JPH11320872A - 容量性負荷駆動回路およびインクジェット記録装置 - Google Patents

容量性負荷駆動回路およびインクジェット記録装置

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JPH11320872A
JPH11320872A JP13580298A JP13580298A JPH11320872A JP H11320872 A JPH11320872 A JP H11320872A JP 13580298 A JP13580298 A JP 13580298A JP 13580298 A JP13580298 A JP 13580298A JP H11320872 A JPH11320872 A JP H11320872A
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JP
Japan
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capacitive
load
capacitance value
dummy
capacitive load
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JP13580298A
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Noboru Tamura
登 田村
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量値が変動するような負荷であっても安定
して駆動することができるとともに、消費電力が小さく
て済み、かつ、トランジスタに対する発熱対策の不要な
容量性負荷駆動回路、およびこの容量性負荷駆動回路を
ヘッド駆動回路として用いたインクジェット記録装置を
提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置において、負荷
容量監視手段21は、印字データSIの反転信号SIに
基づいて駆動信号COMが印加されない圧電振動子17
1の数を数え、容量性負荷17の容量値を監視する。こ
の監視結果に基づいて、ダミー負荷容量選択手段22で
は所定の容量値を備える容量性ダミー素子230に直列
に電気的接続しているスイッチング素子220をオン状
態にする。その結果、容量性ダミー負荷23では、容量
性負荷17の容量値変化を補完するように容量値が選択
され、容量性ダミー負荷23の容量値と、容量性負荷1
7の容量値との和が一定に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量性を有する負
荷を駆動する容量性負荷駆動回路、および該容量性負荷
駆動回路を圧力発生素子を駆動するためのヘッド駆動回
路として用いたインクジェットプリンタあるいはインク
ジェットプロッタなどのインクジェット記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタやインクジェッ
トプロッタなどの各種インクジェット記録装置に用いら
れる記録ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発
生室の容積を変化させることによりインク滴の吐出を行
う形式のものが知られている。この種のインクジェット
記録装置では、圧力発生室を区画形成している周壁の一
部に面外方向に弾性変形可能な振動板を形成し、この振
動板を圧電振動子などの圧力発生素子によって振動させ
ることにより圧力発生室の容積を変化させる。このよう
なノズル開口は記録ヘッドに複数形成され、これら複数
のノズル開口毎に圧力発生室や圧電振動子が配置され
る。
【0003】ここで、全ての圧電振動子は共通の給電線
とグランド線との間に並列に電気的接続され、かつ、各
圧電振動子に対してはスイッチング素子が直列に電気的
接続される。従って、印字データに基づいて所定のスイ
ッチング素子が選択されてオンすると、圧電振動子に駆
動信号が印加されるので、圧電振動子に駆動信号が印加
された所定のノズル開口からインク滴が吐出される。こ
のような駆動信号は、駆動振動生成回路で生成された
後、プッシュプル接続された2つのトランジスタを備え
る電流増幅回路において電流増幅されて圧電振動子に供
給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成したイ
ンクジェット記録装置において、圧電振動子は容量性を
有するため、インクジェット記録装置のヘッド駆動回路
は容量性負荷駆動回路としての性質を有する。このた
め、従来のインクジェッド記録装置では、いくつのノズ
ル開口からインク滴を吐出するかによって負荷の容量値
も変化するため、駆動信号の波形が乱れ、インク滴の大
