JPH11324306A - 鉄塔構築用作業ステージ装置および鉄塔構築方法 - Google Patents

鉄塔構築用作業ステージ装置および鉄塔構築方法

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JPH11324306A
JPH11324306A JP12933098A JP12933098A JPH11324306A JP H11324306 A JPH11324306 A JP H11324306A JP 12933098 A JP12933098 A JP 12933098A JP 12933098 A JP12933098 A JP 12933098A JP H11324306 A JPH11324306 A JP H11324306A
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明男 吉川
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宏俊 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業ステージの盛り替えが効率よく、しかも
安全に行える鉄塔構築技術を提供することである。 【解決手段】 鉄塔の構築に用いられる作業ステージ装
置であって、構築される鉄塔が挿通可能な開口が形成さ
れた作業ステージ本体と、この作業ステージ本体の開口
を覆うことができるよう、前記作業ステージ本体に対し
て変位可能に設けられた可動床板と、前記作業ステージ
本体を前記可動床板と共に昇降させる昇降手段とを具備
してなる鉄塔構築用作業ステージ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電波塔と
して用いられる鉄塔の構築技術に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】鉄塔、特に、高さが1
00m以上にもなる大型鉄塔の構築に際しては、仮設材
を用いて組み上げられる通常の作業足場を利用できな
い。このため、鉄塔の既に構築された部分に対して直接
取り付けられる仮設作業ステージが使用されることにな
る。
【0003】ここで、図25に、この仮設作業ステージ
の設置状況を示す。同図中、41が仮設作業ステージで
あり、同じものが上下2段に設けられている。そして、
仮設作業ステージ41の両端縁には、鉄塔を構成する鉄
骨柱42と平行に垂直仮設材43を立設しており、更
に、この垂直仮設材43に垂直養生ネット44を張設し
ている。
【0004】仮設作業ステージ41は、図26から判る
ように、A,B,Cの3種類のユニットから構成されて
いる。これらユニットA,B,Cは、互いに連結・分離
が可能な構造となっており、連結時には四角形の開口4
1aが複数形成される。鉄塔を構成する鉄骨柱42は、
全て、この開口41aを挿通することになる。ところ
で、このようにして、構築中の鉄塔に設置される仮設作
業ステージ41は、不要になり次第、つまり、それが設
置された部分の構築作業が完了したならば、直ちに取り
外され、上方部分構築のために盛り替えられるのである
が、この盛り替え作業には多大な労力を必要とする。特
に、仮設作業ステージ41を、いったんA,B,Cの3
種類のユニットに分解し、それを再度連結する作業は、
非常に手間の掛かるものであり、これが工事の進捗状況
にも影響を与えることがある。その上、こうした仮設作
業ステージ41の盛り替え作業は、高所にて行われるた
め、極めて危険性が高く、安全確保が困難である。
【0005】また、通常、鉄塔には、アンテナ類を配置
するため外周リング(外周構造部)が設けられる。しか
し、この外周リングは鉄塔本体から大きく跳ね出してい
るので、それが完成した後に行われる仮設作業ステージ
盛り替え作業の障害となる。言い換えれば、仮設作業ス
テージを用いて組立てられ、鉄塔本体に取付けられた外
周リングが、仮設作業ステージ盛り替え作業を一層困難
にしている。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、作業ステージの盛り替えが効率よく、しかも安全
に行える鉄塔構築技術を提供することである。また、外
周構造部を有する鉄塔の構築作業を効率よく行える鉄塔
