JPH11321071A - 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 - Google Patents

画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材

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JPH11321071A
JPH11321071A JP10127290A JP12729098A JPH11321071A JP H11321071 A JPH11321071 A JP H11321071A JP 10127290 A JP10127290 A JP 10127290A JP 12729098 A JP12729098 A JP 12729098A JP H11321071 A JPH11321071 A JP H11321071A
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JP
Japan
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coating layer
ink
receiving layer
layer
image recording
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JP10127290A
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Inventor
Hiroshi Ochiai
博 落合
Yoshinari Yasui
義成 康井
Hiroshi Miyamura
宏 宮村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受像層に対して被覆層を簡単にかつ低
コストに形成することができ、しかも被覆層をインク受
像層に強固に被覆させることができる画像記録シートを
提供すること。 【解決手段】 インク受像層3を、膨潤性樹脂組成部材
3bと固形組成部材3aとを混合させた組成とし、剥離
シート7に剥離自在に形成された被覆層4の表面を前記
膨潤性樹脂組成部材3b′により予め被覆し、この膨潤
性樹脂組成部材3b′をインク受像層3に接触させるよ
うにして被覆層4をインク受像層3に転写するようにし
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録シートおよ
び画像記録シートの被覆層形成素材に係り、特にインク
ジェット式等の画像記録装置により、所定の画像を記録
するための画像記録シートおよび画像記録シートの被覆
層形成素材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、インクジェット式等の
画像記録装置により、所定の画像を記録するための画像
記録シートが多く用いられている。
【0003】従来のこの種の画像記録シートに対して
は、高解像度の原画像を高品位の画像としてシート面に
記録するために、シート面において拡散する性質を有す
るインクが拡散することを防止してディジタル的な画像
を形成することができるインク受像層を形成することが
要望されていた。
【0004】そのため、従来においては、基材の表面に
平均粒子径が0.1μm以下のベーマイトおよびアルミ
ナ微粒子を主たる組成とした所定厚さのインク受像層を
形成するようにしていた。
【0005】また、前記インク受像層に記録されたイン
ク画像を保護するために、従来からインク受像層の表面
を適宜な被覆素材からなる被覆層によって被覆してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像記録シートにおいては、つぎのような不都合が
あった。
【0007】すなわち、従来は通常インク受像層に被覆
層を形成する場合に、インク受像層に被覆層を塗布した
後に乾燥させて形成していたために、被覆層の形成に長
時間を要するとともに、コストが高くなるという問題点
があった。
【0008】また、ベーマイトの平均粒子径が非常に小
さいので、ベーマイトを適宜のバインダと合成してゾル
化して基材にコーティングするものであるが、そのコー
ティング時にインク受像層がひび割れしたり、画像記録
シート自体がカールしてしまい、画像記録に用いること
ができなくなっていた。さらに、ベーマイトのコーティ
ング層を基材の表面に安定化させるために、当該コーテ
