JPH11320703A - ランフラットタイヤ用のバンドエレメント及びその建設方法 - Google Patents

ランフラットタイヤ用のバンドエレメント及びその建設方法

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JPH11320703A
JPH11320703A JP11112444A JP11244499A JPH11320703A JP H11320703 A JPH11320703 A JP H11320703A JP 11112444 A JP11112444 A JP 11112444A JP 11244499 A JP11244499 A JP 11244499A JP H11320703 A JPH11320703 A JP H11320703A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランフラットバンデッドタイヤの製造法。 【解決手段】 ゴム/バンド複合体を形成するために材
料の高強度環状バンドをゴム層で事前の被覆することに
よりランフラット空気入りタイヤを建設する方法であ
る。ゴム被覆されたバンド複合体は少なくも部分的に加
硫され、次いで通常の第2段階タイヤ建設機械において
カーカスとトレッドパッケージとの間に組み合わせられ
る。バンドはゴムで完全に包まれ、又はバンドの外面、
内面又は端部エッジにのみ、或はその組合せに適用する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化された弾性タイヤ
に関し、特にタイヤが内圧のない状態で転動できるよう
に、タイヤのサイドウオール内の複数の半径方向要素に
より安定化された薄い高強度の環状バンドで補強された
車両用タイヤに関する。より特別には、本発明は、バン
ドが弾性材料で被覆されかつ部分的に加硫されてバンド
が仕上がりカーカスとトレッドパッケージとの間のタイ
ヤ内の適切な接合を達成し得るようなランフラットタイ
ヤの建設方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】タイヤがパンクし空気圧が下
がった後のような低圧又は内圧のない状態で長い時間を
比較的高速でタイヤが走行できる種々の構成が長年にわ
たって考案されてきた。これにより、車両の運転手は、
パンクしたタイヤを修理又は交換するために適切な場所
まで車両を運転することができる。「ランフラットタイ
ヤ(run hlattire)」と呼ばれるこれら安全タイヤのある
ものは、ある種の用途及びある種の形式のタイヤ構成に
ついては成功した。これらランフラットタイヤの大部分
は、内部空気圧が完全になくなったときでもタイヤが車
両重量を支持できるようにタイヤのサイドウオール内に
比較的剛性の大きい弾性材料の強化用の層又は要素を設
置することによりランフラット性能を達成する。このよ
うなサイドウオールインサートを使用したかかる従来技
術のランフラットタイヤ構造の例が、米国特許3911
987号、3949798号、3954131号、40
67372号、4202393号、4203481号、
4261405号、4265288号、4287924
号、4365659号、4917164号及び4929
684号に示される。
【0003】別形式のランフラットタイヤは「バンデッ
ドタイヤ(banded tire)」と呼ばれる。このバンデッド
タイヤは、タイヤの機能が圧力とは無関係であるように
半径方向で安定化された圧縮要素により強化された空気
入りタイヤとして文献及び特許において推進されてき
た。圧縮要素は、通常はバンド又はバンドエレメントと
呼ばれ、そして上述のように、この圧縮要素を組み入れ
たタイヤはバンデッドタイヤとして知られる。かかるバ
ンデッドランフラットタイヤの例が、米国特許4428
411号、4673014号、4794966号、44
56048号、4111249号、4318434号、
4459167号及び4734144号に示される。
【0004】従来のバンデッドタイヤは、本来、少なく
も1個の高強度材料製の強固な薄い環状バンドよりなる
圧縮要素であって、タイヤに圧力が加えられたときには