きさがばらつくなどの問題点がある。
【0005】また、従来のインクジェット記録装置で
は、プッシュプル接続された2つのトランジスタを介し
て駆動信号を増幅して圧電振動子に充電および放電を行
うため、消費電力が大きく、かつトランジスタの発熱が
大きいという問題点がある。
【0006】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
容量値が変動するような負荷であっても安定して駆動す
ることのできる容量性負荷駆動回路、およびこの容量性
負荷駆動回路をヘッド駆動回路として用いたインクジェ
ット記録装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の課題は、容量値が変動する
ような負荷を安定に駆動することを目的に負荷の容量変
動を補完する構成を採用したことを利用して、消費電力
が小さくて済み、かつ、トランジスタに対する発熱対策
の不要な容量性負荷駆動回路、およびこの容量性負荷駆
動回路をヘッド駆動回路として用いたインクジェット記
録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る容量性負荷駆動回路では、選択信号に
基づいて容量値が変化する容量性負荷と、該容量性負荷
に並列に電気的接続し、容量値が選択可能な容量性ダミ
ー負荷と、該容量性ダミー負荷および前記容量性負荷に
対して共通の給電線を介して駆動信号を供給する駆動信
号生成回路と、前記容量性負荷の容量値を監視する負荷
容量監視手段と、該負荷容量監視手段の監視結果に基づ
いて前記容量性ダミー負荷の容量値を選択して当該容量
性ダミー負荷の容量値と前記容量性負荷の容量値との和
を一定に保つダミー負荷容量選択手段とを有することを
特徴とする。
【0009】本発明では、容量性負荷の容量値の変化を
補完するように容量性ダミー負荷の容量値が選択される
ので、容量性負荷において容量値がどのレベルになって
も、共通の給電線とグランド線との間に並列に電気的接
続する容量値(容量性負荷の容量値と容量性ダミー負荷
の容量値との和)は一定である。従って、容量値が変動
するような負荷であっても安定に駆動することができ
る。
【0010】本発明において、前記負荷容量監視手段
は、前記選択信号に基づいて前記容量性負荷の容量値を
監視するように構成されていることが好ましい。このよ
うに構成すると、前記容量性負荷の容量がどのような値
になるのかを容易に監視することができる。
【0011】本発明において、前記駆動信号生成回路
は、電位の異なる複数の定電圧電源と、該複数の定電圧
電源と前記給電線との各間において直列に電気的接続さ
れた複数のスイッチング素子および複数のインダクタ
と、前記複数のスイッチング素子を所定のタイミングで
オンオフさせることにより所定の波形をもつ駆動信号を
前記給電線に出力させる波形制御手段とを備えているこ
とが好ましい。本発明では、負荷(容量性負荷)の容量
値が変化してもそれを容量性ダミー負荷で補完するの
で、負荷全体の容量が常に一定である。従って、スイッ
チング素子を所定のタイミングでオン、オフすることに
よりインダクタへの通電を所定のタイミングでオン、オ
フすれば、共通の給電線上に所定の波形の駆動信号を生
成することができ、プッシュプル接続された2つのトラ
ンジスタで電流増幅する必要がない。それ故、消費電力
が小さく、かつ、駆動信号生成回路においてトランジス
タに対する発熱対策が不要である。
【0012】本発明において、前記容量性負荷は、前記
選択信号に基づいて選択されるn個の容量性素子を備え
るとともに、該n個の容量性素子の各々は等しい容量値
を有する場合がある。この場合には、前記容量性負荷の
容量値は、前記選択信号に基づいて前記n個の容量性素
子から0個ないしn個が選択されることにより、当該1
つの容量性素子が有する容量値の0倍ないしn倍の容量
値をもつように変化する。
【0013】この場合には、前記容量性ダミー負荷に
は、前記容量性素子がもつ容量値の2の0乗倍ないし
(m−1)乗倍の容量値を有するm個の容量性ダミー素
子を構成すればよい。この場合には、前記ダミー負荷容
量選択手段は、前記容量性ダミー負荷を構成する前記容
量性ダミー素子から0個ないしm個を選択することによ
り前記容量性ダミー負荷の容量値を選択して当該容量性
ダミー負荷の容量値と前記容量性負荷と容量値との和を
一定に保つことになる。
【0014】また、ノズル開口の数(n)と、ダミー負
荷の数(m)の関係は、下式で示すように2を底とし
て、 m =(log(n)の整数部)+ 1 である。但し、nが十分に大きければ、数本のノズルに
よる容量は無視できるので、mを減らすことができる。
【0015】たとえば、ノズルが48本の列である場
合、log(48)=5.6で、上式からすると、mは
6である。ここで、もし一番下のビットを無視すれば、