ィング層を予め150℃程度で焼く必要があり、加熱に
より画像記録シート自体に凹凸のくせがついてしまい、
画像記録に用いることができなくなっていた。さらにま
た、前記ベーマイトのコーティング層はタバコの煙など
を吸収して色が黄変してしまい、画像記録に用いること
ができなくなっていた。また、前記ベーマイトのコーテ
ィング層はインクの吸い込みが良好で、インクの拡散を
防止して、ディジタル的な画像を形成することができる
が、その反面、インクはインクドットの大きさ単位で残
るために、アナログ的な画像、即ち銀塩写真状の画像の
記録はできなかった。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前記従来の問題点を解消し、インク受像層に対
して被覆層を簡単にかつ低コストに形成することがで
き、しかも被覆層をインク受像層に強固に被覆させるこ
とができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷
を発生することがなく、さらに、高品位であり、かつ、
アナログ的な画像、すなわち銀塩写真状の画像の記録が
可能であり、光沢を調整することができ、耐水性、耐候
性等に優れており、製造が容易であり、コストも低廉な
画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記目的を
達成するために、鋭意研究し、インク受像層に対して被
覆層を転写によって形成する場合に、被覆層の表面をイ
ンク受像層の成分の一部をなす素材により予め被覆して
おくことによりインク受像層の上にインク受像層の成分
の一部をなす素材を介して剥離シートに形成されている
被覆層を転写すると、被覆層をインク受像層に簡単かつ
強固に被覆させることができ、被覆層がインク受像層か
ら剥離する等の損傷を発生することがないことを見出し
て本発明を完成させた。さらに、本発明者等は、前記イ
ンク受像層の組成分である膨潤性樹脂と固形組成部材と
の配合割合、前記固形組成部材の最大寸法および平均粒
径を調整することにより優れた画像記録シートを得るこ
とができることを見出して本発明を完成させた。
【0011】すなわち、請求項1に記載の本発明に係る
画像記録シートの特徴は、インク受像層を、膨潤性樹脂
組成部材と固形組成部材とを混合させた組成とし、剥離
シートに剥離自在に形成された被覆層の表面を前記膨潤
性樹脂組成部材により予め被覆し、この膨潤性樹脂組成
部材を前記インク受像層に接触させるようにして前記被
覆層を前記インク受像層に転写することにより形成され
る点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、画像記録装置によりインク受像層上に画像を記録
した後、剥離シートの被覆層をインク受像層上に転写す
るに際し、被覆層とインク受像層間にはインク受像層の
成分の一部である膨潤性樹脂組成部材が被覆層を被覆す
るようにして介装されているので、この被覆層側の膨潤
性樹脂組成部材とインク受像層内の膨潤性樹脂組成部材
とが大きな付着力を持って付着することより、被覆層を
インク受像層に簡単かつ強固に被覆させることができ、
被覆層がインク受像層から剥離する等の損傷を発生する
ことがない。また、この結果被覆層全体の厚さを薄く形
成しても十分にインク受像層を保護することができる。
【0012】請求項2に記載の本発明に係る画像記録シ
ートの特徴は、被覆層を形成する素材がラテックスによ
り形成されている点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、インク受像層に形成された画像を
透明な被覆層により被覆することができ、画像を写真の
ように見せることができ、画像の品位を大きく向上させ
ることができる。
【0013】請求項3に記載の本発明に係る画像記録シ
ートの特徴は、インク受像層が、膨潤性樹脂組成部材1
00重量部に対して10〜300重量部の固形組成部材
を混合させた組成を有しており、前記固形組成部材は最
大寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされている
とともに、平均粒径が1〜10μmとされている点にあ
る。そして、インク受像層の組成分である膨潤性樹脂と
固形組成部材との配合割合を膨潤性樹脂組成部材100
重量部に対して10〜300重量部とすることにより、
インクを適正に受像することができ、固形組成部材の最
大寸法をインク受像層の厚さの1/2以下とすることに