構築技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、鉄塔の構
築に用いられる作業ステージ装置であって、構築される
鉄塔が挿通可能な開口が形成された作業ステージ本体
と、この作業ステージ本体の開口を覆うことができるよ
う、前記作業ステージ本体に対して変位可能に設けられ
た可動床板と、前記作業ステージ本体を前記可動床板と
共に昇降させる昇降手段とを具備してなることを特徴と
する鉄塔構築用作業ステージ装置によって解決される。
【0008】特に、上記の課題は、鉄塔の構築に用いら
れる作業ステージ装置であって、構築される鉄塔が挿通
可能な開口が形成された作業ステージ本体と、この作業
ステージ本体の開口を覆うことができるよう、前記作業
ステージ本体に対して変位可能に設けられた可動床板
と、前記作業ステージ本体を前記可動床板と共に昇降さ
せる昇降手段とを具備し、前記作業ステージ本体および
可動床板を備えてなる作業ステージ部が、構築される鉄
塔の高さ方向に複数設けられてなり、かつ、これら複数
の作業ステージ部が、前記昇降手段の作用により同時に
昇降するよう相互に連結されてなることを特徴とする鉄
塔構築用作業ステージ装置によって解決される。
【0009】また、本発明の課題は、上記鉄塔構築用作
業ステージ装置を用いた鉄塔構築方法であって、作業ス
テージ本体の開口内に構築される鉄塔が位置するよう、
前記鉄塔構築用作業ステージ装置を設置するA工程と、
前記作業ステージ本体の開口が覆われるよう可動床板を
変位させるB工程と、前記作業ステージ本体および/又
は可動床板上にて実施される作業が終了した後、前記可
動床板を前記B工程とは逆方向に変位させ、前記作業ス
テージ本体の開口上から前記可動床板を退避させるC工
程と、昇降手段を作動させ、前記作業ステージ本体を前
記可動床板と共に所定量だけ上昇させるD工程とを具備
し、必要に応じて、前記B工程、C工程、D工程を順に
繰り返し実施することを特徴とする鉄塔構築方法によっ
て解決される。
【0010】特に、本発明の課題は、上記鉄塔構築用作
業ステージ装置を用いた鉄塔構築方法であって、作業ス
テージ本体の開口内に構築される鉄塔が位置するよう、
前記鉄塔構築用作業ステージ装置を設置するA工程と、
前記作業ステージ本体の開口が覆われるよう可動床板を
変位させるB工程と、前記作業ステージ本体および/又
は可動床板上にて実施される作業が終了した後、前記可
動床板を前記B工程とは逆方向に変位させ、前記作業ス
テージ本体の開口上から前記可動床板を退避させるC工
程と、昇降手段を作動させ、前記作業ステージ本体を前
記可動床板と共に所定量だけ上昇させるD工程と、前記
昇降手段を作動させ、前記作業ステージ本体を所定量だ
け降下させるE工程と、このE工程で降下させた前記作
業ステージ本体を用いて、鉄塔外周構造部の組立て・取
付けを行うF工程とを具備し、必要に応じて、前記B工
程、C工程、D工程を順に繰り返し実施すると共に、鉄
塔の本体最上部の構築が完了した後、必要に応じて、前
記E工程、F工程を順に繰り返し実施することを特徴と
する鉄塔構築方法によって解決される。
【0011】なお、上記鉄塔構築用作業ステージ装置に
おいては、昇降手段として、鉄塔の既に構築された部分
に固定された反力ロッドと、作業ステージ本体に連結さ
れ、かつ、前記反力ロッドに支持されるジャッキとを具
備し、前記ジャッキ自身の上下動により、前記作業ステ
ージ本体を昇降させるよう構成されたものを用いること
ができる。あるいは、昇降手段として、鉄塔の既に構築
された部分の上端側に固定されたジャッキと、このジャ
ッキから延び、かつ、下端側が作業ステージ本体に連結
された吊り材とを具備し、前記ジャッキの吊り材引き込
み動作又は吊り材繰り出し動作により、前記作業ステー
ジ本体を昇降させるよう構成されたものを用いることが
できる。
【0012】さて、上述したように、本発明の鉄塔構築
用作業ステージ装置は、構築される鉄塔が挿通可能な開
口が形成された作業ステージ本体と、この作業ステージ
本体の開口を必要に応じて覆うことができる可動床板
と、これら作業ステージ本体および可動床板を昇降させ
る昇降手段とを具備している。したがって、鉄塔構築作
業については、作業ステージ本体およびその開口上に突
出させた可動床板の上で安全に行うことができる。ま
た、盛り替えの際には、作業ステージ本体の開口上に突