c×2 5、c×24、c×21のコンデンサを用いて、5
個のスイッチおよびコンデンサで実現できる。
【0016】このように構成した容量性負荷駆動回路
は、たとえば、インクジェット記録装置の記録ヘッド駆
動回路として利用できる。この場合に、前記容量性負荷
として、インクジェットノズルにおいてn個の圧力発生
室をそれぞれ収縮させて当該圧力発生室内のインクを前
記ノズル開口からインク滴として吐出させるn個の圧力
発生素子を備えていることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
を説明する。
【0018】(インクジェットプリンタの全体構成)図
1(A)は、本形態のインクジェット記録装置の機能ブ
ロック図である。
【0019】図1(A)において、インクジェット記録
装置は、プリントコントローラ1とプリントエンジン2
とから構成されている。プリントコントローラ1は、ホ
ストコンピュータ(図示せず。)などからの記録データ
などを受信するインターフェース3と、記録データなど
の各種データの記憶を行うRAM4と、各種データ処理
を行うためのルーチンなどを記憶したROM5と、CP
Uなどからなる制御部6と、発振回路7と、後述する記
録ヘッド10への駆動信号を発生させる駆動信号発生回
路8と、この駆動信号発生回路8で駆動信号を発生させ
るための電源を生成する電源生成部80と、ドットパタ
ーンデータに展開された印字データおよび駆動信号をプ
リントエンジン2に送信するためのインターフェース9
とを備えている。
【0020】ホストコンピュータなどから送られた記録
データはインターフェース3を介して記録装置内部の受
信バッファ4Aに保持される。受信バッファ4Aに保持
された記録データは、コマンド解析が行われてから中間
バッファ4Bへ送られる。中間バッファ4B内では、制
御部6によって中間コードに変換された中間形式として
の記録データが保持され、各文字の印字位置、修飾の種
類、大きさ、フォントのアドレスなどが付加される処理
が制御部6によって実行される。次に、制御部6は、中
間バッファ4B内の記録データを解析し、デコード化し
た後のドットパターンデータを出力バッファ4Cに展開
し、記憶させる。
【0021】記録ヘッド10の1スキャン分に相当する
ドットパターンデータ(印字データSI)が得られる
と、このドットパターンデータは、インターフェース9
を介して記録ヘッド10にシリアル転送される。出力バ
ッファ4Cから1スキャン分に相当するドットパターン
データが出力されると、中間バッファ4Bの内容が消去
されて、次の中間コード変換が行われる。
【0022】プリントエンジン2は、記録ヘッド10
と、紙送り機構11と、キャリッジ機構12とを備えて
いる。紙送り機構11は、紙送りモータおよび紙送りロ
ーラなどからなり、記録紙などの記録媒体を順次送り出
して副走査を行うものである。キャリッジ機構12は、
記録ヘッド10を搭載するキャリッジと、このキャリッ
ジをタイミングベルトを介して走行させるキャリッジモ
ータなどからなり、記録ヘッド10を主走査させるもの
である。
【0023】記録ヘッド10は、副走査方向にたとえば
48個などの多数のノズル開口を有し、所定のタイミン
グで各ノズル開口からインク滴を吐出させるものであ
る。
【0024】図2は、記録ヘッド10に構成されている
ヘッド駆動回路100のブロック図である。
【0025】図2に示すように、記録ヘッド10に構成
されているヘッド駆動回路100において、ドットパタ
ーンデータに展開された印字データSIは、発振回路7
(図1(A)参照。)からのクロック信号(CLK)に
同期して、図1(B)に示すように、インターフェース
9(図1(A)参照。)からシフトレジスタ13にシリ
アル転送される。このシリアル転送された印字データS
Iは、一旦、ラッチ回路14によってラッチされる。ラ
ッチされた印字データSIは、電圧増幅器であるレベル
シフタ15によって、スイッチ回路16を駆動できる電
圧、たとえば数十ボルト程度の所定の電圧にまで昇圧さ
れる。所定の電圧まで昇圧された印字データSIはスイ
ッチ回路16の各スイッチング素子160に与えられ
る。
【0026】ここで、共通給電線18とグランド線19
との間には、スイッチ回路16の各スイッチング素子1
60と、後述する圧力発生素子としての圧電振動子17
1とが直列に接続している。すなわち、スイッチ回路1
6の入力側には、駆動信号発生回路8からの駆動信号C
OMが共通給電線18を介して印加されており、スイッ
チ回路16の出力側には圧電振動子171が接続されて
いる。従って、印字データSIは、スイッチ回路16の
動作を制御することができる。
【0027】すなわち、スイッチ回路16のスイッチン
グ素子160に加わる印字データが「1」である期間中
は、スイッチング素子160がオンになって駆動信号C
OMが圧電振動子171に印加され、この信号に応じて