より、インク受像層にピンホールの発生を防止すること
ができ、固形組成部材の平均粒径を1〜10μmとする
ことにより、高品位であり、かつ、アナログ的な画像、
即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光沢を調整
することができる。
【0014】請求項4に記載の本発明に係る画像記録シ
ートの特徴は、固形組成部材をシリカとした点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、画像記
録シートをより優れたものとすることができる。
【0015】請求項5に記載の本発明に係る画像記録シ
ートの被覆層形成素材の特徴は、剥離シートに被覆層を
剥離自在に形成し、この被覆層の表面を膨潤性樹脂組成
部材により被覆している点にある。そして、このような
構成を採用したことにより、被覆層の表面の膨潤性樹脂
組成部材と、インク受像層の成分の一部である膨潤性樹
脂組成部材との良好な付着力によりインク受像層へ被覆
層を簡単かつ強固に転写することができる。
【0016】請求項6に記載の本発明に係る画像記録シ
ートの被覆層形成素材の特徴は、被覆層を形成する素材
がラテックスにより形成されている点にある。そして、
このような構成を採用したことにより、インク受像層に
形成された画像を透明な被覆層により被覆することがで
き、画像を写真のように見せることができ、画像の品位
を大きく向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る画像記録シー
トおよび画像記録シートの被覆層形成素材の実施の一形
態を利用して作成された画像シートを示したもので、こ
の画像記録シート1は、シート状の基材2を有してお
り、この基材2の表面側には、インク受像層3が形成さ
れている。このインク受像層3に対して画像を形成する
インクがインクジェット式の画像記録装置により直接記
録され、その表面に被覆層4が形成されて画像の記録が
終了する。
【0018】本実施形態の画像記録シート1を図2に示
す製造工程に沿って説明する。
【0019】前記基材2は、図2(a)に示すように、
例えば、合成樹脂、布または紙等のシート状の材料によ
って形成されている。
【0020】前記インク受像層3は、図2(b)に示す
ように、固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3bと
溶媒との液状混合物を基材2の表面に塗布して、乾燥さ
せて形成されており、乾燥後のインク受像層3は、固形
組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3bとを混合させた
組成を有している。固形組成部材3aは膨潤性樹脂組成
部材3bの100重量部に対して、10〜300重量部
の混合割合とされている。この固形組成部材3aは最大
寸法がインク受像層3の厚さの1/2以下とされている
とともに、平均粒径が1〜10μmとされている。
【0021】前記膨潤性樹脂組成部材3bとしては、前
記固形組成部材3aのバインダとしての機能を発揮する
とともに、インクを吸収する機能を発揮するものであれ
ばよく、吸水性を有する高分子剤であればよい。この膨
潤性樹脂組成部材3bの具体例としては、高松油脂株式
会社製の商品名:NS−120XK、NS−282L
K、NS−141LXをあげることができる。
【0022】前記固形組成部材3aとしては、例えば、
シリカやアルミナ等のセラミック材料や炭酸カルシウム
等の固形材料を用いるとよい。例えば、シリカを用いる
場合には、乾式法(気相法ともいう)、湿式法(水ガラ
ス法ともいう)およびゾルゲル法のいずれの合成法によ
って生成されたものでも用いることができる。その中で
も、特に、湿式法のゲルタイプのシリカはインクジェッ
ト用の固形組成部材3aとして最適である。
【0023】一方、固形組成部材3aの形状は、球状、
針状、板状、立方状等のどのような形状であってもよ
い。この固形組成部材3aの膨潤性樹脂組成部材3bの
100重量部に対する割合を前述したようにするのは、
10重量部より少ないとインクの拡散効果が少なくな
り、300重量部より多いとインク受像層3としての基
材2に対する塗膜強度が弱くなるためである。また、固
形組成部材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1
/2以下とすることにより、インク受像層3にピンホー