引張り要素として挙動し、またタイヤが圧力のない状態
のときは構造的な圧縮要素として作用してタイヤの周囲
の相当な部分にわたって荷重が作用することを許す前記
圧縮要素に集中していた。種々のバンド設計が、タイヤ
の圧力のある状態及びない状態の双方により与えられる
歪条件に適した二元的なバンド剛性性能を達成する。バ
ンドエレメントを製造するための種々の方法が開発され
てきた。これら方法の一つが、特願08/782364
号に説明され、バンド性能を改良するためにバンドファ
イバーに予備伸長を与える。バンドエレメントは、寸
法、長さ、幅及び厚さに関して種々の特性を有し、また
好ましい弾性係数とこれによる曲げ剛性とを持つ。多く
の関連特許がバンドエレメント形成のための種々の方法
を開示する。
【0005】しかし、組み入れらたバンドを有するラン
フラット安全タイヤの製造には一つの問題がある。バン
ドが未加硫タイヤに組み込まれるより前に、バンドの調
製の際に注意深く調製されるが、なお、かかるバンドを
内在する最終タイヤを形成するときに幾つかの問題が生
ずる。図1は満足に形成されたときのバンデッドエレメ
ントを含んでいる従来技術のタイヤを示し、図2は以下
更に説明されるランフラットバンデッドタイヤの形成中
に生ずる大きな問題を示している。
【0006】バンデッドタイヤは、鋼、アルミニウム、
熱可塑性及び熱硬化性材料及び多層複合物で形成された
1個又は複数個の公知の非伸長性のバンドエレメントで
作り得る剛体か剛体に近い非伸長性の円形のバンドより
作ることができる。
【0007】通常のラジアルタイヤ生産用に意図された
設備でバンデッドタイヤを成功裏に作るために克服すべ
き幾つかの難点が確かめられている。発生する二つの大
きな問題は、図2に示されるようなバンドの内径の端部
を軸方向外向きにさせる空気の捕捉、及びバンドの外径
上の空気の捕捉である。バンドエレメントは強固であり
未処理状態から最終加硫状態に僅かしか変化しないの
で、バンデッドタイヤの未加硫タイヤ輪郭は、図1に示
された最終加硫タイヤの輪郭と実質的に同じである。バ
ンドは、未加硫タイヤ及び加硫タイヤの両者とも、バン
デッドタイヤのクラウン部分を横切って本質的に平坦で
あり、サイドウオールは両者とも最小の膨らみを持つ。
従って、未加硫タイヤ及び加硫タイヤはほぼ長方形であ
って、軸方向に伸びているクラウン部分と外向きに伸び
てサイドウオールとを持つ。言い換えれば、タイヤ建設
過程の通常の第2段階の機械における整形及び伸長は、
図1に示されたような最終の未加硫タイヤ輪郭にしなけ
ればならない。
【0008】タイヤ製造の際は、第2段階のタイヤ建設
機械は、第1段階のカーカスを外向きに広げ、そしてバ
ンド/トレッドパッケージと一体にし、次いで、組み立
てられた諸部品を、好ましくは空気の捕捉なしに、一緒
に張り合わせる。バンデッドタイヤの第1段階のカーカ
スは、通常のインナーライナー、ボディプライ、サイド
ウオール及びビードより構成され、第2段階のタイヤ建
設機械に取り付けられたとき、円筒状又は筒状になるよ
うに、整形用ブラダーに押し付けられて平らになってい
るであろう。
【0009】作動時には、第1段階のカーカスの置かれ
たタイヤ整形用ブレダーが広がり、第1段階のカーカス
を、これがバンドの内径と接触するまで外向きに動か
す。第2段階のタイヤ建設機械の整形用ブラダーに押し
付けられて平らになっている状態から本質的に長方形の
輪郭を維持するための形状又は広げられた状態に変形さ
せるような伸長に対して、ボディプライ内にあるボディ
コードが抵抗する点に第1の問題がある。図1に示され
たような長方形の輪郭にされることに対するボディプラ
イコードの抵抗は、バンドの軸方向端部付近で最も顕著
である。第2段階の形成のため、図2に示されるよう
に、バンドの内径とバンドの縁の近くの隣接した第1段
のカーカスとの間に空気が捕捉される。カーカス内に捕
捉された空気を有する未加硫タイヤを加硫することは受
け入れ難いことであり、この状態は好ましくない。
【0010】コードの張力による本来の抵抗に加えて次
の他の二つの問題があり、これらはバンドの内径と隣接
ゴムとの間の空気の捕捉について同様に作用する。第1