圧電振動子171は伸縮を行う。一方、スイッチ回路1
6のスイッチング素子160に加わる印字データが
「0」である期間中は、圧電振動子171への駆動信号
の供給が遮断される。このようなスイッチング素子16
0の選択(すなわち、圧電振動子171の選択)はドッ
トパターンデータに対応し、ドットパターンによって、
たとえば48個(n個)のノズル開口のうちから0個な
いし48個のノズル開口が選択されることになる。
【0028】(インクジェット記録ヘッドの構成)図3
(A)は、記録ヘッド10に構成されている複数のノズ
ルのうちの1つを示す断面図である。
【0029】図3(A)に示すように、記録ヘッド10
では、ノズルプレート110にノズル開口111が形成
され、流路形成板112には、圧力発生室113を区画
する通孔、圧力発生室113に両側で連通する2つのイ
ンク供給口114を区画する通孔または溝、およびこれ
らのインク供給口114にそれぞれ連通する2つの共通
のインク室115を区画する通孔が形成されている。振
動板116は、弾性変形可能な薄板から構成され、ピエ
ゾ素子などの圧電振動子171(圧力発生素子)の先端
に当接し、流路形成板112を挟んでノズルプレート1
10と液密に一体に固定され、流路ユニット118を構
成している。
【0030】基台119には、圧電振動子171を振動
可能に収容する収容室120と、流路ユニット118を
支持する開口121とが構成され、圧電振動子171の
先端を開口121から露出させた状態で圧電振動子17
1を固定基板122で固定している。また、基台119
は、振動板116のアイランド部116aを圧電振動子
171に当接させた状態で、流路ユニット118を開口
121に固定して記録ヘッド10を纏めている。
【0031】このように構成した記録ヘッド10におい
て圧電振動子171を駆動するための駆動信号COM
は、図3(B)に示すように、その電圧値が中間電位V
mからスタートした後(ホールドパルス311)、時刻
T1から時刻T2までに最大電位VPSまで一定の勾配
で上昇し(充電パルス312)、時刻T2から時刻T3
まで最大電位VPSを所定時間だけ維持する(ホールド
パルス313)。次に、時刻T3から時刻T4までに最
低電位VLSまで一定の勾配で下降した後(放電パルス
314)、時刻T4から時刻T5まで最低電位VLSを
所定時間だけ維持する(ホールドパルス315)。そし
て、時刻T5から時刻T6までに電圧値は中間電位Vm
まで一定の勾配で上昇する(充電パルス316)。
【0032】図3(A)、(B)において、充電パルス
312が圧電振動子171に印加されると、圧電振動子
171は圧力発生室113の容積を膨張させる方に撓
み、圧力発生室113内に負圧を発生させる。その結
果、メニスカスはノズル開口111から引っ込み。次
に、放電パルス314を印加すると、圧電振動子171
は圧力発生室113の容積を収縮させる方向に撓み、圧
力発生室113に正圧が生じる。その結果、ノズル開口
111からインク滴が吐出される。そして、ホールドパ
ルス315が印加された後、充電パルス316を印加し
て、メニスカスの振動を抑える。
【0033】(容量値変化補完のための構成)このよう
に構成した記録ヘッド10において、圧電振動子171
として用いられるピエゾ素子は、駆動信号COMに基づ
いて充電および放電を繰り返す容量性素子であるため、
図2を参照して説明したヘッド駆動回路100は、圧電
振動子171を備える容量性負荷17を駆動する容量性
負荷駆動回路とみなすことがことができる。この容量性
負荷17では、たとえば48個の圧電振動子171のう
ちから印字データSIによって0個ないし48個が選択
されて駆動されるので、そのままでは、ヘッド駆動回路
100では、印字データSIによって負荷の容量値が変
化することになる。すなわち、圧電振動子171の数を
n個とし、1つの圧電振動子171の容量をcとした場
合には、印字データSIに基づいていくつの圧電振動子
171が選択されるかによって、ヘッド駆動回路100
における負荷の容量値は、c×0、c×1、c×2・・
・・c×(n−2)、c×(n−1)、c×nと、cの
0倍ないしn倍の容量値に変化することになる。
【0034】このような負荷の容量値の変動に伴って駆
動信号COMの波形が変化することを防止するために、
本発明では、まず、印字データSIに基づいてヘッド駆
動回路100における容量性負荷17の容量値を監視す
る負荷容量監視手段21が構成されている。この負荷容
量監視手段21として、本形態では、印字データSIを
反転して出力するノット回路211と、このノット回路
211を介してカウントイネーブル端子に入力される印
字データSIの反転信号に基づいて、今回の駆動の際
に、インク滴の吐出が行われないノズル開口の数、すな
わち、スイッチ回路16においてスイチング素子160