ルを形成することが皆無となり高品位の画像記録が可能
となる。
【0024】また、固形組成部材3aの平均粒径を1〜
10μmとしているのは、1μmより小さいとインクの
吸収性が悪くなり、しかもインク受像層3を基材2に安
定的に固着させるために前記乾燥時に焼くと、インク受
像層3にひび割れが発生し、10μmより大きくなると
インクの拡散度合いが大きくなりすぎて、高品位の画像
を記録できないためである。
【0025】さらに、インク受像層3の厚さは20〜5
0μm程度とするとよい。インク受像層3の厚さが20
μmより薄いとインクの吸収性が悪く、高品位の画像の
記録ができなくなり、50μmより厚いと画像記録シー
ト1をカールさせた時にインク受像層3にひび割れ等の
損傷が発生するおそれがあるからである。なお、前記イ
ンク受像層3は基材2に転写形成してもよい。
【0026】つぎに、画像記録は、図2(c)に示すよ
うに、画像記録シート1のインク受像層3に向けてイン
クジェット記録装置から画像データに基づいてインク8
を吐出(噴出)させることにより行なわれる。インク受
像層3に飛着したインク8は、このインク受像層3の相
互に隣接する固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3
bとの間に浸透して行く。すなわち、インク8はインク
ジェット記録装置から吐出されたドットの大きさを維持
したままインク受像層3の厚さ方向に浸透すると同時に
厚さ方向と直交する方向に若干浸透拡散して、アナログ
的な画像の記録を可能とさせる。これは、インク受像層
3を構成する固形組成部材3aと膨潤性樹脂組成部材3
bとの割合、固形組成部材3aの平均粒子径、インク受
像層3の厚さ等が前述したように形成されているからで
ある。インク8としてはインクジェット用に利用できる
ものであれば、どのようなものも利用することができ、
インク受像層3の固形組成部材3aおよび膨潤性樹脂組
成部材3bとの相性のよいものを用いるとよい。
【0027】前記インク受像層3の表面を被覆する被覆
層4は、図2(d)に示すように、被覆層形成素材6の
転写シート7に剥離自在に形成されており、この被覆層
4は、本実施形態においては、被覆層4はラテックス、
熱可塑性接着剤等の耐久性を有する被覆素材5によって
形成されている。この被覆素材5としては耐水性、耐候
性等の性質を有するものであればよく、耐紫外線性を有
するUVカット素材も含まれるものであり、画像記録シ
ート1の用途等に応じて適宜に選択するとよい。また、
記録された画像の視認性をよくするためには透明性を有
する、例えば透明ラテックス等を被覆素材5に用いると
よい。また、透明ラテックス以外の透明被覆素材5とし
ては、例えば、日信化学株式会社製のビニブラン(商品
名)等のホットメルト素材をあげることができる。この
ホットメルト素材は、常温でべたべたせず、加熱および
加圧により透明となり接着性を発揮し、転写可能な被覆
素材に好適である。また、必要に応じて半透明、有彩色
の被覆素材5を用いてもよい。
【0028】そして、本実施形態においては、特に、前
記被覆層4の表面に、前記インク受像層3の成分の一部
をなす膨潤性樹脂組成部材3b′が予め薄く塗布され、
被覆層4の表面を被覆している。この膨潤性樹脂組成部
材3b′の厚さは、被覆層4のインク受像層3に対する
付着力を大きくできるに十分な厚さ(例えば、膨潤性樹
脂組成部材3bの1分子から複数分子の厚さ:0.1〜
5μm)である。
【0029】そして、最後に、図2(d)に示すよう
に、インク受像層3の表面に被覆層形成素材6の転写シ
ート7に剥離自在に形成されている被覆層4をこの表面
を予め被覆している膨潤性樹脂組成部材3b′を介して
ラミネートさせる。
【0030】すなわち、インク受像層3の表面に転写シ
ート7の膨潤性樹脂組成部材3b′を重ねるとともに、
全体を図示しない加熱圧着ロール間を同図の左から右に
向けて順に通過させる。これにより、転写シート7の膨
潤性樹脂組成部材3b′がインク受像層3の固形組成部
材3aと膨潤性樹脂組成部材3bとの間に浸入し、この
結果、同一素材からなるインク受像層3の膨潤性樹脂組
成部材3bと被覆層4を被覆している膨潤性樹脂組成部
材3b′とが互いに強固に融着してインク受像層3と被
覆層4とが一体になる。そして、剥離シート7は被覆層
4から剥離され、図1に示す画像記録シート1が形成さ
れる。
【0031】このように形成された被覆層形成素材6は
その単独状態でエンドユーザーに提供するようにしても
よい。この場合、被覆層形成素材6は所定大にカットし