は、バンドのエッジのため、ボディコードをバンドと完
全に接触するように整形する難しさに関係する。このた
め、ボディコードを、図1に示されるような所要の長方
形に外向きに延ばし得るには第2段階の整形用ブラダー
が必要である。しかし、第2段階の整形用ブラダーは膨
張させる空気圧に関係し、更に整形された長方形の輪郭
を達成する能力に限界がある。第2段階の整形用ブラダ
ーのクラウン部分に補強材が使われたとしても、長方形
輪郭の達成はなお本質的に困難である。従って、この第
2段階の整形作業は、失敗して不完全なバンデッド未加
硫タイヤのできることが多い。この状態は、タイヤ内部
のバンドのエッジを非破壊検査により容易に検出するこ
とができる。
【0011】バンデッド未加硫タイヤカーカス内のバン
ド内径と隣接ゴムとの間の空気の捕捉の別の原因は、バ
ンド/カーカス境界面の接着に関係する。上述された伸
長が成功した場合でも、ボディコードは長方形に延ばさ
れるため張力のかかった状態のままである。これは、バ
ンドのエッジの近くで特に真実であり、このため、ボデ
ィコードは、当然、バンドから離れようとする。このバ
ンド/カーカスの分離に抵抗する唯一の機構は境界面に
おける未加硫タックの接着である。しかし、バンド/ゴ
ム間の未加硫タック接着は、この未加硫状態において
は、加硫されて接着するように設計された境界面のセメ
ントがまだ未加硫であるために弱い。そこで、最初にボ
ディコードが希望のように長方形輪郭に整形されたとし
ても、コードの内部張力がバンド/ゴム境界面の未加硫
タック接着より大きいことが多く、このため、空気ポケ
ットが作られる。
【0012】部分的に要約すれば、バンドの内径と隣接
ゴムとの間のバンデッドタイヤ未加硫カーカス内の空気
捕捉の顕著な三つの原因は、ゴム層をバンド内径に予備
加硫することにより第2段階の整形前に境界面への十分
な接着を可能とすることによって、本発明により効果的
に解決される。
【0013】従来のバンデッドタイヤの製造に伴う別の
問題は、バンデッドタイヤの外径における空気の捕捉/
膨らみである。この問題は、未加硫タイヤカーカスにお
いては分かりにくく、タイヤが通常の加硫プレスから出
た後まで現れないことがある。加硫プレスが開かれて型
から出されると、バンデッドタイヤの外形上の異常が加
硫タイヤのトレッド部分の膨らみとして現れるであろ
う。この現象は、タイヤが型の高温/高圧の環境から出
されたときに、捕捉されていた空気のポケットがタイヤ
内部の高温で膨張できるときに生ずる。即ち、捕捉され
た空気のポケット及び/又はバンド外径/ゴムの境界面
における接着の貧弱な区域は、タイヤが型から出されて
温度低下ができるときに拡大するであろう。バンデッド
タイヤの外径における膨らみの最大と思われる原因は、
バンド外径/ゴムの境界面における未加硫タイヤの貧弱
な接着、バンド外径/ゴムの境界面における未加硫タイ
ヤカーカス内の捕捉空気、及びバンド外径/ゴムの境界
面における加硫タイヤの貧弱な接着である。
【0014】これら原因の全ては、バンデッドタイヤの
機能に必要なバンドの剛くて伸長しない性質に関係す
る。これらの問題の全ては、バンドの外径にゴム層を接
着させる本発明の方法により成功裏に防がれる。バンド
外径は未加硫時の輪郭から加硫後の輪郭にごく僅かしか
膨らまないことを想起して戴きたい。即ち、トレッドパ
ターンの形成に組み合って加硫中に要するゴムの動き
は、全て、型のセグメントの動きによるだけである。未
加硫タイヤカーカスの平たいトレッドを加硫タイヤのト
レッドパターンに変えるに必要な型セグメントの運動は
非常に小さい。このため、型セグメントの閉鎖により作
られるバンド外径における圧力環境は短時間で変化し、
更に通常のラジアルタイヤと比べて圧力環境に非常に敏
感である。捕捉空気の除去を許す通常のラジアルタイヤ
のより柔軟なスチールベルトと比較して、バンドの非柔
軟性が粘性圧力(viscous pressure)を極めて急速に上昇
させる。加硫時にトレッド整形過程中の時間を長くさせ
ること及びバンドを過応力にする高粘度圧力へのアプロ
ーチは、部分的なトレッドパターン進入時に型の閉鎖を
2秒間休むこと、型を開く前の付加的な型の冷却段階、
