JPH11323735A - 絹糸の改質加工方法 - Google Patents
絹糸の改質加工方法Info
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- JPH11323735A JPH11323735A JP14846098A JP14846098A JPH11323735A JP H11323735 A JPH11323735 A JP H11323735A JP 14846098 A JP14846098 A JP 14846098A JP 14846098 A JP14846098 A JP 14846098A JP H11323735 A JPH11323735 A JP H11323735A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂付着量が少量で、絹糸の風合を損なわ
ず、しかも染色性よく、絹糸の耐スレ性、耐黄褐変性、
耐選択性等の機能性を向上する絹糸の改質加工方法を提
供する。 【解決手段】 絹糸を、穴空きボビンに糸層に空隙を多
く持たせて巻き上げた状態で、チーズ染色装置内で、処
理液を循環させながら、精練処理、ポリエチレングリコ
ールの0.1〜5規定水溶液による処理及びエポキシ系樹
脂加工を実施する。なお、ポリエチレングリコール水溶
液による処理後、脱水、乾燥してから樹脂加工するのが
よい。
ず、しかも染色性よく、絹糸の耐スレ性、耐黄褐変性、
耐選択性等の機能性を向上する絹糸の改質加工方法を提
供する。 【解決手段】 絹糸を、穴空きボビンに糸層に空隙を多
く持たせて巻き上げた状態で、チーズ染色装置内で、処
理液を循環させながら、精練処理、ポリエチレングリコ
ールの0.1〜5規定水溶液による処理及びエポキシ系樹
脂加工を実施する。なお、ポリエチレングリコール水溶
液による処理後、脱水、乾燥してから樹脂加工するのが
よい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ系樹脂を
使用した絹糸の改質加工方法に関する。
使用した絹糸の改質加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、絹織物は生糸を製織後、精練する
という後練りした織物が主体となっている。しかし、最
近のファッションの傾向として、精練した絹糸を用いて
製織する先練り織物調のニーズが高くなってきている。
その風合の特長は後練り織物と比較して腰、張りがあ
り、更に芯のない膨らみがあり、かつヒッカカリ感、ド
ライ感に優れている。しかし、精練で生糸のセリシンを
除去し、フィブロインが露出された状態で製織すること
は絹にスレや当たりを生じやすく、絹特有の光沢や風合
が損なわれ易い。
という後練りした織物が主体となっている。しかし、最
近のファッションの傾向として、精練した絹糸を用いて
製織する先練り織物調のニーズが高くなってきている。
その風合の特長は後練り織物と比較して腰、張りがあ
り、更に芯のない膨らみがあり、かつヒッカカリ感、ド
ライ感に優れている。しかし、精練で生糸のセリシンを
除去し、フィブロインが露出された状態で製織すること
は絹にスレや当たりを生じやすく、絹特有の光沢や風合
が損なわれ易い。
【0003】すなわち、絹糸の精練・染色等の一連工程
は、通常綛糸の状態で行われており、この一連の工程の
作業時間は3〜6時間の長時間を要するが、綛染め機あ
るいはオーバーマイヤー、回転バック等により綛状態で
処理する場合、糸に張力がかかり、糸表面の毛羽立ちが
生じ易く、生産性及び品質共に、必ずしも満足できる結
果を得ることがでなかったのである。また、染色前後の
綛取り、綛掛け、巻き直し等の工程の能率が悪く、熟練
を要する手作業が主体であり、コスト高となる。
は、通常綛糸の状態で行われており、この一連の工程の
作業時間は3〜6時間の長時間を要するが、綛染め機あ
るいはオーバーマイヤー、回転バック等により綛状態で
処理する場合、糸に張力がかかり、糸表面の毛羽立ちが
生じ易く、生産性及び品質共に、必ずしも満足できる結
果を得ることがでなかったのである。また、染色前後の
綛取り、綛掛け、巻き直し等の工程の能率が悪く、熟練
を要する手作業が主体であり、コスト高となる。
【0004】そこで、絹特有の風合、光沢、ドレープ性
等に優れ、これらの特性から広く親しまれてきたが、反
面スレが生じやすいことにより、取り扱いが非常に難し
かった。この欠点を解消するため、従来より耐久性ある
改質法として、エポキシ系樹脂を使用する試みがある。
等に優れ、これらの特性から広く親しまれてきたが、反
面スレが生じやすいことにより、取り扱いが非常に難し
かった。この欠点を解消するため、従来より耐久性ある
改質法として、エポキシ系樹脂を使用する試みがある。
【0005】絹糸の加工方法としては、浸漬加熱法、パ
ッドスチーム法、パッド・ドライ・スチーム法、パッド
・ドライ・キュア法等があるが、例えば綛染機等を利用
して加工剤の水溶液(あるいは懸濁液)中で繊維に樹脂
を吸着させて反応させた場合、繊維への吸着あるいは架
橋反応に役立つ樹脂は数%で大部分が自己縮合し、繊維
表面に沈着して繊維の硬化を生じ、風合を悪化させた
り、強度を低下させる等の欠点を有することとなる。従
って、このような方法は、アパレルからの要望には対応
できないものであった。
ッドスチーム法、パッド・ドライ・スチーム法、パッド