が選択されないために駆動信号COMが印加されない圧
電振動子171の数を数えるカウンタ212とが構成さ
れている。
【0035】このカウンタ212は、駆動信号COMの
印加されない圧電振動子171の数に応じた信号を出力
する。なお、カウンタ212に対するクロック信号CL
Kも、容量性負荷17を選択するのに用いられるクロッ
ク信号CLKを用いる。また、カウンタ212には、1
周期分の記録が終了するたびに、クリア端子にクリア信
号CLRが入力される。ここで、カウンタ212からの
出力において、そのビットと特定のダミー容量とが対応
しており、たとえば、カウンタ212のMSBがc×2
(m-1) のダミー負荷に対応する。それ故、カウンタ21
2からの出力により最適なダミー負荷を選択できる。
【0036】ここで、共通給電線18とグランド線19
との間にはダミー負荷容量選択手段22と容量性ダミー
負荷23とが直列に電気的接続し、これらのダミー負荷
容量選択手段22および複数の容量性ダミー素子230
は、スイッチ回路16および容量性負荷17に対して並
列に電気的接続している。
【0037】ダミー負荷容量選択手段22は、スイッチ
回路16と同じ構成のスイッチング素子220から構成
され、このダミー負荷容量選択手段22に対してカウン
タ212から出力された信号(駆動信号COMの印加さ
れない圧電振動子17のカウント値)が入力されてい
る。
【0038】容量性ダミー負荷23は、1つの圧電振動
子171がもつ容量値cの2の0乗倍ないし(m−1)
乗倍の容量値、すなわち、c×20、c×21、c×22
・・・・c×2m-3、c×2m-2、c×2m-1を有するm
個の容量性ダミー素子230から構成され、これらの容
量性ダミー素子230はいずれも、ダミー負荷容量選択
手段22のスイッチング素子220に直列に電気的接続
している。
【0039】従って、負荷容量監視手段21では、印字
データSIの反転信号からのカウントにより、スイッチ
回路16においてスイチング素子160が選択されない
ために駆動信号COMが印加されない圧電振動子171
の数を数えることにより容量性負荷17の容量値を監視
できるともに、この監視結果に基づいて、ダミー負荷容
量選択手段22では所定の容量値を備える容量性ダミー
素子230に直列に電気的接続しているスイッチング素
子220をオン状態にする。その結果、容量性ダミー負
荷23では、容量性負荷17の容量値変化を補完するよ
うに容量値が変化し、容量性ダミー負荷23の容量値
(選択された容量性ダミー素子230の容量値の和)
と、容量性負荷17の容量値(選択された圧電振動子1
71の容量値の和)との和が一定に保たれる。
【0040】従って、共通給電線18とグランド線19
との間に電気的接続する容量値(容量性負荷17の容量
値と容量性ダミー負荷23の容量値との和)は、容量性
負荷17において容量値がどのレベルになっても一定で
あるので、駆動対象となる実際の負荷(容量性負荷1
7)の容量値が変動しても駆動信号COMに波形の乱れ
が発生せず、各圧電信号子171を安定に駆動すること
ができる。
【0041】(駆動信号生成回路の構成)このように、
本形態では、容量性負荷17に対して容量性ダミー負荷
23を設けることにより、負荷全体の容量値に変動がな
いことを利用して、駆動信号生成回路8を、図4に示す
ように構成してある。
【0042】図4は、本形態の駆動信号生成回路の等価
回路図である。
【0043】図4において、本形態の駆動信号生成回路
8は、電源生成部80(図1(A)を参照。)に形成さ
れた電位の異なる複数の定電圧電源V20、V−10、
V−5と、これらの定電圧電源V20、V−10、V−
5と共通給電線18との間において直列接続されたMO
S−FETM37、M40、M39およびインダクタL
5、L6、L7と、MOS−FETM37、M40、M
39を所定のタイミングでオンオフさせることにより所
定の波形をもつ駆動信号COMを共通給電線18に出力
させる制御信号V2、V6、V7を出力する波形制御部
6とを備えている。
【0044】すなわち、共通給電線18に対しては、+
20Vの直流電源を生成する定電圧電源V+20から逆
電流防止用のダイオードD13およびMOS−FETM
37を介して電源供給される0.5μHのインダクタL
5と、MOS−FETM37のゲート電圧を制御してイ
ンダクタL5に対する電源供給を制御する制御信号V2
とを備える第1の波形生成部81が構成されている。な
お、MOS−FETM37にはバイアス抵抗R27が接
続されている。この第1の波形生成部81において、定
電圧電源V20は、図5(A)に示すように、pnp型
トランジスタ511、インダクタ512、平滑用コンデ
ンサ513、ダイオード514、コントローラ515か
らなるスイッチング電源であり、コントローラ515が
インダクタ512からの出力電圧を検出し、その検出結