捕捉空気の逸出路を提供するためのタイヤのショルダー
におけるブリーダーコードの使用、及び捕捉空気の逸出
路を提供するために未加硫タイヤを型の中に置く以前に
そのショルダーに穴を空けることである。そこで、未加
硫タイヤ内のバンドの外径上に捕捉された空気を統合し
又は無くす機会は、通常の加硫過程中では非常に限定さ
れることが容易に分かる。
【0015】未加硫タイヤの建設中にバンドの外径上の
空気を捕捉する二つの明らかな方法がある。第1の方法
は、第2段階のタイヤ建設機械においてバンド外径にト
レッドを張り付けるときである。前述のように、未加硫
のトレッドゴムが第2段階のタイヤ建設機械においてバ
ンド外径に張り付けられるとすると、この境界面の強度
は、(接着セメントを)下塗りされたバンドと未加硫ゴ
ムとの間の未加硫タックに限定される。この境界面は容
易に開いて、加硫中に、取り込まれることが好ましくな
い捕捉空気のポケットを作る。しかし、ゴム層が前以て
バンド外径に接着されていたならば、張付けはより効果
的となり境界面は開かないであろうということが見いだ
されている。これは、未加硫ゴムへの未加硫ゴムの未処
理タックが、下塗りされたバンド面への未加硫ゴムに対
するよりも大きいためである。
【0016】バンド外径上の空気捕捉の別の原因は、バ
ンドの軸方向端部におけるバンド内径/ゴムの境界面に
おいて捕捉された空気についての前述の説明に関係す
る。この状態が存在する場合は、加硫プレスのブラダー
は、未加硫タイヤの内側に高い接触圧力を与えてバンド
の端部の周りの捕捉された空気をバンドの外径に横方向
に送る。これは、型の閉鎖及び加硫中のバンドの外径に
おける低圧環境及びバンド内径とバンド外径との間に生
じた大きい圧力差のため可能である。バンド外径に駆動
された空気は加硫中、取り込まれず、そして膨らみを生
ずるであろう。
【0017】最後に、バンド外径/ゴムの境界面におけ
る弱めに加硫された接着剤は、これもバンド外径/ゴム
境界面における加硫中の低圧環境に関係する。セメント
は、適切に機能するために、十分な温度及び圧力の双方
を必要とする。バンド外径/ゴムの境界面における接着
強度を完全に高くするに適切な圧力が、加硫中、利用可
能であるならば、型を普通に開いた際、境界面を満たす
ことができる。この場合も、バンドにゴム層を前以て接
着すれば、この問題を避けることができる。これは、加
硫ゴム/未加硫ゴムの境界面の接着強度が、低圧におい
て、下塗りされたバンド外径/未加硫ゴムの境界面に対
して大きいためである。
【0018】要約すると、バンデッドタイヤの外径にお
ける空気の捕捉/膨らみの突出した3原因は、本発明に
より、バンド外径のゴム層を予め加硫することにより、
加硫前に、バンド外径/ゴムの境界面への十分に接着を
可能とさせることによって、効果的に解決されることが
示された。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、乗り心
地、快適性、耐久性及び操作が通常の空気入りタイヤと
実質的に同じであり、しかも内圧が無くなった後でも合
理的な速度でかつ十分な距離を安全に運転できる改良さ
れたランフラットタイヤを提供することである。
【0020】本発明の別の目的は、未加硫タイヤの建設
より前にバンドの内径と外径及び/又はバンドのエッジ
の周りに薄いゴム層をプリキュアすることにより、或は
加硫され又は部分的に加硫されたゴムの層の中にバンド
を完全に囲むことにより空気の捕捉及び膨らみを最小に
するランフラットタイヤの改良された建設方法を提供す
ることである。
【0021】本発明の別の目的は、空気捕捉の問題を最
小にするために、バンドの内径面のみ、又は外形のみ、
又はバンド端部のみ、又はその適宜の組合せがプリキュ
アされたゴムで処理される改良された方法を提供するこ
とである。
【0022】本発明の更なる目的は、厚さが好ましくは
0.127mm(0.005インチ)から1.27mm(0.0
5インチ)の範囲内、好ましくは約0.508mm(0.0
2インチ)のプリキュアされたゴム層が使用される方法
を提供することである。
【0023】本発明の更なる目的は、通常の空気入りタ