・ドライ・キュア法等があるが、例えば綛染機等を利用
して加工剤の水溶液(あるいは懸濁液)中で繊維に樹脂
を吸着させて反応させた場合、繊維への吸着あるいは架
橋反応に役立つ樹脂は数%で大部分が自己縮合し、繊維
表面に沈着して繊維の硬化を生じ、風合を悪化させた
り、強度を低下させる等の欠点を有することとなる。従
って、このような方法は、アパレルからの要望には対応
できないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の欠点を解消し、樹脂付着量が少量で、絹糸の風合
を損なわず、しかも染色性よく、絹糸の耐スレ性、耐黄
褐変性、耐洗濯性等の機能性を向上する絹糸の改質加工
方法を提供することを課題とする。
従来の欠点を解消し、樹脂付着量が少量で、絹糸の風合
を損なわず、しかも染色性よく、絹糸の耐スレ性、耐黄
褐変性、耐洗濯性等の機能性を向上する絹糸の改質加工
方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、絹糸を、穴
空きボビンに糸層に空隙を多く持たせて巻き上げた状態
で、チーズ染色装置内で、処理液を循環させながら、精
練処理、ポリエチレングリコールの0.1〜5規定水溶液
による処理及びエポキシ系樹脂加工を実施することによ
り、上記課題を解決した。
空きボビンに糸層に空隙を多く持たせて巻き上げた状態
で、チーズ染色装置内で、処理液を循環させながら、精
練処理、ポリエチレングリコールの0.1〜5規定水溶液
による処理及びエポキシ系樹脂加工を実施することによ
り、上記課題を解決した。
【0008】本発明の方法は、数本ないし十数本の生糸
を合糸または撚糸したものを、予め穴空きボビンにソフ
トワインダーで柔らかく、できるだけ糸層に空隙を多く
持たせて巻き上げ、これをチーズ染色装置(密閉された
装置で、処理液がボビンの穴から糸層を通過して循環す
るようになっており、装置内はコントローラーによっ
て、任意に温度制御可能である)に装着して実施する。
このような装置では、ボビンに巻いた糸は全く移動する
ことなく、装置内に循環させる処理液を目的に応じて変
えるという方法で、連続処理が可能である。
を合糸または撚糸したものを、予め穴空きボビンにソフ
トワインダーで柔らかく、できるだけ糸層に空隙を多く
持たせて巻き上げ、これをチーズ染色装置(密閉された
装置で、処理液がボビンの穴から糸層を通過して循環す
るようになっており、装置内はコントローラーによっ
て、任意に温度制御可能である)に装着して実施する。
このような装置では、ボビンに巻いた糸は全く移動する
ことなく、装置内に循環させる処理液を目的に応じて変
えるという方法で、連続処理が可能である。
【0009】かかる方法で精練から樹脂加工まで施した
絹糸は、製織、製編、又は染色等がいずれも品質よく実
施でき、また、他の繊維との混用も容易となる。
絹糸は、製織、製編、又は染色等がいずれも品質よく実
施でき、また、他の繊維との混用も容易となる。
【0010】なお、後に詳述する如く、ポリエチレング
リコール水溶液処理後、絹糸はボビンに巻き上げた状態
で、脱水、乾燥してから、エポキシ系樹脂液の循環によ
る樹脂加工に供されるのが好ましい。
リコール水溶液処理後、絹糸はボビンに巻き上げた状態
で、脱水、乾燥してから、エポキシ系樹脂液の循環によ
る樹脂加工に供されるのが好ましい。
【0011】次に、本発明の方法を各工程毎に説明する
が、処理液循環式での絹糸処理は、チーズ染色装置内で
実施されるのがよい。 1.精練方法 精練方法は、特に限定されるものではなく、通常行われ
る絹練り方法を用いることができる。従来から絹精練に
常用される珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム等の弱アルカリ、石鹸、界面活性剤、ハイドロ
サルファイト等の還元性漂白剤、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム等の金属イオン封鎖剤などを用いて、9
5〜130℃で数十分〜数時間かけて精練すなわちセリ
シンの溶解を完了するという方法で実施してもよいが、
本発明の処理液循環式の方法では、石鹸カスの発生が比
較的少ない酵素精練が適切である。なお、酵素精練は過
精練並びに練り斑防止に効果的であり、データ管理が比
較的容易に行える。精練後、温水等を循環させた洗浄を
繰り返し実施するのが好ましい(例えば60℃×10分
の条件で2回洗浄を繰り返す)。
が、処理液循環式での絹糸処理は、チーズ染色装置内で
実施されるのがよい。 1.精練方法 精練方法は、特に限定されるものではなく、通常行われ
る絹練り方法を用いることができる。従来から絹精練に
常用される珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム等の弱アルカリ、石鹸、界面活性剤、ハイドロ
サルファイト等の還元性漂白剤、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム等の金属イオン封鎖剤などを用いて、9
5〜130℃で数十分〜数時間かけて精練すなわちセリ
シンの溶解を完了するという方法で実施してもよいが、
本発明の処理液循環式の方法では、石鹸カスの発生が比
較的少ない酵素精練が適切である。なお、酵素精練は過
精練並びに練り斑防止に効果的であり、データ管理が比
