発生しやすく、
スリット10の波打ったエッジが目立ちやすく透明電極
の視認性の点で好ましくなかった。また、スリット10
の幅の制御が難しく、導電性膜の一部が残留した加工残
り101も発生しやすかった。この加工残り101によ
っても視認性が高くなってしまう。更に、図5(b)に
示すようにレーザ光Lの中央に対応する位置で絶縁性基
板3が深く掘れてしまったり、加工部が焦げて着色され
ることによりスリットの視認性が上がってしまったりす
るという不具合もあった。
【0037】そこで、上記レーザ光のエネルギー分布に
起因する各種問題を解決すべく、本実施形態では、光源
1からのレーザ光を導電性膜4まで導く光学系として、
レーザ光Lの断面におけるエネルギー分布を均一にする
ことができるステップインデックス型の光ファイバ2を
用いている。
【0038】上記ステップインデックス型の光ファイバ
2を用いて、図6(a)に示すように上記絶縁性基板3
上の導電性膜4に照射するレーザ光Lの断面におけるエ
ネルギー分布を、上記しきい値Eoを若干越えたレベル
で均一にすることにより、図6(b)及び(c)に示す
ようにスリット10の幅を所定の幅に一定することがで
きる。したがって、湿気によるリークや導電性異物10
2の付着によるリークが発生しにくく、スリット10の
エッジも目立ちにくくなる。また、スリット10の幅の
制御も容易になり、導電性膜4の一部が残留した加工残
りも発生しにくくなる。更に、図6(b)に示すように
レーザ光Lの中央に対応する位置で絶縁性基板3が深く
掘れてしまうこともなくなる。また、加工部が焦げて着
色されることがないので、スリットの視認性が上がるこ
ともない。
【0039】以上、本実施形態によれば、絶縁性基板3
上の透明の導電性膜4の一部をレーザ光の照射で除去す
る加工を行っているので、エッチング処理を含むフォト
リソグラフィ法を用いた場合のような廃液処理を伴うこ
となく、透明電極を有するタッチパネルを低コストで他
品種少量生産することができる。しかも、導電性膜4に
照射するレーザ光をステップインデックス型の光ファイ
バ2でガイドすることにより、該レーザ光の断面におけ
るエネルギー分布を均一にしているので、加工寸法のば
らつき、導電性膜の一部の残留、絶縁性基板の損傷等を
少なくすることができる。
【0040】また、上記レーザ光として、熱レーザとし
てのYAGレーザ1からの出射された赤外光又は可視光
のレーザ光を用い、導電性膜4の一部を主に加熱して蒸
発させることによって除去しているので、導電性膜4の
下地である絶縁性基板3(PET、ポリカーボネート
等)の着色・損傷等が少ない。
【0041】また、Qスイッチ制御のYAGレーザ1を
用いることにより、レーザ光の繰り返し周期や照射時間
幅(パルス幅)を変えることで導電性膜4に与える熱エ
ネルギーの設定を変更できるので、導電性膜4の除去加
工処理の制御が容易になる。
【0042】なお、本実施形態では、ステップインデッ
クス型の光ファイバ2を用いているが、レーザ光を内部
の光伝送路での屈折や反射によってエネルギー分布を均
一化しながらガイドできるものであれば、他の種類の光
ファイバを用いてもよい。例えば、通常の光ファイバと
は異なり軸中心のコア部(光伝送路)を屈折率の低い空
気、不活性ガス等の気体で構成し、該コア部の外周を光
反射率を示す金属層や誘電体層でクラッディングした中
空の光ファイバを用いてもよい。
【0043】また、本実施形態では上記X−Yステージ
5を用いて絶縁性基板3を移動させることにより、レー
ザ光Lを導電性膜4上で走査しているが、絶縁性基板3
を固定したままレーザ光Lの方をガルバノミラー等のス
キャン機構を用いて走査するように構成してもよい。
【0044】また、図7に示すように、載置台5bに載
置した絶縁性基板3を固定するとともに、ビーム照射手
段を構成する光ファイバの2の出射端側を、該レーザ光
の照射方向と交差する方向である該導電性膜4の表面に
沿って移動させる光ファイバ駆動機構を設けてもよい。
この光ファイバ駆動機構は、図示しないY方向駆動装置
で図中Y方向に駆動される1組のY方向可動部材100
と、該Y方向可動部材100上において図示しないX方
向駆動装置で該Y方向と直交する図中X方向に駆動され
るX方向可動部材101とを用いて構成されている。ま
た、該X方向可動部材101のほぼ中央部に、光ファイ
バ2の光出射端側が固定部材103で固定されている。
光ファイバ2の光出射端には、結像光学素子が設けられ
ており、所定スポット径でレーザ光を絶縁性基板3表面
の導電性膜4上に照射できるようになっている。一方、
該絶縁性基板3は、載置台であるテーブル105上に固
定配置されている。そして、上記X方向駆動装置及び上
記Y方向駆動装置を、図示しない制御部により加工パタ
ーンのデータに基づいて制御することにより、導電性膜
4に対して所望の加工を行うことができる。
【0045】また、上記レーザ光Lの導電性膜4上での
走査方式としては、図8(a)及び(b)に示す走査方
式を例示することができる。図8(a)では、円形スポ
ットのレーザ光Lsを直線的に走査している。図8
(b)では、円形スポットのレーザ光Lsをヘリカル状