出させていた可動床板を退避させればよく、これによっ
て作業ステージ本体の開口上には、構築中の鉄塔の構造
材(例えば鉄骨梁やブレース)と干渉し合うものがなく
なる。ゆえに、昇降手段を作動させて作業ステージ本体
をそのまま上昇させることで、安全に、効率よく盛り替
えが行える。そして、鉄塔が外周構造部を有する場合、
本発明の構築方法では、まず、鉄塔本体のみを完成さ
せ、この後、作業ステージ装置を段階的に降下させなが
ら、その上で外周構造部を組立て鉄塔本体に取付けるよ
うにした。したがって、従来工法のごとく、完成した外
周構造部が、作業ステージ装置の盛り替えに支障を来す
ことはない。よって、鉄塔が外周構造部を有する場合で
も、その構築作業を安全に、効率よく行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図16を用い本発明
の第1実施形態について詳しく説明する。なお、図1は
本実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置の設置状態を
示す外観図、図2および図3は同鉄塔構築用作業ステー
ジ装置を設置状態にて示す側面図および平面図、図4は
一部の可動床板を変位させた状態を示す平面図、図5は
昇降手段が設けられた部分の拡大平面図、図6〜図16
は、それぞれ本実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図で
ある。
【0014】図1から判るように、この第1実施形態の
鉄塔構築用作業ステージ装置(以下作業ステージ装置と
略す)は、鉄塔、特に大型鉄塔の構築に用いられるもの
である。すなわち、図1中、1が作業ステージ装置であ
り、この作業ステージ装置1は、鉄塔Sの既に構築され
た部分に設置される。そして、それを用いて鉄塔Sの残
りの部分の構築作業が行われることになる。なお、この
際、構築される鉄塔Sに隣接して、タワークレーンTが
設置される。後に詳述するが、タワークレーン倒壊防止
用の水平控え材は、タワークレーンTのマストと鉄塔S
との間だけでなく、タワークレーンTのマストと作業ス
テージ装置1との間にも配置される。
【0015】本実施形態の作業ステージ装置1は、図2
や図3に示すごとく、概して、作業ステージ本体2およ
び可動床板3から構成された第1の作業ステージ部4
と、この第1の作業ステージ部4の下方に位置すると共
に、作業ステージ本体5および可動床板6から構成され
た第2の作業ステージ部7と、これら第1の作業ステー
ジ部4および第2の作業ステージ部7を昇降させる昇降
手段8とからなる。
【0016】このうち第1の作業ステージ部4を構成す
る作業ステージ本体2は、中央に、構築される鉄塔Sが
挿通可能な四角形の開口2aが形成されている。また、
この作業ステージ本体2の上には、開口2aを取り囲む
よう作業足場9が設けられている。一方、可動床板3に
ついてであるが、この可動床板3は、作業ステージ本体
2の開口2aを覆うことができるよう、作業ステージ本
体2に対して変位可能に設けられている。特に、本実施
形態では、可動床板3を一対のガイドレール10を介し
て、作業ステージ本体2に配置している。一部の可動床
板3を変位させ、作業ステージ本体2の開口2aを半分
程度覆った状態は、図4に示すとおりである(但し、図
4の状態では、全てのガイドレール10は完全に突出し
ている)。同図から判るように、片側(図中右側)のガ
イドレール10および可動床板3は2段式となってい
る。なお、図では詳しく示していないが、作業ステージ
本体2の開口2a上に突出したガイドレール10は、鉄
骨柱11と共に鉄塔Sを構成する鉄骨梁12によって支
持される。
【0017】上記可動床板3で作業ステージ本体2の開
口2aを覆う場合には、まずガイドレール10を開口2
aの上に突出させ、次いで、この突出させたガイドレー
ル10に沿って可動床板3を変位させればよい。一方、
作業ステージ装置1の盛り替えに際して、作業ステージ
本体2の開口2aを開放する場合は、これと逆の手順に
なる。すなわち、まず可動床板3をガイドレール10に
沿って、作業ステージ本体2の上まで移動させる。そし
て、これが済んだならば、ガイドレール10を元の位置
まで退避させ、盛り替え準備完了となる。
【0018】第1の作業ステージ部4および第2の作業
ステージ部7を昇降させる昇降手段8は、鉄塔Sの既に