較的容易に行える。精練後、温水等を循環させた洗浄を
繰り返し実施するのが好ましい(例えば60℃×10分
の条件で2回洗浄を繰り返す)。
【0012】2.ポリエチレングリコール水溶液処理 ポリエチレングリコール(以下、PEGと記載する)は
分子量200〜10000、好ましくは400〜200
0のものを、0.05〜5規定(好ましくは0.1〜1規
定)水溶液として使用すればよく、かかるPEG水溶液
を装置内で絹糸に循環させながら作用させることによっ
て、通常の水洗では取り除くことが不可能なアルカリ
類、界面活性剤、漂白剤(糸の重量の約1%)をほぼ完
全に取り除くことができるだけでなく、精製されたフィ
ブロイン繊維の内部、非結晶領域を膨潤して後の加工工
程で用いる樹脂モノマーの繊維内部への進入を容易にす
ることができる。PEG水溶液による処理後、すなわち
該水溶液を排出した後、絹糸は、脱離した不純物及び余
分なPEGの除去を完全にし、しかも、必要なPEGは
機能的に残存させるために、ボビンに巻いたまま、脱水
・乾燥し、次の樹脂加工に移すのがよい。なお、この脱
水・乾燥工程は、ボビンに巻いたまま絹糸を、装置外
で、例えば、チーズ用遠心脱水機やマイクロ波減圧乾燥
装置等を使用して実施するのがよい。
分子量200〜10000、好ましくは400〜200
0のものを、0.05〜5規定(好ましくは0.1〜1規
定)水溶液として使用すればよく、かかるPEG水溶液
を装置内で絹糸に循環させながら作用させることによっ
て、通常の水洗では取り除くことが不可能なアルカリ
類、界面活性剤、漂白剤(糸の重量の約1%)をほぼ完
全に取り除くことができるだけでなく、精製されたフィ
ブロイン繊維の内部、非結晶領域を膨潤して後の加工工
程で用いる樹脂モノマーの繊維内部への進入を容易にす
ることができる。PEG水溶液による処理後、すなわち
該水溶液を排出した後、絹糸は、脱離した不純物及び余
分なPEGの除去を完全にし、しかも、必要なPEGは
機能的に残存させるために、ボビンに巻いたまま、脱水
・乾燥し、次の樹脂加工に移すのがよい。なお、この脱
水・乾燥工程は、ボビンに巻いたまま絹糸を、装置外
で、例えば、チーズ用遠心脱水機やマイクロ波減圧乾燥
装置等を使用して実施するのがよい。
【0013】生糸の場合、精練によりセリシンが20〜
25%程度脱落し、その結果、ボビンに巻いた初期形状
が崩れ、これが後の樹脂加工や染色ムラになることがあ
るから、このような場合は、乾燥後、ワインダーで巻き
直して、樹脂加工や染色工程に供するのが好ましい。
25%程度脱落し、その結果、ボビンに巻いた初期形状
が崩れ、これが後の樹脂加工や染色ムラになることがあ
るから、このような場合は、乾燥後、ワインダーで巻き
直して、樹脂加工や染色工程に供するのが好ましい。
【0014】3.樹脂加工方法 続く樹脂加工は、ボビンに巻いた状態の絹糸を、再び処
理液循環式の装置内に装着し、該絹糸に処理液すなわち
樹脂加工液が循環して作用するようにするという方法で
実施すればよい。この加工は、精練及びPEG水溶液処
理と同様のチーズ染色装置で実施できるが、連続して大
量の加工をする場合には、精練及びPEG水溶液処理と
樹脂加工は別の装置で実施してもよい。
理液循環式の装置内に装着し、該絹糸に処理液すなわち
樹脂加工液が循環して作用するようにするという方法で
実施すればよい。この加工は、精練及びPEG水溶液処
理と同様のチーズ染色装置で実施できるが、連続して大
量の加工をする場合には、精練及びPEG水溶液処理と
樹脂加工は別の装置で実施してもよい。
【0015】樹脂加工は、市販されている樹脂加工用の
エポキシ系樹脂水溶液(例えば0.1〜50%水溶液)を
装置内に循環させて実施すればよいが、この加工は、装
置内の温度を30〜180分間、60〜140℃に保
ち、該水溶液が繊維に十分含浸され、樹脂モノマーと繊
維の反応、モノマーの重合、繊維と樹脂との架橋反応を
促進させるようにするのが好ましい。なお、エポキシ系
樹脂水溶液にはウレタン系樹脂等を併含させてもよい。
エポキシ系樹脂水溶液(例えば0.1〜50%水溶液)を
装置内に循環させて実施すればよいが、この加工は、装
置内の温度を30〜180分間、60〜140℃に保
ち、該水溶液が繊維に十分含浸され、樹脂モノマーと繊
維の反応、モノマーの重合、繊維と樹脂との架橋反応を
促進させるようにするのが好ましい。なお、エポキシ系
樹脂水溶液にはウレタン系樹脂等を併含させてもよい。
【0016】かかる本発明では、精練から樹脂加工ま
で、全ての工程を、絹糸をボビンに巻いた状態で実施す
るため、絹糸は、風合、光沢、ドレープ性等をそのまま
保った状態で、樹脂加工が可能となるものであり、しか
も、樹脂加工前にPEG処理するため、樹脂加工がより
効率よく実施できるのである。
で、全ての工程を、絹糸をボビンに巻いた状態で実施す
るため、絹糸は、風合、光沢、ドレープ性等をそのまま
保った状態で、樹脂加工が可能となるものであり、しか
も、樹脂加工前にPEG処理するため、樹脂加工がより
効率よく実施できるのである。
【0017】通常、エポキシ系樹脂を用いる繊維加工の
場合、水、低沸点アルコール等に樹脂を希釈して繊維に
付与後媒体を低温で除去するパッド・ドライ・キュア方
式が使用されているが、エポキシ系樹脂水溶液中に繊維
を浸漬し、触媒を加えて加熱した場合には、水溶液中で
生成したエポキシ系樹脂ポリマー(一般に水難溶性)が