果に基づいてpnp型トランジスタ511をオン、オフ
制御することにより+20Vの定電圧が生成される。
【0045】再び図4において、また、共通給電線18
には、+9Vの直流電源を生成する定電圧電源V−10
から逆電流防止用のダイオードD14およびMOS−F
ETM40を介して電源供給される0.5μHのインダ
クタL6と、MOS−FETM40のゲート電圧を制御
してインダクタL6に対する電源供給を制御する制御信
号V6とを備える第2の波形生成部82が構成されてい
る。なお、MOS−FETM40にはバイアス抵抗R3
2が接続されている。この第2の波形生成部82におい
て、定電圧電源V−10は、図5(B)に示すように、
npn型トランジスタ521、インダクタ522、平滑
用コンデンサ523、ダイオード524、コントローラ
525からなるスイッチング電源であり、コントローラ
525がインダクタ522からの出力電圧を検出し、そ
の検出結果に基づいてnpn型トランジスタ521をオ
ン、オフ制御することにより+10Vの定電圧が生成さ
れる。
【0046】再び図4において、さらに、共通給電線1
8に対しては、+5.8Vの直流電源を生成する定電圧
電源V−5から逆電流防止用のダイオードD15および
MOS−FETM39を介して電源供給される0.5μ
HのインダクタL7と、MOS−FETM39のゲート
電圧を制御してインダクタL7に対する電源供給を制御
する制御信号V7とを備える第3の波形生成部83が構
成されている。なお、MOS−FETM39にはバイア
ス抵抗R33が接続されている。この第3の波形生成部
83において、定電圧電源V−5は、図5(C)に示す
ように、pnp型トランジスタ531、インダクタ53
2、平滑用コンデンサ533、ダイオード534、コン
トローラ535からなるスイッチング電源であり、コン
トローラ535がインダクタ532からの出力電圧を検
出し、その検出結果に基づいてnpn型トランジスタ5
31をオン、オフ制御することにより+5.8Vの定電
圧が生成される。
【0047】なお、共通給電線18には1μFで表され
た容量負荷C1が接続され、前述のとおり、この容量負
荷C1の容量は一定である。
【0048】このように構成した駆動信号生成回路8に
おいて、図3(B)を参照して説明した駆動波形COM
を生成する動作を図4および図6を参照して説明する。
【0049】図6(A)は、電圧VCOM、および各ポ
イントI10、I20、I30で計測した電流I1、I
2、I3の波形図である。図6(B)、(C)、(D)
はそれぞれ、制御信号V2、V6、V7の波形図であ
る。この図は定常状態における波形であるが、この前に
予め、後述する充電パルス316を用いてグランドから
の中間電位(ホールドパルス311の電位)にしてお
く。
【0050】これらの図において、時刻T1〜T2まで
の期間、制御信号V2がローレベルになるが、MOS−
FETM37はゲート電位がソース電位より4V程度下
がるとオンになる。その結果、図6(A)に示すよう
に、インダクタL5には電流I1が流れるとともに、そ
のとき容量負荷に向かって電流が流れ込むが、インダク
タL5に逆起電力が生じるため、インダクタL5と負荷
容量で決まる周期の正弦波の一部が、電源V20、波形
中ホールドパルス311の電位との差の振幅で、充電パ
ルス312で示すように、共通給電線18に出現する。
次に、電位の傾きが0になると、負荷から電流が電源V
20に流れ込もうとするが、ダイオードD13によって
逆流はせず、駆動電位VCOMはそのまま平坦となる。
その後、制御信号V2をハイレベルにしてMOS−FE
TM37をオフにする。
【0051】次に、時刻T3〜T4までの期間、制御信
号V6がハイレベルになるが、MOS−FETM40は
ゲート電位がソース電位より4V程度上がるとオンにな
る。その結果、図6(A)に示すように、インダクタL
6には電流I2が流れるとともに、そのとき容量負荷か
ら電流が流れ込むが、インダクタL6に逆起電力が生じ
るため、インダクタL6と負荷容量で決まる周期の正弦
波の一部が、電源V−10、波形中ホールドパルス31
3の電位との差の振幅で、放電パルス314で示すよう
に、共通給電線18に出現する。次に、電位の傾きが0
になると、負荷から電流が電源V−10に流れ込もうと
するが、ダイオードD14によって逆流はせず、駆動電
位VCOMはそのまま平坦となる。その後、制御信号V
6をローレベルにしてMOS−FETM40をオフにす
る。
【0052】次に、時刻T5〜T6までの期間、制御信
号V7がローレベルになるが、MOS−FETM39は
ゲート電位がソース電位より4V程度下がるとオンにな
る。その結果、図6(A)に示すように、インダクタL
7には電流I3が流れるとともに、そのとき容量負荷に
向かって電流が流れ込むが、インダクタL7に逆起電力
が生じるため、インダクタL7と負荷容量で決まる周期