たり、所定幅の長尺物をロール状にして提供するとよ
い。
【0032】また、膨潤性樹脂組成部材3b′と一体と
された被覆層4の厚さは、少なくともインク受像層3に
形成された画像を保護するのに十分な厚さとするとよ
い。
【0033】このように本実施形態によれば、転写シー
ト7の被覆層4の表面に画像記録シート1のインク受像
層3の成分の一部をなす膨潤性樹脂組成部材3bと同一
素材からなる膨潤性樹脂組成部材3b′が予め薄く形成
されているために、被覆層形成素材6の転写シート7に
剥離自在に形成されている被覆層4を転写させると、両
膨潤性樹脂組成部材3b,3b′が強固に一体化して、
被覆層4全体のインク受像層3に対する付着力が大きく
なり、被覆層4をインク受像層3に簡単かつ強固に被覆
させることができ、被覆層4がインク受像層3から剥離
する等の損傷を発生させることが皆無となる。すなわ
ち、画像記録シート1は耐水性、耐候性、耐紫外線性等
の耐久性の優れたものとなる。これにより被覆層4全体
の厚さを薄く形成しても十分にインク受像層3を保護す
ることができる。また、簡単に強固な被覆層を形成する
ことができるために、コストが非常に低廉となる。具体
的には、通常のインクジェット用の画像記録シートの約
1/5となり、銀塩写真用の印画紙の約1/3となる。
【0034】また、被覆層4を形成する素材を透明なラ
テックスにより形成すると、インク受像層3に形成され
た画像を透明な被覆層4により被覆することができ、光
沢を上げて画像を写真のように見せることができ、画像
の品位を大きく向上させることができる。
【0035】本発明においては、基材2にインク受像層
3を形成した図2(b)に示す素材は如何なる構成のも
のも利用することができるものである。
【0036】一方、本実施形態のように、インク受像層
3の組成分である膨潤性樹脂組成部材3bに対する固形
組成部3aの配合割合を、膨潤性樹脂組成部材3bの1
00重量部に対して10〜300重量部とすることによ
り、インク8を適正に受像することができ、固形組成部
材3aの最大寸法をインク受像層3の厚さの1/2以下
とすることにより、インク受像層3にピンホールの発生
を防止することができ、固形組成部材3aの平均粒径を
1〜10μmとすることにより、高品位であり、かつ、
アナログ的な画像、すなわち、銀塩写真状の画像の記録
が可能であり、光沢を調整することができる。また、イ
ンク受像層3の厚さを20〜50μmとすることによ
り、インク8をより適正に受像することができ、さら
に、被覆層4によって耐水性、耐候性等を付与して極め
て耐久性の優れた画像記録シート1を得ることができ
る。また、前記固形組成部材3aをシリカとし、被覆層
4の被覆素材6を透明なラテックスとしているために、
より優れた画像記録シート1を得ることができる。ま
た、固形組成部材3aのシリカの平均粒径を調節するこ
とにより画像の光沢度合いを調整することができ、例え
ば、シリカの平均粒径を3μmより小さくすると、画像
記録シート1は光沢を有する画像を記録させることがで
き、5μmより大きくすると、画像記録シート1は非光
沢の画像を記録させることができる。なお、光沢性をよ
り確実に付与するために、インク受像層3と被覆層4と
の間に適宜な光沢化層を設けるようにしてもよい。
【0037】また、本実施形態においては、インク受像
層3に直接インクジェット記録装置からインク8を吐出
しているので、この点においてもきわめて高品位の画像
を形成することができる。
【0038】また、被覆層形成素材6について図3によ
りさらに説明する。
【0039】図3(a)は被覆層形成素材6の1実施形
態を示すものであり、PETフィルム等の素材からなる
剥離シート7に剥離層9を介してラテックス等からなる
被覆層4を積層したものであり、被覆層4は剥離層9に
より剥離シート7に対して剥離自在に形成されている。
被覆層4が剥離シート7に対して直接剥離自在に付着さ
れれば、剥離層9を省くことができる。剥離シート7の
表面が平坦である場合には、インク受像層3に転写され
た被覆層4の表面が平坦に形成され、光沢が付与され
る。また、剥離シート7の表面に微細な凹凸を付与する
と、インク受像層3に転写された被覆層4の表面が微細
な凹凸を付与され、防眩処理を施されることとなる。こ
の防眩処理を施された部分には簡単に文字を書いたり印
字することができる。したがって、剥離シート7の表面
に平坦部と凹凸部とを所望位置に設けることにより、画
像記録シート1の被覆層4の表面の所望位置に平坦部と