繊維表面に沈着し、洗浄によっても脱離し難く、加工繊
維物性を著しく低下させるため、エポキシ系樹脂水溶液
を用いる繊維加工を繊維の染色と同様な条件下で染色機
を用いて行うことは困難と考えられていた。しかし、本
発明では、前述の如き条件下で、PEGを使用すること
により、効率のよい樹脂加工を可能としたのである。
場合、水、低沸点アルコール等に樹脂を希釈して繊維に
付与後媒体を低温で除去するパッド・ドライ・キュア方
式が使用されているが、エポキシ系樹脂水溶液中に繊維
を浸漬し、触媒を加えて加熱した場合には、水溶液中で
生成したエポキシ系樹脂ポリマー(一般に水難溶性)が
繊維表面に沈着し、洗浄によっても脱離し難く、加工繊
維物性を著しく低下させるため、エポキシ系樹脂水溶液
を用いる繊維加工を繊維の染色と同様な条件下で染色機
を用いて行うことは困難と考えられていた。しかし、本
発明では、前述の如き条件下で、PEGを使用すること
により、効率のよい樹脂加工を可能としたのである。
【0018】本発明では、樹脂モノマーの反応触媒とし
て市販されている中性塩等の薬剤は使用することなく、
予め含浸させておいたPEGで繊維内部での樹脂と繊維
の反応を促進し、従来の樹脂加工で見られた繊維表面に
おける樹脂同士の重合反応を極力抑え、ホモポリマーの
生成を最小限にとどめる。
て市販されている中性塩等の薬剤は使用することなく、
予め含浸させておいたPEGで繊維内部での樹脂と繊維
の反応を促進し、従来の樹脂加工で見られた繊維表面に
おける樹脂同士の重合反応を極力抑え、ホモポリマーの
生成を最小限にとどめる。
【0019】アルカリ剤等精練残渣はエポキシ系樹脂の
反応を妨げ、また反応ムラの原因となり、ホモポリマー
の生成により、絹の本来の風合が損なわれ粗硬となる
が、本発明では、PEGを用いて繊維内部の不純物質を
溶解除去し、更に、そのPEGを飽充しておくことによ
り、反応性樹脂加工剤を繊維内部でも均一に反応(架橋
または重合)させることができるため、非常に風合良
く、特有の樹脂加工効果を得ることができる。
反応を妨げ、また反応ムラの原因となり、ホモポリマー
の生成により、絹の本来の風合が損なわれ粗硬となる
が、本発明では、PEGを用いて繊維内部の不純物質を
溶解除去し、更に、そのPEGを飽充しておくことによ
り、反応性樹脂加工剤を繊維内部でも均一に反応(架橋
または重合)させることができるため、非常に風合良
く、特有の樹脂加工効果を得ることができる。
【0020】かかる本発明では、従来の樹脂加工(パッ
ド・ドライ・キュア)ではない「溶液法」で、浴比1:
10程度での効率のより樹脂加工を可能となる。また、
本発明では、従来の樹脂加工のように、繊維表面に用い
た樹脂のホモポリマーの沈着がなく、絹フィブロイン繊
維の表面そのものが、絹の色艶を現し、その美しさを長
時間保ち、しかも、絹の欠点である擦り切れ(フィブリ
ル化)易さを解消し、強くてフィブリル化しない絹糸、
常法で染色しても発色に優れた美しい絹糸、精練工程で
溶解除去するセリシン量を調整してこれを残留させたセ
リシンの定着効果に優れた絹糸を得ることができる。
ド・ドライ・キュア)ではない「溶液法」で、浴比1:
10程度での効率のより樹脂加工を可能となる。また、
本発明では、従来の樹脂加工のように、繊維表面に用い
た樹脂のホモポリマーの沈着がなく、絹フィブロイン繊
維の表面そのものが、絹の色艶を現し、その美しさを長
時間保ち、しかも、絹の欠点である擦り切れ(フィブリ
ル化)易さを解消し、強くてフィブリル化しない絹糸、
常法で染色しても発色に優れた美しい絹糸、精練工程で
溶解除去するセリシン量を調整してこれを残留させたセ
リシンの定着効果に優れた絹糸を得ることができる。
【0021】なお、染色方法としては、絹の染色に常用
される酸性染料、直接染料、塩基性染料、含金染料、酸
性媒染染料、反応性染料等の一般の染料を用いて、標準
的な処方で前述の如き染色装置を用いて染色する。染色
した糸は色濃く染まっていて、各種堅牢度に優れてい
る。
される酸性染料、直接染料、塩基性染料、含金染料、酸
性媒染染料、反応性染料等の一般の染料を用いて、標準
的な処方で前述の如き染色装置を用いて染色する。染色
した糸は色濃く染まっていて、各種堅牢度に優れてい
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例に従って更
に詳しく説明するが、実施例において部及び%とあるの
は、特に断らない限り、重量部及び重量%を示す。な
お、実施例において絹糸(生糸)はボビンに巻き取って
処理されるが、このワインディング工程は、その後の精
練〜染色結果に大きく影響する重要な工程である。各実
施例では、神津製作所製のSSP−プレシジョンワイン
ダーを用いて、64mm径の平行ボビンに、下記の条件
で、絹糸約600gを巻き取ったものを使用した。 ワインド数 2.7700 接圧 380〜535 初期テンション 5.8〜6.6
に詳しく説明するが、実施例において部及び%とあるの
は、特に断らない限り、重量部及び重量%を示す。な
お、実施例において絹糸(生糸)はボビンに巻き取って
処理されるが、このワインディング工程は、その後の精
練〜染色結果に大きく影響する重要な工程である。各実
施例では、神津製作所製のSSP−プレシジョンワイン
ダーを用いて、64mm径の平行ボビンに、下記の条件