の正弦波の一部が、電源V−5、波形中ホールドパルス
315の電位との差の振幅で、充電パルス316で示す
ように、共通給電線18に出現する。次に、電位の傾き
が0になると、負荷から電流が電源V−5に流れ込もう
とするが、ダイオードD15によって逆流はせず、駆動
電位VCOMはそのまま平坦となる。その後、制御信号
V7をハイレベルにしてMOS−FETM39をオフに
する。
【0053】その結果、電圧VCOMは、図3(B)を
参照して説明した駆動信号COMと同様、ホールドパル
ス311、充電パルス312、ホールドパルス313、
放電パルス314、ホールドパルス315、充電パルス
316が出現することになる。
【0054】このように、本形態では、容量値が変動す
るような負荷を安定に駆動することを目的に負荷の容量
変動を補完し、負荷の容量値を一定に保つ構成を採用し
たことを利用して、インダクタL5、L6、L7の逆起
電力により駆動信号COMを生成している。従って、駆
動信号COMのピーク電圧からみれば、低い電圧の定電
圧電源で済み、かつ、プッシュルプル接続したトランジ
スタを用いる必要がない。それ故、消費電力が小さくて
済み、かつ、トランジスタに対する発熱対策が不要であ
る。
【0055】なお、駆動信号COMの精度を高めるため
には、共通給電線18に対しては、本形態の駆動信号生
成回路8に対して並列にアンプを接続し、この駆動信号
生成回路8から出力される駆動信号COMに対する波形
整形を行ってもよい。
【0056】また、図2において、負荷容量監視手段よ
りも後段の構成についても、シフトレジスタ13、ラッ
チ回路14、レベルシフタ15、スイッチ回路16およ
び圧電振動子171を有する構成にし、印字データSI
だけを反転させた構成であってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る容量
性負荷駆動回路、およびそれをヘッド駆動回路に用いた
インクジェット記録装置では、容量性負荷の容量値の変
化を補完するように容量性ダミー負荷の容量値が調整さ
れるので、容量性負荷において容量値がどのレベルにな
っても、共通の給電線とグランド線との間に並列に電気
的接続する容量値(容量性負荷の容量値と容量性ダミー
負荷の容量値との和/容量性負荷において選択された圧
電振動子の容量値の和と、容量性ダミー負荷において選
択された容量性ダミー素子の容量値の和との総和)は一
定である。従って、容量値が変動するような負荷であっ
ても圧電振動子などの容量性負荷を安定に駆動すること
ができる。
【0058】また、負荷の容量値が変動しないのであれ
ば、インダクタへの通電を所定のタイミングでオン、オ
フすることにより、共通給電線に所定の波形の駆動信号
を出現させるような駆動信号生成回路を用いることがで
き、このような駆動信号生成回路であれば、プッシュプ
ル接続された2つのトランジスタで電流増幅する必要が
ないので、消費電力が小さく、かつ、トランジスタに対
する発熱対策が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用したインクジェット記
録装置の機能ブロック図、(B)は、この記録装置で用
いる印字データとクロック信号の波形図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の記録ヘッ
ド駆動回路の要部を示す回路図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、図2に示すインク
ジェット記録装置の記録ヘッドの機械的構造を示す説明
図、およびそれを駆動するための駆動信号の一例を示す
波形図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置に構成した
駆動信号生成回路の等価回路図である。
【図5】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示
すインクジェット記録装置に構成した電源生成部の等価
回路図である。
【図6】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、
図4に示す各ポイントでの電圧あるいは電流の計測結果
を示す波形図、第1の波形生成部の制御信号の波形図、
第2の波形生成部の制御信号の波形図、および第3の波
形生成部の制御信号の波形図である。
【符号の説明】
1 プリントコントローラ 2 プリントエンジン 6 制御部 8 駆動信号生成回路 10 記録ヘッド 13 シフトレジスタ 14 ラッチ回路 15 レベルシフタ 16 スイッチ回路 17 容量性負荷 18 共通給電線 19 グランド線 21 負荷容量監視手段 22 ダミー負荷容量選択手段 23 容量性ダミー負荷 80 電源生成部 100 ヘッド駆動回路 160 スイッチ回路のスイッチング素子 171 圧電振動子(容量性素子) 211 ノット回路 212 カウンタ 220 ダミー負荷容量選択手段のスイッチング素子 230 容量性ダミー負荷の容量性ダミー素子 SI 印字データ CLK クロック信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択信号に基づいて容量値が変化する容