イヤの整形にこれまで使用された整形用型及びその他の
タイヤ建設装置を利用でき、これにより最終のバンデッ
ドランフラットタイヤを形成するために、出費の大きい
機械の再整備及び異なった製造手順を避けて費用の増加
を避ける改良された方法を提供することである。
【0024】本発明の更に別の目的は、ゴム/バンド複
合体を提供するために、バンドの面を整え、接着用セメ
ントを塗布し、次いで内径及び/又は外径の希望の区域
にゴム層をストリップ状で取り付け、又はバンド上に螺
旋状に巻き付け、又はバンド上にトランスファー成型
し、又はバンド上に射出成型することのできる改良され
た方法を提供することである。
【0025】これらの目的及び利点は本発明の改良され
た方法により得られ、この方法の一般的特徴は、ランフ
ラットバンデッドタイヤの製造方法であって、ボディプ
ライカーカスを形成し、トレッドパッケージを形成し、
高強度材料の薄い環状バンドを調製し、前記バンドの少
なくもある部分に未加硫弾性材料を適用し、ゴム/バン
ド複合体を形成するために前記弾性材料と前記バンドと
の間の接合を発達させるように前記弾性材料を少なくも
部分的に加硫し、ボディプライカーカスとトレッドパッ
ケージとの間に前記ゴム/バンド複合体を組み立て、そ
して前記ボディプライカーカス、ゴム/バンド複合体及
びトレッドパッケージを加硫タイヤに成型する諸段階を
含んだランフラットバンデッドタイヤの建設方法と述べ
ることができる。
【0026】
【好ましい実施例の説明】出願人が本発明の原理を適用
するために意図した最良の方式を示す本発明の好ましい
実施例が以下説明され図面に示され、かつ実施態様にお
いて特別にかつ明確に指摘される。全図面を通して、同
様な部品は同様な番号で示される。
【0027】図1は、一般に1で示された従来技術のバ
ンデッドタイヤを示し、これは、一般に2で示された通
常のボディプライカーカスを備え、このカーカスは、通
常は、インナーライナー3、複数のボディプライ4、サ
イドウオール5及びビードパッケージ6より構成される
であろう。ビードパッケージ6は、典型的に、通常のビ
ード7、ビードフィラー8を有し、更にこれにゴム質の
摩耗ストリップ及びその他の構成要素を有し、これらの
全てはタイヤ建設技術においてよく知られる。ボディプ
ライカーカス2が組み合わせられ、次いで、通常、トレ
ッドストリップ11と種々の強化用ベルト(図示せず)
とを有する典型的なトレッドパッケージ10と共に成型
される。次いで、バンドエレメント12がトレッドパッ
ケージ10とボディプライカーカス2との間に組み入れ
られる。これは、通常は第2段階のタイヤ建設機械内で
行われる。図2は、従来技術による有害な空気ポケット
14の形成を示す図1と同様な断面図であり、空気は、
通常はバンドの端部に隣接してバンドの内径と第1段階
のボディプライカーカス2との間で捕捉される。上述さ
れたこの状態は、カーカス内に空気が捕捉された状態で
未加硫タイヤを加硫するため、これは容認し難く使用で
きないタイヤを作ることがある。
【0028】本発明により、図3に示されるように、一
般に16で示されるようなゴム/バンド複合体を形成す
るために、バンドエレメント13の1個又は複数の面を
未加硫ゴムの層15でまず被覆することにより、空気ポ
ケット14の形成の問題は実質的に無くされる。バンド
13は、内容が参考文献として取り込まれた上述の米国
特許及び特願08/782364号に示されるような通
常の構成のものである。バンド13は、好ましくは、
鋼、アルミニウム、熱可塑性プラスチック及び熱硬化性
諸材料又は種々の多層複合体で形成されるであろう。
【0029】未加硫ゴム15又は弾性材料が、まず接着
性セメント18(図10)の塗布により、次いでバンド
13の内面20(図6)、外面21(図7)、又は端面
22(図8)のいずれかにストリップ状のゴム15を付
けることによるような種々の手順により、バンドエレメ
ント13に付けられる。好ましい実施例においては、図
5に示されるように、バンド上にゴムストリップを螺旋
状に巻き付けることによりバンド13の全部が被覆され
る。
【0030】上述され図5−10に示された種々の方法
に置いてはゴム被覆15が適用された後で、ゴム/バン