で、絹糸約600gを巻き取ったものを使用した。 ワインド数 2.7700 接圧 380〜535 初期テンション 5.8〜6.6
【0023】実施例1 27中/2、400t/mの生糸を、ボビン(チュー
ブ)に柔らかく巻き上げたものを、処理液循環式のチー
ズ染色装置に装填し、該装置内で、以下の処理を実施し
た。 精練処理:ストックタンクから50〜60℃に保温
した蛋白質分解酵素1g/Lとノニオン界面活性剤0.5
g/Lの混合溶液(精練液)を注入し、60℃で3時
間、装置内を循環させて、生糸のセリシンを溶解し、除
去した。 洗浄:精練液を排出した後、50〜60℃の温水で
10分間の湯洗を2回繰り返し、更に、水洗水を装置内
に循環させて洗浄を終わった。 PEG処理:PEG−400(平均分子量400の
ポリエチレングリコール:第一工業製薬製)0.2N水溶
液を循環させ、生糸に残留している微量成分の除去と、
フィブロイン繊維の内部、非結晶領域へのPEGの飽充
をした後、PEG溶液を排出し、精練した生糸を、ボビ
ンに巻いたまま脱水後、マイクロ波乾燥した。 樹脂加工:エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル(エピオールE−100:第一工業製薬製)15g/
L溶液を、浴比1:10で、装置内に循環させ、十分繊
維に含浸させた後、樹脂液を循環させながら装置内の温
度を40℃から昇温し、90分間で120℃まで加温し
て、反応を終了させ、樹脂液を排出した。 ソーピング:ストックタンクからノニオン系のソー
ピング剤を注入して、80℃に昇温し、15分間装置内
に循環させてソーピングを実施し、ソーピング液を排出
した後、湯洗、水洗を繰り返して、加工を終了した。 〜の工程は全て同一のチーズ染色装置で実施した
が、の脱水・乾燥工程は、ボビンに巻いた生糸を、チ
ーズ染色装置から取り出し、チーズ用遠心脱水機を使用
して回転数3500rpmで2分間脱水した後、マイク
ロ波減圧乾燥装置内で、60〜70mmHgの真空下、
マイクロ波380mAの出力で40分間乾燥するという
方法を実施した。
ブ)に柔らかく巻き上げたものを、処理液循環式のチー
ズ染色装置に装填し、該装置内で、以下の処理を実施し
た。 精練処理:ストックタンクから50〜60℃に保温
した蛋白質分解酵素1g/Lとノニオン界面活性剤0.5
g/Lの混合溶液(精練液)を注入し、60℃で3時
間、装置内を循環させて、生糸のセリシンを溶解し、除
去した。 洗浄:精練液を排出した後、50〜60℃の温水で
10分間の湯洗を2回繰り返し、更に、水洗水を装置内
に循環させて洗浄を終わった。 PEG処理:PEG−400(平均分子量400の
ポリエチレングリコール:第一工業製薬製)0.2N水溶
液を循環させ、生糸に残留している微量成分の除去と、
フィブロイン繊維の内部、非結晶領域へのPEGの飽充
をした後、PEG溶液を排出し、精練した生糸を、ボビ
ンに巻いたまま脱水後、マイクロ波乾燥した。 樹脂加工:エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル(エピオールE−100:第一工業製薬製)15g/
L溶液を、浴比1:10で、装置内に循環させ、十分繊
維に含浸させた後、樹脂液を循環させながら装置内の温
度を40℃から昇温し、90分間で120℃まで加温し
て、反応を終了させ、樹脂液を排出した。 ソーピング:ストックタンクからノニオン系のソー
ピング剤を注入して、80℃に昇温し、15分間装置内
に循環させてソーピングを実施し、ソーピング液を排出
した後、湯洗、水洗を繰り返して、加工を終了した。 〜の工程は全て同一のチーズ染色装置で実施した
が、の脱水・乾燥工程は、ボビンに巻いた生糸を、チ
ーズ染色装置から取り出し、チーズ用遠心脱水機を使用
して回転数3500rpmで2分間脱水した後、マイク
ロ波減圧乾燥装置内で、60〜70mmHgの真空下、
マイクロ波380mAの出力で40分間乾燥するという
方法を実施した。
【0024】比較例1 実施例1と同じ生糸を同様の条件で精練のみ実施し、水
洗後、エチレングリコールジグリシジルエーテル15g
/L、触媒として硫酸ナトリウム100g/Lを含む浴
比1:10の水溶液中に浸漬して実験1と同様に40℃
から昇温を開始し、90分間で120℃まで加温し、反
応を終了させ、次いで、ソーピング、湯洗、水洗を繰り
返して加工を終了した。
洗後、エチレングリコールジグリシジルエーテル15g
/L、触媒として硫酸ナトリウム100g/Lを含む浴
比1:10の水溶液中に浸漬して実験1と同様に40℃
から昇温を開始し、90分間で120℃まで加温し、反
応を終了させ、次いで、ソーピング、湯洗、水洗を繰り
返して加工を終了した。
【0025】比較例2 硫酸ナトリウム100g/Lの代わりに酢酸ナトリウム
10g/Lを使用した以外は比較例1と同様の方法を実
施した。
10g/Lを使用した以外は比較例1と同様の方法を実
施した。
【0026】実施例1及び比較例1、2で得た絹糸を経
糸及び緯糸に使用して製織した布帛の染色試験、及びス
レ試験を下記の方法で実施した。その結果を表1に示
す。染色試験 次の3種の染色法で各製品を染色し、その染着率(K/
S)を、KURABO-COLOR7(倉敷紡績の測定装置)により