構築された部分に固定された反力ロッド13と、作業ス
テージ本体2に連結され、かつ、反力ロッド13によっ
て支持されたジャッキ(センターホールジャッキ)14
とからなる。また、この昇降手段8は、作業ステージ本
体2の開口2aの四隅に一つずつ、計四つ存在する。な
お、ジャッキ14は、作業ステージ本体2に直接接合さ
れているわけではなく、図5に示すごとく、反力ロッド
13に対応した位置に貫通孔が形成された支持板15を
介して、作業ステージ本体2に取り付けられている。一
方、反力ロッド13については、それと鉄骨柱11との
間に所定間隔で配された座屈止め16によって支持され
ている。したがって、昇降手段8は、ジャッキ14の上
下動により、作業ステージ本体2を、したがって第1の
作業ステージ部4を昇降させる役割を果たす。
【0019】構築される鉄塔Sの高さ方向に沿って、第
1の作業ステージ部4と重なり合うよう設けられた第2
の作業ステージ部7についても、その構造は、昇降手段
8のジャッキ14が連結される部分を持たないことを除
き、上記第1の作業ステージ部4と同じである。よって
説明は省略する。第1の作業ステージ部4と第2の作業
ステージ部7とは、垂直材17を用いて相互連結されて
いる。このため、昇降手段8の作用によって第1の作業
ステージ部4が上昇すると、それに伴い第2の作業ステ
ージ部7も同量だけ上昇する。また、垂直材17には、
上述した、作業ステージ装置1とタワークレーンTのマ
ストとの間に配される水平控え材18の一端が連結され
ている。但し、この水平控え材18の他端については、
タワークレーンTのマストに沿って、上下動可能に構成
してある。一方、他の水平控え材19については、鉄塔
Sを構成する鉄骨柱11に連結されており、その端部は
いずれも完全固定状態となっている。
【0020】なお、上記のごとく作業ステージ装置1を
2段式としたのは、個々の作業ステージ部を用いて、異
なる作業、例えば鉄骨柱や鉄骨梁の建方、溶接、溶射な
どの作業を並行実施し、工期短縮を図るためである。し
たがって、場合によっては作業ステージ装置を1段構成
としてもよい。続いて、図6〜図16を用い、上記作業
ステージ装置を使用した鉄塔構築方法(以下、本構築方
法と言う)について説明する。
【0021】本構築方法の実施に際しては、まず、作業
ステージ装置1を、作業ステージ本体2(作業ステージ
本体5についても同じ)の開口2a内に構築される鉄塔
Sが位置するよう設置する(A工程:図6参照)。但
し、設置時の細部の状況については、先に作業ステージ
装置1の構造を説明した際に触れたので、ここでは説明
しない。なお、実際には、鉄塔Sの上端部分は、この時
点で、作業ステージ装置1を完全に挿通した状態となっ
ている。また、鉄塔Sにおいて、作業ステージ装置1が
設置された部分については、従来工法を用いて構築し
た。
【0022】作業ステージ装置1の設置が完了したなら
ば、次いで、作業ステージ本体2,5それぞれの開口が
覆われるよう可動床板3,6を変位させる(B工程:図
7参照)。可動床板3,6によって作業ステージ本体
2,5それぞれの開口を閉塞したならば、それらを利用
して鉄塔Sの本構築作業を実施する(図8及び図9参
照)。更に詳しく言えば、第1の作業ステージ部4およ
び作業足場9を利用して、鉄骨柱11や鉄骨梁12、ブ
レース(図示せず)の建方や反力ロッド13の継ぎ足し
などを、また、第2の作業ステージ部7およびその上に
設けた作業足場20を利用して、既に建方された部材の
溶接や溶射処理(亜鉛被着による錆止め処理)、座屈止
め16の取付け作業を実施する。
【0023】こうして鉄塔Sの本構築作業が1段分完了
したならば、続いて、可動床板3,6を上記B工程とは
逆方向に変位させる。すなわち、可動床板3,6を作業
ステージ本体2,5それぞれの開口上から退避させる
(C工程:図10参照)。作業ステージ装置1が図6に
示した初期の状態に戻ったならば、昇降手段8を作動さ
せ、第1の作業ステージ部4および第2の作業ステージ
部7を所定量だけ上昇させる。つまり、作業ステージ装
置1自体を1段分持ち上げ、次段の鉄塔構築が可能な状
態とする(D工程:図11参照)。
【0024】これ以降は、鉄塔Sの本体最上部の構築が
完了するまで、上記B工程、鉄塔Sの本構築工程、C工
程、D工程を順に繰り返し実施すればよく、これによっ