凹凸部とをデザイン配置することができる。
【0040】さらに、剥離シート7を転写時に加圧・加
熱する図示しない加熱圧着ロールの表面にエンボス処理
を施して所定の凹凸模様を形成しておいて、その凹凸模
様をもって剥離シート7、剥離層9を介して転写時に転
写される被覆層4の表面を押圧して、画像記録シート1
の被覆部4の表面の所望位置に平坦部と凹凸部とをデザ
イン配置させるとよい。
【0041】また、前記熱ロールの表面にシリコーン樹
脂やフッ素系樹脂をコートして剥離性を付与しておく
と、加熱圧着ロールにより加圧・加熱を受けている基材
2側と被覆層形成素材6とが幅方向に適正な相対位置か
らずれてしまってしまい、基材2側のインク受像層3の
表面に形成されている前処理被覆層4aが加熱圧着ロー
ルに直接接触しても、前処理被覆層4aおよびインク受
像層3が加熱圧着ロール側に誤って転写されることが防
止される。
【0042】さらにまた、被覆層4bの前処理被覆層4
aに対する転写は、図2(e)に示すように基材2側と
被覆層形成素材6側とを直接密着させるようにして行な
う他に、被覆層形成素材6から被覆層4bのみを中間転
写ロール(図示せず)に転写し、その後中間転写ロール
から基材2側の前処理被覆層4aの表面に転写させるよ
うにしてもよい。この転写ロールの表面に、オフセット
印刷を行なう場合と同様にして、被覆層4bを転写すべ
きパターンを形成しておけば、所定パターンに対応した
被覆層4をインク受像層3の表面に形成することができ
る。
【0043】さらに、前記被覆層4の表面は、前記イン
ク受像層3の成分の一部をなす膨潤性樹脂組成部材3
b′が予め薄く塗布されている。
【0044】図3(b)は被覆層形成素材6の他の実施
形態を示すものであり、同図(a)の被覆層形成素材6
の実施形態における被覆層4と剥離層9との間に他の機
能を有する層としての他機能層10を設けたものであ
る。この他機能層10はインク受像層3の表面に形成さ
れている前処理被覆層4aに直接転写されないので、当
該前処理被覆層4aおよび被覆層4bと異なる素材であ
ってもよい。この他機能層10としては、どのような機
能を備えたものであってもよく、例えば、紫外線による
影響を防止するUVカット層、画像記録シートに硬さを
付与するハードコート層、前記の両機能を有するUVカ
ットハードコート層、耐候性を付与する耐候性層、耐溶
剤性を付与する耐溶剤性層等をあげることができる。
【0045】これらの機能を発揮する他機能層10の素
材としては、公知の樹脂剤を付与する機能の内容におい
て1種若しくは複数種を組み合わせて用いるとよい。こ
れらの樹脂としては、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素樹脂、シリコ
ーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂等をあげることがで
きる。具体的には他機能層10としてUVカット層を設
ける場合には、UVカット層素材としては、例えば大塚
化学株式会社製の商品名:RUVA−93、PUVA−
30M等の素材を用いるとよい。このUVカット層の厚
さとしては、紫外線を吸収してインクの退色を防止でき
るものであればよく、例えば2.5μm程度とするとよ
い。
【0046】また、他機能層10として更に被覆層を形
成してもよい。この場合、一方のインク受像層3の表面
に形成されることとなる前処理被覆層4aおよび被覆層
4bを形成する素材として、最低造膜温度(MFT)お
よびガラス転位点(Tg)が低い素材を用いて、低温に
よる転写を可能とするとともに前処理被覆層4aおよび
被覆層4bの密着強度を向上させ、他方の他機能層10
を形成する被覆層を形成する素材として、最低造膜温度
(MFT)およびガラス転位点(Tg)が高い素材を用
いて、耐候性を向上させることができる。一方の最低造
膜温度(MFT)およびガラス転位点(Tg)が低い素
材としては、前述した日信化学株式会社製のビニブラン
(商品名)の品番240をあげることができ、被覆層4
bの厚さは10μm程度とするとよい。他方の最低造膜
温度(MFT)およびガラス転位点(Tg)が高い素材
としては、前記した日信化学株式会社製のビニブラン
(商品名)の品番602をあげることができ、他機能層
10としての厚さは2μm程度とするとよい。
【0047】また、前記各実施形態の被覆層形成素材6
においては、被覆層4を転写した後の剥離シート7を回
収して、再度被覆層4および膨潤性樹脂組成部材3b′