ド複合体16が加硫され、又は部分的に加硫され希望の
最終のバンドが形成される。製造を容易にするために、
複合体16の形成の全段階が仕上りタイヤを建設する場
所から離れた位置で行なわれ、その後でタイヤ組立位置
に輸送され、ここで、通常のタイヤ製造及び組立作業に
組み込まれる。タイヤ内の複合体16の次の組立は、通
常の第2段階のタイヤ建設機械において、ボディプライ
カーカス2の周りにゴム/バンド複合体16を置き、内
径面25及び外形面26に接着剤24を塗布し、その後
で、図3及び4に示されるように、複合体16と通常の
トレッドパッケージ10とを連結するためにボディプラ
イカーカスを外向きに膨らませることにより達成され
る。次いで、トレッドパッケージとボディプライカーカ
スとが一緒に組み合わせられて、通常のタイヤ建設作業
において行われるようにゴム/バンド複合体16が中間
に確実に挟まれた未加硫タイヤを形成する。
【0031】次いで、組み立てられた未加硫タイヤは通
常の型30(図12)に輸送され、ここで加硫用ブラダ
ー31を膨らませた後で最終の加硫タイヤに加硫され
る。しかし、ゴム/バンド複合体16の形成により、及
び特に塗布された接着剤と組み合ったゴム被覆15の加
硫又は部分的な加硫により、複合体16とトレッドパッ
ケージ及び/又はボディプライカーカス2との間の十分
な強度を提供し、加硫用ブラダー31の膨張の際、ボデ
ィプライのコードは、本発明のようにバンドがゴムで被
覆されない従来技術のバンデッドタイヤにおいてときど
きあったようにゴムをバンドから引き離して空気ポケッ
トを形成することはできない。この第1に形成された複
合体の配列は、ボディプライカーカス又はトレッドパッ
ケージ10の露出した未加硫ゴムの本来の粘着性により
これまで提供されていたよりも大きい強度を提供する。
【0032】好ましい実施例においては、ゴム被覆15
の厚さは、好ましくは0.127mm(0.005インチ)
から1.27mm(0.05インチ)の間の範囲、好ましい
厚さ範囲は2.54mm(0.1インチ)から10.16mm
(0.4インチ)、そして好ましい厚さは0.508mm
(0.02インチ)である。
【0033】ゴム被覆15は、ボディプライカーカス及
び/又はトレッドパッケージの形成に使用される特別な
ゴムに代置可能な通常形式のゴム質のゴムであり、この
ため未加硫タイヤが仕上がりタイヤに最終的に加硫され
るときゴム材料間の公知の代置可能性を提供する。特に
図5−9に示されるように、ゴム被覆15は、バンド1
3の種々の位置に適用することができる。これは、ゴム
/バンド複合体16が組み込まれるタイヤの特定の形式
に主に依存するであろう。しかし、好ましい実施例にお
いては、バンドエレメント13は、図5に示されたよう
に被覆されるであろう。ただし、端部のエッジ22が露
出している図9に示されたような被覆とすることもでき
る。
【0034】要約すれば、本発明の改良された複合バン
ドエレメント及びこれを建設する方法は、次の方法によ
り、費用及び生産方法を実質的に大きくすることなし
に、従来技術のバンデッドタイヤで生ずる可能性のある
有害な空気ポケット及び膨らみの形成を許すことが少な
い。即ち、その方法とは、ボディプライのコードのバン
ドからの離脱を防止してこれまでの望ましくない空気ポ
ケットを形成をなくすように隣接のタイヤ構成要素への
十分な接着を与えるために、ボディプライカーカスとト
レッドパッケージとの間に複合ゴム/バンドを置く前
に、加硫され又は部分的に加硫された1層又は複数層の
ゴムでバンドエレメントを事前に被覆する方法である。
【0035】従って、この改良されたバンドエレメン
ト、及びこれを作り、続いてランフラットバンデッドタ
イヤに組み入れる方法は簡単化され、多くの目的の全て
を達成する有効、安全、低費用かつ効果的な方法を提供
し、従来技術で遭遇した難点を無くし、更に諸問題を解
決し、本技術における新しい結果を得た。
【0036】以上の説明においては、幾つかの用語が簡
潔、明快及び理解のために使用されたが、これらの用語
は説明のために使用されかつ広義に解釈されることを意
図したものであり、従来技術の要求を越えた不必要な制