て鉄塔Sの構築が完了した状態は、図12に示すとおり
である。こうして鉄塔Sの本体部分が完成した後、それ
を取り巻くよう設けられる外周リング(外周構造部)の
構築作業に移る。
【0025】外周リングの構築に際しては、まず作業ス
テージ装置1の昇降手段8を作動させ、第1の作業ステ
ージ部4および第2の作業ステージ部7を所定量だけ、
つまり外周リングが設けられる位置までそれを降下させ
る(E工程:図13参照)。正確に言えば、実際に外周
リングの構築に使用されるのは第1の作業ステージ部4
であるから、この第1の作業ステージ部4の面が、構築
される外周リングの底面に対応した高さとなるまで、第
1の作業ステージ部4および第2の作業ステージ部7を
降下させる。なお、不要となった作業足場9について
は、これに先行して撤去しておく。また、同じく不要と
なった水平控え材19や反力ロッド13の一部について
は、第1の作業ステージ部4および第2の作業ステージ
部7の降下に前後して撤去する。
【0026】さて、第1の作業ステージ部4を第2の作
業ステージ部7と共に、外周リングが設けられる位置ま
で降下させたならば、それを用いて外周リングの組立て
・取付けを行う(F工程)。外周リングの組立てが完了
した状態は、図14に示すとおりである(同図中、外周
リングは21で示す)。なお、ここでは、可動床板3を
格納した状態のまま作業を行ったが、必要とあれば、中
央の開口を覆うよう可動床板3を変位させてもよい。
【0027】これ以降は、上記E工程、F工程を順に繰
り返し実施し、外周リングの組立て・取付けを行ってい
く。ちなみに、上から3番目の外周リングを組立ててい
る途中の状態は、図15に示すとおりである。外周リン
グ21が全て完成したならば、図16に示すごとく、不
要になった第1の作業ステージ部4および第2の作業ス
テージ部7を降下させていく。そして、それを最終位置
まで降下させた後、解体・撤去する。更に、タワークレ
ーンTの解体・撤去を行い、鉄塔構築作業が完了する。
【0028】上述したように、本実施形態では、鉄塔構
築用作業ステージ装置1を、主として、構築される鉄塔
Sが挿通可能な開口が形成された作業ステージ本体2,
5と、その開口をそれぞれ必要に応じて覆うことができ
る可動床板3,6と、作業ステージ本体2,5および可
動床板3,6を、つまり第1の作業ステージ部4と第2
の作業ステージ部7とを共に昇降させる昇降手段8とか
ら構成している。したがって、鉄塔構築作業について
は、作業ステージ本体2,5およびその開口上に突出さ
せた可動床板3,6の上で安全に行うことができる。ま
た、盛り替えの際には、作業ステージ本体2,5の開口
上に突出させていた可動床板3,6を退避させればよ
く、これによって作業ステージ本体2,5の開口上に
は、構築中の鉄塔Sの構造材である鉄骨梁やブレースと
干渉し合うものがなくなる。ゆえに、昇降手段8を作動
させて作業ステージ本体2,5をそのまま上昇させるこ
とで、安全に、しかも効率よく盛り替えが行える。更
に、本実施形態の構築方法では、まず、鉄塔本体のみを
完成させ、この後、作業ステージ装置1(特に第1の作
業ステージ部4および第2の作業ステージ部7)を段階
的に降下させながら、その上で外周リング21を組立
て、鉄塔本体に取付けるようにした。したがって、従来
工法のごとく、完成した外周リングが、作業ステージ装
置1の盛り替えに支障を来すことはない。よって、ここ
に実施形態として挙げたように、鉄塔Sが外周リング2
1を有していても、その構築作業を安全に、しかも効率
よく行うことができる。
【0029】続いて本発明の第2実施形態について、図
17〜図24を用いて説明する。なお、図17および図
18は本実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置を設置
状態にて示す側面図および平面図、図19は昇降手段が
設けられた部分の拡大側面図、図20〜図24は、それ
ぞれ本実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図である。但
し、この第2実施形態に関しても、その基本的な技術思
想は上記第1実施形態と同じである。よって、以下で
は、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0030】図17および図18に示すごとく、本実施