を形成することにより素材の再利用をはかることがで
き、環境汚染を未然に防止することもできる。
【0048】また、被覆層4を転写する際には、熱ロー
ルによって基材2および剥離シート7がともに加熱され
るために、両者の熱収縮率が異なると、熱収縮率の高い
方の面が凹入するように完成された画像記録シート1が
湾曲することとなるので、両者の熱収縮率がほぼ等しい
素材を選択するとよい。例えば、基材2として紙等の熱
収縮率が低い素材を用いた場合には、剥離シート7とし
て低熱収縮率の樹脂フィルムを用いるとよい。低熱収縮
率の樹脂フィルムとしては、低熱収縮率性を有するPE
T、PEN、PPS、PES、PAR、PA、PI等の
樹脂をあげることができる。これらの低熱収縮率の樹脂
フィルムは、転写時の熱ロールの表面温度が140℃以
上になる場合においても十分に使用に耐え得るものであ
る。さらに、転写時の加熱圧着ロールの表面温度が12
0℃程度の場合には、前記の低熱収縮率性を有するPE
Tフィルムに代えて標準のPETフィルムを用いること
ができる。さらにまた、基材2および剥離シート7の熱
収縮率が異なる場合には、いずれか一方の裏面にラテッ
クスやPVA等をバックコートして合成熱収縮率を他方
の熱収縮率とほぼ等しくなるようにするとよい。
【0049】また、本発明においては、インク受像層3
の上に形成される層の厚さ(被覆層4単独の場合の厚さ
または被覆層4と他機能層10との合計厚さ)と剥離シ
ート7の厚さとの一方若しくは双方を調整することによ
り、完成された画像記録シート1の表面の光沢度を調整
することができる。すなわち、平坦な表面を有する剥離
シート7の厚さが所定厚さ以下の場合は、完成された画
像記録シート1の表面の光沢度は銀塩写真の光沢を有し
ており、当該所定値を越えると光沢度は更に大きく光沢
度を上げた超光沢となる。インク受像層3の上に形成さ
れる層の厚さが所定厚さ以下の場合は、完成された画像
記録シート1の表面の光沢度は銀塩写真の光沢を有して
おり、当該所定値を越えると光沢度は更に大きく光沢度
を上げた超光沢となる。
【0050】また、本発明を実施するために、インク受
像層3にインクによる画像を形成するプリンタに、被覆
層形成素材6の被覆層4をインク受像層3に転写する転
写機構を一体的に組込むと、本発明を簡単な構成の装置
により低コストに適用することができる。
【0051】なお、本発明は前記各実施形態のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像記録シ
ートおよび画像記録シートの被覆層形成素材によれば、
従来のような問題点を発生することがなく、インク受像
層に対して被覆層を簡単にかつ低コストに形成すること
ができ、しかも被覆層をインク受像層に強固に被覆させ
ることができ、被覆層がインク受像層から剥離する等の
損傷を発生することがなく、さらに、高品位であり、か
つ、銀塩写真状のアナログ的な画像の記録が可能であ
り、光沢を調整することができ、耐水性、耐候性等に優
れており、製造が容易であり、コストも低廉なものとな
る。
【0053】すなわち、本発明の画像記録シートは、イ
ンク受像層を、膨潤性樹脂組成部材と固形組成部材とを
混合させた組成とし、剥離シートに剥離自在に形成され
た被覆層の表面を前記膨潤性樹脂組成部材により予め被
覆し、この膨潤性樹脂組成部材を前記インク受像層に接
触させるようにして前記被覆層を前記インク受像層に転
写することにより形成されることにより、画像記録装置
によりインク受像層上に画像を記録した後、剥離シート
の被覆層をインク受像層上に転写するに際し、被覆層と
インク受像層間にはインク受像層の成分の一部である膨
潤性樹脂組成部材が被覆層を被覆するようにして介装さ
れているので、この被覆層側の膨潤性樹脂組成部材とイ
ンク受像層内の膨潤性樹脂組成部材とが大きな付着力を
持って付着することより、被覆層をインク受像層に簡単
かつ強固に被覆させることができ、被覆層がインク受像
層から剥離する等の損傷を発生することがない。また、
この結果被覆層全体の厚さを薄く形成しても十分にイン
ク受像層を保護することができる。
【0054】また、被覆層を形成する素材がラテックス
により形成されていることにより、インク受像層に形成
された画像を透明な被覆層により被覆することができ、
画像を写真のように見せることができ、画像の品位を大
きく向上させることができる。
【0055】さらに、インク受像層の組成分である膨潤
性樹脂と固形組成部材との配合割合を膨潤性樹脂組成部
材100重量部に対して10〜300重量部とすること