に走査している。
【0046】また、本実施形態では、タッチパネルの透
明電極を形成するために導電性膜4の一部を除去して各
透明電極を区画するスリット10を形成する加工につい
て説明したが、上記各実施形態の加工装置は、図9に示
すように絶縁性基板3上の導電性膜4の表面に形成され
た導電性ペースト(例えば銀ペースト)からなる配線パ
ターン13の周囲に配線間絶縁用のスリット14を形成
する場合にも用いることができ、同様な効果が得られる
ものである。なお、上記配線パターン13に上記ペース
トをつける順番は、上記スリット14の前後どちらでも
よい。
【0047】また、上記各実施形態では、タッチパネル
の透明電極形成用の導電性膜の加工に適用した場合につ
いて説明したが、本発明は、タッチパネルに限定される
ことなく、例えば液晶パネルの透明電極形成用の導電性
膜を加工する場合にも適用することができ、同様な効果
が得られるものである。
【0048】また、本実施形態では、上記導電性膜の加
工に熱レーザ光源としてのYAGレーザを用いている
が、本発明は、CO2レーザ等の他の赤外光レーザ、可
視光レーザ、上記導電性膜を主にアブレーションで除去
するKrFエキシマレーザ等の紫外光レーザを用いた場
合にも適用できるものである。
【0049】また、本発明は、レーザ光以外の光ビーム
や、X線ビーム、荷電粒子ビーム等の他のエネルギービ
ームを用いた場合にも適用できるものである。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、上記エ
ネルギービーム源からのエネルギービームが該絶縁性基
板の導電性膜上を相対的に移動しながら、該導電性膜に
選択的に照射されることにより、該導電性膜の一部を除
去して加工できるので、エッチング処理を含むフォトリ
ソグラフィ法を用いた場合のような廃液処理の必要がな
く、低コストで他品種少量生産に好適な導電性膜の加工
を行うことができる。しかも、上記導電性膜に照射する
エネルギービームの断面におけるエネルギー分布を均一
にしているので、加工寸法のばらつき、導電性膜の一部
の残留、絶縁性基板の損傷等を少ないという効果があ
る。
【0051】特に、請求項5及び6の発明によれば、レ
イアウト上の制約が少ない光ファイバを用いているの
で、装置の小型化を図ることができるという効果があ
る。
【0052】また特に、請求項7の発明によれば、絶縁
性基板の導電性膜上に照射されるレーザ光の照射面積を
小さくすることができるので、該レーザ光のエネルギー
密度を高めて加工効率を向上させることができる。しか
も、寸法の小さな加工パターンまで加工できるため、微
細な加工パターンの微細化も可能となるという効果があ
る。
【0053】また特に、請求項8の発明によれば、エッ
チング処理を含むフォトリソグラフィ法を用いた場合の
ような廃液処理を伴うことなく、透明電極を有するタッ
チパネルや液晶パネル等を低コストで他品種少量生産す
ることができる。しかも、導電性膜に形成するスリット
の幅のばらつき、該スリットにおける導電性膜の一部の
残留、該スリットにおける絶縁性基板の損傷等を少なく
することができるという効果がある。
【0054】また特に、請求項9の発明によれば、エッ
チング処理を含むフォトリソグラフィ法を用いた場合の
ような廃液処理を伴うことなく、外周部に配線パターン
を有するタッチパネルや液晶パネル等を低コストで他品
種少量生産することができる。しかも導電性膜に形成す
る配線間絶縁用のスリットの幅のばらつき、該スリット
における導電性膜の一部の残留、該スリットにおける絶
縁性基板の損傷等を少なくすることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る加工装置の概
略構成図。(b)は同加工装置に用いた光ファイバーの
出口側の拡大断面図。
【図2】絶縁性基板が載置された変形例に係る載置台の
断面図。
【図3】タッチパネルの拡大断面図。
【図4】(a)はタッチパネルの分解斜視図。(b)は
同タッチパネルの平面図。
【図5】(a)は光ファイバに入射する前のレーザ光の
断面におけるエネルギー分布を示す説明図。(b)は同
レーザ光で加工した場合の絶縁性基板上の導電性膜の斜
視図。(c)は同絶縁性基板上の導電性膜の平面図。
【図6】(a)は光ファイバから出射したレーザ光の断
面におけるエネルギー分布を示す説明図。(b)は同レ
ーザ光で加工した場合の絶縁性基板上の導電性膜の斜視
図。(c)は同絶縁性基板上の導電性膜の平面図。
【図7】変形例に係る加工装置におけるレーザビーム移
動機構の概略構成図。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれレーザ光の走査方
式を例示する説明図。
【図9】タッチパネルの周端部の配線パターン及びその
周囲のスリットの説明図。
【符号の説明】
1 YAGレーザ 1a Qスイッチ 2 光ファイバ 3 絶縁性基板(透明基板) 4 導電性膜 5 X−Yステージ 5a リニアモータ 5b 載置台 6 コントローラ(制御部) 7 上タッチパネル基板 8 下タッチパネル基板 9 スペーサ 10 スリット 13 配線パターン 14 配線間絶縁用のスリット 20 微小レンズ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板の表面に形成した導電性膜の一