測定算出した。 (1) 酸性ミーリング染料による染色 染料 (日本化薬製のK.M. Blue GSL-ED) 2%o.w.f. 硫酸ナトリウム 10%o.w.f. 浸透剤 (ロート油) 2%o.w.f. を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。 (2) 含金属酸性染料による染色 染料 (チバガイギー製のIrgalan Blue 3GL) 2%o.w.f. 硫酸ナトリウム 10%o.w.f. 浸透剤 (アラジンD) 2%o.w.f. を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。 (3) 反応染料による染色 染料 (チバガイギー製のLanasol Blue 3g) 3%o.w.f. 硫酸ナトリウム(2回に分けて投入) 2%溶液 均染剤(テキスポート) 0.2%溶液 炭酸ナトリウム 0.4%溶液 を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。
糸及び緯糸に使用して製織した布帛の染色試験、及びス
レ試験を下記の方法で実施した。その結果を表1に示
す。染色試験 次の3種の染色法で各製品を染色し、その染着率(K/
S)を、KURABO-COLOR7(倉敷紡績の測定装置)により
測定算出した。 (1) 酸性ミーリング染料による染色 染料 (日本化薬製のK.M. Blue GSL-ED) 2%o.w.f. 硫酸ナトリウム 10%o.w.f. 浸透剤 (ロート油) 2%o.w.f. を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。 (2) 含金属酸性染料による染色 染料 (チバガイギー製のIrgalan Blue 3GL) 2%o.w.f. 硫酸ナトリウム 10%o.w.f. 浸透剤 (アラジンD) 2%o.w.f. を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。 (3) 反応染料による染色 染料 (チバガイギー製のLanasol Blue 3g) 3%o.w.f. 硫酸ナトリウム(2回に分けて投入) 2%溶液 均染剤(テキスポート) 0.2%溶液 炭酸ナトリウム 0.4%溶液 を含む染液で、90〜100℃、浴比1:100で染色
した。
【0027】耐スレ性試験 試験布を2.2cm×22cmの大きさに、経方向に長く切
り、JIS-L823に規定されている摩擦試験機で、試料を蒸
留水で湿らせながら300回摩擦した。300回摩擦後
の試験布の状態を、未加工布の摩擦回数に応じたスレの
状態に対応するスケールで判定し、その等級を耐スレ性
として示した。 等級 未加工布の摩擦回数 スレの状態 5級 30回 肉眼でわずかにスレが確認できる。 4級 50回 少々スレている。 3級 100回 スレている。 2級 200回 かなりスレている。 1級 300回 甚だしくスレている。
り、JIS-L823に規定されている摩擦試験機で、試料を蒸
留水で湿らせながら300回摩擦した。300回摩擦後
の試験布の状態を、未加工布の摩擦回数に応じたスレの
状態に対応するスケールで判定し、その等級を耐スレ性
として示した。 等級 未加工布の摩擦回数 スレの状態 5級 30回 肉眼でわずかにスレが確認できる。 4級 50回 少々スレている。 3級 100回 スレている。 2級 200回 かなりスレている。 1級 300回 甚だしくスレている。
【0028】 表1 染着率 試料 樹脂付着量(%) 酸性染料 含金染料 反応染料 耐スレ性 実施例1 6.2 1.86 7.31 10.11 5級 比較例1 8.2 1.75 6.77 9.76 5級 比較例2 7.5 1.55 6.70 9.25 4〜5級 未加工布 0.0 0.75 4.77 8.76 1級
【0029】表1に示される通り、実施例1及び比較例
1、2で加工した糸を使用して製織した布帛は、いずれ
も未加工布に比して濃色に染色されており、耐スレ性も
良かった。特に、本発明に従った実施例1の糸を使用し
たものは、樹脂付着量が少ないにもかかわらず、染着率
及び耐スレ性のいずれにおいても、比較例に比して、非
常に優れており、しかも風合及び絹光沢に優れた製品を
得ることができた。
1、2で加工した糸を使用して製織した布帛は、いずれ
も未加工布に比して濃色に染色されており、耐スレ性も
良かった。特に、本発明に従った実施例1の糸を使用し
たものは、樹脂付着量が少ないにもかかわらず、染着率
及び耐スレ性のいずれにおいても、比較例に比して、非
常に優れており、しかも風合及び絹光沢に優れた製品を
得ることができた。
【0030】次に、実施例1で加工した糸を製織した布
帛と未加工糸を製織した布帛を家庭用洗濯機で60分間
洗濯したところ、未加工糸からなる布帛は、布帛表面の
スレや糸切れが著しく、非常に外観の悪いものとなった
(図1のA参照)が、本発明に従った実施例1に基づく
布帛は、洗濯前と同様、均質な外観を保ち、光沢、風合
ともに優れたものであった(図1のB参照)。
帛と未加工糸を製織した布帛を家庭用洗濯機で60分間
洗濯したところ、未加工糸からなる布帛は、布帛表面の
スレや糸切れが著しく、非常に外観の悪いものとなった
(図1のA参照)が、本発明に従った実施例1に基づく
布帛は、洗濯前と同様、均質な外観を保ち、光沢、風合
ともに優れたものであった(図1のB参照)。
【0031】実施例2 下記の処方により合撚した生糸を、ボビンにソフトワイ
ンダーで柔らかく巻き上げたものを装置に装填し、実施