限を加えるべきではない。
【0037】更に、本発明の説明及び図面は例示のもの
であり、本発明の範囲は図示され説明された詳細には限
定されない。
【0038】本発明の特徴、新知見及び原理が説明され
たが、改良されたバンドエレメント及びランフラットバ
ンデッドタイヤを作り使用するためにこれを建設する方
法、構造の特徴、及び得られた有利な新規かつ有用な結
果、新規かつ有用な構造、装置、要素、配列、部品、組
合せ及び方法段階が実施態様において説明される。
【0039】本発明の実施態様は以下のとおりである。
【0040】1.ボディプライカーカスを形成し、トレ
ッドパッケージを形成し、高強度材料の薄い環状バンド
を調製し、前記バンドの少なくもある部分に未加硫弾性
材料を適用し、ゴム/バンド複合体を形成するために前
記弾性材料と前記バンドとの間の接合を発達させるよう
に前記弾性材料を少なくも部分的に加硫し、ボディプラ
イカーカスとトレッドパッケージとの間に前記ゴム/バ
ンド複合体を組み立て、そして前記ボディプライカーカ
ス、ゴム/バンド複合体及びトレッドパッケージを加硫
タイヤに成型する諸段階を含んだランフラットバンデッ
ドタイヤの建設方法。
【0041】2.バンドの外面にのみ弾性材料を適用す
る段階を含んだ実施態様1に定められた方法。
【0042】3.バンドの内面にのみ弾性材料を適用す
る段階を含んだ実施態様1に定められた方法。
【0043】4.バンドの外側端部のエッジにのみ弾性
材料を適用する段階を含んだ実施態様1に定められた方
法。
【0044】5.バンドを弾性材料で完全に包む段階を
含んだ実施態様1に定められた方法。
【0045】6.バンドの外面及び内面の双方に弾性材
料を適用する段階を含んだ実施態様1に定められた方
法。
【0046】7.0.127から1.27mm(0.005
から0.05インチ)の間の範囲内の厚さを有する弾性
材料を調製する段階を含んだ実施態様1に定められた方
法。
【0047】8.0.254から1.016mm(0.01
から0.04インチ)の間の範囲内の厚さを有する弾性
材料を調製する段階を含んだ実施態様7に定められた方
法。
【0048】9.0.508mm(0.02インチ)の厚さ
を有する弾性材料を調製する段階を含んだ実施態様8に
定められた方法。
【0049】10.鋼、アルミニウム、熱可塑性及び熱
硬化性の材料、及び多層複合体よりなるグループからバ
ンドを形成する段階を含んだ実施態様1に定められた方
法。
【0050】11.ゴム質のゴムの弾性材料を形成する
段階を含んだ実施態様1に定められた方法。
【0051】12.鋼、アルミニウム、熱可塑性及び熱
硬化性の材料、及び多層複合体よりなるグループからバ
ンドエレメントを形成し、バンドエレメントの選定され
た区域にゴム被覆を適用し、そして続く空気入りタイヤ
内への組込みのために、ゴム/バンド複合体を形成する
ように前記弾性材料と前記バンドエレメントとの間の接
合を発達させるように前記弾性材料を少なくも部分的に
加硫する諸段階を含んだランフラットバンデッドタイヤ
内に組み込むためのバンドエレメントの建設方法。
【0052】13.バンドの外面にのみ弾性材料を適用
する段階を含んだ実施態様12に定められた方法。
【0053】14.バンドの内面にのみ弾性材料を適用
する段階を含んだ実施態様12定められた方法。
【0054】15.バンドの外側端部のエッジにのみ弾
性材料を適用する段階を含んだ実施態様12に定められ
た方法。
【0055】16.バンドを弾性材料で完全に包む段階
を含んだ実施態様12に定められた方法。
【0056】17.バンドの外面及び内面の双方に弾性
材料を適用する段階を含んだ実施態様12に定められた
方法。
【0057】18.サイドウオールとビードパッケージ
とを有するボディプライカーカス、クラウン部分に形成
されるトレッド、及び内圧が抜けたときにタイヤの圧縮
力に抵抗するためにトレッドとボディプライカーカスと
の間に置かれた改良されたバンドエレメントを有するラ
ンフラットタイヤであって、前記バンドエレメントが
鋼、アルミニウム、熱可塑性及び熱硬化性の材料、及び
多層複合体よりなるグループから形成されている連続し
た薄い環状のバンドを備え、前記バンドの少なくもある