形態の作業ステージ装置も、概して、作業ステージ本体
22および可動床板23から構成された第1の作業ステ
ージ部24と、この第1の作業ステージ部24の下方に
位置すると共に、作業ステージ本体25および可動床板
26から構成された第2の作業ステージ部27と、これ
ら第1の作業ステージ部24および第2の作業ステージ
部27を昇降させる昇降手段28とからなる。こうした
基本構造については、上記第1実施形態と同じである
が、本実施形態の作業ステージ装置は、昇降手段28と
して、反力ロッドおよびセンターホールジャッキの組み
合わせではなく、ワイヤ(吊り材)29と、それを引き
込む機能を有するジャッキ30との組み合わせを使用し
たことを特徴とする。
【0031】更に詳しく言えば、昇降手段28は、鉄塔
の既に構築された部分の上端側に固定された油圧式のジ
ャッキ30と、このジャッキ30から延び、かつ、下端
側が作業ステージ本体22に直接連結されたワイヤ29
とからなり、ジャッキ30のワイヤ引き込み動作又はワ
イヤ繰り出し動作により、作業ステージ本体22を、し
たがって第1の作業ステージ部24および第2の作業ス
テージ部27を同時に昇降させるよう構成されている。
【0032】なお、ジャッキ30の設置状態は、図19
に示すとおりである。すなわち、ジャッキ30は、水平
材31aおよび斜材31bからなり、かつ、鉄塔を構成
する鉄骨柱の最上部に固定された支持材31を用いて設
置されている。また、本実施形態の作業ステージ装置
は、カンヌキ材32を備える。これは、反力ロッドを用
いた先の実施形態に比べ、第1の作業ステージ部24お
よび第2の作業ステージ部27の支持状態が多少不安定
になるからである。カンヌキ材32は、鉄塔構築作業
中、第1の作業ステージ部24を構成する作業ステージ
本体22と鉄骨梁33との間に掛け渡されており、第1
の作業ステージ部24および第2の作業ステージ部27
を安定支持する役割を果たす。ちなみに、図18におい
て上側に位置するカンヌキ材32は、作業ステージ本体
22と鉄骨梁33との間に掛け渡された状態であり、一
方、同図において下側に位置するカンヌキ材32は、作
業ステージ本体22と鉄骨梁33との間に掛け渡されて
いない状態、つまり完全に退避した状態である。上記昇
降手段28の作用で、第1の作業ステージ部24および
第2の作業ステージ部27を上昇させる際には、その移
動の妨げとならないよう、全てのカンヌキ材32は完全
に退避した状態となる。
【0033】続いて、図20〜図24を用い、上記作業
ステージ装置を使用した鉄塔構築方法(以下、本構築方
法と言う)について、第1実施形態との相違点を中心に
説明する。本構築方法の実施に際しても、まず、作業ス
テージ装置を、作業ステージ本体22(作業ステージ本
体25についても同じ)の開口内に構築される鉄塔S’
が位置するよう設置する(A工程:図20参照)。な
お、この際、カンヌキ材32は、作業ステージ本体22
と鉄骨梁33との間に掛け渡しておく。また、この状態
では、作業ステージ本体22とジャッキ30とを最大限
に近接させておく。
【0034】作業ステージ装置の設置が完了したなら
ば、次に、作業ステージ本体22,25それぞれの開口
が覆われるよう可動床板23,26を変位させる(B工
程)。なお、図20では、可動床板26のみを変位させ
た状態を示している。可動床板23,26によって作業
ステージ本体22,25それぞれの開口を閉塞したなら
ば、それらを利用して鉄塔S’の本構築作業を実施する
(図21および図22参照)。すなわち、第1の作業ス
テージ部24および作業足場34を利用して、鉄骨柱3
5や鉄骨梁36、ブレース(図示せず)の建方を、ま
た、第2の作業ステージ部27およびその上に設けた作
業足場37を利用して、既に建方された部材の溶接や溶
射処理を実施する。
【0035】こうして鉄塔S’の本構築作業が1段分完
了したならば、続いて、可動床板23,26を上記B工
程とは逆方向に変位させ、作業ステージ本体22,25
それぞれの開口上から退避させる(C工程)。なお、こ
れに先行して、図23に示すごとく、ジャッキ30の盛
り替えを実施する。つまり、いったんジャッキ30を取
り外し、新たに建方された鉄骨柱35の上端側にそれを
設置する。
【0036】盛り替えられたジャッキ30から延びるワ
イヤ29によって作業ステージ装置が再度吊られた状態