により、インクを適正に受像することができ、固形組成
部材の最大寸法をインク受像層の厚さの1/2以下とす
ることにより、インク受像層にピンホールの発生を防止
することができ、固形組成部材の平均粒径を1〜10μ
mとすることにより、高品位であり、かつ、アナログ的
な画像、即ち銀塩写真状の画像の記録が可能であり、光
沢を調整することができる。
【0056】さらにまた、固形組成部材をシリカとした
ことにより、画像記録シートをより優れたものとするこ
とができる。
【0057】一方、本発明の画像記録シートの被覆層形
成素材は、剥離シートに被覆層を剥離自在に形成し、こ
の被覆層の表面を膨潤性樹脂組成部材により被覆したこ
とにより、被覆層の表面の膨潤性樹脂組成部材と、イン
ク受像層の成分の一部である膨潤性樹脂組成部材との良
好な付着力によりインク受像層へ被覆層を簡単かつ強固
に転写することができる。
【0058】また、被覆層を形成する素材がラテックス
により形成されていることにより、インク受像層に形成
された画像を透明な被覆層により被覆することができ、
画像を写真のように見せることができ、画像の品位を大
きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像記録シートの実施の一形態
を示す概略断面図
【図2】 本発明に係る画像記録シートの1実施の形態
を製造工程順に示す拡大断面図
【図3】 (a)および(b)はそれぞれ画像記録シー
トの被覆層形成素材の実施形態を示す概略断面図
【符号の説明】
1 画像記録シート 2 基材 3 インク受像層 3a 固形組成部材 3b,3b′ 膨潤性樹脂組成部材 4 被覆層 5 被覆素材 6 被覆層形成素材 7 剥離シート 8 インク 9 剥離層 10 他機能層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式等の画像記録装置によ
    り基材の表面に形成されたインク受像層に画像を記録
    し、インク受像層および画像の表面を被覆層により被覆
    して所定の画像を記録するために用いられる画像記録シ
    ートにおいて、前記インク受像層を、膨潤性樹脂組成部
    材と固形組成部材とを混合させた組成とし、剥離シート
    に剥離自在に形成された被覆層の表面を前記膨潤性樹脂
    組成部材により予め被覆し、この膨潤性樹脂組成部材を
    前記インク受像層に接触させるようにして前記被覆層を
    前記インク受像層に転写することにより形成されること
    を特徴とする画像記録シート。
  2. 【請求項2】 前記被覆層を形成する素材がラテックス
    により形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の画像記録シート。
  3. 【請求項3】 前記インク受像層は、膨潤性樹脂組成部
    材100重量部に対して10〜300重量部の固形組成
    部材を混合させた組成を有しており、前記固形組成部材
    は最大寸法がインク受像層の厚さの1/2以下とされて
    いるとともに、平均粒径が1〜10μmとされているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像記
    録シート。
  4. 【請求項4】 前記固形組成部材をシリカとしたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記
    載の画像記録シート。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の画像記録シートの被覆層を形成する画像記録シ
    ートの被覆層形成素材において、剥離シートに被覆層を
    剥離自在に形成し、この被覆層の表面を膨潤性樹脂組成
    部材により被覆していることを特徴とする画像記録シー
    トの被覆層形成素材。
  6. 【請求項6】 被覆層を形成する素材がラテックスによ
    り形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画
    像記録シートの被覆層形成素材。
JP10127290A 1998-05-11 1998-05-11 画像記録シートおよび画像記録シートの被覆層形成素材 Pending JPH11321071A (ja)

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