    部を除去する導電性膜の加工装置であって、 エネルギービームを出射するエネルギービーム源と、 該エネルギービーム源からのエネルギービームの断面に
    おけるエネルギー分布を均一にするとともに、該エネル
    ギービームを該絶縁性基板上の導電性膜に選択的に照射
    するビーム照射手段と、 該絶縁性基板を保持する基板保持手段と、 該絶縁性基板と該基板に照射するエネルギービームとを
    相対移動させるように、該基板保持手段及び上記ビーム
    照射手段の少なくとも一方を駆動制御する制御手段とを
    設けたことを特徴とする導電性膜の加工装置。
  2. 【請求項2】請求項1の導電性膜の加工装置において、 上記エネルギービームの照射経路を固定するとともに、 上記絶縁性基板を上記エネルギービームの照射方向と交
    差する方向に移動させるように上記基板保持手段を駆動
    制御することを特徴とする導電性膜の加工装置。
  3. 【請求項3】請求項1の導電性膜の加工装置において、 上記絶縁性基板の位置を固定するとともに、 上記エネルギービームの照射位置を該エネルギービーム
    の照射方向と交差する方向に移動させるように上記ビー
    ム照射手段を駆動制御することを特徴とする導電性膜の
    加工装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の導電性膜の加工装置
    において、 上記エネルギービーム源として、上記エネルギービーム
    であるレーザ光を出射する光源を用い、 上記ビーム照射手段として、該光源からのレーザ光の断
    面におけるエネルギー分布を均一にするとともに、該レ
    ーザ光を該絶縁性基板上の導電性膜に選択的に照射する
    光学系を用いたことを特徴とする導電性膜の加工装置。
  5. 【請求項5】請求項4の導電性膜の加工装置において、 上記レーザ光の断面におけるエネルギー分布を均一にす
    る光学系として、上記光源から出射したレーザ光を内部
    の光伝送路での屈折や反射によってエネルギー分布を均
    一化しながら上記絶縁性基板上の導電性膜の近傍までガ
    イドする光ファイバを用いたことを特徴とする導電性膜
    の加工装置。
  6. 【請求項6】請求項5の導電性膜の加工装置において、 上記光ファイバとして、軸芯部にコアを有するステップ
    インデックス型の光ファイバを用いたことを特徴とする
    光加工装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6の導電性膜の加工装置にお
    いて、 上記光ファイバから出射したレーザ光を上記導電性膜上
    に集光する光学素子を設けたことを特徴とする導電性膜
    の加工装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7の導
    電性膜の加工装置において、 上記エネルギービームの照射により、透明の絶縁性基板
    上の透明の導電性膜にスリットを形成することを特徴と
    する導電性膜の加工装置。
  9. 【請求項9】導電性ペーストからなる配線パターンを表
    面に形成する導電性膜を加工する請求項1、2、3、
    4、5、6又は7の導電性膜の加工装置であって、 上記エネルギービームの照射により、該導電性膜上の配
    線パターンの周囲に配線間絶縁用のスリットを形成する
    ことを特徴とする導電性膜の加工装置。
JP11035071A 1998-02-19 1999-02-12 導電性膜の加工装置 Pending JPH11320141A (ja)

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US09/252,223 US6300594B1 (en) 1998-02-19 1999-02-18 Method and apparatus for machining an electrically conductive film
KR1019990005520A KR100361770B1 (ko) 1998-02-19 1999-02-19 도전성막의 가공방법 및 장치
EP99102735A EP0938135A3 (en) 1998-02-19 1999-02-19 Method and apparatus for machining an electrically conductive film

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JP9238798 1998-03-20
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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