となった後、カンヌキ材32を退避させ、それによる支
持状態を解除する。そして、昇降手段28を作動させ、
第1の作業ステージ部24および第2の作業ステージ部
27を所定量だけ上昇させる。すなわち、作業ステージ
装置自体を1段分上昇させ、次段の鉄塔構築が可能な状
態とする(D工程:図24参照)。
【0037】これ以降は、鉄塔S’の本体最上部の構築
が完了するまで、上記B工程、鉄塔S’の本構築工程、
C工程、D工程を順に繰り返し実施すればよい。そし
て、鉄塔S’の本体部分が完成した後、上記第1実施形
態の構築方法に準じて、つまり第1の作業ステージ部2
4および第2の作業ステージ部27を段階的に降下させ
ながら、第1の作業ステージ部24を利用して外周リン
グの組立て、取付けを行い、鉄塔S’が完成する。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、作業ステージの盛り替
えが効率よく、しかも安全に行える。また、構築される
鉄塔が外周構造部を有する場合でも、その構築作業を効
率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置の
設置状態を示す外観図
【図2】第1実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置を
設置状態にて示す側面図
【図3】第1実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置を
設置状態にて示す平面図
【図4】第1実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置に
おける、一部の可動床板を変位させた状態を示す平面図
【図5】第1実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置に
おける、昇降手段が設けられた部分の拡大平面図
【図6】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図7】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図8】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図9】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図10】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図11】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図12】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図13】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図14】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図15】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図16】第1実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図17】第2実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置
を設置状態にて示す側面図
【図18】第2実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置
を設置状態にて示す平面図
【図19】第2実施形態の鉄塔構築用作業ステージ装置
における、昇降手段が設けられた部分の拡大側面図
【図20】第2実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図21】第2実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図22】第2実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図23】第2実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図24】第2実施形態に係る鉄塔構築方法の工程図