部分が、ボディプライカーカスとトレッドとの間にバン
ドエレメントを置くより前に、少なくも部分的に加硫さ
れた弾性材料の層で被覆されている前記ランフラット空
気入りタイヤ。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のバンデッド空気入りタイヤの断面図
である。
【図2】従来技術のバンデッドタイヤ内の空気ポケット
の形成を示す図1と同様な断面図である。
【図3】トレッドパッケージと接合されるより前の弾性
体で包まれた改良された弾性バンド及びタイヤカーカス
を示して居る分解断面図である。
【図4】本発明の方法により作られた改良されたバンデ
ッド空気入りタイヤの図1及び2と同様な断面図であ
る。
【図5】図3に示されたようなタイヤカーカスを次に組
み入れるために種々の表面に弾性被覆を有するタイヤバ
ンドの拡大断面図である。
【図6】図3に示されたようなタイヤカーカスを次に組
み入れるために種々の表面に弾性被覆を有するタイヤバ
ンドの拡大断面図である。
【図7】図3に示されたようなタイヤカーカスを次に組
み入れるために種々の表面に弾性被覆を有するタイヤバ
ンドの拡大断面図である。
【図8】図3に示されたようなタイヤカーカスを次に組
み入れるために種々の表面に弾性被覆を有するタイヤバ
ンドの拡大断面図である。
【図9】図3に示されたようなタイヤカーカスを次に組
み入れるために種々の表面に弾性被覆を有するタイヤバ
ンドの拡大断面図である。
【図10】図4の線10−10において得られた拡大し
た分解断面図である。
【図11】本発明の改良された方法により作られた改良
されたタイヤバンドを示す部分的に取り去られかつ断面
にされた斜視図である。
【図12】型内の図4のタイヤの加硫を示している線図
的な分解断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディプライカーカスを形成し、 トレッドパッケージを形成し、 高強度材料の薄い環状バンドを調製し、 前記バンドの少なくともある部分に未加硫弾性材料を適
    用し、 ゴム/バンド複合体を形成するために前記弾性材料と前
    記バンドとの間の接合を発達させるように前記弾性材料
    を少なくとも部分的に加硫し、 ボディプライカーカスとトレッドパッケージとの間に前
    記ゴム/バンド複合体を組み立て、そして前記ボディプ
    ライカーカス、ゴム/バンド複合体及びトレッドパッケ
    ージを加硫タイヤに成型する諸段階を含んだランフラッ
    トバンデッドタイヤの建設方法。
  2. 【請求項2】 鋼、アルミニウム、熱可塑性及び熱硬化
    性の材料、及び多層複合体よりなるグループからバンド
    エレメントを形成し、 バンドエレメントの選定された区域にゴム被覆を適用
    し、そして続く空気入りタイヤ内への組込みのために、
    ゴム/バンド複合体を形成するように前記弾性材料と前
    記バンドエレメントとの間の接合を発達させるように前
    記弾性材料を少なくとも部分的に加硫する諸段階を含ん
    だランフラットバンデッドタイヤ内に組み込むためのバ
    ンドエレメントの建設方法。
  3. 【請求項3】 サイドウオールとビードパッケージとを
    有するボディプライカーカス、クラウン部分に形成され
    るトレッド、及び内圧が抜けたときにタイヤの圧縮力に
    抵抗するためにトレッドとボディプライカーカスとの間
    に置かれた改良されたバンドエレメントを有するランフ
    ラットタイヤであって、前記バンドエレメントが 鋼、
    アルミニウム、熱可塑性及び熱硬化性の材料、及び多層
    複合体よりなるグループから形成されている連続した薄
    い環状のバンドを備え、前記バンドの少なくともある部
    分が、ボディプライカーカスとトレッドとの間のタイヤ
    の中にバンドエレメントを置くより前に、少なくとも部
    分的に加硫された弾性材料の層で被覆されている前記ラ
    ンフラット空気入りタイヤ。
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