    量性負荷と、該容量性負荷に並列に電気的接続し、容量
    値を選択可能な容量性ダミー負荷と、該容量性ダミー負
    荷および前記容量性負荷に対して共通の給電線を介して
    駆動信号を供給する駆動信号生成回路と、前記容量性負
    荷の容量値を監視する負荷容量監視手段と、該負荷容量
    監視手段の監視結果に基づいて前記容量性ダミー負荷の
    容量値を選択して当該容量性ダミー負荷の容量値と前記
    容量性負荷の容量値との和を一定に保つダミー負荷容量
    選択手段とを有することを特徴とする容量性負荷駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記負荷容量監視手
    段は、前記選択信号に基づいて前記容量性負荷の容量値
    を監視するように構成されていることを特徴とする容量
    性負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記駆動信
    号生成回路は、電位の異なる複数の定電圧電源と、該複
    数の定電圧電源と前記給電線との各間において直列に電
    気的接続された複数のスイッチング素子および複数のイ
    ンダクタと、当該複数のスイッチング素子を所定のタイ
    ミングでオンオフさせることにより所定の波形をもつ駆
    動信号を前記給電線に出力させる波形制御手段とを備え
    ていることを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記容量性負荷は、前記選択信号に基づいて選択される
    n個の容量性素子を備えるとともに、該n個の容量性素
    子の各々は等しい容量値を有し、 前記容量性負荷の容量値は、前記選択信号に基づいて前
    記n個の容量性素子から0個ないしn個が選択されるこ
    とにより、当該1つの容量性素子が有する容量値の0倍
    ないしn倍の容量値をもつように変化することを特徴と
    する容量性負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記容量性ダミー負
    荷は、前記容量性素子がもつ容量値の2の0乗倍ないし
    (m−1)乗倍の容量値を有するm個の容量性ダミー素
    子を備え、 前記ダミー負荷容量選択手段は、前記容量性ダミー負荷
    を構成する前記容量性ダミー素子から0個ないしm個を
    選択することにより前記容量性ダミー負荷から容量値を
    選択して当該容量性ダミー負荷の容量値と前記容量性負
    荷と容量値との和を一定に保つことを特徴とする容量性
    負荷駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記容量性
    負荷駆動回路を記録ヘッド駆動回路して備えるインクジ
    ェット記録装置であって、 前記容量性負荷として、インクジェットノズルにおいて
    n個の圧力発生室をそれぞれ収縮させて当該圧力発生室
    内のインクを前記ノズル開口からインク滴として吐出さ
    せるn個の圧力発生素子を備えていることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107246A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド、ヘッドユニット、液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドの駆動方法
US7686408B2 (en) 2005-08-31 2010-03-30 Seiko Epson Corporation Electrically-chargeable element control device, liquid ejection device, and method for controlling electrically-chargeable element
US7726759B2 (en) 2005-02-21 2010-06-01 Fujifilm Corporation Image forming apparatus
JP2011178080A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタ

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