【図25】従来型仮設作業ステージの設置状況を示す側
面図
【図26】従来型仮設作業ステージの平面図
【符号の説明】
S 鉄塔 T タワークレーン 1 鉄塔構築用作業ステージ装置 2,5 作業ステージ本体 3,6 可動床板 4 第1の作業ステージ部 7 第2の作業ステージ部 8 昇降手段 9,20 作業足場 10 ガイドレール 11 鉄骨柱 12 鉄骨梁 13 反力ロッド 14 ジャッキ 15 支持板 16 座屈止め 17 垂直材 18,19 水平控え材 21 外周リング(外周構造部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔の構築に用いられる作業ステージ装
    置であって、 構築される鉄塔が挿通可能な開口が形成された作業ステ
    ージ本体と、 この作業ステージ本体の開口を覆うことができるよう、
    前記作業ステージ本体に対して変位可能に設けられた可
    動床板と、 前記作業ステージ本体を前記可動床板と共に昇降させる
    昇降手段とを具備してなることを特徴とする鉄塔構築用
    作業ステージ装置。
  2. 【請求項2】 作業ステージ本体および可動床板を備え
    てなる作業ステージ部が、構築される鉄塔の高さ方向に
    複数設けられてなり、かつ、これら複数の作業ステージ
    部が、昇降手段の作用により同時に昇降するよう相互に
    連結されてなることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔
    構築用作業ステージ装置。
  3. 【請求項3】 昇降手段は、 鉄塔の既に構築された部分に固定された反力ロッドと、 作業ステージ本体に連結され、かつ、前記反力ロッドに
    支持されるジャッキとを具備し、 前記ジャッキ自身の上下動により、前記作業ステージ本
    体を昇降させるよう構成されてなることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の鉄塔構築用作業ステージ装
    置。
  4. 【請求項4】 昇降手段は、 鉄塔の既に構築された部分の上端側に固定されたジャッ
    キと、 このジャッキから延び、かつ、下端側が作業ステージ本
    体に連結された吊り材とを具備し、 前記ジャッキの吊り材引き込み動作又は吊り材繰り出し
    動作により、前記作業ステージ本体を昇降させるよう構
    成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の鉄塔構築用作業ステージ装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の鉄塔構築用作業ステージ装置を用いた鉄塔構築方法
    であって、 作業ステージ本体の開口内に構築される鉄塔が位置する
    よう、前記鉄塔構築用作業ステージ装置を設置するA工
    程と、 前記作業ステージ本体の開口が覆われるよう可動床板を
    変位させるB工程と、 前記作業ステージ本体および/又は可動床板上にて実施
    される作業が終了した後、前記可動床板を前記B工程と
    は逆方向に変位させ、前記作業ステージ本体の開口上か
    ら前記可動床板を退避させるC工程と、 昇降手段を作動させ、前記作業ステージ本体を前記可動
    床板と共に所定量だけ上昇させるD工程とを具備し、 必要に応じて、前記B工程、C工程、D工程を順に繰り
    返し実施することを特徴とする鉄塔構築方法。
  6. 【請求項6】 昇降手段を作動させ、作業ステージ本体
    を所定量だけ降下させるE工程と、 このE工程で降下させた前記作業ステージ本体を用い
    て、鉄塔外周構造部の組立て・取付けを行うF工程とを
    具備し、 必要に応じて、前記E工程、F工程を順に繰り返し実施
    することを特徴とする請求項5に記載の鉄塔構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2022127702A (ja) * 2021-02-22 2022-09-01 大成建設株式会社 仮設足場および水上構造物の施工方法

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