例1に準じて精練、PEG−400処理し、ボビンに巻
いたまま乾燥した。更に、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル(SR−2EG:坂本薬品工業製)25g
/Lと熱反応型水溶性ウレタン樹脂(エラストロンC−
52:第一工業製薬製)5g/Lの混合溶液を調製し、
装置内に循環させて十分繊維に含浸させた後、装置内の
温度を実施例1に準じて120℃まで昇温して反応を終
え、ソーピング、湯洗、水洗を繰り返して加工を完了
し、反応染料で染色した。 諸撚糸 Z 270T/M (S 650T/M・21D ×3片×3、S 450T/M・21D
×3片×2)
ンダーで柔らかく巻き上げたものを装置に装填し、実施
例1に準じて精練、PEG−400処理し、ボビンに巻
いたまま乾燥した。更に、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル(SR−2EG:坂本薬品工業製)25g
/Lと熱反応型水溶性ウレタン樹脂(エラストロンC−
52:第一工業製薬製)5g/Lの混合溶液を調製し、
装置内に循環させて十分繊維に含浸させた後、装置内の
温度を実施例1に準じて120℃まで昇温して反応を終
え、ソーピング、湯洗、水洗を繰り返して加工を完了
し、反応染料で染色した。 諸撚糸 Z 270T/M (S 650T/M・21D ×3片×3、S 450T/M・21D
×3片×2)
【0032】実施例3 絹紡糸(2/60)を用いて、実施例1に準じて精練、
洗浄した後、PEG−400の0.5N水溶液を循環さ
せ、生糸に残留している微量成分の除去と、フィブロイ
ン繊維の内部、非結晶領域へのPEGの飽充をし、その
後、PEG溶液を排出し、精練絹糸はボビンに巻いたま
ま乾燥した。更に、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル(SR−2EG:坂本薬品工業製)15g/L溶
液を装置内に循環させて十分繊維に含浸させた後、装置
内の温度を実施例1に準じて120℃まで昇温して反応
を終了した。次にストックタンクからソーピング液を注
入して、95℃に昇温して、15分間装置内に循環さ
せ、ソーピングした後、湯洗、水洗を繰り返し、引き続
き反応染料の染液を装置内に導入し、絹糸をボビンに巻
いたまま染色した。
洗浄した後、PEG−400の0.5N水溶液を循環さ
せ、生糸に残留している微量成分の除去と、フィブロイ
ン繊維の内部、非結晶領域へのPEGの飽充をし、その
後、PEG溶液を排出し、精練絹糸はボビンに巻いたま
ま乾燥した。更に、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル(SR−2EG:坂本薬品工業製)15g/L溶
液を装置内に循環させて十分繊維に含浸させた後、装置
内の温度を実施例1に準じて120℃まで昇温して反応
を終了した。次にストックタンクからソーピング液を注
入して、95℃に昇温して、15分間装置内に循環さ
せ、ソーピングした後、湯洗、水洗を繰り返し、引き続
き反応染料の染液を装置内に導入し、絹糸をボビンに巻
いたまま染色した。
【0033】実施例4 生糸21中/4片を用いて、実施例1に準じて精練、耐
スレ加工を実施した後、酸性含金染料で染色した。
スレ加工を実施した後、酸性含金染料で染色した。
【0034】実施例5 生糸31中/2諸を用いて、実施例1に準じて精練、耐
スレ加工を実施した後、酸性含金染料で染色した。
スレ加工を実施した後、酸性含金染料で染色した。
【0035】実施例2〜5で加工した絹糸の染色試験及
び耐スレ試験を前述の方法で実施しした。その結果を表
2に示す。 表2 染着率 試料 樹脂付着量(%) 含金染料 反応染料 耐スレ性 未処理絹糸 0.0 3.72 1.33 1級 実施例 2 8.5 ─ 3.8 5級 〃 3 6.6 ─ 4.5 4〜5級 〃 4 5.3 7.2 ─ 4〜5級 〃 5 6.5 6.7 ─ 5級
び耐スレ試験を前述の方法で実施しした。その結果を表
2に示す。 表2 染着率 試料 樹脂付着量(%) 含金染料 反応染料 耐スレ性 未処理絹糸 0.0 3.72 1.33 1級 実施例 2 8.5 ─ 3.8 5級 〃 3 6.6 ─ 4.5 4〜5級 〃 4 5.3 7.2 ─ 4〜5級 〃 5 6.5 6.7 ─ 5級
【0036】表2から分かるように、本発明に従った加
工糸はいずれも濃色に染色され、耐スレ性に優れてい
る。
工糸はいずれも濃色に染色され、耐スレ性に優れてい
る。
【0037】実施例6 経糸用の生糸21中/2と緯糸用の生糸21中/4片を
ボビンにソフトワインダーで柔らかく巻き上げたものを
装置に装填し、PEG−400の0.2N水溶液を循環さ
せた以外は、実施例1に準じて加工し、セリシン定着糸
を得た。更に、加工後の糸をボビンに巻いたまま酸性含
金染料で染色した。得られた染色糸(セリシン定着糸)
を用いて手織帯を製織した。未加工糸使用の帯は、生染
帯の大きな欠点であるチョークマークの発生が著しい
が、本実施例で加工した糸を使用した帯は、チョークマ
ークの発生が大幅に減少し、非常に品質のよいものとな
った。
ボビンにソフトワインダーで柔らかく巻き上げたものを
装置に装填し、PEG−400の0.2N水溶液を循環さ
せた以外は、実施例1に準じて加工し、セリシン定着糸
を得た。更に、加工後の糸をボビンに巻いたまま酸性含
金染料で染色した。得られた染色糸(セリシン定着糸)
を用いて手織帯を製織した。未加工糸使用の帯は、生染
帯の大きな欠点であるチョークマークの発生が著しい
が、本実施例で加工した糸を使用した帯は、チョークマ
ークの発生が大幅に減少し、非常に品質のよいものとな
った。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法では、安定して均一な樹脂
加工が可能となり、しかも少量の樹脂付着量で耐スレ性
(毛羽立ち防止)や染色性を著しく改良できる。更にボ
ビンに巻いた糸は静止したままで精練・スレ防止・染色
の加工を一貫して実施でき、低コストで高品質の改質加
工絹糸を得ることができる。
加工が可能となり、しかも少量の樹脂付着量で耐スレ性
(毛羽立ち防止)や染色性を著しく改良できる。更にボ
ビンに巻いた糸は静止したままで精練・スレ防止・染色
の加工を一貫して実施でき、低コストで高品質の改質加
工絹糸を得ることができる。
【図1】図1は、洗濯試験後の布帛の表面状態を示す電
子顕微鏡写真で、Aは未加工糸で製織した布帛、Bは実
施例1で加工した糸で製織した布帛を示す。
子顕微鏡写真で、Aは未加工糸で製織した布帛、Bは実
施例1で加工した糸で製織した布帛を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 絹糸を、穴空きボビンに糸層に空隙を多
く持たせて巻き上げた状態で、チーズ染色装置内で、処
理液を循環させながら、精練処理、ポリエチレングリコ
ールの0.1〜5規定水溶液による処理及びエポキシ系樹
脂加工を実施することを特徴とする絹糸の改質加工方
法。 - 【請求項2】 前記ポリエチレングリコール水溶液処理
の後、脱水、乾燥してからエポキシ系樹脂加工処理を実
施することを特徴とする請求項1の絹糸の改質加工方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14846098A JPH11323735A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 絹糸の改質加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14846098A JPH11323735A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 絹糸の改質加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11323735A true JPH11323735A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15453259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14846098A Pending JPH11323735A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 絹糸の改質加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11323735A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1558444A2 (en) | 2002-06-24 | 2005-08-03 | Tufts University | Silk biomaterials and methods of use thereof |
| CN109183443A (zh) * | 2018-07-13 | 2019-01-11 | 杨润平 | 一种羊绒和竹纤维混纺纱线的染色工艺 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14846098A patent/JPH11323735A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1558444A2 (en) | 2002-06-24 | 2005-08-03 | Tufts University | Silk biomaterials and methods of use thereof |
| CN109183443A (zh) * | 2018-07-13 | 2019-01-11 | 杨润平 | 一种羊绒和竹纤维混纺纱线的染色工艺 |
| CN109183443B (zh) * | 2018-07-13 | 2021-12-21 | 内蒙古帕阑蒂科技发展有限公司 | 一种羊绒和竹纤维混纺纱线的染色工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050408 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070416 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070425 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070822 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |